2017/10/19

『LOUD PARK 17』DAY 2@さいたまスーパーアリーナ(2017年10月15日)

Loudpark17_b昨日のエントリーに続いて、こちらでは『LOUD PARK 17』2日目公演について書いていきたいと思います。なんのことかわからない人は、このひとつ前のエントリーをごらんください。


<DAY 2:10月15日(日)>

寝不足でラウパー初日に臨み、このまま帰宅して再びたまアリに戻ってくるようなことしたら、絶対に初日よりもひどい時間に起きるだろうなと思い、この日はさいたま新都心にて一泊。ライブ終了後20分以内には宿に着いて、さすがに笑いました。

で、15日。11時チェックアウトだったので、ギリギリまでホテルにいてOUTRAGEから始めようかなと思っていたのですが、10時半になった途端にシークレットアクトがBLACK EARTHだと知り、焦ってチェックアウトして会場へ。ドアtoドアで10分ちょっとで会場に着き、後半のみ観ることができました。よかった。


BLACK EARTH
ちょっと前のエントリーに書きましたが、BLACK EARTHとは初期ARCH ENEMYの面々が勢ぞろいしたスペシャルバンド。もともとは2年前のラウパーでのARCH ENEMYのステージに初代ボーカルのヨハン・リーヴァとクリストファー・アモット(G)がゲスト参加したことがきっかけで、昨年春に同編成でジャパンツアー敢行。先頃そのツアーの模様がDVD+CD化されたこともあり、今回のシークレットゲスト出演となったようです。「なんでシークレットにするんだよ! 名前出したほうが客入るし! なんなら行ったのに!」という人も多いようですが……僕はこの試み、嫌いじゃないです。フェスって「人で選ぶ」んじゃなくて、最終的には「器で選ぶ」ようになったら成功した証拠だと思うので……って話は置いておいて。残念ながら「Bury Me An Angel」も「Dead Inside」も観れませんでしたが、「Beast Of Man」の途中からなんとか会場入り。初のヨハンは……あれ、昔よりもデス声じゃん! いいじゃん!と自分の予想を裏切る仕上がり。後日、昨年のツアーのDVD+CDも購入しましたが、この20年近くでかなり鍛え上げられたんですね。納得。ラストの「Fields Of Desolation」、終盤のツインリードで思わず泣きそうに。ああ、早起きしてよかった……(いや、実際は早起きじゃないんだけど)。

OUTRAGE
久しぶりにライブで観るOUTRAGE。直近の新作『Raging Out』の出来が素晴らしかっただけにどうしても観たかったわけですが、オープニングから「My Final Day」「Madness」の連発にノックアウト。さらに新作から「Doomsday Machine」「Hammer Down and Go」と冒頭の2曲をやられて、勝手にガッツポーズ。「Death Trap」や「Under Control Of Law」といった初期の楽曲、現編成が復活して最初の1曲「Rise」と彼らが何者かを存分に理解できる選曲が続き、ラストは「Megalomania」でクライマックス。確かに短くて物足りなさはあったけど、代表曲&新曲を詰め込んだコンパクトな内容はフェスに最適だと思いました。いやぁ、良かった。

LOUDNESS
本当なら次のAPOCALYPTICAも観るつもりだったのですが、ここでBLACK EARTHのTシャツ買いに行ったり仕事をしたりと、いろいろ野暮用に。結局、ラストの「Nothing Elese Matters」の終盤を観たのみなので、レポートは割愛します。で、LOUDNESS。高崎晃さんが出てきてサウンドチェックをするのですが、すでにギターの音が他のバンドよりもデカイ(笑)。まぁ直前がAPOCALYPTICAだから余計にそう感じるのかもね……と思っていたら、オープニングのインストナンバー「Fire of Spirit」の時点で耳が……本当に音デカかった(苦笑)。さすがに昨日からの耳疲れもあったので、耳栓を使用してライブに。序盤は2000年代以降のモダンヘヴィネス系楽曲が並び、「The Sun Will Rise Again」「Metal Mad」といった比較的メロウな楽曲もあったのですが……後半の「Crazy Nights」「In The Mirror」「Crazy Doctor」「S.D.I.」といった80年代の楽曲とどうしても比較してしまい……リフは最近の楽曲もカッコ良いのに、メロが弱いんだよなと改めて感じてしまったわけです。まあこのメロが現代的と言われてしまったら返す言葉もないのですが、僕としてはやはり……うん。そこだけが本当に勿体ないと思うんです。あと、『LIGHTNING STRIKES』30周年のバックドロップを使ってるのに肝心の同作からの代表曲がなかったり、二井原さんのルックスが完全にMETALLICAのジェイムズになっていたりでいろいろ驚きました。

DEVIN TOWNSEND PROJECT
デヴィン・タウンゼンドを観るのは、たぶん90年代後半のSTRAPPING YOUNG LADだったかソロだったかで来たとき以来。だからほぼ20年ぶりでした。最近のアルバムもほとんど聴いてなかったんだけど、なるほど、こういう音なのね、と感心して観てました。かなりプログレッシヴメタルっぽい雰囲気で、デヴィンの声もかなりよく出ているし、キーボードの人以外みんなスキンヘッドなところ含め、いろいろ気になりました。昨年リリースされた最新作、聴いてみます。

BLACK STAR RIDERS
今年発売された3rdアルバム『HEAVY FIRE』もなかなか良かったし、そもそもTHE ALMIGHTYTHIN LIZZYも好きなので、ここは観ておかないと。リッキー・ウォリック(Vo, G)含むトリプルギター編成は見応えあるし、音はそれまでの出演バンドと比べれば軽いんだけど、今の自分の耳には優しい存在。リッキーの男臭いボーカル、スコット・ゴーハム(G)のソロプレイ含め、ブリティッシュ&アイリッシュハードロックの王道感が強く出ていて好印象でした。オリジナル曲に含めて、THIN LIZZY「The Boys Are Back In Town」のカバーも飛び出し、これもまったく違和感なし。そこに、真の意味でTHIN LIZZYを継承したことを強く感じました。もし今度単独来日したら、もっとじっくり観てみたい。そう素直に思えました。

CRADLE OF FILTH
昔から聴いてるのに、気づいたらライブを観るのは初めて? 自分でも意外でした。女性ボーカルも随所にフィーチャーした、シンフォニックなブラックメタルなんでしょうけど、前日のEMPERORとは完全なる別モノ。本人たちも「ブラックメタルというよりはエクストリームメタル」と言ってるようですし、現在は独自のスタイルを築き上げたってことなんでしょうね。ダニ・フィルス(Vo)の高音デスボイスは圧巻の一言で、「ああ、これ本当に自前で出してるんだ」と感心してしまいました。変な話ですが。選曲はリリースされたばかりのニューアルバム『CRYPTORIANA – THE SEDUCTIVENESS OF DECAY』からは1曲のみで、『NYMPHETAMINE』(2004年)からの曲多め。アルバムを全部聴いてるわけではないので知らない曲もあったものの、そのドラマチックな曲構成には完璧に惹きつけられました。これはぜひ単独でも観てみたいかも。

MESHUGGAH
もしかして彼らをライブで観るのって、2008年の『LOUD PARK 08』での初来日公演以来? っていうか、それ以降って来日してないですよね? 前回の来日からの9年間で新作、2枚しか出してないですし。その彼らも、45分のセットで7曲を披露……したのですが、不思議なことに、彼らの楽曲(主にギターの音)を聴いてると……眠くなるんですよね。いや、彼らのことは大好きなんですが、ずっと聴いてると寝落ちしそうになるという。そういえば、前回の来日公演でもたったまま寝そうになったわ……特にミドルテンポの楽曲に多いのですが、そやって周波数的なものが影響することってあるんでしょうか。たまたま自分の波長的に、彼らのギターサウンドがそこに合致してしまうとか。名前は出せませんけど、同系統のテンポ感&サウンドを持つ他のバンドのライブでも寝落ちしそうになったこと、何度もあるのですよ。これ、誰かに科学的検証をしてほしいです。と、ライブとは全然関係ない話になってしまいましたが、後半テンポアップしてからはまた目が覚め、彼らのライブにのめり込んでいったのでした……演奏は最高でした。文句なし。またすぐに来てください、マジで。今度は寝ないように頑張るので。

SABATON
2年前の『LOUD PARK 15』で初来日を果たした彼ら。大きさ含め完全に戦車そのもののドラムセット(戦車の上にドラムセットがある)や、古今東西の戦という戦を題材にした楽曲の数々、そしてカッコ良いんだけどどこかコミカルで親しみやすいルックスやパフォーマンス、今回も最高以外の何モノでもなかったです。前回からギタリストが1人交代していますが、基本やることは変わらず。終盤、最新アルバム『THE LAST STAND』収録曲で日本の戦を題材にした「Shiroyama」が披露され、『サイレントヒル』などのゲーム音楽を手がける作曲家・山岡晃さんがギターでゲスト参加。おそらくその場にいた多くのメタルファンが「誰?」と思ったでだろうリアクション、忘れません。そんなサプライズも含め、前回以上の盛り上がりを見せたSABATON。いい加減に単独来日を決めていただきたい。絶対に彼ら、“新世代のACCEPT”としてもっと人気を集めるはずだし、なんならメディアがもっとだ偉大的に取り上げるべき。それくらいのことをしてほしいですよね、今後のためにも……。

GENE SIMMONS BAND
KISSのジーン・シモンズが初のソロツアーを開始すると聞いたときは、これまでに出した2枚のソロアルバムからの曲が半分、残りはKISSの自分ボーカルの曲なんだろうなと思っていたら、予想に反して“ほぼKISS”、あるいは“演奏のうまいメンバーを集めた、ひとりKISS”だったという(笑)。「Deuce」「Parasite」という初期KISSナンバー2連発にのけぞり、「I Love It Loud」で大合唱……のはずが、実はこの会場にいる大半のメタルキッズは、そこまでKISSを通ってないんだなということに気づくわけです。コーラス、ちょっと違うぞって……。まあそれは良しとして、その後も「Cold Gin」なんていうおなじみのジーン曲が続くのですが、驚いたのは「Do You Love Me」というポール・スタンレー曲や「Shout It Out Loud」みたいにポールとジーンが歌パートを分け合う曲まで披露されたこと。バンドメンバーが優秀なので、しっかりポール役もこなせるわけですね。後半は「ヘヴィメタルの前にKISSあり」とジーン自らの宣言にギョッとした「War Machine」(火吹きなし)や、最新アルバム『MONSTER』収録曲の「Wall Of Sound」といったレア曲も登場。『LOVE GUN』収録の「Got Love For Sale」も意外な選曲で驚かされました。「Watchin' You」「She」をライブで久々に聴けたのも、ファンとしては嬉しいかぎり。ラストはおなじみの「Rock And Roll All Nite」なのですが……ここでファンをステージに上げてお祭り騒ぎ。これ、先日のDURAN DURAN来日公演におけるCHICでも同じ場面に遭遇したのですが……盛り上げ役でステージに上がってる一般の皆さん、写メ撮りまくり(苦笑)。大スターと同じ舞台に立てる喜びは痛いほど理解できるのですが、演奏してるメンバーとツーショット撮影始めたりするの、はっきり言ってみっともないですよ。ケータイがなかった時代は、みんなもっと一緒に盛り上げることに徹していた記憶があるんですが……時代なんですかね。悪くは言いたくないんだけど、やっぱりあれだけは受け入れられないっていうか苦手です。というわけで、最後の最後で苦い気分でライブを見終えることに。

MICHAEL SCHENKER FEST
大好きなKISSのジーンをあんな気持ちで見終えるなんて。ここはもう、“神”に最後のひと盛り上げをしてもらうしかない。そんな気持ちでした。とはいえ、僕はそこまでシェンカーに思い入れがある人間ではなく、ちょっと前のエントリーでも書いたように、リアルタイムで聴き始めたのはMcAULEY SCHENKER GROUPから。代表作はそれなりに聴いてるし、代表曲はほぼ知ってる。だけど世代なのか、マイケル・シェンカーというギタリストにはそこまで惹かれなかったんですよね。僕よりもひとつ上の世代が熱心に聴いている印象。そもそも僕、ギター云々よりもやっぱりボーカルや曲が魅力的であることが大前提で、そこにすごいギタリストが参加してたら尚良しって人間なので。なんて予防線を張ってから話を進めますが……

いや、すげえ良かった! ああ、神ってこういうことか、と初めて実感&納得しました。2曲目「Into The Arena」のプレイだけでもう圧巻……散々音源では聴いてきたこの曲も、生で観ると&聴くとまったく違う印象を受けるんだから不思議。この曲、こういう表情を持っていたのかって。ああ、これ好きだわ、このギターじゃなきゃダメだわ、って。もうね、この1曲だけでノックアウトでした。その後、ゲイリー・バーデンやグラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーが順番に出てくるのですが、ゲイリーはさておき(笑)、グラハムは無駄に声がデカイし、今年の12月で70歳だというのにあの声量&高音にはただただ驚くばかり。それに続くロビンもまた声が出ていて……この人、こんなに歌うまかったんだ、と見直しました。さらに圧巻だったのは「Save Yourself」。もともと大好きな曲なんですが、シェンカーのギターが泣きまくり(歌いまくり)のところを、それを邪魔せず、なおかつ自己主張するロビンのボーカルにうっとり。すげえです。

で、さらにさらに鳥肌ものだったのが、UFO「Rock Bottom」でのシェンカーのギターソロ。中盤に5分くらい弾きまくってたんだけど、もうね、ずっと聴いてたいと思った。ああ、やっぱりどんなアーティストも生で観ないと答え出せないな、って改めて実感させられました。この人は音源じゃなくて、ライブの人なんだね。20数年前にUFOで観たときは正直そこまで惹かれなかったんだけど(それもあって、以降そこまで熱心に聴いてこなかったんですが)、この日の彼は水を得た魚のように胸に突き刺さるフレーズを、次々に叩き込んでくるわけです。

この時点で終演予定の21:30をゆうに超えており、最後に全出演者がステージに揃って終わるかと思いきや、シェンカーの「One more?」の一言でダメ押しの「Doctor Doctor」! 結局2時間近いほぼフルスケールのショーを見せてくれたわけですよ。本当にありがたい!(セットリストには、さらに「Lights Out」も載っていたので、時間が許せばそれもあったのかも……ゴクリ)

こうして最後の最後、シェンカーに全部持っていかれた今年のラウパー。2日目はマイケル(・アモット)に始まりマイケル(・シェンカー)で終わった、なんとも清々しい1日でした。今年は『OZZFEST』も『KNOTFEST』もなさそうですし、5月に予定されていた『L.A. METAL SUMMIT in TOKYO』も中止になっちゃったしで、メタルファンにとってはなんだかなーな1年でしたが、僕自身はこの2日間ですべてが報われた気持ちです。確かに今年は1ステージ(3rdステージの「EXTREME STAGE」が)減ったため、出演者数は減ってしまいましたし、それなのに例年と同じチケット代はちょっと無理があるんじゃないの?という声も理解できます。でも、それでも元を取った!と思えるだけのパフォーマンスをたくさん観ることができたので、個人的には満足しております。

往年の大物がたくさん出てくれるのはありがたいですが、ニューカマーにも注目する機会を与えてほしいですし、もっと言えば日本のフェスなのに日本のバンドの扱いがあまりよろしくなかったりなど気になる点もたくさんあるのですが、もう12回もやったんだから、そろそろ変化が必要な気もします。そういう意味では、今回のシークレットアクトはその一環だったのかもしれませんね。もし来年も開催されるのでしたら、そのへんもっとテコ入れしていただきたいなと勝手に思っております。



▼MICHAEL SCHENKER『MICHAEL SCHENKER FEST LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』
(amazon:国内盤2CD / 海外盤2CD / MP3


投稿: 2017 10 19 12:00 午前 [2017年のライブ, Arch Enemy, Black Earth, Black Star Riders, Cradle of Filth, Devin Townsend Project, Gene Simmons, Graham Bonnet, KISS, LOUD PARK, Loudness, McAuley Schenker Group, Meshuggah, Michael Schenker, Michael Schenker Group, Outrage, Sabaton] | 固定リンク

2017/10/18

『LOUD PARK 17』DAY 1@さいたまスーパーアリーナ(2017年10月14日)

Loudpark172年ぶりに『LOUD PARK』に行ってきました。2015年は2日目のみの参加でしたが、今回は本当に久しぶりの2日通しでの参加。いつ以来だろうと振り返ってみたら、なんと2009年(JUDAS PRIESTSLAYERがヘッドライナー)以来だったみたいです(笑)。2011年から1日のみ開催が2年続きましたが、それもあってか1日のみ参加というのも結構あったんですよね。

というわけで、せっかくなので久しぶりにメモ程度のレポを残しておこうかと思います。基本はSNS等でつぶやいたコメントが基になっていますので、がっつりしたレポートは各メディアでの本格的なレポートにてご確認ください(笑)。

では、このエントリーでは初日について書いていきたいと思います。


<DAY 1:10月14日(土)>

当日朝6時まで原稿を書いていたため、オープニングアクトAldiousからの参加は断念。せめてL.A.GUNSは観たい……ということで、頑張って9時台に起床。ギリギリ12時開始のL.A.GUNSには間に合いました。


L.A.GUNS
1曲目が3rdアルバム『HOLLYWOOD VAMPIRES』のオープニングトラック「Over The Edge」で面喰らう。勢いよく始めるかと思ったら、このエモいヘヴィロックからかよ、と。ステージをよく見ると、左に昔のトレイシー・ガンズっぽいコスプレしたギタリスト、右に……アメリカ南部のモダンヘヴィネス系バンドにいそうなむさ苦しいギタリスト。あれ、どっちがトレイシーだ?……残念ながら右側でした(笑)。以降は新作『THE MISSING PEACE』から「Speed」やったり1stアルバムから「No Mercy」やったりしましたが、「Killing Machine」みたいな曲もあったりで、特に初期にこだわった感じではなし。あ、2nd『COCKED & LOADED』の曲が多かったです。ラストは「Rip And Tear」。あれ、「Sex Action」は? ということで、個人的には物足りないセトリでした(もともとのセトリには中盤に「Sex Action」、入ってたんですけどね)。

ANTHEM
いきなり「Bound To Break」始まりはズルい! そりゃあ盛り上がりますよ。以降は新し目の曲が続き、中盤「Hunting Time」から怒涛の流れ。ラストは“ANTHEM版「Painkiller」”こと「Onslaught」で締めくくり。短かったけど、久しぶりに堪能できました。

BRUJERIA
あのBRUJERIAが来日!ってだけでも大興奮。そりゃあ開始前から、観客の熱も上がりますよね。メンバーは当然覆面なんですが、ベースの方がどう見てもNAPALM DEATHの……いやなんでもないです(笑)。ゴリゴリ&大音量のグラインドコアと、サークルモッシュで暴れる血気盛んなオーディエンス、それを遠目で眺める自分。ああ、ラウパーに帰ってきたんだなと改めて実感しました。MCは基本スペイン語(という設定)ですが、ところどころに英語が混じっているのに苦笑。“Fuck ドナルド・トランプ”コールで会場の気持ちがひとつになったり、このバンドらしいマリファナコールにニヤニヤしたりと、改めて面白いバンドだなと思いました。

WINGER
たぶん生で観るのは『IN THE HEART OF THE YOUNG』(1990年)のツアー以来だから……いやいや、深く考えるのはやめましょう。メンバーは3枚目『PULL』(1993年)からの編成なので、キーボードは抑えめでギター中心のサウンドメイキング。キップ・ウィンガー(Vo, B)に白髪が混じっていて時の流れを感じさせますが、演奏や歌自体はそこまで衰えを感じさせず。序盤は最近の楽曲〜代表曲〜新曲〜代表曲みたいな流れで、セットリストのバランスはまずまず。中盤に結成30周年に触れてからはデビューアルバム『WINGER』からの楽曲が連発されるのですが、「Heading For A Heartbreak」みたいなシンセ曲ではキップがシンセを弾きながら歌い、ギターのジョン・ロスがベースにシフトするんですね。なるほど納得です。あ、このジョンのギタープレイがレブ・ビーチとはまた違ったタイプのバカテクで好印象。本当に演奏がうまいバンドですね。ただ、BRUJERIAの後という出番はいただけません。最初、音が小さくでビックリしたし(実際BRUJERIAがデカすぎて、WINGERは序盤から音を作っていった感じ。終盤にはその音のバランスの良さに驚きました)。後半の「Heading For A Heartbreak」「Can't Get Enuff」「Madalaine」「Seventeen」の流れ、最高でした。が、スピーカーので音が途中で飛んだり、レブのギターソロでアンプが飛んだりとハプニングも連発。そこだけが勿体なかったです。

OPETH
グラインドコア(BRUJERIA)、AOR的ハードロック(WINGER)からの流れだと、プログレッシヴロック的志向のOPETHはよりソフトに感じられました。長尺の楽曲を演奏で起伏をつけていくのはWINGERにも通ずるものがあるのですが、いかんせんタイプが違う。最近の楽曲は特にソフト志向なので、途中で眠気も……が、ラストの13分超におよぶ「Deliverance」でデス声登場。大好きなアルバムのタイトルトラックに大興奮ですよ。ここで一気に気持ちが持ち返しました。なんにせよ、長丁場のフェスに寝不足で挑むのはよくないですね(苦笑)。

OVERKILL
ここ10年くらい、出すアルバムがことごとく力作でキラーチューンも多い彼ら。実際のライブも往年の代表曲以上に新曲で盛り上がっていたのが印象的でした。にしても、このバンドも35年近いキャリアの持ち主(しかも一度も解散、活動休止なし)なのに、このテンションの高さには驚かされます。初めてライブを観たのはもう30年近く前ですが、基本的に印象はまったく変わらず。逆に観客の彼らに対する盛り上がりは、年々高くなってるように感じました。ラストの「Fuck You」含め、「ああ、そうそうこれ。スラッシュメタルだね!」っていう最高のステージでした。

ALICE COOPER
アリスも2008年以来の来日以来9年ぶり。1990年の初来日以降、毎回観てますが、一番時間が短かったにも関わらず正直今回が一番良かったと思いました。1曲目の「Brutal Planet」には驚いたものの、以降はいつもどおりヒット曲連発。まさか序盤に「Poison」を持ってくるとは思ってもみませんでしたし、「Feed My Frankenstein」ではジャンボマックス(死語)ばりの巨大アリスが登場して爆笑(しかも歌声も身長に合わせてか低くなってる!)。おなじみのギロチンショーもあり、ラストは「I'm Eighteen」「School's Out」で大団円。オールドスクールなロックンロールや60分に凝縮されたショーはラウパーっぽくないのかもしれませんが、それでも最高と言わざるをえない究極のエンタテインメントショーでした。

EMPEROR
二度目の来日となる今回は、2ndアルバム『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』発売20周年を記念した完全再現ライブを披露。緑を基調とした照明はジャケットの世界観そのもので、この日出演したバンドの中でもサウンド的にはかなりオールドスクールなブラックメタルに括られるものの、存在感や説得力はほかにはない特別なものが感じられました。最初こそ「うおー!」と盛り上がっていたものの、気づいたら無言になっており、その世界観にじっくりと浸る自分がいるという。イーサーン(Vo, G)の知的な感じも素敵でしたし、あの佇まいがそのまま音になったかのような、プログレッシヴなブラックメタルサウンドは20年経った今も有効であることも強く実感させられました。アルバムを曲順どおりに再現し終えると、そこからは「Curse You All Men!」「I Am The Black Wizards」「Inno A Satana」と代表曲を連発。「I Am The Black Wizards」まではスタンド席でじっくり観ていたのですが、「Inno A Satana」が始まった瞬間我慢できずにアリーナまで走ったのはここだけの話です(笑)。

SLAYER
2年ぶりのSLAYERですが、前回はラウパーのほうが日程的に観られなかったため、STUDIO COASTでの単独公演を観たのでした。最新作『REPENTLESS』を軸にしたセットリストは前回に似た感じですが、なぜでしょう、今回のほうが良かった気がします。いや、もっと言うと……ここ10数年観た中で一番良かったんじゃないでしょうか。ゲイリー・ホルト(G)が加わって時間が経ち、編成としてもかなり安定したのもありますし、『REPENTLESS』の楽曲が今のバンドに馴染んだというのもあるんでしょうけど、なんていうか……僕らがよく知ってる“あの”SLAYERが戻ってきたといいましょうか……非常に抽象的な表現で申し訳ないですが、そうなんですよ。完全に戻ってるんですよ、今のSLAYER。帝王って言葉がぴったりな、あのSLAYERに。セットリストもよかったなぁ。90分のセットで20曲くらい詰め込まれていて、特に終盤、「Seasons In The Abyss」から「Hell Awaits」「South Of Heaven」「Raining Blood」「Chemical Warfare」「Angel Of Death」という怒涛の流れは文句なしでした。ぶっちゃけ、首がもげましたもん(笑)。



▼SLAYER『REPENTLESS』
(amazon:国内盤CD / 国内盤CD+DVD / 国内盤CD+Blu-ray / 海外盤CD / 海外盤CD+DVD / MP3

投稿: 2017 10 18 12:00 午前 [2017年のライブ, Alice Cooper, ANTHEM, Brujeria, Emperor, L.A.Guns, LOUD PARK, Opeth, Overkill, Slayer, Winger] | 固定リンク

2009/10/30

現在発売中の「TV Bros.」でメタル特集を執筆しました

弊社の業務以外にも外仕事として、定期的にいろんな原稿を書いていたりするんですが(過去にはYAMAHA「MySound」内のメタルコーナー「Lazy」でも執筆してましたが、もう閉鎖しちゃうんですよね。もしかしたらテキストだけでも、こちらに補完するかもしれません)、今回はちょっとガッツリとやった仕事があるので、ご紹介したいと思います。

10月28日発売のテレビ雑誌「TV Bros.」最新号の巻頭8ページ特集「誌上初のHEAVY METAL大特集!たかがメタル されどメタル」で、ライター仕事をしました。ロブ・ハルフォードへのインタビュー、ANVILへのインタビュー、元TOY'S FACTORYの宮本さんへのインタビューのほか、「LOUD PARK 09」レポート(プリーストの写真付き)、「やはりタダモノではない!? メタル列伝666連発」という読み物執筆が僕担当です。ほかはブロスのライターさんがTHE 冠の冠徹弥さんお宅訪問とか、メタル・バラード列伝とか執筆してまして、こっちも面白いです。

表紙がJUDAS PRIESTのフロント3人(ロブ、K.K.ダウニング、グレン・ティプトン)というのが笑えます。「BURRN!」も真っ青です。ていうか、その「BURRN!」編集部の奥野さんも取材に応じてくれてます。

まさか自分がロブ・ハルフォードとインタビューする日が来るなんて、まったく想像できてなかったし、そんなことあるはずないと思ってたんですが(そのへんは、特集の冒頭にも綴ってますが)、いやぁ……貴重な体験をさせていただきました。

TOKYONEWS WebStore

海外のアーティストというと、過去にはAVENGED SEVENFOLDのギタリスト2名にもインタビューしたことがありましたが、あの比じゃないですねマジで。逆に、先にロブと対談したおかげで翌日のANVILは非常にやりやすかったです。朝イチの取材だったので、リップスのエンジンがかかるまでにちょっと時間を要しましたが(ロブ・ライナーは映画どおりのイメージで、とてもクールなオッサンでした)。

いやいや……ANVIL、現在公開中の映画「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」は絶対に観たほうがいいですよ! 特にここを普段から覗いてくれているような人たちに、絶対に響く映画なので。僕は公開前に3度も観てしまいましたが……何度観ても、最初はゲラゲラ笑っていて、終盤にホロッとしてしまう。非常によくできた映画です。これ、ロックとかメタルとか興味ない人が観ても通じる内容だし(メタルをほかのものに置き換えれば、万人に通ずる問題なのです)、本当にひとりでも多くの人に観てもらいたいです。

正直、ANVILのニューアルバムは「う〜ん……」って内容だと思うけど、ラウパーでのライブは素晴らしかったです。そうですね、ラウパーの感想も残しておかないとね。

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メタルネタからちょっと離れて。今週末10月31日(土)に、実に8カ月ぶりとなる「AIN'T IT FUN」をやります。もう18回目なんですね。20回目はちょっと盛大にやらないとね。

■「AIN'T IT FUN」Vol.18 〜今年のハロウィンはAIFに行こうか〜
□日時:2009年10月31日(土)18:00〜22:00
□会場:下北沢DJ BAR altoto
□料金:2,000円(2ドリンク付)
□DJ:AIF CREW(とみぃ、津田大介、showhey、のりしろ)
□guest DJ:臼山田洋(オール5)
□VJ:キキ(AIF)
□ブログ:http://blog.livedoor.jp/aint_it_fun/
□mixiコミュ:http://c.mixi.jp/aif
□Timetable:
 18:00〜18:00 とみぃ
 18:30〜19:00 showhey
 19:00〜19:30 津田大介
 19:30〜20:00 臼山田洋(オール5)
 20:00〜20:40 のりしろ
 20:40〜21:20 とみぃ
 21:20〜22:00 Shabu to Shabu(Back to Back)

詳しくは、オフィシャルブログのほうを観てもらえると助かります。今回の裏テーマとか、サブタイトルの意味とか、あれこれ書いてます。

ま、個人的には今回も女子アイドル、束ものアイドル曲(AKB48、アイドリング!!!、一部のハロプロとか)が中心になると思いますので。気が向いたらHELLOWEENとかJUDAS PRIESTとかかけたりしてね。

投稿: 2009 10 30 04:29 午前 [Judas Priest, LOUD PARK, 「DJ / イベント出演」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/10/20

LOUD PARK 06 : DAY 2 (2006.10.15)

 「LOUD PARK」2日目のレポートをお贈りします。いやぁ、サマソニと同じような時間からスタートして、終了時間があれよりも遅いんで都内から2日連続で通うとなると、相当な体力が必要ですね……正直まいりました。実際、初日よりは早く目が覚めたものの、会場入りしたら13時半を軽く回ってたもんなぁ。

 じゃ、いきますよ。ワンクッション入れてから始めますんで、メロイックサインの準備を(クドいってばw)。

■UNEARTH [BIG ROCK STAGE]
 新世代スラッシュというよりは、ゴリゴリのハードコア……この後に登場するHATEBREED辺りと同じ流れにいるバンドだな、というのが第一印象。いやぁ、とにかくカッコ良かった。随所でキメキメに登場するツインリードも気持ちいいし、ステージングも良い。ただ、やっぱりというか、このタイプのバンドはこういうデカイとこで観るよりも、狭い小屋(それこそクアトロとか)で最初に観たかったなぁ。

[SET LIST]
01. March Of The Mules
02. Giles
03. Endless
04. Sanctity Of Brothers
05. This Laying World
06. Zombie Autopilot
07. This Glorious Nightmare
08. The Great Dividers
09. Black Heart Now Reign


▼UNEARTH「III : IN THE EYES OF FIRE」(amazon:US盤日本盤


■MASTODON [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
 来日直前にニューアルバム「BLOOD MOUNTAIN」がリリースされたので、タイミングバッチリでしたね。実際、客も「話題のステージ、見せてもらおうか」的な構える態度で臨んだものの、始まったらみんなそれすら忘れて大暴れ。うん、いい。アルバムどおりにガッツがあって、適度にメタリックで、適度にスラッジーなサウンド。そしてツインボーカルなのもいい。ただ、残念なのはこの日のサウンド。正直ベストには程遠いものでした(翌日のSLAYERでは最高だったからね)。今回はどの公演でも数十分という不完全燃焼なものだったので、2007年にはぜひ単独で戻ってきてほしいところ。期待してます。

[SET LIST]
01. Iron Tusk
02. March Of The Fire Ants
03. Circle Of Cysquatch
04. Aqua Dementia
05. Sleeping Giant
06. Wolf Is Loose
07. Crystal Skull
08. Bladecatcher
09. Colony Of Birchmen
10. Megalodon
11. Blood'N Thunder


▼MASTODON「BLOOD MOUNTAIN」(amazon:US盤日本盤


■THE BLACK DAHLIA MURDER [ULTIMATE STAGE]
 チラッと観ただけ。でも想像してたものとは違ってたなぁ。いや、良かった。ゴリゴリのわりに、正統派っぽい面も見え隠れしてるし、これはアルバムよりも良いんじゃないの? 日本には過去にも来日経験があるんで、それなりに人も入ってましたね。次のアルバム辺りで化けるんじゃないの?


▼THE BLACK DAHLIA MURDER「MIASMA」(amazon:US盤日本盤


■HATEBREED [BIG ROCK STAGE]
 いやぁ、やっと観ることができた。とにかくライブがカッコいいバンドですな。んで、メタルのカテゴリーに入れるバンドでもないよな、と。完全にハードコアですね。客のノリも最高だし、次々に繰り出されるナンバーは、ひたすら圧巻。実際どの曲が演奏されたとかはまったく覚えてないんですがw、それでもカッコいいんだから、あれだ。雰囲気に流されてたところもなきにしもあらずだけど……ホンモノですよ(お前が今更言うな)。テクだとか曲の良さももちろん大切だけど、それ以上に……ステージ上とフロアとの信頼関係というか、それは一番大切なんじゃないかな、という気がしました。


▼HATEBREED「SUPREMACY」(amazon:US盤日本盤


■IN FLAMES [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
Loudpark1
 いわゆる「メロデス」の先駆者的存在ですよね。俺自身、彼らは'90年代の初期数枚を聴いていただけで、最近のアルバムはPVなどを観る程度でした。が、新作「COME CLARITY」が好きすぎて(メタルだけだったら、今年の10枚に入るね!)ずっと観るのを楽しみにしてました。
 んで、観てみたら……思ってた以上にエンターテイメント然というか、スター性の強いフロントマンがいるバンドだな、と。これは好き嫌い分かれると思うけど、俺は一発で気に入りました。逆にこの手のバンドは閉鎖的な方向に行きがちなのに、そこから上手いことすり抜けてるように感じました。曲もお客とシンガロングできるものが増えてるし、そんな中に挿入される初期のナンバー("Behind Space" とか!)の異物感が……いや、そこまで異物でもないな。思ってた以上に違和感なく、ちゃんと同じところで繋がってるなと、改めて実感しました。うん、カッコいいよ! 他に観たいアーティストがいたので最後まで観なかったけど、絶対に次の単独公演には足を運ぼうと思います。
(備考:写真はライブ後に行われた、イエスパ(Gt)のサイン会より)

[SET LIST]
01. Pinball Map
02. Leeches
03. Cloud Connected
04. Trigger
05. Behind Space
06. Jotus
07. Resin
08. Only For The Weak
09. Graveland
10. Come Clarity
11. Quiet Place
12. Take This Life
13. My Sweet Shadow



▼IN FLAMES「COME CLARITY」(amazon:US盤日本盤


■SURVIVE [ULTIMATE STAGE]
 んで、俺はこのバンドを観るために好きなIN FLAMESを途中抜けしたわけですが。元DEATHFILEのGtが始めた「日本のSOULFLY」なんて呼ばれてるバンド。すでにアルバムを3枚くらい出してる中堅に差し掛かってる存在なんだけど、名前程度しか認識してなかったのね。でも、前評判が気になって足を運んだら……いやぁ、大正解でしたよ。なんだよこれ、メチャクチャカッコいいじゃねぇかよ! 確かに曲によってはSOULFLYを彷彿させるトライバルでパーカッシヴなサウンドなんだけど、さらに「RIDE THE LIGHTNING」の頃のMETALLICAを思い浮かべるメロウなパワーメタル/スラッシュチューンがあったり、歌を聴かせるパワーバラード調ナンバーがあったりで、曲がバラエティ豊かなんだよね。これはいいわ。日本にもこういうタイプのバンドがどんどん増えているのが嬉しいし、こうやって海外のバンドと肩を並べつつあるのが、とにかくいいね。これは今後期待のバンドですね。


▼SURVIVE「SURVIVE」(amazon:日本盤


■KILLSWITCH ENGAGE [BIG ROCK STAGE]
 ニューアルバム「AS DAYLIGHT DIES」リリース直前ということで、お客的にも盛り上がってる時期だったんじゃないかな……いや、俺がそうだっただけなんですが。初めてライブを観たわけですが、いやぁスゴいわ。NAPALM DEATHとはまた違った意味で、この2日間でのベストアクトかもしれない。お客の熱望度(フロアを観ればわかるよそれは)、ステージ袖に見え隠れした関係者・ミュージシャンの数だけでいえば、この2日間で一番だったんじゃないかな。そのちょっと前に観たIN FLAMESも、SURVIVEもあっという間に忘れさせられたというか、いとも簡単に超えちゃったなぁと。もう出だしから背筋がゾクゾクしまくりでした。
 選曲は過去のアルバムからのベストヒット的な内容で、新作のタイトルナンバーが先行披露されたんだけど、「らしさ」満載。もしかしたらこの新作で大化けするかもしれないね。こういうバンドにこそ天下取ってもらいたいなぁ(メンバーの人種含め、いろんな意味で)。いやぁ、次のアルバムでの単独公演、絶対に観に行こう!

[SET LIST]
01. A Bid Farewell
02. Fixation On The Darkness
03. When Darkness Falls
04. Daylight Dies [新曲]
05. Breathe Life
06. Rose Of Sharyn
07. This Fire
08. Take This Oath
09. Life To Lifeless
10. My Last Serenade
11. The End Of Heartache


▼KILLSWITCH ENGAGE「AS DAYLIGHT DIES」(amazon:US盤日本盤


■ムック [ULTIMATE STAGE]
 今年3度目のムック。単独(6月の武道館)、対バンライブ(椿屋四重奏と行った、8月の「音楽と人」イベント)に続いて、2ヶ月おきに観てる彼らだけど、これほどにもアウェイな環境は初めてなわけで、実際どうだったかというと……う〜ん、厳しいなぁと言わざるを得ないかなぁ。演奏もいつも以上に荒かった気がしたし、何よりも音が悪い。そして……こんなにもお客のいないフロアは、この2日間では初めてかも(俺が観てないところで、彼らよりも人が少ないライブはあったかもしれないけど)。セットリストも考えすぎだと思うし、もっとストレートに、ヘヴィな曲多めでやればいいのに……というのが素直な感想です。勿体ないなぁ……あと、Dir en greyのときも思ったけど、日本のヴィジュアル系上がりのバンドは、どうしてもギターの音が細いなぁと。ボーカルもだけど、やっぱり海外のバンドと並んでしまうと厳しいなぁと、改めて実感します。彼らもDirも海外経験があるバンドだけに、この辺は今後の課題なのかな、という気がしました。

[SET LIST]
01. 蘭鋳
02. 茫然自失
03. 幻燈賛歌
04. 裏路地 僕と君へ
05. メディアの銃声
06. 遮断
07. モンスター
08. 嘆きの鐘
09. 大嫌い
10. ズタズタ


▼ムック「6」(amazon:日本盤


■CHILDREN OF BODOM [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
 チルボドも初めてライブ観たのかな。ていうか……俺、ここ7〜8年まともにメタル系のライブを観てなかったわけで、2006年に入ってからですよ、こんなにもメタルメタル言い出したの。全部「RADIO TMQ」のせいだ!w
 というわけで、チルボド。う〜ん……正直言うと、そこまでピンとこなかったかな。曲自体はそこまで悪くないんだけど、あまり引っかからないんだよね。あと……演奏や歌も荒い印象を受けたし、この手の音の割にもっとストリート寄りな気がしたかな。う〜ん……ゴメンなさい、やっぱり入り込めませんでした。最後まで観ずに、他のフロアへ移動。

[SET LIST]
01. Silent Night, Bodom Night
02. Needled 24/7
03. Living Dead Beat
04. Are You Dead Yet?
05. Sixpounder
06. Angels Don't Kill
07. Hate Me!
08. BBQ
09. Children Of Bodom
10. Everytime I Die
11. In Your Face
12. DownFall


▼CHILDREN OF BODOM「ARE YOU DEAD YET?」(amazon:US盤日本盤


■DIO [BIG ROCK STAGE]
 10年ぶりくらいかなぁ、ディオ御大。前はクラブチッタだったけど、今回はフェスですよ。しかも今回は「HOLY DIVER」完全再現ライブアルバム出した後だけに、その辺の曲が多めに演奏されるのかなぁと期待しちゃうわけですが……いきなりBLACK SABBATHの "Children Of The Sea" からスタート! そして "Stand Up And Shout" 〜 "Holy Diver" て!! 最強すぎる。キーを半音下げてるので、オリジナルバージョンを親しんだファンには違和感あったかもしれないけど、とにかく最強すぎ。あと、2曲くら歌ったら袖に引っ込んで休んでるのもご愛嬌(ていうか60歳過ぎてこれやってるんだもんな、休むわそりゃ)。やたらとドラムソロやギターソロやキーボードソロがあったりで、正直もっと曲をやってほしいと思ったけど、そういうのは "Temple Of The King" 以降の流れですべて帳消しですよ。だって…… "Kill The King" て!!! 号泣モノですよ、ええ。60分くらいやったのかしら、とにかく大満足のステージでした。次はいつ観れるのか(もしかしたら最後かもね)……そう思うと切ないものがありますが、でも観ておいて大正解でしたね。

[SET LIST]
01. Children Of The Sea
02. Stand Up And Shout
03. Holy Diver
04. Gypsy
05. Drum Solo
06. Sunset Superman
07. Temple Of The King 〜 Kill The King
08. Rainbow In The Dark
09. Guitar Solo 〜 Keyboard Solo
10. Catch The Rainbow 〜 Man On The Silver Mountain
11. Long Live Rock'n'Roll
12. Heaven And Hell


▼DIO「STAND UP AND SHOUT : THE DIO ANTHOLOGY」(amazon:US盤


■SLAYER [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
Loudpark2
 さぁ……いよいよ2日間最後の大トリですよ。帝王の登場ですよ。個人的には1995年以来だと思うので、ホントに10年振りくらいなんですが……しかも今回、オリジナルメンバーだしね。新作出た後だしね。噂では新作からは1曲くらいしかやらないっていう話ですが、それでもいいです! とにかく帝王の姿を拝めるだけで、俺は幸せなのですよ、ええ。
 バックドロップが新作の絵柄に変わると、フロアから大きな歓声が(写真参照。ちょっとわかりにくいけど)。しばらくして、あの印象的なフレーズが会場を覆うわけです……そう、1曲目はいきなり名曲 "South Of Heaven" ですよ!! 大合唱ですよ、ヘドバン大会ですよ、失禁ですよ!(意味不明) とにかく終始首振りっぱなし。正直ね、途中で記憶なくなってるんですよ。当たり前です、ガンガンに頭振りまくってるんだもん、意識が遠のきますよね普通。当の本人たちも相当ヤバかったみたいですよ(翌日、某関係者の方に聞いた話によると、この日のトム・アラヤはかなりお客の熱にやられ、酸欠気味だったそうです。だからつらそうだったのか)。
 トム「次の曲は……」、客「Yeah!」、トム「○○○○〜っ!(曲名を絶叫)、客「ギャーっ!!!」の連続。初期の曲、中期の曲、最近の曲とまんべんなく披露され、まさにベストヒット的な選曲でした。確かに新作からのナンバーはたった1曲のみでしたが、それでも満足だったなぁ俺は。本編最後は "Raining Blood"。で、アンコールラストに "Angel Of Death" というのも最高。なにも思い残すことはありません……とは思ったものの、俺はこの翌日もSLAYERを(しかもワンマンで)観ることができるんだよなぁ……なんて贅沢なんだ俺は!!

[SET LIST]
01. South Of Heaven
02. Silent Scream
03. War Ensemble
04. Blood Red
05. Die By The Sword
06. Hallowed Point
07. Cult
08. Disciple
09. Mandatory Suicide
10. Chemical Warfare
11. Dead Skin Mask
12. Raining Blood
--encore--
13. Postmortem
14. Angel Of Death


▼SLAYER「REIGN IN BLOOD」(amazon:US盤UK盤日本盤


 はい、終了しました。22時すぎに全行程終了。正直こんなに過酷なフェスは今までなかったなぁ。大自然の中特有の過酷さはいくらでもあったけど(でもそれは後になって考えてみれば、全然平気みたいな)、今回ばかりは何度「もう帰ろうかなぁ……」と思ったことか。それくらいキツいフェスでした。ま、俺もすでに30代半ばですし、だから余計にそう感じるんだろうけど、若い子にとってはそこまでキツくもなかったのかな。ま、20近く違うしね(苦笑)。

 正直なところ、海外におけるメタルの盛り上がりっぷりと比べると、若干遅れをとってるなぁと感じていた日本のメタルシーン。日本独自の若手バンドがあまり育っていないというのも大きいし、それに取って代わる存在がDir en greyやムックという「ヴィジュアル系上がり」というのも仕方ないという気がするんだけど……これを機に、もっと盛り上がってほしいなぁというのが本音です。実際、これを心待ちにしていた!という若いファンがいかに多かったことか。こんなにもメタルファンがいたんだ!と改めて思い知らされました。いかにもなメタルファンから、普段UKロックを聴いてそうなオシャレな女の子まで(ってそれ偏見だしw)、幅広い層のお客さんが来ていたのも印象的。ぜひこれ1回で終わらずに、2回3回と続けてほしいなぁ……勿論、続ける上での困難さもわかってますよ(ヘッドライナー不足とかね)。でも、「PUNKSPRING」同様、これは絶対に必要なフェスだと思います。意地でも続けてください、お願いします!

投稿: 2006 10 20 04:15 午後 [2006年のライブ, Children of Bodom, Dio, Hatebreed, In Flames, Killswitch Engage, LOUD PARK, Mastodon, MUCC, Slayer, Unearth] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/10/19

LOUD PARK 06 : DAY 1 (2006.10.14)

 はい、すでに1週間経とうとしてますが、先週末10月14〜15日に幕張メッセで開催されたメタルフェス「LOUD PARK 06」の簡易レポートを書こうと思います。正直言って、すんげー長いです。だって1日の演奏時間が11時間ですからね! さすがに初日から寝坊してw開演時間の11時には間に合わず、海浜幕張駅に着いたときには14時を軽く回っていたわけですが……

 というわけで、ここで一回切ります。後は「続きを読む」でガッツリ読んでやってください。ま、言うほど長くはないと思うけど。あと、さすがに2日分をまとめてひとつのエントリーにすると、いつ書き終わるかわからないので1日目と2日目で2回に分けてレポート書きます。その辺もご了承くださいまし。

 さ、んじゃ気合い入れていきますよー。モニターの前のみんな、メロイックサインの準備しておけーw

■DRAGOMFORCE [BIG ROCK STAGE]
 会場に入ったら彼らのパフォーマンスだった。後ろまでビッシリ人が入っていてビックリしたんだけど、その間に演奏終了。うーんと、メロスピっつーの、こういうの? 無駄に速いだけっていう気がしないでもないけど……要するに、タイプじゃないってことですわ。


■BACKYARD BABIES [GIGANTOUR STAGE]
 久しぶりにライブ観たけど、ヤベーかっこよすぎ! ドレゲンは別格として、ニッケもフロントマンとしてもの凄いオーラを発してたし、曲も新作中心で良かった。ところどころに過去の代表曲を挟んでいって、それも効果的だったし。途中、ドレゲンがママをステージに連れ出して、オーディエンスにハッピーバースディを歌わすというハプニングも(当日誕生日だったそうな。カワイイママでしたよ)。うん、とにかく最後までめっちゃ良かった。曲のバリエーションも広がってるし、今度はフルで観たいなぁ……って次の来日はニューアルバム出すまでなしか……

[SET LIST]
01. Poeple Like People Like People Like Us
02. Mess Age (How Could I Be So Wrong)
03. Blitzkrieg Loveshock
04. Look At You
05. Star War
06. Cockblocker Blues
07. We Go A Long Way Back
08. Roads
09. Highlights
10. Brand New Hate
11. Dysfunctional Professional


▼BACKYARD BABIES「PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE US」(amazon:US盤日本盤


■CATHEDRAL [BIG ROCK STAGE]
 うわー、彼らも初来日以来だから13年ぶりとか? すんげー久しぶりに観たんだけど、リー・ドリアンのオジー(・オズボーン)化が進んでた。勿論これは良い意味で、彼らのルーツであるBLACK SABBATHにより近づいていたってことね。単なるコピーではなく、彼ら流のオリジナリティもしっかりしてるし、何よりもステージパフォーマンスや演奏が良い。とか言いながら、実は彼らの最近のアルバムはほとんど聴いてなかったんだけど、それでも違和感なくライブを見せてくれるのはさすがというか。恐れ入りました! 最後の "Ride"、"Hopkins (The Witchfinder General)" という懐かしの名曲2連発でグッときました。いやー、ホント最高!

[SET LIST]
01. Utopian Blaster
02. Soul Sacrifice
03. North Berwick Witch
04. Trials
05. Autumn Twilight
06. Skullflower
07. Corpsecycle
08. Upon Azrael's Wings
09. Ride
10. Hopkins (The Witchfinder General)


▼CATHEDRAL「THE GARDEN OF UNEARTHLY DELIGHTS」(amazon:US盤日本盤


■Dir en grey [GIGANTOUR STAGE]
 噂どおり自傷するパフォーマンスをするのね(後でファンの子に聞いたら、あの血は血糊だということを知らされました。なるほど、毎回あれやってたら身体が保たないわな)。良くも悪くも日本のバンドだね。演奏は悪くないけど、やはり欧米の他のバンドと比べると線が細い。それを個性と呼ぶ向きもあるけど、やっぱりパワー不足かな。この日はCATHEDRALとARCH ENEMYというパワープレイヤーに挟まれてたから、興味本位で覗いてた洋楽メタルファンにどう響いたか……
 新曲も披露されてたけど、これをシングルで切っちゃうんだ……どうなるんだろう?という興味も湧いたり。でも、あれだ。やっぱりメロウな「いかにもビジュアル系」という曲になると、場が冷えるというか空気が一変する。良くも悪くもね……否定したくはないけど、キツいよなぁとも思った。それが率直な感想です。今度は別の機会に観てみたいなぁ。

[SET LIST]
01. 朔-saku-
02. Agitated Screams Of Maggots
03. Beautiful Dirt
04. THE FINAL
05. 孤独に死す、故に孤独。
06. Merciless Cult
07. dead tree
08. OBSCURE
09. 凌辱の雨
10. CLEVER SLEAZOID
11. THE III D EMPIRE


▼Dir en grey「Withering to death.」(amazon:US盤UK盤日本盤


■ARCH ENEMY [BIG ROCK STAGE]
 実は初めて観るARCH ENEMY。アルバム1枚聴くのも正直キツいなぁと感じるタイプのバンドなんだけど、ライブでもそれは一緒で……要するに、歌以外の曲部分(演奏だったりアレンジだったり)は素晴らしいのに、ボーカルのデス声が一辺倒でつまんない……というのが俺のこのバンドに対する評価。いくらベストヒット的な選曲であっても、あれじゃ最後まで観るのは俺はキツいかな。というわけで、インストナンバー辺りでステージを去り、休憩に入りました。ワンマンを観に行くほど好きでもないので、今後またこういうイベントに出ない限りは観ることもないのかな……

[SET LIST]
00. Intro
01. Nemesis
02. Enemy Within
03. Dead Eyes See No Future
04. Out For Blood
05. Bury Me An Angel
06. The Imortal
07. Dead Bury Their Dead
08. Snowbound
09. Ravenous
10. We Will Rise
11. B.O.D. Outro


▼ARCH ENEMY「DOOMSDAY MACHINE」(amazon:US盤日本盤


■UNITED [ULTIMATE STAGE]
 実はなにげにこの日初めての「ULTIMATE STAGE」。彼らも7〜8年ぶりに観るんだよね。前に観たときは2代目ボーカルが入ってメジャーから2枚目だか3枚目のアルバムを出した後。いわゆる「モダン・ヘヴィネス」路線へと移行していった頃ね。それはそれで好きだったけど、正直に言えば「う〜ん……」という気持ちもあり、ライブを観る度に複雑な新曲だったなぁ……
 その後ボーカルが数回入れ替わり、ドラムも2度にわたって交代。気づけばストリングス隊以外は初見という今回のステージ。いやー、ビックリするくらいカッコ良かった! とにかく新曲の激スラッシュ路線が気持ちいい! ボーカルのNOBはドスの利いたデス声なんだけど、まったく新曲でも往年の代表曲でも違和感なかった。むしろ "REVENGER" とか "VIOLENCE JACK" 辺りは彼によって新たに現代的に生まれ変わってるね。そして "SNIPER"!! まさか2006年にこの曲を聴けるとは思いもしなかった。いやー、日本にもこんなに最強のスラッシュバンドがいることを思い出させてもらえただけでも、このフェスに来た甲斐があったってもんですよ。久しぶりに単独公演に行こうと思わせてくれたし、何よりも会場で新作「NINE」を即買いしちゃったからね。ホント再会できて嬉しかったです。

[SET LIST]
01. KILL YOUR SENSE
02. DEATHTRAP
03. MOSH CREW
04. BAD HABIT
05. UNDERSEA SUFFERING
06. SNIPER
07. HELL BREAKS LOOSE
08. VIOLENCE JACK
09. REVENGER
10. CROSS OVER THE LINE
11. UNITED


▼UNITED「NINE」(amazon:日本盤


■ANTHRAX [BIG ROCK STAGE]
 実はNAPALM DEATHまでの繋ぎで頭数曲しか観てません……つうか俺、ジョン・ブッシュ断固支持派なので、この再結成には反対なんですよ。結局'80年代の曲がメインで、'90年代以降の曲を眠らせてしまうわけですからね。別にジョン・ブッシュが "Indians" とか歌えてなかったわけじゃないのにね。
 ベラドナはあんまり違和感なかったけど、やっぱりダン・スピッツがね……orz

[SET LIST]
01. Indians
02. Got The Time
03. Caught In A Mosh
04. Antisocial
05. A Skeleton In The Closet
06. Efilnikufesin (N.F.L.)
07. Medusa
08. Metal Thrashing Mad
09. I Am The Law
10. Bring The Noise


▼ANTHRAX「ANTHROGY : NO HIT WONDERS 1985-1991」(amazon:US盤


■NAPALM DEATH [ULTIMATE STAGE]
 うわ……やっぱり帝王は帝王のままだった!! もう冒頭からスゴいことになってて(俺はステージ前方の、モッシュピットギリギリの辺りで観戦)、終始ヘドバンしまくり。途中、ステージ上をボーッと観てたら、もういい歳したオッサン4人が本気だしてもの凄い音出してるのを観て、ゴクリと生唾飲み込んで……そうこうしてたら、終盤の秒殺ソングメドレーですよ! "Scum" とか "You Suffer" まで聴けるとは思ってもみなかった。「LOUD PARK」レポートサイトに載ってるセットリストをそのまま引用してますが、ラストは違ったような記憶が(もう最後は俺もモッシュに加わってたので訳わかんなくなってたw)。にしても、あまりに「速すぎ」て、持ち時間の60分にも至らない40分強で全部終わったのには笑ったなぁ。さすがです、帝王!

[SET LIST]
01. Unchallenged
02. Suffer The Children
03. Silence
04. Instrments
05. Fatalist
06. Narcoleptic
07. When All It Said And Done
08. Puritannical
09. The Code Is Red
10. Continuing
11. Scum
12. Life
13. The Kill
14. Deciever
15. You Suffer
16. Nazi Punks Fuck Off


▼NAPALM DEATH「SMEAR CAMPAIGN」(amazon:US盤日本盤


■MEGADETH [GIGANTOUR STAGE]
 というわけで、NAPALM DEATHがあまりにも早く終わりすぎたため、MEGADETHを最初から観ることができました。正直、全然観る気はしてなかったんだけど……いざ観たら、やっぱ良かった。1990年だか91年だかの来日公演を観て以来なんだけど、当日はメンバーも違うし、その後のヒット曲・代表曲も増えてるんだけど、俺はあの頃の奴らがいろんな意味で大嫌いで(ただし音楽は別)、ライブからずーっと遠ざかってたんだけど、俺もデイヴ・ムステインも大人になってwちゃんと受け入れられるようになったんだね、現実を。「デイヴも〜」というのは……全然変わってないように見えて、しっかり大人になってる、良い意味で「丸く」なってるように感じられたから。演奏中は相変わらずのムステイン節なんだけど、やっぱりね……うん。なんか良かったなぁって感じられた。受け入れられた、素直に今のMEGADETHを。
 再結成後のアルバムは正直あんまり好きじゃないけど、次のアルバムには期待したいなぁ。このメンバーなら大丈夫なんじゃないか、そういう気がしたからさ。

[SET LIST]
01. Blackmail The Universe
02. Set The World Afire
03. Wake Up Dead
04. Skin O'My Teeth
05. Tornado Of Soul
06. Take No Prisoners
07. Devil's Island
08. Symphony Of Destruction
09. She Wolf
10. Hanger 18
11. Washington Is Next!! (New Song)
12. Peace Sells
--encore--
13. Holy Wars...The Panishment Due


▼MEGADETH「GREATEST HITS : BACK TO THE START」(amazon:US盤日本通常盤日本初回盤


 ここまでが初日。ホント1日の拘束時間が長いフェスなんで、ここで一旦切りますね。続きはまた後で。まぁ大したこと書いてないんだけどね……

 (To Be Continued...)

投稿: 2006 10 19 11:38 午後 [2006年のライブ, Anthrax, Arch Enemy, Backyard Babies, Cathedral, DIR EN GREY, DragonForce, LOUD PARK, Megadeth, Napalm Death, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2006/10/12

SLAYER『CHRIST ILLUSION』(2006)

 気づけば5年ぶりですか、SLAYERの新作。前作「GOD HATES US ALL」ではドラムがポール・ボスタフだったんだよねまだ。その後にボックスセットが出たり、そのちょっと前にボスタフが抜けて、助っ人でデイヴ・ロンバードが復帰して、気づいたらそのまま居座っていたり。挙げ句の果てに名盤「REIGN IN BLOOD」完全再現ライブをやったり、そのDVDを発表したり。

 でもねぇ……ファンはそういうのを求めていないんですよ(いや、全部嬉しいけど)。最強の布陣に戻ったんだから、ここは一発最強の新作が欲しいわけですよ!

 んで、最初に2006年6月6日(「666」!)に公式サイトでフル試聴公開されたのが、新作収録曲の "Cult" という曲。個人的にはもうこれ1曲でノー問題だったわけ。完全にノックアウトされたよ。良き時代のSLAYERと今のSLAYERがうまく融合されてて、ドラムもちゃんとロンバードのそれだってわかるプレイだったし。確かに「REIGN IN BLOOD」を超えることはないだろうけど、それでも標準ラインはクリアしてるんじゃないかな、と。そう確信したわけです。

 それから2ヶ月後。いよいよリリースされた「CHRIST ILLUSION」は……皆さんの耳にどう響きました?

 俺は……あのね、前もどこかで書いたかもしれないけど、そう簡単に超えられる作品じゃないでしょ、「REIGN IN BLOOD」って。それこそ「SOUTH OF HEAVEN」でもいいし、「SEASONS IN THE ABYSS」でもいいんだけど、あの時代に、あの年齢で、ああいう音を作り上げたっていう事実。それを10年20年、同じテンションで続けることは不可能に近いですよね。勿論それを軽く成し遂げてるアーティストもいるでしょう。けど、このスタイルで20年以上続けてこれたのが奇跡だと思うし(METALLICAやANTHRAXのような音楽性の変化だってあるわけだし)、それこそ全部同じな「金太郎アメ」みたいなアルバムにしてこなかっただけマシなのかな、とも思うし。いや、彼らを庇護するわけじゃないですよ。でも……うん、俺はこれはこれでいいと思ってます、正直な話。

 そりゃね、言い出したらきりがないですよ。不満を覚える箇所もあるし、ここはサイコーっていうパートも曲もある。ファン全員を100%満足させることなんて不可能だし、なんだかんだで文句言ってる奴らって俺と同じ年代の偏屈なオッサンか(笑)、10代の「リアルタイムでは知らないけど(さらにライブ観たことないけど)、メディアが「REIGN IN BLOOD」サイコーって騒いでるから、それと比べたらねぇ?」みたいな輩ばかりなんじゃないかな? 彼らを批判する気も、SLAYERを貶す気もない。俺はこれを現実として受け入れてるし、彼らが今できること・やりたいことをやった結果がこれだとしたら、それ相応の評価をしようと思う。勿論、これが本当に酷い作品だったらこっぴどく貶すけどさ。逆に中途半端に良い作品なもんだから(ヘヴィロック/メタルの範疇で言えばね)、言葉に詰まる場面もあるんだよな。

 ホント、METALLICAが「St.Anger」出したときみたいな変化があったなら、賛否大きく分かれていろいろ書きようがあるんだろうけど……でも好きですよ、これはこれで。つーか40代半ば〜後半のオヤジがいまだにこういうサウンドを続けてること時代が奇跡的だと思うし、そこは賞賛すべきだと思う。ライブじゃテンション保ったまま "Angel Of Death" やら "Chemical Warfare" をいまだに演奏してるんだから。

 あ、そういえば俺、SLAYERのライブってもう10年以上観てなかったんだ。初来日とボスタフでの初来日時のみか……今回は「LOUD PARK 06」と翌日の新木場STUDIO COASTで2夜連続で観ることになるわけですが……ワクワクして眠れない夜が続きそうです!



▼SLAYER「CHRIST ILLUSION」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 10 12 06:30 午後 [2006年の作品, LOUD PARK, Slayer] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/10/04

MASTODON『BLOOD MOUNTAIN』(2006)

 間もなく「LOUD PARK 06」でも来日するアメリカのバンド、MASTODONのメジャー移籍1作目「BLOOD MOUNTAIN」は、メタル周辺のさまざまなジャンルを飲み込んだ、それでいて1本筋の通ったもの凄いエクストリームな作品に仕上がっております。

 いわゆるハードコア寄りのメタル/ハードロックにスラッジの要素を加えたり、さらにプログレッシヴな演奏パートを導入することで他の同系統バンドとは一線を画する独自性を生み出していたり。それがこのバンドの魅力みたいに言われていますが……うん、確かにそうなんだけどさ、俺は前作「LEVIATHAN」を聴いたときに、例えばCORROSION OF CONFORMITY辺りとの共通点がたくさん見受けられるバンドだなぁと認識してたのね。引きずるようなリズムセクションに、テクニカルな演奏。そしてところどころに見え隠れするハードコアからの影響(ま、C.O.C.の場合はもともとハードコアの流れにあるバンドだけどさ)、そしてBLACK SABBATH……そういうポイント同士で俺の中では繋がっていた2組なわけ。

 でも、このニューアルバムでさらに数歩先に行った感が強いなぁ、MASTODON。C.O.C.が良くも悪くも現状を維持してるイメージが強い分、まだアルバム3枚目というMASTODONはより前進してるし成長している。ハードコアな要素は若干後退したものの、プログレッシヴロック的な(特定のバンド名を敢えて出すなら、RUSH辺り?)側面をさらに強く打ち出してるように感じられる。強力な曲はより強力に、重い曲はより重く。そしてどの曲にもテクニカルなプレイが次々と登場する。なんじゃこりゃ?

 がなっているようで、でもしっかり歌ってる。曲調のせいか、時々オジー・オズボーンが思い浮かんじゃうんだけど、それはこのタイプのバンドの宿命なんでしょうね。それを差し引いても、もの凄いアルバムだと思いますよ。決してクールでスマートなタイプのサウンドではないし、目新しくもないんだけど、でも2006年的なサウンドだなぁと感じさせてしまう説得力がここにはある。アルバムでここまでやるんだから、ライブはもっとすごいんだろうなぁ……そう感じずにはいられないアルバムですね、これは。

 昨日のTRIVIUMのレビューで「これが2006年におけるヘヴィメタルの在り方」と書いたけど、このMASTODONの方向性・音楽性というのも、もうひとつの2006年におけるヘヴィメタルの在り方なのかな、という気がします。まぁともに決して目新しいサウンドではないんだけど、過去の歴史に対する敬意を表しつつ、今を生きてるみたいな。そういう意識が強く感じられます。



▼MASTODON「BLOOD MOUNTAIN」(amazon:US盤US盤DVD付日本盤初回日本盤通常

投稿: 2006 10 04 09:30 午前 [2006年の作品, LOUD PARK, Mastodon] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2006/09/25

HATEBREED『SUPREMACY』(2006)

 前作「THE RISE OF BRUTALITY」から約3年ぶりの新作「SUPREMACY」を発表したHATEBREED。メタルというよりもハードコアの範疇で語られることの多い彼らですが、実際にその精神性もメタルよりハードコアのそれに近いようです。だからといって彼らがメタルを敬遠しているわけではなく、ただ単に「ヘヴィロック」としてハードコアやパンク、メタルといったジャンルを捉えている、というのが一番違いみたいですね。実際、彼らのファンの中にはSLAYERも好き、SLIPKNOTも好きという人も多いでしょうし。ヘヴィでひたすらカッコいいバンドという認識でいいんじゃないかな。

 一時はメジャーの「Universal」から作品を発表していた彼らは、どうにもそれが肌に合わなかったらしく、今回は全世界で「Roadrunner Records」からの配給となります(前作はアメリカのみ「Universal」)。ま、メジャーだろうがインディだろうが、彼らのスタイルやサウンドはそう簡単には変わらないけどね。

 とにかく、ひたすらカッコいい。確かにSLAYER辺りが好きな子も気に入る疾走チューンから、ヘヴィでグルーヴィーなナンバーまで、頭からケツまでヘヴィサウンドがタップリ詰まった1枚。リフの切れ味は抜群だし、その辺のヤワなメタルコアバンドなんかと比較したら、本気で殴られそうなくらいに強力なサウンド。今回からギタリストがもう1人加入して5人編成になったというのも大きく作用してるのかな(それはライブに色濃く表れるんでしょうな。とはいっても、初期は5人編成だったのか)。決してメロウではないし、ポップなんかじゃない。でも単なるハードコアでも終わっていない。確かにメタルの要素も強いし、曲調も意外と幅広かったりする(あくまで、この手のジャンルの中では、という意味でね)。Kのアルバムが全米トップ30入りする理由も何となく理解できるし、彼らがイマドキの若い子たちから絶対的な支持を受けるのも頷ける。だって、本当にカッコいいもの。もう、それ以上でもそれ以下でもない。

 過去にも「BEAST FEAST」や「EXTREME THE DOJO」でメタル/ハードコアの連中とともに来日経験のあるHATEBREED。今回は日本最大のラウドロックの祭典「LOUD PARK 06」での再来日となります。UNEARTHとKILLSWITCH ENGAGEという旬のメタルコア・バンドに挟まれての登場となるわけですが、ベテランとしてどのように気を吐くのか注目しておきたいと思います。いやー楽しみ楽しみ。



▼HATEBREED「SUPREMACY」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 09 25 12:10 午前 [2006年の作品, Hatebreed, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/09/24

UNEARTH『III : IN THE EYES OF FIRE』(2006)

 彼らも「MAメタル」に含まれるんでしょうか……アメリカ・マサチューセッツ州出身の5人組、UNEARTHの3作目「III : IN THE EYES OF FIRE」は、とにかく素晴らしいアルバムです。俺、8月に買ったことをすっかり忘れていて、ずーっと2nd「THE ONCOMING STORM」の印象で彼らのことを語ってたんだよね、周りに。正直、そこまで印象に残らなくて……だから友人に「UNEARTH(の3rd)聴いた?」と聞かれたら、この2ndの印象で返しちゃってて。本当、ゴメンね。

 で、この3rdですよ。他のマサチューセッツのバンド……SHADOWS FALLやKILLSWITCH ENGAGEと比較すると、よりコア色が強いように思います。そしてスラッシュ度も高い。そういう意味では一線を画する存在なのかな。でも、所々にハモリのツインリードとか北欧っぽい色合いが見え隠れしていて、その辺はやっぱりイマドキのバンドなんだなぁと思わされますね。

 いやぁ〜、本気でカッコいいアルバム。先日このアルバムからのPV(2曲目の "Giles")も観たんだけど、カッコよかったなぁ、すべてが。佇まいだったり演奏シーンだったり、'80年代のスラッシュバンドってこんな感じだったよなぁって。非常に一本気なところが好印象なわけですよ、彼らの場合。

 そういう気持ちで改めて2ndを聴き返したんだけど……あれ、意外と良いじゃん、これ(笑)。いやぁ、聴くタイミングが悪かったのか、俺がちゃんと聴き込んでなかっただけなのか。いやいや、素晴らしいですよ(えーっ)。こうやって聴くと、2ndから3rdって、ちゃんと一本筋が通っていて、そして成長の度合いもかなり高く感じられる。ものすごい勢いで成長してるのが手に取るようにわかりますね。

 あとさ、いわゆるメタルコアのバンドと違って、メロウな方向……いわゆる「クリーントーン・ボイス」に逃げない辺りも男らしい。どっちが良い・悪いの問題じゃなく、それぞれの個性だったり、合う・合わないという方向性の問題だから、彼らの場合はこれで良いのよ。この高速スラッシュチューンはがなりまくってくれた方が味わい深いし、カッコいい。下手に「わかりやすい」方向に行かないでほしいなぁ。

 いやいや、こりゃマジで「LOUD PARK 06」が楽しみになってきますね。もしかしたら今回の出演者の中で、一番の注目株かもしれませんね。特に'80年代通過組、元スラッシャーの方々はチェックしておいた方が良いかもよ?



▼UNEARTH「III : IN THE EYES OF FIRE」(amazon:US限定盤US盤日本限定盤日本盤

投稿: 2006 09 24 12:10 午前 [2006年の作品, LOUD PARK, Unearth] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/09/20

IN FLAMES『COME CLARITY』(2006)

 北欧メロディック・デスメタル界の重鎮、IN FLAMESの8枚目のアルバム「COME CLARITY」はここ数作の集大成的内容に仕上がっています。初期の彼らはブルータルなデスメタルにIRON MAIDENやジャーマンメタルによくあるメロウなツインリードや、フックのあるソロを取り入れた独特な存在でした。が、ここ数作はボーカルがクリーンボイス(いわゆる「普通に歌う」歌唱法)を取り入れる比重が増したり、曲自体もより正統派メタルに近づいたこともあり、古くからのファンに敬遠されつつあったようです。俺も初期の数枚は聴いていて、ここ最近の作品はPVになったものをときどきテレビで目にするくらいだったんだけど、このアルバムは……スゴいと思います。

 現在のメロデスやメタルコアに強く影響を与えたバンドが、今やブームとなってしまったシーンの中でどう生き残るのか。正直な話、彼らはヨーロッパや日本では成功を収めているものの、ことアメリカに関してはまだまだといった印象が強く、ここらで先駆者として大きな成功を収めてほしいところなんですが……

 で、このアルバム。先に書いたようにここ数作のメロウ路線の集大成でありながら、初期の作風もちゃんと踏襲している。さすがに過去7作の集大成とまでは言わないけど、これは間違いなく「あの」IN FLAMESの現在形だと言い切れる1枚だと思います。1曲目の "Take This Life" でのブルータルぶりは初期の彼らに共通するものが多いし、正直ここまでやったのはここ数作ではなかったんじゃないの?ってくらいに暴れてる。その後、最近の作風に通ずるメロウな路線もあり、女性ボーカルをフィーチャーした楽曲もあり、さらにまたブルータルなナンバーも登場する。全体のバランスとしては非常に優れていて、間違いなくここ数年の彼らが好きな人は気に入るアルバムでしょう。と同時に、'90年代後半の彼らにも通ずるものがあるので(って当たり前じゃん、やってるのは同じバンドなんだし)、あの時代を愛した人たちにもきっと気に入ってもらえる1枚なんじゃないかなぁ、と思ってます。実際、俺はかなり気に入っているアルバムですよ。

 彼らはメタルコアと呼ぶにはちょっと違うと思うし、かといって今更メロデス云々でも括りたくないよなぁ……そう、彼らはこの10年間でより正統派ヘヴィメタルへと歩み寄っていったんじゃないかな。デスメタルやメロデスというのは確かにスタート地点ではあるんだけど、その狭い世界に収まるような器じゃなかったってことなんじゃないかな。もうそろそろ彼らを普通に「ヘヴィメタルバンド」と呼んでもいいような気がします。じゃないと、いろんな意味で辻褄が合わなくなりそうだもんね。

 そんなIN FLAMESも「LOUD PARK 06」での来日が決定。この名盤を引っ提げて、彼らは10年選手としてどれだけ気を吐くのか、大注目ですな。



▼IN FLAMES「COME CLARITY」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 09 20 12:10 午前 [2006年の作品, In Flames, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/09/19

KILLSWITCH ENGAGE『THE END OF HEARTACHE』(2004)

 アメリカ・マサチューセッツ州出身のメタルコアバンド、2004年の3rdアルバム「THE END OF HEARTACHE」。このアルバムからボーカルがハワード・ジョーンズという黒人シンガーにチェンジしてるんだけど、俺はそれ以前の2作を聴いていなかったので比較しようがないのね。でも特に評判も悪くないようだし、実際このアルバムはアメリカでもかなりの数売れたようなので、今後の代表作ってことになるのかしら。前作「ALIVE OR JUST BREATHING」もファンの間では評価高いので、ぜひこれを機に聴いてみようと思います。間もなく4thアルバムも出るようだしね。

 「LOUD PARK 06」での来日を控えた彼らですが、実は2004年から毎年来日してるんだよね。でも俺は今回初めて観るわけで、相当期待してるわけですよ。いわゆる「MAメタル」と呼ばれるジャンル(ジャンルではないよな)の先駆者的存在なわけで、どうして彼らが高く評価されるのか、この目でしかと確認してやろうと。

 いや、もちろんアルバムは素晴らしいですよ。スゴい完成度高いと思うし、メタルコアと呼ばれるバンドの中でもひと際存在感あるサウンドを放っているし。でも、正直に書くと、すごくこじんまりしてる印象も強くて。曲自体というよりも、全体的にとてもコンパクトにまとまってる気がするのね。それが聴きやすさに繋がってると思うんだけど……例えば他の新鋭バンド……TRIVIUMでもいいし、BULLET FOR MY VALENTINEでもいいや。あの辺とはちょっと違うんだよね。かと思えば、同じMAメタルに括られるSHADOWSFALLともちょっと違う。この辺の良い意味でのポップさが、例えば映画サントラに何度も起用される起因なのかな、と。実際このアルバムに収録されている "When Darkness Falls" は2003年の映画「フレディVSジェイソン」に、"The End Of Heartache" は2004年の映画「バイオハザードII アポカリプス」に使用されてるわけ。

 そういったことがファンから反感買う要素に繋がるとは思わないけど、どうなのかな。彼らはもう7〜8年やってるわけだから、その辺のぽっと出のバンドとは違うし、そんな彼らがこういうポップでコンパクトな方向に進むのは……いや、それが悪いとは思わないけど。やっぱりこういうバンドは実際にライブ観てみないと何とも言えないのかなぁ。とにかく期待してます。

 って彼ら、ライブDVDも去年出したんだよね。それを観てからライブに臨めばいいのか。なんだーアハハー

 ま、冗談はさておき。年内には4thアルバムも出るのかな。こちらにも大期待。


 
▼KILLSWITCH ENGAGE「THE END OF HEARTACHE」(amazon:US通常盤US限定盤日本通常盤日本限定盤

投稿: 2006 09 19 12:25 午前 [2004年の作品, Killswitch Engage, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2006/06/25

FLYLEAF『FLYLEAF』(2005)

 アメリカでは昨年初頭にEPをリリースし、10月にフルアルバムを発表したニューカマー・FLYLEAF。今年前半に海外では公開済みの映画「UNDERWORLD : EVOLUTION」にも楽曲提供などしてるので、まだ国内リリースのない状況でも意外と知ってる人は知ってる存在なのかな。俺が彼らの名前を始めて意識したのは、日本のDir en greyも参加することが決定している「FAMILY VALUES TOUR」でその名前を見つけてから。へー、女性フロントのバンドなんだー、やっぱりヘヴィロックなんだよねぇ、くらいの印象。音も聴いてなかったしね。

 んで、今度は今年10月に日本で行われるメタル/ラウド系の祭典「LOUD PARK 06」で初来日が決まって。そりゃ注目するでしょう、どんなバンドかって。日本盤の予定もなさそうだし、とりあえず輸入盤に手を出してみたわけ。

 最近女性ボーカルのヘヴィバンドっていうと(ここでも何度も紹介してるように)ゴス寄りのサウンドが多いんだけど、このバンドは生粋のアメリカのヘヴィバンドといった感じかな。スクリームもあるんだけど、基本的には普通に歌い上げてる。上手くファルセットも取り入れてるけど、サウンド自体からはゴスの色はそんなに強くない。むしろDEFTONES辺りからの影響を強く思わせるクールさの方が印象的。かといってポストロックの色は全くないんだけど。純粋な歌ものヘヴィロックバンドかな。こういうサウンドが売れると、まぁ二番煎じはいくらでも出てくるわけだけど、彼らもまだその域は出てないかも

 ゴスの色はあくまで「味付け」止まりで、やはり歌を中心に置いた、聴いていて気持ちいいラウドロックかなぁ。悪くない。けど彼らなりの魅力や特徴がね。惜しい。ま、デビューアルバムだし、この時点でこのクオリティなら、今後いくらでも化ける可能性はあるかな。あとはまぁ、来日した時にステージ観て判断したいと思います。意外とアグレッシヴな気がするし。

 ちなみに彼ら、MAROON 5と同じ「Octone Records」所属。てことは、BMG系列から日本でもリリースになるのかしら。

※8月末追記
無事9/6に日本盤リリースされることになりました。よかったよかった。



▼FLYLEAF「FLYLEAF」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 06 25 03:51 午前 [2005年の作品, 2006年の作品, Flyleaf, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/06/07

ムック『6』(2006)

 日付が変わってしまいましたが、昨日6月6日に日本武道館へムックを観に行ってきました。まぁ最近ヨーロッパツアーも成功させ、アルバムもイタリアだったかフランスだったかで大ヒットしてるっていうし、観る機会を得たんだから観ておこうって思いまして‥‥で、俺は彼らの曲を1曲も知らなかったので、行く前にちょっとくらいは聴いておこうと思って、4月末に日本・欧州で同時リリースされたミニアルバム(といっても全9曲でフルアルバム並みですが)「6」を聴いたんですよ、当日の昼間に。

 えーっと、俺は完全にこいつらを甘くみてましたね。Dir en greyが同じくドイツやヨーロッパ、はてはアメリカでウケたように(ビルボード・アルバムトップ200で初登場84位でしたっけ。これは本当に売れてるんだなぁ)、ムックがヨーロッパでウケる理由もこのアルバムを聴いたら何となく理解できましたよ。勿論、彼らがウケているのは欧米にいる「OTAKU」‥‥日本のアニメや文化に興味を持つ、まさしくオタクの外人達に支えられてるわけですが、サウンドだけでも十分に魅力的なのね。

 Dir同様、いわゆるラウドロック/スクリーモ以降のサウンドを上手く消化して取り入れてい、そこに日本人ならではの歌謡メロディ‥‥要するに、hideが生前やろうとしてたことの延長線上、というか、彼がもし今生きていたら、こういうことをやってたんだろうなぁって思わせるサウンドなわけ。ただ、ムックがDirと違うのは完全に日本語にこだわってる点かな。曲のタイトルもすべて日本語だし、歌詞も英語詞は一切なし。しかも結構考えさせられるというか、じっくり読ませる(聴かせるというよりは、文字通り「読ませる」といった方が正しいかも)内容。サウンドもビジュアル系というよりも、もっとエモ寄り‥‥たとえばTHE BACK HORNみたいなバンドとの共通点の方が見つけやすい。Dir en greyとの共通点もあるにはあるけど、もはや完全に別のバンドと考えた方がよさそう。同じ海外進出したバンドというだけで、スタイルは違ってるし、コンセプトも違うわけだから。

 シングル曲ではモロに歌謡路線を押し進めて、聴きやすい方向を強めてる(=一般層にアピール)。一方アルバムではライヴを意識した生々しいラウド路線。他のアルバムも聴いてみたけど、両者のバランスが絶妙なんだよね。そう、ビジュアル系じゃなくてエモなんだよこれは。

 Dir en greyの時も感じたけど、ガチガチに作り上げられたイメージが邪魔をしてなかなか手が伸びないタイプのバンドだけど、実はかなりクオリティが高いことが判っただけでも大収穫ですよ。そして、武道館ライヴも素晴らしかったし。残念ながら俺はアンコール時に退席しなきゃいけなくて、最後まで観れなかったんだけど、それでも十分に楽しめました。また機会があったらライヴ観たいと思います。勿論、音源もちゃんとチェックしますけどね。



▼ムック「6」(amazon:日本盤

投稿: 2006 06 07 01:53 午前 [2006年の作品, LOUD PARK, MUCC] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/05/19

Dir en grey『Withering to death.』(2005)

 Dir en greyが2005年3月にリリースした、通算8枚目のオリジナルアルバム「Withering to death.」が先日、いよいよ全米でリリース。この発売に先がけて、かの「Billboard.com」ではトップ記事で「Dir en greyって何者!?」と彼らを紹介してるんですわ。さらにドイツでは昨年に続き今年も「Rock am Ring」フェスへの出演が決定、しかもメインステージの中盤に登場という優遇ぶり。そして夏にはKORNやDEFTONESらと共に、アメリカで久しぶりに開催される移動型フェス「Family Values Tour」への出演も決まっちゃってる‥‥新曲のレコーディングなんてしてる暇がないくらいに、世界中を駆け回ってる。さらに、7/31&8/1には日本武道館でのライヴも‥‥もはや敵なし状態の彼ら。いったいなぜこの時期に世界的ブレイクを果たしたんでしょうか。

 このアメリカでもリリースされたアルバムを、US盤で購入して聴いてみました。ま、日本盤でもいいんですけどね。個人的にはこれまでシングル曲を数曲しか知らないのと、最新のシングル「CLEVER SLEAZOID」が完全メタルコア/スクリーモ化してたってことくらいの知識。そんなまっさらな状態で彼らに接したんですが‥‥なるほどね、こりゃイイわ。確かに上に挙げたような音楽性も取り入れつつ、日本特有のビジュアル系(海外にいくとこの辺はゴスと評価されるんでしょうか)の要素も強く、ボーカルの京はファルセットを使ったクリーントーンで歌い上げたり、かと思えばヒステリックに叫んだり、あげくの果てにはデス声に近いタイプのスクリームまで登場する。うん、これ日本語じゃなかったら海外の新人メタルコアバンドと勘違いするかもしれないわ。完成度は確かにめっちゃ高いですよ。個人的には日本語でも英語でも全然気にならないんで、その辺で評価が下がったりすることはないです。人によってはいろいろあるでしょうけどね。

 日本に'80年代からあるメタル‥‥ジャパメタだったり、アンダーグラウンドなハードコアだったり、そして'90年代以降に登場したビジュアル系だったり‥‥そういった歴史をしっかり辿りつつ(踏まえつつ)、彼らなりの「らしさ」をしっかり確立。X(X JAPAN)が成し得なかった「全米ブレイク」という夢に、今もっとも近い存在と言えるんでしょうね。実際、このアルバムがどのくらいのセールスを記録するのが、とても気になります。UTADA(宇多田ヒカル)でさえトップ100に入らなかった、天下の「Billborad」にね。

 噂では、今秋開催される「taste of CHAOS」のアジア版にBULLET FOR MY VALENTINEやTRIVIUMといった海外のメタルコアバンドと共に出演するなんて話も聞こえてきます。昨年の「taste of CHAOAS」日本版に出演した経験を持つだけに、それもあながち間違ってないような気もします。いや、むしろその組み合わせで観てみたいですよね、欧米のメタルコアにやられた身としては。



▼Dir en grey「Withering to death.」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2006 05 19 12:13 午前 [2005年の作品, 2006年の作品, DIR EN GREY, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/05/06

OPETH『GHOST REVERIES』(2005)

 スウェーデンのプログレッシヴ・デスメタル(とでも呼べばいいのかな?)OPETHの、通算8作目にあたるこのアルバムは、昨年の秋にリリース済みなんだけど、とにかく各方面からの評価が高くて。俺もずっと注目はしてたし、このアルバムからのPV(多分 "The Great Conjuration" だったかな?)のインパクトも強くて、気にはなってたんだけど、買ったのはつい最近で。最近多いよね、そういうの。

 すでに10数年活動してる彼等なんだけど、このアルバムから名門「Roadrunner Records」に移籍してます。移籍しただけのことはあるわな、もの凄い衝撃作だもん。デスの暴虐性と、KING CRIMSON辺りに通ずる知的かつ緻密なプログレッシヴなサウンドが見事に融合していて、それぞれが別々の魅力を放つんじゃなくて、しっかりと1曲の中に共存してるんだよね。あと、シンフォニックな要素も強くて、例えばアコースティックギターやピアノが要所要素に上手く使われていて、そんな緩急あるサウンドがまた魅力的すぎて。ゴーっていう轟音&デス声と後に訪れる静寂、怪しい音色。そしてまた訪れる轟音‥‥この繰り返しがとにかく気持ちいい。1曲8分10分なんてのはざらで、実際アルバムには8曲しか入ってないんだけど、60分以上の作品として仕上がってますからね。でも、全く飽きさせない。ま、デスとか苦手な人はダメだろうけど。

 このアルバムからキーボードが加入していて、それがさらによい方向に作用してますよね(しかも加入したキーボーディストは、SPIRITUAL BEGGARSのペルなのね。それで二度ビックリ)。俺は前作、前々作とかは全く知らないんで、前もこんなだったのかは比べられないんだけど、仮にそうだったとしても、全然後悔はしてない。だって今、こんなにスゲーアルバムに出会うことができたんだから。

 いやーっ、やっぱスウェーデンはすごいなぁ。いろんなバンドがわんさかいるんだから。難しいことは言えないけど‥‥これが話題になるのは、よーく判るわ。だって、ホントにすごい作品だもん。メタルとかデスとかプログレとか、そういうカテゴライズは要らない。メタルファンじゃなくて、それ意外の人にもぜひ聴いてほしい1枚。こういう表現の仕方もあるんだよ、ってね。



▼OPETH「GHOST REVERIES」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 05 06 03:04 午前 [2005年の作品, LOUD PARK, Opeth] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/04/26

BACKYARD BABIES『PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE US』(2006)

 BACKYARD BABIES、本領発揮といったところでしょうか? 多分ここ数年「あと一歩なんだよなぁ‥‥」と嘆いていた人、アメリカナイズされた(いや実際にはされてないんだけど)3rd「MAKING ENEMIES IS GOOD」や4th「STOCKHOLM SYNDROME」を駄作扱いしてた奴ら。みんなこの5thアルバムを聴いて、何を思うんだろうね。ま、せいぜい毒づけばいいんじゃないかな。

 スタジオアルバムとしては約2年半ぶり、間にライヴアルバム「LIVE LIVE IN PARIS」を出しているので、そんなに時間が経っているような気はしないですね。インターバル的には前作の時と同じなんですが。あと前作の時は「SONIC MANIA」で来日したり、その後単独公演でも来日してるから、余計そんな気がするのかも。ていうか、そんなことはどうでもいいですよ。

 ともかくこれは、2006年を代表する1枚に決定ですよ。ええ。

 かつてドレゲンが参加したTHE HELLACOPTERSでの盟友、ニッケ・アンダーソンが今回プロデュースを務めたこのアルバム。悪いわけがない。作風としては前作/前々作にあった音圧(装飾)を取っ払って、とにかく根っこにある「芯」が出るまですべてを削ぎ落としたかのようなロウ(生)なサウンドが印象的で、人によっては軽く聴こえてしまうかもしれないけど(実際、自分も最初聴いた時の印象が「軽いなぁ〜」だった)、何度も聴き込んでいると、これが必要不可欠なものなんだと理解できます。ていうか、これこそがBYBの持ち味じゃん、てね。

 あと、ニッケが絡んでるからってのも大きいんだろうけど、ここ数作のTHE HELLACOPTERSにも通ずる「枯れ」の要素が増えてる。枯れたとか書くとあまり良い印象がないかもしれないけど、実はその逆で、こういうのって自然に表出させること自体が難しいし、積み重ねて来たものが自然と出てるだけなんだよね。まぁBYB自体がすでに20年近く活動してるバンドなわけで、これまでの「テンパリ振り」とはひと味違った要素もここに来て引き出されてるかな、と。これは新しいプロデューサー=ニッケとの共同作業が大きく作用してるんでしょう。

 もうひたすら吹っ切れた感が強い楽曲。ド頭から突っ走り、中盤で聴かせる曲、先の「枯れた」感を存分に味あわせてくれるバラード、そしてAC/DCも真っ青なミドルチューン、さらに疾走、爆走、疾走‥‥みんな、こういうのを待ってたんじゃないの? 確かにここにあるサウンドは2nd「TOTAL 13」とは違う。ていうか、同じことに何の意味があるわけ? あれにこだわり続けてる心の狭い人(という言い方を敢えてさせてもらうね)を置いてけぼりにして、BYBは常に前進し続けてたわけでしょ。勿論、その方向性については人それぞれ感じ方だったり好みはあるだろうけど、少なくともこの5作目「PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE US」(最高のタイトルだな!)はあの頃とは別の次元に到達しちゃってるし。どっちが上でどっちが下とか、そういう問題じゃなく、このアルバムは純粋にロックンロールアルバムとして優れてると思います。もうこれ以上、言葉は必要ないでしょ? あとは聴くだけ。聴けばいいよ。丁度日本盤も出たところだし。

 俺はこのアルバム、スウェーデン盤が入荷した4/17からひたすら聴き続けて、すでに10日近く経っちゃってるわけですが‥‥BYBのアルバムでここまで聴き込んだの、久し振りだよ。もちろん今までのアルバムも大好きだったけど、これはドンズバっていうか、自分の趣味に一番近いから。あー、あとは来日だけだね。これをライヴでどう再現するか‥‥ってこのままなんだろうね。多分一番ライヴに近いサウンドだと思う。だからこそ、すっごい楽しみなんだけど。


 
▼BACKYARD BABIES「PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE PEOPLE LIKE US」(amazon:US盤EU盤日本盤

投稿: 2006 04 26 12:10 午前 [2006年の作品, Backyard Babies, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/04/24

DIO『HOLY DIVER LIVE』(2006)

 DIOなんて多分10数年ぶりくらいに聴いたよ。しかも、今回みたいな特別な理由でもない限り、今後も新譜なんて聴くこともないだろうけどね。っていうか、これを純然たる『新譜』として扱うのも、ちょっと違うんだけどさ。

 このアルバムはタイトルの通り、ライヴアルバム。しかもまんま「HOLY DIVER」を完全再現したライヴなんですね。「HOLY DIVER」っていうのは、ロニー・ジェイムズ・ディオがBLACK SABBATHを辞めた後に結成した、まぁ自身の名前を用いてはいるもののバンドなわけですよ。BON JOVIとかVAN HALENと同じような感覚といえばいいのかな。少なくともデビューから数年は、固定メンバーによるバンドだと思ってたんですけどね。まさかその後、ヴィヴィアン・キャンベルがWHITESNAKEに入って、しまいにゃDEF LEPPARDの固定メンバーになるなんて、この当時は思ってみませんでしたが。

 昨年ロンドンで行われた公演を収録したもので、2枚組。ディスク1に1983年にリリースされたデビューアルバム「HOLY DIVER」収録の全9曲をライヴで再現。ディスク2には懐かしいRAINBOW時代の曲や、BLACK SABBATHでの名曲のほかにDIOの曲も挿入。最後はやはり "We Rock" で終わるという構成。往年のメタルファンには、それだけでたまらない内容になってるわけですが‥‥

 俺自身は多分10年くらい前にDIOを観てるんですよ。この時が初めてで、すでにその当時で50才は軽く越えてたと思うんだけど、それでもスゴイ声量に驚いて、感涙した記憶があります。そりゃ最後の "We Rock" では一緒になってメロイックサイン掲げて大合唱しましたよ。確かその時点でもうチューニングは半音下げだったと記憶してますが(当時の新曲が全てモダンヘヴィネス系だったしね)、当然このライヴアルバムでもオールダウンチューニング。そこで人によっては「原曲と違う」と引いてしまうかも。実際、10年前と比べれば、声も相当出なくなってますしね。いや、それでも常人‥‥普通の60代と比べりゃ、比較にならない程の声量なわけですが。

 そういえばこのアルバムには、ギタリストのクレジットがないんですよ。現時点での最新作「MASTER OF THE MOON」では懐かしい二代目ギタリスト、クレイグ・ゴールディが弾いてましたけど、どうやらライヴではダグ・アルドリッチが弾いてるようですね。だけどクレジットはなし。でもライヴのMCでは彼の名前を叫んでる。ご存知の通り、現在ダグはWHITESNAKEにも参加してるので、恐らくはその辺契約の関係なのかな、と‥‥邪推ですけどね。そういえばつい最近来日した時も確かダグが参加してたんですよね‥‥謎です、ホント。

 WHITESNAKEの最新ライヴDVDを観た時も思ったんですけど、ダグ・アルドリッチっていいギタリストになりましたね。俺、この人はLION時代から観てるんですが‥‥BAD MOON RISINGの時は、ホントに苦手でしたからね。まぁ現時点では既存の曲を弾いてるだけなので、余計に良いと思えるのかもしれませんが。どっちにしろ、過去とは比べものにならない程、成長してると思いますよ。

 まぁそんなことは置いておいて‥‥やっぱり耳に馴染んだ、というか体に染み付いた楽曲ばかりですからね、RAINBOWやSABBATH時代の曲含めて。特に「HOLY DIVER」の曲は‥‥半音下げてもカッコイイですよ、当たり前だけど。さすがに "Holy Diver" はちょっとテンポ落としてヘヴィすぎるかな?って気もするけど、これはこれで時代に合ってていいのか? "Don't Talk To Strangers" なんてオープニングのスローパートからバンドが入る瞬間だったり、ギターソロだったり、とにかく聴きどころ満載だし。客の歌声もスゴイしね。日本だとここまで歌えるのかしら。ていうか、これ歌ってる客っていったい何才だよ? 明らかに俺と同年代かそれ以上だろ? 絶対に10代や20代前半のファンは限られてるだろうね。

 このライヴアルバム。今のところ日本盤の予定はないみたいなので、何の解説もないけどUS盤を買ってみてください。当時のスタジオ盤も今ではリマスタリングされてますけど、それでもショボイと感じる人はこっちの方がいいのかもね。

※ダグ・アルドリッチの件はどうやらこういうことらしいですね。なるほど、正式メンバーじゃないから、クレジットにないのか‥‥違う?



▼DIO「HOLY DIVER LIVE」(amazon:US盤UK盤

投稿: 2006 04 24 02:00 午前 [2006年の作品, Dio, LOUD PARK] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック