2005/10/15

ドキュメント・朝霧JAM '05

 2001年からスタートし、今年で開催5回目となる「朝霧JAM」に10/1〜2と行ってきました。2001年だけ行ってなくて2002年からの参加だったのですが、今年は初年度同様久し振りに「雨のない」朝霧となりました‥‥雨に見舞われることが多かった今年の夏フェスシーズン、最後の最後でこれですか‥‥お陰で山焼け(顔や腕が真っ黒で、数日後に皮が剥ける程)しちゃいましたよ。2週間経った今でもまだ腕が異常に黒いんだもん‥‥

 朝霧といえば毎年必ずといっていい程『雨』のイメージが強く、特に去年はライヴスタート直後から降り出し、結局2日目終盤まで降ったり止んだりの繰り返しで日が射すことはありませんでした。そういうこともあって、今年初めて行くという友人達には「雨は当たり前と思ってね」って口を酸っぱく言っておいたら、これですよ。なめられてますよ、朝霧! 来年大変な目に遭っても知らないぞ!?

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 なんて冗談はさておき。今回は天気良かったのと、往復の交通状態が非常にスムーズで、まぁ朝早めに出たのもあったんですが、10時過ぎには駐車場入り、11時前には会場に着いてました。30分後にはテントも建て終わり、早くも乾杯‥‥この時点でライヴスタートまで残り2時間半‥‥今年のメンツは豪華過ぎて「飲んでる暇がないよ!」と違った方向に怒りをぶつけていた俺ですが、これでひと安心‥‥んん、何か間違ってるような‥‥

 今回も観たライヴに関して、軽めのレポを書く程度にとどめておきます。ここから先、長くなるので注意してくださいね。


■DAVID BOYLES(RAINBOW STAGE)
 実はテント建ててる最中に、この日のトップバッターであるデヴィッド・ボイルズがリハをやってたんですよ。アルバムはライヴ前に買ったばかりで全然聴いてなかったんですが‥‥リハで数曲聴いて、結構気に入ったなぁ。ジャック・ジョンソンみたいなフォーキーな要素も強く、だけどねちっこい黒さも備わっていて、リハなのにプリンスの "Kiss" を見事にカバーして大歓声を浴びてましたからね。プロフィールを見るとジャミロクワイやプリンスから影響を受けた、みたいなことが書いてあって非常に納得したのでした。
 でも‥‥ここで数曲聴いて、結構満足しちゃったかな。丁度裏のMELTONEが観たかったから、大変助かりました(オイオイ)。


▼DAVID BOYLES「THANK YOU」(amazon


■MELTONE(MOON SHINE STAGE)
 久し振りに観ました。去年のフジロック以来? 今年も夏場にフリーライヴとかに出演してたので観る機会はあったはずなんだけど、どうにもこうにも予定が合わなくて。やっと観れた感じですね。
 知らない間に出てた2ndアルバムの曲が中心だったと思うんだけど、更にプログレッシヴになった印象があったなぁ、ライヴを観た限りでは。ただひたすら肉感的に踊らせてくれた前作とはちょっと質感が違ったような。でも嫌いじゃないよ。結局(酔ってたせいもあるけど)終始気持ち良く踊らせてもらったし。初めて観た友人達も喜んでたようだし。


▼MELTONE「Wonderful View」(amazon


■ohana(RAINBOW STAGE)
 ハナレグミ+Polaris+クラムボン、という異色ボーカルユニット。しかもバックのメンバーも強者揃い。スカパラ(ていうかフィッシュマンズと言った方がいいか、この場合)からの刺客もいるし。
 まだ音源とか出てないし、この日が初ステージってこともあったんだけど、とにかくエンターテイメント性の強いボーカルグループだな、と。観ていて非常にほんわかさせられたし。曲もRAMONESのカバー等を取り混ぜて(しかもレゲエ調にアレンジしてね!)、まだ誰も聴いたことのないオリジナル曲を1時間近くに渡って繰り広げてくれたのですが‥‥これはかなり期待していいと思いますよ! 少なくとも俺は買う。無条件で買うもん!


▼ハナレグミ「hana-uta」(DVD付)(amazon


 この後、会場内をブラブラしつつA HUNDRED BIRDSやMO'SOME TONEBENDERをチラ観しつつ、酒呑んでました。そして、いよいよこの日のメインが‥‥


■FLOGGING MOLLY(RAINBOW STAGE)
 名前は知ってたものの、実は直前まで音は聴いたことなくてさ。ボーカルが元FASTWAY〜KATMANDUのデイヴ・キングだということを数週間前に知らされて、慌ててCDを注文したんですが‥‥いやーっ、何でもっと早くに聴いてなかったんだ俺!?と後悔したくらい、自分にとってツボでしたね、このサウンド。「アイリッシュ・パンク」‥‥所謂アイリッシュ・トラッドとパンクの融合なわけで、それこそPOGUESやSOUL FLOWER UNIONが好きなら絶対に気に入るサウンドじゃないですか(いや、それよりもDROPKICK MURPHYSが好きなら〜と言った方がいいか?)。とにかくそういう、自分にとってど真ん中のサウンドなわけですよ。
 で、ライヴも勇んで最前列近くまで行ったら‥‥始まった途端にモッシュ&ダイヴの嵐。当たり前だっつーの。けど朝霧でモッシュ&ダイヴは珍しいなぁ‥‥いや、SFU以来か、こんなに楽しく踊ってるのは!? 気づけば輪モッシュに加わって、知らない同志達と肩組んで笑顔で踊りまくる。いやーっ、すっげー楽しいこれ! しかもホントカッコいいのな、彼等。演奏は勿論だけど、スタイリッシュなステージングも感動モノ。デイヴ・キングは短髪・ヒゲ&メガネで昔の面影は皆無だけど、相変わらずいいシンガーであることには違いない。
 さすがに2曲終えた時点で息切れしたんで、ちょい後ろに下がり、後は最後まで楽しく踊らせてもらいましたよ。いやーっ、これ1時間じゃ短いよ!! さすがに終った後のアンコールを求める声はハンパなく、結局リクエストに応える形に。終了後はベースやアコーディオンのメンバーがステージから降りてオーディエンスと握手。気づけば俺も二人と握手してましたよ。ただひたすら、「Thank you!」を連呼してただけですが‥‥ホント、感謝するよ。こんな素晴らしいバンドをやってくれて、そして今日この場に居てくれたことを! 間違いなくこの日のベストアクト!


▼FLOGGING MOLLY「WITHIN A MILE OF HOME」(amazon:日本盤US盤


 さすがにこの後、電池が切れたかのように疲れ切って、STS9もSCIも殆ど観ないで、音だけ聴いて終了。STS9ってなんかジャーマンプログレっぽいのね。いや何となく。ていうか、気づいたら21時過ぎには寝袋に包まってた‥‥途中、エアロの "Walk This Way" カバーを挟むSCIのステージングはさすがっぽかたったけど‥‥夜中に一度起きて呑み食いして、また寝て。5時過ぎにダイヤモンド富士を観ようと思ったものの、早く起き過ぎて途中で挫折。結局7時ちょっと前にならないと観れなかったらしい‥‥嗚呼、今年は晴れたのに。やっぱりダメだったか‥‥運転手やってる限り、無理なような気がしてきたよ‥‥orz

 2日目(10/2)は7時半頃に目が覚めたものの、ウトウト夢見心地で結局8時過ぎに起き上がって顔洗ったりしたんだった。んで、腹ごしらえして、テントに戻ってまた呑んで‥‥気づいたら10時ちょっと前になって‥‥恒例のラジオ体操が始まったのね。去年は雨降ってたから昼過ぎまでずーっとテントで寝てたんだけど(しかもステージから離れた場所にテント張ってたし)、今年はちゃんと踊り(踊り?)ましたよ、ラジオ体操第一!

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 んで、そのまま恒例のラジオ体操第二に突入! 酒呑んでちょい足下がふらついてたけど、いやー意外と覚えてるもんね。

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 その後、すぐに「猪之頭 陣馬の滝太鼓」が始まって、10分くらいで終って。また呑んでるうちにSANDIIが始まって。前の方で飯食いながら観たんだった。途中で酒買いに行ったら友達に会って、そのままMOON SHINE STAGEまで一緒に行ってLITTLE CREATURESを観たのね。

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■LITTLE CREATURES(MOON SHINE STAGE)
 10数年振りに観たんだけど、こんなにもアコースティックテイストが強くてポストロックチックなバンドだったっけ!? とにかく驚いた。ゆらゆらした彼等のサウンドが、山々にこだまするかのようで、聴いててホントに気持ちよかった。ま、酒のせいってのもあるんだけどさ。
 ホント‥‥いいバンドになったねぇ‥‥イカ天時代を知ってるだけに、しみじみしてしまったよ。


▼LITTLE CREATURES「NIGHT PEOPLE」(amazon


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 終了後、AFRICAN HEAD CHARGEを観るためにテントに戻る。もう呑むのは止めた。後はひたすらテントの場所から楽しむ!


■AFRICAN HEAD CHARGE(RAINBOW STAGE)
 エイドリアン・シャーウッド絡み、ON-Uサウンドからアルバムリリース、今年春のASIAN DUB FOUNDATION来日公演でのオープニングアクトでADFを食った!とか、とにかく気になる情報ばかりが伝わってくる彼等。朝霧前に過去の作品を聴いてみたのですが、これがかなり好みのサウンドでして‥‥所謂ダブなんだけど、ホント気持ちよさそうで。これは朝霧にピッタリなバンドだよな、と。
 んで実際どうだったかというと‥‥終始笑顔で踊りっぱなしでしたよ。いやー気持ちいい! 上記以外の予備知識はほぼ皆無だったんですが、そんなの必要ないよね。そこに彼等の曲を楽しめる環境と、彼等の演奏・音さえあれば‥‥メチャメチャカッコいいわ、こりゃ! アッパーとダウナー(ていうかチルアウト系)が適度なバランスで挿入されてるから、あの炎天下の中でも踊り疲れることなかったし、とにかく多幸感に溢れたステージだったと思います。小さいライヴハウスで観るAHCもいいだろうけど、やっぱりこのサウンドは野外‥‥こういった山々の中で聴くのが一番ですよ。来年はフジロック、FIELD OF HEAVENで観たい!


▼AFRICAN HEAD CHARGE「VISION OF A PSYCHEDELIC AFRICA」(amazon


■GRAVENHURST(RAINBOW STAGE)
 このバンドも何の予備知識もなかったのですが、後で聞いてビックリ、かの「WARP」レーベルが放つシンガーソングライターによるユニットなんだそうな。ライヴはバンド形体で、恐らくフロントマン(ボーカル/ギター)がニック・タルボットという奴なんでしょう。
 サウンド的には‥‥グランジ直系といったサウンドで、暗くジメジメしたマイナートーンの曲が続くんですね。明らかに場違いというか‥‥モーサムもそうだったけど、残念ながらこのGRAVENHURSTもこの環境には合ってなかった気が。決して嫌いではない曲調とサウンドなんだけど‥‥良く言えば、スマパンと「OK COMPUTER」期のレディヘのいいとこ取り、みたいな印象。けど音源ではアコースティック主体みたいですね(今注文中でまだ聴けてない)。
 なんかそれまでの多幸感が嘘みたいに後退し‥‥非常にドンヨリしてきましたよ。んで、お空の具合も見事に日が落ち始めて‥‥ただ、才能は感じられたし、きっと別の機会に観たら気に入るとは思ったので、ひとまず音源聴いて(今月末には3rdアルバムも出るようなので、全部注文しておいた)、次の機会までしっかり準備しておこうかと思います。今度はサマソニかなぁ‥‥そっちの方が正直似合ってると思いました。


▼GRAVENHURST「BLACK HOLES IN THE SAND」(amazon


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■AIMEE MANN(RAINBOW STAGE)
 待望の来日!といったところでしょうか。自分にとっては特別なアーティストだったことはなく、普通に通過してきた女性シンガーソングライターのひとりなのですが、やはり感慨深いものがありますね。'TIL TUESDAYを中学〜高校時代に通過してる俺からしても、やはり今回の来日、そして朝霧出演は目玉のひとつだと思いますしね。
 最新作にして傑作「THE FORGOTTEN ARM」を引っ提げての公演ということで、やはりこの辺の曲が中心になってくるんですが、懐かしい曲も飛び出したり、バンド時代のよしみというか、2曲程アコギからベースに持ち替えたり等、非常に見せ場も多いステージだったと思います。まず何よりも、気負わずリラックスして、日が落ちて行くのを体感しながらその音とパフォーマンスを堪能出来る喜び。最高のシチュエーションですよ!
 出だしをトチってやり直す曲があって、そこで思わず苦笑いをしてたのが印象的だったなぁ‥‥とにかく夢見心地な1時間でした。気持ちよかった‥‥


▼AIMEE MANN「THE FORGOTTEN ARM」(amazon:日本盤US盤


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■真心ブラザーズ(RAINBOW STAGE)
 エゾで観た4人バンドバージョンも良かったけど、やはりMB'Sを引き連れたフルバンドで観たかったから、こういう形で観れることになったのは本当に嬉しかったね。場違いとかいろんな声があったかと思うけど、最終的には(本人達も口々にしてたように)歓迎されていたように見えたし、何よりもその「歌」であんなに感動させられたんだから文句なしでしょう。つーか観ないで帰った奴ら、アホかと。勿体ない‥‥
 "空にまいあがれ" や "マイ・バック・ページ"、"JUMP" 等の懐かしい曲に混じって今月末にリリースされる新曲 "I'm in Love" や復活第一弾シングル "Dear, Summer Friend" といった曲で湧かせてくれたんだけど、やはり終盤の畳み掛け‥‥"エンドレス・サマーヌード"、"拝啓、ジョン・レノン"、そして最後の "RELAX〜OPEN〜ENJOY" で思わず涙ぐむ‥‥良い夏だったなぁ‥‥
 これで完全に終った、と放心状態のまま突っ立っていたら、何とアンコールに応えてくれるじゃありませんか! 全然用意してなかったらしく、バンドメンバーとすぐにできそうな曲をステージ上で緊急ミーティングして、結局決まった曲が "どかーん" という1分少々の名曲中の名曲。景気良く2005年の『野外フェス』を終了させることができました。
 嗚呼‥‥俺、やっぱり真心ブラザーズが大好きだ。



▼真心ブラザーズ「B.A.D. 〜MB's Single Collection」(amazon


 てな感じのレポートでしたが、如何でしたでしょうか? ベストアクトを選ぶのは非常に難しいのですが‥‥やはりFLOGGING MOLLYかなぁ。AFRICAN HEAD CHARGEも真心ブラザーズもohanaも素晴らしかったけど、やはり自分のルーツ的な部分を考えるとどうしてもこうならざるを得ないかな、と。

 今年は例年以上にバラエティ豊かな2日間でした。去年よりも2,000人も多い来場者のはずなのに、人の多さでイライラすることもなく、快適に過ごせました。なんだろう‥‥いろいろ改善されてるんだろうなぁ。けど人数的にはこれをMAXにして欲しいな。あと3,000人とかいったら‥‥無理だよ、マジで。朝霧は朝霧のままでいいじゃない。あとはフジロックに任せれば。

 あー本当に俺の夏が終った‥‥あれから2週間経ったけど、未だに余韻に浸ってるもんなぁ俺。

投稿: 2005 10 15 09:15 午後 [2005年のライブ, MELTONE, Polaris, 「フェス」, クラムボン, ハナレグミ, 朝霧 Jam, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/09/30

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 2@静岡・朝霧アリーナ(2003年9月28日)

  朝8時過ぎ起床。前日の腹痛が嘘のように絶好調。既にみんなは起きているよう。挨拶して、暫く夕べの話をしてからみんなで食事に出かけることに。

  この日は朝から晴天以外の何ものでもない天気。天気がいいせいか、食も進む。カレー食って、尚かつ朝霧名物「塩焼きそば」を食らう。テントに戻ってこの日最初の宴を始める俺ら‥‥何か間違ってるような気も。
 
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  9時半を回ったころでしょうか、急にラジオ体操がスタート。そういえば去年もやってたような気が(ま去年はこの時間、爆睡してたんだけどね。オールナイト公演だったしさ)。ラジオ体操してる奴らを肴に飲む俺達。「これで第2とかやったら笑っちゃうね」って言ってたら、本当にラジオ体操第2まで始まるもんだから、全員大爆笑。これでモッシュとか始まったら‥‥とか思ったけど、さすがにそれはありませんでした。残念。

  この後10時から地元の青年団による陣馬の滝太鼓が15分程。結構人が集まってて盛り上がってた模様。当然それでもひたすら呑み続けてたわけですが。途中で人も増えていき、酒の消費量も増えていく中、11時になりDonavon Frankenreiter Bandの演奏がスタートしたのでした。


◎Donavon Frankenreiter Band

  「~Band」って付く位だから、もっと大人数なのかと思ってたら‥‥ステージに現れたのはたった2人。ギター/ボーカルとパーカッションのふたりのみ。これがアコースティック形体の、本当にこの場に一番合った緩い感じの音楽でして。朝イチのまったりした空気にもってこいのバンドだったわけです。これ、いいバンドだよ。それはステージ前に集まった人の数を見れば一目瞭然でしょう。リアクションが全てを物語ってます。
 
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  最後の方で日本人女性が飛び入りで加わったんですが、あれは誰だったんですか? 名前をアナウンスしたんですが、聞きそびれてしまいました。その彼女がギター&ボーカルで加わり、かなり盛り上がった模様。結局、こういうバンドがこの地・このフェスにはピッタリなのがよく判りました。多分来年のフジロックにも出演してそうな予感(ORANGE COURT辺りにね)。
 
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Donavonの終わり辺りからテントを離れ、マツイくんと共に写真撮影に出かけました。とにかく天気が良いくて富士山が昨年以上によく見えたのが印象的でした。
 
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そうそう、Donavonのライヴ中に「ライヴ終了後に物販でメンバー本人がCDを手売りしてサインします」とかアナウンスしたら、凄い行列が出来てビックリ。サイン欲しさに大行列とは思わないけど、結局CDは途中で売り切れになる程だったとか。これって素直に音に反応した結果ですよね?
 
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  再び宴に戻る前に昼食を取ることにした我々。昨日うどんやそばを売っていた店では、急に「冷やしうどん&そば」の販売を始めててビックリ。ま、この熱さだもんなぁ。ちなみに食ってみたら美味かったです。

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  そのままテントに戻り、また酒を呑みながらライヴを観るわけですが‥‥ここで俺はひとまず断酒。帰りまでに酒を抜いておかないと。何せ運転手なもんですからね。


◎DOUBLE FAMOUS

  ユルユルのダブ/レゲエといった印象で、とにかく脱力しまくり。これ、酒呑みながら聴いたら気持ちいいんだろうなぁ‥‥と酒を基準にしか音楽を語れない俺なのでした。ラストにEGO-WRAPPIN'の中野がボーカルで加わり華を添えてました。

  DOUBLE FAMOUSが終わった辺りからテントに人がぞろぞろ集まり出し、少し話した後曽我部恵一を観る為にステージ前へ移動しました。この日初めての、そして唯一のステージ前移動。


◎曽我部恵一

  メチャメチャ良かった。約3ヶ月振りに観たわけですが、バンドとの一体感や演奏もかなりいい感じ。さすがツアーやフェスで鍛え上げられただけあるわな。曽我部も終始笑顔で、客や朝霧に向かってありがとうを連発。終始ピースフルな空気に包まれライヴを進行していくんですが、そんな中時々訪れるギターの爆音が本当にニール・ヤングみたいで痺れた。いや、見た目の話じゃなくてさ。

  個人的には"White Tipi"のバンド・バージョンにかなりやられ、"FIRE ENGINE"でのギターバトルにやられ、最後の"おとなになんかならないで"に涙腺を緩ませるという、ホントに心打たれるライヴだったなぁと。約1時間、納得の内容でした。


01. ふたり
02. ギター
03. NEW LOVE
04. She's a Rider
05. 浜辺
06. スワン
07. もしも
08. White Tipi
09. FIRE ENGINE
10. おとなになんかならないで


  一緒にいたマツイくん、中村くんも満足げ。特に中村くんはフジロックへの車中で俺が聴かせた「瞬間と永遠」で曽我部が気に入ったようで、これが初ライヴ。同じくカオリさんも。みんな絶賛していたのが印象的でした。

  ここでテントに戻り、俺はテントを畳み、後はゆっくり後方で観ることに。天気もちょっと悪くなってきたしね。
 
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◎JACK JOHNSON

  サーファーがやる音楽ってことで、もっとハワイアンぽいのを想定してたんですが、意外にもアコースティック色の強いまったりしたフォーキーなロック。ああ、これはいいわ。テンポ的に全部同じ感じで似たり寄ったりなところもあるんですが、これはこれでありだと思うな。進んで聴くタイプの音楽ではないけど、たまにCD棚から引っ張り出して聴きたくなるような、そんな音楽。ジャックの歌も枯れ過ぎもせず濃過ぎずといった味わい深さが印象に残ってます。これ、後でCD買って聴いてみよう。

  ライヴ後みんな戻って来て、本格的に帰り支度。最後のトニー・アレンは、シートの上で酒呑みながら鑑賞ということに(ま、俺だけ呑めないわけですが)


◎TONY ALLEN

  「フェラ・クティのバックを支えてきた名ドラマー」ということだけは予備知識として知ってたのですが‥‥正直甘く見てました。こんなにすっげーぶっとくてドス黒いファンクだと思ってもみなかった。もっと緩いレゲエ/ダブなのかと読んでたら、いきなりのファンクビートにやられまくり。ああ、これはトリにピッタリのバンドだわ。最初、てっきりトニー・アレンがボーカルも務めてるのかと思ったら、シンガーは別の人みたいですね(後で知った)。やっぱりあのドラムがトニーだったのか。どおりですっげーリズムなはずだわ。クラビネットの音も気持ちいいし、とにかくリズムがえげつなくて気持ちいい。オシャレでしなやかっていうのとは正反対の、とにかく原始的で人間の根元にあるものをそのまま表現したかのようなビート。ちょっとだけ前に行きたかったかも。

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  アンコールがあるのかと思ったら、予想以上に盛り上がった為か時間超過したっぽく、きっちり18時半に音出し終了。また来年逢いましょう!というスタッフのアナウンスと共に会場中の照明が着き、我々も帰路に着くことにしたのでした。

  帰りのシャトルバスはさすがに増発されてるようで、並んでから30分程度で乗れました。駐車場に着いたのが19時40分頃かな? そのまま荷物を積み込んで、今度は中央道で帰ることに。河口湖ICに着くまではスムーズに進み、このままいったら21時半には東京駅に着ける‥‥と思った矢先に、どうやら途中の小仏トンネルで19kmの渋滞が発生していることを知り、唖然。ああ、今年も大渋滞に巻き込まれる運命なのか、と(まぁ去年は首都高での話ですが)。

  高速に乗り、暫く進むと本当に大渋滞(途中で知りましたが、東名道を選んだとしても向こうも20km以上の大渋滞だったそうで、結局こうなる運命だったようです)。結局この渋滞に約1時間以上も巻き込まれ、予定より遅い22時40分頃に東京駅前に到着。マツイくんとカオリさんを降ろし、挨拶してお別れ。残った千葉組3人は何とか日付が変わる前に津田沼に着きたいね‥‥と思ってたら今度は箱崎で大渋滞とのこと。結局一般道と京葉道路を駆使して、何とか1時間で津田沼駅前に到着。無事木内くん中村くんを送り届けたのでした。

  そして俺‥‥高速を使って帰ろうかとも考えたんですが、途中で飯食って帰ろうと考えてたので、行きと同じ一般道でひたすら爆走。途中ウトウトしながらもノンストップ。結局飯食わずに約2時間後に自宅到着。そのまま死んだように眠りにつくのでした‥‥

  とまぁ、こんな感じで今年の朝霧JAMが終わっていったわけですが‥‥行き/帰りにいろいろイライラする出来事があったりしましたが(バス待ち/渋滞)、終わってみればいい想い出。いやマジで。それは愉快な仲間達とワイワイガヤガヤやりながら過ごせたからでしょうね。だから酒も美味かったし。

  今年のフジロックの時にも感じたんですが、何で俺が苗場や朝霧が大好きかというと、やっぱりライヴ以上にその環境なんですよね。ひたちなかやサマソニにはないもの、それがあの環境なんですよ。そして朝霧は特に別格だと。今年は8,000人と昨年の倍近くの人が入ったわけで、確かにテントの数とかハンパじゃなかったわけですが(去年の写真と比べると一目瞭然ですしね)、それでもそんなに過ごしにくかったわけでもなく、去年以上に楽しかったなぁと感じましたね。もうフジと朝霧はメンツとか関係なしに毎年行きたいですね。そう、出来れば今回のメンツでね。

  というわけで、これで俺の2003年・夏は完結。ホントいい夏だった‥‥

投稿: 2003 09 30 04:59 午前 [2003年のライブ, Donavon Frankenreiter, Jack Johnson, 曽我部恵一, 朝霧 Jam] | 固定リンク

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 1@静岡・朝霧アリーナ(2003年9月27日)

  朝4時起床。前日午後から休みを取ることが出来たので3時間程昼寝出来たし、夜も0時前には布団に入っていたから、いくらか楽。支度をして、クーラーボックスに前日冷蔵庫に入れたお酒(スミノフアイス)を詰め込んで、4時50分頃車に乗る。途中コンビニに寄って朝食と現地でのおつまみ(含銚子名物「ぬれ煎餅」)を調達。一般道を使って最初の目的地、津田沼駅前へ。朝早かったこともあり、ユーカリが丘付近までは比較的スムーズに進め、これなら約束の時間(7時10分頃)前に楽々到着出来るな、と思ってたら案の定津田沼に近づくにつれて渋滞気味に。結局待ち合わせ時間丁度に到着。前回フジロックへ一緒に行った木内くん、中村くんと合流後、次の目的地・東京駅前へ。高速に乗る前に給油後、高速道路へ。こちらも首都高までは渋滞もなく進んでいたんだけど、箱崎で渋滞してるとのことで錦糸町で降り、そこから一般道を使う。途中、道を間違えたりしながらも、なんとか8時10分頃に八重洲口周辺にたどり着く。ここで合流したのは今回初めてお会いするカオリさんと、既に親しくしていたマツイくんのふたり。今回はこの5人で朝霧JAMに臨むことになりました。

  今回はそのまま首都高に乗って東名自動車道を使う、前回とは違った方法で行ってみることにしました。天気が滅茶苦茶良くて行楽日和ってこともあり、多分河口湖側(中央自動車道)から行くと混むかなぁ、と思ったもので。それに運転する方としてもいつもと違った方が楽しいし。そのお陰か、高速を降りるまではかなりスムーズに進み、10時半には到着するんじゃないかってくらい早く着きそうだったんですが、東名を富士ICで降り、そこから西富士道路を使い料金所を出た辺りから‥‥大渋滞。こちらもやはり行楽客ばかりのようで、ここで20分くらいのロス。途中から「明らかにお前らみんな、朝霧行きだろ?」的なキャンパーばかりになり、何とか10時45分頃に駐車場に到着。ホッと一安心したのも束の間、今度は会場へ向かうシャトルバス待ちの列に唖然‥‥バスは15分間隔で発着してるようなんですが、明らかに台数が足りないと思われ‥‥歩いて行くと1時間程かかるという情報も耳にしつつ、結局は炎天下の中我々5人はその長蛇の列に並ぶことにしたのでした。

  途中、本当にイライラしながら「あーPolarisまでに間に合うんですかねぇ?」なんて冗談交じりに話してたんですが、それが現実のものになろうとは‥‥そう、結局我々がバスに乗れたのは並び始めてから2時間ちょっと経った13時頃。時間にしてほんの5分程度の距離なんですが、途中上り下りが激しい山道があるため、さすがにここをキャンプ道具一式持って歩くのは厳しいなと‥‥会場に着いてみると、既に結構な数のテントが。明らかに昨年よりも出足が早いし、その数もハンパじゃない。こりゃ早いとこテント張らないと。

  山の天気は変わりやすいとはよく言ったもんで、あれだけ晴れていた天候も我々がテントを設営し始めた頃には雲でどんよりし始め、幾分涼しくなりだしました。ステージではPolarisのメンバーがサウンドチェックを行っている最中。何とかライヴスタートまでには設営を終えたいんだけど、5人用の大きいテントはなかなか完成せず、結局ライヴはスタートしてしまったのでした。

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◎Polaris

  ステージ上にはメンバー3人の他にキーボーディスト(後でメンバー紹介があって気づいたんだけど、クラムボンの原田郁子でした)と、あとパーカッションもいたのかな? 比較的アルバムに近い音を再現しようとしてる感じで、思ったよりも音数が多くてちょっとビックリしました。曲は殆ど知ってる曲ばかりだったので、終始安心して聴いてられたかな。上記の通りサポートメンバーがいたお陰でアルバムのアレンジに近かったし。原田郁子のコーラスが華を添えてましたよね。この環境といい、この空気感といい、そしてこの演奏といい、全てがベストマッチ。ホント良いライヴでした。


01. 光と影
02. slow motion
03. 流星
04. 深呼吸
05. 星と願うなら


  Polarisの中盤辺りから中村くんとカオリさんの3人で早くも宴を始めた俺。正直な話、朝霧にはライヴを観に来たんじゃなくて、自然の中で酒呑みながら音楽聴きに来ただけなので、俺にとっての「ベストアクト」はこれなんですよ‥‥ハハハ。Polarisが終わった辺りでマツイくん、木内くんが戻り、場所をテント内に移して宴再会。途中、木内くんの友人達数名も加わり、かなり長い間(結局19時頃まで)呑み続けていたのでした。なのでTELEVISIONまではテントの中からステージの様子をちょっと観つつ音を聴いていたので、ちゃんとしたレポにはなってません。その辺はご了承ください。


◎EGO-WRAPPIN'

  前回ちゃんと観たのが一昨年のフジロック。その時はまだ今みたいなブレイクを果たしてなかったわけだけど、やはりヒット曲や知名度を得たアーティストってのは強いですね。以前観た時以上のオーラをステージから感じました。新曲を何曲かやってましたが、ちょっとここ数作にはなかったようなストレートなタイプだったんでビックリ。もしかしたら新作、期待以上のものになるかもね。最後の"くちばしにチェリー"の時、丁度トイレに行ってたので帰り際にステージ近くで観たのですが、完全に「ロックのそれ」でしたね、全てにおいて。素直にカッコイイ。客のリアクションも、そしてその数もこの日一番だったんでは?なんて気も。


◎東京スカパラダイスオーケストラ

  スカパラは毎年何かしらフェスやイベントで観てる気がするんで、最初から観るつもりはなかったんですが、やはりここもヒット曲を持つバンドだけあって、そういったキラーチューンが飛び出すと凄い磁場が発生するんですよね、ステージ前に。ここ数作はCCCDってことで全然聴いてないんですが、やっぱり知らない曲でもノレるのがこの手(スカだったりインスト系だったり)のバンドの強みかも。勿論、歌モノも素晴らしいんですけどね。最後は"ルパン三世のテーマ"で締めくくり。客のノリもハンパじゃなかったみたい。


◎THE SKATALITES

  去年のフジロックだったか、とにかく評判が良かったんですよね。それで今回は‥‥って思ってたんですが‥‥正直に書きます。この頃になると完全に音楽そっちのけでした。遠くで鳴ってる気持ち良さそうな緩い音に合わせて酒呑んで昔話に花を咲かせていた我らなのでした‥‥

  さすがに「このままではいかん!」ってことで、一旦宴を解散し、食事を取りに出かけました。飯食ってる最中にTELEVISIONの演奏がスタート。最初は全部観るつもりはなかったんですが、結局ステージ前フルで観ることになったのでした。


◎TELEVISION

  去年のフジロックで観た時はファーストからの"See No Evil"と"Marquee Moon"しか観てなかったのですが、今回ちゃんと観た感じではファースト&セカンド、それと俺が聴いてない(多分)サードからの曲を、満遍なく演奏してました。その演奏も前回感じたような「ちょっと‥‥ヘロヘロまで行かないけど‥‥う~ん」みたいな不安定さはそこまで感じられず、かといって当時のアルバムから聴けるような緊張感も感じられず、まぁあの場に合った開放感みたいなものが強く感じられる本当に緩いステージでした。ただ、やはり"Marquee Moon"になると場の空気が一変してしまうんですね、ステージ上も客側も。あのイントロのギターフレーズが鳴り響いた瞬間、それまでまばらだった人も一気に増え、買い物の列に並んでいた奴らまでステージに向かって走った程。この曲では特に後半のギターソロが良かったですね。アルバム以上とはお世辞にも言えないけど、噂に聞いてた程のヘロヘロ感はなく、懐メロバンドというよりも現役といった印象を強く受けました。もしかしたら俺、初めてマトモにTELEVISIONの音に接したのかも。アルバム聴くけど、そんなに影響を受けたわけでもないし。でもこの日のステージを観る限りではいいバンドだってのはよく判ったし、また観たいと素直に感じたし。単独ライヴまではいかないけど、フェスに出演すればまた観てみたいバンドのひとつです。

  TELEVISION終わりにそのままもうひとつのステージ「Moon Shine」の方にも足を運んでみました。CO-FUSIONのライヴセットってことだったんで行ってみたら、普通にDJだったのでちょっとガッカリしてすぐに戻ってきてしまいました。たまたま覗いた時にDJだったのかもしれないけど‥‥ちょっと辛抱足りなかったかな?

  というのもTELEVISIONが終わった辺りから急激な睡魔に襲われた俺。いくら前日仮眠を取っていたからといっても、さすがにひとりで自宅から朝霧まで10分程度の休憩で来たわけだし、そこに加えて相当量のアルコールを摂取、ビールに発泡酒、ウォッカに焼酎等々‥‥そりゃ足にもくるし眠気も来るわな。この頃からさすがに寒さに耐えられなくなり、とにかく一旦テントに戻ることに。防寒具を羽織りCHEMICAL BROTHERSまで待とうと思ったもののやはり睡魔には勝てず、そのまま仮眠することに。既にテントではマツイくんが眠っていて、俺も寝袋を広げ横になったのでした。

  次に目が覚めたのは、かなり強い雨音を耳にしてでした。時計は既に22時を回っており、ケミカルのDJも順調に進んでいたんですが‥‥テントに叩きつける雨音を聞いて今年のフジロック初日を思い出し、ここは素直にテント内でDJプレイを堪能するか、と‥‥既に相当弱気な俺。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (DJ SET)

  というわけで、ステージ上にいた2人の姿を目にすることなく、テントの中で彼等のDJプレイを堪能。自分達の曲を要所要所に交えつつ、意外とロックっぽい曲からテクノ系までいろんなタイプの曲をかけるんだなぁ、と。って全部を聴いたわけでもないんですが。あの‥‥正直な話、10分聴いて気を失い、また暫くして目が覚めると10分くらい聴いて気を失う‥‥といった感じでして。ぶっちゃけ、ケミカルに関しては毎年観てるような気がするので(気のせいかもしれないけど)特に有り難みを感じてなかったんでいいんですけどね(と強気に書いてみたものの、やっぱり勿体ないことしたなぁと今更後悔)。

  ケミカルが何時終わったのかも判らぬままひたすら眠り続けた俺。気づいたら午前1時半。ちょっと小腹が減り、小雨の中開いてる売店を探して身体を温める為に豚汁とホットラムを。その後焚き火で完全に暖まり、2時過ぎに再びテントに戻るも、10分もしない内に腹痛に悩まされる。再びトイレまで走り、テントに戻ったのは3時を大幅に回った頃。胃腸薬を飲み(今思えばアルコール摂取した直後に飲んでも大丈夫だったのかしら?とちょっと不安に。酔ってると普通に凄いことしちゃうよな俺)寝袋を被って爆睡。こうやって俺の長い1日目は「運転→酒→酒→酒→ライヴ→寝る→酒→腹痛→寝る」という形で幕を閉じたのでした。

投稿: 2003 09 30 04:39 午前 [2003年のライブ, Chemical Brothers, The, EGO-WRAPPIN', Polaris, Television, 朝霧 Jam, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク

2002/10/01

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 2@静岡・朝霧アリーナ(2002年9月29日)

  いきなり暑さで目が覚める。どうやら外は晴れているみたい。時計に目をやると、8時半。そうか、標高高いから余計に暑いんだ。苗場でキャンプするとこれより酷いんだろうな‥‥なんて思いながら、寝袋から身体を出して、二度寝。ふと横に目をやると、ともえさんもくみこさんも爆睡状態。後で聞いたら、6時頃まで起きていたそう。赤富士見れたってさ、畜生!

  耳栓して寝てたんだけど、いきなり太鼓の音でまた起こされる。どうやら10時からの地元和太鼓のサウンドチェックみたい。みんな一旦ここで目を覚ますんだけど、また寝てしまう。そりゃそうだろう。次に目が覚めた時には、11時スタートのTHE SIDEBURNSがスタートしていた。


◎THE SIDEBURNS

  朝イチでスカバンド。非常に緩いサウンドでスタートにはもってこいの音。心地良すぎ。って実は、あんまりまともに聴いてないんですけどね。

  THE SIDEBURNSをバックに、我々は顔を洗いに水場まで向かう。トイレ付近は混雑していたので、一番遠い、DJフィールド付近の水場(夕べ俺がリチャードと遭遇したトイレ隣)まで歩いていく。

  既にDJフィールドは取り壊されていて、会場内は日曜のみ参加客用の駐車場と化していた。こういう使い方もあるんだね、と感心。さすがにこっちの水場まで来る人は少なく、楽々顔を洗って歯を磨くことが出来た。風呂に入ってないので、頭から水を被るも冷たいのなんのって。女の子達は足を洗ってた。

  この日の天気は夕方にポツポツ雨が降った以外は、基本的に晴れのち曇りといった感じで、とても過ごしやすかった。何せこの日は富士山まで拝めた程だ(下の左側写真がそれ)。けど、標高800メートルの高原だけあって、帰る頃には顔が日焼けする程紫外線は強かったようだ。
 
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  洗顔してスッキリした後、遅い朝食を取る。朝霧高原のシチューだとか塩焼きそば等を朝食に取り、続く渋さ知らズに備える。あ、そういえば、朝食を買いに行った帰り道で、スタッフのパスを付けた見覚えのある女性がお客さんと話し込んでいるのを目撃。誰だっけ‥‥と考えながら歩いていると、暫くして「あっ、内海洋子さんだ!」と気付く。どうやら今日のソウルフラワーは、助っ人として洋子さんが参加するようだ。楽しみ。


◎渋さ知らズ

  今日は「オーケストラ」は付かない、通常スタイルの渋さ知らズ。とはいっても、常にステージ上には20人以上ものメンバーがいるわけだけど。これで今年2回目、通算3回目の渋さだけど、一番よかったのはやはりファーストインパクトの強かった去年のヘブンで観たやつ。けど今日のはそれに匹敵する出来だったと思う。今年のグリーンのやつは、テレビが入ってた分、ちょっと遠慮してやってる部分が見受けられたし、その分今回は暴走しまくり。竜こそ登場しなかったものの、いつもの白塗り軍団は健在で、ちゃんと女性陣は上半身裸、男性陣はふんどしや、レッチリに匹敵するちんこソックスまで登場。更にはステージ上で女性スタッフに髪を電気バリカンで剃ってもらったり。おねえさんのパンチラも健在。視覚パートは完璧。

  勿論、演奏も何時も通りダラダラスタートして、ダラダラ終わる定番通り。毎回登場するカバー曲、今回はYMOの"ライディーン"でした。何かブラスで演奏されると、中学生のブラバンが演奏してるみたいで面白かった。

  気持ちよく踊っていると、俺に気付いたzipperくんが近づいてくる。で、一緒に踊る。渋さ初体験の彼は、もはや渋さの虜。大絶賛の嵐だった。そう、このバンドは音を聴いただけじゃ100%を理解することは不可能。ステージ(ライヴ)から入るのが一番だと思う。あくまで音源はライヴのベストテイク集的な存在だし。ネット上のファイル交換ソフトやCDショップの視聴機で「普通のジャズじゃん」「ちょっと変わったファンクってだけじゃん」って切り捨てた奴ら、四の五の言わずにライヴ観ろってぇの。

  渋さの素晴らしいライヴ終了後、俺とzipperくんは熱く渋さの素晴らしさについて語り合い、ソウルフラワーで再び合流する約束を交わす。ま、これだけ広い会場内でもお客の数が限られているので、案外見つけるのは簡単。彼は俺らのテントの場所も知ってるしね。

  テントの場所に戻ると‥‥あれっ、俺のテントがない。荷物だけシートの上に置かれている‥‥女性陣が俺に「テント、盗まれちゃいました」と申し訳なさそうな顔で話す。マジで!?と驚くと、みんな一斉に笑う。渋さが終わった後、帰りのことを考えて進んでテントを畳んでそうだ。申し訳ない。立てるのには結構な時間がかかったものの、畳むのはものの10分もかからなかったとのこと。テントに関しては今回、本当にお世話になりっぱなし。大感謝です。「来年はバーベキューやりましょうよ!あと、カレー作ったりとか」等、既に来年の話で盛り上がる。俺らにタープを提供してくれた、名古屋から来た男性6人組は去年の朝霧にも来たそうで、去年はもっと人が少なく、本当に最高だ、勿論今年もメンツ共々最高だ、と大絶賛。「ここを体験してしまうと、もうフジには行けない」と漏らし、俺らもそれに頷く。今年初めてフジに参加した人達はそんな風に感じないだろうけど、'99年や'00年の苗場を経験している人達にとって、今年の苗場の混雑振りは耐えられないものだった。マナーの悪さも目についたし、何よりも「最後のオアシス」だったフィールド・オブ・ヘブンでの今年の混雑振り‥‥あれが決定打だった。フジ皆勤組の人達も「今年はアバロンが穴場だった」と言ってる程、ヘブンは変わってしまった。そして、俺らの求めるヘブンに近い形が、ここ朝霧にある。しかもあそこよりもっと自由で、もっと過酷で、もっと異次元な空間。もう申し分がない。初めてヘブンの良さに気付いたあの時、いやそれ以上の衝撃が朝霧にはあった。ああ、やっぱり去年も来ればよかった‥‥今更ながら後悔してみたものの、今年だったからそう思えたんだろうなぁ、と思い直す。勿論、俺は来年も行くつもり。フジに行けなくなったとしても、朝霧にだけはずっと行き続けたいと思う。

  みんなで芝生に寝転がって、俺が買ってきた朝霧高原の牛乳で乾杯し、ビーチボールで野球したり、フリスビーしたり、シャボン玉吹いて遊んだりしながら、BOREDOMSの登場を待つ。


◎7VO7 (a.k.a. BOREDOMES)

  BOREDOMSの変名ユニット。ボアは名前によって音楽性を変えたりしてるんだけど、このユニットでのライヴは初体験。今年のフジでの3ドラム+1DJスタイルもよかったけど、今日もアンビエント且つアブストラクト的人力テクノなサウンドが、これまた朝霧の大自然にマッチして心地よかった。お客も踊り狂ったり、どうリアクションしていいのか判らずにただ棒立ちしてたり、楽しみ方はそれぞれだった。印象的だったのは、ボアの音楽に合わせて楽しそうに踊る子供達の姿だった。結構子供連れファミリーの姿が目に付いた今回の朝霧ジャム(小学生以下は無料だったかな?)、大自然の中で遊ぶ場所が沢山あっただけに、皆笑顔だったのが印象に残っている。

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  ボアを聴きながら気持ちよくなってウトウトしてると、ちょっと小腹が空いてきた。昼食でも取ろうとして、ライヴ終了後にレストランエリアへ足を運ぶと、渋さ知らズのダンサーのお兄さんが、普通にビール買うのに並んでいて、みんなに愛想振りまいていた。すげえいい人そう。当然、握手して「最高のライヴでした!」と伝えると、ホントに嬉しそうな顔でありがとうと言ってくれた。こういう風にアーティストにダイレクトに感想を伝えるのは初めて。まだ首や顔にうっすら残った白塗りがとても印象的だった。

  そんなことやってたら、結構な時間が経ってしまい、結局食事は止めてステージ前へ。結構前の方で待ちかまえてると、俺を捜していたzipperくんが現れる。二人して一緒にライヴを待つ。


◎SOUL FLOWER UNION

  英坊は臨月ってことで当然お休み。今回もHEAT WAVEの山口洋がギタリストとして、歌&コーラス&お囃子&チンドンとして元メンバーの内海洋子さんがそれぞれ参加。基本的には去年のフジロックでの編成とあまり変わらず。あ、リキッドもこんな感じだったっけ。つうか俺が観たソウルフラワー、最初以外は常に山口&洋子さん参加してるし。

  ジャジー且つブルージーなジャムセッションからライヴは始まり、いきなり中川&山口のギターソロ合戦。そのまま、定番の"ロンドン・デリー"へ。サビのタテノリになるところで、それまで平和だったオーディエンスが急にモッシュし出す。朝霧を体験してて思ったのは、みんなピースフルで、フジでは考えられない程に余裕を持って楽しんでるな、ってとこだったのに‥‥これじゃいつもと一緒だ。もう結局一緒になって踊ってやったけど。そのまま"サヴァイヴァーズ・バンケット"という、去年のフジロックと同じ流れ。しかし驚いたことに、みんな大合唱してるんだな、これが。この日だけのお客が多いみたいだけど、みんなソウルフラワー目当てだったんだね。まぁソウルフラワー好きなら、その後のジョー・ストラマーも楽しめるけどね。

  その後、新作にも入っている定番カバーの"CRAZY LOVE"や、洋子さんが唄う"さよならだけの路地裏"といった懐かしい曲も登場。また、2日前に出来たばかりという新曲(タイトル失念。東ティモールを訪れた時の事を題材にしてるそうだ)も披露。その他、"戦火のかなた"や"風の市"といった定番の後、感動の名曲"荒れ地にて"で泣きそうになる。この朝霧高原にピッタリの選曲。後でジョー・ストラマーが待っているというのに、臆面もなくCLASHナンバー"チャーリー・ドント・サーフ"をプレイした後、"満月の夕"で大合唱。やはり何度聴いてもいい曲。俺、最初から最後まで唄いっぱなし。そして"殺人狂ルーレット"で再びモッシュの嵐の後、エンディングには"海ゆかば 山ゆかば 踊るかばね"でみんな狂ったように踊りまくり。俺も泥の中、汚れるのも気にせずにダンスしまくり。知らない人と肩組んだりして。

  確かに英坊のいない「穴」を感じさせる瞬間は何度もあったものの、山口が生き生きとプレイするソウルフラワーという、これまでとは違った一面も垣間見ることが出来た。新曲はそんな流れから生まれたんだろうな、と思わせる1曲だった。ああ、俺の中での朝霧ジャムはソウルフラワーで完全に終了した。そんな感じで完全燃焼できた。もう、悪いけどジョー・ストラマーはおまけでいいや‥‥

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  ライヴ終了後、zipperくんと堅い握手を交わし、一緒に記念撮影をしてから、またどこかのイベントorライヴ会場で会おう、と約束して別れる(彼等はジョーのライヴの途中で帰らなければならなかったのだ)。疲れ切った顔で陣地まで戻ると、同じくソウルフラワー好きのくみこさんも満足しきった顔をしていた。ともえさんはというと、そのまま流れでソウルフラワーのTシャツを買いに行ったそうだ。

  ああ、終わっちゃったねぇ‥‥楽しかったねぇ‥‥と名残惜しんでいると、ソウルフラワーの最中からポツポツと降り始めた雨に加え、霧が濃くなる。さすが山の天気。結局ジョーのライヴは、また前がよく見えない状態のまま、陣地から帰る準備をしつつ観戦することになった。


◎JOE STRUMMER & THE MESCALEROS

  '99年のフジロックで一度観ているけど、その時はCLASHナンバーとオリジナルの半々といった感じで、個人的にも十分楽しめた。あれから2枚のオリジナル盤を出してることもあって、この日のライヴはオリジナル曲を中心に進められた。ま、知らなくても十分に楽しめるレゲエ/スカナンバーがメインで、けど新曲らしき楽曲はストレートなギターロック色が強まっていた。そこにスカのスタンダードナンバーやCLASHクラシックを交えつつ、ジョーの「自然や人々、我々を囲む全ての環境にリスペクト!」というMCが心を打つ。ま、「1977年にはビートルズもストーンズもいらないぜ」と唄った人と同じとは到底思えないけどさ。
  結局最後まで陣地を離れることなく、緩い感じで踊っていると、聴き覚えのあるタムロールが‥‥「キタ~ッ!」と大声を挙げながらステージに駆け出す俺‥‥そう、ラストは"I Fought The Law"だ! 気付けばステージ前でダンスしてる俺。そうそう、これを、これを待ってたんだよ。こうして短いこの曲はあっという間に終了。が、すぐにアンコールに応え、またまたCLASHナンバー2連発で幕を閉じた。

  ステージ前から陣地に戻る時に、俺に続いて女の子達みんなもつられてステージ前に走っていった事を知った。さすがにこの曲はみんな知っていたらしい。ステージを後にしながら、スピーカーからはセサミ・ストリートのテーマ曲が流れ出す。何故に!? そしてステージには大将が最後に登場して、朝霧ジャムが大成功に終わったこと、本来の駐車場がぬかるんで使えなくなってしまい、みんなには大変迷惑をかけたこと、OASISを蹴ってここに集まった君達を俺は信用する、そしてこれからもずっと朝霧ジャムは続けると宣言。みんな大きな拍手で迎える。そして「最後にこの2~3分の短い曲を聴いてから、みんな帰ってくれ」と大将が言って流れ出したのが、ストーンズの"The Last Time"だった。この曲にどういう意味を込めて、大将は流したんだろう‥‥「This could be the last time, maybe the last time I don't know.」‥‥まさか「来年のストーンズはうちが呼びます」って意味‥‥ではないよな、ハハハ。ストーンズのベスト盤が出たばかりなので、タイムリーって言っちゃあタイムリーだけどさ。最後の最後、俺はよく知ってる曲だけに、大声で唄う。そして‥‥

  後片づけをしながら、名古屋組が帰って行く。「来年のフジロックで逢おう!」と堅い約束を交わし、我々は互いの車へと戻っていった。大きな荷物を男ひとり女ふたりで抱え車まで戻り、気持ちも新たに会場を後にした。河口湖ICへ向かう途中、前の車がライトを点けていなかったり蛇行運転したりで、「オイオイ、疲れてるんじゃないのか? 居眠り運転で事故だけは気を付けろよ」と気にしながら走る。ってそれって、自分に対する戒めでもあるんだけどね。俺はというと、車中では行き同様ソウルフラワーを大音量で聴きながら、思い出話に耽っていたので、全然何ともなく。ま、フジと違って1泊2日だしね、全然余裕ですわ。

  高速に乗り、途中談合坂のSAで遅い夕食を取る。考えてみればみんな、一緒に食べた朝食以降、何も食べ物を口にしてなかったらしく、お腹が減って気持ち悪くなりつつあった程。2年前、サマソニ@富士急の帰り道、この談合坂SAに寄った時と比べものにならないくらいに、綺麗になったSA。食事する施設が豊富になっていて、何を食べようか悩んだ程だ。結局みんな和食を食べ、久し振りのお米にありつく。皆さすがに疲れているのか、言葉少なく食事に集中。食後、いつもの笑顔が戻る。要するにみんなお腹が減ってただけなのね。当然気持ち悪かったのも治る。一服した後、帰りの道中眠らないようにとスタミナドリンクやコーヒー、フリスク等を購入し、カーステのCDを渋さ知らズに変えて、いざ出発。帰り道ってことで、くみこさんを家の近くまで送ることに。府中で下りて、武蔵野近辺の自宅に22時半頃に到着。挨拶をして別れる。さて、最後はともえさんを千葉まで送り届けなければ。高井戸のインターまで一般道で進み、途中でガソリン補給してから首都高に。途中、何度か工事渋滞に巻き込まれる。特に湾岸道に乗るまでが酷く、当初0時に千葉到着予定が結局、木場辺りで0時を回ってしまった。途中でCDをUNDERWORLDのライヴ盤に変え、10月に幕張でやるUNDERWORLDのライヴの話題をする。俺がチケット取り忘れた事を話すと、くみこさんが行く予定だったチケットが余ったので、結局俺がそれに行くことになる。ラッキー。そのまま、仕事の話とか友達の話とか、結構和んだ話題に。駅まで送っていくはずだったけど、電車もなくなってしまったので、家の近所まで送っていくことに。結局彼女を送り届けた時点で、時計は0時50分を回ろうとしていた。

  ひとりになって気が楽になった俺。当初一般道でタラタラと帰ろうと思っていたものの、多少お金がかかってもいいや‥‥ってことで、結局千葉北から佐原まで東関道を使うことに。音楽もそれまでのクラブ系から、いきなり娘。にチェンジ。2日振りの娘。だぜ!ってことで、自ら編集したCD-Rを大音量でかけて高速を爆走。一般道に下りてからも、明らかに高速と変わらないスピードで走り、結局2時過ぎには自宅に到着。首都高での予想外の渋滞があったものの、それでも予想してた時間よりも早く家に帰れた。もしSAでの食事や首都高での渋滞がなかったら、1時には家に着いてたんだもん。サマソニ@富士急の時は、大月のジャンクション辺りで大渋滞した記憶があったので(あの時は、富士急を21時に出て、東京に着いたのが2時半、自宅到着は4時半だったもんなぁ)翌日休みを取ってそれなりの覚悟をしてたんだけど、さすがにシーズンオフってこともあり、中央道での渋滞は一切なしだった。よかったよかった。

  帰宅後、そのまま風呂にも入らずに寝ようと思ったんだけど、スタミナドリンクとかコーヒーが効いたのか、それともライヴでの興奮が冷めやらないのか、全く寝付けず、結局留守録してたハロモニやサマソニ特番を最後まで観てしまう。で、寝付いたのが4時半という‥‥何やってんだか。

  つうわけで、これが俺の朝霧ジャム初体験記。読んでもらえば判る通り、本当に最高でした。ハッキリ言って、フジに何度も行ってて朝霧をスルーした人、激しく後悔してください。こんなイベントをみすみす逃すなんて‥‥

  朝霧高原でフジロックをやれば‥‥なんて声も会場内で聞こえてきたけど、それは無理だと思う。確かに広さ的には問題ないだろうけど、アクセスの問題が大きいし、近くに宿が少ないこともポイント。キャンプを最初から想定すればいいだろけど、そうするとますます敷居が高くなる。それと夏場は、軽井沢帰りの観光客と日曜夜にかち合って、大月ジャンクションで大渋滞を引き起こす可能性大。そう考えると、フジはこのまま7月末の週末に苗場を使い、朝霧ジャムは朝霧ジャムとして9月末の土日にやればいい。こっちはこっちで、夏フェス後夜祭といった趣向で盛り上がればいいわけだ。何て贅沢な後夜祭なんだろう。これで2日間8,000円なんて‥‥安過ぎだよマジで。

  音楽的にはヒップホップ、ラウドロック、UKギターロックを排除した、どちらかというと狭い感じがするけど、実際はジャムバンドなんかも出るのでいろんな人が楽しめるはず。特定のジャンルしか楽しめない人は正直来ない方がいいけど、今年のフジロックでの深夜ダンステントを楽しめなかった人は、今回のAPHEX TWINや田中フミヤで大満足した、という声も。有名大型バンドに拘らない姿勢はとても好意を持てます。個人的には夏のフジロック、秋の朝霧ジャム、そして冬のエレクトラグライドといった感じでこのままずっと続けて欲しいです。パーティー好きにはたまらないイベントですからね、これらは。

  そういえば、今回の朝霧ジャムは、いろんな人との新しい出会いが沢山あったなぁ。フジでは人の多さも手伝って(また個人行動が多かったこともあって)終始ギスギスした感じで行動してたけど、朝霧ではそういうの、全然なかった。見ず知らずの人に話しかけて世間話したり、たき火囲みながらどこの食事が旨かったとか語ったり、テントの中で今年のエレグラ出演者を予想したり‥‥その場限りの出会いかもしれないけど、音楽を通じていろんな人と交じり合うことが出来た。特に最近は仕事に追われ、ネットでの人間関係も希薄になりつつあった中だけに、これは大きな転換期になったんじゃないかな、俺にとって。

投稿: 2002 10 01 04:29 午前 [2002年のライブ, Joe Strummer & The Mescaleros, Soul Flower Union, 朝霧 Jam, 渋さ知らズ] | 固定リンク

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 1@静岡・朝霧アリーナ(2002年9月28日)

  朝4時半起床。マジで遠足前夜の小学生の如く寝付きが悪い。結局「タモリ倶楽部」を最後まで観てしまい、そのまま勢いで「美少女教育2」最終回も観る。結局、3時間ちょっとの睡眠時間。目覚まし時計を止めたまま、10分程寝てしまうも、すぐに気付き飛び起きる。顔洗って、チケットと荷物の確認を今一度行い、5時に車へ荷物を運び、そのまま出発。

  やはり今日の天気は雨。強く降ったり小雨になったり、時々止んだり。日本列島全体に雨雲が被った状態らしく、こんな日本列島の端っこでさえ強く降ったりしてるんだから、富士山の周りなんて、もう‥‥朝から鬱気味。

  とりあえず、千葉市内の某駅で同行者のともえさんを拾う為、一般道で向かおうと思ったものの、出足が少し遅れたのと雨天のお陰で、だいぶ時間を食う。結局、途中から高速を使い、無事約束の7時前には到着。逢ったのは初めてだったものの、お互いに一発で判っちゃった。そりゃそうでしょう、こんな時期にキャンプに行きそうな格好した奴ら、そうはいないだろうし。
  初対面の挨拶もそこそこに、とりあえずそのまま東京駅まで向かう。もうひとりの同行者、くみこさんを拾うために。ここからはずっと京葉道路を使う。車中で今年のフジロックが互いに不完全燃焼だった話、テクノはいいよねって話、キャンプ経験豊かなともえさんの話(弟さんがボーイスカウトだったこともあり、いろいろ詳しかったりする)、WIREに行けなかった俺の為に今年の会場内はこんな感じだったという話題等を、UNDERWORLDの新譜をバックに小1時間程語り明かす。途中、事故渋滞に巻き込まれ、結局錦糸町で高速を下り、そこから一般道で東京駅へ向かう。ま、約束の待ち合わせ時間が8時半だったので、それでもかなり早く着く計算なんだけど。結局、都内も雨のせいかそこそこ混雑してたので、何だかんだで8時20分頃に駅前到着。フジロックの時同様、みずほ銀行前(旧・富士銀行前。フジロックだけに富士銀行前集合だったというのはここだけの話)に一時停車し、連絡を取る。10分後、無事くみこさん到着。挨拶もそこそこに、荷物を車に積み込み、カーナビを朝霧高原にセット。さぁ、いざ出発。

  永福辺りまで一般道で進み、そこへ向かうまでに皇居周辺や国会議事堂、最高裁判所などを通過。ちょっとした都内観光気分。くみこさんも元々千葉の人で、ふたりは中学~高校の同級生なのだそう。歳は俺の5~6歳程下。3人共通の話題といえば、ソウルフラワー。去年のフジロック、3人共ステージ真ん前の最前列で観てた事が発覚。そこでニアミスしていたとは。

  首都高から中央道へ入り、雨は本降りに。朝早かったこともあって、皆ちゃんとした食事をしてなかったので、途中のパーキングで一旦休憩。しかもよりによって「石川」PA。雨だろうが、さすがに観光バスは多い。行楽地へ向かう親子もかなり見受けられる。朝霧ジャムへ向かうであろうロッカー達はここでは判断不可能。とりあえず軽食を取り、30分後に出発。ここでカーステのCDをUNDERWORLDからソウルフラワー「SCREWBALL COMEDY」に変える。3人大盛り上がりで大合唱。去年のフジの帰り道、このCDを聴きながら首都高で朝焼けを見て泣きそうになったっけ、なんて話をしつつ。

  河口湖ICに近づくにつれ、雨足が強まり、若干霧も出てくる。しかしICを下りた途端に雨は上がる。この時点でまだ11時前後。折角のキャンプなので、バーベキューなり何なり、ちょっとした料理を現地でしようということになり、IC付近にあったスーパー「セイフー」で買い物をすることに。車を降り、空を見上げると雲の隙間から晴れ間が‥‥これはもしかしたら‥‥気持ちがかなり盛り上がる。

  さすが河口湖近隣ってこともあり、スーパー入り口付近にキャンプ用のガスコンロやバーベキューセット等が売られている。そこで我々は豚汁を現地で作ることに。安いガスコンロ(2,000円弱)と、長ネギ1本、水煮されたゴボウ+ニンジンのパック、豚肉、パックのインスタントみそ汁、更に現地で酒代がかからないようにと紙パックの焼酎&割るためのウーロン茶やカルピスを購入。更に上のフロアの100円ショップで鍋やおたま、紙食器類を購入。俺も買い忘れていたテント内に敷く薄い銀マットを購入。
  スーパー内で地元のケーブルネットを使ったインターネット無料体験が行われていて、高校生2人組が何やらやっている。ふとモニターを覗くと、2ちゃんねるの娘。狼板。ここにまで来て2ちゃんて。

  さて、気を取り直し、いざ朝霧高原へ。カーステで鳴るソウルフラワーは更に音量が大きくなる。道はどんどん登りになっていき、河口湖周辺を通過。雨は降ったり止んだり。途中から霧がかなり濃くなり、湖が見えるはずの場所も、霧で見通しが最悪で何も見えず。そうした悪天候のためか俺の気の緩みからか、途中で道を間違えたらしく、本来国道139号線を走っていなければならないところを、何故か71号線だったか何か全然違う道を走っていることに気付く。ナビを信じていたがために何の疑いもなかったが、持参した去年の朝霧ジャムのフライヤーに載っている地図とはかなり違うところを走っていることに今更気付いてしまい、途中停車して、ナビを再設定。けど、結局近道を通っていたらしく、そのままでも無事会場に着けたのに設定し直すもんだから、ちょっと遠回りすることに。途中で、既に会場入りしている彼女達の友人から電話が入り、現地は雨が降ったり止んだりで、駐車場に入るのに1時間もかかっているとの情報が。こりゃ最悪の事態にならなきゃいいけど‥‥

  12時40分頃、無事会場周辺に到着。が、反対車線がかなり渋滞している。何これ? 看板の表示に沿って進み、本来の駐車場入り口から入場する。牧草地といった風景が目に入るものの、5メートル先から霧で何も見えない状態。あちゃ。駐車出来ると安心したのも束の間、途中でスタッフに「ここでUターンして、さっきと反対車線に向かって走り、スタッフの指示に従ってください」と言われ愕然とする。そうか、あの渋滞はそういう意味だったのか。会場入りして知ったのだけど、この悪天候のせいで、本来使うはずだった駐車場がぬかるんでしまい、車が入れないような状態で使えなくなり、緊急に駐車施設を地元からいろいろ借り回っていたそうな。一番早くに着いた人達なんて、会場からかなり離れた駐車施設まで誘導され、会場までシャトルバスで移動することになったそうだし。で、俺らはまだいい方で、会場裏側の道路にずら~っと一列、路上駐車させられることに。けどさ、これもまた大渋滞で、何だかんだで結局1時間近く駐車待ちすることに。途中、京都から友人と参戦したzipperくんから電話が。既にテントを張った、会場は霧が濃く、ステージが全く見えないとの情報を貰う。その場で3人して「それって天神山でのフジロックみたいじゃん」と退き気味に。ま、あれと違うのは、今回は台風じゃないから、まだマシってこと。1時半過ぎに、ようやく駐車完了。会場まで徒歩5分程の場所だったので、正直助かった。まずはテント道具だけ持って会場入りすることに。彼女達も2人用のテントを持参していたものの、この雨の中さすがにテント二つを張る気力もなく、結局俺のテントに3人で過ごすことに。ま、夜寝るだけだし問題ないでしょう。大体俺だって寝不足&長距離運転の疲れ&踊り疲れて、変な気起こすこともないだろうし。

  会場全体をざっと見渡した感じでは、確かに天神山でのフジロックに近い印象。つまり、ステージ後方にそのままテントを張ってもよく、他にもテントを張る場所は沢山ある。ステージの作りや会場内の雰囲気は、苗場以降のフジロック、フィールド・オブ・ヘブンをそのまま持ってきたような印象。お香の匂いが既に充満していて、それだけでウキウキ気味。3人共興奮しながらステージに向かって歩き出す。が‥‥本当に霧が濃い。雨は、まぁ本降りまでいかず、バラバラ降りっぱなし状態。既に会場入りしていた彼女達の友人、名古屋のあいちゃんと対面。彼女達は去年のフジロックで出逢い、その後去年のWIRE、今年のフジやWIREで再会していたそうな。挨拶もそこそこに、初のテント張りに挑戦。いきなり5人用の大型テントをひとりで張るのは無理があるとは判っていながらも、これ買っちゃうし‥‥けど今回は経験者のともえさんにだいぶ助けてもらい、無事20分でテント張り完了。テントを張ってる最中にスマッシュの大将こと、日高社長が登場。既にステージ前には人が集まっている。ステージの上に誰がいるとか、そういうのは霧で確認不可能。唯一、ステージ上の照明が霧と雨の中、幻想的な空間を作ってくれている。大将は「今日は最高の天気」と宣う。本当、最高の天気だよ‥‥思えば、俺はフェスに出向くようになってから、こういう本格的な雨には遭遇したことがなく、ある種過酷といえる環境・状況で初キャンプをすることになったのは、今後のフェス人生に於けるターニングポイントになるかも‥‥と行く前からずっと思っていた。もしここで満足のいく生活が出来れば、来年のフジは間違いなくキャンプすることになるだろう。それを占う意味でも、今回の朝霧ジャムは自分にとって重要になるに違いない。時計は14時を回り、テント張りをしながらライヴはスタートすることになる。


◎PE'Z

  ブラスを含んだジャズロックバンド、というイメージを持っていたが、まったくその通りの音だった。残念ながらステージ上でどういったメンツで、どういうライヴが繰り広げられいたかは全く確認出来ず(霧で5メートル先は全く見えなくなってた)。作業をしながら音を聴いてたけど、踊るにはもってこいの音。唯一知ってる曲(最近のシングル)が一番最後に演奏されたが、やっぱりカッコイイ。アルバム買おうと思ったけど、CCCDなのでスルーしたんだよな。確か去年のフジに出て、ヘブンでやったんだよね。うん、こういう雰囲気にピッタリのバンド。もっと余裕がある時に楽しみたかったなぁ。

  PE'Zの最中にテント張りが終わり、zipperくんに電話する。すぐに俺に気付き、半年以上振りの再会を果たす。久し振りのライヴ&野外フェスは初体験の彼。やはり雨にちょっと面食らってるような印象を受けるも、この空間・雰囲気はかなり気に入った様子。そりゃそうだろう。俺だって会場に入った瞬間に「苗場フジを越えた!」と実感したもの、まだライヴ観る前に、会場内を探索する前に。既に駐車場入りでの混雑は忘れている。その位、最高のシチュエーション!

  ライヴが終わった頃、zipperくんと別れ、俺達は車へリュック等の荷物を取りに戻る。しかし、霧のお陰で道を間違え、何だかんだで20分程歩き回る。周りが似てるような場所ばかりだし、更に霧濃いし。

  テントに再び戻り、荷物を置いて雨具を脱ぎ一段落。恐らくこの日の気温、10度前後だったと思う。河口湖IC付近で15度だったから、更に標高の高い&常に雨が降ってる&霧が濃い朝霧高原はもっと低いに違いない。雨の中、濡れながらテントを張ったのでさすがに身体が冷えている。そこで早速お酒で身体を温めることに。いきなりテント内で3人して呑み始める。買った焼酎は25度。それをウーロン茶やらカルピスやらで割るんだけど‥‥明らかに焼酎が紙コップに半分以上入ってる気が‥‥だって焼酎の味しかしないし、ただ色が付いただけだし。けどそんなことお構いなし。盛り上がった気持ちを抑えきれない俺達は乾杯をして、一気に飲み干す。疲れと寝不足から、すぐに酔いが回る。つうかこれ、かなり強いよ。我慢出来ずにみんな横になる。更に寒かったので、早くも寝袋を出して、清志郎まで仮眠することに。


◎LAUREL AITKEN

  つうわけで、テントの中で音をちょっと聴いたのみ。70歳の爺様によるレゲエ/スカ。ほろ酔いを越えた泥酔状態の中、ホントに夢見心地で聴くものの‥‥ゴメンナサイ、殆ど記憶にないです。ただ、MCが非常に聞きやすい、簡単な英語だったということくらいしか覚えてません。去年&今年のフジでクロージングバンドのメンバーとして参加してたSANDOKANも来てたらしいけど‥‥

  酔うと眠くならないで、むしろ目が冴えてしまう俺。結局ウトウト状態のまま清志郎の時間に。大将がまた喋ってる。それによると、清志郎は自転車で途中まで来たものの、この雨のせいで引き返してしまった、今日は出ません、もう清志郎は友達じゃない、その代わり名古屋(大阪だったかな?)では名が知られた期待の新人が来てます、最後にみんなで「清志郎のバカヤロー!」って叫びましょう、等々。内心「清志郎出ないなら、もう1時間寝られる」そう思って寝袋を頭まで被る。目が覚めていたくみこさんもそう思ったらしく、一旦起きあがったものの、また横になる。

  しかし、ステージから聞こえてきた声は、声色を変えているものの、明らかに清志郎その人の声だった‥‥しかももうひとりのメンバーとショートコントしてるし(!)。パシッっていうハリセンで叩く音が聞こえた瞬間、バッと起きあがり、そのまま雨の中ステージ近くへ向かう。寝ていたともえさんを起こし、3人で初めてステージ前方へ向かう


◎忌野清志郎

  フジロックには1998年から皆勤賞、しかも今年のフジには4日間連続出場、それだけでは飽きたらず、深夜会場内で即興ライヴを行う等のゲリラライヴまでした清志郎。しかし、俺がフジロックでちゃんと彼のステージを観たのは、1999年の苗場のみ。あの"君が代"騒動直前のことだ(しかもこの日がその「君が代」初披露だったはず)。その後、去年の4月に武道館で行われたイベントや、今年のフジでの即興ライヴ等は観てるんだけど‥‥ステージ上には変な被り物をした男がふたり。ひとりはギターを弾き、ひとりはリズムマシーンを操りながらタンバリンを叩く。ダイドーのCMで唄ったあの曲からステージがスタート。がしかし、一旦我々はそのままステージをスルーして、レストランエリアへ。丁度、清志郎は"イマジン"を唄い始める。一通り見回った後に、たき火をしていたスタッフとそれを手伝うお客の兄ちゃんがいたので、世間話を。雨のせいで薪が湿り、なかなか火がつかないらしい。清志郎の歌をバックに一緒に手伝う。その内、関西弁のカワイイ子(ZONEの真ん中のボーカルの子似)も加わり、四苦八苦。清志郎が"空がまた暗くなる"を唄い始める。一緒に口ずさみながら、みんなで火を点ける。ボランティアで参加してる地元のオバチャンのアドバイスの元、何とか少しだけ火が点く。それを見て安心、「お仕事頑張ってください」とスタッフ達に声をかけ、ステージに戻る。清志郎は"SWEET LOVIN'"を唄っている。アコギなんだけど、ソロパートになるとオーバードライヴかけたりしてソロ弾きまくり。ステージ前は人だかり。足下は芝生なんだけど、人が歩き回るもんだから、既に場所によっては泥沼状態。暗くなった足下を恐る恐る確認しながら、前へ前へと進む。すると清志郎はあのリフを弾き始める‥‥"雨上がりの夜空に"! ホントにこの頃には雨は上がっていた。みんな大合唱、俺もたまらずステージ前まで進み、踊りまくり、唄いまくり。なにげに10年近く振りの「雨上がり」だ。空は雲に覆われ星は見えなかったものの、霧は少しずつ晴れ、後方に張られたテント達やオーディエンスの顔が手に取るように見えた。スゲエ!

  一番最後はお約束の"君が代"。オーバードライヴでは飽き足らず、ワウまで使う清志郎。アドリブは去年の武道館の時と一緒で、お客は大盛り上がり大会。「愛してる」という言葉が薄っぺらくなった昨今、この人がステージから放つ「みんな、愛してるぜ」だけは一生信用できると思う。もう俺的には、2日間の元は取ったも同然の2曲だった。

  ライヴが終わり、女の子達3人と別行動になり、再びzipperくんと連絡を取り、しばし歓談。フジロックの話や今の清志郎の話など話題は尽きず。ふと空を見上げると、なんとビックリ。月や星が見えるじゃないか! 正しく清志郎マジック。などと感動していた中、気付けばROVOがスタートしていた。


◎ROVO

  フジに出演しているものの、いつもスルーしてきた。朝霧直前にライヴ盤が出たものの、買いそびれてしまい、結局俺はデトコペとのスプリット・シングル1枚しか聴いていない。そう、殆ど知らない状態で彼等に接することになったのだけど‥‥これがかなり好みのバンドだった。ツインドラム&ツインキーボード(内ひとりはサンプラー等を駆使するDJ的役割)&ギター&ベース&バイオリンという編成(だったはず。俺の位置から確認出来たのはこのメンバーのみ)。ニューロックというか、アブストラクト的というか、非常に最近のMOGWAIなんかと近い印象を受けた。人力テクノ的ナンバーが多く、ヘッドフォンで聴いても楽しいだろうし、クラブのような薄暗い狭い空間で聴いても楽しいだろうし、こうやって壮大な自然の中で聴いても気持ちいい。単純に自分の好みってのも大きいだろうけど、こういう神秘的な音がこの日の朝霧の空気(真っ暗闇の中、霧の濃い状態)とマッチしてたってのも大きい。山本精一のギターワークも幻想的だったけど、やはりこのバンドの要はツインドラムと、そこに被さる勝井祐二のバイオリンだと思う。ツインドラムによるドラムソロなんて圧巻だったし。タイプは違うけど、デトコペと通ずる「熱」を感じる。デトコペが「陽」ならROVOは「陰」。そんな印象。後でちゃんとアルバムチェックします。

  ROVOを聴きながら、この日初めてのちゃんとした食事を取る。ラーメン食べたけど、普通に旨かったッス。ROVOが終わって会場内をブラブラしていると、ともえさんから電話が。いよいよ豚汁を作るので戻って来てとのこと。テント前に戻ると、タープ内には既にガスコンロと材料がセッティングされていた。2チームに別れて、くみこさん&あいさんが下準備、俺とともえさんが野菜洗い&水準備をすることに。しかし、長ネギ持って会場内を彷徨く俺って。

  寒さのせいかコンロの火力のせいか、なかなかお湯が沸かず時間がかかる中、TORTOISEがスタートする。


◎TORTOISE

  最新作「STANDARD」しか聴いたことがないので、これ1枚で彼等をイメージすると、ちょっと違った印象を受けるステージだった。とにかくカッコイイ。メンバーが曲によって楽器を持ち替えたり、ギターが入らないでグロッケンを二人で弾いてたりとか、ツインドラムになったりとか。曲もフュージョンぽい和み系から、ポリリズム多用の人力アブストラクト的ナンバーまで。ジャズ~スカ~ロック~ポストロックと、この日の出演者は音楽的にバラバラだったけど、ROVOからTORTOISEの流れはとても自然だった。ギターロック YEAH!とか言ってる人には無縁の世界だと思うんだけど、やっぱりこういう環境にはミッシェルもOASISも要らないと思うし、むしろこういう音やジャムバンド的なスタイルの方がマッチしている。フジロックが雑多な音楽性を有するなら、朝霧ジャムはもっと狭い、限定されたスタイルでいいと思う。本来ならTORTOISEのようなバンドってフジのヘブンにピッタリなんだろうけど、今年の状況を考えると、朝霧ジャムで正解だったと思う。ROVOの時も思ったけど、霧で照明が霞みがかった状況がまた、夢の中にいるような幻想的な空間を作り出していて、更にTORTOISEのサウンドがそこに追い打ちをかけるように幻想的。うわっ、来年はここでMOGWAI とか見たいです、マジで。

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  TORTOISEを観ながら、我々4人は豚汁を食べながら再び焼酎を呑み、身体を十分に温め深夜のダンステントに備える。22時過ぎにメインステージでのライヴが終了。三度大将が出てきて、今日はこれでおしまい、これから22時半にDJステージの方で朝5時半までDJがあるので、体力余ってる奴らはそっちに集合、それ以外の人はテントでゆっくりして、朝まで身体を休めてくれ、明日は10時から地元の和太鼓ステージでスタートするから、とメッセージを残す。

  酒で完全に酔っ払った我々4人は後片づけもそこそこに、23時頃にDJフィールドの方へ向かう。足下は真っ暗で、完全な山道。途中、何度も転びそうになりながら、約10分程で会場に到着。両方のステージが交互or同時進行ではなく、あくまでライヴステージは22時に終了し、そこから朝まではDJフィールドのみで音を鳴らす。メインステージ周辺は真っ暗になって、寝たい人はこっちで寝ればいいし、たき火も一晩中絶やさずに点いているので、寒さをしのぎたい人や宿のない人はここで暖をとればいい。フジみたいに5時になったら会場を追い出されることもないので、寒ささえ何とかなれば生きていける。ここはそうい場所なのだ(但し、絶対に10度は下るので、野宿組はかなりの覚悟が必要。マジで死にかねないし、そういう過酷な状況だったとだけ付け加えておきます)。

  既にDJフィールドには人だかりで、皆踊り狂っていた。会場規模でいったら、メインステージはフジのグリーンをちょっと縮小した広さの中に、ヘブンクラスのステージが設置してあるイメージで、DJフィールドは規模的にはヘブンと同クラスだった。ステージといっても、完全なるDJブースのみ。俺らが到着した時には既にDJ AYASHIGEがスタートしていた。


◎DJ AYASHIGE

  WRENCHのボーカルによるDJプレイ。WRENCH自体がポストロック的というか、非常にクラブシーンを意識したサウンドなのは、メンバーのこういう課外活動によるものなのだという事がよくわかった。どちらかというとトランス的な曲が多く(トランスっていってもエイベックス的なパラパラ踊りそうなトランスに非ず)、非常に踊りやすく盛り上がった。既に少しずつ疲れが出てきていたものの、最後まで気持ちよく踊れた。

  途中、女の子達が前の方まで突き進んでしまい、気付けばひとりで踊っていた。そうこうするうちに、いよいよこの日のお目当て、APHEX TWINのDJプレイだ。


◎APHEX TWIN

  去年のエレグラではマックのパワーブック1台で全てを済ませたこの男、今回はちゃんとDJらしくプレイしてました。が、相変わらず机にしがみつくような低い姿勢で、物思いに耽る難しい顔でのDJプレイ。曲は自分の曲も含め、古めのテクノ/ハウスナンバーをリチャード風に料理していた。全体の構成は去年のエレグラに非常に近い感じ(ゆったり目のリズムで踊りにくいナンバー→高速ビートのハイパーナンバーという流れ)。APHEXが始まる頃にともえさんが俺を捜し出し、ふたりしてステージに一番近い位置まで移動し、リチャードを観察しながら踊り狂う。二人共相当疲れていたにも関わらず、最後まで踊り倒し。俺なんて途中、踊りながら寝てたし。

  リチャードのプレイが予定時間よりも10分近く早く終わり、今度は田中フミヤの出番‥‥さすが、ステージ近くはギャル率高し。フミヤ君はいつの間にやらDJ界の王子様になっていた。


◎田中フミヤ

  さすがフミヤ。この日のプレイは如何にも「フミアート」といった趣向で、「TRUE LOVE」やらチェッカーズナンバーのメドレーで会場をどよめかせていました‥‥ってそれはフミヤ違い。本当は、いきなり地味にスタートして(しかも踊り難い)、まりんの曲等をプレイしてました。徐々に盛り上げていってるんだけど、こっちは既にガソリン切れ。女の子達はちょっと休んだら、またすぐに踊りに戻ってといった具合。俺は明日の帰りの運転のこととか考えて、2時過ぎにテントに戻ることにした。

  既に雨は止み、空には月だけでなく星もちらほら見え始めていた。DJフィールド内のトイレに入ろうとすると、何故かカメラを持って何かを待ちかまえる人が多い。何、俺の小便してるところを隠し撮り?なんて寝惚けていると、目の前のトイレから馬鹿デカイ外人が出てくる‥‥って、リチャード・D・ジェームズさん(APHEX TWINね)じゃないですか! 思わずその場でチビりそうになりました。出てきた瞬間、みんなカシャカシャ写真取りまくり。気付けば同行した女の子達もカシャカシャ。あれはマジでビビッた。

  みんなで一旦テントに戻り、女性陣はまた呑み始め、俺は運転疲れもあるので先に休むといってテントに隠る。ウトウトし始めた頃に、DJ EYE(BOREDOMSの山塚アイさんね)のプレイがスタートしていたらしいけど‥‥フミヤとのつなぎ目が全く判らない程に自然だった。で、気付けば3時前には爆睡状態に。

投稿: 2002 10 01 04:18 午前 [2002年のライブ, Aphex Twin, PE'Z, ROVO, Tortoise, Wrench, 忌野清志郎, 朝霧 Jam, 田中フミヤ] | 固定リンク