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カテゴリー「Clash, the」の6件の記事

2021年1月21日 (木)

THE CLASH『COMBAT ROCK』(1982)

1982年5月に発売されたTHE CLASHの5thアルバム。本作リリースを目前とした同年1月下旬から2月初頭にかけて、THE CLASHは最初で最後のジャパンツアーを行いました。

『LONDON CALLING』(1979年)はアナログ2枚組、『SANDINISTA!』(1980年)に至ってはアナログ3枚組という多作振りを発揮し続けたTHE CLASH。しかも、その内容は初期のストレートなパンクロックからどんどん拡大/拡散方向へと進み、レゲエやダブ、スカなどのポストパンクサウンドを確立させていきます。

そうした実験を経て到達した本作は全12曲/46分という、過去2作と比較すると非常に短い尺のアルバム。いや、これが普通なんですけどね(笑)。どうしてもボリューミーな過去2作のあとに“普通”の作品が届けられると、なんだか物足りなさを感じてしまいそうになります。

ですが、その内容はまったく“普通”ではない濃厚な1枚。過去2作ほど実験色は強くありませんが、それでもパンクロックの“その先”が明確に示されており、なおかつそういった要素をよりメジャー感強く表現したのが、この集大成的な5thアルバムといえるでしょう。

ハードロック的なスタイルが2ndアルバム『GIVE 'EM ENOUGH ROPE』(1978年)を思わせるミック・ジョーンズ(G,Vo)Vo曲「Should I Stay Or Should I Go」や、ディスコサウンドを大々的に取り入れたジョー・ストラマー(Vo, G)Vo曲「Rock The Casbah」、アルバムの冒頭を飾る“これぞTHE CLASH”な「Know Your Rights」など、代表曲が多数含まれている本作。こういった楽曲に加え、ゴスペルテイストの「Car Jamming」、レゲエ色の強いポール・シムノン(B, Vo)Vo曲「Red Angel Dragnet」、文字通りのファンクロック「Overpowered By Funk」、ダブ色濃厚な「Sean Flynn」など、過去2作での実験を比較的ポップな形で昇華させた楽曲群は、先の代表曲とのバランス感も良好で、非常に聴きやすい。実は初期のパンクロック色濃厚なアルバム群や名作『LONDON CALLING』よりも入っていきやすい、ビギナーの入門には最適な1枚ではないでしょうか。

それもあってか、本作からは「Rock The Casbah」が初の(そして唯一の)全米TOP10入り(最高8位)を記録。「Should I Stay Or Should I Go」も全米45位まで上昇、こういった後押しもあってアルバム自体も全米7位(200万枚)、全英2位というキャリア最大のヒット作となりました。オリジナル・ロンドンパンクで唯一、セールス的に大成功した唯一の作品となるのでしょうか。

そして、本作をもってストラマー/ジョーンズ/シムノン/トッパー・ヒードン(Dr)という黄金期メンバーは解体。ストラマーのみがバンドに残り、新たな布陣で最終作となる『CUT THE CRAP』を1985年秋に発表したのちに、THE CLASHは解散することになります。

 


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2021年1月18日 (月)

THE DAMNED『MACHINE GUN ETIQUETTE』(1979)

1979年11月に発売されたTHE DAMNEDの3rdアルバム。

前作『MUSIC FOR PLEASURE』(1977年)はチャートインすることなく、ラット・スキャビーズ(Dr)の脱退を経てTHE DAMNEDは1978年春に一度解散。しかし、同年夏にはキャプテン・センシブル(B)とラット、デイヴ・ヴァニアン(Vo)が再集結し、ブライアン・ジェイムス(G)に代わりキャプテンがギターへとスイッチし、新たにアルジー・ワード(B)を迎えた新体制で再結成することになります。

その再結成第1弾アルバムが本作。それまでのメインソングライターだったブライアンが抜けたことで、楽曲の方向性も少し変化。アルバム冒頭を飾る「Love Song」「Machine Gun Etiquette」やシングルカットもされた「Smash It Up」、MC5のカバー「Looking At You」のような疾走パンクチューンも存在するものの、全体的にはそれまで以上にキャッチーさ、ポップさが強まっています。そういった意味では、すでにデビューアルバム『DAMNED DAMNED DAMNED』(1977年)のTHE DAMNEDとは別モノなのかもしれませんね。

その象徴的な楽曲が、「I Just Can't Be Happy Today」や「Anti-Pope」などといったところでしょうか。さらに「These Hands」あたりでは60年代のガレージ・サイケのようなテイストも見受けられ、のちのゴシックロック路線へと通ずるヒントがこの時点で見つけることができます。特に「Plan 9 Channel 7」あたりは、そのプロトタイプと言えなくもないのかなと。オルガンを随所にフィーチャーすることで、不思議とサイケデリック感が強まっているような印象も受けますが、実はこの音色こそ本作のポップ度を高める隠し味になっているのではないでしょうか。

前のめりなパンクチューン「Noise, Noise, Noise」にはTHE CLASHからジョー・ストラマー&トッパー・ヒードンがコーラスで参加。さらに「Machine Gun Etiquette」ではジョー&ポール・シムノンがハンドクラップで華を添えています。思えばTHE CLASHもこの頃は『LONDON CALLING』(1979年)にて、純粋なパンクロックから脱却し始めた時期。SEX PISTOLSを除くオリジナルパンク勢がブームの鎮火を経て、新たなステージへと進む過程がそれぞれ感じられる作品をそれぞれ発表していたことを考えると、非常に興味深いものがあります。こと、イギリスに関してはパンクロックに取って代わるように、アンダーグラウンドからは新たなメタルの波が押し寄せようとしていたタイミングですしね。

今聴いても冒頭2曲のメドレー風つなぎはカッコいい。話題は逸れますが、かのマイケル・モンローがライブでこの2曲を間髪入れずに続けて演奏していましたが、あのメドレー風構成こそが本作の掴みにおける醍醐味。気になる方はぜひマイケル・モンローのライブアルバム『ANOTHER NIGHT IN THE SUN: LIVE IN HELSINKI』(2010年)にて確認してみてください。

 


▼THE DAMNED『MACHINE GUN ETIQUETTE』
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2020年1月 2日 (木)

banned songs of US radio after 9.11

つい先日、昨年の9月11日に配信されたKERRNG!の記事「HERE ARE THE 164 SONGS THAT WERE BANNED FROM AMERICAN RADIO AFTER 9/11」がTwitterで流れてきたんですね。このリスト自体、これまでも完全版・不完全版問わずさまざまな形で流出していたと思いますし、実際僕も学生時代に湾岸戦争をテーマに「表現の自由」や「自主規制」について卒論を書いていたので、常に気になってチェックしていました。今回の記事も特別目新しさはなかったのですが、急にふと「そういえば、卒論書いてた90年代前半は実際にそういう曲を全部聴くのに相当苦労したけど、今ってストリーミングサービスがあるし、もしかしてこのリストの曲全部聴けるんじゃないかな……」と思ったんですね。

で、実際にプレイリストを作ってみようと思い、検索を開始……始めたのが明け方だったのですが、気づいたら1、2時間でプレイリスト完成。記事中に登場する曲名やアーティスト名に多少の間違いがあったので、ネット上で公開されている同様の記事(結局Wikipediaが一番便利でした)とも照らし合わせつつ、完全なるプレイリストを完成させました。

さすがに全曲ありました。すごいですね、Spotify(今回はApple Music版は作成せず。だって2つも作るの時間かかるし)。RAGE AGAINST THE MACHINEのみ全曲放送禁止だったので、本来なら彼らの楽曲はすべて入れるべきなんでしょうけど、それだと埒が明かないので各アルバムから主要ナンバー1曲ずつ、計4曲を入れることにしました。そこに「Knockin' On Heaven's Door」のみボブ・ディラン版とGUNS N' ROSES版の2曲を用意して、全168曲/11時間14分というアホほど長いプレイリストが完成したわけです(笑)。

一応、アーティスト名アルファベット順、複数の曲がリストにあるアーティストに関しては曲名もアルファベット順で並べてあります。なので、AC/DCみたいにいきなり7曲も続いてしまうこともありますが、シャッフル再生すると普通にラジオ感覚で楽しめるのではないでしょうか……しかも、いい曲ばかりですし。

