2017/03/25

FASTER PUSSYCAT『FASTER PUSSYCAT』(1987)

5月に開催される『L.A. METAL SUMMIT in TOKYO』で久しぶりの来日公演が決まったFASTER PUSSYCAT。いつ以来なんでしょうね……メジャーに在籍していた頃は日本公演を行っていた記憶があるので、おそらく90年代初頭以来になるのかしら。

ちょうど日本でGUNS N' ROSESがデビューしたのと同時期に国内盤がリリースされた、FASTER PUSSYCATの1stアルバム。僕も『APPETITE FOR DESTRUCTION』とほぼ同じタイミングにFASTER PUSSYCATも聴いたんですが、ぶっちゃけ初聴ではFASTER PUSSYCATのほうが気に入ってたんです。だって、わかりやすいじゃないですか。ガンズは最初「なんだかわからないけど、すごい……」という強烈なインパクトを残したけど、楽曲がスッと体に入ってくるには数回聴き返す必要があった。でもFASTER PUSSYCATのほうは一回聴けば「ああ、AEROSMITHになりたいのね。NEW YORK DOLLSになりたいのね」とか全部が理解できてしまう。演奏の下手具合含めて、妙に愛せるんですよね。

たぶん最初に聴いたのは、アルバム2曲目「Bathroom Wall」。MTVか『PURE ROCK』で観たMVだったと思います。あれ、『PURE ROCK』ってもう始まってたんだっけ? まぁいいか。とにかく、POISONほどケバくなく、あそこまでメタリックでもない。スタジオ音源なのに、なんとなく演奏の下手さが伝わってくるユルさとスカスカさ。なのに、一度聴いたら耳から離れない歌メロとギターフレーズ。嫌いになれるわけがないじゃないですか。

アルバム全体もルーズな「Don't Change That Song」から始まり、NEW YORK DOLLSまんまなアップテンポの「Cathouse」、BEASTIE BOYS「Fight For Your Right (To Party)」に対するハードロックサイドからの回答みたいな「Babylon」など、意外とバラエティに富んでいる。しかもどの曲も適度なキャッチーさが備わっているから、アクが強くてもスルスルと聴き進めてしまう。でもそれが仇となって、数回聴いたらもういいや……と思えてしまう難点もあるのが、このアルバムの惜しいところ。結局1、2ヶ月したらこっちよりガンズばかり聴いてたんだよね。

もうね、比べる相手が悪かったなと。ゴメンよ、FASTER PUSSYCAT。きっと今も演奏はそんなに上手にはなってないと思うけど(いや、上手になっていたらそれはそれでガッカリするかもしれない)、リリースから30年経った2017年に聴くと意外と新鮮に楽しめたよ。でも、またすぐに飽きがこないように、適度なペースでリピートしたいと思います。



▼FASTER PUSSYCAT『FASTER PUSSYCAT』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2017 03 25 12:00 午前 [1987年の作品, Faster Pussycat] | 固定リンク