2005/02/20

「SONICMANIA05」雑感 (1)

 ちょっと報告が遅くなってしまいましたが、先日東京・大阪にて同時開催された屋内型の冬フェス「SONICMANIA05」に行ってきました。昨年からこの時期に開催されるようになって、実質まだ2年目という新しいフェスですが、そこは「SUMMER SONIC」で培われた経験を上手く活かした、非常に機能的な『都市型フェス』だったと思います。

 正直なところ、俺はサマソニとかって全然思い入れもないし、殆ど行ったりしないわけですが、今回は珍しく2日共行くことにしましてね。単純に観たいメンツが多かったってのもありますが、それ以上に‥‥今年は「MAGIC ROCK OUT」が開催されないそうなので、『2005年のフェス始め』が夏まで待たねばならなくなりそうと気づき、まぁ丁度休みだし、地元・千葉だしってことで、頑張って行ってきたわけですよ。

 いざ行ってみたら‥‥いろいろと面白い、いや、凄い経験を沢山しましてね。まぁその辺については追々語っていくとして。簡単に各アクトの感想なんかを書いていくことにしましょう。2日分あるんで、数回に分けて書くことにします(注意:すっげー長いので、この先は時間がある時に読んでね)。

■THE DAY 1 (2/5)

 この日はどちらかというと新世代ギターロック系がメインってことになるのかな? ヘッドライナーのGOOD CHARLOTTEにしろアジカンにしろKASABIANにしろ、国や音楽性は違っても、基本にあるのはギターを中心としたロックってスタイルですしね。まぁ乱暴なこじつけですけど。

 当日はほぼ定刻に入場。ただ、入り口がひとつしかなかったから入場にちょっと手間取りましたね。別の場所でリストバンドだけ交換とかすればいいのに‥‥とか思ったら、ソニマニってリストバンドが紙製なのね。びっくりした。勿論、ちょっとやそっとじゃ破れないようにコーティングされた丈夫な作りなんですが、これってやっぱり転売対策なのか、あるいはコストを抑えるための対策なのか。どちらにしろ、こういう辺りにも『都市型フェス』っぽさを感じましたね、個人的に。

 東京はオープニングアクトと称して、2組の日本の若手バンドが各20分くらい演奏。その辺から感想を書いていきますか。


■GREAT ADVENTURE
 昨年末に「FACTORY」で観た時のショートバージョンといった感じで、特に印象が変わることはなく、いい感じだったんじゃないかな、と。このままTHE DEPARTURE辺りに続いていたら、きっと彼らのファンにも好意的に受け入れられたんじゃないかな、と思ったんだけど。何せ入場にみんな手間取ってたので、客が少なかったのが残念。


▼GREAT ADVENTURE「GREAT & FUNKY -Reservoir Edition-」(amazon


■惑星
 実は惑星観るの、今回が初めてでして。今までイベントやフェスなどでニアミスはしてたんですけどね。で今回初めて観ての感想は、ズバリ良かった!と。スリーピースの非常にシンプルなバンドアンサンブルなんですが、それぞれの楽器がしっかり鳴ってるし、自己主張も強いし、とにかくカッコイイなと。佇まいもいいし、特にドラムの女性、凄く上手くてそれでいて凄く見せるのが上手いな、と思いました。ただ残念ながら、初日のオープニングアクトってことで音響面で満足いくものが得られませんでした。まぁメッセ自体が元々ライヴとかやるような場所じゃねぇしな。 


▼惑星「惑星 II」(amazon


■NINE BLACK ALPS
 マンチェスター出身の4人組ギターロックバンド。全員がエリオット・スミスとSONIC YOUTHが大好きでバンド結成したそうな。まだEP2枚(しかも7インチ盤)しか出してない存在で、今年の初夏には大手「INTERSCOPE」からアルバム出すという、期待の新人らしいのね。
 けどさ、全然引っかからなくて。数曲観て/聴いて感じたのは、『鬱っぽくないNIRVANA』といった印象。ボーカル・ギターの子の印象もどこかカートっぽい。悪くない。けど決定的な何かが足りない感じ。優等生っぽ過ぎるのかな。病んでないから、その人の良さが表れちゃう、みたいな。それが良い/悪いって意味じゃなくて、なんだか音やスタイルの割りに、そういう面で損しちゃってる気がするんだよね‥‥アルバムに期待、かな。


■DOGS DIE IN HOT CARS
 正直な話、この日はTHE MARS VOLTAとこのバンドが観れればいい!くらいの気持ちで臨んだんですよ。昨年出たデビュー盤、ホントに良かったからね。ライヴも全然想像つかなくて、どんな感じなのかなぁ‥‥と思ってたら‥‥
 コイツら、やっぱりタダ者じゃありませんでしたよ! アルバムのみならずライヴも素晴らしいバンドでした。
 決して上手くはないけど、前のバンドにはない「何か」をちゃんと持ってる。大学生がサークルで組んだバンドがそのままデビューしちゃいました的ドン臭さを見事に残しつつ、逆にそこがサウンドとパフォーマンスとのギャップに拍車を掛けて、凄く良かったなぁ、と。非常に'80年代的。XTCのみならず、そのルックスからふとTALKING HEADSも思い浮かべてしまいました。やっぱりここ数年のニューウェーブ・リバイバルの流れにいるバンドのひとつなんだな、と再認識。ルックスが良ければいいってもんでもないのよね。特にキーボードのネエチャンのイカレっぷりがサイコーでした。


▼DOGS DIE IN HOT CARS「PLEASE DISCRIBE YOURSELF」(amazon


■STRAIGHTENER
 ストレイテナーを観るのは随分と久し振りでして‥‥ベースの日向か加わった3人体制になってからは初めてだったんですよね。直前に「TITLE」という非常に素晴らしいアルバムをリリースした後のライヴだけに(って聴いたのはライヴ後なんですが)、その勢いを良い意味で絞り出すことができるか、そして洋楽目当ての客をも巻き込むことができるか‥‥非常に楽しみにしておりました。
 が、いきなり日向のアンプが不調。ベースのゴリゴリ音が全然出てなくて、頭2曲は乗り切れず。不完全燃焼。結局アンプヘッドをまるまる取り替えたり、ベースを変えたり等して途中で空白の時間が出来てしまうんですが‥‥そこをホリエが繋ぐ訳ですよ、MCで。「ハロー、トキオーッ!」とか「ボクタチワ、ストレイテナート、イイマス」っていうインチキ外タレMCで。後はサマソニやソニマニは以前GORILLAZが出演した時(2001年夏だっけ?)に来て以来、とか思い出話を語ったりして、場を見事に和ませておりました。その後は新作メインで勢いがつき、見事に持ち返してました。テナー目当てのファンも多かったみたいですね。にしても‥‥ホントいいバンドになったもんだ‥‥ ちょっと感慨深かったよ。


▼ストレイテナー「TITLE」(amazon


■そしてバックステージへ‥‥
 テナーを途中で泣く泣く断念して、予定の集合場所へと急ぎました。バックステージ招待の当選者は当初4名と聞いていたのですが、俺の聞き違いだったのか実際集まったのは5名(男2、女3)でした。HMVのスタッフ2名とクリエイティヴマンのスタッフ1名が事前説明等をしてから、ステージ脇のカーテンをくぐって、いよいよバックステージへ潜入‥‥
 入った瞬間に、長身のアフロがスケボーに乗ってこっちに向かってくる‥‥っ! よくよく見たらそれ、THE MARS VOLTAのセドリックが‥‥っ!! ここで完全にフリーズしましたね。つーか、メチャメチャ柔らかい表情でしたよ。
 その後、ステージ裏を通ってプレスルーム等を案内されました。あ、ブライアンも目撃。元気そうで何よりでした。
 丁度MTVがステージを終えたばかりのDOGS DIE IN HOT CARSを取材してる最中で、我々はそれを静かに見学。暫く見学した後に、再びステージ裏に戻ると、今度は丁度今ステージを終えたと言わんばかりの熱気に包まれたテナーの3人が、何やらVTR撮影していました。それを遠目に見学しつつ、最後はSTERIOGRAMのステージを袖付近から見学。当然彼等は目の前を通って行きましたよ。あ、基本的に話しかけるのは厳禁なので、ただ見学するのみ。それだけが心残り。
 まぁこんな感じで、貴重なフェスの裏側を体験してきました。実質30分程度の見学でしたが、かなり濃い30分でしたよ(もっと詳しい内容は、当日に放送された「RADIO TMQ」でコメントしたのですが‥‥まぁ残りはラジオ聴いてくれた人のみの特権ってことでひとつ)。


■STERIOGRAM
 昨年のフジロックでチラ見した程度だったので、しっかり観るのは今回が初。メンバーがRAMONESのTシャツとか着てたりパンク的な煽りをするのでてっきりそっち方面なのかと思いきや、やはりアルバムの音通りハードロック寄りのバンドでしたね。世が世なら間違いなく「BURRN!」辺りで『新世代バンドがニュージーランドからっ!』みたいなもてはやされ方をしたのかな、と。悪くはないけど、個人的には音源だけでお腹いっぱいな存在かな、と。進んで単独公演を観に行くタイプじゃないですね。勿論、悪くはないんだけどさ。
 あとね。ここまで観てほぼ全てのアクトで感じたことだけど‥‥音が悪過ぎ。全てにおいて、ね。まぁ初日ってことでセッティング調整が上手くいってない?って面も多々感じられたかな。まぁそれはこのバンドの評価とはまた別の話ですが。


▼STERIOGRAM「SCHMACK!」(amazon


■GUITAR WOLF
 ギターウルフ、キターッ!って感じですよ。急遽キャンセルになったKINGS OF LEONの代役として登場しましたが、完全にひとり勝ちな印象。つーか相変わらず轟音過ぎ。「幕張ベイベーっ!」炸裂ですよ(意味判んねー)。耳痛ぇよマジで。結局数日間、この時の影響が実生活にまで残ったもんなぁ。
 第一声「ロッケンロー!」 "ミサイルミー" 〜"ジェットジェネレーション" といった名曲の数々、キター! 最後は "環七フィーバー" 〜 "ロックンロール・エチケット"。もう何も言うことないでしょ?
 バカサイコーっ!!!


▼GUITAR WOLF「LOVEROCK」[US盤](amazon


■THE MARS VOLTA
 息を飲む、とは正にこのこと。最初から最後まで一瞬たりとも目を離せなかった。曲は全部セカンドから(だと思う)なもんで全部初聴きなんだけど、もういろんな意味で圧倒的。演奏力が凄いのは今に始まった話じゃないけど、視覚(セドリックやオマーのパフォーマンス)が凄いのもこのバンドの魅力であり、凄味なわけですよ。
 あのね、今このセカンドが出るタイミングで、絶対に観ておくべきだよ。明日の大阪、既にソールドアウトの単独。無茶してでも観て欲しいです。

  [SETLIST]
  1.Take The Veil Cerpin Taxt
  2. Drunkship Of Lanterns
  3. Cygnus...Vismund Cygnus
  4. Roulette Dares (The Haunt Of)

‥‥思いっきり1stの曲ばっかりだった(汗) 何を聴いてたんだ俺は‥‥けど、そんなことも忘れさせるくらいに強烈なライヴだったってことですよ!!!(と自己弁護)


▼THE MARS VOLTA「FRANCES THE MUTE」(amazon


■KASABIAN
 いい加減疲れてきました‥‥眠い。座ってまったり観てます。
 このバンドに対しては音源を積極的に聴いてはいるものの「あれっ、5人組だっけ?」という程度の知識しかないです。でもシングル出た時真っ先に「とみ宮」で絶賛したしラジオでもかけてたし。アルバムも好きですよ。
 けどライヴには何の期待もしてなかったのね。この手のUKバンドにありがちな、淡々と進行するタイプだろうと、音から想像してて。客を置いてきぼりにしそうなね。コミュニケーションとはおよそ無縁な。なんたらテロリストとかいう触れ込みや、STONE ROSESを彷彿させるコミュニティーとしての盛り上げとか、その辺にレコード会社の作為とか感じちゃって、あと一歩が踏み出せなかった部分もあったのかな。
 けどさ、実際にライヴを観たら、意外と表情豊かなのね、音も実物も。想像以上にカッコ良くて、ちょっと嬉しかったりして。ハッキリ言って、曲はアルバムよりも遥かにライヴの方がカッコいいよ。確かに「これは音源向け」「これはライヴ向け」っていうタイプの違いは曲によってあるんだけど、明らかにライヴの方が良かった。彼等もその辺は切り分けて考えてるのかな、そんな気がしました。
 ベロンベロンに酔っ払ってる時に観たいバンドだな、と。本来ならトリップした方がいいんだろうけど‥‥日本じゃクスリは御法度だからね。


▼KASABIAN「KASABIAN」(amazon


■ASIAN KUNG-FU GENERATION
 アジカンは去年のフジロック以来かな。傑作アルバム「ソルファ」後のライヴだけに、個人的には期待してた部分もあったんだけど‥‥客のノリに着いていけなかったかな、と。明らかに、このライヴの時だけ、客のノリ・反応が全てにおいて他のアクトとは異なるものだったのね‥‥言い方悪いけど、サマソニに来たらアジカンの時だけジャパンフェスになっちゃった、みたいな。そんなノリ。決して批判してるわけじゃないし、ジャパンフェスが悪いってわけでもないんだけど、それくらいの違和感があるライヴでしたね、後ろから観てたら余計に感じたもの。
 アジカン目当てのお客が相当数いたことも判ったし、ギターウルフやMARS VOLTAの時に前の方陣取ってつまらなさそうな顔してたり、挙げ句の果てに携帯で話してる奴もいたりとか。それらが全てアジカン目当ての客とは限らないけど、明らかに前の方の雰囲気がいつものフェスとはちょっと違う気はしてたのね‥‥いや、決めつけはよくないな。
 話を変えましょう。アジカン自体の演奏は可もなく不可もなくといった印象。夏フェスの時と比べると、ちょっと調子悪いのかな?という雰囲気が。つーかゴッチ、かなり苛ついてるように感じられたんですが。あれを指して「今日のゴッチはノリノリでした。テヘ☆」とはお世辞にも言えないですわ。何となく、空気が読めたのかもしれないし‥‥いや、これ以上の邪推は止めておきましょう。
 曲はやっぱり良かったね。全部知ってる曲だったし、オープニングの "サイレン" から怒濤のシングル曲連発でしたから。けど、思ったよりも短く感じられたんですが、気のせいじゃないよね?


▼ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソルファ」(amazon


 ホントはこの後、GOOD CHARLOTTEが残っていたんですが‥‥ゴメンなさい、どうしても当日は23時までには帰宅したかったので、観ずに帰りました。幸い(幸い?)彼等に全く興味もなかったもんで、アッサリと帰ることができましたよ。

 そしたらさ‥‥俺と同じように、帰る客の多いこと、多いこと‥‥やっぱりアジカン目当てかよっ! つーか俺まで同じような目で見られちゃうじゃんかよっ! なんてことは思いませんでしたけど、やっぱり「ん ん〜っ」と思わざるを得ない光景でしたね。折角いろんな音楽と出会えるチャンスなのに‥‥全部にかぶりつけ!とは言わないまでも、何か‥‥自分でラッキーなチャンスを台無しにしてるように感じるのは、気のせい? う〜ん‥‥(2日目に続く)

投稿: 2005 02 20 12:00 午前 [2005年のライブ, ASIAN KUNG-FU GENERATION, Dogs Die In Hot Cars, GREAT ADVENTURE, Kasabian, Mars Volta, The, Nine Black Alps, Steriogram, 「フェス」, ギターウルフ, ストレイテナー, 惑星] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/03/24

「fuzz maniax」@SHIBUYA-AX(2003年3月22日)

  昨年12月にも参加した同イベントに今回も行ってきました。前回はピーズ目当てだったわけですが、今回はthe pillowsが一番のお目当て。2月に観た単独ライヴが素晴らしくて、もう一度観たくなって急遽取った今回のチケット。更に前々から興味があったHermann H. & The PacemakersやBAZRA、スネオヘアーといったアーティストも出演。前回よりも興味をそそるメンツなだけに、一体どんな客層になるのか想像できませんでした。

  開演時間ギリギリに会場入りしたんですが‥‥前回はスカスカの入りだった記憶があったんですが、今回はスタート時点で既に大入り。とりあえず真ん中より前の方へ移動して、BAZRAを楽しむことにしました。


◎BAZRA

  北海道のバンド、トリオ‥‥去年の今頃はその程度の知識しかなかった自分だったけど、その後「FACTORY」に出た時の映像を観たりCD買ったりで何となく全体像は掴めた感じだったんですが‥‥どうもライヴ映像と音源との間に違和感を感じていたんですね。どっちがより優れてるとか劣ってるとか、そういった次元の話ではなくて‥‥けど、この日のライヴを観て実感しました。このバンドは絶対にライヴを先に観るべきバンドだ、と。とにかく上手い。ボーカルの声量・迫力・説得力、どれを取っても納得いくし、更にギターもかなりの腕前。必要以上に歪ませず、どっちかっていうとスカスカな部類に入るんだけど、ベースがかなり動き回るフレージングなので、逆にそういう音質の方がバンドに合ってるのね。アンサンブルはかなり考えられてると思ったし、曲もよく出来てるし、演奏力もしっかりしてる。うん、こりゃ確かにいろんな人がオススメするわけだわ。

  帰宅して改めてCDを聴き直したんだけど‥‥曲はいいはずなのに、やっぱりライヴでのあの「ノリ」を完全に再現しきれてないように思うわ。この際、ライヴアルバムとか1枚作ってみてはどうでしょうか? 単独で一度じっくり観てみたいバンドのひとつですね。あとは野外。そう、絶対に野外向き。それこそ苗場とかエゾみたいなフェスで観てみたいバンドだと思いますね。


◎ART-SCHOOL

  実はかなり苦手なバンド。そもそも、昨年のフジロックで深夜、彼等がニューカマーテントで演奏してたわけですが‥‥ギターのチューニングは狂ってるわ、歌のピッチはずれてるわで‥‥安眠妨害されたってのがずっと俺の中に残ってる訳ですよ。

  で、この日のライヴは‥‥演奏そのものは独特な、このバンド特有のノリってのが既に存在してるんだけど、歌に関しては‥‥正直、今の俺には必要ないかな、と。いや、今の若い子達にとっては彼等が救世主的存在なのか、あるいは新たなるカリスマ誕生なのかもしれないけど‥‥別に安眠妨害を根に持ってるわけじゃないけど(いや、多少はあるけど)、やっぱり自分には必要ないバンド。それ以上でもそれ以下でもなく。ファンの人には悪いけど、多分今後も進んでCD買ったりライヴに足を運んだりはしないと思う。ちょっと前までは気になる存在だったんだけど、出してる音とメッセージとメディアの取り上げ方全てが、今の自分には違和感があるんですよ‥‥申し訳ない。


◎スネオヘアー

  アーティスト名やソロユニットだというのは知ってる程度で、実は音を聴くのも今回が初めて。ジャケットのイメージがあるんでキワモノ的なのかと思いきや‥‥ちょっとそんな感じかも‥‥いや、いい意味でね。つうか完全なるエンターテイメントとして演じきってる(あるいは完全に地)って意味で、前のバンドと非常に好対照でしたね。そうそう、今の俺にとって必要なのは、こういう音なのよ。

  音楽的にはギターポップというか、かなりパワーポップ色の強いバンドサウンド。もっとクセのあるボーカルかと思ってたけど、生理的嫌悪感を感じるようなものではなく、むしろ個性的の範疇に入る程度なので全然ノー問題。むしろ積極的に聴いていきたい感じ。いや、かなり気に入った。後でCDちゃんと買います。

  曲が良い、言葉がしっかり聴き手に届く、バンド自体もしっかりしてる(ギターの人は椎名林檎の元夫という話ですがホント? → ゴメンナサイ間違いでした。ベースのイワイエイキチ氏が林檎のサポートメンバーだったそうです)、そして話芸(MC)もしっかりしてる。完全なる芸人体質なんでしょうね。いや、俺はこういう人大好きなんで。また観たいなぁと素直に思いました(ここまでの流れで、何となく最近の俺の傾向が伺えるんじゃないでしょうか?)。


◎ストレイテナー

  ゴメン‥‥前回観てるんで、今回はいいか、と思ってフロアから出て、ロビーでダベッてました。ま、その合間にモニターに映った映像はチラリと観てたわけですが‥‥もの凄い盛り上がりでしたね。前回もまずまずだったんですが、今回はあの数倍の盛り上がり。今日会場に来た客層にフィットしたってことでしょうか?


◎Hermann H. & The Pacemakers

  ヘルマンはずっとライヴを観てみたいバンドだったんだけど、なかなか切っ掛けがなくて、今回やっと初めて観ることが出来ました。が、今年に入ってまずギターの人が脱退してしまい、ちょっとどうなの?って状況に陥ってたようですが‥‥確かにアルバムで聴くよりもギターの音が薄く感じましたが(ツインギターからシングルギターバンドになっちゃったわけだしね)、それでもこのバンドは5人もいるんだから‥‥それまでが多すぎるくらいだったんだし、どうにかなるんじゃないの?って観る前は思ってたんですけど、確かにどうにかなってましたね。いや、全然問題ないと思う。そりゃギター2本あった方がアンサンブルも広がると思うけど、現メンバーに拘るんだったら絶対にこれで暫く行った方がいいって。

  曲は結構知ってるやつばかりで、終始安心して観られた感じかな。このバンドもスネオヘアー同様、エンターテイメント性重視なんだけど、音楽的にも全然疎かになってないというしっかり者。キーボード(オルガンとかアナログシンセっぽい音色がメイン)が入ることもあって、一時期のコステロとか初期XTCとか、ああいったニューウェーブ系の流れを感じされるバンドですね。かなり好みだということがこの日判明。いやぁ、マジでいいバンドじゃないですか、これ? 多分、この日一番盛り上がったのは、トリのthe pillowsでもなく、ヘルマンだったように感じました。ファンも若かったしね!


◎the pillows

  約1ヶ月振りのthe pillows。ツアー終了後のイベントってことでどんな感じの選曲になるのか正直予想出来なかったんですが、いきなり1曲目"THUNDER WHALES PICNIC"の超ハイパーバージョンに腰を抜かしそうになりました。よりグランジ的で、よりパンキッシュ。そして「God bless you, YEAH!」というさわおの掛け声(叫び声)もカッコ良すぎて、全然違う曲に聞こえた程。そしてそのまま同じアルバム「smile」から"WAITING AT THE BUSSTOP"へ流れるという、見事な攻めの構成。この時俺、相当前(多分2~3列目)にいたんだけど、この日一番の狂いっぷりで踊ってました。そして名曲"CARNIVAL"を挟み、いよいよアルバム「Thank you, my twilight」からの楽曲群の登場。まずは"バビロン 天使の詩"、そして"ROBOTMAN"と続き、ツアー中に完成した未発表新曲"Terminal Heaven's Rock"をまたもや披露。イントロがカッコイイんだよね、この曲。そして歌詞は‥‥かなりさわおの独白的内容なのではないかと。「このロックスターに救いの手を」とか、そんな感じのフレーズが耳に残りました。もしかしてこれが次のシングル? 来月からレコーディングに入るみたいで、夏にはリリースされるようだけど‥‥楽しみかも。

  そして再び新作から"Ritalin 202"を披露した後に‥‥アルバム「HAPPY BIVOUAC」から、まさかの"LAST DINOSAUR"と"Advice"の2連発ではっちゃけまくり。ヤバッ、かなりヤバイ状態。つうか、若手相手(他の対バン)にここまで攻撃的なロックモードで挑むとは、さすがthe pillows。あっという間に本編終了。多分時間にして30分もやってないはず。勢い任せの曲が殆どだったからね(笑)。

  当然アンコールを求められ、1分と経たぬ間に再登場。長丁場だったこと、時間のことを気にしつつ「最後にもう1曲だけ」といって、新作ラストの"Rookie Jet"を‥‥ってまだアップテンポの曲。兎に角この日の彼等は終始ハイパーモード。さわおもいい感じだったし(以前観た時よりは声が出てなかったけど)、ドラムのシンちゃんも前日同会場で観たピーズが嘘だったかのような、重くて激しいドラムを叩きまくり。全10曲でトータル30分前後。いやぁ~恐れ入りました!

  セットリストを観て気づいたんだけど‥‥演奏された曲って未発表の"Terminal Heaven's Rock"を除くと全て近作3枚‥‥「HAPPY BIVOUAC」、「smile」、「Thank you, my twilight」からの曲なんだよね。新作が一番なのは勿論だけど、如何にここ数作の彼等がコンスタントに、ハイレベルな作品を発表し続けてきたかが伺えるかと。それだけに、今の状況(‥‥売れてないしな、全然‥‥)を思うと‥‥毒吐いてばかりでもいられないよ、さわお‥‥

  さて、次に彼等を観るのは何時になるのやら‥‥5/4の「MUSIC DAY」イベント(コレクターズやGOING UNDER GROUNDと共演)は‥‥観れるの‥‥かな?


[SET LIST]
01. THUNDER WHALES PICNIC
02. WAITING AT THE BUSSTOP
03. CARNIVAL
04. バビロン 天使の詩
05. ROBOTMAN
06. Terminal Heaven's Rock(新曲)
07. Ritalin 202
08. LAST DINOSAUR
09. Advice
 ---encore---
10. Rookie Jet



▼the pillows『Thank you, my twilight』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 2003 03 24 12:00 午前 [2003年のライブ, BAZRA, Hermann H. & The Pacemakers, pillows, the, ストレイテナー, スネオヘアー] | 固定リンク

2002/12/23

「fuzz maniax」@SHIBUYA-AX(2002年12月22日)

  このイベント自体は全然知らなかったんですが、たまたま復活ピーズが出演するってことで知って、しかも対バンにWRENCHやらPEALOUTやらが出演するってことで喜んで行くことにしたんですよ。

  何やら雑誌「smart」主催らしく、今回も会場内でカルヴァン・クラインの新しいフレグランス「CRAVE」のプロモーションも兼ねてやってましたし。Tシャツが貰えたりもしたし、何だかんだで3,800円でこのボリューム(約5時間で6バンド)は結構お得かも。

  つうわけで、今回も簡単に各バンドの感想等を。

◎the youth
  オープニングアクトってことで、デビューして間もない?the youthという4人組バンドが登場。5~6曲演奏。仙台のバンドだそうで(トルちゃん情報。ボーカルは秋田らしいけど)‥‥最近、In the Soupとかもそうだけど、こういう青春ロックってまた流行りつつあるんですか? 何かブルーハーツ~JUN SKY WALKER(S)辺りの流れを感じさせる熱いロックなんですが‥‥う~ん、特にこれといった特筆すべき点はないかな。単に好みの問題だと思いますが。いや、悪いバンドじゃないですよ。演奏もしっかりしてたし、曲もよく書けてるし、ボーカルの熱さ加減もいい具合だし。けど‥‥CCCDだしな(それはバンドの評価とは関係ないけど)
  個人的には‥‥オープニングのS.E.で流れたSIONだけでお腹いっぱいだったかも。

◎softball
  去年の今頃だったかな、某サイトでsoftball薦められてたんだけど、ずっと手が伸びなくて。で、そうこうしてたら例のオフィシャルサイトでのCCCDに関する発言が‥‥ってことで、自分的には多分今後も必要のないバンドだろうな、と思ってたので意識してなかったんだけど、まぁ観れるんなら観ておきましょうってことで。
  いきなり軍歌(だよね?)のS.E.な流れだし、それに合わせてメンバーがステージ上に登場‥‥ギターの子だけアーミールックで日章旗(大日本帝国時代の旗ね)持って登場‥‥アイタタタタタタタ‥‥もうこの時点で俺的に終了。いや、演奏も曲も悪くないよ。けどね‥‥オフィTにも日章旗が入ってたりして。それで反アメリカとか反戦とか言われても‥‥まぁ彼女達的には「カッコよければ何でもいいじゃん?」なんだろうけどさ。
  あ、唯一の収穫といえば、ベースの萌ちゃんが非常に好みだったことでしょうか?

◎ストレイテナー
  以前、「FACTORY」に出演した時、1曲だけ放送されたのを観てたんだけど‥‥全然記憶に残ってなくて。バンド名だけは非常に記憶に残る名前なんだけど。
  で、ステージ上のセッティングを観て、ああなるほど、そうそうこういうバンドだった、って思い出しました。ギター&ボーカルとドラムの2人組。ジョンスペよりも最小限のバンド構成。で、やってる音楽も非常にアグレッシヴで、ギターはシューゲイザー時代のUKギターロックを思わせる印象で、ドラムはデイヴ・グロールみたいに全身全霊で叩くタイプ。曲も英語だったり日本語だったり(だよね?)で、しかもハードなわりにポップなメロを持ってるんで、非常に好感触。また同じイベントに出演するらしいんで、機会があったら観てみたいと思わせるバンドでした。つうか音源をまず聴いてみたいですな。

◎WRENCH
  何だかんだで、WRENCHも観る機会があったものの、いつも逃してたんだよね。フジロック然り、サマソニ然り。つうわけで、やっと観れましたって感じ。
  とは言いながらも、実は音源自体ももう数年以上も前に出たアルバムをチラッと聴いたのみという。けど、活動してる周辺のバンド(MADとかその辺のラウド系ね)が好みだし、何やら最近はクラブ系の音にも手を出している、なんて話も耳にするので‥‥好みかも。
  で、実際にライヴを観まして思ったのは、普通にラウド系バンドが曲によって打ち込みやダブの要素を味付け程度に取り入れました、といった印象。基本はレイジ以降のラウド系。ボーカルの声が甲高いんで所々聴きにくかったりしましたが、ま、この手のライヴではそんなの日常茶飯事だし。リズム隊がいい感じのグルーヴを持ってて、気持ちよかった。
  個人的にはラウドでヘヴィな曲よりも、ダブっぽかった曲が好きかも。ああいう曲はアルバムの中では特別なのかな? 何にせよ好印象。またライヴ観てみたいと素直に思いました。

◎PEALOUT
  7月のフジロック以来のPEALOUT。やはり今回もサポートのベースを迎えた4人編成で、しかも夏と違う点は最後まで4人で通して、しかも近藤くんがギターまで弾いてた事。これはちょっと驚いたよ。
  基本的な流れはイベント用って感じで、フジの時と同じ印象。ただ‥‥これは夏観た時も思ったんだけど、なんだか3人でやってた頃とはちょっと違った印象を受けるのね‥‥誤解を恐れずに言っちゃうならば「イッちゃってる」といいますか‥‥いや、近藤くんに限っての話なんですが。何かねぇ‥‥ちょっと印象が違うのね、前とは。同じ"心臓が動き出すとき"でも、去年のひたちなかで聴いたものとも、今年のフジのとも違う、もう完全に別の曲になっちゃってて‥‥どうしちゃったの??
  正直なところ、アルバム「原始進化」以降、伸び悩んでる印象を受けるんだけど‥‥これってイベントで観るからそう感じるだけなのかな? 曲は相変わらずいいのにね‥‥。


◎The ピーズ
  久しぶりのピーズ。もうね、ステージ上がすごくいい雰囲気なのね。ハルのノリもいいし、アビさんはかっけーし、それを後ろから微笑ましい笑顔で見つめるシンちゃん(from the pillows)。新曲メインのライヴだったんだけど、全然飽きさせることなく、むしろ「現役バンド」としてのピーズを感じることが出来てとても嬉しかった。もうね、新曲全部サイコーにかっけーのよ! アビさんのギターも暴れまくり、ハルのランニングベースも相変わらずだし、シンちゃんのドラムなんて所々pillowsを思い出させるフレーズが出てくるし。これはもう、来年のベストアルバム間違いなしな1枚になるはず!(まだ2002年のベストアルバムも選べてないのにね)
  当然、過去の曲もやるわけですが‥‥"とどめをハデにくれ"や"タクシー"といった曲では、みんなダイヴ&モッシュで凄いことになってるわけで‥‥えっと、あと何やったっけ‥‥"いんらんBaby"もやってたよな‥‥もうね、終始楽しくて全然覚えてないって。あ、クリスマスソングやってたな。「サンタが家にやってくる」とか、即興で。余裕があるよね、今のハルには。で、それに上手く乗っかるアビさん(いや、乗っかってないか)。もうね、ハル&アビは最強だね。清志郎&チャボ、ミック&キース、スティーヴン&ジョーに匹敵するフロントマンですよ。
  1時間にも満たないステージだったと思うんだけど、もうね、観れただけで十分満足な上に新曲も良かったという。ホントこれからのピーズが楽しみだね。一回どん底を味わったハルだからこそ、今のあの開き直り&ヤケクソな勢い満載の新曲が生まれたんだろうなぁ‥‥とにかくいち早くニューアルバムが聴きたいです。


[SET LIST]
01. 無力
02. ゴーラン
03. 生きのばし
04. とどめをハデにくれ
05. ブリロー
06. いんらんBaby
07. タクシー
08. きよしこのよる(インスト)~ クリスマス
09. サイナラ
10. ギャンブル
 ---encore---
11. SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
12. まったくたのしいぜGO GO

投稿: 2002 12 23 10:58 午後 [2002年のライブ, PEALOUT, Wrench, ストレイテナー, ピーズ, The] | 固定リンク