2017/04/30

MACHINE HEAD『THE BURNING RED』(1999)

MACHINE HEADで最初に取り上げる作品がこの3rdアルバムでいいのか、正直悩むところですが、僕個人としてとても好きなアルバムなので……まぁ昨日のSEVENDUSTからの流れで、当時のシーンの雰囲気をここらへんから感じ取ってもらえたらということで。

1994年にアルバム『BURN MY EYES』でデビューを果たし、PANTERAらとともにその後のヘヴィメタル、ラウドロックシーンのスタンダードとなったMACHINE HEAD。グルーヴ感の強いミドルテンポのリズムに乗せてスラッシーなギターリフを刻むスタイルが、その後のシーンに与えた影響は計り知れないものがあります。そうやって時代の寵児となった彼らがそこから一転、ニューメタルやラップメタルなど流行にあえて乗ることで完成させたのが、1999年夏発売の本作『THE BURNING RED』です。

前2作を手がけたコリン・リチャードソンから、KORN、SEPULTURA、SLIPKNOTなどで知られるロス・ロビンソンにプロデューサーを替えて制作された本作は、同じミドルテンポでも若干跳ね気味のリズムとロブ・フリン(Vo, G)によるラップ調ボーカルが導入され、初期からのファンの反感を買うことに。特に「From This Day」あたりはそのカラーが顕著で、「なにもこれをMACHINE HEADがやらなくても……」という落胆の声を当時よく耳にしたものです。

しかし、どの曲も比較的コンパクトでキャッチー、アルバムとしてもスルスル聴けてしまうのです。KORNかよ!と突っ込みたくなる「Desire To Fire」、パーカッシブな要素がSEPULTURA『ROOTS』にも通ずる「Exhale The Vile」、THE POLICEの代表曲をサイケデリックなスローアレンジでカバーした「Message In The Bottle」、エンディングのダブ感が異色のバラード「The Burning Red」などもありますが、前のめりなアップチューン「The Blood, The Sweat, The Tears」、攻めの「I Defy」「Five」などもあり、実は完全にニューメタル側に寄ったわけではないことも伺える。その後の彼らのスタイルを考えれば、このタイミングにこういった新しいチャレンジをしたことはとても大きかったのではないかと思うわけです。

じゃあ、MACHINE HEADで真っ先に聴くべき作品かと問われると、決してそんなこともなく。素直に最新作『BLOODSTONE & DIAMONDS』(2014年)もしくはデビュー作『BURN MY EYES』から聴けばいいと思うわけですが、これはこれで好きだっていう人、絶対にいるはずなんですよね。

今でも「The Blood, The Sweat, The Tears」「From This Day」あたりはライブで披露される機会も多いですし、もしMACHINE HEADに興味があって3、4枚目に何を聴こうかと悩んだときに手を出してみてはどうでしょう。聴く人を多少選ぶかもしれませんが、これはこれで優れたヘヴィメタルアルバムだと思いますよ。



▼MACHINE HEAD『THE BURNING RED』
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投稿: 2017 04 30 12:00 午前 [1999年の作品, Machine Head] | 固定リンク

2015/01/13

祝ご成人(1994年4月〜1995年3月発売の洋楽アルバム20枚) ※改訂版

新成人の皆さん、おめでとうございます。というわけで今回は、新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1994年4月〜1995年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

あ、並びはすべてアルファベット順です。

Beastie Boys「Ill Communication」(Amazon

Blur「Parklife」(Amazon

Dinosaur Jr.「Without a Sound」(Amazon

Helmet「Betty」(Amazon

Jeff Buckley「Grace」(Amazon

Korn「Korn」(Amazon

Machine Head「Burn My Eyes」(Amazon

Madonna「Bedtime Stories」(Amazon

Manic Street Preachers「The Holy Bible」(Amazon

Nine Inch Nails「The Downward Spiral」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Oasis「Definitely Maybe」(Amazon

Pearl Jam「Vitalogy」(Amazon

Pink Floyd「The Division Bell」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Portishead「Dummy」(Amazon

The Prodigy「Music for the Jilted Generation」(Amazon

R.E.M.「Monster」(Amazon

Radiohead「The Bends」(Amazon

Slayer「Divine Intervention」(Amazon

Suede「Dog Man Star」(Amazon

Weezer「Weezer (The Blue Album)」(Amazon


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。それこそThe Beatlesの「Live at the BBC」、The Rolling Stones「Voodoo Lounge」、Nirvana「MTV Unplugged in New York」、The Stone Roses「Second Coming」といったものから、Marilyn Mansonのデビュー作「Portrait of an American Family」、Sloan「Twice Removed」、Sick of It All「Scratch the Surface」、The The「Hanky Panky」、Bonston「Walk On」、TLC「CrazySexyCool」、Van Halen「Balance」、Beck「Mellow Gold」あたりまで。カート・コバーンが亡くなって20年なんですね。そう考えると20年なんてあっという間ですよ、本当に。

※1/13 17:40加筆修正
Nine Inch Nails「The Downward Spiral」という個人的に絶対に欠かせないアルバムの存在を思い出させてくれたいっしーさんに感謝。というわけで、セレクトを一部改訂しております。

投稿: 2015 01 13 12:06 午前 [1994年の作品, 1995年の作品, Beastie Boys, Blur, Dinosaur Jr., Helmet, Jeff Buckley, Korn, Machine Head, Madonna, Manic Street Preachers, Nine Inch Nails, Oasis, Pearl Jam, Pink Floyd, Portishead, Prodigy, The, R.E.M., Radiohead, Slayer, Suede, Weezer, 「20年前」] | 固定リンク