2005/10/15

ドキュメント・朝霧JAM '05

 2001年からスタートし、今年で開催5回目となる「朝霧JAM」に10/1〜2と行ってきました。2001年だけ行ってなくて2002年からの参加だったのですが、今年は初年度同様久し振りに「雨のない」朝霧となりました‥‥雨に見舞われることが多かった今年の夏フェスシーズン、最後の最後でこれですか‥‥お陰で山焼け(顔や腕が真っ黒で、数日後に皮が剥ける程)しちゃいましたよ。2週間経った今でもまだ腕が異常に黒いんだもん‥‥

 朝霧といえば毎年必ずといっていい程『雨』のイメージが強く、特に去年はライヴスタート直後から降り出し、結局2日目終盤まで降ったり止んだりの繰り返しで日が射すことはありませんでした。そういうこともあって、今年初めて行くという友人達には「雨は当たり前と思ってね」って口を酸っぱく言っておいたら、これですよ。なめられてますよ、朝霧! 来年大変な目に遭っても知らないぞ!?

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 なんて冗談はさておき。今回は天気良かったのと、往復の交通状態が非常にスムーズで、まぁ朝早めに出たのもあったんですが、10時過ぎには駐車場入り、11時前には会場に着いてました。30分後にはテントも建て終わり、早くも乾杯‥‥この時点でライヴスタートまで残り2時間半‥‥今年のメンツは豪華過ぎて「飲んでる暇がないよ!」と違った方向に怒りをぶつけていた俺ですが、これでひと安心‥‥んん、何か間違ってるような‥‥

 今回も観たライヴに関して、軽めのレポを書く程度にとどめておきます。ここから先、長くなるので注意してくださいね。


■DAVID BOYLES(RAINBOW STAGE)
 実はテント建ててる最中に、この日のトップバッターであるデヴィッド・ボイルズがリハをやってたんですよ。アルバムはライヴ前に買ったばかりで全然聴いてなかったんですが‥‥リハで数曲聴いて、結構気に入ったなぁ。ジャック・ジョンソンみたいなフォーキーな要素も強く、だけどねちっこい黒さも備わっていて、リハなのにプリンスの "Kiss" を見事にカバーして大歓声を浴びてましたからね。プロフィールを見るとジャミロクワイやプリンスから影響を受けた、みたいなことが書いてあって非常に納得したのでした。
 でも‥‥ここで数曲聴いて、結構満足しちゃったかな。丁度裏のMELTONEが観たかったから、大変助かりました(オイオイ)。


▼DAVID BOYLES「THANK YOU」(amazon


■MELTONE(MOON SHINE STAGE)
 久し振りに観ました。去年のフジロック以来? 今年も夏場にフリーライヴとかに出演してたので観る機会はあったはずなんだけど、どうにもこうにも予定が合わなくて。やっと観れた感じですね。
 知らない間に出てた2ndアルバムの曲が中心だったと思うんだけど、更にプログレッシヴになった印象があったなぁ、ライヴを観た限りでは。ただひたすら肉感的に踊らせてくれた前作とはちょっと質感が違ったような。でも嫌いじゃないよ。結局(酔ってたせいもあるけど)終始気持ち良く踊らせてもらったし。初めて観た友人達も喜んでたようだし。


▼MELTONE「Wonderful View」(amazon


■ohana(RAINBOW STAGE)
 ハナレグミ+Polaris+クラムボン、という異色ボーカルユニット。しかもバックのメンバーも強者揃い。スカパラ(ていうかフィッシュマンズと言った方がいいか、この場合)からの刺客もいるし。
 まだ音源とか出てないし、この日が初ステージってこともあったんだけど、とにかくエンターテイメント性の強いボーカルグループだな、と。観ていて非常にほんわかさせられたし。曲もRAMONESのカバー等を取り混ぜて(しかもレゲエ調にアレンジしてね!)、まだ誰も聴いたことのないオリジナル曲を1時間近くに渡って繰り広げてくれたのですが‥‥これはかなり期待していいと思いますよ! 少なくとも俺は買う。無条件で買うもん!


▼ハナレグミ「hana-uta」(DVD付)(amazon


 この後、会場内をブラブラしつつA HUNDRED BIRDSやMO'SOME TONEBENDERをチラ観しつつ、酒呑んでました。そして、いよいよこの日のメインが‥‥


■FLOGGING MOLLY(RAINBOW STAGE)
 名前は知ってたものの、実は直前まで音は聴いたことなくてさ。ボーカルが元FASTWAY〜KATMANDUのデイヴ・キングだということを数週間前に知らされて、慌ててCDを注文したんですが‥‥いやーっ、何でもっと早くに聴いてなかったんだ俺!?と後悔したくらい、自分にとってツボでしたね、このサウンド。「アイリッシュ・パンク」‥‥所謂アイリッシュ・トラッドとパンクの融合なわけで、それこそPOGUESやSOUL FLOWER UNIONが好きなら絶対に気に入るサウンドじゃないですか(いや、それよりもDROPKICK MURPHYSが好きなら〜と言った方がいいか?)。とにかくそういう、自分にとってど真ん中のサウンドなわけですよ。
 で、ライヴも勇んで最前列近くまで行ったら‥‥始まった途端にモッシュ&ダイヴの嵐。当たり前だっつーの。けど朝霧でモッシュ&ダイヴは珍しいなぁ‥‥いや、SFU以来か、こんなに楽しく踊ってるのは!? 気づけば輪モッシュに加わって、知らない同志達と肩組んで笑顔で踊りまくる。いやーっ、すっげー楽しいこれ! しかもホントカッコいいのな、彼等。演奏は勿論だけど、スタイリッシュなステージングも感動モノ。デイヴ・キングは短髪・ヒゲ&メガネで昔の面影は皆無だけど、相変わらずいいシンガーであることには違いない。
 さすがに2曲終えた時点で息切れしたんで、ちょい後ろに下がり、後は最後まで楽しく踊らせてもらいましたよ。いやーっ、これ1時間じゃ短いよ!! さすがに終った後のアンコールを求める声はハンパなく、結局リクエストに応える形に。終了後はベースやアコーディオンのメンバーがステージから降りてオーディエンスと握手。気づけば俺も二人と握手してましたよ。ただひたすら、「Thank you!」を連呼してただけですが‥‥ホント、感謝するよ。こんな素晴らしいバンドをやってくれて、そして今日この場に居てくれたことを! 間違いなくこの日のベストアクト!


▼FLOGGING MOLLY「WITHIN A MILE OF HOME」(amazon:日本盤US盤


 さすがにこの後、電池が切れたかのように疲れ切って、STS9もSCIも殆ど観ないで、音だけ聴いて終了。STS9ってなんかジャーマンプログレっぽいのね。いや何となく。ていうか、気づいたら21時過ぎには寝袋に包まってた‥‥途中、エアロの "Walk This Way" カバーを挟むSCIのステージングはさすがっぽかたったけど‥‥夜中に一度起きて呑み食いして、また寝て。5時過ぎにダイヤモンド富士を観ようと思ったものの、早く起き過ぎて途中で挫折。結局7時ちょっと前にならないと観れなかったらしい‥‥嗚呼、今年は晴れたのに。やっぱりダメだったか‥‥運転手やってる限り、無理なような気がしてきたよ‥‥orz

 2日目(10/2)は7時半頃に目が覚めたものの、ウトウト夢見心地で結局8時過ぎに起き上がって顔洗ったりしたんだった。んで、腹ごしらえして、テントに戻ってまた呑んで‥‥気づいたら10時ちょっと前になって‥‥恒例のラジオ体操が始まったのね。去年は雨降ってたから昼過ぎまでずーっとテントで寝てたんだけど(しかもステージから離れた場所にテント張ってたし)、今年はちゃんと踊り(踊り?)ましたよ、ラジオ体操第一!

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 んで、そのまま恒例のラジオ体操第二に突入! 酒呑んでちょい足下がふらついてたけど、いやー意外と覚えてるもんね。

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 その後、すぐに「猪之頭 陣馬の滝太鼓」が始まって、10分くらいで終って。また呑んでるうちにSANDIIが始まって。前の方で飯食いながら観たんだった。途中で酒買いに行ったら友達に会って、そのままMOON SHINE STAGEまで一緒に行ってLITTLE CREATURESを観たのね。

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■LITTLE CREATURES(MOON SHINE STAGE)
 10数年振りに観たんだけど、こんなにもアコースティックテイストが強くてポストロックチックなバンドだったっけ!? とにかく驚いた。ゆらゆらした彼等のサウンドが、山々にこだまするかのようで、聴いててホントに気持ちよかった。ま、酒のせいってのもあるんだけどさ。
 ホント‥‥いいバンドになったねぇ‥‥イカ天時代を知ってるだけに、しみじみしてしまったよ。


▼LITTLE CREATURES「NIGHT PEOPLE」(amazon


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 終了後、AFRICAN HEAD CHARGEを観るためにテントに戻る。もう呑むのは止めた。後はひたすらテントの場所から楽しむ!


■AFRICAN HEAD CHARGE(RAINBOW STAGE)
 エイドリアン・シャーウッド絡み、ON-Uサウンドからアルバムリリース、今年春のASIAN DUB FOUNDATION来日公演でのオープニングアクトでADFを食った!とか、とにかく気になる情報ばかりが伝わってくる彼等。朝霧前に過去の作品を聴いてみたのですが、これがかなり好みのサウンドでして‥‥所謂ダブなんだけど、ホント気持ちよさそうで。これは朝霧にピッタリなバンドだよな、と。
 んで実際どうだったかというと‥‥終始笑顔で踊りっぱなしでしたよ。いやー気持ちいい! 上記以外の予備知識はほぼ皆無だったんですが、そんなの必要ないよね。そこに彼等の曲を楽しめる環境と、彼等の演奏・音さえあれば‥‥メチャメチャカッコいいわ、こりゃ! アッパーとダウナー(ていうかチルアウト系)が適度なバランスで挿入されてるから、あの炎天下の中でも踊り疲れることなかったし、とにかく多幸感に溢れたステージだったと思います。小さいライヴハウスで観るAHCもいいだろうけど、やっぱりこのサウンドは野外‥‥こういった山々の中で聴くのが一番ですよ。来年はフジロック、FIELD OF HEAVENで観たい!


▼AFRICAN HEAD CHARGE「VISION OF A PSYCHEDELIC AFRICA」(amazon


■GRAVENHURST(RAINBOW STAGE)
 このバンドも何の予備知識もなかったのですが、後で聞いてビックリ、かの「WARP」レーベルが放つシンガーソングライターによるユニットなんだそうな。ライヴはバンド形体で、恐らくフロントマン(ボーカル/ギター)がニック・タルボットという奴なんでしょう。
 サウンド的には‥‥グランジ直系といったサウンドで、暗くジメジメしたマイナートーンの曲が続くんですね。明らかに場違いというか‥‥モーサムもそうだったけど、残念ながらこのGRAVENHURSTもこの環境には合ってなかった気が。決して嫌いではない曲調とサウンドなんだけど‥‥良く言えば、スマパンと「OK COMPUTER」期のレディヘのいいとこ取り、みたいな印象。けど音源ではアコースティック主体みたいですね(今注文中でまだ聴けてない)。
 なんかそれまでの多幸感が嘘みたいに後退し‥‥非常にドンヨリしてきましたよ。んで、お空の具合も見事に日が落ち始めて‥‥ただ、才能は感じられたし、きっと別の機会に観たら気に入るとは思ったので、ひとまず音源聴いて(今月末には3rdアルバムも出るようなので、全部注文しておいた)、次の機会までしっかり準備しておこうかと思います。今度はサマソニかなぁ‥‥そっちの方が正直似合ってると思いました。


▼GRAVENHURST「BLACK HOLES IN THE SAND」(amazon


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■AIMEE MANN(RAINBOW STAGE)
 待望の来日!といったところでしょうか。自分にとっては特別なアーティストだったことはなく、普通に通過してきた女性シンガーソングライターのひとりなのですが、やはり感慨深いものがありますね。'TIL TUESDAYを中学〜高校時代に通過してる俺からしても、やはり今回の来日、そして朝霧出演は目玉のひとつだと思いますしね。
 最新作にして傑作「THE FORGOTTEN ARM」を引っ提げての公演ということで、やはりこの辺の曲が中心になってくるんですが、懐かしい曲も飛び出したり、バンド時代のよしみというか、2曲程アコギからベースに持ち替えたり等、非常に見せ場も多いステージだったと思います。まず何よりも、気負わずリラックスして、日が落ちて行くのを体感しながらその音とパフォーマンスを堪能出来る喜び。最高のシチュエーションですよ!
 出だしをトチってやり直す曲があって、そこで思わず苦笑いをしてたのが印象的だったなぁ‥‥とにかく夢見心地な1時間でした。気持ちよかった‥‥


▼AIMEE MANN「THE FORGOTTEN ARM」(amazon:日本盤US盤


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■真心ブラザーズ(RAINBOW STAGE)
 エゾで観た4人バンドバージョンも良かったけど、やはりMB'Sを引き連れたフルバンドで観たかったから、こういう形で観れることになったのは本当に嬉しかったね。場違いとかいろんな声があったかと思うけど、最終的には(本人達も口々にしてたように)歓迎されていたように見えたし、何よりもその「歌」であんなに感動させられたんだから文句なしでしょう。つーか観ないで帰った奴ら、アホかと。勿体ない‥‥
 "空にまいあがれ" や "マイ・バック・ページ"、"JUMP" 等の懐かしい曲に混じって今月末にリリースされる新曲 "I'm in Love" や復活第一弾シングル "Dear, Summer Friend" といった曲で湧かせてくれたんだけど、やはり終盤の畳み掛け‥‥"エンドレス・サマーヌード"、"拝啓、ジョン・レノン"、そして最後の "RELAX〜OPEN〜ENJOY" で思わず涙ぐむ‥‥良い夏だったなぁ‥‥
 これで完全に終った、と放心状態のまま突っ立っていたら、何とアンコールに応えてくれるじゃありませんか! 全然用意してなかったらしく、バンドメンバーとすぐにできそうな曲をステージ上で緊急ミーティングして、結局決まった曲が "どかーん" という1分少々の名曲中の名曲。景気良く2005年の『野外フェス』を終了させることができました。
 嗚呼‥‥俺、やっぱり真心ブラザーズが大好きだ。



▼真心ブラザーズ「B.A.D. 〜MB's Single Collection」(amazon


 てな感じのレポートでしたが、如何でしたでしょうか? ベストアクトを選ぶのは非常に難しいのですが‥‥やはりFLOGGING MOLLYかなぁ。AFRICAN HEAD CHARGEも真心ブラザーズもohanaも素晴らしかったけど、やはり自分のルーツ的な部分を考えるとどうしてもこうならざるを得ないかな、と。

 今年は例年以上にバラエティ豊かな2日間でした。去年よりも2,000人も多い来場者のはずなのに、人の多さでイライラすることもなく、快適に過ごせました。なんだろう‥‥いろいろ改善されてるんだろうなぁ。けど人数的にはこれをMAXにして欲しいな。あと3,000人とかいったら‥‥無理だよ、マジで。朝霧は朝霧のままでいいじゃない。あとはフジロックに任せれば。

 あー本当に俺の夏が終った‥‥あれから2週間経ったけど、未だに余韻に浸ってるもんなぁ俺。

投稿: 2005 10 15 09:15 午後 [2005年のライブ, MELTONE, Polaris, 「フェス」, クラムボン, ハナレグミ, 朝霧 Jam, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/07/26

MELTONE『POP』(2004)

  偶然の出会いだったんですよね、このバンドとは‥‥たまたま親しい友人から彼等のライヴMDを戴いて。「今年のフジロックに出るから!」ってことで‥‥まぁかなり信頼している人の薦めだったからホントにいいんだろうな、と思って気楽にMDをプレイヤーに入れて‥‥結局最後まで集中して聴いてしまったという。圧巻というか‥‥とにかくいち早くライヴが観たいバンドのひとつとして、俺内ランキングの上位に君臨していたバンド、MELTONE。結局その夢は音源を受け取ってからひと月と経たずに実現するわけですが‥‥

  日本に「ジャムバンド」という言葉が定着し始めたのは、間違いなく'99年の夏、あの年のフジロック以来でしょう。あそこに登場したPHISHが全てを変えてしまったといっていいかもしれません。勿論それ以前から、表舞台に出てこなかっただけで‥‥沢山の日本産ジャムバンドが活躍していたのかもしれません。が、そんなシーンに(シーンなんて言葉も本当は使いたくないけど)注目が集まるようになったのは、あれ以降なのは間違いない事実。実際、グリーンステージで目の当たりにしたPHISHのステージは圧巻以外の何者でもなかったですしね。残念ながら俺は伝説の「Field of Heaven」での4時間近くに及ぶライヴは目撃できませんでしたが、後から聴いた話だと本当に凄いの一言だった、と‥‥その翌年には単独来日で日比谷野音公演を実現させたりもしたっけ。残念ながらこの8月でその活動に幕を下ろすことになったPHISHですが、今や国内外のジャムバンドシーンは大変盛んで、例えば今年のフジロックを取ってみても、かなりの数のジャムバンドが出演することになっています。

  ここに紹介するMELTONEは、2000年に結成された比較的新しいバンド。'02年秋に現在のメンバー編成になり、以後ライヴ活動を精力的に続けてきたようで、最近では初のアメリカ公演も実現したばかり。そんな矢先にリリースされるのが、彼等にとって初の公式スタジオ音源となる「POP」。トラック数は9曲とカウントされてますが、実際には1曲の中に小楽章が幾つもあるような長尺の組曲構成になってたりします。当然ライヴではインプロビゼーションを重視した演奏になるので、曲によってはスタジオ盤と姿形が違ってくる曲もありますが、基本的な構成はまぁこんな感じかな、と‥‥いわば「これからライヴを観よう」って人に向けてのカタログ的役割なわけですからね、このファーストアルバムは。

  どうしても楽器隊の各プレイの凄さに圧倒されがちですが、実際には意外と歌モノが多いのも彼等の特徴かな。そのタイトル通り、正に「ポップ」なもので、変な小難しさがない。その演奏にしろ、思わず口ずさんでしまうようなフレーズやメロディが多々あって、そういう意味でも非常に「ポップ」な1枚に仕上がってると思います。

  が。やはり先にライヴを体験してしまった身としては‥‥正直ライヴの方が遥かに上だな、と言わざるを得ないかな、と。バンドには申し訳ないけど‥‥まぁそれだけ彼等のライヴや生演奏が圧倒的なものだということだしね。曲の良さは十分に伝わるし、バンドの輪郭というか骨格の部分はこのアルバムでも十分に計り知れるかもしれない。けど、もっと根元にある本質的な部分は、絶対にライヴで体験/体感して欲しい‥‥そう思わずにはいられない、そんなアルバムです。プロダクションの都合だったり初のスタジオ作だったりと、いろいろ思うようにいかなかった面も多いのかもしれませんが、ライヴの凄さを知っているファンとしてはちょっともどかしい1枚かな‥‥

  でも。あの「凄さ」には及ばないにしても、彼等の曲を手軽に自宅で楽しむことができるようになったという意味では、有り難い1枚でもあるんですよね。それにこういうサイトでライヴレポートとか熱心に書いても、結局はライヴ会場に足を運んでくれる人なんて、ほんの一握りでしょう。だったらまず、音源聴いてよ‥‥ってことで、その前にワンクッションできたという意味では、バンドにとっても、そしてMELTONEに興味を持った人にとっても願ったり敵ったりなのかもしれませんね。

  ジャムバンド好き、プログレ好き、フュージョン好き、楽器弾きの人、楽器弾かないけどカッコいいプレイが好きな人、等々‥‥とにかくいろんな人に聴いて欲しい1枚。これからドンドン成長していくバンドだと思うので、是非チェックしておいてくださいね。そしてフジロックに行く人は、3日目の「Field of Heaven」でお会いしましょう‥‥



▼MELTONE『POP』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 07 26 12:00 午前 [2004年の作品, MELTONE] | 固定リンク