こんなご時世だからこそ、こういった楽曲を手軽に楽しめる自由をかみしめつつ、今の生活に感謝したいと思います。またいつ、これらの楽曲やほかのヒット曲が放送禁止になるか、本当にわかりませんしね(しかも、あの当時よりも状況的には最悪ですから)。

 

※ブラウザ(記事上)でプレイリストを再生すると100曲しか表示されないようなので、プレイヤー右上のSpotifyロゴをクリックして、自身のSpotifyプレイヤーで再生することをオススメします。

2004年12月22日 (水)

THE CLASH『SANDINISTA!』(1980)

 早いもんで、2002年12月22日からもう2年もの月日が流れたのね‥‥2年前、その知らせを聞かされた時‥‥正直「‥‥へっ!? ウソに決まってるって!」って絶対に信じようとしなかったんだよな、俺。焦ってネットをいろいろ検索して、結局「Fujirockers.org」の掲示板にその書き込みを見つけて。時間が経ってから、それが間違いない事実であることを関係者がそこで報告して‥‥全然信じられなかった。だって、3ヶ月前に俺、観てるんだよ!? あんな凄いステージ見せつけられたんだよ!? 信じろっていう方が無理だってぇの。本当にショックだった‥‥

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2004年11月26日 (金)

とみぃ洋楽100番勝負(100)

 いよいよラスト‥‥最後は思い入れタップリに語らせていただきます‥‥


●第100回:「Coma Girl」 JOE STRUMMER & THE MESCALEROS ('03)

 

「早くくたばれっ!」って冗談ぽく言ってはみるものの、そこには「絶対に死ぬもんか‥‥死んでもらっては困るんだよ!」という祈り/願いも沢山込められてるんだよね‥‥当たり前の話だけど。最高の愛情を込めて吐く悪態。それはある意味では彼等にとって最高の賛辞なのかもしれない。

 でも。そんな冗談すら言えない、言いたくても言えない相手だっている。この連載を続けてきた中で、故人を扱う機会が沢山あったんだけど、最後の最後もその故人‥‥比較的最近亡くなったこの人で締めくくりたいと思います。丁度12月だしね、これが発表される頃は‥‥

 2002年12月22日、彼は静かに息を引き取りました。日本では23日に伝わって来たこの知らせ。最初知った時は「へっ、嘘‥‥」と、にわかには信じられませんでした。情報が少ない/錯乱していたことから、いろいろネットサーフしてみたものの、それは間違いない事実であることが判明しました‥‥愕然としたよ。ほんの3ヶ月前、あんなに元気な姿をその年最後の「夏フェス」で目撃したばかりだったのに。一緒に "I Fought The Law" を大合唱したばかりだったのに‥‥

 俺にとってのジョー・ストラマーという親父は、THE CLASHの偉人というよりは、ロック・フェスティバル、野外フェスティバルってこんなにも楽しいもんなんだぜ、自ら進んで楽しむものなんだぜ、という至極簡単なことを教えてくれた、大先生でした。俺が初めて体験した夏フェス‥‥'99年のフジロックで出会ったジョーは、大好きだったTHE CLASHの曲を出し惜しみすることなく連発してくれ、当時の新曲も過去と何ら変わらず「レベル・ロック」していることを証明してみせました。

 そして3年後。今度は朝霧JAMで再会。正直、最後の最後だったし天気も悪く霧で視界も悪かったし、演奏される曲も今回は新バンド・THE MESCALEROS以降のものが多かったことから、あんまりのめり込めなかったんだよね‥‥けどそれって、結局「俺はジョーにTHE CLAHSしか求めてなかった」ってことと一緒だったわけで。だから "Bankrobber" や "I Fought The Law" という曲に過剰反応してたんだよね‥‥恥ずかしいけど。

 ジョーの死後から1年経って、志半ばで頓挫してしまったレコーディングを仲間達で完了させたのがこの「STREETCORE」というアルバムで。買ってから暫くは聴けなくてさ‥‥こんなにも重く感じさせるアルバムは随分久し振り。ジャケットといい、並んだ曲目といい、全てがその頃の俺には重過ぎて‥‥

 年が明けて2004年。やっとパッケージを開けて‥‥1曲目の "Coma Girl" の歌い出しに胸が熱くなってさ‥‥

  「遥か西のフェスティバル会場を這うように歩いてたんだ」

‥‥嗚呼、この人は死ぬまで「ジョー・ストラマー」で在り続けたんだな、と。当たり前の話だけど、その事実に涙が止まらなくて。アルバムが進んでいく中、いろんな音が聞こえてきて‥‥6曲目の "Redemption Song" で更に泣いて。この瞬間、今更だったけど‥‥ジョー・ストラマーって親父は俺にとって、とても重要な人間のひとりになったんだ。

 今でこそ笑顔で聴くことができるこのアルバム。THE CLASHの5作と同じように、自分にとって大切なアルバムです。こんなにパンクで活き活きした親父、イギーとジョーの他に知らん。

 だから‥‥今更だけど‥‥ホントに悔やまれる。もう一度、ただもう一度だけ会いたかった‥‥

 ありがとう。そして‥‥死ぬまで勉強させてもらいます!



▼JOE STRUMMER & THE MESCALEROS「STREETCORE」(amazon

2002年12月24日 (火)

THE CLASH『LONDON CALLING』(1979)

人間、誰しも必ず死ぬときが訪れる。ただそれが人よりも早いか遅いかだけで、誰にでも平等に死はやってくる。けど‥‥死んじゃいけない人ってのがいるんだよ。死にそうだけど、絶対に死なない、格好悪く無様に生き続けることで、我々に勇気や希望を与えるタイプの人間が。ジョン・レノンもジョージ・ハリスンもいない今、誰がここまでキース・リチャーズが長生きすると予想できた? キースなんて正しくあのまま生き続けてロックンロールし続けることで、我々に夢や希望や勇気を与え続けてくれるんだよ。

少なくとも、ジョー・ストラマーという男もこのタイプに属する人間だったと思う。確かにTHE CLASH解散後の彼は、どこかパッとしなかったかもしれない。それはTHE CLASHというバンドが如何に偉大だったかを物語る、ちょっとした「現実」なんだけど。それでもジョーは、格好悪くても頑張り通した。音楽以外の活動も通して、我々に「パンク以後」の世界を見せ続けてくれた。それがあの'70年代末期のロンドンに憧れた人間にとって、どんなに悲しくなるものであっても‥‥

けど、'90年代末のジョーは‥‥少なくともここ日本ではこれまでと違った目で見られていたはず。それはフジロックを通して、等身大の「ジョー・ストラマー」という男と直に接する機会があったから。ステージに立つ側の人間なのに、天神山や苗場に自らキャンピングし、時には出演アーティスト達と、それ以外の時は我々観客側の人間と一緒に酒を飲み、語り、騒いだりした。THE CLASH時代を知らない若い人達にとっては、こっちのジョーの方が思い出深いんじゃないかな?

そんなジョーも'99年の苗場1回目のフジロック最終日、準トリとしてグリーンステージに上がったことがある。これが俺にとっての「アーティスト:ジョー・ストラマー」初体験。THE CLASH再結成を常に拒んできた男が見せた意地。今の彼と過去の彼、そしてこれからの彼(当時、まだTHE MESCALEROSとしての音源はリリースされていなかった)を見せるに十分な時間と空間だった。惜しげもなく連発されるTHE CLASHナンバーに鳥肌を立て、一緒に歌い踊り、そして泣いた。今でもこの年のフジロックといえば、俺にとってはRAGE AGAINST THE MACHINEやBLURの名と共にジョーの名前を挙げるだろう。

THE CLASHが'79年にリリースしたサードアルバムがこの「LONDON CALLING」というアルバム。CD主流の今となっては無意味かもしれないが、アナログ時代はこのアルバム、2枚組だった。何故か俺、このアナログ盤を持ってる。唯一持ってるTHE CLASHのアナログ盤がこの2枚組。今ではもうカビが生えてしまって聴くに耐えない代物だけど、ずっとそのまま取っておいてある。当然、俺が初めて聴いたTHE CLASHのアルバムもこれだった。三大ロンドン・パンクバンド(SEX PISTOLS、THE DAMNED、THE CLASH)のひとつとして認識していた彼等だけど、最初に聴いたのがこのアルバムだった為、当時かなり肩透かしを食らったのをよく覚えている。これってパンク!? ジャケットは最高にカッコイイけど、パンクっぽい速い曲はないのにロカビリーとかレゲエとか入ってるじゃんか? これだったら俺、DAMNEDの方が全然パンクだと思うけどなぁ!?‥‥と、10代の俺にはTHE CLASHの良さは全然判らなかった。ただ、ロック/ポップソングとして"London Calling"は常に好きな曲だったけど‥‥

自分がTHE CLASH再評価をするようになったのは、ハタチを過ぎてから‥‥MANIC STREET PREACHERSとの出逢いが大きかった。「現代のTHE CLASH」と呼ばれることの多かったマニックス。インディー時代の初期THE CLASHを彷彿させる疾走感あるパンクナンバーだけでなく、ファーストアルバムのバラエティー豊かさなどは正しくこの「LONDON CALLING」というアルバムをなぞったものだったのではないだろうか? 音楽性に若干の違いはあれど、THE CLASHとマニックスがやってきたことは、常に「REBEL MUSIC」だった。2分前後の、勢いだけのパンクソング。それも確かにパンクなのかもしれない。けど、パンク精神を持った音楽は世界中にある。レゲエやスカ、ヒップホップにグランジやテクノ‥‥それら全てがパンク精神の下に創造されているのなら、それらは間違いなく「REBEL MUSIC」なんだから。そう気づくのに、俺は何年もかかってしまった。見た目や形に囚われた10代を卒業して、俺はいろんな音楽を聴くようになった。THE CLASHが影響を受けたような音楽であり、それこそブルーズやジャズ、ファンクやR&B、ラテン音楽等‥‥

ジョーはデビューシングルの中で「1977年にはエルヴィスもBEATLESもSTONESもいらない」("1977"。"White Riot"のC/W曲)と歌った。しかし、彼等はデビューから2年後、そのBEATLESやROLLING STONESをも超越するようなアルバムを作った。それがこれ。俺が観たフジロックでも演奏された頭2曲"London Calling"と"Brand New Cadillac"の強烈さ。それはパンクロックなんて狭い括りで語ってしまうから無理があるのであって、これらは正しく王道ロックと呼ぶに相応しい必殺チューンなのだ。ポップなロックチューンあり、レゲエやスカやダブあり、カントリーやラテン、R&Bもある。所謂パンクチューンはここにはない。そう、当時の彼等は「パンクバンド」であることを足枷に感じ、あくまで「ロックバンド」として在ろうとしていたのだった。けど、そんなことはどうだっていい。ここに収められているサウンド・歌詞共に最終的にはパンク精神の下に作られた「REBEL MUSIC」だったんだから。

初期に"What's My Name"(1st「THE CLASH」収録)をカバーしたマニックスも、後にこの「LONDON CALLING」から"Train In Vain"をカバーしている。そして結果的には最後の来日となってしまった今年9月の朝霧JAMでのTHE MESCALEROSは、THE CLASHナンバーを極力減らし、今のジョー・ストラマーを、そしてバンドとしてのTHE MESCALEROSを力強く提示してくれた。けど‥‥やはり"I Fought The Law"のイントロを聴くと、どうしても発狂しそうになり、ステージ前まで全力で走ってしまった俺。やっぱり俺はTHE CLASHが好きだ。

正直、そんなジョーが亡くなったと知った時、どうしてもTHE CLASHが聴きたくなかった。けど、今はこうやって大音量でこのアルバムを聴いている。"I'm Not Down" ~ "Revolution Rock ~ "Train In Vain"‥‥街はクリスマスで賑わってるけど、今日はひとり家でこのアルバムを大音量で聴きながら酒でも飲みたい‥‥そんな気分だ。これをアップしたらガンガンに飲もう。もう聴けない、聴きたくないなんてセンチなこと言ってないで、去年のジョーイ・ラモーンを送り出した苗場の時みたいに、大騒ぎしてジョーを天に送ってやろうと思う。

May rest in peace, Joe.



▼THE CLASH『LONDON CALLING』
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