2006/01/07

COUNTDOWN JAPAN '05-'06@幕張メッセ(12/31)

 さ、いよいよ3日目、最終回です。大晦日のカウントダウンライヴなんて、'91年末のMETALLICA@東京ドーム以来、か‥‥約15年振りですよ。ワハハ。その後カウントダウンといえばサザンかX JAPANかジャニーズか、って感じになっちゃいましたからね。ここまでカウントダウンライヴが定着したのって、まぁ先の先駆者の功績も大きいでしょうけど、ここ数年ならやはりCDJの影響は大きいんじゃないですかね。いや判らないですけど。

 そんな感じで、ラストまでガッツリ楽しんできました(途中寝てたけどな)。その雰囲気が上手く伝わればいいんですが‥‥

●THE DAY 3 [2005.12.31.]


■真心ブラザーズ 4人バンドVersion [EARTH STAGE]
・真心4人Versionはエゾと全く同じ構成、同じ選曲だったと思う。
・3日前に観たばかりだから新鮮みはないけど、やっぱ良い。
・酔ってたせいもあるけど "素晴らしきこの世界" で泣いた。
・この1年を振り返って、ちょっとシリアスモードに入って反省。


▼真心ブラザーズ「PEACE AND LOUD〜MB′s Live Recordings Collection〜」(amazon


■エレファントカシマシ [EARTH STAGE]
・この後、少年ナイフで暴れようとか思ってたけど、そんな気分になれなくなって、何故かエレカシ観る羽目に。
・そのエレカシ。去年のCDJ以来1年振りってことで我ながら驚いた。
・セットリストは相変わらず、宮本がその場で決めてるのな。
・つまり1曲目だけ打ち合わせ済みで、曲が終る度に宮本が曲名をドラムに告げて次の曲のカウントが始まるという。
・"悲しみの果て"、"風に吹かれて" の哀愁2連発でグッときた。
・古めの曲は "やさしさ" と "デーデ" くらいか。定番曲。
・が、最後の最後にやった "ガストロンジャー" が素晴らし過ぎ。
・DATのシーケンステイクを使った音源バージョンも良いけど、それらを一切排除した今回みたいなバンドオンリーのバージョンも更にカッコ良い。いつぞやのRIJFでシーケンスの音が出なくなって急遽やったのが始まりだったんだっけ。偶然あの場に居合わせたけど、衝撃的にカッコ良かったんだよな。ふとあの時のことを思い出しました。


▼エレファントカシマシ「日本 夏(Amazon.co.jp 独占限定盤)」(amazon


■PUFFY [GALAXY STAGE]
・PUFFYは選曲的には夏のサマソニに近い感じ。1曲目が "Hi Hi" に変わってたのと、新シングル曲を削ってブルハ "人にやさしく" カバーを加えたくらいの違いか。
・"人にやさしく" は3年くらい前のサマソニでもやってたなぁ。
・サマソニと違ってGREEN DAY "Basket Case" カバーは思ったよりも盛り上がらなかった。この瞬間、このイベントの客層が見えた気がした。サマソニとエラい違いだったもん。
・あ、夏やってなかったJELLYFISH "Joining A Fanclub" やってたな。これも全然ウケてなかった。つーか元ネタ知らないだろうしな、ジャパンの客層じゃ。
・やっぱパワーポップですわ。

--SETLIST--
01. Hi Hi
02. 渚にまつわるエトセトラ
03. Joining A Fan Club [JELLYFISH]
04. これが私の生きる道
05. 人にやさしく [THE BLUE HEARTS]
06. Basket Case [GREEN DAY]
07. ブギウギ No.5
08. サーキットの娘
09. アジアの純真


▼PUFFY「THE VERY BEST OF PUFFY/amiyumi JET FEVER」(amazon


■bonobos [MOON STAGE]
・bonobosはなっちゃんかわいいに尽きる。
・いや、それだけじゃないて。バンドとしてのグルーヴ感が夏観た時よりも更に強靭になってた。
・やっぱ曲良い、演奏良い、気持ちいい。文句なし。
・裏がくるりと10-FEETってこともあって(「ってこともあって」?)集客に苦労してたけど、こっち選んで大正解だった。
・新年1発目の演奏にして最後の曲が "THANK YOU FOR THE MUSIC"。当然大合唱なわけですよ。鳥肌立った。


▼bonobos「electlyric」(amazon


■忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS [EARTH STAGE]
・清志郎、人が少ないのをいいことに前の方へ。
・内容的にはいつも通りなんだろうけど、明らかに予定時間を超過してまで演奏してた。1時間くらいやってたかな?
・そのくらいやらなくちゃな、ロックだし。
・やっぱ "スローバラード" で目頭熱くなった。
・その後の "雨上がり〜" や "気持ちE" で汗だくに踊りまくって、最後に "JUMP" で終了。やっぱ最高だわオッサン。


▼RC SUCCESSION「ラプソディー ネイキッド」(amazon


■LOST IN TIME [GALAXY STAGE]
・ロストはどこに行ってもロストのまま。気負わず驕らず、普段通り。
・"ヒカリ" からスタートした時は、ちょっとだけ鳥肌。
・新作からの曲中心、逆にそれが今の彼等にとっての等身大なんだよな。
・会場全体が幸せムードに浸ってるような、そんな空気。
・海北くんも気持ちよさそうに歌ってたなぁ。
・そして俺も呑んだくれてたわけだが。
・サポートメンバーも何の仕掛けもない、ホントにシンプルなセットだったけど、だからこそいつも以上に歌がダイレクトに響きました。
・最後 "羽化" でちょっとだけ‥‥キた。


▼LOST IN TIME「時計」(amazon


■レミオロメン [EARTH STAGE]
・レミオロメンは正直ユアソンかドーパンかで悩んだけど、後者2組は今後イベントで観る機会多そうだし、こういうイベントだからこそ彼等みたいな「今が(バンドとしても、セールス的にも)旬なバンド」を観るってのもアリだな、と。
・実際、メジャーデビュー直前に観て以来のレミオロメンは、2年半を経て相当たくましくなってました。
・つーかやった曲の大半が大ヒット曲という現実にちょっと驚かされた。
・そうか、もう武道館満員にできるバンドだもんな。そこにきてこの "粉雪" の大ヒットだから、ラストでもあれだけの人が入るわけだ。
・ホントにスケールのデカいバンドに成長しててビックリした。
・まだまだ未熟な面も多々あったけど、それでも少年から大人に変わる過程を見た気がした。
・"粉雪" の時、既にアースステージ入り口の泡雪が終了してたのは完全にジャパン側の失敗だと思う。あそこの、あの瞬間にやらなきゃ!
・曲終わりと共に会場を後に。外は雪こそ振ってなかったものの、今年一番じゃないかってくらいに冷え込んでた。


▼レミオロメン「粉雪」(amazon

投稿: 2006 01 07 01:24 午前 [2005年のライブ, bonobos, LOST IN TIME, PUFFY, 「フェス」, エレファントカシマシ, レミオロメン, 忌野清志郎, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/07/10

忌野清志郎『KING』(2003)

次々と新しいバンド/ユニットを組んではアルバム出したり、またはライヴだけだったり、はたまたシングル1枚こっきりだったりと、特にここ4~5年の忌野清志郎の活動は精力的過ぎ。その間にはデビュー30周年記念のイベントがあったりしたけど、純粋なソロ名義でのアルバムとなると、'99年の「Ruffy Tuffy」以来なんだね(といっても、結局その後はRuffy Tuffyなるバンドが誕生してしまうわけですが)。その間にいろいろ音源は出てたんで全然そんな気はしないし、むしろ全く有り難みは感じないわけだけど‥‥そう思ってこのアルバムをスルーすると、とんでもない目に遭いますよ。

多分‥‥ここ10年くらい‥‥いや、RCサクセション活動停止後で最も充実した内容を持つ傑作アルバムじゃないですか、これ。清志郎が過去やってきたことの、ある意味集大成と呼べるような『Simple is best』なR&B/ロックンロール・アルバムに仕上がっていて、どれも過去の彼の作品をトレースしたかのような既出感が強いんだけど、だからといって悪いというわけじゃなく、むしろ‥‥だからこそ最高なんじゃないか、と。声を大にして言いたいわけです。

いきなりソウルフルなスローチューン "Baby 何もかも" からスタート。しかもこの曲が後半、テンポアップして盛り上がっていくという構成。その後、ファンキーだったりブルージーだったりソウルフルだったり。小気味いいロックンロールがあれば、ドス黒くてドロドロした濃さを持つR&Bナンバーあり。清志郎らしい言葉遊び満載の歌詞、何故50越えたオッサンにここまでピュアな歌詞が書けるんだ?と、いつも以上に感動してしまうナンバーの数々。そしてそれらを盛り上げるバックメンバーの面々。お馴染みの三宅伸治をパートナーに向かえ、懐かしい面々から新しい仲間まで、とにかく「くんずほぐれず」なセッションの数々。もうどれも最高なわけ。自宅にMac(マッキントッシュ)を導入したことで、そこでデモテープを作っていった‥‥なんていう「子供が新しいオモチャを手に入れた」ことからスタートした、今回のアルバム・セッション。結局完成したのは、如何にも清志郎らしい生音を大切にした温かみのあるロックンロール・アルバム。そこら中にブラスが入ってたり、ガットギターの音がしたり、生々しいエレキギターのサウンドに鳥肌立てたり、そして迫力があり、時に優しい清志郎の『声』があり‥‥つまり、聴き手が彼に望む要素が、ある1点を除いて全て揃ってるわけ。そりゃ悪いわけがない。

で、その残る「ある1点」というのが‥‥要するにみんな、心のどこかで「もうあり得ないよな‥‥」とガッカリしながらも、それでも期待してしまうRCサクセションの影‥‥その復活を期待してしまう、と。チャボとの共演でもいいから、って思ってる人は多いと思うけど‥‥果たしてこのアルバムを聴いた後になっても、その言葉を吐くことが出来るかな? いや、俺には出来ないね。このアルバムがあれば、俺はライヴで "雨上がりの夜空に" や "スローバラード" や "トランジスタラジオ" が聴けなくても、全く文句言えないね。それだけの魅力と迫力がパンパンに詰め込まれているもの。そうじゃない?

俺、今年のフジロックは未だに悩んでるのよ‥‥2日目のグリーンステージ、清志郎。2年前は目の前ほんの数十センチの距離で彼の歌を堪能してしまったから‥‥それを越えることはもうないだろうけど、それでも年に1度は清志郎観ないと納得いかないんだよね。ちなみに去年はフジロックに出なかったから、一度も観れなかったんだよね‥‥あー、そろそろ禁断症状が‥‥



▼忌野清志郎『KING』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 07 10 04:54 午前 [2003年の作品, 忌野清志郎] | 固定リンク

2003/07/03

RCサクセション『Baby a Go Go』(1990)

忌野清志郎や仲井戸麗市が在籍していたことで知られる‥‥なんて書き方は今更な感じですが、要するに'80年代の日本のロックを代表するバンドのひとつ、RCサクセションが'90年秋に発表した、現時点での最新作‥‥というか、事実上のラストアルバムがこの「Baby a Go Go」。バンドはこの後11月に武道館公演を行い、その後それぞれのメンバーのソロ活動が活発になり、自然と無期限活動休止状態に。時々清志郎とチャボがステージ上で共演したこともありましたが、まぁRC復活の噂は上がっては消え、といった感じで現在に至ってます。

RC、というか清志郎が苦手という人、少なくないと思うんですよ。ひとつにあのキャラクター、そしてあの歌い方や歌声が苦手という声。これ、よく判るんです‥‥実は俺も中学~高校の頃って苦手だったから、清志郎が。理由はよく覚えてないんですが、とにかくダメで。中学くらいになるとひと通り日本のロック大御所辺りにも手を出し始めるんですが、どうしてもRCだけは苦手意識が抜けなくて。高校の頃、タイマーズとかの課外活動やソロもひと通り聴いてたんですが‥‥ダメで。

このアルバムが出た頃は‥‥あ、俺浪人してたんだ。東京に出てった最初の年で、友達から借りたんだわ、このアルバム。シングルにもなった"I LIKE YOU"とか"あふれる熱い涙"辺りは何となくいいなぁと思えたんだけど、そんなにハマる程には好きになれず、上記の武道館公演にも誘われたものの断ったんだよなぁ。今思えば、なんて罰当たりなことをしたんだろうなぁ‥‥と悔やんでも悔やみ切れません。

多分、俺がRCや清志郎の受け入れられるようになった切っ掛けは、声云々よりも「歌詞」だったように思います。ある程度年齢や人生経験を重ねていく中で再会したRCや清志郎の「歌」‥‥歌詞であり歌声であり、それら全てを全身で表現する清志郎というシンガーの存在であったり‥‥が理解できるようになった、いや、もの凄く感情移入できるようになったのが大きかったように思います。別にガキだから判らなかったとは思いませんが、こういうのってやっぱりタイミングとかもあると思うし。俺の場合それが20歳を過ぎてからだったってだけでね。

で、このアルバム。俺的には"空がまた暗くなる"の存在が大きいんですよね。この曲と再会したのが実は2~3年前のことで、清志郎のライヴで歌われたこの曲を「何てアルバムに入ってる曲?」と友人に質問した程、俺の中には記憶に残ってないアルバムだったんですよ、「Baby a Go Go」って。ところがそのライヴの後、このアルバムを中古で探して手に入れ、約10年振りくらいに聴き返したら‥‥ヤラレちゃったわけですよ、他の曲にも。上記のシングル曲の歌詞も改めて読むと心に染みるし、チャボの歌声が渋くてカッコイイ"うぐいす"といい、"Rock'n Roll Showはもう終わりだ"での「バンドの終焉」を彷彿させる歌詞や(そして今現在にも通ずるシチュエーションを持ってるんですよね、この曲。非常に興味深い)、ただただ切ない"冬の寒い夜"といい‥‥ホントいいんですわ。

RCって最初にどのアルバム(時代)を聴くかで、第一印象が大きく変わるんですよね。「ドカドカうるさいロックンロールバンド」をイメージして誤ってフォーク時代に手を出してしまうと「‥‥何だよ!(怒」ってなっちゃうだろうし、スタジオテイクはライヴ盤(「RHAPSODY」)と比べると意外と弱く感じてガッカリしたり‥‥等々。ホントはRCの場合はライヴを体験するのが一番だと思うんですよ。ってそのライヴを一度も体験できなかった俺が言うのもアレですが。清志郎は何度も観てるんで、その凄さは判ってるつもりですよ。うん、まずはライヴで体験するべきかもね!

でも、それとは別に‥‥曲が本来持つ良さってのはアルバムでも知ることができるわけで。特にこの「Baby a Go Go」はそれ以前の「ロックンロールだぜ、ベイベー!」っていう凄んだイメージが皆無で、非常にリラックスした「大人の魅力」を堪能できる1枚になってます。

‥‥でもやっぱり、清志郎はあれから13年経った今でも、大人になりきれないんだな、いろんな意味で。ま、そこが良いところでもあって、悪いところでもあるわけだけど。そしてそんな中途半端なところが好きなわけだけどね。

それにしても‥‥32歳目前となった今、"空がまた暗くなる"を聴くと‥‥29歳の時に聴いたのとはまた違った聞こえ方してきますね‥‥



▼RCサクセション『Baby a Go Go』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 07 03 04:52 午前 [1990年の作品, RCサクセション, 忌野清志郎] | 固定リンク

2000/05/19

COSMO EARTH CONSCIOUS ACT We Love Music, We Love the Earth@日本武道館(2001年4月22日)

  たまたま行くこととなってしまった、このイベント。実は5~6年前から毎年この時期にこのイベントが行われていた事は知っていた。が、このイベントが12年も続いているとは知らなかった。'90年から毎年4/22(アースデーと呼ばれているそうな)、以下のような豪華なアーティストが毎年毎年、日本武道館でイベントを行ってきたそうだ。

第1回('90)--ブラジル・プロジェクト(リー・リトナー/渡辺貞夫/ジェームズ・テイラー他)
第2回('91)--坂本龍一/ユッスー・ン・ドゥール
第3回('92)--久保田利伸&キャロン・ウィーラー
第4回('93)--TOSHI(当時X JAPAN)/ジャニス・イアン
第5回('94)--サンタナ/オルケスタ・デ・ラルス
第6回('95)--ユーログルーブ・小室哲哉/アース・ウィンド&ファイアー
第7回('96)--ドゥービー・ブラザーズ/玉置浩二
第8回('97)--エターナル/MAX
第9回('98)--ダリル・ホール&ジョン・オーツ/シング・ライク・トーキング
第10回('99)--ドリームズ・カム・トゥルー
第11回('00)--杏子/山崎まさよし/スガシカオ/COIL

  まぁこれを本当に「豪華」と感じるかどうかは、あなたの趣味次第だが、少なくとも俺は豪華だと感じた。実際に「もし当時このイベントを知っていたら、確実に観に行ってたな」と思わせた回が幾つかあった。で、第10回目を境に、このイベントは国内のアーティストのみで構成されるようになった。昨年の同じ事務所同士の組み合わせってのもどうかと思うが、今年は趣味趣向/音楽性てんでバラバラだ。だって19にhitomi、挙げ句の果てにスペシャル・オープニングアクト扱いで清志郎だ。一体どういうライヴになるのか‥‥全く想像がつかなかった。

  さて、最初にこのライヴの趣旨である「アースデー(Earth Day)」について、ちょっと説明を。入場者全員に配られた小冊子には「アースデーは、地球環境の問題を私たちの身の回りのこととして考えていこうという市民レベルの活動として米国でスタートしました。1970年、G・ネルソン上院議員が4月22日を“アースデー”と宣言。当時米国の市民活動の指導者であったデニス・ヘイズ氏がこの概念を具体化する行動を米国に呼びかけて、一大ムーブメントとなりました。今では世界140カ国約2億人の人たちが行動を起こすほどの広がりを見せています。」と書かれている。つまりは、環境問題を身の回りレベルで考えて、行動に移していこう、というのを推進する日とでも言えばいいのだろうか? 会場内では募金を集ったりしていて、集まった募金は全部「アースコンシャス募金」を通じて、WWFジャパンに寄付し、沖縄県石垣島白保サンゴ礁などの自然環境保護に役立てられているという。しかし、その割には「チケット代の○%が募金として集められます」なんて注意書きもないし、当日もそういうアナウンスは一切なかった。何か違うんじゃないの? こういうのってアーティストがノーギャラで出演して、全額寄付とかにしなきゃ意味がないんじゃないの?? その辺はかなり疑問が残ったが‥‥

  当日はラジオ&インターネットでの同時生中継もあるとのことで、定刻通りにスタート、決められた時間枠でしか演奏出来ないらしいが‥‥


◎忌野清志郎/ラフィータフィー

  「スペシャル・オープニングアクト」の意味が全く判らなかった。大御所だから「スペシャル」が付いてるのか? まぁ清志郎の事だ、何か企んでるんだろう。

  当日配られたフライヤーの中に、「清志郎、フジロック出演決定!」の文字を発見し、同行した小川くんと喜ぶ。やっぱりフジの顔として毎年出てもらわないと。我々の席は武道館南側、2階席8列目という、ステージ真正面でかなり見やすい位置だった。ステージ上にはドラムセットとアンプの山。そしてステージ両サイドには何故か自転車が‥‥最近、清志郎は自転車に凝っているらしいから、そういう事なのだろう(どういう事だ!?)

  アナウンスがあって、定刻通りにスタートする事が告げられる。そして18時半に暗転、歓声が。客の殆どが19のファンだろうけど、それでもこの声援。大したものだ。メンバーが次々と現れ、最後に(多分)清志郎が‥‥「オ~イェイ~!」のかけ声。そして始まったのは、なんとRCサクセション時代の名曲、"トランジスタラジオ"だった。おおっ! かなり興奮する俺。ステージ上にはメンバーが4人‥‥清志郎の他に、ベースの藤井裕、この日が初披露となる新加入のドラマー宮川剛、そして「時々欠席」するが一応正式メンバーのサックス武田真治。武田のサックスがこの日、またいい味を出していた。ラフィータフィーの初ステージは一昨年のフジロックで体験しているものの、サックスを含むメンツは初めてだ。シンプルな編成だが、逆にそこがまたいい。RCともLITTLE SCREAMING REVUEとも違う「味わい」がここにはある。カッコイイ‥‥ロックの醍醐味がストレートに伝わる編成/メンバーだ。

  その後、ラフィータフィーとしての最新作「秋の十字架」からの"グレイトフルモンスター"を挟んで、再びRC時代の"空がまた暗くなる"を熱演。つうかこの曲だけ、俺知らなかった‥‥まだまだです、俺。
  いろいろ煽りたいんだろうけど、そこはスポンサーに気を遣う清志郎。ガソリン云々について語ろうとしたが、途中で「コ○モはいいんです」みたいなフォローをしてしまう辺りに、彼の人柄が表れている。19ギャルやhitomiキッズ(笑)にも好感触なようだ。

  再び新作から"水の泡"を披露。かなりムーディーな空気を作った後に彼らが演奏し始めたのは‥‥なんとビックリ、あの"イマジン"だった‥‥!! そう、もう13年も前になるのか‥‥発売中止騒動は何も"君が代"だけじゃなかった。既に清志郎は「カヴァーズ」という作品でもそれに直面していた。そのアルバムのラストを飾る、言わずと知れたジョン・レノンの名曲の日本語カヴァー(というより、清志郎流の歌詞が乗った、RCの曲といった方がいいかも)。同行した小川くんの話によると、これはかなり貴重らしい‥‥正にこの日にぴったりな選曲である。

  その後"Sweet Lovin'"でノリノリにしてから、やはり最後はこれでしょう!ってことで"君が代"を‥‥武道館で!!!後半やたらと長い即興(早い話が「苔の蒸すまで」の「蒸す」を「ムース」だの「ポマード」だのと替え歌してただけだが/笑)が続いたが、決めるところは決める男、清志郎。しっかりとお坊ちゃん・お嬢ちゃん達にロックの素晴らしさを教育して(笑)からステージを後にした。正味40分程度のステージだったが、俺には1時間にも2時間にも値する内容だった。


01. トランジスタラジオ
02. グレイトフルモンスター
03. 空がまた暗くなる
04. 水の泡
05. イマジン
06. Sweet Lovin'
07. 君が代


◎hitomi

  途中15分程度のインターバルを挟み、ちょっとだけ期待していた(笑)hitomiのステージを観ることに。ドラムの両脇にはキーボーディストが2人、フロントにはギター2人(ひとりはいかにもスタジオミュージシャンといった風貌で、もうひとりは短パンにレスポールという「俺ってロックだろ?」的にぃちゃん)とベーシスト。聴き覚えのあるシンセのリフに続いてhitomiがステージに登場‥‥呆気にとられる。数日前に観た「ミュージックステーション」と同じような、ヒラヒラフリルのついた膨らんだスカートに、全盛期の森高千里を思わせるコスチューム‥‥いつから君はそういうスタイルになったの?? もうちょっとクールな感じだと思っていたが‥‥まぁそれはそれで、目の保養ということで‥‥(笑)

  聴き覚えのあるシンセのリフ‥‥なんて事はない、最初のヒット曲である"CANDY GIRL"だった。シンセよりもかなりギターを前面に出したアレンジになっており、思った以上にロケンローな感じだった。ちょっと好印象。もっと打ち込みバリバリなアンサンブルだと思ってたが‥‥キメ所ではツインリードなんかも入ったりして。メタル好きなんだろうな、きっと(笑)。

  彼女のステージは実質20分程度。5曲しか演奏されなかったが、それでも全部シングル曲で、知っている曲ばかりだった。こういうイベントでは客のハートをがっちりと掴んでしまえば、もうこっちのもの。19ファンをも巻き込んで、大盛り上がり大会になっていた。最後はお約束の"LOVE 2000"で終了。非常に楽しかった。清志郎が40分以上やっただけに、20分は物足りなかったが、もしかしたらこれが程良い長さだったのかもしれない。これが40分だったら、逆に引いてたかもしれないし。うん、また金払って観たいとは思わないけど(苦笑)、観てよかったと素直に思えるステージだった。


◎19

  20分程度のインターバルの後、いよいよヘッドライナーの19が登場する。バンドメンバーが登場し、演奏を始める。聴き覚えのある曲‥‥タイトルは知らないが。そしてメインのボーカルをとる奴が登場。もうひとりの方は既にステージでギターを弾いていた。

  ご存じの通り、俺は19が積極的に嫌いだ。けど、ゆずの例があるから、もしかしたら今回を機に気に入るかも‥‥そんな淡い思いを胸に今回のイベントに臨んだのだ。小川くんとも「とりあえず1曲聴いて判断しよう」ということになっていたのだが‥‥1曲で十分、いや、かなりキツかった、聴いてるのが。ボーカルは声量が全くないし、逆にギターの奴の方がいい声してて、かなり通っていた。路上でパフォーマンスしていたにも関わらず、歌詞が全く聞き取れず、口先だけで唄っている印象を受ける。彼らに対して悪いイメージがあるからこう書いているわけではなく、実際の話、清志郎はバカでかい声で、知らない曲の歌詞までしっかり耳に入ってきたし、それは音数の多いhitomiにしても同じだった。では何故、19は聞き取り難かったのだろう‥‥

  これ以上聴いても無駄だ、そう決断を下し、俺と小川くんは武道館を後にした。「へっ、何でもう帰るの!?」という19ファンの軽蔑の眼差しを背にして。


◎総評

  総評するまでもないだろう。ジャンル・スタイルが全く違う3組のバトルロイヤルととる事もできる今回のイベントだが‥‥勝負あった、って感じかな。まぁあえて言わないが‥‥

  大健闘はhitomiだろう。正直、こんなに気持ちよく聴ける(観れる)とは思ってもみなかった。途中辛くなってトイレタイムにでもなっちまうのか!?なんて思っていたが、本当によかったと思う。これを機にちゃんとCD借りてこよう(でも買いません/笑)

  19は‥‥ファンには悪いが、今後彼らと交わることはないと確信した。別にファンをけなすつもりもないし、好きな人にとっては大切なアーティストだと思う。けど、俺にはピンとこなかったし、必要のない音だった。それだけ。とはいっても、数年経って俺の好みに成長している可能性もなきにしもあらずなので、心は広く‥‥ねっ?(笑)

投稿: 2000 05 19 01:20 午前 [2001年のライブ, 忌野清志郎] | 固定リンク

1999/09/10

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 3@苗場スキー場(1999年8月1日)

  無事フジロック・ライブレポ、完結編です。


CATATONIA (at GREEN STAGE / 11:20~12:10)

  SKUNK ANANSIE同様、今回秘かに期待していたのがこのCATATONIA。今年初旬に来日の噂もあったようだが、ようやくこういう形ででも来日してくれたことを嬉しく思う。このバンド、切っ掛けさえあれば絶対にここ日本でも人気が出るはずなのだから。すでに英国ではアルバムがナンバー1、ヒット曲も数々持ち、ライブも満員にしている。が、ここ日本での彼等の知名度はと言えば『カルト的人気のウェールズバンド』『マニックス、ステフォニと同郷』『ヒット曲が「Xファイル」の主人公を歌った曲』とか、その程度のもの。すでに2枚のアルバムを全英ナンバー1にしているというのに。

  この日のタイムテーブルだが、実際には予定より1時間遅れで始まった。俺はちょっと車の中で休んでいてすっかりCATATONIAの事を忘れていて、会場に着いたのは12時半近くだった。が、よく話を聞けば今始まったばかりだと言う

  Voのセリーズ(ウェールズ語ではケリスと読むのか)の男勝りなステージングに多くのオーディエンスが引き付けられている。ワインボトル片手に歌うなんて武勇伝もあるくらいだしな。しかも、演奏がしっかりしてるし、曲も良い。フロントマンがカリスマ的で、バックは‥‥華、一切なし。まぁそこを「今のイギリスらしい」と言ってしまえばそれまでだが。


◎ASH (at GREEN STAGE / 12:40~13:30)

  実は4人編成になってから観るのは初めてだったりする。ただ、いい曲やってるバンドの音が分厚くなった、そしてステージに華がある、ボーカルが歌に集中できる。そういう意味では、ホントに面白いライブだと思った。が、3日目はお客が少なかったせいもあって、最前ブロックでさえ一杯にならなかった。本当に勿体ない。


◎ラフィータフィー忌野清志郎 (at GREEN STAGE / 14:00~14:40)

  忌野清志郎、今回は「ラフィータフィー」という特別なバンドを従えての参戦。2年連続かぁ。前回はいきなり「雨上がりの夜空に」から始まったそうだけど、今回はバンド名と同タイトルのソロアルバムをリリースしたばかりなので、そこからの曲が中心だった。初めて聴く曲ばかりなのだけど、初めて聴いた気がしない曲ばかり。

  バンドメンバーには元村八分のドラマーやあのブームタウン・ラッツのギタリストまで参加してて、それでいて出す音はシンプルなR&R。カッコよすぎ。ラスト前になって登場したのが、現在話題沸騰中の「君が代」パンクバージョン。最初に歌い出しを聴いた瞬間、鳥肌が立った。そして次の瞬間、側にいた人たちと顔を見合わせ大爆笑したよ。だってさ、世間ではやれ「国旗・国家法令案」だので大騒ぎしてるのに、それを嘲笑うかのようなパンクバージョン。しかも村八分のメンバーやイギリス人がバックを支えてるってのも洒落がきいてる。

  この曲のせいでアルバムが発売中止になったりしたけど、何がいけない? だってアメリカではジミヘンが自分の国歌をイカしたバージョンで聞かせてるし、QUEENもイギリス国家、やってるよね? でも今まで、日本で「君が代」をこういう形でプレイしたミュージシャン、いなかったじゃん。そうすることがまるで「ダサい」っていうイメージ、なかった? 清志郎がそれをやってしまった、と。いや、清志郎だからできたんだよ、カッコよくさ。そういう洒落が判らない人間がレコード制作に携わってるんだから……。


◎OCEAN COLOUR SCENE (at GREEN STAGE / 15:10~16:10)

  実はこのライブの最中、うとうとしてた。疲れがピークまできてたってこと。特に印象に残ってないんだけど、ヒット曲プラスこの秋にリリース予定の新作からも何曲か演奏されてたな。演奏は上手い、歌も上手い。以上。って、それほど印象に残らなかったというのが、正直な感想。


◎BERNARD BUTLER (at GREEN STAGE / 16:50~17:50)

  あとで聞いたところによると、この日のバーニーのコンディションは最悪だったそう。にもかかわらず、あそこまで素晴らしいプレイ/歌を聴かせた彼に、この日のベストアクト賞をあげたい。いや、3日間通してでも3本指に入る素晴らしさでしたよ。

  特に印象に残ったのは、「Autograph」での鬼気迫るギタープレイ。そのへんの下手なハードロックギタリストよりもアグレッシヴかつエモーショナル。正直、鳥肌立った。この頃から空には雨雲が立ち込めていたのだけど、あの天気がまた雰囲気を作り出していて。夏の思い出のひとつとして心の中に永遠に残ることでしょう。HOLEの代役として急きょ数週間前に来日が決まったのだけど、バーニーでよかったね?というのが正直な感想。


◎JOE STRUMMER and THE MESCALEROS (at GREEN STAGE / 18:40~19:50)

  ステージにいたのは紛れもなく、あのTHE CLASHにいたジョー・ストラマーその人であり、その音楽であった。これ以上何を言えばいい? そう言わせるだけのステージだった。感涙。


◎ZZ TOP (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  感涙した後のボーナスといったところだろうか。俺たちのようなモロMTV世代にとっては馴染み深い彼らだが、今の若い人達にとっては「車のCMのヒゲ親父ども」くらいなんだろうな。

  実際のステージを観るのは今回が初めてだが、観てよかったと思う。これぞロック、これぞエンタテンメント。バーニーからの3連チャン、玄人受けしそうなアーティストばかりが目に付くが、3日目を観た人こそが真の意味での「フジロック・サバイバー」なのかもしれない。何となく、そう思ってしまった。

  それにしても、知らない知らないと思っていたけど、結構知ってたんだな、彼らの曲。そういやぁ昔バンドでもカバーした事あったのをふと思い出した。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~23:00)

  初日ではあまりいなかった客も、今日は本当の最後の最後ということもあってか、大歓迎で迎えられ、みんな祭りの余韻を味わっているように感じられた。内容は初日とまったく同じだったけど、インパクトの点ではやはり初日が勝っている感じだった。

投稿: 1999 09 10 12:00 午前 [1999年のライブ, Ash, Bernard Butler, Catatonia, FUJI ROCK FESTIVAL, Joe Strummer & The Mescaleros, Ocean Colour Scene, Todos Tus Muertos, ZZ Top, 忌野清志郎] | 固定リンク