2003/05/18

氣志團『1/6 LONELY NIGHT』(2002)

  一発屋だと思ってた人、多いんじゃない? そんな俺も実は「‥‥2枚目(のアルバム)は厳しいんじゃない?」と思ってた口でして。そんな氣志團のセカンドアルバム「BOY'S COLOR」はコピーコントロールCDにも関わらず売れに売れていて、リリースから2ヶ月近く経った今現在もチャート誌トップ20に居座っているんですから‥‥昨年春にリリースしたシングル「ONE NIGHT CARNIVAL」も未だに有線で毎日のように耳にするんですよ‥‥ねぇ、誰が昨年の今頃、1年後もこうやってヒットを飛ばしてると思いました!? 所謂「イロモノ」として切り捨てられてもおかしくないのに。

  本来ならここでそのセカンドアルバムを取り上げるべきなんですが‥‥ご存じの通り、CCCD作品は一切取り上げないという決め事がこのサイトにある以上、残念ではありますが「とみぃの宮殿」ではあのセカンドアルバムはレビューしません。ファンの皆様及びあのアルバムのレビューを読みたかった人達、申し訳ない。ただ、どうしてもやって欲しいというなら‥‥MDなりCD-Rなり‥‥送って‥‥いや‥‥嘘です、ごめんなさい(w

  冗談はここまでにして、とりあえずはこのメジャーファーストアルバム「1/6 LONELY NIGHT」を取り上げることにします。リリースと同時に買ったんですよね、このアルバム。そういえば当時の日記に「売れに売れまくっている」って書いた記憶があるんですよね。実際、発売初日はチャート誌デイリーチャート1位だったんですよね。まぁ俺は氣志團と同じ千葉県に住んでいるので、やっぱり地元感覚ってのがあるのかな、結構売れてますよね実際。とはいいながらも、木更津って結構遠いっていう感覚があるんで、一度も行ったことはないんですが。

  音楽は非常に真っ当なビートロック。もっと遊び心があってもいいんじゃない?と却って心配してしまう程、ちゃんと音楽をやってるんですよ。なんつーか、非常に懐かしい香りのするロック‥‥'80年代後半のバンドブームを思い出しちゃいますよね、彼等の音を聴いてると。ボウイ発、BUCK-TICK経由、矢沢永吉行き‥‥というか。まぁ自身でも「ヤンク・ロック」なんて呼んでるくらいなんで、ホントにそういうバンド/アーティストが好きなんでしょうね。田舎のヤンキーが好みそうなロックというか。うちの地元でも多いですよ、そういうアーティストが好きだっていうヤンキー上がりが。まぁあまりいないもんね、RADIOHEADが好きなヤンキーとかさ(いたらいたで面白いんだけど)。

  多分、綾小路翔って俺と同年代だと思うんですよね。俺より上ってことはないだろうけど、せいぜい2~3才下程度だろうね。だから、彼がどういう音楽を聴いてきたか、そのバックボーンも何となく想像することが出来るし、いろんな'80年代のアイドル文化/ロック文化/サブカルチャーからパクッたキャッチコピーとかツアータイトルとか‥‥そういうのからも彼のバックボーンが見え隠れするし。で、やっぱり俺もそういうのが非常に好きなんですよ。そういうのを嫌という程通過してきてるし、リアルタイムで。音楽面でも、やっぱりこういうビートロック的なサウンドが染みついてるんですよ、俺も。口ではバカにしながらも、絶対に嫌いになれない自分がいたりで。前回取り上げたボウイ「BEAT EMOTION」にしろ、JUN SKY WALKER(S)にしろ、ホントそういう単純なものが好きだったんですよ、10代の頃って。あ、そうか。だから翔やんは「永遠の16才」なのか!(‥‥あれ、17才だっけ??)

  再び音楽の話題に戻りまして。プロデュースを手掛けるのはやはり俺世代にはお馴染み、元ユニコーンの阿部義晴。最近、あまり名前を目にしないなぁと思ってたら、こういうプロデュース業も始めたんですね。で、アルバムではプロデュースのみならず、キーボーディストとしても参加していて、これが結構いい味出してるんですよ。ハモンドオルガンの入る曲‥‥特に"暁がよんでる"なんてジャパメタかと思わせるイントロのリフに、思わず聴いてるこっちがドキリとした程。あとインスト曲の"房総スカイライン・ファントム"なんかもアレンジが非常によく練られてるし。キーボードが目立ちすぎることは決してなく、あくまで彩り鮮やかにする為の飾り程度。ギターの音色がどちらかというと単調なので、いいアクセントにはなってますよね、うん。

  曲はホントよく出来ていて、先に挙げたようにビートロック的なものがメインなんだけど、かと思うと上に書いたような"暁がよんでる"みたいなのもあるし、アイドル歌謡かと!?と突っ込み入れたくなる"涙BOY涙GIRL"、感動的なラストソング"國道127號線の白き稲妻"等、意外とバラエティ豊かなんですよね。しかも、アルバムには入らなかったけど、このすぐ後にリリースされたインディーズ時代の名曲リメイク「ONE NIGHT CARNIVAL」なんて完全なディスコビートだし。モーニング娘。の "LOVEマシーン" にも匹敵するキラーチューンですよね、これ。更に続くセカンドアルバムでは、このアルバム以上にバラエティ豊かになってるようだし‥‥悔しいなぁ、これ聴けなくて。

  昨年春以降、タイミングを逃してしまって取り上げることが出来なかった氣志團。以前から何度か「とみ宮的に氣志團ってどうなのよ?」という質問を戴いていたんですが、これが俺の答えです。つうか嫌いだったらこうやって取り上げないでしょ? セカンド聴けなくて悔しがらないでしょ? ホント、一回ライヴを観たいバンドのひとつなんですよねぇ‥‥行っちゃおうかなぁ、夏の木更津イベント‥‥(w

  最後に。セカンドアルバムのジャケットがBLONDIEのパクリだってことは既に有名な話ですが(実際タワレコとかでは並べて売ってたしね)、このファーストの場合はやはりINU「メシ食うな」なんでしょうか‥‥赤と黄色の違いはあるけど、間違いなくそうだと確信しております。



▼氣志團『1/6 LONELY NIGHT』
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投稿: 2003 05 18 12:00 午前 [2002年の作品, 氣志團] | 固定リンク