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カテゴリー「2021年の作品」の270件の記事

2022年7月25日 (月)

DEEP PURPLE『TURNING TO CRIME』(2021)

2021年11月26日にリリースされたDEEP PURPLE通算22作目のスタジオアルバム。日本盤は同年12月24日発売。

前作『WHOOSH!』(2020年)から1年3ヶ月という、高齢の彼らにしては非常に短い期間で届けられた新作は、すべてカバー曲で構成された内容。過去3作から引き続き、ボブ・エズリン(アリス・クーパーKISSPINK FLOYDなど)がプロデュースを担当した、非常に肩の力が抜けた“お遊び感”満載の1枚に仕上がっています。

カバーの内訳は下記のとおり。

01. 7 And 7 Is [LOVE]
02. Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu [ヒューイ・"ピアノ"・スミス]
03. Oh Well [FLEETWOOD MAC]
04. Jenny Take A Ride! [MICH RYDER & THE DETROIT WHEELS]
05. Watching The River Flow [ボブ・ディラン]
06. Let The Good Times Roll [LOUIS JORDAN & THE TYPANY FIVE]
07. Dixie Chicken [LITTLE FEAT]
08. Shapes Of Things [YARDBIRDS / JEFF BECK GROUP]
09. The Battle Of New Orleans [ジョニー・ホートン]
10. Lucifer [THE BOB SEGER SYSTEM]
11. White Room [CREAM]
12. Caught In The Act (Going Down / Green Onions / Hot 'Lanta / Dazed And Cofused / Gimme Some Lovin')
 [フレディ・キング / BOOKER T & THE MG'S / THE ALLMAN BROTHERS BAND / LED ZEPPELIN / SPENCER DAVIS GROUP]

バンドとしては前作とそのツアーで活動に幕を下ろす予定だったのもの、コロナ禍に突入しツアーは延期。だったらと制作されたのが、メンバーお気に入りの曲を集めたカバー集だったわけです。初期にも「Hush」など数々のカバー曲をアルバムに収録してきた彼らですが、まるまるカバーでアルバムを作るのは今回が初めて。しかも、単なるルーツ回帰にとどまらず、同世代のバンドの楽曲も含む内容に。これらを成熟し切ったアダルトなサウンドで味付けすることで、“今のパープル”らしい1枚に仕上げています(もちろん、「White Room」みたいな完コピに近いものも含まれていますが)。

良くも悪くも“ユルさ”が際立つ昨今のパープルですが、それは今作も同様。過去数作ではそれが時に悪い方向に作用していたものの、今作ではすべてが良い方向に進んでいるのではという印象も。それこそ、出来の良い原曲をパープルらしく味付けすることで統一感も生まれるし、それがイアン・ギラン(Vo)の今のスタイルにもフィットしている。さらにイアン・ペイス(Dr)のスウィングするドラミングやドン・エイリー(Key)の流麗なピアノプレイ、そして先頃脱退を発表したスティーヴ・モーズ(G)の変幻自在なギタースタイルなど、各プレイヤーの技術や表現にも注目したくなるという、カバーだからこそ成し得た奇跡の内容ではないでしょうか。

バンドのエピローグとしては、これくらい肩の力が抜けていてもいいのかもしれませんね(どうやらイアン・ギランはもう1枚アルバムを作るつもりでいるようですが)。とはいえ、まさか先にスティーヴがバンドを離れることになるとは思いませんでしたが(理由が理由なので仕方ありませんけどね)。すべてのアルバムを真剣に聴いてきたバンドというわけではないので、今後しばらく彼らのアルバムにじっくり耳を傾けてみようかと思っています。

 


▼DEEP PURPLE『TURNING TO CRIME』
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2022年6月12日 (日)

STEVE CONTE『BRONX CHEER』(2021)

2021年11月5日にリリースされたスティーヴ・コンテのソロアルバム。日本盤未発売。

菅野よう子ワークスへの参加、NEW YORK DOLLSMICHAEL MONROEでギタリストとして活躍するスティーヴ。そのキャリアのスタートは80年代後半にまでさかのぼります。自身が中心となるバンドやプロジェクトはこれまで数々存在しましたが、純粋なソロ名義のオリジナルアルバムとなるとSTEVE CONTE NYC名義を除けばこれが初となります。

レコーディングはスティーヴがギター&リードボーカルを担当したほか、実弟のジョン・コンテがベース、キース・リチャーズとのコラボレーションなどで知られるチャーリー・ドレイトンがドラムを務めています。基本はこのトリオ編成で録音され、曲ごとに多数ゲストが参加しています(詳しくはこのへんを参考に)。

全11曲中10曲をスティーヴがひとりで書き下ろし、「Flying」のみ共作。マイケル・モンローの下でもアルバムごとに数曲は単独で書き下ろしていましたが、今作はそういった楽曲からも想像できるようなシンプル&ストレートなロックンロール満載の、ご機嫌な1枚に仕上がっています。

基本的には2〜3分程度のアーシーなロックンロールが中心。「The Human Animal」や「Liar Like You」といった冒頭2曲や「Gimme Gimme Rockaway」あたりはマイケル・モンローに似合いそうですが、むしろ本作はカラー的に後期NEW YORK DOLLSのほうに近いのかも。ところどころでパンクロックからの影響もにじませていますが、ブルースやソウルの影響下にあるアメリカンロック主体の作品なので、マイケルのリスナーよりもTHE ROLLING STONESあたりのファンに強くアピールする内容かもしれません。

スティーヴのシンガーとしての力量は菅野よう子ワークスで実証済みですが、本作で聴くことのできる彼の歌声はワイルドなロックチューンよりも「Guilty」みたいにソウルフルなミディアム/スローナンバーで活きるような気がします。また、それにあわせた彼のギタープレイも非常にエモーショナルで、直情的な楽曲が多いマイケルの作品ではなかなか聴くことができないプレイやフレーズも豊富に含まれています。

こういう作品は文字でしのごの説明するより、まずは音から入ってもらうのが一番かな。ストーンズ関連の作品はもちろんですが、イジー・ストラドリンTHE BLACK CROWESの初期作品が好きな方にも十分アピールする内容だと思うので、本文中に出てくるアーティスト名にピンと来た方は迷わずチェックすることをオススメします。

 


▼STEVE CONTE『BRONX CHEER』
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2022年6月10日 (金)

nothing, nowhere.『TRAUMA FACTORY』(2021)

2021年2月18日にリリースされたnothing, nowhere.の4thアルバム。日本盤未発売。

nothing, nowhere.は米・ヴァーモント出身のラッパー/シンガーソングライター/プロデューサーのジョー・ムルヘリンのステージネーム。2015年のアルバム『THE NOTHING, NOWHERE LP』で本格的な音楽活動を開始して以降、トラップをベースにしたエモラップやオルタナティヴロック、モダンポップなど、ジャンルの枠を超えた作品を提供し続けています。また、トラヴィス・バーカーからDASHBOARD CONFESSIONALまで、ジャンルレスなアーティストとの共演も多く、直近ではポストハードコア/スクリーモ系のSILVERSTEIN新作『MISERY MADE ME』(2022年)にも参加し話題となりました。

エモやラウド、エレクトロなどを中心としたレーベル・Fueled by Ramenから2作目のアルバムとなる本作は、予定されていた2020年夏のツアーがコロナの影響で中止になったことから制作開始。こうした時代の混乱は歌詞や作風にも大きな影響を与え、痛みや苦しみを乗り越えた先にある人生の目的を追求することが歌われています。

昨今のダウナー系ヒップホップやダークポップよりの現代的ポップス、さらにはエモパンクなどオルタナティヴロックなどの色合いもミックスされた本作。エモーショナルさが際立つオルタナロック調の「Fake Friend」や「Pretend」「Nightmare」、The New York Timesが「初期のBEASTIE BOYSのドラムスにRAGE AGAINST THE MACHINEの吠えるようなラップを展開した正義感に燃えるラップロックリヴァイヴァル」と評した「Death」など、ロック/ラウド系ファンにもアピールする楽曲も複数含まれていますが、どの曲も非常にキャッチーなメロディが印象的で、ヒップホップリスナーのみならずロック層、あるいはラウド系リスナーにもしっかりリーチする内容ではないでしょうか。

もちろん、「Lights (4444)」や「Exile」のようなダウナー系歌モノ・ヒップホップも随所に散りばめられており、ベースにあるのがヒップホップであることは忘れていない。ヒップホップやトラップを起点に、エレクトロやラップコアやラウドロック、エモパンクやポップパンク、オルタナティヴロック、さらにはニューウェイヴやポストパンクからの影響も散りばめている。2022年という時代において、もはやジャンルは細かなセグメント分けは重要ではないことを強く実感させる、“今ならでは”の1枚ではないでしょうか。

僕自身、SILVERSTEINの新作で彼の名前を初めて目にし、初めてnothing, nowhere.のアルバムに触れた口なので、ここから旧譜をどんどん掘っていこうと思っているタイミング。今年リリースされたデジタルシングル「Sledgehammer」や「MEMORY_FRACTURE」もそれぞれタイプの異なる良曲ですし、いろいろ楽しみがいがありそうです。

 


▼nothing, nowhere.『TRAUMA FACTORY』
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2022年6月 6日 (月)

WHILE SHE SLEEPS『SLEEPS SOCIETY (SPECIAL EDITION)』(2022)

