「Ozzfest Japan 2013」Day 2@幕張メッセ(2013年5月12日)
2日間にわたり日本で初開催された『Ozzfest Japan 2013』。ここでは2日目公演の模様を簡単にレポートしていきます。以下は開催当時、某サイトにて執筆したレポートを加筆修正したものです。
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BLACK SABBATHをヘッドライナーに迎えたこの日はまず、オープニングアクトとしてHEAD PHONES PRESIDENT、fadeの2組が登場。それぞれ20分の餅事案ながらもパワフルなステージを展開しました。
【HEAD PHONES PRESIDENT セットリスト】
01. Stand In The World
02. My Name Is
03. Just A Human
04. Where Are You
【fade セットリスト】
01. REIMEI〜黎明〜
02. From the Heart
03. One Reason
04. Close to You (Japanese ver.)
続いて12時から本編1組目のcoldrainが、最新アルバム『THE REVELATION』からの楽曲を中心に攻撃的なライブを繰り広げます。MCではMasato(Vo)が「中学の頃からこういう音楽を聴いてきたけど、ずっとマイナーだと言われてきた。でも(フロアの)前の奴らは後ろを、後ろの奴らは前のほうを観てくれ。こんなにたくさんの仲間がいるんだぜ。日本の力を見せてやろうぜ!」と観客を煽る一幕もありました。
【coldrain セットリスト】
01. The Revelation
02. No Escape
03. Die tomorrow
04. Six Feet Under
05. The War Is On
06. To Be Alive
ANTHEMは柴田直人(B)の胃がん手術後、そして本間大嗣(Dr)脱退後初のライブとなりました。初期の代表曲「BOUND TO BREAK」で勢いよくライブをスタートさせると、以降はは最新作『BURNING OATH』を中心に再結成後の楽曲を次々に披露。曲間では柴田が「いろいろご心配おかけしましたが、僕も今日を楽しみにしていました」とファンに挨拶し、坂本英三(Vo)も「日本のヘヴィメタルが最高だということを証明しようぜ!」と叫びつつ「IMMORTAL BIND」「ONSLAUGHT」などで力強いシャウトを会場に響かせました。
【ANTHEM セットリスト】
01. BOUND TO BREAK
02. Soul Motor
03. BLAST
04. GO!
05. IMMORTAL BIND
06. ONSLAUGHT
MUCCは「Mr.Liar」「塗り潰すなら臙脂」「G.G.」とメタリックかつダンサブルな楽曲を連発。日本のV系代表と言わんばかりのステージングで、メタルファンが多いであろう客席をみごとに沸かせてくれました。
【MUCC セットリスト】
01. Mr. LIAR
02. 塗り潰すなら臙脂
03. G.G.
04. フォーリングダウン
05. MAD YACK
06. リブラ
AA=のデジタル要素を取り入れたサウンドはこの日の出演者の中では異色中の異色でしたが、そんなこと一切関係なく会場を熱狂の渦に巻き込みます。思えばTHE MAD CAPSULE MARKETS時代から『Ozzfest』との相性抜群なわけですから、悪いわけがない。
【AA= セットリスト】
01. 2010 DIGItoTALism
02. I HATE HUMAN
03. sTEP COde
04. 新曲
05. GREED...
06. FREEDOM
07. WORKING CLASS
この日最初の海外勢となったSTEEL PANTHERは、往年のLAメタル・チックな楽曲と「オッパイミセテー!」などコミカルなMCで、会場のロックファンを楽しませてくれます。お下劣極まりないですが、観客はクスクスしながら楽しんでいた様子でした。
【STEEL PANTHER セットリスト】
01. Eyes Of A Panther
02. Tomorrow Night
03. Asian Hooker
04. Just Like Tiger Woods
05. Party All Day (Fuck All Night)
06. Community Property
07. 17 Girls In A Row
08. Death To All But Metal
続く人間椅子は、BLACK SABBATHからの影響を感じさせる重々しい楽曲群で、STEEL PANTHERとは異なる方向で観客を魅了。和嶋慎治(Vo, G)は客席に向け「バンド生活25年、平成とともに歩んできました。このステージに立てることを誇りに思います」と感慨深げに挨拶をし、最後にBUDGIE「Breadfan」の日本語詞カバー「針の山」で30分にわたる“夢の舞台”を締めくくりました。
【人間椅子 セットリスト】
01. 相克の家
02. 死神の饗宴
03. 深淵
04. 人面瘡
05. 針の山
SLIPKNOTのコリィ・テイラー(Vo)とジェイムズ・ルート(G)が在籍する別バンド、STONE SOURは昨年から今年にかけて連続リリースされた2枚のアルバム『HOUSE OF GOLD AND BONES PART 1』『HOUSE OF GOLD AND BONES PART 2』からの楽曲を軸に、50分におよび熱演。前日はマスクを付けていたためその表情を伺い知ることができなかったコリィも、この日は笑顔を浮かべフェスを楽しんでいる様子を見せます。また、コリィはギターの弾き語りでALICE IN CHAINS「Nutshell」のカバーと、バンドの代表曲「Bother」をメドレーで歌い、観客を喜ばせました。
【STONE SOUR セットリスト】
01. Gone Sovereign
02. Absolute Zero
03. Mission Statement
04. Made Of Scars
05. Do Me A Favor
06. RU486
07. Say You'll Haunt Me
08. Nutshell
09. Bother
10. Through Glass
11. 30/30-150
DIR EN GREYはオープニングSE「狂骨の鳴り」に続いて「DIFFERENT SENSE」から勢いよくライブを開始。重く引きずるような独特のサウンドと、京(Vo)による変幻自在なボーカル、ステージ後方に映し出されたグロテスクな映像が相まって、彼らにしか作り出せない世界観を演出します。
【DIR EN GREY セットリスト】
00. 狂骨の鳴り
01. DIFFERENT SENSE
02. 業
03. THE BLOSSOMING BEELZEBUB
04. INWARD SCREAM
05. 蜜と唾
06. 羅刹国
07. 冷血なりせば
TOOLも映像を巧みに使ったステージングで、観客を圧倒。しばらく新作を発表していないものの、これまでの発表してきたアルバムの中から人気ナンバーを中心に演奏し、充実の60分を提供しました。
【TOOL セットリスト】
01. Hooker With A Penis
02. Sober
03. Schism
04. Lateralus
05. Intermission
06. Jambi
07. Forty-Six & 2
08. Ænema
09. Stinkfist
2日間にわたるフェスを締めくくったのは、オジー・オズボーン(Vo)を含む編成では今回が初来日となるBLACK SABBATH。代表曲「War Pigs」からライブを開始すると、早くも会場中から観客の大合唱が鳴り響く。40年以上も前に発表された初期4作品からの楽曲が立て続けに披露されるもまったく古さを感じさせず、有無を言わさぬ説得力と圧倒的な歌と演奏で日本のロックファンを魅了し続けます。さらに、6月にリリースを控えたニューアルバム『13』からの新曲「God Is Dead?」もいち早くプレイされ、観客を喜ばせました。「Children Of The Grave」で一度ライブ本編を終了させるも、アンコールで「Sabbath Bloody Sabbath」のイントロから「Paranoid」へとつなげ、大盛り上がりの中90分にわたるライブを終了させました。
【BLACK SABBATH セットリスト】
01. War Pigs
02. Into the Void
03. Under The Sun
04. Snowblind
05. Black Sabbath
06. Behind The Wall Of Sleep
07. N.I.B.
08. Fairies Wear Boots
09. Symptom Of The Universe 〜 Drum Solo
10. Iron Man
11. God Is Dead?
12. Children Of The Grave
<アンコール>
13. Sabbath Bloody Sabbath (Intro only) 〜 Paranoid