2009/03/22

This One's For Rock'n'Roll 〜HANOI ROCKS解散に寄せて

昨年10月に突如発表された、HANOI ROCKS解散。マイケル・モンローとアンディ・マッコイが、2人でやれることはやり尽くしたということで再解散となったわけです。2009年春に日本とフィンランドでライブをやって終了。最後にもう一度だけ彼らの勇姿を目にする機会がある。それだけで満足でした。

最初はラストツア—を全部追っかけようと思ってたんだよね。でも、仕事との兼ね合いもあって平日は関東圏以外はパスすることに。最終的には、当初ツアーファイナルとして発表された仙台公演を含む、3公演を観に行く予定でした。その後、追加公演として赤坂BLITZ公演が発表されて、仙台に行く理由がなくなり……そうこうしてるうちに、仕事絡みでRED WARRIORSとDIAMOND☆YUKAIのライブを観に行くことになり、いざ行く公演数を減らしてみたら、今度は「最後の最後だけでいいじゃん」と消極的な気持ちになって。結局、最後のBLITZしか観に行きませんでした。

僕がHANOI ROCKSを知った頃は、ちょうど「TWO STEPS FROM THE MOVE」がリリースされた直後。MTVなどの音楽ビデオを流す番組では「Up Around The Bend」のPVがよくかかっていました。でもその頃の自分はといえば、MOTLEY CRUEに興味を持ち始めた頃。結局、そのMOTLEY CRUEのヴィンス・ニールが運転する車が事故って、同乗してたラズルが死亡……僕がその魅力に気づく前に、HANOI ROCKSは解散してしまうわけです。僕が中学2年生の頃の話です。

高校に上がって、GUNS N'ROSESがデビュー。SKID ROWとかも出てきて、マイケル・モンローもシーンに復帰してきた。そして改めてHANOI ROCKSの音楽に触れていき、その魅力に完璧にハマってしまうのでした。

“再生”までの15年以上、マイケルのソロだったりDEMOLITION 23.だったり、いろんな形でマイケルのライブを観てきました。そして、その都度HANOI ROCKSのセルフカバーがあったり、元HANOI ROCKSのメンバー(サム・ヤッファやナスティ)との共演があって、「ああ、きっとHANOI ROCKSってこんな感じだったんだろうなぁ……」と物思いに耽ってみたり。再結成なんて敵わない夢だと思ってたなぁ。

結局、HANOI ROCKSは2001年に“再生”しました。同年夏の「SUMMER SONIC 01」、ギュウギュウに押されながらも前へ前へと進んでいき、次々に演奏される名曲の数々に泣きそうになったなぁ。確かにマイケルとアンディしか元メンバーはいなかったけど、二度と「HANOI ROCKSという名での活動」に立ち会えるとは思ってなかったら、それだけで満足だったんだよね。30歳になって、こんな場面に立ち会わせてもらえるなんてね。

それからの約8年間、本当にいい夢を見せてもらいました。MR.BIGがこないだ再結成を発表したとき、その記者会見に参加したのですが、彼らが自分たちの曲「Never Say Never」と今回の再結成を重ねていて、本当にそうだよなぁと実感したんです。「絶対にない」なんてことはない。そういう夢を見させ続けてくれたのが、21世紀のHANOI ROCKSだったんじゃないでしょうか。

3月16日、赤坂BLITZ。約2時間で30曲前後もの楽曲を演奏してくれたHANOI ROCKS。オープニングから「Tragedy」〜「Malibu Beach Nightmare」という往年のメドレーを彷彿とさせる選曲で、会場のファンをぶっ飛ばしてくれました。僕は壁に寄りかかって、彼らの姿を目に焼き続けました。次々に演奏される名曲を、一緒に口ずさみながら。

すごく潔い最後だったと思います。もちろん、この後にヘルシンキでの本当のラストライブが控えているから、そこまで悲壮感はなかっただろうけど、ぶっちゃけ悲壮感ってなに?と思わせるようなポジティブなライブだったと思います。それでこそHANOI ROCKSだと思うし、それでこそロックンロールだし、それでこそ“Rock Like Fuck”なんだと思う。

半年前にその知らせを知ったとき、肩をガックリと落とした自分だったけど、今は胸を張って、笑顔で彼らを見送ることができる。最後の最後まで、最高の夢を見させてくれてありがとう。でも、さよならは言わない。だって、「Never Say Never」……また2人が、コニー・ブルームとA.C.を連れてきて、なんならラクも呼び出して、“1回だけの復活”とか言って一緒にステージに立つかもしれないしね。そんなことを夢見て、気長に待つことにします。だって、そのほうが断然楽しいからね。



▼HANOI ROCKS「THIS ONE'S FOR ROCK'N'ROLL - THE BEST OF HANOI ROCKS 1980-2008」(amazon:日本盤UK盤

投稿: 2009 03 22 01:30 午前 [Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007/10/25

HANOI ROCKS@渋谷クラブクアトロ(2007.10.22)

2005年以来の来日となったHANOI ROCKS。今回は9月に発売された「再生」後3枚目のアルバム「STREET POETRY」を引っさげてのツアーとなりました。もっとも、これは先に出演が決定していた「LOUD PARK 07」のついでにやったような印象が強いですが……

そのせいか、東京公演はいつもよりもキャパの小さい渋谷クアトロで、しかも1公演のみ。ラウパーには行かないけど単独には行く!と意気込んでいたファンは多かったんじゃないでしょうか。結局、チケットは発売と同時に完売。むしろ、手に入らなかったファンのほうが多かったように思います。実はこの俺もチケットをゲットすることができず、いろいろ手を尽くして当日に行けることになったのでした。

そんなハノイの単独公演。すでにファンの間では「再生後で一番良い!」という呼び声も高い新作からのナンバーが中心のライブとなりました。最初に聴いたときから「絶対にオープニング曲だね」と思っていた、アルバム本編ラストのインスト曲「Fumblefoot And Busy Bee」からスタートしたこのライブ。実に10曲(ボートラ扱いの「Self Destruction Blues」を含めると11曲)ものナンバーが披露され、いかに彼らがこの新作に対して自信を持っているかが伺えます。もちろんそれだけじゃなく、再生後の「People Like Me」や「A Day Late, A Dollar Short」というライブでの定番曲も演奏され、結果アンコールを含む全24曲中14曲(再録バージョンの「Self Destruction Blues」を含めると15曲)が復活後の曲。その現役ぶりに驚かされます(ただ、今回は前作「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」からの曲は1曲もなし。大阪公演では「Back In Yer Face」が披露されたとのこと)。

'80年代の曲はいわゆる定番曲が多かったわけですが、そんな中でもひさしぶりにプレイされた「Back To Mystery City」には大興奮。イントロが鳴り響いた瞬間に大絶叫でしたね。恐らく復活後では初めてか、ほとんど演奏されてないように記憶してますが、どうなんでしょう?(少なくても日本では初なのでは?)やっぱり'80年代のラスト作「TWO STEPS FROM THE MOVE」が、現在のサウンドの指針になっているんでしょうね。パワフルでどこかマッチョな印象のある過去2作は(一面的にしろ)その影響を強く感じさせますし。だけど、ハノイはそれだけじゃない。それを体現したのが、ニューアルバムだったんじゃないでしょうか(そして、だからこそ多くのファンが「これを待ってた!」と言わんばかりに絶賛したんでしょうね)。

それにしても、本当に濃厚なライブでしたよ。正直なところ、ライブが終わったときに「これは確実に2時間以上やってるな?」と思ったんだけど、時計を観たらまだ20時40分だったんだよね……2時間もやってないのに、この濃さ。選曲もさることながら、ステージ上でのアクションやパフォーマンスにしてもまったく飽きさせないし、逆に今回はかなり狭い会場だったのでこれまでよりも制限を受けているはずなんですよ。でも、そう感じさせないカッコよさと説得力。さすがとしか言いようがないですわ。なんだかよくわからないけど、とりあえず土下座して「すみませんでした!」って謝りたくなったもん。

ホント、HANOI ROCKSがいまだに現在進行形のバンドだということが確認できた、見どころ満載のライブでした。これからツアーに参加するという名古屋&広島のファンは、下のセットリストを観ないで(というか、このレポートなんか読まずに)ライブに参加してほしいものです。スゴイよ、マジで。

<SETLIST>
01. Fumblefoot And Busy Bee
02. Hypermobile
03. Malibu Beach Nightmare
04. Street Poetry
05. Highwired
06. A Day Late, A Dollar Short
07. Bad News
08. Power Of Persuasion
09. Teenage Revolution
10. High School
11. Fashion
12. Transcendental Groove
13. Underwater World
14. Back To Mystery City
15. This One's For Rock N'Roll
16. Chyenne (Opening) 〜 Don't You Ever Leave Me
17. Tragedy
18. People Like Me
19. Boulevard Of Broken Dreams
20. Oriental Beat
--ENCORE--
21. Powertrip
22. Self Destruction Blues
23. Obscured
24. Up Around The Bend



▼HANOI ROCKS「STREET POETRY」(amazon:UK盤日本盤

投稿: 2007 10 25 12:10 午前 [2007年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/06/17

HANOI ROCKS『ANOTHER HOSTILE TAKEOVER』(2005)

 さて、狂乱のHANOI ROCKS来日ツアーから約1ヶ月が経ちましたが、世のロケンロー馬鹿の皆様如何お過ごしでしょうか?

 今年前半にリリースされた名作群の中でも、やはり個人的な思い入れでいったら一番の作品はこの再生HANOI ROCKSの2ndアルバムとなる(通算では6作目のオリジナル・フルアルバム)「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」リリースから早くも3ヶ月が経とうとしてます。このアルバム、リリース当時から気に入ってたのは当然ですが、実は聴き込めば聴き込む程にその魅力が増していくという、正しくスルメのような「噛めば噛む程味が出る」1枚なわけですよ。

 前作「TWELVE SHOTS ON THE ROCKS」は元々マイケル・モンローのソロアルバム用マテリアルを元に制作がスタートしていたため、アンディ・マッコイの曲(及びマイケル&アンディの共作曲)が少なく、結果として非常に「マイケルのソロに近い」作風となっていましたが、この新作では殆どの曲をマイケル&アンディの共作で手掛け、プロデュースも前作同様この2人(所謂「THE MUDDY TWINS」)が手掛けているんですね。

 さて、その新作の出来はというと‥‥

 これがもうね、改心の1作!‥‥とまではいかないものの、これはこれで大満足な1枚に仕上がってるんですよ。なんていうか、'80年代のHANOI ROCKSが持ち得た「B級臭」が前作以上に濃くなってるというか。いや、これは退化とかではなくて、深化と呼びたい。

 HANOI ROCKS最大の魅力って、パンクでもハードロックでもない、一種独特な音楽性じゃないですか。っていうのは言い過ぎ? そりゃルックスやファッションも当然魅力的ですよ。けど、彼等がここまでカルト的な人気を世界的に得られたのは、間違いなく楽曲によるものが大きいはずなんですよ。時代的影響なのか、ルーズなロックンロールのみならず、パンクやハードロック、更にはニューウェーブといった様々なジャンルを全て呑み込み、HANOI ROCKS(というか、アンディ・マッコイというソングライター)というフィルターを通すことで一種異様で独特なロックンロールに生まれ変わる。最初はルックスから彼等に入っていった俺が20年以上も彼等に接していられるのは、こういった楽曲によるものが大きいんですよ。

 HANOI解散後、アンディはいろいろやるも鳴かず飛ばず、フロントマンに恵まれない20年間だったといえます。一方のマイケルも過去の盟友と共にバンドやったり、アメリカで派手なロックンロール/ハードロックを体現していたものの、気づいたら地元・ヘルシンキに戻って再びB級っぽいパンクやってるし。結局この人達には似合わないんですよ、ハリウッド的な音楽は。

 紆余曲折あり、奇跡の再生(not「再結成」)を果たし、最初はライヴで唸らせて、続けてアルバムをリリース‥‥古くからのファンからは不評だった前作ですが、今度のアルバムはどうでしょう。俺、今度のアルバムの方が数百倍好きだよ、前作より。勿論前作も好きだけどさ、HANOI ROCKSとして考えると‥‥こっちの方が「らしい」よね、独自の「ユルさ」が復活してるし。

 勿論前作に入ってたようなタフでハードな曲もある。先行シングルとなった "Back In Yer Face" なんて正にそれだし。けど、アレンジ面含めて前作にはなかった要素もあって‥‥ヘンテコな展開するよね、途中で。コーラスも前作以上に「如何にも」な感じだし。"Talk To The Hand" なんてマイケルのソロ‥‥ていうか、JERUSALEM SLIM的な1曲だよね。でも、こうやって聴くと非常にHANOIっぽい。何でだろう?

 兎に角好きな曲が多い。最近俺がDJやる時には必ずかける "Love" とか、アンディのフラメンコ風ギターに思わず唸る "Eternal Optimist"、独特な泣きメロを持つ "You Make The Earth Move" や "No Compromise, No Regrets"(これのみマイケル&アンディじゃなか)、初の本格的レゲエ・ナンバー "Reggae Rocker"‥‥これを「昔のHANOIと違う」って切り捨てちゃうの? それ違うんじゃね? 明らかに「続いてる」じゃん、「TWO STEPS FROM THE MOVE」から‥‥これ、前作のレビューの時にも書いたけど、マイケルとアンディはただ単に再結成して過去の焼き直しをしたいわけじゃなくて、終った地点から続けたかったんじゃないかな、と。ま、こういう曲しか書けないんだと言い切ってしまえばそれまでだけど。でもね、やっぱりバンドとして「HANOI ROCKS」という重みのある看板を背負う以上、下手なことは出来ないじゃない。ファンも納得しないだろうし、単なる懐メロバンドだったら。

 年相応の成長と深みを見せつつも、それまでになかった要素も取り込む‥‥それすら必然なわけですよ、HANOI ROCKSという名前で活動する以上はね。俺は全肯定しますよ、2005年のHANOI ROCKSを。うだうだいう年寄り、臭食らえッスよ! ROCK LIKE FUCKッスよ!

 そして今夜も、アルバムは2巡、3巡と繰り返されるのです‥‥ホント、いいアルバムですよこれ。



▼HANOI ROCKS「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」
(amazon:日本盤UK盤

投稿: 2005 06 17 06:00 午前 [2005年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/28

HANOI ROCKS@クラブチッタ(5/22)

 てなわけで、昨日の続きを。

 HANOI ROCKSは今回、追加公演2本を含む合計10本のライヴを日本で行い、その殆どがソールドアウト、あるいはそれに近い状態だったようです。アルバム「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」がそんなに売れている、とは耳にしてなかっただけに、この状況は喜ぶべきものなはずなんですが‥‥やはりアルバムは売れて欲しいよね。前回の時は再生(復活)1発目ってことでご祝儀含め売れたってのもあったんだろうけど、旧来のファンはやはり「新しい音」を聴いて離れちゃったんでしょうね‥‥まぁいいや。そうやって過去に生きてればいいですよ。マイケルやアンディが「再生」という形を取りながらも、しっかり新しい曲を作っているという状況は、「過去の再生」ではなくて「終った時点からの再生」なわけですよ。俺、以前にも「とみ宮」で書いたかもしれないけど‥‥再生後の新曲群ってやはり「TWO STEPS FROM THE MOVE」(解散前最後のオリジナル・アルバム)の延長線上‥‥あそこからスタートしてるんですよね。恐らく多くの「旧来のファン」て、みんなそれ以前のアルバム‥‥所謂ユルユルだった初期〜中期の頃のイメージをそのまま引きずってるんじゃないかな、と。勿論、俺だってリアルタイムであの頃のライヴは生で観てないので、半ば憶測でモノ言ってるようなところはありますが‥‥まぁそういう人達と議論しても噛み合ないのも仕方ないかな、と。そういう意味も含めて、俺は「リアルタイムで知らない世代」「後追い世代」と呼ばれてもいいですよ。何ならその世代の代表になってやりますよ。ええ。

 ってヤケクソ気味に書いてみましたが、個人的に復活後の2枚、特に一番新しい「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」を高く評価してるだけに(どこからどう聴いても、前作以上に濃い「マイケル&アンディのアルバム」じゃないか!)、不平不満を垂れる旧来のファンを目にする度に、憤りを感じるんですよ‥‥

 とまぁ、アルバムについてはまた後日語るとして、今日は前回のSHIBUYA-AX公演から約1週間後に行われた川崎クラブチッタ公演の感想を書いてみたいと思います。

 とはいっても、基本的には前回と同じようなセットリスト&構成なので、特筆すべき点も少ないわけですが(えー)。あ、でもステージ上のフロント4人の絡みは、AXの時よりもスムーズになってましたね。だいぶ小慣れてきた印象。AXでは終始笑顔だったマイケルも、この日は笑顔少なめ。だからといって決して怒っているわけではなく、愛想は非常にいいわけですよ。冗談も沢山飛ばしてたし、相変わらず各メンバー間での耳打ち&互いに笑顔は多々みられたし。単純にツアー終盤ってことで、疲れがピークに達してたのかな、と。そんな気がしました。

 前回との違いを簡単に挙げていくと、まずライヴ開始時に楽器隊4人が軽くブルーズのジャムセッションを演奏してライヴスタートした点。凄く自由な感じがしましたね。そんな中に派手なマイケルが登場、「もっとロックンロールしろよ!」的煽りコメントをした後に激しい "Back In Yer Face" に突入という、おおっ!というようなスタートの仕方でした。

 選曲的にはAXのセットリストから "You Make The Earth Move" がカットされ、なんと "Underwater World" が追加されてました。あ、アンコールも1曲("Motorvatin'")がカットされてたか。さすがに疲れてきたのかもね。残念。

 終盤、何の曲の時だったか忘れたけど‥‥マイケルの右肘の辺りが真っ赤になってるんですよ、気づいたら。で、激しく動く度にその赤いのがどんどん広がっていって‥‥どうやら肘を切ってしまったようで、血が流れてたんですよね。それが更に汗で流れ広がっていって‥‥お客がダイブとかして血流すならまだしも、ステージ上のアーティストが血だらけになるのは久し振りに観た気が。しかもそれがマイケル・モンローだっていうんだからねぇ。なんだか最後までドキドキしながら見守ってましたよ。

 本編が終って一度引っ込み、アンコールで戻って来た際にアンディが「マイケルが深刻な怪我をして‥‥」みたいなコメントをした後に、当の本人が元気に戻ってきて、「大丈夫、大丈夫!」って元気に振る舞って。その時は長袖の上着を着てたから気づかなかったけど、途中でそれを脱いだ時に‥‥肘にはバンドエイドが貼られてました‥‥なんだ、その程度の切り傷か。ちょっとホッとした。けどそれも、ライヴが進むにつれて汗で剥がれてきてたんだけど。よくよくみたら、バンドエイドの内側も真っ赤でしたけどね‥‥マイケル‥‥(涙目)

 そんなこともあってアンコールが1曲削られたのかどうかは判りませんが、この日のアンコールはちょっとスペシャルな感じになってまして。2度目のアンコールの時にマイケル、いきなりドラムセットに座って、ドラムソロを披露したんですよ。これがなかなか上手くて。って思えば'80年代の時もラズルがボーカルでマイケルがドラム叩いてRAMONESのカバーとかやってたしね。そりゃ上手いはずだわ。

 んで当のドラマー、ラクがマイケルに耳打ちされ、ビール片手にステージ中央へ。そしたらいきなり始まったのが‥‥ "Taxi Driver" ! そう、マイケルがドラム叩いて、ラクがボーカルという変則的なお遊びがスタートしちゃったんですよ。普段ラクはコーラス取ってないんで判らなかったんですが、歌もなかなかなもんでしたよ。間奏でのシャウトも立派なもんでしたし。ワンコーラス見事に歌い切って、途中でドラムをマイケルから交代し、2コーラス目からは通常通りの編成に戻りました。そこでマイケルの歌になるわけですが‥‥改めて、このシンガーの特異性というか、カリスマ的なものをまざまざと見せつけられたというか、再確認させられましたね。いやー、やっぱりこの男は特別だわ。一生敵わないと思ったもん、当たり前の話だけど。

 最後は前回同様、STOOGESの "I Feel Alright"。またマイケルは左右のスピーカーによじり昇ってましたよ、怪我してるにも関わらず‥‥ホント、一切手を抜かない男だわ。


 てなわけで、今回のツアーを2本観たわけですが。改めて思うのは、現在のこの5人での新生ハノイは見応えがある、非常にカッコいいロックンロールバンドになってるな、ということ。もはや'80年代のオリジナル編成と比べる気にもならないし(だって本人達が「再結成」ではなくて「再生」と言ってる時点で、別物になるのは仕方ないわけだし)、あの頃の曲にしても「過去の再現」ではなくて、あくまで「今の音」として鳴らされてるんだな、と思うんですよ。

 面白いのは、新作と同じくらい多く「TWO STEPS FROM THE MOVE」からの曲が沢山(合計6曲も)披露されたこと。再生後の曲と合わせると、チッタ公演の全22曲中15曲が「TWO STEPS FROM THE MOVE」以降の3枚からなんですよね。要するに、今のハノイはあのアルバムの音を基盤としてるんだな、と。そういう意味では、この編成は間違ってないと思うし、むしろこのままガンガン活動を続けてって欲しいな、と思うわけですよ。

 コニー・ブルームは元々ソロや他所のバンドで活動してた人なので、今後どれだけハノイに残るのか気になるところですが、やはり今後はコニーが書いた曲をマイケルが歌うってのもありかもしれないし(まぁ可能性としては低いだろうけど)、逆にマイケル&アンディがコニーのプレイを上手く生かした新曲を書くかもしれない。可能性はゼロではないですよね。今後のシングルにそういった新曲が入るかもしれないし‥‥

 次にハノイが観れるのは何時になるのか‥‥サマソニでの再来日があるのか、はたまた次のアルバムが出るまで、また2〜3年来ないのか。とにかく言えることは、今回のツアーは今年を代表するライヴのひとつに入るな、というのと、やっぱり俺、ロックンロールが大好きだな、ってこと。まだまだいきますよ、俺も、そしてハノイもね。


 [setlist]
  01. Back In Yer Face
  02. High School
  03. Better High
  04. Talk To The Hand
  05. Bad News
  06. Underwater World
  07. A Day Late, A Dollar Short
  08. I Can't Get It
  09. Malibu Beach Nightmare
  10. Eternal Optimist
  11. Love
  12. Cheyenne
  13. Don't You Ever Leave Me
  14. Obscured
  15. Delirious
  16. Tragedy
  17. Up Around The Bend
 --ENCORE1--
  18. Boulevard Of Broken Dreams
  19. People Like Me
  20. Oriental Beat
 --ENCORE2--
  21. Taxi Driver
  22. I Feel Alright



▼HANOI ROCKS「TWO STEPS FROM THE MOVE」(amazon

投稿: 2005 05 28 01:07 午前 [2005年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/27

HANOI ROCKS@SHIBUYA-AX(5/16)

 HANOI ROCKS再生後、4度目の来日になりますか‥‥2002年夏のサマソニ、2003年初頭のジャパンツアー、そして同年秋の武道館でのイベントを含むショートツアー。思えば短い期間でこんなにも来てたんですね。俺は3回目以外は全部観てるんですが(といっても2003年初頭のツアーは1公演のみ、しかも椅子席のホール公演でしたけど)、再生後のハノイ‥‥というかマイケル・モンローは常に「怒ってる」というイメージがあるんだよね。いや、「キレてる」というか‥‥ホントにキレてる時もあるんだろうけど、中にはそれがポーズ‥‥といったら語弊があるか‥‥ひとつのステージスタイルとしてそうなってしまう時もあるのかなぁ、と。けど‥‥'90年4月のソロツアーで来日した時に初めてマイケルを生で観て(あの時は元同僚のナスティが飛び入りしたんだっけ)‥‥あれ以降、常に「怒ってる」イメージがずっとあるんだよね。笑顔でおちゃらけるマイケルって、ハノイ時代の映像以外であんまり観た記憶が‥‥ないような‥‥いやあるんだろうけど全然記憶に残ってない‥‥それくらい、マイケルには硬派なイメージがあってさ。

 ところがね。今回のツアーの内2本を観る機会があって。ツアー序盤のSHIBUYA-AX公演(5/16)と、ツアー後半のクラブチッタ公演(5/22)。今日はその中からSHIBUYA-AX公演についての感想を書いてみたいと思います。

 でもよくよく考えてみたら‥‥大阪での2公演からツアーが始まり、そのままAXで2公演‥‥ツアー10公演中の4公演目だから序盤というよりは中盤なんだね。しかも4連続公演のラスト。絶対にヘロヘロでもおかしくないはずなのに‥‥

 とにかく、若々しい。前回観たのがホールで、今回がクラブクラスだからっていうイメージの違いも大きいんだろうけど、それ以上にメンバーが2人入れ替わったことで、何だか更にフレッシュになったような気がするのね。でも実際には若いメンバーじゃないんだけど。日本ではTHE WiLDHEARTSのジンジャーが一時期やってたバンド「SiLVER GiNGER 5」のツアーに参加してたことで知られる、元ELECTRIC BOYSのコニー・ブルーム(Gt。元々はVo/Gt)。そしてコニーと同じくELECTRIC BOYSのベーシストだったアンディ・クリステル(A.C.)という、見た目にもプレイにも存在感があるメンバーが加わったことで、以前のようは「見た目ハードロックバンド」的なイメージから一新、ドレッドヘアーとラーメンマン頭という、どことなくパンキッシュなイメージが強まったような。ま、ドラムのラクは相変わらずLAメタル的なグッドルッキン・ガイでしたが。

 前回と同様、クラシカルなインストでメンバーが入場。ラクは前観た時と全く同じくドラムスティックを使ってバイオリンを弾く真似をしてるし。その後、フロント4人が登場。アンディ・マッコイは普通に歩いてる‥‥足の具合はだいぶ良くなったようでひと安心。コニーは‥‥前にSG5で観た時より更に派手になってるなぁ。A.C.は初めて観るけど、厳ついんだか可愛いんだかよく判らん。そして最後にマイケル‥‥あんたが一番派手!

 序盤は新作「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」からの曲を中心に、そこに往年の "High School"、"I Can't Get It" といった曲を挿入。前作からもアンディっぽい "Bad News" や "A Day Late, A Dollar Short" 辺りが披露されてました。個人的にはひたすらヘヴィな "Talk To The Hand"、ブルージーなジャムセッション風なイメージの強い "Bad News" 辺りが前半のハイライトかな。あ、勿論'80年代のナンバーを除いてね('80年代の曲は何やっても異常に盛り上がるしな)。

 ここで、最初の話に戻るんだけど‥‥この日のマイケル、兎に角機嫌がいいのよ。まず、ライヴ中何度も笑顔を見せるわけ。それと‥‥以前にはあまり気にしてなかったような行為がいちいち印象に残るわけ。演奏中、他のメンバーに何か耳打ちしてお互い笑い合ってたり。特にアンディとマイケルがライヴ中、ひそひそ耳打ちしてふたりして笑ってるんだよ! 解散後の冷戦状態を思えば、あり得ない話なわけですよ! ちょっとね、その光景を目の当たりにしただけで俺、涙が出そうになったもん。んでしまいにゃさぁ、マイケルがアンディの頬にキスとかしちゃうんですよ! あれにはビックリした。マイケル、ホントこの日は上機嫌。

 演奏は文句なしでしょう。以前は全然目立ってなかったベーシストともうひとりのギタリストに替わって、コニーもA.C.も見た目以上に「音」でも勝負できるミュージシャンなわけですよ。ステージを右に左にと動き回って客を上手く煽ったり、時にマイケルと、時にアンディとマイクを分け合ってコーラスしたり(そう、ドラマー以外は全員コーラス取ってたよ今回。しかもコニーなんて元々シンガーだし、上手いわけですよ)。あとギターソロもアンディが目立つパート、コニーが目立つパートが半々ずつといった印象かな。いや、若干アンディの方が上かも。でも、どっちかに偏ってるといった感じではなく、ちゃんと「バンド」として機能してるように感じられました。

 キース・リチャーズ並みのしゃがれ声でアンディが歌う "Cheyenne" のあのフレーズの後、"Don't You Ever Leave Me" で一度泣いた後、後半戦に突入。前作からの2連発("Obscured"、"Delirious")、往年の "Tragedy" 〜 "Up Around The Bend" で本編終了。凄くいい感じでしたよ。

 アンコールでは "Boulevard Of Broken Dreams" という、俺が大好きな曲もやってくれ、更に再生を声高に宣言した "People Like Me" でレゲエっぽいパートも挿入してメンバー紹介したり、とにかく前のメンバーの時にはなかったような自由なイメージ。何だかハノイを観てるようだけど全然違うバンドを観てるみたい。でも間違いなくハノイなんだけどね。1回目のアンコールは懐かしの "Oriental Beat" で終了。

 2度目のアンコールは凄いことになってました。まず "Motorvatin'"。ギターソロ後にマイケルの短いハーモニカソロがあるんだけど、どうもマイケルそれを忘れてたらしく、直前になってドラムライザー(ドラムの乗ってる台)に置いてあるハーモニカを物色し始めて‥‥必要なキーのハープがなかなか見つからなかったらしく、そのままハープソロなしで歌に‥‥オイオイ。けど、それでも別にキレてマイクスタンドを投げまくったりマイクを床に叩き付けるようなこともせず(思えば今回は全然やらなかったね。アクションとして振り回したりはしてたけど。1回振り回したのを投げたんだけど、それがA.C.の方に飛んでってあわや!といった感じになって、お互いビックリした顔で見つめ合ってたのが印象的でした)、とにかく「陽」なマイケル・モンロー‥‥そう、'80年代のマイケルに戻ったかのような感じ。

 "Taxi Driver" で途中ジャムっぽくなってフロント4人がステージ中央のモニター上に腰掛けてギター×2、ベース、ハーモニカでセッションぽいことやったりして、これがまたかっけーわけですよ。これも前にはなかった要素だね。大好きな曲だけに、今回も聴けて嬉しかったよ。

 で、最後の最後に何をやるんだろう‥‥と思ったら‥‥アンディがライヴ盤で耳慣れた「あの」フレーズを‥‥ヤバッ、聴いた瞬間鳥肌立った! そうですよ、最後の最後に、イギー・ポップ率いるTHE STOOGESの名曲 "I Feel Alright (1970)" をやってしまったんですよ!!!!! 俺にとってのロック・ヒーロー‥‥イギーとマイケル。ハノイから入って、彼等がカバーしてたことでイギーやTHE STOOGESを知るわけですよ。前のツアーの時にも終盤の公演でやってたようですが、まさか今回のツアーでは毎回最後はこれだなんて知らなかったもんだから‥‥興奮、興奮、大興奮。真ん中よりちょい前寄りで観てた俺も、さすがにこの曲の時にはコニー側からマイケルの経ってる中央より、相当前‥‥多分3〜4列目?まで飛び込んでっちゃったもんなぁ。客とぶつかったり上から人が流れてきたり、とにかくグチャグチャですよ!

 ホント、この時だけ記憶がすっぽり抜けてるもん。意外と冷静に観れてたはずなのに、最後の数分だけ‥‥ハノイ聴き始めた中学の頃にまで逆戻りですよ。20年くらいタイムスリップしちゃいましたよ。いやー、タチの悪い大人だ。だってライヴ後、気づいたら口の中、血だらけだったもんな。ぶつかったのか殴られたのか、はたまた自分で噛んでしまったのか‥‥全然記憶なし。つーか血の味に気づくまでも随分時間がかかったわけで、痛みとかもそれまで全然なかった(気づかなかった)しな。バカだなー俺。

 ‥‥と、最後の最後で我を忘れる大失態を犯しつつも、ホント最初から最後まで楽しめる110分でしたよ。サマソニでの狂乱程ではないにしても(あれはまた特別な瞬間だったしな)、客も良い意味で「みんなで楽しもう!」的な朗らかな印象だったような。ま、俺がいた周りだけかな。実際、最後に最前近くまで行ったらそんな感じではなかったようだったし‥‥

 てなわけで、チッタ公演についてはまた明日書きます。いやー今回のツアー、ハズレなしとみた!


 [setlist]
  01. Back In Yer Face
  02. High School
  03. Better High
  04. Talk To The Hand
  05. Bad News
  06. You Make The Earth Move
  07. A Day Late, A Dollar Short
  08. I Can't Get It
  09. Malibu Beach Nightmare
  10. Eternal Optimist
  11. Love
  12. Cheyenne
  13. Don't You Ever Leave Me
  14. Obscured
  15. Delirious
  16. Tragedy
  17. Up Around The Bend
 --ENCORE1--
  18. Boulevard Of Broken Dreams
  19. People Like Me
  20. Oriental Beat
 --ENCORE2--
  21. Motorvatin'
  22. Taxi Driver
  23. I Feel Alright



▼HANOI ROCKS「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」(amazon

投稿: 2005 05 27 12:02 午前 [2005年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/03/22

HANOI ROCKS『BACK IN YER FACE EP』(2005)

 いよいよHANOI ROCKSが動き出します。2002年に再生され、春にシングル "People Like Me" が地元フィンランドでリリースされ(この時はわざわざフィンランドから取り寄せたもんなぁ)、夏には「SUMMER SONIC」で18年振り(!)の来日を果たし、同年末には再生第一弾アルバム「TWELVE SHOTS ON THE ROCKS」がリリースされ、翌2003年2月には単独再来日が実現。更に同年秋にもイベントのためまた来日‥‥とにかく復活‥‥いや再生か‥‥後のHANOI ROCKSの活動のスムーズさには目を見張るものがありました。だって、あれだけ犬猿の仲って言われたマイケル・モンローとアンディ・マッコイが、仲良く活動してるんだもん‥‥今までの18年は何だったんだよ!?って思うわな普通。ナスティ・スーサイドやサム・ヤッファとは解散後にマイケルのソロやDEMOLITION 23.なるパンクバンドで一緒に活動してたものの、それは決して『HANOI ROCKS』ではなかったわけで‥‥要するに、メインソングライターでありリーダーであったアンディがいなければ何の意味もないわけですよ。また逆に、アンディひとりで他の人間を集めて『HANOI ROCKS』を名乗ったとしても、それは決して我々がよく知る『HANOI ROCKS』ではないわけですよ。じゃあアンディとマイケルさえいればそれは『HANOI ROCKS』なのか‥‥その疑問/問いに答えるべく、彼等はこの数年格闘し続けたのかもしれません。

 2004年は静かに時が過ぎました。アンディの足の具合もあっただろうし、脱退したギターやベースの補充もあったでしょう。けど実際にはマイケルとアンディが再び一緒に曲を書き始め、レコーディングに突入してたんですね。

 2005年、再生第二弾アルバムとなる「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」からの先行シングルとなる "Back In Yer Face" がここ日本でリリースされました。収録されているのは3曲。内2曲はアルバムにも収録される予定の "Back In Yer Face" と "Better High"、そしてアルバム未収録の "Keep Our Fire Burning"。全てマイケル&アンディによる楽曲です。

 前作「TWELVE SHOTS〜」の楽曲は当初マイケルのソロアルバム用に用意されていた楽曲がメインとなっている為、クレジットの大半はマイケルが中心となっています。マイケル&アンディによる楽曲は数曲に留まったためか、また作風も以前のようなラフさが薄らいだ硬質なサウンドだったこともあり、どことなくマイケルのソロアルバムにアンディがゲスト参加したかのような印象が若干ありました。勿論、あれを『HANOI ROCKSの新作!』と言い切ることもできたし、実際ライヴを観た後なら間違いなくあれは『HANOI ROCKSの新作』と言い切れたわけです。が‥‥今となってはやはり歯痒さが残る作品だったと言わざるを得ません。

 そこで今回の新曲3曲。基本的には前作の延長線上にある作風と言えるでしょう。タイトルトラックの "Back In Yer Face" はHANOIというよりはマイケルのソロ曲に近い印象を受けます。が、所々にソロ曲にはなかった要素が見受けられます。きらびやかなポップさとでもいいましょうか‥‥恐らくこのセンスがアンディによるものなのかもしれませんね。また風変わりなアレンジ&コーラスも取り込まれていて、一筋縄ではいかない感じが過去のHANOIと共通するんじゃないでしょうか。

 "Better High" も如何にもアンディ・マッコイなコーラスからスタートするメロウなロックンロールで、これぞ正にHANOI ROCKS!といった感じじゃないでしょうか。音の質感は現代的なんですが、メロディやちょっとしたアレンジのアイディアには過去のHANOIのそれが見受けられ、前作以上に『HANOI ROCKSらしさ』が色濃く表れているんじゃないかな? これはアルバムも期待できそうですね。

 そして‥‥"Keep Our Fire Burning"。この曲のみちょっと別の括りで語った方がよさそうですね。この曲、1983年の楽曲で、マイケル&アンディが日本の本田恭章に提供した曲のセルフ・カバーなんですね。俺、この曲の存在は知らなかったんですが‥‥本田恭章なんて、今の10代〜20代前半の子達は知ってるのかね? 30代以上の皆さんは確実に知ってるかと思いますので説明は要らないと思いますが‥‥この曲のみ、ホントに懐かしい香りを放ってるんですよ。これぞHANOI ROCKS!みたいな。サウンドプロダクションこそ2005年ですが、これをもっとラフな音で演奏したら、間違いなく初期HANOIなんですよね。そんな曲。うわーこれアルバムに入れないんだ、勿体ない‥‥まぁこれだけ浮きそうな気もしますけどね。とにかく良い曲。これ1曲の為だけにこのシングル買うべきですよ。

 この3曲を聴いちゃうと、ホント楽しみで仕方ないんだよな、今度のアルバム‥‥前評判もかなり良いみたいだし、まぁここ最近のマイケルのソロもかなり良い出来だったし、アンディも本気度がかなり高まってるようだし、上手く化学反応してくれてると嬉しいよ。しかももう一人のギタリストとして加入したのがコニー・ブルーム(THE WiLDHEARTSのジンジャーのソロバンド、SiLVER GiNGER 5のギタリスト)なんでしょ。彼がどの程度アルバム作りに貢献してるのかは判らないけど、この辺も期待できそうだしね。

 いやー、シングル収録のたった3曲だけでここまで書けるんだからなぁ。アルバムになったらどれだけ長い絶賛文になるんでしょうねぇ‥‥ちょっと怖いよ。



▼HANOI ROCKS「BACK IN YER FACE」(amazon

投稿: 2005 03 22 12:00 午前 [2005年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/03/17

まずはこれ買ってみな!

ハノイ・ロックス、6枚組ボックス・セットをリリース!(CDJournal.com)

 以前フィンランドでリリースされていたボックスとは全くの別物。つーかこれ、既出アルバムをまとめたものなので、既に持っている人には必要ないものかも。

 内容は、彼等が一度解散する前までにリリースされた6枚の公式アルバム‥‥つまり「白夜のバイオレンス」(1st)、「ORIENTAL BEAT」(2nd)、「SELF DESTRUCTION BLUES」(シングル・オンリー曲や当時の未発表曲を集めた編集盤。正式な3rdではないです)、「BACK TO MYSTERY CITY」(3rd)、「ALL THOSE WASTED YEARS...」(ライヴ盤)、「TWO STEPS FROM THE MOVE」(4th。メジャー第1弾でもあり、ラスト作でもある)の6枚をひとまとめにしたボックス。間もなくリリースされる新作で彼等に興味を持った人、まだ初期の曲はベスト盤とかでしか聴いたことない人にはうってつけのボックスじゃないかな? ちなみにAmazonでも4,000円ちょっとですしね。

 ホントは日本盤で再発して欲しいんだけど‥‥いろいろ権利関係が複雑なんだよね、確かこの頃のハノイって。今はほら、海外では「Sanctuary Records」が権利を持ってるようだけど(日本だとBMGになるのかな)、日本は現ユニバーサル(旧・日本フォノグラム)が全音源をリリースしてたからね。海外ではソニーへメジャー移籍した後の「TWO STEPS FROM THE MOVE」ですら。

 現在ハノイの初期音源で、店頭で見かける日本盤って1stと「TWO STEPS〜」、そして幾つかのベスト盤くらいかな‥‥ホント勿体ない。前回の復活作及びその来日の際に再発されると思ってたんだけど、思ってた以上に厄介みたいですね‥‥残念。



▼HANOI ROCKS「LIGHTNING BAR BLUES : THE ALBUMS」(amazon

投稿: 2005 03 17 08:24 午後 [Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/05

HANOI ROCKS、再び。

 2002年春、地元フィンランドでシングル「PEOPLE LIKE ME」をリリースし、完全に復活(いや、『再生』か)を果たしたHANOI ROCKS。同年夏、「SUMMER SONIC '02」では唯一の入場制限を巻き起こした、あの伝説的なパフォーマンス。俺も今でも忘れられずにいます。

 その後、同年12月に日本でも復活第1弾アルバム「TWELVE SHOTS ON THE ROCKS」を発表し、翌2003年2月には単独来日も果たし、更に同年10月にはイベント出演の為再来日も果たし、精力的に活動してきました。

 その後、ギタリストのコステロが脱退し、行く先が心配された彼等。アメリカでも無事アルバムがリリースされ、USツアーも計画されていたようですが‥‥

 2004年は大きな動きもなく、HANOIにとっては静かな1年でしが。が‥‥ただジッとしてられるようなオッサン達じゃないわな。2005年のためにいろいろと準備をしとったようですよ!

ハノイ・ロックス、復活第2弾アルバム完成!!(CDJournal.com)

 きましたきました、3月9日に先行シングル、3月24日にアルバム「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」リリース決定ですよ!!!

 が、しかし! ビックリしたことが、ひとつ。昨年のインタビュー等で、新ギタリストは「ステーヴ・クラッソンに決まった」とマイケル・モンローがおっしゃっていたんですが‥‥長期間かけた嘘かよ!!! んで、ホントの新メンバーは、最初からの噂通り、コニー・ブルーム(元ELECTRIC BOYS)。THE WiLDHEARTSのジンジャー率いる別バンド、SiLVER GiNGER 5のギタリスト/シンガーとしても一部でお馴染みの人。にしても‥‥あんなブルージーでメタリックなギタリストがHANOIに入るなんて‥‥最初から絶対に合わないと思ってたんですが‥‥しかもコニー、めっちゃソロイストじゃんか、ジミヘン的な。合うのか、アンディ・マッコイと!? ま、既にレコーディングは一緒に済ませたんだろうから、大丈夫なんだろうけどさ‥‥にしてもなぁ‥‥まぁ、歌(コーラス)に関しては全然問題ないか。逆にマイケルよりも上手いだろうしな(コラコラ)。

 更に更に。アルバムの後には単独来日も正式発表されちゃってます!

HANOI ROCKS JAPAN TOUR 2005(Creativeman)

 全国8ヵ所、8公演。関東はSHIBUYA-AXと川崎クラブチッタ! 両方行きたい! 少なくともチッタは行く! つーか、個人的には前日のZepp Sendaiから追いかけたいくらいだ!!

 今回は大阪、東京、長野、名古屋、仙台、川崎、広島、福岡と、かなり満遍なく回ってくれるので(あとは北海道だけだな‥‥)、機会があったら是非観に行ってくださいよ! とにかく、下手なパンクバンド観るよりも全然パンクだし、ルックス最高だし、曲も最高だし、ステージパフォーマンスも史上最強だし! これ観逃したら絶対に後悔するから!!!

 まずは‥‥3月のアルバムに大期待だな。今回は最初っからアンディ&マイケルで曲作ってるからな(前作は元々、マイケルのソロアルバムからスタートしてるので、アンディの曲や共作が少ない)。コニーも曲作りに参加してるんかどうか知らないけど‥‥何でもいいから早く聴かせてくださいよ!!!!!


▼HANOI ROCKS「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」(3/24リリース予定)(amazon

投稿: 2005 02 05 02:00 午前 [Hanoi Rocks] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2004/10/16

とみぃ洋楽100番勝負(58)

●第58回:「Dead, Jail Or Rock'n'Roll」 MICHAEL MONROE ('89)

 でさ。ハノイとかMOTT THE HOOPLEとか、そういったバンドばかり追ってても結局は現存しない、解散したバンドなんですよね。リアルじゃない。いや、その音そのものは「リアル」以外の何ものでもないけど、'80年代後半に10代後半を過ごす自分にとっては、エアロの「PUMP」やモトリーの「DR.FEELGOOD」、そしてガンズの「APPETITE FOR DESTRUCTION」やストーンズの「STEEL WHEELS」といったアルバムの方が、ずっとずっとリアルに響いたんですよ。何故か。それは彼等が今もなお自分が生きる瞬間と同じ時間を共有しながら活動し続けているから。そんな中からこれらの名作を出してくれたから。

 でも、元ハノイ組だって黙っちゃいない。'85年の解散後、紆余曲折ありながらも一番最初に力強く雄叫びを挙げたのがマイケル・モンローだったわけ。しかもハノイ時代よりも強靭なシャウトで。

 もうさ、タイトルが全てじゃない? のたれ死ぬか、投獄されるか、ロックンロールするか‥‥三択ですよ、三択。どれも茨の道なのですよ、当時のマイケルにとって。けど、実質一択だよね‥‥だって、どう考えたってロックンロールしかないじゃん。愚問なのよ。それを判っていながら、敢えてシャウトする。マイケル・モンロー版 "It's Only Rock'n'Roll" なんですよ、これは。

 そして‥‥俺のテーマ曲でもあるんですけどね。この曲を初めて聴いた時の衝撃といったら‥‥エアロもモトリーもガンズも、もうどうでもいいや!ってくらいにガッツポーズ取りましたもん、俺。そしてPVではそのガンズのアクセル・ローズがゲスト出演。一緒にステージで歌ってますからね。

 時代遅れでも全然構いませんよ‥‥やっぱり33才の俺にとっても、18才の俺にとっても、全く変わってないってことですから‥‥たかがロックンロール、されどロックンロール。

 Rock Like Fuck!



▼MICHAEL MONROE「NOT FAKIN' IT」 (amazon

投稿: 2004 10 16 12:00 午前 [1989年の作品, Hanoi Rocks, Michael Monroe, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/12

とみぃ洋楽100番勝負(24)

●第24回:「Don't You Ever Leave Me」 HANOI ROCKS ('84)

 HANOI ROCKSはリアルタイムだと、この曲が収録されたラスト作「TWO STEPS FROM THE MOVE」が出た後かな。しかもこのアルバムがリリースされた年の12/8、ドラマーのラズルが亡くなって、翌年に解散。だから出会ってアッという間に解散した‥‥ってイメージが強いのね。曲よりもビジュアルのインパクトが凄かったから(雑誌のピンナップとかね)、その曲の「味」に気づくまで、そこから更に数年を要するんだけど(ま、ガキにはなかなか理解しがたい「味」だったんだけど‥‥)。

 そのラズル。交通事故で亡くなりまして‥‥MOTLEY CRUEのボーカル、ヴィンス・ニールが運転する車に同乗してて、ヴィンスが事故って。車から放り出されたラズルはそのまま亡くなってしまうという‥‥そんな出来事。だからHANOI派、MOTLEY派って派閥が出来ちゃうんだよね。そういう因縁を持ってるから。

 けど俺は‥‥単純にマイケル・モンローってシンガーのスタイル(歌い方、声、ルックス、ファション、アティチュード等全て)が大好きだし、ニッキー・シックス(MOTLEYのベース兼リーダー)のスタイル(佇まい、アクション、書く曲、発言等)が大好きだった。恐らく10代の自分にとって、全てだったんじゃないか、と言い切れる程に。

 最初に動くHANOIを観たのは古い曲‥‥ "Motorvatin'" のPV(というかプロモーションフィルム)だったけど、ちゃんと「HANOI ROCKS」というものを認識して向き合ったのがこの "Don't You Ever Leave Me" のPVだった。そしてこれが最後の「動くHANOI ROCKS」になっちゃったんだよね‥‥その後はもう、ひたすら後追い、後追いで。公式リリースされてるライヴビデオは勿論、映りの悪い1本4〜5,000円する海賊ビデオにまで手を出して。

 この曲がファーストアルバムに入ってる "Don't Never Leave Me" って曲の焼き直し(リメイク)だというのは、高校生になってから知った。どっちもそれぞれ味わい深くて好きなんだけど、やっぱり‥‥絵付きで出会ってしまった、こっちのインパクトがね。

 その後、'90年に初めてマイケルを生で観て(しかもゲストにナスティまでいるし!)、'93年頃にマイケル、ナスティ、サミーという「生存しているHANOIの3/4」を生で体感し(けどライヴは糞だった)、それから数年後に池袋の某CDショップでアンディ・マッコイと握手して、'02年夏‥‥「HANOI ROCKS」を生で初体験するに至るのでした。

 やっぱり幕張で初体験した時も、この "Don't You Ever Leave Me" でマジ泣きしたなぁ‥‥ライヴ盤に忠実に、ちゃんと "Cheyenne" イントロのアルペジオとのメドレーで。そりゃ泣くよ。15年越しくらいの思いがやっと果たされたんだから。

 今こうやって過去を振り返ってるけど‥‥そりゃ確かにMOTLEY CRUEは今休止中で、来年にならないと動き出さないけど‥‥それでも彼等もHANOI ROCKSも、俺にとっては「現役」であって、ずっと続いてるわけですよ。俺の根っこの部分にずっとある、全ての基準となるよな、そんな存在。

 やっぱりロックンロールはカッコ良くなくちゃ。ねっ?



▼HANOI ROCKS「TWO STEPS FROM THE MOVE」(amazon

投稿: 2004 09 12 12:00 午前 [1984年の作品, Hanoi Rocks, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/07/07

HANOI ROCKS『ORIENTAL BEAT』(1982)

HANOI ROCKSのセカンドアルバム。'82年1月に本国フィンランドでリリース、初のナンバー1アルバムとなった記念すべき1枚。ここ日本では'83年1月に初来日記念盤として遅れてリリース。ま、その前作(ファースト)の「白夜のバイオレンス」が'82年9月リリースということを考えれば、とても早いリリースペースということになりますが。っていうか、この頃('83年1月頃)には既にシングル&未発表曲集である「SELF DESTRUCTION BLUES」もリリースされちゃってるんだよね、本国では。そう考えると、楽曲生産&発表ペースの活発化と共に人気も上がってるんだよね、彼等。それだけツアー本数も増えるだろうし、メディアでの露出も増えるだろうからね。

この当時のメンバーはファーストのレコーディング時と同じ。日本盤ジャケットにはラズルの姿があるけど、彼が加わったのは'82年夏。つまりフィンランド盤リリース時はジップ・カジノ在籍、日本盤リリース&初来日時はラズル在籍という違いがあるんです。それに日本盤のジャケット、「SELF DESTRUCTION BLUES」フィンランド盤と同じものを使ってたり、といろいろ複雑なことになってます。

このアルバムが切っ掛けになって、イギリスでも人気が出たんですよね。「サウンズ」誌や「ケラング!」誌でのレビューや特集記事で絶賛され、ライヴも行った結果、彼等は英国に移住することになるわけです。その後の彼等の活躍はご存じの通り。そうそう、イギリスでの活動があったから、ラズルとも出会えたんだった(彼だけイギリス人だしね)。そう考えると、非常に運命を感じるアルバムなんですよね。音楽的にも大きな成長が伺えるし。というわけで、簡単に全曲解説をしてみますか。

●M-1. Motorvatin'
  邦題「炎のドライビン」で知られる1曲。ここ日本ではシングルカットまでされてる程の人気曲。確か "Tragedy" と共にPVも作られたんだよね(ってスタジオで演奏してるだけの映像ですが)。ハノイお得意のストレートなポップンロールといったところでしょうか。イントロのベースフレーズを聴いただけで卒倒しそうになるんだよなぁ‥‥中盤のギターソロ合戦、その後に訪れるハープソロといい、ハノイのカッコ良さを集結させた1曲といえるでしょう。

●M-2. Don't Follow Me
  とにかくメロディアス。無軌道なワイルドさという点ではファーストに及ばないかもしれませんが、こういった優れたメロディの楽曲が多いのがこのアルバムの第一印象。途中、リズムが狂う箇所があるのが玉に瑕ですが(特にマイケルね)、それは若さ故ってことでひとつ。ま、ここで叩いていたジップもいろいろプレッシャーを感じていたようですし。アンディによる(?)ファルセットでのコーラスも耳を惹きます。そしてサックスソロ。カッコ良すぎ。

●M-3. Visitor
  前曲との流れで聴くと、本当に考えられてる曲だなぁ、という印象が強いかも。シンセを要所要所に導入してる点も興味深いし。Aメロ~Bメロと盛り上げて、サビメロがいきなり低いキーでタイトルを連呼という、考えてるんだか何も考えてないんだかな曲構成も独特で、まぁ彼等らしいよね。

●M-4. Teenangels Outsiders
  この曲、このアルバムの中で一番好きかも。ってとにかくサビメロですよね、この曲は。勿論、イントロのギターもカッコイイし、高めのキーで叫ぶマイケルの歌い方もいいし、ちょっと泣きの入ったメロディも‥‥ハノイらしいよね、いろんな意味で。

●M-5. Sweet Home Suburbia
  前作でいうと "Village Girl" と同系統の楽曲、かな? イントロのオリエンタルな雰囲気のギターフレーズがいい味出してます。けどハノイって、こういうリズムが好きだよね。中盤のフレーズやメロ&コード進行がちょっとディスコ入ってます。

●M-6. M.C.Baby
  再び疾走チューンの登場。系統的には1曲目"Motorvatin'"と同じ。ただ、こっちはスライドギターが入ったりしてて、ちょっと工夫されてます。こっちの方が全体的にシンプルかもね。

●M-7. No Law Or Order
  ミディアムスロウのバラードチックな1曲。メインリフのメロディーが抜群。ギターのカッティングがレゲエやスカのリズムを取り入れている点に、彼等の「ただのロック馬鹿じゃねぇぜ!」という意気込みが感じられる。って、多分THE CLASH辺りの影響なんだろうけどね(そう考えると、歌い方もちょっとジョー・ストラマーっぽいかも)。途中挿入されるマイケルのセリフも渋くてカッコイイ。

●M-8. Oriental Beat
  アルバムタイトル曲。「東洋のビート」ってことで、歌詞の中にも「Chinese Girls」とか「Geisha Girl」なんて言葉も出てきます。まだ見ぬ東洋の地をイメージだけで語ってるんでしょうけど、この辺の胡散臭さがまた彼らのイメージに合ってるんだよね。とにかくカッコイイ1曲。イントロのギターフレーズを聴いただけでシビれる。サックスソロも短いながらも、カッコ良すぎ。

●M-9. Devil Woman
  ちょっとロカビリー的な雰囲気を持ったロックンロール。メロディやリズム自体は彼等特有のそれなんだけど、ちょっとしたフレーズやコード進行が正にロカビリーといった感じ。THE CLASHでいうところの "Brand New Cadillac" といった感じでしょうか。いろいろ挑戦しようってのが伺えるよね。この曲はハーモニカのカッコ良さに尽きるでしょう。

●M-10. Lightnin' Bar Blues
  このアルバム唯一のカバー曲。ソングライターとして「H. Axton」という名前があるんですが、誰でしょうか‥‥ゴメンナサイ、判りません。むしろ知ってる人がいたら教えて欲しいくらいです(20年近く聴いてるけど、未だに判らないってのも、ねぇ‥‥)。「ダイヤの指輪もキャディラックもいらない、欲しいのは酒だけ」なんていう歌詞も、酒飲みな彼等にピッタリ。ライヴヴァージョンではもっとスローテンポで演奏され、個人的にはそっちの方が好みかも。ま、これはこれで悪くないけど、ちょっと淡泊過ぎかも。

●M-11. Fallen Star
  1曲だけ全然雰囲気が違う、マイナーキーのピアノバラード。ホントにピアノだけをバックに、マイケルが切なそうに歌ってるんだよね‥‥これこそ異色中の異色。多分ライヴでも殆ど歌われたことがないと思うんだけど、こういう風に「アルバム」を意識した曲作りを始めたのも、この作品集の特徴かも。本当に幅が広がってるんだもん、前作リリースからの1年でここまで成長するというのも‥‥ま、殆どの楽曲を手掛けるアンディの成長なんですけどね。

●最後に‥‥
曲解説中に何度か書いたように、このアルバムではファースト「白夜のバイオレンス」に見られなかったようなタイプの楽曲が幾つか見受けられます。そして「ライヴでやってた曲をただレコーディング」といった次元から「アルバムを想定した曲作り・アレンジ」といった成長も見て取れるでしょう。ミュージシャンにとってセカンドアルバムは鬼門、なんて表現をよく耳にしますが、それはそういったことから言われるんでしょうね。とにかく、ここでバンドは1ランクも2ランクも上へ成長するわけです。更にこのアルバムのリリース後、イギリスでの知名度アップや初の日本公演等を経て、更にラズルという新しい仲間も加わり、HANOI ROCKSは更に上のランクへと上り詰めていくわけですよ‥‥そういう意味では、本当に興味深い作品集ではないでしょうか?



▼HANOI ROCKS『ORIENTAL BEAT』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 07 07 10:40 午後 [1982年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク

2003/02/24

HANOI ROCKS JAPAN TOUR 2003@東京厚生年金会館(2003年2月22日)

昨年はただでさえ「HANOI ROCKS再生」に浮かれモードだったのに、夏のサマソニでの来日(そして初の生ハノイ!)に続いて新作のリリース、そして待望の単独来日公演。こう立て続けに活動されると「‥‥大丈夫?」と逆に心配してしまうのは、老婆心からなんでしょうか? とにかく‥‥Welcome back, HANOI fuckin ROCKS!ってことでひとつ。

それにしても今回のツアー。座席有りのホール公演が多いってのはどういうことなんでしょうか? 確かに過去のハノイはそういう会場でライヴを行ってきたけど、それだってあの時代('80年代前半)にはブリッツとかゼップみたいなホールクラスのライヴハウスがなかったからやってただけなのに。それともサマソニでのあの乱舞振り(ハノイ側も、そして客側も)を見てしまったプロモーターが躊躇した結果だったのでしょうか? まぁ何にせよ、東京公演は見事ソールドアウト、他地方も軒並み客足好調らしいんでよかったよかった(何せあの名古屋でもかなり埋まってたって話なので、本当に今回のツアー、客が入ってるんでしょうね)。

けどさ、16時半開場、17時開演ってのはどうなのよ? 今時ウ○ーでもそんなブッキングしないんじゃないの!? まぁ会場側の規制とか移動に充てる為なのかもしれないけど(実際、翌日には名古屋公演が組まれているし)。2時間やったとしても、終演が19時‥‥もう1本ライヴが観れるよ!

さてさて‥‥そんな感じで、ほぼ定刻スタートだったこの日のライヴ。俺は2階席4列目、ステージ向かって左側という位置からの参加でした。厚生年金会館の2階は意外と観やすいってことは、昨年秋に同会場で体験したあややのライヴで実証済みなので、特に問題なかったです。けど‥‥この手のロックンロールの場合、やっぱり席があるとノリ難いね。あと、上から見下ろすと、ちょっと変な感じ。妙に冷静に観てたもんね、終始。

会場が暗転すると、メンバーがひとり、またひとりと登場。ドラムのラク(グッドルッキンなナイスガイ)がS.E.に合わせてバイオリンを弾く真似をしてみせて、客を沸かせる。んで、マイケル・モンローを除く5人(今回のツアーにはサポートでキーボーディストが参加)でインスト曲を演奏。ちょっとジャムセッション風。オープニングにインスト曲やるなら、"Pipeline" とかやれば尚良かったのに‥‥

短いインストが終わると、そのままアルバム以上の勢いで"Obscured"に突入。するとマイケルがステージ袖から登場。もうね、存在自体が別格。衣装のせいもあるけど、オーラからしてもう違う。あんな綺麗な顔してイギー・ポップみたいな動きなんだもん。ホント自虐的過ぎ。

それにしても‥‥この日の音はかなり悪かったように思います。全体的に音量抑え気味だし、ちょっと一枚膜を通したようなサウンド。更にマイクの音量が小さくて、マイケルいちいち指示しまくり。で、しまいにゃそのマイクを床に叩きつけて、「Fuck!」の連発。マイクスタンドをそこらじゅうに投げまくったり(しまいにゃスタンドがひん曲がってたもん/汗)、ペットボトルをぶちまけたり、空ボトルをベースのティンパに向かって蹴ったり、調子の悪いマイクで自分の頭をゴンゴン叩いたり‥‥これはライヴを通して終始そうだったんだけど、とにかくマイケルのご機嫌がよくなかったようですね。歌っててもがなるような感じで、いちいち歌詞に「Fuck」をつけまくって、わざと品を悪くしてる感じ。妙な緊張感があったね。

けどさ‥‥俺、そういう状況でさえも笑顔で楽しんでたのよ。それは2階席から見下ろしてたってのもあるんだけど‥‥特にドキドキ・ハラハラはしなかったなぁ。これが中高生の頃だったら「いつ終わっちゃうんだろう!?」って心配で仕方なかったんだろうけど、別に今なら「途中で終わったなら終わったで、そういうライヴを体験したって自慢しよう」くらいの気持ちで挑めるんだけどね。ほら俺、ガンズの初来日、40分で終わったやつ、この身を持って体験してるからさ(苦笑)。

そんな感じだったけど、そこは百戦錬磨のプロ。某アクセルさんと違って、最後までやり通しましたね。拍子抜けした、って人もいるかもしれないけど、いくら機嫌が悪くても、それを客に向けたりしないし(あくまで怒りの矛先はスタッフであり、自分自身であったよう)、MCで「今日の俺は最低だったけど、君達は最高のオーディエンスだったよ、ホントゴメンね」って言ってたしね。

とにかく、サウンド全体のバランスの悪さやマイクの問題は後半まで続きました。しかしながら、そういった緊迫した状況にも関わらず、ステージ上にはひとりマイペースな男がいました。そう、アンディ・マッコイです。足を怪我して引きずっているにも関わらず、結構右へ左へ動いてくれたり、変なポーズ(右手を宙に挙げるポーズ)を取ったり、かなりの頻度でマイケルと同じマイクでコーラス取ったり、そのマイケルの顔を覗き込むようにギター弾いたり。この日のマイケルが「存在自体が刃物」だとしたら、アンディは「存在自体が異空間」‥‥全然例えになってないし。とにかくまぁ、この硬軟のバランスが今の「再生HANOI ROCKS」を象徴してるようでした。

セットリストを見れば判るように、今回のライヴは新作中心の内容でした。もっと過去の曲を聴きたかったという人もいるでしょう(俺も含めて)が、それは既に昨年散々やったわけですよね(その一環でサマソニにも来たわけだし)。当然、バンドとしては「今」を提示してきてるわけですよ。ただの懐メロバンドの集金ツアーじゃないんですよ、某大物バンドみたいに(と、毒を吐いてみる)。

だからというわけではないけど、ライヴが終わって時計を見てみると、終わったのが18時25分‥‥実質90分にも満たない内容だったのです。が、実際にはもっと長かったように感じられたんですよね。それってやっぱり、あのヒンヤリした緊張感と、終始ハイパーアクティヴだったマイケル、怪しい空気を醸し出していたアンディ、そして新作と代表曲が半々で演奏されたセットリストが、それぞれに濃厚さを持っていたということになるんでしょうか。短いとは感じなかったし(もっと観たかったとは思ったけど)、アンディの足の具合を考えると、あれくらいの時間が丁度いいのかなぁ、と。確かにエアロやKISS、ストーンズクラスは2時間以上にも渡るグレイテストヒッツ・ライヴをやってくれるけど、それをハノイに求めてしまうのはどうなんだろう‥‥確かに伝説のバンドではあるんだけど、ハノイが世界的に大ヒットしたなんて過去、一度もなかったわけだし。実態のない伝説のバンドだったわけだよね。それがやっと正体を現した、と。俺としては、まだ続きがあると信じたいし、あとはこのバンドがどこまで悪あがきしながら生き長らえてくれるか‥‥それがカッコ良かろうが悪かろうが‥‥そこからだと思いますよ。

けど、次観る時は、座席のない、スタンディングの会場で暴れたいですね。終わった後、妙に体力が有り余ってて、それを酒に向けたのは我ながらどうかと思ったけど、今度来た時はNKホールでオールスタンディングとかね。あるいはゼップで何日間もやるとか。旧ファンにとっては体力的にちとキツイかもしれないけど、バンドがそれを求めてると思うんで。

あ、今回演奏された過去の代表曲で、前回演奏されなかった"Until I Get You"や"Boulevard Of Broken Dreams"、"Underwater World"が聴けたのは嬉しかったです。こうやって見ると、前作にあたる「TWO STEPS FROM THE MOVE」からの曲が多いのね。そして新作が、ある意味その延長線上にある作風だったことも、これで何となく頷けました。

そして、最後の最後に演奏された"In My Darkest Moment"が既に旧曲と同じような名曲の域に達していたことに、正直感動すらおぼえました。今後、この曲が今のハノイにとって、デヴィッド・ボウイにおける "All Young The Dudes" のような存在になることを切に願います。いい曲だとは思ってたけど、あんな名曲だとは思いもしなかった。

‥‥って書いてて気づいたんだけど、別に関東は厚生年金会館だけじゃなかったんだよね。チッタ公演もあるし、追加でブリッツ公演も決まったし。単純に自分が休日しかライヴに行けないんで、たまたま選んだのが厚生年金だったと‥‥だったら次からはマジでそっちを選ぼう。

ま、サマソニでスタンディングを体験し、今回は座席有りの会場で冷静に全体を見渡せたし、ある意味贅沢な楽しみ方をすることができたので、それはそれで良かったのかも。というわけで、これからハノイを観る人はその辺を注意しつつ、思う存分暴れてきてください。そしてあなたにとって「一生忘れられないライヴ」にしてきてくださいね。そうなるだけの内容だと思うので、ハノイのライヴってのは‥‥


HANOI ROCKS @ KOUSEI NENKIN HALL. 2/22/2003
01. Intro (Jam) ~ Obscured
02. Delirious
03. Malibu Beach Nightmare
04. Whatcha Want
05. A Day Late, A Dollar Short
06. I Can't Get It
07. Underwater World
08. Cheyenne ~ Don't You Ever Leave
09. Boulevard Of Broken Dreams
10. People Like Me
11. Gypsy Boots
12. Until I Get You
13. Lucky
14. Highschool
15. Tragedy
 [ENCORE-1]
16. Motorvatin'
17. Up Around The Bend
 [ENCORE-2]
18. In My Darkest Moment



▼HANOI ROCKS『TWELVE SHOTS ON THE ROCKS』
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投稿: 2003 02 24 04:09 午前 [2003年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク

2003/01/13

HANOI ROCKS『BANGKOK SHOCKS, SAIGON SHAKES, HANOI ROCKS』(1981)

HANOI ROCKSの記念すべきファーストアルバム。1981年2月に地元フィンランドでリリースされ、ここ日本では確か翌年9月になってリリースされたと記憶してます。当然この頃まだアメリカではほぼ無名の存在で、イギリスでもセカンドアルバム「ORIENTAL BEAT」の頃になってやっと雑誌等で取り上げてもらうような存在になっていくのです。そう、'81年当時はまだフィンランドやその周辺国でのみ知られる、いわばカルトバンドだったわけです。

当時のメンバーはマイケル・モンロー、アンディ・マッコイという現在の「再生HANOI ROCKS」主要メンバーの他にナスティ・スーサイドやサム・ヤッファといったオリジナルメンバー、ドラムにはジップ・カジノの名前があります。けど、日本盤がリリースされた頃には既にジップは解雇され、ラズルが加わったばかりだったはずです(そう、最強の布陣が揃った時点での日本デビューだったのです)。

アルバムジャケットが2枚並んでますが、先に紹介した上のジャケットがフィンランドでのオリジナル盤、及び日本を除く他の海外諸国でのジャケットで、右の白地にバラの絵柄がここ日本盤でしか味わうことの出来ない日本のみのジャケットです。俺は一番最初にこのバラ柄で出逢ってしまったが為に、どうしてもこっちの印象が強くて、アナログ盤も日本盤を探した程好きです。けど、オリジナル盤の仰け反るマイケルとアンディ(‥‥だよね?)によるアグレッシヴな絵柄も捨てがたい‥‥この辺はまぁ個人の趣味ってことで。CDショップで「あれ、とみ宮に載ってたのと絵柄が違う」ってことにならないように、両方載せておきました。最新作も日本限定ジャケット(外箱の日本限定ジャケと、ブックレットのオリジナルジャケ)があるんで、これはもはや決まり事のようなものなのでしょうか(ま、そうじゃないアルバムもありますけどね)

では、簡単な全曲解説でもしていきましょう。

●M-1. Tragedy
  ハノイといえば「白夜のトラジディ」か「マリブビーチの悪夢」を挙げるオールドファンが多いのではないでしょうか?(しかも邦題で呼んでしまう辺りに年齢を感じてしまいますが。勿論俺も含めて)ハノイの代表曲としても名高い1曲で、現在でもライヴのハイライトとして演奏される名曲。本来、ハノイの前身バンド、NYMPHOMANIAC時代の曲で、アンディ作。当時としては珍しいプロモーションフィルム(スタジオライヴを収めたもの)も制作され、ここ日本でもファーストシングルとしてリリースされています。マイケルもソロになってから‥‥'89年以降、ハノイ時代の呪縛が解かれたのか、必ずライヴで演奏しています。'80年代のライヴでは、この曲から "Malibu Beach Nightmare" へと続くメドレーがお約束となっていて、当然マイケルもソロ時代にこの構成で演奏してました。が、最近の再生ハノイではバラバラに演奏されているのが、オールドファンとしては残念なところ。とにかく、この曲を知らないハノイファンはもぐりだ!と断言出来る程の名曲。

●M-2. Village Girl
  ジャングルビートが心地よい、マイナーコードのミディアムチューン。サビで登場するワウギターが妙にカッコよく、マイケルのまだか細いボーカルもそれなりに味わい深い。特に最後のスクリームなんて、もう‥‥鳥肌モノ。こういう曲を当時からやってた辺りに、ただのグラムバンドとは一線を画する何かを感じます。

●M-3. Stop Cryin'
  邦題は「泣かないでセブンティーン」。メジャーコードのストレートなロックンロール。所謂スリーコードものとは違う、独特な味を持った曲。お国柄なのか、ヨーロッパ特有のものなのか、メジャーキーとマイナーキーの入り交じった曲構成が非常に日本人好みなんじゃないでしょうか。演奏のテンションの高さは、やはりパンクを通過した者ならでは。後期の楽曲と比べれば荒削りだけど、この時、この瞬間にしか出せない「光るモノ」を十分に感じられるハズ。ハノイならではのサックスソロも聴き応え十分。

●M-4. Don't Never Leave Me
  後にアルバム「TWO STEPS FROM THE MOVE」('84年)にて "Don't You Ever Leave Me" としてリメイクされることになる、ミディアムバラード。アンディ・マッコイのソングライターとしての懐の深さ、そしてHANOI ROCKSというバンドがただのロックバンドではない事を十分に理解することが出来る1曲。後のリメイク・テイクと比べれば表現力・演奏力・アレンジ力全てにおいて拙いし荒削りなのだけど、こういうポップチューンを既にファーストの時点からやっていた事を考えると‥‥やはり「光るモノ」は十分感じられるはず。

●M-5. Lost In The CIty
  マイケルのブルースハープがカッコイイ、定番ロックンロール。アンディとのツインボーカルとなるメインフレーズのカッコよさ、中盤でトーンダウンする展開等、やはりただのロックバンドではないことを伺うことができる。アンディとナスティふたりによる暴れギター、ハープソロの後に現れる某有名ロックバンドの某有名リフといい、とにかく聴き応え十分。

●M-6. First Timer
  かなりアッパーなマイナーロック。パンキッシュなのだけど、ただのパンクソングというわけでもなく、やはり独特な味をもった曲。後期ライヴでは演奏されることも殆どなかったようだが、初期ならではの勢いを持っていて、こういった面に影響を受けた後続バンドは意外と多かったのではないでしょうか? このアルバムの中でもかなり好きな部類の楽曲

●M-7. Cheyenne
  邦題は「涙のシャイアン」。某日本のZIGGYというバンド(全然「某」じゃないし/笑)が初期、最も影響を受けたイントロではないでしょうか? きっとこの曲がなかったら "How?"は生まれなかったかも‥‥これもメジャーキーとマイナーキーが入り乱れる構成を持った、如何にもハノイらしいロックチューン。イントロでのアルペジオと本編との落差の激しさもそうだけど、Bメロでのテンションの高さとAメロやサビでのメロウさとの落差もかなりのものがあるのでは? 暴力的なハードさを持った演奏やテンション、そして甘く切ない美メロ‥‥これが1曲の中に同時に存在する。それがHANOI ROCKSというバンドの最大の魅力なのだと、個人的にはそう解釈してます。

●M-8. 11th Street Kidzz
  これも某ZIGGYさんが影響を受けた1曲なのではないでしょうか? これがなかったら "Sing My Song" は生まれなかったでしょうしね? これもライヴではお馴染みの1曲。ギターのコードの刻み方とかストロークが、同系統のロックンロールバンドと一線を画する点、メロの運び方等々、語るべき点は沢山ありますよ。グラムロックのそれとも違うし、同じグラマラスでもAEROSMITH辺りとも違う、本当に独特な存在だったんですよね、当時は。

●M-9. Walking With My Angel
  コミカルなイントロでちょっと肩透かしを食らうかもしれませんが、冒頭マイケルの「Alright!」のシャウトがカッコイイ1曲。カバー曲らしいのですが、原曲が誰の曲なのかは不明(作者名に「Goffin, King」とあるのですが)。マイケルのサックスが目立ちまくり、恐らくアンディが弾いてるであろうピアノもいい味をだしてます。この妙な「間の抜けた」感じも、ハノイが持ち合わせていた要素。こういうお気楽さがある種ウケてたのかも‥‥

●M-10. Pretender
  邦題は「誘惑のプリテンダー」。アルバムラストを飾る、シリアス調の1曲。マイケルのヒステリックなボーカルも、今聴くと若々しいなぁ、と(何せ当時はまだ18~9歳のはずですから‥‥)。ギターソロとそれに絡むサックスが個人的には大好き。あと、如何にもハノイらしいコーラスとか‥‥とにかく、HANOI ROCKSの原点がこの曲を含め、このアルバムに収められた10曲の中に全てあると思います。

●最後に‥‥
確かにこのアルバムはAEROSIMITHやGUNS N'ROSESといったロックバンドのファーストと比べれば、全然売れそうな感じがしないし、B級中のB級なわけですよ。けどね、そのGUNS N'ROSESのアクセル・ローズや元SKID ROWのセバスチャン・バック、POISONのメンバーやMOTLEY CRUEのメンバー、そしてここ日本でもZIGGYを始めSADSの清春等、多くのミュージシャンがこのアルバムから「何か」を感じ取って、そして影響を受けてきたわけです。まぁハノイの個性というのは後の作品で完全開花するわけですが、ここにはその原石となるものが既に全て揃ってます。このアルバムからハノイを聴け!とはいいませんが、ハマるとクセになる1枚なのは間違いないです。現に俺、ハノイのオリジナルアルバムで一番好きなの、これだもん。

AEROSMITHともNEW YORK DOLLSともMOTT THE HOOPLEともROLLING SOTNESともDAMNEDともSEX PISTOLSともCLASHとも違う、HANOI ROCKSにしか出せない音。それは既にこの時点でほぼ出来上がっています。数年後、アメリカで大ブレイクする「パンクを通過したグラマラスなR&Rバンド」の原点に、今改めて触れてみてはどうでしょうか?



▼HANOI ROCKS『BANGKOK SHOCKS, SAIGON SHAKES, HANOI ROCKS』
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投稿: 2003 01 13 10:36 午後 [1981年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク

2002/12/19

HANOI ROCKS『TWELVE SHOTS ON THE ROCKS』(2002)

HANOI ROCKS、17年振りの復活。いや、マイケル・モンローとアンディ・マッコイの言葉を借りるなら、「再結成(Reunion)」ではなくて「再生(Rebirth)」と呼んだ方がいいんだろうな‥‥実際、これは復活っていうよりも、アンディとマイケルが組んだ新しいバンドという匂いがプンプンするし。そんなハノイの‥‥とりあえずラストアルバムとなったのが'84年の「TWO STEPS FROM THE MOVE」だから‥‥18年振りのオリジナルアルバムってことになりますか‥‥そうか、俺がロック聴き始めてからそれくらいの年月が経ったってことなのか‥‥そりゃ歳取るわけだ。当時中学に入学したばかりの、それこそアソコに毛が生え始めの童貞クンが、今や30を越えるオヤジの仲間入りなんだからさ。当時ハタチ過ぎだったマイケルも今や40に突入かぁ‥‥その割りに全然見た目が衰えてないところはさすがというか。俺も見習わなければ‥‥

そんな夢のような出来事‥‥再生の切っ掛け。それは昨年の「HANOI REVISITED」が切っ掛けだったんだろうな。アンディとマイケルが決裂してから15年以上経って初めてふたりが同じステージに並んで立ち、しかもハノイ時代の名曲やカバー曲をひたすら演奏する企画。これが切っ掛けなのは間違いない。フロントマンとして華があり過ぎ、それに匹敵するだけのパートナー(=ギタリスト)を見つけられずにいた孤高の存在マイケル。方や組むバンド組むバンド全てが短命に終わりながらも過去の栄光に決してすがることのなかったカリスマ、アンディ。二度とふたりが組むことはないだろうことは、古くからのファンならば誰もが判ってたはず。いくらマイケルがサミー(・ヤッファ。ハノイのベース。後にマイケルとJERUSALEM SLIMやDEMOLITION 23.で活動を共にする)やナスティ(・スーサイド。ハノイのギター。マイケルのソロに参加したのを切っ掛けに、後にDEMOLITION 23.にも加わる)とバンドを組んだりしても、メインソングライターであったアンディと組むことだけは決してない‥‥悲しいけど、それはつまり「食えなくなったメンバーが再び過去の栄光よ再び‥‥的に再結成」を意味することを知ってたから。だからマイケルがアンディ以外の元メンバーと共に活動しようとも、それがハノイにならないことを知っていたし、何よりも肝心のラズル(ハノイのドラマー。'84年12月に事故死)がこの世にいない事実‥‥それが「再結成はありえない」ことを物語っていたように思う。

けどアンディとマイケルは再び「HANOI ROCKS」の名の下に集まった。そこにはサミーもナスティもいない。勿論ラズルも。再びふたりが一緒に活動を始めるに当たり、それを「HANOI ROCKS」と呼ぶようになったのは、ごく自然な流れだった、とふたりは語ってます。そして最初に出した「再結成ではなくて、再生」‥‥たまたま新しく作ったバンドが出す音が「HANOI ROCKS」の名に相応しいものだった、と。

リアルタイムでふたりが動いてる姿を知らない後追い世代は喜んだと思うんですよ。素直に「再結成」を認めたはずなんです。けど、俺ら旧世代‥‥リアルタイムで彼等を知ってる人間はやっぱりどこか懐疑的だったはずなんです。「散々再結成を否定し続けたふたりが、何で今更‥‥」と。ソロでパッとしないふたりが、過去の名声で一旗揚げようって‥‥そんな感じじゃないかと。

だから俺も、春に地元フィンランドでリリースされたシングル「PEOPLE LIKE ME」を聴くまではずっと疑問を持ったままでしたよ。確かにマイケルにはアンディみたいなカリスマが必要だし、アンディにもマイケルみたいなフロントマンが必要だと思うし。けど、だからといって何もふたりが再び手を組む必要があったのか‥‥わざわざフィンランドから取り寄せましたよ、シングルを。で聴きましたよ‥‥余計に不安になりましたよ。良くも悪くもHANOI ROCKS。そういう音でしたし。好きか嫌いか?でいえば勿論大好きなんですが、何かマイケルのソロにアンディが参加しました、的イメージが強い楽曲だったから余計に不安になったし。

そうこうしてたら、今度はサマーソニックでの来日決定。不安を抱えながらも、表向きは大喜び。いや、嬉しかったんですよ素直に。けど‥‥やっぱり「けど‥‥」ってのが常に付きまとっていて。もし今のGUNS N'ROSESみたいなのだったらどうしよう‥‥とか、そんな感じで。自分の10代を支えたバンドのひとつだし、何よりも自分がプロのミュージシャンを目指したのはHANOI ROCKSがいたから、自分がシンガーとしてハーモニカやサックスを手にしたのはマイケル・モンローの影響だったから。それくらい自分にとって大きな影響を持った存在だからこそ、簡単に復活して欲しくない。安易なことはして欲しくなかった‥‥ファンの身勝手なのは重々承知。けど、それくらい自分に葛藤があったのは事実。

けどね‥‥そんなこと、あのステージを観たら正直どうでもよくなったよ。あのサマーソニックでのライヴ。あれが俺の全部だとは言わないけど、俺が求めるHANOI ROCKSが、俺が求めるロックンロールの現在・過去・未来が全部そこにあった。マイケルはどんなブートビデオで見るハノイ時代よりも、そしてこの10年のソロ時代よりも更にハイパーアクティヴでアグレッシヴだったし、アンディに至ってはもうそこにいてギター弾いて時々マイクの前でヘロヘロコーラスを入れるだけで神。ファンの贔屓目なんかじゃなくて、あの場にいた人間誰もがそう思ったはず。それだけの説得力を持つパフォーマンスだったんだよ。

というわけで‥‥改めて言わせてください‥‥


   Welcome back, HANOI ROCKS!


さぁ、前置きがかなり長~くなりましたが、やっぱりけじめとして書いておかなくちゃ、と思いこうなりました。やっぱりあのライヴを観るまでの、そしてアルバムを聴くまでの自分の気持ちを知って貰った上で皆さんにこのアルバムを聴いてもらいたいし、このレビューを読んで欲しいと思ったので、こういう形になりました。

ハノイのオリジナルアルバムとしては、通算5作目(コンピ盤「SELF DESTRUCTION BLUES」はカウントせず)、約18年振りの新作ですよ‥‥誰もが今年の前半、彼等が再びハノイの名を名乗り始めた時、こんなアルバムが出るなんて半信半疑だったはずなんですよ。きっとふたりのことだから、途中で頓挫するんじゃないか、と‥‥けど出来た。確かに予定よりちょっと遅れたけど(そのせいで、本来このアルバムを12月のオススメにするつもりが‥‥)、ちゃんと2002年中に出た。しかも1ヶ月後にはマイケルのソロまで出る。君らはZIGGYですか!?(何時の間に立場が逆転してんだよ、ったく)

楽曲のクレジットを見ると、日本盤ボーナストラックを含めた13曲(イントロ除く)のうちマイケル&アンディ名義の曲が4曲、マイケル単独が1曲、アンディ単独が2曲、マイケル&ジュード・ワイルダー(マイケルの妻。'01年6月に死去)名義が3曲、マイケル、ジュード&その他が1曲、カバーが2曲。過去のハノイはほぼ全ての曲をアンディが手掛けてきた事実を考えると、今のバンド‥‥アンディとマイケルの関係が如何にフィフティ・フィフティかが伺えるんじゃないでしょうか? 当然、マイケルはハノイ後、ソロアルバムを何枚も出していて、そこでかなりの楽曲を世に出してきたわけですから、ハノイ時代と比べてソングライティング力もアンディに肉薄する程伸びてるはずですし。また、そういったクレジットを見る前にアルバムを通して聴いた時、俺の第一印象として「マイケルのソロアルバムの延長線上にある作品」だと感じたんですが、その理由がマイケル単独やマイケル&ジュードの曲がアルバムの半分近くを占めているからだったんですね。

そう、ジュードはマイケルが再びアンディと組むことになる前にこの世を去っているわけですから、ここに収められているマイケル&ジュードの楽曲はハノイを意識したものではなくて、純粋にマイケル・モンローというシンガーの為に書かれたものなんですよ。そういう点からも、今回の再生が単なる再結成ではないことが伺えるんじゃないでしょうか?

カバー曲についてもコメントを。フィンランド盤シングルにも収められていた"Winged Bull"はかのダリル・ホールの作。勿論、HALL & OATESの曲で、彼等の'77年のアルバム「BEAUTY ON A BACK STREET」収録のナンバー。とはいってもかの有名な「PRIVATE EYES」前夜の楽曲なので、当然俺は知りません。なので原曲との比べようがないのですが、言われなければホール&オーツの曲だって判らないし、ああ、ハノイっぽいかなぁって気がしないでもないし。うん、いい曲ですよね単純に。

もう1曲は"Delirious"。再生ハノイのライヴでのトップを飾ることの多いこの曲は、かつてマイケルがソロでも取り上げた"She's No Angel"と同じくHEAVY METAL KIDSの曲。バンド名とは裏腹に、硬派なハード・ロックンロールを聴かせるバンド。これもカバーっぽく感じなかったのは、既にこの辺の曲もマイケルの色と化してるからかな? ホント、これもライヴではメチャメチャかっけー曲。多分これ、マイケルのリクエストなんだろうね。普通にマイケルのソロでやってても違和感ないし。つうか、マイケルのソロみたいだし、これなんて特に。

さてさて‥‥オリジナルの楽曲ですが、30秒程のイントロの後、如何にもハノイ‥‥というかマイケル・モンローな"Obscured"から勢いよくスタート。ハノイ時代の"Tragedy"やマイケルのソロ"Dead, Jail Or Rock'n'Roll"や"Just Because You're Paranoid"的なマイナーロックンロール。もうね、これ聴いてハマれなかったら、このアルバム聴く必要なし。続く"Whatcha Want"はミドル・ヘヴィナンバー。ちょっとJERUSALEM SLIMっぽいかな。後半のアップテンポになるところで、思わずゾクッとするよね。この曲のタイトルって、1月に出るマイケルのソロアルバムと同じ名前なんだけど、あっちのソロの方には入ってない‥‥どういうこと? で、シングルでお馴染みの"People Like Me"で再びアッパーに攻めて、ハノイ流バラード"In My Darkest Moment"に。この緩急ある流れ、いいわぁ。過去のハノイのアルバムの中でも一番完成された流れじゃない?(一部から「最もハノイっぽくないじゃん」という声も聞こえてきそうだけど、この際無視)この曲なんてハノイというよりも、そのハノイに影響を与えたMOTT THE HOOPLEみたいだよね。ハノイ版「All Young The Dudes」か? で、ライヴでもお馴染みカバー"Delirious"に続いて、アンディの単独作"A Day Late, A Dollar Short"。これがまたアンディらしい泣きのマイナーチューン。マイケルもソロ時代、こういう哀愁漂うマイナーキーのロックチューンを幾つか持っていたけど、ホントこういう曲をアンディに書かせたら、そしてマイケルに唄わせたらもう‥‥ああ、今俺はハノイのアルバムを聴いてるんだなぁと実感する瞬間。ギターソロではなくてあえてサックスがソロ取る辺りも抜群のセンス。いやーかっけーよマジ。

後半戦はマイケルの視点で語られる攻撃的なミドルロック"New York City"からスタート。歌詞がまた泣かせるのよ、「ニューヨークにはロックンロールが息づいている/やれることはいっぱいある/ニューヨークでの生活は辛い時もあるけど/またロックするために/いつか戻ってやる/今に見てろよ」。「今に見てろよ」ですよ!? 泣かせるじゃないですか、浪花節じゃないですか!(そ、そうか??)そこからホール&オーツのバラード"Winged Bull"でまた泣かされ、ハノイらしいアッパーなマイナーチューン"Watch This"、ブルージーな"Gypsy Boots"へ。アンディのドブロ(多分ね)とマイケルのオートハープのバトルに悶絶。出だし、ちょっと"Self Destruction Blues"を彷彿させるけど、こっちの方が重厚で渋いかも。その後シングルにも入ってたパーティーチューン"Lucky"で景気づけて、最後はアコースティック色が強いバラード"Designs On You"でしっとりとアルバムを締め括ります。アンディによるコーラスがホントにキース・リチャーズみたいで、更に渋みが増してます。日本盤はその後に(シークレットトラックを経て)アンディのボーカルによるボーナストラック"Check Out The Girl"がありますが、実はこの曲が一番従来のハノイらしいってのも、何だか微笑ましいというか。

こうやってアルバム通して聴くと、過去‥‥ファーストから「BACK TO MYSTERY CITY」までにあったような脳天気さが減退して、どっちかっていうと解散前のラスト作「TWO STEPS FROM THE MOVE」に近い印象を受けます。メジャー感がある、というよりもシリアスな空気感って意味でね。だって相変わらず楽曲にはB級臭漂いまくりだし。いや、勿論いい意味でね。ま、こうじゃなきゃハノイじゃないしね?

このシリアスさってのは、もしかしたらマイケルの持ち味なのかもしれないよね? ハノイ後のマイケルの活動を見た時、やっぱりシリアスな雰囲気のものが多いことに気づくし。ソロ最大のヒット作「NOT FAKIN' IT」('89年)もそうだし、マイケル版LAメタル・アルバムと呼ばれるJERUSALEM SLIMのアルバムもそんな空気を持ってるし。そうすると、やっぱり初期のハノイの脳天気さというのは、メインソングライターであるアンディの色なのかも‥‥実際、アルバム通してアンディがソングライティングに関わる曲よりもマイケルが関わる曲の方が多いわけだし。そういう点からすると、過去のハノイからすればとても異色作ってことになるのかな。でも、これはあくまで「新しいバンドのファーストアルバム」なのであって、「ソロとして活躍してきたマイケル・モンローが組んだバンドのアルバム」なのだと。イニシアティブを握る比重がちょっとマイケルの方が上なだけ。新しいバンドのアルバムとしても十分に楽しめるし、だからといって全然HANOI ROCKSではないわけでもない。いや、むしろここまでハノイ的な作品ってのは過去のマイケルのアルバムにはなかったわけで。そういう意味ではやっぱりこれはHANOI ROCKSのアルバムなんだなぁ、と再確認したり‥‥って意味のない同道巡りはこの辺にして。

いや~、年の瀬になってまさかこんなにかっけーアルバムに出会えるとは。しかもそのアルバムを作ったのがマイケルとアンディによるHANOI ROCKSだったというのが、俺にとっては凄く大きいわけで。だから気づけばこんなに長い文章になってしまってるわけで。多分俺と同世代で、'80年代にこの手のロックンロールやハードロックを聴いてきた人間なら間違いなく気に入るアルバムだと思います。逆に‥‥後追い組や、今回の再生で初めて彼等を知った若い人達にこのアルバムがどのように受け入れられるのかが気になります。過去に対する思い入れや知識が少ない分、余計な声に惑わされることなくストレートにこのアルバムを受け取ってくれるはずですが‥‥

‥‥へっ、俺!? んなもん、気に入ってるに決まってるじゃないッスか!これ聴きながらどんぶり飯5杯はいけますよ!

それにしても、HANOI ROCKSってのは特に世界中で大ヒットを飛ばした大物だったわけでもなく、むしろこれからって時に解散してしまった、ある意味カルト的な存在だったわけですよ。日本やフィンランドでは大人気、イギリスでもそこそこ人気があったわけだけど、結局アメリカではかのGUNS N'ROSESがフェイバリット・バンドとして名を挙げるまで、メジャー配給の「TWO STEPS FROM THE MOVE」以外のアルバムはリリースされていなかったわけだし。にも関わらず、そんなアメリカで一時代を築いたバンド達が「影響を受けたバンド」としてこぞって名を挙げる存在。現在、再生ハノイに対して好意的歓迎ムードなのは、地元フィンランドとここ日本のみ。まぁフィンランドの周りの国もツアーで回ってるはずなので、歓迎されているでしょう。けど、勝負はこれからですよ。再びイギリスで成功を手にするまでは、ホントの意味で「HANOI ROCKS is back!」なんて言えないでしょうしね。ホント、こんな時代だからこそ、彼等みたいなロックスターがこの世には必要なんですよ。自身も"People Like Me"の中で唄ってますしね、「Radio and MTV - You need people like ME」ってね。



▼HANOI ROCKS『TWELVE SHOTS ON THE ROCKS』
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投稿: 2002 12 19 10:44 午後 [2002年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク