2005/06/09

NEW ORDER『WAITING FOR THE SIRENS' CALL』(2005)

 今更感も強いだろうけど、改めて語っておきましょうよ、NEW ORDERのこの素晴らしいアルバムについて。

 昨日のSYSTEM OF A DOWNのところで「今年前半で一番」みたいなことを書きましたが、SOADのアルバムを聴くまでは、実はこのNEW ORDERの「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」が今年前半で一番良かったアルバムだったんですよ、俺的に。まぁ音楽性やスタイルが全く違うので比較しようがないんだけど、でも‥‥俺的には両者に共通する要素として「泣きメロ」ってのがあるんですよね。その表現方法はまた違うわけだけど、美メロって意味では今の俺内では双璧を成す感じかな、この2枚は。

 オリジナルアルバムとしては通算8作目、前作「GET READY」から数えて約4年振りとなる待望のニューアルバムなわけですが、先行シングルの "Krafty" を聴いた時点で、まだ見ぬニューアルバムが素晴らしいものになるだろうことは想像に難しくなかったはずです。が、実際に発表されたアルバムは、そんな我々の想像の更に上を行くもの凄い1枚でした。

 前作の流れを汲むギターロック的アプローチのオープニング "Who's Joe?" や "Hey Now What You Doing" は更に深みを増し、そのメロディの潤いはハンパじゃない。特に前者の泣きメロには聴く者全てがヤラれまくったんじゃないでしょうか。かと思えばフッキー(ピーター・フック)お得意の「ランニング・ベース」が耳に残るタイトルトラック "Waiting For The Sirens' Call"、「らしさ」を更に追求した名曲 "Krafty" と、兎に角この頭4曲だけで既に感無量なんですよ‥‥ジリアンは結局脱退しちゃったけど、新たに加入した(前作のツアーでもいい味出してた)フィルはいい仕事してるし。オリジナル・NOは観る機会に恵まれなかったけど、でも4年前のフジロック‥‥あのステージは今でも忘れられない!(大好きなビリー・コーガンもサポートメンバーとしてステージ上にいたから余計な)

 アルバムはその後も新機軸/十八番路線双方を上手く取り込み、それら全てに「NO印」を刻印して我々に提示されてます。と同時に、前作辺りから顕著になりだしたゲスト参加アーティストも面白いことになってます。今回は話題のSCISSOR SISTERSのアナ・マトロニックが2曲("Jetstream" と "Guilt Is A Useless Emotion")に参加してます。前作ではビリー・コーガンやPRIMAL SCREAMの面々、またアルバムには収録されなかったもののTHE CHEMICAL BROTHERSとのコラボもありました。が、今回は前作程「ゲストアーティストに頼る」といった弱腰は感じられず(前作は久し振りのアルバムってこともあり、やっぱりその辺気にしてたのかなぁという気も)、あくまで「NOありき」という印象が強いかも。新旧ダンサブル・エレポップ(と呼ぶには双方ちょっと違うか)対決‥‥とは言い過ぎかな。どこかのフェスでこの生コラボが実現しないかなぁ。

 アルバム本編はある意味で最も衝撃的なラウド・ナンバー "Working Overtime" で終了。ホント、最後まで驚きで一杯の1枚ですよ。ここでは触れなかった曲も総じて素晴らしく、そして「NOらしい」仕上がりになってます。初期‥‥特に'80年代で止まっちゃってるファンの方々からすると、このアルバムで表現されてることは納得いかないのかもしれないけど‥‥決して純粋なNOファンではなかった俺だけど、この20年近くをリアルタイムで、いろんな音楽と接しながら通過してきた身としては、この進化は納得のいくものだし、逆にデビューから30年近く経ったバンドがこういう風に進化(と同時に深化)するというのは興味深いと思いますよ。しかも彼等、このアルバムと同時にもう1枚アルバムを作っちゃったというじゃないですか! そっちがホントに出るのかどうかはその時になってみないと判りませんが‥‥多分そちらも納得出来る仕上がりになってるはず。SOADといいNOといい、何故にこんなに素晴らしいアルバムを作っていながら、もう1枚作れちゃうんだろう‥‥ただのアウトテイク集になってないといいんだけどね。

 最後に‥‥やはり触れておきますか、"Krafty" 日本語バージョンについて。何故バーニーがアジカン・ゴッチが書いた歌詞を歌う羽目になったのか、その裏事情は耳にしてますが‥‥まぁ俺的には、面白かったからアリの方向で。ただ、これをステージで歌われたら萎えるだろうけどね!



▼NEW ORDER「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 06 09 12:35 午前 [2005年の作品, New Order] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/16

NEW ORDER、FRFに出演決定!

NEW ORDER、FUJI ROCK FESTIVALに出演決定(アーティスト公式)

 NEW ORDERの公式サイトでのツアー日程に、7/31(日)にFUJI ROCK FESTIVAL '05に出演、と載っています。

 というわけで、FRF公式発表を待たずして決定キター!

 ホント、今度のアルバムは本国のみならず日本でも売れまくってるようですね。これがかの日本語バージョンのお陰だ、とか言われた日にゃ腹立たしいですが(いや、俺あの日本語テイク好きだよ)、要は売れればいいのですよ。これ切っ掛けに若い奴らは "Regret" や "True Faith" や "Blue Monday" を聴け!

 ホント、今度の「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」って凄く良いアルバムなのよ。勿論、これまで通りのNEW ORDERのはずなんだけど、凄く同時代的な作品集なんだよね。1曲1曲を取り出すと、いつものNEW ORDERなのにね。凄く不思議。

 このアルバムについては後程、しっかり語りたいと思っておりますので、お楽しみに! まずは夏までにこのアルバムを5万回聴き込むぜ!!



▼NEW ORDER「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」(amazon

投稿: 2005 04 16 02:06 午前 [FUJI ROCK FESTIVAL, New Order, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/09

気になる洋楽ニュースを

ニューオーダー新作『Sugarcane』、来年2月リリース!(CD Journal.com)
 NEW ORDERの新作、いよいよ出ます! 2001年の「GET READY」以来、3年半振りになるのかしら? タイトルは「SUGARCANE」、プロデューサーは複数参加で、ジョン・レッキー(STONE ROSES、RADIOHEAD等)、ステファン・ストリート(THE SMITHS、BLUR等)、そしてトーレ・ヨハンセン(THE CARDIGANS、FRANZ FERDINAND等)。これは面白いことになるんじゃないの?

オジー・オズボーンのボックス・セット、日本盤化決定!(CD Journal.com)
 噂の「BIBLE OF OZZ」、出ます! ディスク4枚の全収録曲名はHMVに出てます。「21世紀の精神異常者」キターっ! 日本盤は2/23リリース! 買う! 買うから!!(けど多分US盤な)

エアロスミス、ジョー・ペリーが新ソロ・アルバムを制作(BARKS)
 あー、ホントにエアロ休むんだね。このまま完全オリジナル・アルバム制作に突入、なんて話もあったけど、ジョーが通算4作目のソロを作ります、と。来年3月リリース、タイトルもそのものズバリ「JOE PERRY」!

投稿: 2004 12 09 08:50 午後 [New Order] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/04

とみぃ洋楽100番勝負(46)

●第46回:「True Faith」 NEW ORDER ('87)

 昔さ、「摩天楼はバラ色に」という映画があったのね。当時ノリにノッてたマイケル・J・フォックス主演の、ワラシベ長者的内容の如何にもアメリカなサクセスストーリーの映画が。俺、これを当時ビデオで借りて観てさ。借りた理由は単純、NIGHT RANGERの曲が聴きたかったから。

 すっげー不純な理由じゃない、それ? けどさ、好きだったし、あの曲。

 で、お目当ての曲はオープニングでいきなり流れて、その後二度と流れることはなく(あぁ‥‥)、普通に映画を楽しんでたのよ。ま、今観たらどうなんだろうって思うけど、あの頃は単純に目をキラキラさせて楽しんでたのね。

 ところがさ。映画が完結し、ラストのエンドロールのところで耳慣れない打ち込みの曲が流れ出したのよ‥‥何このメランコリックな曲は!? 一緒に観てた友人(以前から何度か登場するUKロック好き)が「あーこれ? NEW ORDERでしょ?」って我が物顔で言うわけ。あ、NEW ORDERね‥‥って俺も知ったかぶりして。しなきゃいいのにさ。

 けどね。そんな知ったかぶりも、実は全部バレててね。翌日、俺に2枚組のCDを渡すわけ。「これに入ってるから、あの曲」って。それがNEW ORDERの「SUBSTANCE」っていうアルバム。これが俺とNEW ORDERとの出会い。

 その後‥‥「TECHNIQUE」ってアルバムで本格的にハマって、そこから4年くらいして(既に忘れようとしてた頃に)「REPUBLIC」がリリースされてまたハマッて、翌年にベスト盤が出て聴きまくって‥‥それから7年だっけ? フジロックで来日したのって‥‥あれは正直夢のようだったよね。しかも同じステージ上にビリー・コーガン(元THE SMASHING PUMPKINS)の姿まであって(残念ながらギリアンが欠席だったけど)。で、そのすぐ後に8年振りの新作「GET READY」が出て‥‥何故かハマれなくて。いや、最近はよく聴くんですよこれ。

 俺が彼等を気に入った理由は単純。独特な暗さと湿ったメロディ、そして如何にもヨーロッパのバンドらしい「冷たさ」‥‥この冷たさの理由にはいろいろあるんだけど(それは各自、このバンドの歴史を辿れば自ずと見えてくるはず。有名な話ですからね)‥‥やっぱいいよね、"True Faith" とか "1963" の泣きのメロディが‥‥



▼NEW ORDER「SUBSTANCE」(amazon

投稿: 2004 10 04 12:00 午前 [1987年の作品, New Order, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック