柴田淳『ため息』(2003)
単純に女性ボーカルものが好きってのもあるんだけど、特に最近はガンガンにロックしたものを聴くよりもこういった「癒し系」と呼ばれるような女性ボーカルもののJ-POPやら頭を空っぽにして聴けるようなアイドルポップを聴く頻度が高いのね。疲れてるのかな、俺‥‥
というわけで、柴田淳です。このサイト的に「あり」か「なし」か、と問われれば‥‥全然「あり」なんですね申し訳ないけど。いや、むしろ今だからこそ出来るっちゅうか? 1~2年前だったら絶対に反感買ったであろう選出だけど、普段聴いてるんだから仕方ない。しかも好きなんだからさ。
多分彼女のことを知ったのは、昨年リリースされたシングル "月光浴" だったと思います。NHKの「POP JAM」か何かに出演したのを観たのかな。それ以前から名前は目にしてたけど、音を聴いたのは初めてで。いや嘘です。耳にしてたんですよ、それ以前から、有線で。ただそれが誰なのか知らなかっただけで。テレビで観て初めて顔と名前と音が一致したというね。
その後も普通にテレビの音楽番組に出演するようになったしシングルもそこそこヒットするようになって、まぁ普通に認知されつつあるわけですが、何ですか、世間的には「癒し系」ってことになってるんですか。いやね、確かにそのサウンドだったり彼女の歌声っていうのには「癒し」の要素が十分あるわけですよ。実際歌詞さえ耳に入ってこなければ、男の俺でも癒されるし。
ところがね‥‥結構、歌詞エグくないかい? 例えばね、これを10代の女の子が歌ってたとするよね‥‥いや、それでも男性からしたら怖いか。いやいや、怖いってのとはちと違うか‥‥とにかく男性リスナーからすると「う‥‥」と唸ってしまうような歌詞が多いわけですよ。敢えて引用はしないけど、ヒットした "隣の部屋" とかさ。アルバム曲でいうと "拝啓、王子様☆" とかね。まぁ "拝啓、王子様☆" なんかはホントに10代の女の子が歌ったらカワイイかな?って思えるような内容でもあるんだけど‥‥歌ってるシバジュン自身、20代後半ですよね‥‥素じゃないですよね!?
なんて書いてみたものの、そういう面も含めた全てが彼女の魅力なわけで、聴いてる俺としてもただ「癒し」だけを彼女に求めてるわけじゃなくてそういう要素も受け入れつつ「イイ!」と思ってるんですね。ただ垂れ流されてしまう要素の強いジャンルなわけじゃないですか、この手のポップスって。けど一度歌詞が耳に入ってしまったらさぁ大変。気づいたらシバジュン・ワールドの虜になってしまってるわけですから‥‥えっ、そんなことないって!? まぁ俺はそうだったのよ、うん。
まぁ‥‥でも普通に聴いてたら癒される要素の方が強いかな。例えば今みたいにちょっと疲れ気味の時は、単純に彼女の嫌味ない歌声が心地いいと思うし。女性の方々が彼女のことをどう捉えていて、そして気に入っているのかどうかが気になるところですが‥‥。
▼柴田淳『ため息』
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