2009/07/16

続・「アンチノブナガ」ってどんなバンド?

さて、約4年半前に書いたこのエントリーが今でもGoogle検索で上から2番目(1番はHIGH and MIGHTY COLORのWiki)にくることに驚きを隠せないとみぃです。だってさ、オフィシャルサイトよりも上だからね……。

そうなんですよ。2009年に入ってアンチノブナガが活動再開したんですよ。冗談みたいなホントの話なんです。ご存じのとおり、ハイカラからボーカルのマーキーが寿退社し、つい最近新ボーカルHALCAが加入したんですが、そのボーカルが決まるまでの間(ってわけでもないのかな)残された男性陣5人=元アンチノブナガ組がついに“本当にやりたいこと”に再び着手した、と。いや、ハイカラもやりたいことだとは思うんですが(いろんな事情はあるだろうけど、それはこの際忘れます。その辺についてはまた別の機会に書きますが)、やっぱりこれなんでしょうね。

というわけで、彼らはこの春に都内でひさしぶりのライブを実施しました。その事実を知ったのは、ライブが終了した翌日でした。もっと早く言ってよ! 何をしてでも観に行ったのに。で、彼らはその会場で新曲の入ったデモ音源も販売したようで。実はですね、その音源の一部がaudioleafに公開されているんです。オフィシャルサイトでまもなくデモCDの通信販売も行われるようですが、まずはこの試聴音源を聴きながら話を進めましょうか。

「DECIDE」と題されたこのデモCDには、3曲の新曲が収録されています。まずはタイトルトラックですが、これがイントロからしてハイカラとは違う。IRON MAIDENかよっつーくらいにメロディアスなツインリードから始まって、いざ歌に入ると……キタキタキターッ!デス声ですよデス声。シャウトしまくり。なんというか、以前のコンピレーションアルバムに入っていたなんちゃってLINKIN PARKよりも整合感を増したというか、普通にカッコいい曲なんですよね、「DECIDE」。この5年近くの間に何があったんでしょうか……言うまでもないか(苦笑)。

続いて「INSTINCT」。リフだけだと普通のメロディアス系HMなんだけど、途中から加わるブラストビート、デス声、ハイカラで養ったラップ調ボーカル。コーラスパートでは普通に歌ってるし……これ、ハイカラでやってもいいじゃん。

そして3曲目「MY WAY」。一瞬METALLICAの「St.Anger」かと思いましたが、これも上記2曲と同じ流れにある曲かな。ここまで聴いてみて思ったのは……メロウなパートを女性Voに変えるとあら不思議、ハイカラに……なるような、ならないような。

ちょっとね、嬉しくなっちゃいましたよ僕は。「アンチノブナガ界隈の第一人者」と周りから呼ばれ(主に身内に)、その気になっていた人間からすると、今回の復活は盆と正月が同時に来たようなものなんです。ごめんなさい言いすぎました。盆だけにしておきます。とにかくそれくらいうれしかったんですね。

ハイカラが晩夏から本格的に再始動するから、またしばらくはアンチノブナガを観ることはできないのかもしれないけど、よくよく考えてみたらハイカラとアンチノブナガはある意味同じバンドであり、表裏一体の存在なのかもしれません。そういう意味では、新たなスタートを切るハイカラのほうも目が離せないというか……これがね、本当に目が離せないことになりそうなんです(それはまた別の機会に)。

オフィシャルサイトが出来上がったとき、「あーMySpaceでもやればいいのに、アンチノブナガ」と思っていたんですが、audioleafでこうやって新曲を試聴できるようになって、もっと世の中的にアンチノブナガの認知度が上がって、「MUSIC JAPAN」あたりに出る日が来る……ことはないのかもしれないけど。「LOUD PARK」に出ることもないと思いますが、彼らには地道に頑張ってほしいと心の底から祈っております。本気で。この4〜5年、大変な思いをしてきたんだしさ。

というわけで、今後も当ブログではアンチノブナガを積極的に応援していきたいと思います。

投稿: 2009 07 16 02:06 午前 [HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/04/30

HIGH and MIGHTY COLOR『傲音プログレッシヴ』(2006)

 俺がこのバンドの新作について触れないわけがないでしょ?(笑)

 というわけで、久しぶりのハイカラです。ファーストアルバム「G∞VER」から約半年で届いたこのアルバム。いやー、ビックリした。このペースで来るとは思ってないじゃない普通。しかもセールスがデビュー曲以降、ひたすら下降線をたどってるバンドなのにさ。俺自身もここ最近のシングルはもちろん追っていたけど、取り上げる時間とか全然なくてさ(ま、その辺はそのうち時間ができたらまとめてやりますけどね。ってやるのかよ!)。

 確かに1stアルバム以降に出た2枚のシングルは、適度にヘヴィさがあり、それでいて彼ららしいポップさも十分にあって、バランス的にはいいものだったんですよね。幸い最新シングル "一輪の花" がスマッシュヒットしたのと、全米デビューが決まったことで、かなり話題になってくれたし。そこでこの2ndアルバムですから、そりゃ注目集まりますわな。

 たった2枚のシングルでアルバム作って、全11曲中9曲が未発表新曲という構成なんだけど‥‥思った以上、いやかなり出来が良くてビックリしたというのが本音。かなりバンドとしてまとまってきたというか、すべてにおいてタイトになったかな、と。もともと演奏はしっかりしてたし、曲もちゃんと書けるバンドだったので、課題は女性ボーカルの歌唱力向上と男性ボーカルとの絡みや使い分けだったんですよね。デスメタル‥‥じゃないや、ラウドロックファンも唸らせつつ、それでいて普通のJ-POPファンにもアピールできるようなクオリティーの作品作り。デス声が浮いちゃうような前作の構成だと厳しいよなぁ、と。幸い1stアルバムの時点で「男女混合ボーカル」路線の進むべき道みたいなのが提示され、それを最新シングルで上手いことアピールできた、と。その後のアルバムだから、あとはそれを後押しするだけで。それが上手いこと受け入れられるといいんだけど。

 ま、そうはいいながらもちゃんとデス声健在で、アンチノブナガファン(笑)としてはひと安心なんですけどね。

 楽曲は、まぁ特に目新しい点はないかな。タフでハードな楽曲はそのままに、ポップでキャッチーな曲はさらにポップに。双方の路線がより洗練されてるんだけど、バラバラ感はあんまりないかな。頭4曲がとてもタフな路線なんで、思わず唸ってしまったんだけど、5曲目 "水玉ラムネ" のイントロで一瞬だけズッコケそうになるものの、実はそこまでポップすぎず、バランス感がちゃんと維持されてるんだよね。これが前作だと極端にポップソングになりすぎちゃってる感があって。それ1曲を取り出せば全然アリなんだけど、アルバムに入るとまとまりが‥‥ってなっちゃってたわけ。でもこのアルバムでは「シングル中心」というよりは、アルバムオリエンテッドな作風があるんで(シングル曲2曲も馴染んでるし)全然気にならない。ていうか‥‥半年でこれだけの結果を出したのは、成長の表れというか、スタッフが頑張ったというか。

 アメリカのアニヲタにも大人気らしい彼ら。興味本位でもいいから、一度日本のラウド系リスナーにも聴いてほしいかなぁ‥‥無理を承知で言ってるんだけど。この際、今年のサマソニに出ちゃえばいいんだよな。去年は大阪だけ出たんだっけ。今年はぜひ東京でも! そうすると、すっげー喜ばれます! 特に俺に!!



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投稿: 2006 04 30 12:10 午前 [2006年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/09/24

HIGH and MIGHTY COLOR『G∞VER』(2005)

 デビューから約9ヶ月、その間に4枚のシングルをリリースしてきたアンチノブナガHIGH and MIGHTY COLORが、いよいよ1stアルバムをリリースしましたよ。プロデューサーにはコリン・リチャードソンシングル同様HALを迎えたこの作品集。一体どんな作風の1枚に仕上がっているのか。男性ボーカル・ユウスケの見せ場はあるのか。7弦ツインギター&5弦ベースの存在意義はあるのか。そして‥‥このままどんどんとポップ化が進んでしまうのか‥‥(もうアンチノブナガには戻らないのか

 で、いきなり結論から書いてしまうと、これが予想してた以上に素晴らしい作品集に仕上がってたんですよ。いい意味で期待を裏切ってくれたというか。いや、正直そこまで期待してなかったのね。というのも、ここ2枚のシングル("RUN☆RUN☆RUN" と "Days")が、曲そのものは良いものの、自分が彼等に対して望んでいた方向性ではなかったので‥‥あーこのままポップロック指向にドンドンと移行してっちゃうんだな、ラウド路線は更に後退してくんだろうなー、って。だからアルバムもそういう曲で占められてると思ったのね。

 ところがいきなりアルバム1曲目 "G∞VER" でブチかまされちゃうわけですよ。ダンサブルな曲調に、ユウスケのデス声が響き渡る。完全なるユウスケ・ソロ! 良い意味で期待感を煽る、掴みの1曲の後に、これまたユウスケとマーキーがパート毎に歌い分ける、これまたこれまでにないタイプの曲 "NOTICE" が続くわけでして。適度なヘヴィさを残しつつ、メロやアレンジの良さに酔いしれてると、名曲 "PRIDE" へと流れていく‥‥この3曲で既に小さくガッツポーズですよ、俺。

 基本的にアルバム用の新曲は、マーキーを主軸に持ってきていても、ちゃんとユウスケの見せ場も用意されてる、しっかりと「ツイン・ボーカル」としての見せ場が用意された、聴き応えのあるメロウな佳曲ばかりなんですね。確かにシングルのC/W曲にあったようなモロにメタル路線な楽曲は皆無ですが、"PRIDE" や "OVER" といったラウド路線と、"RUN☆RUN☆RUN" や "Days" といったポップ路線の中間にあるような曲が多く、非常によいバランスでアルバムが進行していくんですよ。で、最後にある意味感動的なバラード "With YOU" で終了する。あーこりゃホントによく出来たアルバムですよ。まさかここまでの作品集を作り上げるとは思ってもみなかったから、ホントに驚いたし嬉しかったわけですよ、アンチノブナガ・ファンのひとりとしては!

 とはいってもアンチノブナガというバンド自体に「らしさ」や個性があったかというと、実はまだ確立されてなかったと思うんですね。で、マーキーという女性ボーカルを「大人の事情」で加入させることになって、迎え撃つ男性陣5人は試行錯誤を繰り返す。下手に作曲能力があったもんだから、いろんなタイプの曲を書いてみた。本来はラウド/ヘヴィロックをやりたかったバンドが、でも実はMR.BIGやEXTREMEみたいなポップはHRバンドも好きってことで、よりJ-POP的な味付けを加えて、更に試行錯誤を繰り返す。シングルの4枚は正にその変遷というか歴史であって、この「G∞VER」というアルバムでとうとう「ひとつの結論」に到達したのかな、という感じですかね。勿論ここで「あがり」ではなく、既に彼等は次の地平を目指して進み始めてるわけですよ。年末に向けてゲームのタイアップ曲、某有名アニメとのタイアップ等いろいろ用意されてるようですし、またそれらの楽曲がヘヴィ路線よ再びだったりするみたいで‥‥って結局試行錯誤の延長じゃんか! そうかそうだったのか!!

 ‥‥って特にオチはないんですが。

 とにかく、まだ若いバンドですよ。オレンジレンジと同じ事務所ってことで比較する輩が多いですが、全くの別物なのは周知の事実。もうデスとかメタルとかどうでもいい! このクラスの良い曲を連発してくれれば‥‥勿論、ユウスケにはデス声を捨てて欲しくないし、マーキーにはこれ以上歌上手くなって欲しいとは思わない。この「良い意味で」微妙なままでドンドン良い曲書いて、ここではないどこかへ俺を連れてって欲しいわけですよ! いや本気で!

 若いっていいなぁ‥‥このアルバムを聴いてると、ホントにそう思いますわ。正直羨ましい。



▼HIGH and MIGHTY COLOR「G∞VER」(amazon

投稿: 2005 09 24 01:05 午前 [2005年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/07/23

HIGH and MIGHTY COLOR『RUN☆RUN☆RUN』(2005)

 さぁ、アンチノブナガ‥‥もとい、HIGH and MIGHTY COLORのサードシングル、「RUN☆RUN☆RUN」について語っときましょうよ。とみぃが語らずにどうするよ、ねぇ?

 個人的には今年デビューした新人の中では、最も(熱さでも、そして生温さでも)注目してるのがこのアンチノブナ‥‥いや、ハイカラなわけですが。オレンジレンジの事務所が放つ第二の刺客、みたいな取り上げられ方をしたり、ガンダムSEED DESTINYのオープニング曲にいきなり抜擢されたり等、とにかくデビュー曲「PRIDE」は鳴りもの入りで大プッシュされた彼等も、続くセカンド「OVER」では以前程のプッシュを得られず、結果デビュー曲がチャート初登場2位という大記録だったのが、セカンドではトップ10圏外‥‥まぁそりゃ仕方ないか。それにチャートが全てじゃないですけどね。

 所謂ラウド系やヘヴィロックのフォーマット(演奏スタイルが7弦ギター×2、5弦ベース、デス声の男性ラップボーカル)にJ-POPの要素(女子高生モデルをそのままボーカルとして採用)という、これまであったようでなかったタイプのスタイルで、確かに最初は注目されたんだけど‥‥やはり世間的にはオレンジレンジ程の注目をされることもなく(それだけの個性もまだなく)、苦戦を強いられてる感じがありましたが‥‥恐らく、このサードシングル「RUN☆RUN☆RUN」でその辺の状況は一変するんじゃないかな、と聴いた時に感じたんですが‥‥どうでしょう?

 今回初めて外部プロデューサーを起用し、しかもその相手がHALだというんだから、二度ビックリですよ。HALというと浜崎あゆみ等avex系アーティストへの楽曲提供やリミックスの他、最近ではavex系以外でも玉置成実等への楽曲提供やアレンジ等で名前を見かけたりします。既にバンド/ユニットとしての活動は休止状態にあるようですが、こうやって他者への楽曲提供/プロデュース活動をする時にはこのユニット名を用いているようですね。

 で、このタイトルトラックが正に「HALらしさ」と「ハイカラらしさ」がいい具合に融合した、アッパーなポップロックに仕上がってるんですね。ここでは男性ボーカルは完全に無視され、サビパートで合いの手を入れてるのがうっすらと聞こえる程度‥‥オイオイ‥‥ただ女性ボーカルの方はこれまでで一番伸び伸びと歌ってる(歌えてる)ように感じられます。恐らく「アンチノブナガ色」が後退したことが原因なのかな、と。まぁ女の子が好きそうな曲調ですしね。親しみやすさでは過去最高の出来だと思うし、もう完全にシングルヒットを想定して制作されてますよね。売れなきゃ嘘くらいの勢いで。

 一方カップリングの "Hopelessness" は従来のハイカラらしい、ミドルヘヴィチューン。男性ラップボーカルもちゃんと生かされ、サビになるとポップに爆発するという‥‥俺等(というか、「TMQ-WEB」を読んでるハイカラに興味を持ってる人達)が認識する「ハイカラらしさ」が100%詰まった1曲に仕上がってます。"RUN☆RUN☆RUN" で軽く退いてしまった人(特にデス/ラウド路線を期待してたメタラー)を一気に現実に引き戻す、安定感タップリ。やっぱりアンチノブナガはこのラップボーカルがないとね!(いやだからアンチノブナガじゃないし)

 今の彼等は間違いなく選択の岐路に立たされてるんだと思います。それは‥‥このまま自分達のやりたいことだけをやる環境の中でラウド路線を追求するか、それとも‥‥大人の敷いたレールの上を無心に走り続けるのか、の。このシングルを聴く限りでは‥‥タイトルトラックでは後者路線をまっしぐらという気がしますが、カップリングを聴いてしまうとね‥‥まだ迷いがあるんだろうな、と。それは製作陣にしても同じことで、彼等を本当にどう売り出そうか、まだまだ迷いが読み取れるというか。間違いなく一般層にアピールするのが正しいとは思いますが、それでも‥‥このバンドが従来持っていた「魅力」を削いでまで、別の「衣装」を着せる必要があるのかなぁ、だったらボーカルの女の子のみソロで売り出せばいいじゃん‥‥でもそれじゃ売れないだろうしな‥‥っていう迷いが、聴いてるこっちにまで伝わってきちゃうんですよね。それじゃマズいだろうに。

 早くも8月には4枚目のシングル「Days」がリリースされるようです。この曲がどういったタイプなのか現時点では判りませんが‥‥ここで今後進むべき道が提示されるような気がします。果たしてそれは俺が望む路線なのか、それとも‥‥何度も書くけど、やっぱり彼等には「やりたい放題やったヘヴィロック路線」でアルバムを1枚作って欲しいんだけどねぇ‥‥如何なもんでしょうか?



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投稿: 2005 07 23 02:16 午前 [2005年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/03

HIGH and MIGHTY COLOR『OVER』(2005)

 「ハイカラ」こと、HIGH and MIGHTY COLORのメジャー2ndシングル、「OVER」が先月リリースされました。前作「PRIDE」がガンダムの主題歌に大抜擢されたことで、いきなりチャート初登場2位という記録を打ち立てました。が、今回はタイアップは付いているものの、深夜のバラエティ番組のエンディングテーマ。実質「タイアップなし」に限りなく近いんじゃないですかね(前作と比較すれば、の話ですが)。

 元々がヘヴィメタルからスタートしてるバンドに女子高生Vo.が加入したことでその音楽性もどんどん変化をみせていったわけですが、このシングルのタイトルトラックというのは以前インディーズからリリースされたことがあるそうですね(2004年11月に1,500枚限定リリース。即完売したそう)。それはさすがに知らなかった。ということは、こっちの方が前作の "PRIDE" よりも古い‥‥つまり進化過程ってことなんでしょうか。

 というわけで、前作の時に「アンチノブナガ」時代を含め、散々盛り上げた身としてはやはり責任を取らないとね‥‥やりますよ、今回も。ええ。

 今回も3曲+ "OVER" のカラオケ、の計4曲を収録したマキシシングル形態。前作は意外とバラエティ豊かな印象を受けましたが、今回はどうでしょう?

 まずタイトルトラック "OVER"。SE的な打ち込みを同期させたサウンドは前作同様ですが、女性ボーカルのマーキーの歌が若干「慣れてきた」「馴染んできた」印象が強いかな。ま、以前にレコーディングしてる曲なんで歌い慣れてるってのも大きいんでしょうけど。あと所謂ラップバートにも彼女が合いの手を入れる等して絡んできてますね。ますます男性Vo.のユウスケの立場が‥‥いい仕事してるんですけどね、今回も。こうやって聴くと彼のヒステリックな歌唱はあれですね、LIMP BIZKITのフレッド・ダーストにも通ずるものがある‥‥とか言ったら言い過ぎですか?

 曲はいろいろ考えられてる、フックが幾つも用意されたハードロック、って印象。歌謡曲/ポップスっぽいのはその歌メロの判りやすさのみ。途中で入るデス声による「オーイ!」って掛け声とかも、「らしい」よね。好きじゃなきゃそんなの入れないし、入らないよな。

 2曲目の "Change" は更にアップテンポの1曲。Aメロでのディレイを用いたギターフレーズと、ユウスケのシャウトが印象的な1曲。全3曲中最もポップステイストの強いナンバーじゃないかな。演奏は相変わらず派手なんだけどね。

 で‥‥問題の3曲目 "インソムニア" なんですが。前作の3曲目 "all alone" も非常に「濃い」ナンバーだったわけですが‥‥今回の "インソムニア" は、いよいよ彼等(というか、「アンチノブナガ」として)の本質的な部分を端的に表した1曲なんじゃないでしょうか。だってさ、モロにデスメタルですよ。デス声でユウスケが歌いまくりですよ。若干バックトラックが軽めなのが玉に傷ですが、これをもっと低音利かせてギターも歪ませたら、本格的なデスメタルじゃないですか。スゲー勿体ない。けどさ、メジャーの、一般のヒットチャート上で勝負しようとしたら、実はこれが限界なのかな‥‥というのも見えてきたりしてね。いや、それでも大健闘してますよ。スゲエよ、アンチノブナガ!(いや違うから)

 というわけで、個人的には今回も満足させてもらいました。8月にクラブツアーがあるようだけど‥‥その前にアルバムだろ、アルバム。ホント徹底的にロックしたアルバムを作って欲しいなぁ。海外でレコーディングしてさ、プロデューサーにコリン・リチャードソン辺りを迎えてさ。そんなの作っちゃってくださいよ!


‥‥ま、無理だろうけどな。残念だけど。
(そもそも期待する方向が間違ってる気が‥‥)



▼HIGH and MIGHTY COLOR「OVER」(amazon

投稿: 2005 05 03 12:00 午前 [2005年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/14

「アンチノブナガ」ってどんなバンド?

 以前こちらのエントリで紹介したHIGH and MIGHTY COLORについて、「その後どうなったの?」とか「聴いた感想聞かせてください!」という反響が意外に多くて、正直俺としてもビックリしてます。意外とメタルファン、というか元メタラー辺りからの反応が良くてさ。現役のメタラーの皆さんがどう思ってるのかは知りませんが、確かに現在日本のヒットチャートにこういったハードロックやヘヴィメタル的なサウンドを持つバンドが上位入りすることは殆どないので、そりゃ期待したくなる気も判ります。

 でですね。あのエントリを書いた日、早速シングル「PRIDE」を買って帰ったんですよ。と同時に、Amazonの方でハイカラ以前の「アンチノブナガ」時代の音源が収録されているというオムニバス盤の存在も知り、そちらも注文しましてね‥‥今日は「ハイカラ完結編」ってわけじゃないですが、両方を聴いた感想を書いていこうかと思います。

 まずハイカラ「PRIDE」。タイトルチューンに関しては前にも軽く感想書きましたが、適度にポップでギターも思ったよりもヘヴィじゃないんですよね。ソロも簡単なプレイっていう印象が強く、ヘヴィメタル的なプレイ面での派手さは皆無かな、と。その反面、シンセや同期するシーケンス音が派手で、如何にもJ-POPといった装飾が施されてます。個人的にはストリングス系のシンセ(あるいは生ストリングス)が入った、メロウな曲が好きなので、この曲の後半、ギターソロ明けのパートの壮大さが非常に気に入ってます。ちょっとシンフォニック・メタルっぽいかな?なんて思ってね。

 この曲さ、男性ボーカルで歌い上げたら立派なHM/HRだよね? タイプは違うけど‥‥正直エリック・マーティン辺りが歌っても全然通用するよな、と。ポップソングとしても、そしてロック(HM/HR)としても十分通用する作りになってるなと感じました。

 カップリング曲の内、"光るカケラ" もヘヴィメタリックな要素が強い1曲なんだけど、歌だけ聴いてるとEVERY LITTLE THING辺りと同じものを感じますね。ホント、歌メロだけ聴くと普通のJ-POPなんですよね。バックトラックのヘヴィさはそれなりなのに。そういう意味ではHM/HRというよりは‥‥やはりLINKIN PARK以降かな、と。

 そして最後の "all alone" なんですが‥‥個人的にはこれが一番好き。イントロだけ聴くと思わずLINKINやEVANESCENCEか!?と思ってしまうザクザクしたギターが小気味いいバラード調ヘヴィロック。が、曲が進むにつれてメタル色がどんどん強く感じられて、特に中盤の男性ボーカルのラップパートがデス声での絶叫に変わる辺りで、思わず小さくガッツポーズ取っちゃいましたからね。その一瞬にARCH ENEMY辺りからの影響を感じちゃいましたよ(ホントは違うかもしれないけど)。うん、この曲は素直にカッコいいです。

 確かに普段メタルものばかり聴いてる耳にはヤワかもしれませんが、こういう音が(タイアップの影響とはいえ)チャートの上位に数週居座るという状況がね、もう面白くて。ORANGE RANGEの弟分的に捉えられがちですが、出所は全然違うわけですから、一緒くたに語って欲しくないなと思いますよ。こりゃ確かにアルバム楽しみだわ。



▼HIGH and MIGHTY COLOR「PRIDE」(amazon


 んで、それから数日後に、今度はアンチノブナガの音源が届きまして。ORANGE RANGEがインディーズ時代に在籍した沖縄のレーベル「Spice Records」から2003年6月にリリースされたオムニバス盤なんですが、ここに6組のバンドが各2曲ずつ楽曲提供してるんです。アンチノブナガも "Hate you!" と "meaning" という2曲を提供していて、どんなヘヴィメタルを聴かせてくれるのか‥‥と期待いっぱいでCDを聴いたわけですよ‥‥

 ‥‥えーっと‥‥

 これ‥‥ただのヘヴィロックじゃん。ただのモダンヘヴィネスじゃん。


 orz


 確かに要所要所からはヘヴィメタル的な要素を感じるんですが、基本的にはメタルというよりもラウド系。ボーカルも歌い上げるというよりも、ラップメタル的なもの。一応歌詞は全部英語みたいなので、サマにはなってるけどね‥‥時にデス声が入ったり、普通にメロディを歌い上げたり、ラップっぽくなったり‥‥まぁヒップホップに影響受けてバンド始めました、というよりは、LINKINはその類のバンドから影響を受けました的な音かな。

 そういう意味では、メジャーに行って更に「ホントにやりたい事」に近づいてるのかな‥‥歌がちゃんと唄える女性ボーカル入れて、男性ボーカルの方はそれまでと同じ方法で何ら変わらず。この辺のインタビュー読むと、あーやっぱり「周りにも同じようなバンドが沢山いる」と感じてたんだな、と。それが本心なのか「言わされてる」のかは別として‥‥

 とにかく。この音楽性の変更は歓迎すべきものだと思います、ええ。

 頑張れ、HIGH and MIGHTY COLOR。



▼「沖縄2003 〜沖縄の六傑(ロケッツ)〜」(amazon

投稿: 2005 02 14 01:49 午前 [2005年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/02

正直、沖縄とかどうでもいいです。

 今年に入ってから有線でよく耳にする曲があって。サウンドはハードロック調のJ-POPで女性ボーカル+男性ラップが乗るといったありがちな感じなんだけど、非常にポップで判りやすく耳に残りやすいメロディを持った佳曲という印象で、1日に何度も耳にするんで自然と覚えちゃってたんですよね、この曲を。曲名らしき単語が歌詞からは聴き取れず、かといって有線のサイトで調べようとまでは思わず、そのまま放ったらかしにしといたら‥‥

 1月の半ば、久し振りに「ガンダムSEED Destiny」を観まして。最近、というか年末の特番時からずーっと観てなくて。そしたらオープニングでその曲が流れるわけですよ。あー、成る程、これ、ガンダムの新オープニング曲だったのか、と。

歌っているのは、HIGH and MIGHTY COLORという新人バンド。男女6人組のバンドで、ORANGE RANGEと同じ沖縄のバンドだということを最近になって知るわけですが‥‥この辺については、大好きなWaste of Popsさんやスーパーリスナークラブさんに詳しく、そして面白おかしく載ってるので、そこで勉強してください。つーか、俺もこの2サイトで詳細を知ったくらいですから(ってこれじゃ、単なるリンクバック祭だな。いやいや、リスペクトの意味を込めて改めて紹介させてくださいー)。

 で、その中で特に面白かったのが、こちらのオリコンでのインタビュー。元々はボーカルの女の子・マーキー以外の5人でメタルバンドをやってたそうで、好きなバンド名にMETALLICAやDREAM THEATER、ANGRA、ARCH ENEMYといった名前を挙げてるんですよね(他にもMR.BIGやEXTREMEといった20歳前後という年齢に似合わないバンド名も。ま、MR.BIGは判るけどさ)。EVANESCENCEやLINKIN PARKといった名前じゃなくて、ゴリゴリのメタルバンドなわけですよ。それで以前は「アンチノブナガ」なんていうバンド名だったっていうんだから‥‥観てぇ、凄くライヴが観てぇじゃねぇか!

 このデビュー曲が所謂タイアップもので、しかもアニメ主題歌。更にメジャーデビュー用に判りやすく女性ボーカル+男性ラップボーカル、サウンドもメタルではなく昨今流行(流行?)のラウド系にシフトチェンジ。恐らく「大人の事情」が絡んでるのは間違いないんだけど‥‥これはちょっと、今後に期待してみたいな、と。実はまだマキシシングル買ってなくて、カップリングの2曲は未聴なんだけど、これを書き終えたら是非買ってこようかと思います。

 ま、まずは何よりもアルバムだな。アルバムみたいに自由にやれる場でどれだけ「地」を出せるか。あるいはこのまま完全に「女性ボーカルをフィーチャーしたラウド風J-POP」でお茶を濁し続けるのか(そしてこの夏にはサマソニに出演だろうな)‥‥どっちに転がるにしろ、ORANGE RANGEみたいにどこまで「化ける」のか‥‥ちょっと生暖かい目で見守ってみようかと思います。



▼HIGH and MIGHTY COLOR「PRIDE」(amazon

投稿: 2005 02 02 10:00 午前 [HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック