2003/06/30

ROCK YOU LIVE SPECIAL@SHIBUYA-AX(2003年6月28日)

  前日に引き続いて行ってきた、4夜連続イベントの3日目。もっとも俺の場合、この日がメインだったわけですが。今年に入って何度目!?なTheピーズ、10数年振りに観ることになるLA-PPISCH、そして前々からライヴが観てみたかったbloodthirsty butchersにスクービードゥー‥‥へっ、「GOING UNDER GROUNDは!?」だって!?‥‥ゴメン、あんま好きじゃないもんで‥‥

  というわけで、本来18時スタート予定だったこの日のライヴ。17時半にいきなり「オープニングアクトとして、フラワーカンパニーズが演奏します」とのアナウンスが‥‥ええっ、また観れるのかよ!!ってことで、焦りながら走って入場したのでした‥‥


◎フラワーカンパニーズ

  急遽決まったらしいこの日の前座。そりゃそうだ、この日だけでも5バンド出るのに、ここにきてもう1バンドって‥‥たった3曲だけだったけど、前日観てる人は勿論、この日初めて観た人をも惹き付けるに十分な、気合い入りまくりのアクトでした。ホント、惚れ惚れするわマジ。ボーカルのケイスケ、既に顔真っ赤だったしな。いい感じでしたよ。


◎スクービードゥー

  メチャメチャかっこいいバンド。ファンク色の強いロックンロール(決してファンクバンドではなく)。リズムがタイトでグルーヴィー。シンプルなんだけど線が太い。しかもクラブでのDJプレイの如く、曲と曲の間が殆どなく、間髪入れずに次の曲に移る様には、かのJON SPENCER BLUES EXPLOSIONを彷彿させられました。

  実は音源とか全く聴いたことがなく、先日出たフルアルバムも聴こうと思ったらCCCDだったってことで避けてた程で。だったら絶対にライヴで最初に体験したいな、とずっと思ってたんですよ。ライヴの評判、メチャメチャいいしね。で、本当に素晴らしかった、と。最初から最後まで気持ちよく踊れるバンドですね。曲もキャッチーで好みだし。こういう閉鎖的な空間で聴くのもいいんだけど、一度野外で体験したい音かもね。しかも夜になる前の、ちょっと涼しくなってきた夕方5時半辺りに。どうでしょうか?

  また観たいバンドのひとつです。演奏上手いし、アレンジ良いし。ロックンロール、サイコー!って素直に言えるバンドですね。


◎GOING UNDER GROUND

  ‥‥ゴメンナサイ。完全に休憩タイムでした。フロアの外に出て、コーヒー飲んでました。ファンの人、スマン。こういう日じゃなかったら観てたと思うんだけど‥‥どうしてもこの日の他のバンドと「色」が‥‥ねぇ。


◎bloodthirsty butchers

  元ナンバーガールのひさこチャンが加入し、更に先日ギター&ボーカルの吉村が骨折した為、その後のライヴ予定が全てキャンセルになってた中、この日のライヴが復帰一発目。実はブッチャーズもこれまで一度も観たことなかったんですね。機会はあったんですが、スルーしてきてたという。で、今回はひさこ嬢参加ってことで観てみようと思いまして‥‥不純な理由で正直スマンです。

  急にこのバンドから音がデカくなったように感じました。それはノイズをもサウンドのひとつとして取り込もうとしてるバンドスタイルから、そう感じたのかもしれませんが‥‥とにかく、ひさこ嬢はひさこ嬢のままでした。あのプレースタイル、フレージング、全てがナンバガ時代のまま。ブッチャーズにそのままナンバガのひさこ嬢が加わったといった印象。人によって見方は違うでしょうけど、俺にはそういう違和感みたいなのを感じました(アヒトがくるりでドラム叩くのと同じような印象を受けたわけ)。けど、そう感じたのも最初の1~2曲だけで、後は音圧に耳がやられて、嫌でも馴染んで聞こえてきた(ような錯覚に陥った)という。

  正直なところ、歌声云々、歌詞云々以前に俺、このバンドのスタイルがあまり好きじゃないみたいです。やろうとしてることは判るし、非常に好感持てるんですが、好みの問題でいえば「そんなに好きじゃない」と。だから演奏が異常に長く感じられ、途中で辛くなったことも正直に書いておきますね。また観たいか‥‥と問われると、正直答えに困る。今の俺にとってのブッチャーズは、そういうポジションみたいです。


◎Theピーズ

  今日もはる・アビさん・しんちゃんはいい感じでした。何かワンマンライヴ以降、ますますバンドとしてのまとまりが良くなってる気がします。この日のライヴは頭2曲を新作から、最近再びやってるという噂だけは聞いてたんですが、まさかホントに聴けるとは‥‥な"ブリーチ"の横ノリ・バージョン(後半ドンドン速くなってく展開が滅茶苦茶かっけー!)、そして"生きのばし"で再び大盛り上がり大会を経て、久し振りに聴く"ひとりくらいはいる"でホロリ。今回もやってくれた未発表新曲(酒止めるの止めた)でピークを迎えたかと思うと、更に上をいってた"ドロ舟"、最後はやはりこの曲"グライダー"‥‥時間にして30分程度という短さだったものの、ここまで温存してたものを一気に吐き出すかの如く、楽しませてもらいましたよ。いやー、やっぱピーズはいいね!

  そういえば、はるまで「ドタキャンしようかなぁ」とか言ってたのには、さすがに笑った(t.A.T.u.ネタね)。既に今年の流行語大賞決定か?


[SETLIST]
01. サイナラ
02. 無力
03. ブリーチ
04. 生きのばし
05. ひとりくらいはいる
06. 新曲(酒止めるの止めた)
07. ドロ舟
08. グライダー


◎LA-PPISCH

  多分10数年振りに観るレピッシュ。まず、マグミの容姿が昔と全く変わってない、いや、更に若返ってるように見えたのが驚き。登場して、いきなり客席に自らダイヴだもんなぁ。ベースのtatsuは最近CHEMISTRYのツアーメンバーをやったりしてたらしいので何度かテレビで見かける機会があったけど、恭一とマグミに関しては‥‥何時以来だ、テレビとかで観たの? それくらい、俺の中でこのバンドに対してブランクがあったわけ。

  しかし、そんなブランクを一気になかったことにしてくれたのが、1曲目の"美代ちゃんのハッパ"! ファーストアルバムの1曲目ですよ!! バンドの編成はキーボードレス、ブラスもマグミのトランペットのみなので、ブラスメインの曲はこの日はないだろうことは判ってたので、"パヤパヤ" とかはないよなぁ‥‥って昔の曲は期待してなかったんですけど、これは一気に高校時代の自分に引き戻された。テンションもハンパじゃないし。ま、昔はもっと無軌道に暴れまくってたけど、今は無駄のない暴れっぷりといった印象。けどそこに大人っぽさを感じるかというと、全然そんなことはないんですが。

  大半は俺が知らない'90年代後半以降の曲がメインで、そこにポツンと登場する昔のメジャー曲‥‥"Magic Blue Case"!‥‥とかに大興奮しつつ、最近のハードコアな曲も結構いいな、と再確認。勿論新作の曲もやはりライヴでは栄えてました。

  圧巻は、ラスト前の"LOVE SONGS"。この曲でマグミは客席にダイヴして、そのままボディーサーフしてフロア後方まで運ばれるんですよ(!)。そしてそこから再びダイヴしてボディーサーフしてステージまで戻るという‥‥こんなことやる30代後半、俺は知りません。ちょっと感動して泣きそうになった。聞くところによると、この曲ではお約束のパフォーマンスになってるみたいで、客がどれだけ少なくても絶対にダイヴするみたいね。その心意気にカンパイ!

  いやー、いいライヴ見せてもらったよ。また観たいね。いや、今度は絶対に単独で。昔の曲も沢山聴きたいんだけど、新作からの曲をもっと聴きたいんだよね‥‥やっぱピーズもそうだけど、このレピッシュも全然「現役」だね! 来年で結成20周年(!)、まだまだ行きそうですよ!!


[SETLIST]
01. 美代ちゃんのハッパ
02. Birthday Party
03. Magic Blue Case
04. DESTROY
05. miracle
06. Rider on the run
07. LOVE SONGS
08. Yeah! Yeah! Yeah! ~Beat up and down~

投稿: 2003 06 30 01:00 午前 [2003年のライブ, GOING UNDER GROUND, LA-PPISCH, ピーズ, The, フラワーカンパニーズ] | 固定リンク

2003/06/23

LA-PPISCH『POP』(2003)

  いろいろ調べてみたらこのアルバム、2年3ヶ月振り、通算12枚目のオリジナルアルバムなんですね。そうか、この2年3ヶ月の間に不動の5人からふたり(雪好と上田現)抜け、3人になっちゃったんだよな‥‥というわけで、3人編成になってから初のアルバムってことにもなるわけか。そんなに長い間リリースしてなかったとは思わなかったよ。しかもこれ、インディーに戻って最初の音源でしょ? インディーリリースは‥‥もしかして一番最初の「ANIMAL BEAT」以来!? って‥‥16~7年も前の話でしょ、それ? 素直に14~5年もメンバーチェンジなしに頑張ってこれたのがむしろ奇跡だよな。

  さて、抜けてしまったメンバーの話をここで何時までもグダグダ愚痴っても仕方ないので、新作の話をしましょう。個人的には現ちゃんが抜けた時点で「さて、LA-PPISCHはこのまま続くらしいけど、どういう感じになるのかな?」と、ちょっと意地悪な見方をするようになってたんですよ。正直なところ、LA-PPISCH自体、この7~8年ちゃんと聴いてなかったもんで、その間どんな音を出してたのかも知らないし、2000年のフジロックに出た時も「素晴らしかった!」という話を伝聞していたものの、やっぱり自分の目で耳で体験するまでは‥‥ねぇ? そこに雪好や現ちゃんの脱退ですから。特に現ちゃんは曲も作ってたしね。

  今年の2月にリリースされたこのアルバムも、最初はちょっと聴くのが怖かったんですね。ほら、やっぱり自分の知ってるバンドがメンバーチェンジによって全く別のバンドに変わってしまった、とかそういうの、よくあるじゃない? このバンドも同じように変わってたら‥‥って、躊躇してたわけ。けど、視聴してみたらこれが意外にいいのよ。で、また暫く時間が経ってから同じように視聴すると、更に良く聞こえるのね。んで、3回目視聴した時にはとうとう買ってしまったんですわ。とにかく頭3曲の流れで個人的にはノー問題でした。

  変わっているようで実は変わってない。ドラムやブラス隊をサポートに迎えつつも、骨格を作るのは残された3人‥‥MAGUMIと恭一とtatsu。何か更に若返ってるようにさえ感じられるのね。1曲目"アルペジろ"でちょっと肩の力を抜かせておいて、間髪入れずに"Yeah! Yeah! Yeah! ~Beat up and down~"のパンキッシュビートで聴き手に鋭いストレートをお見舞いする。ただパンキッシュでストレートなだけでなく、ちゃんとこのバンドらしい「部分」も残してるのね。とにかくこれが活動歴20年近いバンドの勢いか!?って程にかっけー。全然無理してる感じがしない、むしろ昔からこうだっだかのように自然体。そして如何にもLA-PPISCHらしい緩い"SINGING THE RAIN"、やはりアッパーな" ゛(濁点)"、サイケなロックンロール"郷愁の空"、高速パンクチューン"Rider on the run"、アッパーなロックンロール"TRAP THREE"、ヘヴィなサイケチューン"Freed man"、ある意味最もLA-PPISCHらしい?"T.S.G ~Tyrolean Siberian Glorian~"、ファンキー且つパンキッシュな"ZERO FIGHTERS"、しっとり聴かせるバラード"内緒"‥‥と全11曲、全く飽きさせず、「緊張感」と「緩さ」が交互にやってくるホントに「LA-PPISCHらしい」、俺がよく知ってるLA-PPISCHの音になってるんですね。

  誰もが思い浮かべる「LA-PPISCH」らしさをちゃんと維持しながらも、単なる焼き直しに終わらず、尚かつ「3人になってパワーが弱まったんじゃないの?」なんてケチがつけられない程にパワフルで、そして(俺が聴く限りでは)いろんな「新しい顔」も見え隠れする。メンバーチェンジした後のバンドのアルバムとしては文句なし、いや、絶賛されるべき内容ではないでしょうか?

  だってさ‥‥俺、このアルバム聴いてたら、久し振りにLA-PPISCHのライヴ観たくなったもん。そんなアルバムですよ、これは。アルバムを聴いてライヴを観たくなるようなアルバム作り。ロックバンドにとってこれこそ理想なんじゃないですかね。結成から20年近く経っても、いや、20年近く活動してるバンドだからこそ成し得る技なのかもね。とにかく、数日後(6/28)には念願の生LA-PPISCHですよ。しかも‥‥多分14年振りくらいにライヴ観ますよ!



▼LA-PPISCH『POP』
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投稿: 2003 06 23 12:00 午前 [2003年の作品, LA-PPISCH] | 固定リンク