ELECTRAGLIDE 2002@幕張メッセ国際展示場(2002年12月13日)
というわけで、3年目のエレグラです。今年はライヴアクトが1組減って、DJが4組、ライヴが3組となってます。で、過去の目玉‥‥1年目はUNDERWORLD、2年目はAPHEX TWINだったわけですが(あ、勿論ORBITALやFATBOY SLIMもね)、今年は何といってもKRAFTWERKではないでしょうか? そしてソロとしては初ライヴとなる「まりん」(砂原良徳)もでしょうかね?
さて‥‥簡単ではありますが、各アクトの簡単な感想でも書いていきましょうか。今回は例年よりもホント簡単な、メモ程度になりますのでご了承を‥‥
◎TIM DELUXE (DJ)
会場に入ったのが21時半、既に始まって30分程経ってましたが、客足は上々といったところ。ティムのDJですが、意外とテクノテクノしたものは少なく、もっと幅広い意味での「テクノ」を中心に回してたような。いや、踊りやすかったです。
◎X-PRESS 2 (DJ)
ライヴではなくて、DJプレイなんですね今回も。フジロックでも同様のDJプレイだったそうですが、評判悪かったので今回は様子見といった感じで臨みました。結果は‥‥可もなく付加もなく、といった感じかな。他人の曲(UNDERWORLDとかね)を中心に回してた感じ。ま、実質30分程しか観てないんで何とも‥‥
◎KRAFTWERK (LIVE)
確かに数年前、単独で奇跡的な来日公演を行っていますが‥‥まさか2002年にKRAFTWERKのライヴステージをここ日本で観ることができるとは、夢にも思ってなかったですよ。YMO世代‥‥いや、自分の意志でレコードを買い始めた初期の頃、小学生だった自分が夢中になったYMO。そのYMOに影響を与えたということで一時期、結構聴いていたんですが、この10年は完全に聴いてませんでした(だから前回も懐疑的になってスルーしたんですが)。それが‥‥ねぇ? 世の中何が起こるか本当に判りませんね。
選曲的には正にグレイテストヒッツ。'91年に過去の曲を当時の技術でリミックスしたアルバム「THE MIX」が出てるんですが、基本的にはあのアルバムの音に近いかな。けど、全然古さを感じさせませんね。シンセの音色とか敢えてオリジナルに近いものを使ってるようだけど、古さも既に一周して新しくなった感じ。そして何より、曲がポップ。最近のトランスチックなテクノしか知らない人にこそ是非聴いて欲しいですね。
更にこのグループ、それなりにエンターテイメント精神が旺盛。映像も古くさい感じ(8ビット文字とか、ちょっと古めのCGとかね)なんだけど、これも逆に新鮮。ステージ上にはシンセが4台、その上にそれぞれノートPCが載ってるだけ。後ろにはスクリーンが3つ並んでいて、ここにいろいろ映像が曲によって流れる感じ。全員歳取ったなぁ~とは思ったけど、間違いなくあのKRAFTWERKの4人だって、見てすぐに判ったよ。
各曲各曲についてコメントしてきたいんだけど、割愛。つうかアルバム是非聴いて下さい。いや~ホントにいいライヴだった。アッという間の90分。このためだけに7,500円払ったとしても何の不満もなかったね。
01. Numbers
02. Computerworld
03. Pocket Calculator ~ Dentaku
04. It's More Fun To Compute
05. The Man Machine
06. The Robots
07. Tour De France
08. Autobahn
09. The Model
10. Neon Lights
11. Radioactivity
12. Trans-Europe Express
---encore---
13. Music Non Stop
◎SQUAREPUSHER (LIVE)
X-PRESS 2をまたちょっと観て、その後に最後の30分を観たのかな‥‥とにかくね、踊れない。いや、いい意味で。APHEX TWINを更にタチ悪くした感じ。しかもマイク使った煽りとか要所要所に入るし。なんかアレック・エンパイアみたいだぞ、それ。
ドリルンベースに生ベースが入る、ホントに変わったテクノ。つうかキチガイだね、ありゃ。踊るというよりは、終始痙攣してた方がよっぽど曲にマッチしてるし。何時からこの人、こんな風になっちゃったの? しかもトム、いきなり長髪になってるし。最初、別人かと思ったよ。
で、気づけば俺、SQUAREPUSHERを観るの初めてだったし、ここ数年の作品って全然聴いてなかったんですよ‥‥もう、ホントの初期のアルバム数作しか知らなくて‥‥だから余計にビビリました。けど‥‥あれはあれで面白いかも。ま、フロアで踊るよりも家でヘッドフォンで聴いてラリッてる方が俺的にはいいかも。
◎SASHA (DJ)
DJ陣では今年一番期待してたのがこの人。アルバム良かったし。で、実際プレイもかなりよくて、終始踊りっぱなし。もうね、頭真っ白。ってこれじゃレポートにならないけどさ。ホントに良かった。勿論、自分の曲だけじゃないんだけど、全然自然だったし。X-PRESS 2とは大違いだった。
◎Y.Sunahara (LIVE)
まりんのソロ。ステージ上にはまりんの他にもうひとり。比較的まったりしたテンポの曲がメインなので、座ってたらマジで寝てしまいそう(つうか後半本気で寝てましたが)。映像も上手く取り入れてるんだけど、こっちは賛否両論ありそうかな?
実質50分程度、俺が踊ってたのは最初の20分のみ(その後マジ寝しまして、ふと気づいたらステージ上には誰もいなくなってたという)これはこれであり‥‥かな?
下のセットリストを観る限りでは‥‥俺が起きてたのは、"The Center Of Gravity"までだね。アルバムは「LOVEBEAT」しか聴いたことがないので、知ってる曲が頭の方に3曲くらい続いたのは記憶にあるんで。そうそう、新曲。これがKRAFTWERK的っつうか、"Numbers"のパロディ的楽曲だったのが笑えました(映像含めて)。
01. ?(新曲?)
02. Spiral Never Before
03. Lovebeat
04. The Center Of Gravity
05. 747 Dub
06. Clipper's Discotique Break
07. MFRFM
◎最後に
去年から朝7時までやることになったんだけど、去年は結局MOUSE ON MARSを観ることなく4時頃には帰っていったんだよね。で、今年はまりんが5時まであるってことで、何とかその時間まではいれたけど‥‥見事に4時半頃には寝てたね。これは前日、ちょっと飲みに出かけて明け方戻るっつうのが影響してるんですが(まさか2日連続で夜遊び&完徹するとは‥‥)。
けどね、今年は去年より楽しかったですよ。去年は異常に人が多かった記憶があるんですが、今年はちょっと減ったかな?って気がしたし。会場はずっと同じ場所だし、何より会場の構成なんかはさほど変わってないのに、今年はそんなに過ごしにくいって感じなかったし。ま、それは一昨年と今年が常に女の子と一緒に行動してたってのも大きいんだろうけどね(去年はひとりだったしな。しかも会場内で一言も発しなかった程だしな)。
で、今年は去年不便だった点を改善するという意味で、トイレ・食料・ロッカーの数に力を入れてたらしいけど‥‥トイレは男性はそんなに不便感じないけど、女性用に外に仮設トイレが設置されてたみたいね。で、実際どうだったんでしょうか?>女性の方々。あと、ロッカー。そんなに数増えたか!?って気が。確かにロッカーの場所が外に移されて、多少増えたような気がしないでもないけど‥‥UNDERWORLDの時とあまり変わらなかったような。食事は今回結構バラエティに富んでたような気がしないでもないけど、やっぱり初年度が一番良かったような気が。あ、ベトナムラーメン(フォーっていうんですか?)とかオムライスは旨かったですが。ちまきもまぁまぁだったっていう話。あ、あとポテチを300円で売るのはどうかと思います。せめて200円くらいにしときましょうよ。どうせ飲み物でボッてるんだからさ。
あとさぁ‥‥マナーが年々更に悪くなってきますね。まずゴミ。KRAFTWERK終わった後のフロアが‥‥フジロック@天神山じゃねぇんだからさ、って位にゴミの山。それと、ライヴやDJやってるフロアのど真ん中に平気で数人で座り込んでダベッてる奴ら。休憩したいんだったら後ろ行けって。踊る邪魔になるから。それと結構な数踊ってる場所で、当たり前のようにボーッと立ってて踊る人間の邪魔をする奴ら。悪気はないんだろうけど、やっぱり空気を読んで欲しいというか。他人のダンスを面白がって見てるのはいいんだけど、その踊ってる人間の邪魔になってるってことに気づいてないのがちとイタい。
とまぁ、何だかんだで毎年愚痴が多くなってるエレグラですが、今年は特に新しい発見はなかったような(特にアーティストに関して)。逆に良さ・面白さを再認識した年だったかな(KRAFTWERK然り、SQUAREPUSHER然り、まりん然り)。そういう意味では過去3回中最も面白味に欠ける年だったのかもしれないけど、俺に関して言えば十分楽しんだし、そういう人間に対して以外ではガッカリさせられることはなかったし。
来年はもっと濃い、おおっ!?と唸ってしまうような意外な人選を期待します。そう、今年のKRAFTWERKみたいにね。それと、来年2月の「MAGIC DAY OUT」でしたっけ? ライヴアクトはそんなに気になるバンドいないんですが、深夜のDJ次第では夜から行こうかな?とか思ってます。