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カテゴリー「LOVEBITES」の11件の記事

2021年3月10日 (水)

LOVEBITES『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』(2021)

2021年3月10日にリリースされたLOVEBITESの最新EP。

昨年1月発売の3rdアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』、および同作からの楽曲を軸にした同年2月発売のEP『GOLDEN DESTINATION』に続く1年ぶりの新作。新たに制作された4曲を中心に、初回限定盤AにはMVを収めたDVD、初回限定盤Bには押井守総監督の新作アニメ『ぶらどらぶ』のオープニング主題歌として制作された新曲「Winds Of Transylvania」のオリジナルバージョンと同曲インストバージョンを収めたシングル『WINDS OF TRANSYLVANIA』が同梱されています。

このテキストではEP収録の4曲、および初回限定盤Bで聴くことができる「Winds Of Transylvania」の計5曲について触れていきます。

攻撃的な長尺曲中心だった前作『ELECTRIC PENTAGRAM』と比較すると、今回のEPも6分超えの楽曲が2曲と、その延長線上にある作風かな。ただ、テイスト的にはオープニング曲「Glory To The World」が示すようにポジティブさに満ちた印象も受けます。このへんは、コロナ禍の停滞感、閉鎖感を打ち破るかのように、希望を散りばめた作品を意識したのかな。

最初に本作を通して聴いたときから「Glory To The World」が今作のキモであると確信できましたし、間違いなくこの後のLOVEBITESを象徴する1曲になることでしょう。これはキラーチューンですわ。

かと思うと、LOVEBITESらしいストロングスタイルの王道チューン「No Time To Hesitate」があったり、スラッシーなパワーナンバー「Paranoia」、メロディアス&ドラマチックなパワーメタル「Dystopia Symphony」があったりと、4者4様のテイストで色分けもしっかり施されている。演奏陣の技術、表現力も文句なしですし、asami(Vo)もすでにこのバンドになくてはならない個性として確立されている。前作『ELECTRIC PENTAGRAM』で得た自信がどれほど大きなものだったかが窺える、問答無用の1枚です。

「Winds Of Transylvania」もアニメの主題歌だからといって、無理にそちら側に寄せたテイストではなく、従来のLOVEBITES節をそのまま採用してもらった印象。『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』というEPのオマケ曲というよりは、2つの独立したEP/シングルが同タイミングに誕生したと捉えるのか正解かな。メロディやアレンジの構成力含め、さすがに一言です。

このEPに収められた4曲は、今後誕生するであろう4thアルバムには未収録とのこと。『ELECTRIC PENTAGRAM』での経験を昇華させた新曲と受け取るもよし、次作への習作として受け取るもよし。近い将来に今作や『ELECTRIC PENTAGRAM』を超える力作が届くのが今から楽しみになる、程よいボリュームの“煽り”作です。

 


▼LOVEBITES『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』
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2020年7月 3日 (金)

2020年上半期総括(ベストアルバム10)

恒例となった上半期ベスト。例年7月1日に公開してきたのですが、今年はコロナのあれこれや急に動き出した日常に追いつくのに必死で、すっかり忘れていました……あはは(苦笑)。なので、今回は2020年7月3日現在の10枚を紹介したいと思います。また、これまでは洋楽5枚、邦楽5枚というバランスでセレクトしていましたが、今回からその枠すら取っ払い、デジタルフォーマットならではのミニアルバムやEPを含む国内外の10作品をピックアップしています。

 

BOSTON MANOR『GLUE』(amazon)(レビュー

 

CODE ORANGE『UNDERNEATH』(amazon)(レビュー

 

Crossfaith『SPECIES EP』(amazon

 

DANCE GAVIN DANCE『AFTERBURNER』(amazon)(レビュー

 

LAMB OF GOD『LAMB OF GOD』(amazon)(レビュー

 

LITURGY『H.A.Q.Q.』(amazon)(レビュー

 

LOVEBITES『ELECTRIC PENTAGRAM』(amazon)(レビュー

 

ORANSSI PAZUZU『Mestarin kynsi』(amazon)(レビュー

 

OZZY OSBOURNE『ORDINARY MAN』(amazon)(レビュー

 

VADER『SOLITUDE IN MADNESS』(amazon)(レビュー

 

……もうね、アルバム単位だとメタルやエクストリーム系しか聴いてないんです(苦笑)。それ以外はストリーミングサービスで曲単位でプレイリスト再生する程度。このコロナでのおうち時間で、音楽との向き合い方自体が随分変わった気がします。メタル系のみアルバム単位で聴くのは、間違いなくこのブログを続けているから。それがなかったら、そっち系も曲単位でプレイリストで済ませているはず。

こうなると、年末の年間ベストもアルバムではなくトラック単位でやったほうがいいのかな、と思ったり思わなかったり。少なくとも、国内/国外という枠はもうなくなると思います。

2020年2月21日 (金)

LOVEBITES『GOLDEN DESTINATION』(2020)

2020年2月下旬にリリースされたLOVEBITESの最新EP。

今年1月末に3rdアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』をリリースしたばかりのLOVEBITES。アルバムから1ヶ月と間隔を空けずに連続ドロップされる本作は、『ELECTRIC PENTAGRAM』収録曲「Golden Destination」をリードトラックに、アルバム未収録曲3曲を加えた全4曲、トータル約23分におよぶ聴き応えのある1枚に仕上がっています。

「Golden Destination」は6分超えのアップチューンですが、その長さを感じさせない流麗なメロディを持つ完成度の高い1曲。改めて『ELECTRIC PENTAGRAM』というアルバムに収録された楽曲群はどれをリードトラックとしてリカットしても通用する、強力な1枚だなと気づかされます。

さて、ここで特筆すべきはアルバム未収録の3曲についてですよね。完全未発表の新曲は2曲、残り1曲はアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』収録曲の別バージョンとなっています。

M-2「Spellbound」はシンセのリフが耳に残る、アルバムにそのまま収められていても不思議ではない世界観の美メロナンバー。メロディのキャッチーさ以上にアレンジ面での凝った作りが印象的で、途中で登場するギターソロのフレーズ含めとにかく“わかりやすい”1曲だなと。

M-3「Puppet On Strings」はミドルテンポ寄りながらもノリの良いナンバー。バスドラに合わせたストリングス隊の“刻み”が気持ちよく、そこにわかりやすいメロディが乗ることで独特のキャッチーさを生み出している、まさに『ELECTRIC PENTAGRAM』で体現したスタイルの流れにある良曲です。若干派手さに欠けるかなと思うものの、それはあくまで『ELECTRIC PENTAGRAM』という作品の中においてのこと。仮にアルバムに収録されていたとしても、箸休め的な役割を果たしてくれていたはずです。

M-4はアルバム『ELECTRIC PENTAGRAM』の幕開けを飾った「Thunder Vengeance」のオーケストラ・バージョン。ストリングスによるドラマチックなオープニング&エンディングを付け加えた本バージョンは、「実はこっちのほうがアルバムの1曲目っぽくない?」と思えてしまうような仕上がり。どこかSLAYER「Raining Blood」を思わせる雰囲気もあり、曲中に加わったストリングスにより壮大さは原曲以上にスケールアップ。ですが、結果としては現在アルバムに収録されているバージョンが正式採用されたわけですね。まあ、この曲だけストリングスを強調しても全体的に浮いてしまうかも……という懸念もあったのかしら。なんにせよ、こういうトライがあってこそ、あのアルバムが現在の形に落ち着いたという経緯を垣間見ることができた気がします。

未発表の2曲はどれもアルバムに負けず劣らずの完成度ですし、「Thunder Vengeance」の別バージョンも仕上がりとして興味深いし、LOVEBITESに少しでも興味を持っているリスナー、アルバムは持ってるけどEPまでは手を出さなくてもいいかなと迷っているファンにもぜひ聴いてもらいたい必携盤です。

 


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2020年2月 1日 (土)

LOVEBITES『ELECTRIC PENTAGRAM』(2020)

2020年1月下旬にリリースされた、LOVEBITESの3rdフルアルバム。

過去2作のアルバムはリリースの数ヶ月前にEPを発表し、その流れからアルバムという形を取っていました。ですが、今回は2ndアルバム『CLOCKWORK IMMORTALITY』(2018年)のあとにはライブアルバムおよび映像作品『DAUGHTERS OF THE DAWN - LIVE IN TOKYO 2019』(2019年)を発表したのみ。いや、それでもアルバム間隔が1年2ヶ月と非常に短いんですけどね。というか、それ以前の制作ペースが異常なだけだったのか(苦笑)。

そんなわけで、1年ちょっと間が空いたように見えますが、実はこの新作の制作は前作『CLOCKWORK IMMORTALITY』完成後には始まっており、ドラムのレコーディングが2ndアルバム発売後、海外ツアーに向かう前には済ませていたとのこと(某メンバー談。近日発売の音楽誌でのインタビューより)。おいおい、何やってんだよ(苦笑)。

前作は1stアルバム以上に幅の広がった音楽性に賛否両論の声が上がったようですが、結果としてライブの見せ方も広がったことからバンドとして一段アップしたように映りました。しかも、その5ヶ月前には4曲入りEP『BATTLE AGAINST DAMNATION』(2018年)も発表していましたし(本作の4曲は2ndアルバム未収録)。ここまで制作が続くと、正直“枯れて”しまわないかと心配になるわけです。

ところが、今回のニューアルバム。全12曲の完全新曲で構成されているわけです。前作(10曲)よりも曲数が増えている。しかも、トータルランニングも前作の53分半から一気に70分半に大拡張!(笑) 1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』(2017年)も12曲入りですが、トータルランニングは61分止まりでしたから、今回は1曲1曲がいかに長いかが伺えます。

実際、4分台以下は皆無で、5分台が7曲、残り5曲が6分台。そりゃあメタルは“長い”です。特に歌よりインスト(ギターソロ)パートが数分ある曲も少なくないので、当たり前っちゃあ当たり前かもしれませんが、ここまで振り切ったのは正直勇気がいったんじゃないかと思います。だって、切ろうと思えば2曲くらい切って、60分前後に収めることだってできるわけですから。でも、それをしない。それだけ聴かせたい曲があったから。

その“聴かせたい曲”たちの完成度ですが……驚いたことに、前作を軽く超えるクオリティなのです。前半はパワーと速さで押す楽曲が続き、その中にもメロディやアレンジで変化を付けている。クサメロナンバーの合間に「Holy War」や「Raise Some Hell」のような変化球もしっかり用意されており、決して聴き疲れたり飽きること皆無。しかも、メロディが非常に素晴らしいと思うのです。

さらに、それらを歌うasami(Vo)の歌唱力・表現力の進化。これにも驚かされます。前作でもかなりの伸びが感じられましたが、本作での歌唱スタイルはそれ以上のものが伝わります。ぶっちゃけ、この新作を聴き終えたあとに1作目のEP『THE LOVEBITES EP』(2017年)を聴き返すと完全に別人ですからね。

で、アルバム後半はさらなる変化球がたくさん用意されており、まったく聴き飽きることがない。「A Frozen Serenade」や「Dancing With The Devil」といったミドルヘヴィナンバー、シャッフルビートを用いた「The Unbroken」、そして超絶スラッシュナンバー「Set The World On Fire」にラストを飾るドラマチックな「Swan Song」。今回は前作における「Epilogue」のようなスローバラードこそありませんが、逆にここまで潔い作風だと「これはこれであり!」と思わされてしまいます。

いやあ、舐めてましたわ。そろそろマンネリ化してもおかしくないよね、1曲くらいそういう曲が入っていても仕方ないよねと保険をかけていた自分をぶん殴りたい。それくらい首尾一貫メタルの塊。おそらく海外でのリリース情報も追ってアナウンスされると思いますが、この強力な新作が世界でどう評価されるのか。早くも日本では前作以上の売り上げを記録しているようですし(祝・オリコンデイリーチャートTOP10入り!)、彼女たちの成功が海外のみならず日本の状況も変えてくれることを信じています。

 


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2019年4月 1日 (月)

『DOWNLOAD JAPAN 2019』@幕張メッセ(2019年3月21日)

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初開催の『DOWNLOAD FESTIVAL』の日本版、いざ蓋を開けてみたら大盛況でしたね。当初はチケットが売れてないなんて話もありましたし、オジー・オズボーンのキャンセルで開催危ういんじゃ?なんて悪い噂も飛び交うほど。けど、これだけ入ったんだったら、来年も大丈夫なんじゃないか?って気がしてきました(もっとも、それだけ魅力的なアクトが揃えばの話ですが)。

今回は雑誌のレポで入ったので、そちらの発売前に詳細なレポを書いてしまうのはルール違反。ということで、ここでは記録として簡単なメモ程度で収めておきたいと思います。

 

LIKE A STORM

ディジュリドゥメタル! ステージ中央にフロントマン、その左右にV字にクロスしたディジュリドゥ2本×2セット。ダウンチューニングのギターだけじゃ足りない“下”を補う、イマドキの低音は心地よいったらありゃしない……けど、序盤はよく聞こえなかったけど(苦笑)。まだアルバム2枚、曲調が似たり寄ったりなのが玉に瑕か。でも良い曲多いよね。

00. Intro
01. Pure Evil
02. The Bitterness
03. Solitary
04. Complicated (Stiches & Scars)
05. The Devil Inside
06. Love The Way You Hate Me


AMARANTHE

ライブ初見。ボーカル3人は多い……けど、ちゃんと役割が振り分けられているし、1人がフィーチャーされている間はほかの2人が休憩できるというフレキシブルさはなかなか。女性シンガーが良い声してたのと、本当に曲が良い。そりゃ売れるわけだ。納得のステージでした。

00. Helix Intro
01. Maximize
02. Digital World
03. Hunger
04. Amaranthine
05. GG6
06. Helix
07. Drop Dead Synical
08. Call Out My Name
09. The Nexus


MAN WITH A MISSION

唯一の日本代表(と、言ってもいいよね?)、かつ非メタルバンド。頭の固いメタルファンから拒絶されるんじゃ……と思っていたけど、さすが百戦錬磨のライブバンド。いざライブが始まれば、自分たちのペースで、自分たちの空間をしっかり作り上げる。最後の「FLY AGAIN」での手ふり、みんな完璧だったもんね。ホッとしました。

01. database
02. Broken People
03. Get Off of My Way
04. Dead End in Tokyo
05. Raise your flag
06. Left Alive
07. Take Me Under
08. FLY AGAIN


HALESTORM

リジーが男前すぎて……完全に21世紀のジョーン・ジェットでした。「Love Bites (So Do I)」では同名バンドLOVEBITESのフロントを担うasami嬢がゲスト参加。リジーに負けないパワフルさで場を盛り上げました。あと、彼らはメタルというよりは埃っぽいアメリカンロックなんだなと、ライブで聴いて再認識。次はフルセットで観たい!

01. Black Vultures
02. Mz. Hyde
03. Love Bites (So Do I) [with asami from LOVEBITES]
04. Tokyo
05. Amen
06. Do Not Disturb
07. Drum Solo
08. Freak Like Me
09. Uncomfortable
10. I Miss The Misery


ARCH ENEMY

ごめんなさい、朝からずっと立ちっぱなしだったので、ここで休憩。外で食事をとりながら音だけ聴いてました。5月にBLACK EARTH来日があるからか、初期曲はゼロ。日本人、みんなARCH ENEMY好きなのね。ラストの「Nemesis」だけじっくり観たけど、やっぱりカッコいいわ。

00. Set Flame To The Night
01. The World Is Yours
02. Ravenous
03. War Eternal
04. Blood On Your Hands
05. You Will Know My Name
06. Dead Eyes See No Future
07. The Eagle Flies Alone
08. As The Pages Burn
09. Dead Bury Their Dead
10. No Gods, No Masters
11. Nemesis
12. Enter The Machine (outro)


ANTHRAX

何気にベストアクトでは? 客の盛り上がり然り、ステージ上の熱量然り。PANTERA始まり&終わりはズルい。あと、久しぶりにライブで聴いた「Be All, End All」が最高すぎました。何度観ても良いバンドは良い。それで十分。

01. Cowboys From Hell (intro) 〜 Caught In A Mosh
02. Got The Time
03. Madhouse
04. Fight 'Em 'Til You Can't
05. I Am The Law
06. Be All, End All
07. Evil Twin
08. Antisocial
09. Indians 〜 Cowboys From Hell (outro)


GHOST

期待のGHOST。ステージセットや演出含め、完全に独自路線。メロウなハードロック感はどこかアリス・クーパー的。けど、ANTHRAXの後というのは分が悪すぎ。せめてSUM 41の後なら……ほかのお客ももっと引き込めたのでは。いや、僕は存分に満足しましたけど、もっと熱狂的な盛り上がりが観たかったな。

01. Ashes
02. Rats
03. Absolution
04. Ritual
05. From The Pinnacle To The Pit
06. Faith
07. Cirice
08. Miasma
09. Year Zero
10. Mummy Dust
11. Dance Macabre
12. Square Hammer


SUM 41

完全な休憩タイム。最後の2曲だけ観ました。代表曲が多いと、ジャンルは少し外れても盛り上がることは盛りがるのね。彼ら目当てのファンも少なくなかったようですし。

01. The Hell Song
02. Over My Head (Better Off Dead)
03. Motivation
04. We're All To Blame
05. Walking Disaster
06. Underclass Hero
07. No Reason
09. We Will Rock You
10. In Too Deep
11. Fat Lip
12. Still Waiting


SLAYER

ちょっと複雑な気持ちに。最高のステージだったんだけど、ラストのトム・アラヤによる日本語MCで感傷的な気分に。「どうせもう一回来るでしょ?」と高を括ってたけど、あれで一気に「本当に最後だ」と嫌でも実感させられた。帝王らしい潔い終焉でした。

00. Delusions Of Saviour
01. Repentless
02. Blood Red
03. Disciple
04. Mandatory Suicide
05. Hate Worldwide
06. War Ensemble
07. Jihad
08. When The Stillness Comes
09. Postmortem
10. Black Magic
11. Payback
12. Seasons In The Abyss
13. Born Of Fire
14. Dead Skin Mask
15. Hell Awaits
16. South Of Heaven
17. Raining Blood
18. Chemical Warfare
19. Angel Of Death


JUDAS PRIEST

4ヶ月ぶりのプリースト。ちょっと前に「Killing Machine」をやったって話があったから、日本でも……と思っていたら、気合い入れて半分近くセットリスト入れ替わってる! しかも選曲がマニアック! これはこれでアリ! あと、東京公演では聴けなかった「he Hellion 〜 Electric Eye」を堪能できたのはうれしかった。やっぱこれでしょ?

01. Firepower
02. Delivering The Goods
03. Sinner
04. The Ripper
05. Evil Never Die
06. Bloodstone
07. Saints In Hell
08. No Surrender
09. Turbo Lover
10. Devil's Child
11. Killing Machine
12. Some Heads Are Gonna Roll
13. Guardians 〜 Rising From Ruins
14. Rapid Fire
15. Hell Bent For Leather
16. Painkiller
--ENCORE--
17. The Hellion 〜 Electric Eye
18. Breaking The Law
19. Living After Midnight

2018年12月26日 (水)

2018年総括(番外編):HR/HM、ラウドロック編

隔月の奇数月に「リアルサウンド」さんにて、HR/HMやラウドロックの新譜キュレーション記事を書いているのですが、2018年のまとめ記事となる年間ベスト10紹介エントリー「西廣智一が選ぶ、2018年ラウドロック年間ベスト10 ネガティブな話題の中にも豊作が揃った1年」が12月25日に公開されました。

基本的には順位を付けるのは苦手なのですが、ここでま毎回思い切って1位から10位まで順番をつけて10枚紹介しています。今年に関しては上位3作品に関しては不動なのですが、4位以降は日によって変動があると思うので、セレクトの際に泣く泣く10枚から落とした準候補10枚を加えた20枚を紹介する意味で、SpotifyとApple Musicに記事と同名のプレイリストを作成しました。

改めて、20枚を紹介しておきますね(基本的には順位は付けていませんが、先のリアルサウンドさんで1〜10位と順位付けしているため、便宜上20までナンバリングしておきます)。


01. DEAFHEAVEN『ORDINARY CORRUPT HUMAN LOVE』(レビュー
02. VOIVOD『THE WAKE』(レビュー
03. ALICE IN CHAINS『RAINIER FOG』(レビュー
04. Crystal Lake『HELIX』
05. AZUSA『HEAVY YOKE』(レビュー
06. IHSAHN『ÁMR』(レビュー
07. JUDAS PRIEST『FIREPOWER』(レビュー
08. SIGH『Heir to Despair』
09. LOVEBITES『CLOCKWORK IMMORTALITY』(レビュー
10. ARCHITECTS『HOLY HELL』(レビュー
11. CORROSION OF CONFORMITY『NO CROSS NO CROWN』(レビュー
12. FEVER 333『MADE AN AMERICA』(レビュー
13. GHOST『PREQUELLE』(レビュー
14. THE STRUTS『YOUNG & DANGEROUS』(レビュー
15. MANTAR『THE MODERN ART OF SETTING ABLAZE』
16. NINE INCH NAILS『BAD WITCH』(レビュー
17. NOTHING『DANCE ON THE BLACKTOP』(レビュー
18. SHINEDOWN『ATTENTION ATTENTION』(レビュー
19. SLEEP『THE SCIENCES』
20. CHTHONIC『BATTLEFIELDS OF ASURA』


最初の10曲が「リアルサウンド」さんで紹介した10枚から。一応順位どおりに楽曲を並べています。で、後半の10曲が選から漏れた10枚から。こちらは基本的には順不同ですが、まあ大体こんな並びかなと。基本的には当サイトで紹介した作品、あるいはキュレーション連載で紹介した作品ばかりですが、個人的にはこういう1年だったのかなとこれを聴いて振り返っているところです。

せっかくなので、この20枚から漏れた「今年よく聴いたHR/HM、ラウドロック系アルバム」も紹介しておきます。こちらはアルファベット順に並べています。


・BEHIMOTH『I LOVED YOU AT YOUR DARKNESS』
・BURN THE PRIEST『LEGION: XX』(レビュー
・COHEED AND CAMBRIA『THE UNHEAVENLY CREATURES』
・Crossfaith『EX_MACHINA』
・DIMMU BORGIR『EONIAN』(レビュー
・DIR EN GREY『The Insulated World』
・Graupel『Bereavement』
・GRETA VAN FLEET『ANTHEM OF THE PEACEFUL ARMY』(レビュー
・HALESTORM『VICIOUS』(レビュー
・HER NAME IN BLOOD『POWER』
・JONATHAN DAVIS『BLACK LABYRINTH』(レビュー
・LOUDNESS『RISE TO GLORY -8118-』(レビュー
・MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』(レビュー
・OBSCURA『DILUVIUM』
・A PERFECT CIRCLE『EAT THE ELEPHANT』
・SAXON『THUNDERBOLT』(レビュー
・SHINNING『X - VARG UTAN FLOCK』
・SKINDRED『BIG TINGS』(レビュー
・SURVIVE『Immortal Warriors』
・THERAPY?『CLEAVE』(レビュー
・U.D.O.『STEELFACTORY』(レビュー
・UNITED『Absurdity』
・VENOM『STORM THE GATES』(レビュー
・陰陽座『覇道明王』

2018年12月18日 (火)

LOVEBITES『CLOCKWORK IMMORTALITY』(2018)

LOVEBITES待望の2ndアルバム。1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』(2017年)から1年2ヶ月ぶりとなりますが、間にミニアルバム『BATTLE AGAINST THE DAMNATION』(2018年)を挟んでいるので、実質的には半年ぶりの新作ということになるのでしょうか。

8月には日本人女性アーティストとしては初となる、ドイツ最大級のメタルフェス『WACKEN OPEN AIR』に出演。続いてイギリスの『BLOODSTOCK OPEN AIR』にも参加し、昨年秋のショーケースライブも功を奏して英・ブッキングエージェントの最大手のひとつ「X-Ray Touring」と提携。11月にはオランダ、ドイツ、フランス、イギリスを回るヨーロッパツアーも実現し、このニューアルバム『CLOCKWORK IMMORTALITY』も世界最大のメタルレーベルのひとつであるNuclear Blast Recordsの傘下Arising Empireを通じてヨーロッパ各国やオーストラリアなどでリリースされています。

さて、この1年で環境が激変したLOVEBITES。どんなアーティストにとっても2枚目のアルバムは鬼門と言われますが、彼女たちの場合はといいますと……正直に書きますと、最初に1巡したときは『AWAKENING FROM ABYSS』や『BATTLE AGAINST THE DAMNATION』ほどの衝撃や驚きはありませんでした。それは、このバンドに対する期待値が自分が思っている以上のものだったということの表れでもあるのですが。

では、今作の出来は悪いのかといいますと、まったくそんなことはない。インパクトという点においては過去作のほうが勝るものの、1曲1曲の作り込みや完成度は正直この新作のほうが上だと思います。アルバムのオープニングを飾る「Addicted」やリードトラックとしてMVも公開中の「Rising」などは、我々がイメージする“LOVEBITES像”がよりブラッシュアップされた形で提示されています。

かと思えば、ダンサブルでキャッチーな「Empty Daydream」や疾走感に満ちあふれた「Mastermind 01」のような曲もあるし、緊張感ほとばしるスラッシーな「M.D.O.」、asami(Vo)の伸びやかな歌声が楽しめる「Journey To The Otherside」、ドラマチックなアレンジのパワーメタル「The Final Collision」、イントロのツインリードギターにヤラレる「We The United」もある。

そうなんです。本作は1曲1曲のバラエティ豊かさが過去イチで、非常に柔軟性の高い内容に仕上がっているのです。作曲能力は確実にレベルアップしているし、表現力やアンサンブルも文句なし。先に述べたようにasamiの歌唱力・表現力も確実な成長を見せていると同時に、独自の個性を確実にモノにしている。つまり、本作は“世界”で鳴らされることを意識した、インパクトよりも中身の濃さで勝負する1枚なのではないでしょうか。だからなのか、何度も聴き込むと1回目には見えてこなかった魅力的な世界が拓けてくる。そんなスルメ的アルバムだと思います。

そして最後に、アルバムラストを飾る泣きのバラード「Epilogue」。この曲で締めくくられるというのも、また堪らないものがあります。この曲はasamiが初めて作曲に挑戦した1曲で、古き良き時代のブリティッシュハードロック風を彷彿とさせるものがあります。逆に、2枚目のアルバムで早くもこんなに大人びたテイストを提供するなんて、どこまで成長著しいんだと驚くばかり。この曲でのmiyako(G, Key)のアコギとasamiのボーカルは、圧巻の一言。ライブで聴いたらどうなっちゃうんだろう……と、今から来年のツアーが楽しみでなりません。

ファンの間では賛否両論あるようですが、本作は間違いなく“世界のLOVEBITES”へと導く鍵になるはずだし、2018年のHR/HMシーンを代表する1枚だと思っています。



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2018年7月 1日 (日)

LOVEBITES『BATTLE AGAINST DAMNATION』(2018)

2017年10月発売の1stアルバム『AWAKENING FROM ABYSS』に続く、LOVEBITESの最新EP。本作は日本盤発売からさほど変わらぬタイミングに海外でもリリースされており、8月に控えた『WACKEN OPEN AIR』に向けた景気づけの1枚となっています。

個人的にも1st EP『THE LOVEBITES EP』や『AWAKENING FROM ABYSS』は、昨年のメタルシーンを語る上で(特に後者は間違いなく)重要な作品だと思っています。実際、アルバム発表以降は国内ツアーや初のUK公演なども成功させ、本EP発売直後にはワンマンライブでは国内最大規模となるTSUTAYA O-EAST公演を大成功させています。僕もこのライブは拝見しましたが、過去2回のワンマンライブをよりスケールアップさせた内容で、バンドとして脂の乗った現状が余すところなく表現されていたと思います。

で、そのライブでもキーとなっていたのが、本EP収録の新曲4曲。ライブのオープニングを飾った「The Crusade」は今年2月のワンマンライブでも先行披露されていた1曲で、IRON MAIDENを彷彿とさせる“ツインリード風ギターリフでグイグイ引っ張る”タイプの王道メタルチューン。一回聴けば、問答無用で気にいるストロングスタイルの1曲は、すでに2月のライブの時点でも「今後ライブにおけるアンセムになるのでは?」と感じていたけど、その予感に間違いはありませんでした。

2曲目「Break The Wall」はスラッシュメタルをベースにした疾走チューンですが、ただ闇雲に突っ走るだけではなく、中盤にスロー&メロウになる展開も用意され、このバンドの懐の深さを感じさせるアレンジを楽しめます。ボーカルasamiの歌唱もただ激しいだけでなく、しっかりと色香を感じさせるもので、そこでも他の女性メタルシンガーとの違いをアピールしております。

で、本作のキモとなるのが、3曲目「Above The Black Sea」と4曲目「Under The Red Sky」。両曲ともクラシックをモチーフにしており、そのタイトルからも対になっていることが伺える力作なのです。シンフォニックメタルを彷彿とさせるアレンジ&サウンドの前者と、心ときめくハーモニーと思わず一緒にシンガロングしたくなるコーラスパートを持つ後者。どちらもEPで聴いたときから素晴らしいと思ってはいましたが、実は音源以上にライブでその威力を発揮する、本当に素晴らしい2曲であることを、声を大にして伝えたい……そう思い、国内アーティストながらも本ブログでピックアップしたわけです。

改めて、6月28日のライブはこのEPの新曲4曲を軸に、セットリストが組み立てられているなと、ライブと同じ曲順でプレイリストを作ってみて改めて実感。それくらいこの4曲は“LOVEBITESの今後”をしっかり提示しており、“これから”をより期待させてくれるのです。

これはまだまだ、来たる2ndアルバムへの序章に過ぎない……そう信じているし、あとになって「やっぱりそうだったね!」と思わせてくれるものすごいニューアルバムに期待したいところです。プレッシャーをかけるようでなんですが、今の彼女たちなら絶対にそれを成し遂げてくれる。そう信じています。



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2017年12月31日 (日)

2017年総括(2):邦楽アルバム編

洋楽アルバム編に続いて、邦楽アルバム編。こちらのエントリーでは2017年もっとも気に入った邦楽アルバム10枚(+次点10枚)を紹介します。順位は付けませんが、特に印象に残った作品には「●」を付けています。


■邦楽10枚(アルファベット→五十音順)

・Cornelius『Mellow Waves』(amazon)(レビューはこちら

・DYGL『Say Goodbye to Memory Den』(amazon

・Hi-STANDARD『The Gift』(amazon)(レビューはこちら

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2017年10月25日 (水)

LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』(2017)

今年5月に4曲入りEP『THE LOVEBITES EP』でメジャーデビューしたばかりの女性5人組ヘヴィメタルバンドLOVEBITESが、早くもハイクオリティのアルバムを届けてくれました。これがもう、傑作すぎて……発売前にサンプルをいただいてから、延々とリピートしているところです。

前作の時点ではサポートメンバーとして作曲、アレンジ、サウンド面でバンドを支えたmi-ya(G, Key)が、本作から正式加入。今作でもリードトラック「Shadowmaker」をはじめ、12曲中5曲の作曲、6曲のアレンジを手がけており、それにより早くも彼女らしい非凡さを発揮しております。

また、ミックスおよびマスタリングを前作から引き続き、フィンランドの敏腕エンジニアチーム(ミッコ・カルミラ&ミカ・ユッシラ)が担当。NIGHTWISHやCHILDREN OF BODOM、STRATOVARIUSなども手がける最強チームによるダイナミックなサウンドは、邦楽だとか洋楽だとかそういった壁を一切感じさせない、ハイクオリティなものに仕上がっています。そして、今作はアートワークもHELLOWEENの作品などを手がけるスペイン人イラストレーターが担当しています。

楽器隊のパワフル&テクニカルなプレイとしっかり作り込まれたアレンジ、力強さだけでなく憂いと色香も兼ね備えたボーカルが融合することで生み出された独創性は、すでに同世代のバンドには真似できない域にまで達しているのではないでしょうか。だからこそ、本作の海外リリースとイギリス公演が実現したこの状況を素直に喜びたい。なお、今作はイギリスおよびヨーロッパでのリリースに続いて、2018年には北米でのリリースも決定しているとのこと。

もはやガールズメタルバンドなんて限定的なカテゴライズは無用だし、純粋に「すげえ国産メタルバンドのすげえデビュー作」で十分。間違いなく、2017年のメタルシーンを代表する1枚だと思います。



▼LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』
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