HELLOGOODBYE『ZOMBIES! ALIENS! VAMPIRES! DINOSAURS!』(2006)
「へっ、これパンクなの!?」
それのこのバンドHELLOGOODBYEのニューアルバム「ZOMBIES! ALIENS! VAMPIRES! DINOSAURS!」を聴き始めたときの第一印象。USインディパンクの名門レーベル「DriveThru Records」が送り出すバンドということで、てっきりパンクバンドだと思っていたら違うのね。2004年にミニアルバムを1枚出していて、これが初のフルアルバム。8月にUS盤が出て、今月日本盤が出たばかり。以前「とみ宮」でニュースを取り上げた際にMySpaceで試聴したらかなり良かったので、そのままUS盤を購入したのね。
どちらかというと、パワーポップ。そしてかなりエレクトロニックな味わい。シンセを重点的に使ってるとかそういったレベルじゃなくて、まんまダンスミュージック……それこそDAFTPUNKみたいな曲もある(特に2曲目の "Here (In Your Arms)" とかな)し、アコースティック調のナンバー(6曲目 "Oh, It Is Love")もあるし、純粋なパワポナンバー(3曲目 "All Time Lows" など)もしっかりある。パワポの中でも「特にこの辺!」という固定枠がなくて、それこそシンセを使って自由自在に変化するイメージがあるかな。すごい面白いバンドだと思います、はい。
そりゃ期待のエースって言われるわな。とにかく曲がよく出来てるし、いろんな人にアピールする魅力を持ってる。パンクレーベルから登場したことで俺みたいな偏見を持って接するファンもいるだろうけど、これはいいよ。いろんなバンドを思い浮かべる……BEATLESもそうだし、SPARKSだったりSWEET、JELLYFISH、昨今のパンク勢、日本のすかんち、POLYSICS、そしてDAFTPUNKのようなディスコユニット。ほら、いろんなところに引っかかるでしょ?(そんなでもないか) 俺的にはかなり「すかんち」辺りのパワーポップに近いイメージを受けたなぁ。いや、ローリーほどハードロックやQUEENからの影響はないんだけど、それ以外の要素がかなり近い気がした。単にキーボードの使い方だけかもしんないけど。
とにかく一度聴いてみ。これは大当たりだったなぁ。しばらく愛聴します。大好きこういうバンド。
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