ROCK YOU LIVE SPECIAL@SHIBUYA-AX(2003年6月28日)
前日に引き続いて行ってきた、4夜連続イベントの3日目。もっとも俺の場合、この日がメインだったわけですが。今年に入って何度目!?なTheピーズ、10数年振りに観ることになるLA-PPISCH、そして前々からライヴが観てみたかったbloodthirsty butchersにスクービードゥー‥‥へっ、「GOING UNDER GROUNDは!?」だって!?‥‥ゴメン、あんま好きじゃないもんで‥‥
というわけで、本来18時スタート予定だったこの日のライヴ。17時半にいきなり「オープニングアクトとして、フラワーカンパニーズが演奏します」とのアナウンスが‥‥ええっ、また観れるのかよ!!ってことで、焦りながら走って入場したのでした‥‥
◎フラワーカンパニーズ
急遽決まったらしいこの日の前座。そりゃそうだ、この日だけでも5バンド出るのに、ここにきてもう1バンドって‥‥たった3曲だけだったけど、前日観てる人は勿論、この日初めて観た人をも惹き付けるに十分な、気合い入りまくりのアクトでした。ホント、惚れ惚れするわマジ。ボーカルのケイスケ、既に顔真っ赤だったしな。いい感じでしたよ。
◎スクービードゥー
メチャメチャかっこいいバンド。ファンク色の強いロックンロール(決してファンクバンドではなく)。リズムがタイトでグルーヴィー。シンプルなんだけど線が太い。しかもクラブでのDJプレイの如く、曲と曲の間が殆どなく、間髪入れずに次の曲に移る様には、かのJON SPENCER BLUES EXPLOSIONを彷彿させられました。
実は音源とか全く聴いたことがなく、先日出たフルアルバムも聴こうと思ったらCCCDだったってことで避けてた程で。だったら絶対にライヴで最初に体験したいな、とずっと思ってたんですよ。ライヴの評判、メチャメチャいいしね。で、本当に素晴らしかった、と。最初から最後まで気持ちよく踊れるバンドですね。曲もキャッチーで好みだし。こういう閉鎖的な空間で聴くのもいいんだけど、一度野外で体験したい音かもね。しかも夜になる前の、ちょっと涼しくなってきた夕方5時半辺りに。どうでしょうか?
また観たいバンドのひとつです。演奏上手いし、アレンジ良いし。ロックンロール、サイコー!って素直に言えるバンドですね。
◎GOING UNDER GROUND
‥‥ゴメンナサイ。完全に休憩タイムでした。フロアの外に出て、コーヒー飲んでました。ファンの人、スマン。こういう日じゃなかったら観てたと思うんだけど‥‥どうしてもこの日の他のバンドと「色」が‥‥ねぇ。
◎bloodthirsty butchers
元ナンバーガールのひさこチャンが加入し、更に先日ギター&ボーカルの吉村が骨折した為、その後のライヴ予定が全てキャンセルになってた中、この日のライヴが復帰一発目。実はブッチャーズもこれまで一度も観たことなかったんですね。機会はあったんですが、スルーしてきてたという。で、今回はひさこ嬢参加ってことで観てみようと思いまして‥‥不純な理由で正直スマンです。
急にこのバンドから音がデカくなったように感じました。それはノイズをもサウンドのひとつとして取り込もうとしてるバンドスタイルから、そう感じたのかもしれませんが‥‥とにかく、ひさこ嬢はひさこ嬢のままでした。あのプレースタイル、フレージング、全てがナンバガ時代のまま。ブッチャーズにそのままナンバガのひさこ嬢が加わったといった印象。人によって見方は違うでしょうけど、俺にはそういう違和感みたいなのを感じました(アヒトがくるりでドラム叩くのと同じような印象を受けたわけ)。けど、そう感じたのも最初の1~2曲だけで、後は音圧に耳がやられて、嫌でも馴染んで聞こえてきた(ような錯覚に陥った)という。
正直なところ、歌声云々、歌詞云々以前に俺、このバンドのスタイルがあまり好きじゃないみたいです。やろうとしてることは判るし、非常に好感持てるんですが、好みの問題でいえば「そんなに好きじゃない」と。だから演奏が異常に長く感じられ、途中で辛くなったことも正直に書いておきますね。また観たいか‥‥と問われると、正直答えに困る。今の俺にとってのブッチャーズは、そういうポジションみたいです。
◎Theピーズ
今日もはる・アビさん・しんちゃんはいい感じでした。何かワンマンライヴ以降、ますますバンドとしてのまとまりが良くなってる気がします。この日のライヴは頭2曲を新作から、最近再びやってるという噂だけは聞いてたんですが、まさかホントに聴けるとは‥‥な"ブリーチ"の横ノリ・バージョン(後半ドンドン速くなってく展開が滅茶苦茶かっけー!)、そして"生きのばし"で再び大盛り上がり大会を経て、久し振りに聴く"ひとりくらいはいる"でホロリ。今回もやってくれた未発表新曲(酒止めるの止めた)でピークを迎えたかと思うと、更に上をいってた"ドロ舟"、最後はやはりこの曲"グライダー"‥‥時間にして30分程度という短さだったものの、ここまで温存してたものを一気に吐き出すかの如く、楽しませてもらいましたよ。いやー、やっぱピーズはいいね!
そういえば、はるまで「ドタキャンしようかなぁ」とか言ってたのには、さすがに笑った(t.A.T.u.ネタね)。既に今年の流行語大賞決定か?
[SETLIST]
01. サイナラ
02. 無力
03. ブリーチ
04. 生きのばし
05. ひとりくらいはいる
06. 新曲(酒止めるの止めた)
07. ドロ舟
08. グライダー
◎LA-PPISCH
多分10数年振りに観るレピッシュ。まず、マグミの容姿が昔と全く変わってない、いや、更に若返ってるように見えたのが驚き。登場して、いきなり客席に自らダイヴだもんなぁ。ベースのtatsuは最近CHEMISTRYのツアーメンバーをやったりしてたらしいので何度かテレビで見かける機会があったけど、恭一とマグミに関しては‥‥何時以来だ、テレビとかで観たの? それくらい、俺の中でこのバンドに対してブランクがあったわけ。
しかし、そんなブランクを一気になかったことにしてくれたのが、1曲目の"美代ちゃんのハッパ"! ファーストアルバムの1曲目ですよ!! バンドの編成はキーボードレス、ブラスもマグミのトランペットのみなので、ブラスメインの曲はこの日はないだろうことは判ってたので、"パヤパヤ" とかはないよなぁ‥‥って昔の曲は期待してなかったんですけど、これは一気に高校時代の自分に引き戻された。テンションもハンパじゃないし。ま、昔はもっと無軌道に暴れまくってたけど、今は無駄のない暴れっぷりといった印象。けどそこに大人っぽさを感じるかというと、全然そんなことはないんですが。
大半は俺が知らない'90年代後半以降の曲がメインで、そこにポツンと登場する昔のメジャー曲‥‥"Magic Blue Case"!‥‥とかに大興奮しつつ、最近のハードコアな曲も結構いいな、と再確認。勿論新作の曲もやはりライヴでは栄えてました。
圧巻は、ラスト前の"LOVE SONGS"。この曲でマグミは客席にダイヴして、そのままボディーサーフしてフロア後方まで運ばれるんですよ(!)。そしてそこから再びダイヴしてボディーサーフしてステージまで戻るという‥‥こんなことやる30代後半、俺は知りません。ちょっと感動して泣きそうになった。聞くところによると、この曲ではお約束のパフォーマンスになってるみたいで、客がどれだけ少なくても絶対にダイヴするみたいね。その心意気にカンパイ!
いやー、いいライヴ見せてもらったよ。また観たいね。いや、今度は絶対に単独で。昔の曲も沢山聴きたいんだけど、新作からの曲をもっと聴きたいんだよね‥‥やっぱピーズもそうだけど、このレピッシュも全然「現役」だね! 来年で結成20周年(!)、まだまだ行きそうですよ!!
[SETLIST]
01. 美代ちゃんのハッパ
02. Birthday Party
03. Magic Blue Case
04. DESTROY
05. miracle
06. Rider on the run
07. LOVE SONGS
08. Yeah! Yeah! Yeah! ~Beat up and down~