カテゴリー「Lamb of God」の16件の記事

2024年1月 8日 (月)

2003年4月〜2004年3月発売の洋楽アルバム20選

2015年から毎年この時期に用意してきたこの成人企画。ちょうど2022年から成人年齢が18歳へと引き下げされ、現在は成人式の概念も崩れつつありますが、この企画はこの企画として、タイトルから「祝ご成人」の文字を外し、20年前を振り返る企画として続けることにしました。

通常なら1月はじまりでカウントするところを、これまで同様4月はじまり翌年3月終わりという年度縛りで進めるのは、ちょっと日本的なのかな。とはいえ、今さらこのフォーマットを崩すのも何かなと思い、このまま続けさせていただきます。

この1月に成人式を迎えたの皆さんが生まれた年(学年的に2003年4月〜2004年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れが強い作品のうちSpotifyやApple Musicで試聴可能なものを20枚ピックアップする……というのが本来の趣旨。20年って結構節目にもなると思うので、改めて「ああ、自分が生まれた頃はこういうアルバムがヒットしていたのか」とか「これってもう20年前の作品なのか」とか、いろいろ浸っていただいたり驚いていただけるとうれしいです。

 

では、サブスクを通して20年前の名盤20枚をお楽しみください。

 

ALICIA KEYS『THE DIARY OF ALICIA KEYS』(2003年12月発売)(Spotify

 

AVENGED SEVENFOLD『WAKING THE FALLEN』(2003年8月発売)(Spotify)(レビュー

 

BEYONCÉ『DANGEROUSLY IN LOVE』(2003年6月発売)(Spotify

 

THE BLACK EYED PEAS『ELEPHUNK』(2003年6月発売)(Spotify

 

THE DARKNESS『PERMISSION TO LAND』(2003年7月発売)(Spotify)(レビュー

 

FRANZ FERDINAND『FRANZ FERDINAND』(2004年2月発売)(Spotify)(レビュー

 

HOOBASTANK『THE REASON』(2003年12月発売)(Spotify)(レビュー

 

JET『GET BORN』(2003年9月発売)(Spotify

 

JOHN MAYER『HEAVIER THINGS』(2003年9月発売)(Spotify

 

KANYE WEST『THE COLLEGE DROPOUT』(2004年2月発売)(Spotify

 

LAMB OF GOD『AS THE PALACES BURN』(2003年5月発売)(Spotify

 

THE MARS VOLTA『DE-LOUSED IN THE COMATORIUM』(2003年6月発売)(Spotify)(レビュー

 

METALLICA『ST. ANGER』(2003年6月発売)(Spotify)(レビュー

 

MEW『FRENGERS』(2003年4月発売/日本盤同年10月発売)(Spotify)(レビュー

 

MUSE『ABSOLUTION』(2003年9月発売)(Spotify)(レビュー

 

OUTKAST『SPEAKERBOXXX / THE LOVE BELOW』(2003年9月発売)(Spotify

 

RADIOHEAD『HAIL TO THE THIEF』(2003年6月発売)(Spotify)(レビュー

 

SCISSOR SISTERS『SCISSOR SISTERS』(2004年2月発売)(Spotify

 

SNOW PATROL『FINAL STRAW』(2003年8月発売)(Spotify)(レビュー

 

THE WHITE STRIPES『ELEPHANT』(2003年4月発売)(Spotify

 

このほかにも、以下の作品を候補に挙げていました。

A PERFECT CIRCLE『THIRTEEN STEP』(レビュー
AEROSMITH『HONKIN' ON BOBO』(レビュー
AIR『TALKIE WALKIE』
AMY WINEHOUSE『FRANK』
ANDREW W.K.『THE WOLF』(レビュー
ANTHRAX『WE'VE COME FOR YOU ALL』(レビュー
ARCH ENEMY『ANTHEMS OF REBELLION』(レビュー
THE BANGLES『DOLL REVOLUTION』
BASEMENT JAXX『KISH KASH』
BELLE & SEBASTIAN『DEAR CATASTROPHE WAITRESS』(レビュー
BLACK LABEL SOCIETY『THE BLESSED HELLRIDE』(レビュー
BLINK-182『BLINK-182』
BLUR『THINK TANK』(レビュー
BRITNEY SPEARS『IN THE ZONE』
CAESARS『39 MINUTES OF BLISS (IN AN OTHERWISE MEANINGLESS WORLD)』
THE CORAL『MAGIC AND MEDICINE』
COURTNEY LOVE『AMERICAN SWEETHEART』(レビュー
THE CRIBS『THE CRIBS』(レビュー
DAMAGEPLAN『NEW FOUND POWER』(レビュー
DANKO JONES『WE SWEAT BLOOD』
DASHBOARD CONFESSIONAL『A MARK, A MISSION, A BRAND, A SCAR』
DAVE GAHAN『PAPER MONSTER』
DAVID BOWIE『REALITY』(レビュー
DEATH CAB FOR CUTIE『TRANSATLANTICISM』
DEFTONES『DEFTONES』(レビュー
DIDO『LIFE FOR RENT』
DIMMU BORGIR『DEATH CULT ARMAGEDDON』
DIFFUSER『MAKING THE GRADE』(レビュー
THE DISTILLERS『CORAL FANG』(レビュー
DREAM THEATER『TRAIN OF THOUGHT』(レビュー
ELECTRIC SIX『FIRE』(レビュー
ERYKAH BADU『WORLDWIDE UNDERGROUND』
EXODUS『TEMPO OF THE DAMNED』
FALL OUT BOY『TAKE THIS TO YOUR GRAVE』
FOUNTAINS OF WAYNE『WELCOME INTERSTATE MANAGERS』
GEORGE MICHAEL『PATIENCE』
HATEBREED『THE RISE OF BRUTALITY』
HIM『LOVE METAL』
IGGY POP『SKULL RING』
IN FLAMES『SOUNDTRACK TO YOUR ESCAPE』
INCUBUS『A CROW LEFT OF THE MURDER...』(レビュー
IRON MAIDEN『DANCE OF DEATH』(レビュー
JACK JOHNSON『ON AND ON』
JANE'S ADDICTION『STRAYS』
JEFF BECK『JEFF』(レビュー
JOE STRUMMER & THE MASCALEROS『STREETCORE』
JOHN FRUSCIANTE『SHADOWS COLLIDE WITH PEOPLE』
JONNY GREENWOOD『BODYSONG』
JOSS STONE『THE SOUL SESSIONS』(レビュー
KILLING JOKE『KILLING JOKE』
THE KILLS『KEEP ON YOUR MEAN SIDE』
KINGS OF LEON『YOUTH AND YOUNG MANHOOD』
KORN『TAKE A LOOK IN THE MIRROR』(レビュー
KRAFTWERK『TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS』(レビュー
KYLIE MINOGUE『BODY LANGUAGE』
LED ZEPPELIN『HOW THE WEST WAS WON』(レビュー
LOSTPROPHETS『START SOMETHING』
LIMP BIZKIT『RESULTS MAY VARY』
M83『DEAD CITIES, RED SEAS & LOST GHOSTS』
MADONNA『AMERICAN LIFE』
MACHINE HEAD『THROUGH THE ASHES OF EMPIRE』
MOGWAI『HAPPY SONGS FOR HAPPY PEOPLE』(レビュー
N.E.R.D.『FLY OR DIE』
NELLY FURTADO『FOLKLORE』
NORAH JONES『FEELS LIKE HOME』
OPETH『DAMNATION』
PHOENIX『ALPHABETICAL』
PLACEBO『SLEEPING WITH GHOSTS』
PREFUSE 73『ONE WORD EXTINGUISHER』
PRINCE『N・E・W・S』
PROBOT『PROBOT』(レビュー
THE RAPTURE『ECHOES』(レビュー
THE RASMUS『DEAD LETTERS』(レビュー
SHINEDOWN『LEAVE A WHISPER』(レビュー
SOILWORKS『FIGURE NUMBER FIVE』
SPIRITUALIZED『AMAZING GRACE』
STAIND『14 SHADES OF GREY』
STARSAILOR『SILENCE IS EASY』
STEREOPHONICS『YOU GOTTA GO THERE TO COME BACK』
STERIOGRAM『SCHMACK!』
THE STILLS『LOGIC WILL BREAK YOUR HEART』(レビュー
STING『SACRED LOVE』
THE STROKES『ROOMS ON FIRE』(レビュー
SUPER FURRY ANIMALS『PHANTOM POWER』
SUPERJOINT RITUAL『A LETHAL DOSE OF AMERICAN HATRED』
TRAVIS『12 MEMORIES』
TRIVIUM『EMBER TO INFERNO』
TV ON THE RADIO『DESPERATE YOUTH, BLOOD THIRSTY BABES』
THE VON BONDIES『PAWN SHOPPE HEART』
THE WiLDHEARTS『THE WiLDHEARTS MUST BE DESTROYED』(レビュー
YEAH YEAH YEAHS『FEVER TO TELL』
ZEBRAHEAD『MFZB』

 

この20枚、きっと20年前にその年のベストとして選ぼうとしたらまったく違ったセレクトになったんじゃないかな。ちなみに2003年の年間ベストはこちらなんですが、ロックやメタル系のセレクトは一貫しているものの、当時“流行りもの”として接していたR&Bやヒップホップのヒット作が20年を経てかなり大きな影響力を持つようになり、僕の中でもあの頃を語る上で欠かせなくなってきている事実がありまして。こうして、歴史は更新されていくんですね……と実感する今日この頃です。きっと昨年や一昨年の20枚を今選んだら、3分の1くらい入れ替わっているのかもしれませんね。

 

2022年6月24日 (金)

BODY COUNT『BLOODLUST』(2017)

2017年3月31日にリリースされたBODY COUNTの6thアルバム。日本盤未発売。

前作『MANSLAUGHTER』(2014年)から約3年ぶり、名門メタルレーベル・Century Media Recordsに移籍して最初のアルバム。プロデュースは前作から引き続きウィル・パットニー(KNOCKED LOOSEEVERY TIME I DIEPIG DESTROYERなど)が手がけています。

前作の時点でかなり顕著に表出し始めていたストレートなヘヴィメタル色は、今作ではより濃厚なものへと進化/深化。特に、前作からバンドに加わったホアン・オブ・ザ・デッドことホアン・ガルシア(G/ex. AGENT STEELなど)の影響もあってか、ギターの音の厚みに関して初期の作品とは比べものにならないほどモダンメタルに匹敵する質感へとパワーアップしており、かつてのミクスチャーロックという“はざまの存在”から問答無用のメタルバンドへと成長したことが窺えます。

特に、本作では「Civil War」にてデイヴ・ムステイン大佐(MEGADETH)が冒頭のスポークンワーズとリードギターを、「All Love Is Lost」ではマックス・カヴァレラ(SOULFLY、ex. SEPULTURAなど)がアイス-T(Vo)とツインボーカルを、「Walk With Me...」ではランディ・ブライ(LAMB OF GOD)がゲストボーカルをそれぞれ披露しており、アルバムに華を添えています。この中では特に「Civil War」での大佐&アーニー・Cのツインリードソロが王道感満載で、これぞヘヴィメタル!と膝を叩きたくなるほどカッコよい。

さらに、本作にはメタルクラシックのカバーも収録。アイス-Tの愛あるナレーションからスタートするのは、SLAYERの「Raining In Blood」「Postmortem」のメドレー。普通は「Postmortem」から「Raining In Blood」へつなぐのがナチュラルな形ですが、この改変にBODY COUNTならではのメタル愛が伝わり、これはこれで全然アリだなと納得させられます。何より、変に手を加えることなく完全コピーなのがまた良し。ちなみに、YouTube上にはこの曲をライブで披露していると、途中で本家のデイヴ・ロンバード(Dr/現SUICIDAL TENDENCIESなど)が演奏に加わる動画も存在するので、気になる方はぜひチェックを。

セルフタイトルの1stアルバム(1992年)は淡白すぎてイマイチ入り込めなかったメタル寄りリスナーも、これならモダンメタルの一環として普通に楽しめるのではないでしょうか。そういった意味でも、ヒップホップアーティストが完全に“村民”の仲間入りを果たした記念すべき1枚です。

なお、現時点での最新作『CARNIVORE』(2020年)も本作の延長線上にある作りで、今は亡きライリー・ゲイル(Vo/POWER TRIP)やジェイミー・ジャスタ(Vo/HATEBREED)、エイミー・リー(Vo/EVANESCENCE)、ジェロ・ビアフラ(Vo/DEAD KENNEDYS)、デイヴ・ロンバードといった多彩なゲストも参加しているので、気になる方は本作と合わせてチェックを。

 


▼BODY COUNT『BLOODLUST』
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2022年4月24日 (日)

HEALTH『DISCO4::PART II』(2022)

2022年4月8日にデジタルリリースされたHEALTHの6thアルバム。海外でのフィジカル(CDおよびアナログ)は7月29日発売予定、日本盤発売は現時点では未定。

HEALTHは2005年から活動している、LA出身の3人組ノイズ/インダストリアルバンド。本作は2020年10月発売の『DISCO4::PART I』の続編にあたる内容で、前作同様各曲ごとに豪華なフィーチャーリングアーティストを迎えています。

今作に名を連ねているのがポピー(POPPY)NINE INCH NAILS、エイダ・ルック、PlayThatBoiZay、MAENAD VEYL、LAMB OF GOD、THE BODY、BACKXWASH、Ho99o9、STREET SECTS、EKKSTACY、THE NEIGHBOURHOOD、PERTURBATORといった面々。メタル/ラウド/インダストリアル/ノイズなどのエクストリーム系とヒップホップ系がバランスよく配置されており、前作以上にメタル耳リスナーにもアピールする仕上がりです。

POPPYやトレント・レズナー(NIN)がフィーチャーされた「Dead Flowers」「Isn't Everyone」はそれぞれ、フィーチャリングアーティストの個性/色を全面に打ち出しつつも、HEALTHらしいインダストリアル感を程よいバランスで維持した良曲。特に後者はNINの新曲/リミックスと呼んでも差し支えない仕上がりで、NINの新作が待ち遠しかったファンには「これこれ!」とうれしくなってしまう1曲ではないでしょうか。

また、LAMB OF GOD参加の「Cold Blood」は完全にLAMB OF GODそのもので、途中に挿入されるインダストリアルチックなアレンジと相まって蹄鉄さが際立つ好演を楽しむことができます。これ、LAMB OF GODの新曲でもいいんじゃないか? そして、THE BODYとのコラボ曲「AD 1000」はこの2組ならではといいますか、いかにもな仕上がりに思わずニヤリ。そこからHo99o9とラッパーのBACKXWASHをフィーチャーした「Gnostic Flesh / Mortal Hell」へと続くのですが、こちらもHo99o9の良さとHEALTHの魅力が程よいバランスでミックスされており、重低音を効かせたHo99o9らしさとヒンヤリしたHEALTHらしさのブレンドがなんとも言えない不思議な魅力を生み出しています。

そんな中、STREET SECTSとの楽曲「The Joy Of Sect」はテクノポップ感の強いキャッチーな仕上がりで、アルバム全体の箸休めとしても効力の高い1曲に。とはいえ、癒しのようで実は気狂い具合も抜群という絶妙な仕上がりなので、気を緩めることができないのでご注意を。その後もEKKSTACYとの「Still Breathing」、THE NEIGHBOURHOODとの「No Escape」など比較的心地よい楽曲が続き、最後はHEALTH単独による「These Days 2.0.2.1.」で締めくくり。

打ち込みや(広意義での)ダンスミュージックに対して抵抗がなく、インダストリアルやボディミュージックも通過しているメタル/ラウド層には問答無用の1枚だと思います。と同時に、この手のジャンルに触れてこなかったヘヴィ系リスナーにも入門編としてうってつけの良作ではないでしょうか。本作を無事楽しむことができたら、ぜひ前作『DISCO4::PART I』もオススメです。

 


▼HEALTH『DISCO4::PART II』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2022年4月 5日 (火)

LAMB OF GOD『VII: STURM UND DRANG』(2015)

2015年7月24日にリリースされたLAMB OF GODの7thアルバム。日本では『VII: シュトゥルム・ウント・ドラング ~疾風怒濤』の邦題で同日発売。

全米3位を記録した前作『RESOLUTION』(2012年)から3年半ぶりの新作、前身バンドBURN THE PRIEST時代の作品を含めると8枚目のオリジナルアルバム。アメリカでは変わらずEpic Records所属ですが、日本を含む海外ではNuclear Blast Records移籍第1弾作品としてリリースされました。

プロデュースは5thアルバム『WRATH』(2009)以来タッグを組んでいるジョシュ・ウィルバー(TRIVIUMCrossfaithSONS OF TEXASなど)が担当。「Embers」にはチノ・モレノ(Vo/DEFTONES)、「Torches」にはグレッグ・プチアート(Vo/KILLER BE KILLED、ex. THE DILLINGER ESCAPE PLANなど)がそれぞれゲスト参加しています。

オープニングの「Still Echoes」から従来のLAMB OF GOD節が前回で、過去作のファンならば問答無用で楽しめる1枚。個人的にはこの曲といい、続く「Erase This」といい、過去数作と比較すると非常に聴きやすくなった印象を受けました。特に、チノ・モレノをフィーチャーした「Embers」は彼が歌唱するパートが非常にDEFTONES的テキストでまとめられていることもあり、よりそうした親しみやすさを覚えるのかもしれません。

とはいえ、基本的にはランディ・ブライ(Vo)の怒号のようなスクリームと、手数の多いクリス・アドラー(Dr)のヘヴィだけど軽やかなドラミング、マーク・モートン(G)&ウィル・アドラー(G)が織りなすギターサウンドの“壁”(と、随所ににじみ出るメロディアスさ)を首尾一貫楽しめる1枚かな。PANTERA以降のモダン・ヘヴィメタル/グルーヴメタルに何の偏見もないメタルリスナーには、ど真ん中と言えるくらい正統派モダンメタルの良作だと思います。

と同時に、ランディがメロディアスかつ囁くように歌うスロー&ヘヴィナンバー「Overlord」にはグランジからの影響も見え隠れするし、グレッグ・プチアートのカラーが色濃く表れた「Torches」の浮遊感の強さにはオルタナ/ニューウェイヴからの影響も伝わってくる。これらの要素は一見浮いてしまいそうに思えるのですが、意外にもアグレッシヴな全体像に見事馴染んでいるから不思議です。そういった意味でも、本作はトータルバランスに非常に優れた、2015年時点での集大成的1枚ではないでしょうか。

あと、前作が全14曲/56分と長尺だったのに対し、本作は全10曲/48分と比較的コンパクト。1曲1曲は4〜5分とかなり密度の高い仕上がりなので、これだけでも十分におなかいっぱいになる内容です。デラックス盤および日本盤はボーナストラック2曲(「Wine & Piss」「Nightmare Seeker (The Little Red House)」が追加され、結果的には56分と前作並みのボリュームになってしまうのですが(さらに日本盤はライブ音源2曲を追加)、できることなら本作はM-10「Torches」で潔く終えるのがベストかな。おまけはおまけでしかないし、ボートラ2曲が加わることでアルバムの印象が薄まるような気がするので。

ちなみに本作、いつのまにか日本の各ストリーミングサービスから消えてしまっています。ここの日本の流通元はリスナーに対して優しくないといいますか、こういうケースが少なくないので困りものです(リリースから5年くらい経つと聴けなくなっている作品、多々あるのでどうにかしてもらいたいものです)。

 


▼LAMB OF GOD『VII: STURM UND DRANG』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ

 

LAMB OF GOD『WAKE UP DEAD (feat. DAVE MUSTAINE)』(2022)

2022年4月1日にデジタルリリースされたLAMB OF GODの新録音源。

MEGADETHが1986年に発表した2ndアルバム『PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』(1986年)のオープニングトラックをカバーしたもので、ダウンチューニングこそ施されているもののアレンジは原曲に忠実。さらにタイトルからもわかるように、本家デイヴ・ムステインもボーカル&ギターで参加しています。

このコラボレーションはおそらく、2020年からアナウンスされていながらもコロナ禍で延期されていた2バンドのダブルヘッドラインツアー(ゲストにTRIVIUMIN FLAMESが参加)が4月9日にスタートすることを受けて制作されたもの。LAMB OF GOD側がレジェンドに対する敬意を表して取り上げたのでしょう。かつてクリス・アドラー(Dr)がMEGADETHのレコーディングにゲスト参加し、そのまま加入〜LAMB OF GOD脱退〜なぜかMEGADETHからも離れるというハプニングもありましたが、2バンド間にはネガティブな感情は一切なく、むしろ1980〜90年代にアンダーグラウンドからメジャーへと駆け抜けたMEGADETHと、2000年代以降アンダーグラウンドからメジャーの頂点へと昇り詰めようとするLAMB OF GODの夢の共演が音源でも楽しめる、貴重な1曲となっています。

レコーディングにはキコ・ルーレイロ(G)やダーク・ヴェルビューレン(Dr)といった現MEGADETHメンバーも演奏で参加しているほか、脱退したデイヴィッド・エレフソン(B)に代わりライブに参加しているジェイムズ・ロメンゾ(B)もコーラスで加わっているとのこと。ギタリストの数がハンパないことになっていますが(笑)、MVを観ると誰がどのパートを弾いているか理解できます。

こうやって観る(聴く)と、キコって本当にすば抜けて個性的なギタリストですね。もちろんデイヴ本人もなんですけどね。そして、ランディ・ブライ(Vo)が歌うMEGADETHナンバーに最初は「えっ?」と疑問を覚えたものの、聴き終える頃には「ありあり! 全然あり!」と思えるから不思議なものです。こういうストレートなメタルクラシックを歌う&演奏するLAMB OF GOD、意外とアリでしたね。

お遊びとしては十分すぎるほどに豪華な1曲。ツアーではこのコラボレーションを毎回観ることができるのか、それとも音源のみなのかはわかりませんが、できることなら8月に決まったあのフェスでここ日本でも観たいものです。

 


▼LAMB OF GOD『WAKE UP DEAD (feat. DAVE MUSTAINE)』
(amazon:MP3

 

2022年3月 4日 (金)

ANNIHILATOR『METAL II』(2022)

2022年2月18日にリリースされたANNIHILATORのリレコーディングアルバム。日本盤は同年2月23日発売。

本作は2007年に発表された12thアルバム『METAL』収録曲を、ゲスト参加パートはそのままに、それ以外のパートを新たにレコーディングし直した企画アルバム。2020年に亡くなった2人のアックスマン……エディ・ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)とアレキシ・ライホ(BODOM AFTER MIDNIGHT、ex. CHILDREN OF BODOM)への追悼の意味も込められており、15年前の『METAL』には収録されていなかったVAN HALENのカバー「Romeo Delight」が新たに追加されています。

収録曲は『METAL』とまったく一緒というわけではなく、オリジナル盤でジェフ・ウォーターズ(G, Vo)が唯一ボーカルを担当した「Operation Annihilation」のみ外され、代わりに先のVAN HALENカバーとオリジナル盤の日本盤ボーナストラックだったEXCITERのカバー「Heavy Metal Maniac」が正規収録されることに。さらに、曲順も新たなものとなり、オリジナル盤で本編ラストを飾った「Chasing The Hig」が今回のリテイク盤のオープナーに差し替えられています。

リレコーディングに参加したのはジェフのほか、元SLAYERで現在はSUICIDAL TENDENCIESなどで活躍するデイヴ・ロンバード(Dr)と元INTO ETERNITYのステュー・ブロック(Vo)の2名。オリジナル盤には当時のシンガーだったデイヴ・パデン(Vo, G)と現DREAM THEATERのマイク・マンジーニ(Dr)が参加しているので、そのタッチの違いを楽しむのもありではないでしょうか。特に、ドラムに関してはマンジーニらしさ/ロンバードらしさがともに感じられるので(特に再録バージョンでのロンバードらしさは随所ににじみ出ており、聴きながら愛興奮でした)、両バージョンを比較しながら「この曲ならどちらのバージョンが好き」とセレクトするのも楽しいかもしれません。

そもそも本作、各曲に豪華ゲストが最低1名は参加していることでおなじみの1枚。先に触れたアレキシ以外にもウィリー・アドラー(G/LAMB OB GOD)、リップス(G/ANVIL)、ダンコ・ジョーンズ(Vo)、アンジェラ・ゴソウ(Vo/ex. ARCH ENEMY)、イェスパー・ストロムブラード(G/THE HALO EFFECT、ex. IN FLAMES)、ジェフ・ルーミス(G/ARCH ENEMY、ex. NEVERMORE)、アンダース・ビョーラー(G/ex. AT THE GATES、ex. THE HAUNTED)、コリィ・ビューリュー(G/TRIVIUM)など錚々たる面々がバラエティ豊かな楽曲群に華を添えておりましたが、これらは今回のリテイク盤でもそのまま耳にすることができます。アンジェラは15年前はまだARCH ENEMYに在籍していたんだなとか、イェスパーもIN FLAMESから離れる前だったんだとか、いろいろ月日の流れを感じずにはいられませんね。

もともとソリッドな楽曲/作品集ではあったものの、より鋭角的にスキルアップしたジェフ・ウォーターズのギターと、ここ数作はリズムマシンを使った正確無比なリズムワークにこだわっていたところをロンバードの躍動感溢れるドラムに交代したことで、音から受ける印象も多少なりとも変化。15年前からのバージョンアップという点と、近作の質感からの変化という2点を存分に味わえるのではないでしょうか。

本作で初登場となる「Romeo Delight」は比較的原曲に忠実なカバーとなっておりますが、原曲がラフなぶんカッチリ作り込まれた音のANNIHILATORバージョンはちょっと別モノ感を感じずにはいられません。ただ、ジェフ自身のギタープレイ/サウンドメイクはエディのそれを踏襲したもので、その一点に関しては強い愛を感じずにはいられません。本当に好きなんだね、微笑ましいよ。

あくまで企画盤ということで、今後もステュー・ブロックとデイヴ・ロンバードが制作やツアーに参加するわけではないと思いますが、これはこれで良いのではないでしょうかオリジナルアルバムとしては最新作『BALLISTIC, SADISTIC』(2020年)の完成度が非常に高かっただけに、これに続く完全新作にも期待したいところです。

 


▼ANNIHILATOR『METAL II』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2022年1月28日 (金)

LAMB OF GOD『RESOLUTION』(2012)

2012年1月24日にリリースされた、LAMB OF GODの6thアルバム(前身バンドBURN THE PRIEST時代の作品を含めると7枚目のオリジナルアルバム)。日本盤は同年1月18日に先行発売。

Roadrunner Records移籍第1弾アルバムとなった『WRATH』(2009年)は、全米2位という過去最高記録を残すことに。バンドとしても最高潮といえる時期を迎えていたものの、2010年5日にチェコ共和国プラハで行ったライブで当時19歳の少年が公演後に死亡。この死因が、少年がステージに上がってきたところをランディ・ブライ(Vo)に押し返され、落下した際に負った傷が元であるとされ、今作のツアーで再びチェコを訪れた際の2012年6月にランディが傷害致死罪で逮捕され、2ヶ月ほど勾留されるというトラブルもありました(その後、裁判により2013年3月に無罪が確定)。

そんな不穏な時期にドロップされた本作ですが、『WRATH』からの勢いを引き継ぐヘヴィかつグルーヴィーなモダンUSメタルをたっぷり堪能することができます。ドゥーミーな「Straight For The Sun」からじわじわと盛り上がっていき、続く「Desolation」で一気に爆発するという流れも最高ですし、「Guilty」などでみせるグルーヴ感はPANTERAから引き継いだ伝統芸を感じるし、適度なアップテンポさに加え気持ち良いリフワークとメロウなギターソロ、クリス・アドラー(Dr)の足技が圧巻なドラミングが織りなす絶妙のハーモニーが問答無用のカッコよさを表現する「The Undertow」など、アルバム序盤から聴きどころ満載。

中盤はマーク・モートン(G)&ウィリー・アドラー(G)のアコギ&フィードバックギターが作り出す不穏さがたまらないインスト「Barbarosa」から、ブルータルなリフワークで問答無用の世界観を築き上げる「Invictus」へとつないでいく構成も文句なし。聴き手を思考停止させるファストナンバー「Cheated」や、適度なメロウさが新鮮に響くグルーヴチューン「Insurrection」、正統派ヘヴィメタル的側面を垣間見せるムーディー&ドラマチックな「King Me」など、後半にかけても非常に良い流れを作っており、バラエティに富んだ楽曲群含めこのバンドにとっての集大成とも言える仕上がりではないでしょうか。

全14曲/56分という尺を妥当とするか、長すぎると受け取るかで本作の評価は大きく変わる気もします。集大成として受け取ると、これくらいのボリュームはギリギリ“アリ”のラインだけど、この手のスタイルは正直言えば50分前後がベストかなと思わなくもない。前作『WRATH』が44分、出世作となった前々作『SACRAMENT』(2006年)が46分だったことを考えると、少々やりすぎかな?という気もしてきます。その後の『VII: STURM UND DRANG』(2015年)、『LAMB OF GOD』(2020年)が50分以下とコンパクトなので、やはり後々「やりすぎた」と感じたのかもしれませんね。

集大成的内容にもかかわらず彼らにとってのベスト作とはちょっと断言できないところもある本作、ビギナーにはちょっとハードルが高い1枚かもしれません。だって、日本盤や配信されているデジタルバージョンはさらにボーナストラックが追加された60分超の長尺さですから(苦笑)。もちろん悪いアルバムではないですし、むしろ仕上がりは良好なので、60分前後あっても飽き足りないと感じられるダイハードなリスナーには打って付けかもしれませんよ。

 


▼LAMB OF GOD『RESOLUTION』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2020年11月27日 (金)

FIRSTBORNE『FIRSTBORNE』&『SEPARATE WAYS (WORLDS APART)』(2020)

たまたま深夜にこのニュースを目にし、元LAMB OF GODのクリス・アドラー(Dr)がジェイムズ・ロメンゾ(B/ex. MEGADETH、ex. BLACK LABEL SOCIETY、ex. WHITE LION)とバンドを組んでいたことを知りました。

在籍時期は異なるものの、ともにMEGADETHに参加した経験を持つ2人が組むFIRSTBORNEというバンド。今年6月にセルフタイトルの5曲入りEPをデジタルリリースしていたそうで、こちら完全に見逃しておりました。

で、今回のニュースで知ったFIRSTBORNEのニューシングル「Separate Ways (Worlds Apart)」。ご存知のとおりJOURNEYが80年代前半にヒットさせた名曲カバーなわけですが、比較的ゴリゴリなイメージが強い2人がなぜこの曲を選んだのか、そしてどんな味付けをしているのか。気になってチェックしてみました。

そうしたらまあ……BPMも原曲よりアップさせ、全体的にゴリっとさせつつもメロウさはそのままという、なかなかな仕上がりのカバーで、個人的にかなり好印象。「クリス、バスドラ踏み過ぎだろ(笑)」というツッコミどころもあるものの、ボーカルを務めるGirish Pradhan(ギリッシュ・プラダーンと読むのでしょうか)の適度にハスキーでパワフルな歌声とマッチしており、安心して楽しむことができます。特に2番A〜Bメロでのフェイクなんて最高だし、エンディングで突如飛び出すグロウルにも思わずニンマリ。非常に“らしさ”がにじみ出た好カバーではないでしょうか。

また、ギタリストのMyrone(マイロンと読むのかな)のニール・ショーン(JOURNEY)を意識したプレイも好印象。この人はWEEZERのリバース・クオモとコラボしていたり、ミュージカル『ROCK OF AGES』でプレイしていたりと比較的裏方仕事が多かったようですが、だからこその的確なギタープレイなのかなと思いました。

にしても、冒頭こそあの印象的なシンセのリフがないものの、クリスのダイナミックなドラミングに続いて後ろから薄っすらと“あのリフ”が聴こえ始めると、思わず苦笑してしまいますよね。原曲をリアルタイムで通過した世代なら、そのへんなおさらじゃないでしょうか。でも、ここ10数年CMやスポーツ番組で初めて耳にした若いリスナーには新鮮に映るのかな。なんにせよ、個人的には大好物な1曲でした。

 


▼FIRSTBORNE『SEPARATE WAYS (WORLDS APART)』
(amazon:MP3

 

 

 

で、この1曲を起点に6月リリースの1st EPにも手を伸ばしてみました。だって、カバー1曲だけではこのバンドの真の姿はわかりませんものね。

なんともなアートワークに、最初こそ「ああ、そうだよね。元LAMB OF GODだし、元MEGADETH、元BLSだし……」と変な納得をしてしまいそうになりましたが、いざ音を聴いてみると……なるほど、JOURNEYをカバーするのも納得な音作り/曲作りでした。

ドラムの質感やミックスこそLAMB OF GODを思い出させるものでしたが、全体的には若干スラッシーなメロディアスハードロックといったところでしょうか。ギリッシュのボーカルや彼の個性を生かした曲作りと、その後ろで派手に鳴らされる各楽器のバランスが非常に絶妙で、楽器隊が前に出るときはしっかり前に出ているし、マイロンのギターも「Separate Ways (Worlds Apart)」のときより自由に暴れまくっている。クリスのドラミングも曲に忖度することなく、我の強さを突き通しているので、彼のファンもそれなりに安心して楽しめるのではないでしょうか(音楽的に趣味の範疇内ならばね)。

ちなみにギリッシュはインド出身で、地元ではGIRISH AND THE CHRONICLESというリーダーバンドを率いて10年以上にわたりメジャーシーンで活躍。クリスがドラムクリニックでインドを訪れた際、一緒にセッションしたのを機に知り合ったそうです。一瞬、JOURNEYにおけるアーネル・ピネダ(Vo)のようなシンデレラストーリーなのかなと想像したのですが、地元ではUniversal Music India所属ってことを考えると、それなりに成功していた方なんですよね。ギターのマイロンも裏方とはいえ、大ヒットミュージカルのバックバンドで長きにわたり活躍してきた人だし。そういった意味では「ベテランミュージシャンが無名の新人をフックアップして結成」というわけでもないのですよ、このバンド。だって、どの曲も完成度がめちゃめちゃ高いもの。

どれも3分前後にまとめられた楽曲群は非常にコンパクトに作り込まれたもので、職人的な技量の高さも伝わってきます。メロディセンスもかなり高いし、それを歌いこなすシンガーの技量、さらに負けじと個性を強く打ち出すプレイヤー陣の魅力。すべてにおいて完璧なEPではないでしょうか。

だからこそ、最初はフルアルバムを楽しみたかったなという気持ちもあるのですが、今はそういう時代じゃないのでしょう。まずはこれくらいで焦らすのがちょうどいいのかな。というか、そもそもフルアルバムという概念自体が彼らにあるのか、ないのか……。

なんにせよ、息の長い活動に期待したいと思います。

 


▼FIRSTBORNE『FIRSTBORNE』
(amazon:MP3

 

2020年7月 3日 (金)

2020年上半期総括(ベストアルバム10)

恒例となった上半期ベスト。例年7月1日に公開してきたのですが、今年はコロナのあれこれや急に動き出した日常に追いつくのに必死で、すっかり忘れていました……あはは(苦笑)。なので、今回は2020年7月3日現在の10枚を紹介したいと思います。また、これまでは洋楽5枚、邦楽5枚というバランスでセレクトしていましたが、今回からその枠すら取っ払い、デジタルフォーマットならではのミニアルバムやEPを含む国内外の10作品をピックアップしています。

 

BOSTON MANOR『GLUE』(amazon)(レビュー

 

CODE ORANGE『UNDERNEATH』(amazon)(レビュー

 

Crossfaith『SPECIES EP』(amazon

 

DANCE GAVIN DANCE『AFTERBURNER』(amazon)(レビュー

 

LAMB OF GOD『LAMB OF GOD』(amazon)(レビュー

 

LITURGY『H.A.Q.Q.』(amazon)(レビュー

 

LOVEBITES『ELECTRIC PENTAGRAM』(amazon)(レビュー

 

ORANSSI PAZUZU『Mestarin kynsi』(amazon)(レビュー

 

OZZY OSBOURNE『ORDINARY MAN』(amazon)(レビュー

 

VADER『SOLITUDE IN MADNESS』(amazon)(レビュー

 

……もうね、アルバム単位だとメタルやエクストリーム系しか聴いてないんです(苦笑)。それ以外はストリーミングサービスで曲単位でプレイリスト再生する程度。このコロナでのおうち時間で、音楽との向き合い方自体が随分変わった気がします。メタル系のみアルバム単位で聴くのは、間違いなくこのブログを続けているから。それがなかったら、そっち系も曲単位でプレイリストで済ませているはず。

こうなると、年末の年間ベストもアルバムではなくトラック単位でやったほうがいいのかな、と思ったり思わなかったり。少なくとも、国内/国外という枠はもうなくなると思います。

2020年6月30日 (火)

LAMB OF GOD『LAMB OF GOD』(2020)

2020年6月中旬にリリースされた、LAMB OF GODの8thアルバム。

全米3位を記録した前作『VII: STURM UND DRANG』(2015年)から5年ぶりと、過去最長のスパンとなりましたが、その間には亡くなったファンへ向けたEP『THE DUKE』(2016年)やBURN THE PRIEST名義でのカバーアルバム『LEGION: XX』(2018年)マーク・モートン(G)のソロアルバム『ANESTHETIC』(2019年)およびアコースティックEP『ETHER』(2020年)と、関連作品が目白押しでした。なので、いざ5年と言われると「そんなに経ったの?」と驚く自分もいるわけです。

しかし、この5年は順風満帆というわけではありませんでした。バンドを牽引してきた名ドラマー、クリス・アドラー(Dr)が本作制作を前にバンドを脱退。代わりにアート・クルーズ(Dr / ex. PRONG)が加入し、おなじみのジョシュ・ウィルバーをプロデューサーに迎えて完成させたのが、バンド名を銘打った原点回帰の本作となります。

冒頭2曲は、既発のリードトラック「Memento Mori」「Checkmate」からスタート。耳馴染みの強い王道ナンバー2曲で弾みをつけると、そのまま「Gears」「Reality Bath」とアグレッシヴかつグルーヴィーな楽曲が続くのですが、気のせいかどの曲からもいつも以上のキャッチーさが感じられます。これまでの作品では良くも悪くも、聴き手を突き放すような唯我独尊の強いアグレッシヴさが全体を覆っていたのですが、とにかく本作は聴きやすいのです。その印象はラストナンバー「On The Hook」(ボーナストラック除く)まで薄れることはありませんでした。

全10曲で約45分という構成もさることながら、焦点がブレることなく1曲1曲をコンパクトな形でまとめ上げた作風も影響しているのでしょうか。特に大きな変化があるわけではないのですが、不思議とスルスル聴き進められるんですよ。いわゆるポップさは皆無なアルバムなのに、不思議とキャッチーという。そういうフックが随所に用意されたアルバムということでもあるんでしょうね。

また、本作にはゲスト・ボーカリストも複数参加。「Poison Dream」にはHATEBREEDのジェイミー・ジャスタ(Vo)が、「Routes」ではTESTAMENTのチャック・ビリー(Vo)がそれぞれ“いかにも”なスクリームを響かせています。前作ではチノ・モレノ(DEFTONES)やグレッグ・プシアート(当時THE DELLINGER ESCAPE PLAN)がゲスト参加していたので、今作も相変わらずな人選で我々を楽しませてくれます。

ドラムに関しては、確かにクリスの派手なプレイはここにはありません。むしろ、曲の良さを引き出すことに徹した職人技的かつ冷徹なプレイを堪能できるのではないでしょうか。多少好みは分かれるかもしれませんが、らしさはまったく失われていませんし、そもそも楽曲の完成度が高いのでそこまで大きなマイナスにはなっていないような気も。そもそもこのバンド、ドラムだけを聴いてきたわけではないし、ランディ・ブライ(Vo)のボーカルとマークの書く曲、マーク&ウィリー・アドラー(G)のツインギターの妙も含めてLAMB OF GODだったわけですから、クリスの不在だけを理由に否定するのはナンセンスかと。

もしかしたら本作は、METALLICAでいうところのブラックアルバム(1991年)的な1枚になり得る可能性が高い気がします。偶然にも、セルフタイトルを冠したアルバムという共通点もありますしね。なんにせよ、LAMB OF GODにとって集大成的な内容であり、初心者の入門にふさわしい決定的な1枚です。

 


▼LAMB OF GOD『LAMB OF GOD』
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