2009/12/20

GUNS N' ROSES CHINESE DEMOCRACY WORLD TOUR@東京ドーム(2009年12月19日)

何だろう……この感触。終了してから3時間半近く経って、ようやく冷静さを取り戻しつつあるけど……それにしても、GUNS N' ROSESのライブを観てこんな気持ちになったのはいつ以来だろう。少なくとも、前回(2007年7月)武道館で観たときはこんな感情抱かなかったし。その前となると……1993年か(笑)。いや、あのときもちょっと“慣れてしまった感”があったな。なにせ東京ドーム3日間通い詰めてたわけだし。

となると、やっぱりこの気持ちって1988年12月の初来日、日本武道館のライブを観たときの感触に近いのかもしれない(その前日に生まれて初めて観たNHKホール公演ではなくね)。あの日も2時間半くらいやったんだよな(前日は40分くらいだったくせに)。

本当は開演時間直前にドームに着くように家を出ようと思ってたんだけど、いてもたってもいられなくなって、16時半には最寄り駅に向かってた。水道橋駅には17時過ぎに着いたし、17時10分頃にはもうドーム内にいて、Tシャツまで買ってたし(笑)。

さて、ビールでも買おうかと思ったら、いきなりステージ方面から爆音が聞こえ始めた。SEにしてはデカイ音だと思って中に入ってステージを観たら、もうムックの演奏が始まってて驚いた。あれ、大阪では開演時間後にオープニングアクトが演奏してたのに。これじゃ2年半前の武道館と一緒だよ!と思って、焦って客席へ。武道館では2曲しか聴けなかったんだけど、今日もフルで4曲だった……前座だし、こんなもんか。

8月の「JACK IN THE BOX 2009 SUMMER」以来のムックだったんだけど(先日のワールドツアーファイナルは仕事優先して行けなかったので)、ステージまで距離がありすぎたのと音が劣悪、曲数が少ないなど、ちょっと印象に残らないライブだったなぁ。MCは相変わらずガンズファンに対して丁寧で、観る側に不快を与えない実直さが感じられた。客席にはムックファンの女の子もちらほら見えたけど、このライブを観てムックを聴いてみようと思ったガンズファンがはたしていたのかどうか……もうちょっと見せ方考えてあげればいいのに、プロモーターも。

[ムック SETLIST]
01. 極彩
02. 咆哮
03. アゲハ
04. リブラ

17:40過ぎにムックが終わって、そこから転換&サウンドチェック。会場外には「今日の公演は21時30分終演予定です」みたいな看板があったって話だけど、この感じだと本当に21時半までに全部終わらせる気なんだろうな、プロモーターも。大阪で日付変わるまでライブやらせちゃったもんだから、いろいろ面倒なことになったんだろうなぁ……なんてことを勝手に想像しながらビールを呑む自分。

18:00ちょっと前に会場アナウンス。いよいよなのか!? と思って姿勢を正す。が……結局そこからさらに30数分待たされたわけですが。結局ムックの演奏が終了してから約1時間後の18:35過ぎにオープニングSEが流れ始めて会場が暗転。そのまま1曲目の「Chinese Democracy」に突入していったのでした。

すでにネットに挙がってる大阪公演の写真を観て心の準備はできていましたが、アクセルよ……なぜに2年半前よりさらに大きくなってるのよ(笑)。2007年のときは、5〜6年前よりも若干痩せていて安心したんだけど。もうさ、遠目でヴィンス・ニールにしか見えないのよ、このアクセル。軽やかに踊って、ハイトーンもよく伸びるんだけど、見た目がヴィンス・ニール。嗚呼。

でも、ライブ自体は安心して観られるものでした。こちらが慣れてきたというのも大きいんだろうけど、演奏が2年半前よりもグルーヴが感じられるものになったかな、と。バンドらしさというか。ところどころバンブルフットやリチャード・フォータスの速弾きが入ったりするんだけど、前回よりも少なめな気がしたかな。ルックス的にはリチャードと新加入のDJアシュバ(ニッキー・シックスのSIXX:A.M.のメンバー)がガンズっぽい気がしたかな。DJアシュバはどちらかというと、AVENGED SEVENFOLDにいそうなルックスだけど。

とにかく今回は昨年の「CHINESE DEMOCRACY」リリース後、ツアータイトルにもアルバム名が付いてることもあって、新曲メインのセットリスト。結局アルバム全14曲中13曲がこの日演奏されました。正直、まだこなれてない印象もあったり、ミディアム〜スロウな曲が多いアルバムだけに曲順によってはかなりダラダラしたライブになっちゃうなと。特に今日は5曲目「Catcher In The Rye」から3曲続けての流れがイマイチ。「Sorry」って悪い曲だとは思わないんだけど、ライブだとどうしても間延びしちゃうかなと。非常に勿体ない。

あと、「CHINESE DEMOCRACY」がというよりも、ライブ全体がミディアムの曲が多いんだよね。オープニングからの流れはいいんだけど、ちょっと厳しいなと感じる瞬間が中盤何度かあって。新作にアッパーで激しい曲が皆無だし、結局そういう部分はいまだに1st「APPETITE FOR DESTRUCTION」に頼っちゃってるかな。それはそれで別に悪くないんだけど、やっぱり新しいキラーチューンが欲しいよね、次にライブを観に行くときには。

そういう意味では、「Better」あたりは新たな代表曲と言えなくもない。実際、新曲では一番盛り上がってた気がしたな、アンコールで演奏されたにもかかわらず。「Prostitute」もいい曲だけど、やり方次第ではもっと人気でると思うし。

そうそう、ガンズは今もそうだと思うんだけど、この日のライブもセットリストはその場で決めていった感じなんじゃないかな。明らかに流れとか無視した曲順だし、アクセルが演奏予定曲目の中から「次はこれ」みたいな感じで選んで演奏してた気がする。これが上手く作用するときもあれば、場合によっては最悪のパターンになってしまう場合もある。紙一重だよね。

ライブ後半、大阪でも演奏したAC/DC「Whole Lotta Rosie」あたりから個人的にグイグイ引き込まれて、結局間奏された「Don't Cry」にちょっとウルッときて、最後に「Nightrain」で本編終了。この時点でほぼ3時間(21:25頃)。大阪と同じような感じでアンコールやったら、確実に22:00過ぎるな、なんてぼんやりと考えてたんだけど……

アンコール1発目「Madagascar」からさらにステージに引き込まれ、トミー・スティンソンが歌うTHE WHOのカバー「My Generation」で小休止して、続く「Better」で一気に盛り上がり、その後はもう……まさかの「Nice Boys」で我を忘れたりで、最後の「Paradise City」では初めてガンズに出会った頃の自分に戻ったかのように大合唱してました。そしてライブ終了……時計を観たら22:00を10分近く過ぎてる。終わったと思ったらまたアクセルがステージに戻ってきて、観客に感謝の言葉。そしてメンバー全員とお辞儀を何度もして完全終了。3時間半以上、各メンバーのソロパートやジャムセッションを除くと全31曲にもおよぶ壮大なライブでした。

……「でした。」じゃねーよ! なんだこれ。聞けばこの日のライブは、ガンズ史上最長のライブだったようで、それを日本で、17年ぶりの東京ドームでやりのけてしまうとは。その場に立ち会えて光栄という気持ちと、なんだかヤバイもの観ちゃったという背徳感、そしてなんとも言えない不思議な感覚……ああこれ、21年前の武道館のときに感じたものと一緒じゃん。さっきそう気づいたわけです。

彼がデビューしてから22年、その間ずっと彼らを追っていたわけではないし(そもそも活動してなかった期間のほうが長そうだしね)、来日しても観に行かなかったこともあったわけで(2002年のサマソニは屋内モニターでチラ見して終わり)。だけど30過ぎてある程度分別ある大人になって、周りの先輩たちがどんどんこの世を去っていって、あるいは自分より下の世代の才能ある者たちが先にこの世を去ってしまったり、そういうことを通過していくと、変なプライドというか意地みたいなものってどんどん弱まっていったんだよね。斜に構えてdisることは簡単だけど、すべてを受け入れるのはとても難しい。だけど、敢えてその難しいほうに足を突っ込んでいって、これまで体験したことのないような経験をしてる。もしかしたら、2002年頃の気持ちのままだったら、前回も今回も観てなかったと思うし、いろんなことを損してたと思うんだよね。なんだかそんな気がする。

頑なに拒否するのは簡単なこと。だけど、自分から見たらそんなの一番かっこ悪いな、と。今のガンズは決して1988年の武道館に立っていたガンズとは同じバンドではないけど、それでも今日のライブは最高に楽しかったし、すごいものを観ることができてよかったと思ってる。それでいいじゃない。今はそんな気持ちでいっぱいです。


[GUNS N' ROSES SETLIST]
01. Chinese Democracy
02. Welcome To The Jungle
03. It's So Easy
04. Mr.Brownstone
05. Catcher In The Rye
06. Sorry
07. If The World
08. Richard Fortus Guitar Solo
09. Live And Let Die
10. Dizzy Reed Piano Solo
11. Street Of Dreams
12. You Could Be Mine
13. Rocket Queen
14. My Michelle
15. DJ Ashba Guitar Solo
16. Sweet Child O' Mine
17. Shackler's Revenge
18. I.R.S.
19. Axl Rose Piano Solo
20. November Rain
21. Whole Lotta Rosie
22. Knockin' On Heaven's Door
23. Scraped
24. Prostitute
25. This I Love
26. Frank Ferrer Drum Solo
27. Out Ta Get Me
28. Bumblefoot Guitar Solo
29. Don't Cry
30. Nightrain
--ENCORE--
E1. Madagascar
E2. There Was A Time
E3. My Generation
E4. Better
E5. Patience
E6. Nice Boys
E7. Paradise City



▼GUNS N' ROSES「CHINESE DEMOCRACY」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2009 12 20 01:39 午前 [2009年のライブ, Guns N' Roses, MUCC] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/10/20

LOUD PARK 06 : DAY 2 (2006.10.15)

 「LOUD PARK」2日目のレポートをお贈りします。いやぁ、サマソニと同じような時間からスタートして、終了時間があれよりも遅いんで都内から2日連続で通うとなると、相当な体力が必要ですね……正直まいりました。実際、初日よりは早く目が覚めたものの、会場入りしたら13時半を軽く回ってたもんなぁ。

 じゃ、いきますよ。ワンクッション入れてから始めますんで、メロイックサインの準備を(クドいってばw)。

■UNEARTH [BIG ROCK STAGE]
 新世代スラッシュというよりは、ゴリゴリのハードコア……この後に登場するHATEBREED辺りと同じ流れにいるバンドだな、というのが第一印象。いやぁ、とにかくカッコ良かった。随所でキメキメに登場するツインリードも気持ちいいし、ステージングも良い。ただ、やっぱりというか、このタイプのバンドはこういうデカイとこで観るよりも、狭い小屋(それこそクアトロとか)で最初に観たかったなぁ。

[SET LIST]
01. March Of The Mules
02. Giles
03. Endless
04. Sanctity Of Brothers
05. This Laying World
06. Zombie Autopilot
07. This Glorious Nightmare
08. The Great Dividers
09. Black Heart Now Reign


▼UNEARTH「III : IN THE EYES OF FIRE」(amazon:US盤日本盤


■MASTODON [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
 来日直前にニューアルバム「BLOOD MOUNTAIN」がリリースされたので、タイミングバッチリでしたね。実際、客も「話題のステージ、見せてもらおうか」的な構える態度で臨んだものの、始まったらみんなそれすら忘れて大暴れ。うん、いい。アルバムどおりにガッツがあって、適度にメタリックで、適度にスラッジーなサウンド。そしてツインボーカルなのもいい。ただ、残念なのはこの日のサウンド。正直ベストには程遠いものでした(翌日のSLAYERでは最高だったからね)。今回はどの公演でも数十分という不完全燃焼なものだったので、2007年にはぜひ単独で戻ってきてほしいところ。期待してます。

[SET LIST]
01. Iron Tusk
02. March Of The Fire Ants
03. Circle Of Cysquatch
04. Aqua Dementia
05. Sleeping Giant
06. Wolf Is Loose
07. Crystal Skull
08. Bladecatcher
09. Colony Of Birchmen
10. Megalodon
11. Blood'N Thunder


▼MASTODON「BLOOD MOUNTAIN」(amazon:US盤日本盤


■THE BLACK DAHLIA MURDER [ULTIMATE STAGE]
 チラッと観ただけ。でも想像してたものとは違ってたなぁ。いや、良かった。ゴリゴリのわりに、正統派っぽい面も見え隠れしてるし、これはアルバムよりも良いんじゃないの? 日本には過去にも来日経験があるんで、それなりに人も入ってましたね。次のアルバム辺りで化けるんじゃないの?


▼THE BLACK DAHLIA MURDER「MIASMA」(amazon:US盤日本盤


■HATEBREED [BIG ROCK STAGE]
 いやぁ、やっと観ることができた。とにかくライブがカッコいいバンドですな。んで、メタルのカテゴリーに入れるバンドでもないよな、と。完全にハードコアですね。客のノリも最高だし、次々に繰り出されるナンバーは、ひたすら圧巻。実際どの曲が演奏されたとかはまったく覚えてないんですがw、それでもカッコいいんだから、あれだ。雰囲気に流されてたところもなきにしもあらずだけど……ホンモノですよ(お前が今更言うな)。テクだとか曲の良さももちろん大切だけど、それ以上に……ステージ上とフロアとの信頼関係というか、それは一番大切なんじゃないかな、という気がしました。


▼HATEBREED「SUPREMACY」(amazon:US盤日本盤


■IN FLAMES [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
Loudpark1
 いわゆる「メロデス」の先駆者的存在ですよね。俺自身、彼らは'90年代の初期数枚を聴いていただけで、最近のアルバムはPVなどを観る程度でした。が、新作「COME CLARITY」が好きすぎて(メタルだけだったら、今年の10枚に入るね!)ずっと観るのを楽しみにしてました。
 んで、観てみたら……思ってた以上にエンターテイメント然というか、スター性の強いフロントマンがいるバンドだな、と。これは好き嫌い分かれると思うけど、俺は一発で気に入りました。逆にこの手のバンドは閉鎖的な方向に行きがちなのに、そこから上手いことすり抜けてるように感じました。曲もお客とシンガロングできるものが増えてるし、そんな中に挿入される初期のナンバー("Behind Space" とか!)の異物感が……いや、そこまで異物でもないな。思ってた以上に違和感なく、ちゃんと同じところで繋がってるなと、改めて実感しました。うん、カッコいいよ! 他に観たいアーティストがいたので最後まで観なかったけど、絶対に次の単独公演には足を運ぼうと思います。
(備考:写真はライブ後に行われた、イエスパ(Gt)のサイン会より)

[SET LIST]
01. Pinball Map
02. Leeches
03. Cloud Connected
04. Trigger
05. Behind Space
06. Jotus
07. Resin
08. Only For The Weak
09. Graveland
10. Come Clarity
11. Quiet Place
12. Take This Life
13. My Sweet Shadow



▼IN FLAMES「COME CLARITY」(amazon:US盤日本盤


■SURVIVE [ULTIMATE STAGE]
 んで、俺はこのバンドを観るために好きなIN FLAMESを途中抜けしたわけですが。元DEATHFILEのGtが始めた「日本のSOULFLY」なんて呼ばれてるバンド。すでにアルバムを3枚くらい出してる中堅に差し掛かってる存在なんだけど、名前程度しか認識してなかったのね。でも、前評判が気になって足を運んだら……いやぁ、大正解でしたよ。なんだよこれ、メチャクチャカッコいいじゃねぇかよ! 確かに曲によってはSOULFLYを彷彿させるトライバルでパーカッシヴなサウンドなんだけど、さらに「RIDE THE LIGHTNING」の頃のMETALLICAを思い浮かべるメロウなパワーメタル/スラッシュチューンがあったり、歌を聴かせるパワーバラード調ナンバーがあったりで、曲がバラエティ豊かなんだよね。これはいいわ。日本にもこういうタイプのバンドがどんどん増えているのが嬉しいし、こうやって海外のバンドと肩を並べつつあるのが、とにかくいいね。これは今後期待のバンドですね。


▼SURVIVE「SURVIVE」(amazon:日本盤


■KILLSWITCH ENGAGE [BIG ROCK STAGE]
 ニューアルバム「AS DAYLIGHT DIES」リリース直前ということで、お客的にも盛り上がってる時期だったんじゃないかな……いや、俺がそうだっただけなんですが。初めてライブを観たわけですが、いやぁスゴいわ。NAPALM DEATHとはまた違った意味で、この2日間でのベストアクトかもしれない。お客の熱望度(フロアを観ればわかるよそれは)、ステージ袖に見え隠れした関係者・ミュージシャンの数だけでいえば、この2日間で一番だったんじゃないかな。そのちょっと前に観たIN FLAMESも、SURVIVEもあっという間に忘れさせられたというか、いとも簡単に超えちゃったなぁと。もう出だしから背筋がゾクゾクしまくりでした。
 選曲は過去のアルバムからのベストヒット的な内容で、新作のタイトルナンバーが先行披露されたんだけど、「らしさ」満載。もしかしたらこの新作で大化けするかもしれないね。こういうバンドにこそ天下取ってもらいたいなぁ(メンバーの人種含め、いろんな意味で)。いやぁ、次のアルバムでの単独公演、絶対に観に行こう!

[SET LIST]
01. A Bid Farewell
02. Fixation On The Darkness
03. When Darkness Falls
04. Daylight Dies [新曲]
05. Breathe Life
06. Rose Of Sharyn
07. This Fire
08. Take This Oath
09. Life To Lifeless
10. My Last Serenade
11. The End Of Heartache


▼KILLSWITCH ENGAGE「AS DAYLIGHT DIES」(amazon:US盤日本盤


■ムック [ULTIMATE STAGE]
 今年3度目のムック。単独(6月の武道館)、対バンライブ(椿屋四重奏と行った、8月の「音楽と人」イベント)に続いて、2ヶ月おきに観てる彼らだけど、これほどにもアウェイな環境は初めてなわけで、実際どうだったかというと……う〜ん、厳しいなぁと言わざるを得ないかなぁ。演奏もいつも以上に荒かった気がしたし、何よりも音が悪い。そして……こんなにもお客のいないフロアは、この2日間では初めてかも(俺が観てないところで、彼らよりも人が少ないライブはあったかもしれないけど)。セットリストも考えすぎだと思うし、もっとストレートに、ヘヴィな曲多めでやればいいのに……というのが素直な感想です。勿体ないなぁ……あと、Dir en greyのときも思ったけど、日本のヴィジュアル系上がりのバンドは、どうしてもギターの音が細いなぁと。ボーカルもだけど、やっぱり海外のバンドと並んでしまうと厳しいなぁと、改めて実感します。彼らもDirも海外経験があるバンドだけに、この辺は今後の課題なのかな、という気がしました。

[SET LIST]
01. 蘭鋳
02. 茫然自失
03. 幻燈賛歌
04. 裏路地 僕と君へ
05. メディアの銃声
06. 遮断
07. モンスター
08. 嘆きの鐘
09. 大嫌い
10. ズタズタ


▼ムック「6」(amazon:日本盤


■CHILDREN OF BODOM [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
 チルボドも初めてライブ観たのかな。ていうか……俺、ここ7〜8年まともにメタル系のライブを観てなかったわけで、2006年に入ってからですよ、こんなにもメタルメタル言い出したの。全部「RADIO TMQ」のせいだ!w
 というわけで、チルボド。う〜ん……正直言うと、そこまでピンとこなかったかな。曲自体はそこまで悪くないんだけど、あまり引っかからないんだよね。あと……演奏や歌も荒い印象を受けたし、この手の音の割にもっとストリート寄りな気がしたかな。う〜ん……ゴメンなさい、やっぱり入り込めませんでした。最後まで観ずに、他のフロアへ移動。

[SET LIST]
01. Silent Night, Bodom Night
02. Needled 24/7
03. Living Dead Beat
04. Are You Dead Yet?
05. Sixpounder
06. Angels Don't Kill
07. Hate Me!
08. BBQ
09. Children Of Bodom
10. Everytime I Die
11. In Your Face
12. DownFall


▼CHILDREN OF BODOM「ARE YOU DEAD YET?」(amazon:US盤日本盤


■DIO [BIG ROCK STAGE]
 10年ぶりくらいかなぁ、ディオ御大。前はクラブチッタだったけど、今回はフェスですよ。しかも今回は「HOLY DIVER」完全再現ライブアルバム出した後だけに、その辺の曲が多めに演奏されるのかなぁと期待しちゃうわけですが……いきなりBLACK SABBATHの "Children Of The Sea" からスタート! そして "Stand Up And Shout" 〜 "Holy Diver" て!! 最強すぎる。キーを半音下げてるので、オリジナルバージョンを親しんだファンには違和感あったかもしれないけど、とにかく最強すぎ。あと、2曲くら歌ったら袖に引っ込んで休んでるのもご愛嬌(ていうか60歳過ぎてこれやってるんだもんな、休むわそりゃ)。やたらとドラムソロやギターソロやキーボードソロがあったりで、正直もっと曲をやってほしいと思ったけど、そういうのは "Temple Of The King" 以降の流れですべて帳消しですよ。だって…… "Kill The King" て!!! 号泣モノですよ、ええ。60分くらいやったのかしら、とにかく大満足のステージでした。次はいつ観れるのか(もしかしたら最後かもね)……そう思うと切ないものがありますが、でも観ておいて大正解でしたね。

[SET LIST]
01. Children Of The Sea
02. Stand Up And Shout
03. Holy Diver
04. Gypsy
05. Drum Solo
06. Sunset Superman
07. Temple Of The King 〜 Kill The King
08. Rainbow In The Dark
09. Guitar Solo 〜 Keyboard Solo
10. Catch The Rainbow 〜 Man On The Silver Mountain
11. Long Live Rock'n'Roll
12. Heaven And Hell


▼DIO「STAND UP AND SHOUT : THE DIO ANTHOLOGY」(amazon:US盤


■SLAYER [THE UNHOLY ALLIANCE STAGE]
Loudpark2
 さぁ……いよいよ2日間最後の大トリですよ。帝王の登場ですよ。個人的には1995年以来だと思うので、ホントに10年振りくらいなんですが……しかも今回、オリジナルメンバーだしね。新作出た後だしね。噂では新作からは1曲くらいしかやらないっていう話ですが、それでもいいです! とにかく帝王の姿を拝めるだけで、俺は幸せなのですよ、ええ。
 バックドロップが新作の絵柄に変わると、フロアから大きな歓声が(写真参照。ちょっとわかりにくいけど)。しばらくして、あの印象的なフレーズが会場を覆うわけです……そう、1曲目はいきなり名曲 "South Of Heaven" ですよ!! 大合唱ですよ、ヘドバン大会ですよ、失禁ですよ!(意味不明) とにかく終始首振りっぱなし。正直ね、途中で記憶なくなってるんですよ。当たり前です、ガンガンに頭振りまくってるんだもん、意識が遠のきますよね普通。当の本人たちも相当ヤバかったみたいですよ(翌日、某関係者の方に聞いた話によると、この日のトム・アラヤはかなりお客の熱にやられ、酸欠気味だったそうです。だからつらそうだったのか)。
 トム「次の曲は……」、客「Yeah!」、トム「○○○○〜っ!(曲名を絶叫)、客「ギャーっ!!!」の連続。初期の曲、中期の曲、最近の曲とまんべんなく披露され、まさにベストヒット的な選曲でした。確かに新作からのナンバーはたった1曲のみでしたが、それでも満足だったなぁ俺は。本編最後は "Raining Blood"。で、アンコールラストに "Angel Of Death" というのも最高。なにも思い残すことはありません……とは思ったものの、俺はこの翌日もSLAYERを(しかもワンマンで)観ることができるんだよなぁ……なんて贅沢なんだ俺は!!

[SET LIST]
01. South Of Heaven
02. Silent Scream
03. War Ensemble
04. Blood Red
05. Die By The Sword
06. Hallowed Point
07. Cult
08. Disciple
09. Mandatory Suicide
10. Chemical Warfare
11. Dead Skin Mask
12. Raining Blood
--encore--
13. Postmortem
14. Angel Of Death


▼SLAYER「REIGN IN BLOOD」(amazon:US盤UK盤日本盤


 はい、終了しました。22時すぎに全行程終了。正直こんなに過酷なフェスは今までなかったなぁ。大自然の中特有の過酷さはいくらでもあったけど(でもそれは後になって考えてみれば、全然平気みたいな)、今回ばかりは何度「もう帰ろうかなぁ……」と思ったことか。それくらいキツいフェスでした。ま、俺もすでに30代半ばですし、だから余計にそう感じるんだろうけど、若い子にとってはそこまでキツくもなかったのかな。ま、20近く違うしね(苦笑)。

 正直なところ、海外におけるメタルの盛り上がりっぷりと比べると、若干遅れをとってるなぁと感じていた日本のメタルシーン。日本独自の若手バンドがあまり育っていないというのも大きいし、それに取って代わる存在がDir en greyやムックという「ヴィジュアル系上がり」というのも仕方ないという気がするんだけど……これを機に、もっと盛り上がってほしいなぁというのが本音です。実際、これを心待ちにしていた!という若いファンがいかに多かったことか。こんなにもメタルファンがいたんだ!と改めて思い知らされました。いかにもなメタルファンから、普段UKロックを聴いてそうなオシャレな女の子まで(ってそれ偏見だしw)、幅広い層のお客さんが来ていたのも印象的。ぜひこれ1回で終わらずに、2回3回と続けてほしいなぁ……勿論、続ける上での困難さもわかってますよ(ヘッドライナー不足とかね)。でも、「PUNKSPRING」同様、これは絶対に必要なフェスだと思います。意地でも続けてください、お願いします!

投稿: 2006 10 20 04:15 午後 [2006年のライブ, Children of Bodom, Dio, Hatebreed, In Flames, Killswitch Engage, LOUD PARK, Mastodon, MUCC, Slayer, Unearth] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/06/07

ムック『6』(2006)

 日付が変わってしまいましたが、昨日6月6日に日本武道館へムックを観に行ってきました。まぁ最近ヨーロッパツアーも成功させ、アルバムもイタリアだったかフランスだったかで大ヒットしてるっていうし、観る機会を得たんだから観ておこうって思いまして‥‥で、俺は彼らの曲を1曲も知らなかったので、行く前にちょっとくらいは聴いておこうと思って、4月末に日本・欧州で同時リリースされたミニアルバム(といっても全9曲でフルアルバム並みですが)「6」を聴いたんですよ、当日の昼間に。

 えーっと、俺は完全にこいつらを甘くみてましたね。Dir en greyが同じくドイツやヨーロッパ、はてはアメリカでウケたように(ビルボード・アルバムトップ200で初登場84位でしたっけ。これは本当に売れてるんだなぁ)、ムックがヨーロッパでウケる理由もこのアルバムを聴いたら何となく理解できましたよ。勿論、彼らがウケているのは欧米にいる「OTAKU」‥‥日本のアニメや文化に興味を持つ、まさしくオタクの外人達に支えられてるわけですが、サウンドだけでも十分に魅力的なのね。

 Dir同様、いわゆるラウドロック/スクリーモ以降のサウンドを上手く消化して取り入れてい、そこに日本人ならではの歌謡メロディ‥‥要するに、hideが生前やろうとしてたことの延長線上、というか、彼がもし今生きていたら、こういうことをやってたんだろうなぁって思わせるサウンドなわけ。ただ、ムックがDirと違うのは完全に日本語にこだわってる点かな。曲のタイトルもすべて日本語だし、歌詞も英語詞は一切なし。しかも結構考えさせられるというか、じっくり読ませる(聴かせるというよりは、文字通り「読ませる」といった方が正しいかも)内容。サウンドもビジュアル系というよりも、もっとエモ寄り‥‥たとえばTHE BACK HORNみたいなバンドとの共通点の方が見つけやすい。Dir en greyとの共通点もあるにはあるけど、もはや完全に別のバンドと考えた方がよさそう。同じ海外進出したバンドというだけで、スタイルは違ってるし、コンセプトも違うわけだから。

 シングル曲ではモロに歌謡路線を押し進めて、聴きやすい方向を強めてる(=一般層にアピール)。一方アルバムではライヴを意識した生々しいラウド路線。他のアルバムも聴いてみたけど、両者のバランスが絶妙なんだよね。そう、ビジュアル系じゃなくてエモなんだよこれは。

 Dir en greyの時も感じたけど、ガチガチに作り上げられたイメージが邪魔をしてなかなか手が伸びないタイプのバンドだけど、実はかなりクオリティが高いことが判っただけでも大収穫ですよ。そして、武道館ライヴも素晴らしかったし。残念ながら俺はアンコール時に退席しなきゃいけなくて、最後まで観れなかったんだけど、それでも十分に楽しめました。また機会があったらライヴ観たいと思います。勿論、音源もちゃんとチェックしますけどね。



▼ムック「6」(amazon:日本盤

投稿: 2006 06 07 01:53 午前 [2006年の作品, LOUD PARK, MUCC] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック