2017年10月18日 (水)

スカート『20/20』(2017)

あのスカートが2017年にメジャーデビューという事実に驚くと同時に、何の気負いもなく極上のポップアルバムを届けてくれたことにも驚きを隠せない。いや、ホッと胸をなでおろしたと言うのが正解かもしれない。

2016年以降のスカートおよび澤部渡に対する脚光には、間違いなく目を見張るものがあったし、以前から彼を知るリスナーには「ようやく時代が追いついた」という気持ちが強かったはずだ。だからこそ、彼がメジャーフィールドでどんな勝負を見せるのかが楽しみでもあり、怖くもあった。

だが、実際完成した本作は“いつもどおり”であると同時に、ここから何かが変わっていく予兆も感じられるもの。本作収録の「手のなる方へ急げ」の歌詞ではないが、人は誰でも<元いた場所に戻りたくなる/でもゼロから踏み出すのは怖い>ものだ。

だけど、この恵まれた状況下ならきっと<どこまでも/行けそうな気がするよ>(「視界良好」)。ラストの「静かな夜がいい」を聴き終えた今はただ、本作がどれだけ高評価を得るのかが楽しみなだけ。さあ、行けるところまで行ってしまえ!

※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。



▼スカート『20/20』
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投稿: 2017 10 18 12:00 午後 [2017年の作品, スカート] | 固定リンク