2017/12/15

EURYTHMICS『REVENGE』(1986)

1986年初夏に発表された、EURYTHMICSの5thアルバム。『SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS)』(1983年)でのブレイクを筆頭に、『TOUCH』(1984年)、『BE YOURSELF TONIGHT』(1985年)と作品を重ねるごとにサウンドを進化させてきた彼ら。初期のヒンヤリとしたデジタルテイストからソウル路線へと移行した前作『BE YOURSELF TONIGHT』がアメリカでも好意的に受け入れられましたが、続く本作『REVENGE』ではその成功に甘んじることなく、さらに進化させたスタイルを提示しました。

前作でのソウルテイストを残しつつ、全体的にロックバンド感を強めたのが本作の特徴。ブラックフィーリングをハードロック的なテイストがミックスされたオープニング曲「Missionary Man」(全米14位)を筆頭に、アコースティックギターをフィーチャーしたポップチューン「Thorn In My Side」(全英5位)、ど真ん中を突いた王道ポップロック「When Tomorrow Comes」と、序盤から名曲が並びます。

デジタルとバンドサウンドが融合したアリーナロック「The Last Time」、哀愁漂うバラード「The Miracle Of Love」で前半を締めくくると、打ち込み色が強いポップロック「Let's Go!」から後半に突入。時代を感じさせるポップソング「Take Your Pain Away」「A Little Of You」、若干ダークでヒンヤリしたブラックテイストのロックチューン「In This Town」、落ち着いた雰囲気のスローナンバー「I Remember You」という流れでアルバムは終了します。

序盤に良い曲が固まっているため、後半の印象が若干薄い作品ではありますが、初期の冷徹そうなイメージを覆す、非常に人間味にあふれた1枚と言えるでしょう。アニー・レノックス(Vo)も「Missionary Man」でこそ初期のイメージを踏襲しつつも、「When Tomorrow Comes」あたりでは完全に陽の空気が充満していますしね。

ちなみに、本作を携えたワールドツアーで1987年春に来日した際、僕も代々木体育館に観に行きました。うん、完全にロックバンドのライブでした。カッコ良かった。この頃って、DURAN DURAN『NOTORIOUS』で黒人ロック/ファンクバンドに近づこうとしてたし、意外とそういうタイミングだったのかもしれませんね。

とはいえ、本作は前作、前々作ほどの大きな成功を収めることができず、彼らは次作『SAVAGE』(1987年)で再びデジタルビートを導入した密室路線へと回帰するのでした。



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投稿: 2017 12 15 12:00 午前 [1986年の作品, Eurythmics] | 固定リンク

2004/09/20

とみぃ洋楽100番勝負(32)

●第32回:「When Tomorrow Comes」 EURYTHMICS ('86)

 正確にはこれ、俺が中3の頃にリリースされた楽曲で、実際その頃にかなり集中して聴き込んだアルバムのひとつがこのEURYTHMICSの「REVENGE」ってアルバムなのね。

 じゃあ中学編で取り上げろって話ですが‥‥いやいや。あのね‥‥中学卒業した後の春休み。高校生でもなく、ましてや中学生でもないあの時期に、代々木体育館(オリンピックプール)に初めて行ったんですよ。そう、このEURYTHMICSのライヴを観に。

 ルックスがどうだとか、ギターがどうだとか、そういうユニットでは決してないし、アニー・レノックスに惚れるということもない。もうこれは単純に、楽曲の勝利。この曲が入った「REVENGE」ってアルバムはホント名盤ですよ。勿論、その前の「BE YOURSELF TONIGHT」(有名な "There Must Be An Angel" を収録)も名盤だし、それ以前の "Here Comes The Rain Again" も、後にMARILYN MANSONのカバーで更に知名度を上げる "Sweet Dreams" も、全部素晴らしい。だから最初に聴くならベスト盤がいいのかもしれないね。シングル曲を完全網羅してるはずだし。

 とにかくね‥‥この曲のポップさ、そして高揚感。エンディングに向けて盛り上げていく歌と演奏‥‥全てが素晴らしいのよ。如何にも'80年代的なのかもしれないけど、だからこそ俺は胸張って「俺より上の世代は『'80年代はSTONE ROSESが現れるまで死んでた』とか言うけど、そんなの嘘。間違いなく'80年代は俺にとって輝いてたし、魅力的だったのよ」って言いたいね。

 残念ながら彼等は'90年代に入って活動休止、それぞれがソロで活躍した後に'99年に復活作「PEACE」をリリースするんだけど‥‥また分裂。いや、決して仲が悪いわけではないんだけどさ(元々夫婦だったんだっけ。離婚してもずっとコンピ続けてたわけだしね)‥‥やっぱりもう一度、ライヴを観たかったなぁ‥‥



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投稿: 2004 09 20 12:00 午前 [1986年の作品, Eurythmics, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック