2017/09/06

PAUL DRAPER『SPOOKY ACTION』(2017)

MANSUNのフロントマン、ポール・ドレイパーの初ソロアルバム。MANSUNが2003年に解散してから10年くらいは表舞台で活動することはほとんどなかったものの、数年前から新曲を発表し、昨年2枚のEPを発表。アルバムもそろそろかなと思っていたところ、ようやくこの8月に海外でリリースされました(日本盤はボーナストラック4曲を追加し、9月6日発売)。

オープニング曲「Don't Poke The Bear」を最初に聴いたとき、その声の変貌っぷりに驚かされたものです。まぁ、まずその前に、歌に入るまでに約3分要することにも驚かされましたが(笑)。ポールの声は想像していた以上に野太くなっており、「そりゃあずっと裏方やってたわけだし、仕方ないか……」とちょっとだけ落胆したのも事実。

が、曲が進むにつれて、“あのMANSUNの”ポール・ドレイパーが戻ってくる……つまり1曲目の歌声は曲に合わせた歌唱法だったと気付かされます。もちろん、解散から14年も経っているわけですから、多少声が変わっていてもおかしくないのですが、聴けば聴くほど「ああ、自分は今ポール・ドレイパーの新作を聴いているんだ」と納得でき、どんどん嬉しくなってくるんです。

と同時に、ポールの声がどこかデヴィッド・シルヴィアンに似ているなと。これはMANSUN時代からちょっと感じていいたことでもあるのですが、特に今作ではネチっこい節回しや影のあるメロディのせいかもあってその要素が強まっているように感じました。ああ、だから自分はMANSUNが好きだったのかな、とデビュー作を最初に聴いてから20年以上経ってそこに気づいたのでした。

サウンド的にはどこか懐かしいシンセの音色を含みつつも、“あのMANSUNの”ポール(しつこい)が鳴らしていることが頷ける煌びやかで艶やかなもの。バンドサウンドを軸にしていることから、MANSUNファンにもとっつきやすい内容だと思います。ただ、MANSUNとの大きな違いはドミニク・チャドの変態的なギタープレイがないこと。では、それによって本作が劣っているのかといえばそんなことはなく、最初から最後まで心置きなく楽しめる1枚だと思っています。

ニューウェイブ以降の流れにある現代的なプログレを好むリスナー、例えばPORCUPINE TREEやスティーヴン・ウィルソンあたりが好きな人なら絶対に気に入るアルバムだと思うんです。だって、本作のリリース元「KSCOPE」自体がスティーヴン・ウィルソンも昨年まで在籍した、“ポスト・プログレッシヴ・サウンド”を謳っているレーベルですし。日本盤にはそのスティーヴン・ウィルソンが参加した「No Ideas feat. Steven Wilson」がボーナストラックとして収録されているので(初出は昨年発売のEP)、ぜひこの機会に日本盤をチェックしてみてはいかがでしょうか。



▼PAUL DRAPER『SPOOKY ACTION』
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投稿: 2017 09 06 12:00 午前 [2017年の作品, Mansun, Paul Draper] | 固定リンク

2017/08/27

MANSUN『SIX』(1998)

ポール・ドレイパーのソロアルバムが日本でもようやく9月6日にリリースされるということで(すでに聴きましたが、“あの”ポール・ドレイパーでした。後日改めて紹介します)、このへんで改めて彼が在籍したバンド、MANSUNを振り返ってみたいと思います。デビューアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997年)については過去に紹介しているので、今回はそれに続く傑作(にして問題作)『SIX』を取り上げてみたいと思います。

ブリットポップ末期の1997年2月に発表されたMANSUNの1stアルバム『ATTACK OF THE GREY LANTERN』は全英1位を獲得。80年代初頭に流行った“ニューロマンティック”の90年代版として“ROMO”なんてレッテルを貼られた彼らでしたが、それも納得というか頷いてしまうようなサウンドだったんですよね。うん、仕方ない。

ところが、彼らは2枚目のアルバムを発表するまでの1年半で急激に“化ける”のです。まず本作1曲目のアルバムタイトルトラック「Six」のイカれっぷりといったら……約8分におよぶこの大作の中には数曲分のアイデアが詰め込まれていて、曲調も起承転結を無視した無理やりな展開を繰り広げる(シングルやMVでは半分の4分にエディットされて魅力半減ですが)。プログレッシヴロック的なんだけど、そこまでの美意識を感じさせないいびつさが気持ち良いような悪いような。けど、間違いなくクセになる。

そこから2曲目「Negative」を筆頭に、ストレートだけどどこかフックが仕込まれた楽曲、本当にジェットコースターみたいに目まぐるしい展開を繰り返す楽曲、具体的に例えようがなくて不思議としかいいようがない楽曲が続くのです。で、気づいたらラストの「Being A Girl」で締めくくられる(この曲も8分もある相当変態チック)。70分もある超大作ですけど、不思議と長く感じない。ただ、情報量だけは通常の70分もあるアルバムの数倍、いや数十倍ですけどね。

全体的に言えるのは、“Very British”。アメリカじゃ絶対にウケないであろう、英国人ならではのヒネクレ加減が最高潮な1枚です。彼ら自身はもともとそういう傾向にあったわけで、それはこれまでに発表してきたシングルやアルバムからもうっすら感じられたのですが、ここで一気に爆発したという。きっと時代がそうさせたんでしょうね。いや、投げやりに言ってるわけじゃなくて、本当にそう思うんです。

ブリットポップ晩年と言われる1997年にはBLURが無題アルバム(『BLUR』)を発表してブリットポップを殺し、RADIOHEADがその後のシーンの指針となる『OK COMPUTER』をドロップし、OASISはラディズムを強めながらも大作志向へと移行した『BE HERE NOW』で格の違いを見せつけた。そうなったとき、若手は何をすればいいのかといったら己の個性を爆発させるしかない。それすらできないバンドはすぐ消え去っていったわけですから、このMANSUNの変貌は間違ってなかったと言えるんじゃないかな。

がしかし、ここでやりすぎてしまったが故に彼らはその後の作品で方向性を見失い、バンド自体が短命に終わってしまった。それだけが残念というか心残りです。

にしても、リリースから19年経った今聴いても本当に無茶苦茶なアルバムだと思いますよ(もちろん褒め言葉)。初期のMUSEが好きで、まだMANSUNを聴いたことがない人がいたら、ぜひ本作を手始めにチェックしてみてほしいな。で、そこからポールのソロ作にも触れてもらえたら嬉しいです。



▼MANSUN『SIX』
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投稿: 2017 08 27 12:00 午前 [1998年の作品, Mansun] | 固定リンク

2017/01/09

祝ご成人(1996年4月〜1997年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて実施したこの企画、今回で3回目を迎えます。今年も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1996年4月〜1997年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちらです)


ATARI TEENAGE RIOT『THE FUTURE OF WAR』(Amazon

BECK『ODELAY』(Amazon

BLUR『BLUR』(Amazon

DEF LEPPARD『SLANG』(Amazon

THE HELLACOPTERS『SUPERSHITTY TO THE MAX!』(Amazon)(レビュー

HONEYCRACK『PROZAIC』(Amazon)(レビュー

KORN『LIFE IS PEACHY』(Amazon)(レビュー

KULA SHAKER『K』(Amazon

MANIC STREET PREACHERS『EVERYTHING MUST GO』(Amazon)(レビュー

MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(Amazon)(レビュー

MARILYN MANSON『ANTICHRIST SUPERSTAR』(Amazon)(レビュー

METALLICA『LOAD』(Amazon)(レビュー

OCEAN COLOUR SCENE『MOSELEY SHOALS』(Amazon

PANTERA『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』(Amazon)(レビュー

RAGE AGAINST THE MACHINE『EVIL EMPIRE』(Amazon

REEF『GLOW』(Amazon

SUEDE『COMING UP』(Amazon

TOOL『AENIMA』(Amazon)(レビュー

U2『POP』(Amazon)(レビュー

WEEZER『PINKERTON』(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。以下、主だった作品をざっと羅列します。

AEROSMITH『NINE LIVES』
ALICE IN CHAINS『UNPLUGGED』
ARCH ENEMY『BLACK EARTH』
ASH『1977』
BEN FOLDS FIVE『WHATEVER AND EVER AMEN』
THE BLACK CROWES『THREE SNAKES AND ONE CHARM』
THE BOO RADLEYS『C'MON KIDS』
BJORK『TELEGRAM』
BRYAN ADAMS『18 TIL I DIE』
BUSH『RAZORBLADE SUITCASE』
CARCASS『SWANSONG』
THE CARDIGANS『FIRST BAND ON THE MOON』
THE CURE『WILD MOOD SWINGS』
DAFT PUNK『HOMEWORK』
DAVID BOWIE『EARTHLING』
DINOSAUR JR.『HAND IT OVER』
ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS『ALL THIS USELESS BEAUTY』
FIONA APPLE『TIDAL』
FOUNTAINS OF WAYNE『FOUNTAINS OF WAYNE』
GEORGE MICHAEL『OLDER』
HELMET『AFTERTASTE』
IMPERIAL DRAG『IMPERIAL DRAG』
JAMIROQUAI『TRAVELLING WITHOUT MOVING』
JOURNEY『TRIAL BY FIRE』
LUSCIOUS JACKSON『FEVER IN FEVER OUT』
MACHINE HEAD『THE MORE THINGS CHANGE…』
MANOWAR『LOUDER THAN HELL』
MATTHEW SWEET『BLUE SKY ON MARS』
MICHAEL SCHENKER GROUP『WRITTEN IN THE SAND』
NIRVANA『FROM THE MUDDY BANKS OF THE WISHKAH』
PATTI SMITH『GONE AGAIN』
PEARL JAM『NO CODE』
PET SHOP BOYS『BILINGUAL』
PRINCE『EMANCIPATION』
R.E.M.『NEW ADVENTURES IN HI-FI』
ROLLINS BAND『COME IN AND BURN』
RUSH『TEST FOR ECHO』
SCORPIONS『PURE INSTINCT』
SLAYER『UNDISPUTED ATTITUDE』
SLOAN『ONE CHORD TO ANOTHER』
SOUNDGARDEN『DOWN ON THE UPSIDE』
STEVE VAI『FIRE GARDEN』
STRAPPING YOUNG LAD『CITY』
SUPER FURRY ANIMALS『FUZZY LOGIC』
VERUCA SALT『EIGHT ARMS TO HOLD YOU』
ZAKK WYLDE『BOOK OF SHADOWS』
THE WiLDHEARTS『FISHING FOR LUCKIES (East West Version)』
ZZ TOP『RHYTHMEEN』


1995年から1996年初頭がブリットプップの最盛期と昨年のブログに書きましたが、続く1996年から1997年にかけてはその最盛期から末期に向かっていく過程。BLURが1997年初頭に発表したセルフタイトルアルバムが「ブリットポップの終焉」を決定づけたのは間違いないでしょう。KULA SHAKERやMANSUNのデビュー作、MANICS、OCS、REEFの諸作、そして選外でしたがASHのデビュー作などはその末期に輝いた傑作だと思っております。

そして、アメリカではRATM、KORN、TOOL、MARILYN MANSONのブレイクにより新たなヘヴィロックシーンが確立されるタイミング。と同時に、ベックやWEEZERといったアーティストたちも新たなオルタナシーンを築き上げておりました。その一方で、METALLICAやDEF LEPPARDといった大御所たちが迷走していたのも、このタイミングの面白いところ。それぞれピックアップした作品は、各バンドのキャリアの中でも迷作扱いされることの多いものですが、今聴くと意外と悪くないから不思議。今回選出した動画20曲の中に混じっても、実はあまり違和感がない音楽性だったりします。面白いもんですね。

あ、1997年に入ると同時にU2が『POP』を出したり、ATRの2ndアルバムが話題になったりと、新たな可能性が見え始めたのも興味深いですね。

ちなみに日本での1996年4月〜1997年3月といいますと、TK作品のチャート独占やプリンセス・プリンセスの解散、米米CLUBの解散発表(ラストライブは翌年)、TMRやPUFFY、ELT、SPEEDのデビューなど、音楽産業的にもピークを迎えつつあった時期でした。

最後に。ここではピックアップしませんでしたが、1996年で特に印象に残っているのは「恋のマカレナ」と「Wannabe」です。



▼SPICE GIRLS『SPICE』
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投稿: 2017 01 09 12:00 午前 [1996年の作品, 1997年の作品, Atari Teenage Riot, Beck, Blur, Def Leppard, Hellacopters, The, Honeycrack, Korn, Kula Shaker, Manic Street Preachers, Mansun, Marilyn Manson, Metallica, Ocean Colour Scene, Pantera, Rage Against The Machine, Reef, Suede, Tool, U2, Weezer, 「20年前」] | 固定リンク

2003/05/08

MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(1997)

先頃解散を発表した、イギリスのMANSUN。この3年くらい新譜が出てないんで、そろそろアルバムが出るんかな‥‥なんて思ってたら解散発表って。確か昨年の夏頃、レコーディングの合間にツアーとかやってましたよね? てっきり今年の夏はどこぞのフェスに出演してくれるとばかり思ってたのに‥‥非常に残念であります。そして既にレコーディングが完了している、夏リリース予定だった4枚目のアルバムの行方は? とにかくポール・ドレイパーという男のことですから、きっと何か企んでるに違いないでしょうね。

そんな彼等が'97年初頭に発表したファーストアルバムがこの「ATTACK OF THE GREY LANTERN」。俺はこのバンドを前年夏頃に、このアルバムにも収録されているシングル曲"Stripper Vicar"のPVで知ったわけなんですが‥‥とにかくね、自分が'80年代に愛したUKロックのエッセンスがいろいろ詰まった音を発するバンドだなぁってのが第一印象。特にボーカル、ポール・ドレイパーの声や歌い方がDURAN DURANのサイモン・ル・ボンに似てたりする辺りが非常に好みでして。んで、いろいろ調べてみるとこのバンド、「ROMO(ロモ)」とか呼ばれてたみたいで。ブリットポップ崩壊後、いろいろ新しい形でUKロックを持ち上げようとメディアが作り上げた造語だそうですが、まぁ早い話が'80年代初頭に流行ったニューロマンティックの'90年代版みたいなもんですかね。だからあながち間違ってなかったわけですよ、俺の印象も。

所謂ギターロックとはちょっと一線を画する音楽性を持ったバンドなだけに、意外と苦手意識を持ってる人が多いようですが、恐らく'80年代通過組‥‥中でも上に挙げたDURAN DURAN等のニューロマ関係通過組は問題なく受け入れられるサウンドだと思うんですよね。逆に、OASISだ、STONE ROSESだ、って騒いでる若いロックファンはこういうサウンドをどう受け取るんでしょうか‥‥って当時、自分の回りにMANSUN好きって人が殆どいなかったので(知らないから聴かせてみたら無反応、ってのが多かった)実際のところどうだったのか判りませんが。

今聴いても全然古くさくないし、逆にイケてると思うんですよね。シンセや打ち込みを多用し、甘ったるいメロディやムーディーな音像。そしてポップな歌メロ、クセの強いボーカル等々、とにかく個性的ですよね。ということは、逆にそういった要素が苦手だという人も多いんでしょうね。うん、何となく理解できますよ、その気持ち。けどね、その苦手意識を克服した時に訪れる快楽‥‥それが堪らないんですよ、このバンドの場合は。

明るくなり過ぎず、どちらかというと暗いイメージのあるメロディ。これ、如何にも日本人好みだと思うんだけど、どうでしょう? "Wide Open Space"や"She Makes My Nose Bleed"、それに続く"Naked Twister"のメロディ運びは絶対に日本人好みだと思いませんか? で、こういうメロディ運びを得意とするバンドって結構日本にいませんか? そう、所謂ビジュアル系に多いんですよね、こういった耽美なイメージ。そういえば、L'Arc-en-CielのメンバーがMANSUNを好きと発言したことがあったらしく、その後ラルクとMANSUNを比較する人も結構現れたとか。MANSUNからラルクへと流れていった人を俺は何人か知ってますよ。その逆もいたんではないでしょうか?

とにかく、シングルヒット曲が数多く収録されていて(5曲。"Egg Shaped Fred"、"Stripper Vicar"、"Wide Open Space"、"She Makes My Nose Bleed"、"Taxloss"の順にリリース)初期のベスト盤的役割も果たしているこのアルバム。残念なのは同じシングル曲でも初期の名曲"Take It Easy Chicken"が未収録なこと。これ、本当にカッコイイ名曲なんで、ボーナストラックとしてでも入れて欲しかったなぁ(ま、日本ではファーストが出る半年前にミニアルバム「JAPAN ONLY EP」がリリースされていて、そこには収録されてるんですよね)。

ムーディーな"The Chad Who Loved Me"~"Mansun's Only Love Song"という流れでスタートするこのアルバム、サウンドで直接的な激しさを表現するのではなく、あくまで歌やちょっとしたフレーズによって、もっと根底にある情念をアルバム全体で表現してるように感じられます。その後の彼等と比べれば非常におとなしい印象を受けますが、これはこれでひとつの完成型なのではないでしょうか。つうか新人のくせにこの「出来上がり感」って、正直どうなのよ!? ま、だから賛否が激しかったのかもしれないよね(あとはポールの数々の発言が反感を買ったりしたのも大きいよね)。

例えばMANIC STREET PREACHERSが持つ過剰なまでのメロディアスさを好む人には間違いなく受け入れられるでしょうね。ある種、MANICSとMANSUNって似たもの同士っていうイメージがあるし。「UKギターロックとはこうあるべき!」といった頭デッカチの方々にはお勧めしませんが、まだMANSUNを聴いたことのないって人は、とりあえずこのファーストから聴いてみることをオススメします。んで、続くセカンド「SIX」での変貌振りに腰を抜かしてくださいね!(この辺の流れもある種、MANICSに通ずるものがあるよなぁ)



▼MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』
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投稿: 2003 05 08 09:16 午後 [1997年の作品, Mansun] | 固定リンク

2000/08/14

「SUMMER SONIC 2000」DAY 2@富士急ハイランド・コニファーフォレスト(2000年8月6日)

  SUMMER SONIC 2000のライヴ・レポート第2弾です。記念すべき俺の誕生日に観た、29歳1発目のライヴです。例によって音楽以外の、純粋にイベントに対して思ったことは日記の方にまとめたので、そちらも併せてご覧ください。


◎AT THE DRIVE-IN

  このバンドに関しては殆ど知識がなく、ぜいぜい「レイジやBEASTIE BOYSの前座を務めた」程度のものだった。まぁこれらのバンドをキーワードに音を想像していたのだけど‥‥ビックリした。何がって‥‥そのルックスに!(笑)恐らく殆どの人が驚いたと思うが、ボーカルの奴とリードギター(左利きの方)の奴の、頭のおっきいことに‥‥って単にアフロなんだけど。更にボーカルの奴のキレっぷりが、もう‥‥何つうか‥‥ヤバかった。キチ○イ寸前っつうか?(あ、ファンの人読んでたらごめんなさい。これ、一応誉め言葉なんすよ)マイクはグルグル回すわ、右へ左へとのたうち回るわで、一瞬「品のないマイケル・モンロー」なんて喩えも浮かんだくらいだ(後で「品のないセバスチャン・バック」なんてのも思いついたが、「バズって本来下品じゃないですか?」と指摘されてしまった。う~ん、納得/笑)。

  まぁ所謂ヘヴィロックなのだけど、これが意外とメロディアスで聴きやすい。ステージアクションは派手だけど、曲は地味かもしんない。途中ボーカルの奴がキーボード(っていうかミキサー?)を駆使したりしていろんな事をやっていたのだが、基本的には暴れ系のヘヴィロック。それにしてもドラムの音が悪かったなぁ、この時は。やたらとスネアの音がスコンスコンって軽すぎて。しかも妙なリバーブまで効いてるし。

  思ったほ程ヒップホップ色はなくて、レイジからギターの変態度を低くしてメロディアスにした感じ‥‥メロウなんで実はハードロックファンにもウケる要素を持っているかもしれない。まだ国内盤は出てなくて(にも関わらずこの5月には単独来日してるし)、最近グランド・ロイヤル(BEASTIE BOYSの運営するレーベル)からEPがリリースされ、あのロス・ロビンソンがプロデュースしているという。意外と今後、大化けする可能性を持っているかもしれない。興味のある人は名前を覚えておくといいだろう。


◎LIVING END

  「オーストラリアのGREEN DAY」なんて売り文句で昨年デビューした3人組。国内盤出る前にある人に数曲聴かせてもらったことがあったけど、「いいんだけど、これといった何かがあるわけでもなく、可もなく不可もなくって感じ」で切り捨てていたバンドだけど、ライヴはどうなんだろうと興味津々。たった2曲しか知らないのに観てしまう俺も俺だが、そこがフェスの醍醐味だろう。

  オープニングS.E.には何と同郷の大先輩であるAC/DCの"TNT"をかけてしまうあたりに、自分達の国に対する誇りみたいなのが感じられた。「アメリカやイギリスに魂売ったりしねぇぜ!」ってな。同じオーストラリアからの若手というとSILVERCHAIRとか思い出すけど、どうして最近のオーストラリアからの新人ってみんな若いんだろう? やっぱ俺と同世代くらいになると、地元に落ち着いてしまって「異国で一旗揚げてやる」ってな野心は萎えてしまうのだろうか? なんて事考えてたら、メンバー3人が登場。1曲目は聴き覚えのある曲。"Riot"とかいったっけ? ギターは(遠目に見たので定かではないが)グレッチを使っているようだし、ベースは最後までウッドベースで通した。パンキッシュなバンドかと思ったけど、実はロカビリー色の方が強いんじゃないか? パンク色はあくまで時代性って事で。そう考えるとGREEN DAYというよりは、ブライアン・セッツァーが在籍したSTRAY CATSを思い出す。ギター/ボーカルのリーゼントもそれを彷彿とさせたし。

  でもなぁ‥‥正直、それほど楽しめなかった。一番唸ったのが先のAC/DCのオープニングS.Eと、最後の方でやってしまったAC/DCの"Back In Black"のイントロのみのカヴァーと、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"のリフのロカビリー・アレンジだもんなぁ‥‥例えば(比較するだけ野暮な気もするが敢えて)先に挙げたGREEN DAYやSTRAY CATSと比べても、曲のバリエーションが狭いんだよねぇ。まぁまだアルバム1枚しか出してない連中だから、もうじき出るであろうセカンドアルバムで何らかの変化が見られればなぁ‥‥ちょっとは印象が変わってくるかも(けど、この日披露された新曲はいまいちだった事も付け加えておこう)。俺がそれ程好きではないGREEN DAYも「NIMROD」では結構幅を広げていたので(実際、このアルバムはお気に入りだ)、こういう作品を求めてしまう‥‥これって我が儘か? まぁ悪いバンドではないので、若いし今後に期待ってとこでしょうか? きっと俺が応援しなくても、何千人って応援してくれる日本のファンがいるだろうから‥‥


◎SNAIL RAMP

  この日一発目のお楽しみバンド。実は観るのは初めて。昨年の"Mind Your Step!"で彼等の存在を知ったわけだが、あの「HEY! HEY! HEY!」でのダウンタウンとのやり取りを観た人なら、そしてこの手のバンドが好きな人なら絶対に気に入るはずだ。しかも昨年同じ場所で行われた「OUT OF HELL」っていうイベントでも、ミッシェルやBACKYARD BABIESに負けず劣らずのステージを繰り広げたと聞く。そりゃ期待するでしょう! マッドとこいつら目当てみたいなとこ、あったもんなぁ。(笑)

  まず実際に観て驚いたのは、あれだけの演奏をしながらちゃんと右へ左へと動いていること。普段はブリッツとか、それ以下のキャパの会場でライヴやってるはずだから、こういうアリーナクラスでの経験ってあまりないはずなのに、妙にアリーナ慣れしてるのが感じられた。自分の手が空いた時(マイクの前にいなくてもいい時)になると、ギターとベースはそれぞれ最右ブロックや最左ブロックまで走っていってお客を煽る。確かに去年も同じ会場だし、ここ最近こういうイベント出演も多いらしいが、それにしても‥‥敢えて名前は出さないが、他の某世界的バンドよりも上手かった気がする。(苦笑)勿論、それが全てではないが。

  演奏もしっかりしていたし、何よりもMCが面白い。「お前ら暑くて喉乾いただろう。待ってろ‥‥ほら、クッキーやる、クッキー!」って言って、水をまくと思わせておいて、本当にクッキー客席に撒くし。(爆)更にうちわを持った手を曲に合わせて前に出す仕草あるじゃない? それに対して「お前らがそういう方向でくるなら、俺達は今後ジャニーズ並に当て振り/口パクの方向性でいくからな。って言ってる今もこれ、当て振りなんだけどな?」(笑)更に後ろの方の座って観てる客に対して「お前ら、落語聞きにきてんじゃねぇぞ!」(大爆笑)こういうサブ・ギャグは俺のホームグラウンドだ!(笑)いいっ、あんた最高!((C)kojiくん)

  実はアルバムは1枚も聴いたことないし、持ってるのもシングル2枚のみだったにも関わらず、最後までダレることなく楽しめた。勿論、これからアルバムを買いに行くところだ。単独で観に行く事はないかもしれないが、もしこの先も大会場でのイベント出演があったなら、その時は喜んで観に行くだろう。


◎TRICERATOPS

  さて、ここでお客が一気に減った。昨日のDRAGON ASHの時みたいだ。「とみ宮海賊版」での日記にも書いたが(6/2のもの)本当にここに来てる「自称」ロック・ファンに嫌われてるらしい。この裏(ステージ2)って、くるりでしょ? とても今日のお客がみんなそっちに流れたとは思わないけど‥‥休憩タイムになってしまってるようだ。仕方ないっちゃあ仕方ないが‥‥

  このバンドは2度目だ。昨日から考えると初めて観るバンドがずっと続いたが、やっと安心できる存在に巡り会えたような気がした。つうか、他にも昨日スーパーカーなんてのがいたんだけど、今回は却下。だって‥‥ねぇ?(苦笑)前に観たのはもう3年前になるのか。佐野元春の「THIS!」イベントでデビュー間もない彼等を観て、一発で気に入ったのを覚えている。あれからこいつら、知らない間にこんなにデカいバンドになりやがって‥‥羨ましいぞ、畜生っ!(笑)

  さて、1曲目はサードアルバム「A FILM ABOUT THE BLUES」からの"Childhood"。何でこんなに地味な曲から始めるの? ミュージシャンとしてのプライドっつうかエゴが出てしまったんだろうけど、今日のお客さんは殆どが君達に興味がない人達ばかりなのよ。ここで一発大ヒット曲"Going To The Moon"あたりをかまさないでどうする? あるいは"Raspberry"とかさ? しかもこの曲がまた、アルバムよりも間延びしてて長い長い。どうするのさ?(苦笑)ただ、彼等をフォローするわけではないが、演奏だけはこの日で一番レベルが高かった。実際、あぁ~とか思いながらも、惹き付けられるだけのプレイをしていたし。実はここまで3バンド連続でトリオ編成なのだけど、(タイプが違うから比べるのは気が引けるが)一番バンドとしてまとまってる気がした。

  その長い曲が終わった途端に、聴き覚えのあるイントロが‥‥ここで"Going To The Moon"登場。遅いよっ!(笑)やっぱヒット曲持ってるバンドは違うわ。DRAGON ASHのとこでも書いたけど、このバンドに興味がない人でもやっぱ聴き覚えのある曲って、ちょっと心が動いてしまうんじゃないかな? この後、アルバムの曲や新曲を取り混ぜながら、基本的にはヒットメドレー的内容だった気がする。けど、自分が聴きたかった曲が全て聴けたわけではない。"Second Coming"もやらなければ"If"も"Raspberry"もやらなかったわけだし。それらを蹴ってまでやってしまったKISSのカヴァー"Take Me"には唖然というか驚愕というか‥‥和田がKISS好きなのは知っていたが、まさかここでやってしまうとは‥‥しかもエースのソロ完コピしてるし。何か微笑ましいというか‥‥そして驚いた事に、他の彼等の持ち歌と何ら違和感がなかった事。実際、KISSの曲と気づいた人はあまりいなかったようで、単純に「英詞の新曲」と思ったのではないだろうか? 最近のライヴでは定番なのかな? コアなファンではないので判らないけど。まぁちょっと得した気分だった。

  最後には"ロケットに乗って"に続いて、お約束の"I Was Made For Loving You"‥‥ではなくて(苦笑)"Fever"で終わるんだけど‥‥この曲のエンディングもかなり引っ張られてて、実際の2倍近くはあったんじゃないかな? ちょっと前にNHKで観た単独ライヴと一緒だ。フェスという性質上、もっと沢山の代表曲を聴かせる必要があったんじゃないだろうか? だったら先に挙げたようなこの日演奏されなかった代表曲をプレイすべきだったような気もする。やれば出来るいいバンドなだけに、出足と最後でマズってしまい、印象が霞んでしまった気がする‥‥惜しい、惜しいよ。


◎MANSUN

  このバンドも初めて観る。ファーストの出る前のシングル"Take It Easy Chiken"辺りから気になり出し、初来日のショーケースにも行こうかと考えてたけど、結局この日までライヴに足を運ぶ事はなかった。噂ではステージはパンキッシュだ、と聞いていたいが‥‥新作が静かな、聴き込ませる作風だったので、ライヴ自体はどうなるのか全く想像がつかなかった。実際、ライヴが始まる前も同行者と「やっぱり新曲中心なのかな?」「昔の曲はどれくらいやるのかな?」とか話してたし。俺も「"Wide Open Space"とか"Take It Easy Chiken"とかやらねぇかなぁ?」なんて淡い期待を寄せていたのだけど‥‥実際に耳に馴染んだ、あのリフからスタートするとは思ってもみなかった。

  1曲目はその"Take It Easy Chiken"からスタートしたのだから、俺の驚きようっつったらありゃしなかった。もう「キャー!」っていう黄色い歓声を越えて「グゴゥオォォ~!」なんていう腹の底からデス声出してたもん。(笑)とにかくこの日の選曲は正に理想的なフェス仕様で、ヒット曲のオンパレードだった。実際、終わってみてから「MANSUNってこんなにシングルヒット持ってたんだ」って思ったもんなぁ。それでも"Six"や"Legacy"、"Negative"なんていう曲は外されていたが(考えてみれば、セカンドからの選曲がたった2曲というのはどういう事だろう?)。新作からも3曲が披露され、見事に他の代表曲とマッチしていた。文句なしっ!

  ステージングも、ポール・ドレイパーの想像以上のやんちゃ坊主振りに驚かされたし、フロントマン然としていてかっこよかった。髪を短くしてしまって女性ファンは泣いているのかもしれないが(笑)、俺はこっちの方が好きだ。何か、佇まいが一昔前のボノ(U2)と重なって見えたのは俺だけだろうか? まぁ早い話が、それだけ存在感がある、フロントマンらしいフロントマンだったって事(でも日本語でのMC「モットサワゲ~!」は変だぞ!?/笑)

  他のメンバーでは、ギターのチャドの独特な存在感に目を奪われる機会が多かった。あの、ひとり浮いている衣装(苦笑)と金髪のせいで、どことなくクリスピアン・ミルズと重なってしまった‥‥やっぱり観たかったなぁ、クリスピアン。(涙)「SIX」あたりからチャドの存在感ってのが(音楽的にもビジュアル的にも)高まったと思うのだけど、新作ではこれが爆裂してるように感じた。そしてこの日、実際のステージを観てそれは確信へと変わった。このバンドは既にポールひとりで引っ張ってるバンドじゃないぞ、と。これが新作メインの単独ライヴとなったら、どう爆裂しまくってくれるのか‥‥ちょっとゾっとする。それにしても凄いバンドになったもんだ‥‥


◎WEEZER

  今日の俺の中での「大トリ」はWEEZERで決まりだった。何せ4年振りの来日にして、今回初めて観るんだから‥‥前回の初来日は残業で当日になってキャンセルする羽目になるし(その上、代わりに行った同僚はリバースと一緒に写真とか撮ってるし‥‥フンッ!)。つうわけで正に「念願の」という言葉がピッタリの大トリなのだ(GREEN DAYだって!? この際無視してくれ、俺は観る予定ないのだから)。

  考えてみたらレコード会社からドロップしただの、ベースのマット・シャープが抜けただの、最近はネガな話題しか耳にしてない。そういう事もあって「何故今頃‥‥」って思いがあったのも事実。そして「客、集まるのかね?」って疑い深くなってた。けど、既にMANSUNの演奏中に客がどんどん前のブロックに並んで押し寄せている‥‥これ、絶対にMANSUNの客じゃないわ。そう考えてみたら、前日の時点でWEEZERのTシャツってすぐに売り切れてたしなぁ‥‥俺、買えなかったし‥‥日本中のWEEZERファンの決起集会なのか、今日は!? それくらい集まってたのよ。昨日はこんな光景見れなかったし。日本でこんなに売れてたか!?とか余計な事を考えていたら、メンバーがステージに登場。

  ステージはファーストアルバムの"My Name Is Jonas"からスタート。続く"No One Else"と、ファースト1~2曲目でつかみはOK! リバース・クオモは相変わらずだった。この後会った友人に「逆カリスマ」とか言われてたけど、あれは確信犯以外の何者でもない。あの格好で、あの音出すんだもん‥‥WiLDHEARTSファン辺りにもアピールするその音は、相変わらず気持ちよかった。新曲も数曲披露され(いよいよ年末か年明けに発表されるそうだ!)だが、基本的にはこれまでの2枚のアルバムの曲が中心。意外なシングルのC/W曲なんかも登場したけど、やっぱいいわ、相変わらず。根強いファンに支えられてるっていうのは、バンド冥利に尽きるね? 新加入のベースも独特な、いいキャラしてるし。絶対に忘れない顔&ルックスで、ポイント高し。寝転がって弾いたりとか、飛んだり跳ねたり(って一緒か/笑)。いい意味での「バンド内の起爆剤」的役割を果たしているわ。大正解だよ、彼の起用は。

  もうね‥‥この時点で俺は燃え尽きた。一緒にデカい声で唄ったし、踊ったし。ラストは"Buddy Holly"と"Surf Wax America"の2連発だもんなぁ‥‥あれっ、俺、こんなに彼等って好きだったっけ? "Buddy Holly"とか流行った頃、あれだけ毛嫌いしてたくせして(本格的に聴くようになったの、セカンドからだし。だからファーストも後追いなのよ)。結局、この手のバンドには目がないのかな、今の俺‥‥ヘヴィな音像に乗るポップなメロディと甘いコーラス‥‥これに惹かれちゃうのか、俺。(笑)とにかく、最初の猜疑心が嘘のように、ライヴの後の俺は晴れ晴れとしていた。どんどん曇っていく空模様とは相反して‥‥


01. My Name Is Jonas
02. El Scorcho
03. No One Else
04. You Gave Your Love To Me Softly
05. Too Late To Try
06. Slob
07. Superstar
08. In The Garage
09. Why Bother
10. Say It Ain't So
11. Tired Of Sex
12. Undone
13. Buddy Holly
14. Surf Wax America


◎THE BLUETONES

  気づいてみたら俺、2日間で1度もステージ2の方に行ってない事に気づいた。同行者は初日にeastern youth、2日目はくるりを観に行っていたので、その人から「まるで小学校の体育館」という感想を耳にしていたのだ。そしてやっと、最後の最後でステージ2に足を踏み入れる時が来た。今日の大トリは既に終了しているが(俺の中で)、本当のステージ2の大トリはTEENAGE FANCLUBだ。これはもう、俺にとってはボーナストラックのようなものだった。座って観たい。とにかくその思いでいっぱいだった。そのTFCを観るために、早めに会場入りした俺。実は観るつもりじゃなかったBLUETONESをここで観ることとなった。

  それ程好きなバンドでもないし、これまでもファーストとセカンドしか聴いたことなかったので、どんなステージするか全く想像がつかなかった。2階に行きたかったのに「1階が一杯になるまで2階は解放しません!」とかほざくスタッフ。頭かち割ってやろうかとマジで思った。だって、それくらいフロアはギュウギュウ詰めの蒸し風呂状態で殺気立ってたんだぜ!? 音なんて聴いてられる環境かってぇの!(怒)こんな状況の中で数曲を耳にしたのだが‥‥駄目だった。どうもこの手の音は、生理的に駄目らしい。何時から俺はこの手の「UKロック」が駄目になってしまったのだろう? とにかく、3曲聴いた時点で2階に行くために並ぶ事にした。

  並んですぐに2階は解放され、ステージ向かって右寄りに座った。そこで更に数曲を聴くわけだが‥‥ごめんなさい、寝てしまいました。(苦笑)だってさ、そこまでの疲れが座った事によって一気に出てきたんだもん。一緒にいたぐりさん、ちょぎっふぃさんも共に居眠り‥‥いや、退屈とかそういうのじゃなくてさ‥‥でも、最後の最後でプレイされた"If..."にはちょっと聴き入ってしまったぞ?と、ちゃんとフォロー入れておかなきゃ‥‥とにかく、今の俺には必要のない音、それしか言いようがありませんです、ハイ。


◎TEENAGE FANCLUB

  で、待ちに待ったTFCの登場! それにしてもノーマン・ブレイクってあんなに小汚かったっけ?(苦笑)まぁ見てくれの話はいいか‥‥噂ではライヴは「ヘロヘロらしい」と耳にしていたが(実際に数年前、「BEAT UK」で彼等のライヴを目にした記憶があるが、言ってる事の意味は今ならよく判る)、実際に体験したのもの、それに近いものだった。(笑)けど、やっぱ曲はいいわ。いきなりデビューシングル"Everything Flows"からスタートするとは思ってなかったけど。

  曲は前作「SONGS FROM NORTHERN BRITAIN」と前々作「GRAND PRIX」からのものが中心となっていたが、10月リリース予定の新作からの曲も2曲披露された。耳慣れた曲ばかりだったので、本当に安心して聴いてられたし、心地よかった。何か、心が洗われるっつうの? そんな感じ。なのにフロアに目をやると、びっくりさ! どこぞのパンクバンドのお客が間違えて入場したんだ?って位に盛り上がってるし! しかもダイブする奴まで続出。TFCでダイブ‥‥想像つかなかった。でも考えてみりゃ、SLOAN辺りでも同じような光景を目にしたし、意外と最近のギターポップ系のライヴでは当たり前の事なのかもしれない(けど、SLOANは音楽的にもハードな面、持ってるからなぁ‥‥)。いろんな意味で新鮮だった。

  まぁヘロヘロとは言っても、そこはプロ。途中「ありゃ?」って思わせる瞬間もあるにはあったが、全体的には満足のいく内容だった。これでボーナストラック!?勿体無さ過ぎる! しかもアンコールまでやってくれちゃうし‥‥それも、俺が大好きなアルバム「BANDWAGONESQUE」の中でも格別に大好きな曲、"The Concept"だぜ!? 感涙モノだね、マジで!!! 顔はニコニコ、心は涙で洪水状態‥‥判っていただけます?(笑)GREEN DAYじゃなくてこっち選んで大正解♪ 本当に観てよかった、そう思わずにはいられない内容だった。

  これまでも、アルバムが出る度にちゃんと聴いてきてはいたのだが、こんなに真剣に聴くことになろうとは‥‥しかもJJ同盟(爆)にとっては仇同然のTFC。他人の影響とはいえ、こんなにも好きになってしまうとは‥‥SLOANの時もそうだったけど‥‥恐るべし、トルーパー佐藤氏!(爆)

  東京に向かう車中でTFCのアルバムがヘヴィローテーションだったのは、言うまでもない。ありがとう、TFC!


01. Everything Flows
02. Ain't That Enough
03. Don't Look Back
04. Start Again
05. The Sun Shines From You (新曲)
06. Mellow Doubt
07. Verisimilitude
08. I Need Direction (新曲)
09. The Shadows
10. Your Love Is The Place Where I Come From
11. Speed Of Light
12. About You
13. Neil Jung
14. Every Picture I Paint
15. Sparky's Dream
-Encore-
16. The Concept

投稿: 2000 08 14 03:34 午前 [2000年のライブ, At The Drive-In, Bluetones, The, Mansun, SUMMER SONIC, Teenage Fanclub, TRICERATOPS, Weezer] | 固定リンク