2018年2月 1日 (木)

V.A.『KISS MY ASS: CLASSIC KISS REGROOVED』(1994)

1994年6月にリリースされた、KISSのトリビュートアルバム。ちょうどKISS結成20周年を記念して、当時のメンバーも制作に携わった1枚で、レニー・クラヴィッツガース・ブルックスANTHRAXGIN BLOSSOMSTOAD THE WET SPROCKETDINOSAUR JR.EXTREMETHE LEMONHEADSTHE MIGHTY MIGHTY BOSSTONESといったメタル/オルタナ/カントリーなどKISSに影響を受けた幅広いジャンルのアーティストに加え、ここ日本からもYOSHIKI(X JAPAN)が参加。さらに、メイナード・キーナン(TOOL)、トム・モレロ&ブラッド・ウィルク(RAGE AGAINST THE MACHINE)、ビリー・グールド(FAITH NO MORE)からなるスペシャルユニットSHANDI'S ADDICTION(JANE'S ADDICITONをKISSの楽曲「Shandi」にひっかけてもじったもの)まで参加しております。

まあKISS愛に溢れた……というよりは、各アーティストが平常運転でKISSの楽曲をカバーしたといったほうが正しいのかもしれませんね。だって、1曲目の「Deuce」からレニー・クラヴィッツ、直球勝負でカバーしつつも彼らしく味付けしてますから。ちなみにこの曲、ハーモニカでスティーヴィー・ワンダーもゲスト参加してます。

かと思えば、KISSご本家が演奏で加わったガース・ブルックス「Hard Luck Woman」は、カバーというよりもコピー。本家がいつもどおりに演奏して、ポール・スタンレーがハーモニーで加わっているんだから、そりゃあ“まんま”になっても仕方ないですよね(笑)。ANTHRAXの「She」も平常運転、というか途中まで“まんま”すぎて、後半に彼らならではのこだわりのアレンジが加わるという。この時期の彼らは、ボーカルがジョン・ブッシュ時代なので、こういったジーン・シモンズ色の強い曲はピッタリですね。

そういえば、1994年というとグランジブーム末期というタイミングで、KISSから影響を受けたと公言するグランジバンドも少なくありませんでした。そういうこともあって、GIN BLOSSOMS、TOAD THE WET SPROCKET、DINOSAUR JR.あたりのグランジ/オルタナロックバンドのKISSカバーは良い味を醸し出しています。GIN BLOSSOMS「Christine Sixteen」こそストレートなカバーですが、TOAD THE WET SPROCKET「Rock And Roll All Nite」のアコースティックスローカバー、DINOSAUR JR.「Goin' Blind」のヘヴィで泣きまくり、かつ脱力系なカバーは完璧すぎるほどの素晴らしい仕上がり。1994年という時代感を見事に反映した、本作の中でもベストテイクと言えるでしょう。

そして、本作中もっとも異色のカバーがSHANDI'S ADDICTION「Calling Dr. Love」。トム・モレロの変態ギターを存分に活かしたテイクで、参加メンバーの各バンドの個性が見事に反映されたアレンジは、最高の一言。のちのヘヴィロック/ラウドロック一大革命を先取った1曲と言えるかもしれません。

その他にも、EXTREMEらしくファンクロック的“ハネた”ミディアムナンバーへと昇華させた「Strutter」、あの有名なツインリードギターをブラスで再現した爆笑モノのTHE MIGHTY MIGHTY BOSSTONES「Detroit Rock City」、いかにもYOSHIKI、というかまんまX JAPANな「Black Diamond」のオーケストラバージョン、ボーナストラックとして追加されたドイツのバンドDIE ÄRZTEの「Unholy」ドイツ語カバー(途中でディスコな“あの曲”も飛び出したり)など、聴きどころ満載。トリビュートアルバムとしては、かなり力の入った1枚ではないでしょうか。そりゃまあ、アーティスト本人が尽力してるんだもんね。

ちなみに本作、今のようにKISSがメイク時代に戻る前の作品ながらも、全米19位まで上昇。50万枚を超えるヒット作となりました。今思えば、このへんの成功が数年後のオリメン&メイク復活の布石になったんでしょうね。

なお、本作はストリーミング配信はおろか、デジタル配信自体が行われておりません。勿体ないったらありゃしない。



▼V.A.『KISS MY ASS: CLASSIC KISS REGROOVED』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2018 02 01 12:00 午前 [1994年の作品, Anthrax, Compilation Album, Dinosaur Jr., Extreme, Faith No More, Garth Brooks, Gin Blossoms, KISS, Lemonheads, the, Lenny Kravitz, Mighty Mighty Bosstones, the, Rage Against The Machine, Toad the Wet Sprocket, Tool, X JAPAN] | 固定リンク

2017年12月19日 (火)

V.A.『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』(1993)

1993年公開のアメリカのアクション映画『ジャッジメント・ナイト』のサウンドトラックとして、同年秋にリリースされたのが本作。映画自体は未見ですが(ずいぶん前に地上波で深夜に放送されていたようですが、完全に忘れてました)、ここではその内容はどうでもよく。いや、ぶっちゃけ音楽ファン的には映画以上にサントラのほうが重要視されている作品ではないでしょうか。

本作は、曲ごとにヘヴィ/オルタナティヴロックバンドがヒップホップアーティストとコラボレートするという、およそ映画の内容とは関係のない構成。ロックファン的には参加バンドが気になるところですが、このセレクトがかなり謎でして。

以下にコラボレーションの詳細を記します(前者がロック系、後者がヒップホップ系アーティスト)


HELMET / HOUSE OF PAIN
TEENAGE FANCLUB / DE LA SOUL
LIVING COLOUR / RUN DMC
・BIOHAZARD / ONYX
SLAYER / ICE-T
FAITH NO MORE / BOO-YAA T.R.I.B.E.
・SONIC YOUTH / CYPRESS HILL
MUDHONEY / SIR MIX-A-LOT
DINOSAUR JR. / DEL THE FUNKY HOMOSAPIEN
THERAPY? / FATAL
PEARL JAM / CYPRESS HILL


SLAYERのような大御所メタルバンドやHELMET、FAITH NO MOREといったヘヴィなオルタナティヴバンド、LIVING COLOURみたいな黒人ハードロックバンドもいれば、MUDHONEYやPEARL JAMといったグランジ勢もいる。かと思うと、まだアメリカでは無名に等しいアイルランドのTHERAPY?まで参加しているんだから、本当に謎です。

実際に収録されている楽曲も、それぞれの個性が出た面白いものが多数。1曲目のHELMET / HOUSE OF PAINによる「Just Another Victim」からしてカッコ良いし、続く脱力系なTEENAGE FANCLUB / DE LA SOULの「Fallin'」も意外と悪くない。LIVING COLOUR / RUN DMCの「Me, Myself & My Microphone」なんてそもそも両者黒人なんだから相性が悪いわけがない(しまもRUN DMCはAEROSMITHとの“前科”もあるしね)。

本作の山場となるのが4曲目のBIOHAZARD / ONYX「Judgement Night」と、5曲目 のSLAYER / ICE-T「Disorder」、そして6曲目のFAITH NO MORE / BOO-YAA T.R.I.B.E.「Another Body Murdered」かな。「Judgement Night」は完全にヒップホップに寄せていて、そこにハードなギターが乗るという。こちらの組合せも非常に自然なものですし、そりゃあこうなるわなと。

で、SLAYER / ICE-Tという組み合わせですよ。ICE-T自身もBODY COUNTというハードコアバンドをやってますし、この組み合わせだったらそりゃあロック寄りになるでしょうね……っていうか、完全にSLAYERの土俵にICE-Tが踏み込んでるし。曲自体はEXPLOITEDのカバー(「War」「UK '82」「Disorder」のメドレー)で、このへんの試みがパンク/ハードコアのカバーアルバム『UNDISPUTED ATTITUDE』(1996年)につながったのかもしれませんね。

FAITH NO MORE / BOO-YAA T.R.I.B.E.という組み合わせも、実際に曲を聴いてしまうと何ら違和感がなく、むしろマイク・パットン先生の土俵ですね、これ。FAITH NO MOREのアルバムにそのまま入っていたとしても、別に不思議じゃない仕上がり。いやあ、面白い。

確かに全部が全部、成功しているとは言い切れないコラボアルバムではありますが、ここでの実験が翌年以降のメタル/ラウドシーンに大きな影響を与えた……というのは言い過ぎでしょうか? でも、それくらい意味のある実験でしたし、重要な作品だと思うんですよね。

ちなみに、数年後に映画『スポーン』のサウンドトラックで、今度はロックバンドとダンス/エレクトロ系アーティストのコラボレーションが実践されましたが、こちらは成功とは言い難い仕上がりでした。柳の下に二匹目のドジョウはいなかったわけですね。わかります。



▼V.A.『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

投稿: 2017 12 19 12:00 午前 [1993年の作品, Compilation Album, Dinosaur Jr., Faith No More, Helmet, Living Colour, Mudhoney, Pearl Jam, Run D.M.C., Slayer, Therapy?] | 固定リンク

2015年1月13日 (火)

祝ご成人(1994年4月〜1995年3月発売の洋楽アルバム20枚) ※改訂版

新成人の皆さん、おめでとうございます。というわけで今回は、新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1994年4月〜1995年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

あ、並びはすべてアルファベット順です。

Beastie Boys「Ill Communication」(Amazon

Blur「Parklife」(Amazon

Dinosaur Jr.「Without a Sound」(Amazon

Helmet「Betty」(Amazon

Jeff Buckley「Grace」(Amazon

Korn「Korn」(Amazon)(レビュー

Machine Head「Burn My Eyes」(Amazon)(レビュー

Madonna「Bedtime Stories」(Amazon

Manic Street Preachers「The Holy Bible」(Amazon)(レビュー

Nine Inch Nails「The Downward Spiral」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Oasis「Definitely Maybe」(Amazon

Pearl Jam「Vitalogy」(Amazon)(レビュー

Pink Floyd「The Division Bell」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Portishead「Dummy」(Amazon

The Prodigy「Music for the Jilted Generation」(Amazon

R.E.M.「Monster」(Amazon

Radiohead「The Bends」(Amazon)(レビュー

Slayer「Divine Intervention」(Amazon

Suede「Dog Man Star」(Amazon

Weezer「Weezer (The Blue Album)」(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。それこそThe Beatlesの「Live at the BBC」、The Rolling Stones「Voodoo Lounge」、Nirvana「MTV Unplugged in New York」、The Stone Roses「Second Coming」といったものから、Marilyn Mansonのデビュー作「Portrait of an American Family」、Sloan「Twice Removed」、Sick of It All「Scratch the Surface」、The The「Hanky Panky」、Bonston「Walk On」、TLC「CrazySexyCool」、Van Halen「Balance」、Beck「Mellow Gold」あたりまで。カート・コバーンが亡くなって20年なんですね。そう考えると20年なんてあっという間ですよ、本当に。

※1/13 17:40加筆修正
Nine Inch Nails「The Downward Spiral」という個人的に絶対に欠かせないアルバムの存在を思い出させてくれたいっしーさんに感謝。というわけで、セレクトを一部改訂しております。

投稿: 2015 01 13 12:06 午前 [1994年の作品, 1995年の作品, Beastie Boys, Blur, Dinosaur Jr., Helmet, Jeff Buckley, Korn, Machine Head, Madonna, Manic Street Preachers, Nine Inch Nails, Oasis, Pearl Jam, Pink Floyd, Portishead, Prodigy, The, R.E.M., Radiohead, Slayer, Suede, Weezer, 「20年前」] | 固定リンク

2006年3月20日 (月)

WITCH『WITCH』(2006)

 ついさっきまで、今日買ってきたBLACK SABBATHのアルバムを聴いてたんだけど。ある瞬間にふと、あるアルバムの存在を思い出して。今月の頭にAmazonで購入したはいいものの、全然聴く余裕がなくて放ったらかしにしてたアルバムを。

 WITCHというバンドについて、皆さんどれくらいの知識があるでしょうか? へっ、ANGEL WITCHじゃないですよ。そう、WITCH。しかも今年デビューした新人バンド。2006年にWITCHなんてバンド名を付けてしまうそのセンスもすごいですが、やってる音楽もこれまた2006年の音じゃなくてね‥‥完全なヘヴィーロック/ストーナーロックですわ、これ。

 DINOSAUR JR.のファンの人なら知ってるかもしれませんが、実はこのバンドってDINOSAURのJマスシスが結成した新バンドなんですよ。しかもJはギターやボーカルじゃなくて、ドラマーとして参加してるんですね。何でもJはここ最近、ハードロックにとても興味があるようでして(つーかお前がこれまでやってきたこと自体がハードロックじゃねーか!っていうツッコミはなしの方向で)。友人のデイヴ・スウィートアップル(Bass)と一緒に始めたのが、このWITCHというバンドでして。そこにニュー・イングランド出身のカイル・トーマス(Guitar & Vocal)とアーサ・アイアンズ(Guitar)という、FEATHERSってバンドのメンバーを迎えて4人でアルバム作って。それがこの「WITCH」ってアルバムなんですよ。

 ま、DINOSAUR以上にハードロックですよね、これは。完全に'70年代のアーシーなハードロック。現代のカテゴリーでいうと、ストーナーとかドゥームロックっていうのかしら(要するに、ハッパでアレして(Stoned)演奏して、聴く方もキメて聴く音楽っていうことね)。古くはBLACK SABBATH、最近でメジャーなのだとQUEENS OF THE STONE AGE辺りになるのかな?(むしろその前身のKYUSS辺りか)あとは‥‥って名前を出したところでそのへんとの比較論になりそうなので、止めておきますが。

 とにかく、Jのドラムも面白いんだけど、それ以上に普通にストーナーしててカッコいい。数年前にデイヴ・グロール(FOO FIGHTERS)がメタルをやるっていう企画盤(PROBOT)があったけど、アレはあくまで企画モノなイメージが強い。でも今回は「バンド」っていう意識が強いのかな、聴いててすごく自然なのね。真性のドゥームロック/ストーナーロックファンにどう受け入れられるのかは判らないけど、DINOSAUR好きで普通にハードロックも好きな俺にとっては、これは良いアルバムですよ、普通に楽しめるもん。

 ギターのファズのかけ具合が妙にJっぽいのは気のせい? ソロとかは‥‥まぁちょっと違うかな、って気もするけど。つーかJのドラミングが笑える笑える。その姿を想像しただけで、もうニヤニヤもんですよ。

 ま、確かにこれよりも遥かにカッコいいストーナーものは沢山あるだろうし、これやるんだったら早くDINOSAURのアルバム作れよ!って声もあるだろうけど。俺は別にこれ、楽しめたからいいや。つーか、すっかり買ったことを忘れてたから、ちょっと儲けモンかな、って。

 っていうか、このアルバムをぜひ今のBLACK SABBATHの面々に聴かせてみたいね。君ら、進むべき道に迷ってる場合じゃないよ?って。



▼WITCH「WITCH」(amazon

投稿: 2006 03 20 12:24 午前 [2006年の作品, Dinosaur Jr., Witch] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006年2月26日 (日)

DINOSAUR Jr.『ZOMBIE WORM』(2006)

 DINOSAUR Jr.が初期のメンバー‥‥J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフの3人で活動再開したのが去年の春。それから世界中をツアーし、いろいろなフェスにも出演し、そして2005年7月にはいよいよ日本に上陸。過去、何度かDINOSAUR Jr.名義では来日しているものの、それはルー脱退後の、所謂「メジャー後」の彼等。つまり昨年のフジロックでのステージが、初期メンバーでの初来日となったわけ。

 人にやっては「DINOSAUR Jr.といえば "The Wagon" でしょ?」とか「"Out There" は名曲だよね」とか「"Feel The Pain" のPVが面白くてさぁ〜」と、メジャー移籍後のイメージしかできないかと思います。実はこの俺も、そのひとりだったわけ。少なくとも去年のフジロックを観るまでは。勿論初期の作品もひと通り聴いてきてたし、好きな曲も多かったけど、どうしても思い入れとなるとメジャー後の作品になっちゃって。リアルタイムで聴いたのが多分「GREEN MIND」の頃だからさ‥‥

 J・マスシス(発音的には「マスキス」が正しいんだよね確か)というソングライター。実は個人的にすごく好きなひとりでして。ギタリストとしても勿論好きだし、あのやる気を感じさせないボーカルスタイルも気に入ってるんですが、やはりこの人のソングライターとしての非凡さには目を見張るものがあるな、と。それは既に1stアルバム「DINOSAUR」の頃から確立されていて、それが時間を追う毎にどんどんと覚醒、整頓されていく様がすごいなぁ、とアルバムを時系列に沿って聴いてくと思うわけ。その辺は、オールタイムベストとなる「EAR BLEEDING COUNTRY : THE BEST OF DINOSAUR Jr.」を聴いてもらうと非常に判りやすいんじゃないかと(ほぼリリース順に曲が並び、最後にDINOSAUR後のJのバンド「J MASCIS + THE FOG」の音源が入ってますからね)。

 今回、彼等の「初のオリジナルメンバーでのジャパンツアー」に合わせてリリースされたのが、この「ZOMBIE WORM」と題されたベストアルバム。オリジナル編成でリリースした3枚のアルバム+EP収録曲、そして数曲のライヴテイクによって構成されるこのベスト盤、今のところ日本限定リリースとなっています。初回盤には、初期3作の日本盤にのみCD-EXTRAで収録していたPV4曲が別途DVDで付いてくる貴重な1品。

 こうやって聴くと、やはり基本路線は何も変わってなくて(当たり前だ、同じ人間が曲書いてギター弾いて歌ってるんだから)、やはりアルバムを重ねる毎にどんどんと純度が濃くなって、整頓されていってる気がします。それが人によっては「丸くなった」とか「大人になった」って取られるのかもしれないけど、全然そんなことないよねぇ? 勿論、ここで聴ける初期衝動的な作風は唯一無二なものだと思うけど‥‥それでも、やっぱり俺は全部好きだからねぇ。冷静な判断は下せません。

 彼等の歴史をザーッとおさらいしたい人には「EAR BLEEDING COUNTRY : THE BEST OF DINOSAUR Jr.」はオススメかもしれないけど、やっぱり各アルバムから1〜2曲なので、まずは現行の彼等をよく知るためにも今回のベスト盤を最初に聴いて欲しいな、と。これ聴いて、あとは1stから順を追って聴いていくのが一番良いと思います。んで、ベスト盤の最後に入ってるライヴテイク2曲(2005年11月30日のテイク! "Forget The Swan" と "Freak Scene" という選曲も良いスね!)を聴いて、いてもたってもいられなくなった君。悪いことは言いません。是非現在絶賛開催中のジャパンツアーに足を運びましょう! ま、東京は今日日曜と明日月曜しかありませんが‥‥

 というわけで、これをアップした後、俺はSHIBUYA-AXに行ってきます! もしかしたら、明日も行ってるかもね‥‥フフフ。



▼DINOSAUR Jr.「ZOMBIE WORM」(amazon:DVD付初回盤通常盤

投稿: 2006 02 26 03:46 午後 [2006年の作品, Dinosaur Jr.] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年8月12日 (金)

ドキュメント・FRF'05

 遅くなりましたが、7/28〜8/1の間参加した今年のフジロックフェスティバルについて、簡単なレポートというか、まぁ「記憶の記録」でもしておこうかと。ハッキリ言って、他所のサイトみたいに(あるいはこれまでのライヴみたいに)キッチリしたライヴレポートは書く気、全くないです。つーか書きたくないので。今、そういうのに対して殆ど興味がないというか、やりたいと思わないのですよ。

 てなわけで、今年は趣向を変えて、7/28〜7/31の4日間、某所にてリアルタイム更新をしていた時のログと携帯で撮影した写真とを併せてアップしようかな、と。そんなこまめに更新してたわけじゃないけど(いや、今見たら結構尋常じゃない数アップしてたのね俺)雰囲気だけは伝わるかな、と。正直、苗場でのフジロックは個人的にも今年で6回目だし、そろそろそういう「ライヴレポ」的なものはいいかな、と‥‥

 ではでは前夜祭当日、7/28(木)早朝からいきましょう。もう2週間も経っちゃったのね‥‥

■前夜祭(7/28)

[07/28 05:03]
 んじゃ、行ってきます!

[07/28 12:23]
 現在地、赤城高原SA。首都高の渋滞に巻き込まれ、予定より30分遅れ。只今昼食中。1時半には到着できそう。テント3つ立てます(笑)。
 快晴もいいところ。でも嫌な暑さではないです。

[07/28 14:13]
 着いたー。これからテント設営。
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[07/28 15:50]
 始まりました。前夜祭の前夜祭が(笑)。
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[07/28 21:42]
 酔っててよく判らない‥‥(笑)とりあえず今locofrankがやってるよ。焼酎既に1本空けました。更にオアシスでビールとかガンガン呑んでます(笑)
 この後エディ・リーダーです。

[07/29 00:12]
 結局呑んで寝て終わった気が。1日の疲れが一気に出た感じ。早めに寝て明日に備えます。明日会う人はヨロシクね〜。
 おやすみなさーい。


■DAY 1(7/29)
[07/29 07:29]
 おはよー苗場!
 さすがに8時間半の運転は疲れました。爆睡でした。けどもう目覚めた。つーかテントが蒸し暑い! 冷水シャワーでも浴びて来るか。
 本日到着組は連絡ヨロシクねー

[07/29 10:15]
 ドラゴンドラ!
 これに乗って上の世界まで(笑)。
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[07/29 14:02]
 ドラゴンドラ終了〜。Kさんとaとその友達と共に堪能しました。これからTさんTDさんと合流なり。

[07/29 17:32]
 やっとライヴ観た! TOKYO No.1 SOULSET、すんげー良かった。観たのいつ以来?
 下山するのは面倒なんで、このままアバロンでまったり。
 出ない予定の麗蘭のTシャツが売ってるそうです。てことは‥‥

[07/29 18:24]
 現在オレンジコート。CKBまで暇なんでキングトーンズ観てるんだけど、これがすっげーイイ! 丁度夕日が落ちかかった時間帯にピッタリ。
 CKBを途中まで観てPOGUES、清志郎の予定。FOO FIGHTERSは諦める。奇跡を信じて。
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[07/29 19:30]
 CKB待ち@オレンジコート。MMの中の人は独り爆睡してます。今日は偶然会えた友人が沢山いた。明日ももいろんな人に会えるといいな。
 さ、そろそろですよ。

[07/29 23:11]
 力尽きた‥‥POGUESを酒と笑顔とダンスで乗り切り、清志郎は40分で離脱。眠さに負けた。でも "サマータイムブルース" とか久し振りに生で聴けたから良しとしよう。奇跡は起こらなかったけど。
 考えてみたらチャボって2日目ヘブンに出るじゃん。だから麗蘭なのか。
 風呂入って寝ます。

[07/30 00:42]
 就寝前に今日1日を振り返りますよ。
 今日の雨は山特有の天気って感じですね。ちなみに正午過ぎに会場を襲った雨、ドラゴンドラ上空では降ってません。日焼けする程暑かった。さすが山。シェフの気まぐれサラダ以上に気まぐれです。
 ちなみに今朝のファーストアクトは、ラジオ体操第一でした。さすがフジロック。
 お、Kさんも風呂から帰ってきたんで寝ますか。
 では明日会える皆さん、お待ちしてます! おやすみなさい。


■DAY 2(7/30)
[07/30 10:28]
 昨日の暑さと雨とドロドロな足下にやられ、今朝はサウナ並みのテントですか。罰ゲーム並み。まさに修行。けどこれがフジの醍醐味。
 今日はDoCoMoでさえも電波が危ういです。TさんとTDさんはさっき行水に行きました。俺はKさんとテントでまったりやってます。寝起きにビールとカレーで。つーかカレー、昨日から数えて4食目。どれだけ好きなんだって話ですが。
 朝イチはレッドマーキーから。11時にはテント出ます。その後は100sかな。

[07/30 12:43]
 雨ってる。テントから出ようとしたらぽつぽつと雨が。DRESDEN DOLLS観てる頃には普通に降ってた。
 ただ今オレンジコートにてLeyonaってます。Iさん見つかるかしら。
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[07/30 16:28]
 100s終了後、ゆっくり移動してオアシスで飯食ってbraveryちょっと観て、現在PEALOUT待ち。サンボマスター蹴って、結局観ることにしたよ。いつもフジで観てたしな。

[07/30 19:57]
 PEALOUT。ここ数年感じてた違和感が嘘みたいにふっ切れてた。笑顔の大熱演。最高のロックバンドによる、最高のステージでした。ここで一回燃え尽きる。
 その後ホワイトステージへ移動。30分押しだったので諦めてたけど、1曲見逃しただけでGANG OF FOURを最後まで。これまた狂ってて最高ですよ。カクテル2杯呑んで挑んだけど、気持ち良く踊りまくり。
 DINOSAUR JR.に備えます。その後はFATBOY SLIM→U.S.E.→風呂→VITALICなり。寝るのは3時過ぎか。

[07/30 22:53]
 やり過ぎた。DINOSAUR JR.前に更にビール呑んでヘベレケ状態に。スタートしたら、もうかっけーのなんのって。今日出演した一部のバンドの数億倍かっけーわけですよ。
 そしたら、無条件で踊りまくりじゃないですか普通。雨だろうが泥だろうが。もう下半身グチョグチョですよ!
 でね。あまりにかっこ良すぎて、感極まって宙を舞ってました。いい大人が。来週で34なのに。
 でも最高ですよ。3日雨でもね。
 とりあえず疲れた。


■DAY 3(7/31)
[07/31 08:45]
 そして今朝も罰ゲーム。暑い。Tさんが寝苦しそう。Kさんは耐えきれずに外の芝生にレジャーシート敷いて寝てます。
 けど今日も天気崩れるの? 雨の予報はなくなったみたいだけど、昨日の雨で会場内が凄いことになってるんだろうなぁ。車まで戻って長靴取ってこようかしら(でも面倒)。
 昨日のモッシュ&ダイブで5年愛用したフェス用スニーカーが逝かれました。もう1足持ってきて良かった。
 さて、THE KNACKまでなにしようかしら。

[07/31 10:01]
 ポカリスエットのアレだね。飛行機がんがれ。朝から何回もがんがっております。
 苗プリ通り抜けて駐車場まで行って長靴取ってきた。今日の苗場は晴れ時々雨、夕立ちの恐れありだそうです<フジロッカー
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[07/31 11:21]
 THE KNACKおもしれー! ドラムが元MR.BIGのパット・トーピーて! しかも "To Be With You" とかやってる!(笑)'80年代、MR.BIGに入る前はTHE KNACKのメンバーだった頃があるんだね、パットって。成る程ねー。

[07/31 13:12]
 ヘブンに移動して、なっちゃん待ち。お前らのなっちゃんがいかがなものかと確認しに来ましたよ。
 あーこりゃ可愛いわ。かなり前に陣取ってます。Iさんの笑顔が素敵でした(笑)。なっちゃんかわいい。

[07/31 17:24]
 なっちゃん観た後は、ホワイトのSOUL FLOWER UNIONに駆け込んで号泣。その後グリーンでjさんと偶然遭遇。途中Hちゃんとも会って呑んでました。これからBEACH BOYS観ようかと思います。

[07/31 17:44]
 BEACH BOYSヤバス!!!!! モノ凄いメドレーやってるんですが(笑)。ビール呑みながら終始笑いっぱなし。イイ!

[07/31 18:04]
 BEACH BOYSやっぱりヤバス!!!!! "Good Viberation" から "Kokomo" て。何だその流れは!!(笑)アハハ、楽しいなー!

[07/31 19:23]
 Moby観てます@グリーン。めちゃめちゃロックですよ。ギター弾いてるし。バンド編成だし。
 とうとう雨が降ってきましたよ。クソー。

[07/31 23:53]
 Mobyはレディへの "Creep" やらAC/DC "You Shook Me All Night Long" カバーやらMETALLICA "Enter Sandman" のリフとか、面白フレーズ連発。完全にロックバンドですよ。
 NEW ORDERは張り切り過ぎ。そして成長なさすぎ。"Krafty" は字幕付きで1コーラスのみ日本語。みんなバカ笑い。
 ゴッチの代わりにごっちんが苗場に降臨しますたよ!(嘘)
 で、今PRIMAL SCREAM観てます。まだ相当数の客が残ってますよ。「NEW ORDERに捧げる」と言って "Shoot Speed Kill Light" やってます。セットリストはいつも通りっぽい。

[08/01 00:09]
 PRIMAL SCREAM新曲披露。2ndの頃みたいなガレージパンク。もろSTOOGESでした。ま、これ1曲でアルバムの方向性は判りませんけどね。
 つーか奴らって解散の噂があるの? さっき初めて知ったよ。

[08/01 00:16]
 PRIMAL SCREAMもう1曲新曲披露。「ジョニー・サンダースに捧げる」と言ってもう1曲。ストレートなロックンロールなり。「ナナナ〜」いうコーラスがかっけー。つーかホントに新作は2nd路線になるかも。期待大。

[08/01 00:56]
 PRIMAL SCREAMのアンコールにJマスシス(DINOSAUR JR.)がゲスト参加! ヤバス!!!!!
 今 "No Fun" とかやってますよ! パンクばかり3曲、打ち合わせなしみたいな感じ。ケヴィン・シールズの横にJが立ってますよ!

[08/01 01:10]
 今グリーンステージ終了しました。最後の最後に、スゲーもん見ちゃいましたよ!
 うわーっ!!!!! マイブラ、ダイナソー、ローゼズ、プライマル‥‥冷静に考えても凄い並びですよね! ザッツ・殺伐ロック!!!みたいな。

[08/01 01:38]
 Myloを観にマーキーへ移動。DJじゃなくてバンドスタイルなのな。ドラム・・ベースギターまでいて驚いた。
 さすがに今日は沢山観たんで疲れました。しかもずっと長靴だったし。疲れたし、明日も長旅なんで、これで帰ろうかと思います。
 今年は寝なかったぞ、最終日!
 ありがとう、フジロック!
 今年は過去最高に楽しかったよ!
 また来年、ゲートをくぐる時に「ただいま」って言えますように‥‥

[08/01 01:45]
 苗場食堂の赤犬かっけー! まだ終わる気配がない。つーか異常な盛り上がり!!

[08/01 01:53]
 宴、未だ終わらず。
 ゲート付近からオアシス〜レッドマーキー付近を撮影。
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[08/01 01:55]
 入場ゲート前。また来年ねー!
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 ‥‥以上、こんな感じです。8/1はまぁいいですよね? 朝8時過ぎに起きて、テント畳んで11時に苗場出て、15時前に都内で友達降ろして、更に17時に津田沼で友達降ろして、19時に帰宅。みたいな感じです。例年と一緒です。あ、いつもより1時間くらい早いか。

 これだけだとアレなので、簡単な総評も。

 今回観たのは、これ(※付きはフルで観たライヴ)

■7/29
TOKYO No.1 SOULSET(FOH)※
キングトーンズ(O)
クレイジーケンバンド(O)
THE POGUES(W)※
忌野清志郎(W)

■7/30
THE DRESDEN DOLLS(R)※
Leyona(O)
100s(O)※
PEALOUT(R)※
GANG OF FOUR(W)
DINOSAUR JR.(W)※

■7/31
THE KNACK(G)
あふりらんぽ(W)
bonobos(FOH)※
SOUL FLOWER UNION(W)
THE BEACH BOYS(G)※
MOBY(G)※
NEW ORDER(G)※
PRIMAL SCREAM(G)※
Mylo(R)
赤犬(苗場食堂)


■ベストアクト
THE POGUES

■次点
NEW ORDER
TOKYO NO.1 SOULSET
PEALOUT

■思い入れ強過ぎて別枠、みたいな
DINOSAUR JR.
SOUL FLOWER UNION

■意外のほか良かったアクト
THE DRESDEN DOLLS
100s
bonobos

■苗場で聴いたHM/HR(おまけってことで。笑)
BLACK SABBATH "War Pigs"(DRESDEN DOLLS)
MR.BIG "To Be With You"(THE KNACK)
BON JOVI "You Give Love A Bad Name"
BON JOVI "Runnaway"(以上、大道芸にて)
METALLICA "Enter Sandman"(MOBY。リフのみ)
AC/DC "You Shook Me All Night Long"(MOBY)



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投稿: 2005 08 12 12:05 午前 [2005年のライブ, bonobos, Dinosaur Jr., FUJI ROCK FESTIVAL, Knack, The, New Order, PEALOUT, Primal Scream, Soul Flower Union, 「フェス」, クレイジーケンバンド, 中村一義, 忌野清志郎] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年5月 8日 (土)

DINOSAUR JR.『WHERE YOU BEEN』(1993)

J・マスシス率いるDINOSAUR JR.の、通算6作目(だよね?)となるアルバム「WHERE YOU BEEN」は、ある意味『時代のど真ん中』に投下された爆弾みたいなものでした。前作「GREEN MIND」がリリースされたのが'91年初頭。そう、まだNIRVANAを始めとするグランジの波が訪れる以前の制作/リリース。いろんな意味でその後のアメリカ・ギターロック・シーンを変えてしまったグランジ・ムーブメント‥‥ある意味「GREEN MIND」という傑作は、そのシーンの中で語られる機会が多かったと記憶しています。

そして'93年2月。グランジの津波が依然絶えない時期にドロップされたこのアルバム。メディアや音楽ファンの間でも賛否両論だった1枚‥‥当時の音楽雑誌では確か「J・マスシスがニール・ヤングになってしまった」とか何とかいって、酷評されていたような気が‥‥それくらい前作との違いを感じさせる、意欲的な1枚だったといえるでしょうね。

確かに泣きのギターやドッシリとしたマイナーミドルチューンにJ・マスシスの歌が載ると、何となくニール・ヤングっぽいような気さえするよな‥‥うん、そういえば当時このアルバムを聴いた時、同じようなことを感じたかも。けどそれって雑誌での予備知識があったからかもしれないし(聴いたのが先か、雑誌読んだのが先か、実はもうよく覚えてないんですが)‥‥ただね、ひとつだけ確かなことがあるのよ。それは‥‥俺にとっては、明らかに「GREEN MIND」よりもこの「WHERE YOU BEEN」の方が好きだった、一発で気に入ってしまったという点。この事実だけは変えようがないしね。事実、今でもよく聴くDINOSAUR JR.のアルバムとなると、真っ先に手を出すのはこのアルバムだしね(ま、だから最初に取り上げる作品もこれに決めたわけだけど)。世間的には「GREEN MIND」であったり、あるいはそれ以前のインディーズ時代の作品なんだろうけどさ、俺が彼ら(というかJ)を認識し、受け入れたのがこのアルバムからだったんだから、そりゃ仕方ないよね。

単なる轟音ギターバカで終わらない、いちソングライターとして、そしていちミュージシャンとしての成長を伺わせる内容で、楽曲のバラエティーも非常に広がっていると思います。NIRVANAという存在がいたからこその成長/変化だった、と取ることもできますが‥‥まぁ単純にそういう時期だったんでしょうね。決して歌の上手い人ではないんだけど、このギターとこの曲には、やはりこの頼りなさげなJのボーカルじゃないとハマらないんだよね。

俺、よくさ、「胸を掻きむしられるような情熱的な曲」ってのを求める時期があるのね。どうしようもなく切なくなって‥‥本当はそれを他者(=女性)に求めればいいんだろうけど、なかなかそうもいかないこともあってね(深く追求するなそこ)。そういう時に必ず聴きたくなるのが、このアルバムの1曲目、"Out There"。熱すぎないボーカルなのに、ギターフレーズだけはもう涙腺緩みまくりな名フレーズの連続。ホント、この1曲だけの為にアルバム引っ張り出すこともしばしば。そんだけ俺、愛に飢えてるってことか‥‥!?

ほのぼのした歌モノあり、轟音ギターが載った疾走チューンあり、アコースティック主体の聴かせる曲ありで、インディーギターロックやグランジといった表現では片付けられない、いや、片付けてはいけない魅力的な楽曲ばかり。ま、初期の彼らを好む人達からは「終わった」作品なのかもしれないけど、正直俺はここから「今のJ・マスシス」が始まったと思ってるような人なのでね。現在の彼のソロアルバムが好きな人は間違いなく一発で気に入る作品集だと思いますよ。

NIRVANAとかニール・ヤングとかグランジとかインディーギターロックとか‥‥正直、そんなのどうでもいいのよ。別にDINOSAUR JR.を語るのに必ず必要な要素だとも思えないし(いや、必要なのかもしれないけどさ)‥‥個人的にはまず、まっさらな状態でいきなり聴いて欲しい1枚。そう、こんな駄文読む前に、まずは聴いてみてくださいよ!



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投稿: 2004 05 08 08:29 午前 [1993年の作品, Dinosaur Jr.] | 固定リンク