カテゴリー「2025年のライブ」の4件の記事

2025年8月 7日 (木)

DEAFHEAVEN JAPAN TOUR 2025@神田スクエアホール(2025年8月6日)

Img_1255 昨年7月から1年強で早くも実現したDEAFHEAVEN来日公演。確かに昨年の東京公演のMCで「これから新作制作に取り掛かる」とは言っていたものの、まさかそのアルバム『LONELY PEOPLE WITH POWER』が今年3月末には発売され、同作を携えた再来日ツアーまで決まるとは。『LONELY PEOPLE WITH POWER』はRoadrunner Records移籍作ということで、国内ではワーナーミュージック・ジャパンが配給するはずも国内盤CDのリリース予定がないことから、さすがに単独来日は厳しいかなと思っていたのですが、この決定は嬉しい限りです。

昨年は前方でがっつり目に焼き付けるといった感じでしたが、今回は音もしっかり浴びたいという思いが強かったので、後方を陣取ることに。会場に選ばれた神田スクエアホールは床がフラットなため後方は見にくいイメージがあったのですが、この日は客入り的に8割強といったところで、かつ視界を遮る高身長のお客さんを避けたこともあってか、かなり見やすかったと思います。

定刻を5分ほど過ぎた頃に会場が暗転し、『LONELY PEOPLE WITH POWER』のオープニングを飾るSE「Incidental I」が鳴り始めるとフロアの熱量もいきなりマックスに。メンバーがひとり、またひとりと登場し、最後にフロントマンのジョージ・クラーク(Vo)が姿を現します。去年の時点では長髪だったジョージ(ここ数年定着してましたよね)、。坊主は初期以来かな。今のいかつい体系とぴったりではないでしょうか。

Img_1240ライブはアルバム同様、「Doberman」「Magnolia」と進行していくのですが、相変わらず音のバランスが抜群に良い。この手のバンドにしては爆音すぎず、むしろ若干抑えめかなと心配になってしまうほどでしたが、その不安も「Brought To The Water」あたりで解消。単にドラムの音量が大きくなっただけだと思いますが(かつ、こちら側の耳も慣れてきたのも大きい)、これくらい“鳴って”いるとむしろ生の現場ではより高揚感が増すので、結果オーライかな。

前回のツアーは2nd『SUNBATHER』(2013年)から当時の最新作『INFINITE GRANITE』(2021年)までの4作やEPから満遍なく選出されたオールタイムベストでしたが、今回は純然たる新譜ライブ。全12曲(オープニングSEIncidental I」含む)中9曲が『LONELY PEOPLE WITH POWER』からとあって、非常に新鮮な気持ちでライブと向き合うことができました。と同時に、過去作から厳選されたのが2nd『SUNBATHER』から「Sunbather」と「Dream House」という代表曲、そして前回のツアーでオープニングを飾った3rd『NEW BERMUDA』(2015年)からの「Brought To The Water」という事実も、新作がどういうモードで制作されたのかが伝わり、非常に興味深いものがありました。

個人的ハイライトは「The Garden Route」「Heathen」「Amethyst」の中盤かな。「Sunbather」から自然な流れでつないでいったのもよかったですし(特に今回は曲間、無音になることなくギターのエフェクト音などで次曲へとシームレスでつなぐ演出が素晴らしかった)、悲哀さの中に浮かび上がる美しさがハンパなかった。クライマックスと呼ぶに相応しい流れだったと思います。

Img_1255 で、バンドは「Amethyst」のエンディングから再び「Incidental II」へと流れる過程でステージを一旦あとにするのですが、構成的にはここからがアンコールということでいいのかな。「Incidental II」のエンディング付近でバンドが再び登場し、即興的な演奏を加えてから「Revelator」へとなだれ込む流れも圧巻でした。で、名曲「Dream House」で終了……ではなく、さらにもう一発「Winona」で正真正銘のエンディングを迎えるわけですが、この「Winona」が本当に素晴らしかった。多幸感満載の「Dream House」ではなく「Winona」で締めくくるのが今のDEAFHEAVEN、いや、『LONELY PEOPLE WITH POWER』で展開される世界観にぴったりということなんでしょう。見事なセットリストだと思います。

前回のツアーは全8曲で80分、今回は全12曲(SE含む)で85分と尺的にはほぼ一緒ですが、これくらいの長さが彼ららしいですし、腹八分目で終わるからこそ「早く次を!」と期待したくなるんでしょうね。もうさ、毎年来日してくださいよ。特に『LONELY PEOPLE WITH POWER』の楽曲は夕方以降の野外で聴いたときに、その魅力をより発揮すると思うので、次はフジロックで!(夕方以降のWHITE STAGEは難しいかもしれないので、FIELD OF HEAVEN……は色が違うか。結局RED MARQUEEになるのかな)

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セットリスト
SE. Incidental I
01. Doberman
02. Magnolia
03. Brought To The Water
04. Sunbather
05. The Garden Route
06. Heathen
07. Amethyst
アンコール
08. Incidental II
09. Revelator
10. Dream House
11. Winona

2025年7月 6日 (日)

BLACK SABBATH / OZZY OSBOURNE: BACK TO THE BEGINNING(2025年7月5日)

Bttb オジー・オズボーンのステージを最初に観たのは、1991年10月の“引退”ツアー@日本武道館。ちょうどアルバム『NO MORE TEARS』をリリースした直後で、この日本公演から最後のワールドツアーが始まったんですよね。なので、自分にとってこれが最初で最後のオジーになる予定でした。あの時点でオジー42歳。今ならメタルをするには全然若いんですけどね。

で、その後に関してはご存知のとおり。最後の来日は2015年11月の『Ozzfest Japan 2015』になるのか。その2年前の『Ozzfest Japan 2013』BLACK SABBATHでの来日でしたしね。2015年秋は自身がメニエール病の影響で大きな音を浴びることを避ける生活をしていたのですが、無理をして最後のオジーのステージに間に合うように会場へ向かい、かなり後方から無理せぬスタンスで観覧したことを覚えています。

あれから10年。ついにオジーがステージから引退する日が来ました。しかも、ビル・ワード(Dr)を欠いた形でうやむやなうちに終幕したBLACK SABBATHもオリジナル編成で最後のステージを行う。そんな彼らを見送るように、ハードロック/ヘヴィメタル界隈の重鎮/レジェンドたちが一堂に会する特別なイベントが7月5日、イギリスで行われる。そりゃ行きたかったですよ。チケットも取ろうかと思いましたよ。けど、現実的(仕事的)に無理なのはわかっていたので泣く泣く断念。

そうしたら、配信でも日本から観られることが発覚。ライブ自体は2時間のディレイが発生するものの、日本時間23時から約10時間にわたりほぼノーカットで夢のような“饗宴”を目撃することができ、しかもアーカイヴとして48時間残るので、無理して夜更かしすることもなく最後まで楽しめました。

以下の簡単な観覧メモは、この歴史的イベントを記録に残しておくためのもの。後日映像作品としてリリースされるかもしれないけど、それはそれ。単なる自己満足です(昨年秋以降のレポもまだちゃんとまとめてないのに、これだけ先に公開するというのもどうなのかと)。

目次
MASTODON
RIVAL SONS
ANTHRAX
HALESTORM
LAMB OF GOD
SUPERGROUP A
JACK BLACK, ROMAN MORELLO, REVEL IAN
ALICE IN CHAINS
GOJIRA
DRUM OFF
SUPERGROUP B
PANTERA
TOOL
SLAYER
FRED DURST (LIMP BIZKIT)
GUNS N' ROSES
METALLICA
OZZY OSBOURNE
BLACK SABBATH

 

MASTODON
主要メンバーのひとりブレント・ハインズ(G, Vo)が今年脱退して、新体制でのステージ。正直ブレントの離脱はかなり痛いと思うのですが、この日披露された3曲を観る限りではなんとかやれそうな予感。といっても、自身のオリジナル曲は2曲のみでしたから、ちゃんとした判断は難しいところですが。最後にサバス「Supernaut」カバーは予想外の選曲。途中からダニー・ケアリー(TOOL)、マリオ・デュプランティエ(GOJIRA)、そしてエロイ・カサグランデ(SLIPKNOT、ex. SEPULTURA)というドラマー3名が加わり、かなりパーカッシヴなアレンジで独自性を打ち出していました。うん、良き良き。

セットリスト
1. Black Tongue
2. Blood And Thunder
3. Supernaut

 

RIVAL SONS
個人的には好きなバンドだったけど今回バンド単体で出演する中ではもっとも人気も知名度も低いような気がするし、彼らはどちらかといえばLED ZEPPELIN寄りなのかなと思ったけど、この日演奏したオリジナル曲とサバス「Electric Funeral」カバーの相性も悪くなく、これはこれでアリだったな。

セットリスト
1. Do Your Worst
2. Electric Funeral
3. Secret

 

ANTHRAX
表に「Sabbath Bloody Anthrax」、裏に「666」とサバスにおける各パートのメンバー名が記載されたお揃いのTシャツ姿で登場した彼らは、いきなり「Indians」で自分たちらしいペースで空間を作り込んでいく。持ち時間15分と決して長くはない中、しっかりと“War Dance”でのモッシュパートも確保して暴れ放題。2曲目にひたすらヘヴィなサバスカバー「Into The Void」をお見舞いして、たった2曲という潔さでステージを去っていきました。

セットリスト
1. Indians
2. Into The Void

 

HALESTORM
本日唯一の女性アーティストを含むHALESTORM。リジー姐さん(Vo, G)の華やかさと毒々しさがいい感じで伝わるファストチューン「Love Bites (So Do I)」で場の空気を温めると、8月発売の新作からの「Rain Your Blood On Me」を先行披露。ここで新曲か……と思ったものの、これはこれで今日という日にぴったりな選曲なのかな。で、気になるカバーですが……セッション以外では唯一オジーソロから、しかもマニアックな「Perry Maison」という選曲。で、これがリジー姐さんのパワフルボイスにぴったり。実は密かにザック・ワイルド(G)が飛び入りするんじゃないかと思ってたけど、そういったサプライズなしで終了。

セットリスト
1. Love Bites (So Do I)
2. Rain Your Blood On Me
3. Perry Mason

 

LAMB OF GOD
最初に登場したドラマーを見て「あれ、クリス・アドラーじゃない」と気づく。そうか、クリスってだいぶ前に脱退したんだっけ。いきなり「Laid To Rest」から始まるのでテンション上がるも、その後にステージに姿を現したランディ・ブライ(Vo)のビジュアルに衝撃を受ける。なんでこんな“おとっつぁん”姿に……(苦笑)。しかも、線が細いから音のわりに軟弱に見えてしまう。悲しい。けど、音は最高の一言で、「Redneck」含め「まあこの2曲だよね」という選曲にニンマリ。が、その後のサバス「Children Of The Grave」では“歌う”ことに注力するがあまり……うん。シャウトだけで攻めてもよかったんじゃないかな。ランディの風貌と相まって、ちょっとだけずっこけたのはここだけの話。

セットリスト
1. Laid To Rest
2. Redneck
3. Children Of The Grave

 

■SUPERGROUP A
さあ、お待ちかねのセッションタイム! まずはリジー・ヘイル(Vo)、デヴィッド・エレフソン(B/ex. MEGADETH)、ヌーノ・ベッテンコート(G/EXTREME)、ジェイク・E・リー(G/RED DRAGON CARTEL)、マイク・ボーディン(Dr/FAITH NO MORE)、アダム・ウェイクマン(Key)で「The Ultimate Sin」。ジェイク、元気そうでよかったけど、ヌーノのほうが目立ってた気が。にしても、リジー姐さんはこういうパワフルな曲歌うの合ってるね。続く「Shot In The Dark」ではリジー&ヌーノOUT、デヴィッド・ドレイマン(Vo/DISTURBED)IN。ドレイマン、こういう曲意外と合うんだなと再確認。ソロはヌーノがいない分、ジェイクのプレイをしっかり味わえました。

3曲目「Sweet Leaf」はジェイクOUT、ヌーノ&スコット・イアン(G/ANTHRAX)IN。ジュニア(エレフソン)とスコット・イアンが同じ曲を演奏してるの、個人的にグッときた。にしても、ヌーノはメロウな曲もこういうヘヴィな曲もそつなくこなしながら、しっかり自分色に染めていくのさすがですね。4曲目「Believer」はドレイマン、エレフソン&マイクOUT、ウィットフィールド・クレイン(Vo/UGLY KID JOE)、フランク・ベロ(B/ANTHRAX)&スリープ・トーケンII(Dr/SLEEP TOKEN)IN。これまた不思議な組み合わせですが、SLEEP TOKENのドラムがいいグルーヴ生み出してやんの。いいじゃない。そして、最後の「Changes」はウィットフィールド&スコットOUT、ヤングブラッド(Vo)IN。事前告知されていなかったヤングブラッドの登場に会場沸きまくり。ちょうど新作『IDOLS』が全英1位獲得した直後だけに、すごくいいタイミングでしたね。にしても彼、ここまで声量おばけか!ってくらいに全身で歌いまくってたの、カッコよかったな。バックのメンツとの相性も抜群でした。

セットリスト
1. The Ultimate Sin
2. Shot In The Dark
3. Sweet Leaf
4. Believer
5. Changes

 

 

■JACK BLACK, ROMAN MORELLO, REVEL IAN
転換タイミングにステージ上に2人の少年が登場して、そのまま幕間映像へと続くのですが、これがオジーに扮したジャック・ブラック(映画『スクール・オブ・ロック』の人ね)が「Mr. Crowley」を歌うという映像。ギターをトム・モレロ(G/RAGE AGAINST THE MACHINE)の息子ローマン・モレロ、ベースをスコット・イアンの息子レヴェル・イアン、ドラムを日本人ドラマーYOYOKAが担当し、同曲の有名な映像を見事に(かつ大袈裟に)完全再現していました。これぞ完全に『スクール・オブ・ロック』! 面白かった!

セットリスト
1. Mr. Crowley

 

ALICE IN CHAINS
久しぶりにバンドとして動いている姿を観た。ショーン・キニー(Dr)が先日から体調不良でお休みしていましたが、この日は無事ステージ復帰。いきなり「Man In The Box」から始まったけど、配信におけるサウンドミックスが激悪で、ジェリー・カントレル(G, Vo)のボーカル/コーラスが一切聴こえない始末。しかも、続く「Would?」ではジェリーのリードボーカルから始まるのにまったく聴こえない。途中でうっすら聴こえてきた気がするけど、こんなんじゃ彼らの魅力半減。さらに、サバスカバーでは途中で音声がまったく聴こえなくなる大トラブル。途中で復旧したものの、配信組にとってはAICが軽視されているように映っても仕方ないような扱いでした(その後、ガンズ終了後の幕間映像で音声完全版の「Fairies Wear Boots」が再配信されましたが、にしてもねえ?)。

セットリスト
1. Man In The Box
2. Would?
3. Fairies Wear Boots

 

GOJIRA
「Stranded」のオープニングのあのギターの音色を聴いた瞬間、「あ、GOJIRAきた!」とテンション上がる。が、直前のAIC同様ミックスがダメダメで、ボーカルがあまり聞き取れない。加えて、カメラワークもどんどん悪くなっている印象が強くて、早番(笑)があんないい仕事ぶりだっただけに「遅番、なってねえな!」とぼやき始める自分。「さすがにもうパリオリンピックネタは引っ張らないよね」と思ってたら、3曲目「Mea Culpa (Ah! Ça ira!)」では原曲同様にマリナ・ヴィオッテイを連れてきて(あの映像こそなかったものの)完全再現。イギリスでフランス革命の曲やるの、おもろすぎ。で、最後はサバスカバー「Under The Sun」。これは選曲も演奏もよかったな。いつかスタジオ音源出していただきたい。

セットリスト
1. Stranded
2. Silvera
3. Mea Culpa (Ah! Ça ira!)
4. Under The Sun

 

■DRUM OFF
このあたりからセッションパート2に突入。まずは「Drum Off」と称してチャド・スミス(RED HOT CHILI PEPPERS)、ダニー・ケアリー(TOOL)、トラヴィス・バーカー(BLINK-182)のトリプルドラム、ルディ・サーゾ(B/ex. QUIET RIOT)、トム・モレロ(G)、ヌーノ・ベッテンコート(G)という布陣で「Symptom Of The Universe」インストセッション。随所にドラマー3人がソロをぶち込んでくるスリリングな構成は、非常に贅沢でした。

セットリスト
1. Symptom Of The Universe

 

■SUPERGROUP B
続いて本格的なセッションパート再び。ビリー・コーガン(Vo/THE SMASHING PUMPKINS)、トム・モレロ(G)、アダム・ジョーンズ(G/TOOL)、K.K.ダウニング(G/KK'S PRIEST、ex. JUDAS PRIEST)、ルディ・サーゾ(B)、ダニー・ケアリー(Dr)という布陣で何やるかと思えば、いきなりプリースト「Breaking The Law」! 会場大盛り上がりで〈Breaking The Law!〉連呼しやがるし。サバスやオジー以外のカバー、ありなのか。続いて同じメンツでサバス「Snowblind」。前の曲といい、ビリーのボーカル厳し目だけど、トムが“歯ギター”弾いてる後ろではっちゃけてる絵は面白かった(笑)。

3曲目は「Flying High Again」。メンツはサミー・ヘイガー(Vo)、ヌーノ・ベッテンコート(G)、ヴァーノン・リード(G/LIVING COLOUR)、ルディ・サーゾ(B)、チャド・スミス(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)。ステージ上のアメリカ人率の高さとファンクメタル(死語)率の高さといったら……。こういう曲は確かにサミーの歌にも合うし、このメンツで演奏したらなんだか“VAN HAGAR”っぽく聞こえてきますね。で、ヴァーノンとトムが入れ替わってサミーの持ち曲「Rock Candy」(MONTROSEの代表曲)を披露。さすが自身の持ち曲とあって、サミーはさっきよりも歌えてる。カラッとしたアメリカンハードロックがどんより空気のバーミンガムに響き渡る絵、面白い。

5曲目は名曲「Bark At The Moon」。メンツは“Papa V Perpetua”ことトビアス・フォージ(Vo/GHOST)、ヌーノ・ベッテンコート(G)、ヴァーノン・リード(G)、ルディ・サーゾ(B)、トラヴィス・バーカー(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)。てっきりジェイクが弾くもんだと思ってたら、まだまだ体力的に不安定なのでしょうか、ヌーノがジェイクに敬意を表しながらオリジナルに忠実なプレイを見せてくれます。ここではトビアスのボーカルの存在感(やっぱり80'sカバーは彼に合ってる!)とトラヴィスの躍動感の強いドラミングが見どころだったかな。

最後のブロックは想像を超えたセッションが展開。ヌーノ、トム、ルディ、トラヴィスにアンドリュー・ワット(G/著名プロデューサー。オジーの近作をプロデュース)、ロニー・ウッド(G/THE ROLLING STONES)、そしてスティーヴン・タイラー(Vo/AEROSMITH)という布陣で「Train Kept A Rollin'」を披露。もうなんでもありだな(笑)。スティーヴン、ツアーは引退したものの単発ならまだまだ歌えそうですよね。そして、ロニーとトラヴィスが去り、チャドが再度加わって、ラストは「Walk This Way」〜「Whole Lotta Love」というエアロやスティーヴンソロでよくやるメドレー。本当はロバート・プラント(LED ZEPPELIN)を呼びたかったのかな、とか邪推したけど、まあこれはこれでロック/ハードロック/ヘヴィメタルの50年以上に及ぶ歴史の総括としてアリかもしれませんね。

セットリスト
1. Breaking The Law
2. Snowblind
3. Flying High Again
4. Rock Candy
5. Bark At The Moon
6. Train Kept A Rollin'
7. Walk This WayWhole Lotta Love

 

PANTERA
ライブもいよいよ後半戦。さすがにリアルタイムで起きていると眠気が酷かった(苦笑)。印象的なリフレインSEに導かれるようにフィル・アンセルモ(Vo)&レックス・ブラウン(B)のオリメンにザック・ワイルド(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr/ANTHRAX)という再集結後お馴染みの4人で「Cowboys From Hell」からライブスタート。あれ……さっきよりさらに音のミックスが酷くなってる……ほぼザックのギターしか聞こえない(笑)。しかもライン直みたいな音の質感だから臨場感皆無で、ザックの粗が目立ってしまう。これは勿体ない。ラストのサバス「Electric Funeral」カバーでなんとかバランスが形になり、ザックの本領発揮と言わんばかりのプレイを楽しむことに集中できましたが、PANTERAとしてのステージを満喫するまでには至らなかったな。彼らはやっぱり生で楽しんでこそなのかもしれない、と実感しました。

セットリスト
1. Cowboys From Hell
2. Walk
3. Planet Caravan
4. Electric Funeral

 

TOOL
明るい中でのTOOLのライブっていうのも新鮮ですが、こうやって観ると皆さん改めて……歳取りましたね。でも、演奏や歌、パフォーマンスはバキバキで「Forty Six & 2」という長尺曲で見事に惹きつけてくれる。かと思えば、サバスカバーは「Hand Of Doom」というマニアックぶりを見せて、こちらもTOOLらしい解釈が加わっていて好印象。その流れから「Ænema」へと続く構成も非常にナチュラルで、“普通の”TOOLのステージとして楽しめました。が、予想通りとはいえ25分で3曲は多いのか、少ないのか(笑)。

セットリスト
1. Forty Six & 2
2. Hand Of Doom
3. Ænema

 

SLAYER
再始動後、初見。全体的に若干テンポがゆっくりめに感じられたけど、それはスピードよりも重さを取ったと良き方向に解釈しました。トム・アラヤ(Vo, B)、全然声出てるじゃん。シャウトも活休前と変わらず。ブランクをまったく感じさせません。持ち時間30分近くということもあって、ここから一気に曲数が増えます(単にTOOLが長尺曲ばかりだったのもあるけど)。SLAYERのサバスカバーは意外な「Wicked World」。トムが珍しくベースを指弾きして、落ち着いたトーンで歌っているのが面白かった。そこからイントロダクションなしで「South Of Heaven」へとつなぐアレンジも絶妙で、さらにこの曲のエンディングから「Wicked World」へと戻る構成もいろいろ考えられててよかった。ラストは「Raining Blood」「Angel Of Death」の力技でダメ押し。まだまだやれるよ。もっとライブ見せてくれ。

セットリスト
1. Disciple
2. War Ensemble
3. Wicked World
4. South Of Heaven 〜 Wicked World
5. Raining Blood
6. Angel Of Death

 

■FRED DURST(LIMP BIZKIT
SLAYERからガンズへの転換時に映像にて。アコギとチェロを携えたアコースティック編成で、1オクターブ下で歌唱。あれだ、「Home Sweet Home」カバーと同じ手法だ。こういう編成でカバーする以上は、会場で披露するよりも収録はベストだったのでしょうね。

セットリスト
1. Changes

 

GUNS N' ROSES
アクセル・ローズ(Vo)、スラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)のオリメンに、リチャード・フォータス(G)、新加入のアイザック・カーペンター(Dr)という最小編成でのステージ。いきなりピアノの前に座ったアクセルが、サバス「It's Alright」からステージ開始。これは以前からライブのみで披露してきたから予想がついたけど、その後の「Never Say Die」「Junior's Eyes」「Sabbath Bloody Sabbath」は意外だったな。ま、前者2曲はガンズっぽさが感じられる選曲だったので納得。「Sabbath Bloody Sabbath」はアクセルのシャウトがビシッと決まればカッコいいんだろうけど、今の彼の歌声はファルセット中心だからどうにもソフトになりがち。かつ、この日はイヤモニの影響だろうか、バンドの音と歌がズレまくり。これはいただけなかった。お客さんも地味なサバス曲が続いたせいか、盛り上がりがイマイチのように映ったけど、ラスト2曲の代表曲連発で帳消しに。まあなんにせよ、アクセル御大がとても楽しそうだったのでよかったです(小学生の作文並み感想)。

セットリスト
1. It's Alright
2. Never Say Die
3. Junior's Eyes
4. Sabbath Bloody Sabbath
5. Welcome To The Jungle
6. Paradise City

 

METALLICA
サバス、オジー前の単体出演としてはトリを務めるのは、当然のようにMETALLICA。SEなしでステージに登場すると、「Hole In The Sky」といういかにも彼ららしい選曲からスタート。新作に入っていても違和感ないくらいに馴染んでた。そこから「Creeping Death」で一気にギアが入り、「For Whom The Bell Tolls」と自分たちらしいモードに引き摺り込んでいく流れもさすがの一言。会場の盛り上がり、一体感も(主役であるその後の2組を除けば)この日一番だったように感じました。今回、彼らはもう1曲サバスカバーを用意したのですが、それが「Johnny Blade」という意外な1曲。ガンズといいMETALLICAといい、こういうときにファンが求める初期曲から“外して”くるのが実にらしくていいです。にしても「Johnny Blade」、こうやって聴くといい曲だなという再発見があってよかった。そして「Battery」「Master Of Puppets」の連発でフィニッシュ。ガンズも彼らも最新モードを無理してねじ込まず、この場にいるメタルヘッズが何を求めているかに100%応えているのがさすがでした。

セットリスト
1. Hole In The Sky
2. Creeping Death
3. For Whom The Bell Tolls
4. Johnny Blade
5. Battery
6. Master Of Puppets

 

OZZY OSBOURNE
いよいよメインアクトの時間。恒例となったオープニングSE「Carmina Burana」に乗せて玉座に座ったオジーが床から迫り上がると、会場の熱量も一気に高まる。オジーの「I can't hear you! Are you ready?」を合図に、ライブは「I Don't Know」からスタート。この日のバンドはザック(G)、トミー・クルフェトス(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)に90年代前半を支えたマイク・イネズ(B/ALICE IN CHAINS)という特別編成。ルディ・サーゾやロバート・トゥルヒーヨ(METALLICA)といった歴代ベーシストがいるんだから、彼らでもよかったのにね。もはやカエル跳びもバケツ水掛けも期待できない御年76歳のオジーですが、それでも今できる全力でステージに臨んでくれているその姿に涙が溢れそうになります。時ににこやかに嬉しそうな表情を浮かべるオジーですが、手拍子を促す際の動きがぎこちなかったりと、いろいろパーキンソン病の症状も表れている中、足をバタバタさせ、今にも立ち上がりそうなその動きからは彼の生命力の強さがしっかり伝わります。

選曲的には1st『BLIZZARD OF OZZ』(1980年)から4曲、6th『NO MORE TEARS』(1991年)から1曲と、2大ヒット作収録曲中心。今のオジーが歌える曲、体力的に最後まで維持できそうな曲と考えるとこの5曲でしょうね。いいんです、散々聴きまくって飽きがきそうな楽曲群ですが、オジーが生で歌うこれらの5曲はこの日が最後でしょうから。「Mr. Crowley」や「Mama, I'm Coming Home」では感傷的な気持ちに浸ってしまい、珍しく涙腺が刺激されましたし、特に後者を歌う際のオジーのどこか感極まっている様子にももらい泣きしてしまう始末。会場のお客さんもしっかり泣いてましたもんね……。ラストの「Crazy Train」ではランディ・ローズ(G)の演奏シーンとザックのソロがリンクして、そこでまた涙腺やられる。まさかオジーのライブでこんな気持ちになる日が来るとはね。自分も歳取ったなあ……(遠い目)。

セットリスト
1. I Don't Know
2. Mr. Crowley
3. Suicide Solution
4. Mama, I'm Coming Home
5. Crazy Train

 

BLACK SABBATH
いよいよ宴も終わりの時間です。空もいい感じに暗くなった中、サバスの歴史を紹介するようなドキュメンタリータッチの映像に続いてバンドロゴが浮かび上がる。そして、デビューアルバム『BLACK SABBATH』のイントロダクションともいえる鐘の音と雨音が会場中に響き、続いて無数ものサイレンの音からステー上にオジー、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ビル・ワード(Dr)とメンバー4人の姿が浮かび上がり、ライブは「War Pigs」からスタート。オジーはここでも終始玉座に座ったままですが、先ほど同様いい感じにオーディエンスを煽り続けます。ビルのドラムは多少もたり気味でミスヒットも多いものの、このスウィング感あってこそのサバスだと改めて実感させられます。ギーザーはしばらく見ない間に老けまくったなと思うものの、トニーの容姿は10年前となんら変わらず。この4人だからこそ生み出せる極上のグルーヴに乗せて、オリジナルサバスらしい重々しい「War Pigs」が繰り出されていきます。

この4人だからこそのグルーヴがより活きるのが、2曲目「N.I.B.」。シンプルな8ビートのようで微妙に跳ね気味でスウィングするリズムは、このバンドがジャズやブルースの流れを汲んでることが大きいんでしょうね。なので、普通に演奏したらただただ流れていってしまいがちなんですよ(と変に力説)。この日の演奏も実にオリジナルサバスらしいもので、冒頭のギーザーのベースソロからトニーの若干泣き気味のソロ、随所にキメを取り入れながらブレイクするドラム、単調ながらも耳に残るオジーのキャッチーな歌。この曲が収録されたデビューアルバムの時点で、彼らのスタイルはほぼ完成されていたようなものです(そしてこのスタイルはのちにMETALLICAらに引き継がれていく、と)。

3曲目「Iron Man」ではだらしない半裸(笑)のビルがバスドラでリズムを刻む中、トニーの重々しいリフが重なっていく。今まで聴いた中で一番スローで一番ヘヴィな「Iron Man」かもしれないな。どの曲も原曲に忠実なアレンジで、1音1音を4人が大切にしていることが伝わってくる、そんな演奏でした。あと、最後の曲に入る前、オジーが挨拶をするんだけど、ちょっと涙ぐんでたのが印象的でしたね。

BLACK SABBATHおよびオジーの生涯最後のライブで歌われたラストナンバーは「Paranoid」。わー、この曲でもこんな感傷的な気分になるのかと完全に喰らってしまいました。ビルのドラムはボロボロだけど、なぜか今まで聴いた中で一番響く「Paranoid」だった。そしてエンディング。打ち上がる花火を見上げるオジーのシルエットは、すべてやり切ったという満足感よりもどこか寂しげに映りました。

セットリスト
1. War Pigs
2. N.I.B.
3. Iron Man
4. Paranoid

このほか幕間映像にはマリリン・マンソンジョナサン・デイヴィスKORN)、JUDAS PRIEST、シンディ・ローパー、ドリー・パートンなどの著名人からのメッセージも。そういえば、ジョナサンやフレッド・ダーストは告知ポスターに名前が載っていたものの、結局会場には来なかったんですね。直前にキャンセルとなったウルフギャング・ヴァン・ヘイレンのようにいろいろあったのでしょう(察し)。

さて、約10時間にわたる配信をたっぷり観たわけですが(TOOL以降はアーカイブで視聴)……このジャンルにおいて、今後ここまでの規模感のイベントは今後二度とないんじゃないかな、と思わせられるくらいの最終回感濃厚な1日でしたね。きっとMETALLICAあたりが引退するときは、これに匹敵するようなイベントを開けるかもしれないけど、充実度や多くを納得、圧倒させるという点ではこの世代が最後なのかもしれませんね。そういう意味でも、このイベントは「HR/HMのお葬式」のようにも映りました(ちょっとネガティブすぎか)。

その一方で、事前のフォトセッションで重鎮たちが一堂に会した際、ラーズ・ウルリッヒは「まるでヘヴィメタルのサマーキャンプだな!」と嬉々として発言していたのも印象的で。当事者的にはこれくらいポジティブなお祭り感覚なであり、その温度差がリスナー視点とはまた違っているのも面白かったです。

2025年2月19日 (水)

LINKIN PARK: From Zero World Tour 2025@さいたまスーパーアリーナ(2025年2月12日)

LINKIN PARKが再始動して新作を出して日本でライブをする未来なんて、2017年の時点ではまったく予想もしてなかったし、それこそ絶対にありえないことだと思ってました。でも、2024年夏にOASISが再結成し、その直後にLINKIN PARKまで匂わせを始めたところで「マジかよ!?」と、OASISの発表時以上に興奮したことは今でも昨日のことのように、新鮮な記憶として残っています。

チェスター・ベニントンに代わる新ボーカリストとしてエミリー・アームストロングという女性シンガーが、そして新たなドラマーにONE OK ROCKなどでのコラボレーションで名前を目にしたことがあったコリン・ブリテンが加わった新体制でオリジナルアルバム『FROM ZERO』(2024年)を発表し、翌年2月にはたまアリで2日限定の来日公演が実現。昨年配信された新体制お披露目ライブで一度向き合っていたとはいえ、やはり生で体験したらまた感じ方も変わるんだろうなと不安を抱えていたのですが、ギリギリで2日目公演のチケットを確保。500レベルとだいぶ上のほうでしたが、12年ぶりに彼らのライブを目撃することができました(といっても、12年前の『SUMMER SONIC 2013』はMETALLICAのラーズ・ウルリッヒ取材中で、ラーズと一緒に1〜2曲を観覧したのみ。しかも、インタビュー時間がどんどん減っていく恐怖に怯えながらだったので、悠長に楽しむことはできなかった)。

この日は朝から取材が複数あり、午後に一度帰宅してから会場に向かったのですが、最寄駅に着いてからスマホを家に忘れるという大失態。しかも帰宅したら開演にギリギリ間に合わなさそうだったので、そのまま切符を購入して改札へ。幸いチケットは紙発券しており、なんとかスマホなしでも会場まで間に合うことはできました(といっても着席した時点でスタート5分前でしたが)。

なので、写真の類は一切なし。ただ、そのおかげで普段以上にライブに集中することができたような気がします。デジタルデトックス、大事!

ステージはかなり簡素なもので、360度観客に囲まれた(センターステージではなく、ステージ後方にもお客を入れている)形に、天井に4面LEDスクリーンが2機釣られている程度といったもの。これもライブへの没入感を高めるという意味でよかったな。あとは、本編中の派手なレーザー演出が独特の空間を作り上げるのに効果的だったかな。観客のスマホの光やペンライト?も、ある意味では演出効果になっていたように感じます。

仰々しいオープニングに続いてステージに登場したメンバーは、代表曲のひとつ「Somewhere I Belong」からライブをスタート。とにかく観客が歌う、歌う。これはこの日どの曲でも感じたことだけど、日本で彼らの人気ってこんなに高かったのか……と再認識するいいきっかけになりました。エミリーの女性キーに合わせて、多くの過去曲ではキーが高くなっていて、時に違和感を覚えることもありましたが、そんなのも序盤だけ。そこにマイク・シノダのラップやボーカルが重なり、あのグルーヴィーで硬質なサウンドが響けばLINKIN PARKそのもの。そういう意味では、過去曲よりも最新作『FROM ZERO』からの楽曲で彼女の魅力がより活きたのではないでしょうか。

セットリスト的には新作を軸に……というよりは、キャリアを総括するようなグレイテストヒッツ的な側面が強かったかな。まあグレイテストヒッツというよりは、LINKIN PARKを再構築する上で必要なセットリストということなんでしょうけどね。そこにマイクのソロ曲「When They Come For Me」「Remember The Name」が含まれていたのも興味深く、これもチェスターがいない“今”だからこそなのかな。特に違和感なかったので、全然アリだと思います。

個人的なハイライトは、ライブ中盤に披露された「Lost」からの数曲かな。この曲はマイクのピアノ伴奏でエミリーが歌い始めるんだけど、途中からバンド演奏が加わってよりエモーショナルさが強まっていく。このアレンジはお見事でした。

エミリーは曲が進むにつれて喉が温まっていくタイプなのかな。それとも、単に歌いやすい曲が後半に固まっていただけなのかはわかりませんが、この「Lost」以降に彼女の魅力がより強く発揮されていた印象があります。そういう意味ではまだまだ未知数なボーカリストかもしれませんが、この日のステージを観た限りではこのバンドに合っていないとはまったく思えませんでしたし、ここからステージを重ねて作品を重ねていくことで“今”のLINKIN PARKへとシフトしていくのかなという気がしました。

そういう意味では、チェスターの不在を嘆いたりオールタイムベストな選曲を懐かしむという気持ちは皆無で、バンドとしての現在進行形をしっかり確認できたんじゃないかな。うん、スマホを忘れたことで写真撮ったり動画撮ったりして気持ちが途切れることなく、約2時間集中することができてよかった。せっかくだから来年あたり、フェスのヘッドライナーとしてもう1回くらい戻ってきてほしいですね。

セットリスト
01. Somewhere I Belong
02. Points Of Authority
03. New Divide
04. The Emptiness Machine
05. The Catalyst
06. Burn It Down
07. Over Each Other
08. Waiting For The End
09. Castle Of Glass
10. Two Faced
11. Joe Hahn Solo
12. When They Come For Me / Remember The Name [Mike Shinoda Solo]
13. Keys To The Kingdom
14. One Step Closer
15. Lost
16. Good Things Go
17. What I've Done
18. Overflow
19. Numb
20. In The End
21. Faint
アンコール
22. Papercut
23. Lying From You
24. Heavy Is The Crown
25. Bleed It Out

2025年2月 7日 (金)

THE ALMIGHTY - NEVER SAY NEVER JAPAN 2025@CLUB CITTA'(2025年1月31日)

Img_0293 2023年、いくつかのフェス参加のためにリッキー・ウォリック(Vo, G)、スタンプ・モンロー(Dr)、フロイド・ロンドン(B)、そして1991年にバンドを離れていたタントラム(G)というオリジナル編成で再結成を果たしたTHE ALMIGHTY。その再結成は2024年まで延長し、ついには2025年1月に日本ツアーまで実現してしまいました。思えば彼らを最後に観たのは1995年7月に行われた日比谷野音公演以来、約30年ぶり(笑)。その後も1回目の再結成で2000年夏に来日しているようだけど、タントラムを含むオリジナル編成での来日はこれが初めてだもんね(だって初来日は1993年の3rdアルバム『POWERTRIPPIN'』時だし。なので筆者は過去に1993年、1995年の2回だけ観ている)。

気付けば1989年のデビューから35周年という節目も迎え、今回はそのタイミングでの来日ということになるようです。チケットはギリギリに購入したのですが、開演30分前に会場に到着したらすんなり入場できました。関東公演は同会場のチッタ2公演、この日がジャパンツアーファイナルということでしたが、客入りは6割から7割の間といったところでしょうか。チッタはお客が少ないとフロア後方にテーブルを出したままにするのですが、この日はまさにその状態。こんなチッタも久しぶりだ。

今回は開演前にライブ中の撮影NGのアナウンスがあったことで、公演中にスマホの明かりや画面で視界が遮られたり気が散ったりすることなく、最初から最後まで没頭することができました(なので写真は開演前に撮影したもののみ)。客入り的にも始まってからすし詰めになることなく、余裕を持って楽しめたのはよかった。かつ、周りがみな年季の入ったハードコアなファンばかりだったので(自分含む)、盛り上がりと人数はあまり関係なかったかも。

Img_0295 セトリは昨年までのものから変動あり。大阪と川崎初日の動向をチェックしてなかったので、いきなり「Power」から始まってびっくりしました。去年までは1曲目が「Crucify」だったんですよね。確かに「Crucify」始まりはアガるけど、後半にキラーチューンが少なくなってしまうので、個人的にはこの「Power」から「Destroyed」という2曲に「Do You Understand」の構成は大満足でした。

タントラムはオリジナルアルバム2枚にしか参加しておらず、この日演奏された全22曲中半分が再結成後に初めてプレイする曲だったわけですが、特にピート・フリージン(2代目ギタリスト)じゃないからダメということもなく、随所でコーラスにも加わり、かつ適度なフラッシーさと渋みが同居するギタープレイで独自の存在感を打ち出していたんじゃないでしょうか。

この日は大阪と川崎初日では演奏していなかった「Full Force Lovin' Machine」が追加されていたそうで、個人的にも好きな曲だけに嬉しかったな。セトリにはやはり代表作の4thアルバム『CRANK』(1994年)からの楽曲が中心なのは仕方ないとはいえ、5htアルバム『JUST ADD LIFE』(1996年)からの曲がもう1、2曲あってもよかったんじゃないかと思うのは僕だけでしょうか。この布陣なら「Ongoing And Total」とか「All Sussed Out」あたりも合うと思うんだけどなあ。

あと、個人的な嬉しい誤算はリッキーのボーカルに深みや表現力の幅が加わったことで、「Little Lost Sometimes」あたりのスローナンバーが映えまくっていたこと。特にタントラムのギタープレイがこういう曲で生き生きとすることもあってか、成熟感が半端なかった。

新曲ゼロでノスタルジックな懐メロ大会に終始しちゃうのだけが怖かったけど、リッキー含めそれぞれの成長と成熟ぶりが加わることで新鮮さが強まり、結果的に晴れやかな気分で会場を後にすることができました。今後がどうなるのかはわかりませんが、まあそこはツアータイトルの「Never Say Never」にあやかって... 次のアクションを気長に待ってます。

あと、過去にTHE ALMIGHTYに関わったレーベル各位は早急に彼らのカタログの国内サブスク配信を実現させてください。これに関しては「Never Say Never」ではなく...

絶対に!

セットリスト
01. Power
02. Destroyed
03. Do You Understand
04. Wrench
05. Ultraviolent
06. Addiction
07. Welcome To Defiance
08. Praying To The Red Light
09. Full Force Lovin' Machine
10. Little Lost Sometimes
11. Crank And Deceit
12. Way Beyond Belief
13. Jonestown Mind
14. Takin' Hold
15. Bandaged Knees
16. The Unreal Thing
17. Devil's Toy
18. Over The Edge
19. Wild & Wonderful
アンコール
20. Crucify
21. Jesus Loves You... But I Don't
22. Free 'N' Easy


(とりあえずこれでも聴いて気を紛らわしましょうか)

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