2009/08/04

「FUJI ROCK FESTIVAL '09」感想(3)

遅くなってしまいましたが、フジロック最終日の感想です。フジロックから戻ってみるといきなり現実に引き戻されて、なんだかんだで週後半はドタバタしちゃいました。土日も結局寝て終わってしまったし(当初予定してたジャパンフェス2日目だけ参加もお流れに)。

次はサマソニかな。ま、その前にAKB48観に行ったりとかいろいろあるけどね。

■7/26(日)
本当は10:20のマスドレ@レッドマーキーから始めたかったんだけど、そんなの最初から無理なのわかってるよね。前日寝たのが5時過ぎだし。空が晴れてきたのを確認してから布団に入ったし。そんなわけで、目が覚めたら今日も11時を過ぎてました。ま、予想どおり。逆にこの時間に目が覚めてセーフというか。

本当はもう1泊して月曜の朝に帰ろうと思ってたんだけど、初日&2日目に思いっきり疲れてしまったこともあり、これは月曜も同じように11時に起きたりしたら会社遅刻どころじゃねぇな、夕方出社とかになっちまうな、と思い宿から引き上げることに。2泊で2,000円なんてありがたいものです。お礼を言って、荷物を背負って12時には宿を後に。初日と同じところに荷物を預け、12時半頃に会場入り。

実は起きた頃は曇天だったのだけど、会場入りした頃には少しずつ日差しが。グリーンに到着するとトム・モレロの新バンドSTREET SWEEPER SOCIAL CLUBが演奏中。トム以外にもギターがいて、ドラムがTHE ROOTSの……あれ、違う(後で知ったんだけど、スタントン・ムーアはレコーディングのみの参加だったのね)。でも、演奏スタイル自体はAUDIOSLAVEよりもRAGEに近いかな。シンガロング・パートがあったりで、そういう意味ではRAGEよりも親しみやすいのかもしれない。空腹にビールを一杯ぶち込んで、感情にまかせて踊りまくる。3〜4曲踊ったところで移動。

ホワイトステージではHOLY FUCKが演奏中。すでに終盤だったので1曲ちら観しながら、ボードウォークで移動。木道亭ではbobinが弾き語りをしてたかな。そのままオレンジまで移動して、椅子に座りながらフアナ・モリーナをまったりと堪能。終わってからストーン・サークルのあたりをブラブラして、再びオレンジで頭脳警察。いきなり「Born To Be Wild」の日本語カバー→「悪たれ小僧」という攻めモード。その後も「万物流転」「Blood Blood Blood」なんて90年代以降の曲、新曲ありであくまで“2009年の頭脳警察”モード。去年ジャパンフェスで観たときよりも、バンドとしてかなりシェイプアップされた感じ。最後は「Summertime Blues」のBLUE CHEERアレンジ+RCサクセション訳詞カバーと「銃をとれ」のメドレー。1時間の持ち時間を40分で駆け抜けて終了。ありゃりゃ。

ここらへんで雨がパラパラ。ヘブンでサニーデイ・サービスを見始めた頃にはかなり強い雨が降り出して、ちょっと焦った。この日は雨具の下(ズボン)を持ち歩いておらず、上だけ着て雨をしのいでいたのだけど、10分ちょっとで雨が弱まりなんとか止んでくれた。サニーデイは去年のライジング以来だったけど、今回のほうがグッときたなぁ個人的に。恐らくシチュエーションにもよるんだろうけど。名曲の数々に加えて、新曲も2曲披露。何も変わってない。ていうか、曽我部さんは終始一貫していて、そこが同年代として支持できるし尊敬できるところ。いろいろ忙しいだろうけど、ぜひサニーデイとしても音源出したりツアーやってほしい。

再びオレンジに戻って、この日最大のお祭りソウルフラワーに。ステージを観たら英坊いるし! そういえば新編成になって観るのは初めてか。基本的にはいつものフェス編成な選曲といった感じ。なもんだから、悪いわけがない。酒は進むし、泥の中踊りまくるし。最後は興奮しすぎて、腰に巻いていた雨具が泥の中に落ちてしまった……ここで一気に酔いが覚めた。と同時にライブも終了。俺の夏終了。

オレンジの手洗い水道で泥を軽く落とすも、なかなか落としきれず。この状況で雨が降ったらまじでシャレにならねぇなと思いながら、早足でホワイト付近まで移動することに。ヘブンのROVOを横目に。

ホワイト手前の川で、泥で汚れた雨具を洗う。ちょっと泣けてくる。水がかなり冷たい。そこでまた一気に酔いがが冷める。と同時に、フジロックが終わりに近づいていることに気づく。今日は最後までいられないんだったということに改めて気付き、最後にどうしても観たかった高橋幸宏のステージをホワイトで鑑賞。去年はpupaで何度か観た幸宏さん。今回はソロだけど、基本的にバックはpupaの面々が多数参加してるし、音的にもここ数作のソロ作〜pupa路線。途中でギタリストとして小山田くん参加。終始安心して観ていられるステージだった。この日最後のビールを一気に飲み干して、ステージを後にする。妙に感傷的。グリーンではFALL OUT BOYがパワフルなハードロックを鳴らしてた。ボーカルの声がスティーヴ・ペリー(ex.JOURNEY)みたいに聞こえる。

荷物を受け取って、20時過ぎにはバスに乗れた。そのまま20時50分台の新幹線に乗って、23時半には自宅に着いてた。そこから洗濯しつつ、週末留守の間に録画してたAKB関連の番組を観まくったのは言うまでもなく。

==========

去年は諸事情で参加しなかったフジロック。やっぱり行って正解だった。何が良かったとかそういう次元の問題じゃないんだなと、改めて再確認。そりゃ初日の雨は心底堪えたし、3日間トレッキングブーツ履いて山道を移動しまくるのは30代後半のオッサンにはキツイけど、1年365日のうちの3日間だけこれが体験できる、そんな人生も悪くないよなと思えてくる。それが自分にとってのフジロック。ロックのお祭りとか野外でどうとか、そういう問題じゃないんだな。

きっと来年も行く。毎年そう思えるのは、今のところフジロックだけかもしれない。去年行かなかったからこそ、強く実感するよ。

でもさ……フェス自体とは関係ないけど、今年のお客のマナー、かなり悪かった気がする。去年が散々言われて、今年はマナーがどうとか以前に言ってたけど、基本的にはあまり響いてなかったように思う。もう1999年頃の“危機感”をお客や運営側に求めるのは無理なのかもしれないけど、それでももうちょっとどうにかならないかなという気がする。そこだけが勿体ない。

投稿: 2009 08 04 12:00 午前 [2009年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009/07/29

「FUJI ROCK FESTIVAL '09」感想(2)

フジ2日目の思い出話。ぶっちゃけレポートでもないし、単なる健忘録みたいなものなので、そんなに期待しないで肩の力を抜いて読んでくださると幸いかな。

昔の「とみ宮」時代みたいな長文&詳細なレポートはものすごいエネルギーを要するし、今やそのエネルギーも、そして更新に費やす時間もなかなか足りないので、夏フェスに関してはこんな感じで。

■7/25(土)
2日目は早めに起きてThe Birthdayからスタートしようと思ってたのに、目が覚めたら11時過ぎ。そりゃそうか、俺ボロボロだったもんな。残り2日あることを考えれば、ここでの睡眠は確実に必要なものだったはずだし、これでよかったのかも。

この日は前日の雨がウソのような快晴。俺が知ってる、ここ数年のフジロックのイメージ。早めに準備して12時頃に宿を出発。グリーンステージのSEUN KUTI & EGYPT 80を横目に、IDA MARIAを観にレッドマーキーへ。あ、その途中で今日の一食目&一杯目を注入。いい感じの中、IDA MARIAを観たのだけど……まぁあれだ。“女版THE LIBERTINES”みたいなもんか。アルバムがどことなくこぢんまりしてるイメージだったので、ライブに期待したんだけど。数曲観て、ホワイトステージに移動。

ホワイトではBILLY BOY ON POISONが観たかったんだけど、こちらもすでに終了。続いてのTHE GASLIGHT ANTHEMを数曲観て、ヘブンでCOOL WISE MAN。この日の天気と環境に、彼らの音が最高に気持ちよく響いた。酒も進む。Likkle Maiが途中で何曲か歌ってった。

さて、再びホワイトステージに移動。アレですよ、筋肉少女帯。この頃からちょっと雲行きが怪しくなってきたんだけど、彼らがライブをやっている間はなんとか雨は降らずに済んだ。筋少はいつもどおりパフォーマンスもベストだったけど、オーケンが最初だけ緊張気味だったかな。でも、予想以上のリアクションを得てあるタイミングから安心した印象が。歌詞はいつもどおり間違えまくってたけど、それもこれまで観た中では少ないほうだったかも。MCのキレ(キレ?)も良かったし。他のメンバーの顔からも、ときどき笑顔がこぼれてるのが印象的だった。

筋少終わりで友人2名と遭遇し、乾杯。そのままホワイトでMELVINS。2人は途中でそれぞれ観たいステージへ移動したけど、俺は最後まで。ツインドラム編成は当然初めて観るわけだけど……なんとも言葉にならない(いい意味で)強烈なパフォーマンスが次々と展開されていった。なんじゃこれ。特にMCもなく淡々と繰り出される、ボディブロウのように下っ腹に響くサウンド。アルバムで聴く以上にかっこよくて狂ってる。最後には頭振りまくってた。

ここで満足して夜まで休憩……というわけにはいかない。この日のメインアクト、俺が今回フジロックに行くことにした最大の目的がこの後にあるじゃないか。

グリーンでベン・ハーパーを数曲観て、ビール片手に次のライブに向け心の準備。雨がポツポツと降り始める中、メモ帳片手に飲み続ける俺。

<セットリスト>
01.2時間35分〜シュー [泉谷しげる]
02.In The Midnight Hour [WILKO JOHNSON、NORMAN WATT-ROY、BOOKER T.、STEVE CROPPER]
03.The Dock Of The Bay [WILKO JOHNSON、NORMAN WATT-ROY、BOOKER T.、STEVE CROPPER]
04.Intro〜JUMP
05.ロックン・ロール・ショー [Char]
06.デイ・ドリーム・ビリーバー [YO-KING、浜崎貴司]
07.スローバラード [UA]
08.Baby何もかも [トータス松本]
09.Remenber You [甲本ヒロト、真島昌利]
10.キモちE [甲本ヒロト、真島昌利]
11.いい事ばかりはありゃしない [仲井戸麗市]
12.君が僕を知ってる [Leyona、Chara、仲井戸麗市]
13.雨あがりの夜空に [全員]
ED.Oh! RADIO

これを観た後の、現地での感想 from Twitter

・苗場ロックンロールショーは前半ずっと泣きっぱなしだった。精魂尽き果てて今は他のライブ見れない

・「JUMP」で最後のフジ映像と清志郎のボーカルトラックだけ使ってバックがそれにあわせて演奏。でもステージには清志郎がいなくて、ここでホントにもう清志郎はいないんだと再認識したらその場で崩れ落ちて泣いた。清志郎の死に関してないたのは多分初めて(注:正確にはフジ映像だけじゃないらしい)

・UAとトータスは圧倒的すぎた。ヒロト&マーシーはこの2人が並んでステージに立ってるってだけでなんだかわからない涙が流れてきた

感想を書こうとすると、それだけでひとつのエントリーになりそうだし、今後仕事でこのステージのレポートを書く可能性もあるので、ここでは割愛。というか、今でも詳細を書こうとすると涙腺緩むので。

本当なら清志郎→DINOSAUR JR.のつもりだったけど、さすがに精神的にグッタリしてその場に座り込んだまま。Twitterで気持ちを吐き出してちょっとだけ復活してから、そのままグリーンで始まったFRANZ FERDINANDを2曲だけ観た。OASISに関しては周りの知人たちから散々な感想しか聞かなかったけど、FRANZに関しては「ああ、やっとグリーンのヘッドライナーらしいバンドが出てきた」と素直に思った。なんかちょっと嬉しかった。こりゃ売れるわ、とライブ観て納得。好き嫌いはまた別の話としてね。

若干気持ちが軽くなったので、そのままホワイトに移動。すでにPUBLIC ENEMYは始まってたけど、チャックDは出てきてなかった。後方に椅子を用意して観てたんだけど、いきなり「Bring The Noise」からスタート! やべっ、こりゃアガるわ。思わず立ち上がって、そのまま踊り始める俺。疲れたらまた座って、ビールを飲む。んで、アゲアゲの曲になったらまた立ち上がって踊る。2時間その繰り返し。途中でMJトリビュートがあったりで、いろいろ面白かった。本編最後は「Fight The Power」。普通に「Fight The Power」Tシャツ欲しかった。

本編が終わった後、隣りにいたぜんぜん知らない人(20代男性)に「すごいカッコイイですね!」と話しかけられる。不意を突かれたけど、「ホントだね」と愛想笑い。その後も少し話したんだけど、宮城の山奥(「仙台からかなり離れてる」とのこと)からひとり、電車に6時間揺られてこの日だけ参加したんだって。地元では周りに洋楽聴いてる友達もいなくて、フジロックに来ればなんとかなるんじゃないかと思って来てみたけど、食事のときも近くにいる人に話しかけようとしたけどダメだった、今日10数時間ぶりに人と話すんですよ〜と笑顔で話された。それを相づちしながら聞く俺。なにやってんだ。ま、これもフジロックらしいっちゃフジロックらしいエピソードか。「一緒に記念写真撮ってもらえますか?」って聞かれたから、俺がシャッター押すのかと思ったら、ツーショットで彼がシャッターを自分で押した……おいおい、どこのラブラブカップルだよ(苦笑)。撮った写真の俺、顔が笑ってねー。

気まずい中、やっとPUBLIC ENEMYがアンコールで戻ってきてくれた。そのまま「イエーッ!」とか言って立ち上がる俺。こういうごまかし方だけは大人になって上手になる一方。アンコール終了後に彼と別れ、俺もハイネケンをもう1杯飲んでオアシス方向へ移動。どうしようかと思ってたら、同僚から電話。合流して宿に戻ることに。

宿に戻って、大浴場でさっぱりしたあと、次々に戻ってくる宿の住人たちとフジロックの感想を語り合ったり、そのままOASIS論やらいろんなバンドの思い出話を延々と語り、気付いたら5時を回ってた。そりゃ外も明るいわな。翌日もあることだし、そのまま就寝。いい1日だった。

(つづく)

投稿: 2009 07 29 12:35 午前 [2009年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009/07/28

「FUJI ROCK FESTIVAL '09」感想(1)

「FUJI ROCK FESTIVAL」に2年ぶりに行ってきた。去年は自分の中で「?」マークが連発するくらいピンと来なかったのと、個人的な事情(母親の入院など)が重なって見送ったけど、今年はどうしても参加しなきゃなという気になって。自分にとって、フジロックに行くことは“当たり前のこと”だったのに、なんで去年は気後れしたんだろう、行かないことで抗議するとか何言ってんの?とか後で思ったけど、あれはあれで正解だったのかな……今思うと。だって、改めてフジロックの楽しさをこの3日間で実感し直すことができたから。

長くなりそうなので、3日分に分割。mixiに掲載したものとまったく一緒です。

■7/24(金)
朝6時過ぎの新幹線で苗場入り。7時20分に到着。雲がどんより。シャトルバスを待ってる間にポツポツ降り出し、雨具を着る。バスは20分ほどで乗れた。移動中、標高が高くなるにつれて雨足が強くなる。

8時半頃に会場着。荷物を預かり場に預け、チケットをリストバンドに交換。そのまま会場へ入る。

とりあえず体をあたためようと、汁ものとビールを注入。しかし睡眠時間1時間が効いたのか、早くも悪酔い気味。雨はまったく弱まらない。朝イチのオアシスということもあり、閑散としてる。とりあえず会場内をブラブラ。

10時半頃にグリーン前に戻り、待機。大将は登場せず。一発目はスカパラ。思えば9人になってからちゃんと観るの、初めてだった。20分くらい観てからホワイトに移動してギターウルフ。こちらはかなりひさしぶり。多分最後に観たのは2年くらい前のフジロックかも。相変わらず最高すぎた。

そのままアヴァロンに移動。雨足は若干の強弱はあるものの、どちらかというと強め。食事を取っていても、特にご飯ものはどんどん水かさが増していく。何を食べても/飲んでも美味いと感じることもなく、だけど2年ぶりということもあって楽しい。雨のフジロックなんて散々体験してきてるもんな。どうにかやり過ごせるだろう。

ヘブン→オレンジに移動。オレンジではBOIKOTが演奏していたけど、あの一面がドロ沼になった光景を見て萎える。会場をぐるーっと一周して、そのままホワイトまで戻った。EBONY BONES!はCDよりもライブだな、と実感。ここまで見せる要素が強いとは思ってなかったので、なんだかんだで最後まで観て楽しんでしまった。終わった後に興奮してビールを飲むも、ライブで若干火照った体を冷やす効果しかなかった。

雨止まねーし、なんなの。

グリーンに移動して、ゴミ袋を敷いて座り込んでDOVES。ひさしぶりにライブ観たけど、安定感あって癒された。観てる途中で偶然、会社の同僚に遭遇。しばしご一緒させていただいた。遠くからはLOW IQ & THE BEAT BREAKERSの音が聞こえてくる。すこし椅子に座って休ませてもらった後に、トイレに行ってからリリー・アレン。前回フジロックで観たのって、もう3年前か。あの頃と比べると格段にスケールアップしていて、最初から最後まで楽しむことができた。ブリトニー「Womanizer」のカバーから、新作収録曲「Fuck You」への流れが素晴らしすぎ。満足してそのままレッドマーキーに移動するも、THE VIRGINSが普通のUKロックすぎて2曲観てまた移動。

グリーンに戻ってきたら、パティ・スミスがスタート。多分ライブをちゃんと観るのは5〜6年ぶりな気がするけど、以前観たときとほとんど一緒だったような。でも、パティがフジロックのステージを満喫しているのが伝わってきて、こっちまで嬉しくなった。今回はギターにTELEVISIONのトム・ヴァーラインが参加。座ってギター弾いてた。存在感あるけど、やっぱりパティに目がいってしまう。

オレンジでちょっとPEACHESを観てゲラゲラ笑った後に、ポール・ウェラーに移動。観てる間に雨がどんどん強くなってくし。ソロキャリアを総括するようなセットリスト+THE JAMやスタカン時代の名曲で大満足。個人的には「Shout To The Top」〜「Eaton Rifles」の流れにアガるも、その後静かめの曲が続き、こちらもトーンダウン。この頃から、寝不足+雨&泥の中での移動+1日中雨に打たれっぱなしの影響で心が折れ始める。OASISまでは頑張ろうと思ったけど、本気で「雨宿りしたい!」と思い、会場を出て苗場スキー場の売店で雨宿り。携帯からいろいろな状況を把握し、ちょっとこの雨が尋常じゃないことを知る。そりゃ、俺が会場に着いてから雨が止んでた時間、1時間もないし。半日以上ずっと雨に打たれてれば、そりゃ体も弱るし心も折れるわな。

22時過ぎに会社の同僚と再合流し、宿まで移動。部屋にはなかなか入れなかったものの、その間に大浴場で疲れを取って、25時過ぎにようやく部屋へ入ることができた。ビール呑みながら、与太話。このビールがこの日一番美味かったかも。2時を回って、気がついたら寝落ちてた。

(つづく)

投稿: 2009 07 28 01:32 午前 [2009年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/08/12

ドキュメント・FRF'05

 遅くなりましたが、7/28〜8/1の間参加した今年のフジロックフェスティバルについて、簡単なレポートというか、まぁ「記憶の記録」でもしておこうかと。ハッキリ言って、他所のサイトみたいに(あるいはこれまでのライヴみたいに)キッチリしたライヴレポートは書く気、全くないです。つーか書きたくないので。今、そういうのに対して殆ど興味がないというか、やりたいと思わないのですよ。

 てなわけで、今年は趣向を変えて、7/28〜7/31の4日間、某所にてリアルタイム更新をしていた時のログと携帯で撮影した写真とを併せてアップしようかな、と。そんなこまめに更新してたわけじゃないけど(いや、今見たら結構尋常じゃない数アップしてたのね俺)雰囲気だけは伝わるかな、と。正直、苗場でのフジロックは個人的にも今年で6回目だし、そろそろそういう「ライヴレポ」的なものはいいかな、と‥‥

 ではでは前夜祭当日、7/28(木)早朝からいきましょう。もう2週間も経っちゃったのね‥‥

■前夜祭(7/28)

[07/28 05:03]
 んじゃ、行ってきます!

[07/28 12:23]
 現在地、赤城高原SA。首都高の渋滞に巻き込まれ、予定より30分遅れ。只今昼食中。1時半には到着できそう。テント3つ立てます(笑)。
 快晴もいいところ。でも嫌な暑さではないです。

[07/28 14:13]
 着いたー。これからテント設営。
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[07/28 15:50]
 始まりました。前夜祭の前夜祭が(笑)。
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[07/28 21:42]
 酔っててよく判らない‥‥(笑)とりあえず今locofrankがやってるよ。焼酎既に1本空けました。更にオアシスでビールとかガンガン呑んでます(笑)
 この後エディ・リーダーです。

[07/29 00:12]
 結局呑んで寝て終わった気が。1日の疲れが一気に出た感じ。早めに寝て明日に備えます。明日会う人はヨロシクね〜。
 おやすみなさーい。


■DAY 1(7/29)
[07/29 07:29]
 おはよー苗場!
 さすがに8時間半の運転は疲れました。爆睡でした。けどもう目覚めた。つーかテントが蒸し暑い! 冷水シャワーでも浴びて来るか。
 本日到着組は連絡ヨロシクねー

[07/29 10:15]
 ドラゴンドラ!
 これに乗って上の世界まで(笑)。
frf0503

[07/29 14:02]
 ドラゴンドラ終了〜。Kさんとaとその友達と共に堪能しました。これからTさんTDさんと合流なり。

[07/29 17:32]
 やっとライヴ観た! TOKYO No.1 SOULSET、すんげー良かった。観たのいつ以来?
 下山するのは面倒なんで、このままアバロンでまったり。
 出ない予定の麗蘭のTシャツが売ってるそうです。てことは‥‥

[07/29 18:24]
 現在オレンジコート。CKBまで暇なんでキングトーンズ観てるんだけど、これがすっげーイイ! 丁度夕日が落ちかかった時間帯にピッタリ。
 CKBを途中まで観てPOGUES、清志郎の予定。FOO FIGHTERSは諦める。奇跡を信じて。
frf0504

[07/29 19:30]
 CKB待ち@オレンジコート。MMの中の人は独り爆睡してます。今日は偶然会えた友人が沢山いた。明日ももいろんな人に会えるといいな。
 さ、そろそろですよ。

[07/29 23:11]
 力尽きた‥‥POGUESを酒と笑顔とダンスで乗り切り、清志郎は40分で離脱。眠さに負けた。でも "サマータイムブルース" とか久し振りに生で聴けたから良しとしよう。奇跡は起こらなかったけど。
 考えてみたらチャボって2日目ヘブンに出るじゃん。だから麗蘭なのか。
 風呂入って寝ます。

[07/30 00:42]
 就寝前に今日1日を振り返りますよ。
 今日の雨は山特有の天気って感じですね。ちなみに正午過ぎに会場を襲った雨、ドラゴンドラ上空では降ってません。日焼けする程暑かった。さすが山。シェフの気まぐれサラダ以上に気まぐれです。
 ちなみに今朝のファーストアクトは、ラジオ体操第一でした。さすがフジロック。
 お、Kさんも風呂から帰ってきたんで寝ますか。
 では明日会える皆さん、お待ちしてます! おやすみなさい。


■DAY 2(7/30)
[07/30 10:28]
 昨日の暑さと雨とドロドロな足下にやられ、今朝はサウナ並みのテントですか。罰ゲーム並み。まさに修行。けどこれがフジの醍醐味。
 今日はDoCoMoでさえも電波が危ういです。TさんとTDさんはさっき行水に行きました。俺はKさんとテントでまったりやってます。寝起きにビールとカレーで。つーかカレー、昨日から数えて4食目。どれだけ好きなんだって話ですが。
 朝イチはレッドマーキーから。11時にはテント出ます。その後は100sかな。

[07/30 12:43]
 雨ってる。テントから出ようとしたらぽつぽつと雨が。DRESDEN DOLLS観てる頃には普通に降ってた。
 ただ今オレンジコートにてLeyonaってます。Iさん見つかるかしら。
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[07/30 16:28]
 100s終了後、ゆっくり移動してオアシスで飯食ってbraveryちょっと観て、現在PEALOUT待ち。サンボマスター蹴って、結局観ることにしたよ。いつもフジで観てたしな。

[07/30 19:57]
 PEALOUT。ここ数年感じてた違和感が嘘みたいにふっ切れてた。笑顔の大熱演。最高のロックバンドによる、最高のステージでした。ここで一回燃え尽きる。
 その後ホワイトステージへ移動。30分押しだったので諦めてたけど、1曲見逃しただけでGANG OF FOURを最後まで。これまた狂ってて最高ですよ。カクテル2杯呑んで挑んだけど、気持ち良く踊りまくり。
 DINOSAUR JR.に備えます。その後はFATBOY SLIM→U.S.E.→風呂→VITALICなり。寝るのは3時過ぎか。

[07/30 22:53]
 やり過ぎた。DINOSAUR JR.前に更にビール呑んでヘベレケ状態に。スタートしたら、もうかっけーのなんのって。今日出演した一部のバンドの数億倍かっけーわけですよ。
 そしたら、無条件で踊りまくりじゃないですか普通。雨だろうが泥だろうが。もう下半身グチョグチョですよ!
 でね。あまりにかっこ良すぎて、感極まって宙を舞ってました。いい大人が。来週で34なのに。
 でも最高ですよ。3日雨でもね。
 とりあえず疲れた。


■DAY 3(7/31)
[07/31 08:45]
 そして今朝も罰ゲーム。暑い。Tさんが寝苦しそう。Kさんは耐えきれずに外の芝生にレジャーシート敷いて寝てます。
 けど今日も天気崩れるの? 雨の予報はなくなったみたいだけど、昨日の雨で会場内が凄いことになってるんだろうなぁ。車まで戻って長靴取ってこようかしら(でも面倒)。
 昨日のモッシュ&ダイブで5年愛用したフェス用スニーカーが逝かれました。もう1足持ってきて良かった。
 さて、THE KNACKまでなにしようかしら。

[07/31 10:01]
 ポカリスエットのアレだね。飛行機がんがれ。朝から何回もがんがっております。
 苗プリ通り抜けて駐車場まで行って長靴取ってきた。今日の苗場は晴れ時々雨、夕立ちの恐れありだそうです<フジロッカー
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[07/31 11:21]
 THE KNACKおもしれー! ドラムが元MR.BIGのパット・トーピーて! しかも "To Be With You" とかやってる!(笑)'80年代、MR.BIGに入る前はTHE KNACKのメンバーだった頃があるんだね、パットって。成る程ねー。

[07/31 13:12]
 ヘブンに移動して、なっちゃん待ち。お前らのなっちゃんがいかがなものかと確認しに来ましたよ。
 あーこりゃ可愛いわ。かなり前に陣取ってます。Iさんの笑顔が素敵でした(笑)。なっちゃんかわいい。

[07/31 17:24]
 なっちゃん観た後は、ホワイトのSOUL FLOWER UNIONに駆け込んで号泣。その後グリーンでjさんと偶然遭遇。途中Hちゃんとも会って呑んでました。これからBEACH BOYS観ようかと思います。

[07/31 17:44]
 BEACH BOYSヤバス!!!!! モノ凄いメドレーやってるんですが(笑)。ビール呑みながら終始笑いっぱなし。イイ!

[07/31 18:04]
 BEACH BOYSやっぱりヤバス!!!!! "Good Viberation" から "Kokomo" て。何だその流れは!!(笑)アハハ、楽しいなー!

[07/31 19:23]
 Moby観てます@グリーン。めちゃめちゃロックですよ。ギター弾いてるし。バンド編成だし。
 とうとう雨が降ってきましたよ。クソー。

[07/31 23:53]
 Mobyはレディへの "Creep" やらAC/DC "You Shook Me All Night Long" カバーやらMETALLICA "Enter Sandman" のリフとか、面白フレーズ連発。完全にロックバンドですよ。
 NEW ORDERは張り切り過ぎ。そして成長なさすぎ。"Krafty" は字幕付きで1コーラスのみ日本語。みんなバカ笑い。
 ゴッチの代わりにごっちんが苗場に降臨しますたよ!(嘘)
 で、今PRIMAL SCREAM観てます。まだ相当数の客が残ってますよ。「NEW ORDERに捧げる」と言って "Shoot Speed Kill Light" やってます。セットリストはいつも通りっぽい。

[08/01 00:09]
 PRIMAL SCREAM新曲披露。2ndの頃みたいなガレージパンク。もろSTOOGESでした。ま、これ1曲でアルバムの方向性は判りませんけどね。
 つーか奴らって解散の噂があるの? さっき初めて知ったよ。

[08/01 00:16]
 PRIMAL SCREAMもう1曲新曲披露。「ジョニー・サンダースに捧げる」と言ってもう1曲。ストレートなロックンロールなり。「ナナナ〜」いうコーラスがかっけー。つーかホントに新作は2nd路線になるかも。期待大。

[08/01 00:56]
 PRIMAL SCREAMのアンコールにJマスシス(DINOSAUR JR.)がゲスト参加! ヤバス!!!!!
 今 "No Fun" とかやってますよ! パンクばかり3曲、打ち合わせなしみたいな感じ。ケヴィン・シールズの横にJが立ってますよ!

[08/01 01:10]
 今グリーンステージ終了しました。最後の最後に、スゲーもん見ちゃいましたよ!
 うわーっ!!!!! マイブラ、ダイナソー、ローゼズ、プライマル‥‥冷静に考えても凄い並びですよね! ザッツ・殺伐ロック!!!みたいな。

[08/01 01:38]
 Myloを観にマーキーへ移動。DJじゃなくてバンドスタイルなのな。ドラム・・ベースギターまでいて驚いた。
 さすがに今日は沢山観たんで疲れました。しかもずっと長靴だったし。疲れたし、明日も長旅なんで、これで帰ろうかと思います。
 今年は寝なかったぞ、最終日!
 ありがとう、フジロック!
 今年は過去最高に楽しかったよ!
 また来年、ゲートをくぐる時に「ただいま」って言えますように‥‥

[08/01 01:45]
 苗場食堂の赤犬かっけー! まだ終わる気配がない。つーか異常な盛り上がり!!

[08/01 01:53]
 宴、未だ終わらず。
 ゲート付近からオアシス〜レッドマーキー付近を撮影。
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[08/01 01:55]
 入場ゲート前。また来年ねー!
frf0508


 ‥‥以上、こんな感じです。8/1はまぁいいですよね? 朝8時過ぎに起きて、テント畳んで11時に苗場出て、15時前に都内で友達降ろして、更に17時に津田沼で友達降ろして、19時に帰宅。みたいな感じです。例年と一緒です。あ、いつもより1時間くらい早いか。

 これだけだとアレなので、簡単な総評も。

 今回観たのは、これ(※付きはフルで観たライヴ)

■7/29
TOKYO No.1 SOULSET(FOH)※
キングトーンズ(O)
クレイジーケンバンド(O)
THE POGUES(W)※
忌野清志郎(W)

■7/30
THE DRESDEN DOLLS(R)※
Leyona(O)
100s(O)※
PEALOUT(R)※
GANG OF FOUR(W)
DINOSAUR JR.(W)※

■7/31
THE KNACK(G)
あふりらんぽ(W)
bonobos(FOH)※
SOUL FLOWER UNION(W)
THE BEACH BOYS(G)※
MOBY(G)※
NEW ORDER(G)※
PRIMAL SCREAM(G)※
Mylo(R)
赤犬(苗場食堂)


■ベストアクト
THE POGUES

■次点
NEW ORDER
TOKYO NO.1 SOULSET
PEALOUT

■思い入れ強過ぎて別枠、みたいな
DINOSAUR JR.
SOUL FLOWER UNION

■意外のほか良かったアクト
THE DRESDEN DOLLS
100s
bonobos

■苗場で聴いたHM/HR(おまけってことで。笑)
BLACK SABBATH "War Pigs"(DRESDEN DOLLS)
MR.BIG "To Be With You"(THE KNACK)
BON JOVI "You Give Love A Bad Name"
BON JOVI "Runnaway"(以上、大道芸にて)
METALLICA "Enter Sandman"(MOBY。リフのみ)
AC/DC "You Shook Me All Night Long"(MOBY)



▼THE POGUES「THE ULTIMATE COLLECTION」(amazon

投稿: 2005 08 12 12:05 午前 [2005年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/30

FRF05、出演アーティスト第5弾 ステージ別出演者発表!

FRF05、出演アーティスト第5弾 ステージ別出演者発表!(公式)

 何だか凄いことになってる32組追加。既に全部で90組を越えたわけですが‥‥今回の出演者を日別に列記すると‥‥

●7/29(金)
・COLDPLAY / SIMPLE PLAN / MASTER LOW(以上、緑舞台)
・忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNES(白)
・ROSSO / Charlotte Hatherley (ASH) / アナログフィッシュ(赤)
・DJ Peanut Butter Wof / DJ KENTARO(赤深夜)
・ROVO / PE'Z / the beautiful girls / bobin and the mantra(天国)
・SKA CUBANO(橙)

●7/30(土)
・BRAHMAN / Coheed and Cambria(白)
・Bill Laswell(赤)
・Cagedbaby / Laurent Garnier(赤深夜)
・Amp Fiddler / copa salvo(天国)
・LOSALIOS / Lightning Blues Guitar Sessions / 100s(橙)

●7/31(日)
・NEW ORDER(緑。多分準トリ)
・THE MARS VOLTA(白)
・Royksopp(赤)
・MAMALAID RAG / bonobos / SPECIAL OTHERS(天国)
・Strange Love Psychedelico / 上原ひろみ(橙)

以上のような、これまでの出演者を含めた簡単なタイムテーブル(但しこれから順次追加になっていくので出演時間の明記なし。トリはアーティスト名のロゴですぐに判ります)がこちらで判るようになってます。

 早くも悩みどころ、被りまくりのところ、沢山ありまくり。今年の夏も波乱の予感が‥‥

 こうやって見ると、やっぱり土曜の集客が一番過ごそうだね。ベックにFATBOY、ダイナソー、日本勢もサンボにスカパラ、100sにLOSALIOS、Leyona、クラムボン‥‥げっ、PEALOUTのラストが赤なの!? 小さくね?? ま、最後だからって緑に持ってくるのも何か違う気がするし、これも彼等らしくていいのかも。

 けど‥‥今年一番の注目は‥‥日曜のオレンジ、上原ひろみじゃないでしょうか? ロックフェスなのに!(それを言っちゃあおしまいか)絶対に観る! ひろみタソハアハア! じゃなくてさ、マジでずっと観たかったから。ロックファンこそ彼女のアルバムやライヴ、聴いた方がいいと思うんだけど‥‥下のアルバム、ホントオススメなので。去年の後半、よく聴いたもんでさ。これ聴いてピンときたら、是非フジで観てあげてください。



▼上原ひろみ「ブレイン」(amazon

投稿: 2005 04 30 08:58 午前 [FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/17

フジロック、第4弾16組発表!

■FRF'05、第4弾アーティスト発表!全16アーティストの出演が決定!!(FUJIROCKERS.ORG)
  →4/17 13時過ぎの時点で、この記事が削除されています
  →4/17 21時に公式サイトにて再掲載開始

 1日予定が早まりました! 今回の16組の中には残念ながらNEW ORDERの名前はありませんが、まず間違いないので5月頭頃の次回発表を待ちましょうよ。出ないとか言ってないわけだし(ORGの言い方も「それっぽい」し)。

 海外勢で気になるのは、まずライアン・アダムスでしょう! すげぇ! あの変わり者がフジに!! そしてやはりというかASIAN DUB FOUNDATION。今回の単独公演行けなかったので嬉しい! 後、やっと発表になったTHE FUTUREHEADSとかね。

 日本勢では、BOOM BOOM SATELLITESとSOUL FLOWER UNIONが個人的には「!!」ですね。クラムボンも素晴らしい新譜の後だけに気になるし、Leyonaも出るのか。GONTITIってのも凄いな。あふりらんぽも‥‥充実してきたなぁ。

 というわけで、もうお腹いっぱいです!

 ちなみに、上記の削除された記事にて発表された16組は以下の通り。参考までに。

●7/29(金)
MADLIB
THE SKA-FLAMES

●7/30(土)
Asian Dub Foundation
クラムボン
Leyona
My Morning Jacket
Ryan Adam
VITALIC

●7/31(日)
あふりらんぽ
BOOM BOOM SATELLITES
The Futureheads
GONTITI
The John Butler Trio
Mylo
Sherbets
SOUL FLOWER UNION



▼BOOM BOOM SATELLITES「FULL OF ELEVATING PLEASURES」(amazon

投稿: 2005 04 17 06:17 午前 [FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/16

NEW ORDER、FRFに出演決定!

NEW ORDER、FUJI ROCK FESTIVALに出演決定(アーティスト公式)

 NEW ORDERの公式サイトでのツアー日程に、7/31(日)にFUJI ROCK FESTIVAL '05に出演、と載っています。

 というわけで、FRF公式発表を待たずして決定キター!

 ホント、今度のアルバムは本国のみならず日本でも売れまくってるようですね。これがかの日本語バージョンのお陰だ、とか言われた日にゃ腹立たしいですが(いや、俺あの日本語テイク好きだよ)、要は売れればいいのですよ。これ切っ掛けに若い奴らは "Regret" や "True Faith" や "Blue Monday" を聴け!

 ホント、今度の「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」って凄く良いアルバムなのよ。勿論、これまで通りのNEW ORDERのはずなんだけど、凄く同時代的な作品集なんだよね。1曲1曲を取り出すと、いつものNEW ORDERなのにね。凄く不思議。

 このアルバムについては後程、しっかり語りたいと思っておりますので、お楽しみに! まずは夏までにこのアルバムを5万回聴き込むぜ!!



▼NEW ORDER「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」(amazon

投稿: 2005 04 16 02:06 午前 [FUJI ROCK FESTIVAL, New Order, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/03/30

FRF'05、早くも日割り発表!

FUJI ROCK FESTIVAL '05、出演者第3弾・出演日発表!!(公式)

 詳しいことはリンク先を観てもらうとして、今回追加になったのが

●7/29(金)
  ・ACIDMAN
  ・CROWN CITY ROCKERS
  ・ザ・キングトーンズ
  ・LISA LOEB

●7/30(土)
  ・ADRIAN BELEW
  ・THE CALIFORNIA GUITAR TRIO
  ・FEEDER
  ・HAWAIIAN 6
  ・MAXIMO PARK
  ・QUEENS OF THE STONE AGE
  ・サンボマスター

●7/31(日)
  ・ATHLETE
  ・DOVES
  ・MOBY
  ・OCEANLANE
  ・SOULIVE

以上16組。FEEDERが嬉しいねぇ。後は出演を断ったKING CRIMSONの代わりってわけでもないだろうけど、それ周辺ということでエイドリアン・ブリュー(!)とTHE CALIFORNIA GUITAR TRIO(!!)の出演が個人的には嬉しくて。そういえばACIDMANも初出演? OCEANLANEも出るのか。そして3年連続のサンボ! 邦楽勢も豪華になってきたなぁ。

 やはりこの日割りだと、緑舞台の大トリは「初日・FOO FIGHTERS」、「土曜・ベック」ってことだよね? 海外での傾向をみてもFOOがトリは妥当だよな。つーかFOO以外に「アメリカもの」でこの上に来るようなバンドって‥‥NINやPEARL JAMを断ってまでってこととなると‥‥やはり今月武道館で『See You Soon!』って言い放った、あのバンドくらいか?

 けどまぁ、どう考えてもFOOでしょ!



▼FOO FIGHTERS「EVERYWHERE BUT HOME」[DVD](amazon

投稿: 2005 03 30 07:22 午後 [FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/03/07

フジロック出演者発表第2弾!

BECK & FOO FIGHTERS正式決定! アーティスト第2弾6組!!(FUJIROCKERS.ORG)

 てなわけで、ベック&FOO FIGHTERSが正式発表に。つーか先週日曜の発表からまだ1週間なのに、既に第2弾発表って‥‥早い。早過ぎ。何を生き急いでるんですか!?

 さて。今回はその他に4組。CKBは昨年も大将の口から名前が挙がったものの、実現せず。いよいよ今年満を持しての初登場。そしてLOS LOBOSは去年の朝霧でもホント素晴らしいステージを見せてくれたので、あれを今年はヘブンかオレンジ辺りで観たい。エディ・リーダーも嬉しいね。この辺りも個人的にはヘブンでまったり観たいなぁ。最後のTHE MAGIC NUMBERSは、確かにケミの新譜で気になっていたので、これは嬉しい追加かも。

 うん、ここまでのメンツ。個人的には全然文句なし。つーかメンツがどうであっても、行く事には変わりないんだけど!



▼BECK「GUERO」[US盤](amazon

投稿: 2005 03 07 08:15 午後 [FUJI ROCK FESTIVAL, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/07/31

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 3@苗場スキー場(2003年7月27日)

  フジロック本編、最終日・日曜のライヴレポ。あー長かった。けど、今年の場合はすんなり書けたなぁ。どうしてだか判らないけど。俺、日記の方に「今年は多分去年よりも数観てない」って書いたと思うんだけど‥‥こうやってみると、実は過去最高に数観てるんじゃないかって気がしてきたよ。まぁフルで観たのは多分これまでで一番少ないと思うんだけどね。楽しみ方が判ってきたってことなのか、何なのか‥‥

  さてさて、最終日なんですが‥‥みんなトリクラスや深夜枠のレポートに期待してることでしょう。まさか苗場まで行って身体張ってネタかますとは思ってもみなかった‥‥って話は最後まで読んでもらえば判ると思うんですが‥‥では、昨日からの続き行ってみますか。

  夕べは4時過ぎにテントに戻って、4時半とか5時前に寝たわけだけど、もう6時半頃には目が覚めちゃってさ。というのも、苗場名物「朝陽が昇ると暑くて寝てらんない」現象を初体験。暑いの何のって。これはたまらんですよ。しかも後ろのテントの男が「梅雨が明けたー!」とか大騒ぎしてやがるし。いや、明けてないんだけどね。結局耳栓し直して、テントの窓開けて再び寝るんですが‥‥やっぱりダメ。8時には起きて、冷水シャワーに行く準備を‥‥昨日まではすんなり入れたシャワーも、さすがに暑くなると長蛇の列。結局1時間もかけて並んだわけ。シャワーから戻ると10時過ぎだったかな‥‥またテントでゴロゴロしてると、グリーンステージからJUDEの演奏が聞こえてきて。結局この日も11時半から活動開始。会場へと向かって行ったのでした。


◎JET(RED MARQUE・12:50~)

  このバンドだけはどうしてもフルで観てみたいと思ってたので、時間に余裕を持ってマーキーへ。開始直前には既に後方まで人が埋まり尽くしてました。

  オーストラリア出身のリフロックバンド。同郷のAC/DCのTシャツを着たメンバーがいる程、そのAC/DCからの影響を感じさせるリフロックを連発。このバンドが他のリフロックバンドと違う点、それはメンバー全員が歌えること。特にギター2人とドラムはそれぞれリードボーカルを取る曲があった程。基本的には真ん中に構えるギターが歌ってるんだけど、基本的に全員高めの濁声なんだわ。全員ボン・スコットかよ!とか突っ込みそうになったけど、とにかく良いね。曲はホントに良く出来てる。ブギーやシャッフル、バラードまで、とにかくバラエティ豊か。まだシングル1枚しか出してないバンドだけど、こりゃマジでアルバム期待できますよ。


◎ROVO(WHITE STAGE・14:00~)

  JETの約40分に渡るステージが終わると、その足でホワイトまで移動。途中で友人と合流し、一緒にROVOを観ることに。昨年9月の朝霧JAMに続き2度目のROVO。前回は濃い霧の中、殆どステージが見えないような幻想的な環境での初体験だったけど、今回は日中、炎天下というあまり良いとは言い難い環境。しかし、そんな条件などものともせず、いつも通りの素晴らしい「人力トランス」を披露してくれました。けどね‥‥今回改めて思ったのは、このバンドってそういった「人力トランス」とかクラブ系の音と比較される事が多いけど、実はかなりロックンロールしてるんじゃないかな、ってこと。音の構造とか構成は確実にプログレとかの方が近い存在なんだろうけど、メンバーの佇まいとかアクションを観てると、例えばベースの人がピョンピョン跳ねながら弾いたり、いちいち大袈裟なアクション決めたりしてるんだよね。そういうのを観ちゃうと、前日観たDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENとは正反対なんじゃないかな、なんて思っちゃうんだよね。ま、考えすぎかもしれないけどさ。

  今回は曲もある程度把握してたこともあり、更に楽しめました。特に中盤のドラムバトル、これが圧巻でして。ライヴならではといった場面でしたね。いやー、また大自然の中で体験したいバンドだなぁ。


◎EVANESCENCE(GREEN STAGE・15:30~)

  やはりうちのサイトで取り上げた以上は、観ておかなきゃいけないでしょう。ラウドロック界の新星?と呼ばれることの多い、ここ日本でも既に大ヒットを記録し、待望の初来日となったEVANESCENCE。一体どんなライヴステージを見せてくれるのか。もしかしたらかませ犬じゃないのか‥‥いろいろ思うことはあったんですが、とにかく観てみなきゃ始まらないな、と。

  幻想的なSEに合わせて男性メンバー4人が登場。どうやらギター2人、ベース&ドラムという構成みたい。アルバムではキーボードが重要な役割を果たしてるんだけど、これは同期モノを使ってるようでした。メンバーが楽器を持ったところで、ボーカルのエイミーが登場するんですが‥‥全然違うよ、印象が! PVやジャケット以上にゴスメイクなんでビックリ。

  アルバム同様、"Going Under"からスタート。その後、「例の曲」を飛ばしてアルバム曲を数曲披露。つうかこのバンドの魅力のひとつに「コーラス」とか「歌に絡む合いの手コーラス」みたいなのがあると思うんだけど、それらは全て省かれててちょっと違和感が。ま、数カ所同期と共に残されてるパートもあるにはあったんですが‥‥バンドメンバーの前にひとつとしてマイクがないのは、そういうことか。

  ライヴには2度ピークがあって、1回目は違和感なくスタートしたSMASHING PUNPKINSのカバー"Zero"。以前からスマパンとの共通点を挙げる人が多かったと思うんですが、やはり実際に好きだったようですね。女性が歌うスマパンの曲というのも、ちょっと意外性があっていい感じ。後半、結構独自の歌メロに変えて歌ってたのが、更に好印象。昔、「苗場でスマパン観たい!」と何度か発言したことがあったのですが、ZWANがキャンセルされてしまった今、まさかこういう形で実現するとは‥‥

  そして2度目のピークは、ご存じ"Bring Me To Life"の時。この曲の時だけ、リズムギタリストの前にマイクが用意され、あのラップパートを再現してたのでした。あ、この曲のイントロにあるピアノパートは、ギターで代用されていて、ちょっと違和感が。ま、悪くはなかったです。エンディングもCDとは違ってて、結構カッコ良かったかも。

  結局、その後数曲アルバムから披露して、約1時間に及ぶステージは終了したのでした。最も、最後の数曲は俺、観てないんですけどね(余所に移動してたので、音だけしか聴いてません)。


◎STEVE WINWOOD(GREEN STAGE・17:10~)

  この後、くるりを観る都合上、前半しか観てません。が、これがかなり良くて、かなり後ろ髪引かれる形でステージを後にしたんですよね。実際、終盤には名曲"Gimme Some Lovin'"をやったそうで‥‥畜生!

  メンバー構成は左からスティーヴがオルガン、ギタリスト、黒人パーカッショニスト、ドラマー。その前中央に管楽器担当者(フルートやサックスをプレイ)が。ステージ前方の、かなり真ん中に集まっていて、非常にこじんまりした印象。しかし、演奏は滅茶苦茶スリリング。所謂ジャムバンド的なプレイスタイルで、かなりアドリブが多かったように感じました。実際、1曲が結構長めにプレイされてたように感じましたし(だからなのか、2~30分で3~4曲しか聴いてないんだよね)。

  スティーヴの歌声、久し振りに聴いたけど、全然色褪せてないのね。'80年代、中学生の頃「ベストヒットUSA」で聴いたあの声と全く同じ。それだけで感動。あーもっと観ておけばよかった。


◎くるり(WHITE STAGE・17:10~)

  スティーヴ・ウィンウッドを途中で切り上げ、ドロの中走ってホワイトへ移動。途中から"ばらの花"が聞こえてきて、ステージに着いた頃に終了。何だよ、'01年の時と一緒かよ!とか思ってたら、その後もいろいろやってくれて、まぁミディアム~スロウな曲が続いたんだけど、極めつけというか、1月以来の"東京"が聴けまして。ちょっと嬉しかったなぁ、この曲をフジロックで聴けるというのは。屋内で聴いた前回以上に素晴らしい演奏だったと思います。そして最後の最後に、あの"ワンダーフォーゲル"が!! もうこれは大合唱。思わず後方でひとり小躍り。何だかな、くるりあんまり興味ないとか言ってたくせして。

  結局今回も数曲しか聴けなかったのですが、それでも大満足でしたね。


◎そして‥‥

  ホワイトの後方にいたので、そのまま「ところ天国」で時間を潰し、更にキッズランドでボーッとしてると、友人と連絡が取れ、そこで待ち合わせ。結局22時頃までそこで喋り続けるというアホなことをしてたわけですよ。遠くから聞こえるエルヴィス・コステロやTHE ORBをBGMにしてね。途中、fujirockers.orgのスタッフから1000人斬りのアンケート(インタビュー?)を受けたりなんかして。で、寒くなってきたので、一旦テントに戻って上着を取ってこようってことになり、移動。グリーンの前を横切ると、丁度MASSIVE ATTACKが"Angel"を演奏中。何か妙に心地よくなってきた、これ1曲で。

  テントに戻る前に、キャンプサイト入り口前の売店でうどんをふたりして食らう。で、腹に入ったら急に眠くなりやがるのな。ま、当たり前か。ふたり共夕べはあんまり寝てないしな(共に4時頃までルーキーにいたわけだし)。とりあえず互いのテントに上着を取りに戻り、再びルーキーで合流することに。1時半頃から演奏するコンタクト、そして3時台に登場するASIAN KUNG-FU GENERATIONが観たかったわけだ。俺は眠かったこともあって「車で仮眠するよ。目覚ましかけて、時間になったら行く」と告げて別れたのでした。

  テントに戻って上着を取ってきて、その足でルーキー前の駐車場に停めてある自分の車に入って、軽く横になりました。当然、携帯の目覚ましを1時半にセットして‥‥


  次の瞬間。目が覚めると外が明るい。異常に暑い。手には何故か携帯を握ったまま寝てる。その携帯の時計に目をやると‥‥6時15分‥‥やけに静かなはずだわ。全部終わってるじゃんか‥‥ハハハ‥‥


冗談みたいな話ですが、本当にこういう風に今年の俺のフジロックは終わってしまったのですよ‥‥ええ、携帯には友人から着信が何度も入ってましたよ。携帯ちゃんと手に握ってましたよ。にもかかわらず、一度も目覚めなかった‥‥気を失っていたといった方が正しいのかもしれませんね。嗚呼‥‥

  その足でテントに戻る途中、何故か外人さん(相当泥酔状態)に「オー、イチロー、イチロー!」って言いながら抱きつかれたりして、何だか散々な終わり方になってしまったような。

  だからといって、ガッカリかというと‥‥まぁこういうのもアリだな、と思ってたりして。だってさ、4日間通してこんなに楽しかったフジロック、本当に久し振りだもん。イライラすることも少なかったし。いや、確かにイライラする瞬間は結構あったんだけど(これを最初から読み返せば多々見つかるはず)、終わってみるとそんな些細なことがどうでもよくなってるんだよね。

  キャンプも、今年は2日も雨に見舞われながらも、かなり楽しんでたし(ま、幸い浸水とかしなかったからだろうけどね)。ライヴアクトも外れが少なかったし。ただ、ちょっと偏りすぎかな、という気が。未知のアーティストを進んで観に行かなかったのは、ちょっとアレかな、と今になって思ったりして。でも、結局観たものに関してはどれも楽しめたんだから、それはそれで問題ないか。あとは、今回出会った人達。本当にみんなに感謝です。みんながいたから、今こうやって楽しい想い出を綴ることができるわけですから。

  さて‥‥もう前夜祭から1週間近く経ってしまうわけですねぇ‥‥次のフジロックまで、あと358日ってことか‥‥長いなぁ。当然、来年も前夜祭から、キャンプ参加の予定で行きますよ。メンツとか関係なしに。人が多い中での楽しみ方もだいぶ掴んできたしね。

  ま、その前に朝霧JAMがあるわけですが‥‥そっちも楽しみだ。

  というわけで、最後まで読んで下さった皆様、こういうくだらないオチで申し訳ありませんでした。そして長文駄文、失礼いたしました。楽しんでいただけたでしょうか? もし、少しでも感じや雰囲気を掴んでくれたなら、そして「来年、俺も私も行ってみようかなぁ‥‥」と思ってくれたなら、とても嬉しく思います。

投稿: 2003 07 31 03:16 午前 [2003年のライブ, Evanescence, FUJI ROCK FESTIVAL, Jet, Massive Attack, ROVO, Steve Winwood, くるり, 浅井健一] | 固定リンク

2003/07/30

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 2@苗場スキー場(2003年7月26日)

  フジロック本編、2日目土曜のライヴレポ‥‥なんだけど‥‥思ったよりも時間かかりそうだな、今年も‥‥何か既に息切れしてる気が‥‥しないでも‥‥ないか‥‥気のせいですか‥‥そうですか‥‥なら‥‥いいです‥‥

  フジロック史上始まって以来のソールドアウトとなったこの日、来場者数は37,000人と言われています。ちなみに今年は1日目が32,000人、3日目が31,000人とのことで、のべ10万人とのこと。実質は通し券とか2日券の人がいるんで、もう少し少なく見積もって7万人ちょっとってとこなのかな? 去年の3日目(大トリが)が35,000人だったと言われてるんだけど、確かにグリーンステージの様子を見る限りではあんな感じでしたね。ま、この日の俺はそんなに人が集まらなさそうなアクトばかり、というか殆ど同じステージにしかいなかったので何とも言い難いんですけどね。

  この日は前夜1時過ぎに寝て、8時頃に目が覚めたんだよね。んで、9時頃に隣のテントにいた友人とちょっと話してから簡易シャワー(冷水シャワーともいう)浴びに行って。雨は朝のうちにちょっと降ったりしたけど、その後何とか曇りで時々日が差したりする等、回復に向かってる様子でした。ま、山なのであてにはできませんが。

  結局11時半頃にテントを出発。この日はドロドロになってもいいんで、動きやすい(=暴れやすい)格好で臨みました。


◎PEALOUT(WHITE STAGE・12:40~)

  ボーカルが脱退してしまったTHE PARKINSONSの代役として2年連続出場のPEALOUT。全然観るつもりはなかったんだけど、ホワイト前に着いた時に丁度始まっちゃって‥‥またROOSTERSのカバー"C.M.C."からスタートですか。で続けて"心臓が動き出すとき"という、ほぼお約束に近い構成。ま、夏フェス仕様なんだろうけど‥‥正直、もうこの選曲に飽きてきてるのも確か。俺が観る時、必ずこの2曲やってるもんな。きっとそのまま見続けれてば新曲や新たな発見などあったんだろうけど‥‥どうも朝イチで観る気がしなくて、そのままオレンジコートに向かってしまいました。


◎SINSKE(ORANGE COURT・12:00~)

  次のDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENを観る為に、そして人と待ち合わせをしてた為、演奏が終わる10分程前に到着。そのまま聴いてたんですが、結構いい感じだったんじゃないですかね。オシャレなジャズ、というよりもジャズファンクとか、ああいった匂いのするアーバンサウンド(死語)。嫌いじゃないです。実際、最後の曲で気持ちよく踊ってしまったし。ただ、ライヴで気に入ったからCDも買うか?と問われれば、残念ながら「NO.」と言わざるを得ません。そこまでして聴きたいタイプの音でもないんですよね。こういうのって、ああいうシチュエーションで聴くから、そこまで好きでもなくても気持ちよく聴けてしまうんじゃないですかね?


◎DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(ORANGE COURT・13:40~)

  いつも通り最高に良かったです。さすがに大所帯、セッティングに時間がかかり、実質20分近く遅れてのスタートだったんですが、まぁこのバンドの場合リハーサルやサウンドチェックも含めて楽しめるので(ってフェスの場合だけかな?)、全然問題ないんですけどね、その辺は。菊地さんは相変わらず面白かったし、新たに加わった助っ人陣も素晴らしいと思うし、とにかく新曲が良かった。秋に出るという新作(スタジオ盤)に対する期待が更に高まりましたね。もうこのバンドに対しては、とにかく一回ライヴ観てくださいとしか言いようがないです。ライヴ盤聴いて気に入ったら、その200倍は凄いであろう生ライヴは絶対に観るべきですよ。


◎BOB LOG III(GREEN STAGE・15:20~)

  オレンジコートから脱出するのに時間がかかり、またデトコペが押した為か、はたまたメンバーひとりなんでセッティングが楽だった為か、すぐにボブログIII世が登場したわけですよ、あの出で立ちで。ヘンテコなブルーズというよりは、爆走ロックに近いノリを感じましたね。ま、1~2曲しか聴いてないのでちゃんとした評価は避けますが、ちゃんと観ておけばよかったかなぁと今になって後悔。後日、OASISでもセッションしてたらしいですね‥‥残念。


◎外道(FIELD OF HEAVEN・15:40~)

  ホントはホワイトに行きたかったんだけど、通りがかりで外道のライヴをそのまま観ることに。ステージセットは昔のまんまでしたよ(鳥居のセットね)。とにかく「和」の匂いがプンプンする硬派なハードロック。ギター弾きまくりだし、ドラムも手数が多いし。'70年代のサウンドだよなぁ‥‥この混沌とした状況(足下が昨夜の雨でドロドロにぬかるんでる)と見事にマッチしてるんだわ、ブルージーなハードロックが。結局数曲しか聴いてないけど、十分「今」にも通用するバンドだと思いましたね。新曲とかやってたのか判りませんが、頭脳警察みたいにコンスタントに活動を続けてくれることを期待してます。どこかで単独公演があれば、是非足を運んでみたいなぁ。


◎ANTHRAX(WHITE STAGE・17:00~)

  さて、やっと今日一日がスタートするといった印象。この日は俺内で「暴れロック・デー」と決めていたので、そのトップを飾るのが8年振りくらいに観るANTHRAX。まさか苗場でANTHRAXを観ることが出来るとは‥‥正直感動以外の言葉が浮かばないね。

  全員が同じTシャツ(ペンタグラムにロゴマークが入ってて、背中に名前とバンド内での年齢‥‥つまり在籍年数が書いてある)を着て登場。新作から2曲。完全にヘヴィメタルだよ! 苗場でヘヴィメタル、いいのかよ!! んで次が凄くて‥‥"Got The Time"ですよ奥さん!!! もうね、年輩の客は発狂しまくり、若い子達はただそのサウンドにやられてるといった感じで、この曲辺りで完全にヒートアップ。その後も新曲や前作からの"Inside Out"なんかを取り混ぜつつ、「今夜はオールドスクール・ヘヴィメタルが聴きたいかい?」なんてことをジョン・ブッシュが言って始まった過去の名曲の数々‥‥"Antisocial"や"I Am The Law"、そして"Only"‥‥ただただ感動。すっげーカッコイイ。つうか全然変わってないのな、チャーリーのドラムがヘタウマなところとか、ジョンの完璧な歌とか、スコットの強面ストロークとか、フランクの暴れまくり&煽りまくりベースとか。ちょっと涙出そうになったよ。

  一番最後に「メタルにラップを取り入れたのは俺達が最初だぜ!」みたいなことを言いながら、PUBLIC ENEMYのカバー"Bring The Noise"と、'87年だか'88年にリリースしたオリジナルのラップソング"I'm The Man"のメドレーを披露して約50分という短いステージが終了したのでした。約10曲程度‥‥物足りない! 気づけばホワイトの後方まで客が入ってるのな! やっぱりカッコイイものは、それがポップスだろうがメタルだろうが、みんなジャンルなんて関係ないんだよな、うん。


◎勝井祐二(GYPSY AVALON・18:00頃~)

  丁度ANTHRAXが終わって小腹が減ったのでアヴァロンに移動すると、ROVOの勝井さんがソロで何やら実験音楽みたいなのをやってました。で、食事しながらそれをジーッと堪能してました。打ち込みに合わせてバイオリンを弾いたりとかしてたんですが、ROVOからトランス的要素を取っ払った、完全にヒーリングミュージックでしたね。ま、ホントにヒーリング効果があるかどうかは疑問ですが(それくらい実験要素が強く感じられた)。


◎GODSMACK(WHITE STAGE・18:40~)

  観るつもりはなかったんですが、その後のTHE MAD CAPSULE MARKETSをとにかく前で観たかったのと、人が本当に悲しいくらいいなかったので、まぁ気になるバンドだし嫌いじゃないから前で観てもいいかな、と思って‥‥結局全部観てしまったわけですが。

  知ってる曲もあり、また新作もちょろっとしか聴いてないんですが、意外と記憶に残ってたみたいですね。うん、ライヴとしては非常に面白かったと思いますよ。演奏メチャメチャ上手いし。ただ、曲調が全部同じような感じで(テンポといい曲調といい)、途中でダレてきたように感じたのも確か。そう感じてた時に、ボーカルがパーカッションを叩くインストナンバーに突入したのですが、これが一番面白かったですね。ドラムとのバトルっぽい流れになってて、見せる要素も強いし。こういった要素をもっと拡大してけば面白いと思うんですが‥‥ないですよね、まず。

  アメリカではナンバー1アルバムを放ち、METALLICAなんかとも一緒に回ってる彼等。確実にANTHRAXよりも格上になるわけですが、やはりここ日本ではまだまだのようですね。結局最後まで淋しいくらいの人数でしたし‥‥みんな正直だなぁ。


◎THE MAD CAPUSLE MARKETS(WHITE STAGE・20:20~)

  今日のハイライト、その2。海外ツアーからの凱旋ライヴとなる、6年振りのフジロック。ホントは'00年の時に名前が挙がったんですが、サマソニとのダブルブッキングが発覚して、フジはキャンセルになったんですよね。あれから3年‥‥いつの間にか、本当に海外でも通用するバンドになっちゃったんだから‥‥

  選曲は「OSC-DIS」と「010」から半々といった感じで、1曲だけ現在レコーディング中というニューアルバムの中から披露してくれました。エレクトロ要素が強いアッパーな煽り系で、タケシくんはベースを弾かないでエフェクター弄ったりKYONOと共に客を煽ったりと忙しそうにしてました。全部がこういう方向性ではないと思いますが、これはこれで楽しみだなぁ。KYONO曰く「ハンパなくヤバイアルバムになってる」とのことですよ。

  ラスト2曲‥‥"PULSE"と"MIDI SURF"でとうとう俺内回路がショートし、物事を冷静に考えられなくなってしまい‥‥そうそう、丁度マッドが始まった頃から雨が再び降り出して、もうビショビショのグチョグチョ状態だったのに‥‥一番最後に自ら隣の人に「上に行きたい」と伝え、久し振りのクラウドサーフをしてしまいました。ま、すぐ目の前がステージなんで、すぐにセキュリティーに抱えられてしまうわけですが、もうそうでもしないと興奮が収まらなかったわけですよ。雨は降るわ、ダイバーの足が頭に当たって泥だらけになるわで。ホントに、ホントに、ホントーにいいライヴだったよ。


◎BJORK(GREEN STAGE・21:30~)

  マッドが終わり、泥だらけ、汗と雨でビショビショ、更にダイヴの際に腕に引っ掻き傷がいくらか出来てしまい‥‥だんだん疲れが出てきて、放心状態に。しかも気温がドンドン下がってくもんだから、身体がガタガタ震えてきて。着替えに戻ろうとしてグリーン前まで到着すると、BJORKのステージが丁度スタートしたところでした。
  ストリングスまで連れてきてて、とにかく豪華。そりゃそうか、満を持してのフジ再登場だもんな(去年の2日目トリだったのですが、妊娠が発覚してキャンセルに)。最近のビョークにはあまり興味がない、というのが正直なところなんだけど‥‥こうやって聴くとやっぱいいわ。ただね、寒さに耐えられず、たった2曲で結局ホワイトに戻ってしまうわけですが(あれ、着替えは!?)。


◎IGGY POP(WHITE STAGE・22:10~)

  ホワイト後方に着いた時、丁度ライヴがスタートしたんですが‥‥いきなりSTOOGESのセカンドアルバムの1~2曲目‥‥"Down On The Street"と"Loose"からスタートするわけですよ‥‥それまで寒くて、とにかく冷静さを保っていた俺の理性が再び完全に吹っ飛び、気づけばステージ前方に向かって走ってるわけですよ。地面のドロも気にせずに。ソロの曲を挟みつつ、"Raw Power"や"Search & Destroy"、"I Wanna Be Your Dog"、"T.V。 Eye"なんていう名曲の数々を惜しげもなく連発するわけですよ、4文字言葉を連発する、あのイギー翁が。

  ソロの曲も知ってる曲・超代表曲・新曲・知らない曲等、どれを取ってもシンプルでラウドなロックンロール。どれもアルバム以上にワイルドに歌うもんだから、全部聴いたことあるような気がしてくるし。
  アンコールにもすぐに対応して、数曲披露。最後は"No Fun"だったかな? もうね、途中の記憶が‥‥多分80分くらいやったので、完全にフルセットだよね。だって曲数、かなりやってたもん。いやー、いいもん観させてもらいましたよ! 風邪ひこうが何しようが、イギー最高!


◎TIM DELUXE(RED MARQUEE・24:00~)

  イギーが終わりグリーンステージに戻ると、とにかく退場する人の山、山、山。なかなか動かない列に並んでもたかが知れてるので、結局ビールを呑んで時間を潰すことに。が、ホントに進まないのな。結局その場で1時間立ち往生。隣にいた見知らぬ人と意気投合しながら世間話をしつつ、気づけば24時半。やっとマーキーに移動できました。

  マーキーでは既にTIM DELUXEのDJセットが終盤戦に突入してました。この人、昨年末のエレグラで初体験してるんですが、今回の方が好みだったように感じました。さすがに最後の"Born Slippy"みたいな大ネタは反則だと思いましたけどね(あの時だけ、外にいた客までみんながフロアまで一目散に走ってったもんなぁ)。結局15分くらいしか楽しめなかったんですが‥‥嗚呼。


◎AUDIO BULLYS(RED MARQUEE・25:00~)

  キーボード(DJか)とシンガーのふたり組ユニット。テクノというよりも、ハウスというかブレイクビートというか‥‥それまでの流れとちょっと違った感じ。ま、嫌いじゃなかったですけどね。ちょっと気持ち的に‥‥もっとテンション高めのものを期待してたんですが、終始マッタリ気味でしたね。結局、外に待避してしまうわけですが‥‥


◎Dogggy style(ROOKIE A GO-GO・26:00頃~)

  先日メジャーデビューを果たしたばかりらしい、4人組の本格的レゲエバンド(ゲストにブラスが数名入ってました)。勿論日本人。とにかくね、リズム感が全然違うのよ。こいつら、ホントはジャマイカ人なんじゃないの!?って疑っちゃう程にビートがそれまで観てきた日本人バンドと違うのね。しかもボーカルの歌。これがまた強烈でさ。MCでかなり自信過剰さが伺えたんですが、それらの発言はこういった実力に裏打ちされたものなんだなと、妙に納得。途中、長めのMCが何度も登場したんだけど、話の内容がジョー・ストラマー絡みだったりで、全然飽きず、むしろもらい泣きしそうになってたりして。

  演奏時間が長すぎて、途中でスタッフから終了サインが出てしまったけど、多分また観る機会があると思いますよ、絶対。いいバンドでした。覚えておいて損はないと思いますね!


◎BOTH CHEESE(ROOKIE A GO-GO・27:00頃~)

  3人組トリオバンド。ほぼインストで、まぁ何というか‥‥眠い時間帯に聴くにはちょいと厳しいんじゃないの!?ってなムーディーなインストなんですよね。もっと激しいのを期待してたんですが、最後までそういったのは皆無。最後の方でボーカルナンバーもあったんですが、全然記憶に残ってないんですよ、残念ながら。もしバンドのメンバーがこれ読んでたとしたら大変申し訳ないんですが‥‥ゴメンナサイ、興味の対象外です。

  というわけで、結局最後まで観てしまい、その後に登場する予定だったrallypapa & carnegiemamaを観たかったんだけど、途中で時間が押してしまい、更に彼等のスタートが遅れてしまったので、結局4時頃にテントに戻りました。既に外は陽が昇ろうとして、山の谷間から光が射しています‥‥ああ、やっと苗場らしい天気になりそうだなぁ。そんなことを考えながら4時半に床についたのでした。3日目に続く。

投稿: 2003 07 30 03:09 午前 [2003年のライブ, Anthrax, Björk, DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN, FUJI ROCK FESTIVAL, Godsmack, Iggy Pop, Mad Capsule Markets, The, PEALOUT, ROVO, 菊地成孔] | 固定リンク

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 1@苗場スキー場(2003年7月25日)

  フジロック本編、初日金曜のライヴレポです。この日は朝8時頃から本格的な雨が降り出し、苗場に移ってから初となる「雨フェス」になってしまいました。これまでもちょっとは雨に見舞われたことはあったのですが、ここまで本格的且つ1日中降り続けたのは、'97年の1年目・天神山以来。ま、あの時は台風だったので比べるのはあれなんですが、それでも状況的にはかなり近いものがあったのでは、と。まぁそうは言っても、当の本人は終始楽しんでたんですけどね(ただ、かなり疲れたけど)。

  では、朝イチのフラカンから行ってみますか!


◎フラワーカンパニーズ(RED MARKEE・10:30~)

  丁度始まる寸前に会場入り。マーキーに着いた途端に演奏がスタート。観たのは4曲程度、15分くらいだったんだけど、選曲的には先月観た時とほぼ一緒かな。1曲まだ俺が知らない曲(モッズっぽいタイプ)があったけど、どれも好印象。MCも良かったし。ただ、サウンド的にトラブル(曲の途中でベースの音が出なくなり、そのまま曲終わりまで復活せず)があって、それが原因が客がサーッとマーキーを離れていったのが印象的でした。あ、あれか。みんなミッシェルに移動しただけか。とにかくいつも通りの安定した演奏を聴かせてくれました。

  ただね。個人的に一言いわせてください。やっぱこのバンドは、ちゃんとした野外‥‥ホワイトとかでやるべきバンドだよ! ホワイトがデカすぎるっていうなら、ヘヴンでもいいじゃんか! とにかくね、あの屋根が気になったわけ。これじゃ苗場でやってる意味がないじゃないか、と。そこだけかな、拘るとしたら。


◎THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(GREEN STAGE・11:00~)

  フルで観ました。約45分程度だったけど、とにかくミッシェル's ヒストリーを網羅するような選曲で、大まかにいえば新作から順々に過去に遡ってくかのようなセットリスト。"ブラック・ラブ・ホール"から始まって"暴かれた世界"へと続いていき、再び新作から"ジプシー・サンディー"や"デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ"なんかをやって、後は(順不同だけど)"デッド・スター・エンド"や"GT400"、"カルチャー"、"リリィ"なんかをやってたかな。けどさ、やっぱ終盤、"G.W.D"のあのベースのイントロを聴いた瞬間は鳥肌立ったわ。更に"ダニー・ゴー"だよ!? 泣くっつうのマジで。これで終わるかと思ったら、更にもう1曲"ジェニー"でお祭り騒ぎ。終盤、亡くなったジョー・ストラマーへの追悼の意味も込めてか(ライヴスタート前に、ジョーの娘さんがステージで挨拶したりとか、そういったトリビュート企画みたいなのがあったから、余計か?)"I Fought The Law"のサビも取り入れつつ、延々引っ張って終了。いやー、6年振りに観たミッシェルは、やっぱりミッシェルのままだったよ。ただ、千葉ルックで観た頃と比べれば全然スケールがでっかくなってたけどさ。

  よくミッシェルのこと、馬鹿にする奴らとか、あんなの聴いてんの!?みたいに聴いてる奴らを小馬鹿にするような頭でっかちが多いけど、そういう奴らを俺は一切信用しません。俺が自分の耳で、身体で感じた音が全てだもんな。


◎MINUTEMAN(RED MARQUEE・11:40~)

  雨宿りにレッドマーキーに行ったら演ってたので、数曲観ました。パッと観た感じではボーカルの人(ギター&キーボードも担当)のソロユニットといった印象だったけど‥‥ってこの人、元ULTRASOUNDの人なんだ‥‥バンドはこの他にギター・ベース・ドラムの計4人組。線が細い楽曲が印象的で、ポップロック的というか、もろポップスというか‥‥好き嫌いが分かれるだろうけど、俺は嫌いじゃなかったです。ただ、雨の日に聴くとちょっと鬱になりそうな気が。


◎DANKO JONES(GREEN STAGE・12:30~)

  2~3曲聴いただけ。昨日と同じく、いや、昨日以上に大物っぽい風格が。キャラが濃い分、そしてサウンドの太さからもだけど、この人はデカいステージが似合うのかも。ミッシェルで満杯に埋まっていたグリーンのフィールド、ちょっと淋しい感じだったけど、それにも負けないくらいにいい演奏聴かせてましたよ。


◎スチャダラパー(WHITE STAGE・12:30~)

  その足でホワイトまで遠出。雨足が一番強い頃に到着、まずはフィールドを見渡すと‥‥人、沢山だよ! でステージに目をやると‥‥あれっ、MCが3人いるような気が‥‥えっと、スチャダラって3人組、2MC1DJでしょ、んでベースがいて、あと‥‥やっぱりMCが3人いる! 俺が着いた時は後半だったのでメンバー紹介とかしてなかったんだけど、あれは誰!?

  んで、そんな疑問は別として、内容はホント良かった。やっぱり長年やってるだけあって、天候とかシチュエーションとか関係ないのな。最近の彼等は全然知らないんだけど、やっぱりカッコイイわ。最近のヒップホップ界の中でも、今やかなり正統派な部類に入っちゃうんじゃないでしょうか。そんな気が観ててしました。


◎ELECTRIC SIX(RED MARQUEE・12:50~)

  食事しようと思ってオアシスエリアに移動、その前にちょっとマーキーを覗いたら丁度"Radio Ga Ga"カバーをやってるところでした。つうわけで、これ1曲しか聴けなかったんだけど、やっぱりいいバンドだわ、うん。


◎SUGAR RAY(GREEN STAGE・14:00~)

  フィッシュアンドチップズを食べてから再びグリーンへ。正直観るつもりはなかったんだけど、いざ始まってしまうと楽しいの何のって。"Every Morning"とかあの辺りは知ってるんだけど、やっぱり元々はラウド系の流れにあるバンドなだけに、そういったタイプの楽曲(所謂ラップメタル的なナンバー)もやってたんだけど、思ったよりも好印象。ターンテーブル担当の黒人さんが前方に出てきてラップやったり、ドラムがいきなり職場放棄してギター持ち出した時にはどうしようかと思ったけど(そういった時は、リズムは打ち込み)。コーラスワークが見事で、ギターとドラムがしっかり歌えるメンバーみたいなので、ラウドな中にもしっかりとしたハーモニーを見出すことができて心地よい。エンターテイメントの要素も強いし、独特なRAMONESのカバー("Blitzkreig Bop")も聴けたし、何だかんだで最後まで観ちゃいました。


◎THE LIBERTINES(GREEN STAGE・15:30~)

  今日のお目当てのひとつ。これを観る為にグリーンで粘ってたようなもの。話題のバンドな割りには客が少なすぎて、あっさり最前ブロックまで行けました。

  アルバムで聴く以上に荒々しい演奏。とにかく1曲1曲が短い。アルバムよりも速いテンポで演奏されたり、リズムが速くなったり遅くなったり、とにかく聴いてるこっちが忙しい。けど、それが欠点ではなくて、むしろバンドとしての個性に感じられるようにも思えます。ドラマーが黒人なのね。だからなのか、リズムの跳ね具合が絶妙。ああ、CLASHって結局こういうリズム感が欲しかったんだよな、なんて思ってしまった。ミック・ジョーンズがプロデュースやったのも頷ける話。

  最後まで無愛想だったけど、弱々しい線の細いイメージの強いUK勢の中では、俺内で2~3歩抜きん出てるんだわ。例えば俺、(アメリカのバンドだけど)STROKESって苦手だけど、LIBERTINESは文句なしで好きなのね。その違いがよく判るステージだったと思いますよ、実際。アルバムの数倍いいんだよね、ライヴの方が。

  上手い言葉が見つからないけど‥‥多分この1年くらいの間に登場したこの手のバンドの中では確実に一番好きだな、と。それを再確認するに十分なステージでした。雨の中、最前ブロックに入ってって最後まで観ちゃったもんな。


◎eastern youth(RED MARQUEE・16:50~)

  念願の初「フジでのイースタン」。過去2回('99年と'01年)出演してるけど、その2回共見逃してた俺。やっとこの苗場の地で彼等を観れる喜び。嬉しいったらありゃしないよ。直前までホワイトでやるもんだと思ってたら、友人にレッドだと言われて焦って方向転換。マジで言われるまで気づかなかった程で。これだけの数が出てるんだもん、そういう間違いだってあるさ。

  とにかく後ろまでビッシリ客が入ってて、盛り上がるの何のって。登場したメンバーもさすがにその数に圧倒されたみたいに笑ってたし。んで、ライヴはもう完璧。新旧いろいろな代表曲をこれでもか!?と連発。だってさ、いきなり頭から"夏の日の午後"、"青すぎる空"の2連発だよ!? どうすればいいのさ! その後もいろいろ名曲を連発しつつ、素晴らしいMCの数々に笑い、そして共感しつつ、あっという間に50分に及ぶステージは終了したのでした。今年のフジロックの中でも3本指に入るベストアクトでした。


◎THE MUSIC(GREEN STAGE・17:10~)

  最後の方をちょこっとだけ観たんだけど、ちょっとこのバンドに対する見方が変わりましたね。独特なグルーヴ感はあるけど、どこか線が細いような印象を受けたアルバムとは違った、とにかく極太ビート。ボーカルもアルバムより線が太い印象を受けたし、何よりもUKロックにありがちな悲壮感みたいなのが殆ど感じられなかったのが好印象。よくLED ZEPPELINやSTONE ROSESなんかと比較されることが多いみたいだけど、そのどちらとも違う印象を受けましたね。確かに両者の匂いは感じるんだけど、全く別物ですよ、こりゃ。もしかしたら次のアルバムで本当に化けるかも‥‥そんな予感がする好ステージでした。いやはや、こりゃみんながハマる理由、判るわ。


◎DEATH IN VEGAS(RED MARQUEE・18:20~)

  丁度雨足が強まった頃だったためか、このバンドの時は入場規制がかかってたんだよね。ま、俺は入場規制がかかる前に退場してしまったんですが。とにかくアルバム通り、普通のロックバンドしてました。それがまず意外。そしてスクリーンに映すサイケな映像と共に、ホントに彼岸の世界をいとも簡単に連想させてしまうような浮遊感あるサウンド。このバンドの良さみたいなのが十二分に発揮されたステージだと思いました。が、残念ながらこの日の俺にはちょっとキツかったかな‥‥雨で完全に身体が冷え切ってたのも災いしてか、あまり楽しめなかったというのが正直な感想。今度は満天の星空の下で堪能したいです。


◎MACY GRAY(GREEN STAGE・19:10~)

  ステージを観てたというよりも、ステージ両方に設置されたスクリーンを遠巻きに観ていた、といった方が正しいですか。とにかく寒くて、会場後方に張ったタープの下で彼女の歌を堪能しておりました。いや、嘘。堪能する余裕はなかったかな。

  打ち込み中心なのかと思ったら生バンド形体で、あくまで主役は彼女の「歌」だというのがよく判る構成になってました。とにかく上手い。これが第一印象。曲自体はあまり好んで聴くタイプのものではないのですが、こういう形で演奏されると意外と聴けるもんですね。思ったよりもソウルフルで、そんなに現代R&Bっぽくないのね。もっと旧来の‥‥'70年代的な色合いを感じました。そしてそれは、最後の方に演奏された"One Nation Under A Groove"(FUNKADELICのカバー)からも十分に感じ取れました。2年連続でこの曲を苗場の地で聴くことになろうとは‥‥あ、嘘嘘。去年のP-FUNKではやったなかったわ、多分この曲。

  雨と寒ささえなければ、もっと前の方に行って踊り狂ってたんだろうなぁ‥‥そう考えると、ちょっと残念なことをしたかも。


◎UNDERWORLD(GREEN STAGE・21:30~)

  実はMACY GRAYのライヴ終了後、俺は一旦車に待避しちゃったんだよね。で、そのまま寝てしまって‥‥気づいたら開始から30分以上経ってて。多分遠くから聞こえてくる"Two Months Off"に起こされたような‥‥
  で、実質1時間にも満たない彼等のライヴでしたが、基本的には前回(昨年10月)来日時のセットリストに近かったように思いました。が、あの大雨、そしてドロドロの中に集まった3万人近いオーディエンスに圧倒されたからか、前回以上に良かったように感じました。だってさ、"Born Slippy"でダイヴする客とかいるんだもんな、あの大雨の中。あとドロの中のたうち回ってる奴も見かけたなぁ‥‥みんなそんなにヤケ起こさなくても‥‥

  長靴を履いてたせいでちゃんと踊れなかったけど、個人的には満足でした。確かに満天の星空の下で彼等のトランシーな楽曲を堪能したかったって思いはちょっとはあるけどさ。これはこれで記憶に残る、いいステージだったんじゃないでしょうか?

  ライヴ終了後、とにかく退場に時間がかかり、結局1時前にテントに戻り、心底疲れ果てた俺はそのまま倒れ込むように眠ってしまったのでした。2日目に続く。

投稿: 2003 07 30 12:00 午前 [2003年のライブ, eastern youth, Electric Six, FUJI ROCK FESTIVAL, Libertines, The, Music, The, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT, Underworld, フラワーカンパニーズ] | 固定リンク

2003/07/29

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」前夜祭@苗場スキー場(2003年7月24日)

  恒例のフジロック・レポです。毎年書いてる通り「ごく簡単に進めていきたいと思います。」ので、多くを期待しないように。詳細なレポートは8月中旬には出るであろう音楽雑誌や、「fujirockers.org」サイトでの写真付きレポートを読むなりしてください。そこまで親切にやってられません。だって今年はあんまライヴ観てない気がするしね。

  というわけで、前夜祭でのシークレットライヴ@RED MARQUEEから。今回、事前にネット上でいろんな噂が出回ったんですが(某TMGEが出るとか、清志郎は前夜祭のみだ、とか)、半分ネタ・半分当たりって感じでしょうか。前情報では「本編(金~日曜ね)に出演しないアーティストは今年の前夜祭には出ない」なんてのを耳にしてましたが、いざ蓋を開けると‥‥

  ちなみに俺はキャンプサイトで夕方16時半頃から宴会を始めてしまい、気づけば20時。そこから会場へ移動したので、1番目に出演したらしいDIRTY DOZEN BRASS BANDは観ておりません。更に以下に紹介するレポも、全部を観たわけでもないし、また音しか聴いてないとか後ろの方でただ踊ってただけなんてのもあるんで、その辺はご了承を。更に俺、この日は地焼酎をストレートで飲み続けた為、相当泥酔していたことも付け加えておきます‥‥


◎COUNTERFEIT BEATLES

  ただ音を遠巻きに聴いてただけ。完全なるBEATLESのコピーバンドのようで、いきなり"She Loves You"からスタートしたんで、大爆笑。その後も"I Want To Hold Your Hands"等を連発。しかも聞くところによると彼等、メンバー同士でポールだのジョンだのと呼び合ってるとのこと‥‥素晴らしい。今年の「隠し球」はこれだったのか!(ちなみにこのバンド、アヴァロンにも出演したし、3日目のMURDERDOLLSの枠、グリーンステージで大熱演したとのこと。つうか観た人はみんな大絶賛でしたね)


◎DANKO JONES

  この辺りからかなり後方で観始めました。カナダ出身のシンガーらしいんだけど‥‥ダミ声でレスポールを掻きむしりながら鳴らす爆音。そう、爆走ロケンローなのですよ。押しまくり、引くなんて全く考えられない程、とにかくバカっぽくてカッコイイ。そんなタイプのロックンロール。きっと何も考えてないんだろうなぁ‥‥というのが、彼のMCから伺えました。単なるロック馬鹿。最高にイカす馬鹿だね。明日のグリーンステージでも観ようかなぁ。


◎ELECTRIC SIX

  デトロイト出身ってだけで俺内での評価が高いのに、見た目が馬鹿っぽくて、更に爆音でディスコチューンだもん。気に入らないわけがない。アルバム通りの、無駄にテンションが高いブッとい音を聴かせてくれました。やっぱりシングルヒット曲"Gay Bar"や"Danger! High Voltage"の存在感は抜群で、どうしてもこの2曲が抜きん出てしまう印象が強かったかな。あ、最後の最後にQUEENの"Radio Ga Ga"という、バンドのコンセプトが非常に判りやすいカバー(というか完全にコピーだね)を披露。非常に好印象でした。俺、好きだわこのバンド。


◎WRENCH

  ボーカルAYASHIGEがDJとして出演が決まっていたけど、バンドとしての出演はなかったあけに、やっぱり実際に出てきた時は嬉しかったなぁ。前回観た時以上にハイテンションで、今回は知ってる曲も幾つかやってくれたので、非常に判りやすい、且つ踊りやすい選曲になってました。MAD CAPSULE MARKETSと共にライヴをやる事が多いから比較対象として見られがちだけど、やっぱり全然違うタイプのバンドだよね。スタートラインも違うと思うし。ただ、ある地点でクロスオーバーする瞬間があって、それが印象がダブる原因なんだろうけど。ホントいいバンドだと思うので、もっと頑張って欲しいです(聴き手の方が)。


◎EL GRAN SILENCIO

  from MEXICO、ってことでラテン系のバンド。MANO NEGRAとか、過去に出演したフジのクロージングバンド達程ロックやラウドミュージックとのクロスオーバー度は低いんだけど、それはそれとして、とにかく聴いてて気持ちいいし楽しくなる音。言葉は勿論英語ではないので何を言ってる/歌ってるのかが聞き取れないんだけど、もうそれ以前にサウンドの主張が強すぎて、別に言葉の壁なんてどうでもいいんだよ!一緒に踊ればいいんだよ!と言わんばかりの説得力。このバンドがスタートした時点で既に日付が変わって30分以上経ってたし、長旅の疲れと酒の回り具合で相当キツかったはずなんだけど、この時が一番無駄にテンションが高いダンスをしてました。いやー楽しかった。後でCD探してみます。こういう出会いがあるから、毎年フジに行くんだよなぁ。

  というわけで、1時半頃ライヴ終了。前夜祭から既に泥酔しヒートアップし過ぎて、テントの鍵をかけ忘れたまま‥‥つまり、テント開けっ放しのまま(多分16時過ぎから2時頃まで)外出していたという‥‥アホですか俺は。ま、貴重品(財布やデジカメ等)は持ち歩いていたんで、盗まれたのは下着だけでしたが(嘘。何も持っていかれなかったのが奇跡なくらいで。前夜祭だったからよかったんだよなきっと)

  そして‥‥ある意味「悪夢」の初日を迎えるわけです。続く。

投稿: 2003 07 29 12:00 午前 [2003年のライブ, Electric Six, FUJI ROCK FESTIVAL, Wrench] | 固定リンク

2002/08/02

「FUJI ROCK FESTIVAL '02」前夜祭@苗場スキー場(2002年7月25日)

  恒例のフジロック完全レポです。とはいいながら不完全なんですが。まず、今年は最初に宣言しておきます‥‥これまで通りのレポートパターンで前夜祭からやってたら、間違いなく3日目のレッチリあたりは年末にアップなんてことになりかねないので、今年はかなりカンタ~ンにやる‥‥つもりです(とかいいながら、去年のレポを観るとやはり「ごく簡単に進めていきたいと思います。」とか書いてるんだよな、その割りにはかなり長いんだけど)。更に細かいレポートはもうじき出るであろう音楽雑誌や、「fujirockers.org」サイトでの写真付きレポートを読むなりしてください。


◎MANU CHAO RADIO BEMBA SOUND SYSTEM

  元MANO NEGRAのリーダー、マヌ・チャオのソロプロジェクトといえるユニット。とにかく大所帯。何人いるのか数えてみると‥‥出たり引っ込んだりするメンバーもいるので正確な人数はあれだけど‥‥確実に10人前後はいるよ。ま、MANO NEGRAもそんなバンドだったし、その音楽性自体も延長線上にあるしね。ラテンとロックとパンクとスカ/レゲエ‥‥そういったものの完全なる「ミクスチャー」。とにかくカッコイイ。のっけからハイパーテンションで持ってかれるんだわ。曲自体は1~2分といった短さで、それを間断なく矢継ぎ早に次から次へと演奏。曲のテンポも曲数を重ねる毎にどんどん速くなってくし。完全に踊らされてましたね。多分、みんなそんなに期待してなかったと思うんだけど、その場にいた人みんなやられちゃってたね。気づけば前の方はモッシュの嵐。後ろの方はゆったりと気持ちよく踊ってる酔っぱらい多数(俺を含む)。

  時間にして40分程度だったと思うんだけど、これは凄く良かったです。4日間通してもベストアクト5本の指に入る内容・パフォーマンスでしたね。初日(26日)の昼にホワイトステージに出演するんだけど、THE JEEVASと被ってるんで、ここで観ておいて大正解。


◎THE PARKINSONS

  前評判通りの馬鹿パンクバンド。途中から観始めたんだけど、既にエンディング間近で、メンバー全員半裸状態で、演奏らしい演奏とは呼べないノイズとフィードバックの嵐で、(多分)ボーカルがステージ脇の櫓に登り始めて客を煽る。既に3バンド目ってこともあって(確か2番目がMONGOL800だったのかな?酒呑んでて漏れてくる音を聴いてただけなんで、レポはありません。あしからず)、客も出来上がってる状態。ああ、フジロック特有の「マジック」が起きてるよ‥‥あるんだよね、知名度的には全然なのに、客の空気とフジ特有の空気と見事合致して、本来の力以上のものが出ちゃう瞬間が。ここ苗場で、過去何度もそういった場面に出会ってるもの。その瞬間に出会いたくて、こうやって何度も足を運ぶんだよな、遠路はるばる。

  結局、曲らしい曲はひとつも聴けなかったわけですが、とにかく凄くいいバンドらしいことは判りました。時間に余裕があったら是非ちゃんと観てみよう。

  というわけで、この後KEMURI等が出演する予定だったんだけど(何やら忌野清志郎までやったらしい!)、とりあえずまだ前夜祭。長旅の疲れ、雨に濡れた疲れなどもあるんで、温泉に行ってそのまま寝ることに。

  いよいよ明日から本編!

投稿: 2002 08 02 12:00 午前 [2002年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL] | 固定リンク

2001/08/13

「FUJI ROCK FESTIVAL '01」DAY 3@苗場スキー場(2001年7月29日)

◎BRAHMAN (at GREEN STAGE / 11:00~11:40)

  3年振りの最新作「A FORLORN HOPE」を引っ提げてのフジロック、しかも今回はグリーンステージだ。お約束の沖縄チックなSEに乗せてメンバーが続々とステージに現れる。最新作同様、1曲目は「For One's Life」からスタート。徐々に盛り上がるタイプの曲だが、すでにイントロから最前ブロックの客はヒートアップ気味。演奏がガツンとくるパートに入ると、モッシュ&だいぶの嵐。3日通したトップバッターの中で、一番殺伐とした空気が流れる。

  この曲の時点で気づいたのが、ボーカルのTOSHI-LOWの状態が芳しくないという事実。明らかに上のキーの音程が取れていない。音程が取れていて外すのと、完全に見失って外すのとでは明らかに違う。結局、終始辛そうな状態で40分を乗り切るのだった。

  新作から立て続けに、アルバムの曲順通りに5曲披露した後に前作から「See Off」や「Answer For…」といった人気曲を挟むものの、従来の切れやしなやかさを上手く表現できずにいる、もどかしそうなTOSHI-LOWを観るにつれ、こちらまで痛々しい気持ちになり、聴いてるのがつらくなる。彼らの最大の魅力である、独特なメロディーが全く伝えられない状況。そしてそれが全く伝わってこない状況。正直、途中でグリーンステージを後にしようかとも考えたくらいだ。ラストの「Arrival Time」での悲痛な叫びも何だか尻切れトンボの如くフェードアウトしていく。

  これが事実、これが現実だ。はっきり言う。この日のBRAHMANは最低だった。これはメンバー自身、特にTOSHI-LOW本人も認めるところだろう。これで「最高だった」と言い切ってしまうようだったら、いっそのこと解散してしまった方がいい。そのくらい、プロとしてはレベルの低いモノを、よりによってフジロックの大舞台で見せてしまったという失態。今後の彼らがこの現実とどう向き合っていくのか、そしてそれをあの場にいたファンがどう捉えるのか、非常に興味深い。最低なものは最低だったと言える勇気、そして正直さ。ファンならこれだけは決して忘れないでほしい。「やっぱサイコー」とかいう馴れ合いが、バンドを潰してしまうことだってあるのだから。


◎JOUJOUKA (at WHITE STAGE / 12:40~13:20)

  トランス系テクノのアーティストだという事しか知らなかった。一昨年、そして昨年もフジに出演してるそうだが、一昨年、観なかったなぁ。DJ Tsuyoshiが中心となっているユニットだが、ライブではどういう感じになるのか。

  ホワイトに着いた時点で、すでにステージは始まっていて、遠くからそのトランシーな音は聞こえてきていた。気持ち良さそう、それが第一印象。ようやくステージが見える位置までたどり着く。メンバー構成はDJ陣が2名、ギタリストがひとり、そして時々引っ込むベースがひとりの計4人編成。ギターは常時ステージ上で煽りまくっているので、どうやらベーシストはゲスト出演のようだ。基本的にはDJ陣がプレイするトランシーなサウンドの上に生楽器を重ねて、普通のトランステクノとしては終わらせない、魅せる要素も兼ね備えている。生楽器を被せるのは、どうやらDJ Tsuyoshiの信条らしく、とにかくギターのザクザクしたリフが気持ちよく、またベースもスラップまではいかないけど、バキバキしたサウンドでこれまた気持ちいい。ちょっと聴いた感じでは、UNDERWORLDにも通ずるロック感を見出すことができる。でも、歌がないぶん、こっちの方がよりダンスに徹することができる気もする。

  最初、軽い気持ちで観るはずが、結局終始気持ちよさげに踊り狂ってしまった。3日間の疲労が相当足にきてるにも関わらず、アホみたいに踊る俺を見て、友人に心配される始末。結局踊ってるうちに調子が戻ってきて、疲れなんて吹っ飛んでしまった。

  最後にはホワイトステージの総合MCであるブライアン・バートン・ルイスがボーカル&MCとして、即興で歌う。やっぱり歌が入ったほうが、それなりに盛り上がるけど、個人的には最後のは蛇足って気もしないでもない。このユニットは2人のDJ陣のプレイと、そこに被さるギター(時にベース)、そこから生み出されるトランシーで腰にクるテクノサウンド、それだけで十分だ。


◎SION (at FIELD OF HEAVEN / 13:20~14:20)

  SIONは、俺が知ってるあの頃のSIONのままだった。選曲的には、きっと先頃リリースされた最新作が中心になってるんだろうけど、俺の心臓が鷲掴みされたのは、名曲「Sorry Baby」。酔っていたせいもあるだろうけど、炎天下の中、ただステージ一点を見つめる俺。言葉のひとつひとつを噛みしめながら、一緒に歌う。このフジロックってフェスは、自分の現在・過去・未来を見つめ直すイベントなのか?って思えるくらいに、心にズシンとくる瞬間が非常に多かった。特に今回、30を目前としていただけに、そういう過去の想い出が走馬燈のように蘇ることが多かった。音楽で振り返る30年……人に自慢できるような大したモノじゃないけど、俺にとってはかけがえのない大切なもの。改めて音楽っていいな、歌っていいなと思った瞬間だった。

  気づけばラストの頃は前まで行って一緒に歌ってたっけ。よく知りもしない歌に合わせて。それだけのパワーを持っているのが音楽であって、歌である。きっと帰宅後もSIONの音楽に再び触れる機会はないのかもしれないが、それでも今この一瞬を大切にしたい。そう思って、力一杯踊った。このSIONのステージは、ちょっと俺の中では大切なものとなりそうだ。


◎SYSTEM OF A DOWN (at GREEN STAGE / 17:10~18:10)

  正直に言う。FOHのムーンライダーズを観るために、冒頭の数曲のみで移動してしまった。あとになって「なんで最後まで観なかったんだよ!」っていまだに後悔しているアクトのひとつ。

  今でもよく覚えているのは、始まる直前の場の異様な空気。あの瞬間の「別に人がそこまでパンパンではないんだけど、なぜか急に暴動が起こるんじゃないか?」と勘違いしてしまいそうなヒリヒリした空気だけは忘れられない。そしてステージに出てきた4人。すでに2人は半裸の状態だ。ダロンがギターを爪弾きながら、「ドラッグで病んでる?」「ドラッグやってる?」的変な日本語を交えつつ歌い、サージはそこにハーモニーを重ねていく。そこから「War?」へとなだれ込み一気に激しさを増す。すでに最前ブロックの盛り上がりは手に負えない状況だ。そこから数曲知らない曲が続くが、今思えばこの中には「TOXICITY」の1曲目「Prison Song」も含まれていた。イントロが異常にカッコよかったことだけは覚えており、のちにアルバムを聴いた瞬間に「あ、あの曲!」とすぐに気づいた……が、結局ノリきれずに途中で退散したのだった。


◎ムーンライダーズ (at FIELD OF HEAVEN / 17:20~18:30)

  この方々も活動歴が長い割に、実はちゃんと聴いてこなかったバンドのひとつ。とにかく、実験的要素満載にして極上のポップ。終始あっけに取られっぱなし。白井氏のギターは相変わらず変だし(ギターのブリッジ周辺にサンプラーをそのまま打ち付けてるし、しかもストラップの前後にギターのネックとボディーがそのままくくり付けてあるし)、鈴木慶一氏は終始クール。曲によってメインボーカルが変わるのだけど、基本的には慶一氏。あれは作曲者がリードを取るのだろうか。逆にキーボードとドラムの方々はコーラスに加わったり加わらなかったりで、演奏に徹していただけ。そこが職人っぽくて素敵だったけど。

  ちょっとトッド・ラングレンを彷彿とさせるくらい、楽曲のバラエティーが多彩で、なおかつそれらがすべてポップなのがすごい。コアなファンが多かったのか、周りの年齢層はやけに高かった。フジにも親子連れが多くなったようだね。最前列には初老の夫婦に小学生くらいの子供という親子がいたけど、前に押されることもなく、気持ちよさげにステージを楽しんでいたのが印象的だった。そうそう、3日目になってようやく、名物のトンボを多く見かけるようになった。マイクに止まったトンボを捕まえて、空に逃がす白井氏の姿も印象的だった。普段、進んで聴くことのないタイプの音楽だが、こういう場でならすんなりと聴けてしまう。しかもストーンと心の中に先入観なく入ってくるんだから、不思議だ。


◎TOOL (at GREEN STAGE / 19:10~20:30)

  一種異様ともいえる不穏な空気が流れる暗闇の中、照明やぐらの右隣に陣取りスタートするまで座って待つ。モッシュピットはすでに満員御礼、直前に演奏したSYSTEM OF A DOWNの熱気も冷めやらぬ状態で、みんな今にも暴れ出しそうな勢いだ。

  待望の初来日。俺は常々言ってきた。1998年の豊洲にKORNが初上陸した後、1999年にブレイク後の勢いのままLIMP BIZKITが苗場の地を踏んだ後。決まって「次はTOOLだな」と。もうTOOLしかないだろう、オーディエンスの度肝を抜かす存在は。その願いがいよいよ叶うときが来たのだ。しかも約5年振りの、全米ナンバー1アルバムを引っ提げて。

  ステージにメンバーが現れた。左にギターのアダム、右にベースのジャスティン……多分ね。照明がほとんど当たらない、非常に暗い状態の中で終始彼らはプレイしていたのだ。そして後方右側に、ドラムのダニーが陣取り、その左側には大型スクリーンとお立ち台のような一段高くなった舞台が‥‥そこに人影のようなものが常に動いている。そうこうしてるうちに、あのミステリアスなイントロが聞こえてくる。「The Grudge」だ。スクリーンには新作ジャケットをモチーフにした映像が終始流れている。歌がうっすらと聞こえてくる。しかしPAの調子が悪いのか、いまいち聞き取り難い。そして明るくなったスクリーンの前には、明らかに人影が。そう、そのお立ち台で怪しいダンスをしているのが、ボーカルのメイナードなのだ。ほとんど全裸に近い状態(パンツ一丁で、全身青塗り)で曲の起伏に合わせてユラユラと踊る、殆ど姿や表情は確認できないが明らかに存在感、カリスマ的オーラを感じることができる。

  噂には聞いていたが、これは衝撃的だ。流される映像も曲をイメージさせるというよりも、エログロに近いもので、PVが存在するシングル曲に関してはそれをモチーフにして再編集されているようだった。登場した時点で湧いていたモッシュピットも、気づけばみんな棒立ちでステージを見つめる者が続出。ノれないのではない、動けないのだ、この音とこの映像とあのバンドから発せられるオーラを前にしたら。背筋がゾッとしたのは、何も気温のせいではない。こんばバンド、今まで見たことがない。何なんだよ、こいつら。

  続く2曲目は、前作のトップナンバー「Stinkfist」の登場だ。さすがにオーディエンスがさっき以上の歓声で応える。しかし、それも最初だけ。曲が進むにつれて、やはり身動きがとれなくなってしまう。衝撃的なんて言葉、簡単には使いたくなかったのだが、それ以上もそれ以下でもない、本当の衝撃なのだ。こんなもん、見たことないんだから他の何ものとも比べようがない。唯一、映像を駆使するという点では、NINE INCH NAILSと比較することができるのかもしれないが、あれとはまったくの別物だ。

  それにしても、3曲目までボーカルが聞き取りにくかったなぁ。新作からの「Schism」あたりから、ようやくボーカルもクリアに聞こえるようになった。演奏に関しては、もう完璧すぎて何も言うことなし。確かにミスする場面もあったものの、そんなことが気にならないほど、アルバムと寸分違わぬ緻密で計算され尽くされた演奏を披露する。さらに、そこに乗るメイナードのボーカルも、時に力強く、時に潤いを感じさせる。決して「暗黒大将軍」ってわけではなく、あのボーカルとあの演奏が融合するからこそ生まれる浮遊感、それがさらにこの苗場という環境にマッチしていた。ギターのザクザク感はヘヴィロックのそれに近いのだが、パーカッシヴなドラム、時にリード楽器にもなりうるベース。4人それぞれの自己主張がぶつかり合いながらも、互いの持ち味を引き出そうと機能している。計算なのか、単なる偶発的事故なのか。終始握りしめていた拳に、ジワリと嫌な汗をかく。

  終盤はファーストからの「Sober」やセカンドの「Aenema」を交えながら、新作からのムーディで濃い楽曲群を我々に叩きつける。途中、メイナードが曲間に何かしゃべった。一瞬の出来事で聞き逃しそうだった。英語だと思ったのだが、二度目にようやく聞き取れ、理解できた。


「ポジティヴなものを生み出す、その気持ちを忘れるな。」


こんなことを第一声で発した来日アーティスト、これまでいただろうか? この一言にメイナードの、TOOLというバンドの揺るぎない姿勢を垣間見た気がした。「ニホンノミナサン、コンニチワ」でもなければ「アナタワ、ウツクシイ」でもない。「ココニコレテ、トテモウレシイ」といった社交辞令の挨拶ではない。オーディエンスとバンドの間に明確な信頼関係が、この一言で生まれたと思う。

  難解且つホラー映画と言っても過言ではない映像と、ステージ上が薄暗くてほとんど表情を伺うことができないバンドの演奏から、言い表しようのない威圧感が終始あったが、このメイナードの一言は、そしてそれを日本語で発したという事実は、そういう他の表現要素よりも深く、俺の心の中にえぐり込まれた。一生忘れない、忘れられない初来日公演となりそうだ。


01. The Grudge
02. Stinkfist
03. 46 & 2
04. Schism
05. Disposition
06. Reflection
07. Sober
08. Parabola
09. Aenema
10. Lateralus


◎EMINEM featuring D12 (at GREEN STAGE / 21:30~23:00)

  例の前妻に対する暴力沙汰の裁判、来日直前に審判が下り、その結果外国へも行くことができるようになったEMINEM。オーストラリアを回った後の来日ということもあり、きっと調子も昇り調子のはずだ。一体どんなステージを見せてくれるのだろう。TOOL同様、まったく予想がつかない展開になりそうだ。

  21時半を回った頃に、ステージ上手にDJらしき人物が現れるも、そのままの状態が10分程続く。すると急にステージが暗くなり、スクリーンに何か映像が流れ始める。ドキュメンタリー形式のドラマみたいだ。どうやらハンディーカメラを持って、EMINEM宅へ忍び込む青年2人組の話のようだ。カメラを持ったひとりが、もう一方にインタビュー形式で話しかける。あれっ、どこかで観た光景……次の場面で、EMINEM宅らしき家に忍び込んだ2人。ひとりが地下の方へと向かう。カメラを持ったもう一方が壁を映す。そこには「MY NAME IS...」「SLIM SHADY」「MARSHALL MATHERS」等といった文字がずらずらと書き殴られていた。あぁ、なるほど。先頃公開された2作目がコケた、例の低予算ホラー映画のパロディーなわけね。すると、例のごとく地下室から悲鳴が……カメラは走りながら地下室へと近づく。悲鳴を上げた若者をカメラが捕らえた瞬間、目の前にはチェーンソーを持ったジェイソン・マスクの男が……。

  フィルムがそこで終わると、ステージ上からチェーンソーの音が。ステージ上手からフィルム同様のジェイソン・マスクの男がチェーンソーを持って現れる。どこからどう観てもEMINEMだ。こりゃ面白い。ここまで馬鹿馬鹿しくやってくれると、逆に気持ちいい。

  ヒップホップ系のステージっていうと、個人的には昔観たRUN DMC初来日のイメージがあったので、どうしても中弛みしそうな感じがあったのだが、ことEMINEMに関してはそんな心配皆無だった。まず曲がポップだし、オーディエンスに対してコール&レスポンスを求め、一体感を大事にしている。確かにMCがネイティヴ・イングリッシュ(しかもバリバリのスラング入り)だったため、何度か理解に苦しむ場面に遭遇したが、それを補うだけのエンタテインメントが満載だった。

  曲毎に現れるD12の面々や、同じグリーンステージに登場したXZIBITのメンバー。日本酒やエクスタシーを持ってきたり、「PURPLE RAIN」で踊るエクスタシー錠剤の着ぐるみ(背中に「E」の文字が)、中盤再びスクリーンに映し出されたアニメ「THE SLIM SHADY SHOW」、「日本のオーディエンスに『俺の名前は何?(MY NAME IS)』か言わせるんだ」とEMINEMがDJに言うと、わざとヒット曲「My Name Is…」のイントロを流す等の寸劇、そしてパイロ。これだけ馬鹿馬鹿しい要素を含んだショー、今まで観たことないわ。ある意味、俺の中では「ZOO TV」ツアーでのU2を超えたんじゃないかな。

  そして、笑いだけではない。ちゃんとオーディエンスに合いの手を求めたり、一緒に歌ってくれといって流れ出す「Stan」のあのフレーズ。どれを取っても笑顔と感動の瞬間だった。これはもう、言葉で言い表すよりも一度は観てほしい。終始笑いっぱなしで、90分が短いと感じるほど充実した内容だった。

投稿: 2001 08 13 12:00 午前 [2001年のライブ, BRAHMAN, Eminem, FUJI ROCK FESTIVAL, JOUJOUKA, SION, System of a Down, Tool, ムーンライダーズ] | 固定リンク

2001/08/12

「FUJI ROCK FESTIVAL '01」DAY 2@苗場スキー場(2001年7月28日)

◎NUMBER GIRL (at GREEN STAGE / 11:00~11:50)

  定刻通りにメンバーがステージに登場。向井「福岡県●▲出身、ナンバーガール~」等と自己紹介。いきなり和む。しかしギターが鳴らされた瞬間、場の空気は一変した。のっけからファストナンバーを連発だ。PAのやぐら前あたりで観ていたのだが、始まった瞬間、ブロックのかなり前の方まで走っていた。

  向井の歌は、こうやってライブで聴いていると、何となくカートを思い浮かべることがあった。確かにNIRVANAと共通する要素はいくつかあると思うが、単なるフォロワーではなく、それなりにオリジナリティを持ったバンドだ。例えば、向井がただ1曲だけギターを持たずにビールを持って歌った「Destruction Baby」は、完全にレゲエ/ダブ要素を加えたアレンジに変えられていたし(またそれが気持ちよかった)、そういう「パワー一辺倒」では終わらないところに今後の彼らが進むべき道を見たような気がした。

  向井のMCもなかなか笑わせてくれる。乾杯三唱をさせられたときにはどうしようと思ったが、それも今となってはいい思い出だ。結局45分程度のステージで、「この後ホワイトステージに行くんで、これにて終了」と言ってバンドは去っていった(11:30からホワイトではeastern youthが演奏していたのだが、この後本当に向井はホワイトで目撃されている)。朝イチで観る長さとしては腹八分目で丁度いい感じだった。


◎MO'SOME TONEBENDER (at RED MARQUEE / 12:40~13:20)

  何の期待もせずに、ステージ前近くで開演を待った。ドラムがサウンドチェックしてるとき、あるフレーズを延々と叩いていたのだが……あれ、これって何の曲のリフだっけ……あぁ、そうか、NIRVANAの「In Bloom」だ。しかもハードヒットで、リズムキープにも独特な重さを感じる。本当にデイヴ・グロールのプレイを聞いてるようだった。

  ライブ本編では、幻想的なシーケンス音に導かれてメンバー3人がステージに登場。続いてベースが独特な重さを持ったフレーズを弾き始める。それに呼応するかのように、ドラムもユニゾンプレイを繰り返す。ボーカルは線が細い声で危うさを感じさせるが、逆にそこが魅力的。特にヒステリックにシャウトしたときの歌い方が好きだ。

  楽曲はグランジ+サイケといったイメージで、パンキッシュなファストナンバーから幻想的なミディアムスロウまで多彩さを感じる。ガレージっぽいバンドの曲って、どちらかというとモノトーン調なイメージがあるのだが、このバンドの曲にはいろんな色彩を感じ取ることができる。そのへんがサイケ的イメージと直結してるのかもしれない。とにかく、音を肌で感じていて気持ちいい(特にラストに演奏された「Echo」が圧巻だった)。この日は演奏時間を短く感じてしまうほど、入り込んでいた。もっと観たい。

  MCらしいMCも特になく、最後に「終わりっ!」の一言で現実に引き戻された。この感覚、こりゃドラッグミュージックですわ。本当、気持ちよかった。


◎ソウル・フラワー・モノノケ・サミット (at FIELD OF HEAVEN / 15:10~16:20)

  一応「モノノケ」名義なのだけど、メンバーが揃わなかったこともあって、結局この日限りのスペシャルメンバー&スペシャルセットで挑むこととなったソウルフラワー。ユニオン=バンド形態でモノノケ=チンドンスタイルの楽曲を演奏するそうだが、果たしてどうなることやら。

  ステージに登場した中川は、客を観て驚く。一番前にいたのでその時まで気づかなかったが、ふと振り返ると、すごい人の海。昨日のくるりに匹敵するほどの人が入ってる。裏ではパティ・スミスがやっているってのに、本当に物好きが集まったもんだ(自分を含めて)。ステージ上には左から洋子さん、ベースの河村、中川、ヒデ坊、山口洋(HEATWAVE)。後方はドラムのコーキの右隣にキーボードの奥野という、大所帯。

  最初はユニオンの「ロンドン・デリー」からゆったりとスタート……かと思いつつ、この曲サビではタテノリになるんだった。後ろから押し潰されそうになったり、前の奴が腰で俺を突き飛ばしたりで倒れそうになるものの、何とか持ちこたえる。こりゃ音を堪能してる場合じゃないな。暴れて、踊ってナンボの音楽。最後まで踊り狂ってやるか! そう覚悟を決めたら最後、汚い笑顔で踊り狂う。

  セットリストとしてはユニオンが7、モノノケが3といった比率で、上手い具合に交互に演奏されていた。モノノケの楽曲もユニオン用アレンジに変えられており(中川は三線だったが、山口はエレキ、ドラムもそのままといった感じ)、古来の民謡や仕事歌もこういうアレンジで聴かされるとユニオンの楽曲の中のひとつとして聴けるのだから、意外だ。

  特に印象的だったのは、やはり新譜「SCREWBALL COMEDY」からの楽曲。いい意味で「ロック然」としているのだ。新作は原点回帰とかいろいろ言われているが、確かにこれまでの作品の中では最もストレートでニューエスト・モデル色が濃い。それにライブとスタジオテイクの違和感の差がそれ程感じられない。先の野音でもここから何曲か聴いていたが、ただストレートでノリがいいだけじゃなく、記憶に(心に)残る曲ばかりだったこと、そこが大きいと思う。特に、野音で初めて聴いて心臓を鷲掴みにされた「荒れ地にて」は、ここ苗場の大自然の中、日中に聴いてもググッときた。いい曲というのは場所や時間、シチュエーションを選ばないってことなのか。しかも立て続けに「満月の夕」「竹田の子守歌」とやられた日にゃあ……放水された水が顔面を直撃したお陰でうまい具合に涙を隠せたはずだ。

  そうえいば、ステージ袖の奥の方に非常にノリノリで踊ってるキレイなおねぇちゃんがいるなぁ、と思って見とれていた。しかも見覚えあるんだよなぁ、前に会ったことなかったっけ?なんてデジャブに近い勘違いでボーッとしてたら、終盤「エエジャナイカ」で中川に呼ばれてステージに登場した。「from THE 3PEACE!」 あぁ、かおりさんか! 前夜祭に登場したTHE 3PEACEのボーカル&ギターの原と、ベースの永野が飛び入りで参加したのだった。永野かおり嬢はメスカリン・ドライヴ~ソウルフラワーの1枚目まで参加しているので、早い話がファミリーなのだ。気づけばヒデ坊、洋子さん、かおりさんとメスカリンの3人が揃ってる。最後にはお約束の「海ゆかば 山ゆかば 踊るかばね」で大宴会。一度エンディングを迎えながらも、再び演奏を始めてしまう、いや、始めさせてしまう熱気。この文章だけで伝わるかな?

  「フジはいつも特別」とメンバーもファンも口にする通り、通常のライブとは違う熱気とおまけが付いたひととき。70分の予定が、「時間なんて気にしなくてもいいよな?」という中川の言葉通り、結局90分近い熱演となった。次のバンドまで1時間のインターバルがあったからよかったものの……「普段もこれくらい盛り上がってくれれば」との中川の言葉がすべてを物語ってるだろう。


01. ロンドン・デリー
02. サヴァイヴァーズ・バンケット
03. ホライズン・マーチ
04. 水平歌 ~ 農民歌 ~ 革命歌 [モノノケ]
05. 戦火のかなた ~ I don't like (MESCALINE DRIVE)
06. 霧の滴
07. 殺人狂ルーレット
08. アリラン ~ 密陽アリラン [モノノケ]
09. 聞け万国の労働者 [モノノケ]
10. 風の市
11. 荒れ地にて
12. 満月の夕
13. 竹田の子守唄 [モノノケ]
14. インターナショナル [モノノケ]
15. エエジャナイカ
16. 海ゆかば 山ゆかば 踊るかばね


◎MOGWAI (at WHITE STAGE / 18:50~19:40)

  ホワイトステージ手前の川で、メンバーのMCが聞こえてきた。どうやら丁度始まったとこみたいだ。7時前ってことで、いい具合に暗くなりつつあり、その静寂を断ち切るようにギターノイズが悲鳴を上げる。アルバムでしか聴いたことのなかったMOGWAI。どういうステージなのかまったく想像がつかなかった。

  メンバーは5人だったと思うが、ギターが3人(その内のひとりが曲によってキーボード、後半はチェロを弾いていた)とリズム隊で、ギターの轟音がとにかくすごい。それに合わせるかのように、照明のストロボが暗闇を裂く。新作「ROCK ACTION」からの楽曲がメインだったと思うが、とにかく楽曲云々よりも雰囲気を含めた全てを持ってMOGWAIのライブなんだな、という気がする。普通だったらマスターベーションと切り捨ててしまうようなギターノイズも、意外と計算されている印象を受けたし、ちゃんと楽曲として成り立っている。アルバム自体も日々好んでこればかりを聴くというタイプの音楽ではないが、この時この瞬間の気分やシチュエーションにはぴったりだったと、今はそう思う。

  万人を納得させる音楽では決してない。「ポストロック」なんてカテゴライズ、俺にはよく判らない。気持ちいいか否か、踊れるか否か。今の俺にとって、これがすべて。この日のMOGWAIは気持ちよかった。まぁ踊るどころか、呆気にとられて終始棒立ちに近い状態だったが。時々目を瞑り、その音圧のみを身体で感じてみたりもしたが、本当に気持ちよかった。頭を空っぽにして、ただ身体だけで感じる。せわしない日常の中で、こんな機会はそうはない。周りに何千、何万人いようがこうやって自分の空間を作り出すことができる。それがフジロックの好きなところだ。


◎渋さ知らズオーケストラ (at FIELD OF HEAVEN / 19:30~20:50)

  FOHに到着すると、まずその人の数に驚く。後ろの方まで人がいるのだ。しかもみんな気持ちよさそうに踊ってる。聞こえてくる音も気持ちよさげな音。響く音に合わせ踊りながら人混みに近づくと、ステージ上の人数に仰天する。少なく見積もっても20人はいるんじゃなかろうかという人の塊。決して広いとは言い難いFOHのステージ上、最前列にダンサーの女性陣が5~6人。その脇に歌&コーラスの男女がやはり7~8人。中央には指揮者。楽器隊はドラムがまったく見えず、ブラス隊、キーボードの女性が見えるのみ。間違いなくギターやベースといった楽器隊がいるはずなのだが。

  音楽は、もうノリノリでファンキーなソウルミュージック。レビュー形式で進んでいって(昨年サマソニのジェームズ・ブラウンみたいな感じ)、1曲が長くてそこにいろんなパートのソロを入れてく感じ。ここで初めてドラムが2人いることが判った(ドラムソロになったら、全員腰を屈めて後ろにもドラムが見えるように気遣うし)。

  曲の間に寸劇を挟んだりして、曲毎にメンバーが入れ替わったりする。途中、スーツ着てターバン巻いてたヒゲの男性が、石川さゆりの名曲「天城越え」を大熱唱。さらに後半、銀色の竜が客の頭上を飛び回る……が、すぐに心ない客の手によって破壊される。

  後半、山海塾(といって一体どれだけの人に理解してもらえるものか)も真っ青な全身白塗りダンサーが登場して、パフォーマンス。数曲のつもりが結局最後まで気持ちよく踊っちゃったもんなぁ。そのくらい、時間を忘れさせる程魅力的なライヴだったのだけは確か。こういうのは、家で聴くよりもこういう大自然の中で、大人数で消費するのが一番気持ちいいし、楽しい。


◎NEW ORDER (at WHITE STAGE / 22:20~24:00)

  16年振りですか、ここ日本にいらっしゃるのは。しかも今回はビリー・コーガンがギターで参加。ニール・ヤングと直前まで悩んだのだが、結局自身の“青春”を取ることとした。

  いやぁ、正直「Atomosphere」のイントロを聴いた瞬間、ジワッと涙が滲んだよ。懐かしさとかいろんなことがフラッシュバックして、その想いがとめどなく溢れそうになった。何で俺、NEW ORDERごときで泣かなきゃならねぇんだよ!って自分を疑ったが、こればっかりは仕方ない。暗黒の高校時代を思えば、それも致し方ないのかも。

  それにしてもビリー、あんま目立ってなかったね? スマパン時代はその「ガタイのデカさ」と「頭」だけが記憶に残る彼だが、この日はさすがサポートだけあって控えめ。一歩後ろに下がって、自身のプレイに徹する。時々コーラスを取ったり、バーニーとのデュエット的楽曲もあったが、最後まで帽子を被ったまま。あの威圧感がゼロだった。きっと、心底楽しんでるんだろうな、自分が憧れた、音楽を始める切っ掛けのひとつとなったバンドの一員としてフジロックみたいな大舞台に立てるんだから。スマパンの呪縛から解き放たれたような印象を受けたよ。こんな肩の力を抜いた雰囲気でのソロも見てみたい気がする。

  一方のNEW ORDERの面々は、ピーター・フック、暴れまくり。この日は参加できなかったギリアンがいないぶん、MARIONのギタリスト、フィル・カニンガムがキーボード&ギターとして参加。結局、JOY DIVISION+MARION+スマパンという、一見何が何やらな組み合わせだったのだけど……個人的には数々の名曲を思う存分聴けたこと、特にJOY DIVISION時代の「Isolation」「Love Will Tear Us Apart」といった大好きな曲を聴けたことが嬉しかった。勿論「Regret」や「Bizzare Love Triangle」「True Faith」「Temptation」等の代表曲も生で聴くと気持ちよかったし、新曲群も「これぞNEW ORDER!」的要素と「これからのNEW ORDER」を感じさせる要素が詰まった佳曲ばかりで、非常に期待が持てるものばかりだった。

  スタートが20分近く遅れた(実際には22:40頃スタート)ため、アンコールの時点で0時近かったが、そんなことお構いなし。前作からの「Ruined In A Day」他を披露後、最後の最後に超名曲「Blue Monday」。バーニー、ギターを置いて妙なステップで踊る。当然、声を振り絞って歌う。ロングバージョンとなった「Blue Monday」が終了した時点で、0時を10分程回っていた。結局90分というフルステージ状態のライブで底力を見せつけたNEW ORDER。「また16年後に会おう!」というバーニーの最後の一言、冗談に受け取れなかったんですけど。

  最後の最後に、ビリーにジャンプで飛びつくフッキー。帽子を取られたビリーを見て、あぁ、やっぱりビリーだな、と実感。

  聞けば裏のグリーンステージにおけるニール・ヤングも2時間半に渡る大熱演だったらしい。結局、どちらかを選ばなきゃならない運命だったのかなぁ。いやぁ、それにしてもいい夢観させてもらった!


01. Atomosphere
02. Crystal
03. Regret
04. Love Vigilantes
05. Isolation
06. Your Silent Face
07. Slow Jam
08. Turn My Way
09. Bizzare Love Triangle
10. Close Range
11. Touched By The Hand Of God
12. True Faith
13. Temptation
14. Love Will Tear Us Apart
---Encore---
15. Ruined In A Day
16. '60 Miles An Hour
17. Blue Monday


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 2001 08 12 12:00 午前 [2001年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL, HEATWAVE, MO'SOME TONEBENDER, Mogwai, New Order, Smashing Pumpkins, Soul Flower Union, ナンバーガール, 渋さ知らズ] | 固定リンク

2001/08/08

「FUJI ROCK FESTIVAL '01」DAY 1@苗場スキー場(2001年7月27日)

◎JOEY RAMONE TRIBUTE (at GREEN STAGE / 10:30~11:00)

  「ライブ開始30分前に、先頃亡くなったジョーイ・ラモーンの追悼式を、フジロックのやり方でやる」とスマッシュの日高社長(大将)が言っていたので、RAMONES好きだし前行って観てみようと思い、出来るだけ前の方へ。

  まずMCのふたりがしゃべり、その後大型スクリーンを観てほしいと言って引っ込む。すると、聴き覚えのある、あの音楽が。映画「荒野のガンマン」の有名がタイトルナンバーが。ご存じの方も多いと思うが、これこそRAMONESのライブには欠かせない1曲なのである(METALLICAもRAMONESの真似をして、この曲使ってたっけ)。スクリーンには、ジョーイが元気だった頃の姿、RAMONESのライブシーンをコラージュ的にフューチャーしたものだった。と同時に、天井から懐かしのRAMONESのロゴが入った垂れ幕が。これ、本物?

  曲が終わり、拍手。そして大将が現れ、挨拶。ステージ袖から、これまでRAMONESのイラスト・デザインを手掛けてきた人が登場し、挨拶。残りのRAMONESメンバーから預かってきたという手紙を読む。続いて大将がそれを日本語に訳す。ここで先の垂れ幕が本当にライブに使っていたもので、現在「ROCK'N'ROLL HALL OF FAME」に寄与されていたのを借りてきたそうだ、これだけのために。

  続いてツアーマネージャー、そして同じニューヨーカーのパティ・スミス・バンドのギタリスト、レニー・ケイも登場し、それぞれメッセージを観客に伝える。ツアマネはジョーイの母親と弟からの手紙も持参し、読み上げる(全員のメッセージを大将はその場で日本語に訳して伝える)。

  これらのコメントを聞いて、如何にジョーイが日本を、日本食を、日本人を愛していたかが伝わってきたし、単純に感動した。そして大将は最後に「湿っぽく送るのはフジロックらしくない。フジらしいやり方でジョーイを送り出してやろう」と言って、ステージに1本のマイクスタンドが運ばれる。やけに身長が高い人用だなぁと思っていると、流れてきたのは「Blitzkrieg Bop」。スクリーンには再びRAMONES時代のジョーイの姿とライブシーン。曲に合わせて大暴れする俺。当然「HEY, HO, LET'S GO!」のかけ声と共に。RAMONESは1992年だったか1993年だったかに一度観ただけだが、バンドで何度もカバーした経験があるので、それなりに思い入れがある。というより、パンク好きな人でRAMONES嫌いな人っているの? 苗場に来たからには、この曲で暴れるのは義務なのだ。


◎KEMURI (at GREEN STAGE / 11:00~11:50)

  やっぱりフジに来たからには、一番デカいグリーンステージでスタートしなくちゃ。今年は3日間共、日本の「パワーバンド」でスタートする、という話を事前に聞いていた。初日はKEMURIだ。スタートする前に、ボーカルが「再び今日、フジロックに出演でき、さらにこんなに大きな舞台のトップバッターをやらせてもらえることに感謝する」というような喜びと感謝の言葉の述べてから、いよいよ「PMA (Positive Mental Attitude)」という、KEMURIの姿勢を代弁する曲からスタート。のっけからモッシュ&だいぶの嵐。俺もその中に巻き込まれる。笑顔でやんの、俺。ギターのザクザク感も、ブラスの音色も気持ち良すぎ。

  途中、レゲエ調のインストを挟んでヒートアップした観客をクールダウンさせてから、再び代表曲の連発。秋に出る4作目のアルバムからもいち早く2曲を披露。特に目新しい要素は皆無だが、このバンドは変わらずにこのままのスタイル/姿勢で続けて欲しいと思う。そして願わくば、来年もこの大自然の中で感じたい音楽だと素直に思った。正直、こんなに惹かれるとは思いもしなかった。これは大きな収穫だった。


◎EGO-WRAPPIN' (at WHITE STAGE / 14:20~15:00)

  ホワイトステージは2年前とあまり変わっていなかった。あれ、前はスクリーンとかなかったっけ? 客も一昨年とは大違いで、結構入ってる。真ん中よりちょと前あたりで、最初は様子を伺う。印象としては、ジャズやブルーズ、ロック色が濃いジャズやブルーズといった感じ。もし今ビリー・ホリディが音楽をやっていたら、きっとこんな音を出すんじゃなかろうかっていうイメージの音。けどジャズロックとかブルーズロックとか、そういうのともちょっと違う。独特な「色」を持ったユニットだと思った。

  とにかく、踊ってナンボの音楽。日中の炎天下の中で聴くタイプの音楽だとは思わないが、最後まで気持ちよく踊らせてもらった。ボーカルの歌声が気持ちよく伸び、心に響く。その上手さに唸りながら、連鎖するように前へ前へと進んでいき、踊り狂っう自分。お洒落だとかクールだとか、彼らをそういう上品な言葉で表現することは簡単だ。けど、自分にはもっとどぎつい「黒さ」のようなものが感じられた。それは音楽的要素としての「黒さ」ではなく、もっと人間の暗部、決してネガな音楽をやっているわけではないのだが、何故かそういうものを感じてしまう。これは家でCD聴くよりも、クラブや小さい小屋でライブを楽しむ音楽だな。


◎くるり (at FIELD OF HEAVEN / 14:20~15:20)

  昨年のフジロックでは、ここFOHで奥田民生が演奏した際にやはり規制がかかる程人が入ったそうだ。「あのFOHが人でごった返してるって?」と半信半疑だったが、この時くるりを観に足を運んで、それがどういう意味なのかがよく判った。本当に後ろまで人でビッシリなのだ。

  俺が着いた時点でエンディング近くだったようで、すでに「ばらの花」がスタートしていた。この1曲が聴けただけでもよかった。昨年のサマソニにも出演してるが、そのときとは状況が変わってきている。すでに彼らはホワイトやグリーンでも何ら問題のない存在なのだ。

  ステージにはサポートのギタリストを入れた4人。「ばらの花」の後は、この日の為に作ったという「変な曲」(岸田・談)を披露。不協和音や怪しいコーラスが入る、殆どインストと言っていい曲。一応歌っているのだけど、歌詞らしい歌詞はなく、うめき声というか何というか……おふざけソングですな、これ。途中でフロント3人が同じアクションを取って踊ったりして、そしていきなりプツリと曲は終了し、くるりのステージも終了。


◎ミラクルヤング (at FIELD OF HEAVEN / 16:00~17:00)

  ボーカルは元INU、現在作家として活躍中の町田康(元・町田町蔵)、ギターにシアター・ブルックの佐藤タイジ、ベースが現在清志郎のラフィータフィーでも活躍中の藤井裕。このメンツでしびれた人、或いは「町蔵は何をやるつもりなんだ?」といった興味本位でここまで来た人。当日のFOHはこの2タイプの方々で埋め尽くされるはずだった。が、実際にはさっきのくるりでの規制がウソのような閑散振り。裏はグリーンでASIAN DUB FOUNDATION~TRAVISだもん。そりゃそっちに行くわ。

  ドラムとベース、そしてギターが登場して、軽くジャムセッション。カッコイイ! どこからが本番でどこまでがサウンドチェックなのか判らないくらい自然にスタートした。そして町田がアコギを首からぶら下げて登場。「ア~アァアァア~」っていう‥‥何だっけ、ほら、よく耳にする‥‥学校の音楽の授業とかでもやるクラシカル曲‥‥超有名な曲なのに、タイトルど忘れ。とにかくその曲をアレンジして、メロディーラインをア~だけで歌い通す町田。バックの演奏がフュージョン+ハードロックって感じで、ちょっとCHARあたりを彷彿とさせる。けどあそこまでジャジー&ブルージーでもないんだけど。ちょっとアレンジのせいで、ふとRAINBOW版「Somewhere Over The Rainbow」を思い出したのは、俺だけだろうか?

  前半はタイジの魅せ場満載で、町田の影が薄かった。タイジ、チョーキング一発決めれば右手を天に向け仰け反るし。ちょっとリッチー・ブラックモアと印象が被った。ギターヒーローらしいギターヒーローを久し振りに観た感じ。当人は本家であるシアター・ブルックでは歌も歌ってるわけだから、普段はここまで動けないはず。つうことは、フロントマンとして鬱積してたものが多少なりあったってことか。

  曲もリフ主体の70年代的ハードロック。ギターリフに合わせてベースもリフをユニゾンで弾いたり、またバトルしちゃったり。ジミヘンとかツェッペリンみたい。しかも1曲が長い(必ず中盤にジャムセッション風のソロパートが入る)。こういう古くさいハードロックが町田の歌に合っていたのかは最初、疑問を感じていたが。

  MCは完全にタイジの役目。町蔵ぅ~って歓声が湧くと、それにちゃんと受け答えする町田。「黒って何だぁ~?」っていう、例のCMを意識した声が挙がると、たまらずタイジも「うちのボーカルは、怒らせたら怖いぜぇ~」と一言。この後あたりからだろうか、町田もエンジンがかかり始めたのは。

  町田は終始マイペースで、歌い方自体は最近の唱法なのだけど、やっぱり存在感ある人ってのは、そこに立ってるだけで違う。もうステージの上にいるだけでいい。オーラっつうか、そういうのをひしひしと感じる。で、それに対して大袈裟すぎるくらいのアクションで受け答えするタイジ。一見対照的だが、このバランス感がバンドには必要なのだ。

  最後にはノリノリで終了したミラクルヤング。音源が発表されていないため、1曲も知ってる曲はなかったが、それでも十二分に楽しめた。大物ミュージシャンが組んだ「スーパーユニット」というイメージが観る前はあったが、あれを観た後なら誰もが「これはバンドなんだ」と断言できるはず。


◎MANIC STREET PREACHERS (at GREEN STAGE / 19:10~20:30)

  以前から「フェスでマニックスを観たい!」と言い続けてきた俺だが、その願望が遂に実現する日が来た。しかも、大好きなフジロック、苗場の一番大きなステージで。さらにOASISの前座ときた。こりゃ観客もマニックス側も盛り上がらないわけがない。どうOASISを「食う」のか‥‥その1点だけがずっと気になっていた。

  無機質なインダストリアル系っぽいSEに合わせてメンバーが登場し、ジェームズがいつもの挨拶をした後に1曲目のタイトルをコールする。今回のツアー同様、「Found That Soul」からスタート。本ツアーとは選曲・曲順を変えていて、通常は2曲目に「Motorcycle Emptiness」へと流れるのだが、比較的アップテンポな曲を頭に固めた。フェス仕様なのだろうか。個人的にはまだ一度もライブで体験したことのなかった「Faster」に痺れ上がった。

  新作からの曲が激減し、シングルナンバーだけになっていたのはちょっと驚きだった。個人的にはライブで聴きたい曲満載だった新作なのだが、どうやら今夜はグレイテストヒッツ的内容で攻めるようだ。これもOASISに対する挑戦状だろうか。それにしても、新譜や前作からの曲への反応は素晴らしいのだが、「Faster」や初期の曲への反応の寒さといったら。自分の周りだけだったのかもしれないが、明らかにノリきれてない。ボーっとその場に棒立ち状態。前のブロックでは半狂乱に暴れる輩やダイバー続出の「Motown Junk」でも「これ、知らなぁ~い」って今にも言いそうな空気が流れていた。

  内容に関しては文句なし。ジェームズもいつも通りだったし、ショーンもいい感じだったし、ニッキーはこれまで観た中で一番調子良さそうだったし。そのニッキーが爆発したのが、エンディング「You Love Us」でのこと。2コーラス目の途中でベースを床に叩きつけ、マイクスタンドを持って、客を煽りまくる。当然ベースの音がないまま曲はギターソロへと突入。前回来日時の縄跳びといい、この人は……ちなみにこの日の彼は久し振りのワンピース姿。中盤のジェームズ弾き語り前後で衣装替えを行っている。

  アコースティックコーナー前に「A Design For Life」やられちゃったんで、泣くに泣けなかった。っと盛り上がるところでやってほしかった。唯一文句を言うとしたら、中盤以降の曲の並べ方かな。ミディアム~スローな曲が固まっていて、途中から肌寒さを思い出す瞬間が何度かあった。けど、プレイされた曲の大半はシングルとして発表されている曲ばかりなので、もしかしたらこのセットリストってのは、来るべきグレイテストヒッツへの伏線なのかもしれない。

  何にせよ、俺は泣かなかった。きっと泣くだろう、誰もがそう思っていたはず。実際自分でも号泣するんじゃ……なんて思っていたけど、目頭が熱くなることすらなかった。何故? もうマニックスが、俺にとって必要なバンドではない、ということではない。俺がマニックスを越えていったんだろう。そこに俺が込めた思いとか、想い出とか、そういうのを越えていって客観的に見れるようになったのかもしれない。それに後ろのほうで観てたから、とのも大いに関係あると思うが。とにかく、初日のピークだったのには違いない。

  最後の最後で、ニッキーはアンプやモニターにマイクスタンドをぶち込み、ショーンもドラムセットを蹴り倒す。かなり派手にやってる。これこそ俺が知ってるマニックスってもんだ。ただ、初期の彼らを知らない最近のファンはビビっていたようだが。これもOASISへ対する煽り、挑戦状だったのだろうか?


01. Found That Soul
02. You Stole The Sun From My Heart
03. Faster
04. Motorcycle Emptiness
05. Ocean Spray
06. Tsunami
07. The Masses Against The Classes
08. Let Robeson Sing
09. Sweet Child O'Mine ~ Baby Love ~ Motown Junk
10. A Design For Life
11. Raindrops Keep Fallin' On My Head
12. The Everlasting
13. Ready For Drowning
14. Everything Must Go
15. So Why So Sad
16. Kevin Carter
17. If You Tolerate This Your Children Will Be Next
18. You Love Us


◎OASIS (at GREEN STAGE / 21:30~23:00)

  会場に向かう途中、1曲目「Go Let It Out」が聞こえてきた。続く2曲目までは昨年の来日公演と同じ。途中、風の流れで曲が確認出来なかったが、会場のゲートをくぐった時点で「Morning Glory」が終わったところだった。

  グリーンステージに到着して、俺は驚愕の場面に遭遇する。人、人の海なのだ、グリーンステージが。こんなグリーン、観たことないぞ? 一昨年のBLURも確かこんな感じだったけど、あれよりも遙かに人が入っている。恐らく今日苗場を訪れた人の8割以上がここに集まっているんだろう。

  そうそう、こんなOASISが観たかったんだよ! グラストやレディングフェスでの一場面のような光景。本当に鳥肌が立った。前の方で観てた人には判りづらいと思うが、後方から全体を見渡したときの光景といったら、それはもう例えようがないくらいのすごさだった。俺の中の理想像に限りなく近い光景がそこにはあったのだ。

  リアムもかなり調子がよさそうで、他のメンバー(特にゲムとアンディ)も数をこなしたことによって魅せ方が判ってきたような印象を受けた。ゲムがソロを弾く場面もかなり増えていたし。

  けど、みんなが言うほど俺はセットリストはすごいとは感じなかった。結局、要所要所は前回とほとんど変わっておらず、「Wonderwall」をやらない代わりに意外性のある曲が多かったってわけでもない。1998年2月の武道館以外は毎公演足を運んでいるだけに(特に初来日と2回目は何度も観ているし)、それまでに演奏されている曲ばかりだから新鮮味はあまりなかった。とはいえ、大半の曲を一緒になって歌ったんだけどね。

  個人的には前回聴けなかった「Shampagne Supernova」を野外で聴けたことが大きな収穫か。これで天気が良くて流れ星なんか見えたら最高のシチュエーションだったんだけどなぁ(この頃には肌寒いを越え、凍えそうなほどの寒さだった)。

  ラストはお約束の「Live Forever」なのだが、ここであることに気づいた。みんな歌っているのだ! 「Maybe, I don't really wanna know♪」ってちゃんと聞こえる。やっと実現した、3万人が同時に消費するOASIS。ここで2度目の鳥肌。嗚呼、やっぱりOASIS観ておいてよかった。素直にそう思えた瞬間だった。

  アンコールにも応え、懐かしい「I Am The Walrus」を披露して、23時頃には終了。実質90分におよぶステージだった。正直期待していなかっただけに、これはちょっと得した気分だった。見終えたときにはマニックスとの勝負なんてどうでもよくなっていた。特にマニックスの煽りを受けるわけでもなく、OASISはいつも通りのOASISのまま。貫禄なのか、端から相手になってなかったのか。ビッグなバンドのすごさってのを改めて見せつけられた思いがする。


00. Fuckin' In The Bushes
01. Go Let It Out
02. Who Feels Love?
03. Columbia
04. Morning Glory
05. Supersonic
06. Fade Away
07. Acquiesce
08. Gas Panic!
09. Cigarettes & Alcohol ~ Whole Lotta Love
10. Step Out
11. Slide Away
12. Champagne Supernova
13. Don't Look Back In Anger
14. Live Forever
---Encore---
15. I Am The Walrus


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 2001 08 08 12:00 午前 [2001年のライブ, EGO-WRAPPIN', FUJI ROCK FESTIVAL, KEMURI, Manic Street Preachers, Oasis, Ramones, くるり] | 固定リンク

1999/09/10

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 3@苗場スキー場(1999年8月1日)

  無事フジロック・ライブレポ、完結編です。


CATATONIA (at GREEN STAGE / 11:20~12:10)

  SKUNK ANANSIE同様、今回秘かに期待していたのがこのCATATONIA。今年初旬に来日の噂もあったようだが、ようやくこういう形ででも来日してくれたことを嬉しく思う。このバンド、切っ掛けさえあれば絶対にここ日本でも人気が出るはずなのだから。すでに英国ではアルバムがナンバー1、ヒット曲も数々持ち、ライブも満員にしている。が、ここ日本での彼等の知名度はと言えば『カルト的人気のウェールズバンド』『マニックス、ステフォニと同郷』『ヒット曲が「Xファイル」の主人公を歌った曲』とか、その程度のもの。すでに2枚のアルバムを全英ナンバー1にしているというのに。

  この日のタイムテーブルだが、実際には予定より1時間遅れで始まった。俺はちょっと車の中で休んでいてすっかりCATATONIAの事を忘れていて、会場に着いたのは12時半近くだった。が、よく話を聞けば今始まったばかりだと言う

  Voのセリーズ(ウェールズ語ではケリスと読むのか)の男勝りなステージングに多くのオーディエンスが引き付けられている。ワインボトル片手に歌うなんて武勇伝もあるくらいだしな。しかも、演奏がしっかりしてるし、曲も良い。フロントマンがカリスマ的で、バックは‥‥華、一切なし。まぁそこを「今のイギリスらしい」と言ってしまえばそれまでだが。


◎ASH (at GREEN STAGE / 12:40~13:30)

  実は4人編成になってから観るのは初めてだったりする。ただ、いい曲やってるバンドの音が分厚くなった、そしてステージに華がある、ボーカルが歌に集中できる。そういう意味では、ホントに面白いライブだと思った。が、3日目はお客が少なかったせいもあって、最前ブロックでさえ一杯にならなかった。本当に勿体ない。


◎ラフィータフィー忌野清志郎 (at GREEN STAGE / 14:00~14:40)

  忌野清志郎、今回は「ラフィータフィー」という特別なバンドを従えての参戦。2年連続かぁ。前回はいきなり「雨上がりの夜空に」から始まったそうだけど、今回はバンド名と同タイトルのソロアルバムをリリースしたばかりなので、そこからの曲が中心だった。初めて聴く曲ばかりなのだけど、初めて聴いた気がしない曲ばかり。

  バンドメンバーには元村八分のドラマーやあのブームタウン・ラッツのギタリストまで参加してて、それでいて出す音はシンプルなR&R。カッコよすぎ。ラスト前になって登場したのが、現在話題沸騰中の「君が代」パンクバージョン。最初に歌い出しを聴いた瞬間、鳥肌が立った。そして次の瞬間、側にいた人たちと顔を見合わせ大爆笑したよ。だってさ、世間ではやれ「国旗・国家法令案」だので大騒ぎしてるのに、それを嘲笑うかのようなパンクバージョン。しかも村八分のメンバーやイギリス人がバックを支えてるってのも洒落がきいてる。

  この曲のせいでアルバムが発売中止になったりしたけど、何がいけない? だってアメリカではジミヘンが自分の国歌をイカしたバージョンで聞かせてるし、QUEENもイギリス国家、やってるよね? でも今まで、日本で「君が代」をこういう形でプレイしたミュージシャン、いなかったじゃん。そうすることがまるで「ダサい」っていうイメージ、なかった? 清志郎がそれをやってしまった、と。いや、清志郎だからできたんだよ、カッコよくさ。そういう洒落が判らない人間がレコード制作に携わってるんだから……。


◎OCEAN COLOUR SCENE (at GREEN STAGE / 15:10~16:10)

  実はこのライブの最中、うとうとしてた。疲れがピークまできてたってこと。特に印象に残ってないんだけど、ヒット曲プラスこの秋にリリース予定の新作からも何曲か演奏されてたな。演奏は上手い、歌も上手い。以上。って、それほど印象に残らなかったというのが、正直な感想。


◎BERNARD BUTLER (at GREEN STAGE / 16:50~17:50)

  あとで聞いたところによると、この日のバーニーのコンディションは最悪だったそう。にもかかわらず、あそこまで素晴らしいプレイ/歌を聴かせた彼に、この日のベストアクト賞をあげたい。いや、3日間通してでも3本指に入る素晴らしさでしたよ。

  特に印象に残ったのは、「Autograph」での鬼気迫るギタープレイ。そのへんの下手なハードロックギタリストよりもアグレッシヴかつエモーショナル。正直、鳥肌立った。この頃から空には雨雲が立ち込めていたのだけど、あの天気がまた雰囲気を作り出していて。夏の思い出のひとつとして心の中に永遠に残ることでしょう。HOLEの代役として急きょ数週間前に来日が決まったのだけど、バーニーでよかったね?というのが正直な感想。


◎JOE STRUMMER and THE MESCALEROS (at GREEN STAGE / 18:40~19:50)

  ステージにいたのは紛れもなく、あのTHE CLASHにいたジョー・ストラマーその人であり、その音楽であった。これ以上何を言えばいい? そう言わせるだけのステージだった。感涙。


◎ZZ TOP (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  感涙した後のボーナスといったところだろうか。俺たちのようなモロMTV世代にとっては馴染み深い彼らだが、今の若い人達にとっては「車のCMのヒゲ親父ども」くらいなんだろうな。

  実際のステージを観るのは今回が初めてだが、観てよかったと思う。これぞロック、これぞエンタテンメント。バーニーからの3連チャン、玄人受けしそうなアーティストばかりが目に付くが、3日目を観た人こそが真の意味での「フジロック・サバイバー」なのかもしれない。何となく、そう思ってしまった。

  それにしても、知らない知らないと思っていたけど、結構知ってたんだな、彼らの曲。そういやぁ昔バンドでもカバーした事あったのをふと思い出した。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~23:00)

  初日ではあまりいなかった客も、今日は本当の最後の最後ということもあってか、大歓迎で迎えられ、みんな祭りの余韻を味わっているように感じられた。内容は初日とまったく同じだったけど、インパクトの点ではやはり初日が勝っている感じだった。

投稿: 1999 09 10 12:00 午前 [1999年のライブ, Ash, Bernard Butler, Catatonia, FUJI ROCK FESTIVAL, Joe Strummer & The Mescaleros, Ocean Colour Scene, Todos Tus Muertos, ZZ Top, 忌野清志郎] | 固定リンク

1999/09/09

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 2@苗場スキー場(1999年7月31日)

  2日目に突入です。1日目同様、気の利いたことは書けません。


◎RORY McLOED (at GREEN STAGE / 10:30~11:00)

  プログラムにはないスペシャルゲストかと思ったのだが、FIELD OF HEAVENに出演する方だった。英国出身で、世界中を放浪しているシンガーソングライターだそうな。基本的にはギターとハーモニカのみ。本当ならほんわかした雰囲気の中で聴きたいタイプの音なのだが、どうも周りの雰囲気はそうではない。すでに人が多いし、日射しも強くなってきている。日よけもない場所で聴いたのもあり、いまいち記憶に残ってない。ただ、ひとつ……ちょっとロン・セクスミスを思い出した。が、あそこまで繊細な感じはしないけど。

  3曲くらいの演奏だったか。最後の曲には前日にも現れたナワン(1日目のハイスタ参照)が再び現れ、共演。またまた「Free Tibet!」のコール&レスポンス。結局30分以上やったのか。


◎東京スカパラダイスオーケストラ (at GREEN STAGE / 11:00~11:40)

  5月に不慮の事故でドラムの青木氏を失い、6月のツアーから助っ人としてブランキー・ジェット・シティーの中村達也が参加。あの達也がお揃いの衣装を着る、それだけで注目のステージとなったはずだ。

  さてそのステージだが、いきなり達也のドラムからスタート。銀色のスーツをまとった彼。やけにデカく感じる。いや、ドラムセットが小さいだけか。ジャケットの下は素肌。達也の激しいドラミング以外は、いつも通りのスカパラに見えた。「青木氏の弔い合戦」というイメージはまったくなく、いつも通りのエンタテインメント性を全面に出した楽しいステージだった。


◎DMBQ (at WHITE STAGE / 11:30~12:10)

  轟音系なんだけど、いい意味で音が「古臭」く、70年代のビンテージって感じ。ちょっと前のグランジとも違う。うまい表現が見つからないけど、すごくいい感じ。個人的には趣味。これでもっとエンタテインメント性があったりすると、いかにも70年代的なんだろうけどね。そうしないところが、現代的ってことなのか。


◎BRAHMAN (at WHITE STAGE / 12:50~13:30)

  とにかく人が入ってる。昨日のNEVEが嘘のようだ(昨日は前の方に客が固まってるだけで、後ろの方はがらーんとしていて客が寝転がっていた)。後ろまでびっしり客が詰まってる。みんな期待してるってこと。考えてみると2日目って日本のパンク系バンドが多かったね(eastern youth、BACK DROP BOMBなど)。

  1曲目がいきなり「Tongfarr」だった、と思う。何せ暑かったのと、風が強くて砂埃がひどくて、記憶がいまいちはっきりしない。が、この曲をやったことは鮮明に覚えている。日本的なメロディを聴かせる、「歌」にこだわってるように感じた。あとはもう……モッシュの嵐。この日のステージを観て、間違いなくこれからも追い続けるバンドのひとつになったことだけは断言できる。


◎UA (at GREEN STAGE / 13:20~14:00)

  今回のバンド編成は元ルースターズが2人(ドラムの池畑氏、ギターの花田氏)いて、さらに浅田氏も参加。期待しないわけがない。選曲がこれまた、グレイテストヒッツ的なもので大満足。花田氏のスライドギターもこれまた渋い。気がついたらステージに向かって走ってた。


◎SKUNK ANANSIE (at GREEN STAGE / 16:00~17:00)

  久しぶりに生で見た彼ら、この日は新作「POST ORGASMIC CHILL」のオープニング曲「Charlie Big Potato」からスタート。イントロの長いインダストリアル系SEにうざったさを感じながらも、バンドが入ると途端にイメージが逆転。レイジもびっくりのハードな演奏。最初、お客は前の方だけだったのに、演奏がスタートしてそのハードさが伝わった途端に前へ前へと走り出す。そりゃそうだって。

  そしてスキン(Vo)が登場して、歌う。時に優しく、時に絶叫し、サビのハイトーンのところで多くの客がステージに向かって走っていくのが判った。いやいや、爽快。今まで彼等のことを知らなかった人はラッキーだと思う。だって、いきなりライブの洗礼を受けることができたのだから。1999年フジロックのベストアクトのひとつと言ってもいい。

 自分は続くリンプ~ケミ~ブラーに備えて、後ろで泣く泣く体力温存していたのだが、やっぱりお客が続々と増えていく光景を見てるのは圧巻というか爽快というか。個人的にはこのSKUNK ANANSIEとCATATONIAがどう受け入れられるかが、今後の海外アーティスト来日公演への布石になるはずと思っていたが、大成功だったようだ。

  選曲自体は先にリリースされたサードと大ヒットしたセカンドからの曲が中心。あの厳ついイメージのあるスキン嬢だが、ことMCになるとかわいらしい声で喋る。このギャップがたまらないし、レイジやKORNとは違った良さがある。絶対に、絶対に日本でもっと人気が出てもいいはずだ。


◎LIMP BIZKIT (at GREEN STAGE / 17:50~18:50)

  勿論リンプには期待していた。あのアルバムを聴けば誰もがそう思うだろう。実際、あの新作を聴いてフジ2日目だけ参戦を決めた方は多かったはずだ。

  噂には聞いていたが、ここまでエンタテインメント性重視のバンドだとは思わなかった。アルバムレビューで「バカ=とっつきにくい説」なんてのを書いた俺だが、そうか、作られたバカだったのか。とにかく客を楽しませることに徹している。レイジとは明らかに別の世界のバンドだということがよく判った。レイジにはロックバンド特有のストイックさを感じるのだけど、リンプの場合は例えばBEASTIE BOYSから受ける「あの」感じ。それと同様なものを感じ取る事ができた。それだけでも大きな収穫だと思う。

  正直、モッシュしまくってたし、思いっきりコケたし、命がけで暴れてたので、ここに気の利いたことは書けない。ただ、ファーストの曲とセカンドの曲って、ライブ会場で聴くと明らかに質感が違う。改めて「SIGNIFICANT OTHER」のすごさを実感した瞬間だった。

  それと、ライブ恒例の「大カバー大会」にも楽しませてもらった。「Do you like KORN?」の一言の後にあの印象的なドラムとギターリフが(「Blind」)。しかし、イントロの「Are you ready?」のところで演奏をストップ。続くはレイジの「Bombtrack」。ギター&ベースのユニゾンに笑った。そしてここでも「1、2、3!」で演奏ストップ。ここで終わるのかと思ったら、ギターがいきなり聴き覚えのあるリフを。あ、メタリカだ。しかも「Master Of Puppets」。今度は歌まで披露。歌うのはギターのウェス。「Master! Master!」のところまで演奏される。客は勿論盛り上がる。で、最後の最後にお約束でフレッドが一言、「Fuck You!」。これが言いたいがための前振り。リンプの芸人魂見たり、ってところか。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (at GREEN STAGE / 19:40~20:50)

  いきなり1曲目が「Hey Boy Hey Girl」。ウッドストックと一緒か? カレーを抱えたまま、ステージ近くまで走ろうと思ったが断念。贅沢に後ろのほうで食事しながらケミカルを聴くという、これも野外フェスの醍醐味。腹いっぱいになって体力的にも余裕ができたあと、地味に踊った。満天の星空の下、サイケな映像に目がやられ、無機質な機械音に耳と頭をやられる。そして体だけが勝手に動く。これが気持ちいいのだよ。

  前作発売時にリキッドルームで観たときよりも、断然今回のほうが良かった。勿論クラブレベルで観る(踊る)彼等も最高だが、グループの規模感がデカくなった今、イギリスと同じ条件で観られるってのが幸運だと思う。

  曲に関してはほぼ原曲通りだったが、圧巻は名曲「Setting Sun」のぶち壊し振り。前回の来日もほとんど歌のパートを聴かせないプレイに度肝を抜かれたが、今回はバックトラックが4つ打ちに差し換えられていた。カッコイイじゃないか! しかもまた歌を無視! ざまぁ見やがれ、と大暴れ。疲れてたはずなのに、そんなことすら忘れさせるステージだった。


◎BLUR (at GREEN STAGE / 21:40~23:00)

  ステージにメンバーが現れまず驚いたのが、デーモンの衣装。いや、衣装とも言えない普段着。これじゃあリアムだよ!?ってな格好に無精髭、覇気のなさ、いや、オーラのなさが気になる。この「これじゃあリアムだよ!?」ってのは結局最後までつきまとった。もちろん今やってる音楽のイメージを考えれば、ちょっと前までの「ハイパーアクティブな」イメージを求めるのは酷なのかもしれないが、あの覇気のなさがすごく気になる。リアムの場合はそこにオーラがあるのだけどね。

  そして気になること、その2。1曲目の「Tender」なのだが……何かが違う。聴いていてすごく居心地が悪い。何故だ? 自分なりにいろいろ考えたのだけど、こういう結論に達した。つまり、あの日「Tender」が“みんなのうた”になれなかったのではないか。どんなに作者が個人的なことを歌おうが、それがCDとして流通され、ラジオから流れ、テレビから流れ、ライブで披露されたその瞬間に、“ぼくのうた”から“みんなのうた”に変わる。作者の手元を離れてしまうのだ。そして俺達はその「瞬間」を、その爽快感を味わいたくてCDを買い、ライブに足を運ぶ。なのにデーモンはその切っ掛けを与えてくれなかった。それがあの覇気のなさと関係あるのかはわからないが、俺はその拒絶された感じに違和感を覚えたのかもしれない。

  ライブが進むにつれて、客は盛り上がりを見せるが、俺は盛り下がり続けた。唯一救われたのは、過去の曲、特に「The Universal」を聴けたことかもしれない。唯一そのときだけは自分の中で盛り上がりを見せたが、最後の最後の名曲3連発、「Girls & Boys」「Parklife」「Song 2」で再び盛り下がっていく。体とは相反して、心はブルーのままだった。楽しめることは楽しめたのだが、何かしっくりこないとうか。

  ライブは演者側がどういう状態であれ、観る側にとって“One And Only”なものでなければならない。バンド活動が長くなれば長くなるほど予定調和さが伴うだろう。が、特に日本のような国へは2、3年に一度しか来られないわけだし、フェスだったらチャンスは一回こっきり。「どうせこの後、単独で来るし」とナメていたのかもしれない、バンド側もファン側も。だが、次はないかもしれない。そのときは俺の多くの友人が俺に尋ねたように「BLURってあんなもん?」ってイメージが植え付けられたまま、また2、3年、いや、最悪一生そのイメージが残るのかもしれない。期待していただけにちょっと残念な内容だった。


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 1999 09 09 12:00 午前 [1999年のライブ, BLANKEY JET CITY, Blur, BRAHMAN, Chemical Brothers, The, DMBQ, FUJI ROCK FESTIVAL, Limp Bizkit, Skunk Anansie, UA, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク

1999/09/08

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 1@苗場スキー場(1999年7月30日)

  苗場に移って初開催のフジロック。観たアクトについて簡単にメモしていきます。長くなりそうなので、1日ずつ分割しています。まずは初日(7月30日)から。


◎ROCKET FROM THE CRYPT (at GREEN STAGE / 11:00~11:50)

  1発目は今年初めにも来日したROCKET FROM THE CRYPT。実はこのバンド、ステージを観るのが初めてどころか、音に接するのも初めてだったりする。正直、電撃ネットワークとどっちを観ようか悩んだけど、始まってみればこっちが好みの音だったので、結局酒飲みながら最後まで観ることに。

  1曲も知らなかったわけだが、自分が好きなTHE CLASHの一時期に通ずるものを彼等から感じた。ホーンセクションを含んだメンバー構成、すごくショーアップされたステージング、親しみやすいポップな楽曲‥‥開放的な気分にさせてくれた。トップバッターにもってこいでしょう!

  が……これといって印象に残る決定打となる曲がなかったことも付け加えておく。苗場から戻って、気になったバンドの音は手に入れているのだが、彼等に関してはそこまでのめり込めなかった。酔っていたせいもあるのかも?


◎PHISH (at GREEN STAGE / 12:30~13:20)

  噂には聞いているPHISH。4人編成(ギター&ボーカル、ベース、ドラム、キーボード)なのだが、現地では例えば日によってVELVET UNDERGROUNDのアルバム1枚まるごと完コピしてしまったり、BEATLESのホワイト・アルバムだったり、と……演奏力に関しては文句なしのようだ。

  実際の音に触れてみると、やはりライブで叩き上げられたバンドだなってのがよ~く判った。実は「ライブを何時間もやる」って話を前もって聞いていたので、「1曲1曲が長くて、だらだらジャムってるんだろうな?」ってイメージがあった。実際に1曲10分くらいの曲目白押しだったが、全く気にならなかった。延々ジャムってるわけだが、耳を引き付けるだけの実力/魅力を兼ね備えている。確かに日本で人気の出るタイプのバンドではないだろうけど。

  でも、楽曲は非常にポップなものが多い。彼等が師と仰ぐ?GRATEFUL DEADだってポップな曲が多かったし。そりゃGRATEFUL DEADとはタイプは違うだろうけど、俺は非常に好感が持てた。FIELD OF HEAVENまでは行かなかったけど。


◎NEVE (at WHITE STAGE / 13:00~13:50)

  実は今回のフジロック出演者の中で、秘かに期待していた新人。1997年のTHIRD EYE BLINDみたいな大穴的存在になるかもしれない……そう思ったのだ。ヒットした「It's Over Now」しか知らなかったけど、その1曲が非常に好みの音……産業ロック臭を漂わせていた。装飾こそ非常に90年代的だが、その芯にあるのは間違いなく80年代の産業ロックバンド。SURVIVERだったりJOURNEYだったりREO SPEEDWAGONだったりと、そういう匂いが感じ取れたのだ。

  が、この日は4曲くらいしか観てないが、それで十分という気にさせられたのも事実。まだステージ慣れしてないのもあるのだろう。正直に言えば、クラブサイズで観たかったな?と思った。けど、「It's Over Now」も聴けたし、それ以外にもいい曲があることが判っただけでも収穫かな? うまい具合にオルタナ色も取り込んでるな?とも思ったし、ギターは80年代から抜け切ってないな?(笑)とか。そしたらここのギタリスト、80年代はLAの某メタルバンド(無名だったらしいが)に在籍してたらしい。やっぱり。血は争えないってか。

  残念なことにこのバンド、アメリカでのアルバムリリースがこの夏から来年の2月にまで延びてしまったそうだ。まだこういう音には冷たいのか、アメリカは。「セカンドに期待!」とか書こうと思ってたんだけど、それ以前の問題だったか……。


◎奥田民生 (at GREEN STAGE / 14:00~14:45)

  この日最初に観る日本のアーティスト。良くも悪くも「いつも通り」だった。いきなり「人間2」から始まったのには鳥肌立ったけどね。民生に気負いはなかった、と思う。そこにどんな客がいるか?をも無視したかのような選曲。シングルナンバーはといえば「悩んで学んで」「月をこえろ」、そしてアルバムバージョンだったが「イージューライダー」の3曲のみ。あとは各アルバムからのナンバーをまんべんなく披露。もっと客を引き付ける為の必殺技を繰り出してもよかったんじゃないか?と。「愛のために」1曲あるだけでかなり雰囲気が変わったと思うんだけど……まぁこの人はこれでいいのかも。こういうところが好きではあるんだけどね? やっぱり去年の布袋を思い出したよね(シングルヒット連発するくらいの勢いが欲しかった、と)。

  そうそう、MCらしいMCがなかったのも彼らしかった、と付け加えておこう(唯一しゃべったのが、声にならない声で「あち゛い‥‥」だった)。


◎STEVIE SALAS (at GREEN STAGE / 15:30~16:20)

  この人には「器用貧乏」って言葉がよく似合う。実際プレイも上手いし、何でもそつなくこなしてしまう。その反面、「これだ!」っていう決定打がない。同じタイプのギタリスト/ボーカリストにリッチー・コッツェンという人がいるが、この人の場合は歌が死ぬ程上手すぎる。そしてフロントマンとしてだけでなく、バンドの一員として1歩引くこともできる(現にエリック・マーティンという同系統のソウルフル・シンガーが在籍するMR.BIGに加入したばかりだ)。ところがこのスティーヴィー・サラスの場合、フロントマンとして張り切るのだけど、「何か」が足りない。それは何なんだろう?

  実はこの人のライブは当初観るつもりはなかった。が、いきなり1曲目にCHEAP TRICK「Hello There」のカバーをやられてしまってはね。ステージ近くまで駆け寄ったのは言うまでもない。が、自分の興味を引いたのはここまで。あとは、ともとれずロックともとれないようなファンク調の楽曲の数々を繰り広げるばかり。正直、退屈だった。

  ぶっちゃけた話、この人にはソロアーティストは向いていないのかもしれない。この日のステージを観てそう感じた。足りない「何か」、それは彼を支える、また彼と肩を並べる“もうひとりのフロントマン”の存在なのかもしれない。この日のバンドはあくまで彼をバックアップする為のメンバーだったはず。だから彼以上に目立った存在はいなかった。プレイで耳を引き付けるメンバーはいるにはいたが、ビジュアル的にいまいちだった。彼にはもう一度、COLORCODE時代のような固定メンバーでのバンド、しかもT.M.スティーヴンスのような見た目にもテクニック的にも度胆を抜くようなメンバーと組んでほしい。そうすればもうひと皮剥けるんじゃないかな。正直、このままじゃ勿体ない。


◎Hi-STANDARD (at GREEN STAGE / 17:00~17:45)

  ハイスタに関しては最近リリースされた新作「MAKING THE ROAD」が素晴らしい内容だったので、この日期待のバンドナンバー1だったりした。

  日射しが弱くなり、ステージに現れたのはハイスタのメンバーではなくチベットのアーティスト、NAWANG KHECHOG(ナワン・ケチョ)。先のチベタン・フリーダムでも彼等と共演したナワン、今日もあの巨大なホーンを振り回し、「ヴォーッ!」と未知の低音で観客の眼差しを独り占めした。2曲演奏した後、横山(G)が登場。ギターとホーンの共鳴がシーンとした苗場の山々に響く。幻想的とは正にこういう事を言うのだろう。

  盛大な拍手、そして「Free Tibet!」の叫び声をバックにナワンはステージを降りた。さぁ、いよいよハイスタの出番だ。3人とも甚平を着ている。「輝いちゃってますか~っ?」難波(Vo & B)のこの言葉を合い言葉に、45分に渡るモッシュタイムが始まった。

  「Stay Gold」からスタートし、ニューアルバムの楽曲が中心ながらも、要所要所に過去の名曲を挿んで進めていくステージには圧倒されっぱなし。この日一番の盛り上がりだ。俺もモッシュの輪に加わる。歳甲斐もなく。ハイライトは終盤の「Mosh Under The Rainbow」だろう。みんなで大きな輪を作って回る……すごい光景だ。しかもその輪が4つも5つも。至るところに輪ができている。それを見たメンバーの嬉しそうな顔がすべてを物語っている。歴史に残る瞬間だろう、これは。

  正直な話、想像してた以上の素晴らしい内容だった。アーティストとオーディエンスの相乗効果、これがうまくいった好例だと思う。あの苗場のゆったりとした環境がこの歴史的瞬間を作ったのかもしれない。観れなかった人達、後悔するように!

 
◎THE BLACK CROWES (at GREEN STAGE / 18:30~19:45)

  「過去に好きだったバンドの変わり果てた姿」‥‥ファンにとってこれだけは見たくないはずだ。THE BLACK CROWESを観る前の心境は、正直これだった。1992年の初来日にして唯一の公演。歌の上手さに鳥肌を立て、自分好みのロックンロールに酔いしれた“あの夜”から、その数年後に観たブートレッグの中では輝きを失っており、正直ショックを受けた。丁度3rdアルバム「AMORICA」の時期だったと思うが、1曲1曲を20分にも30分にも間延びさせ、さらにダラダラ……そう、まるでマリファナでもキメてんじゃねぇの?ってな具合に。それ自体は否定しないが、正直観てるほうはつらい。一緒にキメない限りは。

  そんな感じで今回の彼等には期待していなかった。確かに新作は初期の勢いと前作、前々作にあった(良く言えば)アーシーさを上手く融合させた良作だったが……。

  ライブが始まってしばらくした頃、食事から戻ってみると……うげっ、何だこのイカしたアリーナロックバンドは!? スクリーンに写るクリス・ロビンソン(Vo)に釘付けになった。まるで全盛期のスティーヴン・タイラーとかミック・ジャガーみたいじゃん。衣装のせいもあるかもしれないが、カッコよすぎ。あとで聞いた話では、前半にはファースト、セカンドのヒット曲を連発したそうだ。失敗した、正直そう思った。

  でも、この中盤以降も素晴らしい内容だった。前作からの曲も1曲(「Wiser Time」)披露されたが、全体に馴染んでいたのは確か。キーボードを含む6人編成のバンドにバックコーラスの女性が2人。演奏は思ったよりもあっさりとしていて、アルバムに忠実。変に間延びした曲は1曲もなかった。エクスパンドされたエンディングもあったが、やはりバンドが波に乗ってるせいか、うまく聴かせてくれる。

  後半に最大の山場が用意されていた。なんと、LED ZEPPELINの「In My Time Of Dying」のカバーを披露したのだ。いや、カバーというよりは完コピか。とにかく、あの11分以上もある楽曲をモノにしちまった。波に乗ったバンドってすげぇな、というのを嫌というほど見せつけられた瞬間だった。この曲で多くの客がまた前へと走っていった。間発入れずにバンドは「Hard To Handle」「Jelous Again」「Remedy」といったヒット曲を、畳み掛けるように連発してステージを降りた。アメリカパワー炸裂。まさに野外向きのバンドだ。きっとこのステージで彼等の株は急上昇したはず。UK勢が多い今年のフジロック出演者中、数少ない伝統的ロックバンドだが、これを機に是非ちゃんと聴いてもらいたい。


◎RAGE AGAINST THE MACHINE (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  すでにこの頃にはリリースされているはずだったサードアルバムが発売延期になった今、内容的にはファースト&セカンドの曲が中心のステージ。そのサードから3曲ほど新曲を披露されたけどね。驚きは映画のサントラ曲「No Shelter」がプレイされたこと。直前のウッドストックでも演奏されたのね?

  で、披露された新曲がいい意味でポップだった。要するに「判りやすい」のだ。曲名は忘れたが、かなりドス黒い感じの極太ハイパーファンクあり、イントロはツェッペリンの「Thank You」を彷佛とさせるクリーントーンから始まりサビで爆発する「Broken(仮)」といった楽曲は皆、かなり判りやすい印象。いや、それまでの楽曲が判り難かったわけではない。が、断然新曲のほうがポップだ。ただ、たった3曲(この際「No Shelter」も含めて4曲)で11月リリース予定のアルバムの内容を予想するのはフライングだが、かなり期待していいんじゃないだろうか?

  プレイの出来に関しては何も言うことなし。だって、ひたすら最後まで暴れてたので冷静に判断できないから。新曲には聴き入り、定番曲では大暴れ。シンプルに楽しい瞬間だった。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~24:00)

  今年のフジロック隠し玉が、この“アルゼンチンのレイジ”ことトドス。音的にはレイジほど尖っているわけではなく、歌詞が政治的内容を歌っていることからこう呼ばれているらしい。加えてレイジとの明らかな違いは、彼等がエンターティナーだったということ。とにかく客の楽しませ方を知っている。フロントの2人は常に飛び跳ね右へ左へ動きっぱなし。挙げ句の果てには側転やバック転まで披露。馬鹿馬鹿しさを通り越して、感動すらした。

  ラテンのフレーバーあり、中近東的フレーズが飛び出したり、およそロックとは呼べないんじゃないか?って曲もあったが、まったく気にならなかった。いや、かなり楽しんだぞ。それに、レイジが終わって大して残っていなかった客が、彼等の演奏が始まったら自然とステージに向かって走っていたし。もしかしたらもう二度とこの日本では観れないのかもしれない……雑誌でも話題になってないし、インタビューすら載ってないし。トリのレイジがが終わったにも関わらず会場でぼーっとしていたお陰で、このバンドに出会えた‥‥ちょっとしたボーナスだったな、これは。


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 1999 09 08 12:00 午前 [1999年のライブ, Black Crowes, The, FUJI ROCK FESTIVAL, Hi-STANDARD, Neve, Phish, Rage Against The Machine, Rocket From The Crypt, Stevie Salas, Todos Tus Muertos, 奥田民生] | 固定リンク