カテゴリー「LOVEBITES」の14件の記事

2023年12月31日 (日)

2023年総括

大晦日ということで、2023年のまとめ記事をアップしておきます。

2022年同様、「ジャンル/アルバム/シングル/楽曲と枠にこだわらず、30作品に縛る」という形にさせていただきました。特に順位付けをせずアルファベット→50音順で30作品、掲載していきます。

 

BARONESS『STONE』(アルバム)

 

BLUR『THE BALLAD OF DARREN』(アルバム)

 

BRING ME THE HORIZON「LosT」(楽曲)

 

BUCK-TICK『異空 -IZORA-』(アルバム)

 

CAROLINE POLACHEK『DESIRE, I WANT TO TURN INTO YOU』(アルバム)

 

CODE ORANGE『THE ABOVE』(アルバム)

 

††† (CROSSES)『GOODNIGHT, GOD BLESS, I LOVE U, DELETE.』(アルバム)

 

DEPECHE MODE『MEMENTO MORI』(アルバム)

 

DURAN DURAN『DANSE MACABRE』(アルバム)

 

HEY-SMITH『Rest In Punk』(アルバム)

 

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2023年3月16日 (木)

LOVEBITES『WE ARE THE RESURRECTION』@EX THEATER ROPPONGI(2023年3月12日)

Img_6762 待望の復活。その一言に尽きます。正直、コロナ禍で海外進出にストップがかかったこと、そしてmiho(B)脱退で活動休止に入ってしまったことで、ここ5年ほどのLOVEBITESの快進撃が否が応でも減速してしまう。それが本当に心苦しかったんです。でも、残されたメンバーはモチベーションを高く保ちつつ、来る新メンバーオーディション、そして3rdアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』(2020年)を超える傑作の制作準備に取り掛かっていた。そのへんは現在発売中の『ヘドバン・スピンオフ11』の各メンバー単独インタビューですべて語られているので、ここでは省きます。

最新アルバム『JUDGEMENT DAY』(2023年)は『ELECTRIC PENTAGRAM』を見事に超える1枚でした。そのアルバムの冒頭を飾る「We Are Resurrection」をタイトルに冠した、新生LOVEBITESの初ライブはどんな内容になるのか、そして新ベーシストfamiを含む5人がどんなステージを展開するのか。初日11日の情報を一切シャットアウトして会場に向かいました。

セットリストなども事前に目にすることなく臨んだ12日公演。観客の声出しOKとのアナウンスもあり、フロアはスタート前からかなり盛り上がっています。そして、定刻通りにオープニングムービーがスタートし、ステージにメンバーが登場。まずは楽器隊4人で「The Awakening」を演奏し始めます。1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』(2017年)の冒頭を飾るこの曲からライブをスタートさせるあたりに、LOVEBITESはここからまた始まるんだという強い意志が伝わります。そして、曲終盤にasami(Vo)がステージに現れ、「Holy War」から本格的にライブに突入。てっきり「We Are The Resurrection」から始まるものだと持っていたので、これは予想外の選曲でした。が、改めて歌詞の意味を考えてみたら、再び戦場へと足を踏み入れた彼女たちの決意表明と受け取ることができるのかな。うんうん、納得です。

演奏に関しては文句なし。midori&miyakoのギタリスト2人のプレイも冴え渡り、ツインリードの息もぴったり。harunaのドラミングに関しては、以前よりも硬質さとパワフルさが増しており、かつその熱量と力強さが最後まで落ちることなく、むしろ後半に向けて上がっていくような印象すら受けました。asamiのボーカルもすべてにおいて圧倒的で、今がベストなんじゃないかと思えるほどの完成度。そして、新加入のfamiはその長身でステージ映えするだけでなく、既発映像で垣間見えた笑顔を浮かべながらプレイ。時に真剣な表情も見せ、とにかく4人に食らいついていこうとする前のめりな感じが好印象でした。むしろ、この5人ですでに数年活動してきたんじゃないかと思えるくらいに自然体。バンドの状態が良好であることがダイレクトに伝わりました。

2曲目には、fami加入発表時にセッション映像が公開された“この5人最初の1曲”「Bravehearted」。「Holy War」の時点で胸が熱くなっていたのに、続く「Bravehearted」のイントロを聴いたらそりゃ一瞬にして涙腺が緩みますよ。もうね、この2曲で新生LOVEBITES、完全勝利。ズルい。

以降もテンションの高い歌と演奏で、エネルギッシュなメタルナンバーを連発。“新しい仲間”をフィーチャーした新曲「Stand And Deliver (Shot 'em Down)」では、冒頭のベースソロを音源の倍くらいに引き延ばし、観る者のテンションをぶち上げる。そこから「Shadowmaker」へと続く流れも絶品。いやもう、気をするのも忘れてしまうくらいにずっと夢中でした。

そんな中、ライブ中盤に用意された「Empty Daydream」と、miyakoのピアノソロをフィーチャーした「Swan Song」で見せる叙情性と、新曲「Judgement Day」で提示したバンドの真価/進化。この3曲の流れがとにかく圧巻で、曲が終わるたびにため息が溢れるほど。「Judgement Day」はMVとは異なり、しっかり演奏に集中することができたので、famiがスラップを織り交ぜたプレイをしていることなどいろいろ発見もありました。

その後は「M.D.O.」で再びぶち上がり、「Under The Red Sky」で華々しいエンディングへ。どの曲も観客のシンガロングが加わることで、より魅力的に響いてきて……本編中、何度涙腺が緩んだことか。

で、ここで新作『JUDGEMENT DAY』から2曲しか披露されていない事実に気づく。さすがにアンコールで新曲はないか……と思っていたら、案の定「Glory To The Wolrd」「We The United」の2曲で締めくくり。個人的にはどちらもアンコールに相応しい楽曲だと思ったので、全然オッケーなんですが。特に後者ではツインリードのエンディングでmidori&miyakoがグータッチした場面にグッときましたし、どちらの曲だったか記憶が曖昧ですが、asamiとfamiがharunaのもとに駆け寄って笑顔を浮かべる場面にもホロっときましたし。そう考えると、この2日間は新作を掲げた復活ライブというよりは、「この5人でまた始めます。よろしくお願いします」のお披露目感を強調させたものだったのかなと。新作を引っ提げたツアーは夏秋までお預け、まずは「この5人でこれまでのLOVEBITESを表現しようとするとこうなります」ということをお伝えしたかったのかもしれませんね。

だからなのか、曲数もライブの尺も通常より若干短めの印象。うん、これはこれでちょうどよかったのかも。まずは観る人たちに真価を問いつつ、「まだまだやれる!」ってことを証明する必要があったわけですものね。

終演後、初日のセットリストも確認したのですが……全然違うじゃねーかよ!(笑) しかも「Nameless Warrior」までやってるし。言ってよー(苦笑)。これなら2日間とも行けばよかった(スケジュール的に大丈夫だったので)。なんにせよ、半年後(!)に控えたツアーがより楽しみになりました。今回観ることができなかった方、期待以上のステージを目撃できるはずなので、迷うことなく各公演に足を運んでみてください。

セットリスト
01. The Awakening
02. Holy War
03. Bravehearted
04. Golden Destination
05. Stand And Deliver (Shot 'em Down)
06. Shadowmaker
07. Break The Wall
08. Empty Daydream
09. Swan Song
10. Judgement Day
11. When Destinies Align
12. M.D.O.
13. Under The Red Sky
<アンコール>
14. Glory To The Wolrd
15. We The United

 

2023年2月22日 (水)

LOVEBITES『JUDGEMENT DAY』(2023)

2023年2月22日にリリースされたLOVEBITESの4thアルバム。

オリジナルフルアルバムとしては、初のオリコン週間ランキングTOP10(9位)を果たした前作『ELECTRIC PENTAGRAM』(2020年)から3年ぶり。2021年8月に創設メンバーのmiho(B)が脱退し、バンドは一時活動休止するも、翌2022年3月末には再始動を宣言。翌4月から新メンバーを一般公募した結果、“弾いてみた”動画で注目を集めてきた弱冠20歳のfami(B)が正式加入することとなりました。

新ベーシスト決定前からこのアルバムの制作はスタートしており、残念ながらfamiはレコーディングのみの参加となりますが、本作にはそれでも彼女らしい個性が随所に散りばめられた、“新生LOVEBITES”の第一歩に相応しい内容。もちろん、前作からの流れもしっかり踏襲されており、バンドとしてひたすら前進することを選んだメンバーの強い信念が伝わる、強力&強烈な1枚に仕上がっています。

アルバム発売に先駆け、リードトラックとして最初に公開された「Judgement Day」を聴けばアルバムが充実した内容になるであろうことは、想像に難しくなかったはず。冒頭&エンディングにfamiのメロウなベースフレーズをフィーチャーした構成を筆頭に、どこかRAINBOW「Gates Of Babylon」を彷彿とさせるエキゾチックなメロディライン、一寸の隙も感じさせない鉄壁のアンサンブルと過去最高潮と言えるほどに冴え渡るasami(Vo)のボーカルなど、とにかくすべてのピースが隙間なくかっちりハマった感が伝わる、問答無用の1曲なのですから、アルバムに対して過度な期待をしてしまうのは仕方ないことです。

その後もLOVEBITESらしいクラシカルテイストのパワーメタル「The Spirit Lives On」、暴力的なスラッシュナンバー「Dissonance」と、我々の期待を大いに煽る良曲を連発。それに続くアルバムも、その期待を大きく上回る仕上がりで、きっと多くのリスナーが歓喜したことでしょう。

仕事柄、かなり早い段階で本作に触れていたのですが、全10曲すべてがファスト/アップチューンで構成されており、ミディアムナンバーやスローバラードは皆無。各曲5分前後と、大作志向だった前作を経て再びバランス感に優れた曲作りへと回帰したこともあってか、約54分というトータルランニングながらも聴き疲れすることもなく、気づくとリピートしていることに気づく。だって、メロディやアレンジ、演奏、歌のすべてに無駄がまったく見当たらないし、とにかくメロディの運びや作り込みが尋常じゃないもんだから、そりゃ楽しくなって何度も再生しちゃうわけですよ。

バンドの再生/復活を祝すようなオープニングトラック「We Are The Resurrection」を筆頭に、ドラマチックなメロディラインの「Wicked Witch」、famiによる冒頭のゴリゴリベースリフとシンガロングパートがひたすらカッコいい「Stand And Deliver (Shoot 'em Down)」、本作では若干テンポが落ち着いているからこそダイレクトに響く名曲「My Orion」、そして楽器隊のちょっとしたソロパートが用意された“LOVEBITES版「Eagle Fly Free」(HELLOWEEN)”のような「Soldier Stand Solitarily」など、捨て曲ゼロ。こんなに突っ走りまくって、ライブでの演奏が心配になるほどですが、そんなことはあとで考えればいい!ってくらいに前のめりな作風に、ただただ感服いたしました。

前編成のままだったら、『ELECTRIC PENTAGRAM』のあとにどんなアルバムを作ったのか……このアルバムを聴いてしまった今となっては想像も難しい、それくらい新生LOVEBITESが作り上げた第二のデビューアルバムのインパクトと完成度が高すぎるんです。彼女たちにしては3年というスパンは過去最長でしたし、本当に待たされた感も強いですが、その我慢の季節を乗り越えたからこそ納得度、満足度も異様に高い。新たな傑作と呼ぶべき名盤の誕生です。

 


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2021年3月10日 (水)

LOVEBITES『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』(2021)

2021年3月10日にリリースされたLOVEBITESの最新EP。

昨年1月発売の3rdアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』、および同作からの楽曲を軸にした同年2月発売のEP『GOLDEN DESTINATION』に続く1年ぶりの新作。新たに制作された4曲を中心に、初回限定盤AにはMVを収めたDVD、初回限定盤Bには押井守総監督の新作アニメ『ぶらどらぶ』のオープニング主題歌として制作された新曲「Winds Of Transylvania」のオリジナルバージョンと同曲インストバージョンを収めたシングル『WINDS OF TRANSYLVANIA』が同梱されています。

このテキストではEP収録の4曲、および初回限定盤Bで聴くことができる「Winds Of Transylvania」の計5曲について触れていきます。

攻撃的な長尺曲中心だった前作『ELECTRIC PENTAGRAM』と比較すると、今回のEPも6分超えの楽曲が2曲と、その延長線上にある作風かな。ただ、テイスト的にはオープニング曲「Glory To The World」が示すようにポジティブさに満ちた印象も受けます。このへんは、コロナ禍の停滞感、閉鎖感を打ち破るかのように、希望を散りばめた作品を意識したのかな。

最初に本作を通して聴いたときから「Glory To The World」が今作のキモであると確信できましたし、間違いなくこの後のLOVEBITESを象徴する1曲になることでしょう。これはキラーチューンですわ。

かと思うと、LOVEBITESらしいストロングスタイルの王道チューン「No Time To Hesitate」があったり、スラッシーなパワーナンバー「Paranoia」、メロディアス&ドラマチックなパワーメタル「Dystopia Symphony」があったりと、4者4様のテイストで色分けもしっかり施されている。演奏陣の技術、表現力も文句なしですし、asami(Vo)もすでにこのバンドになくてはならない個性として確立されている。前作『ELECTRIC PENTAGRAM』で得た自信がどれほど大きなものだったかが窺える、問答無用の1枚です。

「Winds Of Transylvania」もアニメの主題歌だからといって、無理にそちら側に寄せたテイストではなく、従来のLOVEBITES節をそのまま採用してもらった印象。『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』というEPのオマケ曲というよりは、2つの独立したEP/シングルが同タイミングに誕生したと捉えるのか正解かな。メロディやアレンジの構成力含め、さすがに一言です。

このEPに収められた4曲は、今後誕生するであろう4thアルバムには未収録とのこと。『ELECTRIC PENTAGRAM』での経験を昇華させた新曲と受け取るもよし、次作への習作として受け取るもよし。近い将来に今作や『ELECTRIC PENTAGRAM』を超える力作が届くのが今から楽しみになる、程よいボリュームの“煽り”作です。

 


▼LOVEBITES『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』
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2020年7月 3日 (金)

2020年上半期総括(ベストアルバム10)

恒例となった上半期ベスト。例年7月1日に公開してきたのですが、今年はコロナのあれこれや急に動き出した日常に追いつくのに必死で、すっかり忘れていました……あはは(苦笑)。なので、今回は2020年7月3日現在の10枚を紹介したいと思います。また、これまでは洋楽5枚、邦楽5枚というバランスでセレクトしていましたが、今回からその枠すら取っ払い、デジタルフォーマットならではのミニアルバムやEPを含む国内外の10作品をピックアップしています。

 

BOSTON MANOR『GLUE』(amazon)(レビュー

 

CODE ORANGE『UNDERNEATH』(amazon)(レビュー

 

Crossfaith『SPECIES EP』(amazon

 

DANCE GAVIN DANCE『AFTERBURNER』(amazon)(レビュー

 

LAMB OF GOD『LAMB OF GOD』(amazon)(レビュー

 

LITURGY『H.A.Q.Q.』(amazon)(レビュー

 

LOVEBITES『ELECTRIC PENTAGRAM』(amazon)(レビュー

 

ORANSSI PAZUZU『Mestarin kynsi』(amazon)(レビュー

 

OZZY OSBOURNE『ORDINARY MAN』(amazon)(レビュー

 

VADER『SOLITUDE IN MADNESS』(amazon)(レビュー

 

……もうね、アルバム単位だとメタルやエクストリーム系しか聴いてないんです(苦笑)。それ以外はストリーミングサービスで曲単位でプレイリスト再生する程度。このコロナでのおうち時間で、音楽との向き合い方自体が随分変わった気がします。メタル系のみアルバム単位で聴くのは、間違いなくこのブログを続けているから。それがなかったら、そっち系も曲単位でプレイリストで済ませているはず。

こうなると、年末の年間ベストもアルバムではなくトラック単位でやったほうがいいのかな、と思ったり思わなかったり。少なくとも、国内/国外という枠はもうなくなると思います。

2020年2月21日 (金)

LOVEBITES『GOLDEN DESTINATION』(2020)

2020年2月下旬にリリースされたLOVEBITESの最新EP。

今年1月末に3rdアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』をリリースしたばかりのLOVEBITES。アルバムから1ヶ月と間隔を空けずに連続ドロップされる本作は、『ELECTRIC PENTAGRAM』収録曲「Golden Destination」をリードトラックに、アルバム未収録曲3曲を加えた全4曲、トータル約23分におよぶ聴き応えのある1枚に仕上がっています。

「Golden Destination」は6分超えのアップチューンですが、その長さを感じさせない流麗なメロディを持つ完成度の高い1曲。改めて『ELECTRIC PENTAGRAM』というアルバムに収録された楽曲群はどれをリードトラックとしてリカットしても通用する、強力な1枚だなと気づかされます。

さて、ここで特筆すべきはアルバム未収録の3曲についてですよね。完全未発表の新曲は2曲、残り1曲はアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』収録曲の別バージョンとなっています。

M-2「Spellbound」はシンセのリフが耳に残る、アルバムにそのまま収められていても不思議ではない世界観の美メロナンバー。メロディのキャッチーさ以上にアレンジ面での凝った作りが印象的で、途中で登場するギターソロのフレーズ含めとにかく“わかりやすい”1曲だなと。

M-3「Puppet On Strings」はミドルテンポ寄りながらもノリの良いナンバー。バスドラに合わせたストリングス隊の“刻み”が気持ちよく、そこにわかりやすいメロディが乗ることで独特のキャッチーさを生み出している、まさに『ELECTRIC PENTAGRAM』で体現したスタイルの流れにある良曲です。若干派手さに欠けるかなと思うものの、それはあくまで『ELECTRIC PENTAGRAM』という作品の中においてのこと。仮にアルバムに収録されていたとしても、箸休め的な役割を果たしてくれていたはずです。

M-4はアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』の幕開けを飾った「Thunder Vengeance」のオーケストラ・バージョン。ストリングスによるドラマチックなオープニング&エンディングを付け加えた本バージョンは、「実はこっちのほうがアルバムの1曲目っぽくない?」と思えてしまうような仕上がり。どこかSLAYER「Raining Blood」を思わせる雰囲気もあり、曲中に加わったストリングスにより壮大さは原曲以上にスケールアップ。ですが、結果としては現在アルバムに収録されているバージョンが正式採用されたわけですね。まあ、この曲だけストリングスを強調しても全体的に浮いてしまうかも……という懸念もあったのかしら。なんにせよ、こういうトライがあってこそ、あのアルバムが現在の形に落ち着いたという経緯を垣間見ることができた気がします。

未発表の2曲はどれもアルバムに負けず劣らずの完成度ですし、「Thunder Vengeance」の別バージョンも仕上がりとして興味深いし、LOVEBITESに少しでも興味を持っているリスナー、アルバムは持ってるけどEPまでは手を出さなくてもいいかなと迷っているファンにもぜひ聴いてもらいたい必携盤です。

 


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2020年2月 1日 (土)

LOVEBITES『ELECTRIC PENTAGRAM』(2020)

2020年1月下旬にリリースされた、LOVEBITESの3rdフルアルバム。

過去2作のアルバムはリリースの数ヶ月前にEPを発表し、その流れからアルバムという形を取っていました。ですが、今回は2ndアルバム『CLOCKWORK IMMORTALITY』(2018年)のあとにはライブアルバムおよび映像作品『DAUGHTERS OF THE DAWN - LIVE IN TOKYO 2019』(2019年)を発表したのみ。いや、それでもアルバム間隔が1年2ヶ月と非常に短いんですけどね。というか、それ以前の制作ペースが異常なだけだったのか(苦笑)。

そんなわけで、1年ちょっと間が空いたように見えますが、実はこの新作の制作は前作『CLOCKWORK IMMORTALITY』完成後には始まっており、ドラムのレコーディングが2ndアルバム発売後、海外ツアーに向かう前には済ませていたとのこと(某メンバー談。近日発売の音楽誌でのインタビューより)。おいおい、何やってんだよ(苦笑)。

前作は1stアルバム以上に幅の広がった音楽性に賛否両論の声が上がったようですが、結果としてライブの見せ方も広がったことからバンドとして一段アップしたように映りました。しかも、その5ヶ月前には4曲入りEP『BATTLE AGAINST DAMNATION』(2018年)も発表していましたし(本作の4曲は2ndアルバム未収録)。ここまで制作が続くと、正直“枯れて”しまわないかと心配になるわけです。

ところが、今回のニューアルバム。全12曲の完全新曲で構成されているわけです。前作(10曲)よりも曲数が増えている。しかも、トータルランニングも前作の53分半から一気に70分半に大拡張!(笑) 1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』(2017年)も12曲入りですが、トータルランニングは61分止まりでしたから、今回は1曲1曲がいかに長いかが伺えます。

実際、4分台以下は皆無で、5分台が7曲、残り5曲が6分台。そりゃあメタルは“長い”です。特に歌よりインスト(ギターソロ)パートが数分ある曲も少なくないので、当たり前っちゃあ当たり前かもしれませんが、ここまで振り切ったのは正直勇気がいったんじゃないかと思います。だって、切ろうと思えば2曲くらい切って、60分前後に収めることだってできるわけですから。でも、それをしない。それだけ聴かせたい曲があったから。

その“聴かせたい曲”たちの完成度ですが……驚いたことに、前作を軽く超えるクオリティなのです。前半はパワーと速さで押す楽曲が続き、その中にもメロディやアレンジで変化を付けている。クサメロナンバーの合間に「Holy War」や「Raise Some Hell」のような変化球もしっかり用意されており、決して聴き疲れたり飽きること皆無。しかも、メロディが非常に素晴らしいと思うのです。

さらに、それらを歌うasami(Vo)の歌唱力・表現力の進化。これにも驚かされます。前作でもかなりの伸びが感じられましたが、本作での歌唱スタイルはそれ以上のものが伝わります。ぶっちゃけ、この新作を聴き終えたあとに1作目のEP『THE LOVEBITES EP』(2017年)を聴き返すと完全に別人ですからね。

で、アルバム後半はさらなる変化球がたくさん用意されており、まったく聴き飽きることがない。「A Frozen Serenade」や「Dancing With The Devil」といったミドルヘヴィナンバー、シャッフルビートを用いた「The Unbroken」、そして超絶スラッシュナンバー「Set The World On Fire」にラストを飾るドラマチックな「Swan Song」。今回は前作における「Epilogue」のようなスローバラードこそありませんが、逆にここまで潔い作風だと「これはこれであり!」と思わされてしまいます。

いやあ、舐めてましたわ。そろそろマンネリ化してもおかしくないよね、1曲くらいそういう曲が入っていても仕方ないよねと保険をかけていた自分をぶん殴りたい。それくらい首尾一貫メタルの塊。おそらく海外でのリリース情報も追ってアナウンスされると思いますが、この強力な新作が世界でどう評価されるのか。早くも日本では前作以上の売り上げを記録しているようですし(祝・オリコンデイリーチャートTOP10入り!)、彼女たちの成功が海外のみならず日本の状況も変えてくれることを信じています。

 


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2019年4月 1日 (月)

『DOWNLOAD JAPAN 2019』@幕張メッセ(2019年3月21日)

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初開催の『DOWNLOAD FESTIVAL』の日本版、いざ蓋を開けてみたら大盛況でしたね。当初はチケットが売れてないなんて話もありましたし、オジー・オズボーンのキャンセルで開催危ういんじゃ?なんて悪い噂も飛び交うほど。けど、これだけ入ったんだったら、来年も大丈夫なんじゃないか?って気がしてきました(もっとも、それだけ魅力的なアクトが揃えばの話ですが)。

今回は雑誌のレポで入ったので、そちらの発売前に詳細なレポを書いてしまうのはルール違反。ということで、ここでは記録として簡単なメモ程度で収めておきたいと思います。

 

LIKE A STORM

ディジュリドゥメタル! ステージ中央にフロントマン、その左右にV字にクロスしたディジュリドゥ2本×2セット。ダウンチューニングのギターだけじゃ足りない“下”を補う、イマドキの低音は心地よいったらありゃしない……けど、序盤はよく聞こえなかったけど(苦笑)。まだアルバム2枚、曲調が似たり寄ったりなのが玉に瑕か。でも良い曲多いよね。

00. Intro
01. Pure Evil
02. The Bitterness
03. Solitary
04. Complicated (Stiches & Scars)
05. The Devil Inside
06. Love The Way You Hate Me


AMARANTHE

ライブ初見。ボーカル3人は多い……けど、ちゃんと役割が振り分けられているし、1人がフィーチャーされている間はほかの2人が休憩できるというフレキシブルさはなかなか。女性シンガーが良い声してたのと、本当に曲が良い。そりゃ売れるわけだ。納得のステージでした。

00. Helix Intro
01. Maximize
02. Digital World
03. Hunger
04. Amaranthine
05. GG6
06. Helix
07. Drop Dead Synical
08. Call Out My Name
09. The Nexus


MAN WITH A MISSION

唯一の日本代表(と、言ってもいいよね?)、かつ非メタルバンド。頭の固いメタルファンから拒絶されるんじゃ……と思っていたけど、さすが百戦錬磨のライブバンド。いざライブが始まれば、自分たちのペースで、自分たちの空間をしっかり作り上げる。最後の「FLY AGAIN」での手ふり、みんな完璧だったもんね。ホッとしました。

01. database
02. Broken People
03. Get Off of My Way
04. Dead End in Tokyo
05. Raise your flag
06. Left Alive
07. Take Me Under
08. FLY AGAIN


HALESTORM

リジーが男前すぎて……完全に21世紀のジョーン・ジェットでした。「Love Bites (So Do I)」では同名バンドLOVEBITESのフロントを担うasami嬢がゲスト参加。リジーに負けないパワフルさで場を盛り上げました。あと、彼らはメタルというよりは埃っぽいアメリカンロックなんだなと、ライブで聴いて再認識。次はフルセットで観たい!

01. Black Vultures
02. Mz. Hyde
03. Love Bites (So Do I) [with asami from LOVEBITES]
04. Tokyo
05. Amen
06. Do Not Disturb
07. Drum Solo
08. Freak Like Me
09. Uncomfortable
10. I Miss The Misery


ARCH ENEMY

ごめんなさい、朝からずっと立ちっぱなしだったので、ここで休憩。外で食事をとりながら音だけ聴いてました。5月にBLACK EARTH来日があるからか、初期曲はゼロ。日本人、みんなARCH ENEMY好きなのね。ラストの「Nemesis」だけじっくり観たけど、やっぱりカッコいいわ。

00. Set Flame To The Night
01. The World Is Yours
02. Ravenous
03. War Eternal
04. Blood On Your Hands
05. You Will Know My Name
06. Dead Eyes See No Future
07. The Eagle Flies Alone
08. As The Pages Burn
09. Dead Bury Their Dead
10. No Gods, No Masters
11. Nemesis
12. Enter The Machine (outro)


ANTHRAX

何気にベストアクトでは? 客の盛り上がり然り、ステージ上の熱量然り。PANTERA始まり&終わりはズルい。あと、久しぶりにライブで聴いた「Be All, End All」が最高すぎました。何度観ても良いバンドは良い。それで十分。

01. Cowboys From Hell (intro) 〜 Caught In A Mosh
02. Got The Time
03. Madhouse
04. Fight 'Em 'Til You Can't
05. I Am The Law
06. Be All, End All
07. Evil Twin
08. Antisocial
09. Indians 〜 Cowboys From Hell (outro)


GHOST

期待のGHOST。ステージセットや演出含め、完全に独自路線。メロウなハードロック感はどこかアリス・クーパー的。けど、ANTHRAXの後というのは分が悪すぎ。せめてSUM 41の後なら……ほかのお客ももっと引き込めたのでは。いや、僕は存分に満足しましたけど、もっと熱狂的な盛り上がりが観たかったな。

01. Ashes
02. Rats
03. Absolution
04. Ritual
05. From The Pinnacle To The Pit
06. Faith
07. Cirice
08. Miasma
09. Year Zero
10. Mummy Dust
11. Dance Macabre
12. Square Hammer


SUM 41

完全な休憩タイム。最後の2曲だけ観ました。代表曲が多いと、ジャンルは少し外れても盛り上がることは盛りがるのね。彼ら目当てのファンも少なくなかったようですし。

01. The Hell Song
02. Over My Head (Better Off Dead)
03. Motivation
04. We're All To Blame
05. Walking Disaster
06. Underclass Hero
07. No Reason
09. We Will Rock You
10. In Too Deep
11. Fat Lip
12. Still Waiting


SLAYER

ちょっと複雑な気持ちに。最高のステージだったんだけど、ラストのトム・アラヤによる日本語MCで感傷的な気分に。「どうせもう一回来るでしょ?」と高を括ってたけど、あれで一気に「本当に最後だ」と嫌でも実感させられた。帝王らしい潔い終焉でした。

00. Delusions Of Saviour
01. Repentless
02. Blood Red
03. Disciple
04. Mandatory Suicide
05. Hate Worldwide
06. War Ensemble
07. Jihad
08. When The Stillness Comes
09. Postmortem
10. Black Magic
11. Payback
12. Seasons In The Abyss
13. Born Of Fire
14. Dead Skin Mask
15. Hell Awaits
16. South Of Heaven
17. Raining Blood
18. Chemical Warfare
19. Angel Of Death


JUDAS PRIEST

4ヶ月ぶりのプリースト。ちょっと前に「Killing Machine」をやったって話があったから、日本でも……と思っていたら、気合い入れて半分近くセットリスト入れ替わってる! しかも選曲がマニアック! これはこれでアリ! あと、東京公演では聴けなかった「he Hellion 〜 Electric Eye」を堪能できたのはうれしかった。やっぱこれでしょ?

01. Firepower
02. Delivering The Goods
03. Sinner
04. The Ripper
05. Evil Never Die
06. Bloodstone
07. Saints In Hell
08. No Surrender
09. Turbo Lover
10. Devil's Child
11. Killing Machine
12. Some Heads Are Gonna Roll
13. Guardians 〜 Rising From Ruins
14. Rapid Fire
15. Hell Bent For Leather
16. Painkiller
--ENCORE--
17. The Hellion 〜 Electric Eye
18. Breaking The Law
19. Living After Midnight

2018年12月26日 (水)

2018年総括(番外編):HR/HM、ラウドロック編

隔月の奇数月に「リアルサウンド」さんにて、HR/HMやラウドロックの新譜キュレーション記事を書いているのですが、2018年のまとめ記事となる年間ベスト10紹介エントリー「西廣智一が選ぶ、2018年ラウドロック年間ベスト10 ネガティブな話題の中にも豊作が揃った1年」が12月25日に公開されました。

基本的には順位を付けるのは苦手なのですが、ここでま毎回思い切って1位から10位まで順番をつけて10枚紹介しています。今年に関しては上位3作品に関しては不動なのですが、4位以降は日によって変動があると思うので、セレクトの際に泣く泣く10枚から落とした準候補10枚を加えた20枚を紹介する意味で、SpotifyとApple Musicに記事と同名のプレイリストを作成しました。

改めて、20枚を紹介しておきますね(基本的には順位は付けていませんが、先のリアルサウンドさんで1〜10位と順位付けしているため、便宜上20までナンバリングしておきます)。


01. DEAFHEAVEN『ORDINARY CORRUPT HUMAN LOVE』(レビュー
02. VOIVOD『THE WAKE』(レビュー
03. ALICE IN CHAINS『RAINIER FOG』(レビュー
04. Crystal Lake『HELIX』
05. AZUSA『HEAVY YOKE』(レビュー
06. IHSAHN『ÁMR』(レビュー
07. JUDAS PRIEST『FIREPOWER』(レビュー
08. SIGH『Heir to Despair』
09. LOVEBITES『CLOCKWORK IMMORTALITY』(レビュー
10. ARCHITECTS『HOLY HELL』(レビュー
11. CORROSION OF CONFORMITY『NO CROSS NO CROWN』(レビュー
12. FEVER 333『MADE AN AMERICA』(レビュー
13. GHOST『PREQUELLE』(レビュー
14. THE STRUTS『YOUNG & DANGEROUS』(レビュー
15. MANTAR『THE MODERN ART OF SETTING ABLAZE』
16. NINE INCH NAILS『BAD WITCH』(レビュー
17. NOTHING『DANCE ON THE BLACKTOP』(レビュー
18. SHINEDOWN『ATTENTION ATTENTION』(レビュー
19. SLEEP『THE SCIENCES』
20. CHTHONIC『BATTLEFIELDS OF ASURA』


最初の10曲が「リアルサウンド」さんで紹介した10枚から。一応順位どおりに楽曲を並べています。で、後半の10曲が選から漏れた10枚から。こちらは基本的には順不同ですが、まあ大体こんな並びかなと。基本的には当サイトで紹介した作品、あるいはキュレーション連載で紹介した作品ばかりですが、個人的にはこういう1年だったのかなとこれを聴いて振り返っているところです。

せっかくなので、この20枚から漏れた「今年よく聴いたHR/HM、ラウドロック系アルバム」も紹介しておきます。こちらはアルファベット順に並べています。


・BEHIMOTH『I LOVED YOU AT YOUR DARKNESS』
・BURN THE PRIEST『LEGION: XX』(レビュー
・COHEED AND CAMBRIA『THE UNHEAVENLY CREATURES』
・Crossfaith『EX_MACHINA』
・DIMMU BORGIR『EONIAN』(レビュー
・DIR EN GREY『The Insulated World』
・Graupel『Bereavement』
・GRETA VAN FLEET『ANTHEM OF THE PEACEFUL ARMY』(レビュー
・HALESTORM『VICIOUS』(レビュー
・HER NAME IN BLOOD『POWER』
・JONATHAN DAVIS『BLACK LABYRINTH』(レビュー
・LOUDNESS『RISE TO GLORY -8118-』(レビュー
・MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』(レビュー
・OBSCURA『DILUVIUM』
・A PERFECT CIRCLE『EAT THE ELEPHANT』
・SAXON『THUNDERBOLT』(レビュー
・SHINNING『X - VARG UTAN FLOCK』
・SKINDRED『BIG TINGS』(レビュー
・SURVIVE『Immortal Warriors』
・THERAPY?『CLEAVE』(レビュー
・U.D.O.『STEELFACTORY』(レビュー
・UNITED『Absurdity』
・VENOM『STORM THE GATES』(レビュー
・陰陽座『覇道明王』

2018年12月18日 (火)

LOVEBITES『CLOCKWORK IMMORTALITY』(2018)

LOVEBITES待望の2ndアルバム。1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』(2017年)から1年2ヶ月ぶりとなりますが、間にミニアルバム『BATTLE AGAINST THE DAMNATION』(2018年)を挟んでいるので、実質的には半年ぶりの新作ということになるのでしょうか。

8月には日本人女性アーティストとしては初となる、ドイツ最大級のメタルフェス『WACKEN OPEN AIR』に出演。続いてイギリスの『BLOODSTOCK OPEN AIR』にも参加し、昨年秋のショーケースライブも功を奏して英・ブッキングエージェントの最大手のひとつ「X-Ray Touring」と提携。11月にはオランダ、ドイツ、フランス、イギリスを回るヨーロッパツアーも実現し、このニューアルバム『CLOCKWORK IMMORTALITY』も世界最大のメタルレーベルのひとつであるNuclear Blast Recordsの傘下Arising Empireを通じてヨーロッパ各国やオーストラリアなどでリリースされています。

さて、この1年で環境が激変したLOVEBITES。どんなアーティストにとっても2枚目のアルバムは鬼門と言われますが、彼女たちの場合はといいますと……正直に書きますと、最初に1巡したときは『AWAKENING FROM ABYSS』や『BATTLE AGAINST THE DAMNATION』ほどの衝撃や驚きはありませんでした。それは、このバンドに対する期待値が自分が思っている以上のものだったということの表れでもあるのですが。

では、今作の出来は悪いのかといいますと、まったくそんなことはない。インパクトという点においては過去作のほうが勝るものの、1曲1曲の作り込みや完成度は正直この新作のほうが上だと思います。アルバムのオープニングを飾る「Addicted」やリードトラックとしてMVも公開中の「Rising」などは、我々がイメージする“LOVEBITES像”がよりブラッシュアップされた形で提示されています。

かと思えば、ダンサブルでキャッチーな「Empty Daydream」や疾走感に満ちあふれた「Mastermind 01」のような曲もあるし、緊張感ほとばしるスラッシーな「M.D.O.」、asami(Vo)の伸びやかな歌声が楽しめる「Journey To The Otherside」、ドラマチックなアレンジのパワーメタル「The Final Collision」、イントロのツインリードギターにヤラレる「We The United」もある。

そうなんです。本作は1曲1曲のバラエティ豊かさが過去イチで、非常に柔軟性の高い内容に仕上がっているのです。作曲能力は確実にレベルアップしているし、表現力やアンサンブルも文句なし。先に述べたようにasamiの歌唱力・表現力も確実な成長を見せていると同時に、独自の個性を確実にモノにしている。つまり、本作は“世界”で鳴らされることを意識した、インパクトよりも中身の濃さで勝負する1枚なのではないでしょうか。だからなのか、何度も聴き込むと1回目には見えてこなかった魅力的な世界が拓けてくる。そんなスルメ的アルバムだと思います。

そして最後に、アルバムラストを飾る泣きのバラード「Epilogue」。この曲で締めくくられるというのも、また堪らないものがあります。この曲はasamiが初めて作曲に挑戦した1曲で、古き良き時代のブリティッシュハードロック風を彷彿とさせるものがあります。逆に、2枚目のアルバムで早くもこんなに大人びたテイストを提供するなんて、どこまで成長著しいんだと驚くばかり。この曲でのmiyako(G, Key)のアコギとasamiのボーカルは、圧巻の一言。ライブで聴いたらどうなっちゃうんだろう……と、今から来年のツアーが楽しみでなりません。

ファンの間では賛否両論あるようですが、本作は間違いなく“世界のLOVEBITES”へと導く鍵になるはずだし、2018年のHR/HMシーンを代表する1枚だと思っています。



▼LOVEBITES『CLOCKWORK IMMORTALITY』
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