カテゴリー「Mansun」の9件の記事

2022年3月19日 (土)

V.A.『SPAWN: THE ALBUM』(1997)

1997年7月29日にリリースされた、映画『スポーン』のサウンドトラックアルバム。日本盤は同年9月10日発売(日本盤はオリジナルアートワークを採用)。

本作は『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』(1993年)のように、当時旬のロック/メタルバンドと先鋭的なクラブミュージックアーティストを組み合わせた、コラボ曲のみで構成されたコンピレーションアルバムで、純粋なサウンドトラック盤とは異なる仕様となっています。また、『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』がメタル/グランジ系バンドとヒップホップアーティストとのコラボレーションが中心だったのに対し、この『SPAWN: THE ALBUM』ではメタル/グランジ/オルタナティヴロック/ニューメタル勢とエレクトロニカ/テクノ系アーティストとのコラボで構成されています。

楽曲の大半はジャンルの異なる2組との共作で制作されたものですが、中にはMETALLICA「For Whom The Bell Tolls」をDJスプーキーがリミックスしたテイクや、ORBITALの1990年のヒット曲「Satan」をカーク・ハメット(G/METALLICA)がギタリストとして参加した形での再録バージョンも含まれており、すべてが純粋な新曲とは言えません。ですが、いろんな変遷を経た2022年の耳で聴くとどれも非常に親しみやすいテイクばかりで、リリース当時よりも今のほうがフィットするような印象を受けます。

ロック系からの参加アーティストはFILTERMARILYN MANSON、カーク・ハメット、KORN、BUTTHOLE SURFERS、METALLICA、STABBING WESTWARD、MANSUNトム・モレロRAGE AGAINST THE MACHINE)、SILVERCHAIR、ヘンリー・ロリンズ、INCUBUSSLAYER、SOUL COUGHING。テクノ系からはTHE CRYSTAL METHOD、SNEAKER PIMPS、ORBITAL、THE DUST BROTHERS、モービー、DJスプーキー、ジョシュ・ウィンク、808 STATE、THE PRODIGY、ヴィトロ、ゴールディ、DJグレイボーイ、ATARI TEENAGE RIOT、ロニ・サイズとかなりバラエティに富んだ面々が揃っています。

FILTER×THE CRYSTAL METHOD「(Can't You) Trip Like I Do」やマンソン×SNEAKER PIMPS「Long Hard Road Out Of Hell」、KORN×THE DUST BROTHERS「Kick The P.A.」などはそれぞれのバンドのカラーが強く、このままオリジナルアルバムに入っていたとしても不識じゃない仕上がり。ドラムンベース調に味付けされたMETALLICA×DJスプーキー「For Whom The Bell Tolls (The Irony Of It All)」も当時は「……へっ?」と困惑したものの、今聴くと全然アリに思えるから不思議。当時全米1位を記録したノリノリのTHE PRODIGYは「One Man Army」でトム・モレロをギターに迎えたことで、非常にロック色濃厚なトラックを楽しむことができます。

かと思えば、当時はまだブレイク前だったINCUBUSは、早くも独特のテイストを持つ「Familiar」で個性を発揮しまくっているし、SLAYER×ATARI TEENAGE RIOTという最強&最狂の組み合わせによる「No Remorse (I Wanna Die)」では前のめりなアゲアゲドラムンベースを堪能できる。曲によって出来のまちまちはあるものの、全体を通して非常に気持ちよく“踊れる”ラウドロックアルバムではないかと思っています。

とはいえ、リリース当時は『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』ほどのインパクトは与えられず、かつメタル寄りリスナーからはあまり歓迎された記憶もなかったかな。チャート的にはBillboard 200(全米アルバムチャート)で最高7位まで上昇し、50万枚以上のヒットになっているので、ここ日本では“早すぎた”1枚だったのかもしれません。

現在のミクスチャーロック的スタンスを考えると、90年代に映画のサウンドトラックとして制作された『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』とこの『SPAWN: THE ALBUM』って、実は非常に重要な役割を果たした作品集だと思うんですよね。日本では評価は低いのかもしれないけど、このタイミングだからこそ改めて触れておきたい重要作だと断言しておきます。

 


▼V.A.『SPAWN: THE ALBUM』
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2022年2月27日 (日)

PAUL DRAPER『CULT LEADER TACTICS』(2022)

2022年1月28日にリリースされたポール・ドレイパーの2ndアルバム。

MANSUNのフロントマンによる、ソロデビューアルバム『SPOOKY ACTION』(2017年)に続く4年半ぶり新作。前作がバンド解散後から2017年までに書き溜めた楽曲で構成されていたのに対し、今作はそれ以降に書き下ろされた楽曲にて構成されており、また前作がTHE ANCHORESSことキャサリン・アン・デイヴィスとの共同プロデュース作(一部楽曲では共作も)に対し、今作は長年のコラボレーターであり前作のミックスを手がけたポール・“P-Dub”・ウォルトン(ビョークTHE CUREMASSIVE ATTACKなど)の共同プロデュース作となっています。

架空の自助マニュアル「カルトリーダー戦術(Cult Leader Tactics)」をテーマ(もちろんこれは彼ならではのジョークであり、そういった自助マニュアルに対するパロディ)に制作された本作は、ほぼ大半の楽器をポール自身がプレイ。前作が全英19位という成功を収めたことや久しぶりのツアーを経験したことで、楽曲自体はもちろんのこと、ボーカルワークも前作以上に“戻ってきた”感が強く伝わる仕上がりとなっています。ぶっちゃけ、本作のほうが前作以上にMANSUNと“地続き”に感じられる仕上がりではないでしょうか。特に、MANSUNのアイ名刺的作品である1stアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997年)でのストレンジなギターロック感、そして2ndアルバム『SIX』(1998年)で完成させたモダンなプログロック的手法が良い形で反映されており、MANSUN=ポール・ドレイパーという印象を持つリスナーには納得の仕上がりだと断言できます。

アルバム冒頭を飾るタイトルトラック「Cult Leader Tactics」の時点ですでに“MANSUNのポール”印はたっぷり感じ取ることができますが、特に短尺のイントロダクション「Cult Leader Tactics In E-Flat Minor」から「You've Got No Life Skills, Baby!」への流れおよび後者の作風は完全に往年の輝きを取り戻した作風/完成度を誇るもので、タイトルトラック同様に本作におけるハイライトのひとつと言えるものです。

「U Killed My Fish」での浮遊感の強いサウンドメイキング、「Everyone Becomes A Problem Eventually」で展開されるニューウェイヴ流れのテクノポップ風アレンジ、「Annie」での王道ブリットポップ感、「Talkin' Behind My Back」でのストレンジなギターロックサウンド、そしてかのスティーヴン・ウィルソンをフィーチャーした「Omega Man」でのモダンなテクノロック、総勢288人によるクワイアをフィーチャーした「Lyin' 'Bout Who U Sleep With」の壮大さなど、特筆すべきポイントが豊富なのも本作の特徴。『SPOOKY ACTION』がソロ活動における習作だとしたら、同作とその後のツアーで学んだ経験で焦点を絞ることができ、満を辞してこの2ndアルバムと向き合うことができたのでしょう。すべてにおいて文句なし、ブッチぎりの傑作です。

日本盤はポールの近影を採用した別アートワークが仕様され、ボーナストラックとして「Annie」「Cult Leader Tactics」「Lyin' 'Bout Who U Sleep With」の各アコースティックバージョンを追加収録。また、海外ではアルバム本編にアウトテイクやライブ音源、アコースティックバージョンなどを収めたCD3枚とアルバム本編の5.1サラウンドミックスDVDを同梱したブック仕様限定盤も用意されています。ストリーミングではアルバム本編しか聴くことができないので、より深く本作のことを知りたい方はフィジカルの各仕様をチェックしてみることをオススメします。

 


▼PAUL DRAPER『CULT LEADER TACTICS』
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2018年2月13日 (火)

MANSUN『LITTLE KIX』(2000)

2000年8月にリリースされたMANSUNの3rdアルバム。全英チャート1位を獲得したデビューアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997年)、全英6位の2ndアルバム『SIX』(1998年)と比べて、本作は最高12位と過去2作に及ばなかったものの、シングルは「I Can Only Disappoint U」が最高8位、「Electric Man」が最高23位、「Fool」が最高28位とそこそこの結果を残しています。

KING CRIMSON的で先行きがまったく読めない、破天荒な展開の楽曲群がずらりと並ぶ傑作『SIX』から一変、本作ではTHE POLICEやGENESISなどで知られる“80年代の顔”的プロデューサーのヒュー・パジャムを迎えて制作。そういった要素から想像できるポップな要素は確かに存在するものの、前作とは違ったテイストのプログレポップ/ロックアルバムに仕上がっています。

ポール・ドレイパー(Vo, G)がプロデュースに携わっていないという点も興味深い本作は、全体的に穏やかな空気の中、ジワリジワリと音が近づいてくるようなイメージ。1曲目「Butterfly (A New Beginning)」や3曲目「Comes As No Surprise」はまさにその好例で、どこか80年代以降のPINK FLOYDに通ずるものがあります(そういえば本作、デヴィッド・ギルモアのスタジオで制作されたんですよね。そこにも不思議なつながりを感じたりします)。

かと思えば、後期THE POLICEにも通ずる「I Can Only Disappoint U」があったり、いかにもシングル的なポップチューン「Electric Man」があったりしますが、特に聴き手をグイグイとアゲていくような楽曲は皆無。穏やかさと優しさ、そこと表裏一体の妖しさが一体となってゆっくり、ゆっくりと押し寄せてくる。気づいたら目の前にまで迫っているか、あるいはシンクロしている。そんな不思議なアルバムなんじゃないかと思います。

従来のファンからは過去2作との違いやラブソングが多いなどを理由にかなり否定的な声が多い本作ですが、そのラブソングも失恋ソングばかり。そういう点においては、やっぱりこのバンドらしく一本ネジが飛んでる印象も受けます。やっぱりMANSUNはどこまでいってもMANSUNなんだ、と。

リリースから18年経ちましたが、ポール・ドレイパーが初のソロ作『SPOOKY ACTION』(2017年)をリリースした今このアルバムを聴くと、どこか共通項が見え隠れする。実はそんな重要な1枚なんじゃないかという気がしますが、いかがでしょう?



▼MANSUN『LITTLE KIX』
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2017年9月 6日 (水)

PAUL DRAPER『SPOOKY ACTION』(2017)

MANSUNのフロントマン、ポール・ドレイパーの初ソロアルバム。MANSUNが2003年に解散してから10年くらいは表舞台で活動することはほとんどなかったものの、数年前から新曲を発表し、昨年2枚のEPを発表。アルバムもそろそろかなと思っていたところ、ようやくこの8月に海外でリリースされました(日本盤はボーナストラック4曲を追加し、9月6日発売)。

プロデュースを担当したのは、ポール本人とTHE ANCHORESSのステージネームで知られるキャサリン・アン・デイヴィス。キャサリンはソングライティングでもアルバムに参加しています。また、収録された楽曲はMANSUN解散後以降に書き溜められた楽曲が中心で、中にはMANSUN時代の未発表曲も含まれているようです。

オープニング曲「Don't Poke The Bear」を最初に聴いたとき、その声の変貌っぷりに驚かされたものです。まぁ、まずその前に、歌に入るまでに約3分要することにも驚かされましたが(笑)。ポールの声は想像していた以上に野太くなっており、「そりゃあずっと裏方やってたわけだし、仕方ないか……」とちょっとだけ落胆したのも事実。

が、曲が進むにつれて、“あのMANSUNの”ポール・ドレイパーが戻ってくる……つまり1曲目の歌声は曲に合わせた歌唱法だったと気付かされます。もちろん、解散から14年も経っているわけですから、多少声が変わっていてもおかしくないのですが、聴けば聴くほど「ああ、自分は今ポール・ドレイパーの新作を聴いているんだ」と納得でき、どんどん嬉しくなってくるんです。

と同時に、ポールの声がどこかデヴィッド・シルヴィアンに似ているなと。これはMANSUN時代からちょっと感じていいたことでもあるのですが、特に今作ではネチっこい節回しや影のあるメロディのせいかもあってその要素が強まっているように感じました。ああ、だから自分はMANSUNが好きだったのかな、とデビュー作を最初に聴いてから20年以上経ってそこに気づいたのでした。

サウンド的にはどこか懐かしいシンセの音色を含みつつも、“あのMANSUNの”ポール(しつこい)が鳴らしていることが頷ける煌びやかで艶やかなもの。バンドサウンドを軸にしていることから、MANSUNファンにもとっつきやすい内容だと思います。ただ、MANSUNとの大きな違いはドミニク・チャドの変態的なギタープレイがないこと。では、それによって本作が劣っているのかといえばそんなことはなく、最初から最後まで心置きなく楽しめる1枚だと思っています。

ニューウェイブ以降の流れにある現代的なプログレを好むリスナー、例えばPORCUPINE TREEスティーヴン・ウィルソンあたりが好きな人なら絶対に気に入るアルバムだと思うんです。だって、本作のリリース元「KSCOPE」自体がスティーヴン・ウィルソンも昨年まで在籍した、“ポスト・プログレッシヴ・サウンド”を謳っているレーベルですし。日本盤にはそのスティーヴン・ウィルソンが参加した「No Ideas feat. Steven Wilson」がボーナストラックとして収録されているので(初出は昨年発売のEP)、ぜひこの機会に日本盤をチェックしてみてはいかがでしょうか。



▼PAUL DRAPER『SPOOKY ACTION』
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2017年8月27日 (日)

MANSUN『SIX』(1998)

ポール・ドレイパーのソロアルバムが日本でもようやく9月6日にリリースされるということで(すでに聴きましたが、“あの”ポール・ドレイパーでした。後日改めて紹介します)、このへんで改めて彼が在籍したバンド、MANSUNを振り返ってみたいと思います。デビューアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997年)については過去に紹介しているので、今回はそれに続く傑作(にして問題作)『SIX』を取り上げてみたいと思います。

ブリットポップ末期の1997年2月に発表されたMANSUNの1stアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』は全英1位を獲得。80年代初頭に流行った“ニューロマンティック”の90年代版として“ROMO”なんてレッテルを貼られた彼らでしたが、それも納得というか頷いてしまうようなサウンドだったんですよね。うん、仕方ない。

ところが、彼らは2枚目のアルバムを発表するまでの1年半で急激に“化ける”のです。まず本作1曲目のアルバムタイトルトラック「Six」のイカれっぷりといったら……約8分におよぶこの大作の中には数曲分のアイデアが詰め込まれていて、曲調も起承転結を無視した無理やりな展開を繰り広げる(シングルやMVでは半分の4分にエディットされて魅力半減ですが)。プログレッシヴロック的なんだけど、そこまでの美意識を感じさせないいびつさが気持ち良いような悪いような。けど、間違いなくクセになる。

そこから2曲目「Negative」を筆頭に、ストレートだけどどこかフックが仕込まれた楽曲、本当にジェットコースターみたいに目まぐるしい展開を繰り返す楽曲、具体的に例えようがなくて不思議としかいいようがない楽曲が続くのです。で、気づいたらラストの「Being A Girl」で締めくくられる(この曲も8分もある相当変態チック)。70分もある超大作ですけど、不思議と長く感じない。ただ、情報量だけは通常の70分もあるアルバムの数倍、いや数十倍ですけどね。

全体的に言えるのは、“Very British”。アメリカじゃ絶対にウケないであろう、英国人ならではのヒネクレ加減が最高潮な1枚です。彼ら自身はもともとそういう傾向にあったわけで、それはこれまでに発表してきたシングルやアルバムからもうっすら感じられたのですが、ここで一気に爆発したという。きっと時代がそうさせたんでしょうね。いや、投げやりに言ってるわけじゃなくて、本当にそう思うんです。

ブリットポップ晩年と言われる1997年にはBLURが無題アルバム(『BLUR』)を発表してブリットポップを殺し、RADIOHEADがその後のシーンの指針となる『OK COMPUTER』をドロップし、OASISはラディズムを強めながらも大作志向へと移行した『BE HERE NOW』で格の違いを見せつけた。そうなったとき、若手は何をすればいいのかといったら己の個性を爆発させるしかない。それすらできないバンドはすぐ消え去っていったわけですから、このMANSUNの変貌は間違ってなかったと言えるんじゃないかな。

がしかし、ここでやりすぎてしまったが故に彼らはその後の作品で方向性を見失い、バンド自体が短命に終わってしまった。それだけが残念というか心残りです。

にしても、リリースから19年経った今聴いても本当に無茶苦茶なアルバムだと思いますよ(もちろん褒め言葉)。初期のMUSEが好きで、まだMANSUNを聴いたことがない人がいたら、ぜひ本作を手始めにチェックしてみてほしいな。で、そこからポールのソロ作にも触れてもらえたら嬉しいです。



▼MANSUN『SIX』
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2017年1月 9日 (月)

祝ご成人(1996年4月〜1997年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて実施したこの企画、今回で3回目を迎えます。今年も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1996年4月〜1997年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちらです)


ATARI TEENAGE RIOT『THE FUTURE OF WAR』(Amazon

BECK『ODELAY』(Amazon

BLUR『BLUR』(Amazon)(レビュー

DEF LEPPARD『SLANG』(Amazon)(レビュー

THE HELLACOPTERS『SUPERSHITTY TO THE MAX!』(Amazon)(レビュー

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2003年5月 8日 (木)

MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997)

先頃解散を発表した、イギリスのMANSUN。この3年くらい新譜が出てないんで、そろそろアルバムが出るんかな‥‥なんて思ってたら解散発表って。確か昨年の夏頃、レコーディングの合間にツアーとかやってましたよね? てっきり今年の夏はどこぞのフェスに出演してくれるとばかり思ってたのに‥‥非常に残念であります。そして既にレコーディングが完了している、夏リリース予定だった4枚目のアルバムの行方は? とにかくポール・ドレイパーという男のことですから、きっと何か企んでるに違いないでしょうね。

そんな彼等が'97年初頭に発表したファーストアルバムがこの「ATTACK OF THE GREY LANTERN」。俺はこのバンドを前年夏頃に、このアルバムにも収録されているシングル曲"Stripper Vicar"のPVで知ったわけなんですが‥‥とにかくね、自分が'80年代に愛したUKロックのエッセンスがいろいろ詰まった音を発するバンドだなぁってのが第一印象。特にボーカル、ポール・ドレイパーの声や歌い方がDURAN DURANのサイモン・ル・ボンに似てたりする辺りが非常に好みでして。んで、いろいろ調べてみるとこのバンド、「ROMO(ロモ)」とか呼ばれてたみたいで。ブリットポップ崩壊後、いろいろ新しい形でUKロックを持ち上げようとメディアが作り上げた造語だそうですが、まぁ早い話が'80年代初頭に流行ったニューロマンティックの'90年代版みたいなもんですかね。だからあながち間違ってなかったわけですよ、俺の印象も。

所謂ギターロックとはちょっと一線を画する音楽性を持ったバンドなだけに、意外と苦手意識を持ってる人が多いようですが、恐らく'80年代通過組‥‥中でも上に挙げたDURAN DURAN等のニューロマ関係通過組は問題なく受け入れられるサウンドだと思うんですよね。逆に、OASISだ、STONE ROSESだ、って騒いでる若いロックファンはこういうサウンドをどう受け取るんでしょうか‥‥って当時、自分の回りにMANSUN好きって人が殆どいなかったので(知らないから聴かせてみたら無反応、ってのが多かった)実際のところどうだったのか判りませんが。

今聴いても全然古くさくないし、逆にイケてると思うんですよね。シンセや打ち込みを多用し、甘ったるいメロディやムーディーな音像。そしてポップな歌メロ、クセの強いボーカル等々、とにかく個性的ですよね。ということは、逆にそういった要素が苦手だという人も多いんでしょうね。うん、何となく理解できますよ、その気持ち。けどね、その苦手意識を克服した時に訪れる快楽‥‥それが堪らないんですよ、このバンドの場合は。

明るくなり過ぎず、どちらかというと暗いイメージのあるメロディ。これ、如何にも日本人好みだと思うんだけど、どうでしょう? "Wide Open Space"や"She Makes My Nose Bleed"、それに続く"Naked Twister"のメロディ運びは絶対に日本人好みだと思いませんか? で、こういうメロディ運びを得意とするバンドって結構日本にいませんか? そう、所謂ビジュアル系に多いんですよね、こういった耽美なイメージ。そういえば、L'Arc-en-CielのメンバーがMANSUNを好きと発言したことがあったらしく、その後ラルクとMANSUNを比較する人も結構現れたとか。MANSUNからラルクへと流れていった人を俺は何人か知ってますよ。その逆もいたんではないでしょうか?

とにかく、シングルヒット曲が数多く収録されていて(5曲。"Egg Shaped Fred"、"Stripper Vicar"、"Wide Open Space"、"She Makes My Nose Bleed"、"Taxloss"の順にリリース)初期のベスト盤的役割も果たしているこのアルバム。残念なのは同じシングル曲でも初期の名曲"Take It Easy Chicken"が未収録なこと。これ、本当にカッコイイ名曲なんで、ボーナストラックとしてでも入れて欲しかったなぁ(ま、日本ではファーストが出る半年前にミニアルバム「JAPAN ONLY EP」がリリースされていて、そこには収録されてるんですよね)。

ムーディーな"The Chad Who Loved Me"~"Mansun's Only Love Song"という流れでスタートするこのアルバム、サウンドで直接的な激しさを表現するのではなく、あくまで歌やちょっとしたフレーズによって、もっと根底にある情念をアルバム全体で表現してるように感じられます。その後の彼等と比べれば非常におとなしい印象を受けますが、これはこれでひとつの完成型なのではないでしょうか。つうか新人のくせにこの「出来上がり感」って、正直どうなのよ!? ま、だから賛否が激しかったのかもしれないよね(あとはポールの数々の発言が反感を買ったりしたのも大きいよね)。

例えばMANIC STREET PREACHERSが持つ過剰なまでのメロディアスさを好む人には間違いなく受け入れられるでしょうね。ある種、MANICSとMANSUNって似たもの同士っていうイメージがあるし。「UKギターロックとはこうあるべき!」といった頭デッカチの方々にはお勧めしませんが、まだMANSUNを聴いたことのないって人は、とりあえずこのファーストから聴いてみることをオススメします。んで、続くセカンド「SIX」での変貌振りに腰を抜かしてくださいね!(この辺の流れもある種、MANICSに通ずるものがあるよなぁ)



▼MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』
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2000年8月14日 (月)

「SUMMER SONIC 2000」DAY 2@富士急ハイランド・コニファーフォレスト(2000年8月6日)

  SUMMER SONIC 2000のライヴ・レポート第2弾です。記念すべき俺の誕生日に観た、29歳1発目のライヴです。例によって音楽以外の、純粋にイベントに対して思ったことは日記の方にまとめたので、そちらも併せてご覧ください。


◎AT THE DRIVE-IN

  このバンドに関しては殆ど知識がなく、ぜいぜい「レイジやBEASTIE BOYSの前座を務めた」程度のものだった。まぁこれらのバンドをキーワードに音を想像していたのだけど‥‥ビックリした。何がって‥‥そのルックスに!(笑)恐らく殆どの人が驚いたと思うが、ボーカルの奴とリードギター(左利きの方)の奴の、頭のおっきいことに‥‥って単にアフロなんだけど。更にボーカルの奴のキレっぷりが、もう‥‥何つうか‥‥ヤバかった。キチ○イ寸前っつうか?(あ、ファンの人読んでたらごめんなさい。これ、一応誉め言葉なんすよ)マイクはグルグル回すわ、右へ左へとのたうち回るわで、一瞬「品のないマイケル・モンロー」なんて喩えも浮かんだくらいだ(後で「品のないセバスチャン・バック」なんてのも思いついたが、「バズって本来下品じゃないですか?」と指摘されてしまった。う~ん、納得/笑)。

  まぁ所謂ヘヴィロックなのだけど、これが意外とメロディアスで聴きやすい。ステージアクションは派手だけど、曲は地味かもしんない。途中ボーカルの奴がキーボード(っていうかミキサー?)を駆使したりしていろんな事をやっていたのだが、基本的には暴れ系のヘヴィロック。それにしてもドラムの音が悪かったなぁ、この時は。やたらとスネアの音がスコンスコンって軽すぎて。しかも妙なリバーブまで効いてるし。

  思ったほ程ヒップホップ色はなくて、レイジからギターの変態度を低くしてメロディアスにした感じ‥‥メロウなんで実はハードロックファンにもウケる要素を持っているかもしれない。まだ国内盤は出てなくて(にも関わらずこの5月には単独来日してるし)、最近グランド・ロイヤル(BEASTIE BOYSの運営するレーベル)からEPがリリースされ、あのロス・ロビンソンがプロデュースしているという。意外と今後、大化けする可能性を持っているかもしれない。興味のある人は名前を覚えておくといいだろう。


◎LIVING END

  「オーストラリアのGREEN DAY」なんて売り文句で昨年デビューした3人組。国内盤出る前にある人に数曲聴かせてもらったことがあったけど、「いいんだけど、これといった何かがあるわけでもなく、可もなく不可もなくって感じ」で切り捨てていたバンドだけど、ライヴはどうなんだろうと興味津々。たった2曲しか知らないのに観てしまう俺も俺だが、そこがフェスの醍醐味だろう。

  オープニングS.E.には何と同郷の大先輩であるAC/DCの"TNT"をかけてしまうあたりに、自分達の国に対する誇りみたいなのが感じられた。「アメリカやイギリスに魂売ったりしねぇぜ!」ってな。同じオーストラリアからの若手というとSILVERCHAIRとか思い出すけど、どうして最近のオーストラリアからの新人ってみんな若いんだろう? やっぱ俺と同世代くらいになると、地元に落ち着いてしまって「異国で一旗揚げてやる」ってな野心は萎えてしまうのだろうか? なんて事考えてたら、メンバー3人が登場。1曲目は聴き覚えのある曲。"Riot"とかいったっけ? ギターは(遠目に見たので定かではないが)グレッチを使っているようだし、ベースは最後までウッドベースで通した。パンキッシュなバンドかと思ったけど、実はロカビリー色の方が強いんじゃないか? パンク色はあくまで時代性って事で。そう考えるとGREEN DAYというよりは、ブライアン・セッツァーが在籍したSTRAY CATSを思い出す。ギター/ボーカルのリーゼントもそれを彷彿とさせたし。

  でもなぁ‥‥正直、それほど楽しめなかった。一番唸ったのが先のAC/DCのオープニングS.Eと、最後の方でやってしまったAC/DCの"Back In Black"のイントロのみのカヴァーと、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"のリフのロカビリー・アレンジだもんなぁ‥‥例えば(比較するだけ野暮な気もするが敢えて)先に挙げたGREEN DAYやSTRAY CATSと比べても、曲のバリエーションが狭いんだよねぇ。まぁまだアルバム1枚しか出してない連中だから、もうじき出るであろうセカンドアルバムで何らかの変化が見られればなぁ‥‥ちょっとは印象が変わってくるかも(けど、この日披露された新曲はいまいちだった事も付け加えておこう)。俺がそれ程好きではないGREEN DAYも「NIMROD」では結構幅を広げていたので(実際、このアルバムはお気に入りだ)、こういう作品を求めてしまう‥‥これって我が儘か? まぁ悪いバンドではないので、若いし今後に期待ってとこでしょうか? きっと俺が応援しなくても、何千人って応援してくれる日本のファンがいるだろうから‥‥


◎SNAIL RAMP

  この日一発目のお楽しみバンド。実は観るのは初めて。昨年の"Mind Your Step!"で彼等の存在を知ったわけだが、あの「HEY! HEY! HEY!」でのダウンタウンとのやり取りを観た人なら、そしてこの手のバンドが好きな人なら絶対に気に入るはずだ。しかも昨年同じ場所で行われた「OUT OF HELL」っていうイベントでも、ミッシェルやBACKYARD BABIESに負けず劣らずのステージを繰り広げたと聞く。そりゃ期待するでしょう! マッドとこいつら目当てみたいなとこ、あったもんなぁ。(笑)

  まず実際に観て驚いたのは、あれだけの演奏をしながらちゃんと右へ左へと動いていること。普段はブリッツとか、それ以下のキャパの会場でライヴやってるはずだから、こういうアリーナクラスでの経験ってあまりないはずなのに、妙にアリーナ慣れしてるのが感じられた。自分の手が空いた時(マイクの前にいなくてもいい時)になると、ギターとベースはそれぞれ最右ブロックや最左ブロックまで走っていってお客を煽る。確かに去年も同じ会場だし、ここ最近こういうイベント出演も多いらしいが、それにしても‥‥敢えて名前は出さないが、他の某世界的バンドよりも上手かった気がする。(苦笑)勿論、それが全てではないが。

  演奏もしっかりしていたし、何よりもMCが面白い。「お前ら暑くて喉乾いただろう。待ってろ‥‥ほら、クッキーやる、クッキー!」って言って、水をまくと思わせておいて、本当にクッキー客席に撒くし。(爆)更にうちわを持った手を曲に合わせて前に出す仕草あるじゃない? それに対して「お前らがそういう方向でくるなら、俺達は今後ジャニーズ並に当て振り/口パクの方向性でいくからな。って言ってる今もこれ、当て振りなんだけどな?」(笑)更に後ろの方の座って観てる客に対して「お前ら、落語聞きにきてんじゃねぇぞ!」(大爆笑)こういうサブ・ギャグは俺のホームグラウンドだ!(笑)いいっ、あんた最高!((C)kojiくん)

  実はアルバムは1枚も聴いたことないし、持ってるのもシングル2枚のみだったにも関わらず、最後までダレることなく楽しめた。勿論、これからアルバムを買いに行くところだ。単独で観に行く事はないかもしれないが、もしこの先も大会場でのイベント出演があったなら、その時は喜んで観に行くだろう。


◎TRICERATOPS

  さて、ここでお客が一気に減った。昨日のDRAGON ASHの時みたいだ。「とみ宮海賊版」での日記にも書いたが(6/2のもの)本当にここに来てる「自称」ロック・ファンに嫌われてるらしい。この裏(ステージ2)って、くるりでしょ? とても今日のお客がみんなそっちに流れたとは思わないけど‥‥休憩タイムになってしまってるようだ。仕方ないっちゃあ仕方ないが‥‥

  このバンドは2度目だ。昨日から考えると初めて観るバンドがずっと続いたが、やっと安心できる存在に巡り会えたような気がした。つうか、他にも昨日スーパーカーなんてのがいたんだけど、今回は却下。だって‥‥ねぇ?(苦笑)前に観たのはもう3年前になるのか。佐野元春の「THIS!」イベントでデビュー間もない彼等を観て、一発で気に入ったのを覚えている。あれからこいつら、知らない間にこんなにデカいバンドになりやがって‥‥羨ましいぞ、畜生っ!(笑)

  さて、1曲目はサードアルバム「A FILM ABOUT THE BLUES」からの"Childhood"。何でこんなに地味な曲から始めるの? ミュージシャンとしてのプライドっつうかエゴが出てしまったんだろうけど、今日のお客さんは殆どが君達に興味がない人達ばかりなのよ。ここで一発大ヒット曲"Going To The Moon"あたりをかまさないでどうする? あるいは"Raspberry"とかさ? しかもこの曲がまた、アルバムよりも間延びしてて長い長い。どうするのさ?(苦笑)ただ、彼等をフォローするわけではないが、演奏だけはこの日で一番レベルが高かった。実際、あぁ~とか思いながらも、惹き付けられるだけのプレイをしていたし。実はここまで3バンド連続でトリオ編成なのだけど、(タイプが違うから比べるのは気が引けるが)一番バンドとしてまとまってる気がした。

  その長い曲が終わった途端に、聴き覚えのあるイントロが‥‥ここで"Going To The Moon"登場。遅いよっ!(笑)やっぱヒット曲持ってるバンドは違うわ。DRAGON ASHのとこでも書いたけど、このバンドに興味がない人でもやっぱ聴き覚えのある曲って、ちょっと心が動いてしまうんじゃないかな? この後、アルバムの曲や新曲を取り混ぜながら、基本的にはヒットメドレー的内容だった気がする。けど、自分が聴きたかった曲が全て聴けたわけではない。"Second Coming"もやらなければ"If"も"Raspberry"もやらなかったわけだし。それらを蹴ってまでやってしまったKISSのカヴァー"Take Me"には唖然というか驚愕というか‥‥和田がKISS好きなのは知っていたが、まさかここでやってしまうとは‥‥しかもエースのソロ完コピしてるし。何か微笑ましいというか‥‥そして驚いた事に、他の彼等の持ち歌と何ら違和感がなかった事。実際、KISSの曲と気づいた人はあまりいなかったようで、単純に「英詞の新曲」と思ったのではないだろうか? 最近のライヴでは定番なのかな? コアなファンではないので判らないけど。まぁちょっと得した気分だった。

  最後には"ロケットに乗って"に続いて、お約束の"I Was Made For Loving You"‥‥ではなくて(苦笑)"Fever"で終わるんだけど‥‥この曲のエンディングもかなり引っ張られてて、実際の2倍近くはあったんじゃないかな? ちょっと前にNHKで観た単独ライヴと一緒だ。フェスという性質上、もっと沢山の代表曲を聴かせる必要があったんじゃないだろうか? だったら先に挙げたようなこの日演奏されなかった代表曲をプレイすべきだったような気もする。やれば出来るいいバンドなだけに、出足と最後でマズってしまい、印象が霞んでしまった気がする‥‥惜しい、惜しいよ。


◎MANSUN

  このバンドも初めて観る。ファーストの出る前のシングル"Take It Easy Chiken"辺りから気になり出し、初来日のショーケースにも行こうかと考えてたけど、結局この日までライヴに足を運ぶ事はなかった。噂ではステージはパンキッシュだ、と聞いていたいが‥‥新作が静かな、聴き込ませる作風だったので、ライヴ自体はどうなるのか全く想像がつかなかった。実際、ライヴが始まる前も同行者と「やっぱり新曲中心なのかな?」「昔の曲はどれくらいやるのかな?」とか話してたし。俺も「"Wide Open Space"とか"Take It Easy Chiken"とかやらねぇかなぁ?」なんて淡い期待を寄せていたのだけど‥‥実際に耳に馴染んだ、あのリフからスタートするとは思ってもみなかった。

  1曲目はその"Take It Easy Chiken"からスタートしたのだから、俺の驚きようっつったらありゃしなかった。もう「キャー!」っていう黄色い歓声を越えて「グゴゥオォォ~!」なんていう腹の底からデス声出してたもん。(笑)とにかくこの日の選曲は正に理想的なフェス仕様で、ヒット曲のオンパレードだった。実際、終わってみてから「MANSUNってこんなにシングルヒット持ってたんだ」って思ったもんなぁ。それでも"Six"や"Legacy"、"Negative"なんていう曲は外されていたが(考えてみれば、セカンドからの選曲がたった2曲というのはどういう事だろう?)。新作からも3曲が披露され、見事に他の代表曲とマッチしていた。文句なしっ!

  ステージングも、ポール・ドレイパーの想像以上のやんちゃ坊主振りに驚かされたし、フロントマン然としていてかっこよかった。髪を短くしてしまって女性ファンは泣いているのかもしれないが(笑)、俺はこっちの方が好きだ。何か、佇まいが一昔前のボノ(U2)と重なって見えたのは俺だけだろうか? まぁ早い話が、それだけ存在感がある、フロントマンらしいフロントマンだったって事(でも日本語でのMC「モットサワゲ~!」は変だぞ!?/笑)

  他のメンバーでは、ギターのチャドの独特な存在感に目を奪われる機会が多かった。あの、ひとり浮いている衣装(苦笑)と金髪のせいで、どことなくクリスピアン・ミルズと重なってしまった‥‥やっぱり観たかったなぁ、クリスピアン。(涙)「SIX」あたりからチャドの存在感ってのが(音楽的にもビジュアル的にも)高まったと思うのだけど、新作ではこれが爆裂してるように感じた。そしてこの日、実際のステージを観てそれは確信へと変わった。このバンドは既にポールひとりで引っ張ってるバンドじゃないぞ、と。これが新作メインの単独ライヴとなったら、どう爆裂しまくってくれるのか‥‥ちょっとゾっとする。それにしても凄いバンドになったもんだ‥‥


◎WEEZER

  今日の俺の中での「大トリ」はWEEZERで決まりだった。何せ4年振りの来日にして、今回初めて観るんだから‥‥前回の初来日は残業で当日になってキャンセルする羽目になるし(その上、代わりに行った同僚はリバースと一緒に写真とか撮ってるし‥‥フンッ!)。つうわけで正に「念願の」という言葉がピッタリの大トリなのだ(GREEN DAYだって!? この際無視してくれ、俺は観る予定ないのだから)。

  考えてみたらレコード会社からドロップしただの、ベースのマット・シャープが抜けただの、最近はネガな話題しか耳にしてない。そういう事もあって「何故今頃‥‥」って思いがあったのも事実。そして「客、集まるのかね?」って疑い深くなってた。けど、既にMANSUNの演奏中に客がどんどん前のブロックに並んで押し寄せている‥‥これ、絶対にMANSUNの客じゃないわ。そう考えてみたら、前日の時点でWEEZERのTシャツってすぐに売り切れてたしなぁ‥‥俺、買えなかったし‥‥日本中のWEEZERファンの決起集会なのか、今日は!? それくらい集まってたのよ。昨日はこんな光景見れなかったし。日本でこんなに売れてたか!?とか余計な事を考えていたら、メンバーがステージに登場。

  ステージはファーストアルバムの"My Name Is Jonas"からスタート。続く"No One Else"と、ファースト1~2曲目でつかみはOK! リバース・クオモは相変わらずだった。この後会った友人に「逆カリスマ」とか言われてたけど、あれは確信犯以外の何者でもない。あの格好で、あの音出すんだもん‥‥WiLDHEARTSファン辺りにもアピールするその音は、相変わらず気持ちよかった。新曲も数曲披露され(いよいよ年末か年明けに発表されるそうだ!)だが、基本的にはこれまでの2枚のアルバムの曲が中心。意外なシングルのC/W曲なんかも登場したけど、やっぱいいわ、相変わらず。根強いファンに支えられてるっていうのは、バンド冥利に尽きるね? 新加入のベースも独特な、いいキャラしてるし。絶対に忘れない顔&ルックスで、ポイント高し。寝転がって弾いたりとか、飛んだり跳ねたり(って一緒か/笑)。いい意味での「バンド内の起爆剤」的役割を果たしているわ。大正解だよ、彼の起用は。

  もうね‥‥この時点で俺は燃え尽きた。一緒にデカい声で唄ったし、踊ったし。ラストは"Buddy Holly"と"Surf Wax America"の2連発だもんなぁ‥‥あれっ、俺、こんなに彼等って好きだったっけ? "Buddy Holly"とか流行った頃、あれだけ毛嫌いしてたくせして(本格的に聴くようになったの、セカンドからだし。だからファーストも後追いなのよ)。結局、この手のバンドには目がないのかな、今の俺‥‥ヘヴィな音像に乗るポップなメロディと甘いコーラス‥‥これに惹かれちゃうのか、俺。(笑)とにかく、最初の猜疑心が嘘のように、ライヴの後の俺は晴れ晴れとしていた。どんどん曇っていく空模様とは相反して‥‥


01. My Name Is Jonas
02. El Scorcho
03. No One Else
04. You Gave Your Love To Me Softly
05. Too Late To Try
06. Slob
07. Superstar
08. In The Garage
09. Why Bother
10. Say It Ain't So
11. Tired Of Sex
12. Undone
13. Buddy Holly
14. Surf Wax America


◎THE BLUETONES

  気づいてみたら俺、2日間で1度もステージ2の方に行ってない事に気づいた。同行者は初日にeastern youth、2日目はくるりを観に行っていたので、その人から「まるで小学校の体育館」という感想を耳にしていたのだ。そしてやっと、最後の最後でステージ2に足を踏み入れる時が来た。今日の大トリは既に終了しているが(俺の中で)、本当のステージ2の大トリはTEENAGE FANCLUBだ。これはもう、俺にとってはボーナストラックのようなものだった。座って観たい。とにかくその思いでいっぱいだった。そのTFCを観るために、早めに会場入りした俺。実は観るつもりじゃなかったBLUETONESをここで観ることとなった。

  それ程好きなバンドでもないし、これまでもファーストとセカンドしか聴いたことなかったので、どんなステージするか全く想像がつかなかった。2階に行きたかったのに「1階が一杯になるまで2階は解放しません!」とかほざくスタッフ。頭かち割ってやろうかとマジで思った。だって、それくらいフロアはギュウギュウ詰めの蒸し風呂状態で殺気立ってたんだぜ!? 音なんて聴いてられる環境かってぇの!(怒)こんな状況の中で数曲を耳にしたのだが‥‥駄目だった。どうもこの手の音は、生理的に駄目らしい。何時から俺はこの手の「UKロック」が駄目になってしまったのだろう? とにかく、3曲聴いた時点で2階に行くために並ぶ事にした。

  並んですぐに2階は解放され、ステージ向かって右寄りに座った。そこで更に数曲を聴くわけだが‥‥ごめんなさい、寝てしまいました。(苦笑)だってさ、そこまでの疲れが座った事によって一気に出てきたんだもん。一緒にいたぐりさん、ちょぎっふぃさんも共に居眠り‥‥いや、退屈とかそういうのじゃなくてさ‥‥でも、最後の最後でプレイされた"If..."にはちょっと聴き入ってしまったぞ?と、ちゃんとフォロー入れておかなきゃ‥‥とにかく、今の俺には必要のない音、それしか言いようがありませんです、ハイ。


◎TEENAGE FANCLUB

  で、待ちに待ったTFCの登場! それにしてもノーマン・ブレイクってあんなに小汚かったっけ?(苦笑)まぁ見てくれの話はいいか‥‥噂ではライヴは「ヘロヘロらしい」と耳にしていたが(実際に数年前、「BEAT UK」で彼等のライヴを目にした記憶があるが、言ってる事の意味は今ならよく判る)、実際に体験したのもの、それに近いものだった。(笑)けど、やっぱ曲はいいわ。いきなりデビューシングル"Everything Flows"からスタートするとは思ってなかったけど。

  曲は前作「SONGS FROM NORTHERN BRITAIN」と前々作「GRAND PRIX」からのものが中心となっていたが、10月リリース予定の新作からの曲も2曲披露された。耳慣れた曲ばかりだったので、本当に安心して聴いてられたし、心地よかった。何か、心が洗われるっつうの? そんな感じ。なのにフロアに目をやると、びっくりさ! どこぞのパンクバンドのお客が間違えて入場したんだ?って位に盛り上がってるし! しかもダイブする奴まで続出。TFCでダイブ‥‥想像つかなかった。でも考えてみりゃ、SLOAN辺りでも同じような光景を目にしたし、意外と最近のギターポップ系のライヴでは当たり前の事なのかもしれない(けど、SLOANは音楽的にもハードな面、持ってるからなぁ‥‥)。いろんな意味で新鮮だった。

  まぁヘロヘロとは言っても、そこはプロ。途中「ありゃ?」って思わせる瞬間もあるにはあったが、全体的には満足のいく内容だった。これでボーナストラック!?勿体無さ過ぎる! しかもアンコールまでやってくれちゃうし‥‥それも、俺が大好きなアルバム「BANDWAGONESQUE」の中でも格別に大好きな曲、"The Concept"だぜ!? 感涙モノだね、マジで!!! 顔はニコニコ、心は涙で洪水状態‥‥判っていただけます?(笑)GREEN DAYじゃなくてこっち選んで大正解♪ 本当に観てよかった、そう思わずにはいられない内容だった。

  これまでも、アルバムが出る度にちゃんと聴いてきてはいたのだが、こんなに真剣に聴くことになろうとは‥‥しかもJJ同盟(爆)にとっては仇同然のTFC。他人の影響とはいえ、こんなにも好きになってしまうとは‥‥SLOANの時もそうだったけど‥‥恐るべし、トルーパー佐藤氏!(爆)

  東京に向かう車中でTFCのアルバムがヘヴィローテーションだったのは、言うまでもない。ありがとう、TFC!


01. Everything Flows
02. Ain't That Enough
03. Don't Look Back
04. Start Again
05. The Sun Shines From You (新曲)
06. Mellow Doubt
07. Verisimilitude
08. I Need Direction (新曲)
09. The Shadows
10. Your Love Is The Place Where I Come From
11. Speed Of Light
12. About You
13. Neil Jung
14. Every Picture I Paint
15. Sparky's Dream
-Encore-
16. The Concept

1999年1月15日 (金)

「MY BEST OF 1998」

今回はこのページを使って長々と『とみぃの選ぶ「BEST OF 1998」』を紹介しようじゃないか!ということで、ハイ。数年前までは年賀状に、前年のベストアルバム5枚をよく書いてました。実際好評でしたよ。でもここ数年はいろいろゴタゴタが続いたので、そういう事を考えること自体をやめてました(というか、思いついても翌年の春になってたり、とか)。前にも書いたかもしれませんが、このHPを立ち上げる際、絶対やってみたいアンケート企画というのがこの「BEST OF」でした。立ち上げ自体が昨年末か新年になる予定だったので、こちらにとっても好都合でしたし。それに「皆さんの選ぶものを知りたい」という気持ちも強かったし。でまぁ、どうせやるなら年明け1発目かなぁ、と。そういう訳ですので、どしどしご参加下さい!

では行きましょう! まずは「ALBUM OF1998」から‥‥尚、全てそうですが順位はつけてません。一応アルファベット順ですのでご了承下さい。


hide with Spread Beaver『Ja,Zoo』

1998年5月2日。俺達は決してこの日を忘れることはないだろう。そんな彼の遺作となってしまったアルバムだが、そんな悲壮感とは無縁の、ハイパーポップ&ヘヴィな、日本のロックを代表する大傑作。飛ぶ前に聴けっ!

KORN『FOLLOW THE LEADER』

「聴き易い」、これが全てでしょう。これまでの彼らが有していた「複雑怪奇」なイメージを覆した、メロウでポップでヘヴィなアルバム。このアルバムで初来日ってのも意味がある。今後、もっとここ日本でも注目されるべき存在。

MANIC STREET PREACHERS『THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS』

これまでのマニックスをイメージするとある種の嫌悪感さえ浮かぶかもしれないが、これはこれで最高傑作。もうこれ以上の作品は作れないのでは?とさえ思わせる、孤高の作品・楽曲を前に涙さえ浮かぶ。

MANSUN『SIX』

ここまでファーストとイメージが逆転したバンドも珍しいのでは? マニックスと並び、今のイギリスを代表すべきプログレ・ギターポップバンド。それでいてセンチでメロウなんだから、たまったモンじゃないっ!

MARILYN MANSON『MECHANICAL ANIMALS』

こちらも前作とはイメージがガラリと変わって聴きやすくなった作品。自身のルーツであるグラム指向を更に前面に打ち出した、耽美ながらもヘヴィでポップな「消費されるべき」傑作。

THEE MICHELLE GUN ELEPHAN『GEAR BLUES』

何なんだ、このテンパリはっ!?最初から最後まで息つく場所さえ与えない、バンドと聴き手が一丸となって突っ走る、「ギア!?そんなもん端からねぇよ!」ってなアルバム。出す度にテンションが更に上がってくバンドって‥‥この先どうなるの!?

SLAYER『DIABOLUS IN MUSICA』

CD帯に「スレイヤー史上最も攻撃的なアルバム」と書かれているが、それは嘘。重さに比重を置いたという意味では「SOUTH OF HEAVEN」以上にヘヴィで、更に昨今のヘヴィネスさえも飲み込んだ、正にスラッシュから一歩抜きん出たアルバム。

THE SMASHING PUMPKINS『ADORE』

「これがスマパン!?」と誰もが驚いたであろう、実験的意欲作。ドラムがいなくなった事が上手く作用して、こういう作風になったのだろうけど、俺はこれを断固指示する。唯一ライヴが観れなかった事が悔やまれる‥‥

zilch『3.2.1』

hideのもうひとつの夢。それがこのバンドだった。ワールドワイドなメンツで固められた、正に国境を越えた内容に鳥肌。あくまで主役は彼ではなくバンドメンバー全員だという事実が「Ja,Zoo」とは対極でありながら地繋がりだという事を教えてくれる。

ZOOBOMBS『LET IT BOMB』

このアルバムで初めて彼らの音に触れたのだが、正直ぶったまげた!日本にもこんな音を鳴らすバンドがいたんだと‥‥まだまだ勉強が足りません。出直してきます‥‥。


‥‥というわけですが、如何でしょうか? 皆さん、俺を判ってたつもりでしょうが、意外なのも入ってて驚いたでしょ? MANSUNとかスマパンとか。

まず僕の選定基準。(1) オリジナル・アルバムのみ、(2) ライヴ盤、ベスト盤は除外(というわけで、エアロやTHUNDER, BLACK SABBATH, JUDAS PRIEST等の名盤と呼べるライヴ盤、及びMOTLEY CRUE, U2といった新曲を含むベスト盤も涙ながらに落選)、(3) 純粋に聴く頻度が高かった作品、の3つです。

こうやって見ると、昨年前半の作品が殆ど無いことに気づきました。IAN BROWNとかいい作品はあったのですが、やはり昨年前半は個人的に‥‥ねぇ?(笑/過去の日記参照)昨年前半よく聴いてて選ばなかった作品には邦楽が多いです。ラルク、イエモン、パフィー、スーパーカー、estern youth等。洋楽では‥‥暗いよ、RADIOHEADとかVERVEばっかり聴いてた気がする。で、5~6月頃の作品がようやく登場。スマパンとSLAYER。スマパン、意外ですか? 何か、昨年後半の新譜ラッシュで影薄くなっちゃいましたが、やはり昨年前半の山だと思うのですが‥‥どうでしょうか? もう昨年よく聴いた頻度からいえば、スマパン、マニックス、マリマンの3つですね。で、最後になってhideが追い上げるという‥‥

夏場はこれ!っていう名盤、少なかった気がします。ここではzilchとKORNかな? この2つは夏場よく聴いたかな? 結局、夏場も邦楽がメインだったような気がする‥‥GLAY, LUNA SEA, OBLIVION DUST‥‥hideの旧譜もよく聴いたわ。「PSYENCE」、出た当時はチョット‥‥って思ってたけど、今聴くと思いっきりストライクゾーン。別に死んだからって訳じゃないと思うけど。(否、そう願いたいです)

で秋になると、マニックス!! 待ってました、って内容でしたね? そして同時購入したMANSUNにもやられた! これも意外でしょうか? 個人的には1stの頃から大好きなバンドですが、新譜で化けましたね? もうこれは音楽性こそ違えどKORNに並ぶ「'90年代のプログレ」ですよ、マジで。UKとUSAの違いはありますが。そして忘れちゃならないMARILYN MANSON! これも化けましたね? この時期、毎朝通勤の車の中では「MECHANICAL ANIMALS」が鳴り響いていたという伝説も作ってしまった位、好んで聴きました。(勿論、退社時の車の中ではマニックスが‥‥)この時期は他にもジョンスぺ、ブリグリとか‥‥あ、忘れてた。GRAPEVINEもよく聴いたわ! 危ない、危ない。

最後の数ヶ月はよかったねぇ‥‥ネットで知りあった方々からいろんなバンドを教えてもらったりして。PENPALS, ZOOBOMBS, Dragon Ash, CATATONIA等。中でもZOOBOMBSは飛び抜けて良かった! 誰も指摘しないけど、(っていうか、雑誌等でどういう評価されてるのか知らないけど)'70年代前半の勢いだけだった頃のROLLING STONESが頭に浮かんだのですよ、最初。(いえ、別にZOOBOMBSが勢いだけ、と言いたいのではないです!間違えないで下さい)絶対にストーンズの前座とかやったら受けますよ!

そして、hide‥‥前にどこかの掲示板で、僕はこのアルバムを「中途半端」と書いた気がします。それは「もし生きてたら、もっと曲が入ったろうに、もっと長い作品になったろうに」という意味だったのですが。(勿論長ければ良い作品か?とも思いますが)やはり「PSYENCE」が好きだったから、短く感じたんでしょうね。10曲入りだけど、インストが2曲、既発曲が5曲。つまり純粋な「歌入り」新曲が3曲しか聴けなかった。前作は16曲入りで歌入りが12曲だったし。hide自身、6月頃発売予定だったのを秋以降に延ばしたのですよね、生前。つまりまだ新曲が入る予定だったと‥‥完璧な「完成品」を聴きたかったという我儘な欲求がリリース当時あったのは事実です。ところが‥‥逆に10曲で正解だった、と最近では思うようになりました。MDに楽曲部分のみ(最後のエキストラ・トラックを省く)落とすとこのアルバム、40分に満たないんですよ。逆に聴きやすい、短くて。考えてみれば、最近のアルバムって長すぎる。俺みたいに通勤時が音楽聴く時間の殆どを占めてしまう人間にとっては、長いと全部通して聴けないのです。大体片道40分。そう、この「Ja,Zoo」ってアルバムは正にジャストフィットしたのです!! これくらいが丁度いいのです。ZOOBOMBSもそんなに長いアルバムじゃなかったからよく聴いたし。やはりこれからは「50分以下でまとめられたアルバム」、これです!


さぁ、次は「SONG OF 1998」で笑って頂きましょう!


* hide with Spread Beaver 「ピンクスパイダー」
* MANIC STREET PREACHERS 「THE EVERLASTING」
* SMAP 「夜空ノムコウ」
* THE MONTROSE AVENUE 「WHERE DO I STAND?」
* THE YELLOW MONKEY 「球根」


ね、笑ったでしょ? という訳で、某掲示板の頭堅い輩(笑)が見たら卒倒しそうな選曲ですね? 「な、何事じゃあ、SMAPって!?」‥‥へっ、よい曲じゃないですか? 実は最初はこの曲でなくて、ミスチルの「終わりなき旅」にしようと思ってたんだけど、先日「ミュージック・ステーション」か何かで昨年のベスト50みたいなのやってて、そこで「夜空ノムコウ」を久しぶりに聴いたら「あ、やっぱこっち!」って。これについてはいろいろ意見があるでしょうが、やはり詞じゃないでしょうか? 正直、この曲の詞でスガシカオを認めた感があります、個人的に。

で、他の4曲。これはすんなり決まりました。hideとイエモン。この2曲が(理由はいろいろあるけど)日本のヒットチャートのトップを取ったって事が今年1番面白かったこと。詞の良さは勿論、こういう「へヴィでグランジな」ナンバーがラジオやテレビからバンバン流れるのはチョット爽快でした。まぁhideのは他の理由があったけど‥‥でも、この曲が切っ掛けで再び邦楽聴き始めたって人、結構いるみたいですし。僕の友人も「おお、カッコイイ!」ってハマってましたよ。イエモンも「まんまRADIOHEADじゃん!」って、そいつよくカラオケで歌ってたし。(笑)

実はこの3曲に共通項があるの、ご存知ですか? それは、「変な英文が出てこない、純粋に日本語に拘った曲」だって事。確かに「ピンクスパイダー」はタイトルもそうだけど、他にも「ジェット」なんて単語が出てくるけど、もうこの程度は日本語と同レベルで浸透してるものですからねぇ。特に「球根」には文学性さえ感じてしまいますが。(反論、お待ちしてます)

洋楽は2曲。まぁ他にもいい曲あったけど、飛び抜けてたのはこの2曲。まずマニックス「THE EVERLASTING」。これは正に90年代の名曲の1つでしょう。勿論過去のマニックス同様、メロディアスで入り込みやすい曲ですが、ここまでエモーショナルに且つメロディアスに聴かせる楽曲はマニックス史上初でしょう。しかもアルバム1曲目からこれだし。勿論アルバムにはこれと同等・それ以上の名曲めじろ押しですが、やはり1曲と言われればこの曲ではないでしょうか? だから尚更この曲がイギリスで第2弾シングルとして切られ、チャート初登場11位と聞いたときは怒りを感じましたが。

そしてTHE MONTROSE AVENUEの「WHERE DO I STAND?」。これも反則!って位に名曲。いいんでしょうか、ここまで「泣きメロ」を追求してしまって。こういうのが許されたのって、イギリスではHR系だけだと思ってたから。(笑)新鮮でしたね、逆に。この曲に関しては恥ずかしい逸話が残っていて、実は俺、この曲をこの夏に初めてFMで耳にしたのですが‥‥車の中で眠ってて、そこから引きつけるようなイントロ、メロディ、コーラスワーク‥‥完璧じゃん!って思ったのは皆さんと一緒。となると次に考えるのは「これって誰の曲?」となるのでしょうが、僕はそこで大きな間違いを犯してしまったのです。この曲、サザンの桑田佳祐のソロだと思った。(笑)LITTLE FEATとかDOOBIE BROTHERSといったウェスト・コースト系のカバー・ソングだとばかり思ってた。(苦笑)こうやってCDでクリアな音で聴くと、絶対に間違えるはずはないのですが、小さな音・雑音交じりでしかも寝ぼけた状態‥‥はいはい、俺はどうしようもないですよ!!!(苦笑)

このMONTROSE AVENUE、他にもよい曲いっぱいですが、やはりそういう最初のインパクトが(笑)あったので、結局この曲に。そういえば、先日のCLUB Kでもこの曲で盛り上がってたなぁ‥‥

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