2017/11/02

MOTLEY CRUE『SHOUT AT THE DEVIL』(1983)

1983年秋に発表された、MOTLEY CRUEの2ndアルバムにしてその名を世に知らしめた出世作。ちょうどアメリカのHR/HMブームと重なったこともあり、本作は全米17位という高順位を記録し、現在までにアメリカだけで400万枚以上を売り上げる最初のヒットアルバムとなりました。

1982年にアルバム『TOO FAST FOR LOVE』(1981年にインディーズから発表されたアルバムをリミックス&曲順を変えたもの)でメジャーデビューを果たした彼らでしたが、当初は“間違った方向のグラムロック”的なイロモノ/キワモノと捉えられていたようです。ですが、楽曲自体はキャッチーだったこともあり、それが全米77位という小ヒットにつながったのでしょう。

続く今作では、プロデューサーにCHEAP TRICKなどで知られるトム・ワーマンを迎えて制作。どこか軽さとB級感が伴っていた前作から一変し、本作では硬派でメタリックなサウンドと楽曲を聴かせてくれます。

オープニングSE「In The Beginning」からタイトルトラック「Shout At The Devil」へと流れていく構成は、リリースから35年近く経った今聴いても最高に震えますし、その表題曲のカッコ良さたるや……活動後期〜末期のヴィンス・ニール(Vo)がこれくらい歌えていたら、もっと伝説に……(以下略)。

シングルカットされた「Looks That Kill」や「Too Fast To Fall In Love」のキャッチーさ、「Bastard」「Red Hot」みたいな攻め攻めのメタルチューン、「God Bless The Children Of The Beast」「Danger」みたいに泣きメロを伴うバラード(のちの「Home Sweet Home」とは異なる、ヘヴィメタルバラード)、そしてTHE BEATLES「Helter Skelter」のヘヴィメタル版カバーなど、とにかく今聴いてもカッコ良いし、2017年でも前々通用するハードロックナンバー満載の1枚だと思います。

完璧さを求めるのであれば、最大のヒット作となった5th『DR. FEELGOOD』(1989年)のほうが上かもしれませんが、適度な隙があってA級とB級の間にいるこの感じは、それ以前にもそれ以降にも同じような作品がないだけに、本当なら比較のしようがないのですが……うん、個人的には彼らのキャリア中でもっとも好きな1枚です。

90年前後になると、古くからのファンの間で本作と『DR. FEELGOOD』、どっちが名盤か?なんて議論もあったのですが、結局はこの『SHOUT AT THE DEVIL』と『DR. FEELGOOD』がその後のモトリーにとって、良くも悪くもベースになってしまったような気がします。まぁ『DR. FEELGOOD』でやりすぎてしまった、というのもあるのかもしれませんが……。

ヴィンスの声が出まくりなのはもちろん(笑)、トミー・リー(Dr)のドラミングもミック・マーズ(G)のリフワーク&ソロプレイも、ニッキー・シックス(B)のソングライティングもすべてが冴えまくった、「こりゃ売れるわ」という1枚。もはや叶いはしませんが、一度は本作の完全再現ライブなんてのも観てみたかったもんですね。



▼MOTLEY CRUE『SHOUT AT THE DEVIL』
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投稿: 2017 11 02 12:00 午前 [1983年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2017/05/14

MOTLEY CRUE『THEATRE OF PAIN』(1985)

MOTLEY CRUEが1985年6月に発表した、通算3作目のオリジナルアルバム。前作でのメタリックなサウンド&ファッションから一変、本作ではメタル色を引き継ぎながらもブギーやピアノバラードも取り入れたライト路線へとシフトチェンジ。ファッションもレザー一辺倒からスパンコールが散りばめられたグラマラスなものへと変化して、往年のAEROSMITHを彷彿とさせるスタイルで見る者を驚かせました。個人的にもこのアルバムから彼らに入っていったこともあり、思い入れが強い1枚でもあります。

前年12月にヴィンス・ニール(Vo)が飲酒運転で事故を起こし、同乗していたHANOI ROCKSのラズル(Dr)を死なせてしまうという悲しい出来事がありました。これによりヴィンスが1985年初頭、アルコールのリハビリセンターに1ヶ月間入所。1986年にも有罪となって入獄するなどのトラブルがありましたが、そういった負の要素はこのアルバムには感じられず、非常にパーティ感の強いアメリカンハードロックを楽しむことができます。

特に本作からは「Smokin' In The Boys Room」(全米16位)、「Home Sweet Home」(全米89位)という2枚のヒットシングルが生まれており、前者はBROWNSVILLE STATIONのカバー曲でヴィンスのハーモニカをフィーチャーした軽やかなブギー、後者はトミー・リー(Dr)が弾くピアノが印象的なパワーバラードという、過去の彼らからは考えられない新境地を見せています。この大胆なシフトチェンジが功を奏し、アルバムは全米6位まで上昇し、400万枚ものセールスを記録しました。

ただ、個人的な思い入れはあるものの、作品としては80年代の彼らの作品の中でも中途半端な仕上がりと言わざるをえません。ヴィンスの逮捕やニッキー・シックス(B)やトミー・リーのドラッグ&アルコール癖が制作に及ぼした悪影響もあり、前作『SHOUT AT THE DEVIL』(1983年)制作時のアウトテイク(「Louder Than Hell」など)を流用するなど、決して純粋な新作とは言い難いのです。

確かに「Smokin' In The Boys Room」や「Home Sweet Home」は出色の出来ですが、それ以外に「これ!」という曲があるかというと……オープニングの「City Boy Blues」も他のアルバムのオープニングトラックと比較すれば弱いのは否めないし、「Save Our Souls」なんて前作に入っていても不思議じゃない平凡な楽曲だし、そこに能天気なアメリカンロック「Raise Your Hands To Rock」
が続くのも違和感があるし。「Tonight (We Need A Love)」も悪くないけど、アレンジが今ひとつだし、「Use It Or Lose It」も同じく。実はこのへんのモヤモヤ感は続く『GIRLS, GIRLS, GIRLS』(1987年)にも言えることなんですけどね。ああ、ドラッグって怖いなぁ……。

とはいえ、同時代に発表された他のL.A.メタル勢と比べてもその出来ははるかに良かったりするので、プラマイゼロというところなんですが。思い入れはあるけど、今では聴く頻度は低いという不思議な1枚なのでした。

で、久しぶりに引っ張り出して聴いてみましたが……大まかな印象は上に述べた通りで変わりありませんが、それでも1曲1曲の出来はさすがだなと思わされてしまう悲しきファン心理。やっぱり好きという気持ちには敵いません(苦笑)。



▼MOTLEY CRUE『THEATRE OF PAIN』
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投稿: 2017 05 14 12:00 午前 [1985年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2017/03/24

VINCE NEIL『EXPOSED』(1993)

MOTLEY CRUEのシンガー、ヴィンス・ニールがバンドから解雇されたのが1992年2月のこと。忘れもしません、当時僕はイギリスに留学中で、ホームステイ先で観ていたMTV内のニュースでこの情報を知ったのですから……半年くらい前に初のベスト盤(正確にはコンピレーションアルバム)『DECADE OF DECADENCE』がリリースされ、滞在先でもよくカセットをリピートしていたぐらい大好きなバンドの突然の情報に、そりゃあ動揺しまくりですよ。今みたいにインターネットもない時代、しかも海外滞在中にそんな情報を得たところで続報を調べようもないし。

ところがそこから数ヶ月後、ヴィンスは映画『ENCINO MAN』(邦題:原始のマン)のサウンドトラックに初のソロナンバー「You're Invited (But Your Friend Can't Come)」を提供します。この曲は当時DAMN YANKEESのメンバーだったジャック・ブレイズ&トミー・ショウとともに制作されたもの。まだソロバンドのメンバーも確定していなかったものの、キャッチーなHRナンバーで歌うヴィンスからは“MOTLEY CRUEそのもの”といった印象を受けました。さらにその頃、マイケル・モンローと新バンドJERUSALEM SLIMを組んだはずのスティーヴ・スティーヴンス(G)がヴィンスのバンドに加わったという噂が広まります。その噂は真実となり、JERUSALEM SLIMは空中分解。スティーヴはヴィンスと一緒にアルバム制作に突入するのでした。

MOTLEY CRUE解雇から1年ちょっと経った1993年4月、ついにヴィンスの初ソロアルバム『EXPOSED』発売。MOTLEY CRUEほどのメガヒット作にはならなかったものの、全米13位という好成績を残しました。ここ日本でも同年秋に日本武道館公演を含むジャパンツアーを行い、大成功を収めました。

ソロバンドのメンバーはヴィンス、スティーヴのほかデイヴ・マーシャル(G / FIONA、SLAUGHTERなど)、ロビー・クレイン(B / RATT、BLACK STAR RIDERSなど)、ヴィッキー・フォックス(Dr / ENUFF Z'NUFFなど)という編成。レコーディングにはデイヴは参加しておらず、すべてのギターパートと一部のベースはスティーヴが弾いています。

さてさて、肝心の音ですが……「You're Invited (But Your Friend Can't Come)」で感じた“MOTLEY CRUEらしさ”が全編に感じられるものの、実は楽曲自体はモロにMOTLEYを意識したものって数曲なんですよね。例えばオープニングを飾る「Look In Her Eyes」がMOTLEYらしいかと問われると、意外とそんなでもない。だけど、ヴィンスの声が乗ると不思議とMOTLEYっぽく聞こえる。いかに彼の歌声が唯一無二の武器かが、これだけでも嫌というほど理解できると思います……その観点で語ると、「You're Invited (But Your Friend Can't Come)」だってMOTLEYというよりはNIGHT RANGERですもんね(笑)。

『GIRLS, GIRLS, GIRLS』〜『DR. FEELGOOD』期のMOTLEYを意識した「Sister Of Pain」や「Can't Have Your Cake」みたいな曲もあるにはあるけど、アルバムの中でのクライマックスとなるのは、先の「Look In Her Eyes」や、アルバム中盤の山となる「The Edge」のようにヴィンスの歌とスティーヴのギターがぶつかり合う楽曲。特に後者はフラメンコギターがフィーチャーされており、スティーヴの個性出まくりの1曲。シリアス調の「Living Is A Luxury」あたりもこの組み合わせだからこそ作り出すことができたナンバーだと思います。

と同時に、ヴィンスからイメージする“ヤンチャなアメリカンHR”まんまな楽曲も同じくらい存在。先の「Can't Have Your Cake」もそうだし、「Fine, Fine, Fine」「Gettin' Hard」なんかもその路線でしよう。そこにアメリカンHRバンドならではのバラード「Can't Change Me」「Forever」が加わり、おまけにL.A.メタルバンドお約束のカバーとしてSWEETの名曲「Set Me Free」まで取り上げている。“これぞ全部乗せ!”と言わんばかりの、サービス精神旺盛な(それでいて音楽性もしっかり伴った)1枚に仕上がっているんですから、さすがとしか言いようがありません。

ちなみに、日本盤のみボーナストラックとして、ロッド・スチュワート「Blondes (Have More Fun)」とRAMONES「I Wanna Be Sedated」という、ヴィンスのパブリックイメージに合ったカバー2曲が追加されています。購入するならぜひ、この2曲が入っている日本盤をオススメします。

ここまで完璧に“MOTLEY CRUEをイメージさせつつも、そこを超えた”作品をヴィンスがリリースしたことで、これに続く本家MOTLEY CRUEに対するハードルはさらに高くなったと思います。しかし、その本家が1年後に発表したのが、あの『MOTLEY CRUE』だったことで多くのファン(自分を除く)が落胆したのを、今でも昨日のことのように覚えています。そりゃあこの『EXPOSED』みたいな路線を期待したくなるよね。



▼VINCE NEIL『EXPOSED』
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投稿: 2017 03 24 12:00 午前 [1993年の作品, Motley Crue, Steve Stevens, Vince Neil] | 固定リンク

2017/03/11

MOTLEY CRUE『GIRLS, GIRLS, GIRLS』(1987)

昨日のAC/DCの記事で触れ忘れましたが、1987年前後にAC/DCの名前を挙げ始めたのは何もRATTやGUNS N' ROSESだけではなく、MOTLEY CRUEもだったんですよね。確か1987年から始まった『GIRLS, GIRLS, GIRLS』ツアーではAC/DCの「Highway To Hell」をカバーしていた記憶も。思えばAEROSMITHが本格的再ブレイクする前に彼らのことを持ち上げたのも、RATTとMOTLEYでしたしね。

ということで、今日はMOTLEY CRUEが1987年初夏にリリースした通算4枚目のアルバム『GIRLS, GIRLS, GIRLS』を紹介したいと思います。アルバムごとにサウンドスタイルやヴィジュアルを一新し、常に流行の最先端を追い続けていた80年代のMOTLEY CRUE。前作『THEATRE OF PAIN』(1985年)ではグラムロックや70年代のAEROSMITH的ルックスに、ヘヴィメタルというよりはグラムHRというようなライト路線へとシフトチェンジし、大成功を収めましたが、今作『GIRLS, GIRLS, GIRLS』では世の中がグラムメタルで賑わう中、そのスタイルを捨ててマッチョ&ワイルドな路線へ。サウンドもより生々しさを伴うロックンロール色の強いHRサウンドへと進化させています。

『GIRLS, GIRLS, GIRLS』のアルバムジャケットでハーレー・ダビッドソンにまたがるヴィンス・ニール(Vo)とニッキー・シックス(B)。表題曲「Girls, Girls, Girls」のMVではヴィンスやニッキーのみならず、トミー・リー(Dr)やミック・マーズ(G)までもがハーレーを乗り回し、ストリップ小屋を散策します。まさに“Sex, Drug, Rock 'N' Roll”の三種の神器がぴったりなスタイルを地でいくとはこのこと。もともと彼らにはその要素が見え隠れしていましたが(前作ではそれ以上に、パーティ感が強かった印象ですが)、ここまで開き直って直球を放たなくても……と思ってしまったのも事実です。

当時のツアーで披露した360度回転ドラムの場面をフィーチャーしたMVも印象的な「Wild Side」からスタートするこのアルバム。そのまま「Girls, Girls, Girls」へと流れていく頭2曲の構成は完璧です。どこかソウルフルな雰囲気もある3曲目「Dancing On Glass」は若干地味な印象がありますが、歌詞はニッキーのドラッグ体験を歌ったもので味わい深い(苦笑)ものがあります。タイトルからして直球な「Bad Boy Boogie」も女性コーラスが入ることで、前曲以上にソウルやゴスペルチックな色合いが。亡くなった祖母のことを歌ったショートバラード「Nona」は前作における「Home Sweet Home」とは異なるタイプ/立ち位置ながらも、本作において一瞬の安らぎを与えてくれます。

アナログB面は「Five Years Dead」「All In The Name Of…」と、シンプルなロックンロールからスタート。「Sumthin' For Nuthin'」も決して派手さはないけど、どこか引っかかりがある不思議な曲。この『GIRLS, GIRLS, GIRLS』というアルバムの収録曲は、シングルリリースされた冒頭2曲が持つ派手さと、この「Sumthin' For Nuthin'」みたいに“派手になりきれず、どこか地味”に二分されるんですよね。前者にばかり目を奪われて他の曲の良さに気づかないまま、「『GIRLS, GIRLS, GIRLS』って評判のわりに、あんまり良くないよね?」と切り捨ててしまうには本当に惜しい1枚。実はスルメ度という意味では、1stアルバム『TOO FAST FOR LOVE』(1982年)に匹敵するのではないかと思っています。

9曲目には、本作後半のハイライトとなるパワーバラード「You're All I Need」が登場。MOTLEY CRUEではトミー・リーがドラムとピアノを兼務するため、当時のツアーでこの曲は披露されていなかったと記憶しています(「Home Sweet Home」みたいにピアノパートとドラムパートが別個じゃなくて、同時に鳴っているしね)。また、歌詞も非常にダーク(恋人を永遠に自分のものにしたくて殺してしまうという内容)なため、3rdシングルとしてリカットされるも大ヒットにはつながりませんでした(全米83位。でも「Home Sweet Home」も89位だったし、同じようなもんか)。

そしてラストがエルヴィス・プレスリー「Jailhouse Rock」(邦題:監獄ロック)のライブカバー。これ、当時はてっきりライブ音源だと思ってましたが、擬似ライブテイクなんですよね? リリースされた頃はヴィンスの“リアル監獄入り”を記念して演奏されたとかいろんな話がありましたけど、前作における「Smokin' In The Boys Room」ほどじゃなかったかなと。まぁライブでは盛り上がるセレクトなので(だからこその擬似ライブアレンジなのかな)、これはこれでアリかと。

で、本作は2003年のリマスター&リイシューの際にボーナストラックが多数追加されています。「Nona」のでもインストバージョンのアレンジ、カッコいいじゃない。これはこれで仕上げられたバージョンを聴きたかったなぁ。あと個人的には、未発表のバラード「Rodeo」をなぜちゃんとブラッシュアップしてリリースしなかったのかと問いたい……まぁ、これも入れたら“Sex, Drug, Rock 'N' Roll”言うてるのにバラードばかりになっちゃうか。

ちなみに本作。当時としては過去最高の全米2位を記録。全米のみで現在までに400万枚以上のセールスを記録しています。ツアーではNasty Habitsと命名されたセクシーな女性コーラス隊を引き連れていたのも記憶に残っています。また『WHITESNAKE』リリース直後のWHITESNAKEや、『APPETITE FOR DESTRUCTION』でデビューしたばかりのGUNS N' ROSESをオープニングアクトに採用。全米ツアーは大成功を収め、19897年12月には初の日本武道館公演を含むジャパンツアーも大成功させました(自分が初めてMOTLEY CRUEを観たのもこのときでした)。が、帰国後の12月23日、ニッキーはヘロインのやりすぎで心肺停止状態に。のちに無事蘇生するものの、さらに “俺はある時期、ニッキー・シックスだった”という替え玉裁判まで持ち上がり、音楽面以外で再び世間を賑わせることになります(苦笑)。



▼MOTLEY CRUE『GIRLS, GIRLS, GIRLS』
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投稿: 2017 03 11 12:00 午前 [1987年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2015/01/14

V.A.『Guilt By Association Vol. 3』(2011)

昨日のエントリーを書いてから、1994年頃にリリースされた作品を引っ張り出してiTunesにぶっ込んだり、バンドによっては「最近何やってるのかな?」とWikipediaで近況を調べたりといろいろやってたんですが、そんな中で1つ気になるアルバムを見つけまして。

Helmetの近況を調べていく中で見つけた、「Guilt By Association Vol. 3」というカバーアルバム。「そういえば再結成してアルバム3枚くらい出した後どうなったのかしら?」とWikiでディスコグラフィーをチェックしたら、2011年にLoudnessの「Crazy Night」をカバーしてることに気付きまして。「なにそれ?」ということでいろいろ調べてみると、こういうアルバムを見つけたと。で、現在に至るわけです。

ダウンロードオンリーの作品ということで、早速iTunes Storeでダウンロードして聴いてみたんですが……笑いました。まあ最初にHelmetのカバーを聴くわけですが……どこからどう聴いてもHelmet。原曲のあのギターリフはどこへ?といった具合で、歌メロこそ1オクターブ下で歌っているけど、どう聴いても「Crazy Night」なわけで。サビにいく前に入る「Hey...Hey...」というコーラスにオリジナリティを感じますが、まあ……メタルではないですよね(笑)。

この作品、全体を通して80年代の“ヘア・メタル”のヒット曲を、現代のオルタナギターバンド、フォークバンドがカバーするという試み。タイトルを見てわかるようにシリーズものなんですが、メタルに特化したのは本作のみ。で、参加アーティストですが……日本で知られてるのは先のHelmetと、Europeの名曲中の名曲「The Final Countdown」をカバーしたFarrahぐらいでしょうか。ごめんなさい、それ以外のアーティストに関しては本当にここで初めて知ったものばかりでした。

で、通して聴いてみると……原曲は全部知ってるわけで、そりゃ一緒に口ずさめるものばかりなわけです。中には原曲のメロディを完全に崩した「Seventeen」(Wingerのヒット曲)みたいなものもありますが、基本的には原曲のメロディに忠実です。全体的なトーンとしてはいわゆるオルタナカントリー的な色合いなのですが、そこにHelmetのようなバンドがいたり、Elk CityやMalibu Shark Attack!みたいにレトロな打ち込みあり、Twisted Sisterの代表曲「We're Not Gonna Take It」を牧歌的なカントリーソングにしてしまったり、Cinderellaのブルージーなバラードがモータウン調のアッパーチューンに変化していたりと……カバー曲大好きな人には、DJのネタ作品として打ってつけの1枚かもしれません。

とはいっても、真性メタルファンは「マジふざけんな! メタルに対する冒涜だ!」と真に受けてしまうかもですが……まあシャレはシャレとして受け流せる人向けの作品です。僕はこれ、何も考えずに楽しめる1枚としてしばらく愛聴すると思いますけど。



▼V.A.「Guilt By Association Vol. 3」
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あ、せっかくなので……このカバーアルバムから各曲に触れた人に向けて、原曲のMVを貼り付けておきます。その時代背景とあわせてお楽しみください(“ヘア・メタル”の意味も、映像を見ればおわかりになるかと)。


Don't Know What You've Got (Till It's Gone) [Original: Cinderella (1988)] ※全米Top20ヒット

Seventeen [Original: Winger (1988)] ※全米Top30ヒット

Nothin' But A Good Time [Original: Poison (1988)] ※全米Top10ヒット

Kickstart My Heart [Original : Motley Crue (1989)] ※全米Top30ヒット

Crazy Night [Original: Loudness (1984)]

Round And Round [Original: Ratt (1984)] ※全米Top20ヒット

Heavy Metal Love [Original: Helix (1983)]

You Give Love A Bad Name [Original: Bon Jovi (1986)] ※全米No.1ヒット

We're Not Gonna Take It [Original: Twisted Sister (1984)] ※全米Top30ヒット

I Remember You [Original: Skid Row (1989)] ※全米Top10ヒット

Photograph [Original: Def Leppard (1983)] ※全米Top20ヒット

More Than Words [Original: Extreme (1990)] ※全米No.1ヒット

Here I Go Again [Original: Whitesnake (1987)] ※全米No.1ヒット

The Final Countdown [Original: Europe (1986)] ※全米Top10ヒット


こうやって観ると、Helixのみ日本での知名度が低いのかな。海外の80年代メタルコンピでは必ずといっていいほど耳にする機会の多い1曲なので、海外的には“あの時代の、思い出の1曲”なんでしょうね。が、YouTubeではこの曲のみMVが見つからず。最終的にDailymotionで見つけてきました。

投稿: 2015 01 14 12:09 午前 [2011年の作品, Bon Jovi, Compilation Album, Motley Crue] | 固定リンク

2015/01/06

Motley Crueの私的ベスト10

思い付きで定期的にやっていこうかなと。基本的にその日その日で変動のある10曲ですが、あくまでこれをアップした時点での10曲ってことで。時間が経つと削除される動画もあると思いますが、その際は各自補完していただけると。

というわけで、1回目は2月にフェアウェルツアーを控えたMotley Crue。初心者無視の10曲です。

1. Too Fast For Love (Alt. Intro)

2. On With The Show

3. Anybody Out There?

4. Shout At The Devil

5. Helter Skelter

6. Kickstart My Heart

7. Slice Of Your Pie

8. Primal Scream

9. Hooligan's Holiday

10. Home Sweet Home

投稿: 2015 01 06 12:15 午前 [Motley Crue, 「私的ベスト10」] | 固定リンク

2014/12/19

Sixx:A.M.『Modern Vintage』(2014)

Motley Crueのニッキー・シックス(B)、現Guns N' RosesのDJアシュバ(G)、そしてプロデューサーやソングライターとして活躍するジェイムズ・マイケル(Vo)からなるロックバンドの、3年ぶり3作目のオリジナルアルバム。前2作(2007年の1st「The Heroin Diaries Soundtrack」、2011年の2nd「This Is Gonna Hurt」)がそれぞれニッキーの著書「The Heroin Diaries: A Year in the Life of a Shattered Rock Star」「This Is Gonna Hurt」と紐付いたコンセプチュアルな内容だったのに対して、新作はただやりたいことをひたすらやっただけというような印象が強い、非常にバラエティに富んだ内容に仕上がっています。それは前2作がニッキー主導で制作が進められたのに対して、新作はジェイムズ単独名義でのプロデュースなのも大きな影響を与えているのかもしれません。

どこかヒンヤリとしてヘヴィなサウンドに、シリアスかつエモーショナルな歌が乗る。それが以前のSixx:A.M.のイメージでした。ニッキーの著書との関連性もあり、“あのMotley Crueの司令塔のプロジェクト”というイメージが拭えなかったのもまた事実。でも今回のアルバムを聴く限りでは、「ああ、ようやく本当に意味でバンドになったな」という印象を受けました。Motley Crueが現在フェアウェルツアーを行っているのもあり、ニッキーは今後こちらに本腰を入れるのか……なんてこともチラつきますが、それはこの際無視して。

それまでの「ニッキーのやりたいことを具現化するためにほかのメンバーがサポートする」形から、「才能ある若手を経験ある大御所がサポートする」形へのシフト……と言ってしまっては変かもしれませんが(実際ジェイムズもDJアシュバも40代ですし)、この“バンド化”はそういうシフトチェンジが功を奏したものなのかなという気もしています。ニッキーがやりたいことというよりも、3人がやりたいことを全部詰め込んだような。Queenを彷彿とさせる「Gotta Get It Right」、どこか初期My Chemical Romanceを思い浮かべる「Hyperventilate」、ディスコテイストのダンスナンバー「Miracle」、カントリーやロカビリーの影響が伺える「Before It's Over」、さらにはMotley Crueがブレイクした頃に大ヒットしたThe Carsのバラード「Drive」のカバーまで、楽曲のタイプは本当にさまざま。じゃあてんでバラバラな内容かというと、決して散漫なわけではない。それはメロディセンスであったりアレンジやサウンドのテイストが統一されているのも大きいでしょう。

まるで歴代のロックのオイシイところを抜き出したような楽曲(=Vintage)を、現代的なサウンド&アレンジでまとめあげる(=Modern)。まさに文字通りのアルバムと言えるでしょう。人によっては前2作の世界観が好きという人もいるでしょうが、個人的にはこの進化は評価したいと思います。いやあ、ぶっちゃけ自分の中では今年の10枚に選びたい1枚です。現在はMotley Crueのワールドツアーがあるので難しいでしょうけど、可能なら来年後半以降、日本でもガッツリとツアーをやってほしいなと思います。これなら大歓迎だよ、ニッキー。



▼Sixx:A.M.「Modern Vintage」
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投稿: 2014 12 19 04:20 午前 [2014年の作品, Guns N' Roses, Motley Crue, Sixx:A.M.] | 固定リンク

2008/06/18

MOTLEY CRUE『SAINTS OF LOS ANGELES』(2008)

やっぱりこれについては、ちゃんと語っておいたほうがよいですよね。

アルバム自体はちょっと前にフルで聴かせていただいたのですが……第一印象というか最初の感想としては、「ああ、もうモトリーの新作を聴いて鳥肌を立てるような出会いは今後ないんだろうなぁ」ということ。「DR.FEELGOOD」は別格として、続くコンピレーション盤「DECADE OF DECADENCE」に収録された新曲、ギリギリでジョン・コラビ在籍時の「MOTLEY CRUE」までなのかな……オリジナル編成に戻っての「GENERATION SWINE」は違った意味での衝撃を受けたけどね。

作品としてはメチャメチャ良質なんですよ、今回の「SAINTS OF LOS ANGELES」って。ただ、これを聴くと……だったら「NEW TATTOO」ってもっと評価されていいんじゃないの?という気も。この新作はアレですよ、「NEW TATTOO」をブラッシュアップさせたような作品だと思います。テイストとしての「DR.FEELGOOD」や「SHOUT AT THE DEVIL」はこのアルバムにも存在するけど、やはり「NEW TATTOO」以降の作品だなぁ、と。SIXX:AMでの経験も生かし、上手くブラッシュアップした作品集という気がします。

こうやって書くと、まったく気に入ってないように取られるかもしれないけど、いえいえ。気に入ってますよ。だけど、なんていうか……上手く言えないけど、アレですね、ぶっちゃけこれ以上落ちぶれてほしくないというのが本音です。これは最低ラインだろうな、と。クリアポイントが他のバンドと比べて異常に高いモトリーのことだから、このクラスの作品でも合格ラインギリギリなんですよ。大好きなバンドだからこそ、評価が厳しくなってしまうのは仕方ないですよね。

さて、来日公演が実現する頃、このアルバムから何曲がライブで披露されるのか。そこが問題ですね。多分2〜3曲がいいとこなのかなぁ。どうせなら意地になって5〜6曲はやってほしいところです。



▼MOTLEY CRUE『SAINTS OF LOS ANGELES』
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投稿: 2008 06 18 03:06 午前 [2008年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2007/12/16

SIXX:A.M.『THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK』(2007)

まず最初に、このアルバムにMOTLEY CRUE的なアリーナロックの要素を求めている人は、その過剰な期待を一旦収めてから音に接することをオススメします。MOTLEYの『次作』として聴こうとすると、絶対に正しい評価が下せないと思うので。

この夏、アメリカで発表されたニッキー・シックスの新プロジェクト・SIXX:A.M.のアルバム「THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK」が、いよいよ日本でも今週発売されます。実は僕、アルバムが発売されてすぐに手を出さず、つい先日まで聴いていなかったんですよ。ところが仕事でこのアルバムと接することになり、このアルバムを制作するきっかけとなった書籍「THE HEROIN DIARIES」の要約(日本語訳)を目にしながらアルバムを聴いたんですけど……これはね、アルバム単体としてではなく、ぜひ書籍を読んで一緒に楽しんでほしいアルバムだなぁと感じました。

サウンド的にはとてもダークな内容で、オリジナルメンバーで復活したMOTLEYでいうと「If I Die Tomorrow」といった新曲群にも通ずる要素があるかと思います。ソングライターとしてのニッキー・シックスの手腕を楽しむといった意味では、とても興味深いアルバムだし、以前リリースされたニッキーのアルバム「DIET FOR A NEW AMERICA」(58名義)よりも断然聴きやすい1枚です。それは、このアルバム制作に携わったDJアシュバとジェイムズ・マイケルといったメンバーの個性が活かされたことも関係あると思います。モダンな方向へは行かず、適度なダーク&ヘヴィさを保ったハードロックアルバム。いや、これはあくまで「サウンドトラック」なのかな。もちろん、こういった湿り気のあるサウンド&メロディが好きなHRファンにもアピールすると思うけど、やっぱり本とセットで楽しんでほしいんですよ。

でも、今のところ「THE HEROIN DIARIES」翻訳版の発売は未定。これ、絶対に来年の早い時期に実現させてほしいよなぁ……MOTLEY CRUEに少しでも興味がある人なら、絶対に読むべき1冊だと思うし、アメリカのロック史を語る上でも今後重要になる書籍だと思うので(多少、脚色されてる部分もあるように感じられたけど、そこはこの人ならではのエンターテイメント性の表れなのかもね)。

いわゆる脳天気なアメリカン・ハードロックは皆無。どちらかというとヨーロピアンな……と書くと語弊があるかな。MOTLEY CRUEとしてやっても違和感はないだろうけど、多分それは求められていないだろうなぁという気もします。リードトラック「Life Is Beautiful」や「Accidents Can Happen」といったミディアム/スローナンバーは、ニッキーらしさも感じられ、個人的には今後愛聴していくことになりそうな1枚といえます。ジェイムズ・マイケルの歌声もいい感じだしね。非常にクオリティも高いので、今後もMOTLEYと並行してアルバムとか作っていけばいいのに……なんて思ったりして。



▼SIXX:A.M.「THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK」(amazon:日本盤w/DVD日本盤US盤


▼NIKKI SIXX「THE HEROIN DIARIES」(amazon:洋書

投稿: 2007 12 16 06:21 午後 [2007年の作品, Guns N' Roses, Motley Crue, Sixx:A.M.] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/03/24

MOTLEY CRUE『CARNIVAL OF SINS : LIVE』(2006)

 アメリカやヨーロッパでのみリリースされた、MOTLEY CRUEの2枚組ライヴアルバム。これ、音源的には去年の後半にアメリカでリリースされたDVD「CARNIVAL OF SINS」と全く同じ音源です。DVDは日本発売の予定なし、しかも外盤はリージョン1なので、通常の家庭用プレイヤーでは観れないんですね。そういう意味では、このライヴ盤は有り難いんじゃないか、と。

 思えばMOTLEYってフル・ライヴアルバムってリリースしてないんですよ、25年以上活動してきて。過去、デビュー時から1999年頃までのライヴ音源を集めた2枚組コンピ「LIVE : ENTERTAINMENT OR DEATH」のリリースはあったけど、あれは時期もまちまちなベスト盤的内容でしたからね。1本のライヴを通して収録という意味では(DVDと同じ内容とはいえ)今回の方がちょっと嬉しいかな、という気も。

 ただ、これって復活後のツアー‥‥つまり、ヴィンス・ニールの声はイマイチだし、ミック・マーズのギターも時々ヨレヨレだし、っていう難点が幾つかあるんですね。でも、そういうのもまた「ライヴならでは」として見逃すことができる心の広い人なら絶対に楽しめる1枚(いや、2枚組な)ですね。

 やっぱり今回のツアーって、あの視覚要素があってこそだと思うんですよ。それを排除したライヴアルバムに今回何の意味があるのか‥‥考えてみたんです。選曲的にはベスト盤に近い。初期の曲を今のテクニックで演奏している。臨場感のある(?)歓声や花火の音が沢山入ってる。とか‥‥いろいろあるんですけど、やっぱり「オリジナル4での正式なフル・ライヴアルバム」っていう点に意義があるのかな、と。しかもこれ、アメリカ(確かマジソン・スクエア・ガーデン)公演でしょ。その辺にも大きい意味を持たせてるのかな、とも思ったり。ま、邪推すればいくらでもできるし、良いとこだけ見つけるのも簡単。あとは聴いた人が純粋に楽しめればいいんじゃないかな、と。ここまで書いておいて何ですけどね!

 それにしても、去年の11月に行われたジャパン・ツアーは本当にすごかったですね。未だに思い出に残ってますよ。この音を聴いただけでも、あの当日の興奮は追体験できますよ。日本盤がスルーされてるのはいただけないけど(いろんな契約の絡みなんだろうけど、"Home Sweet Home '05" の未リリース含め、ホントダメだな日本のレコード会社は!)、とりあえず輸入盤で手に入るので、そっちを入手することをオススメします。なお、ヨーロッパ盤はディスク1&2がバラ売りされてるみたいなので、ご注意を。アメリカ盤&カナダ盤は2枚組セットで売られてます。店頭で見かけた場合は気をつけてね。あ、あと俺の持ってるカナダ盤は、一応ディスク2がエンハンスド仕様になってるようで、DVDに入ってるライヴ映像が数曲観れるみたいですよ。確認はしてないんだけど(買った時にステッカーが貼ってあったのと、ディスクの盤面見ると一応エンハンスド仕様にはなってるようです)。DVD買ってない人は、そちらも併せてお楽しみに。

 ま、要するに、ロックバカは買って損なし、って話ですよ、ええ。



▼MOTLEY CRUE「CARNIVAL OF SINS : LIVE」
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2006 03 24 02:53 午前 [2006年の作品, Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/11/21

MOTLEY CRUE@さいたまスーパーアリーナ(11/20)

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 以前どこかで書いたと思うけど、自分の中学生時代('80年代半ば頃か)のヒーローはマイケル・モンロー(HANOI ROCKS)とニッキー・シックス(MOTLEY CRUE)だった、というようなことをずーっと公言してまして。その思いは20年経った2005年においても全く変わらず、まさか30も半ばに差し掛かろうとする今、その2バンドを今年1年の間に観ることができるようになるなんて、あの頃は考えてもみなかったなぁ‥‥ハノイは解散しちゃってたし、モトリーだってメンバーが刑務所行ったり死にかかったりクビになったり出戻りしたり別の奴が抜けちゃったり途中から入ったメンバーが死んじゃったり‥‥ホント、20年でいろいろありすぎだよオマエら。確かに一時彼等のファンであることから距離を置いていた時期もあったけどさ、やっぱり「あの4人」で再び、いや三度か、ステージに立つというのなら、そりゃ観ないわけにはいかないよな。しかも当初、今回の復活ツアーは『Farewell Tour』なんて言われてたしね(後にニッキーが否定、来年もツアーしオリジナルアルバム製作にも意欲を見せている)。

 アメリカやヨーロッパでのツアーでは、日本じゃ考えられない規模のステージセットと火薬の量で度肝を抜くような内容だったけど、ここ日本じゃやれ消防法だ、代々木や横アリじゃそれは無理なんじゃないの?とかなり懐疑的だったんだけど‥‥実際そのステージを観たら、可能な限り海外でのセットに近い、これまでの来日公演で最も海外のそれと「ほぼ同等」な内容だったんじゃないかと思いましたね。いやいや、ここまでやられたら大満足ですよ。

 そんなわけで行ってきました、ジャパンツアー2日目となる、さいたまスーパーアリーナ公演。既に前日の初日が非常に盛り上がり最高だった、と伝え聞いていただけに、過剰な期待を寄せて会場に乗り込んだのでした‥‥

 ここから完全なネタバレ・レポになるので、ワンクッション置きますね。これからライヴを観る人でライヴの内容やセットリストを知りたくない人は、この先読まないように。ツアーが終わってからじっくり読んでね。



 ‥‥さ、準備は良いかしら? というわけで、前座のBUCKCHERRYからいろいろコメントしていきますね。


■BUCKCHERRY
 8月の「SUMMER SONIC」以来、約3ヶ月ぶりに観るわけですが、かなり違って見えましたね。それは観る側の心構えも大きいのかなぁという気もするし、あと新作を通過した後だから曲を把握してるってのも大きいのかもしれません。前回観た時は新作「15」がリリース前だったし、俺に関して言えば2nd「TIME BOMB」すら聴いてない状況でしたからね。そういう意味じゃ、今回演奏された8曲は全部どれがどの曲というのを把握できてたし、更にバンド側も8月の時点よりも「よりバンドに」成長していた‥‥上手く機能してるように感じられました。

 新作に関しては絶賛してた俺ですが、実はライヴ観る数日前に2ndをようやく聴いて‥‥ってこれ、1stよりも良いじゃんか。何で当時聴かなかったんだろう‥‥ラジオやPV等で数曲耳にしてたはずなのに、何故か当時はピンとこなかったんだよね、不思議と。って2ndの感想をここに書いても仕方ないので、ライヴの感想を。

 モトリーの巨大なセットの前方、ステージにかかった幕の前にところ狭しとドラムセットやアンプを置いて、演奏中も各メンバーの行き来が大変そうな中でのライヴだったにも関わらず、客の反応もまずまずだったし、ひとまず大成功だったんじゃないでしょうか。そりゃモトリー観に来た年寄り(30代以上)にはあまり認知されてないかもしれないけど、少なくともこの手のロックに興味を示す10代〜20代の子達にはしっかりアピールしてたと思います。ジョシュも相変わらずハデだし。

 あと、改めて思ったのは‥‥サマソニの時は全く感じなかったのに‥‥曲の出来が良いんだよね(あの時は「曲の判別がつかない、どれも似たり寄ったり」とか書いてたのにな)。サウンドは最高とは言い難かったけど、サマソニの時よりは格段に向上してました。それもあってか、とにかく気持ちよかった。なんつーか‥‥スタジアムやアリーナで観るバンドじゃないのかな、と。もっと小規模な、クラブクラスが非常に似合ったサウンドなんだろうね。同じスタイルのAC/DCはどっちも似合ってるのにさ。この辺はもう、経験とかそういったものなんだろうか‥‥いや判んないけどさ。

 とにかく。初日よりも2曲減っていたとはいえ、8曲でも大満足でしたよ。そして‥‥単独公演観たいと思った。ツアー終わっちゃったけど。また来ないかなぁ。あ、そうか。もう1回モトリーのライヴ観に行けばいいのか!

   [BUCKCHERRY SETLIST]
   01. So Far
   02. Broken Glass
   03. Porno Star
   04. Crazy Bitch
   05. Next 2 You
   06. For The Movies
   07. Ridin'
   08. Lit Up


▼BUCKCHERRY「15」(amazon


■MOTLEY CRUE
 20分のインターバルの後に、ほぼ定刻通りに会場暗転。ステージ天井から大きなプロジェクターが降りてきて、オープニングのチープな映像が流れ始めました。メンバーが主役となった、パペットショーなんですが(声は全てメンバー自身が担当)‥‥字幕一切なしなので、英語厳しい人にはキツかったかも。でも、観てて大まかな内容は理解できたんじゃないかな? とにかくのっけから笑かしてくれます、このオヤジ4人。

 映像がひと通り終わった後、スクリーンがまた天井に戻っていき、幕の前にクラウン(ピエロ)やエロい格好したお姉さま方が出てきて、なんかいかがわしいポーズとかで客を煽った後に後方から音が聞こえてきて‥‥オープニングは "Shout At The Devil" の'97年バージョン。ドラムが入った辺りで幕が上がるんだよね。ステージ上ではエロな踊りをするサーカスのお姉さま方に目を奪われつつも、そこはやはりモトリーファンの俺。まずはニッキーを観て‥‥おお、こないだ出た「BURRN!」の表紙と同じ格好・メイクだ。ミック・マーズは以前と比べればかなりガリガリに痩せてるけど、とりあえず元気そうだ。トミー・リーは‥‥後方なのでよく見えないけど、あのドラミングは健在(あ、言うの忘れたけど、俺の席はアリーナ席のDブロック。真ん中よりかなり前の方で、肉眼でステージ上のメンバーの顔を拝めるポジションでした。ラッキー!)。そして、肝心の‥‥おっ、デブの野郎(=ヴィンス・ニール)、ちょっと痩せた‥‥ように見えるだけ!? とにかく、フロントマンとしてはまぁ合格かな。思ってた以上ではなかったので、ひと安心というか‥‥ってそれ、滅茶苦茶ハードル低いんですが‥‥

 まぁそんなこんなでいろいろ思うことはありつつも、ヴィンスの声(特に高音)も想像してた以上にちゃんと出てるし(ま、歌詞を端折るのは今に始まったことじゃないので、もう諦めてます)、演奏も7年前にお台場で観た時よりもゴリゴリした印象を受けたなぁ。とにかくね、このバンドは‥‥改めて実感したけど、ミック・マーズありきなんだな、と。確かにニッキーのカリスマ性も、トミーの派手でグルーヴィーなドラミングも、ヴィンスの声も、全てモトリーにはなくてはならない要素なんだけど、でもそのギタープレイを観て聴いて、モトリー・サウンドの核はミックのギターだ、と強く実感させられましたね。決してトリッキーでもないし、派手さもないんだけど‥‥やっぱり他のギタリストじゃ考えられないんだよね、モトリーの曲をステージで聴く際に。弾き過ぎず、それでいて地味にもなり過ぎず。痒いところに手が届くプレイやフレーズが満載。この曲にはこのソロが合ってる、このリフとバッキングしかあり得ない‥‥曲にピッタリ合ったプレイを的確に繰り出すという意味で、やはりこの人は過小評価されすぎだろ、と。確かにオーラの強い3人と比べりゃ、ひとり年齢の高いミックは‥‥でも、もっと評価すべきだよ! 俺ですら、何度もライヴ観てるはずなのに、そんな単純なことに今更気づかされるなんて‥‥それだけこの7年間の(俺にとっての)不在は大きかったんだなぁ、と。

 ちょっと話題が逸れちゃったけど、再びライヴの感想に。ライヴ自体は2部構成となっていて、前半に初期(1st〜3rd)の曲中心、後半が「GIRLS, GIRLS, GIRLS」や「DR.FEELGOOD」といった'80年代後半以降の曲メインとなってるのね。何でそういう風に分けたのかは諸説あるけど、まぁこれだけ長いショー(2時間半以上!)だし、前半のメタリックなノリと後半のロックンロールなノリとを区切る意味では、これもアリかなぁと。

 とにかく第一部は初めてライヴで聴くような曲が多くて、涙モノでしたよ。まさかライヴで "On With The Show" を聴ける日が来ようとは。"Too Fast For Love" は7年前のお台場で『デビュー以来久し振りに演奏する』と言って久し振りに演奏してくれたんだけど、あの時はボロボロだったんだよね。ツアー自体はあの時は始まったばかりの時期だったし。そういう意味じゃ今回は2月からアメリカやヨーロッパをずーっと回ってきてるので、演奏面は問題なかったよね。安定感もあったし。心配されたミックもオジーみたいにノソノソと歩き回りながらギター弾いてたし。

 一部ラストは歓喜の "Live Wire"。やっぱりライヴで聴くと盛り上がるね。泣きそうになったもん、首振りながら。

 エンディングと共にまた幕が降りてきて、スクリーンには先のパペットショーの続きが。そして10分間のインターミッション(休憩)が告げられるのでした。スクリーンには10分をカウントダウンしてて、ホントに時間通りに二部がスタートしたもんだから、トイレ休憩してたお客は慌てて席に戻ったんじゃないかな。

 第二部はバイクのエンジン音と共に "Girls, Girls, Girls" でスタート。この頃になると、さすがのヴィンスも声が出なくなってきてて‥‥ま、この日は基本的にどの曲もサビを客に歌わせてましたよ、いつものことですが。

 ちょっと感動的だったのが、"Don't Go Away Mad (Just Go Away)" でお客がちゃんと一緒に歌ってくれたことと、やはり "Home Sweet Home" での大合唱でしょうか。頭のワンコーラスを客に全部歌わせて、その後に再度ヴィンスがトミーのピアノに合わせてもう一度同じフレーズを歌い、バンドが入る‥‥勿論サビは一緒に大合唱。過去、何度かこの曲をライヴで聴いてきたけど(といっても'94年のジョン・コラビの時はトミーのピアノがないアコースティックバージョンだったし、'97年の時は確かやってないんだよね)、ここまでお客が大合唱したのは今回が初めてじゃないかな‥‥何となくそんな気が。

 その後ニッキーがキーボードやテルミンを使ったソロを初めて、自身が火花を被るアトラクションあり、"Dr.Feelgood" で盛り上がった後にお約束のトミーのドラムソロがあり。今回は空中にふたつのドラムセット(ていうかパーカッションだね)を用意し、ワイヤーで吊られてピーターパンの如く宙を舞い、左右のドラムセットを行ったり来たりしながらソロを叩き、最後は火花と爆発で終了という非常に手の込んだソロでした。'87年の回転ドラムソロを超えるのはなかなか難しいけど、これはこれで楽しませてもらいましたよ。やっぱりこんんなバカバカしいことを真剣にやれるのは、もうモトリーだけだもんね(KISSはちょっと方向性違うし、SLIPKNOTはバカ度が足りないんだよね)。

 そうそう。この後にトミーがハンディーカム持ってアリーナ前方にいる女性客に向かって「乳見せろー」といって服を脱がす、既に恒例となってる(らしい)『Tommy's Tits Cam』のコーナーがあったんですが‥‥前日には誰一人脱がなかった(当たり前だ、ここは日本だよ)のに、この日は‥‥仕込みなのか、ホントにノリが良かったのか、5〜6人脱いでるんだよね! しかも最後の子なんてアリーナの真ん中辺から前方までやってきて、自らアピールして胸見せてたからね! 嗚呼、いつから日本はこんな素敵な国になったんでしょうか!!!(感涙)これ見たさに俺、もう1公演行きたいくらいだもん!(えーっ)

 という、お客自体も非常にアメリカナイズされたこの日のライヴ、ミックの渋いギターソロの後にお約束 "Kickstart My Heart" で本編終了。長めの休憩の後にアンコールでSEX PISTOLSの "Anarchy In The U.K."。サーカス一同全員がステージ上に登場し、後方には悪魔の顔したクラウンのバルーン人形が登場、ここぞとばかりに全部やり尽くしてライヴ終了。18時にスタートして、全部終わったのが20時45分過ぎてた‥‥いつからモトリーはこんなに長いライヴをやるようになったんだよ!?とちょっとだけ感慨深かったですね。だって、'87年の時なんて、その半分くらいの時間しか演奏しなかったのに‥‥

 いやーっ、とにかく圧巻のステージでした。曲によってストリッパーばりの女性ダンサーが空中で踊ってたり、ナースの格好したエロいお姉さま方がヴィンスと絡んだり(ってそっちばかりかよ)。火柱や花火・火花もToo Muchなくらいに使いまくってたし。っていうか、あそこまでやって消防法に引っかからないの!?ってくらいに爆発してたなぁ。多分、KISSと同等なんじゃないの、火薬量。でも本場でのライヴにはほど遠いんでしょ、あれで‥‥一体何やってるんだよ、向こうじゃ!?

 もうね、ここまでやってくれたら、他は文句言えないよ。そりゃ、ヴィンスの歌のこととか、選曲とか(せめて "Smokin' In The Boys Room" はやって欲しかった)いろいろ言いたいこともないことはないんだけど‥‥究極のエンターテイメントを目の当たりにした今、もうそれだけで満足ですよ。あーそうそう、俺はガキの頃、"Home Sweet Home" のPV観て、こういう世界観に憧れたんだよなーって。非常に基本的なことを思い出させてくれた、非常に素晴らしい『ショー』でしたね。あれはもはやライヴを超えてる。『ショー』ですよ、ひとつの。

 なんだろ‥‥普段下北辺りの狭いライヴハウスでしかライヴ観てないような子達にも、このToo Muchな世界観を是非体験して欲しい。好き嫌いはあるにせよ、とにかく‥‥ロックってこういうバカバカしいものじゃん本来は。これもひとつの『初期衝動』の表現の形だよね。何もストイックに、ミニマムに突き進むことだけが正しいロックの在り方じゃないと思うよ。中坊の頃に頭に思い描いたクソ下らない、ハデでバカバカしい世界観。それを40半ばを過ぎ50代に近づこうとしてるオッサン達がやってる‥‥まだまだ30代の俺らも負けてられねぇよな、と。凄く勇気づけられたよなぁ‥‥

 なんつーか、もうこれで解散しますと言われても仕方ないくらいのステージを見せてもらって、俺自身は大満足だし、今はお腹いっぱいですよ。ま、余裕さえあれば今週末のパシフィコ横浜公演にも行こうかと思ってますけどね!

   [MOTLEY CRUE SETLIST]
   --- INTRO ---
   01. Shout At The Devil '97
   02. Too Fast For Love
   03. Ten Seconds To Love
   04. Red Hot
   05. On With The Show
   06. Looks That Kill
   07. Louder Than Hell
   08. Live Wire
   --- INTERMISSION (10min)---
   09. Girls, Girls, Girls
   10. Wild Side
   11. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
   12. Primal Scream
   13. Glitter 〜 Without You
   14. Home Sweet Home
     〜Nikki Sixx Solo
   15. Dr. Feelgood
   16. Tommy Lee Drum Solo
   17. Same Ol' Situation (S.O.S)
   18. Sick Love Song
   19. Mick Mars Guitar Solo
   20. Kickstart My Heart
   --- ENCORE ---
   21. Anarchy In The U.K.


▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 11 21 10:30 午後 [2005年のライブ, Buckcherry, Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/09/20

「Motley Crue Night」セットリスト

 というわけで、9/18(日)深夜に開催されたDJイベント「Motley Crue Night」が無事終了しました。このブログを観て会場にいらしてくださった皆さん(っているのか!?)、どうもありがとうございました!

 先日の「RADIO TMQ」でも話した通り、7月上旬の酒の席でのちょっとした会話からスタートしたこの企画、ここまで辿り着いたという感じで‥‥これがね、もうさぁ‥‥やってる方はすっげー楽しくて! 多分お客よりDJの方が俄然ノリノリ(死語)で楽しんでたよ! そりゃ酒も進みますよ!!(そして10数年振りに呑み過ぎて吐いたしな。苦笑)本当に、ホントーに楽しかったんだってば!!

 というわけで、ご来場いただけなかった皆様のためにも、当日の雰囲気をちょっとでも味わっていただこうと思い、ここに(不完全版ながら)セットリストを載せたいと思います。しかも俺のやつだけじゃなく、レジデントDJのいっしーさん、junneさんのセットも併せて載せてますので!(ゲストDJ・はっちゃくさんのは本人の確認が取れてないので、大体こんな感じで、ってことで)

■23:30〜24:10 [junne]
01. SLAYER / Raining Blood (Live)
02. DESTRUCTION / Whiplash
03. KREATOR / Tormentor (Live)
04. SEPULTURA / Roots Bloody Roots
05. SYSTEM OF A DOWN / B.Y.O.B.
06. FAITH NO MORE / Epic
07. COCOBAT / Seperate Ways
08. MOTLEY CRUE / Primal Scream
09. METALLICA / Enter Sandman
10. JUDAS PRIEST / Painkiller

■24:10〜24:50 [いっしー]
01. GARY GLITTER / Do You Wanna Touch Me (Oh Yeah)
02. HUMBLE PIE / C'mon Everybody (Live)
03. CHERRY BOMBZ / House Of Ecstacy
04. ZODIAC MINDWARP & THE LOVE REACTION / Prime Mover
05. MONTROSE / I Got The Fire
06. KROKUS / Headhunter
07. FASTWAY / Easy Livin'
08. DAD / It's When It's Wrong It's Right
09. PIGMY LOVE CIRCUS / Street Pig/Friday Night Fights
10. THE ALMIGHTY / Move Right In
11. NEBULA / Carpe Diem

■24:50〜01:50 [とみぃ:Motley Crue Time]
01. Shout At The Devil '97
02. Street Fighting Man
03. Red Hot (Live)
04. Too Fast For Love
05. Girls, Girls, Girls
06. Generation Swine
07. Too Young To Fall In Love
08. Primal Scream
09. Smokin' In The Boys Room
10. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
11. Live Wire (Leathur Original Mix)
12. Wild Side
13. All In The Name Of...
14. Helter Skelter
15. Dr.Feelgood
16. Same Ol' Situation (S.O.S.)
17. Anarchy In The U.K.
18. Kickstart My Heart

■01:50〜02:30 [はっちゃく]
METALLICA "Battery"、SLAYER "Angel Of Death"、ANTHRAX "I'm The Man" 等のスラッシュから、SYSTEM OF A DOWN、ALICE IN CHAINS、QUEENS OF STONE AGEまで、ゴリゴリ攻め。最後は確かVAN HALEN "Hot For Teacher"。

■02:30〜03:10 [junne]
01. MOTLEY CRUE / Home Sweet Home
02. POISON / Nothin' But A Good Time
03. ALICE COOPER / Poison
04. AEROSMITH / Young Lust
05. GUNS N'ROSES / Mama Kin (Live)
06. HANOI ROCKS / Back To The Mystery City (Live)
07. HARDCORE SUPER STAR / Breakout
08. DEF LEPPARD / Action
09. JOAN JETT & THE BLACK HEARTS / I Love Rock'n'Roll
10. MOTLEY CRUE / Live Wire

■03:10〜03:50 [いっしー]
01. HAIR STORM 84 / We're Not Gonna Take It
02. BANG TANGO / 20th Century Boy
03. L.A.GUNS / Suffragette City
04. GREAT WHITE / Money (That's What I Want)
05. W.A.S.P. / The Real Me
06. ACTION / Honey Dripper
07. SHOW-YA / ギャンブリング
08. LITA FORD / Run With The $
09. FASTER PUSSYCAT / Slip Of The Tongue
10. DOKKEN / Mr.Scary
11. BILLY IDOL / Rebel Yell

■03:50〜04:30 [はっちゃく]
ほぼAC/DC(笑)ライヴ版 "Riff Ruff" に始まり、"You Shook Me All Night Long" で終る構成。

■04:30-05:00 [とみぃ]
01. GUNS N'ROSES / It's So Easy
02. VELVET REVOLVER / Set Me Free
03. AEROSMITH / Eat The Rich
04. ANDREW W.K. / Party Hard
05. CHILDREN OF BODOM / Talk Dirty To Me
06. SNAKE HIP SHAKES (ZIGGY) / I'm Gettin' Blue
07. THE WiLDHEARTS / Suckerpunch
08. MOTORHEAD / Ace Of Spades
09. MOTLEY CRUE / Jailhouse Rock (Live)

■05:00 [END]
・MOTLEY CRUE / Home Sweet Home


 ちなみに、俺・いっしーさん・junneさん3人で唯一被ったCDはANDREW W.K.「I GET WET」だけだったという(笑)何故にそこなの!?

 もうね、このセットリスト観ただけでヨダレものじゃないですか? だって俺自身も休む暇なかったもん。実際、最後のDJの時には相当酔っぱらってたんだけど、自分がかけようと思ってた曲が幾つか先にかかっちゃってたので、急遽その場の思いつきでドンドン繋いでったら何とか30分ピッタリに収まったという。テーマとしては「一晩だけ、三軒茶屋をハリウッドにするぜ!」ってのがあったので、王道アメリカンHRで攻めたつもりです(若干アメリカ以外も混ざってますけど、ま、心意気はアメリカ!ってことでひとつ)。

 実は集客的には相当淋しいものがあって、かなりの赤字になってしまったのですが、DJ陣みんな落ち込んでないんですよ。だってホントに楽しかったから。今回の失敗点・反省点を踏まえて、是非次に繋げましょう!と早くも話し合ってたところですよ!

 というわけで‥‥近いうちに新しい名前・新しい企画で再登場すると思いますので、今回来れなかった皆さん、このセットリスト見て悶絶してる皆さん、どうぞお楽しみに。合い言葉は「目指せツバキハウス! 目指せHM SOUNDHOUSE!」ですから!!



▼MOTLEY CRUE「MUSIC TO CRASH YOUR CAR TO, VOL.1」(amazon

投稿: 2005 09 20 09:52 午後 [Motley Crue, 「DJ / イベント出演」] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/09/18

9/18にDJイベント「Motley Crue Night」やります!

 以前から何度か記事内で、そしてヘッダー部分で告知してきましたが、9/18(日/祝前日)の夜にDJイベントを開催することになりました。これは「AIN'T IT FUN」とは全くの別物で、おふざけナシ・ひたすらカッコいいロックンロール/ハードロックがガンガンにかかりまくるイベントです。その名も、

 「Motley Crue Night」

ですよ奥さん! なんちゅー直球なタイトルなんだ!?って話ですが、要するにそういうことなのです。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 MOTLEY CRUEオリジナルメンバーでの来日を11月に控え、それを祝したクラブイベントを開催することになりました。

「Motley Crue Night」
■日時:2005年09月18日(日/祝前)23:30〜05:00
■場所:三軒茶屋Chrome地図
■チャージ:2,000円(w/2drinks)
■DJ:
・いっしー(Bring the Noise!)
・junne(P.R.O.M.)
・とみぃ(AIN'T IT FUN)
■ゲストDJ:
・はっちゃく(Bring the Noise!)
■タイムテーブル:
23:30-24:10 junne
24:10-24:50 いっしー
24:50-01:45 とみぃ [Motley Crue Time]
01:45-02:30 はっちゃく
02:30-03:10 junne
03:10-03:50 いっしー
03:50-04:30 はっちゃく
04:30-05:00 とみぃ

 モトリーを中心とした国内外のHR/HM、爆走ロックンロールにグラムなど、イカした&やさぐれたロックンロールばかりがかかるイベントです。当然、モトリーのみぶっ通しタイムもあります! とみぃ入魂のPV集DVDも楽しみ!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 すみません、とみぃはオイシイところをやらせていただきます! 最後の30分はとにかく息もつかせぬ爆走系で攻めまくりたい! けど気が変わって「BON JOVIタイム」になる可能性も!? どうする!? どうなる!? 全ては9/18、三軒茶屋で明らかに!!!

 前夜(17日)に「RADIO TMQ」聴いてくださいね。番組内で、何かいいことがあるかもしれない『秘密の呪文』を発表しますので。この呪文を18日、イベント会場内でとみぃに言うと、何か素敵なことがあるかも‥‥

 翌日19日は休みだし、ぜひぜひ遊びに来てください! お待ちしております!!

投稿: 2005 09 18 11:30 午後 [Motley Crue, 「DJ / イベント出演」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

BRIDES OF DESTRUCTIONの新曲4曲がフル試聴可能に

BRIDES OF DESTRUCTIONの新曲4曲がフル試聴可能に(www.myspace.com)

 最近、THE WiLDHEARTSのジンジャーもこの「www.myspace.com」を利用して新曲をいち早く披露してくれてますが、そのジンジャーも作曲に絡んだ新生BRIDES OF DESTRUCTIONのニューアルバム「RUNAWAY BRIDES」から、4曲を先行でフル試聴することができます。

 とはいってもこのアルバム、既に海外では9/13にリリース済みなのです。前作は「Sanctuary」からのリリースで、日本盤から3〜4ヶ月遅れてのリリースでしたが、今回は「Shrapnel」からのリリースとなり、日本盤より半月早いリリースとなったようです。この辺に前作と新作での日本での温度差を感じたり、感じなかったり(単にスケジュールの関係だけかもしれませんが。。)。

 既にご承知の通り、このアルバムにはニッキー・シックスは参加していません。つまりメインソングライターのひとりが抜けてしまい、完全にトレイシー・ガンズ体制になってしまったと言っていいでしょう。そんな中にヘルプとしてジンジャーが(一時的に)加入、一緒に曲作りをしたりしたのですが‥‥ どうやらジンジャーが関わった曲は "White Trash"(M-6)、"Never Say Never"(M-8)、"Tunnel Of Love"(M-12)の3曲みたいですね。

 で、先の「www.myspace.com」で聴けるのは、"White Trash"(M-7)、"Dimes In Heaven"(M-13)、"Lord Of The Mind"(M-2)、"Porcelain Queen"(M-10)の4曲。"White Trash" は前作の流れを組む、アッパーなR&R調といいましょうか。確かにどことなくジンジャーっぽさが感じられたり、られなかったり。ボーカルのロンドンが前作よりも抑え気味に歌ってるのが多少気になりますが‥‥

 続く2曲("Dimes In Heaven"、"Lord Of The Mind")はどちらもミドル・ヘヴィなタイプで、特に前者は多少プログレッシヴな要素を持った演奏が印象的ですね。後者は特にトレイシーのギターソロが耳に残る、多少グルーヴィーな仕上がりになってます。あー成る程、この辺はニッキー主体ではなくトレイシー主体っぽい気がするなぁ。L.A. GUNSの2nd〜3rd辺りにも通ずるヘヴィさというか。

 そして最後の "Porcelain Queen" はピアノやシンセを用いたバラード。前作にはないタイプですよね。これもトレイシーっぽいな。特に途中でアップテンポ&ヘヴィな展開をしていくアレンジなんて、モロにL.A. GUNS的ですよね。

 こうやって4曲だけですが、ちゃんと聴いてみると‥‥凄くバラエティに富んだ作品にしたかったんだなーという気がします。勿論、最終的な判断はアルバム13曲を通してからですが‥‥1stアルバムが、ニッキー・シックスの「パンク精神」をそのまま体現したような作風で、ただひたすら前進といった感じだったのが、この2ndではもっとひねくれた感じというか、俺等パンクだけどもっと知性もあるんだぜ?的な頑張りみたいなものが感じ取れますよね。歌もただがなったり叫んだりしてるんじゃなく、丁寧に歌おうとしてる印象を受けたし。

 う〜ん、これはもしかしたら賛否分かれるかもしれませんね。あくまで「ニッキー・シックスがMOTLEY CRUEの代わりに始めたバンド」という風に捉えていたファンからすると、(既にニッキーが抜けた時点で興味は薄らいでいるのかしれませんが)ちょっとなー‥‥という気がしないでもないし、またジンジャーが絡んだから聴いてみようと思ってるTHE WiLDHEARTSファンからすると、ちょっとパワーが足りない気がするし(ヘヴィではあるけど、ワイハーが持つヘヴィさとはまたタイプが違うしね)。他の9曲の中には従来のタイプの曲もあるだろうし、あるいはもっと風変わりな曲もあるかもしれない。その辺はちょっと楽しみではありますけどね。

 まぁ‥‥この4曲を試聴用に選んだという時点で、何となく彼等(特にトレイシー)の意図するものが見えなくもないですけどね‥‥とにかく。日本盤は10/5にリリースされます。同日にはBUCKCHERRYの3rdアルバムも日本先行でリリースされますので、これはちょっと面白い聴き比べができるかもしれませんね、同じ「21世紀を代表する中堅アメリカンハードロックバンド」として。



▼BRIDES OF DESTRUCTION「RUNAWAY BRIDES」
(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 09 18 12:01 午前 [2005年の作品, Brides of Destruction, Ginger Wildheart, Motley Crue, Wildhearts, The] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/09/16

MOTLEY CRUE『GENERATION SWINE』(1997)

 さて、9/18に「Motley Crue Night」というDJイベントをやる関係で過去のモトリー諸作品を聴く頻度が増えてるんだけど、そんな中でも特に聴いてるのが今回紹介する「GENERATION SWINE」なのです。このアルバム、ファンの間では非常に評判の悪い、いわば「失敗作」扱いされている1枚で、実はつい最近までこの俺もずーっと「そんなに好きではない」部類に入れてたわけ、このアルバム。よくファンの間では『ヴィンスが抜けた後の作品(ジョン・コラビが歌った「MOTLEY CRUE」、この「GENARATION SWINE」、そしてトミー・リー脱退後の「NEW TATTOO」)はどれも駄作』みたいに呼ばれてるんだけど、その中でもとりわけ「MOTLEY CRUE」と「GENERATION SWINE」は評価が低いのね(あ、俺はリリース当時から「MOTLEY CRUE」は大傑作だと常に主張してきてますからね)。

 この「GENERATION SWINE」、1992年初頭に脱退したヴィンス・ニールが1996年に復帰して最初のアルバムだったわけ(リリースは1997年。全米4位まで上昇)。1997年初頭でしょうか、「American Music Awards」にいきなりこの4人がゲスト出演して、当時まだ未発表だった "Shout At The Devil '97"(2ndアルバム「SHOUT AT THE DEVIL」収録曲を、NINE INCH NAILSやMARILYN MANSONでお馴染みのエンジニア、デイヴ・オギルヴィがリミックスしたテイク。「GENERATION SWINE」収録)を披露して話題を独り占めしたんだよね‥‥俺、あの時WOWOWで放送されたそのライヴ(当て振り/リップシンクだったけど)映像を観て、どんだけ鳥肌立てたか。どんだけこの日を待ち望んだか‥‥イギリス留学中、現地のMTVで知った『ヴィンす解雇(当時の第一報ではこう発表されたはず)』にどれだけ打ちのめされたことか‥‥それを思うと(ジョン・コラビ時代もそれなりに満足してたものの)どれだけこの5年という月日が長く感じたことか。そこにきて、このカッコいい、同時代性すら感じさせるリミックステイクですよ。そりゃ新作に期待しちゃうわけですよ。「今度のモトリーは、ヴィンスも戻ったし、どんだけ凄いことになるんだよ!?」、と‥‥

 ところがね、出来たアルバムがこれでしょ? インダストリアルというか、悪い意味で時代に迎合しちゃった音作り‥‥フォロワーだったMARILYN MANSON辺りの作風をまんま取り入れちゃったアレンジ‥‥以前のようにハイトーンでは歌えないヴィンス、そして何故かアルバム冒頭でいきなり聴こえてくるのはそのヴィンスの歌声ではなくてニッキーの歌声だという事実。しかもヴィンス復活作なのに、ニッキーとトミーのソロ曲がそれぞれ入ってる始末。なんじゃそりゃ!?って普通は思うわけですよ、とりわけ思い入れの強いファンになればなる程。

 このアルバムの時は1997年8月にお台場で「ROCK AROUND THE BAY」なんていうフェスの先駆け的イベントで2日間ライヴをやったんですよね(共演はスティーヴ・ヴァイとザック・ワイルド)。俺、初日に行って、まぁ1日だけ行けばいいよな‥‥って思ってたら、ライヴじゃ意外な(今じゃ毎回やってるけど) "Too Fast For Love" とかやっちゃってね‥‥気づいたら次の日のチケットも買っちゃって。結局ほぼ同内容だったんだけどさ。まぁそれでも久し振りに観た『オリジナル・フォー』は‥‥外見こそ変わっちゃったけど‥‥やはりモトリーそのものでしたよ。

 でもなぁ‥‥アルバムはなぁ‥‥と、実はリリースから約8年、ずーっと敬遠してた1枚なんですよ。

 しかし、最近になってフラットな気持ちで改めて聴いてみること数日‥‥意外といいじゃない?、と。確かに曲の出来にはバラツキがあるし、アルバムとしてのトータル性も散漫なものになってるけど、これはこれでアリだよなーと。前作「MOTLEY CRUE」で‥‥BEATLESでいえば「REVOLVER」や「SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」、PINK FLOYDでいえば「THE WALL」みたいなアルバムを作っちゃったわけですよ。そしてそれに続く今回‥‥「ホワイト・アルバム」であり、「THE FINAL CUT」的な1枚を作ってしまったんじゃないかな、と。まぁ「THE FINAL CUT」は多少こじつけですが、作風的には「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」っていうのは言い当ててるような気がしますが、どうでしょう?

 非常にスタジオワークやテクノロジーに気を遣い、それぞれのメンバーが個々で作り歌った楽曲があり(ニッキーの "Rocketship" であり、トミーの "Brandon")、過去の楽曲のリミックスもある(何となく "Revolution #9" を思い浮かべたのは俺だけ?)。"Helter Skelter" を彷彿させるヘヴィ級ナンバーあり(ま、既に彼等はこの曲カバーしちゃってますけどね)、パンクあり、サイケあり、バラードあり‥‥過去のモトリーの諸作品といえば、どのアルバムも確たるテーマみたいなものがあって、それに沿ってアルバムが進んでいくトータル性を重視してたように思うんですが、このアルバムに関してはそういったものは皆無に等しく、ただひたすらメンバーが好きなことをやったらアルバム1枚できました、みたいな内容になってる。それまではフロントマン=ヴィンスを立てつつ、地味ながらもステージやヴィジュアルで自己主張していた他のメンバーが、自ら歌って自己主張する。曲によってはヴィンスとのデュエット、あるいは完全なソロ曲として。

 あとこのアルバムって、制作途中段階までジョン・コラビがいたわけでしょ。曲のクレジットを見てもジョンの名前がある曲があるし("Flush"、"Let Us Prey" 等。アルバム・アウトテイクにも幾つか見受けられるよね)、作風的にも前作「MOTLEY CRUE」の延長線上にある作品として作られてたんだろうな、っていうのは一聴瞭然だしね。ある意味じゃ、『「MOTLEY CRUE」っていうアルバムをヴィンスが歌ってたら、もっと受け入れられてたんだろうな』っていう思いが遂にここで実現する‥‥はずだったんだけどね‥‥う〜ん、ちょっと違うんだよね。

 とまぁ‥‥長くなっちゃいましたが、それだけ俺はこのアルバムに対して複雑な思いがずーっとあったわけですよ。でも、今やその複雑な感情もだいぶ和らいできてるのね。まぁね、もうこのアルバムの中からライヴでは演奏される機会のある曲、数える程しかないだろうけど(今のツアーでは "Shout At The Devil '97" と、メドレーの一部として "Glitter" が演奏されてるのみ)、それでも‥‥これもMOTLEY CRUEの歴史の一部なんだよね。うん。



▼MOTLEY CRUE「GENERATION SWINE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 09 16 12:10 午前 [1997年の作品, Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/09/15

TOMMY LEE『TOMMYLAND : THE RIDE』(2005)

 私事で恐縮ですが、この度9月18日(日/祝前日)深夜に三軒茶屋にて「Motley Crue Night」というクラブイベントを開催することになりまして。タイトル通り、MOTLEY CRUEを中心とした国内外のワイルドでやさぐれたロックンロール、HM/HR、グラム等々、ひたすらカッコいいロックンロールが朝までかかって踊りまくれるイベントとなっております。俺は24時50分から55分、モトリー・タイムを担当させてもらうことになってます。「オリジナル・モトリーの来日を記念して」開催されるイベントですので、ここでは『オリジナル編成での楽曲』のみ次々とかけまくる予定です。モトリー大好きっ子も単なるハードロック好きもカッコいいロックなら何でもいいっていう人もそうでない人も、是非お友達を誘って遊びに来てくださいね! 詳しくは後程、別のエントリーに書きますので!

 というわけで、最近ドップリHM/HR漬け、中でもモトリー関連を聴く頻度がかなり高く(当たり前だけど)、こんなにモトリーの(しかも初期の)楽曲ばかり聴いたのは恐らく中学〜高校生時代以来じゃないか‥‥って程でして。あの頃は高校1年の時に「GIRLS, GIRLS, GIRLS」が出て、その年の冬に武道館で回転ドラムソロを観て、高校3年の秋に「DR.FEELGOOD」が出たんだよなぁ‥‥当然、その間にはCD化された過去のアルバムを全部揃え、もう来る日も来る日もそればかり聴いてたんだよなぁ‥‥モトリーのコピーバンドもやったなぁ‥‥なんてことを思い出しつつリマスター化された初期の作品を改めて聴くと、当時は気づかなかった細かい音やフレーズに気づいたり、ガキの頃は全然良いと思えなかった「捨て曲」が妙に愛らしく思えてきたり、まぁ新鮮な気持ちで新たに接することが出来るようになってたんですね。これは正直嬉しかったなぁ。

 でね、各メンバーのソロ作品も同じように聴いたんですよ。ヴィンス・ニールのソロは勿論、ニッキー・シックス幻のユニット「58」やBRIDES OF DESTRUCTION、そしてトミー・リーがモトリー脱退中にリリースしたソロ作(METHODS OF MAYHEM含む)もなんですけどね‥‥

 そんなトミー・リーがモトリー復帰後、つい最近リリースしたのが今回紹介する「TOMMYLAND : THE RIDE」というアルバム。2002年にリリースした「NEVER A DULL MOMENT」というアルバムはソロ名義だったものの、実際にはMETHODS OF MAYHEMとして制作されたアルバムだったので、実質今回の「TOMMYLAND : THE RIDE」が正真正銘のソロアルバムってことになるのでしょうか。

 とはいっても、そこは人気者トミー・リーのこと。数多くの有名ミュージシャンがゲストとして参加してます。勿論過去の作品でも、その当時・そのアルバムの音楽性に合ったゲストミュージシャン(主にヒップホップ系だけど)が多々参加してきましたが、今回はその参加者の名前を見れば今のトミーがどういう方向を向いているのかが一目瞭然なのですよ。

 ・Butch Walker [M-1]
 ・Andrew McMahon (SOMETHING CORPORATE) [M-2, 7]
 ・Chad Kroeger (NICKELBACK) [M-3]
 ・Carl Bell (FUEL) [M-4]
 ・Joel Madden (GOOD CHARLOTTE) [M-6]
 ・Dirty Harry
 ・Nick Carter (BACKSTREET BOYS) [M-11]

勿論このアルバム、全ての楽曲のボーカルはトミー自身が担当してるんですが、各曲毎にフィーチャリング・ボーカリストもいて、それが上の名前の数々なんですよ‥‥どうよ、これ? 成る程ーっていう名前がズラズラと続く中、最後のニック・カーターに越し抜かすハードロックファン、多数じゃないでしょうか? けどね、これがすっげーハマってるのよ。

 このアルバムは決してハードロックアルバムではないし、更にトミーがこれまでソロで実践してきたようなヒップホップ寄りの作品でもない、至極シンプルなアメリカン・ポップロックな1枚なんですよ。まずそれがビックリ。何故トミーが今、この方向に向かって行ったのかは彼にしか判りませんが、プロデューサーはこれまで同様、スコット・ハンフリー(モトリーの「GENERATION SWINE」やトミーのソロ諸作をプロデュース)ですから‥‥トミー自身の中で何か大きな変化があったんでしょうね。

 勿論、こういうったスウィートな要素は常にトミーに備わっていた要素なわけですよ。でも、彼はソロではそういった側面をほんの少ししか見せてこなかった。そう、ここまで全面的にそういった甘い要素を打ち出したのは、モトリーという古巣に戻ったことで改めて「やっぱり俺の出所はここだよな」って認識したのかもしれない‥‥ま、憶測ですけど。でも‥‥だとしたら、非常に嬉しい変化じゃないですかね、彼にとっても、そしてファンにとっても。

 ドラムは全てトミーが担当し、ベースにはJANE'S ADDICTIONのクリス・チェイニー、ギターもゲストが多彩で、ボーカルでも参加してるチャドやブッチの他に、かのデイヴ・ナヴァロ(JANE'S ADDICITON)も参加してます(といっても彼がどの曲に参加してるかは、クレジットがないので判りませんが)。

 トミーのソングライターとしての資質も改めて目を惹くものがあるし(ま、大半の曲はフィーチャリング・シンガーとの共作でしょうけどね)、シンガーとしての彼もシンプルで味のある、魅力的な歌い手だということが判ったし(ラップする彼もまたいいんだけどね)‥‥モトリーの「GENERATION SWINE」でトミーがピアノで弾き語りしていたラストナンバー、"Brandon" が好きだった人なら絶対に気に入る1枚だと思います。曲/プレイ共にモトリー的な派手さは皆無だけど、サラッと聴けて、尚かつ味わい深いという意味では、これも「あのモトリーのメンバーによる1枚」なんですよね。急にポツンとこういうのを出す。だから奴らは侮れないんですよね。



▼TOMMY LEE「TOMMYLAND : THE RIDE」(amazon

投稿: 2005 09 15 09:56 午後 [2005年の作品, Motley Crue, Tommy Lee] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/06/18

MOTLEY CRUE『RED, WHITE & CRUE』(2005)

 個人的な「2005年前半最大のニュース」は、やはり彼等が再び『THE ORIGINAL 4』で動きだし、新曲をリリースして、大掛かりなツアーまで開始したことでしょうか。『FAREWELL TOUR』と題された今回のワールドツアー、既に先日のUK公演でニッキー・シックス自らの口から「This is NOT a farewell tour.」と明言されたそうで、今回のツアー(現在敢行中のUKツアー〜ヨーロッパでのフェス関係、夏のSUM41辺りとのUS移動フェス、そして秋のジャパンツアー)終了後に再度レコーディングを行い、純粋な『MOTLEY CRUE』としてのオリジナル・ニューアルバムを発表する予定もあるとか‥‥ま、この人達の言うことはねぇ‥‥どこまで信じていいんだか。どっちにしろ、今回レコーディングされた4曲の新曲(カバー含む)だけじゃ物足りないもの、もっと沢山の「MOTLEYらしい」新曲を聴かせて欲しいものです‥‥

 思えば俺が最初にMOTLEY CRUEに出会ったのは、MTVで "Too Young To Fall In Love" のPVを観た時だから‥‥既に20年以上経っちゃってるわけですよ。初めて聴いたアルバムは1985年リリースの3rd「THEATRE OF PAIN」から。レンタルレコードで最初は借りたんだけど、その翌年かな、初めて我が家にCDプレイヤーがやってきて(親に学校の成績が学年トップ10に入ったら買ってやる、みたいに言われて頑張ったわけですよ)。最初に買ったCD(というかCDコンポを買うとお好きなCDが2枚貰えたんだけど。ちなみに初めて自分の小遣いで買ったCDはボウイの「BEAT EMOTION」)がこのMOTLEYの3rdとBON JOVIの当時出たばかりの「SLIPPERY WHEN WET」(邦題「ワイルド・イン・ザ・ストリート」)でして。だから思い入れがあるわけですよ。

 その後、ドンドン彼等にハマッていって、1987年にリリースされた4th「GIRLS, GIRLS, GIRLS」が決定打になって。その年の12月に行われた2度目の来日公演に初めて足を運び、武道館でトミー・リーの回転ドラムを目の当たりにして、興奮して‥‥

 最高傑作だと思ってた「GIRLS,〜」をいとも簡単に飛び越えてしまった1989年の5th「DR.FEELGOOD」では、とうとう全米ナンバー1まで獲得してしまうし、シングルも5枚切っちゃうし、翌1990年春の来日公演@武道館にも行っちゃったし(浪人中にも関わらず、な)。

 ‥‥なんていうことを、この2枚組ベスト盤「RED, WHITE & CRUE」のディスク1を聴いてると、思い出しちゃうんですよねぇ‥‥ホント、俺の十代の青春ですよ、MOTLEY CRUEは。

 このベスト盤はMOTLEYがリリースした8枚のオリジナルアルバムと、1991年にリリースされた編集盤「DECADE OF DECADENCE」収録曲を中心に、それぞれ年代順に収録されてるんですよ。先に俺が語った時期は正にディスク1の時代でして(1st「TOO FAST FOR LOVE」〜5th)、そこに各アルバムがリマスター再発された際に追加収録された、当時の未発表曲やアルバム未収録曲を挿入して、彼等の歴史を年代順に辿っていく構成になってます。例えば1stの時期にはインディーズからリリースされた初の音源 "Toast Of The Town"(1989年にPRETTY BOY FLOYDが「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」でカバーしてたり)や、1st〜2nd時期のデモ曲 "Black Widow" といった曲も収録されてます。

 そしてディスク2は1991年以降の楽曲がメイン。SEX PISTOLSの "Anarchy In The UK" カバーからスタートし、曲としてはイマイチだけど演奏はメチャメチャカッコいい "Primal Scream"、「当時、グランドピアノを使いたかったんだけど、プロデューサー(トム・ワーマン)に却下された」ことから1991年にギターとボーカル以外のパートを全て再録音された "Home Sweet Home '91" ‥‥ここまでほ本当に良い時代だったなぁ、と思うわけですよ。勿論、それ以降も悪くないですよ。何度も書きますが、ジョン・コラビ時代のアルバムだって素晴らしいし、その後も‥‥だけど、みんなが求めるMOTLEYではないし。逆に、これが本当にやりたいことなの? 時代に合わせてない?? 以前は君等が率先して新しいことやってたじゃんか!‥‥なんて思っちゃうんですが‥‥難しいですよね、うん。

 正直な話しちゃえば‥‥コラビ体制の「MOTLEY CRUE」と、ヴィンス・ニールがMOTLEY解雇後に最初にリリースした1stソロアルバム「EXPOSED」以外は、1990年代以降の作品は‥‥とも思うのだけど。1曲1曲をスポット的に取り上げると、凄いモノは沢山あるんだけどねぇ。

 今回録音された4曲(海外盤には3曲のみ収録)は、間違いなく「DR.FEELGOOD」での成功よ再び、という気持ちがあると思うのね。プロデューサーにボブ・ロックを起用して、ソングライティングもニッキーがいろんな旬な奴らと共作したり(SIMPLE PLANのボツ曲を手直しして使ったり、AMERICAN HI-FIのステイシー・ジョーンズとコラボったり)、お約束のカバー曲としてROLLING STONESの "Street Fighting Man" を取り上げたり‥‥いろいろあるんだけど、どれも100%前面開花!とまではいかないんだよね。7分咲き程度というか‥‥多分、ミック・マーズが腰の手術をして本格的にギターを弾くことが出来なかったり(思ったよりもギターソロ弾きまくってないし)ソングライティングにも一切タッチしてないことも大きいと思う。ご存知の通り、ニッキーとミックがMOTLEYのソングライティングのキーマンになってますからね。だから'90年代後半的なダークな色合いの曲が多いのか、大してBRIDES OF DESTRUCTION時代とソングライティングの印象が変わらないのか、と。決して「枯れた」わけじゃないと思うんだけど、やはりこの男(ニッキー)にはミックみたいな「ドスンと構えて何にも動じないソングライター/ギタリスト」が側にいた方がいいような気が。トレイシー・ガンズみたいな奴じゃなくてさ。

 まぁ‥‥なんだかんだといろいろ書いてきましたが‥‥MOTLEYを聴き始めて早20年以上、結局俺の音楽の趣味も殆ど変わってないし(そりゃ多少は広くなっただろうけど)、究極的に好きなバンドもあんま変わってないわけでして‥‥こいつらがまだまだこの4人で活動を続けてくれるだけでも‥‥まぁ曲はアレだけど‥‥悪い気はしないよな、と。どんなに太ってもさ、どんなに禿げてもさ、MOTLEY CRUEはMOTLEY CRUEですよ。どんなに原点回帰とかいって時代に流された音を作ったとしても、それはMOTLEY CRUE以外の何ものでもないわけですよ‥‥って庇護しか。

 とにかく、11月。待ってろよ、ニッキー、トミー、ヴィンス、ミック!!!!!



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 06 18 11:10 午後 [2005年の作品, Motley Crue] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/03/13

Kickstart My Heart! (6)

M・クルー、再結成したのはD・ボウイを見たから!?(BARKS)

 ‥‥今回のがラストツアーとか言ったのは、どこのどなた達でしたっけ?

 まぁね、KISSの例もあるし、俺も最初っからずっと言ってるように、ちゃんとオリジナルアルバムさえ出してくれれば、後は何してもいいよ!って思うわけですよ。結局、今回の新曲(新録)4曲ってのは、まぁ再結成するにあたっての「間に合わせ」だったわけじゃないですか。ヴィンスもトミーもなかなか合流しない、ミックは腰の手術で曲どころじゃない、だからニッキーが躍起になって外部ライターと一緒に曲書いたり、プロデューサーのボブ・ロックが「SIMPLE PLANのボツ曲があるけど、手直ししない?」って持って来た曲を自分等の曲として書き直しちゃったり。で、後はお約束のカバーでお茶を濁して。

 そりゃね、ちょっと前‥‥というか「GENERATION SWINE」以降を考えれば、今の状況、今回の曲ってのはかなり良い部類に入りますよ。けど、もっと良くなるはずなんですよ。ギターソロだけ取っても、ミックの良さが今回は完全に生かされてないような気がするのね。そういう意味では今回、腰の件もあって不十分だったのかなぁ、という気がしてね。

 やはりもっとツアーを続けるなら、誰もを唸らせるような「オリジナル・アルバム」を1枚作るべきですよね。結局、ロックンロール系で復活/再結成組の誰もが成し得てない苦行ではあるわけですが、MOTLEY CRUEならではの問答無用の1枚を期待したいなぁ‥‥外部ライターをバンバン使ってもらっていいんで。



▼MOTLEY CRUE「SHOUT AT THE DEVIL」(amazon

投稿: 2005 03 13 03:07 午前 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/03/03

Kickstart My Heart! (5)

モトリー・クルー、北米ツアー55公演追加!フェスティヴァル形式も(CDJournal.com)

 現在各地でソールドアウト、あるいはほぼソールドアウトに近い状態で敢行されている「Carnival Of Sins」ツアーで話題の復活MOTLEY CRUE。7/26〜10/16の約3ヶ月間、計55公演の北米/カナダツアーが追加されました。確かニッキー・シックスは「最初の全米ツアーはアリーナクラスを回って、セカンド・レッグ(追加分)はシアタークラスで細かく回る」と言ってたかと思いますが、恐らくそれが実現する模様。

 一応アジア/オーストラリア・ツアーは秋口という予定なので‥‥10月下旬〜11月上旬辺りかな、と。やはりその辺ですか。フェスでの来日はないと。まぁどうせならフルサイズで観たいんで、これはこれでいいとして‥‥

 更にこの55公演中、7〜8月の数公演はSUM 41やTHE EXIES(ナイス組み合わせ!!)といった若手を引き連れたフェス形式のツアーになる模様。うわっ、SUM 41とMOTLEYだって! それ観たすぎ。ヤバいって。SUM 41自体、パンク/メロコアというよりはハードロックの流れにあるバンドだと個人的に思ってるんで、この組み合わせは間違いなく大成功でしょう。どっちの方が現在は格が上とか、そんなくだらない評価は要らない。どれだけカッコいいか、キャーキャー言わせた方が勝ちですよ。

 さ、今のMOTLEYがどれだけ10代の子達をキャーキャー言わせられるのか‥‥非常に楽しみであります。



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 03 03 09:37 午後 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/22

Kickstart My Heart! (4)

モトリー・クルー、フロリダで北米公演初日を迎える(BARKS)

 17日のワールドツアー初日のセットリストが出てます。曲名とかに若干間違いもあるので、改めて見やすく書き直すと‥‥(太文字は14日のプエルトリコ公演で演奏されなかった曲)

   00. Intro (Video)
   01. Shout At The Devil
   02. Too Fast For Love
   03. Two Seconds To Love
   04. Red Hot
   05. On With The Show
   06. Too Young To Fall In Love
   07. Looks That Kill
   08. Louder Than Hell
   09. Live Wire
   --Intermission (Video)--
   10. Girls, Girls, Girls
   11. Wild Side
   12. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
   13. Primal Scream
   14. Glitter 〜 Without You
   15. Home Sweet Home
   --Bass Solo--
   16. Dr.Feelgood
   --Drum Solo--
   17. Same Ol'Situation
   18. If I Die Tomorrow
   19. Sick Love Song
   20. Kickstart My Heart
   --Encore--
   21. Helter Skelter
   22. Anarchy In The U.K.

 "Piece Of Your Action" が削られて、代わりに1stから "On With The Show"、2ndからBEATLESのカバー "Helter Skelter"、5thから "Without You"、オリメン復活作「GENERATION SWINE」から "Glitter"、「DECADE OF DECADENCE」から "Primal Scream"、そしてもう1曲の新曲 "Sick Love Song" が。内2曲のバラードはメドレーなので、実質4曲増えたことになるのか。これでベースソロ、ドラムソロを含めて2時間以上の内容に。嗚呼、これなら満足だし納得だわ。曲の配置は相変わらず年代順に近い構成。後半に入った辺りでメロウな "Don't Go Away Mad (Just Go Away)" がきて、その後にバラード3連発、か‥‥そこから怒濤の攻めに入って新曲があって、最後に "Kickstart My Heart"。アンコールはカバー2連発。非常に理想的なセットリストなんじゃない?

 なんかオープニングと中盤にビデオ上映があるみたいだけど、これはアレですか、ハロプロか何かからの影響ですか(んなわきゃない)。まぁオジーとかかなり前からやってましたしね。METALLICAも公演開始前の楽屋風景をそのまま生中継とかやってたし。まぁ内容がどんなものなのか判りませんけど‥‥

 そして。トミー・リーのドラムソロ‥‥更に凄いことになってるみたいね。関係者に「死にますよ!?」とまで言われたらしいから‥‥「DR.FEELGOOD TOUR」を上回るわけ、か‥‥日本じゃ再現無理だろうな、きっと‥‥

 10月頃に日本公演と言われてますが、どうやらこのツアーは来年も続くようです‥‥KISS方式で、このまま解散はなし崩しになりそうな予感。そして気づいたらメンバーが変わってるってパターンですか? ギターをジョン・コラビが弾いてたとか、そういうのや止めようね(ま、そうしたら "Hooligan's Holiday" とか聴けるわけだが)。



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 02 22 01:36 午前 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/18

Kickstart My Heart! (3)

MOTLEY CRUE "If I Die Tomorrow" PVフル試聴(UNIVERSAL INTERNATIONAL)

 これに気づく前に、某番組にてPV視聴しました。正直な話、び、微妙‥‥音が'80年代に戻っても、そっち(アート)方面は'90年代半ば以降を悪い意味で引きずったまま、か‥‥

 そういうさ、アートっぽい方面は、正直似合わないしさ、君ら。

 ほら、ニッキーとかトミーはいいのよ、年取っても色男だし。けど肝心のフロントの小デブさんが‥‥(ちょっと痩せたけど)

 この曲、一部ではやれ'90年代半ばを引きずってるとかヘヴィ路線とか言われてますが、全然違うじゃん。単にギターがザクザクいってるからそう思われがちなだけで、曲調は勿論、バンドアレンジとか'80年代まんまじゃん。むしろここ数作、やれ「SHOUT AT THE DEVIL」っぽくだの「DR.FEELGOOD」路線だのといって、全然そこにまで達せなかったのが、ここにきてようやくそれに一番近づいたかな、といった感じで、俺は好きなんだけどね。

 なんだろ‥‥ボブ・ロックがプロデュースして作られた「MOTLEY CRUE」っていうアルバム(ボーカルがヴィンスじゃなくてジョン・コラビだったやつな)でヴィンスが歌ってたら、きっとこうなったんじゃないか‥‥っていう理想型に一番近い感じ? 要するに「DR.FEELGOOD」の続きをオリジナルメンバーでやろうとしてるんだよね。

 だったらアルバムまるごと1枚作っちゃえばいいのに、って思うんですが‥‥そうもいかない事情もあるんでしょう(曲が出来ない、メンバーのそりが合わない、等)。結局新曲は全部ニッキー中心だもんな。まぁミックは腰の手術でそれどころじゃなかったし、元々ヴィンスは曲書くタイプじゃないし、トミーに書かせたらヒップホップだのヘヴィロックになりそうだしなぁ‥‥そういう意味ではニッキーとミックに書かせるのが一番なんだけど、でも「NEW TATTOO」みたいな(いろんな意味で)失敗作が出来る可能性もあるしなぁ。困ったもんだ。

 フロリダにて17日からスタートするツアー。今回のステージのテーマは「ロック版『シルク・ド・ソレイユ』+フリーク・ショウ」なんだそうで‥‥想像つきそうでつかねぇ‥‥つうかそれを数万人クラスのアリーナでやっちゃうわけですか、前座なしで(今回の全米ツアーは前座なしなんだそうな)。

 そして来日は11月。恐らく代々木体育館か横浜アリーナが妥当なんだろうけど、どうせならさいたまスーパーアリーナで観たいなぁ‥‥オールスタンディングで。まぁ無理だろうけど。

 まぁそれはともかく‥‥このベスト盤を通して聴いて、気持ちを盛り上げることにしますか。



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 02 18 12:29 午前 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/16

Kickstart My Heart! (2)

MOTLEY CRUE : North America Tour Kick-Off Set List, Phot Posted Online(BLABBERMOUTH.NET)

 2/14のプエルトリコ公演のセットリストが出ました。

  01. Shout at the Devil
  02. Too Fast For Love
  03. Piece of Your Action
  04. Live Wire
  05. Look That Kill
  06. Red Hot
  07. Too Young To Fall In Love
  08. Ten Seconds to Love
  09. Home Sweet Home
  10. Louder Than Hell
  11. Wild Side
  12. Girls, Girls, Girls
  13. Dr. Feelgood
  14. Same Ol' Situation
  15. Kickstart My Heart
  16. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
  17. If I Die Tommorrow
  18. Anarchy In The U.K.

 1曲目は予想通り "Shout At The Devil" でしたね。この曲からのスタートは'83〜4年の「SHOUT AT THE DEVIL」ツアー以来ですか?('97年バージョンは除く)

 そしてセットリスト‥‥1曲目を除いて、2曲目からほぼ年代順に、まとめて演奏されてるのが印象的ですね。しかも『最もMOTLEYらしい』とファンの間でも認識されている1stから5th「DR.FEELGOOD」辺りまで、まぁ'91年のベスト「DECADE OF DECADENCE」辺りまでの、この編成だった頃までの曲が殆どで、ジョン・コラビ時代は別として、オリメン復活後の「GENERATION SWINE」以降の曲が皆無という徹底っぷり。あ、新曲はたった1曲のみか。

 M-2〜4が1st「TOO FAST FOR LOVE」、M1、5〜8が2nd「SHOUT AT THE DEVIL」、M-9~
10が3rd「THEATRE OF PAIN」、M-11〜12が4th「GIRLS, GIRLS, GIRLS」、M-13〜16が5th「DR.FEELGOOD」。M-17が新曲でM-18は当初コンピ盤「DECADE OF DECADENCE」に収録されたもの。最新ベスト「RED, WHITE & CRUE」に収録されてないのは、M-6、8、10くらいかな。とにかくこのグレイテスト・ヒッツ的選曲には文句はありませんよ、ええ。

 たださ‥‥いかんせん曲数が少ないよな、と。ここまで歴史のあるバンドになると、やはりセットリストから漏れる曲ってあるじゃない。例えば "Smokin' In The Boys Room" だったり "Without You" といったヒットシングルの他にも、ライヴには欠かせない "Primal Scream" なんかもある。まぁ'90年代の曲を徹底的に排除したのには好感が持てるけどさ、ここにもう3曲、いや、新曲をもう1曲入れて計4曲足してくれると、もう完璧なまでのセットリストになるんだけどねぇ。ってこれ、まだプレ公演なんだっけ。本ツアー以降、また曲数や曲目も当然変わるよな、と。うん、その辺に期待しましょうや。どうせ日本には秋まで来ないわけだし。

 あと、このセットリストだと判りにくいですが、一応本編はM-15 "Kickstart My Heart" まで、残り3曲がアンコールなんじゃないかな‥‥と思ってるんですが。如何なもんでしょう。



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 02 16 03:53 午後 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Kickstart My Heart!

モトリー・クルー、世界ツアーがスタート(BARKS)

 2/1にUSでリリースされた2枚組ベストは2/19付BILLBOARDチャートで初登場6位。新曲がたった3曲で、しかも2枚組のベスト盤なのにこの順位。大したものです。「ヒップホップ、R&B>ロック」な現状を考えると、ホント凄いことだと思いますよ。

 いよいよ17日からフロリダを皮切りにUSツアーがスタートするようですが、既に14日にプエルトリコにてプレ公演を行ったそうです。セットリストとかどうなってるんでしょうか? つーか、ライヴ1曲目が気になるところ‥‥やはり "Dr.Feelgood" か "Shout At The Devil" 辺りでしょうかね? 理想をいえば "Kickstart My Heart" なんですけどねぇ。

 そんなこんなで、本日16日。日本でもこのベスト盤「RED, WHITE & CRUE」がリリースされました。日本盤にはUS盤よりも1曲多く入っていて、しかもそれが今回録音した「もう1曲の新曲」だというんですからね(今回のレコーディングで彼等は全部で4曲レコーディングしているので、日本盤を買うとその全てが聴けるわけですよ)。俺は安い&早くリリースされたUS盤を買っちゃいましたが、その辺はもう個人の価値観の問題でしょう。

 これからMOTLEYを聴こうっていう人。そして昔を懐かしむ人。更には新曲がどうしても聴きたい人。恐らく8割近くの人を満足させることができる内容になってるんじゃないですかね?



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 02 16 12:29 午前 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/01/01

モトリーの新規ベスト盤、日本盤化へ

Motley Crue新曲収録の2枚組ベスト!(HMV)

 日本盤詳細出ました。2/1のUSリリースから遅れること2週間、2/16にリリース決定。輸入盤と比べて1,000円近く高くなると思いますが、日本盤はUS盤より更に1曲多く収録されるとのこと。しかもこのボーナストラックが、先頃録音された新録4曲のうちの残り1曲というんだから‥‥そりゃ日本盤買うしかないわな。これで今回録音されたという4曲は全て出揃うことになります。

 選曲に関しては以前のエントリにも書いたように、シングル曲を中心にした選曲で、まぁ無難なところかなと。初心者、モトリーを避けて来た人にとってはうってつけの2枚組ではないかと思います。



▼MOTLEY CRUE「RED, WHITE & CRUE」(amazon:日本盤US盤

 さて。モトリーというと、過去にもベスト盤/コンピ盤を幾つかリリースしてきています。そりゃそうだろ、既に20年以上活動してるんだから。けどね、最初にリリースされたのは、不完全な「コンピレーション盤」だったのよ。



▼MOTLEY CRUE「DECADE OF DECADENCE」(amazon

 1991年秋にリリースされた、デビュー10周年記念コンピ盤。1st「TOO FAST FOR LOVE」〜5th「DR.FEEDGOOD」までのアルバムから、各2曲ずつ選出し、その他アルバム未収録のサントラ提供曲等、更にこのアルバム用にレコーディングした新曲3曲(内1曲はSEX PISTOLSのカバー)を収録。「DR.FEEDGOOD」の爆発的ヒットで、ここら辺から聴き始めたって人には確かに有り難い1枚。けど曲数が少ない分、物足りなさがあるかな。個人的にはボーカル&ギター以外を再録音した "Home Sweet Home" が聴けただけでも、かなりの収穫ですが。これ、現在は廃盤みたいです。ま、新曲/未発表テイク等はその後リリースされた他のコンピ盤で聴けるので、全然問題ないですが。中古盤屋で数百円で手に入るはずなので、気になる人は買ってみては如何でしょうか。



▼MOTLEY CRUE「GREATEST HITS」(amazon

 1998年秋にリリースされた、初の本格的ベスト盤。所謂シングル曲/PV曲はほぼ網羅されているものの、やはりというかヴィンス・ニール時代の曲に限定されている為、'94年の「MOTLEY CRUE」アルバム(ジョン・コラビがボーカル)は無視されてます。ま、それでも「ヴィンス時代こそが、オリジナル4」という認識が強いので、仕方ないんですが‥‥
 頭に新曲2曲が収録されているのと、当時の最新作「GENERATION SWINE」収録の "Glitter" リミックステイクが収録されているのが、このアルバムの売りになるのかな。前者はボブ・ロックをプロデュースに迎えた、「DR.FEEDGOOD」路線を'98年当時の彼等が演奏したらこうなる‥‥というような音。可もなく不可もなくといった印象かな。後者に関しては‥‥悪くはないけど、別に聴かなくても損はしません。ということで、現時点でモトリーのベストが欲しい人は、まずこれから聴くべきでしょう。



▼MOTLEY CRUE「SUPERSONIC & DEMONIC RELICS」(amazon

 レコード会社移籍、ベスト盤リリースと同時に過去の全音源を移籍先から再リリースしたことで、上の「DECADE OF DECADENCE」が廃盤に。それらをフォローする形で1999年にリリースされた、所謂「裏ベスト」的な1枚。「DECADE〜」収録の新曲群及びアルバム未収録曲はこちらに移行され、そこに未発表のデモトラック、シングルにのみ収録されていた楽曲やリミックス等を集めた作品集。こちらにはジョン・コラビ時代の曲もきっちり収録されてます。
 売りはやはり未発表曲になるのかな。全部デモテイクだけど、確かにモトリーらしい楽曲ばかりですわな。けど、それらは全部、後にリリースされたボックスセットやリマスター再発盤のボーナストラックとして再収録されてるしね。マニア向けの1枚かな。



▼MOTLEY CRUE「20TH CENTURY MASTERS - THE MILLENNIUM COLLECTION : THE BEST OF MOTLEY CRUE」(amazon

 米「Universal Group」がリリースする、値段設定の低いお手軽ベスト盤シリーズ。2003年、知らない間にリリースされてました。これ、値段の安さ以外には見出すべき魅力がないんだよね‥‥選曲も中途半端だし。正直、これから聴こうって人に向けてはオススメしません。モトリーの作品なら全部持っていたい!というハードコアなマニア向け。それにしてもこの選曲‥‥ "Dr.Feelgood" すら入ってないベスト盤って一体‥‥

投稿: 2005 01 01 12:00 午後 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/10

MOTLEY CRUE復活!

最新ベスト「RED, WHITE & CRUE」ジャケット&収録曲目(Official Shop)

 2枚組なのね。過去のベストとの重複もあるけど、基本的には年代順に、尚かつボックスセットやリマスター盤のボーナストラックとして収録された未発表曲(インディーズからの "Toast Of The Town" や "Black Widow" 等)も入れつつ、基本はシングル曲やPVになった曲を、リリース順に入れてる感じ。しかしディスク1、20曲ってホントに入るのか!? 変なエディットとかしてねぇだろうな?? ディスク2にはしっかり'94年の「MOTLEY CRUE」アルバムからの曲も(リミックスながらも)収録。そして問題の新曲。"If I Die Tomorrow" の他に "Sick Love Song"、そしてROLLING STONESのカバー "Street Fighting Man" の3曲が今回新たにレコーディングされた曲。今回、ボブ・ロックがプロデュースで4曲録音したって話だけど、残りの1曲はシングルのc/wとして発表するのか、あるいはこのままボツにするのか。とにかく、オリジナルアルバムはちゃんと作る気、あるんだろうか‥‥ステイシー・ジョーンズ(AMERICAN HI-FI)やジョン・コラビ(元MOTLEY CRUE)と曲作りしてたっていうけど、まさか今回の曲のことじゃないよね? この後にちゃんと作るんだよね??(汗)そう信じたい。

 とりあえず、US盤は2/1リリース。日本盤のリリースはまだ決まってませんが、恐らくこれまで同様ユニバーサルから2月末辺りには出るんじゃないか、と。どっちにしろ、これだけ収録曲が多かったら、これ以上のボーナストラックは望めないだろうから、別に輸入盤でもいいかな、と。

 それまでは、「動くMOTLEY CRUE」でも観て、年越ししようと思います。やっぱり彼等はステージで輝いてナンボだからね!



▼MOTLEY CRUE「GREATEST VIDEO HITS」(amazon

投稿: 2004 12 10 12:00 午後 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/28

PANTERA『FAR BEYOND DRIVEN』(1994)

 '90年代に入って、アメリカじゃグランジが爆発して、いきなりNIRVANAやPEARL JAMみたいなバンドが売れて、メインストリームと化し、それまでのメインストリームを担ってきたバンド‥‥BON JOVIとかMOTLEY CRUEみたいなバンドが落ち目扱いされてる時期があったのね。確かに全盛期の何分の一、あるいは十分の一程のセールスしか挙げられない時期がこの頃で。それでもBON JOVIなんて毎回ミリオンは達成してたんだけどね。

 '94年春。所謂メタル界のその後を占う2枚のアルバムがほぼ同時期にリリースされて。ひとつは「1位を取る事を宿命づけられた旧世代」、もうひとつは「1位なんて取れるはずないけどまぁ旬だし暴れちゃえ的新世代」。

 ヴィンス・ニール脱退から2年後に6作目のアルバム「MOTLEY CRUE」をリリースしたMOTLEY CRUE。ボーカルチェンジやリリース間隔(「DR.FEELGOOD」から4年半、「DECADE OF DECADENCE」からも2年半)が災いしてか、初登場6位。50万枚に達するのがやっとという記録。

 けどこれ、名盤だよね。隠れた名盤。「とみ宮」時代にもレビュー書いたけど(丁度1年前に書いてるのか)、やっぱりさ‥‥遅過ぎたよね。もう1年早かったらね‥‥何かが変わったと思うんだけど。

 でもこれ。今聴いても全然色褪せてないよね。MOTLEY版「THE WALL」だな。



▼MOTLEY CRUE『MOTLEY CRUE』(amazon


 そして、そのMOTLEYが後追いするように影響を受けた、'90年代版メタルといえるPANTERA。彼等のメジャー3作目となる『FAR BEYOND DRIVEN』は全米チャート初登場1位を記録。METALLICA以来の快挙といえるかも。

 けどこれ。決して1位を取るような内容だと思えなくてね。個人的にはPANTERAのアルバムの中で一番聴く頻度が低い1枚。まぁバンドの勢いとかは一番感じるんだけど、どうにもやりたいこととやってることの間に微妙なズレがあるように思えてね。あと、必要以上にハードコアになりすぎて、無理にメロウな面をそぎ落としてるようにも感じられるし。メロウなのはカバーであるラストの "Planet Caravan" のみってのもね。なんていうか、バランス悪いよね、PANTERAにしては。

 勿論、当時これが1位を取ったってことは、如何に彼等が求められていたかを象徴する出来事だとは思うんですが‥‥何かね。



▼PANTERA『FAR BEYOND DRIVEN』(amazon


 この辺からかな‥‥メタルを積極的に聴かなくなったのは‥‥一部を除いてね。

投稿: 2004 10 28 12:20 午前 [1994年の作品, Motley Crue, Pantera, 「10年前」] | 固定リンク

2004/10/11

一応、来年アルバム出してツアーを行うそうですが‥‥

 1997年にヴィンス・ニールが復帰し、「The Original 4」として活動再開したMOTLEY CRUE。5月には「GENERATION SWINE」っつう微妙な1枚をリリースし、夏にはお台場で2日間に渡ってフェス形式のライヴを敢行(ザック・ワイルドのバンドとスティーヴ・ヴァイのバンドと共に)、当然2日間とも行った訳ですが(最初は初日の土曜だけ行くつもりだったけど、観た後にダフ屋から翌日の券を安く買ってた。笑)。

 で、1998年秋に新曲2曲を含むベスト盤をリリース後、1999年春にトミー・リーが脱退。2000年に「NEW TATTOO」というアルバムをリリース。この時のドラムが元オジー・オズボーン・バンドのランディ・カスティロ。しかし後に癌に冒され他のドラマーを迎えてツアーに。

 2001年以降、活動は停滞気味に。

■2001年6月
MOTLEY CRUEのニッキー・シックス、2年間の活動休止について語る

■同年6月
元MOTLEY CUREのトミー・リーの自宅のプールで4歳の子供が溺死

■2002年3月
MOTLEY CRUEのドラマー、ランディ・カステロが死去

■2004年4月
元MOTLEY CRUE、ヴィンス・ニールの売春婦暴行事件続報
(ちなみにヴィンスは2001年の活動休止突入と同時に脱退した、と言われています)

■同年6月
元MOTLEY CRUEのトミー・リー、クラブで大暴れ

■同年8月
元MOTLEY CRUEのトミー・リーが“大学生”に
※関連記事(billboard

■同年8月
ヴィンス・ニール、MOTLEY CRUEの再結成について語る

■同年10月
MOTLEY CRUE、ミック・マーズが手術

 ニッキーとトミーは昨年和解したといわれ、海外では昨年秋、日本では今年春にリリースされたDVD「GREATEST VIDEO HITS」の中で、ふたりで過去のPVについて当時のエピソードを語るというシーンも撮り下ろしされてます。ニッキーがフランクに振る舞うのに対し、どこか気を遣ってぎこちない感じのトミーが何か「未だに末っ子の弟」なんだなって思えて微笑ましいです。

 更に最大のネックと言われたヴィンスとトミーの仲も修復された、なんて言われてるし(ま、復帰に至った最大の理由が「金」だというのも、また彼等らしい話。あくまで噂ですけどね)。

 そしてなかなかツアーに踏み切れなかった一番の理由であったミックの腰の具合も、先日の手術の経過次第みたいだし。これのせいでギターすら惹く事が出来ないみたいですし(長時間、立ったままギターを弾く事が出来ないくらい、酷い容態だったそうです)。

 「KISSみたいに『フェアウェル・ツアー』を何年もやったりしない」という発言からも、間違いなく来年がMOTLEY CRUEにとってひと区切りになりそうな予感。アルバムの準備(曲作り)は既に進んでるようで、AMERICAN HI-FIのステイシー・ジョーンズや、元MOTLEY CRUE〜元BRIDES OF DESTRUCTIONのジョン・コラビともコラボレートしてるなんて話も。代表作「SHOUT AT THE DEVIL」や「DR.FEELGOOD」みたいな作品を目指してるようで‥‥間違っても今風のモダンなヘヴィ路線だけは止めてくださいね!

 '70年代のKISSをリアルタイムで体験できなかった俺にとって、'80年代のMOTLEYってのは、間違いなく「俺等世代のKISS」だったわけですよ。しかもKISSのエンターテイメント性だけでなく、'70年代のLED ZEPPELINやAEROSMITHが持ってた「危うさ」、SEX PISTOLS等のパンクバンドが持ってた衝撃性とか、そういったものを(作為的とはいえ)全て持ち合わせたバンドがMOTLEYだったんですよ。

 その後、そのポジションは後続のGUNS N'ROSESに奪われてしまうわけですが(でもGN'RにはKISSやQUEENが持つショウ性が希薄だったけど)、それでも'87〜'91年頃のMOTLEYは間違いなく「Entertainment rock'n'roll band in the world」だったわけで。トミー・リーがいなけりゃ、LUNA SEAの真矢だってドラム回転しなかったわけだし。笑

 ‥‥俺、もし来日が実現したら、日本中追いかけるかも。有休全部使ってでもね。まぁ彼等の場合、東名阪メインで、後はせいぜい北海道と福岡くらいかな? それでも‥‥もの凄い金額になりそうだけど、交通費だけで。笑

 ま、まずはアルバムだな。「NEW TATTOO」が本気で微妙なアルバムだったわけだし、5年振りとなるオリジナルアルバムが一体どれくらい本気度が高いのか‥‥それ次第で「東京だけ」に変わりそうな気も。笑



▼MOTLEY CRUE「GREATEST HITS」(amazon

投稿: 2004 10 11 11:05 午後 [Motley Crue] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/11

とみぃ洋楽100番勝負(23)

●第23回:「Home Sweet Home」 MOTLEY CRUE('85)

 中学生の頃、俺の周りの洋楽ロック好きな男女の間で、ちょっとした論争というか派閥ができてました。曰く、「HANOI ROCKSとMOTLEY CRUE、どっちがカッコいいか?」という、至極下らない内容なのですが‥‥

 で、当時の俺。実はどっちつかずで優柔不断な少年でした。だってマイケル・モンローとアンディ・マッコイがカッコ良くてHANOI好きになって、ニッキー・シックスとトミー・リーがカッコ良いからMOTLEY好きになったんだもん‥‥ぶっちゃけ、その4人でバンド組んでくれたらどんなに良かったことか(実際、全パート揃ってるしね)‥‥

 けど、サウンドだけだったら、一聴して解りやすく親しみやすいメロとサウンドを持ったMOTLEYに軍配を挙げますね。HANOIのルーズなロケンローは、当時13〜4才だった俺には早過ぎた(事実、17〜8才になってやっと理解し始めたしな)。

 そんなMOTLEYが更に知名度とポピュラリティを得る切っ掛けとなった作品が、'85年リリースの3rdアルバム「THEATRE OF PAIN」と、そこからの第1弾シングル "Smokin' In The Boys Room"。アルバムはトップ10入りし、シングルもトップ20入りを果たしたんだよね。ファッションも更にグラマラスになって、ステージもどんどんド派手になって。この時のツアーから初めてトミー・リーのドラムが回転し始めるんだよね。ま、この時はまだ前のめりに90度傾くだけだったんだけど。笑

 そしてアルバムからのセカンドシングルとなった名バラード "Home Sweet Home"。決して大きなヒットにはならなかったけど、今でも彼等の曲の中で3本指に入る程好きな曲。だって高校生の頃、この曲がやりたくて「まったり・くるー」というMOTLEY CRUEのコピーバンドを組んだ程だから。笑

 今では1991年に再録音されたリテイクバージョン(ボーカルとギター以外のパートを全て再録音。ピアノはエレピから生に変わってます)の方がよりナチュラルで気に入ってるんだけど、やっぱりこれも俺の原点のひとつだよな。ハードロックバンドの演るバラード‥‥アルバムの中にそんな曲がひとつ見つけられたら、もうそれで儲けモノ、みたいなネ。



▼MOTLEY CRUE「THEATRE OF PAIN」(amazon

投稿: 2004 09 11 12:00 午前 [1985年の作品, Motley Crue, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/01/14

MOTLEY CRUE『DR.FEELGOOD』(1989)

MOTLEY CRUEが1989年秋に発表した5枚目のアルバム、「DR.FEELGOOD」はそれまで蔓延していたグラマラスでスリージーなロックンロール路線を一喝した、非常に力強いハードロック・アルバムでした。と同時に、MOTLEYを「LAメタルで有名なバンド」から一気に「世界的に有名なロックバンド」へと導いた、記念碑的な1枚でもあるわけです。

バンドがこのアルバムをリリースするまでの2年ちょっとの間に、とにかくいろんな出来事がありました。ニッキー・シックスがドラッグで死にかかったり、同じくニッキーが2人いた!?なんていう訴訟があったり、とにかくバンドとしてはいつ解散してもおかしくない状態。それは他のメンバーも同様で、とにかく再びバンドを立て直す為に全員がクスリや酒を断ち、初めてクリーンな状態でアルバム制作に挑んだのです。プロデュースにはそれまでの作品を手掛けたトム・ワーマンの元を離れ、当時売り出し中だったボブ・ロックを初めて起用。カバー曲を一切含まない、純然たるオリジナル曲が10曲(オープニングのSEを含めると11曲)詰まった、非常に純度の高いハードロックを展開する名作を作り上げてしまったのでした。

バンドにとって初のトップ10シングルとなった "Dr.Feelgood" をはじめ、合計5曲ものシングルヒットを生み出し、アルバムもリリース後数週で初の全米ナンバー1を獲得。最終的に500万枚を超えるセールスを記録する、バンドにとっても最大のヒット作となったのです。

とにかくこのアルバム、それまでとの最大の違いは「サウンドの無骨さ」でしょうか。ただ、無骨なんだけど非常にしなやかなんだよね。そこがさすがといいましょうか。ドラムサウンドひとつ取っても、かなりエフェクトがかけられたビッグプロダクションなんだけど、逆にそういった「人工的」な部分が如何にも胡散臭いMOTLEYらしくもある。ギターにしてもマーシャルのアンプ直結といったものではなくて、エフェクターいろいろ通して作り込まれたイメージが強く、ドラムサウンドにピッタリ合ってるんですよ。AEROSMITHやGUNS N'ROSESのサウンドを「サイケな色合い」と表現するなら、このアルバムでのMOTLEYはズバリ「どぎついまでの原色」といったところでしょうか。変化球なしの直球。マッチョで男臭い。だけどメロディアス。それがこのアルバム最大の魅力でしょうね。

曲に関しては文句無し。ニッキーやミック・マーズがメインで書かれた楽曲が殆どなのですが、1曲1曲どれもが素晴らしい。ヘヴィ且つグルーヴィーな "Dr.Feelgood" といい、同じくグルーヴィーながらも後半の展開がサイケ色豊かで、ちょっとBEATLESの "I Want You" が入ってる "Slice Of Your Pie"、復活後のエアロにも通ずるアメリカンロック "Rattlesnake Shake"、誰もが名曲中の名曲と認定するであろうスピードロック "Kickstart My Heart"、2曲目のトップ10ヒットとなったバラード "Without You"、如何にもMOTLEYといったパーティーロックチューン "Same Ol'Situation (S.O.S.)"、ファンキーな "Sticky Sweet"、ちょっとCHEAP TRICK入ってる?な "She Goes Down"、メンバー曰く「ロッド・スチュアートやFACESをイメージさせる」名曲 "Don't Go Away Mad (Just Go Away)"、アルバムラストを飾るMOTT THE HOOPLE的バラード "Time For Change" ‥‥あー、どれも忘れられない名曲ばかり。18~9才の頃、ホント毎日こればかり聴いてたよなぁ俺。全部そらで歌える程ですよ。個人的にはこの年('89年)リリースされたアルバムの中でも、エアロの「PUMP」とマイケル・モンローの「NOT FAKIN' IT」と並ぶ、大傑作。今聴くとさすがにあの「人工着色料タップリな」ビッグプロダクションに時代を感じたりしますが、楽曲自体には全く古臭さは感じられず、むしろ新鮮に聴けますよね。こういったストレートなハードロックがなかなか聴けなくなってしまった今だからこそ、御本家に再びこういった直球を放って欲しいと願っているんですが‥‥

このアルバムリリース後、旧ソ連(今のロシア)でBON JOVIやオジー・オズボーン、SCORPIONS等と初のコンサートを行い、ヨーロッパ~アメリカ~日本等といった具合にまるまる1年をツアーに費やし、早くも'91年には新曲を含むベスト盤「DECADE OF DECADENCE」を発表、再びヨーロッパでショートツアー、更に幾つかのロックフェスに出演するなどして、バンドとしても頂点を極めていたわけです。となると当然、これに続く「名作」が楽しみになるわけですが、'92年2月にシンガーのヴィンス・ニール脱退(事実上の解雇)というアクシデントに見舞われ、MOTLEYの「三日天下」はアッという間に終了してしまうのでした。あーあ。ま、そういったところも含めて「MOTLEYらしい」っちゃあらしいんですけどね!



▼MOTLEY CRUE『DR.FEELGOOD』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2004 01 14 05:22 午前 [1989年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2003/12/27

BRIDES OF DESTRUCTION『HERE COMES THE BRIDES』(2003)

噂の大物バンド、いよいよその全貌を露わにする‥‥といったところでしょうか。

今年に入って元GUNS N'ROSESの残党がSTONE TEMPLE PILOTSのシンガーと共にVELVET REVOLVERという新バンド(プロジェクト?)を結成しましたが、こちらもある意味そういった類のバンドになるのかな。MOTLEY CRUEのベーシストにしてメインソングライターであるカリスマ、ニッキー・シックスが元L.A. GUNSのギタリスト、トレイシー・ガンズと共に結成した新バンド、それがこのBRIDES OF DESTRUCTION。当初は元MOTLEY CRUEの二代目シンガーだったジョン・コラビもギタリストとして参加していましたが(どうやらこのアルバムのレコーディングには一部彼の音がそのまま残されている模様)、結局は新人シンガーであるロンドン・レグランドと、セッションドラマーとして活躍してきたスコット・クゥーガンとの4人編成でいくことになったようです。

で、このアルバム。日本先行で2003年12月にリリースされたファーストアルバム『HERE COMES THE BRIDES』(海外では04年3月に「Sanctuary Records」からリリース予定)。全9曲入り、約37分という決して長くはない収録時間なのですが、それなりに、いや、2003年というこんなご時世に聴くとかなり新鮮な印象を受ける1枚なのかもしれません。

ブレインとなってるのは、明らかにニッキーとトレイシーのふたり。彼らがリーダーとして活動してきた各バンドの色合いを感じさせつつ、それらをヘヴィな音像で表現したかのようなハードロックを展開しています。ダークなんだけど、思いの外ポップなのは、やはり百戦錬磨のニッキー&トレイシーの個性なんでしょうね。ありがちなラウドロックやヘヴィロックへ行かずに、むしろ'80年代後半~'94年頃に時代を席巻したハードロック、といった印象が強い楽曲が並んでいるんですよ。まぁ1曲目「Shut The Fuck Up」みたいなパンキッシュなラウドチューンは、明らかに意識したものなんでしょうけど、その後に登場する‥‥3曲目「I Got A Gun」や4曲目「Two Times Dead」なんて、まんまMOTLEY……ジョン・コラビが参加した『MOTLEY CRUE』でやってそうなタイプですよね。ま、全体的にあのアルバム前後にやってたことや、トレイシーがやってたソロバンド・KILLING MACHINE的なことを新しいシンガーでやってるといった印象が強いですかね。ただ、その割にはMOTLEY色がかなり強いんですが‥‥これはまぁ、ニッキーが現在そのMOTLEYで動けないジレンマをそのまま象徴してるようで、ファンとしてはちょっと複雑な心境なんですが……だってさ、ここでやってるようなことをミック・マーズがギターで、トミー・リーがドラムで、ヴィンス・ニールがボーカルでやれば‥‥勿論これとは違ったものになっちゃうんですけど……十分にカッコイイ作品になったはずなんですよ。けど現実は‥‥いや、このバンドの、このアルバムも十分にカッコイイと思うんですが……暫くこの手のハードロックを聴いていなかったからか、新鮮に感じるものの、結局彼ら(ニッキーやトレイシー)は「グランジ前後」で止まっちゃってるんだな、とも気づかされちゃうわけですよ。いやいや、ここで自分達が最も好きなものを、最も得意とする方法でやってみただけだ!と言われてしまえば納得もしますが……でもねぇ……。

と、ネガティブなことを書いてみたものの、それでも「Natural Born Killers」や「Life」、「Only Get So Far」といった曲を聴くと、やっぱりこの人達のポップセンスは枯れてないよな、とも思うわけで。自分にとって最高のメンツ(MOTLEYの4人)で作ったものじゃないから、「あのメンツなら……」というもどかしさもありつつ、それなりに楽しめてしまう自分もいたりで、本当に心中複雑です。

あ、シンガーのロンドンについても書いておきますか。まだ確たる個性というのは確立してないような気もするんですが、面白いシンガーではありますよね。曲によってイギー・ポップみたいになったり、また時にはフィリップ・アンセルモだったり、あるいはバンドメイトだったジョン・コラビだったり(いや、ジョンというよりもクリス・コーネルなのかしら?)。良く言えばカメレオン的、悪い言い方すれば「他人の物真似」……このバンドでどの程度ライヴをやっていくのか判りませんが、全てはライヴ次第でしょうね。あとさ、このバンドってドラムのスコットもリードボーカル取れるのね。7曲目「Life」で澄んだストレートな歌声を披露してるのが、そのスコットなんですよ。この曲だけ聴いちゃうと、声のせいで……パワーポップ寄りのハードロック・バンドかと錯覚しそうになっちゃうのね。濁声(ロンドン)と澄んだ声(スコット)という対比が面白いと思うし、まぁドラム叩きながら歌ってるので今後どの程度歌っていくのか判りませんが、フロントマンになることはないでしょうから、バランス的にはこれでいいのかな、と。

どうもニッキー絡みになると厳しいことを書いてしまいたくなるんですが、それも彼に対する愛からくる言葉なので。俺の中での最高のロックスター……マイケル・モンローとニッキー・シックスには常に最高でいて欲しいわけですよ。HANOI ROCKSが現在順調に活躍してる反面、MOTLEYは……って悔しい思いをここ数年してるわけですからね。勿論本家で大活躍してくれるのが一番ですが、それでもこうやってフットワーク軽やかに新しいバンドでアルバムを出してくれたことを、今は素直に喜びたいと思います。ライヴも期待していいんですかね?



▼BRIDES OF DESTRUCTION『HERE COMES THE BRIDES』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 12 27 10:50 午前 [2003年の作品, Brides of Destruction, Motley Crue, Wildhearts, The] | 固定リンク

2003/10/31

MOTLEY CRUE『MOTLEY CRUE』(1994)

'80年代中盤から'90年代初頭にかけて、HM/HRシーンのみならず一般のロックシーンにおいてもその名を知らしめたMOTLEY CRUE。彼等がいなかったらその後GUNS N'ROSESも、あるいはALICE IN CHAINSすら登場していなかったかもしれない‥‥なんていうのは大袈裟でしょうか? とにかく、'80年代後半から'91年頃の彼等は今考えてみてももの凄い破滅的で、それでいて魅力的なバンドだったなぁと思うわけです。多分、今こんなバンドがいたら間違いなく1ヶ月で解散してるんじゃないか‥‥そう思える程にね。そりゃ'70年代のLED ZEPPELINとかAEROSMITHの方が凄かったのかもしれない。けどリアルタイムで通過した'80年代~'90年代前半において、そのライフスタイルでMOTLEY CRUEとGUNS N'ROSESを超えるようなバンドはそれこそNIRVANAくらいだったんじゃないか‥‥なんて思うわけです。

今回紹介する、自らのバンド名をタイトルにしたアルバムは、'94年春にリリースされた通算6枚目のオリジナルアルバム。前作「DR.FEELGOOD」('89年)が爆発的な大ヒットを記録し(アメリカだけで当時400万枚以上ものセールスを記録)、1年以上に渡る長期ツアーが繰り広げられ、バンドはそのまま長期休暇に入るかと思いきや、'91年にはヨーロッパでの夏フェスに出演、そして同年秋にはデビュー10周年を記念するコンピレーション盤「DECADE OF DECADENCE」を発表。その年の後半から再びバンドはオリジナルアルバムの為の製作期間に突入‥‥と当時報道されていました。

しかし、歴史的事件が起こります。'92年2月。その知らせを俺は滞在先のドイツのホテルでMTVを観てる時に聞かされます。そう、ボーカルのヴィンス・ニール脱退。当時の拙いヒアリング力で頑張ってニュースに耳を傾けると、どうやら解雇されたような感じ‥‥そう、ヴィンスは解雇に近い形で脱退となったのです。

その当時の衝撃といったら‥‥以前、どこかにも書いたと思うけど‥‥俺の10代の頃のヒーローだったわけですよ、MOTLEY CRUEは。そのバンドからシンガーが脱退する‥‥リーダーでありベーシストでもあるニッキー・シックスは以前から「もしこの4人の中の、誰かひとりでも抜けるような事があったら、その時はバンドの解散を意味する」と名言していました。つまり、ヴィンスの脱退、イコール、俺にとっては「MOTLEY CRUEの終焉」を意味するわけですよ。何でよりによって海外でこんな知らせを聞かなきゃならないのさ‥‥その後帰国するまでの道中、俺がどんな気持ちでいたか‥‥想像つくかい?

バンドはその後、SCREAMというバンドのシンガー、ジョン・コラビを迎えてアルバム制作開始、結局ヴィンス解雇からまる2年後、「DR.FEELGOOD」から4年半後にリリースされたのがこのアルバムだったわけです。

以上がこのアルバムをリリースするまでの時代背景。ま、要するにこのアルバムはMOTLEY CRUEであってMOTLEY CRUEではない、ってことですか、ニッキーの言葉を額面通りに受け取るなら。事実、彼は一時期本気でバンド名を変えることを考えていたみたいですしね(それを阻止したのが誰だったのか、レコード会社か、スタッフか、それともニッキー本人か)。

で、ここからが俺の感想‥‥ボーカルが変わると、やってることが以前と同じでも全く違って聞こえちゃうんだよね、不思議と。そりゃまぁバンドの顔であるシンガー‥‥しかも10年以上バンドを支えたオリジナル・シンガーが抜けたわけですから、印象も変わるし、何よりもそれまでバンドを応援してきたファンは馴染めないと思うんですよ。「MOTLEY CRUE=ヴィンスの声」だったわけですから。そしてヴィンスを蔑ろにしていた一部のファンも改めて彼の個性なり偉大さなりをハッキリと認識したわけです。

でもね‥‥言いますよ、ハッキリと。あのね、この「MOTLEY CRUE」ってアルバムが俺は大好きであって、俺内では「MOTLEY CRUEの作品の中でも最高傑作」だと信じて疑わないわけですよ。コアなファンからすれば絶対に否定されるだろうけど、敢えて声を大にして言いたかったわけですよ、ずっと前から。ぶっちゃけ、このサイトが立ち上がった頃からいつ言おうか、いつ取り上げようかと様子を伺ってたんですが、気づいたら取り上げるの忘れちゃっててね。サイト立ち上げ5周年を前にやった言えたわけですよ。

音楽的には前作の延長線上にある作風だと思うんですが、同じオーバープロデュースでも「DR.FEELGOOD」がアニメ的な過剰さだとしたら、こっちはヤクザ映画的な過剰さなんですね。「DR.FEELGOOD」は確実にエンターテイメントの世界の中のヘヴィロックだったんだけど、このアルバムではそういったカラフルさエンターテイメント性が薄れ、もっと現実的且つモノトーンの世界観を構築してるわけですよ。うーんとね、KISSとPINK FLOYDくらい違う、みたいな。そう、違うんだけど、その根本にあるものは実は一緒なんだよね‥‥だってMOTLEY CRUEなんだもん、あくまで(ま、KISSとPINK FLOYDはあんまり繋がらないとは思いますけどね)。

楽曲自体はヴィンス在籍時から制作されていたものが殆どなわけで、そういった意味ではここに収められた楽曲をヴィンスが歌ったとしても絶対に違和感は生じないわけですよ。けど、より似合っているという意味では、ヴィンスよりもジョン・コラビの方が最適だった、と。このアルバムが俺内で名作になれたのは、間違いなくジョン・コラビが歌っていたから。そのポイントは大きいんですよ。

METALLICAのブラック・アルバムを聴いて、同じ製作陣で作ったのに何故にこんなにも違うんだ!?と強烈なジェラシーを感じたというニッキー。このアルバムの過剰さは、そういった彼の想いが見事に形になっているし、尚かつ彼が少年時代に愛したロック‥‥特にPINK FLOYDやLED ZEPPELINの諸作のようにプログレッシヴでヘヴィ、いろんなサウンドを詰め込んだ正しく「Wall of Sound」。出だしの3曲‥‥ "Power To The Music"、"Uncle Jack"、"Hooligan's Holiday" の並びは圧巻。こんなにも重い空気を持ったMOTLEY CRUE、過去初めてでしょうね。

そして明らかにレニー・クラヴィッツ移行の流れにあるサイケな大作 "Misunderstood"、ZEPのトラッドソング的な "Loveshine"、最も過去の流れにあるパーティーチューン "Poison Apples"、SOUNDGARDENみたいなグルーヴ感を持つ "Hammered"、元々このアルバムのタイトル候補だった "'Til Death Do Us Part"、代表曲 "Dr.Feelgood" の流れを組む "Welcome To The Numb"、アルバム中最も速い "Kickstart My Heart" 的な "Smoke The Sky"、ヘヴィなグルーヴィーチューン "Droppin Like Flies"、ラストを飾るMOTLEYらしいバラード "Driftaway" ‥‥全12曲(ボーナストラックは除く)でほぼ60分というトータルランニングは彼等のオリジナルアルバムでは過去最長。それまで「アルバムは40分程度が丁度いい」みたいなことを言ってたバンドがですよ!? そうえいばこのアルバムに対して「アナログだったら2枚組になるような作品集」というコメントをしてたな、ニッキー。PINK FLOYDの「THE WALL」とかZEPの「PHYSICAL GRAFFITI」みたいな作品集にしたかったんだろうな、きっと‥‥

そんなボリューム感があってヘヴィで聴き応えのあるアルバムなんだけど、やはり大ヒットはしなかったのね。ビルボードでは初登場こそトップ10入りしたものの、10週もしない内に100位圏外落ち、50万枚にやっと届く程度のセールス。前作の8分の1‥‥ま、時代がグランジだとかPANTERA的なヘヴィ路線に移行していたってのも大きく影響してるんだろうけど。

そうそう、このアルバムってやっぱりPANTERAやMETALLICAといった「後続」達からの影響が大きいですよね。それまでは自分達が先頭に立って時代をリードしていたのに、気づいたらフォロワーに成り下がってしまった‥‥4年半は本当に大きかったんだなぁと改めて実感しましたね、うん。けど、オリジネーターだろうがフォロワーだろうが、このアルバムが良く出来たヘヴィロックアルバムなのには違いない。今、LINKIN PARKとか聴いてるような若い子達にはちょっと違って聞こえるかもしれないけど、これも紛れもないヘヴィロックですよ。



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投稿: 2003 10 31 05:27 午前 [1994年の作品, Motley Crue] | 固定リンク

2000/07/15

MOTLEY CRUE『NEW TATTOO』(2000)

'90年代のMOTLEY CRUEは、アルバム発表毎にメンバーが入れ替わっている。例えば'91年発表のデビュー10周年を記念したコンピレーション盤「DECADE OF DECADENCE」(既に廃盤)ではオリジナルメンバーの4人(ヴィンス・ニール、ニッキー・シックス、トミー・リー、ミック・マーズ)、翌年ヴィンスが事実上クビとなり、代わりに元SCREAMのジョン・コラビが加入、'94年3月にファンの間では悪名高い(俺は今でも名盤だと思っているが)「MOTLEY CRUE」を発表、'96年末にはヴィンス復帰の噂が囁かれ、翌年1月に再びオリジナルメンバーに戻り、6月に「GENERATION SWINE」をリリース。'98年秋には新曲を含むベスト盤「GREATEST HITS」の発売こそあったものの、'99年春にドラマーのトミーが脱退し、マット・ソーラム(元GUNS N'ROSES)等の名前が挙がりながらも、結局後任には元OZZY OSBOURNE BANDのランディ・カスティロが決定。その面子で作られたのが、オリジナルアルバムとしては8作目にあたる「NEW TATTOO」である。

前々作での近代ヘヴィロックへの歩み寄り、そして前作でのテクノロジーを駆使したダーク且つヘヴィは作風を経た今作でのコンセプトについてニッキーは「原点回帰」だとか「本来の姿」とかよく語っている。だが、待って欲しい。本来、MOTLEY CRUEに「本当の姿」なんてあったか? いい意味で、彼等は作品毎にコンセプトを変え、新たなシーンを築き上げてきた。そんな彼等が'90年代に入り、急にフォロワーに回った。確かに提示された作品はMOTLEY CRUE以外の何者でもなかったが、やはりそれまでジェネレーション・リーダーとして君臨してきた者としては、何やら物足りない内容だったのも事実だ。「MOTLEY CRUE」ではジェラシーさえ感じたというMETALLICAのブラック・アルバム(「METALLICA」)やPANTERA、SOUNDGARDENといった、当時を代表するトップアーティスト達からの影響を伺わせ、「GENERATION SWINE」に至ってはMARILYN MANSONやWHITE ZOMBIE(及びROB ZOMBIE)といったアーティスト達を思い浮かばせた。勿論それまでのMOTLEY CRUEは、決してゼロから新しい音楽を作ってきたわけではない。しかし、それぞれのアルバム・リリース当時、彼等と同じような音を出していたバンドは他にはいなかったはずだ。他人が真似するようになれば、新しいコンセプト・新しい音へと移行する‥‥彼等は'80年代、常にそれをやり遂げてきた。

そんな彼等が「原点回帰」と謳った新作は、一体どういう音になるのだろうか?‥‥ニッキー曰く、『「SHOUT AT THE DEVIL」と「DR.FEELGOOD」の中間的内容』だそうだが‥‥原点というよりは、代表作といったところだろうか? 「DR.FEELGOOD」が発表されるまで、「SHOUT AT THE DEVIL」こそが彼等の代表作であるというのはファンのみならず、普通のHRファンにとっても定説であった。しかし、それを超えるような内容・セールスを記録した「DR.FEELGOOD」が登場した結果、それ以後のファンにとってはこのアルバムこそがMOTLEY CRUEの最高傑作という風に捉えているはずだ。事実、今でも古いファンは「SHOUT AT THE DEVIL」に拘っている(俺も含めて)。そんな彼等を代表する2枚を、ニッキーは自らの「原点」と捉えていたのだ。

この発言により、'90年代の彼等しか知らない「全盛期をリアルタイムで体験していない」新参者は新作に期待を寄せ、その「原点」2枚をリアルタイムで通過してきたオールドファンは「過去の焼き直しになるのか‥‥」と不安を覚えた。少なくとも、俺は後者だった。だから、このアルバムには一切期待もしていなかった。彼等の新作に対して、こんなにも冷たい態度で挑んだのはこれが初めてだ。既にトミー・リーがいないという時点で興味が半減していたし、ランディという、大して上手くもない、そつなくこなすドラマーを迎えた事で、更に興味が後退していたから‥‥アルバムが出れば必ずリリース日に手に入れる、企画盤でさえもそうだったこの俺が、昨年出たライヴ盤「LIVE : ENTERTAINMENT OR DEATH」を未だに持っていないこの事実が、全てを物語っているように思う。

では、聴いた率直な感想を‥‥1曲目であるシングル曲"Hell On High Heels"は既に耳にしていたから、大体の感じは掴めていた。そしてそれは間違いではなかった。先に挙げた名作2枚のイメージは確かに顔を出す。しかし、俺が思い浮かべたのは‥‥'87年の4作目「GIRLS, GIRLS, GIRLS」だった。いい意味でも悪い意味でも「シンプルでストレートなR&R」を目指したこのアルバムに、非常に似ているような気がした。サウンド・プロダクションの生々しさがそれに近いのもあるだろう‥‥しかし、俺はこの新作のキーワードとして、あるバンド名を挙げたいと思う‥‥それは、AC/DCだ。この「NEW TATTOO」と「GIRLS, GIRLS, GIRLS」にはAC/DCという共通項があると思うのだ。

とにかく通して聴いた後の第一印象が「モトリーを聴いてる気がせず、何だかAC/DCの出来の悪いのを聴いてるようだ」だった。それは楽曲のタイプ(バラエティー)の幅が非常に狭い事や、ミドルテンポ~ミドルよりちょっとアップテンポ程度の楽曲が大半を占めている事にも起因する。メロディがそれ程頭の中に残る曲も少ないし‥‥例えばバラードひとつ取ってみても、「DR.FEELGOOD」には"Without You"と"Time For Change"という、タイプの違う2曲が収められていたのに対し、新作の"New Tattoo"と"Hollywood Ending"は共に同系統の楽曲だ。まぁこれまでピアノも受け持ってきたトミーがいないという事もあり、アコギ中心の作りとなるのは致し方ないが、もうちょっと煮詰めて欲しかった‥‥と思う。

ところで、何故俺が「GIRLS, GIRLS, GIRLS」をAC/DCと関連づけるのかというと‥‥作風は決してAC/DC的とは言えないものの、当時彼等はこのアルバムをよくAC/DCと関連づけて語っていたし、実際にこのアルバムのツアーではAC/DCの"Highway To Hell"をアンコールでカヴァーしていた。AC/DC再評価が高まったのも丁度この頃で、実際にその後('88年)にAC/DCは「BLOW UP YOUR VIDEO」で人気・セールス共に盛り返している。何となく、'85年頃にMOTLEY CRUEが「THEATER OF PAIN」をリリースした時にAEROSMITHの名をよく口にしていたのと共通する。(その翌年、エアロはRUN D.M.C.との"Walk This Way"共演で復活する)

また、ただ単にAC/DCという共通項を持ち出さなくても、先に挙げたようにシンプルなR&Rを中心とした内容に非常に共通点があるし、アルバムラスト(ボーナス・トラック除く)を飾るのがそれぞれカヴァー曲だというのも興味深い。(「GIRLS, GIRLS, GIRLS」ではエルヴィス・プレスリーの"Jailhouse Rock"を、「NEW TATTOO」ではTHE TUBESの"White Punks On Dope"をそれぞれカヴァーしている)

そしてこのアルバムでは、11曲(本編のみ)収録で40分少々というトータルタイムも非常に興味深い。MOTLEY CRUEの'80年代の作品は皆9~11曲で35~45分の間で収まっていた。人間が1日に音楽を聴くのに費やす時間を考えれば、アルバム1枚を通して聴くには丁度いい時間だ。逆に言えば、今の時代にこういうトータルタイムの作品を(しかもシンプルな内容で)世に出すという事は、すぐに飽きられる可能性もある。これだけ多くの名盤が出回っていれば(しかも最近は捨て曲一切なしな内容が多い中)その可能性は非常に高い。

ぶっちゃけた話をしてしまえば‥‥このアルバムには「キメ」となる1曲が存在しない。少なくとも、駄作扱いされた前作にもタイトルトラック"Generation Swine"という、非常にパンキッシュで耳に残る曲があった(決して「名曲」とまでは言わないが)。MOTLEY CRUEの中でも自他認める「印象が薄い」アルバムである「THEATER OF PAIN」にさえも、"Home Sweet Home"という歴史的名曲が存在する(この際カヴァーである"Smokin' In The Boys Room"はなしって事で)そういう意味でも、このアルバムはダラダラ聴き流される可能性を持っている。せめて1曲、「そうそう、コレ!」って皆が納得するような曲、ハイライトが欲しかった‥‥"Hell On High Heels"はそれに近い存在だが、正直ちと弱い気も‥‥

多分、このアルバムは‥‥俺達が思っている以上に何も考えないで作られたような気がする。決して「やっつけ仕事」ではないものの、ニッキーやミックがアイディアを持ち寄り、それをバンドでジャムり、大して煮詰めないで「こんな感じでいいや」で完成させてしまった‥‥いい意味で「ラフで生々しい」、悪い意味で「出来たものをそのまま詰め込んだだけ」‥‥ここには、あの頭脳明晰で計算高いニッキー・シックスの姿はない。どのアルバムにも必ず存在した「怒り」や「緊張感」がここには存在しないのだ。何だか微温湯に浸かってるような感覚‥‥決して悪くはないのだけど、どこか物足りない‥‥俺の中ではこのアルバム、「THEATER OF PAIN」とどっこいどっこいなポジションだわ、悪いけど(つうことは、一番下のラインって事か)。正直な話、これなら前作「GENERATION SWINE」の方が面白かったなぁ、と。

まさかMOTLEY CRUEのアルバムに対してこんな酷評をするとは思ってもみなかった。俺、何だかんだ言っても前作、よく聴くし。まぁヴィンスのハイトーンとスクリームにはちとばかし安心したものの‥‥それと作品の評価は別だから。たださぁ、やっぱりかつて愛して心の支えとした存在だからこそ、こんな苦言になっちゃうんだよなぁ。ニッキーはまだ終わってないし、少なくとも他のメンバー(この際ランディは除く/笑)もまだやれると思うんだけど‥‥年末あたりにアルバムに間に合わなかった/収録しきれなかった未発表曲を集めたEPをリリースするというし‥‥あ、所詮この程度の楽曲に負けたレベルの寄せ集めか‥‥(苦笑)ニッキー、ジンジャーと活動を共にすればいいのにねぇ‥‥



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投稿: 2000 07 15 05:30 午前 [2000年の作品, Motley Crue] | 固定リンク