2005/01/29

「スーパーカー解散」について思うこと。

 この2週間ちょっと、ずっとこの件に関して考えてたのね。特に今年に入ってHUSKING BEE解散に続いて大きな出来事じゃないですか。いや、前々から薄々とそんなことになるんじゃ‥‥と思ってはいたわけですが、まさかこの時期に発表するとは思わないじゃない。アルバム出たのも去年の頭だし‥‥まぁ時期的には「今後(次の作品)について話し合おう」って時で、その場で解散が話し合われたってことは想像に難しくないわけですが。

 実際に「rockin'on JAPAN」誌に掲載された各メンバーのインタビューも、立ち読みでザーッとですが読みましたよ。メンバーそれぞれの考え、それぞれの言い分、そしてバンドに対するそれぞれの思いみたいなのが感じられるもので、別に後味の悪さみたいなのは感じられませんでしたね‥‥なんか言い方は良くないのかもしれないけど、あのバンドらしいかな、と。

 で‥‥何をいろいろと考えていたのかというと‥‥う~んと、ホントいろんな事。バンドの解散について客観的に感じた事・思った事、そしてスーパーカーというバンドの解散について主観的に感じた事・思った事、更には解散を前提に行われた「rockin'on JAPAN」でのインタビューについて、等々。いろいろ考えたんだけど‥‥結局まとまらなかった。現時点においても、その考えが正しいのか、あるいは間違っているのか、はたまたこうやって公の場に出すべきものなのかどうか‥‥いろいろ思い悩んだわけですよ。

 俺にとってのスーパーカーは、もう1枚目「スリーアウトチェンジ」での出会いが全てなんですね。あのアルバム1枚で十分過ぎる程に、俺はあそこからいろいろ受け取ったし。勿論、続く「JUMP UP」も大好きだし(作品としては、実は一番好きかも)その後の2枚も‥‥好きな曲・そうではない曲とあるけど‥‥全体としては気に入ってたし。ただ、ラスト作となってしまった「ANSWER」に関してはCCCDだったということもあり、未だに聴けてないわけで、巷に耳にする機会の多かったシングル曲でしか判断できないので、ここでは明言を避けておきます。これを機に、CD-DAでの再発が待たれるところですが‥‥

 そういうわけで、決してハードコアなファンというわけではなく、特にここ数年は積極的に聴く/観るというタイプのバンドではなかったわけですよ、俺にとっては。けど、1998年。あの年に「スリーアウトチェンジ」というアルバムに出会えた事実。これだけは代え難い出来事だったんですね。あの年にああいうアルバムに、そしてああいうアーティストに出会えたからこそ、俺は前のサイト‥‥「とみぃの宮殿」をスタートしたわけですから。

 ロックの誕生から半世紀近く経ち、ジャンルもここ20年ちょっとの間に更に細分化されている状況の中、全てのロックが「反体制的」「戦うこと」を必要とするのか、いや必要あるのか。俺には判りません。確かにそういうスタイルや精神性を重要視するバンドはカッコイイし、惹かれますよ。でも、ロックを始める切っ掛けなんてもっと単純でもいいと思うんですよ。体制と戦わなくたっていいんですよ。誰かに憧れて始めようが、異性にモテたくて始めようが、やることないからとりあえず始めようが、切っ掛けなんてなんでもいいんですよ。勿論、みんなにとってそうあるべきって言ってるわけじゃないくて、あくまで俺個人の考えですけどね‥‥俺は、切っ掛けはそこまで重要視しませんよ。だって結局は「出す音」が全てなわけですから。

 そういう意味で、スーパーカーは俺の弧線に触れたんですよ。田舎で普通に生活してきた高校上がりの男女4人が鳴らす音‥‥なんてのは、俺にとっては二次的要素でしかないわけ。CDを再生させた瞬間に鳴る、あの "クリーム・ソーダ" が全てなわけですよ。それじゃいけないかな?

 その後、いろんな音楽に触れ、スタイルも進化していったスーパーカー。たまたま自分の趣味から少しずつ離れていっただけの話。でもだからって彼等を否定したりはしないよ。勿論、そうするのだってそれぞれの自由だけどさ。

 今、久し振りに爆音で「スリーアウトチェンジ」を聴いてます。やはり何度聴いてもいい作品だと思うし、2005年の今聴いてもカッコイイと感じる。全然問題ない。いいものはいつ聴いたっていいに決まってるんだから。きっとこの先、何年か経った時にまたこのアルバムを引っ張り出して聴いた時、同じようにカッコイイと感じていたい。あるいは今まで気づかなかったような良さを再確認してるかもしれない。そうであって欲しいし、そういう風になっていたいな‥‥

 ラストライヴには多分行きません。本当に好きだった人に、出来る限り観て欲しいから。勿論、観たいとは思うけどね‥‥俺はその日、このアルバムを自宅で、また爆音で聴きたいと思います。



▼スーパーカー「スリーアウトチェンジ」(amazon

投稿: 2005 01 29 12:00 午前 [スーパーカー] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

1999/06/07

スーパーカー@赤坂BLITZ(1999年6月4日)

  ‥‥さぁ~て、困った。(苦笑)あんなに楽しみにしていたスーパーカーのライヴなのだが‥‥まさかこんな気持ちになろうとは‥‥辛い、というより、悔しい。自分に彼等を理解する力がないのか、それともたまたま彼等の調子が悪かったのか、いや、もともとこんなもんなんだろうか‥‥

  早くも今年2度目の赤坂ブリッツ。僕の大好きな会場のひとつだ。ハコの大きさといい雰囲気といい、申し分ない。こんな好条件で念願の初スーパーカーを体験できるなんて、なんて幸運なんだろう‥‥開演前まではこんな気持ちでワクワクしていた。例え開演前の客入れS.E.がFATBOY SLIMでも。(爆)

  延々1時間近くもFATBOY SLIMを(しかもアルバムまる1枚分!)聴かされた後に会場が暗転、ほぼオンタイムでメンバーがステージ上に現れた。ステージ向かって左からミキちゃん(Ba, Vo)、ジュンジ(Gt)、ナカコー(Gt, Vo)、そして真後ろにどっしり構えるのはコーダイ(Dr)。ミキちゃんとナカコーの脇にはそれぞれキーボードらしきものがあるし、コーダイのドラムセットにはシンセドラムもセットされている。ここまで見れば判る。彼等は今日、2ndアルバム「JUMP UP」の楽曲を完全再現するつもりだ。その意気込み、買った!

  照明らしい照明を使わず、始まったのは「JUMP UP」からの楽曲、"Tonight" だった。そうか、そうきたか‥‥これが第一印象。てっきりパワフルなファストナンバーでくると思ったが、意表を突かれた。ゆらゆらするリズムに乗るナカコーとミキちゃんのボーカル。比較的ギターの音は聞き取れるのだけど、ボーカルのミックスが悪いのか、それとも彼等の唄い方のせいなのか‥‥いまいち聞き取り難い。こんなもんか? いや、今まで観たブリッツでのライヴでは余りこういうことはなかった気がする‥‥が、楽曲をアルバムに近い形で再現しようとする姿勢と、思った以上の(笑)演奏力には目を見張るものがあった。ミキちゃん、弾けてるじゃん。(爆)

  そのまま2曲目も新作からのナンバー、"Jump" 。若干アレンジを変え、ナカコーのファンキーなカッティングを生かした素晴らしい演奏だった。この曲でミキちゃんはベースを置き、キーボードを弾く。どうやら足下にベースのフットペダルがあるようだ。(所謂、エレクトーンの足で弾く、ベース音用ペダル。古くはDOORS, LED ZEPPELIN、最近でもビリー・シーンがライヴで使用している)後半に行くに従って演奏はよりラウドになり、ギタリスト2人はギターを掻きむしるように弾きまくる。が、これといったステージアクションがあるわけでもなく(誰も期待しないか、彼等には/笑)、比較的地味に進行していく。この後、知らない曲を2曲くらい演奏。アップテンポの曲。多分最近リリースされた、アナログ盤からの曲かシングルのカップリング曲だろう。僕はそれ程熱心なスーパーカーファンではないので、アルバムをチェックするので精一杯だ。やっとこの日初めてのダイバーを目にする。といっても、たったひとりだけ。(苦笑)

  ここである事に気付く‥‥この日、僕はステージ向かって左寄り(つまりミキちゃん側/爆)、ステージからの距離もまぁ真ん中辺あたりかな?って位置で観ていたのだが、客のノリが場所によって全く違う。真ん中よりステージ寄りは比較的ノっているが、後ろの方は棒立ちの客が多い。そしてステージ寄りの客も右側と左側でノリが全く違い、右側は体を揺するだけ、時たまダイブする客あり。左側は腕を振り上げ、ミキちゃんにラヴコール。(爆)何だか知らないが、瞬時にして今日の状況を把握してしまった気がした。つまり‥‥「いつも感じてるような、一体感がまだ感じられない」‥‥勿論、ライヴの楽しみ方なんてひとそれぞれだから何とも言い難いが、ある方に以前言われたが「ライヴは演奏する側と観る側双方で作り上げる(盛り上げる)もの。どちらか一方だけでも成り立たない。それではただのマスターベーションだ!」今日のライヴ、今のところ、お客側の熱があまり伝わってこない。演奏する側は一生懸命なんだろうけど‥‥

  今回のライヴレポートにはセットリストを載せない。いや、載せられない。判らないのだ。(爆)今までのパターンとしては、自分の記憶とネット上での情報を照らし合わせてアップしていたのだが、今回は正直知らない曲が多すぎたし、ネット上でも未だに6/4のセットリストが見つからない。見つかったところでどうにもならないが‥‥(苦笑)ただ、この日は本編で「JUMP UP」のほぼ全曲を演奏し、要所要所に(恐らく)新しいアナログ盤からのファストナンバーを挿み、いざというところで"Lucky" などのファーストからの楽曲を演奏するというパターンだった。全部で22~3曲演奏したのかな? アンコールで"cream soda" 他1曲を演奏して、約1時間半のライヴだった‥‥って、これで終わりか!?

  正直な話、彼等が一生懸命演奏すればする程、客が冷めていくような感覚に襲われた。いや、僕だけか? とにかく、そういうネガティヴモードに突入すると、今度はスーパーカーの演奏すら煩わしくなる。(涙)それまでミックスのせいだと思っていた歌が届かない事も、彼等が心から演奏していないから届かないんじゃないか?なんて猜疑心まで生まれる始末。いや、これだって数日経った今だから、冷静にそう感じるのであって、実際には‥‥正直、判らない。

  僕のせい? お客のせい? それともスーパーカーのせい? 判らない。ただ、いろんな要素が複合的に噛み合った時、それが僕にとって最悪の結果となって目の前に現れた、と。ただひたすらにネガティヴな僕。演奏が終わっても拍手すらしない観客。(この日、こういう場面が多々あった。これが一番感じ悪かった!)寒いMCをするコーダイ(爆)‥‥アンコール時、コーダイが何分もMCで引っ張っているにも関わらず、なかなか出てこない他のメンバー。(いや、これはいつもか?/苦笑)こういう事全てが悪い印象を僕に与えてしまった。仕舞にゃ「プロ意識って何なんだよ!?」とか余計な事まで考えてしまったよ、こっちは。(苦笑)

  いや、それでもこれだけは言っておく。僕はスーパーカーがそれでも好きだし、こんな事で嫌いになったりしない。ファーストよりもセカンドの方が大好きだし、だからこそ今回のライヴには大きな期待があった。ただ、さすがに暫くは自分から進んで彼等のライヴに足を運ぶ事はないかもしれない。何か切っ掛けがあれば‥‥そう、イベントやフェスとか‥‥そういう場所でもう一度、彼等を改めて観てみたいと思う。

  最後に‥‥みんなが期待しているであろう、コーダイのMCについて触れてみようか?(爆)

その1「ト~キオ~っ!(爆)やっぱり一番ノリがいいですね?」
   (何だか今思えば、これすらも皮肉に聞こえてくるが‥‥/苦笑)

その2「僕、本当は先生になりたかったんだよ!? 頭悪かったから(笑)
    へっ、何の先生かって!?‥‥保健体育の先生。(爆/オイオイ‥‥)
    『ん?胸が痛いって?(笑)どれどれ‥‥あぁ、それは恋の病だよ♪』(爆)
    ‥‥ってね?」(苦笑‥‥)

その3「みんな『ミキちゃん、ミキちゃ~ん(はぁと)』って‥‥
   (ここで『コーダイさ~ん』と女性からコールが)
    こう言うと、すぐにみんな次々と(他のメンバーの名前を)呼ぶし‥‥(爆)
    そういう素直なところがいいよ、ト~キオ~は。」
   (じゃあ、どないせい!っちゅうねん?/爆)

その4「(いろいろなメンバーの名前をコールする客に対して、最後には)
    黙って歌を聴け!」

その5「(アンコール時、なかなか現れないメンバーに痺れを切らして)
   ドラムソロでもやろうか?(大歓声)すごいよ、俺のドラムソロは‥‥
   (客から『やれ、やれ!』と大喝采)
    う~ん‥‥そ、そうだ、ラップでもやろう!(爆)
    よし、生まれて初めてラップを披露するぞ!!

(とはいうものの、内容はお粗末なもの。(爆)「スーパーカー最高!」とかその程度)

   ‥‥寒いっ!(爆)こんなに辛いMCは生まれて初めてだ!!!!(笑怒)」
   (それを望んだのは君だろ、コーダイ君!?/爆)

  以上、最後に和んでいただけたでしょうか?(苦笑/書いてるこっちだって辛いんだよぉ! あんなライヴ見せられて、これ以上どう書けっていうんだよ!?)



▼スーパーカー『JUMP UP』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 1999 06 07 12:00 午前 [1999年のライブ, スーパーカー] | 固定リンク