とみぃ洋楽100番勝負(42)
●第42回:「Only In My Dreams」 DEBBIE GIBSON ('87)
多分あれは恋だったんじゃないかな‥‥初めてガイジンの、同世代の女の子に恋した瞬間だったと思うよ。
高一の夏‥‥GUNS N'ROSESと出会った頃とほぼ同時期に、毎週欠かさず観てた「ベストヒットUSA」のトップ20チャートに、聞いた事もない名前のアーティストの曲が上昇し始めて。気づいたらトップ10に入っちゃってたんだよね。かろうじてテレビから得られた情報が、
DEBBIE GIBSON / Only In My Dreams
というタイトルのみ。凄くポップでよく出来た1曲なんだけど、それ以上にこれを歌ってる女の子の声が凄い好みでさ。適度にハスキーで、適度にセクシーで。それでいてどことなく幼さが残ってる感じ。別の番組で観たPVのフルコーラスで、初めて歌ってる女の子のルックスをまじまじと見て‥‥モノクロ映像なんだけどさ。意外と好みだと判って。
秋頃に "Shake Your Love" っていうセカンドシングルが出て。その頃にはこの子が自分と同年代(1970年生まれ)、楽曲の作詞・作曲を全てこなしてるってことを知って。日本ではその頃だったか、翌年頭だったかにようやくアルバム「OUT OF THE BLUE」が出てね。こんな田舎町のCDショップにも、ちゃんと発売日に入荷されてたんだよね。で、発売日に真っ先に買ってさ。後で他所の高校に行ったバンドメイトが「俺が買いに行ったら既になかった。お前が買ったのかーっ!」ってどつかれたっけ。
ほぼ同時期にデビューして、先に全米ナンバー1(しかも2曲連続で)を獲得してしまったティファニー(彼女は1971年生まれ)といろんな面で比較されることが多く、どっちかっていうと後追い的なイメージが強かった彼女だけど、続く2作目のアルバム「ELECTRIC YOUTH」ではシングル/アルバム共に全米1位を記録。ちなみにティファニーは2作目のアルバム、コケてます。
'90年代半ばまでちゃんと追っかけてたけど‥‥今は何やってるんだろう。結婚してお母さんになった、なんて話も聞いたような聞かなかったような。きっと今でも美人さんなんだろうね。
という(ある意味)初恋のお話でした。
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