カテゴリー「Converge」の8件の記事

2020年7月 6日 (月)

CODE ORANGE『I AM KING』(2014)

2014年9月にリリースされたCODE ORANGEの2ndアルバム。同タイミングにDaymare Recordingsから発売された本作にて、彼らは日本デビューを飾っています。

1stアルバム『LOVE IS LOVE // RETURN TO DUST』(2012年)はCODE ORANGE KIDS名義でのリリースだったので、CODE ORANGE名義では本作がデビューアルバム。とはいえ、参加メンバーは前作と同一なので、ここは素直に2作目とカウントしていいと思います。

前作から引き続きDeathwish Inc.からのリリース、プロデュースをカート・バルーが担当するという、デビュー時からのCONVERGEとのつながりもそのまま。すでに次作『FOREVER』(2017年)への布石が多数表出しており、メロディアスな要素皆無、一筋縄ではいかないメタリックなハードコア・サウンドで聴き手を翻弄してくれます。

スピードよりも重さや淀みを前面に打ち出したドゥーミーな作風は、先輩格のCONVERGEとは似て非なるもので、CODE ORANGEのほうがスラッジ・メタルあたりに近しい印象を受けます。また、電子的なエフェクト(カットイン/アウトなど)もすでに武器として随所に用いられており、ところどころでハッとさせられる。このインパクトの付け方がCODE ORANGEならではの魅力で、改めてこのタイミングから別格だったんだなと気づかされます。

オープニングの「I Am King」からラスト「Mercy」までの全11曲/32分半、正直息をするのを忘れてしまうほどの挟撃を受けるはず。それくらいの強烈さが伝わるこの力作を、できることならリアルタイムで体験したかった……。

というのも、僕はこのアルバムに関しては完全に後追いなんです。『FOREVER』から入ったリスナーなので、そのあとにこの『I AM KING』を聴くと(若干の違いはあるものの)そのつながりやバンドの成長ぶりには驚かされるばかり。内容的にも甲乙付け難い魅力が感じられます。

本作制作時点でメンバーが20歳前後〜20代前半という事実にも驚かされますが、このダークでカオティックな世界観こそが「2014年のリアルなアメリカ」だったのかな。そういう意味でも、このバンドは2010年代〜2020年代のUSモダンメタル/ハードコア・シーンを語る上で欠かせない存在なんでしょうね。

なお、本作はBillboard 200(アルバムチャート)で最高96位を記録。最新作『UNDERNEATH』(2020年)からこのバンドを知ったリスナーは、絶対に本作と次作『FOREVER』はあわせて聴いていただきたいなと。どれもハズレなしですから。

 


▼CODE ORANGE『I AM KING』
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2020年3月29日 (日)

KVELERTAK『SPLID』(2020)

KVELERTAKが2020年2月中旬に発表した4thアルバム。日本盤未発売。

Roadrunner Records経由で2ndアルバム『MEIR』(2013年)、3rdアルバム『NATTESFERD』(2016年)と2作品を発表し、世界的知名度を上げることに成功した彼ら。2018年夏に前任シンガーErlend Hjelvikが、2019年にはドラマーのKjetil Gjermundrødが相次いで脱退するという大きな転換期を迎えましたが、新たにIvar Nikolaisen(Vo)、Håvard Takle Ohr(Dr)という新メンバーを迎え、Rise Records移籍第1弾となる3年9ヶ月ぶりの新作を完成させます。

キャッチーさを強めつつ、初期2作の混沌さから若干の落ち着きを見せた前作『NATTESFERD』は賛否分かれる作風でしたが、今作ではプロデューサーをニック・テリーから初期2作を手がけたカート・バルー(CONVERGE)へと戻して制作。それもあってか、初期の爆発感や破天荒さが若干戻ってきており、前作に苦手意識を持ってしまっていたリスナーを引き戻す効果もあるのではと思っています。

最初こそ新ボーカリストの歌声に若干の違和感を覚えますが、楽曲の熱量が上がるに連れてあまり気にならなくなるはずです。事実、僕自身2曲目「Crack Of Doom」で早くも気にならなくなっていましたから(笑)。

ちなみに、その「Crack Of Doom」ではMASTODONのトロイ・サンダース(Vo, B)をゲストボーカルに迎え、初の英語詞ナンバーに挑戦。もともとデス声やスクリームを多用することで言語的にはあまり気になっていなかったKVELERTAKですが(笑)、この哀愁味を強めた爆走ロックンロールナンバーでは良い意味での“聴きやすさ”が強まっており、それは耳馴染みの良い英語詞の響きと相まって、前作とはまた異なるキャッチーさを強めることに成功しています。

また、「Discord」ではCONVERGEやCAVALERA CONSPIRACY、CAVE INなどで活躍するネイト・ニュートン(B)もゲストボーカルで参加。タイトルからおわかりのとおり、こちらも英語詞ナンバーですが終始スクリームの嵐なので、「Crack Of Doom」ほど英語詞である強みは表れてないかな(苦笑)。曲中やエンディングにフィーチャーされたギターのハーモニーは相変わらず気持ち良いですけどね。

前作から長尺の楽曲が増え始め、曲数のわりにトータルランニングが長くなりだしましたが、本作もその傾向は続いており、全11曲で約58分と過去最長の仕上がりに。とはいえただ長いだけではなく、爆走ロックと70年代のクラシックロックが融合したような「Bråtebrann」や、80年代のスラッシュメタル的側面を強めた「Fanden ta Dette Hull!」、悲哀さに満ちたギターフレーズ&メロディとクリーントーンでのボーカルが不思議な世界へと誘う8分超えのプリグレッシヴな大作「Delirium Tremens」など新境地を見せる楽曲も含まれており、単に初期2作へ回帰するのではなく、過去を抱えつつも前進することを選んだバンドの強い意思が感じられる力作と言えるのではないでしょうか。

本作を聴いたあとに『NATTESFERD』へと戻っていくと、実は意外と無理なく楽しめることにも気づくはず。そういった意味では、前作での実験も見事に回収した、「第2期KVELERTAKの始まり(第1期KVELERTAKの総集編も含む)」を示す1枚と言えるでしょう。僕は大好きですよ、これ。

 


▼KVELERTAK『SPLID』
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2020年1月 8日 (水)

KVELERTAK『KVELERTAK』(2010)

ノルウェー出身の6人組HR/HMバンド、KVELERTAKが2010年6月に本国でリリースした1stアルバム。北米では6曲のボーナストラックを追加した形で、翌2011年3月に発売されています。日本盤未発売。

僕が彼らのことを知ったのは、続く2ndアルバム『MEIR』(2013年)からで(同作で日本デビュー)、後追いでこの1stアルバムまでたどり着きました。で、「うわーっ、もっと早くに出会っていたかった!」と実感させられることになるわけです。

トリプリギター編成でサウンドはストレートなロックンロール/爆走ハードロックと聞くと「それ、3人も必要?」と思ってしまうわけですが……この分厚さを出すには3人必要! 絶対3人じゃなきゃダメなわけですよ。

彼らが体現しているのは“Black 'N' Roll”と呼ばれる“ブラックメタル+ロックンロール”というエクストリーム・メタルの一種で、MOTÖRHEAD直系のハードドライヴィングなロックンロールに、ブラックメタル調のスクリームを乗せたスタイルは決して馴染みやすいとは言い切れないもの。しかし、アルバムを聴き進めていくと不思議とクセになってくるのです。

ギタリスト3人は無駄じゃないか?と先に書きましたが、このうち1人はピアニストも兼任。曲によってはTHE HELLACOPTERSにも通ずるピアノプレイも聴かせてくれます。これがね、いいんですよ。例えば「Blodtørst」のサビで聴けるアンサンブル……ひとりがリフを刻み、もうひとりが泣きまくりのギターソロを乗せる。そして3人目はギターを弾かずにシンプルなピアノリフを刻み続ける……そうそう、俺たちが好きな北欧ロケンローバンドってみんなこうだったじゃん!っていう事実を思い出させてくれるのです。

にしても、メロディの役割を流麗なギターソロ/フレーズで代用してくれるところは、メロデスにも通ずるものがあるのかな。言語は非英語(1曲だけ英語詞)ですが、スクリームでほぼ何を歌っているか判別できないので、特に問題ないかなと(笑)。そのへんのブラックメタルやデスメタルが好きで、かつ北欧の爆走ロケンローバンドが好きというリスナーなら間違いなく受け入れられるはずです。

あと、リミッターを外したかのような生々しい録音状態も最高の一言。実は本作(と続く『MEIR』)ではプロデュース&ミックスをCONVERGEのカート・バルーが担当しているんです。ね、納得でしょ?

現在流通しているCDおよびストリーミング版は、USリリース同様6曲追加された全17曲バージョン。こちらでは2010〜2011年のBBCセッションズ4曲と2009年のデモ音源2曲を楽しむことができます。

 


▼KVELERTAK『KVELERTAK』
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2018年8月 2日 (木)

CONVERGE『BEAUTIFUL RUIN』(2018)

今年6月末に突如デジタルリリース&ストリーミング配信開始となった、CONVERGEの最新EP。トータルで7分に満たない、ショートチューン4曲で構成された勢い重視の1枚です。

ジャケットのテイストなどからもなんとなく想像できるように、本作は昨年11月にリリースされた5年ぶりのアルバム『THE DUSK IN US』と同時期にレコーディングされた、いわばアウトテイク集のようなもの、と言えるかもしれません。

アルバムでは長尺のミディアムヘヴィナンバーや叙情性の強いメロウナンバーなどを用意することで、これまでのCONVERGEの作品から頭ひとつ抜き出た異色作といったイメージを与えてくれましたが、このEPにはそういった要素は皆無。頭を空っぽにして、この激情まみれの爆音に浸ることができるはずです。

もうね、このEPに関してはこれ以上説明はいらないかなと。言葉よりもまず音。何か語っているうちに4曲あっという間に終わってしまうので。気を抜かずに接してほしいです。

『THE DUSK IN US』のレコーディングに際し、アルバム未収録曲が5曲残っているようなことを、リリース当時のインタビューでメンバーが語っており、そのうちの1曲「Eve」はアルバムからのリードシングル「I Can Tell You About Pain」にカップリングとして収録済み(この7分強もあるダークでカオティックな大作は、Spotifyなどストリーミングサービスでも聴くことができます)。

残る4曲がどういった形でリリースされるのか、はたまたこのまま発表されずじまいなのか、それは神のみぞ知るといったところでしたが、まさかこういう形でサプライズリリースされるとは思ってもみませんでした。

これで『THE DUSK IN US』関連の音源はすべて世に出たことになります。いまだ実現しない同作の日本盤発売、そして来日公演。ぜひ今後日本盤を発表することが実現した際には、ぜひEPなどの5曲を別添えにした“コンプリートエディション”にしてもらいたいところです。『THE DUSK IN US』に関してはすでに輸入盤CD、アナログ盤を購入済みですが、ちゃんと国内盤も購入しますので。よろしくお願いします。

にしても、改めて。『THE DUSK IN US』発売から9ヶ月近く経ちましたが、まだまだ色褪せない傑作だなと。そして、5曲のアウトテイクを通して再び『THE DUSK IN US』に戻ると、またこの作品の個性が際立つのではないかと思うのです。まだ聴いていないというリスナーがいましたら、悪いことは言いません。今すぐ聴きなさいって。もちろん、できるだけ大音量でね。



▼CONVERGE『BEAUTIFUL RUIN』
(amazon:MP3

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2017年12月31日 (日)

2017年総括(1):洋楽アルバム編

2017年もあと半日で終わりということで、毎年恒例となった今年の総括を書いていこうと思います。

その年のお気に入りアルバムを洋楽10枚(+次点10枚)、邦楽10枚(+次点10枚)、2017年気になったアイドルソング10曲(次点なし)、そして今年印象に残ったライブ5本をピックアップしました。アルファベット順、五十音順に並べており、順位は付けていませんが特に印象に残った作品には「●」を付けています。

特にこの結果で今の音楽シーンを斬ろうとかそういった思いは一切ありません。ごく私的な、単純に気に入った/よく聴いたレベルでの「今年の10枚」です。

まずは洋楽アルバム編です。


■洋楽10枚(アルファベット順)

・Björk『UTOPIA』(amazon)(レビューはこちら

・CIGARETTES AFTER SEX『CIGARETTES AFTER SEX』(amazon

・CONVERGE『THE DUSK IN US』(amazon)(レビューはこちら

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2017年12月30日 (土)

CONVERGE『THE DUSK IN US』(2017)

前作『ALL WE LOVE WE LEAVE BEHIND』から実に5年ぶりの新作となる、CONVERGE通算9枚目のオリジナルアルバム。とはいえ、彼らはここ最近名作『YOU FAIL ME』(2004年)のリミックス盤『YOU FAIL ME REDUX』(2016年)や、同じく名盤『JANE DOE』(2001年)の再現ライブを収めた『JANE LIVE』(2017年)を連発していたので、そんなに待たされたという気がしていなかったし、特に今年に入ってからは「新作の準備をしている」的な発言もあったので、そこまで待たされることはないだろうと思っていたので……でも、まる5年も経ってたんですね。こうやって振り返ると、改めてその空白期間に驚きました。

1曲目「A Single Tear」のそのサウンドのクリアさに若干驚きを隠せませんでしたが、続く2曲目「Eye Of The Quarrel」、3曲目「Under Duress」からはいつもどおりのカオスなCONVERGEワールドが展開されており、ほっとひと安心。「Arkhipov Calm」でのたうち回るボーカル&ギター、「I Can Tell You About Pain」の冒頭で変拍子を刻むドラム、そこから無軌道に突っ走る展開など含め、「そうそう! これを待ってたんだよ!」と膝を叩きながらニヤニヤしたくなるノイジーなサウンドの洪水。最高じゃないですか。

ところが、アルバム中盤のタイトルトラック「The Dusk In Us」でその表情は一変。叙情的なアルペジオと囁くようなボーカル、ダークというよりも陰鬱と呼ぶ方がぴったりなその音世界は、それまでの高揚感にあふれる展開から一気に落とし穴に引きずり込まれたかのようで、背筋がゾッとします。

7分半におよぶこの曲がアルバム終盤ではなくど真ん中に置かれている意味を考えようとすると、いろんな想像が浮かんできて面白いんじゃないでしょうか。例えば、それまでのハイテンションを現実世界と表すなら、この表題曲で急にあの世に引きずり込まれた、とか……。にしても、この鬱展開。クセになりますね……。

7分半の臨死体験を経て、7曲目「Wildlife」から再びハイテンションが復活。続く「Murk & Marrow」もカオスそのものだし、キャッチーなベースラインでグイグイ引っ張るミドルヘヴィ「Trigger」、2分にも満たないエモーショナルハードコア「Broken By Light」、さらに激しさを増す1分少々の「Cannibals」と激しさが加速したところで、ラスト前「Thousands Of Miles Between Us」で再びハッとさせられる展開が登場。メロウさは先の「The Dusk In Us」以上で、ここではエモとかそういった表現では収まらないくらいの悲しさが押し寄せてきます。なんなんだ、この展開。そしてラストは不穏さをヘヴィな音像で強調した「Reptilian」で幕を降ろす。ただひたすら感情を揺さぶられまくる40数分。聴き終えたあとに軽くため息をつきながら、「そうだ、こういうアルバムをずっと待っていたんだ」という気持ちがよみがえってくる。そう、CONVERGEとは自分にとって何なのかを問いかけてくるのが、この最新アルバムではないでしょうか。

なんてカッコいいこと言ってますが、最初に聴いたときはとにかく震えました。震えまくり。そして二度、三度と聴き返していくうちに、このアルバムのカオスさはヘヴィさや速さ、無軌道さにあるのではなく、実は「The Dusk In Us」や「Thousands Of Miles Between Us」のような曲にこそ存在するのではないかという結論に達したのでした。これが、2017年という混沌の時代にCONVERGEが到達した結論なのだと。

そう思いたくなるくらいの力作。5年待った甲斐がありました。



▼CONVERGE『THE DUSK IN US』
(amazon:日本盤CD(2019/2/6発売) / 海外盤CD / MP3

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2017年12月24日 (日)

CODE ORANGE『FOREVER』(2017)

アメリカ・ペンシルベニア州出身のハードコアバンドCODE ORANGEによる、通算3枚目のフルアルバム。今作からRoadrunner Recordsに移籍し、Billboard 200でも最高62位という好成績を残しています。とはいえ、メジャー感の強い方向性ではないですし、インディーズからメジャーに移籍したからといってそのサウンドが大幅に変わったわけではないので、それだけ彼らが注目され始めたという証拠でしょう。

2008年の結成時はまだ中高生だったというメンバーも、すでに20代半ばから後半に差し掛かり、本作ではそれまでのカオティックなサウンドにより磨きをかけつつも、より深みを増したハードコアサウンドを聴かせてくれます。スピードよりも重さを重視したそのサウンド&アレンジは、とにかく気持ち良いものばかり。先が読めない展開という点においては初期の作品ほどではないものの、適度に取り入れたエレクトロ/インダストリアルサウンドとの相性も相まって、どこか感情を殺したかのようなひんやりした音像が楽しめます。そういった意味では、少々ポストロック的な要素も感じられるかもしれません。特に終盤の2曲「Hurt Goes On」「dream2」にはそのカラーが濃く表れているのではないでしょうか。

ちなみに本作のプロデュースを手がけたのは、過去2作から引き続きCONVERGEのギタリストであるカート・バルーと、数々のエクストリームミュージックに携わってきたウィル・イップ。エンジニアやミキシングで携わったウィルの手腕によるものか、前作よりも若干音が整理されいてる印象もあります。が、この手のサウンドにおいての話なので、誤差範囲内と言われてしまえばそこまでですが(笑)。

カートとの相性は今さら言うまでもなく、とにかくCONVERGEなどの世界観が好きなら気に入ること間違いなし。特に本作はスピードを抑えめにしたぶん、後ろから後頭部を100kgくらいあるハンマーで不意打ちされるくらいのインパクトとずっしり感があるので、とにかく大音量で楽しんでほしい1枚です。

実はこのアルバム、今年の1月に発売されてすぐに購入し、ずっとヘヴィローテーション中だったのですが、どうにもこうにも言語化するのが難しく。そうこうしてるうちに、SYSTEM OF A DOWNのサマーツアーでサポートを務めたり、THE DILLINGER ESCAPE PLANのラストライブに出演予定だったり、来年のグラミー賞にて「Best Metal Performance」部門にノミネートされたりと、相当話題になり始めています。なのに、ここまで日本盤化の話なし。勿体ないったらありゃしない。

個人的には間違いなく今年を代表する1枚に選ぶ作品なので、まだ聴いたことがないという人は、ぜひ年末のこのタイミングにチェックしてみてください。

 


▼CODE ORANGE『FOREVER』
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2009年12月16日 (水)

「Double Titans Tour In Japan Vol.2 : brutal truth vs CONVERGE」@Shibuya O-EAST(2009/12/15)

年の瀬のめっちゃ忙しい時期ではありましたが、無理をしてでも行きたい組み合わせのライブだったので……いや、確実にCONVERGEのライブが観たかったので、気合いを入れて行ってきました。

いやいや……気合いを入れてというのも嘘だな。そこまで気合い入ってなかったかも。アルバム『AXE TO FALL』は今年のベスト10枚に入るくらい聴きまくってるけど、いざライブとなるとフラットな気持ちで。過剰な期待をしないでライブに臨みました。だって、会場に着いたの開演10分前とかだし、そこまでドキドキワクワク感も感じられないほどに切羽詰まってたから。

トップバッターはCONVERGE。いやぁこれが本当にすごい。アルバム以上というか……とにかく各メンバーのパフォーマンスの力量、演奏力、カリスマ性、すべてがすごい。1時間にも満たない短いライブだったけど、十分すぎたし、本当にお腹いっぱいになった。こんなライブひさしくなかったなぁと。


<SET LIST>
01. Plagues
02. No Heroes
03. Bare My Teeth
04. Reap What You Sow
05. Cutter
06. Worms Will Feed / Rats Will Feast
07. Axe To Fall
08. Eagles Become Vultures
09. The Broken Vow
10. Drop Out
11. Hope Street
12. Bitter And Then Some
13. Last Light
14. Dark Horse
15. Heartache
16. Hellbound
17. Concubine
-encore-
18. Wolverine Blues


続いて演奏したBRUAL TRUTHですが……完璧すぎるCONVERGEの後では分が悪すぎるというか、いろんな意味で粗が目立ってしまう。なんていうか、オールドスタイルすぎるというか。もともとカオティック・コアとか呼ばれてるCONVERGEと、元祖グラインド・コアBRUTAL TRUTHの食い合わせが良いのか悪いのかという問題もあるわけですが。確実に言えるのは、10数年前の自分はこのBRUTAL TRUTHのサウンドにしびれてたんだよな、と。あの当時はこれが最高にかっこよかったし、これ以上はないとさえ思ってた時期もあった。けど時は流れ、いろんなジャンルの音楽が登場し、いろんな音楽が融合されていった。CONVERGEのサウンドなんてハードコアやエモ、メタル、プログレ、とにかくいろんな要素がまざって完成したスタイルだと思うんです。つまり、CONVERGEにとってはBRUTAL TRUTHってルーツのひとつなわけ。そりゃ確実に不利ですよ。

最初は牧歌的だなぁと感じていたBRUTAL TRUTHですが、最終的には「これはこれで伝統芸能としてありなのかも」と思うようになり、ライブが終わる頃には半分笑いながら彼らのパフォーマンスを楽しみました。

それにしても、CONVERGEのあのステージの完璧さは何だったんだろう。ライブが終わった後、頭が悪いくらいに「最強!」とか叫んでたけど、本当にそういう表現しか浮かばないくらいに強烈なライブだった。しかも、大きいステージが似合うパフォーマンスというか。このバンド、まだまだ天井知らずなくらいにデカくなっていく気がするなぁ。

いやいや、年末に本当に強烈で最高なライブを観ることができて。いい年越しができそうです。



▼CONVERGE「AXE TO FALL」(amazon:日本盤US盤

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