2022年6月3日にリリースされたWHILE SHE SLEEPSの5thアルバムのリパッケージ盤。日本盤未発売。

昨年4月に発表しUK総合チャート59位、同ロック&メタルチャート7位を記録した『SLEEPS SOCIETY』から、一部楽曲の別バージョンや新曲などを追加・差し替えする形で、オリジナルの11曲から16曲へとボリュームアップした本バージョン。カラフルなオリジナルのアートワークから、黒地で木目調のシックなデザインへと変更され、不思議とゴージャスさが増す結果に。これはこれで好きだな。

気になる内訳のうち、差し替えになったのがM-3「Systematic」。こちらはラウ・レイノルズ(Vo/ENTER SHIKARI)のラップをフィーチャーした新バージョンに変更され、これはこれでカッコいい仕上がり。もともと本作、「Nervous」にはサイモン・ニール(Vo/BIFFY CLYRO)、「No Defeat For The Brave」にはデリック・ウィブリー(Vo/SUM 41)がそれぞれゲスト参加していたので、より豪華さが増しましたね。

また、新たに追加されたトラックのうち「Eye To Eye」「The Enemy Is The Inner Me」「Fakers Plague」「The Long Way Home」の4曲がアルバム未収録だったナンバー。このうち「Fakers Plague」は2019年12月にデジタルリリース済みだった1曲で、前作『SO WHAT?』(2019年)発売後に配信された楽曲なので、マインド的には前作寄りなんじゃないかと思ったら今作側だったんですね。

「Eye To Eye」はこのリパッケージ盤からのリード曲ですが、キャッチーなシンガロングパートを含むアップテンポのモダンメタルチューン。『SLEEPS SOCIETY』オリジナル盤にはなかったタイプで、今作の印象を良い意味で変えてくれる効果を持つ1曲です。一方、「The Enemy Is The Inner Me」は適度なデジタルテイストを含むキャッチーなナンバー。路線的にはアルバムの流れを汲むものですが、方向性的にはさらに一歩踏み込んだ感があるのでは。そして、「The Long Way Home」はヒップホップやエレクトロニカの影響下にあるチルナンバー。アルバムではひとつ前に置かれた「Fakers Plague」が同じくデジタル色の強い方向性だけに、この流れは非常に良いのではないでしょうか。さらにその前に配置されたタイトルトラック「Sleeps Society」からの3連続で、このバンドが新たに放つ強烈さが増幅される結果になっていますしね。

そして、「The Long Way Home」に続くのがもうひとつの新録曲「You Are All You Need (Acoustic)」。M-2に配置された楽曲の別バージョンですが、同じ“静”でもエレクトロニカからアコースティックへと流れる構成は非常に興味深いものがあり、これはかなり良いのではないでしょうか。ハーモニー/コーラスワークを強調したアレンジも好印象ですし。これがあるから、最後の2曲(「Call Of The Void (feat. Sleeps Society)」「DN3 3HT(The End)」がより活きていますし。

2021年に発表したものの、同作を携えたツアーが思うように行うことができず、1年前よりも状況が好転し始めたこのタイミングに新曲を追加してアルバムをもう一度プロモーションしよう、というアイデア自体はいろんなバンドが試みています。WHILE SHE SLEEPSの今作も同様なのですが、彼らの場合バンドが昨年の時点で挑戦した新規軸がちゃんと伝わり切らなかったので、このリパッケージ盤は彼らの変化をよりわかりやすい形で伝えるという意味でも好企画なんじゃないかと思います。全16曲/67分とかなり長尺な作品になってしまいましたが(オリジナル盤は約44分でしたしね)、アルバム自体の印象はより良くなった気がしています。

 


▼WHILE SHE SLEEPS『SLEEPS SOCIETY (SPECIAL EDITION)』
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2022年4月27日 (水)

ERRA『ERRA』(2021)/『ERRA (DELUXE EDITION)』(2022)

2021年3月19日にリリースされたERRAの5thアルバム。日本盤未発売。

Sumerian Recordsから新たにUNFDへと移籍して発表された2年7ヶ月ぶりの新作。カーソン・スロヴァク&グラント・マクファーランドというAUGUST BURNS REDやLIKE MOTHS TO FLAMESなどの諸作品でタッグを組んできたプロデューサーを迎え、Djentを通過したプログメタル的要素とメタルコアならではのヘヴィ&キャッチーさがバランス良く織り交ぜられた良作に仕上がっています。

正直言ってしまうと、彼らに対する個人的興味は2作目『AUGMENT』(2013年)をピークに、以降の新作ごとに熱が冷めていることを感じていました。特に前作『NEON』(2018年)はなんとももどかしさの残る1枚だっただけに、この新レーベル移籍作に対する期待値もリリース当時はそこまで高くなかったと思います。

しかし、実際にアルバムに触れると、多数のフックが用意された楽曲が並ぶことに気付きます。オープニングを飾る「Snowblood」のクセになる要素満載な仕上がりについては、先の『AUGMENT』レビューでも軽く触れていましたが、もちろんこの曲のみならずヘヴィ&プログレッシヴ、そしてメロウでキャッチーな楽曲が豊富。かつ、メロウなパートになった途端に浮遊感が強まる仕掛け(エレクトロ調アレンジやボーカルの重ね方によるものが大きいのかな?)もさすがの一言で、過去2作での迷走がまるで嘘だったかのような充実度の高さを堪能することができます。

「House Of Glass」や「Shadow Autonomous」のようなキラーチューンもしっかり用意されており、かと思えばなんとなくDOKKENあたりを思い浮かべてしまう(僕だけ?)「Elecric Twilight」、NINE INCH NAILSがプログレッシヴなメタルコアにトライしたような「Scorpion Hymn」、前のめりの疾走感がたまらなく心地よい「Ramnant」のような楽曲も存在し、バラエティの豊かさは過去イチ。ボコーダーを用いたイントロから手数の多いリフワークへと続く「Lunar Halo」、ギターのクリーントーンを効果的に用いた「Vanish Canvas」の気持ちよさも随一で、この手のジャンルが好きな方にはたまらない1枚ではないでしょうか。

個人的には2021年のベストアルバムから外していましたが、忘れた頃に触れると「ああ、やっぱり入れておけばよかった……」と思わずにはいられない、そんな1枚です。

 


▼ERRA『ERRA』
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そんな同作のリリースから1年後の2022年3月18日、アルバム本編に新規録り下ろし楽曲7曲を追加したデラックスエディションがアナログ盤&デジタル限定でリリースされました。実は、こちらの発表で久しぶりに本作に触れ、改めて内容の素晴らしさに気付かされたのでした。

この改訂バージョンには新曲「Sol Absentia」「Psalm Of Sedition」「Nigh To Silence」のほか、SPIRITBOXのコートニー・ラプランテ(Vo)を新たにフィーチャーした「Vanish Canvas」、そしてMUSE「Stockholm Syndrome」、AUDIOSLAVE「Light My Way」、NINE INCH NAILS「Heresy」のカバーというボリューミーなボーナストラックを追加。EP〜ミニアルバム並みに充実した内容は、これだけでも単体として発表できたんじゃないか?と思うほどです。

新曲3曲は基本的にアルバム『ERRA』の延長線上にある仕上がり。個人的には「Psalm Of Sedition」のアグレッションに満ちた作風がお気に入りです。また、「Vanish Canvas」新バージョンもコートニーの持ち味がしっかり表れており、個人的にはこっちのバージョンのほうが好みかな。

そして、気になるカバー3曲。「Stockholm Syndrome」は原曲自体がメタリックな方向性でしたが、今作ではより厚み/重みが増しており、後半のアレンジ含め良カバーと呼べるものだと断言できます。「Light My Way」も原曲のクラシックロックテイストを見事な形でメタルコア化しており、こちらも好印象。さらに「Heresy」も原曲のテイスト/良さをそのままに、しっかりメタルコア調へと進化させることに成功しています。ぶっちゃけ、このカバー3曲だけでもおなかいっぱいになるはず。

ボートラが加わったことで全19曲/約87分と長尺な作品になってしまいましたが、それでも聴く価値のある理パッケージ盤だと断言しておきます。

 


▼ERRA『ERRA (DELUXE EDITION)』
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2022年4月11日 (月)

AEROSMITH『1971: THE ROAD STARTS HEAR』(2022)

2022年4月8日にされたAEROSMITHのレア音源集アルバム。日本盤は同年4月20日発売予定。

本作はバンドがアルバム『AEROSMITH』(1973年)でメジャーデビューするよりも前の、1971年に録音された貴重なリハーサル音源をコンパイルしたもの。昨年2021年11月には「Records Store Day 2021」の一環として、アナログ盤&カセットテープのみで数量限定販売されたものの、短期間で市場から姿を消した、ファンアイテムとしても非常に希少価値の高い1作として知られる作品でした。

先の限定発売から5ヶ月を経て、ついにCD&デジタルで一般流通が開始された本作。全8トラックで約38分という昔ながらのボリュームで非常に聴きやすい1枚です。内容的にも2分に満たないスタジオセッションを含む「Intro」から、のちにデビュー作『AEROSMITH』に収録されることになる「Somebody」「Walkin' The Dog」「Movin' Out」「Dream On」「Mama Kin」に加え、6thアルバム『NIGHT IN THE RUTS』(1979年)でリメイクされることになるジャズ・ギラムのカバー「Reefer Head Woman」、ライブアルバム『CLASSICS LIVE』(1986年)で初公開された「Major Barbra」のオリジナルバージョンと、非常に貴重な音源の数々を楽しむことができます。

音質的には決してベストとは言い難い、カセットテープ録音を元にした音源。そこに関してはマイナスポイントかもしれませんが、可能な限りレストアが施されていることで、今の耳でもそれなりに楽しむことができるはずです。むしろスピーカーを通して聴いていると、このラフなサウンドが生々しいバンドサウンドと相まって、逆に迫力が増すのではないでしょうか(と、僕は解釈して楽しんでおります)。

『AEROSMITH』収録曲の数々はスタジオ音源とは異なるアレンジや歌詞も見つけることができ、その未完成具合もファンとしては興味深いポイント。特に「Dream On」に関しては大きな違いを見つけることができることでしょう。スティーヴン・タイラー(Vo)がピアノを弾いて歌っている(であろう)アレンジと、ジョー・ペリー(G)のギターがそこまで主張が強くない点、そしてエンディングに3rdアルバム『TOYS IN THE ATTIC』(1975年)収録曲の「You See Me Crying」のピアノフレーズがフィーチャーされていたりと、初期ならではの試行錯誤が透けて見えてきます。こういうメジャーキーに転調するエンディングも悪くないし、DEREK AND THE DOMINOS「Layla」と被るところもクスッと笑えます。

さらに、「Mama Kin」のAメロがギターフレーズ、メロディライン含めまったく異なる点も興味深い。この気の抜けたアレンジ、最初こそ違和感ありまくりでしたが、何度か聴いているとサザンロックっぽくてこれはこれでアリかもと思えてきました。こういう違いを楽しめるの、良いですね。

スタジオ作品としては『MUSIC FROM ANOTHER DIMENSION!』(2012年)以降、もはやニューアルバムには期待できそうにないAEROSMITH。今後はこうした秘蔵音源がどんどん掘り起こされて、新たにカタログの権利を取得したUniversal Musicを通して定期的にリリースされていくのかしら。それをバンドが望んでいるのであれば、こちらとしてはそれを受け入れるのみ。既存曲で構成されたベストアルバムを続発するくらいなら、レア音源集や未発表ライブアルバムにも期待したいところです。

 


▼AEROSMITH『1971: THE ROAD STARTS HEAR』
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2022年3月28日 (月)

MATT BELLAMY『CRYOSLEEP』(2021)

2021年7月16日にリリースされたマシュー・ベラミーのコンピレーションアルバム。日本盤未発売。

MUSEのフロントマン、マシュー・ベラミー(Vo, G)が2019〜21年にデジタルリリースしたソロ(マット・ベラミー)名義による楽曲、およびグレアム・コクソン(BLUR)やマイルズ・ケイン(THE LAST SHADOW PUPPETS)らと結成したTHE JADED HEARTS CLUBの楽曲など、マシューがMUSE以外で歌唱した楽曲/インスト曲を集めた作品集。2021年夏の「Record Store Day」目玉企画として、アナログ盤限定でリリースされ、これにあわせてデジタル/ストリーミングでも発表されました。

純粋なソロアルバムとして制作された内容ではないので、あえてコンピレーションアルバムと呼ぶことにしますが、その内容は非常に“パーソナル”な仕上がりで、もしかしたらいずれこういう作風のソロ作品を作っていたとしても不思議じゃないのかもしれません。その“パーソナル”というのは、音数の少ない内省的な作風といいましょうか、マシューの“静”の側面に特化したテイストで統一されています。

MUSEの「Unintended」(1stアルバム『SHOWBIZ』(1999年)収録曲)や「Take A Bow」(4thアルバム『BLACK HOLES AND REVELATIONS』(2006年)収録曲)のピアノ弾き語りを中心としたアコースティックバージョンは、このアルバムならではの作風。特に後者の“Four Hands Piano”バージョンは2つのピアノ演奏を重ねた、本作の中でも非常に華やかさを放つ仕上がりです。

また、「Guiding Light (On Jeff's Guitar)」は5thアルバム『THE RESISTANCE』(2009年)収録曲「Guiding Light」に、マシューが購入した「かつてジェフ・バックリーが名作『GRACE』(1994年)を録音する際に使用したテレキャスター」を使ってリレコーディングした未発表バージョン。あえてなのか、ここでのギタープレイやアレンジがどことなく『GRACE』収録曲の「Hallelujah」を彷彿とさせるものがあります。これはナイス再録ではないでしょうか。

このほか、サイモン&ガーファンクル「Bridge Over Troubled Water」のカバーでは、彼にしては至極シンプルな仕上がりですし(本作的なアレンジとも言えますが)、エレクトロニクスのテイストが強い「Behold, The Glove」「Simulation Theory Theme」は70年代のSF映画を思わせる作風でいかにも彼らしい(この2曲は同タイトルのMUSE 8thアルバム『SIMULATION THEORY』(2018年)のフィルム作品で使用されたもの。作風としては同作の延長線上と言えるのかな)。THE JADED HEARTS CLUBとしてエルヴィス・プレスリーの「Fever」をカバーしたこのテイクも、自然と本作のテイストに馴染んでいるし、最後に再び「Unintended」の“Piano Lullaby”と題したインストバージョンで締めくくるのも、このアルバムのカラーにぴったり。既存曲/未発表バージョンで構成されたコンピ盤とはいえ、最初から最後まで統一感が強いのはマシュー・ベラミーならではといったところでしょうか。

2022年8月26日には約4年ぶりとなるMUSEのニューアルバム『WILL OF THE PEOPLE』のリリースも決定し、すでに「Won't Stand Down」や「Compliance」といった新曲も先行配信されています。まだ5ヶ月も先のことなので、きっとその間にもあと数曲はアルバムから新曲が公開されるかと思いますが、その前にMUSEの過去作に加えこのソロ作品もきっちりフォローして、来たる新作に備えてみてはどうでしょう。

 


▼MATT BELLAMY『CRYOSLEEP』
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2022年1月30日 (日)

DAVID BOWIE『TOY (TOY:BOX)』(2022)

2022年1月7日にリリースされたデヴィッド・ボウイの3枚組未発表音源集。日本盤は同年1月12日発売。

本作は当初、『TOY』というタイトルで2001年3月にリリースを予定していたものの、当時のレーベル(Virgin Records)から発売を拒否されたことからお蔵入りに。その後Virginを離れ、本作に収録されたトラックのいくつかを元にしながら、新たなアルバムとして完成されたのがトニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎えた『HEATHEN』(2002年)でした。

『'hours…'』(1999年)で原点回帰とも言えるスタイルに立ち返り、同作を携えて2000年初夏の『Glastonberry Festival』でヘッドライナーを務めたボウイは、その手応えを抱えたままツアーメンバーと同年夏〜秋にスタジオ入り。活動初期の楽曲(主に「Space Oddity」でのブレイク前中心)を今のボウイの技術とこのバンドメンバーの演奏/アレンジ力で表現したらどうなるか……それが『TOY』と題されたアルバムのテーマでした。

アルバムのプロデュースを手がけたのは、『'hours…'』から引き続きマーク・プラティとボウイ自身。レコーディングにはアール・スリック(G)、ゲイル・アン・ドロシー(B)、マイク・ガーソン(Key)、スターリング・キャンベル(Dr)とお馴染みの面々が参加し、ストリングスアレンジではトニー・ヴィスコンティの名前も見つけることができます。作品のテイスト的には『'hours…'』と『HEATHEN』の中間と言えるもので、まさにこの2作の間に制作されることがわかる、両作の橋渡し的内容と言えるもの。シンプルなバンドアンサンブルで表現された良曲の数々は、確かにボウイらしい革新的な要素や派手さこそ皆無ですが、制作から20年以上経った今聴いてもまったく色褪せることのないものばかり。もっと言えば、楽曲自体は50年以上前に制作されたものなわけで、そこを差し引いても正真正銘のエヴァーグリーンな名曲集と言えるでしょう。

ボウイは本作を“サプライズリリース”したかったようですが、当時の体制では今みたいにノンプロモーションで突然市場にアルバムを出荷することは不可能に近かった。さらに、当時のレーベルは枯れに枯れまくった本作をどう売っていいかわからなかった。いろんな意味で“早すぎた”アルバムだったのかもしれませんね。しかし、当時53歳のボウイにとって音楽人生および一人の人間として折り返しに入ったタイミングに、ある種懐古的な作品に着手したというのも興味深い話であり、真の意味での次のステップを踏み出す前に絶対的に必要な作業だったのかもしれません。

収録された12曲の大半は、すでに『HEATHEN』のデラックス盤やシングルのカップリング、ベストアルバム『NOTHING HAS CHANGED』(2014年)などで公開されてましたし、2011年にリークされたバージョンとは内容が少々異なります。ですが、(ボウイ死後の編集されたとはいえ)今回の12曲入りバージョンこそが真の意味での『TOY』として受け取ることにしておきます。

なお、本作は3枚組ボックスに先駆けて、アルバム本編(12曲)が2021年11月26日にボックスセット『BRILLIANT ADVENTURE (1992-2001)』の一部として先行リリース。今回発売されたのはアルバム本編を収めたDISC 1、本編から漏れた「Liza Jane」「In The Heat Of The Morning」のほか『TOY』収録曲の別バーションを収めたDISC 2、アコースティック楽器と歌のみでシンプルに表現された『TOY』収録曲にエレクトリック楽器を新たオーバーダブした“Unplugged & Somewhat Slightly Electric”バージョンで構成されたDISC 3の3枚組となっています。DISC 2の“Alternatives & Extras”はマニア向けかもしれませんが、アルバム本編(DISC 1)とあわせてDISC 3はぜひとも聴いてもらいたいところ。同じ曲でも味付け次第でまったく別モノになるんだということがわかるし、どちらもボウイらしさに満ち溢れた内容なので……ゆっくり、じっくりと味わってほしいです。

ボウイのキャリアを総括したボックスセットシリーズも、残すところ『HEATHEN』、『REALITY』(2003年)、『THE NEXT DAY』(2013年)、『★ (BLACKSTAR)』(2016年)までをまとめた最終章のみ。今のところ2023年発売を予定しているそうですが、『★』完成後に着手したデモ音源が日の目を見るのかを含め、その内容が気になるところです。

 


▼DAVID BOWIE『TOY (TOY:BOX)』
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2022年1月14日 (金)

LOUDNESS『SUNBURST〜我武者羅』(2021)

2021年12月29日にリリースされたLOUDNESSの29thアルバム(オリジナルフルアルバムとしては28枚目)。海外では2022年7月29日発売。

2018年1月発売の『RISE TO GLORY -8118-』以来、実に4年ぶりのオリジナル新作。同作リリース直後に鈴木政行(Dr)の脳梗塞発症に伴い、一時はサポートドラマーに西田竜一を迎えて活動していましたが、2020年以降はコロナ禍の影響もあり、思うように海外での活動ができずにいた彼ら。そんな中でも、鈴木は復帰に向けてじっくりリハビリを続け、2021年末のワンマンライブでは約20曲を叩き切るなど現布陣での完全復活を果たしています。

キャリア初の2枚組スタジオアルバムとなった本作は、海外でのツアーなどが制限されている現状を踏まえてか、日本人であることのアイデンティティを重視した内容に。かつ、2021年は結成&デビュー40周年という節目であったことも影響し、日本語タイトル&日本語詞中心の楽曲で大半を占められています(英語詞ナンバーは「STAND OR FALL」「The NAKIGARA」の2曲のみ)。がっつり日本語で歌われるアルバムって、もしかして『Racing/音速』(2004年)以来かな? ただ、歌詞の雰囲気的には同作以前の、むしろ初期の『DISILLUSION 〜撃剣霊化〜』(1984年)までの彼らに近い印象を受けます。実際、楽曲の質感や方向性も初期のプログロック的なアレンジを含むハードロック的ですしね。

最初、8曲入りディスク2枚で85分というボリュームに対しては、個人的には否定的でした。特にコンセプチュアルな内容でもない限り、今の時代に90分近い長尺の作品を発表するのはリスキーだし、そこまで集中して楽しめるものなのかな?って。それよりは10曲前後にまとめて焦点を絞ったほうが完成度も高まるんじゃないか、と思ったんです。

実際に2枚通して聴いてみると……意外と最後までスルスル聴き進められて、予想以上に満足できた事実に気付かされます。それは、初期のスタイルに回帰しつつも現代的な演奏や味付けを維持していることで、初期のLOUDNESS的でありながら『RISE TO GLORY -8118-』から続く歴史の先でもあると認識しながら楽しめるからではないでしょうか。

最初のインスト「Rising Sun」こそ「若干ユルいかな?」と思ったものの、先行披露されていた「OEOEO」や「大和魂」、そして「Crazy World」「STAND OR FALL」といった“らしい”楽曲を耳にするたびに「そうそう、これこれ!」とニヤニヤしてしまい、中盤以降も「日本の心」のようなファストチューン、「エメラルドの海」などの王道感の強いミディアムナンバー、久しぶりにポップサイドが強調された「天国の扉」など、充実した楽曲が揃っていることで最後まで飽きずに楽しめるんです。ある意味では歴史を総括したかのような内容でもあることから、確かにこれを10曲前後にまとめると散漫さがよい目立ってしまうかもしれない。そういった意味では、16曲というボリュームにしたことは正解だったのかもしれません。

ヘヴィな曲(それも往年のHR/HM的なものからモダンなものまで)、疾走感の強いファストチューン、メロディアスなバラード、そしてポップサイドを象徴するナンバーなど、LOUDNESSというバンドが築き上げてきた40年の歴史を凝縮し、かつバンドの原点である「日本人によるHR/HMバンド」にこだわった歌詞や作風は2021年というコロナ禍でなければ生まれなかったものかもしれない。偶然の産物かもしれませんが、結果としてはこの形で大正解だったと断言できる1作です。ここまで飽きずに何度も聴けるLOUDNESSのアルバム、本当に久しぶりかもしれません。

ただ、唯一の難点を挙げるとするならば、流通の関係などもあるのか国内でのデジタルリリースおよびストリーミング配信が未実施なこと。もちろんそうしたことが作品の良し悪しに関係するわけではありませんが、YouTubeなど動画サービスにも関連動画がないことからネット上で試聴することができず、フィジカル(CD)以外で本作にじっくり触れることがでいないというハードルの高さが生じてしまう。それは、この時代においてはちょっと厳しいものがあるかもしれません。ただ、そういうこともあってか(かつ年末リリースという新作が少ない時期というのも手伝って)、本作はオリコンデイリーチャートで最高1位、週間ランキングでは『LOUDNESS』(1992年)の2位、『THUNDER IN THE EAST』(1985年)の4位に次ぐ最高5位という好記録を残しています。

なんてことを考慮すると、実は本作の施策ってサブスク主流の現代において「音楽の価値」や「フィジカルのファンアイテム化」など、さまざまな課題を提示するものかのかもしれませんね。

 


▼LOUDNESS『SUNBURST〜我武者羅』
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2022年1月 1日 (土)

2021年総括

昨日のエントリー(2021年総括:HR/HM、ラウド編)にも書いたように、2021年は前年から引き続き新型コロナウイルスの影響が響いた1年でした。夏くらいまでは一喜一憂の日々を過ごしてきたものの、ワクチン接種など少しずつ動きもあったことで、秋から年末にかけて感染者数も1年前と比べると少し落ち着きを見せています。そういったポジティブな要素が影響し、エンタメ界も少しずつ明るい兆しを見せ始めています。もちろん、2年前と比べたら明らかに違った日常にはなってしまいましたが、それでも新たなスタンダードを確立させようと我々も日々奮闘し続けているところ。さて、この状況が春、そして夏場のフェスシーズン、年末までにどう変わっていくのか、じっくり見届けたいと思います。

2021年の総括に関してです。今年も昨年同様に「アルバム/シングル/楽曲と枠にこだわらず、20作品に縛る」形でまとめさせてもらいました。また、サブスクの普及により、数年がかりでヒットする(リスナーにまで浸透する)ケースも顕著になってきているので、セレクトする作品に関しても特に2021年発売には拘っておりません。それと、ヘヴィ/ラウド系は先に紹介したエントリーにて総括しているので、こちらでは省いております。

こちらも特に順位付けをせず、アルファベット→50音順で掲載しております。

 

ABBA『VOYAGE』(Apple Music)(アルバム/レビュー

 

THE ANCHORESS『THE ART OF LOSING』(Apple Music)(アルバム/レビュー

 

ARLO PARKS『COLLAPSED IN SUNBEAMS』(Apple Music)(アルバム)

 

BTS「Butter」(Apple Music)(楽曲)

 

DAVE GAHAN & SOULSAVERS『IMPOSTER』(Apple Music)(アルバム/レビュー

 

FAYE WEBSTER『I KNOW I'M FUNNY HAHA』(Apple Music)(アルバム)

 

Liella!「始まりは君の空」(Apple Music)(楽曲)

 

Little Glee Monster「REUNION」(Apple Music)(楽曲)

 

MÅNESKIN「I Wanna Be Your Slave (with IGGY POP)」(Apple Music)(楽曲)

 

MANIC STREET PREACHERS『THE ULTRA VIVID LAMENT」(Apple Music)(アルバム/レビュー

 

SUPER BEAVER『アイラヴユー』(Apple Music)(アルバム)

 

WAVVES『HIDEAWAY』(Apple Music)(アルバム)

 

WEEZER『OK HUMAN』(Apple Music)(アルバム/レビュー

 

ウマ娘「うまぴょい伝説」(Apple Music)(楽曲)

 

からあげ姉妹「1・2・3」(Apple Music)(楽曲)

 

楠木ともり『narrow』(Apple Music)(EP/レビュー

 

櫻坂46「流れ弾」(Apple Music)(楽曲)

 

鞘師里保『DAYBREAK』(Apple Music)(EP)

 

ドレスコーズ『バイエル』(Apple Music)(アルバム)

 

22/7「ヒヤシンス」(Apple Music)(楽曲)

 

海外アーティストに関しては、メタル/ラウド以外は相変わらず女性ボーカルものを聴く機会が多く、あとは旧譜のリイシューばかり。最新のポップスはヒットチャートものをまとめたプレイリストなどで触れているものの、やっぱり耳に残ったのはBTSと、それ以外だとMÅNESKINあたりかな。DRY CLEANING『NEW LONG LEG』は最後までギリギリ入れるか悩みましたが。

特に国内アーティストに関してもいろいろ悩みましたが、こんな感じでしょうか。楠木ともりさんは上半期総括では2nd EP『Forced Shutdown』をセレクトしましたが、常に最新作がベストを更新している印象もあるので(かつ年末のライブも素晴らしかったので)3rd EPを選出。日向坂46「君しか勝たん」もギリギリまで悩みましたが、それ以外の楽曲/アルバムが素晴らしすぎてこういう結果となりました。ここから漏れた作品だとGuilty Kiss『Shooting Star Warrior』(アルバム)、INORAN『ANY DAY NOW』、鈴木愛奈『Belle révolte』、矢野顕子『音楽はおくりもの』、和田彩花『私的礼讃』、楽曲単位だとOfficial髭男dism「Universe」、toku「ずるいよ、桜 feat. 神田沙也加」、アネモネリア「巣立ちの歌」、伊藤美来「No. 6」、乃木坂46「最後のTight Hug」などなど。

明日は、本サイトのエントリーにおける総括を実施予定。年末年始はこういう形の更新で、ここ1年を振り返ることができたらと思います。

 

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