2004/09/15

とみぃ洋楽100番勝負(27)

●第27回:「Broken Wings」  Mr.MISTER ('85)

 これも如何にも'80年代的なバンドでしたよね。産業ロックといいましょうか、職業ソングライターが作ったバンドといいましょうか。

 '80年代に入って、とにかく目立つようになったのが「専門職業ソングライター」の存在ですかね。いや、勿論それ以前にも沢山有名どころがいましたが、こと'80年代に入ると‥‥ブライアン・アダムスの片腕といえるジム・ヴァランス、BON JOVIの大ヒットの立役者であるデズモンド・チャイルド、DEF LEPPARDを大物に仕立て上げたプロデューサー兼ソングライターのジョン・マット・ランジ、その他ダイアン・ウォーレン、ホーリー・ナイト、ジム・スタインマン、等々‥‥

 今回紹介するバンド、Mr.MISTERのリーダー兼ボーカル&ベース、そしてソングライターでもあるリチャード・ペイジもそのひとりなんですよね。'80年代初頭にPAGESっていうバンドでデビューしたものの、鳴かず飛ばず。その後Mr.MISTERを結成、この "Broken Wings" が収録されたのは、'85年リリースの2nd「WELCOME TO THE REAL WORLD」。ここで一気に大ブレイクですよ。同曲は同年末から翌'86年にかけて全米ナンバー1ヒット。続く "Kyrie" もナンバー1。それに続いてアルバムも1位に。

 彼等は決してルックスも良かったわけでもないし(元々はスタジオミュージシャンの集まりみたいなもんだからね)MTV的にPVが面白かったわけでもなく、単純に「楽曲の良さ」が評価された結果だったように思います。実際、大ヒットした2曲の出来はハンパないもの。

 暗い曲が大好きなとみぃさんとしては、やはり "Broken Wings" の重苦しい雰囲気にやられたんですよね。ちょっとスティングにも通ずるルックス&歌声のリチャードも魅力的でしたし。サウンド的にもちょっとPOLICE末期のスティングっぽいかな‥‥なんて。静と動を上手く組み込んだアレンジも、例えば同年大ヒットしたTEARS FOR FEARSの "Shout" に似てるし。あーやっぱ俺、暗かったんだなー。

 ちなみにMr.MISTERは'87年に3rdアルバムをリリースするも、思いっきりコケちゃって、後に解散。リチャードはソロアルバムなんかをリリースしつつ、職業作家として現在も活躍しております。そうそう、矢沢永吉が'80年代にアメリカで英語アルバムリリースしたこと、あったでしょ? あそこでもリチャードは曲を提供してるんですよね(豆知識)。あとギターのスティーヴ・ファリスはセッションマンとして活躍、'90年代末のWHITESNAKEに参加したりもしてましたね。ドラムのパット・マステロットは'90年代半ばの「6人編成」KING CRIMSONに参加、現在の「4人編成」KING CRIMSONにも在籍し、ロバート・フリップやエイドリアン・ブリューの良き片腕として活躍しております。

 そう考えると‥‥実は凄いバンドだったんだね。まぁ再結成はないだろうけどさ。されても困っちゃうんだけど。



▼Mr.MISTER「WELCOME TO THE REAL WORLD」(amazon

投稿: 2004 09 15 12:00 午前 [1985年の作品, Mr. Mister, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック