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カテゴリー「Megadeth」の36件の記事

2021年8月21日 (土)

MEGADETH『UNPLUGGED IN BOSTON』(2021)

2021年8月20日にリリースされたMEGADETHのライブアルバム。日本盤未発売。

本作は2001年5月9 日に米・ボストンのBill's Barにて行われたアコースティックライブの模様を収録した作品。2006年にはバンドのファンクラブを通じて限定発売されていたものですが、このたびCleopatra Recordsを通じてワールドワイドリリースと相成りました。

当時のメンバーはデイヴ・ムステイン(Vo, G)、デヴィッド・エレフソン(B, Vo)、アル・ピトレリ(G)、ジミー・デグラッソ(Dr)という布陣。本ライブの1週間後にあたる5月15日には、同編成での最初で最後のアルバム『THE WORLD NEEDS A HERO』(通算9作目)の発売を控えており、いわば新作のプロモーション的に実施されたスペシャルライブと言えるのではないでしょうか。

実際、本作に収録された10曲中3曲が『THE WORLD NEEDS A HERO』収録曲で、「Dread And The Fugitive Mind」はベストアルバム『CAPITOL PUNISHMENT: THE MEGADETH YEARS』(2000年)で先行発表、「Moto Psycho」はリードトラックとして公開済みとはいえ、「Promises」はほぼ初出に近い状態ですからね。バランス/ボリューム的にはこれくらいでちょうどよかったのかな。

そのほかの楽曲に関しては、特に代表曲のオンパレードといったものではなく、あくまでアコースティックライブにフィットする楽曲をセレクトしたという印象。「Time: The Beginning」から「Use The Man」、そして「Holy Wars... The Punishment Due」の中間パートのみ、さらに「Almost Honest」へとつづくメドレー的な流れはこのライブのクライマックスと呼ぶにふさわしい内容で、これを聴くためだけに本作を手に取っても損はしないと思います。

あと、代表曲「Symphony Of Destruction」のアレンジがリミックスバージョンのそれに近いのは、個人的なニヤリポイント(笑)。日本人的感覚でいうと「A Tout le Monde」みたいな曲こそアコースティックで披露すべきと思うのですが、そこは国の違い、感覚の違いなんでしょうか。

にしても、このタイミングにジュニア(エレフソン)在籍時の音源をフィジカル&デジタルリリースすることに、大佐(ムステイン)は何も思わないのでしょうか……まあリリース元がCleopatraという時点でいろいろ怪しさを感じるのですが……。

 


▼MEGADETH『UNPLUGGED IN BOSTON』
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2021年8月13日 (金)

SEPULTURA『SEPULQUARTA』(2021)

2021年8月13日にリリースされたSEPULTURAの企画アルバム。

2020年2月発売のアルバム『QUADRA』に続く今作は、2020年4月からスタートしたストリーミング・ライブセッション“SepulQuarta”からのベストセレクション。これまでに発表された多数の名曲群を、毎回著名なゲストミュージシャンを迎えてセッションするという企画で、その選曲および参加アーティストの豪華さはベストアルバムを超えた1枚と言えるかもしれません。

収録曲および参加ゲストは下記のとおり([ ]内は参加ゲスト名)。

01. Territory [David Ellefson (B/ex. MEGADETH)]
02. Cut-Throat [Scott Ian (G/ANTHRAX)]
03. Sepulnation [Danko Jones (Vo)]
04. Inner Self [Phil Rind (B/SACRED REICH)]
05. Hatred Aside [Angélica Burns (Vo/HATEFULLMURDER)、Mayara Puertas (Vo/TORTURE SQUAD)、Fernanda Lira (Vo/CRYPTA)]
06. Mask [Devin Townsend (Vo, G)]
07. Fear, Pain, Chaos, Suffering [Emmily Barreto (Vo/FAR FROM ALASKA)]
08. Vandals Nest [Alex Skolnick (G/TESTAMENT)]
09. Slave New World [Matthew K. Heafy (Vo, G/TRIVIUM)]
10. Ratamahatta [Joao Barone (Dr)、Charles Gavin (Dr)]
11. Apes Of God [Rob Cavestany (G/DEATH ANGEL)]
12. Phantom Self [Mark Holcomb (G/PERIPHERY)]
13. Slaves Of Pain [Frédéric Leclercq (G/KREATOR、AMAHIRU)、Marcello Pompeu (Vo)]
14. Kaiowas [Rafael Bittencourt (G/ANGRA)]
15. Orgasmatron [Phil Campbell (G/ex. MOTÖRHEAD)]

M-4, 13 : from 3rd AL『BENEATH THE REMAINS』(1989年)
M-14 : from 4th AL『ARISE』(1991年) Japanese Bonus Track
M-1, 9, 14 : from 5th AL『CHAOS A.D.』(1993年)
M-2, 10 : from 6th AL『ROOTS』(1996年)
M-5 : from 7th AL『AGAINST』(1998年)
M-3 : from 8th AL『NATION』(2001年)
M-11 : from 9th AL『ROORBACK』(2003年)
M-6 : from 12th AL『KAIROS』(2011年)
M-8, 12 : from 14th AL『MACHINE MESSIAH』(2017年)
M-7 : from 15th AL『QUADRA』(2020年)

知名度の高いアーティストばかりが参加しており、これも長きにわたりブラジルを代表するエクストリームメタルバンドとして活躍し続けるSEPULTURAならではと言えるでしょう。選曲的には「Arise」や「Dead Embryonic Cells」「Under Siege (Regnum Irae)」といった『ARISE』収録曲や「Roots」のような代表曲を外しているのが気になりますが(実際の“SepulQuarta”セッションでは、「Arise」などはゲスト抜きで演奏されています)、それでもベストアルバムとしても見劣りしない内容なのはさすがといったところでしょうか。

基本的にはリモートスタジオセッションアルバムなので、生々しさはスタジオ音源以上/ライブアルバム以下といった質感。しかし、これくらいの生々しさは彼らのようなバンドにはちょうどいいような気がします。そして、マックス・カヴァレラの跡を継いで加入したデリック・グリーンはすでに20年選手。マックス時代の楽曲でも原曲に負けない凄みが伝わる歌唱で、非常に好意的に受け取ることができます。

各ゲストに関してですが、この人ならでは!という音源はそう多くはないです。女性Vo3人が参加した「Hatred Aside」はかなり色が出ていて面白いし、デヴィン・タウンゼンド参加の「Mask」もそれとわかる仕上がり。マーク・ホルコムらしいエフェクティブなギターサウンドで原曲に彩りを加えた「Phantom Self」も非常にらしい完成度ですね。同じブラジル出身のラファエル・ビッテンコートとコラボした「Kaiowas」は、現在シングルギター編成のSEPULTURAには実現できないアンサンブルなので、これも聴きどころかもしれません。あとは、本家MOTÖRHEADのフィル・キャンベルをフィーチャーした「Orgasmatron」もかな。特別新鮮さはないですが、感慨深さという点で記しておこうかと思います。

この手の企画盤は「あの曲がない、この曲がない」と言い出したらキリがないので、深いこと考えず、素直に(かつ無心で)楽しむのが一番。特にSEPULTURAはオールタイムベストアルバムが1枚も存在しないので、(選曲が多少偏ってはいるものの)これを『ARISE』『CHAOS A.D.』『ROOTS』に次ぐ入門盤として捉えるのもアリかもしれませんね。

 


▼SEPULTURA『SEPULQUARTA』
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2020年11月27日 (金)

FIRSTBORNE『FIRSTBORNE』&『SEPARATE WAYS (WORLDS APART)』(2020)

たまたま深夜にこのニュースを目にし、元LAMB OF GODのクリス・アドラー(Dr)がジェイムズ・ロメンゾ(B/ex. MEGADETH、ex. BLACK LABEL SOCIETY、ex. WHITE LION)とバンドを組んでいたことを知りました。

在籍時期は異なるものの、ともにMEGADETHに参加した経験を持つ2人が組むFIRSTBORNEというバンド。今年6月にセルフタイトルの5曲入りEPをデジタルリリースしていたそうで、こちら完全に見逃しておりました。

で、今回のニュースで知ったFIRSTBORNEのニューシングル「Separate Ways (Worlds Apart)」。ご存知のとおりJOURNEYが80年代前半にヒットさせた名曲カバーなわけですが、比較的ゴリゴリなイメージが強い2人がなぜこの曲を選んだのか、そしてどんな味付けをしているのか。気になってチェックしてみました。

そうしたらまあ……BPMも原曲よりアップさせ、全体的にゴリっとさせつつもメロウさはそのままという、なかなかな仕上がりのカバーで、個人的にかなり好印象。「クリス、バスドラ踏み過ぎだろ(笑)」というツッコミどころもあるものの、ボーカルを務めるGirish Pradhan(ギリッシュ・プラダーンと読むのでしょうか)の適度にハスキーでパワフルな歌声とマッチしており、安心して楽しむことができます。特に2番A〜Bメロでのフェイクなんて最高だし、エンディングで突如飛び出すグロウルにも思わずニンマリ。非常に“らしさ”がにじみ出た好カバーではないでしょうか。

また、ギタリストのMyrone(マイロンと読むのかな)のニール・ショーン(JOURNEY)を意識したプレイも好印象。この人はWEEZERのリバース・クオモとコラボしていたり、ミュージカル『ROCK OF AGES』でプレイしていたりと比較的裏方仕事が多かったようですが、だからこその的確なギタープレイなのかなと思いました。

にしても、冒頭こそあの印象的なシンセのリフがないものの、クリスのダイナミックなドラミングに続いて後ろから薄っすらと“あのリフ”が聴こえ始めると、思わず苦笑してしまいますよね。原曲をリアルタイムで通過した世代なら、そのへんなおさらじゃないでしょうか。でも、ここ10数年CMやスポーツ番組で初めて耳にした若いリスナーには新鮮に映るのかな。なんにせよ、個人的には大好物な1曲でした。

 


▼FIRSTBORNE『SEPARATE WAYS (WORLDS APART)』
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で、この1曲を起点に6月リリースの1st EPにも手を伸ばしてみました。だって、カバー1曲だけではこのバンドの真の姿はわかりませんものね。

なんともなアートワークに、最初こそ「ああ、そうだよね。元LAMB OF GODだし、元MEGADETH、元BLSだし……」と変な納得をしてしまいそうになりましたが、いざ音を聴いてみると……なるほど、JOURNEYをカバーするのも納得な音作り/曲作りでした。

ドラムの質感やミックスこそLAMB OF GODを思い出させるものでしたが、全体的には若干スラッシーなメロディアスハードロックといったところでしょうか。ギリッシュのボーカルや彼の個性を生かした曲作りと、その後ろで派手に鳴らされる各楽器のバランスが非常に絶妙で、楽器隊が前に出るときはしっかり前に出ているし、マイロンのギターも「Separate Ways (Worlds Apart)」のときより自由に暴れまくっている。クリスのドラミングも曲に忖度することなく、我の強さを突き通しているので、彼のファンもそれなりに安心して楽しめるのではないでしょうか(音楽的に趣味の範疇内ならばね)。

ちなみにギリッシュはインド出身で、地元ではGIRISH AND THE CHRONICLESというリーダーバンドを率いて10年以上にわたりメジャーシーンで活躍。クリスがドラムクリニックでインドを訪れた際、一緒にセッションしたのを機に知り合ったそうです。一瞬、JOURNEYにおけるアーネル・ピネダ(Vo)のようなシンデレラストーリーなのかなと想像したのですが、地元ではUniversal Music India所属ってことを考えると、それなりに成功していた方なんですよね。ギターのマイロンも裏方とはいえ、大ヒットミュージカルのバックバンドで長きにわたり活躍してきた人だし。そういった意味では「ベテランミュージシャンが無名の新人をフックアップして結成」というわけでもないのですよ、このバンド。だって、どの曲も完成度がめちゃめちゃ高いもの。

どれも3分前後にまとめられた楽曲群は非常にコンパクトに作り込まれたもので、職人的な技量の高さも伝わってきます。メロディセンスもかなり高いし、それを歌いこなすシンガーの技量、さらに負けじと個性を強く打ち出すプレイヤー陣の魅力。すべてにおいて完璧なEPではないでしょうか。

だからこそ、最初はフルアルバムを楽しみたかったなという気持ちもあるのですが、今はそういう時代じゃないのでしょう。まずはこれくらいで焦らすのがちょうどいいのかな。というか、そもそもフルアルバムという概念自体が彼らにあるのか、ないのか……。

なんにせよ、息の長い活動に期待したいと思います。

 


▼FIRSTBORNE『FIRSTBORNE』
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2020年7月24日 (金)

CHRIS POLAND『RETURN TO METALOPOLIC (30TH ANNIVERSARY EDITION)』(2020)

1990年に発表されたクリス・ポーランド(G)初のソロアルバム。ここでは、2020年2月に海外でリリースされた同作の30周年記念エディションについて触れていきたいと思います(オリジナルバージョンは1990年10月に日本盤もリリースされましたが、この30周年エディションは国内未発売です)。

クリスはもともと、MEGADETHの初代ギタリストとしてシーンにその名を知らしめた人で、『KILLING IS MY BUSINESS... AND BUSINESS IS GOOD!』(1985年)『PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』(1986年)という初期2作品でその非凡なプレイを堪能することができます。特に、ジャズやフュージョンの香りがする楽曲は間違いなくクリスの影響が強く表れた結果だと思われます。

そんなクリスがMEGADETHから脱退後、約3年を経て届けられたのがこの初ソロアルバム。ドラマーに弟のマーク・ポーランドを、プロデューサーにPEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』も手がけたランディ・バーンズを迎えた本作は、もともとボーカリストありきで制作されていたようで、あとからクリスのメロディアスなソロプレイが増やされているものの、全体的に隙間の多さが目立つ1作。ですが、それがマイナスポイントに働くことがないくらい、クリスの独特なプレイ&フレージングを存分に楽しめるのも、本作ならではの個性と言えるでしょう。

要所要所でスラッシュメタル的(MEGADETHでいうところの“インテレクチュアル・スラッシュメタル”的)要素を見つけることができものの、全体を通して感じるのはフュージョン的な浮遊感が散りばめられたヘヴィメタル色の強さ。そこに、クリス特有の音階やフレージングが際立つソロが被せられており、「Heinous Interruptus」や「The Fall Of Babylon」あたりのギタープレイやリズム感からはMEGADETHらしさも感じられるものの、大半は初期MEGADETHともまた違った新鮮さを味わうことができるはずです。

ぶっちゃけ、本作はリフワークだけでも十分に元を取れるくらい楽しめますが、そこに加えてクリスならではの音階を用いたソロも堪能できるのですから、ギタリスト志望のリスナーにとっては非常に勉強になる1枚ではないでしょうか。僕は自分のプレイスタイル的にはかなりかけ離れているものの、「こういう表現もあるんだ」という程度には楽しめる1枚でした。

で、ここからが30周年エディションの追加要素についてです。再発盤には4曲の新曲と、1990年のアリゾナでのライブ音源5曲が追加されています。この再発盤、元盟友であるデヴィッド・エレフソン(B)主宰レーベルのCombat Recordsからリリースされています。そういえば、ジュニアのソロアルバム『SLEEPING GIANTS』(2019年)にもクリスはゲスト参加していましたし、いまだに交流があるというのは古くからのファンにはうれしい限りです。

この新録パート、リズム隊にはチェイス・ブライアント(B)&カルロス・クルーズ(Dr)というWARBRINGER組が参加。きめ細やかさが印象に残ったオリジナル盤の楽曲とは異なり、こちらのミックスは非常に生々しいデッドな録音が活かされております。このへんは好みが分かれそうな気がしないでもないですが、よりフリーキーさが際立つクリスのプレイを前にすると、そういった細かいことはどうでもいいのかなと思えてきます。ここでは「Final Days」のみ、女性シンガーのメアリー・マギルが参加した歌モノになっており、もともとはこういう方向性の作品にしたかったのかな……という裏テーマも見えてきます。もし可能なら、オリジナルの『RETURN TO METALOPOLIC』にボーカルを加えたバージョンも聴いてみたいな……そう思わせてくれる、貴重な1曲です(その進化形が、1993年にアルバム1枚のみ制作したDAMN THE MACHINEなんでしょうね。それについては、また別の機会にでも)。

残りのライブテイクは、2007年に発表された『RETURN TO METALOPOLIC LIVE』から厳選された5曲。既発テイクなので、持っている人も少なくないのでは。トリオ編成でのライブなので、スタジオテイク以上に暴れまわるクリスのプレイを楽しむことができます。オリジナルアルバムには未収録の「Psycho Boy」「Nightmare Hall」といった楽曲も含まれているので、これからCDを購入しようと思っている方は、新曲&ボートラ満載の30周年エディションがオススメです。

 


▼CHRIS POLAND『RETURN TO METALOPOLIC (30TH ANNIVERSARY EDITION)』
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2020年7月23日 (木)

MARTY FRIEDMAN『SCENES』(1992)

1992年11月にリリースされたマーティ・フリードマンの2ndソロアルバム。日本盤は『シーンズ〜憧景〜』という邦題にて、翌1993年2月に発売されました。

マーティのソロ作品としては、1988年発表の『DRAGON'S KISS』以来、4年ぶりのオリジナル作品。前作制作時はCACOPHONYに在籍していたこともあり、はたまた相方のジェイソン・ベッカー(G)を意識してなのか、『DRAGON'S KISS』はShrapnel Records所属ギタリストらしく速弾きを駆使したメタリックな作品でした。そんな中にも、東洋音楽のフレージングやメロディが随所に散りばめられており、これがのちのMEGADETH加入につながったと言われています。

MEGADETH加入後に発表されたこの2ndアルバム、全8曲中前半4曲をかの喜多郎が、後半4曲をマーティ自身とスティーヴ・フォンタノがプロデュースを手がけるという異色の内容に。もっとも、すでにこの頃にはマーティの東洋音楽(特に歌謡曲や演歌といった日本の音楽)への傾倒ぶりは知れ渡り始めていたので、喜多郎とのコラボレーションもなるほどと納得するものがあったのは事実です。

レコーディングにはMEGADETHでの盟友ニック・メンザ(Dr)が全面参加。すべての楽曲にドラムがフィーチャーされているわけではありませんが、バンドアンサンブルが楽しめる楽曲ではニックのダイナミックなプレイを楽しむことができます……が、だからといって『DRAGON'S KISS』的メタリックな楽曲は皆無。すべてミドル/スローテンポで統一されたムーディな楽曲群を、重いヒットながらもメロディの邪魔をしない的確なプレイで支えています。

ディストーションギターよりもクリーントーンを中心としたメロウなプレイの数々は、非常にエモーショナルかつセンチメンタリズムが強調されたもので、確かに演歌的な“泣き”の要素も感じ取ることができます。しかし、完全に演歌そのものかと言われるとまったくそんなこともなく、むしろヨーロッパのバンドあたりにも通ずる“泣き”に近いものがあるのかな。日本人がそのへんの音に惹きつけられるのって、実はそのへんの感覚が非常に近いのかもしれませんね。

「Realm Of The Senses」のオープニングや曲中に日本の演歌的な女性のセリフがフィーチャーされていたり、マーティの奏でるメロディもまんま演歌だったりと(笑)、一歩間違えばズッコケ要素になりかねないのですが(1曲だけ抜き出せばそうなりかねない)、このアルバムの流れで聴けば成立するこの世界観。ハマったら抜け出せないものがあるのは確かです。

マーティのソロ作品中もっとも異質な1枚ですが、実は一番好きなギター・インストゥルメンタル・アルバムはこれなんですよね。発売から30年近く経つクラシック的作品ですが、今でもリラックスしたいときにBGMとして活用する、間違いなくマーティのベスト・ワークのひとつです。

 


▼MARTY FRIEDMAN『SCENES』
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2020年7月22日 (水)

KIKO LOUREIRO『OPEN SOURCE』(2020)

ANGRA、現MEGADETHのギタリスト、キコ・ルーレイロによる5作目のソロアルバム。海外では2020年7月初旬から配信されていますが、日本では同年7月22日に、海外に先駆けフィジカル(CD)リリースとなります。

2015年にMEGADETHに加入してから初のソロ作となるこのアルバムでは、現ANGRAのリズム隊であるフェリッペ・アンドレオーリ(B)とブルーノ・ヴァウヴェルデ(Dr)がプレイ。フェリッペは前作『SOUNDS OF INNOCENCE』(2012年)に続いての参加となります。キコの卓越したリフワーク&ソロプレイが存分に楽しめる作品に仕上がっているのですが、それ以上にリズム隊の超絶アンサンブルが耳に残る作品でもあり、ギタリストのソロ作品ではあるものの、同時に各プレイヤーの個性や技量がしっかりと表現された、聴きどころの多い1枚と言えるでしょう。

全体的にはHR/HMのテイストが強い楽曲で占められますが、その随所随所にフュージョンやコンテンポラリー・ミュージック、キコの故郷であるブラジル音楽の影響が垣間見え、そのバランス感含め気持ちよく楽しめる内容かなと。個人的にギタリストのインストアルバムって、ただ弾きまくればいいってわけでもないですし、かといってそのギタリストの個性がどこまで表面化しているかも重要になってくるので、どれもが何度もリピートして楽しめるようなものばかりではないと思っているのですが、本作に関して言えばメロディがしっかりしていること、かつジェントなどを含むモダンなテキストが散りばめられていることもあり、歌がなくても十分に成り立つ“聴き応えのある”1枚と断言できます。

メタルファン、およびMEGADETHファン的に特筆すべきポイントは、3曲目の「Imminent Threat」にマーティ・フリードマン(G)がゲスト参加していることでしょうか。90年代のMEGADETHといえばこの人ありきでしたし、MEGADETHを一気にメジャー化させることに成功したのもこの人による功績がかなり大きかったはず。またキコに関して言えば、MEGADETHで過去の楽曲をプレイするときに必ず意識する人であり、悪く言えば「目の上のたんこぶ」的存在だったんじゃないかなと(笑)。そんなレジェンドとこのたび初共演を果たすことで、これまで方々に散っていた点と点がつながった。ファンとしても喜ばしい限りではないでしょうか。

なんていいながらも、そういったボーナスポイントが霞んでしまうほどに、本作はそのほかの楽曲も優れているので、マーティ参加はあくまでオマケくらいに捉えておきましょう。モダン・メタルが好きなリスナー、ジェントと聴いて反応するリスナーなら、本作は間違いなく引っかかるポイントが多く用意されている、オススメのインスト作品です。

なお、日本盤のみ「Overflow」「Imminent Threat」「Du Monde」のバッキングトラック(ソロパートのみを除いた、ギターのバッキング&リズム隊によるバック・トラック)がボーナストラックとして収録。これだけでも十分にインスト楽曲としてレベルの高さを感じ取ることができるし、かつギター弾きにはうれしい“マイナス・ワン”音源でもあるのかな。

 


▼KIKO LOUREIRO『OPEN SOURCE』
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2020年3月20日 (金)

DAVID ELLEFSON『SLEEPING GIANTS』(2019)

MEGADETHのベーシスト、デヴィッド・“ジュニア”・エレフソンが2019年7月中旬に発表した初のソロアルバム。日本ではボーナストラックを多数追加して、2020年3月下旬に発売されました。

これまでもF5やMETAL ALLEGIANCEといったプロジェクトへの参加、ANTHRAXのフランク・ベロ(B)とのバンド・ALTITTUDES & ATTITUDEなどがありましたが、純粋なソロアルバムはMEGADETHとして『KILLING IS MY BUSINESS… AND BUSINESS IS GOOD!』(1985年)でデビューして以来初めてのこと。大佐(デイヴ・ムステイン)の咽頭がん発症などもあって、2019年は年初にALTITTUDES & ATTITUDEのアルバム『GET IT OUT』、夏にこのソロアルバムと活発な課外活動が続きました。

ですが、ジュニアのビジネス・パートナーであるトム・ハザートとの共同作業で完成した本作は、実は純粋なオリジナルアルバムというわけではありません。本作のために制作されたスタジオ録音新曲(リミックス含む)やそのデモ音源、そしてF5の未発表デモ音源から構成されたもので、完成度や音質の違いこそあれど、ジュニアのカラーが色濃く表れた、非常に聴き応えのある内容に仕上がっています。

ジュニアは本作のスタジオ音源では歌っておらず、ベースとソングライティングに専念。基本はトム・ハザートが歌っていますがが、曲ごとにさまざまなゲストボーカルもフィーチャーされており、例えば「Sleeping Giants」ではRUN D.M.C.のDMCが、「Hammer (Comes Down)」ではエリック・A.K.(FLOTSAM AND JETSAM)の歌声も聴くことができます。また、これらの楽曲ではアディショナル・ボーカルとしてロン・“バンブルフット”・サール(SONS OF APOLLO、ex. GUNS N' ROSES)やコリー・グローヴァー(LIVING COLOURULTRAPHONIX)の名前も見つけることができます。

さらにデモ音源ではありますが、「If You Were God」ではジョン・ブッシュ(ARMORED SAINT、ex. ANTHRAX)がそのパワフルな歌声を響かせており、ALTITTUDES & ATTITUDEに続いてここでも“MEGADETH meets ANTHRAX”なコラボレーションを堪能できます。このほかにもデヴィッド・グレン・アイズレー(Vo/ex. GIUFFRIAなど)やマーク・トレモンティ(G/ALTER BRIDGE、CREED)、デイヴ・マクレイン(Dr/SACRED REICH、ex. MACHINE HEAD)、そしてMEGADETHの初代ギタリストでもあるクリス・ポーランドなどといった豪華な布陣との共演を楽しむことができるはずです。

ELLEFSON名義によるオリジナル曲は、どこか初期〜中期(90年代前半)のMEGADETHを彷彿とさせる曲調、スタイルで懐かしさと新鮮さを同時に楽しめるものばかり。ここ最近のMEGADETHにはない“何か”が確実にここには存在しており、その違いは何なのかといろいろ考えるきっかけにもなりそうです。と同時に、あのMEGADETHのスタイルは何も大佐だけのものではなく、ちゃんとジュニアの中にも脈々と受け継がれている(あるいは血として流れている)ということがはっきり確認できます。ぶっちゃけ、これらの曲を今のMEGADETHでやってくれてもいいのに……なんて思っちゃったりもしますが、けどそれも違うんでしょうね。

F5のデモ音源は音質的にまちまちですが、楽曲的には2000年代のモダン・ヘヴィネスの延長線上にあるものばかり。ぶっちゃけ、ソロ名義の楽曲と並んだときに違和感覚えるんじゃないかと不安でしたが、まったくそんなこともなく、むしろジュニアのソングライターとしての一貫性を再確認できるいい素材となりました。これ、ちゃんとスタジオレコーディングしてあげればよかったのにね。勿体ない。

日本盤のみ、初CD化となる「Vultures」「If You Were God」のライブテイクも収録。「If You Were God」ではトム・ハザートとジュニアのデュエット(笑)も楽しむことができる、貴重なテイクとなっておりますので、ぜひチェックしてみてください(全19曲と海外盤よりも4曲多いですし、「Vultures」のスタジオテイクはマックス・ノーマンMIXに差し替えられていますしね)。

でも、海外盤は海外盤で特別感のある2枚組仕様となっており、ジュニアが所属するレーベル・EMP / Combat RecordsのスペシャルサンプラーCD(全18曲入り)がDISC 2として付属。何気にこっちも聴き応えがあって、興味深い内容なのですよ(マーク・スローターのソロや、ジョー・ペリーがゲスト参加したCO-OPなど面白いテイク満載)。ジュニアの曲だけ聴きたいって人は少々お高い日本盤を、おまけが欲しいって人は輸入盤を購入してみてはいかがでしょう。

 


▼DAVID ELLEFSON『SLEEPING GIANTS』
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2020年1月 2日 (木)

banned songs of US radio after 9.11

つい先日、昨年の9月11日に配信されたKERRNG!の記事「HERE ARE THE 164 SONGS THAT WERE BANNED FROM AMERICAN RADIO AFTER 9/11」がTwitterで流れてきたんですね。このリスト自体、これまでも完全版・不完全版問わずさまざまな形で流出していたと思いますし、実際僕も学生時代に湾岸戦争をテーマに「表現の自由」や「自主規制」について卒論を書いていたので、常に気になってチェックしていました。今回の記事も特別目新しさはなかったのですが、急にふと「そういえば、卒論書いてた90年代前半は実際にそういう曲を全部聴くのに相当苦労したけど、今ってストリーミングサービスがあるし、もしかしてこのリストの曲全部聴けるんじゃないかな……」と思ったんですね。

で、実際にプレイリストを作ってみようと思い、検索を開始……始めたのが明け方だったのですが、気づいたら1、2時間でプレイリスト完成。記事中に登場する曲名やアーティスト名に多少の間違いがあったので、ネット上で公開されている同様の記事(結局Wikipediaが一番便利でした)とも照らし合わせつつ、完全なるプレイリストを完成させました。

さすがに全曲ありました。すごいですね、Spotify(今回はApple Music版は作成せず。だって2つも作るの時間かかるし)。RAGE AGAINST THE MACHINEのみ全曲放送禁止だったので、本来なら彼らの楽曲はすべて入れるべきなんでしょうけど、それだと埒が明かないので各アルバムから主要ナンバー1曲ずつ、計4曲を入れることにしました。そこに「Knockin' On Heaven's Door」のみボブ・ディラン版とGUNS N' ROSES版の2曲を用意して、全168曲/11時間14分というアホほど長いプレイリストが完成したわけです(笑)。

一応、アーティスト名アルファベット順、複数の曲がリストにあるアーティストに関しては曲名もアルファベット順で並べてあります。なので、AC/DCみたいにいきなり7曲も続いてしまうこともありますが、シャッフル再生すると普通にラジオ感覚で楽しめるのではないでしょうか……しかも、いい曲ばかりですし。

こんなご時世だからこそ、こういった楽曲を手軽に楽しめる自由をかみしめつつ、今の生活に感謝したいと思います。またいつ、これらの楽曲やほかのヒット曲が放送禁止になるか、本当にわかりませんしね(しかも、あの当時よりも状況的には最悪ですから)。

 

※ブラウザ(記事上)でプレイリストを再生すると100曲しか表示されないようなので、プレイヤー右上のSpotifyロゴをクリックして、自身のSpotifyプレイヤーで再生することをオススメします。

2019年4月15日 (月)

MEGADETH『WARHEADS ON FOREHEADS』(2019)

2018年に結成35周年を迎えたMEGADETHが、そのアニバーサリーイヤーの締めくくりに35曲入りベストアルバム『WARHEADS ON FOREHEADS』を2019年3月にリリースしました。

CD3枚組、アナログ4枚組という大ボリュームのこの作品。CDの収録容量的にはまだまだ入れられるはずなのですが、いかんせん「35」という数字にこだわったためにこういう結果に。しかも、選曲はデイヴ・ムステイン(Vo, G)自身が担当。デビューアルバム『KILLING IS MY BUSINESS... AND BUSINESS IS GOOD!』(1985年)から現時点での最新アルバム『DYSTOPIA』(2016年)までの15枚のオリジナルアルバムに、映画『ラスト・アクション・ヒーロー』のサントラ収録曲「Angry Again」を加えた、レーベルの垣根を超えたベストセレクションとなっています。

MEGADETHはこれまでにもベストアルバムやボックスセットを複数発表しています。CD複数枚で構成されたボックスものでいうと、2007年にCD4枚+DVDで構成されたEMI時代の集大成『WARCHEST』が発売されております。こちらはデモ音源やライブテイクなど未発表音源も多数含まれており、すでにオリジナルアルバムをすべて持っている人にもうれしい内容でした。

しかし、今回の『WARHEADS ON FOREHEADS』はすべて既発音源。しかも、ムステインの独断でセレクトされていることもあり、「あれっ、あの曲がない!」とか「なんで代表曲のあれがないの?」とか「あのアルバムからはこれだけ?」とか、とにかく疑問も少なくありません。

例えば、2ndアルバム『PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』(1986年)からは4曲選ばれているものの、誰もが認める代表曲「Peace Sells」が含まれていなかったり、3rdアルバム『SO FAR, SO GOOD... SO WHAT!』(1988年)を代表するカバー曲「Anarchy In The U.K.」(SEX PISTOLS)が選ばれていなかったり(まあカバーですしね)。かと思うと、4thアルバム『RUST IN PEACE』(1990年)からは全作品中6曲(アルバム本編が9曲なので3分の2収録されていることに)、8thアルバム『RISK』(1999年)以降は1曲ずつという残念さをにじませながらも、最後の最後に『DYSTOPIA』から4曲も選んでしまうという。バランスを考えてというよりも、今のムステインの各アルバムに対する評価が透けて見える構成ですね。

とはいえ、『KILLING IS MY BUSINESS... AND BUSINESS IS GOOD!』の楽曲は『KILLING IS MY BUSINESS... AND BUSINESS IS GOOD!: THE FINAL KILL』(2018年)からの最新リミックス&リマスター音源ですので、2ndアルバム以降の楽曲と並んでもクオリティ的に劣ることはありません。そういった意味では、特にDISC 1の楽曲群は聴いていて気持ちいいものがあるんじゃないでしょうか。なんだかんだで曲の流れも良いですし。

そしてDISC 3の後半に進むに連れてムステインの声(キー)が……残念ですけどね。

これからMEGADETHを聴こう!なんていう奇特な方が今どれだけいるのかわかりませんが、オールタイムベストという点において、なおかつトータル3時間に満たない適度なボリュームという点においても初心者に進めやすい作品かもしれません。特にDISC 1、DISC 2を聴けばMEGADETHの何たるかが理解できると思いますしね。

 


▼MEGADETH『WARHEADS ON FOREHEADS』
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2019年3月10日 (日)

ALTITUDES & ATTITUDE『GET IT OUT』(2019)

MEGADETHデヴィッド・エレフソンANTHRAXのフランク・ベロというベーシスト2名が中心となり結成されたプロジェクト、ALTITUDES & ATTITUDE。彼らが2014年に発表したデビューEP『ALTITUDES & ATTITUDE』以来となるフルアルバムを、2019年1月に発表しました。

このプロジェクトはトリオ編成で、フランクがボーカル&ギター、エレフソンがベース、フェフ・フリーデル(DEVO、A PERFECT CIRCLEなど)がドラムというのが基本スタイルのようです(曲によってフランクがベース、エレフソンがギターを弾くことも)。アルバムはジェイ・ラストン(ANTHRAX、STONE SOURSTEEL PANTHERなど)がプロデュースを担当し、エース・フレーリー(ex. KISS)やガスG.(FIREWIND)、ニタ・ストラウス(ex. THE IRON MAIDENS)、クリスチャン・マルトゥッチ(STONE SOUR)などがゲスト参加しているとのこと。

フランクのボーカルは時に自身のバンド・ANTHRAXのジョーイ・ベラドナのような節回しをするときがあるものの(オープニングトラック「Get It Out」がまさにそれ)、声質そのものは意外とマイルド。がなるというよりはメロディを丁寧に歌いながら、ときどき激しさを見せるデイヴ・グロール(FOO FIGHTERS)的なカラーがあると思いました。嫌味のない、親しみやすさのある声ですよね。

音楽性自体は、MEGADETHとANTHRAXということでスラッシュメタル的なものをイメージしてしまいがちですが、もっとポップでオルタナティヴロックのようなスタイルと言えばいいのかな。「Leviathan」のようなインストにこそ両バンドのテクニカルなスタイルを重ねることができますが、それ以外の歌モノではパンクともメタルとも違う、ハードロック寄りのオルタナギターロックみたいな世界が展開されています。これもまた嫌味のないスタイルで、万人受けしそうな印象が。

アルバム日本盤にはデビューEP収録曲(「Booze And Cigarettes」「Tell The World」「Here Again」)がリミックスされて収録されていますが、この時点ですでに現在のスタイルは確立されていたんですね。なるほど、こういうことがやりたかったんだ、と。

例えばKISSのようなポップでキャッチーで適度にハードながらも、THE POLICEあたりの70年代末ニューウェイヴ的な色合いもある。結果、FOO FIGHTERSのようなバンドに一番近いという……これが正しい表現かどうかわかりませんが、僕は嫌いじゃないです。

ただ、メタルファンからしたらこの2人が揃っているのにこのスタイルでいいのか、正解なのかという声が上がってきそうですが、当人たちが今これをやりたいというんですから、いいじゃないですか。そのぶん、メインバンドのほうでは相変わらずアグレッシヴなことをやってくれているんですから。

にしても、MEGADETHのこともANTHRAXのことも知らないリスナーがこのアルバムを聴いたとき、果たしてどんなリアクションをするんでしょうね。むしろそっちのほうが気になります。

 


▼ALTITUDES & ATTITUDE『GET IT OUT』
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