2005/03/09

ホントに解散が続いて嫌だね。

THE GET UP KIDS、解散を発表(公式)

 非常にビックリしております。この夏、最後の作品となるライヴアルバムを引っ提げてアメリカにてラストツアーを行い、7/4のカンザスでのショーを最後に解散するそうです。

 結局、一度も観る事はなかったバンド。昨年の来日時、行こうか行くまいか非常に迷ったんですが(最新作「THE GUILT SHOW」が個人的には良かったと思えたので)、結局予定が調整出来ず。夏フェスで来日してもらって、日本でホントのラストを‥‥と思うのは、アメリカより遠く離れた地に住む者の我が儘でしょうか。とにかく残念です。

 個人的には初期の数枚はホントに良く聴いたし、また最新作もそれと同等とは言わないまでも、ホントにいいアルバムだと思っています。約10年に渡る活動期間でしたか‥‥それにしても今年は、そういった中堅ドコロの解散が続きますね、国内外で‥‥



▼THE GET UP KIDS「SOMETHING TO WRITE HOME ABOUT」(amazon

投稿: 2005 03 09 07:54 午後 [Get Up Kids, The] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/05/05

V.A.『ROCK AGAINST BUSH VOL.1』(2004)

  勿論、ここに紹介する26組のバンド全てが必ずしもパンクロックだとは限りません。が、本質的な部分からすれば、俺から見れば全部パンクバンドだと思えるんですよね。

  NOFXのメンバー、ファット・マイクが運営するレーベル、「FAT WRECK RECORDS」が、反ブッシュ政権、というか次期大統領選でブッシュが当選することを危惧して立ち上げたのが「www.punkvoter.com」というサイト。そしてそれが高じて、「ROCK AGAINST BUSH」というプロジェクトまで立ち上げ、それに賛同するミュージシャンを集めてこのアルバムまで完成させてしまいました。

  参加アーティストは26組。有名どころだとOFFSPRING、SUM41、NEW FOUND GLORY、PENNYWISE、LESS THAN JAKEといったパンク勢、そしてTHE GET UP KIDSやMINISTRYといったちょっとパンクからは外れたラインにいるバンドもその趣旨に賛同して参加。中にはジェフ・ビアフラ(元DEAD KENNEDYS)みたいな大御所も参加しています。しかもこの26組中18組が現時点で未発表の新曲を提供しています。太っ腹! OFFSPRINGなんて、オリジナルアルバムでは耳障りのいいポップパンクを聴かせておいて、このアルバムでは "Baghdad" という直球のパンクソングを持って来ているんだから‥‥

  アルバムの内容については、まぁオムニバス特有のバラツキがあるので絶賛こそしませんが、まぁ好きな人なら楽しんで聴ける1枚だと思います。実際、このアルバムがこの内容で、しかもDVDまで付いて1,000円前後で買えるという事実‥‥如何に作り手が儲けを度外視して、如何に多くの人の手元に、耳に届けたいか‥‥その意思が伝わってきますよね。

  パンクって何だろうね‥‥いや、ロックでもいいや。別に必ず政治的なことに関わるべきだとは思わないよ。けどさ、言いたい事さえも言えない今の風潮の中、こうやってリスクを伴う活動を矢面に立って実践している人がいる事実。これを日本の「自称・パンクロックバンド」の皆さんにも見習ってもらいたい。カッコだけのパンクや、「俺等はメジャーとは関わりたくない」とかポーズ決めてるインディーパンクやその周辺、少なからず「パンク」というものに影響を受けているのなら、そして「パンク」と名の付くシーンや音楽に携わっているのなら、(その内容はともかくとして)このやり方だけでも見習って欲しいと切に願うよ。

  別に今一部の音楽ファンの間で問題視されている輸入権の問題だけじゃないよ。日本の政治は本当にどうしようもないところまで来てると思う。それを見て見ぬ振りして「パンク」を名乗るのは、正直カッコ悪いと思う。どうしようもなくね。まだまだ日本には、こんなもんじゃない、本当にカッコいい「真の」パンクロックバンド、沢山いるはずでしょ? ジョー・ストラマーがこの現実を知ったら、向こうで泣いてるよきっと。

  ファット・マイクの主張、全てを受け入れることは出来ないけど、彼が言わんとしてることは理解できる。そしてその手段(=今回のリリース)も非常に判りやすくて好感が持てる。日本でもこういうことが出来ないのかなぁ‥‥インディーズレベルでさ。もっとカッコいいとこ、俺に見せて欲しいよマジで。



▼V.A.『ROCK AGAINST BUSH VOL.1』
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投稿: 2004 05 05 03:29 午後 [2004年の作品, Compilation Album, Dead Kenedys, Get Up Kids, The, Ministry] | 固定リンク

2004/03/20

THE GET UP KIDS『GUILT SHOW』(2004)

THE GET UP KIDS 約2年振り、通算4作目(レアトラック集は除く)のフルアルバム「GUILT SHOW」。前作「ON A WIRE」でR.E.M.等を手掛けるスコット・リットを迎えて「脱エモ」的路線へと進化していった彼らのスタイルは、この新作でも更に激化しているように感じます。

個人的にはセカンド「SOMETHING TO WRITE HOME ABOUT」で聴かせてくれた路線が好きだったりするんですが‥‥うん、これはこれで「アリ」かな、と。正直なところ、前作はあんまりピンとこなかったんですよ。なのにその延長線上にある新作は意外とツボだった。何故なんでしょうか?

今回のアルバム、初期の作品を手掛けるエド・ローズが再びプロデュースに当たってます。もしかしたら、そういった要素も少なからず彼らの作品作りに影響してるのかもしれませんね。しかし、そう簡単には「エモ」路線へ行ってたまるか!みたいな意地というか心意気も十分に感じられ、しかもそれが空回りせず上手く機能している。恐らく人間として、ミュージシャンとしてひと回りもふた回りも大きくなり、余裕が出てきたというのもあるんでしょう。とにかくバンド名通りのサウンドを体現していたファースト~セカンドの路線とは異なる‥‥いや、その路線を踏まえつつ、更に数歩前へ踏み出したイメージ。それがこの新作の印象ですね。

オープニング "Man Of Conviction" でのパンキッシュな疾走チューンに思わず仰け反ってしまい、「新作は原点回帰か!?」と一瞬思うものの、その後は前作にあったような非常に穏やかで和やかなギターポップを聴かせてくれます。最近のエモとは一線を画する、本当の意味での「エモーショナル」な『歌』と『演奏』を聴かせてくれる、それが今のTHE GET UP KIDSの魅力なのかな、と。残念ながらまだライヴを観る機会がないんですが(セカンドリリース後の来日公演を大阪で観れそうだったんですが、結局観れず終い。一昨年のフジロックでも何故か観なかったしね)、多分今の方が面白いんじゃないかな‥‥とこの新作を聴いて思いました。およそライヴ向きとは言い難いアルバムラストの流れ‥‥"Is There A Way Out" ~ "Conversation"、そしてボーナストラックながらも極上のエモーショナル・チューン "Like A Man Possessed" 等。とにかく濃くて深いエンディングで、本当に興味深い作風になってますよ。

前作でスコット・リットを起用した時、本気で「こいつらは次世代のR.E.M.になりたいんじゃなかろうか!?」って思ったんだけど、それもあながち間違ってないような気がしてきました‥‥特にこの「GUILT SHOW」という作品を聴く限りでは、彼らは順当にその道を進み始めたと言ってもよいでしょう。後は多くの人に聴く切っ掛けを与えるだけだ。FOUNTAINS OF WAYNEが昨年アメリカであれだけブレイクしたんだもん、THE GET UP KIDSだってチャンスさえあれば‥‥ねっ、そう思わない?



▼THE GET UP KIDS『GUILT SHOW』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2004 03 20 07:38 午後 [2004年の作品, Get Up Kids, The] | 固定リンク