2006/03/19

再結成すかんちを観てきた(3/17@SHIBUYA-AX)

 すかんちというバンドが大好きだった。リアルタイムでは数回しかライヴ観たことなかったけど、彼等の楽曲の元ネタになってるような音楽(それが海外のロックであれ、日本の歌謡曲であれ)が大好きだったこともあるけど、メロディーそのものが大好きってのが大きいんだよね。

 彼等が登場した1990年っていうのは、いわゆるバンドブームの末期で。すかんち自体はそういうシーンの中から登場したバンドではなかったんだけど(だって結成は1982年だしね)、どうしてもあのイロモノ的なルックスや言動、歌詞もどこかコミカルだったことで、他のクールなロックバンド達とは一線を画する存在に見られてたんだよね、悲しいかな。まぁ俺の周りにいた人間は、皆すかんちに対して常に好意的だったし、その元ネタを探して一緒に楽しんだりしたりもしてたよ。

 そんな彼等も1996年に一度解散。ローリーはその後ソロでアルバムを出したり、あるいはお茶の間のいちタレントとして活躍。この10年間、この世界から消えることなく生き残ってきました。

 そして昨年末、期間限定ですかんちが10年振りに復活することを宣言。しかもそのメンバーはオリジナルの4人に加え、末期を支えた名キーボーディスト・小川文明という5人。東京/大阪でのたった2回のライヴ(結局東京はもう1日、追加が出たけどね)、さらにミニアルバムまで作る力の入れよう。これは行かないわけにはいかないじゃないですか、当時彼等を愛した者としては。

 まずは3/17のセットリストから。

01. 恋のT.K.O.
02. ウルトラ ロケットマン
03. 涙の転校生
04. 恋するマリールー
05. Mr.タンブリンマン
06. 109で待っててよ
07. 好き好きダーリン
08. LOVE LOVE HOLIDAY〜ふたりはアイドル〜
09. Sugar Sugar Baby
10. 13階の女(あんぜんBANDのカバー)
11. ラヴレターの悲劇
12. 恋人はアンドロイド
13. You You You
14. 恋のショック療法
15. レターマン
16. 恋の1,000,000$マン
--ENCORE1--
17. 伝説のスカンチンロールショウ
18. 仏壇返しにはかなわない
--ENCORE2--
19. ボクはジーザス
20. 恋のマジック・ポーション

2時間半以上に渡る、大熱演。まさにグレイテスト・ヒッツと呼んでもいい選曲。曲によってはキー下げてる(半音下げとかね)のもあったし、昔みたいにローリーが高音出ない曲もあったけど(それは久し振りに表舞台に出てきたドクター田中も一緒だし、Shima-changも同様)、それでも全然気にならないのは、演奏が上手いっていうのもあるけど(いや、ところどころ荒かったり間違ってる箇所はあったけど)それ以上に、曲の良さ/素晴らしさ。実はこのライヴの1週間前に、すかんちばかりをかけるDJイベントをやったんだけど、そこで曲単位で彼等に接したら‥‥改めて、その楽曲のすごさにヤラれたというか。愛があるんだよね、音楽に対して。決して技術やセンスが勝ってるんじゃなくて、愛情なんだよね。それが他のどのバンドよりも勝ってる。絶対に勝てないくらいに、彼等(というかローリー)は自分が聴いてきた音楽に対しての愛を持ってる。技術やセンスっていうのは結果であって、やっぱりその根本にある愛情に勝るものはないわけですよ。それを改めて知らしめられた一夜だったし、この再結成ライヴもまさにそれを再確認した2時間半だったわけ。

 ホント、色モノだと思って当時聴いてこなかった奴らとか、未だにローリーをお笑いの人だと思ってる奴らは、全員イチから出直した方がいいと思う。俺が大好きなロックの要素が沢山詰まった、ホントに最高のバンドでしたよ。あと、やっぱローリーはギタリストとしてもソングライターとしてもすごいと思うし、ポンプさんのドラムプレイもすごかった。音デカイよね、ドラム自体の。彼がまたやろうってローリーに声をかけたことが切っ掛けだったわけだけど、よくその話にローリーが乗ったな、と。ホントありがとうって言いたいよ。いいライヴだった。

 もうね、パワーポップとか大好きな人には是非聴いてほしいバンド。今こそ再評価されるべきよ。

 なのにさ、彼等のCDって殆ど廃盤なんだよね‥‥去年リリースされたベスト盤だけかな、今簡単に手に入るのは。選曲的にはオールタイムベストって内容だし、今回のライヴでも結構な数演奏されてたので、これから聴こうって人はまずこのアルバムを入手して、それから中古盤屋さんでオリジナルアルバムを探すといいんじゃないかな。PVが5曲入ったDVDも付いてくるしね。このサイトを観てくれてる人なら絶対に気に入るバンドのひとつだと思うので、ぜひこれを機に聴いてみてください。今こそ再評価されるタイミングですよ。そして願わくば‥‥このまま定期的に活動してほしいなぁ、と。夏フェスとかに出たら嬉しいじゃない、やっぱり(それは単に俺が観たいだけか)。



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投稿: 2006 03 19 09:47 午後 [2006年のライブ, すかんち] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック