2006/10/10

朝霧JAM(2006.10.7〜8)

Dscn0287 今年も懲りずに「朝霧JAM」に行ってきました。2002年の第2回から連続参加なので、今回で5回目ということになりますか……実は当初、俺は今年の朝霧には行かないと決意していたんです。理由は……多分そのうちにちゃんとしたコラムを書くかと思いますが、俺自身今年のフジロックやその他のフェスで「世代交代」を強く感じて、ちょっと気持ち的に萎えてたんですよ。まぁそんなの俺自身の問題であって、皆さんにはまったく関係のないことなんですが。とにかくね、何となくあの場で過去に味わった特別な気持ちを「共有」したくなかったの。だから最初からチケットも取らなかったし、取る気もまったくなかった。

 でも、ある方々のご好意で、今年も行けることになってしまった。「チケット用意できるけど?」と言われた瞬間、「お願いします!」と即答している自分がいてさ……何やってんだか。そりゃ、フェスの中で一番大好きな、今のフジロックよりも好きな野外フェスだしね。どんなに我慢したって、どこかでボロが出ますよそりゃ。

Dscn0299 さてさて。今年は初めてバスツアーで参加したんですが、いやー楽だわ。運転しなくていいのは。会場に着くまでずーっと寝てられるし、駐車場からシャトルバス待ちをしなくてもいい。新宿から会場内まで直通だもんね。帰りもギリギリまで酒呑んでてもオッケーだし。これはかなり大きいなぁ。来年も行くならバスツアーにしよう。

 で、今年の天気は……いろんなところで述べられているように、2日間晴天に恵まれました。しかも2日目なんて雲ひとつない、本当に素晴らしい天気でしたからね。唯一、10月2週目ということもあってか、日中でもかなり肌寒く、夜なんて凍えそうほど寒かった……風もかなり強かったし。ここまで寒い思いをしたフェスは、2004年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」初参加時以来かな?

 ライブは、まぁ例年どおり酒呑みながらテキトーにしか観てません。とりあえず、簡単なコメントを下記に残しておきます。


▼クラムボン
久しぶりに観たけど、なごむ。やたらとアグレッシヴな雰囲気で、本人たちが一番楽しんでた。ミトくんは以前から会場で見かけたことがあったので本当に好きなんだろうね。嬉しそうだったし。

▼Ron Sexsmith
なんだかんだでほとんどの曲知ってた。前観たときよりも痩せた気が。やっぱり1stの曲をやられると、グッと来るものがあるね。あ、リハーサルでBEATLESの "Nowhere Man" を完コピしてた。本編ではやらなかったけど、これがベストだったかも。

▼INDIVIDUAL ORCHESTRA
ちょっとだけ観た。普段のフミヤと違ってベース弾いたりいろいろ忙しそうなのね。でも好みとはちょっと違うかな。悪くはないけど。

▼元ちとせ
先々週に「SWEET LOVE SHOWER」で観たのより長めのステージ。だけど選曲はほとんど一緒かも。知ってる曲が増えてた(シングル曲ね)。やっぱり"Perfect"(FAIRGROUND ATTRACTION)のこぶし回しはどうかと思う。

▼くるり
テントで聴いた。だって凍えるほど寒いんだもん。リハで "ロックンロール" やったくせに本編でやらず。"ワンダーフォーゲル" や "ハイウェイ"、"街" とかやってた。夏フェスに近いノリかと思ったら、そうでもなかった。最後は "How To Go" で終了。

▼Michael Franti and Spearhead
素通り。すまん、アルバムは好きなんだけど。

▼EROL ALKAN
今年のベストアクト。自分の思う「こういう曲で踊りたい」というのと「こういうDJをやりたい」というのが見事一致した人だなって思った。選曲はかなりベタな部類なんだけど、それがむしろ良かった気がする。タンテ×2とCDJ1000×2を上手く駆使してたのが印象的。つーか途中から遠目に手元しか見てなかった。フロアに降りたり、タンテの載った台の上に立ち上がって客を煽ったり、ミキサーを引っ張って持ち上げていじったりとか、とにかく見せる方もさすが。これ、毎週観にロンドン通いたい。

▼THE POGUES
アルカンでほぼ燃え尽き、POGUESは軽く。去年観てる分、ちょっとは気持ち楽に鑑賞できた。ま、ステージを観たらグッと心が熱くなるわけですが。

▼SOIL & "PIMP"SESSIONS
ほぼフルで観た。カッコいい。デスジャズいいね。デスが付けばなんでもいいよ!

▼1945 a.k.a. KURANAKA
寝ながら数曲。ボブ・マーリィを四つ打ちにしたり、まぁ気持ちよさげなレゲエ&四つ打ちDJでした。まぁこの後、酔って石に躓いて壮絶な転び方(躓いてから倒れるまで3メートル)をしたんで、あまりいい思い出はないですが!!

▼mojave 3
想像してた以上でも以下でもなく。勿論大好きですよ。後半、昔取った杵柄というか、シューゲーザーっぽくなったのが微笑ましかった。

▼V∞REDOMS
こちらも基本はいつも通り良かった。セヴンナーって結局弦楽器というよりは打楽器といった方が近いかも。


Dscn0307……果たしてこれが本当に役に立つのかどうかわかりませんが、ひとまずこんな2日間でしたよ、と。

 でね。いろいろ考えたんだけど、やっぱり俺は来年も朝霧に行くよ。ここ1〜2年のフェス事情は本当に悩ましいものがあるし、自分の身の回りのみんなともちょっと距離を取りたいと思うことも多い。でも、朝霧だけは別だ。やっぱり俺の音楽生活の中で、いや日常の生活の一部として欠かせない要素だわ。音楽は勿論必要だと思うけど、それ以上にキャンプして自然の中でウマい酒呑んで美味い飯食って気の許せる仲間と一緒に過ごすのは止められないもの。フジロックも大好きだけど、もしかしたら近年中に行かなくなる日がくるかもしれない。それでも朝霧だけは変わらずに通いたいと思います。はい。



▼EROL ALKAN「A BUGGED OUT MIX」(amazon:UK盤

投稿: 2006 10 10 09:37 午後 [2006年のライブ, 「フェス」, くるり, クラムボン] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/10/15

ドキュメント・朝霧JAM '05

 2001年からスタートし、今年で開催5回目となる「朝霧JAM」に10/1〜2と行ってきました。2001年だけ行ってなくて2002年からの参加だったのですが、今年は初年度同様久し振りに「雨のない」朝霧となりました‥‥雨に見舞われることが多かった今年の夏フェスシーズン、最後の最後でこれですか‥‥お陰で山焼け(顔や腕が真っ黒で、数日後に皮が剥ける程)しちゃいましたよ。2週間経った今でもまだ腕が異常に黒いんだもん‥‥

 朝霧といえば毎年必ずといっていい程『雨』のイメージが強く、特に去年はライヴスタート直後から降り出し、結局2日目終盤まで降ったり止んだりの繰り返しで日が射すことはありませんでした。そういうこともあって、今年初めて行くという友人達には「雨は当たり前と思ってね」って口を酸っぱく言っておいたら、これですよ。なめられてますよ、朝霧! 来年大変な目に遭っても知らないぞ!?

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 なんて冗談はさておき。今回は天気良かったのと、往復の交通状態が非常にスムーズで、まぁ朝早めに出たのもあったんですが、10時過ぎには駐車場入り、11時前には会場に着いてました。30分後にはテントも建て終わり、早くも乾杯‥‥この時点でライヴスタートまで残り2時間半‥‥今年のメンツは豪華過ぎて「飲んでる暇がないよ!」と違った方向に怒りをぶつけていた俺ですが、これでひと安心‥‥んん、何か間違ってるような‥‥

 今回も観たライヴに関して、軽めのレポを書く程度にとどめておきます。ここから先、長くなるので注意してくださいね。


■DAVID BOYLES(RAINBOW STAGE)
 実はテント建ててる最中に、この日のトップバッターであるデヴィッド・ボイルズがリハをやってたんですよ。アルバムはライヴ前に買ったばかりで全然聴いてなかったんですが‥‥リハで数曲聴いて、結構気に入ったなぁ。ジャック・ジョンソンみたいなフォーキーな要素も強く、だけどねちっこい黒さも備わっていて、リハなのにプリンスの "Kiss" を見事にカバーして大歓声を浴びてましたからね。プロフィールを見るとジャミロクワイやプリンスから影響を受けた、みたいなことが書いてあって非常に納得したのでした。
 でも‥‥ここで数曲聴いて、結構満足しちゃったかな。丁度裏のMELTONEが観たかったから、大変助かりました(オイオイ)。


▼DAVID BOYLES「THANK YOU」(amazon


■MELTONE(MOON SHINE STAGE)
 久し振りに観ました。去年のフジロック以来? 今年も夏場にフリーライヴとかに出演してたので観る機会はあったはずなんだけど、どうにもこうにも予定が合わなくて。やっと観れた感じですね。
 知らない間に出てた2ndアルバムの曲が中心だったと思うんだけど、更にプログレッシヴになった印象があったなぁ、ライヴを観た限りでは。ただひたすら肉感的に踊らせてくれた前作とはちょっと質感が違ったような。でも嫌いじゃないよ。結局(酔ってたせいもあるけど)終始気持ち良く踊らせてもらったし。初めて観た友人達も喜んでたようだし。


▼MELTONE「Wonderful View」(amazon


■ohana(RAINBOW STAGE)
 ハナレグミ+Polaris+クラムボン、という異色ボーカルユニット。しかもバックのメンバーも強者揃い。スカパラ(ていうかフィッシュマンズと言った方がいいか、この場合)からの刺客もいるし。
 まだ音源とか出てないし、この日が初ステージってこともあったんだけど、とにかくエンターテイメント性の強いボーカルグループだな、と。観ていて非常にほんわかさせられたし。曲もRAMONESのカバー等を取り混ぜて(しかもレゲエ調にアレンジしてね!)、まだ誰も聴いたことのないオリジナル曲を1時間近くに渡って繰り広げてくれたのですが‥‥これはかなり期待していいと思いますよ! 少なくとも俺は買う。無条件で買うもん!


▼ハナレグミ「hana-uta」(DVD付)(amazon


 この後、会場内をブラブラしつつA HUNDRED BIRDSやMO'SOME TONEBENDERをチラ観しつつ、酒呑んでました。そして、いよいよこの日のメインが‥‥


■FLOGGING MOLLY(RAINBOW STAGE)
 名前は知ってたものの、実は直前まで音は聴いたことなくてさ。ボーカルが元FASTWAY〜KATMANDUのデイヴ・キングだということを数週間前に知らされて、慌ててCDを注文したんですが‥‥いやーっ、何でもっと早くに聴いてなかったんだ俺!?と後悔したくらい、自分にとってツボでしたね、このサウンド。「アイリッシュ・パンク」‥‥所謂アイリッシュ・トラッドとパンクの融合なわけで、それこそPOGUESやSOUL FLOWER UNIONが好きなら絶対に気に入るサウンドじゃないですか(いや、それよりもDROPKICK MURPHYSが好きなら〜と言った方がいいか?)。とにかくそういう、自分にとってど真ん中のサウンドなわけですよ。
 で、ライヴも勇んで最前列近くまで行ったら‥‥始まった途端にモッシュ&ダイヴの嵐。当たり前だっつーの。けど朝霧でモッシュ&ダイヴは珍しいなぁ‥‥いや、SFU以来か、こんなに楽しく踊ってるのは!? 気づけば輪モッシュに加わって、知らない同志達と肩組んで笑顔で踊りまくる。いやーっ、すっげー楽しいこれ! しかもホントカッコいいのな、彼等。演奏は勿論だけど、スタイリッシュなステージングも感動モノ。デイヴ・キングは短髪・ヒゲ&メガネで昔の面影は皆無だけど、相変わらずいいシンガーであることには違いない。
 さすがに2曲終えた時点で息切れしたんで、ちょい後ろに下がり、後は最後まで楽しく踊らせてもらいましたよ。いやーっ、これ1時間じゃ短いよ!! さすがに終った後のアンコールを求める声はハンパなく、結局リクエストに応える形に。終了後はベースやアコーディオンのメンバーがステージから降りてオーディエンスと握手。気づけば俺も二人と握手してましたよ。ただひたすら、「Thank you!」を連呼してただけですが‥‥ホント、感謝するよ。こんな素晴らしいバンドをやってくれて、そして今日この場に居てくれたことを! 間違いなくこの日のベストアクト!


▼FLOGGING MOLLY「WITHIN A MILE OF HOME」(amazon:日本盤US盤


 さすがにこの後、電池が切れたかのように疲れ切って、STS9もSCIも殆ど観ないで、音だけ聴いて終了。STS9ってなんかジャーマンプログレっぽいのね。いや何となく。ていうか、気づいたら21時過ぎには寝袋に包まってた‥‥途中、エアロの "Walk This Way" カバーを挟むSCIのステージングはさすがっぽかたったけど‥‥夜中に一度起きて呑み食いして、また寝て。5時過ぎにダイヤモンド富士を観ようと思ったものの、早く起き過ぎて途中で挫折。結局7時ちょっと前にならないと観れなかったらしい‥‥嗚呼、今年は晴れたのに。やっぱりダメだったか‥‥運転手やってる限り、無理なような気がしてきたよ‥‥orz

 2日目(10/2)は7時半頃に目が覚めたものの、ウトウト夢見心地で結局8時過ぎに起き上がって顔洗ったりしたんだった。んで、腹ごしらえして、テントに戻ってまた呑んで‥‥気づいたら10時ちょっと前になって‥‥恒例のラジオ体操が始まったのね。去年は雨降ってたから昼過ぎまでずーっとテントで寝てたんだけど(しかもステージから離れた場所にテント張ってたし)、今年はちゃんと踊り(踊り?)ましたよ、ラジオ体操第一!

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 んで、そのまま恒例のラジオ体操第二に突入! 酒呑んでちょい足下がふらついてたけど、いやー意外と覚えてるもんね。

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 その後、すぐに「猪之頭 陣馬の滝太鼓」が始まって、10分くらいで終って。また呑んでるうちにSANDIIが始まって。前の方で飯食いながら観たんだった。途中で酒買いに行ったら友達に会って、そのままMOON SHINE STAGEまで一緒に行ってLITTLE CREATURESを観たのね。

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■LITTLE CREATURES(MOON SHINE STAGE)
 10数年振りに観たんだけど、こんなにもアコースティックテイストが強くてポストロックチックなバンドだったっけ!? とにかく驚いた。ゆらゆらした彼等のサウンドが、山々にこだまするかのようで、聴いててホントに気持ちよかった。ま、酒のせいってのもあるんだけどさ。
 ホント‥‥いいバンドになったねぇ‥‥イカ天時代を知ってるだけに、しみじみしてしまったよ。


▼LITTLE CREATURES「NIGHT PEOPLE」(amazon


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 終了後、AFRICAN HEAD CHARGEを観るためにテントに戻る。もう呑むのは止めた。後はひたすらテントの場所から楽しむ!


■AFRICAN HEAD CHARGE(RAINBOW STAGE)
 エイドリアン・シャーウッド絡み、ON-Uサウンドからアルバムリリース、今年春のASIAN DUB FOUNDATION来日公演でのオープニングアクトでADFを食った!とか、とにかく気になる情報ばかりが伝わってくる彼等。朝霧前に過去の作品を聴いてみたのですが、これがかなり好みのサウンドでして‥‥所謂ダブなんだけど、ホント気持ちよさそうで。これは朝霧にピッタリなバンドだよな、と。
 んで実際どうだったかというと‥‥終始笑顔で踊りっぱなしでしたよ。いやー気持ちいい! 上記以外の予備知識はほぼ皆無だったんですが、そんなの必要ないよね。そこに彼等の曲を楽しめる環境と、彼等の演奏・音さえあれば‥‥メチャメチャカッコいいわ、こりゃ! アッパーとダウナー(ていうかチルアウト系)が適度なバランスで挿入されてるから、あの炎天下の中でも踊り疲れることなかったし、とにかく多幸感に溢れたステージだったと思います。小さいライヴハウスで観るAHCもいいだろうけど、やっぱりこのサウンドは野外‥‥こういった山々の中で聴くのが一番ですよ。来年はフジロック、FIELD OF HEAVENで観たい!


▼AFRICAN HEAD CHARGE「VISION OF A PSYCHEDELIC AFRICA」(amazon


■GRAVENHURST(RAINBOW STAGE)
 このバンドも何の予備知識もなかったのですが、後で聞いてビックリ、かの「WARP」レーベルが放つシンガーソングライターによるユニットなんだそうな。ライヴはバンド形体で、恐らくフロントマン(ボーカル/ギター)がニック・タルボットという奴なんでしょう。
 サウンド的には‥‥グランジ直系といったサウンドで、暗くジメジメしたマイナートーンの曲が続くんですね。明らかに場違いというか‥‥モーサムもそうだったけど、残念ながらこのGRAVENHURSTもこの環境には合ってなかった気が。決して嫌いではない曲調とサウンドなんだけど‥‥良く言えば、スマパンと「OK COMPUTER」期のレディヘのいいとこ取り、みたいな印象。けど音源ではアコースティック主体みたいですね(今注文中でまだ聴けてない)。
 なんかそれまでの多幸感が嘘みたいに後退し‥‥非常にドンヨリしてきましたよ。んで、お空の具合も見事に日が落ち始めて‥‥ただ、才能は感じられたし、きっと別の機会に観たら気に入るとは思ったので、ひとまず音源聴いて(今月末には3rdアルバムも出るようなので、全部注文しておいた)、次の機会までしっかり準備しておこうかと思います。今度はサマソニかなぁ‥‥そっちの方が正直似合ってると思いました。


▼GRAVENHURST「BLACK HOLES IN THE SAND」(amazon


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■AIMEE MANN(RAINBOW STAGE)
 待望の来日!といったところでしょうか。自分にとっては特別なアーティストだったことはなく、普通に通過してきた女性シンガーソングライターのひとりなのですが、やはり感慨深いものがありますね。'TIL TUESDAYを中学〜高校時代に通過してる俺からしても、やはり今回の来日、そして朝霧出演は目玉のひとつだと思いますしね。
 最新作にして傑作「THE FORGOTTEN ARM」を引っ提げての公演ということで、やはりこの辺の曲が中心になってくるんですが、懐かしい曲も飛び出したり、バンド時代のよしみというか、2曲程アコギからベースに持ち替えたり等、非常に見せ場も多いステージだったと思います。まず何よりも、気負わずリラックスして、日が落ちて行くのを体感しながらその音とパフォーマンスを堪能出来る喜び。最高のシチュエーションですよ!
 出だしをトチってやり直す曲があって、そこで思わず苦笑いをしてたのが印象的だったなぁ‥‥とにかく夢見心地な1時間でした。気持ちよかった‥‥


▼AIMEE MANN「THE FORGOTTEN ARM」(amazon:日本盤US盤


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■真心ブラザーズ(RAINBOW STAGE)
 エゾで観た4人バンドバージョンも良かったけど、やはりMB'Sを引き連れたフルバンドで観たかったから、こういう形で観れることになったのは本当に嬉しかったね。場違いとかいろんな声があったかと思うけど、最終的には(本人達も口々にしてたように)歓迎されていたように見えたし、何よりもその「歌」であんなに感動させられたんだから文句なしでしょう。つーか観ないで帰った奴ら、アホかと。勿体ない‥‥
 "空にまいあがれ" や "マイ・バック・ページ"、"JUMP" 等の懐かしい曲に混じって今月末にリリースされる新曲 "I'm in Love" や復活第一弾シングル "Dear, Summer Friend" といった曲で湧かせてくれたんだけど、やはり終盤の畳み掛け‥‥"エンドレス・サマーヌード"、"拝啓、ジョン・レノン"、そして最後の "RELAX〜OPEN〜ENJOY" で思わず涙ぐむ‥‥良い夏だったなぁ‥‥
 これで完全に終った、と放心状態のまま突っ立っていたら、何とアンコールに応えてくれるじゃありませんか! 全然用意してなかったらしく、バンドメンバーとすぐにできそうな曲をステージ上で緊急ミーティングして、結局決まった曲が "どかーん" という1分少々の名曲中の名曲。景気良く2005年の『野外フェス』を終了させることができました。
 嗚呼‥‥俺、やっぱり真心ブラザーズが大好きだ。



▼真心ブラザーズ「B.A.D. 〜MB's Single Collection」(amazon


 てな感じのレポートでしたが、如何でしたでしょうか? ベストアクトを選ぶのは非常に難しいのですが‥‥やはりFLOGGING MOLLYかなぁ。AFRICAN HEAD CHARGEも真心ブラザーズもohanaも素晴らしかったけど、やはり自分のルーツ的な部分を考えるとどうしてもこうならざるを得ないかな、と。

 今年は例年以上にバラエティ豊かな2日間でした。去年よりも2,000人も多い来場者のはずなのに、人の多さでイライラすることもなく、快適に過ごせました。なんだろう‥‥いろいろ改善されてるんだろうなぁ。けど人数的にはこれをMAXにして欲しいな。あと3,000人とかいったら‥‥無理だよ、マジで。朝霧は朝霧のままでいいじゃない。あとはフジロックに任せれば。

 あー本当に俺の夏が終った‥‥あれから2週間経ったけど、未だに余韻に浸ってるもんなぁ俺。

投稿: 2005 10 15 09:15 午後 [2005年のライブ, MELTONE, Polaris, 「フェス」, クラムボン, ハナレグミ, 朝霧 Jam, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/12/28

クラムボン『imagination』(2003)

最初に断っておきますが、俺はクラムボンに関しては殆ど素人というか、初心者に限りなく近い存在です。だって聴いたことがある作品が、以前リリースされた再構築盤「Re-clammbon」と今年夏にリリースされたベスト盤だけ。あとは岡村靖幸トリビュートでカバーしてた "カルアミルク" とか、ホントそのくらい。そんな人間が初めてオリジナルアルバムに触れる機会を得た。とにかく前評判が高かったこの5作目のオリジナルアルバム「imagination」なんですが‥‥驚いた、というのが正直な感想。こんなにも判りやすかったっけ!?という、ね‥‥

どうしても彼等に対して俺、小難しいイメージがあったのよ。多分リコンストラクト盤とかから入ったからなんでしょうけど‥‥ポップ職人というよりも、もっとマニアックな世界観を大切にする、そんなユニットのような印象がずっとあって。更に原田郁子さんの声がね、そういう俺の気持ちを増長させるかのようなタイプなわけ。人間ってさ、一度そういった印象持っちゃうと、それが固定観念として残って、暫く聴かず嫌いになったりしない? 正にそれでさ、俺。ベスト盤とか買ってみたものの、数回聴いて、その後は聴く頻度がそんなに多くなかったのね(最近はよく聴き返してるんですが)。

で、このアルバム。まず聴く前に評判の良さを耳にしていたんで、ちょっと意地悪に「ふふふ、そんなにいいのか? だったら聴いてやろうじゃねぇか!」くらいの心構えでアルバムに臨んだわけですよ。もうね、ちょっとでも気に入らないところがあったら、それこそレビューしないで‥‥いや、レビューで「いいんだけどさ‥‥」とか遠回しに「判んねぇーよ!」ってのを書いてやろうかと。嫌な奴だね俺。ところがさ‥‥全然。貶すどころが、目下連続リピート記録更新中でして。後を引くアルバム?っていうのかな‥‥兎に角「余韻」を大切にする、聴き終えた後に非常に気持ちよくなれる作品だと感じたわけ。しかも聴きやすい。これが最大のポイントね。小難しさが減退してるのよ(少なくとも俺にとってはね)。

どうやら前作辺りからいろいろ変化を続けてるらしいんだけど、俺にとってはこのアルバムでの変化は非常に嬉しい方向に進んでるように思います。まず生音を重視したアレンジ。所々にエレクトロニカ的要素も感じつつ(例えば海外でいうとMUM辺りと同じ香りがしたりして)、全体を覆うのはそういった冷たさではなくて、あくまで暖かみ。それも人肌の暖かさ。適温なのよ。そういったエレクトロニカ的な色合いを持ちながらも緩やかに、まるで朝陽が昇っていくかのように段々と温度の上昇が感じられるイントロダクション "いってらっしゃい" からスタートして、緩やかなテンポの曲が10曲続き、最後に再びスタート地点に戻り、今度はゆっくりと太陽が沈んでいくかのようなアウトロ "おかえり" で終わるアルバム構成。しかも間にある10曲の歌は、全て人間らしいテンポと人間らしい温度と人間らしい高揚感と人間らしい安らぎを持ち合わせている‥‥ここが一番大事なわけ。ただ緩いだけじゃないのね。

例えば、音楽がマニアックでカルトになればなる程、そういった人肌の暖かが段々と希釈されていく。逆にポップになるにしても、人工甘味料をこれでもかと注ぎ込んだポップさとなると、その人肌の暖かさが過剰過ぎて煩わしく感じられたりする。

今回のクラムボンのアルバムを聴いてると、ミュージシャンとしてのマニアックさも十分に持ち合わせながらも決して突き放し感がない、そして程良いポップさが満遍なく散りばめられている。それは後からシュガーコーティングしたものではなくて、素材本来が持つポップさ。紙一重でそういった絶妙のバランスを保ちながらも、最終的には人としての暖かみ‥‥つまりポップさが前面に出てしまう。それがこの「imagination」というアルバムなのではないか、と俺は思うわけです。

「いや、クラムボンは前からこうだったよ!」とファンから力説されてしまうと返す言葉もないわけですが、少なくとも以前上に書いたような小難しい固定観念を持っていた俺にすれば、この発見は非常に大きいわけ。勿論、そんな理屈っぽく考えながらこのアルバムを聴いてるわけじゃないですよ(レビューを書く上で、今こういうことを初めて考えてみたわけですからね)。だってさ、このアルバムに接している時は俺、本当に無心でその気持ちよさに身を寄せているだけなんだから‥‥いやー、多くの人がこのアルバムを絶賛する理由、よ~く判りました。本当にいいアルバムですよ、これ。間違いない。



▼クラムボン『imagination』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 12 28 12:00 午前 [2003年の作品, クラムボン] | 固定リンク