2005/03/15

ソニン@渋谷eggman(2/11)

 実は生ソニンというはこれが初めてだったんですね。これまでも何度か観る機会はあったはずなんだけど、何故か他のことを優先してしまっていて、気づいたらこれまD一度も観ていなかったと。特に今回は名曲 "あすなろ銀河" リリース後だっただけに「どうしても観たい!」という気持ちが打ち勝ってしまい、既にソールドアウトだったチケットを無理矢理入手したわけですよ。

 そのソールドアウト公演、ハコが渋谷eggmanだっていうんだから、これまたタチが悪すぎる。だって、いくら今のソニンとはいっても、こんな小さすぎる会場でライヴやるっていえば、確実に即日ソールドアウトですよね? そりゃ一時期よりも露出が少ないし、つんく♂プロデュースじゃなくなってからは歌の印象も薄いし(けどその分、彼女に合った「いい曲」がセレクトされてるとは思いますよ)。そんな状況でも、こんなに小さい会場でソニンが観れるなら、そりゃファンなら絶対に行くわな。ファンでもなかった俺ですら行きたいって思ったんだから。

 んで、チケット取ってから教えてもらったことなんですが、今回のライヴって初めて「バンド形態」‥‥つまり、生のバックバンドを付けてのステージになるとのことで。それ聞いたら余計に興奮しちゃってさ。MANICS翌日だったけど、前夜はなかなか寝付けなかったくらいですよ!(それは半分嘘だけど)

 さてさて。そんなライヴの感想を簡単に。約90分に渡る、完全生演奏のライヴで、約半数近くでソニンもギターを弾いてたし、更にはドラムまで披露(EE JUMPの "さよならした日から")。一体彼女がドラムを叩くことにどれだけの意味があるのか俺には判りませんが、きっと壮大な理由が隠されているのでしょう、和田マネージャーのことだし。

 セットリストを見てもらうと判るんですが‥‥まぁEE JUMP時代の曲をさっ引いても、半分近くがカバー曲なんですよね(この場合、より子のカバー "ほんとはね。" も含むわけですが)。音源としてリリースされている "誰より好きなのに"(「あすなろ銀河」C/W)や "I LOVE YOU" のハングル・バージョン(「ジグソーパズル」C/W)はまだしも、女子刑務所慰問で歌った中島みゆきの "化粧" とか、最近ご本家と共演した繋がりでフォークルの "悲しくてやりきれない" とか、如何にも泣かせる気満々な "言葉にできない" とか‥‥何故にこうも辛気くさい曲ばかりセレクトするんでしょうか?

 そりゃね、確かにソニンは幸薄ですよ。けどさ、それを前面に打ち出すような選曲はどうかと思いますよ。でそれを完全に自分のものにしてしまっているソニンの歌を聴くと、余計に複雑な心境になるわけですよ‥‥なんだろ、そんなにソニンをシンガーソングライター的な、あるいはフォークロック的な方向に進ませたいのかなぁ? 悪くはないし合ってるとは思うんだけど、そういう風に限定しない方が彼女のためでもあるし、彼女の多面性を活かせると思うんだけどなぁ。そう思ってるのは俺だけ?

 バンドは昨年秋の「ジグソーパズル」以降に結成されたメンバーのようですが、まだまだ息がぴったりとは言い難く、もっと場数を踏んだ方が良いような気がしました。ホント、今回って東京1公演だけなんだっけ? なんか勿体ないよね? ここまでやれるんだから、もっと沢山ライヴやって、もっとこなれて欲しいって思うんだけど。

 あと‥‥ステージ狭い分、ソニンの立ち位置が限定されちゃって勿体なかったなぁとも思いましたよ。ギュウギュウ詰めの狭いライヴハウスで、しかもフロアの真ん中に大きな柱があるから、場所によっては最後までソニンがよく見えなかった人も多いし、特に女の子のファンも多い彼女だから、後ろの方だと全く見えないって子もいたんじゃないかな。そういう意味で、eggmanという選択は失敗だったようにも思うんですが‥‥

 ってネガなことばかり書いてますが、じゃあ満足できなかったのかというと、実はそうでもなくて、最後までいろいろ楽しめましたよ。初ソニンってこともあったし、生バンドで聴くEE JUMP時代の曲や、完全にカッコ良く生まれ変わった "東京ミッドナイト ロンリネス" みたいなのもあって、いろいろ収穫はありましたよ。勿論、アンコールで演奏された(この日一番聴きたかったであろう)"あすなろ銀河" や、音源やテレビでのパフォーマンスを遙かに超えていた "ほんとはね。" なんて、ライヴならではの感動があったし。

 そういう意味で、やはり今後のことを考えると‥‥つんく♂楽曲に頼りたくないのなら、早いところ「オリジナル新曲」が沢山詰まったセカンド・ソロアルバムをリリースしてもらいたいんですが。もう出してもおかしくない時期ですし、むしろ今だからこそ出すべきだと思うんですけど。もしかしたら「ソニンが曲を書けるようになって、世に出しても恥ずかしくないものが生まれる」まで待ってるのかなぁ‥‥和田マネのことだし(って拘りすぎか俺)。

 別に「もうソロになって時間も経つし、つんく♂の元も離れたんだから」EE JUMP時代や「TOY'S FACTORY」時代の曲はやらなくてもいいとは思わないよ。むしろもっとやってもいいと思ってるくらいなので。けど、この日の選曲や曲順を見ると、嫌でもそんな風に勘ぐりたくなるじゃない? だってさ、最後の最後にオフコースの "言葉にできない" て‥‥いや、名曲だけどさ、なんかあざとくないかい? しかも、エンディングで客に「ラララ〜」って歌わせたり、手を左右に振らせたり‥‥妙な新興宗教じゃないんだから(ってあれを否定してるわけじゃないんだけどね)。もっと先に確立すべきものがあるんじゃないの?って思うんだけどなぁ‥‥勿体ないよ。

 って結局は不満な点ばかりが挙がってしまいましたが、それでも俺、もう一回ライヴ観たいと思ったね。次はもっと良くなってるはずだからさ‥‥そう確信したもん。ソニンが今の気持ちを忘れない限り、あの日口にした「これからは音をもっと楽しんで行こうと思う」って気持ちを忘れない限りは、更に良くなると思うからね。


■ソニン@SHIBUYA eggman SETLIST(05/02/11)
01. ジグソーパズル
02. カレーライスの女
03. WINTER 〜寒い季節の物語〜
04. 誰より好きなのに [古内東子]
05. 化粧 [中島みゆき]
06. さよならした日から [EE JUMP]
07. 悲しくてやりきれない [フォーク・クルセダーズ]
08. I LOVE YOU(ハングルVer.)[尾崎豊]
09. ほんとはね。[より子]
10. HELLO!新しい私
11. 東京ミッドナイト ロンリネス
12. 青春のSUNRISE [EE JUMP]
--Encore--
13. あすなろ銀河
14. 言葉にできない [オフコース]



▼ソニン「あすなろ銀河」(amazon

投稿: 2005 03 15 09:00 午後 [2005年のライブ, ソニン] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/14

ソニン『ジグソーパズル』(2004)

 数日前放送された「中居正広の金スマ」にて、ソニンが女子刑務所を慰問する模様が放送されました。これ自体がこの番組のメイン企画というわけではなく、あくまでメインは女子刑務所の実態を女性の立場/目から紹介する、といったような内容。いわばソニンはその中の、ひとつの小企画みたいなもの。

 番組中盤以降にスタジオにも登場したソニン。中居が感想等を軽く振った後にVTRへといくわけです。


 何でこんな企画がソニンのもとに行ったのかは正直判りませんし、まぁTBSのことですからねぇ‥‥和田マネなりに頑張ったのかもしれません。まぁそんな裏事情はどうでもいいんですが。

 困惑しながらも、とにかく今の自分自身を、判りやすい形で観客(収監されている人達)に伝えようとするソニン。まずは新曲 "ジグソーパズル" を自らもアコギを弾きながら、バンド演奏で披露。そう、噂通りちゃんとバンドで演奏してるんですね。俺、例の「ミュージックステーション」での生演奏を見逃していたので、これはちょっと嬉しかったですね。いや、この番組自体にソニンが出ること事も知らず、たまたまテレビをボーッと観てたらこの番組が始まって、しかもそういう内容ってことで見入ってしまってたわけなんですが。

 番組内で放送されたのは当日演奏された中の、恐らくほんの数曲でしょう。しかもさわり程度しか流れない。勿論「それ」がメインなわけではないですから、それは仕方ないんですが。少なくともこの日、5曲は演奏されているはず。まず放送された "ジグソーパズル"、"I LOVE YOU" の韓国語カバー、テレサ・テンの "時の流れに身をまかせ"、山口百恵の "秋桜(コスモス)"。そして放送はされなかったけど、当日のリハーサル風景の中で映った "ほんとはね。" の楽譜。恐らくこの5曲は演奏されたんでしょうね、間違いなく。

 ここで注目なのは、やはりテレサ・テンと山口百恵のカバーでしょうか。テレサ・テンの方はしっかりバンド演奏で披露され、まぁそのままコピーしましたっていうような内容でしたし、歌自体もまぁそつなくこなしてるかな、といった内容。けど、聴く側(収監者)にとってはいろんな思いがフラッシュバックするわけですよ。外の世界に残してきた家族や恋人、あるいは当時の生活‥‥こういった曲の方がよりそういう思いをフラッシュバックさせちゃうんじゃないですかね。それをまたソニンが無駄に感情を込めて歌い上げるもんだから(無駄って)。

 そして "秋桜(コスモス)"。当然リアルタイムでの山口百恵を知らない世代なわけですよ、ソニンは。「母親が凄く好きで〜」というエピソードを披露した後に、(恐らく女性マネージャ氏?の)ピアノだけをバックにしっとりと歌うわけです、また無駄に感情を込めて。ところが‥‥これが悪くない。いや、むしろいいんじゃないの?と。歌ってる本人も完全に歌に入り込んじゃってるし、聴いてる方も前のフラッシュバックが更にエスカレートして涙する者続出。それに戸惑いながらも、惹かれるようにスッと「そちら」に入り込んでいって、更に感情を高ぶらせて歌うソニン。正に相乗効果。決して最高に優れた歌手というわけでもないだろうし、聴き手も‥‥恐らく半分も彼女のことを知らないだろう。けど‥‥今その瞬間は、聴き手にとってソニンは最高の歌い手であり、と同時にソニンにとっても収監者達は最高の観衆である、と。

 本当なら常にこういう状態にお客を、そして自分を持っていくのが「歌い手」であり、それが「歌をうたう」ってことなんでしょうね。いや、判り切ったような言い方しちゃってちょっと偉そうですけど、ホントそんな単純で当たり前のようなことを、たまたま軽い気持ちで観たテレビ番組で思い知らされるとは‥‥

 "ジグソーパズル" って曲は、彼女にとっては決して「最高の楽曲」「ピッタリな1曲」とは思えないんですよ。むしろ今は「歌手としての自分探し」の最中なんじゃないかな、と。そういう意味で、つんく♂の元から離れたんだからもっといろんなシンガー/ソングライターの曲、いろんなタイプの曲を歌うべきだと思います。そんな中で、もしかしたら「自分の言葉」で、「自分のメロディー」で歌い出す日が突然訪れるかもしれませんしね‥‥いや、それがピッタリ似合っちゃうのがまたソニンの魅力でもあるんですが。

 けど‥‥間違って尾崎豊方面にだけは‥‥どうか‥‥それは‥‥痛い、痛いから。いろんな意味で。



▼ソニン『ジグソーパズル』
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投稿: 2004 11 14 11:43 午後 [2004年の作品, ソニン] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/03/17

ソニン『ほんとはね。』(2004)

  ソニンがレコード会社から契約を切られた(契約更新しなかった)、という話は昨年秋頃から既に出回っていた話題でしたが、結局他所のメジャーレーベルと契約することなく、事務所の自社レーベルから、インディーズ・アーティストとして何度目かの再出発をすることになりました。しかもその一発目に持って来た曲が、同事務所・同レーベルのより子。の代表曲である "ほんとはね。" だというんだから‥‥

  今回、つんく♂を起用しなかったのは予算的なものもあるかもしれないし、あるいは文字通り「今回だけ」の措置なのか‥‥それは2作目、3作目と作品を重ねていくうちに判ると思いますが、とりあえず今回に関してはこの選択、大正解でしょうね。既に完成度の高い原曲の雰囲気を、変なアレンジで壊すことなく、更に「ソニンらしい」表現方法でこの曲を歌ったという時点で、この曲は成功したようなもんです。今更原曲の良さについてここで説明するつもりはないですよ。聴けば判るじゃないですか、如何に優れた楽曲かが。それをごくシンプルなアレンジで(ピアノ自体は原曲のトラックをそのまま使用か?)、途中から被さるストリングス系シンセの音がちょっと安っぽくてアレなんですけど、まぁ極力音数を減らして「歌」に焦点を当てたという意味では、より子。のオリジナル・テイクと同様ですね。というか、これ以外のアレンジはあり得ないんじゃないか!?とさえ思わせる程。

  ソニンの歌唱についてはいろいろ意見はあると思いますが、感情が入り過ぎてる分、ちょっとビブラートがキツ目かな!?という気もするけど、見方を変えれば‥‥それだけ歌い手が気持ちを込めて歌った渾身の1曲ともいえるわけで。その辺は聴き手の「ソニンに対する思い入れ/感情」だったり偏見によって感じ方も変わってくるのでアレですけど、個人的には支持の方向で。

  最近、半メジャー/半インディーで活躍する某女性シンガーが、同じようにピアノ弾き語りで「卒業/別れ」をテーマにした楽曲をヒットさせていますが、正直なところ、あれがヒットするなら何故この "ほんとはね。"がもっとヒットしなかったんだ!?という想いが強いです。「ソニンというキャラクター」が足を引っ張ってる気がしないでもないですが‥‥勿体ないよなぁ。この曲がもっと世に広まることで、ソニンの新しい可能性やより子。復帰への第一歩へとなるはずなのに。まぁそれでも有線等では耳にする機会が多い1曲ですし、折角の卒業シーズンなんだから、世間の例に習って「卒業出前ライヴ」とかやればいいのに。二番煎じでもいいじゃん、この曲は「人に聴いてもらう」ことで更に魅力を増していく1曲なんだからさ。

  正直に書いてしまえば、やはりこれが本格的な復帰一発目という意気込みは感じられず、どちらかというと「企画モノ」色が若干感じられるんですよ。テレビ番組での企画然り。もっと違う方法はなかったのかな、と‥‥まぁそれを変えてしまったら、ソニンがソニンじゃなくなるのかもしれないけど‥‥それにしてもねぇ‥‥本当に勿体ない。

  最後に。この1曲入りCDには、PVが収録されたDVDが永久仕様で付いてきます。このPVがとにかくよく出来たものでして。映像付きで観るとまた聴こえ方も違ってくる1曲なんだなぁと。これを観るためだけに買っても損はしないと思いますよ。



▼ソニン『ほんとはね。』
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投稿: 2004 03 17 12:00 午前 [2004年の作品, ソニン] | 固定リンク

2003/10/08

ソニン『合コン後のファミレスにて』(2003)

  ソニンの約半年振り、通算4枚目となるソロシングル "合コン後のファミレスにて" は、ある意味これまで以上に強烈で、そして優しくて、そして切ない。そんな楽曲に仕上がってます。つうかさ、もうこれってソニンにしか歌えない曲なんじゃないの? ある意味アーティスト冥利に尽きるし、そしてある意味「有り難迷惑」でもあるこの路線。以前は与えられたモノを戸惑いながらも可能な限り前向きにこなしていこうとする彼女が垣間見れたわけだけど、もうここまでくるとある種確信犯的な匂いすら感じられるのね、俺からすると。けどさ、これを他の女性シンガーがやると嫌味に感じたりするのに、ソニンがやると何故か許せちゃうんだから。俺がソニンに対して好意的というのも大いに影響してるだろうけど、それ以上に彼女が持つ天性の空気感みたいなものがそう思わせるんだろうね。ホント、損なのか特なのか‥‥

  楽曲は勿論つんく♂の手によるもので、アレンジは過去3枚のシングルとはうって変わって鈴木俊介が担当。楽曲は‥‥ちょっと疑似ライヴ風になっていて、ソニンのMCからスタートするのね。アコギのストロークにスライドギターが絡んでくるという出だしで‥‥歌い出しが完全に吉田拓郎風。'70年代フォーク風という前評判通りの作風なんだけど‥‥本当にそうかな?と。いや、確かにAメロ~Bメロの歌い方やアレンジはそれ風だけど、俺にはこれまでのシングル路線‥‥"カレーライスの女" や "津軽海峡の女" なんかと地続きの作品だと思っててね。ミディアムテンポで、力強いんだけど情けない、そんな「ソニンらしさ」が思う存分発揮された快作なんじゃないかな。

  あとね、つんく♂でいえば‥‥桜庭裕一郎(TOKIOの長瀬)でやったような仕事がここで上手いこと完成型に至ったのかな。この春に出た彼のシングルは「あと一歩だよなぁ‥‥」と感じていた俺なんだけど、音楽面であそこでやろうとしてたことが今回見事完結したような気がするのね。まぁ思い過ごしかもしれないけど、これを男性シンガーの曲じゃなくて女性シンガーの曲で完成型に持っていった辺りが、つんく♂らしいというか。

  そりゃね、これが一般受けするかしないかは判らないよ。こんな時代だから、ホントに何がヒットしても不思議じゃない。脱力系なんだけど芯が太くてパワフル。ただのコミックソング、あるいは「ハロプロと一緒で痛い系」と切り捨てる人も間違いなくいると思う。でも、俺はこれ、今年のつんく♂ワークスの中でもトップクラスの作品なんじゃないかな、と感じたわけでして。松浦亜弥 "THE LAST NIGHT" とはある意味真逆を向いた、それでいて肩を並べるような名曲なんじゃないかな、と。何度も言うけど、これはソニンが歌ったからこそ成し得た成功なわけですよ。他のつんく♂関係のシンガーが歌っても全然意味がないんですよ。ホント、いい歌に巡り会えたんじゃないかな、彼女。

  そしてカップリング曲。EE JUMP幻のデビューアルバムから、既にライヴでもお馴染みの "ADA BOY & DA GIRL" のソニン・バージョン。例の如くユウキのラップパートをつんく♂がやり直してることで、つんく♂が前面に出まくりで人によってはウザいと感じるかもしれないけど、楽曲の良さが全てを帳消しにしてるような気が。ホントこれ、お蔵入りにされちゃうには勿体ない曲だよね。ライヴで盛り上がるのもよく判るわ。アレンジは石塚知生という人。かれこれEE JUMPのアルバムに収録予定だった楽曲がもう3曲もカップリングとして発表されたわけだけど‥‥もういいじゃない、この際リリースしちゃいましょうよ、EE JUMPのファーストアルバム。ライヴでユウキのパート、そのままなんでしょ? しっかりライヴじゃEE JUMPのシングル曲もやってるのに、それらの殆どが廃盤なんでしょ? だったら、もう‥‥ねぇ?

  これはもうソニンとしては最強のシングルだとハッキリ断言できますね。"合コン後のファミレスにて" はソニンのファンでも「これはさすがに‥‥」と感じてる人がいるみたいだけど、彼女にしか出来ない仕事を、彼女は100%以上のパワーを使ってやり切ったんだから、もっと自信を持ちましょうよ!



▼ソニン『合コン後のファミレスにて』
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投稿: 2003 10 08 12:00 午前 [2003年の作品, ソニン] | 固定リンク

2003/08/29

ソニン『津軽海峡の女』(2002)

  とでも言いたくなってしまいそうなこの曲。ソニン2枚目のソロシングルとして'02年11月にリリースされたこのシングルは、前作"カレーライスの女"に続く「女」シリーズ第2弾として、また前作のジャケットでの「裸エプロン」に続く企画モノ・ジャケットとして我々を魅了したのでした(いやそんなことはないが)。

  タイトルトラックとなる"津軽海峡の女"はアレンジャーに鈴木Daichi秀行と上杉洋史のふたりを迎えた、意欲作。リズムトラックは打ち込みなんだけど、あくまで「バンド形体」を模倣していて、適度に歪んだバッキングギターや所々に挿入されるソロがいい味を出してます。そこに生ストリングス、そして外人女性コーラスが加わることで、よりゴージャス且つ大きなノリを持つ1曲になってます。

  俺ね、最初にこの曲を聴いた時‥‥oasisの "The Masterplan" っていう曲を思い浮かべたのね。同じようにマイナーキーのミディアムスロウナンバーで、ちょっとヘヴィな側面を持ちつつ、生ストリングス等が加わることで壮大なイメージを作り出していた、あの名曲をね。"The Masterplan" も、そしてソニンの曲も、共に「ブルージー」だなと感じるわけですよ。『津軽海峡』ってのは、かの石川さゆりの名曲 "津軽海峡冬景色" のことを指してるわけで。演歌、つまり『日本のブルーズ』‥‥敢えて日本のそういった古典的且つ土着的な側面を色濃く表現することで、よりソニンの負の面を強調するだけでなく、非常にロックな人((c)つんく♂)だということを我々に証明してくれたわけです。

  俺ね、最初はこの曲に対する印象、あんま良くなかったのよ。確かにoasisのその曲は大好きなんだけど、何でこういう演歌調のフレーズをわざわざ入れるかなぁ、EE JUMP時代みたいに、そして前作以上にキワモノ的に扱われちゃうんじゃないの??って疑問があったわけ。けど、CD音源でこの曲をじっくり聴くと、そういったいろんな面が見えてきたり、そしていろんなことを考えさせられたり‥‥ま、それは俺がソニンという『表現者』に強い興味があったからこそなんですが。普通の人はそれこそ「イタい人」で終わっちゃうかもしれないしね。

  カップリング曲である"MISSING YOU"は'02年5月にリリース予定だったEE JUMP幻のファーストアルバム収録曲。ユウキのパートをそのままつんく♂がラップすることで事なきを得てます。アレンジには小西貴雄が当たってるんですが、例えば先日リリースされた安倍なつみの初ソロシングル"22歳の私"にも通ずる「チキチキ・サウンド」なんですね。けど、正直ソニンのこの曲の方がしっくりくるんですわ。メロディや曲の運びも関係してると思うんですが、こっちの方がより自然体。安倍の方は安倍なりの良さが確かにあるんですが、楽曲の総合的な完成度でいえば間違いなくソニンの方が数歩上ですね。この曲では事務所の後輩であるより子。がコーラスで参加してたりします。こうやって聴くと(前作での "愛はもっとそうじゃなくて" といい)、本当にEE JUMPのファーストアルバム発売中止は悔やまれますね。音源、どこかに落ちてないかしら?

  ソニンは歌も上手いですし、表現力もどんどん付いてきてるし、表情も良くなってきてる。しかし、まだまだ「ホントの一発」はかませてないと思うんですね。10月には約半年振りのシングルがリリース決定しましたが、どうやらまたまたキワモノっぽいノリみたいですし‥‥アルバム「華」で聴けるような正統派楽曲をストレートに歌うシングルをいきなりかまして欲しいなぁ‥‥なんて淡い期待を寄せているんですが。その時こそが、彼女がちゃんとした評価をされる時だと信じてます。そして、その日がそう遠くない将来、必ず訪れることも。



▼ソニン『津軽海峡の女』
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投稿: 2003 08 29 12:00 午前 [2002年の作品, ソニン] | 固定リンク

2003/06/01

ソニン『華』(2003)

  2000年にEE JUMPとしてデビューして3年近く、ソロになって約1年が経った2003年5月に満を持してリリースされたソニンのファーストアルバム「華」。昨年5月にリリースされる予定だったEE JUMPとしてのファーストアルバムの内容がとても素晴らしいものだったと伝え聞いてるだけに(シングル曲のクオリティーは言うまでもなく、そこに収録予定だった新曲2曲は後のソニンのシングルにも収録されたので、レベルの高さは保証済み)、このソロになって初のアルバムに対する不安の声はよく耳にしました。実際、ソロになってからのシングルに対して疑問を持つEE JUMP時代からのファンにとっては、尚更不安が大きかったのではないでしょうか?

  しかし、実際に出来上がったアルバム‥‥正直なところ、この俺もさほど期待はしてなかったんですよ‥‥これ、今年リリースされたつんく♂関連のアルバムの中でも、かなりクオリティの高い内容ではないでしょうか? 個人的には藤本美貴「MIKI(1)」に匹敵するアルバムだと思っています。いや‥‥バラエティ面ではミキティに一歩譲るとしても、トータルではソニンの方が数歩上かもしれません。そのくらい優れてると思うんですね。

  個人的には評価しているシングル3部作("カレーライスの女"、"津軽海峡の女"、"東京ミッドナイトロンリネス")は勿論のこと、再収録されているEE JUMP時代のシングルナンバー("HELLO! 新しい私"と"WINTER~寒い季節の物語~")のクオリティも言うまでもなく素晴らしい。特に前者"HELLO! 新しい私"は「ソニンVersion」と銘打たれている通り、テイク自体はEE JUMPのそれと同じものの、ユウキのラップパートがつんく♂のラップに差し替えられていますし、若干ライムも変わっているようです(噂によると、ユウキの声がうっすらと残っているらしいです‥‥)。

  そして、注目はそれ以外の5曲‥‥ここで初登場する新曲ですね。これもシングル曲に勝るとも劣らない出来で、非常に安心して聴けます。意外性は皆無ですが、ソニンの安定感ある歌唱によって終始一貫した空気感を保ったままアルバムが進んでいきます。TM Revolutionにも通ずる空気感を持つ歌い上げ系の"好きな人だから"、アコースティックギターが気持ちいいアメリカンロック風"国領"、後半部でのコントがちょっとマイケル・ジャクソンの "Black Or White" を思い出させるハードロック風"奮起せよ!"、EE JUMP時代にも通ずるものの、どちらかというと松浦亜弥的かなと思わせるカワイイ系"平凡的女子な条件"、アルバムラストを飾るポップな"SEE YOU!"‥‥どれも平均以上の出来で、まぁシングルカットには向かないものの、ファンのみならずこういったガールポップが好きな人には堪らない楽曲ばかりだと胸を張ってオススメ出来る作品です。

  全10曲、トータルで40数分というトータルランニングも非常に好意的だし(ハロプロ系のアルバムと比べれば少ないですが、逆に散漫にさせないという意味ではこれで正解だと思います)、ソロデビュー後の「ロック」なイメージを押し進めつつ、EE JUMP時代に養ったポップな要素もそこら中に散りばめられている。何となくライヴの模様が想像できる作風ですよね。これを引っ提げて初のソロツアーに挑むソニンですが、このアルバム曲に加えて、高品質のシングルC/W曲、更にはEE JUMP時代のヒット曲の数々を披露するというのですから‥‥確かに過去の彼女にはネガな出来事が多く、実際ちょっと前まではそういったイメージで売っている感がありましたが、この充実振りを見れば決してそれらは無駄ではなかったと言い切れるはず。ホント、ホントにいいアルバムなんですよ。

  傑作とは言い難いけど、それに匹敵するアルバム。タンポポの「TANPOPO1」や松浦亜弥の「ファーストKISS」は超えなかったかもしれないけど、それに匹敵するアルバムだといえます。多分、この先もずっと聴き続けていく1枚になると思います。だからこれをオススメ盤に選んだ。そして多くの人に聴いて欲しい。このレビューが聴く切っ掛けになって欲しい。そう願いながら、今日もまたアルバムを聴いています。



▼ソニン『華』
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投稿: 2003 06 01 12:00 午前 [2003年の作品, ソニン] | 固定リンク

2003/05/12

ソニン『カレーライスの女』(2002)

  2002年4月、衝撃的だったEE JUMPの活動停止~解散劇。そこから約4ヶ月の空白を経て発表されたのが、ソニンのソロシングル第一弾「カレーライスの女」。過去にもEE JUMP時代に「featuringソニン」名義でのソロ活動はあったものの、既にグループが存在しない今、これこそが本来の意味では「ソロ一発目」と呼べるでしょう。

  それにしても‥‥その音楽以上にジャケット等のビジュアルイメージが先行してしまって‥‥いや、仕方ないか、「裸エプロン」だもんなぁ‥‥「売れる為なら何でもやるのか!?」「ソニン必至だな?」とかいろいろ否の意見も多く聞かれたわけですが‥‥ここではいつものように「音楽」についてをメインに語っていきたいと思います(そういうサイドストーリー的な面は余所のファンサイトに詳しく載ってるんで、そちらを参考に)。

  ヒップホップ的要素(ユウキのラップ)を強調したダンサブルなポップソング、それがEE JUMPの持ち味であって、そこで初めてソニンの歌声も映えるんだなと思ってた俺のような人間には、ここで聴くことができるようなロック系サウンドは正直衝撃でしたよ。メロディ自体は如何にもつんく♂らしい楽曲なんですが‥‥こういう色ってEE JUMP時代にはなかった面だし、何もソロになったからっていきなり路線変更をしなくても‥‥って最初は思ったものです。

  タイトルトラック"カレーライスの女"のアレンジはEE JUMP時代も結構な楽曲を手掛けてきた、ハロプロ系でもお馴染みの鈴木Daichi秀行。聴けば何となく彼らしいなぁと思うわけですが‥‥俺、彼が手掛けたアレンジワークの中で、5本指に入る程好きですよこれ。演歌調のマイナーメロディを劇的に盛り上げる、それでいて余計な装飾が少ないアレンジは評価に値すると思いますが、如何でしょうか? 意外と「Daichiがアレンジだし‥‥」ってだけで毛嫌いする人も多いようだし、尚かつ「最近つんくダメだよねー」って最初から無視してる人も多いので、あの裸エプロンだけでこの曲を評価した気になってるみたいで‥‥けどね、これは正直もっと評価されてもいい楽曲だと思いますよ。

  歌詞の「上京して暫く経った、孤独な女の子」という設定を見事に盛り上げるBメロ以降の流れ、そしてギターソロ‥‥何か、BON JOVI辺りのメロディアスHRを聴いてるような錯覚に陥るわけですが‥‥ってもっとポップ色が強いですけどね。いや、この辺のさじ加減が絶妙だと思うんですが。決して後ろ向きじゃないんですよね、歌詞。「なんもない なんもない」の連呼の後、「だけど少し今も 夢を見てる/だから私明日も 生きていける」と結んでいるわけで。絶望的に暗いわけでもなく、そこから少しでも光を見出そうとする主人公がもうソニンの当時の状況と重なるわけで。そういった点も個人的には高く評価してるんですけどね。ただ、この手法はそう何度も使えるものではないので、正直これっきりにして欲しかったんですが‥‥

  そしてカップリング曲"愛はもっとそうじゃなくて"は、今や幻となったEE JUMPのファーストアルバム「EE JUMPコレクション1」に収録予定だった、ソニンのソロナンバー。アレンジには河野伸が当たっているんですが‥‥先に挙げたようなEE JUMP時代の特徴を踏まえた上で、更に次のステップに進もうという意気込みが感じられる非常に優れたR&B歌謡。いや、歌謡は余計か‥‥正直、今その辺に流れてるR&B的なポップソングと並べても何ら聴き劣りしない、素晴らしい楽曲だと思います。何より、メロディの潤いが素晴らしい。最近のつんく♂作と比べると、もうその違いに愕然とするわけですが(ま、"カレーライスの女"をこれを比べるのはちょっと可哀想な気も‥‥大体楽曲のタイプが全然違うしね)‥‥途中に入るソニンの韓国語のセリフもいい雰囲気出してるし‥‥曲調といいセリフといい、ちょっとT&Cボンバー(太陽とシスコムーンね)を思い出す楽曲ですよね。ホント、こういう曲がカップリングってのが勿体ないよな。シングルを敬遠した人には聴く機会さえないわけだからさ。

  これを聴いちゃうと、お蔵入りとなった「EE JUMPコレクション1」が如何に優れた作品集だったか、ということが伺い知れますよね。シングル曲は名曲ばかりだし‥‥ホント、あのクソガキのお陰で(ry

  もうね、この"愛はもっとそうじゃなくて"だけのために買ってもいいシングルだと思います。いや、個人的にはタイトルトラック"カレーライスの女"も好きなんで、そっちを目当てで買ったらオマケ(カップリング曲)も更に豪華で、一粒で二度おいしかったという、そういうシングルですね。近々リリースされるファーストソロアルバムにはこの"愛はもっとそうじゃなくて"等のシングルでのカップリング曲は一切入りませんので、これを聴くためだけに買ってもいい程です。

  ホント、裸エプロンとか負のイメージとか、そういった要素ばかりが一人歩きしてるソニンですが、楽曲自体はホントに優れたものばかりなので、こういったポップスに興味がある人、そしてEE JUMPは好きだけど‥‥って躊躇してる元ファン、絶対に聴いてみてください。いや、ホントいい曲なんだってば2曲共。



▼ソニン『カレーライスの女』
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投稿: 2003 05 12 12:00 午前 [2002年の作品, ソニン] | 固定リンク

2003/04/15

ソニン『東京ミッドナイトロンリネス』(2003)

  この半年の間によく質問されるんですが、「とみぃさんってソニンはどうなんですか?」とか「EE JUMPやソニンのソロにおけるつんく♂の仕事ってどう思います?」って質問。メールでも何通か貰ったことあったし、お会いしたことのある方々からも何度か同じ質問をされたことがあるんですよね。で、メールの方は最近あまりお返事を書く機会(というか、なかなか個別に返事書く時間的&精神的余裕がないんですが‥‥)がないので、ちゃんとした答えをしないままになってたんですよね。そんな感じで過ごしてたら、早いもんでEE JUMP崩壊(=ユウキ脱退)から丁度1年経ってしまったんですね。と同時に、いよいよソニンとしての初のアルバムも5月にリリースが決定したそうで。それに先だってリリースされたのが、今回紹介する「東京ミッドナイトロンリネス」。当然ソングライティングとプロデュースをつんく♂が手掛けています。

  EE JUMP時代にもPVが収録されたビデオがオマケについた初回限定版なんてのが何作かありましたが、今回はそれのDVD版が付いてくるってことで、早速入手しました。まず、PV観る前にCDの方から聴きました。ラジオ等で何度か耳にはしてたんですが、改めてクリアな音源で聴いてみると‥‥胡散臭さ満載の、非常に'80年代テイストのアレンジって印象は変わらないですが、意外と好きですねこれ。悪しき'80年代の象徴的なシンセドラム、なんちゃってテクノポップ~ユーロビート的なシンセサウンド。何かドラマ「スクールウォーズ」とか、ああいった時代を彷彿させる歌謡曲テイスト。サビのメロディなんて(いろんなサイトで語られていると思いますが)荻野目洋子がヒットさせた一連のユーロ歌謡的。アレンジャー表記を見なくても誰がアレンジしたか簡単に当てることが出来る程の、個性的なサウンド(お馴染み鈴木Daichi秀行が手掛けています)こうやって文字だけで表現すると何だか安っぽい楽曲のように思えますが‥‥いや、実際安っぽさにおいてはホームラン級の安っぽさなんですが、完成度の点からすれば非常に優れた作品ではないかと感じています。ただ、アレンジがアレンジなだけに、聴き手を選ぶというか、評価の分かれる1曲となるでしょうね。

  で、このCDを聴いてまず疑問に感じたことがあるんですよ。ボーカルのエフェクト。何でこんなに深いリバーブがかかってるのか? 非常に安っぽい、デモテープみたいな印象を受けるんですよね。サビは音数が増えるんでそこまで酷くは感じないんですが、Aメロは特に目立ちますよね。

  これ、PVを観て納得しました。この曲のPV‥‥ソニンがカラオケボックスでひとり、この"東京ミッドナイトロンリネス"のカラオケを歌う、という設定なんですよね。そうか、それでこのカラオケみたいなリバーブなのか‥‥ってPV観なきゃ判んねぇよ!(苦笑)いや、面白いとは思うんですが、CDだけ聴かされたら、絶対に「??」って思うよ普通。しかもこのリバーブのせいで、ソニンの歌がちょっと下手っぽく聞こえるっていう。彼女の声って独特な潤い感がちゃんと備わってるんで、もっとドライなエフェクトでも全然通用するし、逆にその方が声そのものの持ち味が活きると思うんですが‥‥まぁそういうコンセプトなら、それはそれでいいんですが。勿体ないなぁ、と。カップリング曲を聴いてしまうと余計にそう感じますね。

  そのカップリング曲ですが、"夏が来ない"という、ラテンテイストのクールなナンバー。「夏が来ない」で「ラテンテイスト」って‥‥これ、大黒摩季に対するアンチテーゼみたいなもん?(んなわきゃないか)アレンジは高橋諭一が担当。ほぼ同時期にモーニング娘。の方でもラテンテイストのシングル「AS FOR ONE DAY」をリリースするだけに、ちょっと比べてしまいがちですが‥‥全然違うタイプですね。あっちが「完全なる歌謡曲」で、こっちは「ポップス」くらいの違い(勿論、いい意味でそう差別化してるんですけどね)。ソニンはEE JUMP時代から、結構カップリング曲には恵まれてるんですが、特にソロデビューしてからは‥‥発売中止になってしまったEE JUMP幻のファーストアルバムに収録予定だった楽曲("愛はもっとそうじゃなくて" と "MISSING YOU")を収録していて、またそれがかなり素晴らしい出来だったんですよ。で、今回は表題曲/カップリング共に完全なる新曲なんですが‥‥カップリングもこれまた素晴らしい出来なんですよ。ハロプロがますます(悪い意味で)幼児化してく中、つんく♂がこういった艶っぽい曲を発表する場はもはやハロプロ外‥‥現時点ではソニンとの仕事しかないわけですよ。勿論、低年齢層に受ける楽曲を書くことに反論はないし、それが素晴らしければ俺は何の文句もないわけですが‥‥その点からすると、今回のソニンのシングル、"東京ミッドナイトロンリネス"は遊び心満載(?)の、かなり狙った変化球(それでいて王道的)ナンバーで、カップリング"夏が来ない"は昨今のハロプロでは表現しきれない艶っぽい路線‥‥という、非常に充実した内容になってるんですね。

  EE JUMP時代を高く評価している人からすると、ソロデビュー後の楽曲("カレーライスの女" や "津軽海峡の女")は評価が低いようですが、俺はどの楽曲も(サウンド/メロディ共に)好みだったし、ちゃんと評価してきたつもりです。そして今回も、アルバムへの大きな期待を込めつつこのシングル収録の2曲を高く評価したいと思います。

  それにしても‥‥この曲のPV、かなりバカバカしい内容で笑えるので、是非機会があったら観てください。初回DVD付きは通常盤と100円程度しか違わないんですよ。そりゃ初回版買うでしょ普通。で、観た際にはソニンの右手首に注目。結構目立つ傷があるんですよ。これが噂のリストカット‥‥ではなく、恐らく今回のパフォーマンスの中に含まれる「西城秀樹や大友康平(ハウンドドッグ)やダイヤモンド☆ユカイばりのマイクスタンド振り回しアクション」の練習中に作った傷なんでしょうね(多分)。何か、あの傷見たら泣けてきた‥‥いや、マジで応援してあげたくなったよ。



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投稿: 2003 04 15 12:00 午前 [2003年の作品, ソニン] | 固定リンク