The DUST'N'BONEZ@LIQUIDROOM ebisu(2007年1月10日)
ダスボン観るのはいつ以来だ? ま、毎年ZIGGYやらソロやらで必ず森重は観てるからいいんだけど、とりあえずダスボンは随分と久しぶりでした。しかもアルバム2枚も出たから、曲も増えて完全なワンマンライブができる状態になり……森重の骨折によるツアー延期はあったけど……今非常にいい状態なんじゃないでしょうか。
そういえば、メジャーに移籍しての2nd「ROCK'N'ROLL CIRCUS」が出たちょっと後に、とあるマイミクさんの日記で「いまだにこういう古くさいロックがメジャーから出せるんだ」的なことが書かれていて、いろいろ思うこともあったのですが……やっぱり好きなんだからしゃあないわな。
ガンズやらアリチェンやらBACKYARD BABIESやらが流れる中、登場した4人。新作同様 "ROCK'N'ROLL CIRCUS" でスタート。今回たけとも(Gt)側で観たんだけど……とにかく音がデカい! いやー、ロックってこんなだよね!!っていう典型的なサウンド。正直、途中でギターの音がよく聴き取れず、リフだけじゃ何の曲やってるのかわからなくなったほど(笑)に、音がデカい。つーかさこのバンド、出音自体がメチャメチャデカいんだよ! ドラムがとにかくヘヴィヒッターだし、ベースもブリブリに歪んでてデカいし、ボーカルも声デカいし。最近、優等生的な音(=COUNTDOWN JAPANでの一連の出演者)やカラオケ(=ハロプロ)ばかりだったから、ビックリしたのと同時に、久しぶりに血液中に何かいけないものが注入されていくような気がした(笑)。
全体的に1stと2ndの曲をバランスよく取り混ぜた内容だったように思います。さすがにまだ2ndの曲では合唱的なことは無理そうだけど、1stの曲になるとみんな歌う歌う。って俺もか。あと、2ndは全体的に音楽の幅が広がった(曲調がバラエティ豊かになった)ので、ライブ自体に緩急が着くようになったね。前は攻め一辺倒だったから(ま、初期衝動的なそのスタイルも大好きなんだけど、あれだと2時間のセットは厳しいよなぁとか思ったり)、今回は特に「まるで全盛期のZIGGY」のようでしたね。
ただ、演奏はちょっと荒かった気がする。実際、曲の構成間違えてやりなおしたり、ギターやドラムにミスが目立ってた。終了後、去り際に戸城が「次はもっと練習してくるね。ゴメン」みたいなこと言ってたけど、バンマスとしていろいろ思うことあったんだろうなぁ。
あ、それと森重のMCが丸くなった。本人曰く「怪我して人間が変わった」と言ってたけど、まぁそれもあるだろうけど他にも理由がありそうな(というのは深読みしすぎか)。つい最近、ZIGGYの活動再開についての公式声明を読んだばかりだったから、余計にね。
今日の公演はDVD収録があったので、絶対にあるだろうと思ってたMCUのゲスト出演も実現。アルバム通りに "TRICKSTER" でラップを披露。いや、ラップっつーか、出てきた瞬間にシャウトしまくり、メロイックサイン出しまくりで、完全にこっち側の人になってた(笑)。もういいじゃん、ロックバンドやれば!
アンコールは3曲。本当ならダブルアンコールもあったようだけど、先に書いたように出来に納得のいってないメンバーがいたためか、それもなく終了。お客、ずっと残ってアンコールを求めてたのにね。ま、ファイナルじゃないし、これはこれで潔いわな。つーかDVDの出来が微妙に心配だ。
やっぱり俺、この手のロックが一番好きなんだなぁと再認識。メタルでもなくパワポでもなく、やさぐれたロッケンロールがね。ここ2年くらい、毎年「今年のテーマは『ロケンロールと無理心中』」とか言ってたけど、今年はズバリ「ロケンロールで皆殺し」くらいの勢いでいいのかもしんない。うん、そんな攻めの姿勢で転がっていきますアハハ。
[SET LIST]
01. ROCK'N'ROLL CIRCUS
02. 倦怠とノスタルジア
03. Shut up and Get the fxxk out!
04. KEY TO THE GARDEN
05. HOLE IN MY HEART
06. SACRED ORDER
07. 人工の太陽~相も変わらず~
08. WONDERFUL WORLD
09. LIBERTY
10. GRABBER ECCENTRIC
11. 風の吹く方へ
12. 愛と夢☆希望の画
13. TRICKSTAR [feat. MCU]
14. 激情
15. CONFUSION~失意の空 混乱の海~
--encore--
16. スタートライン
17. NIGHTIGALEのMURDER BLUES
18. 透明なピストル