2007/01/06

Hello! Project 2007 Winter 〜エルダークラブ The Celebration〜@中野サンプラザ(2007年1月5日)

オープニングで全員(ただしここでは矢口以外)晴れ着姿で登場。それで歌ったのが「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL」でしょ。グッとくるに決まってるって。2曲目が後藤のアルバム曲っていうのが微妙だったけどね。

続いて安倍ソロで2曲。アルバム曲で盛り上げる。その後にカントリー。あさみとみうなが挨拶してから、晴れ着のまま最後のオリジナル曲「革命チックKISS」をフルコーラスで披露。ゆきどんの後に松浦がGAMの「メロディーズ」ピアノ独唱バージョンをしっとりと歌い上げ、その空気を引き継いだまま「dearest.」。

そしてドレスに着替えた裕ちゃんが「うらら」を披露。しっとりした空気を引き裂くように、メロン登場。会場が一気にメロンコンのように熱くなる。隣の席にいたヲタはずーっと静かだったのに、ここで一気に弾けてた。柴田ヲタかよw

かおりんが1曲歌った後になっちとごっちんが加わり、「モーニング娘。誕生10年記念隊」の話題となり、この3人でその新曲を歌う。初めて聴いたよ。前評判では「戦メリ」言われてたけど、そこまでそれっぽいとは思わなかったなぁ。さくら組の「さくら満開」の和楽器を中国モノに変えただけという気もするけど、曲時代はまずまずだと思う。歌詞は相変わらず意味ありそうでまったく内容がない歌詞だけど。今回の3人バージョンはかおりんがメイン(というか新垣と久住のパートも歌ってたっぽい)。そこが良かった(俺的に)。

その後にごっちん。アヤカと里田がエロダンサーズ。そのまま稲葉が加わり、太シス「ガタメキラ」。かっこよすぎ。子どもが歌うのとはわけが違うな。

曲が終わるとまことが「ここでモーニング娘。2期メンバーの2人が~」と言った途端に会場からどよめきが。ドレスを着て登場した矢口にみんな大興奮だよ。しかも圭ちゃんと「ウソつきあんた」を歌うんだもん。矢口、かなり緊張してる様子で、目にはうっすらと涙が……見えた気が。圭ちゃんの笑顔に支えられてたんだろうな、矢口……

フルで歌い切った後に、松浦が懐かしい「オシャレ!」を「ファーストキッス」バージョンで歌う。やっぱり「Naked Songs」でののっぺりしたアレンジじゃダメなんだよな。これよこれ。続いてちょっと興味深い「三角関係」(「ALL FOR ONE~」のカップリング)を稲葉・大谷・柴田・松浦の4人で披露。いい曲じゃんこれ……このままメロンの曲にしても違和感ないくらいにハマってたなぁ。

さらに続くは、モーニング娘。初期&2期メンバーの5人……中澤・飯田・安倍・保田・矢口による「未来の扉」。なんかね、矢口のダンスとか観てると懐かしくて嬉しくなっちゃうわけですよ。5人が5人、昔のクセそのままに踊ってるんだもん。かおりもさ、圭ちゃんもなっちも裕ちゃんもさ……この2曲だけのために1万円とか払ってもいいくらい(実際は2,300円だったけど。苦笑)。

なっちが「甘すぎた果実」を歌った後は、「カントリー娘。にアヤカとゆきどん」による「先輩~LOVE AGAIN~」。ほとんどをカントリーの3人で歌って、セリフはみうな。みうなかわいいよみうな。そこにメロンの4人が加わって「遠慮はなしよ!」で、会場がメロンコン状態。子どもが怖がってるってばw

ごっちんがひとりでストリップ、じゃなくて「SOME BOYS! TOUCH」を歌った後に「好きすぎて バカみたい」。1コーラス目はごっちんソロ、2コーラス目から安倍と松浦が加わり、即席「後浦なつみ」状態に。でもやっぱりスパイス(=石川の声)が足らないんだよねぇ。これはこれでカッコいいけど。

最後は全員(矢口抜き)で「感謝を込めて」という意味で、GAM「Thanks!」を……曲名言った瞬間に、客席から「えぇ……」という動揺の声がw。いや、俺もそう思ったから。でもじっくり聴いてみると、意外とこういう場面に合ってるのな。曲調は別として。Bメロは後浦なつみの3人で歌い分けてた。ていうかこれ、後浦の2ndシングルでよかったんじゃねーの?(ミキティごめんよミキティ)

……とまぁ、こんな長文を久しぶりに書かせるくらいに、もんのすごいコンサートだった。やっぱりこっちも観ておいてよかったよ。これから観る人、観るつもりなかったけどこれ読んで興味持った人、絶対に行っておけ。ヤフオクで値崩れしてるし、当日券も出てるし。矢口祭りですよ、アハハ。

これで次のハロコン(エルダコンか。だから来年の正月?)からは司会が矢口じゃなくて、加護になるとか……いやいやいや。とにかく、公の場で(ファンクラブイベントなどのような限られた場ではなく、誰もが観ることができる通常のコンサートという意味)矢口が元娘。のメンバーと肩を並べて歌ったという事実が嬉しいんですよ。何かが変わったのか、それとも変わってないのか正直わからないけど、ちょっとだけ肩の荷が降りたみたいに感じてるファンも多いんじゃないかな。

それにしても……約2年か、矢口がマイクをステージを降りてから。「未来の扉」を一緒に歌った5人の笑顔がすべてを物語ってたよな。いいコンサートだった。


[SET LIST]
01. ALL FOR ONE & ONE FOR ALL [全員]
02. 来来!「幸福」 [全員]
03. 日曜日 What's Going On [安倍なつみ]
04. 東京みちくさ [安倍なつみ]
05. 革命チックKISS [カントリー娘。]
06. お前の涙を俺にくれ [前田有紀]
07. メロディーズ (ピアノ独唱Version) [松浦亜弥]
08. dearest. [松浦亜弥]
09. うらら [中澤裕子]
10. お願い魅惑のターゲット [メロン記念日]
11. Papillon [飯田圭織]
12. 僕らが生きる MY ASIA [飯田圭織、安倍なつみ、後藤真希]
13. ガラスのパンプス [後藤真希 with アヤカ、里田まい]
14. ガダメキラ [稲葉貴子、後藤真希、アヤカ、里田まい]
15. ウソつきあんた [保田圭、矢口真里]
16. オシャレ! [松浦亜弥]
17. 三角関係 [稲葉貴子、大谷雅恵、柴田あゆみ、松浦亜弥]
18. 未来の扉 [中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里]
19. 甘すぎた果実 [安倍なつみ]
20. 先輩~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。、アヤカ、前田有紀]
21. 遠慮はなしよ! [メロン記念日、カントリー娘。、アヤカ、前田有紀]
22. SOME BOYS! TOUCH [後藤真希]
23. 好きすぎて バカみたい [後藤真希 / 2コーラス目から後浦なつみ]
24. Thanks! [全員]

投稿: 2007 01 06 03:41 午前 [2007年のライブ, カントリー娘。, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 中澤裕子, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 矢口真里, 飯田圭織] | 固定リンク

2006/05/14

安倍なつみ@市川市文化会館(2006年5月13日 夜公演)

いきなりですが、セットリストから。


[SET LIST]
01. F.O.
02. 夢ならば
03. スイートホリック
04. エレベーター二人ぽっち
05. だって 生きてかなくちゃ
06. 夕暮れ作戦会議
07. ちょっとずつね。
08. 夢の中(安倍・飯田&ピアノ・アコギ)
09. バラ色の人生(飯田&ピアノ・アコギ)
10. papillon(飯田&ピアノ・アコギ)
11. 空 LIFE GOES ON(安倍&ピアノ・アコギ)
12. 学生時代
13. 日曜日 What's Going On
14. 恋の花
15. あなた色
16. 恋のテレフォンGOAL
17. 東京みちくさ
--encore--
18. I'm in Love
19. 恋愛戦隊シツレンジャー(安倍・飯田)
20. 腕組んで帰りたい(安倍・飯田)


新作ツアー、ってことにすごいこだわってたな。実際2ndアルバムの曲全部やってたし。力入れてるなぁ。シングル曲も「22歳の私」とかやらねーしな。ま、ツアーの色と違うし。

やっぱりM-8~11のアコースティックセットが肝だね。ホントはここに中澤も加えた3人だとさらに最強なんだけど。「愛の種」とかアコースティックでやられちゃった日にゃ‥‥。

実際、鳥肌立つくらい出来がよかったよ。サビの掛け合いとか、見つめあって歌われると、 ホントに安倍さんなんであのタイミングで……とか思っちゃうけど、でもいいもの見れたのでヨシとする。

フルバンドでやれとは言わないけど、やっぱりあの規模のやつとか頻繁にやってほしいね。勿体ないもん、いろいろと。後藤もハロプロパーティとかじゃなくて、ソロでこういうのをやればいいのに。

投稿: 2006 05 14 07:37 午前 [2006年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ, 飯田圭織] | 固定リンク

2006/05/08

安倍なつみ『2nd 〜染みわたる想い〜』(2006)

 約2年ぶりのアルバムとなる安倍なつみの「2nd 〜染みわたる想い〜」。本来ならもう1年くらい早く出てたはずだけど、まぁあの「事件」のお陰でリリース自体が暗礁に乗り上げちゃったからね。恐らくこのアルバム自体、当時制作されていたものとは内容が大幅に変わってるはず。予定されていたシングル曲(TAKUI作曲で話題になったやつな)もリリースされることなく、そしてこのアルバムにも収録されてないし。レコーディング自体は終了してたはずなのに‥‥完全にお蔵入りですか。勿体ない。ま、いずれ発表される可能性はあるだろうし、そっちはそっちで楽しみにしておきましょうか。

 で、このアルバム。最近のシングルがつんく♂作&プロデュースではないのに、アルバム用の新曲制作&アルバムプロデュースがつんく♂なんですよね。そこまでは投げないんですね、他人に。でもね、これが予想外に(と言っちゃあ失礼かな)良かった。もっとも最近のつんく♂ワークスはアルバムに関してはハズレはそんなにないので、そこまで心配もしてなかったけど。普通に安心して聴けるJ-POPモノといった印象。シングル曲以上に出来が良い楽曲が多いし(かといって、じゃあそれらをシングルにするとちょっと弱いという。インパクト重視なんだろうな、やっぱり)、今の安倍にピッタリな曲‥‥等身大って意味では、今までで一番合ってるんだろうね。無理してないというか。"恋のテレフォンGOAL" とかリリース当時聴いた時はどうしようかと思ったけど、今こうやって聴くと全然違和感がない(単に慣れただけか?)。アルバムの中の1曲として聴くと、意外と馴染んでるような。

 こういうアルバムを聴いちゃうと、もうつんく♂は安倍をまるごと他人に預けてプロデュース任せちゃったらいいんじゃないかと、マジメに思うんだけど。それはそれで淋しいって思う人も多いのかもしれないけど、ちゃんと成長を見せてくれてる人を、このまま飼い殺しするのは勿体ないと思うんだけど。いや、このアルバムの出来が良かっただけに、余計にそう思うわけですが。



▼安倍なつみ「2nd 〜染みわたる想い〜」(amazon:日本盤

投稿: 2006 05 08 12:10 午前 [2006年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/11/08

安倍なつみ@東京厚生年金会館(11/5)

 安倍なつみのソロツアー「コンサートツアー2005秋 〜24カラット〜」東京公演初日の夜公演に行ってきました。ハロプロもののライヴとしては5月の石川卒業公演以来だから、ほぼ半年振り。今年はまだ2本しか観てない計算になります(ま、ホントなら後浦なつみや美勇伝に行く予定だったんだけど、いろいろあって行けなかったんだよ)。俺自身がこの半年、ハロプロから離れ気味だったことも大きく影響してるとは思いますが‥‥やっぱり「現場」に行くのが、そして居るのが辛くなっちゃったんだよね、いろんな意味で。

 って、そういう話をしたいんじゃなかった、今回は。ライヴの感想を書きますよ。非常に簡単にですが。ここから先は長くなりますしセットリストも載ってるので、一旦区切りますね。これからライヴ観るって人はネタバレになるので気をつけるように。

 ‥‥さ、準備はいいですか。んじゃ書きますね。

 今回は2階席後方、しかも壁よりで目の前は階段なので自分の前には席がないという非常に観やすい状況で、俺は周りも気にせずに終始座りっ放しで鑑賞しました(もうこの時点で敵作りまくり、ファン失格だろうな、ファミリー席でもないのに)。まぁね、こういう風に鑑賞するのもいいもんだよ、じっくり彼女達(ゲストのカントリー娘。含む)のダンスを観ることができるし、なによりも歌に集中できる。それが一番なんだけどね。

 安倍自体は昨年2月、卒業後すぐに行われたミュージカル「おかえり」で観て以来で、実はソロコンサートツアーを観るのは今回が初めて。DVDとかも一切観てなかったので、実際どんなものなのか気になってたんですが‥‥実際観てみると、やはり「安倍なつみは、どこまで行っても安倍なつみだな」という、至極当たり前の事実に気づかされたわけですよ。なんていうか‥‥今のモーニング娘。が失ったもの、そして新たに得たもの。安倍がモーニングから持ち去ったもの、そしてソロになって失ったもの。それが明確に表れたステージだったように思いました。いや、悪い意味ではなしに、むしろ良い意味で言ってるんだけどね。

 ステージングは歌/ダンス含め、非常に安定感があったし、ソロで聴くモーニング時代の曲("なんにも言わずにI LOVE YOU" や "例えば" 等)も感慨深いものがあったし、カントリー娘。との絡みもなかなか見応えがあったし。いろんな意味で注目すべき点が満載だったステージでした。生で聴くのが初めてという曲ばかりだったので、それだけでも興味深かったのに、更に "例えば" なんていう懐かしい曲を、安倍ひとりで歌う姿を拝めたし、懐かしい "いいことある記念の瞬間" や "愛車ローンで" といったアルバム曲をカントリーとパートを分け合って歌っていたり、"Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜" を里田とふたりで男役で歌ったり(里田が吉澤パートを、それ以外を安倍が歌う)等々、本当に楽しめましたよ。それと、安倍卒業後のモーニング娘。さくら組の曲である "さくら満開" をひとりで歌う姿も、いろんな意味で感慨深かったなぁ。この曲、自分で選んだのかなぁ。だとしたら‥‥うん、いろいろ感慨深いよ。

 安倍自身のソロ曲は、既にアルバムリリースから2年近く経っているので主にそれ以降にリリースされたシングル曲やカップリング曲が中心でした。まぁ仕方ないっちゃあ仕方ないけど、それでも聴きたいと思ってた曲はかなりやってくれたので、セットリスト的にもかなり満足した方かな。まぁね、欲を言えばもっと‥‥ソロの曲を聴きたかったな、と。それ言い出したら、2時間じゃ収まらないだろうけどね。

 カントリー娘。も随分久し振りに観た気がするんだけど、実は5月の石川卒業コンサ@武道館にも出てるんだよね。すっかり忘れてたんだけど。「紺野と藤本」抜きで歌われた "シャイニング 愛しき貴方" や、石川のいない "初めてのハッピーバースディ!" 等、それぞれに違和感を感じつつも、それでも最終的には「今のカントリー娘。らしさ」が感じられたので、結果オーライかな。

 アンコール1曲目 "空 LIFE GOES ON" を歌っている時に、感極まって涙してしまった安倍。あの「事件」以来、初めてのソロコンサートツアーで、初めての東京公演になるのかな。だからだろうか‥‥いろいろと感慨深いものがあったんだろうね。まぁそのすぐ後のMCでカントリー・みうなによって笑顔を再び引き戻されたんだけどね。

 なんか‥‥うん、あったかい気持ちになるコンサートだったな、と。最高とまでは言わないけど、決して悪いものでもなかった。ま、それが今の安倍なつみの立ち位置を物語っているとも言えるわけですが。正直、また観てもいいかな‥‥と思いました。次は何時になるかは判らないけど、そう遠くない将来、また観れたらなと。


--SETLIST--
01. 恋の花*
02. だって生きてかなくちゃ* [w/カン娘。]
03. 夢ならば*
04. なんにも言わずに I LOVE YOU
05. OLの事情*
06. 恋した女の子どすえ*
07. シャイニング 愛しき貴方* [カントリー娘。]
08. 初めてのハッピーバースディ! [カントリー娘。]
09. いいことある記念の瞬間 [feat.カン娘。]
10. 愛車ローンで [feat.カン娘。]
--コント--
11. Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜 [feat.カン娘。]
12. 例えば*
13. さくら満開*
14. 22歳の私*
15. あなた色*
16. 恋愛戦隊シツレンジャー* [w/カン娘。]
17. 恋のテレフォンGOAL* [w/カン娘。]
--encore--
18. 空 LIFE GOES ON*
19. 腕組んで帰りたい* [feat.カン娘。]

*はフルコーラス披露曲
カッコ内の「/w」はバックダンサーとして、「feat.」は歌を分け合ってました
M-04、09、10、11、12がモーニング娘。
M-13がモーニング娘。さくら組
M-16が後浦なつみ



▼「安倍なつみファーストコンサートツアー 2004 〜あなた色〜」DVD(amazon

投稿: 2005 11 08 12:05 午前 [2005年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/10/19

DEF.DIVA『好きすぎて バカみたい』(2005)

 さ、2日続けてハロプロ・ネタです。もはやここを観てる人の中には重度のモーヲタはいないかと思います(以前はいたんだろうけど。さすが離れてったんじゃないかな)が、単純に自分が楽しめる曲が続いたんで、んじゃいっちょ取り上げてみっかーみたいな肩の力の抜け具合で接しようかと思いまして。一部の「普通はもう聴かねーよ」とかウダウダ言ってるカッコ悪いヲタ崩れの方々はどうでもいいです。我が道を行きます。っていうかほっとけって話ですよ、ええ。

 2002年末に「ごまっとう」があって、あれはまぁ1位を記録したわけでして。んで去年は「後浦なつみ」っていうのがあって、そっちは曲がアレだったことも大いに災いし(ま、それ以前にハロプロ自体が下火だったってのが最大の敗因でしょうが)4位止まり、セールス的にも惨敗。しかもそのまま紅白に出て翌年にはツアー‥‥のはずが、安倍のあの件でうやむやになり、まぁツアーだけはこの4月に辛うじて開催。非常に中途半端な形で終らざるを得ませんでした。

 がしかし。まさか今年もやるとは思ってなかった。さすがに意表をつかれた。しかもメンツが‥‥「後浦なつみと石川梨華(美勇伝)」な仲間達による、その名も『DEF.DIVA』ですよ。『DEF.』はDeffinitiveを意味するスラングで、まぁDef Techにも使われてるので馴染みのある単語かもしれませんね。ただ個人的にはDEF LEPPARの方を思い浮かべたんですが(こちらはちょっと意味が違って、「deaf Leopard」=耳の不自由な豹を意味する造語)。となると‥‥『耳の不自由な歌姫』‥‥皮肉ですか? いやいや、そっちの意味じゃないよな、ゴメンゴメン。

 んで、安倍なつみ・後藤真希・松浦亜弥・石川梨華というメンツによるこのユニット。単なる紅白対策と取ることも出来るし、今年の夏のシャッフルに加わらなかった人気所を寄せ集めた「もうひとつのシャッフルユニット」とも受け取ることができる。どうせなら後浦なつみのままでいいんじゃねの?とも思うし、何故ここに石川が加わるのか、その必然性も感じられない。コンセプトもイマイチ中途半端だし。ま、ケチの付いた後浦なつみを立て直すために石川を引っ張って来ただけなんでしょうけど‥‥しかしよりによって石川かよ‥‥と皆一斉に思ったはず。だって『歌姫』なのにさ‥‥

 最初テレビで歌うを聴いた時も、石川が足を引っ張ってるなーって思ったのね。でも曲自体はなかなかだと思ったし、アレンジも嫌いじゃなかった。むしろこの4人が代わる代わる1フレーズずつ歌っていく様にはちょっと目を奪われたし。やはり一時代を築いた者達による、それなりのオーラと貫禄を感じるわけ。あと‥‥何だかんだで、石川がいる/いないでやっぱり大きく違うわけよ。しなやかさというか柔らかさが加わるわけね、このグループに。後浦なつみの時はどうしても「ガチンコ勝負!」的なものを感じてたけど、石川が入るだけでやっぱり空気が一変するんだわ。そこはさすがだと思った、うん。

 さて。早速CDの方を聴いてみたんですが‥‥うん、やっぱり印象良いよ。'80年代ユーロ歌謡をモチーフにしたアレンジも悪くないし、何度か転調するサビのアイディアもありきたりではあるけど面白いと思ったし。実はCDで聴いて初めて気づいたんだけど‥‥石川の歌声が入ることで、耳障りがよくなるというか、いい意味でアクセントになってるのね。他の3人がどちらかというとごっついイメージが強いから、そこにボーンとあの石川の声が飛び込んでくると、やはり耳を奪われるし、意識を持っていかれる。この起用は間違ってなかったのかもしれない。ていうか、石川が入るとしっかり『石川梨華の曲』になっちゃうのは相変わらずで、さすがだと思います。正直今の美勇伝の曲の13倍くらいは良いと思う。

 同時収録されたリミックステイクも悪くない。個人的には田中直による「CRAZY J-G JAZZリミックス」が気に入ったし、AKIRAによる「女王リミックス」もまずまずだと思うし。原曲の平田祥一郎といい、今のハロプロワークスを引っ張る名アレンジャー3人による豪華なディナーといった感じかしら、このシングル。

 でも難点も書いておかないと。石川の生かしどころは良かったとしても、他の3人が‥‥上手いだけで終ってる気がするのね。上手いこと個性が生かされてないというか。松浦は良くも悪くも埋もれちゃってるし(この子はこういうユニットになると、完全に「何分の一」に徹して埋もれちゃうんだよな)、安倍も後藤も(曲調のせいもあるんだろうけど)今回は肩の力が抜けてるような気が。ワーと割りが良くないのかなぁ‥‥う〜ん。それと、1曲ってのは勿体ない。ホントに単なるシャッフルの一環ならまだしも、『2005年を代表するスーパーユニット』とか何とかいうなら、もっと4人の個性を巧みに生かした曲を2〜3曲は用意して欲しかった。まぁこの手のスペシャルユニットの時は決まって1曲のみで、あとはリミックスで水増しするパターンなので判ってはいたけどさ(去年の後浦は例外だったんだな。本気でシツレンジャーに差し替えたのか‥‥その神経が理解できない)。

 「これが売れないともう後がない」とか「このメンツで1位取らなきゃ意味がない」とかいろいろ意見はあるだろうけど‥‥全部無意味でしょ。実際「もう終ってる」わけだし、1位だって‥‥今年に入って1位を取ったハロプロ楽曲、どれだけある? 去年はどうだった? ねっ、考えるだけ無駄だよ。単純にこの曲を好きか、楽しめるか。それで十分なんじゃないの? ホントにダメダメなら、もうとっくに消えてるって。



▼DEF.DIVA「好きすぎて バカみたい」(amazon

投稿: 2005 10 19 01:00 午前 [2005年の作品, DEF.DIVA, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 美勇伝] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/10/18

安倍なつみ『恋の花』(2005)

 最初、安倍なつみがつんく♂プロデュースを離れ、別の作家が楽曲制作・プロデュースをすると聞いても全然興味が湧かなかった。何故なら‥‥なんだかんだ言って、安倍や後藤真希、松浦亜弥といった歌い手こそが『つんく♂』という世界観を最大限且つ最良な形で具現化する表現者だ、と勝手に思い込んでたからさ。いや、『表現者』ってのは言い過ぎか。とにかく、モーニング娘。時代からずっと、ある意味では一番『つんく♂に近い存在』だったわけじゃないですか、安倍なつみって人は。

 昨年末からいろいろあって、スローペースながらも人前に出て歌う機会を得て、まぁ前程の勢いは感じられないものの、それでもいい歌を唄ってるなぁと思わせてくれてただけに‥‥でも、ほんの少しだけど‥‥誰もが心の奥底で感じてた‥‥『つんく♂以外のソングライターの曲を、つんく♂以外のプロデュースで聴けたら‥‥』という秘めたる思い。それがある意味では実現する瞬間でもあったんだよね。でもそれは同時にパンドラの箱みたいなものでもあるんじゃないかな、ヲタ的に‥‥例えば、あーつんく♂は枯渇しちまったんだなやっぱり、とか思わされるの、嫌じゃない?

 シングル曲 "恋の花" は、島谷ひとみやNaoといったシンガーに楽曲を提供している「BULGE」が作詞作曲アレンジのみならず、プロデュースまで手掛けてることから‥‥これまでのハロプロ楽曲には感じられない『音の太さ』が感じられるんだよね。前に知り合いのDJが言ってたのかな‥‥ハロプロの曲ってマスタリングの時点で、購入層のオーディオシステムに合わせた音質に変えられてる、って。つまり‥‥ヲタを除外すると‥‥小学生なり中学生だったわけじゃないですか、ちょっと前(=全盛期)までは。恐らく大半はCDラジカセですよね(偏見かな?)。で、そういったシステムでこそ発揮する音というか、「ならでは」の音作りをしてるんだ、とその人は言ってたわけ。今回この曲をCDラジカセやカーステレオ、CDJやシステムコンポ、果てはiPodで過去のつんく♂ワークスと聴き比べてみたんだけど、やっぱり違うのね。芯が鳴ってるっていうのかな。普通に「J-POP」してるんだわ。もしかしたら俺自身の偏見も多少は入ってるのかもしれないけど、それにしても‥‥コーラスの重ね方なんかもつんく♂ワークスと全然違うし、ちょっと聴いた限りではファン以外は「安倍なつみの新曲」って気づかないんじゃないかな‥‥それくらい普通にJ-POPなわけ。avexから新人デビュー、とか言ってこれ聴かせたら多分信じちゃうんじゃないかって程に。

 で、逆の言い方をすれば‥‥それくらい安倍なつみがサウンドプロダクションに埋もれちゃってるんじゃねーの、と。安倍らしさは後半のブリッジ部でバックトラックが薄くなる辺りでやっと‥‥あぁ俺の知ってる安倍だ、って気づくくらい。いい曲なだけに、それを上手く自分のものに出来てない歯痒さを感じました。勿体ないなぁ。

 話はカップリング曲 "恋ひとひら" に移りまして‥‥俺ね、このシングルを数日前に買ったんだけど、その切っ掛けとなったのが実はこの "恋ひとひら" をたまたま偶然に有線で耳にしたからなんですよ。アイドルチャンネル(B-4)で昼頃から延々ハロプロ曲が3〜4時間流れててね。懐かしいのから殆ど馴染みのない最近のシングルのカップリング曲まで、それはまぁ幅広くかかってたわけ。んで、その中に初めて耳にする「気になった曲」が幾つかあって、そのひとつがこの "恋ひとひら" だったと。聴けばすぐに安倍の歌だってわかったんだけど、曲調がすっげームーディーなシティーポップというか。これまでのハロプロにはない方向性だと思ったので、ちょっと驚いたのよ。つんく♂の曲じゃないのはすぐに判ったんだけど、これがまさか先の "恋の花" と同じ作者(「BULGE」)によるものだとは気づかなくて(ま、それも作詞のみだったんですが)。おー安倍、いい曲貰ったなー、つんく♂プロデュース離れて良かったなーって素で思って。

 それですぐにCD買いに走ったわけですよ。そこでカップリング曲のクレジットを見て愕然とするんですね‥‥そう、この曲だけ作曲とアレンジが‥‥「たいせー」作なんですよ。ってことは‥‥多分プロデュースもたいせー!? ん、んなアホな‥‥orz

 いやいや、でもたいせー作にしてはちゃんとサビもしっかりしてるし、凄くよく出来た曲だと思いますよ。手軽に打ち込みに走らなかったバックトラックの丁寧さも良かったし。恐らく一部の安倍ファンは両手上げて大喜びなんじゃないかな。実際、このシングルに収められた2曲はタイプこそ違うけど、非常に良質なポップソング・シングルだと思いますよ。今年リリースされたハロプロ関連の楽曲の中でもかなりの上位に入ると思います、個人的に。

 今後彼女の制作スタッフがこのメンツで続くのか、それともまた新しい血を導入していくのかは現時点では判りませんし、実際「あの事件」よりも前にレコーディングされていた楽曲も数あると思うんですよ(だってアルバム制作中だったはずだし、実際TAKUI作曲によるシングルも準備されてたわけですしね)。そういった楽曲が今後どういった形で世に出るのかも判らない‥‥良い解釈をすれば‥‥それだけ選択肢がある、自由度の高い活動ができるってことですよね。うん、そう信じてあげたいわ‥‥そしていつの日か、『つんく♂の呪縛』を振り払う時が来るんでしょうね‥‥それまで、この世界から消えずに、しっかりと歌い続けて欲しいものです。



▼安倍なつみ「恋の花」(amazon


▼安倍なつみ「恋の花」シングルV(amazon

投稿: 2005 10 18 10:54 午後 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/06

後浦なつみ『恋愛戦隊シツレンジャー』(2004)

必ずしも「1+1+1」が「3」やそれ以上になるとは限らない。特に音楽の世界では常に共通の認識としてあるんじゃないのかな? 過去にいろんなバンドで名を馳せたアーティスト達が集ったスーパーバンドが誕生したからといって、それが必ず過去彼等が在籍したバンドを超えるような存在になるとは限らない。むしろそうなってしまうことの方が少ない。本当の意味での成功を手にするのは、ほんのひと握りの存在だけ。残念だけど、それが現実なんだよね。

 それはハロプロの世界においても同じ。過去「ごまっとう」というスーパーユニットを生み出したこともあったけど、あれはタイミング的にも絶妙だったんじゃないかな。ギリギリのタイミング‥‥ハロプロ人気がドンドン下り坂へと進み始める直前‥‥いや、その数歩を踏み出した後だったのかな。だからまだ成功を手にするできた。

 ところが今回はどうだろう‥‥明らかにタイミングとしては最悪だよね。もう後がない状況の中でのセッティング。周りからは「最後の最後に、一番やっちゃいけないことやっちゃった‥‥」みたいに言われる始末。しかもそのセンスも最悪だったもんだから、尚更批判的な声が目立つ。

 変なファッションで登場した「後浦なつみ」というユニット‥‥後藤真希、松浦亜弥、安倍なつみ、というハロプロ・ソロ組の稼ぎ頭3人をひとまとめにしてしまった、まるで「紅白対策」で即席に組ませてしまった感が強いこの組み合わせ。確かに「ごっちんとなっちの組み合わせがまた観れる!」という喜びはあったものの、今や既に時遅しといった印象は拭えないし‥‥

 これで曲が本気で素晴らしかったまだ良かったんだよね‥‥ところがさ‥‥

 後浦は完全に失敗だと思う、曲の差し替え。全然出来がいいもの、"LOVE LIKE CRAZY" の方が。「戦隊モノ」とかいう飾りが邪魔してる分、完全に一般リスナーを突き放してる感が強い "〜シツレンジャー" と比べれば、こっちの方が絶対にウケると思うんだけど。特に若い女の子達、こういうモダンR&B的な曲、好きじゃない。アレンジャーのAKIRAの仕事振りはさすがだと思うし、3人の個性のぶつかり合いという意味では完全にこっちの方が勝ってるよね?「LIKE CRAZY」だっけ、今回のコンセプト? 「CRAZY」の意味が違うもの、"〜シツレンジャー" と "LOVE LIKE CRAZY" とじゃ。

 あれでしょ、当初 "LOVE LIKE CRAZY" はデスチャ(DESTINY'S CHILD)とかあの辺の路線を狙ったわけでしょ。あの変なファッションといい。もっとちゃんとしたコンセプトを持ってれば、間違いなく成功したはずなのにね‥‥よりにもよって、あの「▼」な髪型はないよなぁ‥‥あれ、辻希美がコント(「ぴょ〜ん星人」とか「河童の花道」)でよくやる髪型と一緒じゃん。そりゃ3人とも嫌がるって。若い女の子なんだから。ビヨンセでも嫌がるよ、ありゃ。

 「1+1+1」が「3」やそれ以上になるには、勿論その「1」それぞれの力量も大切だけど、それを支える裏方の努力や才能も加味されるんじゃないの、こういう世界じゃ。だからこそ「3以上」になるんじゃないの? それに、「3」や「4」程度じゃ許されないよね、こんな最高の組み合わせなんだからさ‥‥ホント、安易な考えでいろいろ試みるのは面白いと思うけど、もうちょっとさ‥‥頑張ろうよ。尻に火着いてるんだからさ‥‥



▼後浦なつみ『恋愛戦隊シツレンジャー』
(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2004 10 06 03:08 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ, 後浦なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/24

安倍なつみ『安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜』 (2004)

 DVDってものが普及してから、それまで以上に映像ソフトを気軽に購入できるようになりましたよね。例えば映画。ひと昔前だったらレンタル以外は考えられなかったのに、気づけば価格破壊が進み、現在ではCDアルバム1枚買うのと同じような値段で新作が買えてしまう。時々キャンペーンと称して1,500円で旧作品を再発したり、2,980円で1枚買うと、もう1枚好きなDVDが貰えたりとか、とにかく頑張ってる。で、こちら側もそう何度も観たりしないくせに、気軽に映画や映像ソフトを購入する。所有欲の強い人だったら尚更だし。ホント便利な世の中になったもんだ。

 映像ソフト‥‥特に音楽系なんて、昔は大金出してまで欲しいと思わせるような作品、少なかったよね。普段観る機会のない洋楽アーティストの場合はライヴビデオとか出ると、そりゃ有り難かったけどさ‥‥けどチケット代よりも高い金出してまでして観たいかと問われると、それもまた‥‥

 結局この手の映像ソフト‥‥DVDの躍進で一番恩恵を受けたのがアイドルやグラビア系の人達なのかな、と。写真集を買う感覚で(しかも同じような値段で)1時間程度の映像が観れるわけだし。イマジネーション働かせなくてもいいしね、いろんな意味で(いろんな意味?)。

 多分、俺もここ数年でアイドル系‥‥まぁ主にハロー!プロジェクト関係ですが‥‥のDVDを随分と買いましたし観ましたよ。けどその殆どがライヴだったりPV集だったり。ま、音楽がメインなわけですよ。けどさ、つい最近、ちょっと異色のDVD作品がリリースされたんですね。で、俺はそのDVDを発売後すぐに入手し、この夏の間、相当な回数リピートして観たわけ。

 「安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜」と題したDVD。 諸般の事情で、本来4月に発売される予定だったこの作品、 昨年の卒業発表から約1年経った今年の7月にリリースされたわけですが‥‥

 これがね。何度観ても泣ける。

多少なりともモーニング娘。に、安倍なつみに興味を持っている人が 観た日にゃ、間違いなく号泣ものだと思います。 彼女のチャーミングさは勿論なんですが、それ以上に 人との繋がりの強さであったり、そういう運命めいたものを 強く感じさせる内容で、特に中澤裕子がわざわざ「なっちの 娘。コン、ラスト」となった鹿児島公演にまで足を運んだという エピソードとその映像は、涙なくしては観れません。

 俺、今年1月のなっち卒業コンに足を運んだわけですが、 実は未だにその模様を収めたDVDを観れないんですよね。 自分にとって、あれこそが「モーニング娘。の最終回」であって、 本当の意味で「心底愛したモーニング」はあそこで 一旦終わってるんですよ。 その後のモーニングは、間違いなくあのモーニングなんだけど、 でも「1/25以前」と同じように接したり愛することができない、 そんな存在なんですよ。 だからこそ、あの「惨劇」を好き好んで観ることができない。

 でも、このなっち卒業メモリアルDVDに収録されている 卒業式の模様は、すんなり受け入れることができた。 それはきっと過剰な演出を排除した「記憶の断片」として それらの模様が収録されているから、なのかも。 いや判らないけど。

 自分はそれまで、いや、それこそ「ASAYAN」でオーディション 受けてる素人時代のなっちまで遡っても、彼女を「好き」とか そういった類の興味を持つ事は一度としてなかったんですね。 確かに可愛いとは思う。でも人として惹かれなかった。

 一時期‥‥"LOVEマシーン" でブレイクした頃も実は最初に 心惹かれたのはなっちではなく、ましてや後藤真希でもなく、 市井ちゃんだったという事実。 そしてその市井卒業と共に、彼女達への興味も薄らいでいった。

 再び彼女達に心奪われたのは "ザ☆ピ〜ス!" であり、 その中心で歌っていた石川梨華だった、と。 と同時に、市井ちゃんの芸能界復帰。これが決定打だったわけ。

 でも、俺にとっては常になっちは「One of them」だったのね。

 それがね。

 この卒業前後から、急に魅力的に思えてきた。 そして迎えた1/25。これが決定打だったのかな。 気づけば既にソールドアウトだったミュージカルのチケットも 手を尽くして入手。更には写真集やらDVDやら。 ドラマに出れば、毎週録画してでも観る始末。 もはや末期ですな。

 7年近く、彼女を遠くからずっと見てきて、 ここにきて興味を持つようになったのは、何故なんでしょうね。 そりゃ確かに魅力的ですけど。 1/25は確かに酷かった。けど凄かった。 あれが切っ掛けなのは判るけど‥‥でも‥‥

 これは今後も暫く、何度も観続けるような気がします。

 そのうち、誰かの家で上映会とかやりたい程ですよ。 ま、俺ん家でもいいんですけどね。 来れるもんなら来てみやがれ!って感じですけど。



▼安倍なつみ『安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜』
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投稿: 2004 09 24 01:30 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/06/02

安倍なつみ『だって 生きてかなくちゃ』(2004)

安倍なつみにとってモーニング娘。を卒業後、最初のシングルリリースとなるわけですが、まさか卒業後半年近く経ってからの発表になるとは思ってもみませんでしたね。だってさほら、安倍さんならきっと、出せばそれなりに売れるだろうからさ、もっと早くからバンバン連発するんだろうな、とか勝手に想像してたもんで。ところが卒業後、最初の仕事がミュージカルで、4月からはテレビの連続ドラマ初主演。そっち方面の実力もまぁそれなりに持ってるといえる彼女のことだから、この抜擢もまぁアリかな、歌はモーニング時代以下にペースを落として、そっち方面に力を入れていくのかな、とか思っちゃいましたよ。

ソロシンガー「安倍なつみ」名義としてはセカンドシングルとなる今回の『だって 生きてかなくちゃ』は、その初主演ドラマの主題歌に起用され、この春から毎週オンエアされている話題曲。アレンジにはお馴染み鈴木Daichi秀行を迎えた、アルバム『一人ぼっち』に収録された隠れた名曲「あなた色」にも通ずるラテン色が強いダンサブルなナンバー。潤いあるマイナーキーのメロディが結構ツボで、まぁ悪く言ってしまえばつんく♂の手癖で書かれた曲なわけですが、意外とこれが安倍に合ってるんだよね。「あなた色」の時にも感じたけど(特にライヴを観て余計にそう思えたんだけど)、やっぱりこういったタイプの曲が意外と合うのよね、安倍さんには。タイプがちょっと違うけど「Memory 青春の光」とか、モーニング時代の初期代表曲なんかも正にこの系統の楽曲といえると思うし、そういうイメージが強いから余計にそう感じちゃうのかもしれないけどさ。俺はこの曲、「なっちらしい」と思うよ。歌詞もこれまでの彼女の歌ってきたものと比べて、ちょっとだけ大人っぽいイメージがあって、また新しい発見があったりで。明らかにモーニング時代とは違った層に向けて歌われているよな、と。ま、今回はドラマ主題歌ってのがあるからそういう路線になったのかもしれないけど。「夢見る乙女」的路線もいいですが、こういうクールな路線もまたいいな、と。

一方、カップリング曲「恋にジェラシー申し上げます」は、タイトルトラックとは一転してメジャーキーの爽やかなポップソング。アレンジには湯浅公一を迎え、初夏を思わせるような従来のなっちらしいイメージの1曲に仕上がってます。恐らく多くのファンにとって、この曲は「正しい安倍なつみの曲」に感じられるんじゃないですかね。俺も実際、最初にこの曲を聴いた時「あーそうそう、こういう曲を待ってたんだよなー」って思いましたもん。歌詞にしても、ザッツ・安倍なつみ劇場といった感じで、微笑ましいし。うん、期待通りの1曲

そういえば湯浅公一アレンジ曲にもハズレって殆どないよなぁ(俺的にね)。勿論今回も大当たり。なんていうかね……過去の曲に例えると……モーニング時代の「男友達」の延長線上にある楽曲だよね、曲調的に。もっとアコースティックなものを望んでいた人には期待はずれなのかもしれないけど、俺におってはこれも「安倍なつみ」なんだよね、うん。あれだけが安倍なつみの全てだとは思わないし、あれだって彼女を形成する内の、ほんのひとかけらだと思うんだけどなぁ。ま、この辺の感じ方・考え方は人それぞれですし、議論するつもりはないですけどね。

2曲に共通していえるんだけど、珍しくつんく♂の声やコーラスが入ってないのね。そのせいだからか判らないけど……もしかしてこの2曲、つんく♂が書いてないんじゃないか?と感じたのね。それくらいすっきりした印象が強くて。ま、確かにメロディだけ追えばつんく♂の手癖っぽい作品なんだけど、でも、まぁ最近はレコーディングにも立ち会わないことが多い、なんて噂もあるくらいだからね。仮に彼のスタッフ(あるいはゴーストライター)が書いた曲だとしても、納得できるような出来なら、個人的にはアリですけどね。全肯定はしないけどさ。

正直、安倍の今後にはとても期待してるんですよ。モーニングという堅苦しい枠から離れた今だからこそ出来ること、沢山あると思うし。どんどんと低年齢化/そういう層へのアプローチが進んでいく中で、やはり安倍には年相応の、今しか歌えないいろんなタイプの歌を歌って欲しいし。その可能性はアルバム『一人ぼっち』で十分に感じさせてくれたわけだしね。そういう意味では、これこそが本当の意味での第一歩なんだろうね。聞くところによると、8月には早くもサードシングルのリリースが予定されているそうですね。今月半ばにはファーストソロコンサートも始まるし。残念ながら今回のライヴには行けそうにありませんが、秋のツアーには何をしてでも参加したいな、とさえ思ってます。モーニングへの熱が冷める一方、それと反比例するかのように俺の安倍に対する想いは募るばかり……へっ、これって恋、恋なの??



▼安倍なつみ『だって 生きてかなくちゃ』
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投稿: 2004 06 02 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/02/29

ミュージカル「おかえり」@青山劇場(2004年2月15日/夜の部)

卒業から半月。どうしても我慢出来ずに安倍なつみのミュージカルに足を運んでしまいました。以前、モーニング娘。のミュージカルに生で触れ、「あーもう二度と来る事はないだろうなぁ~」と内心思っていた、あの青山劇場に再び足を運ぶ事になろうとは。しかも、安倍なつみ相手に。何が俺を突き動かしたのか、未だにその理由は判らないけど‥‥んん、惚れたのか、俺?

ま、冗談はさておき。サイト上での呼びかけに快く応えてくださった方のご好意で、東京公演最終日の昼の部を観ることができました。

ミュージカルの方はそのものズバリ、「安倍なつみ劇場」といったノリでしたね、良くも悪くも。ストーリー的に「う~ん……」と頭を抱えてしまう箇所が多々あり、また共演したメロン記念日が本当に4人共必要だったのか、とか‥‥考えれば考える程頭痛がしてくるんですが‥‥まぁちょっとでも安倍に興味を持っている人が観たら、間違いなく理性を根こそぎ持ってかれるという、そんな異空間劇場でした。正直、また観たいかと問われれば「……無理、絶対無理っ!」な即答してしまいそうですが。ストーリーのお粗末さ、そして安倍の輝き。正直正常な心を持った人が接するにはどちらも尋常じゃないよな、と。まぁファンの人だけで楽しんでくださいマジで。

そんなわけでミュージカルの内容についてはここでおしまい(え~っ!?)。「え~っ!?」とか言わないのっ!って安倍さんに説教されそうな勢いですが、このまま肝心のミニライヴの感想へ。そう、これが目的で行ったようなものですからね、俺の場合は。

まず1曲目に「晴れ 雨 のち スキ♡」。舞台後方の高台から現れ、曲が進むに連れて上から下におりてくる形。曲自体は所謂ショートバージョン。ほんの20日前に号泣してた安倍、そして俺。既にあの時の悲壮感はなく、たったひとりのステージを伸び伸びと、気持ち良さそうに堪能してるようす。ま、既に大阪~東京と10数公演をこなしてきた自信の表れかな、と。簡単なMCを挟んだ後、アルバムから「あなた色」。公演スタート当初はこの曲の代わりに「ふるさと」が歌われていたようだけど、そりゃ確かにないだろ!?って話なわけで。ほんの数日前に滝のように泣いたあの曲を、まだこちらの涙も乾かぬ内に歌うっていうんだから。そういう意味ではこの曲目チェンジは大歓迎だし、むしろアルバムからの新曲をもっとバンバン聴きたかったので非常に嬉しかったです。この曲はフルコーラスで歌われてました(ま、ショートバージョンのカラオケ作る余裕があったのかどうか疑問だけど)。やっぱりこういう曲が彼女に合ってるんだな、と生で聴いて再確認。かといってこういう曲ばかりを連発されても困るけど。アルバムみたいにいろいろ試すのはいいけど、後藤真希みたいに「どっち付かず」にはならないで欲しいな、と。

続いてモーニング時代の「Memory 青春の光」。これもフルコーラス。やっぱり初期モーニングの曲って「コーラスありき」の曲が殆どなので、ひとりで歌うとなると厳しいよね。特にこの曲は複数人の歌が絡み合ってくるからさ。コーラスにしろ、アルバム同様音量抑え気味で、この曲の魅力が半減してるような。ま、居もしないメンバーのコーラスが聴こえてきてもねぇ。続いて「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」。これもフルコーラス。この曲の時はメロンの4人と稲葉貴子が例の黄色い衣装を着てダンス&コーラスで登場。ま、例の如くヘッドセットのマイク音量は限りなくゼロに等しいわけですが。俺、シャッフルでのリリース当時から、この曲と安倍の組み合わせに妙な違和感を感じてたんだけど、それをこの日再認識。そうか、ファルセット多用してるからか。これ、声を張り上げて歌えばカッコいい曲になるんだろうけど、そこまでの声域と声量がないメンバーが殆どなハロプロ。そりゃファルセット使って小さくまとまっちゃうわけだわ。けどパフォーマンス自体は悪くなかったですよ。メロンファンの目線から観ると、斉藤のダンスに切れが戻ってることと、村田は相変わらずメガネがイカしてるのと、柴田が髪をヤワラちゃんみたい(マンガの方な。not谷)な縛り方をしてて異常な可愛さを発揮してたことと、太谷の髪型がKEIKO(globe)みたいになってたこと、等々。って必要ない情報ですか? そうですか。そうですね。ハイ。

何度目かの着替えを済ませて戻って来た安倍は、そのまま長めのMCを。これがまた、まとまりのない内容で、良くも悪くも「安倍ワールド」炸裂といった感じ。ま、これがたまらないんだろうけど、ファンには……で、ここでデビュー曲「22歳の私」をフルコーラスで披露。初めてフルコーラスで歌うの聴くわ。うん、ショートよりも全然いい。凄く安心して聴いてられた。この曲、生で聴くのは3回目。テレビで歌う姿も何度か観てるけど、どんどん良くなってるね。最初にテレビで歌ってるのを聴いた時は、どうなることかと正直思ったけど‥‥やっぱりこの曲は、人生の年輪を増す毎にどんどん良くなってくのかも。内容云々じゃなくて、彼女の生き様がそのまま歌に刻み込まれるような感じでね。

ここで終わりかとおもいきや、最後の最後はミュージカルのカーテンコールということで、出演者全員が再登場して、曲名が判らないミュージカルのメインテーマ(アレンジから、恐らく小西康陽が手掛けたものかと。上で触れませんでしたが、このミュージカルの劇中歌の殆どが小西がアレンジしたものらしく、一聴して「小西らしさ」全開な曲ばかりでした。久し振りにサントラ盤とか欲しいかも)を歌い、終演。

ミニライヴ自体は約30分程度の内容でしたし、歌われた曲も5曲(+α)と決して満足のいくものではありませんでしたが、どうしても彼女の「第一歩」をこの目で確かめたくてね。「最後」に立ち会ったわけだから、やっぱりさ‥‥気持ち的にね、けじめつかないでしょ?(いろんな意味でな)

そうこうしてるうちに、6月には安倍なつみ初ソロツアーが決まったようですね。モーニングのファンを辞めてたとしても、これには何をしてでも行こうと思ってます。そんなわけで、誰かチケット譲ってください!(ヲイ)


<SETLIST : ミニライヴ>
01. 晴れ 雨 のち スキ♡
---MC---
02. あなた色
03. Memory 青春の光
04. 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
---MC---
05. 22歳の私
06. ?(ミュージカルのメインテーマ曲)

投稿: 2004 02 29 12:00 午前 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/02/04

安倍なつみ『一人ぼっち』(2004)

モーニング娘。卒業から10日経った2月4日。安倍なつみは「モーニング娘。の安倍なつみ」から「ソロシンガー・安倍なつみ」としての第一歩を踏み出しました。その第一歩とは初の単独ミュージカルのスタートであり、同時にこのソロアルバム『一人ぼっち』の発表でもあるわけです。まだ彼女の喪失から立ち直っていないファンも多いかと思いますが、最終的に「進む」ことを選んだのは安倍本人なのだ、そう信じているからこそ、俺はこのファースト・ソロアルバムにも失望することもなく、また過剰な期待を寄せることもなく、とてもフラットな状態で臨んでいけたのかもしれません……。

既に一部では「新曲が少ない」「やっつけ仕事で作られた感が強い」といったネガティブな声が聞こえてきていますが、最終的には自分の耳を信じよう、そう思いこのアルバムを手にしました。さて、1曲ずつ簡単に解説していきましょう。

●M-1:22歳の私
2003年8月リリースのソロ・デビューシングル。詳しいレビューはこちら。言うまでもなく、彼女の「モーニング娘。卒業へのカウントダウン」はこの曲からスタートしたといっていいでしょう。「彼女自身のこれまで、そしてこれからを示唆するような内容」というようなことを書いたら、一部の方から「そういう風に限定されない、もっと広意義なことを歌ってるんだよ」と指摘を受けました。勿論そんなことは判ってますよ。でもね、歌の解釈はひとそれぞれでしょう。それを踏まえつつも、やはり俺はどうしてもこの曲の歌詞を「安倍なつみ」本人と重ねてしまう。それはそんなにいけないことなのでしょうか?……と、アルバムとしては結構重い雰囲気でスタートしていきます。

●M-2:Memory 青春の光(安倍 Version)
1999年2月リリースの、モーニング娘。として4枚目のシングル曲の安倍ソロバージョン。オリジナルバージョンは安倍と福田明日香によるツートップの良い面を強調した、非常にしっとりとした味わい深い名曲でした。今回は安倍のボーカルを除いて全てオリジナル・バージョンとまま。だから当然バックトラックも豪華だし(NYにて録音された、名うてのR&B/フュージョン系スタジオ・ミュージシャンによるバックトラックがもう生唾モノ!)、コーラスも録音当時のモーニングによるもの。ま、オリジナルよりもコーラスの音量が抑え気味ですけどね。安倍のボーカルは確かに成長を感じさせるものになってると思います。そりゃ17歳の歌と22歳の歌とを比べるのはね……それなりに経験も積んできただろうし、それがちゃんと歌に表れてると個人的には感じますよ。ただ、原曲にあった「エロさ」が殆ど感じられなくなってしまった点に関しては残念というか。もうそういったモノをつんく♂自身も、そして聴き手も求めてないんでしょうね。

●M-3:恋した女の子どすえ
アルバムの為に用意された新曲その1。アレンジャーは鈴木俊介。打ち込みを多用したヘヴィなロカビリーといった印象で、ギターの歪み具合とノリが気持ちいい1曲に仕上がってます。安倍のボーカルも、例えばモーニング時代の「Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~」辺りで聴けた男らしさを強調したものになっていて、特にここではムスムン以上にハードボイルドな印象を受けます。モーニング時代は「こういうのって安倍に合ってないのかな?」なんて思ったこともあったけど、とにかくソロとして「バラエティ豊かな歌い手」を目指そうとしてるのか、思った以上にハマっています。うん、かなりいいですね。藤本美貴辺りが歌ったらもっとハマったんだろうけど……。

●M-4:晴れ 雨 のち スキ♡(安倍 Version)
2003年9月にモーニング娘。さくら組デビューシングルとして発表された曲の、安倍ソロバージョン。原曲のレビューはこちら。つい最近の曲っていうのもあるし、さくら組のテイクが耳に馴染んでることもあってか、全編安倍の声で歌われるとちょっとだけ違和感がありますね。ま、その違和感が消えるのも時間の問題かと思いますが。これもバックトラック等は原曲のまま。矢口真里による高音コーラスがそのまま残されているのが、個人的には嬉しかったなぁ。矢口のこういうコーラスの声は、とにかく気持ちいい。タンポポ時代からずっとそうだけど、最近そういう機会が減ってるだけに……もっと「歌手」として使ってあげてください。

●M-5:…ひとりぼっち…
アルバムの為に用意された新曲その2。アレンジャーは小西貴雄。安倍と小西の相性ってホントに悪いんだよなぁ……ってずっと思ってたんだけど、ここではかなりいい味を出していて、アルバムの中でもひと際印象に残るトラックとなっています。例えば、モーニングでいうと『3rd -LOVEパラダイス-』辺りでやってそうなことを再び‥‥といった印象でしょうか。バックトラック自体は全部打ち込みなんだけど、それも全然嫌味じゃないし、むしろここでメインになるのは安倍による多重録音コーラスなのだから……うん、こういう方向性でもっといろんなことに挑戦して欲しいな、彼女には。

●M-6:黄色いお空でBOOM BOOM BOOM(安倍 Version)
2000年3月にシャッフルユニット・黄色5で発表された曲の、安倍ソロバージョン。原曲のレビューはこちら。これもバックトラックは当時のまま……と思ったら、ラップが被せられてる! 始まってすぐにラップが入ってきてビックリ。ま、曲をぶち壊す程の酷さではないし、ボリューム的にも抑えられてるので、そんなに気にならないかも。安倍のボーカルも当時のテイクと比べても格段の成長をみせていると思うし、何よりもこうやって安倍の歌声を思う存分堪能出来るって意味では、本当に有り難いと思います。ちなみに、この曲でサックスを吹いてるのは、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENやSPANK HAPPYでお馴染み、菊地成孔。ファンの間では有名なエピソードですね。

●M-7:あなた色
アルバムの為に用意された新曲その3。アレンジャーは鈴木Daichi秀行。Daichiが得意そうなラテン系打ち込みダンスチューン、といった印象かな、大雑把に言うと。全編打ち込みなので、全体を覆う安っぽさだけは拭えないんだけど……それでもこれ、結構いいと思うのは俺だけ? 例えば過去にDaichiが手掛けたこの手のタイプの曲と比べても、俺は今回のが一番優れてると思うんですけど。多分、安倍が歌っているというのも大きく影響してるとは思いますけど‥‥やっぱり安倍って、ダンス☆マン的ファンク路線よりもこういった路線や上記のカバー曲にあるようなR&B色が強い緩い路線の方が合ってるよな、うん。改めて実感しましたね。

●M-8:トウモロコシと空と風
2000年4月にリリースされたコンピレーション盤『プッチベスト ~黄青あか~』に収録されていた、安倍にとって事実上初のソロ楽曲。レビューはこちら。この曲のみ特に「New Version」とかその手の表記がないので、多分当時と同じテイクだと思います。ボーカルもこの曲のみ妙に若々しいし、今程艶っぽくもない。悪くないんだけど、この中に入っちゃうとね……ちょっと浮いちゃうという。勿体ないなぁ。折角だからこれも録音し直せばよかったのに。けど、「18歳」の少女だった安倍……その「18歳らしい歌声」を味わえるという意味では、これはこれでアリなのかな。曲の良さに関しては言うまでもないでしょう。シャンプーのCMが懐かしいよね、うん……。

●M-9:ふるさと(安倍 Version)
1999年7月リリースの、モーニング娘。通算6枚目のシングル曲の、安倍バージョン。といっても、そもそもこの曲の原曲の時点で「安倍ソロ」なわけでして、要するに今回ボーカルを録音し直して、更にストリングスを追加して今まで以上に劇的に盛り上げるアレンジにしてしまった、と。1/25のラストを彷彿させる劇的さもあり、また安倍のボーカルもオリジナルバージョンよりも方の力が抜けた印象で……ふと、あの日の夜を思い出してしまいます。しかもコーラスはモーニングによるものをそのまま使ってるわけだし(ま、このオリジナル音源録音に参加しているメンバーで今でも残ってるのは飯田と矢口だけなんだけど)……この曲を今後、安倍はひとりで背負っていくわけか……。

●M-10:腕組んで帰りたい
アルバムの為に用意された新曲その4。アレンジャーは高橋諭一。バンドサウンドを用いた、非常に「安倍なつみ」のイメージにぴったりなポップロック。これもいい曲だなぁ……なぁ、どうするよ、安倍にこの歌で歌ってるようなことを言われたりされたりしたら……なぁ、どうするよ?(クドイってば)ある意味、一番「等身大の安倍なつみ」に近い楽曲かもしれませんね、全てにおいて。モーニング時代の「せんこう花火」や「男友達」にも通ずる「色」と「空気」を持った1曲。ライヴでなら本編ラストに演奏されそうなイメージ‥‥そう、安倍は後藤真希や松浦亜弥とは違って、こういったイメージが強いんですよね。だから……現実的には少ないだろうこの手の曲を大切にして欲しいと思います。

●M-11:母と娘のデュエットソング
2003年5月に「おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)」名義で発表された、安倍ソロ活動へのプレデビュー盤。レビューはこちら。前曲の空気をそのまま受け継いだノリで、この繋ぎは個人的には大成功だと思います。つうかこの曲、ここにしか持ってきようがないわな。ライヴだったらアンコール1曲目、本編ではなくて番外編といった印象かな。アルバム本編は前の曲で終わって、ここからの2曲はむしろボーナストラックとして考えた方がよさそうですね。

●M-12:ピ~ヒャラ小唄
2003年11月にアニメ映画「とっとこハム太郎」の為に、映画内キャラクターの「プリンちゃん」名義で発表された楽曲。レビューはこちら。ボーナストラックとして考えれば特に気にならないかな。本編は本編で充実してるので、これはおまけとして受け取った方が良さそうです。ムキになって「こんなクズ曲入れやがって!」って怒ってもねぇ……折角のアルバムが台無しじゃないかい?


●総評
多分、未だに安倍の卒業を受け入れられずにいる人にとっては、これ以下はないって程に酷いアルバムなんでしょうね。うんうん、その気持ち、判らないでもないですよ。

けどね、だからこそ俺は声を大にして言いたいのさ……

いいアルバムじゃんか、これ!

大体さ、既出の曲やモーニング等のソロバージョンは、原曲が良いんだから悪いはずがない。そしてアルバムの為に用意された新曲4曲も、非常にバラエティに富んだ内容で、良くいえば「安倍のいろんな魅力や可能性を魅せて」くれるし、悪くいえば「統一感がない、安倍をどんな方向に持っていきたいのか、製作陣も決めあぐねている」といった感じでしょうか。でも俺は、敢えて前者の意見を取りたいと思います。

モーニング娘。として6年間やってきたことを無駄にすることなく、それを踏まえた上で更にもう数段上に行くには……その課題がこのアルバムに詰め込まれているような気がします。そういう意味ではこの「一人ぼっち」というアルバム、“ファースト”アルバムではなくて、“ゼロ”アルバムなのだと個人的には解釈しています。これは「ソロシンガー・安倍なつみ」としての第一歩というよりは、「モーニング娘。として活躍してきたシンガー・安倍なつみ」としての、これまでの集大成であり、「本当のファーストアルバム」への“プレ”ファースとアルバムなのだ、と。

そう考えると、これが「やっつけ仕事」などではなくて、「今後の彼女の活動にとって、必要だった作業」だったのだと解釈することができます。ま、物事視点を変えるだけで、ポジティブにもネガティブにもなれますからね。俺はこのアルバム、一発で気に入ったし、そして購入してから既に4~5回ぶっ続けで聴きまくってます。決して「名盤」とは呼べない1枚なのですが、心に残る1枚にはなり得るよな……自分にとっては、そういう作品になりそうです。じゃなかったら、ワザと「今月のオススメ作品」になんか選出しませんよ! そう、上記のようなモーヲタにある種喧嘩を吹っかけてるようなもんですからね(別にホントに反論して欲しいとか、そういう意味じゃないですからね)……。

別に俺は安倍のファンでもないし、安倍に強い思い入れもないし、彼女のモーニング娘。卒業発表に対しても何の感想もなかった。けど、俺は彼女が歌う曲が好きで、彼女の歌声が好きなんです。それで十分じゃない?



▼安倍なつみ『一人ぼっち』
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投稿: 2004 02 04 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/01/27

HELLO! PROJECT 2004 WINTER ~C'MON! ダンスワールド~@横浜アリーナ(2004年1月25日 夜公演)

  安倍なつみ、モーニング娘。在籍時ラストとなる「卒業公演」、ハロー!プロジェクトの正月公演の最終日・最終公演に行ってきました。幸運にもこの日のチケットを手にすることができたわけですが‥‥実は当日(1/25)の朝になって急に「やっぱり行きたくない‥‥」という、行きたくても行けないファンに対してとても罰当たりな気紛れが発生しまして。昼頃、「ハロモに」を観るまでは本気で行くの辞める気でいたんですよ。何だろう‥‥多分直前に聴いたモーニングの新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" にがっかりしたのもあったのかな(やっぱり25日に合わせて取り上げるのなんて、止めればよかった)‥‥それとも‥‥このまま「モーニング娘。」のことが嫌いになるのが、正直怖かったのかも。とにかく、いろんな意味で自分自身に対してけじめをつけたかったし、そして「どんな未来が訪れても」最期まで看取ると決めた以上、辛い結果になろうとも、この目に焼き付けようという気持ちがね‥‥最後に勝っちゃってさ。気づいたら高速バスに乗って、新横浜に向かってた。「iPod」にぶち込んだモーニング全曲をランダム再生にして‥‥

  途中寄り道をして、新横浜に着いたのは17時20分頃。丁度1回目の公演が終わった後だったらしく、会場方面から駅に向かう大行列に出くわし、途中で寄り道をしつつ、結局横浜アリーナ前に到着したのは18時前後。で、会場前が更に凄いことになってて‥‥翌日新聞記事で知ったのだけど、入場できた1万2千人の他に、会場前に5千人前後もの入場できなかった人達がいたそうで‥‥そりゃあれだけの大混雑、するわな。入場するまでに20分近くかかってたもん。

  で、入場して今度は「紺野あさ美が発熱の為、出演できず」という張り紙が目に入ってくる‥‥俺、全然知らなくてさ。土曜の2回目の公演前に既にドクターストップがかかったみたいだね。可哀想というか‥‥ま、こればっかりは仕方ない。確かに「15人のモーニング娘。」はこの日で最後だけど、その後もモーニングはずっと続いていくわけだし。そこでボロボロになったところで、また翌日からはそれまで通りの慌ただしい日常に戻って行くんだもん。今は完治に専念してください。なっちもそれを願っているはずだから。

  開始10分前に自分の席に到着。位置はアリーナ席、ステージ真正面ちょっと左寄りで、前から6列目。センター席の最後方よりは傾斜がついている分、観やすい。しかもここ、PA卓の真後ろでさ‥‥ずっとそっちが気になっちゃってね。

  開演時間(18時半)になっても、客の入りは7割程度といったところ。多分、みんな会場前の大混雑で遅れに遅れてるんだろう‥‥時間は刻々と過ぎていく‥‥時間通り(21時まで)に終わることができるの?(18才未満のメンバーが多いからね。どうしても21時前には終了させたいわけよ)

  結局10分遅れくらいで会場が暗転したのかな? とにかく無理矢理始まった感じ。まぁそれでもこの時点でほぼ入場出来てたのかな? 俺の隣の席も空いてたんだけど、ギリギリ間に合ってたようだしね。

  もう始まる前から「なっちコール」が凄いのなんのって。俺がモーニングを追うようになってからは後藤真希、保田圭の卒業を経験してるけど、今回は‥‥後藤の時に匹敵するか、あるいはそれ以上か‥‥いや明らかに上でしょうね。尋常じゃない空気があったもの。

  いつもの如くCGによるメンバー紹介を経て、この日の司会であるまこと(シャ乱Q)と稲葉貴子が登場して、簡単な挨拶。そして一発目にモーニング娘。おとめ組が登場‥‥

●モーニング娘。おとめ組

  イントロのムーディーなパートをカットして、いきなりパーカッションがリズムインする箇所から "愛の園 ~Touch My Heart!~" がスタート。当然全員が生歌。前回が東京ドームでの極悪サウンドだったからか、かなり音が良いように聴こえた。しかも、歌もなかなかだった記憶が。やはりこの日も石川梨華以上に道重さゆみに目が行ってしまう俺。好き嫌いは別として、ホントこの子は観察してるだけで面白い。で、歌になると藤本美貴に目と耳を奪われるというね。全然異質な存在だよね、この声は。

●モーニング娘。さくら組

  そのままさくら組へとバトンタッチ、"晴れ 雨 のち スキ♡" を披露。2曲目からバラードというのはちょっと‥‥って気がしたけど、もう安倍が登場した瞬間に大歓声、そんなのどうでも良くなっちゃったよ。前半、高橋愛が涙声みたいに声を枯らしてひっくり返る場面があったけど、別に泣いてたわけじゃないみたい。その後は力強く、そして切ない歌をしっかり聴かせてくれたし(保田の時に最終公演で喉が最後まで保たずに悔しい思いをしてるからね、この子は)。紺野がいない穴はそんなに感じなかったかな。ま、そんなに重要なパートを与えられた曲じゃないしね。ちなみにこの曲、テレビ等では口パクが多いですが、この日はハンドマイクでちゃんと生歌でした。彼女達の名誉の為に書いておきます。

●15(14)人合流、モーニング娘。へ

  モーニング全員が揃ったところで "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" を生歌で披露。バックダンサーとしてハロー!プロジェクト・キッズが登場、華を添える。今まで聴いた中で一番良い "Go Girl" だった気が。ま、生歌だったからってのも大きいのかな?(テレビじゃ口パクが多いしね、この曲)そんなに好きな曲ではないんだけど、素直に良いと思えたのが不思議。やっぱり最後だからかな‥‥

●MC、そして辻加護卒業報告

  モーニングの歌が終わったところで、ステージ上にこの日の出演者42人(全メンバー45人中、保田は舞台の為今回のツアー全公演を、紺野とキッズ1名が風邪で欠席)が登場し、簡単な挨拶の後、1/3の衝撃の発表同様、辻希美と加護亜依の今夏卒業と、ふたりによる新ユニットでのデビューを再報告。何だか今更って気がして、ちょっとしらけたかも。

●後藤真希

  再びライヴへ。とにかく予定より遅れ気味な進行の為、この日は白々しいまでのコントやMCは徹底的に排除されていたのが印象的。勿論、最後の最後の為に時間を節約してるってのもあるんだけど、こういった淡々としたライヴの方が個人的には好みかも(で、MC自体はその場その場で歌ったメンバーに手短かに喋らせればいいだけのことだし)。

  とにかく、後藤のステージは相変わらず圧巻。"うわさの SEXY GUY" や "抱いてよ!PLEAS GO ON" といった煽り系のアッパーチューン連発で、会場は完全にヒートアップ。役不足感は全く感じず、むしろたったひとりのステージなのに、完全に彼女が制圧した印象。ああ、もしかしたら武道館クラスの会場を最初に埋めるハロプロ内ソロシンガーは、松浦亜弥でもなく安倍でもなく、後藤なのかもな‥‥というか、後藤なら出来るわこりゃ‥‥と確信。曲と曲の繋ぎで衣装替えを行い、"原色GAL 派手に行くべ!" へ。ここでキッズが数名ダンスで参加。ミニギターをぶら下げたりして、テレビ出演時同様のダンスをしてみせたりするんだから、侮れないっつうか。後藤は最後まで本当に良かった。完全に「ロック」だったもの。これ観ちゃったら、またソロ公演に行きたくなっちゃうわな普通。

●あぁ!

  最高潮に盛り上がった後に、ちょっとクールダウン。やっと生で体験出来る「あぁ!」の登場。名曲中の名曲、"FIRST KISS" を披露するんだけど‥‥田中れいなは堂々としてたものの、他のキッズの二人はやはり経験不足というか、ちょっと物足りなさを感じました。中盤でのフェイクなんかはおおっ!?と思う瞬間もあったけど、やはりCD音源程じゃないかな、と。悪くはなかったけど、曲がスローで地味な分、もっとしっかりと聴かせて欲しかったかな、と。まぁ俺が彼女達に求めるものがレベル高過ぎるのかしら‥‥

●カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)

  紺野を欠いた4人による「カン紺藤」は、"先輩 ~LOVE AGAIN~" を歌う。紺野のパートはあさみがカバーしてたのかな? 思ったよりも全員安定していたのが印象的というか。藤本の台詞が今まで聴いた中で、一番良かった。あと、あさみが往年の堀ちえみとイメージが重なって見えたのは、ここだけの話。

●稲葉貴子&ココナッツ娘。

  とうとう自分達の持ち歌さえ歌わせてもらえなくなったココナッツと、既に終了している某深夜番組で募集していた相方はどうなったの?な稲葉による、黄色5の "黄色いお空で BOOM BOOM BOOM" を、キッズをバックダンサーに迎えて熱唱。ちょっと口パクっぽかった気がしないでもないけど、まぁヘッドセットマイクって全部そういう風に聴こえちゃうから不便というか。何でこの曲を選んだのかといったら、これは間違いなく来る安倍の初ソロアルバムへの布石でしょうね(そのソロアルバムに同曲の安倍ソロバージョンが収録されていますからね)。ま、選曲自体は全然いいと思うし、歌えるメンツによるものだったから安心して聴いてられたんだけど‥‥なんか腑に落ちないというか‥‥

●前田有紀

  ゆきどんは、元旦にリリースされたばかりの新曲 "さらさらの川" を披露。本当に一番安心して「歌」を聴いていられるのは、この人だけかも。曲自体は演歌というよりも、歌謡曲とニューミュージックの中間といった印象。ドンズバの演歌路線を狙わず、例えば氷川きよしみたいな路線を突き進んでいけば、間違いなくブレイクできるだけの実力と才能を持ってると思うんだけど。バックに五木ひろしもついてるのにね。不思議だ。この人の曲がオリコンの100位以内にも入らないってのがどうにも‥‥アピールする層が確実に間違ってる気もしないではないけどね。

●飯田圭織

  圭織のソロは過去2枚リリースされたカバーアルバムからではなく、つんく♂の手による完全なる新曲、"エーゲ海に抱かれて" でした。作詞はつんく♂ではなく、三浦徳子というのがそれっぽくて印象的。楽曲自体はエーゲ海というよりも、後期WINK辺りが歌いそうな、そんな異国情緒漂うニューミュージック風な1曲。悪くない。もしかしたらこういう曲、圭織にしか歌えないのでは‥‥なんて気も。ま、たった1回しか聴いてないので、ちゃんとした評価はまた後ほどってことで。

●ZYX

  本当はここでコントをやるんだろうけど、さすがに時間がないのか、まこと&稲葉と、新垣理沙と松浦によるショートコント風MCでお茶を濁す。そしてZYXの登場。"白いTOKYO" を披露。実はこの日のステージ、過去のハロコンと大きな違いがありまして。アリーナ中央まで約50メートル程度の花道があって、その先にミニステージが用意されてるんですよ。後藤なんかは途中でここまで走ってきて歌ってくれたんですが(しかも俺の位置からだと、かなり近い)、ZYXの場合は最初からこのミニステージに登場。矢口真里と5人のキッズによるユニットなのですが‥‥矢口、ちっちゃーっ!ってのが第一印象。そして‥‥残念ながら、口パクでした。ええ、間違いなく。いや、以前聴いた話だと、完全にマイクオフというのは葉ロプロの場合はなくて、若干オンになってるみたいですが‥‥生声を聞き取ることはできませんでした。それは矢口にしても同じ。残念だなぁ、曲もパフォーマンスも最高に良かったのにさ。

●ミニモニ。

  間髪入れずにミニモニ。の登場。こちらは "CRAZY ABOUT YOU" を披露。当然口パク(のように聴こえた)。しかも珍しくショートバージョンだし(ミニモニ。の曲って3分程度のものが多いからってのと、子供に人気があるから、フルコーラスで歌われることが多いんだけどなぁ)。

●中澤裕子

  ハロプロ界のドン、中澤の登場。スツールに座りながら新曲 "元気のない日の子守唄" を歌う。この曲、ゆきどんの曲と全く同じメンツによる楽曲で、つんく♂曲じゃないんだよね‥‥それだからか、非常に新鮮な印象を受けました。これも古き良き時代のニューミュージックと歌謡曲の中間といった印象で、悪くないと思います(アレンジが高橋諭一というのもまた良し)。まぁ売れるか売れないかで言えば、確実に売れないタイプのど真ん中だと思いますが‥‥

●メロン記念日

  メロンはいきなり "MI DA RA摩天楼" で登場。懸念された斉藤瞳の腰ですが、この日観た限りではかなり良くなっている印象を受けました。ダンスも特にこれまでと同じように踊ってたし。そして何よりも、続く "かわいい彼" の時にはメインステージから花道を駆け抜けてミニステージまで移動し、サビパートでは斉藤もあの「胸を揺らさんばかりの」派手なダンスをちゃんと披露。ああ大丈夫だ、と一安心(どういう基準だよそれ)。そしてワンコーラス歌うと再びメインステージまで走って戻り、息もそんなに切れてないような感じでフィニッシュ。うん、文句なしに良かった。春ツアーはちょっと観れるか観れないか微妙なんだけど、大丈夫。この調子でいけば今年も‥‥後は「曲」だな、うん。

●松浦亜弥

  メロンでひとしきり盛り上がった後、ある意味主役である(はずの)あやや登場。いきなり数日後にリリース予定の新曲 "奇跡の香りダンス。" からスタートというのが憎い。これ、賛否両論かと思いますが、個人的には結構好き。いや、かなり好きかも。細かな分析はレビューに譲るとして、アルバムと同時期に録音したものの、ハッキリとした違いが感じられますよね。この「狙ってる」感が如何にもシングルといった印象。軽いMCの後に "THE LAST NIGHT" をワンコーラス歌い、そのままメドレー風に "GOOD BYE 夏男" に突入。ここで花道を走り抜けミニステージへ。何故かキッズも登場して、一緒に同じ振り付けで踊る。ま、邪魔に感じなかったからいいけど‥‥ジャニーズの線を狙ってるとは思うんだけど、正直まだまだ。もっと鍛錬が必要かな、と。

  松浦自体は、昨年末に観たライヴと比べれば全然調子が良さそう。ま、たった数曲だしな、こっちは。例の「口パク疑惑」でネット界は騒然らしいけど、別に俺は驚きもしなかったけどね。ま、行った人なら判ると思うけど、全部が全部口パクってわけじゃないし、特に昨年後半は酷い状態だったからねぇ。キャンセルされるのと、曲数大幅に減らされるのと、口パクで数カ所カバーするのと、一体どれがいいっていうの? 俺には正直判りません。観た人が気づいてガッカリするならまだしも‥‥(つうか「ハロプロ」だぜ!? 何をそんなに神格化してるんでしょうか? タイプは違うけど、BON JOVIやAEROSMITHだって曲によってはテープ(A-DAT)とか使って誤摩化してるじゃんか、と。って俺が言ったところで始まらないけどな。あと、俺は別に松浦をフォローしたりとか庇護してるわけじゃないから。現実としてそんなのいくらでもあるよ、と言ってるだけ。それを聞いて俺は別に驚きもしなかったって話です)

●再び、モーニング娘。

  モーニング娘。の本編スタート。これが安倍のラストステージ、15人編成の正真正銘のラスト‥‥まずは新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" でスタート。しかもフルコーラス。確かにこの時期に、このラストステージで歌われたら‥‥良いと言わざるを得ないわな普通。けどさ‥‥俺はやっぱり‥‥どうにも入り込めなかったよ。個人的には "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" よりも駄曲、と敢えて言わせていただきます。スクリーンには安倍を中心として映し出しているんだけど、個人的にどうしても目が行くのは、毎度のことながら道重。ホント観てて飽きないわな、この子は‥‥。

  14人でのMCを済ませ、そのまま "シャボン玉" へ。興味深かったのは、道重の「なのに、どこ行ったんだよ~!」と「シャボン玉ぁ~!」っていう叫び声、あれが生声だったこと。これまではテレビ同様、カラオケだったのに‥‥それだけ彼女の成長が著しいってこと? しかもいい声してやがんの。ちょっと嬉しい驚き。ただ、石川のセリフ以降がカットされ、ワンコーラスのみというのが‥‥そのままメドレーで "ザ☆ピース!" に突入。この曲の時に花道を通りミニステージへ移動。間近で石川のセリフパートを堪能。本編最後は "そうだ!We're ALIVE" のショートバージョン。俺はてっきり "ここにいるぜぇ!" で締めるのかと思ってたんだけど。意外といえば意外だけど、モーニング娘。のテーマとも言える内容の楽曲なので、これで正解だったのかな。とにかく全員が力一杯この瞬間を楽しんでいるのが、手に取るように確認できました。そして終了。いつも通り袖に引っ込んでいく14人。最後に安倍も‥‥

  ここでアンコールを求める声が「なっちコール」に。と同時に、会場一面を包み込む真っ白なサイリウムの海。これ、ネット上でいろいろ賛否両論あったやつでしょ、やる前から。「サイリウムの海で埋め尽くすことが恒例行事」となるのが嫌、って人の気持ちも判るし、実は俺も反対派なんだよね‥‥「タンポポ畑」を大切にしたいからさ。ま、保田の時までだよな、って思ってたんだけど、今回もやるのか‥‥しかも開演前、客席ひとりひとりに配り回ってる一部のファンがいたりして、半ば強制的に「やらされてる」感。実は俺もサイリウム、渡されそうになったんだけど「俺、こういうの嫌なんで」と断ってるんです。アンコールを求める最中にも後ろの席の人に無理矢理勧められたんだけど、やっぱり頑に拒否。この日、殆どのことが笑って済ませられたけど、これだけはどうしても嫌だったからさ。

  そして、まこと&稲葉のMCに導かれるように、ドレスアップした安倍が再登場。が、ステージに現れた瞬間、その光景を目にして手で顔を覆ってしまう。暫くそのまま動けない安倍。何度か何か言おうとするも、すぐに「なっちコール」と白い海の光景にやられ、号泣。軽いコメントをした後、ゆっくりと花道を歩き、周りを見回しまた歩き、そのままミニステージへ。この後のコメント等はスポース新聞やその手のサイトでいろいろ書かれてるので割愛。「心を込めて歌います」と、"22歳の私" を熱唱。歌っている時はしっかり歌に集中。そこはさすがというか。歌い終えるとメインステージに戻ってくんだけど、そこには13人のメンバーの姿が。飯田に花束を渡されて、強く抱き合う二人。俺、ここで‥‥それまでこの「卒業劇」に何の感慨も湧かなかったのに、急に涙が‥‥ここからはただただ、ひたすら涙を流すばかり。どうして泣いたのか、俺にも判らないのよ‥‥メンバーにもらい泣きってのもあるんだろうけど、なんていうか‥‥何かが終わる瞬間を見てしまったからかな。うん、今でもよく判らないんだけどさ‥‥。

  まず飯田が欠席した紺野からの手紙を読み、それに続いて6期メンバーからひとりずつ送辞。田中、道重、亀井、藤本、新垣、高橋‥‥新垣があんなに泣き崩れてる姿、初めて見た。やはり安倍に憧れてモーニング娘。になった子だからな。高橋も、保田の卒業の時は悔しい思いをしたけど、今日は(まぁ出番が少なかったからかもしれないけど)思う存分力を発揮できたんじゃないでしょうか。そして小川も泣き崩れて言葉にならず。続いて4期。加護‥‥この子も泣いて泣いて。笑顔で送り出すのが信条らしい吉澤も、笑顔を引き攣らせながらも目には涙を溜めてる。そして‥‥辻。既にひとりでは立っていられず、飯田と石川に両脇から抱えられ、後ろから矢口が支えている状態。引き笑いというのがよくあるけど、彼女の場合「引き泣き」というか‥‥明らかに過呼吸気味。過呼吸持ち及び経験者ならば、あれがそうだってこと、一目で判ると思うよ。見てて俺、「あ、ヤバイよ‥‥」って瞬時に思ったもん。結局、殆ど言葉らしい言葉も発せぬまま安倍に強く抱かれ、戻っていったんだけど‥‥途中で座り込んでしまってね。慌ててスタッフ2人がやってきて、彼女を両脇から抱えてステージ袖へ運んでいって‥‥この瞬間、客席から小さい、しかもかなりのロートーンで「えぇ~‥‥」という、声にならない声が‥‥ここで俺、完全に醒めちゃってさ。涙は完全に止まっちゃった。その後、石川、矢口、飯田が言葉を掛けて行ったんだけど、やはり飯田とのやり取りが一番ググッとくるものが。けど泣けなかったんだけど。

  辻を欠いた13人になってしまいながらも、ホントに「15人編成のモーニング娘。」として最期の曲となったのが、"ふるさと"。フルコーラスで歌われてました。ワンコーラス目は普通に歌い、ツーコーラス目から6期、5期、4期‥‥という順番で安倍が各メンバーの元へと立ち寄り、微笑みかけながら歌うのね。ああ、やっぱり安倍は強い子だな、彼女ならこの先も大丈夫だ、って直感で思った瞬間でした。楽観的過ぎるかもしれないけど、そう思えたのよ‥‥ま、あの場に居た多くのファンは悲壮感と絶望感しか感じなかっただろうけどさ。

  再びステージを去ったモーニング娘。‥‥まこと&稲葉が再び戻ってきてコメントするんだけど、明らかに稲葉が感極まってるのが判りました。ここで辻について、感極まりすぎて立っていられなくなった、ステージの袖から見てるので大丈夫、とのこと。ま、辻が過呼吸持ちだというのはファンなら知ってる承知の事実。多分少なからず「事実はもっと深刻なんじゃねぇの?」と疑っている人はいたはず。そう、俺を含めてね‥‥この日の出演者が1組ずつステージに呼ばれて行くんだけど‥‥カントリーのあさみや中澤は明らかに泣いた後っぽかった。特に中澤は‥‥完全に号泣した後といった印象。最後にモーニングが戻ってくるんだけど‥‥俺は途中まで気づかなかったんだけど、加護の姿がなかったようでして。終了時に報告された話によると、辻同様感極まりすぎてステージに戻れなかった、と。確かに彼女もかなり酷い泣きっぷりだったけど、立てなくなる程だったか‥‥後でDVDが出たら確認し直そう。結局最後の最後は12人になったモーニング、ハローとしても総勢40人‥‥ホントの最後に歌われたのは "でっかい宇宙に愛がある" でした。矢口は泣き崩れて歌にならない状態。それを優しく包み込むように支える中澤‥‥安倍のラスト公演が何故モーニング娘。としてのライヴじゃないのか!?と疑問視する声が多いけど、俺はハロコンで正解だったように思います。多分、モーニング娘。の残された14人だけじゃ、「安倍なつみ、卒業」という現実を抱えきれなかったんじゃないかな、と。中澤や後藤といった元メンバー、モーニングのツアーでいつも一緒になるカントリーやココナッツの面々、そして古い付き合いとなる稲葉といった顔馴染みが多い中で彼女を送り出すのが、「モーニング娘。の顔」だった安倍にはピッタリだったのかもしれない‥‥今はそう思ってます。勿論、これに同意してもらおうとは思わないし、人それぞれ思いや考えは違うだろうからさ‥‥否定だけはして欲しくないな、と。俺も他人の考えを否定するつもりは毛頭ないけどね。

  最後の最後、一番最後の「愛とな~る!」のフレーズが終わった瞬間。全てが終わった‥‥ある意味、「世界の終わり」。あるいは「夏休みの終わり」‥‥俺にとっての「永遠の夏休み」が終わりを告げようとしてるのかもしれない‥‥そんな寂しさが、いきなり襲ってきて、再び涙が‥‥メンバーがひとり、またひとりと去っていき、最後にステージ上に残ったのが安倍、飯田、矢口、そして中澤という1~2期メンバー。もしこの日、保田が参加してたら間違いなくこの中にいたはず‥‥6年間、戦い抜いた戦友、ライバル、親愛なる家族。いや、そんな陳腐な言葉じゃ言い表せない程の繋がりを持つ1~2期メンバーが最後の最後までステージに残ったことが、非常に印象深く、そして「ひとつの時代」が終わったことを実感させる瞬間でもあったのです‥‥少なくとも、俺にとってはね‥‥

  ステージ上に誰も居なくなっても、「なっちコール」は収まらず、更に強くなる一方。エンディングSEとして "Go Girl" のカラオケが流されたんだけど、みんなそれに合わせて普通にPPPHとか入れてるし‥‥俺はというと、ぐったりと自分の席に座り込んで、俯いたまま物思いに耽るばかり。時々涙流したりなんかしてね‥‥何で泣いてるのか、自分でも理由が判らないのにね‥‥

  約2時間半に及ぶ長丁場が終了し、会場外に出ると救急車が‥‥瞬時に「辻? 加護??」と思ったけど、結局判らず終い。そのままとぼとぼと新横浜の駅に向かい、電車を乗り継いで帰路に着いたのですが‥‥帰りの電車やバスでも「iPod」に入れたモーニングをランダムに流しっぱなし。しかもプレイボタンを押した瞬間に流れたのが、よりによって "ふるさと" だったという偶然‥‥帰りの高速バス、誰にも気づかれないようにひとり涙を流してたのはこの俺です。

  あれから2日が経ち、少しは気持ちの整理がついた俺。今思うのは‥‥別に安倍が居なくなったからといって、そんなすぐにモーニング娘。に対して興味がなくなるなんてことはなく、今日もこうやってこのレポートを書きながら彼女達の曲を、いつも通り聴いてるし。つまり、本当の意味での「答え」は、歌番組やライヴで「安倍のいないモーニング娘。」を目撃した時、初めて出るんだと思います。勿論、その時にちゃんと答えが出るかどうかは判りませんけどね‥‥いや、答えなんて最初っからないのかもしれない。ただひとつ言えるのは、ここまで来た以上、最後の最後まで‥‥今までとは違う形になるけど‥‥彼女達の最期を看取ってやろう、と。ライヴに行く回数も減るだろうし、あるいはこれが最後のライヴになって、もう二度と行かないのかもしれない‥‥その「答え」が見つかってしまったとしても、そのまま自分に嘘をついて、悲鳴をあげながら失速していく彼女達を見守っていくのかもね‥‥今はそんな気がします。

  「安倍なつみが在籍した『モーニング娘。』」はこの日を最後に完結しました。けど、「安倍なつみが愛した『モーニング娘。』」はまだ存在しています。抜け殻と言われようが、そこに存在している以上、俺は目を背けずに直視していくつもりです。その覚悟はもう十分に出来てますから‥‥。


[SETLIST]
01. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
02. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
03. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]
---MC [全員&辻加護卒業報告]---
04. うわさの SEXY GUY [後藤真希]
05. 抱いてよ!PLEAS GO ON [後藤真希]
06. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
---MC [まこと&後藤]---
07. FIRST KISS [あぁ!]
08. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 黄色いお空で BOOM BOOM BOOM [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
10. さらさらの川 [前田有紀]
11. エーゲ海に抱かれて [飯田圭織]
---MC [まこと/稲葉/松浦/新垣]---
12. 白いTOKYO [ZYX]
13. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
14. 元気のない日の子守唄 [中澤裕子]
15. MI DA RA摩天楼 [メロン記念日]
16. かわいい彼 [メロン記念日]
17. 奇跡の香りダンス。 [松浦亜弥]
---MC [松浦亜弥]---
18. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
19. GOOD BYE 夏男 [松浦亜弥]
20. 愛あらば IT'S ALL RIGHT [モーニング娘。]
---MC [モーニング娘。]---
21. シャボン玉 [モーニング娘。]
22. ザ☆ピース! [モーニング娘。]
23. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
---ENCORE---
---MC [安倍]---
24. 22歳の私 [安倍なつみ]
---MC [娘。から安倍への送辞]---
25. ふるさと [モーニング娘。]
---MC [全員]---
26. でっかい宇宙に愛がある [全員]
---S.E. [Go Girl ~恋のヴィクトリー~]---



▼モーニング娘。『愛あらば IT'S ALL RIGHT』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 01 27 12:00 午前 [2004年のライブ, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 飯田圭織] | 固定リンク

2003/12/27

ハロー!プロジェクト『プッチベスト4』(2003)

  というわけで、毎年恒例となった「プッチベスト」シリーズの第4弾。年々、当初の意味合いから少しずつ外れてきてるような気がしてたんですが、今年の「プッチベスト4」収録曲を見てもらえば判るように、完全に『YOUNG PERSON'S GUIDE TO ハロー!プロジェクト』の役割を果たしていないと思うんですよ。単なるオムニバス、今年リリースした曲の寄せ集め。しかも、現時点ではモーニング娘。以上に影響力を持っていると言っても過言ではない松浦亜弥と、2003年最も活躍したといえるであろう後藤真希の楽曲が収録されていない。多分、来年早々彼女達のアルバムがリリースされるからカットされた‥‥という政治的理由があるのかもしれません。同じような理由で安倍なつみもソロシングルではなくて企画モノの方が収録されている、等々‥‥不透明な部分が多々あるんですが‥‥まぁ2003年のハロープロジェクトを振り返るという意味も込めて、1曲1曲簡単にコメントしていきますか(何か今年の年末って、振り返ってばかりだな、ハロプロに関しては)。


●M-1:壊れない愛が欲しいの / 7AIR
  7月リリースのシャッフルユニットEPより。レビューはこちら。個人的にはやはり3組の中で一番テンション的に落ちるかな、と。けどどれもここ数年のシャッフルの中ではかなりレベル高い方なんですけどね。そんな中での3番手。あくまで俺の中でね。

●M-2:GET UP! ラッパー / SALT5
  同EPより。レビューはこちら。バックトラックが一番好きなのがこの曲。EPのバックトラック(カラオケ)で一番聴いたのが、実はこの曲。松浦がサードアルバムの中でこの曲をソロで歌うようだけど(既にライヴでは披露済み。ま、あの時は稲葉貴子とのデュエットだったけど)、これをひとりで歌うのはかなりキツイんじゃないか‥‥と。

●M-3:BE ALL RIGHT! / 11WATER
  同EPより。レビューはこちら。一般的に一番人気があったのがこの曲みたいですね。最も「モーニング娘。らしさ」を伝承してるのがこの曲なのかな、と。俺も好きですけどね。

●M-4:晴れ 雨 のち スキ♡ / モーニング娘。さくら組
  9月リリースの「~さくら組」名義のファーストシングル。レビューはこちら。時間が経ってみて気づいたけど、音がちょっと良くない気が‥‥シンバル系の音にちょっと難あり。ま、それが楽曲の良さに影響するとは思いませんけど。やっぱりバンドサウンドで聴きたかった1曲。

●M-5:愛の園 ~Touch My Heart!~ / モーニング娘。おとめ組
  9月リリースの「~おとめ組」名義のファーストシングル。レビューはこちら。これもリズム隊、生バンドにすべきでしたよね。江川ほーじんがあんなに素晴らしいベースを聴かせてくれているのに。勿体ないです。曲もホントに良かったのにさ。

●M-6:行くZYX! FLY HIGH / ZYX
  8月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。"白いTOKYO" を聴いてしまった今となってはちょっと個人的に軍配は後者に挙がるんだけど、それでも今年のハロプロを代表するナンバーだと思いますよ。いろんな意味で今年は「キッズの躍進」の年だったんだな、と。"がんばっちゃえ!" から始まってたんですよね、全部(その曲を外した時点で、このコンピ盤の意味合いが弱くなってる気が)。

●M-7:SEXY NIGHT ~忘れられない彼~ / ROMANS
  8月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。何だかんだ言われながらも、やっぱり好きです、全てにおいて。勿論、カップリング曲 "ロマン" の方がもっと好みなんですけどね。第2弾は本当にあるんでしょうか‥‥

●M-8:FIRST KISS / あぁ!
  10月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。文句なしの名曲。普通にポップスとして十分機能してると思う‥‥だけに、現状に泣けてくる。一般層からも無視され、ヲタからも無視され。多分2~3年後に大絶賛されてるような気が。つうかここまでのアルバムの流れ、かなり良くないですか? 自分が作ったCD-Rとほぼ同じ構成なのでビビッたもん(自分の場合、この後にミニモニ。の "CRAZY ABOUT YOU" を入れるんですけどね)。

●M-9:浮気なハニーパイ / カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
  7月リリースの「~紺野と藤本」名義のファーストシングル。レビューはこちら。怪作とか迷作とかいろいろ言われたこの曲、今更的ユーロビート&パラパラサウンドが玉に瑕だと思ってたけど、やっぱりこのバランス感が良かったんだね。意外とあさみの声がこういう曲に合ってることにも気づかされたし(って今気づいたんですが)。

●M-10:チャンス of LOVE / メロン記念日
  5月リリースの9枚目のシングル。レビューはこちら。よりによって、何でこの曲選ぶかなぁ~? 普通 "赤いフリージア" じゃねぇの? (メロン的に)大ヒット曲ですよ!? アルバム未収録曲を選んだ結果だというのはよく判るんですが、このセンスの駄目さ加減がハロプロ及びアップ・フロント・エージェンシー最大の欠点なんだよね。

●M-11:WOW WOW WOW / プッチモニ
  お蔵入りしていた、第3期プッチモニのファーストシングルとなる予定だった曲。今回初出にして、このアルバムの売り要素。'03年正月ハロプロコン及び同年春のモーニング娘。ツアーにて披露されていたこの曲、やはりアレンジが少し変わってる気が。ギターが重厚になってるし(多分)‥‥気のせいかしら? 最初の印象だと、もっとチープなイメージがあったんだけど‥‥まぁチープには違いないんですが、それでも許せるチープさだと個人的には思います。全部ギターに誤魔化されてる気がしないでもないけどね。

●M-12:ミニモニ。数え歌~お風呂ば~じょん~ / ミニモニ。
  5月リリースの7枚目(ミニハムず名義を含めれば9枚目)のシングル。ゆきどんを除けば俺が今年唯一買わなかったシングル‥‥かな? ミニモニ。ものは買ったり買わなかったりなんですが、正直この曲に対しては俺、かなりの嫌悪感があったんですよ。子供相手のユニットであるミニモニ。というのは理解できるのだけど、いくらなんでもこれは子供をバカにしてないかい?という疑問があって。未入学児あたりなら受け入れられなくもないだろうけど、小学生がこれ聴いてどう思うか‥‥結局彼女達のCDを買ってくれるのって、大人のファンか、そういった小学生児童なわけでしょ? その人達が買って恥ずかしくない作品かこれは!?っていうね‥‥ちょっと度が過ぎるぞ、つんく♂よ、とずっと感じてたわけ。
  けどね、今回このアルバムで、初めてちゃんとしたCD音源で聴いてみると‥‥思ってた程悪くなかったんですよ。まぁ確かにこの歌詞はやっぱりないよな‥‥って気持ちは変わらないですが、バックトラックや曲自体には特に文句ないんですよね。むしろミニモニ。にしては普通過ぎるくらい。そして "CRAZY ABOUT YOU" を通過した後だからこそ、この振り幅こそミニモニ。なんだな、と改めて実感したわけです。まぁだからといってシングルを買ったりはしないでしょうけど。

●M-13:母と娘のデュエットソング / おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)
  5月リリースの企画ものシングル。レビューはこちら。改めて聴くと、なっちの歌声が凄く良いんですよ。"22歳の私" や "ピ~ヒャラ小唄" での歌声や歌唱法って、レコーディング方法の影響もあるでしょうけど、とにかく「重い」んですよ。ベッタリしてるというか。それと比べると、ここで聴けるなっちの歌声、本当に楽しそうで自然体。俺がこの曲を評価してるのって、実はそういった所が大きく影響してるのかもしれませんね。そして、今後はそういった「安倍なつみ」をもっと観たい/聴きたいと思うんですけどねぇ‥‥アルバム、期待してます!

●M-14:GET ALONG WITH YOU / 中澤裕子
  5月リリースの8枚目のシングル。レビューはこちら。最近ステージからまた離れつつありますが、来年2月には早くも新曲が。ホントに、ホントーに、そろそろアルバムお願いします。いい曲があんなに貯まったじゃないですか!

●M-15:東京きりぎりす / 前田有紀
  7月リリースの4枚目のシングル。「zetima」移籍後初の作品。移籍したからってわけじゃないでしょうけど、今年からシャッフルにも参加してるから、その兼ね合いもあってアルバムにも初収録。過去にもライヴオンリーであか組4に参加した経緯があるんですが、それを別としても今回の参加は興味深いですね。そしてこの曲。中澤の演歌時代の曲と比べると、演歌度が低い気が。バックトラックが薄っぺらいのは仕方ないとしても、メロとかは意外とポップス/歌謡曲の範疇なんですよね。勿論、そっち方面を狙った作品だとは思うんですが。これなら確かに若い子がハロコンとかで聴いても口ずさめるわな。

●M-16:夏 LOVE ロマンス / ハロー!プロジェクト
  今回初出の楽曲。ハロプロ勢全員で歌っていること、バックトラックが夏っぽい(スチールドラムやウクレレが登場したり、タイトルにも「夏」の文字が)ことから、"OH! BE MY FRIEND" ではなくて本来は実はこっちがシャッフルEPに収録される予定だったんじゃないかな?という気がするんですが、如何でしょう? で、この曲。いいんですよね、全体的に。飛び抜けて素晴らしいとは言いませんが、如何にも河野伸らしいアレンジで、非常に好感が持てる1曲。ピアノがカッコイイですよね、特に。モーニング娘。のアルバム曲として聴きたかったかも。

●M-17:シャボン玉(asia mix) / モーニング娘。
  7月リリースの19枚目のシングルの、リミックス・バージョン。オリジナル・テイクのレビューはこちら。毎回お馴染みのリミックスですが、これまでは原曲のイメージを残しつつ味付けするといった作風が多かったんですが、今回はかなり解体/再構築して遊んでる気が。いきなり石川のセリフから始まる辺り、ちょっとした悪意さえ感じてしまいますよ‥‥いやいや、俺はこれ好きですね。自分でDJの真似事とかする時には是非使いたいと思います。


●総評
  というわけで、全曲駆け足で解説してきましたが、如何でしたでしょうか? こうやって1枚にまとまって聴いてみると、必然的に今年を振り返ってしまうわけですが‥‥やはり何度も言うように、2003年って‥‥特に中盤辺りから‥‥そんなに悪い年でもなかったような気がするんですよ。初頭はアルバム連発で、ちょっと厳しい楽曲も多かったりしましたが、結果良ければ全て良しじゃないですが、個人的には2002年以上に平均的に楽しめたかも。ただ、突出した楽曲がなかったのも今年の象徴ですね。去年でいったら "そうだ!We're ALIVE" だったり "Yeah!めっちゃホリディ" だったり "さぁ!恋人になろう" といったタイプの曲がね。全体的に "香水" とかその辺の流れに行きつつあるという。それはそれでいいと思うんですが、やはり多くの人は前者的な楽曲を求めてるようですし、バランス的にもそろそろそういった「大きな一発」が欲しいところ。

  で、やっぱり選曲的にはこれが正解とは思えないよなぁ。去年の「プッチベスト3」の方が選曲だったらまだ良かったように思うんですが‥‥これからハロプロ聴こうって人に対してはオススメしません。ある程度好きで普段シングルとか買わない人、ある特定のユニットだけ追ってて他のユニットには興味もなければシングル1枚も持ってない人とか、そういった人にはオススメできるけど。

  でもね、いざ聴いてみると‥‥普通に聴けちゃう。いや、カタログとしての意味合いは薄いけど、ただ鳴らしておく分には凄くいいアルバムだと思います。だっていい曲ばかりだし。真剣に聴く作品集ではないけど、まぁパーティーアルバムですよね。これで松浦の "ね~え?" と後藤の "うわさのSEXY GUY" か "スクランブル" が入ってたら文句なしだったんですけどねぇ‥‥

  というわけで2003年、「最後のハロプロ論」をお送りしました。おしまい。



▼ハロー!プロジェクト『プッチベスト4』
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投稿: 2003 12 27 12:00 午前 [2003年の作品, ROMANS, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/11/22

ミニハムず(ミニモニ。)/プリンちゃん(安倍なつみ)『ミラクルルン グランプリン!/ピ~ヒャラ小唄』(2003)

ここ数年、年末の恒例行事となっているアニメ『とっとこハム太郎』映画版へのミニモニ。参加。映画自体にも「ミニハムず」というキャラクターで出演し、更にはその主題歌まで務めるようになり今回で3回目。前作ではモーニング娘。のメンバーも参加していたが、今回はミニモニ。の他に安倍なつみがソロで参加していることもあり、新作映画用に企画された「ミニハムず」名義のシングルにはその安倍のソロ曲(映画でのキャラクターとなる「プリンちゃん」名義だが)も同時収録され、ダブルA面的なスプリットシングルとなっています。

まぁアニメ映画用の企画盤だし……ってことで軽く流そうと思ってたんですが、ミニモニ。の方は相変わらず面白いと思い、安倍の方には「……??」と疑問を感じたので、思い切って取り上げてみることにしました。取り上げたら取り上げたで、一部の属性の方々は喜ぶでしょうしね!

まず「ミニハムず」の方。「ミラクルルン グランプリン!」というGS風味のコミックソング調……といったイメージの小曲。比較的初期のミニモニ。のイメージに近いかな?というのが第一印象。それとメロン記念日のシングル『チャンス of LOVE』のカップリングだった「夏」を思い出しましたね、曲調から。ちょっとオペラっぽいファルセットコーラスが入る辺りは従来のつんく♂らしさを感じるし、冒頭部でのラップとも呼べないような語り口調の歌やバカバカしいまでの歌詞、所謂「声ネタ」満載な点等、たった3分の楽曲の中にいろんな要素が詰まったという意味では正しく「従来のミニモニ。らしさ」を上手く表現した完成度かと思います。アレンジを担当した高橋諭一氏もさすが勝手が判ってるようですね。思いっきりやってくれてます、いろんな意味で。歌に関してですが、加護や辻も前作「CRAZY ABOUT YOU」で聴けたような大人っぽいイメージ皆無だし、高橋に関しては存在感が希釈。ミカが唯一奮闘してるようですが、個人が目立つというよりは「4人でミニモニ。」的なイメージが強いかも。ちょっと歌ってる姿がイメージできないんだけど(ま、ミニハムず名義の曲がステージで歌われることはまずないですからね、これまでも)、ちょっと観てみたい気がするわ、これに関しては。

で、そういった好印象なミニモニ。とは相反して、安倍の方の曲「ピ~ヒャラ小唄」なんですが……アレンジャーが小西貴雄という時点で嫌な予感がしたんですが‥‥やはりですか。あのチープなシンセ音、チープな打ち込み、バラード調……「22歳の私」の流れを組む1曲といっていいでしょうね。ただこれまでと違う点がひとつ。タイトルの「ピ~ヒャラ」にひっかけてか、ピッコロが使われていたり、その他にも弦楽器としてバラライカやマンドリンが導入されていて、ちょっとだけ「生」っぽさが加わってます。これまで安倍がメイン(あるいはソロ)を取ってきた曲をみてみると、モーニング娘。での「ふるさと」や「22歳の私」といった打ち込みメインのスローナンバーと、「せんこう花火」「トウモロコシと空と風」といった生バンド(生楽器)主体のアップテンポナンバーに二分されると思うのですが……この「ピ~ヒャラ小唄」の場合、全体としての印象は前者なんですが、生楽器を積極的に導入している点においては後者の要素もあるんですよね。

肝心の曲ですが……可もなく不可もなくといった印象。悪くはないけど、特別良くもない。前回の「22歳の私」の場合は曲としてはそこまで最高というわけじゃないけど(という意味では今回と一緒)、「ソロデビューシングル」で「卒業発表後」という要素が強く(俺の感情に)影響して、ご祝儀的に評価を高めに下しましたが‥‥今回の場合はちょっと……という気がします。確かに企画モノ、映画のシーンに合った曲を作り歌ったという観点からみれば全然問題ないわけなんですが、これを「安倍なつみのソロ活動」としてみた場合、やはり評価が厳しくなると思うんですね。特に曲がね……安倍がしっとりとしたバラードを歌う姿は確かに観ていて(聴いていて)気持ちいいですが、それにしてもメロディーが穏やかすぎて、例えば「ふるさと」みたいな盛り上がりに欠ける、とかいろいろ不満なあるわけですよ、個人的には。安倍は悪くないんだけど……どうもつんく♂は安倍に対してある種のパブリック・イメージを植え付けようとしてる気がするんだよね。そういうの、後藤真希の時に失敗してるわけだから、全然必要ない要素だと思うんですけどね……まぁ安倍自身が「モーニング娘。そのもの」というイメージがこれまでは強かったわけですから、それとは違ったイメージを大衆に持たせようという気持ちは判るんですが……俺だけじゃなくて、多くのファンが「せんこう花火」とか「トウモロコシと空と風」とか、それこそ『FACTORY』で歌ったブルーハーツ・ナンバーのアコースティック調とか、そういった要素を求めてるんですよ。これ読んでたら寺田さん、今一度考え直した方がいいですよ、マジで。彼女の歌手としての才能をわざわざ潰すような真似だけは止めてください、ホントに。

というわけで……ミニモニ。のシングルなはずなのに、気づけば安倍に大半を注ぎ込んでしまったわけですが。ま、それだけ俺は彼女の今後に期待してるってことですよ。実力/才能共に備えたシンガーだと思ってますからね、ええ。



▼ミニハムず(ミニモニ。)/プリンちゃん(安倍なつみ)「ミラクルルン グランプリン!/ピ~ヒャラ小唄」
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投稿: 2003 11 22 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/10/06

モーニング娘。コンサートツアー2003“15人で NON STOP!”@横浜アリーナ(2003年10月5日 夜公演)

  正直な話、今回程行く前から気分が沈んでいたのって初めてかもしれない。俺がモーニング娘。のライヴに対してこんなにもブルーな気持ちで臨んだのって、多分初めてじゃないかなぁ‥‥いや、昨秋の後藤卒業ツアー以降、何時だってモーニングのライヴに臨む時はブルーだった。もうあの頃みたいな高揚感を得ることは出来ないのかなぁ‥‥って。

  でもね。結論から先に書けば、本当に心底楽しめるいいライヴだったと思うよ。毎回そうなんだよね。ライヴ前は「ああ、多分モーニングのライヴに足を運ぶのも今日で最後かも‥‥」って思ってるくせに、ライヴを終えた後は「やっぱ楽しいし!」って次に持ち越しみたいにグダグダになるんだけど、今回ばかりは本当に楽しかったんだから仕方ないよ。ホント、去年4月のさいたま以来じゃないかな、偏見なしに楽しめたのは。

  つうわけで、簡単ではありますがライヴレポ、順を追って書いていきたいと思います。

  まずオープニング。今回はテレビ番組「ティンティンTOWN」内で放送されているCGアニメ、「リリパット王国」のキャラクターがモーニング娘。のライヴを観る、みたいな設定でそのままオープニングに繋ぐ流れ。観てるこっちが恥ずかしくなるような内容なわけだけど、まぁショボイCG流されるよりか幾分マシか。

  いつもの通り出演者紹介が終わるとそのまま"シャボン玉"のオープニングに突入。残念ながらテレビサイズ。今回初めて生で聴いたわけだけど、思ったよりも高揚感は味わえなかったかな。何だろう、サウンドが薄いというか‥‥低音が思ったよりも効いてないんだよね、こういうアリーナで聴いて初めて気づいたんだけどさ。自分の家やカーステだと低音効かせてるから余計か。楽しみにしてただけにちょっと肩透かし。しかも曲終わり、ここで簡単なMC(挨拶程度だけど)が入るわけよ。いつも思うけど‥‥1曲終わった後じゃなくてさ、2曲くらい飛ばしてやった後の方がいいんじゃないの? こういう激しい曲の後だから尚更感じたわけさ、流れを途切れさせるような真似をするなと。ましてやツアータイトル、「15人でNON STOP!」なんだからさぁ‥‥

  2曲目は"Do it! Now"。さすが6期の3人(藤本を除く)もオーディションからやり慣れた曲だからか、ダンスも5月に観た時以上に安定してたように見えました。後藤のパートを以前は加護が歌ってたんだけど、今回は田中れいなが歌う比重が高くなってました。しかもこっちが思ってる以上に安定してるんだから驚き。成る程、事務所やつんく♂が彼女を推す理由、よく判ったよ。

  曲が終わり、ここでまたMC。今回は全員ひとりずつ自己紹介なんだけど‥‥やっぱり最初のMCはいらないよ。ここで全部済ませられるじゃんか。6期の3人は‥‥初々しいね。5期の4人も昔はこうだったなぁ‥‥って妙にノスタルジックな気持ちにさせられたり、安倍に対する声援はちょっと異常だなとか、思ってた以上に藤本は好意的に受け入れられてるんだなとか、いろいろ思うことがあったりして。

  さすがに15人もいると長い長い‥‥というわけでMCもやっと終わり、ここからいい感じで盛り上がってくわけです。まずは"そうだ!We're ALIVE"。フォーメーションが多少変わっただけで、それまでの12~3人から2~3人増えただけなのにもの凄い違和感を感じたりもしたんですが、あれですね、人が増えたことによる圧倒感みたいなものは全然感じなかったですね。この曲のダンス自体が外側に向かっていくというよりも中心に向かっていくようなタイプのものだから余計なのかな。けど悪くなかったですよ。5期も6期も頑張ってたし。そして待望の"好きで×5"。たったワンコーラスだけなんですが、やらないより全然マシ。コーラスパート(矢口のハーモニー等)は恐らく全部テープでしょうね。けど原曲に参加してない4期以降のメンバー、特に石川・吉澤・辻にもちゃんと見せ場があって個人的には好印象。元々大好きな曲だけに、こういう風に再び取り上げてくれたことに感謝。そしてその流れのまま、これまた懐かしい"サマーナイトタウン"へ。多分2年振りに歌うんじゃないかな?(少なくとも自分がファンなってからは2001年11月の横アリを最後に歌ってないはず)この曲では原曲に全く携わってない5期・6期の8人が歌うんだけど、ここでは高橋・新垣・小川の頑張りが強く感じられて、時代の流れを強く感じたのでした。それとさ、藤本が全然目立ってないのな。彼女が何故モーニングに入ったのか、その理由はつんく♂と高橋がなりの対談本の中に出てくるので興味がある人は読んで欲しいんだけど、それにしても見せ場なさ過ぎ。さすがの俺もガックシ。そしてその藤本を除く6期3人で"好きな先輩"を。元々5期メンバーの為に作られたこの曲だけど、もう5期の4人には必要のない曲だと個人的には思ってるし(いつまでも「先輩♪」もないよな、次々と下が入ってくるわけだし)、こういう形で後輩達が受け継いでいくのは全然アリだと思います。実は8月の富士急公演の隠し録り音源を聴く機会があったんですが、この曲での3人の歌の酷さといったら‥‥けど今日は全然そんなことなく、田中は別格として、道重も亀井もしっかり歌っていたのでひと安心。それにしてもこの短い曲(3分ちょいでしょ?)でさえもショートサイズ‥‥実質1分半程度ですよ。コントとかMCを減らせばフルサイズで歌える曲が増えるんじゃないですかねぇ‥‥

  で、曲が終わるとここでコントなわけですよ。飯田・矢口組と吉澤・小川組に分かれて田中と亀井を教育するといったコントなんですが‥‥長いよ。こういうのはハロモニでやればいいから。ライヴでやる必要ないから。ホント毎回思うけど、ハロプロ・ライヴの台本を書いてる奴ら、才能なさすぎ。子供騙しもいいとこだよなぁ。

  コントで流れが一旦途切れてしまうわけだけど、この後からユニットコーナーに突入。まずは安倍ソロ"22歳の私"。評判の悪いこの曲だけど、生で聴いて‥‥やっぱりこの曲は安倍の歌ありきだな、と再認識。曲自体は確かに弱いとは思うけど、パフォーマンスに助けられてるよな、と。これも今回初めて生で観たわけだけど、これ観て改めて安倍ソロへの期待が高まりましたね。早くソロコンサートが観たいなぁ。続いてカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)。これも今回初めて生で聴く"浮気なハニーパイ"。あの奇妙なダンス(足パカパカ)に心奪われる俺。特に紺野のパカパカ具合が異常で、終始紺野に目が行きっぱなし。折角藤本の見せ場だというのに‥‥あ、あと里田の似非セクシー具合は相変わらずサイコーでした。みうなは‥‥ゴメン、全然目が行かなかった。あさみはその頑張ってる姿にちょっと心打たれた。カントリー娘。はりんねが居なくなった今でも俺にとってはちょっと特別な存在なので(特に大ファンというわけではないけど、常に気になる存在)今後も期待してます。そしてその後に‥‥全然聴き覚えのない曲が‥‥ココナッツ娘。の出番。初期のシングル曲"常夏娘"を披露するんですが‥‥やはりというか、完全に休憩タイムに入っちゃってますね、周りが。一斉に座りだしたのには正直苦笑しました。初めて聴く曲だけど、うん確かに悪い曲じゃないよな。けど‥‥明らかに何かが足りないのも確か。それが何なのかは俺にも判らないけど‥‥やっぱり自分で買ってまで聴こうとは思わないな、残念だけど。

  この後またコント。安倍が司会、審査員が新垣と紺野で、石川と道重が「どっちがより男前か?」を競うという内容。ま、例の如く最後に全部紺野が持ってっちゃうわけですが。ホントグダグダだよなぁ、ライヴでやるコントは。ハロモニとかで観ると全然笑えるのにさ。

  再びユニットコーナーへ。久し振りの藤本ソロ"ブギートレイン'03"。ソロ時代よりも派手な衣装を着て(羽根生えてるよ、羽根!)、たったひとりで横アリのステージを右へ左へと動くんだけど、ひとりになるとオーラが凄いのな。15人だったり複数人になると埋もれちゃうんだけど、ひとりになったら全然輝きが違うっていうか。安倍がソロでもユニットでも本体でも、どこへ行っても「モーニング娘。の安倍なつみ」なのに対して、藤本はちょっと違うのね。ソロで歌う時の輝きは安倍と比べても甲乙付けがたいくらいなんだけどね。あーまたソロライヴ観たいなぁ。そして藤本が引っ込むと、ミニモニ。の出番。既に一部では不評の嵐らしい新曲"Crazy About You"を披露。多分この曲だけフルコーラスだと思います。ラジオ等で何度か耳にしてたんだけど、俺はこの曲好きよ。だっていい曲だと思うし。ま、ミニモニ。がやる必要があったかどうかは別としてね。曲調のわりにダンスが激しいのもミニモニ。らしいというか。やっぱりこの曲で「高橋ありきのユニット」になりつつあるのかなぁ、と。辻も頑張ってるけどね。

  三度コントコーナー。藤本司会でミニモニ。がバスケのシュートに挑戦するというもの。40秒間に6本が世界記録で、7本以上決めればいいってことなんだけど‥‥グダグダ。ホントグダグダ。まぁ前のふたつよりは全然面白かったけど(特に藤本の不敵さが)。

  コントが終わると、あの懐かしいイントロが。安倍・飯田によるデビュー曲"モーニングコーヒー"が。オケは2002バージョンの方だったけど、うん、このふたりがこの曲をこの時期に歌うことに意味があるわけで、本当に聴いてるこっちが泣きそうになったよ。何て言うか、この時期(安倍卒業前)にきて、改めてモーニング娘。の歴史を振り返るような、総決算といえるようなセットリストが非常に嬉しくもあり、同時に切なくもあり。複雑な心境なんだけどね。そして曲が終わると矢口・石川・吉澤が加わり、初期の代表曲"抱いて HOLD ON ME!"が。これも生では初めて聴くんで嬉しいなぁ。福田明日香~保田圭と歌い継がれてきたパートを今回石川がほぼ歌いきったのは、新たなるチャレンジでしたよね。しかもこれが想像してたよりも悪くなかった。確かに実力では前述2人の足下にも及ばないと思うんだけど、気持ちでは全然負けてないと思うし、むしろ石川らしさが存分に味わえ、尚かつ安心して最後まで聴けたのは嬉しい誤算。ただね、この曲の繋ぎ方‥‥ラップパートからいきなり「Wo~Hold on me!」ってブツ切りするのは如何なものかと。カラオケが音飛びしたのかと思ってビックリしたよ。そのまま流れを止めずに"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"へ。多分昨年の秋ツアー以来だと思うけど(俺は行ってない)、やっとここで本格的な吉澤の見せ場。衣装がラフな格好(みんな"シャボン玉"の時みたいな衣装)だったのが幸いしてか、本来の「宝塚的世界観」とは違ったゴージャスさ‥‥まるでブロードウェイのミュージカルでも観てるかのような錯覚に陥ったのですよ。後藤が抜けたことによる吉澤・安倍の絡みのマイナス面も殆ど感じられず、逆に弾けまくる吉澤に心奪われっぱなし。中盤のシャウトには本当に鳥肌立った。あー、モーニングのライヴで鳥肌立てたのなんて、何時以来だろう。本当に、本当にカッコよかった。そして興奮冷めやらぬまま、代表曲"LOVEマシーン"へ。後藤のパートは高橋が引き継いだようで、これも安心して聴けました。6期も楽しそうなので何より。

  折角ここまでいい流れできたのに、ここでスクリーンに"Say Yeah!-もっとミラクルナイト-"のカラオケが流れるわけですよ。スライドショーっぽい感じで、歌詞が流れて。それに合わせてみんな大声で歌うのな。まぁ観てる方の気持ちは盛り上がるんだろうけどさ普通‥‥俺はちょっと気持ちが醒めたかな。まぁここで休憩しないとメンバーもキツイんだろうけど、折角ならこの曲も生で歌って欲しかったなぁ‥‥カラオケが終了すると衣装替えを終えた15人がステージ中央に既に並んでいて、あのインダストリアル調イントロが。再び上げ上げなノリで"ザ☆ピ~ス!"が。この曲は数日前にテレビで歌っていたので、後藤パートを田中が引き継いだことを既に知ってたんですが、うん悪くないですね。保田のドスが効いたパートも藤本が的確に再現してくれてるし、みんな楽しそうだし。ひとしきり盛り上がったところで、"でっかい宇宙に愛がある"へ。この曲を15人が横一列に並んで歌う様は、ちょっと感動的かも。俺にとってこの曲は「モーニング娘。版ゴスペルナンバー」なんですよ。"I WISH" があって、この曲があって、そして"そうだ!We're ALIVE"へと繋がっていくという、非常に重要な曲なわけ。テンション的には確かにちょっと落ちるのかもしれないけど、それを気持ちでカバーしてる感じ? 勿論それは十分伝わってきました。そして本編最後はバカバカしいくらいに盛り上がろうってことで、"ここにいるぜぇ!"。15人がポゴダンスする様は圧巻。それまで横ノリ系がずっと続いてたので、急に縦ノリに変わったことでちょっと違和感はあったものの、踊っちゃえばこっちのもの。こっちも汗だくになって最後まで気持ちよく踊らせていただきました。

  本編が終わり、アンコールを求める声がどれくらい続いたでしょうか。ちょっといつもよりも長めのインターバルで15人が戻ってくると、アーミールック的な衣装を着てるんですよ。矢口なんかは首にめっちゃ長いマフラー巻いてたり、飯田は頭に海賊みたいにタオル巻いてたりして。本来ならここで "AS FOR ONE DAY" を歌うはずなんですが、この横浜公演から11月にリリースされる新曲"Go Girl ~恋のヴィクトリー"を初披露してるんですね。で、この曲なんですが‥‥う~ん、ライヴ観る前にちらっと聞いてた通り、確かに微妙な曲なのね。なんつーかこれまでだったらシングルのカップリングに回されるような曲というか。全然メロディーにフックがないのね。これまでのシングル曲って良くも悪くもどこかしら引っ掛かるフックとなるメロディーがあったのに、この曲にはそれが感じられない。いや、もしかしたらフルコーラスで聴いたら違うのかもね。"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"以降のシングル曲ってテレビサイズで聴くとメチャメチャ継ぎ接ぎ感が強くて違和感が残るものばかりだったでしょ。無理矢理繋いでるような。今回の曲にもそんな感じは確かにあるんだけど、それにしてもねぇ。あ、でもね。バックトラックに関しては良いんじゃないかと思いましたよ。カン紺藤と同じ流れにあるダンスチューンで、ユーロビートというよりはレイヴというか。音の作りがカン紺藤の方がよりミニマルっぽい印象があるけど、こっちは明らかにアリーナで鳴らされることを前提として作られてるサウンド/音作りだなぁと感じたし。カン紺藤がジュリアナ向けなら、モーニングは「WIRE」等の万単位アリーナ向けというか。そういう意味で「レイヴ」っぽいかなと。まぁあれですよ。クリア音源でフル試聴してちゃんとした判断を下したいと思います。

  正直なところ、これなら "AS FOR ONE DAY" を聴きたかったなぁと思ったよ。モーニングにはもはや「一般受け」とかそんなのを気にしない歌を歌って欲しいかったのに。そういう路線はさくら組やおとめ組でやってるんだから、もう一度当たって砕けろ精神でバカバカしい曲に挑戦して欲しかったんだけど。ここにきてつんく♂の悪い癖が出たかな?

  最後の曲の前に全員が一言ずつMC。安倍の番になって、自ら来春の卒業に触れるんだけど‥‥そうか、「15人のモーニング娘。」としてはこのツアーがラストになるのか。そして横浜アリーナはデビューイベントをやった場所でもあるわけだ。そういう思い出深い場所で「モーニング娘。」のツアーとして回れたことが彼女にとってとても感慨深く、そして感動であるらしく、MCの途中で感極まってきちゃってね‥‥アホみたいだけど、こっちまでもらい泣きしちまったよ。もう泣かないと決めたはずなのに‥‥俺にとってある意味、今日の横アリライヴは「なっち卒業ライヴ」なのかもしれないなぁ。ハローのライヴで最後だったとしても、やっぱりこういう風に感動できないかもしれないし(いや、逆に中澤や後藤といった卒業生を含むメンバーに囲まれて卒業していくというのも、ある意味泣ける状況下なんだけどさ)。ここまでのライヴもいろいろ思うことはあっても総合的には本当に楽しめる内容だったし、そこにこの涙が加わってしまったら‥‥ある意味自分にとっては‥‥ねぇ? あ、加護が目をこすってる。泣いてるのか? このまましんみりモードに入っちゃうのかと思ったら、続く高橋が台本通りのネタをかまして場を台無しにしてくれたお陰で、また笑顔に戻ることができました。ありがとう、高橋! その後も誰も安倍卒業に触れることなく、「ツアーの中の、数あるライヴの1本」へと戻っていったのでした‥‥

  さぁ、本当の最後。俺が味わう「15人娘。」単独ライヴ、最後の最後は‥‥やっぱりこの曲だよな、という"恋愛レボリューション21"。もう我を忘れて踊りまくり。左右の客にぶつかりまくってたんだけど、全然お構いなし。誰のためでもなく、ただ自分が楽しいから、気持ちいいから踊るだけ。あー何か踊ってて汗だか涙だか判んないけど、目から何かが出てるよ。あーそんなの気にしてらんないって! 一緒にジャンプして、一緒に踊って、一緒に歌って。そうやって約2時間に及ぶモーニング娘。のライヴは終了したのでした。

  途中で述べた通り、今回のツアーは内容的に「モーニング娘。の総決算」と呼ぶに相応しい内容だったのではないでしょうか。勿論、他にも歌うべき曲、歌って欲しい曲は沢山ありますよ。ここに "真夏の光線" や "I WISH" が加われば本当に最強のセットリストだったでしょうし、セカンドアルバムから曲を持ってくるならサードからも持ってこい!とか、カップリングでも隠れた名曲は沢山あるぞ!とか、言い出したらきりがないわけで。そういう意味ではこのくらいがバランス的にも丁度よかったのかな、と。今後行われるさくら・おとめ各公演では恐らく今回のツアーで試したこと(初期の曲への反応)を活かした選曲になるでしょうし、そういった面からも、ただ過去を顧みるだけでなく、その先を見据えているんだろうな、とも取れるわけで。去年の夏コン辺りからちょっとマンネリ化しつつあったセットリストにこういったテコ入れがされたことは、ファンにとってはむしろ喜ばしいことなんじゃないですかね?

  終始感じてたことですが、やっぱりモーニング娘。は安倍なつみあってこそのグループだな、と。いくら石川が頑張っても田中が新興勢力としてメキメキと実力を付けてきても、最後に目が行くのは安倍なんですよね。今後、モーニング娘。がどうなっていくのか、全く想像がつきませんが‥‥少なくとも、彼女が卒業するまでは俺、まだまだモーニング娘。のことが好きでいられそうです。そう実感させるだけの、本当に良いライヴだったと思いますよ。


[SETLIST]
 -OPENING : リリパット王国-
01. シャボン玉
02. Do it! Now
 -MC-
03. そうだ!We're ALIVE
04. 好きで×5
05. サマーナイトタウン [5期+6期]
06. 好きな先輩 [亀井・田中・道重]
 -コント : 飯田・矢口・吉澤・小川・田中・亀井-
07. 22歳の私 [安倍なつみ]
08. 浮気なハニーパイ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 常夏娘 [ココナッツ娘。]
 -コント : 安倍・石川・紺野・新垣・道重-
10. ブギートレイン'03 [藤本美貴]
11. Crazy About You [ミニモニ。]
 -バスケ挑戦コント : ミニモニ。・藤本-
12. モーニングコーヒー [安倍・飯田]
13. 抱いて HOLD ON ME! [安倍・飯田・矢口・石川・吉澤]
14. Mr.Moonlight ~愛のビックバンド~
15. LOVEマシーン
 -カラオケ: Say Yeah!-もっとミラクルナイト--
16. ザ☆ピ~ス!
17. でっかい宇宙に愛がある
18. ここにいるぜぇ!
 -Encore-
19. Go Girl ~恋のヴィクトリー
 -MC-
20. 恋愛レボリューション21



▼モーニング娘。『モーニング娘。コンサート2003“15人で NON STOP!”』
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投稿: 2003 10 06 02:28 午前 [2003年のライブ, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ミニモニ。, モーニング娘。, 安倍なつみ, 藤本美貴] | 固定リンク

2003/08/14

安倍なつみ『22歳の私』(2003)

「そうきたか……」これが初めて聴いた時の第一印象。そう、モーニング娘。の安倍なつみが満を持してのソロデビューをすると発表され、その後いよいよラジオ等でオンエアが開始され、俺もそれらの音源をネット上で拾って聴いたわけですが……ぶっちゃけ、俺が想定していた「安倍なつみのソロデビュー曲」からはかなりかけ離れてたのね。ほら、このシングルの3ヶ月前に『母と娘のデュエットソング』ってのがあったわけでしょ、そこである程度「やっぱりなっちにはこういう曲を歌って欲しい……」っていう気持ちが自分の中でも確認できてたわけで。勿論、それ以前からモーニング娘。でのソロ曲「せんこう花火」等のイメージがあったし、昨年春の「FACTORY」で歌われたブルーハーツの曲みたいなアコースティック・メインの曲が妙に合ってたなぁ、とか。俺だけでなく、恐らく殆どの彼女のファンがそう思ってたんだと思うのね。

けどさ、実際に出来上がったものは完全に別路線。でもね……改めてクリアな音源でこの「22歳の私」という楽曲をじっくり聴くと、また違った聞こえ方、違った感じ方ができたのもまた事実。


話はちょっと脱線するけど……俺は、名曲と呼ばれる類の歌には、ふたつのタイプがあると思うのね。ひとつは、誰が歌っても納得できる名曲。歌の主人公が特定されないような、匿名性の高い曲。そういう楽曲だからこそ、俺が歌ってもあなたが歌っても、多分違和感はないはずなのね。

そして、もうひとつが……逆に、この人じゃなきゃダメ、特定の歌手が歌うことによって初めて成立する楽曲。勿論、他の人が歌ってもいい曲には違いないんだけど、やはり特定の歌い手を想定して作られた楽曲だもん、その人が歌った時には更に何倍も、何十倍もの説得力と魅力を放つ、そんな楽曲。


俺ね……この「22歳の私」って曲も、そんな後者に当てはまる楽曲だと思うんですよ。これは間違いなく「安倍なつみのソロデビュー曲」であり、「安倍なつみの為に作られた楽曲」であり、「安倍なつみという歌い手がよく見えてくる楽曲」であると。だからね、もしかしたらこの曲はそんな安倍なつみのことをよく理解出来ていないと、楽曲に対する評価も正反対になってしまうんじゃないかな、ファン以外の人間には完全に受け入れられないんじゃないかな、なんて思うんですよ。

安倍なつみという女の子が16歳で上京して、モーニング娘。としてデビューして、現在に至るまでの6年間にどういうことがあって、どういう嬉しいことを体験し、どういう悔しい思いをしてきたか、なんてことはそれこそファン以外には知られていない話だし、正直興味ないと思うんですね。彼女が何故歌手を目指したのか、とか。そんなの歌の評価に関係ないじゃん?と思うかもしれませんが、俺はこの「22歳の私」という曲に対しては大いに関係ある、と言い切りたいですね。

それだけのことを表現した歌だと思うし、またそういう「作り手の想い」に安倍が見事に応えた1曲だと思うんですね。そりゃね、アレンジ的にどうとか、曲調的にどうとか、多くの人と同じように最初に感じましたよ。でもね……何故こういうタイプのアレンジになったのか、何故アレンジャーに小西貴雄が選ばれたのか‥‥これ、完全に俺の憶測ですけど……これって、モーニング娘。のシングル曲の中でも「実質安倍なつみのソロナンバー」と言えるであろう「ふるさと」へのアンサーソングであり、同時にあの当時(1999年7月のリリース当時)思った以上のヒットを残せなかったことに対するリベンジなんじゃないかな、と。そう思ったんですよ。曲調といい、アレンジ的なものといい、作品の肌触りといい、意外と「ふるさと」に通ずるものがあるんじゃないか、と。勿論、1999年と2003年とでは4年の開きがある。アレンジも時代性を反映させたものになるでしょう。その辺の違いはあるものの、やっぱりスタート地点は同じなんじゃないかな、と。同じ根っこから生まれた、別の花なんじゃないかなと。勿論、そんなのは全部こっちの完全な妄想ですけど……あながち間違ってない気もするんですよね。

そういうことを踏まえた上で改めてこの曲を聴き、そして歌詞を読むと……それだけで俺は泣けるんですよ。そんな安っぽいセンチメンタリズムに騙されて、とか思われたっていいよ。だってさ、この曲を書いてるのは「30代のオッサン(=つんく♂)」なわけですよ。あくまで「30代の男性というフィルターを通した世界観」なわけですよ。でもね、6年に渡って彼女を支えてきたつんく♂だからこそ書けた1曲、だとも思うわけで。だからこそ、ファン以外の人には理解し難いのかもしれませんね。

カップリング曲にしても、我々の期待を良い意味で(しかし大半のファンにとっては悪い意味で)裏切る内容なわけですよ。「夕焼け空」という高橋諭一アレンジのこの曲は、非常にロック色の強い、重くてサイケな実験的ナンバー。ある種、先日のモーニング娘。の「シャボン玉」にも通ずる色合いを持った1曲なんですね。これも「高橋諭一っぽくない」ってことで切り捨てられる可能性大なんですが、俺は非常に気に入ってます。ま、世間のヲタの皆さんとは趣味が逆なんですかね。本格的なソロ活動に向けて「ああ、こういう曲も無理なく歌えるんだ」ってことが判っただけでも、大きな収穫だったと思うんですが。それに、「22歳の私」とのバランスを考えると、非常に釣り合ってるように感じるんですが……どうでしょうか? 中間部でのセリフも非常に彼女らしさが溢れているし、その歌にしても「22歳の私」とは違った面が十分に堪能できるし。ああ、いいソロデビューになって良かったね、とこのシングルを聴いた後でなら、そう素直に言うことができますよ、俺。

「ファンにしか理解出来ない」「ファン以外には理解し難い」というネガなことを書いてしまいましたが……そういう意味ではこの曲、周りが期待する以上にヒットは見込めないと思います。「ふるさと」のリベンジどころか、卒業後のソロ活動すら危ういんじゃ……と。でも、俺はそこまで悲観視してないんですね。むしろ「ここでこれをやらないで、何時やるんだよ?」と。多分、こういった楽曲を発表するのって、タイミングが難しいと思うんですね。そういった意味で……ま、結果的には卒業発表と重なってしまったわけですが……まだモーニング娘。に在籍している時期に、この曲をソロ・デビュー曲として発表できたことは、むしろ喜ぶべきことなんじゃないかな、と。俺はそう感じています。

矢口真里が「これ、なっちの歌だよ。聴いてると泣けてくる」というようなことを言ったそうですが、安倍のことを知っている人程、この曲に対する思いって強いんじゃないでしょうか。もしかしたら、当の本人以上に……ってことはないか。きっと安倍なつみという歌手は、5年後も、10年後も、この今日を大切に歌うと思います。時代時代でアレンジは変わっていくでしょうけど、これが彼女の第二のスタート地点なんだと。彼女自身も勿論忘れないでしょうし、聴き手の我々も……ふと聴きたくなる、そんな1曲にしたいものです。

俺、この「22歳の私」の歌詞、痛い程理解できたのね。何故なら、俺も東京に住んでた頃は「地方出身者」だったわけだから。そして、その曲を作ったつんく♂本人も、言い方を変えれば「大阪から東京へと出稼ぎにきた、地方出身者」なわけで。この感覚って、もしかしたらそういう人達にしか理解できないものなのかなぁ……つんく♂が書く曲の中にはこの手の類のものが幾つか存在するんですが(メロン記念日の「ENDLESS YOUTH」であったり、それこそシャ乱Qの「上・京・物・語」であったり)、こういう曲を歌い手に与える時って、その歌い手にとっても必ず大きなターニングポイントになってるように思うんですね。奇しくも「22歳の私」も彼女の卒業を決定づける1曲になってしまったわけで……今更誰も「映画主題歌という企画モノ」なんて思わないでしょうしね。

最後に。改めて言わせてください。なっち、ソロデビューおめでとう。そして卒業おめでとう。



▼安倍なつみ『22歳の私』
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投稿: 2003 08 14 12:00 午前 [ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/08/10

安倍なつみ「トウモロコシと空と風」(2000)

安倍なつみがモーニング娘。を来年早々卒業することが7月末に発表になったわけですが、それもこれも近々リリースされる初のソロシングル『22歳の私』のことが発表された時点で、みんな彼女の卒業を心のどこかで察知してたんですよね。ただ、それを口に出すか、心の奥底にしまっておくか、あるいは全く気づかない振りをするかの違いがあるだけで。俺は以前、掲示板に彼女の卒業に関して憶測を書いたら、安倍ヲタの方々に非難されたので(余所のサイトやメール等で)、あえて今回はハッキリと発言しなかった、と。ま、それに近いことは書きましたが……。

正直、今の俺は彼女の卒業に関して何も感じていないんですよね。いや、「何も」っていうのは嘘だわな。多少、「ああ、やっぱり辞めちゃうのか。残念だなぁ」って気持ちはありますが、既に彼女のソロ活動が発表になった時点で気持ちの切り替えが出来てたのもあるし。そこまで悲観的にはならなかったんですよ。俺が安倍ヲタでない、というのも多少関係あるのかもしれないけど(いや、そういうのを抜きにして歌い手としても、アイドルとしても好きですけどね)……単純に

「今後のソロ活動 > モーニング娘。卒業」

なんですよ、申し訳ないけど。

多分、こういうことを何の遠慮もなく書くと、多くの安倍ヲタにまた叩かれるのかもしれませんが、そういった人達が自身のサイトや掲示板等に自分の想いを書き綴ったように、俺も「今の自分の『安倍なつみに対する気持ち』」を素直に書いてみようかと思いまして。

本当なら、当のソロシングルがリリースされた時に書くのが一番なんですが、その序章ということで、彼女の(音源としての)ソロワーク第一弾「トウモロコシと空と風」について、あえて取り上げてみたいと思います。

この曲は2000年春、某シャンプーのCMソングとしてレコーディングされた1曲で、そのTVCMには安倍本人も初の単独出演を果たしています。そして音源もシングルとしてのリリースはなかったものの(何度も書きますが、当時はまだ「モーニング娘。=安倍なつみ」という公式が成立してた為、ソロデビューは意味がないというか、非常にリスクを背負うものだったんじゃないでしょうか?)、同年4月末にリリースされたハロー!プロジェクト初のコンピレーションアルバム『プッチベスト』に無事フルバージョンが収録されています。現在この曲が聴ける唯一の音源集です。

楽曲は勿論つんく♂の手によるもので、アレンジには鈴木俊介が当たっています。ファンクまでいかないものの、適度に跳ねてて軽やかな、非常にゴージャスなポップソングに仕上がっているこの曲、たかだかCMソングに生バンド+生ブラス隊を起用という、非常に豪勢なトラックになっています。恐らくそれだけ「安倍の初ソロだもん、笑われないようなものを作らないと」っていう意気込みが、当時のスタッフの間にあったんじゃないでしょうか? 楽曲自体もホントに馴染みやすいメロを持った佳曲だし、アレンジも文句なしだし。

そして安倍のボーカル。前年(1999年)末に「LOVEマシーン」の大ヒットがあり、確かそのすぐ後に単身ニューヨークに旅立ち、そこで精神的にも、そして歌い手としても“大切な何か”を手に入れた彼女。残念ですが、まだこの曲ではその結果は表れてないように感じられます。後の彼女の歌声や歌唱法と比べると非常に薄くて線が細い、口先だけで歌ってるような印象を受けます。多分、その後のハードなツアーを経て、今のような全身を鳴らすように歌う、芯のしっかりした太い声を手に入れたんでしょうね。そういう意味では、ここにある彼女の歌というのは、それまでの彼女の集大成と呼べる内容なのかもしれませんね。音楽的にも「『ダンス☆マン路線』以前のモーニング娘。」を感じさせるし。

その後暫く本体では「ダンス☆マン路線」が続くわけですが……個人的にはずっと「合ってない」と感じてたんですね。やっぱり「後藤真希シフト」だなぁ、と。いろいろ頑張ってはいるんだけど、俺の中では100%納得できるものではなくて……だからこそ、それから2年経って誕生した「Do it! Now」という曲での彼女の歌に、とても惹かれたわけ。

そういう意味では、今度のソロデビュー曲もある種その流れにあると言っていいのかもしれないけど‥‥おっと、これについてはまた後程語ることにしましょう。カップリング曲もまだ全然聴いてないし、2曲合わせてCD音源で聴いた後に、感想と共に俺の考えを綴ってみたいと思います。

とにかく、「安倍なつみというシンガー」に多少なりとも興味を持っている人は、まずモーニング娘。でのソロ形体の楽曲(「せんこう花火」「ふるさと」「男友達」)と、この「トウモロコシと空と風」を聴くことをオススメします。それらをじっくり堪能した後に、改めて「22歳の私」を聴いてもらうと……俺が言いたかったことが自ずと見えてくるはずですから。



▼V.A.(ハロー!プロジェクト)『プッチベスト』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 08 10 12:00 午前 [ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/05/03

おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)『母と娘のデュエットソング』(2003)

モーニング娘。の安倍なつみはこれまでソロで音楽活動を公にしてくることはありませんでした。それはつんく♂自身の「安倍こそがモーニング娘。の顔であり、マザーシップ」という表現が全てを言い表していると、俺自身も感じていたからね。言い方を変えれば、安倍が本格的にソロ活動をする時……それは「モーニング娘。の終焉」を意味する‥‥それくらいのことだと思うんですよ。ところが、今回リリースされたこのシングルはちょっと話が違う。そう、所謂「企画モノ」以外の何モノでもないですよね、これ。それにソロ活動という程でもなく、不確定なユニット形態。しかも相手はあの六文銭の四角佳子、しかも作曲にはその小室等が加わるという、正しくオリジナルソング版『FOLK SONGS』といった形になってるわけです。ま、『FOLK SONGS』にはこれまで、つんく♂は関わってきてないわけですから、そういった意味ではちょっと違うのかもしれないけど……。

安倍がこれまでソロで歌ってきた楽曲は、例えば本体では「せんこう花火」や「男友達」、また『プッチベスト』にて「トウモロコシと空と風」、そして2001年春の当時のメンバー10人によるソロシングル「真夏の誕生日」。この程度なんですよね。当然、これまで一度として歌手としての「課外活動」(=ソロ/ユニット活動)はなかったわけで、そういう意味では満を持しての……ってことになるんでしょうけど、ま、最初にこういう形でのソロ活動と耳にした時「あ、これ1枚の企画モノだろうなぁ……」とか正直思いましたね。多分、こういう形態でハロプロのメンバーを使ったコラボレートが今後も増えると思いますよ。それは個人的には悪いことだとは思いませんね、こういう風に「つんく♂以外のソングライターとの共作」という形だったら。だって、絶対に新鮮なものが生まれるはずだから。

で、今回のシングル収録の2曲ですが……良くも悪くも「モーニング娘。の安倍なつみ」のパブリックイメージを壊さない程度の作風ってことになるのでしょうか。正直、もっとフォークソング的なものを想像してたのですが、これってフォークというよりはニューミュージック的ですよね? ま、『FOLK SONGS』企画自体がホントにフォークなのかどうかっていう疑問の残る企画なんで、そう考えればこうなるのは当然なのかなぁ、と。

勿論、気に入っていないわけじゃないですよ。現にここで取り上げてるってことはここ数日、結構な頻度で聴いてるってわけですから。それに、この曲を聴いて俺が安倍に対して思い描いていた「ソロ構想」がちょっと変わってきたなぁ、と感じているのですから。

安倍がソロをやるとしたら、どういう形が一番いいのかなぁ……ってことを前々から考えたことがあったんですよ。どういう音楽性が一番彼女にフィットするのか、一番彼女らしさを表現することができるのか、と。でね、結局はモーニング娘。での路線を踏まえた、それこそ延長線上にある形。これが一番彼女らしいのかと思ってたんですね。勿論、安倍こそがモーニング娘。なわけですから、それは決して間違いではないと思うんですが。けどね、この1年くらい……『童謡ポップス』とかテレビ番組でのオリジナルソングによる童謡とか、そういうのを歌う彼女を観たり聴いたり、そして先日発売されたエッセイ集を読んだりすると、彼女には「アーティスティック」な方向性よりも……言い方は悪いですが……もっと下世話で、それこそ子供にまで伝わりやすい表現方法の方がより安倍に合ってるんじゃないのかな、と。決して安倍がアーティスティック路線無理とか幼稚とかそういう意味じゃないですよ。

彼女の「陽」の要素ってのはファンなら誰もが認識するところかと思います。そしてそれは多くの「闇」を切り抜けてきたからこそ得たものであって、それは決して彼女ひとりの力によるものではなく、周りのメンバーや友人、家族やスタッフ、そしてファンといった多くの人達の存在があったからこそのものだと思うんですね、個人的に。そして彼女はそういった「陽」の要素を逆にそういった周囲を取り囲む人間達にも振りまいている。単純に優しく・明るく振る舞うだけではなく、それを「歌」にしたためて……それって俺には真似できそうでできないよなぁ、と常々思っているわけです。そしてそれも「選ばれた人間こそが持つことができる才能」のひとつだと思うんですよ。やはり彼女は選ばれた人間だと。

そうした「選ばれた人間」として、我々のような大人や彼女と同年代の10~20代の人達だけでなく、それこそ小学生くらいの子供にまでストレートに届くような歌を彼女には歌って欲しいなぁ……このシングルを聴いてそこまで思ってしまったんですよ。そして彼女にはそれをやり遂げるだけの才能と力が絶対にある。俺はそう確信してます。

間違いなく今回のシングルは「母の日」を意識したものでしょう。リリース時期もその周辺だし。ちゃんとテレビ番組でのプロモーションもあることですし、それらを観て聴いた人達……そういった子供達やその親御さんにまで届けばいいなぁ……そう願います。

私事で恐縮ですが……先日、自分の母親が商売を初めて20周年ということで、その記念パーティーを開きまして。古くからの友人・知人、親戚、俺達家族、そして母を支えたお客さん達。こういった人達が100人以上も集まってくれました。母の人徳ってのもあるでしょうけど……なんかね、あれを見てからこの曲を聴いてしまうと、ちょっとウルッときちゃうんですよ。ああ、ヤベェなぁ。俺も歳なのかなぁ、と。たまたまそういうシチュエーションと重なってしまったこともあり、また安倍の屈託のない歌い方も相俟って………ちょっと今の自分にはググッとくる大切な曲になりそうな予感。決して名曲と呼べる類の楽曲ではないですが、例えば「握って歩きたい」みたいに子供や大人にも届くような歌い継がれる曲になってくれればなぁ……難しいかもしれないけど、そういうふうになってくれたら俺は嬉しいなぁ。

そして「安倍なつみというシンガー」には、これからもそういう曲をバンバン歌っていって欲しいと思います。モーニング娘。そのものがなくなったとしても、彼女はきっと歌い続けると思います。あるいは将来、結婚をして子供を持って表舞台から遠ざかる日が来るかもしれません。そんな日が来たとしても、きっと彼女は自分の子供達に向かってそういう「優しい歌」を歌い続けることでしょうね。いや、絶対にそうだと思いますよ。そしてやっぱり‥‥俺はそんななっちが大好きなんです。歌っている安倍なつみが大好きなんです。今後、再び「安倍なつみ」としてのソロ活動があるかどうか判りませんが、また心に響くような素晴らしい歌を期待しています。

なっち、ありがとう。



▼おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)『母と娘のデュエットソング』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 05 03 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク