2005/05/07

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』(2001)

 石川梨華がモーニング娘。に加入したのが、5年前の4月。そしてこの曲がリリースされたのが、4年前の4月‥‥もうそんなに時間が経ったんだねぇ。当の石川も気づいたら二十歳になり、今日を以てモーニング娘。を卒業。時の流れの早さ、そして残酷さに一喜一憂する今日この頃ですよ。

 俺が最初に石川を意識し出したのは‥‥いや、単に意識したってだけのレベルですが‥‥実はタンポポでもなく "ザ☆ピ〜ス!" でもなく、この曲だったんだよね。だってさ、それまでの他のハロプロ・ユニットと比較しても、明らかに異色でしょ。だってさ、「カントリー娘。」というユニットがメジャーデビューするに際して、そこに「に石川梨華(モーニング娘。)」を付け足しちゃうわけですよ。個人名+モー娘。ですよ。モー娘。の当時のネームバリュー(ベスト盤が200万枚を記録した後)を上手く利用し、尚かつこれから前面に押し出そうとしている石川をまるでセンターに配置したかのようなユニット。完全に過去のカントリー娘。とは別物の、だけどちょっとだけそれまでのカントリー娘。を意識させるようなサウンドアレンジも併せ持った‥‥なんじゃこりゃ?なユニット。

 この曲には "初めてのハッピーバースディ!" が2テイク収録されています。E.L.O.の "Last Train To London" を味付けに使ったアレンジのトラック1と、カントリー・ミュージックを意識したゆったりしたアレンジのトラック2。この2曲を聴くと微妙な関係が見え隠れしたりして‥‥テレビやライヴ等で歌われるトラック1に対する別バージョンとしてのトラック2、というのが普通の考え方なんでしょうけど、トラック2でしか聴けない「声ネタ」が幾つも存在することから、実は最初にトラック2の方から制作(レコーディング)されたものの、やはりちょっとシングルには‥‥ということでアッパー気味でメジャー感の強い別アレンジ(トラック1)が作られたのかな、と。

 この曲には "初めてのハッピーバースディ!" が2テイク収録されています。E.L.O.の "Last Train To London" を味付けに使ったアレンジのトラック1と、カントリー・ミュージックを意識したゆったりしたアレンジのトラック2。この2曲を聴くと微妙な関係が見え隠れしたりして‥‥テレビやライヴ等で歌われるトラック1に対する別バージョンとしてのトラック2、というのが普通の考え方なんでしょうけど、トラック2でしか聴けない「声ネタ」が幾つも存在することから、実は最初にトラック2の方から制作(レコーディング)されたものの、やはりちょっとシングルには‥‥ということでアッパー気味でメジャー感の強い別アレンジ(トラック1)が作られたのかな、と。

 あと、あれですよね。何だかんだ言って、この曲って第二期タンポポの延長線上にある楽曲ですよね。アレンジをそれに近づけてる(E.L.O.等の、永井ルイ・テイスト)ってのが一番大きいんでしょうけど、まぁ要するに‥‥第二期タンポポを結果的にモー娘。第4期メンバー‥‥特に石川寄りに近づけたかった、と。カントリーをメジャーで売り出そうという思惑と、石川を今年(2001年)は大々的に売り出そうという思惑が見事に一致した‥‥というのが言い過ぎか。単なる後付けですけど。

 個人的には "ザ☆ピ〜ス!" 以上に石川梨華らしい1曲かなぁ、と。まだ当時は『ネガティヴ石川』を若干引きずりつつも、彼女をより前向きにさせたのがこの曲であって、そこから完全に抜け出せたのが "ザ☆ピ〜ス!" だったのかな、と。

 とは言いつつも、この曲は石川ひとりで成り立ってるとは思いませんよ。あさみの存在も必要でしょうし、何よりもりんねの存在も忘れてはいけません。ここ1〜2年の間にモーヲタになった人には印象が薄いでしょうけど(ていうかそんな特異な人いるのか?)、りんねがここまでずっとカントリーを守ってきたからこそ、石川も、そしてりんねもあさみもこの曲に出会えたんだよなぁ‥‥うん。

 さ、あと数時間したらこの曲を聴きに出かけますか‥‥



▼カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)「初めてのハッピーバースディ!」(amazon

投稿: 2005 05 07 03:04 午前 [2001年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/07/21

カントリー娘。『カントリー娘。大全集①』(2001)

  カントリー娘。が2001年12月にリリースした、現時点で唯一のアルバム。当時のメンバーはりんね(オリジナルメンバー。'02年10月に卒業)とあさみ。この頃は丁度「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」としてメジャーデビューして半年以上経った頃で、当然このアルバムもその絡み‥‥というか便乗でリリースされたような感じ。

  収録曲の殆どが既発曲で、カントリー娘。単体のシングル曲が"二人の北海道"(1st。'99年7月リリース)、"雪景色"(2nd。'99年11月リリース)、"雪だより"(c/w曲)、"北海道シャララ"(3rd。'00年4月リリース)、"恋がステキな季節"(4th。'00年7月リリース)、"あぁ 恋しくて"(c/w曲)の6曲、カン梨華のシングル曲が"初めてのハッピーバースディ!"('01年4月リリース)と"恋人は心の応援団"('01年10月リリース)の2曲。収録曲全11曲中8曲が既発曲という、ある意味「やっつけ仕事」に近い内容なのですが、今となっては「リリースされたこと自体が奇跡」とも言えるし、何よりその1年後に卒業してしまうりんねの事を考えると、タイミング的にもとてもいい時期に集大成的な作品集を発表することができたんじゃないですかね?

  まず、純粋なカントリー娘。時代(デビュー時~あさみ加入)の楽曲について。デビュー曲"二人の北海道"は事務所の大先輩、森高千里が作詞、つんく♂が作曲という恵まれた内容。曲調も(音楽スタイルの)カントリーというよりも、森高自身の楽曲みたいなアレンジがなされたロックンロール調。これはアレンジャーやプレイヤーに森高を支えてきた職人達が参加してることが大きいでしょうね。"雪景色"と"雪だより"も森高&つんく♂の作品で、アレンジにはお馴染みの高橋諭一が参加。この辺りから「カン娘。+高橋諭一」というコンビネーションが暫く続きます。カン娘。の良き時代を支えた素晴らしいアレンジャーでしたね、高橋氏は。"北海道シャララ"の作詞はつんく♂と盟友であるまこと(シャ乱Q)の共作。このアルバムではこの「まこと&つんく」という連名での作詞が結構見受けられます。個人的にはこの"北海道シャララ"は、カントリー娘。の全ての楽曲の中でも一番好きな曲。自分が初めて聴いたカン娘。の曲というのもあるかもしれないけど、こういう世界観が好きなんスよね。そしてあさみが加入して発表された"恋がステキな季節"と"あぁ 恋しくて"は、その前の"北海道シャララ"から押し進めてきた「脱・カントリー色」が更に強くなり、純粋なポップスとして楽しめる佳曲となってます。初々しいあさみの歌唱が、今となっては懐かしいですね。

  カン梨華の2曲については‥‥各シングルレビューを参照してください。ここでは割愛。

  そして、このアルバムの為に用意された新曲3曲。りんねのソロ曲"どっちが綺麗ですが・・・"、あさみのソロ曲"片想いはホットミルク"、石川梨華がゲスト参加した‥‥早い話が「石川メインじゃないカン梨華」形体の"女の子の取り調べタイム♡"。どれもそれぞれのキャラクターを活かした、非常に「らしい」曲に仕上がってます。りんねの"どっちが綺麗ですが・・・"は"北海道シャララ"の流れを組むマイナーチューン。アコースティック色が強いのも、いつも通り。安心して聴ける1曲。あさみの"片想いはホットミルク"はこれまでのカン娘。にはなかったタイプ‥‥かな? ペダルスチールっぽいギターが入る辺りには「らしさ」を感じます。新境地まではいかないものの、ちょっとだけ意外性を感じるなかなかの1曲では。そして最後の"女の子の取り調べタイム♡"はモータウン調のリズムアレンジを持った、このアルバムのハイライトといえる1曲。カン梨華程弾け切っておらず、かといってカン娘。程地味で穏やかでもない、石川参加時とりんね&あさみ時それぞれの良い部分を見事に融合したポップなナンバーとなっていて、完成度もかなり高いと思います。アルバムの中でも人気が高い曲のようで、その後「カントリー・バージョン」が新たに作られ"色っぽい女 ~SEXY BABY~"('02年4月リリース)のc/w曲として収録された程。納得の1曲でしょう。それぞれのボーカルパフォーマンスもなかなかのもんですしね。

  というわけで、既発曲が大半で多少継ぎ接ぎ感が強い気がする内容ですが、どの曲も聴いていてホッとするナンバーばかりですし、意外とリピートする機会が多い1枚なんですよね。今となってはこういう音楽性のカン娘。を期待できないだけに、そして既にオリジナルメンバーすら残っていないカン娘。なだけに‥‥切ないですね、本当に。



▼カントリー娘。『カントリー娘。大全集①』
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投稿: 2003 07 21 12:00 午前 [2001年の作品, カントリー娘。, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/01/19

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『恋人は心の応援団』(2001)

  2001年4月にメジャーデビューしたカン梨華。デビュー曲はいきなりチャート4位を記録、当時の石川梨華の知名度、そしてカントリー娘。という一般的には無名の存在が出した結果としては上出来でした。そして約半年後にリリースされたのが、セカンドシングルであるこの"恋人は心の応援団"なのですが‥‥

  それまで、石川はカントリー娘。を手助けする為に「助っ人」として参加していることになってました。そして、あくまで石川にとってメインはモーニング娘。であり、タンポポであるはずでした。ところが、このちょっと前から石川梨華を全面に押し出そうとする計画が見え隠れするようになります。ひとつは、カン梨華としてデビュー後、ソロ写真集を発表。当時の時点ではソロ写真集は安倍なつみしか発表していません。今でこそメンバー全員がソロ写真集を発表していますが、当時の状況を考えるとこれがどういう意味なのか、ちょっと考えれば判ることでしょう。更に同年7月にリリースされたモーニング娘。の新曲 "ザ☆ピ~ス!" のセンターポジションに、安倍や後藤真希と共に石川の姿が。しかも石川は中盤、セリフまでありかなりの割合でフィーチャーされています。その他、24時間テレビでの特別ドラマ「最後の夏休み」に安倍や保田圭と共に出演。「棒読みの石川」がここぞとばかりに手腕発揮してくれました。

  それまで娘。の中でもなかなか前に出ることが出来なかった石川が、カン梨華で世間に出る機会を得て、更にそれを後押しする事務所‥‥本体でのセンターも務め、メディアへの露出も増えていった中でのカン梨華新曲。ファーストシングルとの決定的な違いはそういった状況の変化だけではなく、楽曲そのものにもあからさまに表れています。あくまで「カントリー娘。」というブランドに石川が便乗していた感のあるデビュー曲 "初めてのハッピーバースディ!" とは違い、この"恋人は心の応援団"は完全に「石川梨華のための楽曲」になっているのです。確かに前作同様、石川がメインを務めながらも基本的には3人でパートを分け合っているのですが、この「王道アイドルポップ」的なアレンジといい、歌詞の内容といい、衣装や振り付けといい、全てが「アイドル・石川梨華」をイメージして作られたのでは‥‥と思わせるに十分な楽曲なのです。

  前作ではまだ「カントリー」路線なのか、それとも「ポップ」路線なのかの狭間で揺れていた感があったのですが、ここでは完全に吹っ切れていて、アレンジの高橋諭一は如何にも彼らしい「王道アイドルポップ」な味付けで仕上げています。しかも、それは'90年代のそれではなく、完全に'70年代や'80年代前半の、レトロな王道アイドルポップ‥‥こういうのをつんく♂が好きなのは知ってますが、まさかカントリーの名の下でやるとは、誰が想像したでしょうか? 前作でチラチラと顔を見せていた「ブリティッシュポップ」色は、ここでは皆無。前作が完全に「ポップス」として機能していたのに、今作では割り切った「アイドルポップ」に‥‥この変化は大きいと思います。それが良い・悪いの問題なのではなく、「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」としての売り出し方が完全に見えた、といったところなのでしょう。

  いえ、曲は決して悪くないですよ。俺が初めて買ったカン梨華のシングルってのもあるんですが、やっぱり思い入れは一番ありますし。この曲の頃からよく意識してテレビの歌番組を観るようになったし‥‥そういう意味では、俺をカン梨華ワールドへと導いてくれば記念すべき1曲なわけですが‥‥やっぱりどこか違和感が残るんですよね‥‥それは「梨華ちゃんだいすっき♡」という反面、カントリー娘。というユニットにも惹かれるものがあるから余計に違和感を感じてしまうんですよ。

  更にもうひとつ、その違和感を増長させるかのようなカップリング曲。"恋人は心の応援団"の「Hyper Dance Version」というダンスミックスが収録されているんですが‥‥要するに、これで時代遅れなパラパラを踊れ、ってことなのでしょうか‥‥ちょっとトランシーでもあるんですが(アレンジャーの川名卓馬という人はその後、ミニモニ。の "アイ~ン!ダンスの唄" のトランスミックスなんかも手掛けてるので、元々こういう感じのリミックスを得意としてる人なんでしょう)‥‥なんか、この曲に合ってないような気がするんですよね。実際、俺このリミックス、殆ど聴かないし。原曲の良さを完全に生かし切れてないと思うんですよね。最近、ハロプロでは特にシングルのカップリングにこの手のリミックスものが増えてますが、それらと比べてもイマふたつくらい劣るような‥‥

  石川梨華という素材から見た場合、もうこれ以上に完璧な曲はあるか!?って位にピッタリでいい曲なんですけど、カントリー娘。側から見ればかなりズレが生じてるよな‥‥という違和感を感じずにはいられない。その辺の溝みたいなものを埋める為に、もしかしたら続くサードシングルとして"新しい恋の初デート"が用意されたんだけど、急につんく♂が方向転換を提案。そうして実際のサードシングルとなったのが"色っぽい女~SEXY BABY~"だったのだ、と。事実、つんく♂はアレンジャーの鈴木Daichi秀行氏に「過去のカントリーを気にしないで、ココナッツ娘。みたいな感じのラテンなアレンジで」とこの曲のアレンジについて事細かに指示していたそうですし。もうカントリー娘。は、石川梨華を売り出す為の「道具」でしかないのか‥‥そういう意味では、途中離脱したりんねさんはまだ幸せだったのかもしれませんね。

  ‥‥まっ、そういうネガな要素はあるものの、俺はやっぱり好きですわ、この曲。マジで張り切っちゃうし、梨華っちにそう言われれば♡



▼カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『恋人は心の応援団』
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投稿: 2003 01 19 01:00 午前 [2001年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』(2001)

  2000年4月に第4期メンバーとしてモーニング娘。に加わった石川梨華。当時15歳だった彼女も、今日で18歳になりました。ということで、これまで取り上げていなかったカン梨華(公式には「カン石」なんですけど、とみ宮では今後も「カン梨華」で通します)のファースト&セカンドシングルをレビューしつつ、お祝いの言葉に代えさせていただこうかと思います‥‥梨華ちゃん、18歳のお誕生日、おめでとうございます!

  ‥‥では気を取り直して。娘。加入から1年後、タンポポでの活躍はあったものの、正統派ルックスの割りにいまいちパッとしなかった彼女が、自らの名前をユニット名に用いた「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」を機に、少しずつ世間に浸透していくことになります。自信さえ持てば間違いなくブレイクする子。そしてそれを後押しするかのような事務所やつんく♂のプッシュアップ。と同時に、これまで同様にパッとしなかったカントリー娘。にもテコ入れをしようという試み。このメジャーデビュー曲(カントリー娘。はこれまで、インディーズからのリリースでした)を聴く限りでは、まだこの時点では石川・カントリーの双方を売り出そうというしてたはず。

  肝心の"初めてのハッピーバースディ!"は、つんく♂作、高橋諭一アレンジという黄金コンビによる楽曲。音楽ジャンルの「カントリー」とは程遠い、どちらかというとその石川が参加していた第2期タンポポでの「ブリティッシュ」路線に近い印象を受けます。実際、所々にE.L.O.辺りのブリティッシュポップの影響を匂わせるフレーズが出てくるし、特にサビ前のクラビネットのフレーズとかBメロのベースラインなんてそのE.L.O.のアルバム「DISCOVERY」収録の "Last Train To London" を彷彿させるし。ま、ここでは永井ルイは絡んでないものの、つんく♂はこのアルバムが好きなんですかね?(タンポポ "王子様と雪の夜" のイントロなんてモロに "Confusion" だしね)

  どことなく王道ブリティッシュポップを匂わせ、それでいて'70年代ソウルの香りもする。つんく♂ワークスのオイシイとこ取りで、極上のポップソングに出来上がってます。リリース当時、まだヲタではなかった俺はこの曲をテレビで初めて聴いた時、曲の良さ以前に石川の歌に‥‥もうね、あれはないよマジで、って思いましたもん。そう考えると、それから1年後にミュージカル「モーニングタウン」の中で歌われた同曲は、雲泥の差だったわけで‥‥この1年の成長ってのはホント凄いと思いますよ。トレーニング云々よりも、現場で鍛え上げられた感が強いですよね。声だって全然出てなかった、音程外しまくりだった人が、今では堂々と歌ってるわけですから(ま、音程はまだ時々ヤバめですけどね)。

  カップリングには同曲のカントリーバージョンというアレンジ違いが収録されていますが‥‥2曲を聴き比べる限りでは、どうやらこのカントリーバージョンの方が先に録音され、そこからボーカルトラックのみを抜き出してシングルバージョンに乗せた印象を受けます。というのも、カントリーバージョンにはあって、シングルバージョンには存在しないコーラスは声ネタがあるからです。1コーラス目から2コーラス目に移る時の間奏でのコーラスとか、エンディングでのセリフ(各メンバーの「おめでとう」等)とか、シングルバージョンにはないですからね。他のボーカルトラック自体は殆ど同じですし(2コーラス目のサビ後に若干笑ってるメンバーがいますが‥‥これはカントリーバージョンだけですね)。そう考えると、まだこの頃は別バージョン作るにしろ、ただのリミックスで済ませずに、手の込んだバージョン違いのトラックを作っていたってことですよね?(もしかしたら、別々のアレンジャーにこの曲を渡して、それぞれ思うようにアレンジさせたものの中から、つんく♂が気に入ったものを起用してるのかな。昔はアレンジ・コンペとかやってたっていうしね?)つんく♂自身やスタッフも、まだ今よりは余裕があったってことなのでしょうか?

  とにかく、楽曲がしっかりしてる分、アレンジが変わっても全然曲として違和感がないし、両方とも十分に楽しめる作りになってます。人によっては「この頃までが、つんく♂黄金期だった‥‥」なんて悲観的にはるかもしれませんが‥‥2003年1月時点のカン梨華を考えると、明らかにこの曲は異質に感じられるんですよね‥‥それは続くセカンドシングルの所で書きますけど‥‥

  それにしても、プロデューサーとして名前が記されている田中義剛って、一体どんな仕事をしてるんですかね、カン梨華のレコーディングで‥‥もし「ハロプロ七不思議」ってのがあったら、間違いなくそのひとつに入りますよね??



▼カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』
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投稿: 2003 01 19 12:00 午前 [2001年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2002/12/18

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『新しい恋の初デート』(2002)

  10月にカントリー娘。及びハロープロジェクトを卒業した「りんね」さんが、来年2月上演予定の松浦亜弥のミュージカル「草原の人」に出演することが決まったそうです。一応卒業の公式理由として「ミュージカルの勉強をしたい」というのがあったのですが、ハロプロ離脱後(事務所も離脱したのかな?)もやはりハロプロとは切っても切れない縁なのでしょうか‥‥ま、そんな細かいことはこの際どうでもいいんです。あのりんねさんが動き、話し、唄う姿が見れればそれで‥‥それだけの為に、行く予定のなかったあややミュージカル、行くことにしたんですから‥‥重症ですね、俺。

  さて。カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)名義でのサードシングルは"色っぽい女~SEXSY BABY~"ということになってますよね。いや、「なっている」ではなくて実際にリリースされましたよね。ところがこのサードシングル、本来は別の楽曲が用意されていたという噂があるのを皆さんご存じですか? 俺もつい数ヶ月前に知ったことなんですが‥‥

  今年の4月からフジテレビ系列で深夜放送されている「ハローランド」という番組があるんですが、その第1回目放送分にてカン梨華「ア~ン」(だからそんなタイトルじゃないってば)のジャケット撮影風景を紹介してるんですよ。そう、あの青空バックに春っぽい雰囲気のやつですね。曲のイメージと全く正反対のやつね。

  で、ここでりんねさんや梨華ちゃんが新曲について興味深い発言をしてるんですよ。要約すれば「今度の新曲は春っぽい曲で、初めてのデートで海に行きたいな、って感じの曲なんです」というような事を皆さん口にしてるんですよ‥‥


あの~、「せくしーべいべー」のどこが春っぽいんでしょうか??

  まぁ娘。関係のシングルで、ジャケットのイメージ(衣装)と曲の雰囲気が全く違うというケースは過去何度もあったことなので、正直ジャケットを見ただけでは別に何とも思わなかったんですよ。ところが、夏過ぎに当時録画したこの映像を見直した時、そう発言してる事に改めて気づいたんですね。で、いろいろネット上を彷徨っていると、同じような発言をしてる方が結構いらっしゃるんですよ。となると‥‥やっぱりカン梨華のサードシングルは、当初予定してた楽曲から「ア~ン」に、直前になって差し替えられた、と。もっとも、あの頃は娘。の春ツアーで、3月末にはツアースタートしてる(「ア~ン」も披露されている)んですよ。つうことは‥‥遅くとも3月の頭頃には決定されていたってことですか‥‥

  これはあくまで憶測でしかないですし、実際につんく♂及び関係者が「シングル曲を差し替えた」と発言したところを見たことがないので実際のところは判りませんが‥‥カン梨華のサードシングルはやはり差し替えられた、と考えるべきですよね。多分、2曲をレコーディングしたのか、先にこの"新しい恋の初デート"を録音していたのか判りませんが、とにかくレコーディング後のフォトセッションも終わった後に楽曲の差し替えが決まった、と。しかしジャケット写真等のアートワークは既に差し替えが効かず(そもそもまた新たに撮影する時間なんて当時なかったでしょうし)、現行のジャケットのままタイトルだけ変えてリリースされた、と‥‥

  そう考えながら、この「プッチベスト3」に収録されることでやっと日の目を見たこの曲を聴くと、いろいろと感慨深いものがあるんじゃないでしょうか? りんね在籍時の未発表曲という事でこのアルバム発売前から話題でしたが、もうね‥‥何で当時、こっちをリリースしなかったんだ!?と声を大にして言いたいね。これこそカン梨華の持ち味を最大限に生かしたポップチューンだったんじゃないか?と思うんですよ。結局その後りんねさんが抜けて、再び3人になったカン梨華は従来の路線‥‥ある意味この曲の延長線上にあると言っても過言ではない‥‥の"BYE BYE 最後の夜"をリリースするわけで。もし"初めてのハッピーバースディ!"~"恋人は心の応援団"~"新しい恋の初デート"~"BYE BYE 最後の夜"という流れでシングルリリースを重ねていれば、音楽的にもごく自然な流れを持ち、ファンや聴き手も「カン梨華らしいね」で納得できたと思うんですよ。実際‥‥嫌いじゃないんですが‥‥"色っぽい女~SEXSY BABY~"は糞曲の一歩手前でしたしね。あれをあの時期のカン梨華がやる理由や意味がどこにあったんだろう、と今でも思うわけですよ。もう、りんねさんに関して言えば最後の頃‥‥夏ハロコンや娘。夏コンでは正直痛々しかったですからね。

  この"新しい恋の初デート"という曲、アレンジには過去のカン梨華と同じく高橋諭一が携わり、確かに過去2作よりもカントリー色は減退しましたが、一聴すれば「ああ、カン梨華だね」と判るようなカラフルな空気感を持ったアレンジを施しています。それにね‥‥何よりもメロディがいいと思うんですよ。前2作同様、どことなく懐かしい'70年代アイドルポップ風フレイバーが所々感じられるし、またそういう古くささが逆に新鮮だったりして。今これを聴いてるのは12月も真っ直中だけど、もしこれを春‥‥4月5月に女の子を車に乗せて海にデートへ向かう時に聴いたら、ホントにピッタリだと思うし(ってまんま歌詞の世界だけどね)。ホント勿体ない。何でこれが今まで世に出なかったのか。これを黙殺するってことは即ち、りんねさんを飼い殺しにするってのと同義ですよね? だから彼女は卒業「させられた」のかな‥‥いや判らないけどさ。

  まさか「プッチベスト3」の目玉楽曲として今まで隠してたわけじゃなかろうし(隠し球として使用するにはアーティストパワー弱すぎだしな)、仮に年明けにアルバム出すとしてそこまで取っておく理由も正直思いつかないし(だってりんねさんは既に卒業してるのに、新曲と呼ばれるこの曲にはしっかりりんねさんの声が入ってるわけですから)。つんく♂多作過ぎとか叩かれてるけど、こうなるとまだまだ未発表の曲って沢山あるんじゃないか?って思えてきたよ。ま、あやや「100回のKISS」も初出から1年近く寝かされたし、娘。の「ポップコーンラブ」(ミスムンのC/W)もmusix!放送開始時にはテレビで唄ってたそうだしな。アルバム曲の「いいことある記念の瞬間」も2001年春までにはバックトラックが録音されてたそうだし。あ、タンポポ「王子様と雪の夜」も当初「乙女 パスタに感動」の後に出すつもりで作ってたんだっけ。やっぱりあるんだねいろいろ。そう考えると‥‥今出てる新曲が必ずしも「今のつんく♂」を象徴する楽曲とは言い切ることができないかも‥‥ま、今出した=今を象徴、なのかもしれないけど。

  第二期タンポポやプッチモニがそれぞれのベスト盤の中で最後の曲を発表したけど、俺、実のところそんなに感慨深さを感じなかったし、周りが思ってる程名曲とか「この曲で終われてよかったね」なんて全然思ってないんですよ。やっぱり新編成について最初に知った時、俺の中ではタンポポは「王子様と雪の夜」で、プッチは「ぴったりしたいX'mas!」で一旦終わってるんですよ。決着ついちゃったんですよ。ああ、カップリングも含めていい曲で終われてよかったね、と‥‥正直納得は行ってなかったんだけど、楽曲に関しては「あれで終われてよかったかも」って気持ちが強くて。だからその後の「I & YOU & I & YOU & I」も「負けない負けたくない」もいい曲だとは思うけど、結局はボーナストラックだと思うんですよ。終わりを念頭に置いて唄われたそれら2曲もいい出来なんだけど、それ以上にそういったことを全く念頭に置かずに、ただひたすら全力で、ガムシャラに向かっていった「王子様と雪の夜」「ぴったりしたいX'mas!」の方が、俺は終わりにピッタリだと思った。ただそれだけの理由なんですね。

  じゃあカン梨華の場合は‥‥またケースが違うってのもあるんですが、ここに発表された"新しい恋の初デート"ってやっぱり違うんですよ。終わりを想定して唄われたものでもないし、別にボーナスとして制作されたものでもない。本来春には出るはずだった、あの当時のりんねさん、あさみ、まいちゃん、梨華っちが全力で唄ったものがこれだったんですから。りんねさんは決して「最後」を意識して唄ったわけでもないし、それは「あ~ん」にしてもそうだと思うんですよ。けど、力の入れ具合や思い入れの面でいえばやはりこっち‥‥"新しい恋の初デート"だったと思うんですよね。「ハローランド」での発言を思い出すまでもなく。

  この曲は、卒業していったりんねさんへのレクイエムではなく、来年新しい形で戻ってくる戸田鈴音さんへの応援歌なんですよ。「カントリー娘。イズムを忘れるな」という、あさみやまいちゃんからの声であって、梨華ちゃんからの声であって、そしてつんく♂からの声であると‥‥俺はそう思いたいですね、うん。

  この1曲を聴いて、これだけいろいろと思うことがあり、考えることがあり、気づけば帰宅後この曲だけ延々とリピートしてるわけです。もうね、この曲の為だけに「プッチベスト3」買っても損しないって。いや、他にもポッキー関連の新曲も良かったし、「Do it!Now」リミックスも原曲以上に良かったし、アイ~ン・リミックスも良かったし。そこにあんた、あややもミキティもごっちんもメロン「香水」も入ってるんですよ!? 迷わず買えよ、買えば判るさ!!



▼ハロー!プロジェクト『プッチベスト 3』
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投稿: 2002 12 18 12:00 午前 [2002年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2002/11/14

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『BYE BYE 最後の夜』(2002)

  前作「色っぽい女~SEXY BABY~」でのレビュー最後で「秋にもまた新曲が出そうな予感」と書いたら、やっぱり当たりました。残念ながら自分が希望したナース服でのコスプレは娘。本体での新曲(「ここにいるぜぇ!」)にて実現という形になりましたが(しかも梨華ちゃんはナース服着てないし)、この夏以降のハロプロ大改革にて殆どのメンバーがふたつ以上のユニット掛け持ちがなくなった中(本体以外にもうひとつ、という意味)、唯一タンポポとカン梨華のふたつを掛け持つことになった石川梨華。如何に事務所が彼女を「顔」として売ろうとしてるかが伺えるのだけど‥‥弱いんだよね、何故か。ルックス的には文句なしなんだけど決定力不足。歌が上手いわけでもなく、喋りも中途半端、しかも笑いのセンスは‥‥何も言うまい。そんな梨華ちゃんを「レンタル」名義でセンターに立たせる、ある意味反則なユニット。それが「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」。

  そんなカントリー娘。からこの10月に、唯一のオリジナルメンバーだったりんねさんが卒業しました。正直、これはかなりショックでした。一連の構造改革で正直一番衝撃を受けたのは、タンポポ解体よりもこっちの方かもしれません。例えれば「モーニング娘。からなっちが抜ける」ようなもんですから‥‥考えられますか? カントリー娘。イズムを知る唯一の存在、それがりんねさんだったわけですが、その柱がなくなった今、どれだけカントリー娘。というユニットに、そしてその名前や活動内容に意味があるのか。コアなファンと同じように、今後のカントリー娘。について心配してしまった俺でした。

  そんな中、前作から7ヶ月振り、カン梨華としては4作目となる新曲が発表されました。りんねさんが去った後だけに意味深なタイトルですが、歌詞の内容は男女のそれのことでした。というわけで深読みするのは今回止めます。

  前作を通過し音楽的には何でもありな状態の中、今回も「何もカントリーの名のもと、そんな曲調でなくても‥‥」な感じの曲をドロップしたカン梨華。季節柄、クリスマスをイメージさせる煌びやかなポップソングとなっています。どことなく「タンポポでやっても違和感ないよな、これ」な印象がありますが、要所要所にオーケストラヒット(サビ等で「ジャンジャンッ」と入るシンセ音)を入れることで、「恋人は心の応援団」の流れを組むアレンジになった、と言えなくもないですね。けど、「初めてのハッピーバースディ!」や「恋人は心の応援団」にあった(音楽ジャンルとしての)カントリーテイストは完全に皆無。普通のポップソングですこれは。

  アレンジはカン梨華初登場の酒井ミキオが担当。自身もソロシンガーソングライターとして活躍する彼は、過去にはプッチモニ「ぴったりしたいX'mas!」、ミニモニ。「ミニ。ストロベリーパイ」、後藤真希「特等席」を手掛けています。タイプとしては今回「ぴったりしたいX'mas!」に一番近いかもしれませんね(あの曲もクリスマスをイメージさせる曲でしたし)。

  この曲、テレビで唄ってるところを観ると印象悪いんですよ‥‥メンバー3人の歌唱力があまりにも‥‥で。CDだとホント安心して聴いてられるのに、テレビでは石川さんだけでなく、里ちゃんもあさみもかなりヤバめ。ダンスで誤魔化しが効かない、これまでで一番ギミックが少ない純粋な「ポップソング」として仕上がっているだけに、やはり歌の未熟さが目立ってしまうのは仕方ないのかなぁ‥‥ま、濃いヲタからすれば、そのアンバランスさに萌えるのかもしれなけど。

  さて、今回もカップリング曲は新曲ではなく、タイトル曲のリミックスでお茶を濁してます。しかし、今回の「Airly X'mas present Remix」と名付けられたこのバージョン、かなりいい出来なのではないでしょうか? これまでのカン梨華別バージョンの中では一番だと個人的には思ってます(そもそも「初めてのハッピーバースディ!」はカントリーバージョンが先にあって、その後にシングルバージョンが出来たんじゃないか?と個人的には思ってるので、あれは別として考えましょう)。リミキサーはREOという人。ゴメンナサイ、この人完全に知りません。勿論ハロプロ初登場。更にMCとしてKYORICKという人が参加してますが、この人はドナウディ3というグループ(恐らくヒップホップユニットでしょう)のメンバーらしいのですが‥‥ゴメンナサイ、全く知らないどころかGoogleの検索にも引っ掛かりませんでした。どなたかご存じの方がいらしたらご連絡を。

  さて、そのアレンジなんですが。テンポをオリジナルバージョンよりも落とし、もっと跳ね気味にリズムを強調。コード使いもオリジナルの判りやすいシンプルなものから、ちょっと凝ったコード進行になってたりして面白いですね。所謂「つんく♂流R&B」の流れにあるアレンジなのですが、これまでのものよりも安っぽさを感じないんですよね。初登場のREOという人が関わったことによるのでしょうか? よりクリスマスっぽさが強調され、歌詞の切なさもより判りやすく表現されていると思います。うん、正直こっちの方が好き。

  このリミックスバージョンを聴くと、この曲がタンポポ「BE HAPPY 恋のやじろべえ」と同じ流れにある曲だというのがよく判ります。純粋な正統的ポップソングにヒップホップ調リズムを組み合わせる‥‥多少試行錯誤があるようですが、過去にもつんく♂は「そうだ!We're ALIVE」に至るまでにいろいろな実験や挑戦をしてきています。そういう意味ではこれも近い将来に誕生するであろう名曲への習作になるのかもしれません。

  というわけで、最近のハロプロ関係の楽曲は必ずといっていい程賛否両論挙がりますが、今回の曲、特にリミックスバージョンの方はかなり好きな部類に入る楽曲であります。この感じでいくと、間違いなく来春には5枚目のシングルが発表されるんでしょうね。そして、カントリー娘。としてのセカンドアルバムは‥‥というよりもカントリー娘。としての存在意義を問われる今、セカンドアルバム発表は本当にあり得るのか? それとも次はカン梨華としてのアルバム発表となるのか‥‥ん、それ、レンタルの意味ねぇし。単に梨華っちのソロアルバムにカントリーがゲスト参加してるのと同じじゃねぇか。いっそのこと「石川梨華(モーニング娘。)にカントリー娘。」に改名した方が(略

  まぁ何はともあれ、俺はこの曲を支持します。梨華ちゃんカワイイし♪



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投稿: 2002 11 14 12:00 午前 [2002年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2002/04/25

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『色っぽい女~SEXY BABY~』(2002)

  今年(2002年)1月のハロプロ正月公演から正式加入した里田まいを向かえて当初の3人組へと戻ったカントリー娘。だが、まさか三度石川さんを助っ人として起用するとは、誰が考えただろうか? 正直、俺なんて「う、裏切ったな!」とさえ思った程でして(ご存じの通り、俺は「カン梨華での梨華っちを見るのはこれが最後かも‥‥」と思って、何を思ったか福井まで出向いたわけでして)。まぁ視点を変えれば「また梨華ちゃんをテレビで観る機会が増えて、素直に嬉しいワン♪」とヲタ精神丸出しだったりもするんですが(苦笑)。

  「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」、略して「カン梨華」(カン石と呼ぶ人も多いようですが、とみ宮的にはカン梨華で通します)の約半年振り、通算3枚目のシングルとなる"色っぽい女~SEXY BABY~"なのですが‥‥そのタイトルを最初に聴いた時の違和感まんまの、似非セクシー路線(またの名を「似非水商売路線」とも)。シャ乱Q時代のつんく♂が得意とした、中途半端なエロさを取り入れた、マイナーでラテン調のダンスナンバーを、まさか「カントリー」の名の下で、いや、石川梨華が唄うことになろうとは‥‥初期モーニング娘。ならまだしも、4期メンバー参加以降にはこの手の曲ってのはなかったわけで、そういう意味では非常に貴重な「迷曲」となってしまってます。

  今回のアレンジャーは、鈴木Daichi秀行氏。これまでにごっちんの「愛のバカやろう」、ココナッツ娘。の「情熱行き 未来船」といった楽曲のアレンジを手掛けている人で、どれも系統は比較的近いものがあるかも。けど、その中でも飛び抜けて今回の曲のアレンジは(悪い意味で)爆涙モノの出来で、いちーちゃんじゃないけど、こっちもあと4年早くリリースされてたらもっとヒットしてたんだろうなぁ~なんて思ったりして(とかいってたら、何とオリコンウィークリーチャート初登場4位。上出来過ぎですわ)。

  悪ノリしすぎなのはアレンジャーだけではなく、プロデューサーのつんく♂も一緒でして、過去2曲の路線をこの際無視してこの路線を発注しただけでは収まらず、梨華っちに「ア~ン」だの「ハ~ン」だの「カモ~ン」だの(それは言ってない)曲中に言わせる始末。初期タンポポのや「サマナイ」の出来損ないじゃないんだから。とにかくね、これ以上語るべき点が見当たらないという、本当に困った曲なのですわ、これは。

  これはある種、ファンにとっては踏み絵のような代物だよなぁ‥‥本体「ウィアライ」の後にこの程度の似非ダンスチューンを、しかもカントリー名義で出すかよ!?とか思っちゃうわけで。どう考えても今の梨華っちは セクシーじゃないわけで(せめてもう少しシェイプアップした方が‥‥)。そう考えるとこの曲は、やはり新人・里田まいちゃん推しの為の1曲かなぁ、と思うわけで(実際、梨華っちとのツートップで唄ってるし)。それはテレビで観た衣装&里っちの胸元を観た瞬間に「なるほど、そういうことか」と判ったわけで。更にPVを観て悟ってしまったのですよ‥‥これは曲云々ではなく、石川さんにコスプレをさせる為の企画だったのだと。チャイナ服の里田さん、メガネっ娘の梨華っち。ツナギ着たあさみ。そしてあのジュリアナ衣装でオモチャの光線銃を持ったクールな梨華っち。こ、これは‥‥

要するに「FLASH」や「CHAIN! CHAIN! CHAIN!」でやったことの映像版(BGM付)だと‥‥BGMかよっ!?(苦笑)

スパイ梨華ちゃんの実写版というわけですな。それでセクシー路線。それでつんく♂の「これまでのカントリーは無視してココナッツみたいなセクシー路線の曲を」って発注。なるほど。

  すべてはヲタのためですか。

そうですか、ならいいんですよ、ええ。こりゃ一本取られたなぁ~参ったなぁ~‥‥んなわけあるかぁ~!

  まぁね、最初に非常に悩ましい曲だなぁと心苦しく思ってたんですが、今ではいい具合に洗脳され、1日10回は聴き、テレビ出演は全てチェックし、振りまで記憶しつつあるんですから‥‥何か間違ってますか?

  最後に、カップリング曲にも触れておきましょう。昨年12月に出たカントリー娘。のファーストアルバム「カントリー娘。大全集①」収録の名曲"女の子の取り調べタイム"のニューバージョン。アルバムではバンド形態で録音されたシャッフルナンバーでしたが、ニューバージョンは普通の8ビート、尚かつドブロギターやバンジョー、ハーモニカなんかが被せられたカントリーバージョンになってます。ボーカルテイクはそのままで、ハードディスク上で上手い具合に編集したものでしょう。これはこれで悪くないけど、俺はオリジナルバージョンの方が好きだなぁ。まぁこれまでのカン梨華のシングルはカップリングもタイトル曲のバージョン違いばかりだったんで、これはこれでいいんじゃないかな? このシングルで初めてカン梨華に触れた人に「こんないい曲もあるよ?」って知らしめる絶好のチャンスになるしね。

  さてさて。梨華ちゃん本人も「(里田さんが加わって)これで私の役目も終わりなのかなぁ‥‥」と感じていたカン梨華。この感じでいくと秋にもまた新曲が出そうな気配です。あ、今度はナース服でお願いします♪(爆)



▼カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『色っぽい女~SEXY BABY~』
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投稿: 2002 04 25 12:00 午前 [2002年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク