カテゴリー「Graham Bonnet」の10件の記事

2020年8月 5日 (水)

RAINBOW『DOWN TO EARTH』(1979)

1979年7月にリリースされたRAINBOWの4thアルバム。

過去3作でフロントを務めたロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)が脱退し、新たに加入したのがTHE MARBLESなどロック/ポップスやR&Bなどのシーンで活動していたグラハム・ボネット。リッチー・ブラックモア(G)はこのTHE MARBLESの「Only One Woman」を聴いてグラハム加入を決めたそうですが、当時は短髪&オールバック、白スーツ姿というグラハムの風貌にファンから批判的な声が多かったそうです。

しかし、そのパワフルな歌声はロニーのそれとはタイプが異なるものの非常にメタリックで、かつ中音域の色気は随一。また、これまでさまざまなタイプの楽曲を歌ってきたこともあり、典型的様式美のハードロックからポップチューンやノリ一発のロックンロールまで歌いこなせる、RAINBOWにとって新たな武器として機能することになります。

実際、前作『LONG LIVE ROCK 'N' ROLL』(1978年)で垣間見られたポップな作風は本作で一気に開花し、「Since You Been Gone」(全米57位/全英6位)、「All Night Long」(全米110位/全英5位)というヒットシングルを生み出すことに成功します。これを受けて、アルバム自体も全米66位、全英6位まで上昇。シンガー交代は良い方向へと作用するのでした。

リッチー、グラハム、コージー・パウエル(Dr)に加え、元DEEP PURPLEのロジャー・グローヴァー(B)、ドン・エイリー(Key)という豪華な布陣で制作された本作。アルバム全体を見渡すと、コージーのパワフルなドラムを最大限にフィーチャーしたスリリングな「Lost In Hollywood」や、前作までのプログレッシヴな路線を引き継ぐ「Eyes Of The World」や「Danger Zone」のような様式美的楽曲は少なく、ポップな「All Night Long」「Since You Been Gone」やロックンロール調の「No Time To Lose」、R&Bやソウルの香りすら感じる「Makin' Love」など、全体的にコンパクトな楽曲が多く、前作『LONG LIVE ROCK 'N' ROLL』と次作『DEFFICULT TO CURE』(1981年)との橋渡し的な内容と言えるでしょう。ロニーが歌っても不思議じゃない「Love's No Friend」みたいな曲もありますが、基本的にはグラハムが歌ってこそという印象が強いかな。

本作があったから、80年代以降のRAINBOWの成功があるわけで、もっと言えばそれ以降のDEEP PURPLE再結成にもつながっていくわけです。さらに、グラハムもハードロック・シンガーとしての道を歩み続けることになる大きなターニングポイントにもなりましたし、いろんな人の人生を変えた、良くも悪くも罪作りな1枚と言えなくもありません。もちろん、内容が素晴らしいからそうなってしまったわけですが。

残念ながら、本作をもってコージーとグラハムはバンドを脱退。リッチーはサイドバンドを立て直し、ジョー・リン・ターナー(Vo)という新たな才能を発掘することになります。

 


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2020年8月 4日 (火)

ALCATRAZZ『BORN INNOCENT』(2020)

2020年7月末にリリースされたALCATRAZZの4thアルバム。『DANGEROUS GAMES』(1986年)以来、実に34年ぶり(!)のニューアルバムです。

『NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL』(1983年)ではイングヴェイ・マルムスティーン、『DISTURBING THE PEACE』(1985年)ではスティーヴ・ヴァイというクセの強いギタリストを迎えてきたALCATRAZZ(というかグラハム・ボネット)。『DANGEROUS GAMES』ではダニー・ジョンソンという前任2名と比べるとネームバリューもカリスマ性も劣る人選だったためか、バンドは同作を最後に解散することになります。

その後、2006年に再結成してからはハウイー・サイモンを迎えてライブ活動を行っていましたが、2019年にジョー・スタンプという技術的にも知名度的にも文句なしのアックスマンが加入。ゲイリー・シェア(B)やジミー・ウォルドー(Key)といったオリジナルメンバー、そしてマーク・ベンケチェア(Dr)という新編成でオリジナルアルバム完成へと至るわけです。

気になる内容ですが、ネオクラシカルを基盤にした「いかにもグラハム・ボネットらしい」ハードロックが展開されています。ALCATRAZZらしいと言えば「らしい」仕上がりですし、別にALCATRAZZ以外の名前で発表されたとしても「グラハム・ボネットが関わったバンド」として捉えたら納得のいく内容ではないでしょうか。つまり、ALCATRAZZでデビューして以降のグラハムは常にこういった楽曲スタイルが求められ続けてきた、という表れかもしれません。そういう意味では、文句なしに満足できる「HR/HMの良作」だと断言できます。

ジョー・スタンプのプレイはどうかといいますと、「London 1666」や「Darkness Awaits」などではジョー・スタンプらしいテク&フレーズ炸裂のリフ&ソロワークを楽しむことができます。が……実は日本盤ボーナストラック含む全15曲中、6曲でゲストギタリストをフィーチャーしており、せっかくの見せ場が少なくなっている気がしないでもありません。だって、タイトルトラック「Born Innocent」にはクリス・インペリテリ、「Finn McCool.」には若井望、「I Am The King」にはボブ・キューリック(R.I.P.)などが参加しているわけですから。それでも、クセの強いゲストに負けない個性を発揮しているので、最後まで安心して楽しめるのではないでしょうか。

とにかく本作、34年ぶりの新作というお祭り感が強く、スティーヴ・ヴァイが「Dirty Like The City」の作曲に携わったのに加え、RIOTRIOT Vのドン・ヴァン・スタヴァン(B)やMICHAEL SCHENKER FESTのスティーヴ・マン(今回はブラス・アレンジ)などもゲスト参加。その他のゲストプレイヤー含め、グラハムとALCATRAZZを祝福するような豪華な仕上がりとなっています。その結果が全15曲で68分半という長尺にも表れているのでしょう。海外盤は「Darkness Awaits」と「Reality」を除く13曲入りで60分以内に収まっていますが、はやり長すぎて1曲1曲のインパクトが薄まってしまっているのは否めません。特にその感覚は、後半に進めば進むほど……絞りに絞って、全10曲くらいのコンパクトな内容だったら、もっと手放しで喜べたんですけどねえ。

まあ、だからといって捨て曲が含まれているわけではないので、ここからじっくり時間をかけて、すべての曲を堪能できればと思います。良い曲が多いというのも困りものですね(苦笑)。

 


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2019年9月11日 (水)

MICHAEL SCHENKER FEST『REVELATION』(2019)

マイケル・シェンカー(G)率いるスーパープロジェクト、MICHAEL SCHENKER FESTの2ndアルバム。CDリリースは2019年9月20日のようですが、Spotifyでは8月下旬からアルバムが先行配信されているので、今回はCD発売に先駆けてこちらを聴いた感想を書いていきたいと思います。

前作『RESURRECTION』(2018年)から1年半強という短いスパンで届けられた本作。参加メンバーは基本的に変わっておらず、ボーカリストはゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーというMSG(MICHAEL SCHENKER GROUPおよびMcAULEY SCHENKER GROUP)組にMICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCKからドゥギー・ホワイトを加えた4人編成。ただ、演奏組に変化が生じております。

ご存知のとおり、テッド・マッケンナ(Dr)が今年1月に急逝。これを受けて、レコーディングでは名手サイモン・フィリップス(MICHAEL SCHENKER GROUPの1stアルバム制作に参加)とボド・ショプフ(ex. McAULEY SCHENKER GROUP)の2名がプレイ。もちろん、クリス・グレン(B)とスティーヴ・マン(G, Key)も変わらず参加しております。

また、今回はゲストとして“第5のシンガー”(笑)ロニー・ロメロ(RAINBOW、DESTINIA)が1曲「We Are The Voice」で歌唱。さらに、日本盤のみのボーナストラック「The Beast In The Shadows feat. Akira Takasaki / Loudness」(グラハム・ボネット歌唱曲)でLOUDNESSの高崎晃(G)がギターソロを披露しています。うん、豪華豪華。

楽曲を聴く限りでは、基本的には前作の延長線上にあると言えるでしょう。ただ、前作よりも肩の力が抜けた印象も受けます。それって悪く言えばマンネリ化していると捉えられるところで、僕も1曲目「Rock Steady」(4人歌唱曲)を聴いたときは「あれっ、もしかして今回は……」と不安になりかけたのですが、全体的にはそんなこと全然ありませんでした。

方向性的にはMcAULEY SCHENKER GROUP以降のモダンさを強めたもので、あまり古臭さは感じない……かな? もちろん、昨今のモダンメタルと比べたら幾分年寄り臭いですけど、そこは聴き手の価値観に委ねるとして……僕は前作以上にスルスルと聴き進められました。

ただ、前作では歌い手に合わせて曲をセレクトしていたように感じられたのですが、本作ではそのへんがちょっと曖昧になり始めているかもしれません。そういった意味では、意外性のある1枚とも言えるのかな。これはこれでアリだと思います。

ゲストのロニー・ロメロも“らしさ”全開で好印象。ただ、本家4人の歌が2作目にして早くも馴染み始めているのに対して、ロニーの歌は良い意味での異物感を放っているのが興味深いかな。全体を通して良いアクセントになったんじゃないかと思います。

本編ラストに収められたインスト「Ascension」も非常にアグレッシヴですし、全体的に“攻め”の1枚なのかな。となると、俄然ライブが楽しみになってくるのですが……来日は早くても来年かな。うまくスケジュールを調整してもらって、今度は単独公演で戻ってきてもらいたいですね。

 


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2019年8月 6日 (火)

ALCATRAZZ『NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL』(1983)

ALCATRAZZが1983年10月にリリースしたデビューアルバム。日本では2ヶ月遅れて、同年12月に発売されています。

MICHAEL SCHENKER GROUPを脱退したグラハム・ボネット(Vo)が、自身がオーバーグラウンドに進出するきっかけとなったRAINBOWと同系統のバンドを組もうとして、元NEW ENGLANDのメンバーとともに結成したのがこのALCATRAZZ。RAINBOW的ということで、当然リッチー・ブラックモアから影響を受けたギタリストを探すわけですが、そこで白羽の矢が立ったのがSTEELERという当時はほぼ無名だったバンド(のちにボーカルのロン・キールがKEELを、ドラムのマーク・エドワーズがLIONを結成することで、ここ日本では特に再注目されるようになるわけですが)のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンというわけです。

……なんて説明、古くからのHR/HMファンにはもはや必要ないかと思いますが、念のため(笑)。

今回このタイミングに紹介しようと思ったのは、今日という日に「Hiroshima Mon Amour」をじっくり聴きたいなと思ったから。ご存知のとおり、この今日は1945年8月5日に原子力爆弾が投下された広島に捧げたものです。歌詞に登場する“Little Boy”はその広島に落とされた原爆のコードネームを意味するもので、歌詞の中には投下後の悲惨さがさまざまな比喩で表現されています。

初めてこのアルバムを聴いたときは、オープニングを飾る「Island In The Sun」のキャッチーさや、RAINBOWっぽいリフを持つ「Jet To Jet」にばかり耳がいきがちでしたが、やっぱりこのアルバムは(個人的には)「Hiroshima Mon Amour」なんですよね。この曲でのグラハムのハイトーンを聴くと、自然と涙が溢れそうになるし、イングヴェイの速弾きを含むギターソロもここでは負の感情の高まりを見事に投影してくれていると思うし。

実は、本当にたまたまなんですが、今年の8月6日は広島に滞在しているんですね。自分の誕生日に広島にいることはもちろん生まれてから初めての経験なのですが、だからこそ今日はこの曲を静かに聴きたいな、と。

やっつけっぽくてちょっとアレですが、もちろんそのほかの楽曲も素晴らしいですし、RAINBOW系統のハードロックが好きなリスナーなら絶対に聴いておくべき1枚だと思います。個人的には捨て曲なし、ってくらい好きな1枚ですし。

と同時に、やはり日本人なら「Hiroshima Mon Amour」を歌詞の内容含めて、じっくりと吟味してもらいたい。そう願ってやみません。

 


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2018年12月25日 (火)

IMPELLITTERI『STAND IN LINE』(1988)

1988年にリリースされた、クリス・インペリテリ(G)率いるIMPELLITTERIの1stフルアルバム。前年1987年にバンド名を冠したEPを発表しているのですが、その時点ではロブ・ロック(Vo)がフロントマンを務めていました。が、このフルアルバムではRAINBOWなどでの活躍で知られるグラハム・ボネット(Vo)に交代。といっても、グラハムもこのアルバム1枚ですぐに脱退し、ロブが再加入することになるのですが。

当時のメンバーはクリス、グラハム、チャック・ライト(B/ex. QUIET RIOTなど)、パット・トーピー(Dr/MR. BIG)、フィル・ウォルフ(Key)という布陣。もっとも、パット・トーピーもチャック・ライトもすぐに脱退して、代わりにステット・ホーランド(ex. W.A.S.P.など)やデイヴ・スピッツ(ex. WHITE LION、ex. GREAT WHITEなど)が加入することになったりで、いろいろこの時期の彼らはアレなんですよね……。あー面倒くさい(笑)。

本作リリース当時、その超絶速弾きプレイに注目が集まり、やたらと「イングヴェイより速い」だの何だのと騒がれたクリスですが、アルバム自体も80年代のイングヴェイを彷彿とさせるネオクラシカル系の正統派ハードロックが展開されています。しかも、そのルーツとなるRAINBOWの2代目シンガーのグラハムを迎えてネオクラシカルをやっちゃうわけですから……当時はさぞ、イングヴェイも悔しがったことでしょう(そんなこともないか)。

その恩恵といいますか、本作にはRAINBOW時代のヒット曲「Since You've Been Gone」のカバーと、RAINBOWのライブではオープニングに欠かせなかった名曲「Somewhere Over The Rainbow」のギターインストカバーも収録。前者は正直、原曲をよりモダンにしようと頑張りすぎて失敗しているような気がしないでもありませんが、後者は8分の6拍子にアレンジしたりと工夫が良い方向に作用していると思います。

もちろん、オリジナル曲もなかなかのもので、オープニングを飾るドラマチックな「Stand In Line」はグラハムを含む編成だからこそ作り得た名曲。ネオクラシカル系の「Secret Lover」はエンディングこそ唐突ですが、曲としては非常にカッコいいし、ヘヴィなミディアムチューン「Tonight I Fly」もグラハムのパワフルなボーカルが楽しめて良き仕上がり。その後も「White And Perfect」や「Leviathan」といったメロディアス&パワフルな楽曲、シンセがいかにもなファストチューン「Goodnight And Goodbye」、クリスのプレイを存分にお楽しみいただけるインスト「Playing With Fire」と、良曲目白押しです。

正直、この手の速弾きギタリストにほぼ興味がないのですが、そこで歌う人と楽曲が良ければ純粋にアルバムとしては楽しめる人なので、このアルバムも当時から現在に至るまで「あー、グラハムかっこいいなー」という気持ちで素直に堪能できています。まあ邪道かもしれませんが、そういう人間がひとりくらいいてもいいですよね?



▼IMPELLITTERI『STAND IN LINE』
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2018年3月 1日 (木)

MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』(2018)

さて、昨日からの続きです。

2016年のヨーロッパでのフェス出演、および日本での奇跡の来日公演でMICHAEL SCHENKER FESTというプロジェクトに手応えを感じたマイケル・シェンカーは、2017年に入ってから同メンツでのアルバム制作に乗り出します。確かに、それが実現したら最高だなと思うわけですよ。

しかも、ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーというMSG(MICHAEL SCHENKER GROUPおよびMcAULEY SCHENKER GROUP)のシンガー3人だけでなく、現在マイケルが活動の主としているMICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCKの現シンガーであるドゥギー・ホワイトまで加えた4人ボーカル編成でのアルバム作りですよ……正直、「うまくいくの、それ?」と不安に思ったわけですよ。

アルバムをほぼ完成させ、その流れでドゥギーを除くMICHAEL SCHENKER FESTの面々(2016年と同じ編成)は2017年10月、『LOUD PARK 17』2日目のヘッドライナーとして来日。そして年が明けた2018年2月末、ついにアルバムはリリースされました。

実はこのアルバム、雑誌のレビュー向けにひと足先に聴かせてもらってました。そこで僕は、短いながらも下記のようなテキストを用意しました。


マイケル・シェンカーが歴代ボーカリストと現行バンドのシンガーの計4名を迎え制作した異色のスタジオアルバム。完全オリジナル作品ながらも、“フェスト=祭典”というワードを含むプロジェクト名どおり彼の全キャリアが総括されたお祭り的内容は圧巻の一言。各シンガーの特性が見事に使い分けられている点もさすがだが、シェンカーの作曲能力やギタープレイがここにきて新たな黄金期に突入していることにも驚かされる。


いや、本当にこれ以上書きようがないくらい、良いんですよ。楽曲面も過去にシェンカーが関わってきたバンドを総括するかのようであり、それでいて今のTEMPLE OF ROCKにも匹敵する良質のHR/HMが展開されている。曲によって4人のシンガーがパートごとに歌い分けていたり、あるいは1曲まるまる歌っていたり、あるいはあるいは豪華な面々によるバッキングコーラスがあったりと。これ、世が世なら“マイケル・シェンカー版HEAR 'N AID”として機能してたんじゃないかな。そう思えるぐらい、夢の競演であり、サプライズ感満載の1枚なんです。

しかも、シェンカーのギタープレイも冴えまくっている。昨年秋の段階ではそこまで彼の近況に明るくなかった僕ですが、あれから数ヶ月でかなり勉強しました。過去作はもちろんのこと、近年の作品も聴き漁り、見事にハマってしまいました。だからこそ、このタイミングにこんな豪華な布陣を迎え、彼のキャリア中でもトップクラスの作品を生み出すことができて、なんとも幸せなことじゃないですか……今がベスト、本当にそのとおりだと思います。

過去にマイケル・シェンカーの楽曲やアルバム、プレイに心を動かされたことのある人なら、間違いなくピンとくる1枚。それがこの『RESURRECTION』というアルバムだと断言できます。いやあ、年始早々に最高なアルバムに出会えた僕も、本当に幸せな気分でいっぱいです。



▼MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』
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2018年2月28日 (水)

MICHAEL SCHENKER FEST『LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』(2017)

オリジナルアルバム『RESURRECTION』をリリースするマイケル・シェンカーの最新プロジェクトMICHAEL SCHENKER FEST。このアルバム制作のきっかけとなったのが、2016年に行われたMICHAEL SCHENKER FEST名義でのライブです。初夏にヨーロッパのフェスへ出演するのを機にスタートしたこのプロジェクトは、そのまま8月に日本上陸。僕が来日を知った頃にはすでにチケットはソールドアウトしており、残念ながらこのときは観ることができませんでした。が、翌2017年10月には『LOUD PARK 17』の2日目ヘッドライナーとして再びMICHAEL SCHENKER FESTとして来日。このときは僕も無事観ることができ、前回とは異なるセットリストで楽しませてくれました。

今回紹介するのは、2016年8月24日の東京国際フォーラム ホールA公演の模様を完全収録したもの。国内盤は2枚組CDとDVD&Blu-ray、海外盤は2CD+DVDのセットと2CD単品、Blu-ray単品がそれぞれ発売されています。Blu-rayのクリアな映像で楽しめるのはありがたいですが、僕は安価で音源と映像が楽しめる海外盤2CD+DVDのセットを購入しました。

言うまでもなく、MICHAEL SCHENKER FESTはゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーというMSG(MICHAEL SCHENKER GROUPおよびMcAULEY SCHENKER GROUP)に在籍した3人のシンガーが一堂に会して、それぞれが在籍した期間の楽曲を披露していくというスタイル(デレク・セント・ホルムスやレイ・ケネディといった人たちはこの際無視しておきましょう)。2016年も2017年も同様の形で、その登場順は在籍順(ゲイリー→グラハム→ロビン)となっており、在籍期間や制作アルバムの枚数などにより披露する楽曲数も異なります(当然のようにゲイリーが一番多く、1枚のみのグラハムは3曲のみ。とはいえロビンも自身の楽曲は3曲のみで、そこにUFOの楽曲を歌うことで歌唱曲数を増やしています)。

バックを支えるのはクリス・グレン(B)、テッド・マッケンナ(Dr)のMICHAEL SCHENKER GROUP組と、スティーヴ・マン(G, Key)というMcAULEY SCHENKER GROUP組。下手にポール・レイモンドやサイモン・フィリップスに声をかけないところがさすがです。

さて、長々と解説を書いてきましたが……これまで熱心にMSGを聴いてこなかった僕でも知っている曲ばかりだし、各ボーカリストもそれぞれ味わい深さ(特にゲイリー)や圧倒的な存在感(特にグラハム)や意外な現役感(主にロビン)をアピールする素晴らしい歌唱を聴かせてくれる。が、何よりすごいのがマイケル・シェンカーのギターでしょう。『LOUD PARK 17』のレポートにも書きましたが、とにかくこの人のギタープレイは今がベストじゃないかと思っていしまうほど生き生きとしている。プレイスタイル的にも音色的にも非常にバランスが良く、MSG初期の楽曲と「Love Is Not A Game」みたいな80年代後期のポップメタルが並んでも、ギタープレイ的には違和感を受けることは皆無。冒頭のインストナンバー「Into The Arena」からして圧巻だし、「Captain Nemo」や「Save Yourself」のソロワークも決してダレることなく、適度な緊張感が備わっている。だからこそ、ラストのUFO「Doctor Doctor」の泣きのフレーズとは相反して、シンガー衆(主にゲイリーとグラハム)のお気楽な歌いっぷりの落差に苦笑してしまうのですが。まあ自分の持ち曲じゃねえし知らねーよ、ってとこなんでしょうか。その一方で、一生懸命歌おうとするロビンの献身ぶりは涙なしで観ること(聴くこと)ができません(若干誇張してますが)。

Spotifyでは配信されていない本作の音源ですが、Apple Musicでは無事聴くことができるので、まだ買おうか迷っている人はぜひ一度チェックしてみてください。それで気に入ったら、ぜひ映像版にも手を出してみることをオススメします。オールドファンはもちろんのこと、若年層にもこの素晴らしいギタリストのことを2018年というこのタイミングにしっかり知ってほしいので。

そして、本作が気に入ったら迷わずオリジナルアルバム『RESURRECTION』のチェックもお忘れなく。ひと足先に聴かせてもらいましたが、“らしさ”満載の素晴らしい出来ですので。このアルバムを提げて、ぜひ3年連続でFESTでの来日にも期待したいですね。

ということで、明日は続いてMICHAEL SCHENKER FESTのオリジナルアルバム『RESURRECTION』について触れたいと思いますので、お楽しみに。



▼MICHAEL SCHENKER FEST『LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』
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2017年10月19日 (木)

『LOUD PARK 17』DAY 2@さいたまスーパーアリーナ(2017年10月15日)

Loudpark17_b昨日のエントリーに続いて、こちらでは『LOUD PARK 17』2日目公演について書いていきたいと思います。なんのことかわからない人は、このひとつ前のエントリーをごらんください。


<DAY 2:10月15日(日)>

寝不足でラウパー初日に臨み、このまま帰宅して再びたまアリに戻ってくるようなことしたら、絶対に初日よりもひどい時間に起きるだろうなと思い、この日はさいたま新都心にて一泊。ライブ終了後20分以内には宿に着いて、さすがに笑いました。

で、15日。11時チェックアウトだったので、ギリギリまでホテルにいてOUTRAGEから始めようかなと思っていたのですが、10時半になった途端にシークレットアクトがBLACK EARTHだと知り、焦ってチェックアウトして会場へ。ドアtoドアで10分ちょっとで会場に着き、後半のみ観ることができました。よかった。


BLACK EARTH
ちょっと前のエントリーに書きましたが、BLACK EARTHとは初期ARCH ENEMYの面々が勢ぞろいしたスペシャルバンド。もともとは2年前のラウパーでのARCH ENEMYのステージに初代ボーカルのヨハン・リーヴァとクリストファー・アモット(G)がゲスト参加したことがきっかけで、昨年春に同編成でジャパンツアー敢行。先頃そのツアーの模様がDVD+CD化されたこともあり、今回のシークレットゲスト出演となったようです。「なんでシークレットにするんだよ! 名前出したほうが客入るし! なんなら行ったのに!」という人も多いようですが……僕はこの試み、嫌いじゃないです。フェスって「人で選ぶ」んじゃなくて、最終的には「器で選ぶ」ようになったら成功した証拠だと思うので……って話は置いておいて。残念ながら「Bury Me An Angel」も「Dead Inside」も観れませんでしたが、「Beast Of Man」の途中からなんとか会場入り。初のヨハンは……あれ、昔よりもデス声じゃん! いいじゃん!と自分の予想を裏切る仕上がり。後日、昨年のツアーのDVD+CDも購入しましたが、この20年近くでかなり鍛え上げられたんですね。納得。ラストの「Fields Of Desolation」、終盤のツインリードで思わず泣きそうに。ああ、早起きしてよかった……(いや、実際は早起きじゃないんだけど)。

OUTRAGE
久しぶりにライブで観るOUTRAGE。直近の新作『Raging Out』の出来が素晴らしかっただけにどうしても観たかったわけですが、オープニングから「My Final Day」「Madness」の連発にノックアウト。さらに新作から「Doomsday Machine」「Hammer Down and Go」と冒頭の2曲をやられて、勝手にガッツポーズ。「Death Trap」や「Under Control Of Law」といった初期の楽曲、現編成が復活して最初の1曲「Rise」と彼らが何者かを存分に理解できる選曲が続き、ラストは「Megalomania」でクライマックス。確かに短くて物足りなさはあったけど、代表曲&新曲を詰め込んだコンパクトな内容はフェスに最適だと思いました。いやぁ、良かった。

LOUDNESS
本当なら次のAPOCALYPTICAも観るつもりだったのですが、ここでBLACK EARTHのTシャツ買いに行ったり仕事をしたりと、いろいろ野暮用に。結局、ラストの「Nothing Elese Matters」の終盤を観たのみなので、レポートは割愛します。で、LOUDNESS。高崎晃さんが出てきてサウンドチェックをするのですが、すでにギターの音が他のバンドよりもデカイ(笑)。まぁ直前がAPOCALYPTICAだから余計にそう感じるのかもね……と思っていたら、オープニングのインストナンバー「Fire of Spirit」の時点で耳が……本当に音デカかった(苦笑)。さすがに昨日からの耳疲れもあったので、耳栓を使用してライブに。序盤は2000年代以降のモダンヘヴィネス系楽曲が並び、「The Sun Will Rise Again」「Metal Mad」といった比較的メロウな楽曲もあったのですが……後半の「Crazy Nights」「In The Mirror」「Crazy Doctor」「S.D.I.」といった80年代の楽曲とどうしても比較してしまい……リフは最近の楽曲もカッコ良いのに、メロが弱いんだよなと改めて感じてしまったわけです。まあこのメロが現代的と言われてしまったら返す言葉もないのですが、僕としてはやはり……うん。そこだけが本当に勿体ないと思うんです。あと、『LIGHTNING STRIKES』30周年のバックドロップを使ってるのに肝心の同作からの代表曲がなかったり、二井原さんのルックスが完全にMETALLICAのジェイムズになっていたりでいろいろ驚きました。

DEVIN TOWNSEND PROJECT
デヴィン・タウンゼンドを観るのは、たぶん90年代後半のSTRAPPING YOUNG LADだったかソロだったかで来たとき以来。だからほぼ20年ぶりでした。最近のアルバムもほとんど聴いてなかったんだけど、なるほど、こういう音なのね、と感心して観てました。かなりプログレッシヴメタルっぽい雰囲気で、デヴィンの声もかなりよく出ているし、キーボードの人以外みんなスキンヘッドなところ含め、いろいろ気になりました。昨年リリースされた最新作、聴いてみます。

BLACK STAR RIDERS
今年発売された3rdアルバム『HEAVY FIRE』もなかなか良かったし、そもそもTHE ALMIGHTYTHIN LIZZYも好きなので、ここは観ておかないと。リッキー・ウォリック(Vo, G)含むトリプルギター編成は見応えあるし、音はそれまでの出演バンドと比べれば軽いんだけど、今の自分の耳には優しい存在。リッキーの男臭いボーカル、スコット・ゴーハム(G)のソロプレイ含め、ブリティッシュ&アイリッシュハードロックの王道感が強く出ていて好印象でした。オリジナル曲に含めて、THIN LIZZY「The Boys Are Back In Town」のカバーも飛び出し、これもまったく違和感なし。そこに、真の意味でTHIN LIZZYを継承したことを強く感じました。もし今度単独来日したら、もっとじっくり観てみたい。そう素直に思えました。

CRADLE OF FILTH
昔から聴いてるのに、気づいたらライブを観るのは初めて? 自分でも意外でした。女性ボーカルも随所にフィーチャーした、シンフォニックなブラックメタルなんでしょうけど、前日のEMPERORとは完全なる別モノ。本人たちも「ブラックメタルというよりはエクストリームメタル」と言ってるようですし、現在は独自のスタイルを築き上げたってことなんでしょうね。ダニ・フィルス(Vo)の高音デスボイスは圧巻の一言で、「ああ、これ本当に自前で出してるんだ」と感心してしまいました。変な話ですが。選曲はリリースされたばかりのニューアルバム『CRYPTORIANA – THE SEDUCTIVENESS OF DECAY』からは1曲のみで、『NYMPHETAMINE』(2004年)からの曲多め。アルバムを全部聴いてるわけではないので知らない曲もあったものの、そのドラマチックな曲構成には完璧に惹きつけられました。これはぜひ単独でも観てみたいかも。

MESHUGGAH
もしかして彼らをライブで観るのって、2008年の『LOUD PARK 08』での初来日公演以来? っていうか、それ以降って来日してないですよね? 前回の来日からの9年間で新作、2枚しか出してないですし。その彼らも、45分のセットで7曲を披露……したのですが、不思議なことに、彼らの楽曲(主にギターの音)を聴いてると……眠くなるんですよね。いや、彼らのことは大好きなんですが、ずっと聴いてると寝落ちしそうになるという。そういえば、前回の来日公演でもたったまま寝そうになったわ……特にミドルテンポの楽曲に多いのですが、そやって周波数的なものが影響することってあるんでしょうか。たまたま自分の波長的に、彼らのギターサウンドがそこに合致してしまうとか。名前は出せませんけど、同系統のテンポ感&サウンドを持つ他のバンドのライブでも寝落ちしそうになったこと、何度もあるのですよ。これ、誰かに科学的検証をしてほしいです。と、ライブとは全然関係ない話になってしまいましたが、後半テンポアップしてからはまた目が覚め、彼らのライブにのめり込んでいったのでした……演奏は最高でした。文句なし。またすぐに来てください、マジで。今度は寝ないように頑張るので。

SABATON
2年前の『LOUD PARK 15』で初来日を果たした彼ら。大きさ含め完全に戦車そのもののドラムセット(戦車の上にドラムセットがある)や、古今東西の戦という戦を題材にした楽曲の数々、そしてカッコ良いんだけどどこかコミカルで親しみやすいルックスやパフォーマンス、今回も最高以外の何モノでもなかったです。前回からギタリストが1人交代していますが、基本やることは変わらず。終盤、最新アルバム『THE LAST STAND』収録曲で日本の戦を題材にした「Shiroyama」が披露され、『サイレントヒル』などのゲーム音楽を手がける作曲家・山岡晃さんがギターでゲスト参加。おそらくその場にいた多くのメタルファンが「誰?」と思ったでだろうリアクション、忘れません。そんなサプライズも含め、前回以上の盛り上がりを見せたSABATON。いい加減に単独来日を決めていただきたい。絶対に彼ら、“新世代のACCEPT”としてもっと人気を集めるはずだし、なんならメディアがもっと大々的に取り上げるべき。それくらいのことをしてほしいですよね、今後のためにも……。

GENE SIMMONS BAND
KISSのジーン・シモンズが初のソロツアーを開始すると聞いたときは、これまでに出した2枚のソロアルバムからの曲が半分、残りはKISSの自分ボーカルの曲なんだろうなと思っていたら、予想に反して“ほぼKISS”、あるいは“演奏のうまいメンバーを集めた、ひとりKISS”だったという(笑)。「Deuce」「Parasite」という初期KISSナンバー2連発にのけぞり、「I Love It Loud」で大合唱……のはずが、実はこの会場にいる大半のメタルキッズは、そこまでKISSを通ってないんだなということに気づくわけです。コーラス、ちょっと違うぞって……。まあそれは良しとして、その後も「Cold Gin」なんていうおなじみのジーン曲が続くのですが、驚いたのは「Do You Love Me」というポール・スタンレー曲や「Shout It Out Loud」みたいにポールとジーンが歌パートを分け合う曲まで披露されたこと。バンドメンバーが優秀なので、しっかりポール役もこなせるわけですね。後半は「ヘヴィメタルの前にKISSあり」とジーン自らの宣言にギョッとした「War Machine」(火吹きなし)や、最新アルバム『MONSTER』収録曲の「Wall Of Sound」といったレア曲も登場。『LOVE GUN』収録の「Got Love For Sale」も意外な選曲で驚かされました。「Watchin' You」「She」をライブで久々に聴けたのも、ファンとしては嬉しいかぎり。ラストはおなじみの「Rock And Roll All Nite」なのですが……ここでファンをステージに上げてお祭り騒ぎ。これ、先日のDURAN DURAN来日公演におけるCHICでも同じ場面に遭遇したのですが……盛り上げ役でステージに上がってる一般の皆さん、写メ撮りまくり(苦笑)。大スターと同じ舞台に立てる喜びは痛いほど理解できるのですが、演奏してるメンバーとツーショット撮影始めたりするの、はっきり言ってみっともないですよ。ケータイがなかった時代は、みんなもっと一緒に盛り上げることに徹していた記憶があるんですが……時代なんですかね。悪くは言いたくないんだけど、やっぱりあれだけは受け入れられないっていうか苦手です。というわけで、最後の最後で苦い気分でライブを見終えることに。

MICHAEL SCHENKER FEST
大好きなKISSのジーンをあんな気持ちで見終えるなんて。ここはもう、“神”に最後のひと盛り上げをしてもらうしかない。そんな気持ちでした。とはいえ、僕はそこまでシェンカーに思い入れがある人間ではなく、ちょっと前のエントリーでも書いたように、リアルタイムで聴き始めたのはMcAULEY SCHENKER GROUPから。代表作はそれなりに聴いてるし、代表曲はほぼ知ってる。だけど世代なのか、マイケル・シェンカーというギタリストにはそこまで惹かれなかったんですよね。僕よりもひとつ上の世代が熱心に聴いている印象。そもそも僕、ギター云々よりもやっぱりボーカルや曲が魅力的であることが大前提で、そこにすごいギタリストが参加してたら尚良しって人間なので。なんて予防線を張ってから話を進めますが……。

いや、すげえ良かった! ああ、神ってこういうことか、と初めて実感&納得しました。2曲目「Into The Arena」のプレイだけでもう圧巻……散々音源では聴いてきたこの曲も、生で観ると&聴くとまったく違う印象を受けるんだから不思議。この曲、こういう表情を持っていたのかって。ああ、これ好きだわ、このギターじゃなきゃダメだわ、って。もうね、この1曲だけでノックアウトでした。その後、ゲイリー・バーデンやグラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーが順番に出てくるのですが、ゲイリーはさておき(笑)、グラハムは無駄に声がデカイし、今年の12月で70歳だというのにあの声量&高音にはただただ驚くばかり。それに続くロビンもまた声が出ていて……この人、こんなに歌うまかったんだ、と見直しました。さらに圧巻だったのは「Save Yourself」。もともと大好きな曲なんですが、シェンカーのギターが泣きまくり(歌いまくり)のところを、それを邪魔せず、なおかつ自己主張するロビンのボーカルにうっとり。すげえです。

で、さらにさらに鳥肌ものだったのが、UFO「Rock Bottom」でのシェンカーのギターソロ。中盤に5分くらい弾きまくってたんだけど、もうね、ずっと聴いてたいと思った。ああ、やっぱりどんなアーティストも生で観ないと答え出せないな、って改めて実感させられました。この人は音源じゃなくて、ライブの人なんだね。20数年前にUFOで観たときは正直そこまで惹かれなかったんだけど(それもあって、以降そこまで熱心に聴いてこなかったんですが)、この日の彼は水を得た魚のように胸に突き刺さるフレーズを、次々に叩き込んでくるわけです。

この時点で終演予定の21:30をゆうに超えており、最後に全出演者がステージに揃って終わるかと思いきや、シェンカーの「One more?」の一言でダメ押しの「Doctor Doctor」! 結局2時間近いほぼフルスケールのショーを見せてくれたわけですよ。本当にありがたい!(セットリストには、さらに「Lights Out」も載っていたので、時間が許せばそれもあったのかも……ゴクリ)

こうして最後の最後、シェンカーに全部持っていかれた今年のラウパー。2日目はマイケル(・アモット)に始まりマイケル(・シェンカー)で終わった、なんとも清々しい1日でした。今年は『OZZFEST』も『KNOTFEST』もなさそうですし、5月に予定されていた『L.A. METAL SUMMIT in TOKYO』も中止になっちゃったしで、メタルファンにとってはなんだかなーな1年でしたが、僕自身はこの2日間ですべてが報われた気持ちです。確かに今年は1ステージ(3rdステージの「EXTREME STAGE」が)減ったため、出演者数は減ってしまいましたし、それなのに例年と同じチケット代はちょっと無理があるんじゃないの?という声も理解できます。でも、それでも元を取った!と思えるだけのパフォーマンスをたくさん観ることができたので、個人的には満足しております。

往年の大物がたくさん出てくれるのはありがたいですが、ニューカマーにも注目する機会を与えてほしいですし、もっと言えば日本のフェスなのに日本のバンドの扱いがあまりよろしくなかったりなど気になる点もたくさんあるのですが、もう12回もやったんだから、そろそろ変化が必要な気もします。そういう意味では、今回のシークレットアクトはその一環だったのかもしれませんね。もし来年も開催されるのでしたら、そのへんもっとテコ入れしていただきたいなと勝手に思っております。



▼MICHAEL SCHENKER『MICHAEL SCHENKER FEST LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』
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2017年2月25日 (土)

GRAHAM BONNET BAND『THE BOOK』(2016)

RAINBOWやMICHAEL SCHENKER GROUP、ALCATRAZZ、IMPELLITTERIといったバンドを渡り歩いてきた孤高のシンガー、グラハム・ボネット。彼が近年結成したGRAHAM BONNET BANDの新作として、2016年秋にリリースされたのが本作『THE BOOK』です。

今作は2枚組仕様で、ディスク1にはコンラド・ペシナート(G)、ベス・エイミー・へヴンストーン(B)、マーク・ゾンダー(Dr)、そしてALCATRAZZ時代の盟友ジミー・ワルドー(Key)という現時点での最強布陣で制作されたオリジナル曲11曲を収録。オープニングトラック「Into The Night」での「そうそう、これこれ! こんなグラハム・ボネットが聴きたかった!」と膝を叩きなるような様式美HR/HMに筆頭される、グラハムがこれまで携わってきたバンドのカラーが至るところに散りばめられた、聴き応えのある1枚に仕上がっています。

グラハムのボーカルからは衰えはそれほど感じられず、これが昨年12月に69歳になったばかりのジジイの歌声かよ!?とただ驚くばかり。そしてコンラド・ペシナートのギタープレイも適度にクラシカルで適度にテクニカル、何よりも耳に残るフレーズをたくさん用意してくれるので、親しみやすいプレイヤーではないかと思います。

いやぁ、それにしてもここまで好き放題やっておいて、単なるセルフパロディで終わってないのはさすがだと思います。どれも聴いたことがあるような錯覚に陥るほどに“グラハムらしさ”に満ち溢れている、だけど正真正銘の新曲なんだから。確かに2016年に新たに生み出すような音楽ではないのかもしれないし、80年代からまったく進化していないと言ったらその通りだとも思う。けれど、こういう音楽をここまでストレートに表現できる稀有な存在だけに、彼には無駄にモダンなことに手を出さず、このまま可能な限り自己流のHR/HMを表現していってほしいです。だって「Into The Night」や「Dead Man Walking」みたいな疾走メタルチューンを絶唱できる、70代に手が届くシンガーなんてそうはいないんだからさ。

そしてディスク2。これがある意味問題作であり、人によってはメインディスクになるのかな(苦笑)。こちらはグラハムが過去に携わってきたバンドやソロ時代のヒット曲をGRAHAM BONNET BANDでセルフカバーしたもの。RAINBOW「Eyes Of The World」から始まり「All Night Long」などの代表曲、そしてソロシングル「Night Games」、MSGからは「Assault Attack」「Dancer」など、ALCATRAZZは「Island In The Sun」「God Blessed Video」など1st〜3rdアルバムから、IMPELLITTERIは「Stand In Line」がピックアップされています。

どの曲も基本的なアレンジはそのまま、ボーカルも変に歌メロを崩すことなく、スタジオテイクでの歌唱を軸に歌っています。肝心の演奏もオリジナルに忠実なパートが多く、特にギターのコンラド・ペシナートはリッチー・ブラックモアからマイケル・シェンカー、イングヴェイ・マルムスティーン、スティーヴ・ヴァイ、クリス・インペリテリと、どいつもこいつもクセが強いギタリストなのにしっかり再現&自身の個性を表出させているんだから、さすがとしか言いようがありません。

グラハムのファンや彼が在籍した上記のバンドのファンはもちろんのこと、RAINBOWからの流れにある様式美HR/HMにこれから触れてみようという人にも入門編としてオススメしたい作品集。ディスク2のみならずディスク1もしっかり楽しめたら、あなたも今日から立派なメタラーです。そして、せっかくなので3月に控えたGRAHAM BONNET BAND&ALCATRAZZの来日公演にも足を運んでみてはどうでしょう。



▼GRAHAM BONNET BAND『THE BOOK』
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2003年9月14日 (日)

ANTHEM『HEAVY METAL ANTHEM』(2000)

メタル離れして久しいけど、そんな俺でもこの数年結構な頻度で聴いてるのがこのアルバム。いや、ベスト盤的内容ってのも大きいんだけど、なによりもその参加メンバーであったり、新しい解釈でプレイされた(特にギターね)楽曲の数々の素晴らしさに心打たれるわけで。今でもこういうタイプの音楽が楽しめるってことは、心底メタルを嫌いになれないってことなのか、それとも単に「楽しかった10代の頃」を懐かしんでるだけなのか‥‥。

日本が世界に誇る(と言い切っても過言ではない)パワーメタルバンドANTHEM。彼等は92年に解散してるわけですが(そのラストライヴとなった日清パワーステーションでの公演には自分も足を運びました)、その後各メンバーはアニメタルでANTHEM時代以上の成功を手中にしてしまったり、あるいは'80年代はライバルだったLOUDNESSに加入してしまったり等、とにかく誰ひとりとして「ANTHEMを引き継」ごうとしなかったわけです。俺ね、80年代の日本のヘヴィメタルバンド(所謂「ジャパメタ」バンド)の中で一番好きだったのが、このANTHEMだったんですよ。特にボーカルが坂本英三だった初期の3枚の頃ね。この頃への思い入れの強さはハンパじゃなかったですよ。その後、森川之雄という素晴らしい才能を迎えてリリースされた名盤の数々も捨てがたいんですが、やはり初期の野暮ったい程のパワーメタルが好きだったんですよ。ジャーマンメタルに通ずる野暮ったさ? ACCEPT辺りを彷彿させるね。ああいうのが格好良かったんですよ。

そんな彼等が00年、奇跡的な復活をするわけですよ。ま、最初はアルバム1枚のプロジェクトとしてですけどね。それがこの『HEAVY METAL ANTHEM』というアルバムでして。所謂企画モノとしてスタートしたんですが、企画モノ故の豪華さがとにかくスゴイわけで。

ベースは勿論この人、柴田直人。当たり前です、この人のバンドですから。IRON MAIDENでいうところのスティーヴ・ハリスですからね、全てにおいて。ドラムも同じく大内 'MAD' 貴雅。最近じゃTHE YELLOW MONKEYのヒーセのバンドでも叩いてますよね。ギターは末期ANTHEMを支えた若き才能(って俺と同い年だっけ?)、清水昭男。解散後はSHY BLUEってバンドやったり、TOKIOとかに曲書いたりして生計を立ててたようです。そしてシンガー‥‥これこそ夢のような組み合わせなわけでして‥‥RAINBOW等で活躍したHM/HR界の大御所、グラハム・ボネットなんですよ。これがどういう意味か判りますか?

勿論「HM/HR界の大御所が、日本の伝説的メタルバンドで歌う」という驚きもあるわけですが、それ以上に‥‥古いファンからすると‥‥ANTHEMの、そして柴田のルーツのひとつであるRAINBOW。その「オリジナルの血」が混入するわけですよ。元々後期ANTHEMの楽曲ってのは、森川という「和製グラハム」の歌を活かす為にワザと憧れのRAINBOW的スタイルを取っていたこともあるんですね。そう、意識的にルーツを表出させていたという。つまりですよ、そういう楽曲を本家本元が歌うわけですよ!? どういうことになるか判りますよね??

選曲はほぼ森川時代のグレイテストヒッツ的なもので、坂本時代が好きな俺としてはたった1曲(「Show Must Go On!」)しか選ばれていないことに不満を覚えたりもしたわけですが、やっぱりこの組み合わせでこの選曲、納得しなきゃなりませんよ、これ聴いちゃったらさ。ちなみにオリジナルの歌詞は殆どが日本語なわけですが、グラハムが歌うに当たって全て英語詞に直されてるので、洋楽メタルしかダメって人にもオススメです。

グラハムは終わったと言われて早10年以上。確かに80年代前半までの輝きや艶やかさは今の彼からは強く感じられません。しかし、このアルバムでのグラハムは最も得意とするジャンルの音楽を、最も得意とする歌い方で表現している。そりゃRAINBOW時代やMSG時代と比べれば劣るかもしれませんが、少なくともこの10数年の中では最も素晴らしい仕事をしてるんじゃないでしょうか? ま、その10数年まともに彼の仕事ぶりを追ってきたわけではないので、コアなファンから「全然ダメじゃんか!」と反論されてしまうと、ちょっと‥‥少なくとも俺はイケてると思うんだけど。

曲の素晴らしさは言うまでもなく。日本人らしいワビサビが感じられる繊細な様式美の世界観を、欧米人が力でねじ伏せるかのような表現をする。大味のパワーメタルのようで、実は奥が深い。坂本や森川が歌うANTHEMとも違う、ちょっとだけ「世界に肩を並べた」と錯覚してしまう1枚に仕上がってます。いや、これをこのまま海外に輸出しても全然大丈夫だと思うけど。言語の問題もないわけだし、音楽的にも需要があるはずだし。これ、このまま向こうでリリースすれば良かったのにね?

ま、結局このメンツではライヴを数回やったのみで終わり、柴田は再びバンドを本格的に再始動させることを考え、結果として柴田と清水に加え、坂本が復帰し、大内の代わりに元E.Z.O.~LOUDNESSの本間大嗣が加わった形でパーマネントな活動を再開するわけです。

海外のメタルは好きなのにジャパメタとか嫌ってる人、X JAPAN以降の日本のハードロックに興味を失ってしまった人、偏見捨てて聴いてみ。そんなの吹っ飛ぶから。「Gypsy Ways (Win, Lose Or Draw)」とか「Cryin' Heart」とか「Hunting Time」の素晴らしさに泣くからさ。けどね‥‥上記3曲に関しては、その後に必ずオリジナル版も聴いて欲しいんだな。森川による日本語版の方も。グラハム以上だからさ、全てにおいて。

 


▼ANTHEM『HEAVY METAL ANTHEM』
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