2003/11/13

中島美嘉『LOVE』(2003)

やぁ、今年もこの時期が来たんだね!

そう、我らが中島美嘉サマのニューアルバムのリリースなのだよ君ぃ!

いやー長かった!

ソニーが今年に入ってから導入したレーベルうんたらっていうコピーコントロールCDのお陰で、
一切彼女のシングルとか手を出せなかったからね!

けど大丈夫、全部職場の有線で嫌になる程聴いたからさっ!

凄いよねこのアルバム!

今年出したシングル全部入ってるんだよっ!

しかも去年の暮れに出た限定ミニアルバムの曲も全部入ってるし!

正にファーストアルバム「TRUE」以降の集大成!

ベスト盤って感じだよね!

っていうか毎回アルバムがベスト盤化してるよね!

そこが美嘉タンの凄いところだよねっ!!!



















  ‥‥我ながら書いてて気持ち悪くなってきましたが、まぁそんな感じですよ(どんなだよ)。前作から約1年2ヶ月振りのセカンドアルバム、「LOVE」。正にタイトル通り、いろんな愛の形を歌った楽曲で綴られた作品集。全13曲でトータルランニング72分強。レーベルゲートCDだったら間違いなくセカンドセッションが入らないんじゃないの?って位に豪華。しかも13曲中、シングル等の既発曲が10曲。中には限定シングルとかもあったけど、毎回ご丁寧にシングルにまで手を出してる人にはかなり物足りない内容になってるかと思われますが、そもそもCCCDなら絶対に買わない、アルバムまで待つ!と約1年間我慢してきた俺みたいな人からすると、ホントに有り難くて有り難くて。やっぱり俺的にはベスト盤というよりかは「待ちに待ったセカンドアルバム」って要素の方が強いかな。

  今回このアルバムの制作に携わったメンツもかなりのもので、例えば "Love Addict" の作曲&プロデュースにはMONDO GROSSOの大沢伸一が当たっているし、"aroma" の作曲は五島良子だし、"You send me love" の作曲はNONA REEVESの西寺郷太だし、"Be in Silence" のストリングス・アレンジはJazztronikだし、"Venus in The Dark" のギターは何と外道の加納秀人だし! 勿論それ以外にも前作から参加してるようなメンツが制作に携わってたりするんで、楽曲やバックトラックの面では何ら心配はなく、逆に「1枚のアルバムにこれだけいろんなジャンルのミュージシャンが参加しちゃって、こんなに豪華でいいの!?」とこっちが心配してしまう程。

  曲のタイプも本当に多彩。アシッドハウス風の "Venus in The Dark" が頭から来たかと思えば、いきなりスイングジャズ風の "Love Addict" もある、オリジナル・ラヴの名曲中の名曲、"接吻" のラヴァーズロック調カバーまであるんだから。ホール&オーツみたいなブルーアイド・ソウル風 "You send me love" もあるし、アルバムの柱にもなっている3大バラード・シングル "雪の華"、"FIND THE WAY"、"愛してる" もある‥‥ホント、何でもあり。前作にあったようなアーバンなR&B風ポップスは完全に後退し、中島本人が好きだと公言しているジャズ‥‥そのものではないものの、その要素をふんだんに取り入れて、それを高純度なポップスとして1曲1曲の完成度が以上に高い。そりゃ約半分がシングルのタイトル曲だし、手抜きはないわな普通。それにしてもねぇ‥‥ここまで完成度が高い曲が13曲も、しかも70分強も入ってるわけでしょ。普通なら聴いてて窮屈さを感じてしまうよね‥‥けど、これが意外にも安心感を持ったまま最後まで聴けてしまう。それは間違いなく中島美嘉の「歌」によるものですよね。これがありがちな「ディーヴァ」系シンガーだったら、絶対に70分も聴いてられないと思うのね。個人的には濃すぎて50分でも長すぎると思うくらいだから。けど、これが中島の場合だとサラリと聴けてしまう。派手に歌い上げるでもなく、押しが強いわけでもなく、かといって無個性というわけではない。「ディーヴァ」系と比べて孤高さとか神々しさみたいなものは皆無だし、むしろ本当に自然体で我々に最も近い存在感を持つ。勿論そこは「選ばれた」人間。歌い始めれば彼女なりのオーラを発するんだけど‥‥手軽に楽しめる感が非常に強い。その辺が彼女が嫌味なく親しまれる理由なのかな、と。ヴィジュアル要素が皆無なCD音源だけをじっくり聴いてみて、改めてそういう結論に達したわけですよ。

  ま、能書きはどうでもいいです。要は楽しめるか、楽しめないか。好きか、嫌いか。常にどちらかなわけで、俺にとっては常にカーステレオや家のコンポ、そしてPCの前で鳴ってる音なわけですから‥‥言うまでもないでしょ? さぁ、これからまた1年間、このアルバムに長いことお世話になります‥‥残念なのは来年1月末から、彼女が所属するソニーがアルバムにもレーベルゲートCD(CCCD)を全面導入することです‥‥次のアルバムは来年末か、それ以降か‥‥今回みたいに70分以上ある作品集ならギリギリ逃れられるかなぁ‥‥という気もしますが。残念でなりません。

  さてさて。こうなると後は‥‥彼女の歌を生で聴いてみたいな、と。アルバム2枚出して、しかもそれらがここまで素晴らしいものなんですから、ライヴが楽しくないわけがない。昨年のライヴは日程的に厳しいこともあって行けませんでしたが、今回は結構大規模のツアーをやるようなので、チャンスがあれば是非足を運んでみたいと思ってます。



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投稿: 2003 11 13 12:00 午前 [2003年の作品, 中島美嘉] | 固定リンク

2002/12/01

中島美嘉『TRUE』(2002)

  何故ついつい手が伸びちゃうんだろ? ‥‥っていうアルバムですよね、これは。いや、ていうか、中島美嘉という存在自体が「何故!?」の塊っつうか? すっげー美人というわけでもなく、歌も上手いってわけでもないけど‥‥それでも何故か聴いてしまう。気づけば口ずさんでるし、こうやってCDまで買ってしまってる。しかも発売日に、初回盤手に入れてるし俺(ハハハ‥‥)。いや、好きですよ、彼女。確かに微妙かもしんない。けど、その微妙さがいい。ルックスにしろ歌にしろ、最高とは言い難いんだけど、そのバランス感がいいんです。断言しますよ。中島美嘉サイコー!って。

  デビューから1年と経たずにシングルをバンバンと連発、結局このアルバムまでに5枚ものシングルをヒットさせてるわけですから、いやはや恐れ入ったというか。昨(2001)年末のデビューってことで、ショーレース自体は2002年扱いになるわけですが、もう今年はこの人で決定じゃないですか? つうか他に思いつかんし。いや、ミキティ(藤本美貴)も大好きな俺ですが‥‥この人を前にしたら、ねぇ?

  で、その5枚のシングルを全て含むファーストアルバムがこれ。既に100万枚近いセールスを記録してるとのこと。デビュー盤でこのセールスは大したものだと思います。しかもこの「CD不況」の時代に‥‥あ、そうか。所謂「ベスト盤」的内容だもんな、ここまでくると。だってさ、シングル5曲、そのカップリング曲が2曲。CMやTV番組とのタイアップ曲が7曲(タイアップ自体は8つ)って‥‥そりゃ売れるわけだ。で、売れるだけのクオリティーを持ってるもん、これ。曲はよく出来てるし、アレンジや演奏もポップスとしては一級品。お金かけてるよね、マジで。

  参加してる作家・アレンジャーに目を通しても、もう豪華過ぎて‥‥秋元康、富田恵一、吉田美奈子、T2ya、テイトウワ、おちまさと(いや、こいつはいらないけど)、今井大介、伊秩弘将、CHOKKAKU、松本隆、河野伸‥‥J-POPに詳しい人なら、これらの名前を目にして思わず唸っちゃうと思うな。しかも各楽曲のゲストもEXILEやケツメイシのメンバー、m-floのVERBAL、Demi Semi Quaverのテラシィイ、BIG HORNS BEE等が参加‥‥制作にどれだけの金額がかかってるんでしょうか、マジで。ハロプロもこれくらい(ry

  ‥‥愚痴が出てしまったところで、本題に戻りましょう。確かにいくら作家やゲストが豪華だからといっても、肝心の表現者‥‥歌い手である中島美嘉が大したことなければ意味がないわけですが、素っ気ない唄いっぷりなのに、何故か心に残るんですよね、この人の歌。特にバラードナンバーがね。このアルバム自体、半分近くがミディアム~バラードだったりするんですが、やっぱりアップテンポの曲よりも"WILL"や"STARS"、そして"AMAZING GRACE"のような曲での歌唱が印象に残るんですよ。決して絶賛する程の歌唱力ではないんですが(それでも昨今の若手シンガーの中では上手い方だと思いますよ)、不意にもググッときてしまう。何故か? これってやはり、中島美嘉自身がそれらの歌を自分のものにしてしまってるからではないでしょうか? 「唄い切れてる」って意味ですね。よくテレビの歌番組を観てて「あ~この人にこの曲は勿体ないなぁ‥‥全然唄えてないじゃん」って思う瞬間が何度もあるんですが‥‥実はテレビでの中島美嘉もどっちかっていうとそのタイプの人だと思ってたんですよ。けどね、CDで聴くと全然そんな風に聞こえないんですよね、何故か。ライヴは生ものだから、その一瞬一瞬が勝負なわけですが、そういう意味では彼女はまだライヴ慣れしてない‥‥生に弱いわけです。でも、たまたま昨日観た「オールジャパン・リクエスト・アワード」っつう元「全日本有線大賞」での"STARS"の唄いっぷりには、正直ちょっとやられたなぁ‥‥と思いましたね(しかも、最優秀新人賞を取った後の彼女のリアクションや、観客からの声援にウルッと来たところなんかも‥‥ってそれは歌とは全然関係ないですが)。

  歌の上手い人とか癖の強い人って、大体「好き」か「嫌い」かがハッキリしてると思うんですよ。けど、彼女みたいな「ある意味中途半端」なタイプは‥‥もしかしたら、こういう人が意外としぶとく生き残ってくんじゃないかなぁ、と。このアルバムを聴きながら、ふとそんなことを考えてしまうわけです。

  いや、いいアルバムですよ。夏以降、暫くは毎朝通勤時の車中で聴いてたし、今でもこうやってしょっちゅう聴いてるし。あ、仕事中もよくこのCDかけましたね。リラックスして仕事できたし。

  やっぱり一番好きな曲はと問われれば、バラードタイプになるんですが‥‥シングルでの既発曲ですが"STARS"が一番好きかなぁ。ドラマはあんま面白くなかったけど、曲にはググッときたし。それ以外だと、やっぱりシングル曲になりますが"HELPLESS RAIN"も好きです。アルバム曲となると"I"とか"TEARS(粉雪が舞うように...)"といったバラード曲ですね、やはり。つうかアルバムの頭"AMAZING GRACE"からケツの"A MIRACLE FOR YOU"まで飽きることなく、通しで聴いていいと思える作品です。アルバムとして好きです。

  ライヴまで観たいとは思わないんだけど、こうやってCDなら何度でも聴いてみたい。そういうアーティストなのかもしれませんね、俺にとっての中島美嘉は。いや、つき合ってくれって言われたら当然「OK」と即答するんですが。



▼中島美嘉『TRUE』
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投稿: 2002 12 01 12:00 午前 [2002年の作品, 中島美嘉] | 固定リンク