2018年5月22日 (火)

CHARLIE SEXTON『PICTURES FOR PLEASURE』(1985)

1985年、弱冠16歳でメジャーデビューを果たしたアメリカ人シンガー&ギタリストのチャーリー・セクストンによる1stアルバム。本国アメリカでは最高15位まで上昇したほか、ここ日本でもアイドル的人気で大きな成功を収めました。また、デビューシングル「Beat's So Lonely」は全米17位にランクインし、日本でもMTVやラジオでのヘヴィローテーションが後押しし、スマッシュヒットを記録しています。

本作のプロデュースを手がけたのが、ビリー・アイドルなどとの仕事で知られるキース・フォーシー。キースはプロデュースのみならずプログラミングや、ソングライティングでも本作に華を添えており、そのサウンドの質感はどこかビリー・アイドルの諸作品にも通ずるものがあります。

当時もそうでしたが、まず音楽雑誌『ミュージックライフ』などでそのヴィジュアルを目にして、そのあとで楽曲を耳にしたわけでして……その甘いルックスとは相反して、歌声は年齢のわりに渋みがある低音という。このギャップもまたカッコいいんですよね。しかも長身で髪を立てて……って、この1985年という時代を考えると、日本にはBOØWYがいたわけで、そことの共通項も見え隠れしたりして。そりゃウケるわけですね。

ギタープレイは、まあ確かにうまい。適度なテクニックを兼ね備えており、だけど派手すぎない。あんまり派手に弾きまくるとハードロックの人だと思われちゃうしね。この人、もともとはブルースとかカントリーとかそっち側の人ですから。なのに、このニューウェイヴがかったビートロックをやらされてしまうあたり、いかにも80年代的といいますか……まあそれがよかったんだけどさ。

今聴くと、曲によってはちょっとトゥー・マッチかなと思えたり、ちょっとチープかなと感じたりしてしまうんですが、それでも「Impressed」や「Beat's So Lonely」、「Hold Me」といったあたりはリリースから30数年経った今でもカッコいいと思える。「Restless」あたりもアレンジがアレンジだったら、今でも通用する1曲なんじゃないでしょうか。

ちなみに現在のチャーリーは、ご存知の方も多いと思いますがボブ・ディランのバンドでギタリストを担当しています。一時離れたという話も耳にしましたが、今年のフジロックではバンドメンバーとして来日してくれるのでしょうか。

なお、本作はサブスクリプションサービス未配信。CDもほぼ廃盤状態で、何年かに一度廉価版や紙ジャケで再発されたりするので、タイミングよく見つけた場合は迷わず購入することをオススメします。



▼CHARLIE SEXTON『PICTURES FOR PLEASURE』
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投稿: 2018 05 22 12:00 午前 [1985年の作品, Charlie Sexton] | 固定リンク