2018年10月 5日 (金)

NINE INCH NAILS『BROKEN』(1992)

1992年9月にリリースされた、NINE INCH NAILSのEP。1stアルバム『PRETTY HATE MACHINE』(1989年)のリリース元TVT Recordsとの裁判があり、思うように新作を発表できなかったトレント・レズナー。そういった経緯もあり、本作は新たに契約を結んだInterscope Records経由での実に3年ぶりの新作となりました。人気や注目度がひたすら高まる中でのリリースとあって、本作は全米7位という好記録を残しています。

エレポップやインダストリアル、エレクトリックボディミュージックを彷彿とさせる前作から一変、本作では激しいギターを軸にした実に攻撃的な作品集に仕上げられています。6曲入りと実に短い作品集ですが、その内訳も2曲がSE的なインストなので、実質4曲の歌モノということになります。

で、その歌モノ楽曲が実に素晴らしく。オープニングSE「Pinion」から続く「Wish」は、当時主流だったダンスミュージックの手法をそのままヘヴィなギターミュージックに置き換えたようなインダストリアルメタルの名曲。現在までほぼ毎回ライブで披露される、彼らの代表曲のひとつになっています。

そこから続く「Last」が、これまたヘヴィ&ラウドでカッコいい。小休止的なインスト「Help Me I Am In Hell」を挟んで始まる「Happiness In Slavery」は前作の延長線上にあるボディミュージック的な作風ですが、その強度は前作以上。さらに「Wish」の続編的なファストチューン「Gave Up」で激しく幕を降ろします。ホント、一寸の隙も見せない完璧な作り。

で、本作はアメリカでの初リリース時に8センチCDが特典として付き、こちらに「Physical」と「Suck」の2曲が収録されていました。前者がアダム・アントのカバーで、後者はトレントも制作に携わったPIGFACEのカバー。で、日本やアメリカ以外の国ではこれらの楽曲はCD本編に、トラック98、99に収録されていました。つまり、トラック7からトラック97までは1秒程度の無音が収録されており、ストレートプレイだったらこの無音を経てラスト2曲へ到達、メンドくさかったら一気に曲を飛ばさなければ聴けないわけです。CDが99トラックしか収録できないという事実を突きつけられたというか、逆に99トラックをフルで使ったCDに初めて出会ったというか。トレントの不敵な笑みが浮かんできそうな仕掛けですね。

あと、本作といえば世に公開できないMVが制作されたのも印象深い出来事でした。本作からは「Last」以外の5曲(ボーナス2曲除く)のMVが制作されており、そのうち「Happiness In Slavery」はとてもじゃないけどオンエアできないってことで、1997年発売のビデオ作品『CLOSURE』まで正式な形では公開されていませんでした。内容については文字にするとアレなので(笑)、ネットで調べてみてください。ちなみにこの『CLOSURE』、国内リリースはこれまでなし。2本組VHS版が発売後数年間は西新宿あたりで入手可能でした。2004年にはDVDバージョンも発売されたようです。

※以下、エグい内容ですので閲覧注意。

なお、NINは今年9月13日からスタートした全米ツアー『Cold and Black and Infinite North America 2018』で、ライブ冒頭からこの『BROKEN』をボーナス2曲含む形で完全再現披露しています。「Happiness In Slavery」が演奏されたのは1995年以来だとか……なんだそれ、生で観たいぞ。



▼NINE INCH NAILS『BROKEN』
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投稿: 2018 10 05 12:00 午前 [1992年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク

2018年7月 9日 (月)

NINE INCH NAILS『BAD WITCH』(2018)

NINE INCH NAILSの通算9枚目のスタジオアルバム、にして2016年からスタートしたEP 3部作の最終作。「え、アルバムなのにEP?」という声が上がりそうですが、本作はもともとEPとして制作されたもので、SpotifyなどストリーミングサービスでEPはアルバムよりも下の欄に並べられスルーされがちという現実を踏まえ、あえてアルバム名義で発表することになったそうなんです。

だから、中身も6曲で30分。過去2枚と比べて曲数もトータルランニングも最多・最長ですが、過去のNIN諸作品と比べたら短いったらありゃしない。それでも、70年代や80年代初頭のCD時代前夜だったらフルアルバムで通せるボリューム&内容ですけどね。

さて、このEP 3部作でトレント・レズナーは『THE FRAGILE』(1999年)の“その後”を描こうとしているんじゃないか……そんなことを前回の『ADD VIOLENCE』(2017年)のレビューで書きました。それはあくまで前作を聴いた時点での感想ではあるのですが、今作をじっくり聴いて感じたのは、「それはあながち間違いではないな」ということと「我々の簡単な憶測じゃ測りきれないものが詰め込まれているな」ということ。

本作の序盤の流れは過去2作と共通するものが確かにあるし、そこにはトレントが『THE FRAGILE』以降にNINで試そうとしたことの“答え”があるようにも思えます。もちろん、彼自身この20年近くで成長しているわけですから、単なる“続き”ではないし、正しい意味での“答え”ではないかもしれない。それでも本作までの3部作を聴いてそう思えてしまうのは、そこにトレントのある“意思”を感じてしまうから。もちろんそれも深読みかもしれないし、聴き手側の勝手な妄想なのは百も承知。だけど、過去に一度でもNINに魅せられた人なら共感してもらえる“意思”は、間違いなくそこに存在していると信じています。

と同時に、「我々の簡単な憶測じゃ測りきれないもの」も確実に存在している。それが3曲目「Play The Goddamned Part」以降の流れではないかと思うのです。これ、明らかにデヴィッド・ボウイに対するトリビュートですよね?

トレントとボウイの交流についてはファンならよく知るところですし、ボウイがトレントにどれだけの影響を与えてきたかは想像に難しくありません。が、トレントはこれまでそういった影響をしっかり咀嚼して、自分のオリジナルとして発表してきたはずです。ところが、今回はその影響を目に見える形で表現している。ここに彼の“意思”を感じるし、いつも以上に思いが強く伝わってくる。

そういう意味では本作って、実は3部作の完結編と謳っているけど、当初の目的からちょっとだけ外れたイレギュラーなものだったんじゃないか……そんな印象も受けるのです。

結果として進化と回顧という相反する要素が並んでしまいましたが、これがトレントからの“答え”だとしたら……いやいや。ここで結果を出すのはよしておきましょう。まずは8月の『SONICMANIA』でのステージを観てから。ここまでを含めて、ひとつの回答を出すことにしたいと思います。

……とまあ、小難しいことを長々と書いてきましたが、個人的には非常に気に入っている1枚です。



▼NINE INCH NAILS『BAD WITCH』
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投稿: 2018 07 09 12:00 午前 [2018年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク

2018年7月 8日 (日)

NINE INCH NAILS『ADD VIOLENCE』(2017)

NINE INCH NAILSが2017年7月に発表した、『NOT THE ACTUAL EVENTS』(2016年)に続くEP 3部作第2弾。前作はデジタルリリース&ストリーミングメインでしたが(一部、限定でCDもリリースされたとか)、本作はアナログ、CD、デジタル&ストリーミングで発表。これにあわせて、『NOT THE ACTUAL EVENTS』のCD一般流通も開始となりました。

オープニングの「Less Than」こそ前のめりのデジタルチューンで情報量が多く、前作からの流れを感じさせますが、それ以降の作風は音数が多く攻めの姿勢が強かった前作と比べるとちょっとだけ落ち着いた印象を受けるかもしれません。それは、作品自体のトーンが若干大人びたものであること、音数が比較的“抜き”気味だから感じるのかもしれませんが、基本的な方向性や“向かいたい行き先”はなんとなく共通したものがあるんじゃないか、そう思わされる1枚です。

エレクトロ/インダストリアル調な世界観は前作から引き続きですが、収録曲5曲中4曲が3〜4分台と非常に聴きやすい長さなのも、今作の特徴か。かと思えば、ラストには約12分におよぶ「The Background World」が配置されていたりと、一筋縄でいかない曲者な印象も(しかもこの曲。後半でかなりのループ&ノイズ地獄を味あわせてくれます)そのせいもあってトータル27分という、EPとしては比較的長めな内容となっています。

なんとなくのイメージですが、2000年代の活動/実験を踏まえつつ、この3部作では2枚組の大作『THE FRAGILE』(1999年)の“その後”を描いている、あるいは描こうとしているのではないかという気がします。

もちろん、トレント・レズナーがそんな安易なことを試みるわけがないですし、これは単なるいちファンの妄想でしかありませんが……。

そもそもトレントは再びインディーズに戻って、この3部作で何をしようとしたのか。再びNINE INCH NAILSというユニット名で何を表現したかったのか。その目的こそが一番気になるわけでして。EPという、完成した曲を5曲程度まとまった時点で発表できるスタイルが、今の彼の制作スタイルには合っているんでしょうけど、だからこそ3枚作り終えたときに何が見えてくるのかがとても気になるわけです。

すでに3部作の最終作『BAD WITCH』(2018年)が、アルバム名義で発売されていますが、この3作目を聴いて自分が何を感じたかは、また次回触れたいと思います。

あ、単純に好きです、このEP。前のやつよりも好き。単純に好みです、はい。



▼NINE INCH NAILS『ADD VIOLENCE』
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投稿: 2018 07 08 12:00 午前 [2017年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク

2018年3月15日 (木)

2WO『VOYEURS』(1998)

ロブ・ハルフォードが1998年3月(日本では2月)、2WO(=TWO)名義でリリースしたアルバム。JUDAS PRIEST脱退後、“PANTERA以降”を彷彿とさせるサウンドのFIGHTでスタジオアルバム2枚を発表後、自然消滅。その延長として、トレント・レズナー(NINE INCH NAILS)をエグゼクティブプロデューサーに迎え制作された本作は、トレントが主宰するNothing Recordsからリリースされました。

トレントのプロデュースというだけで、生粋のメタルファンは嫌な予感しかしないわけですが、聴いてもらえばおわかりのように本作は完全なるインダストリアルメタルアルバム。NINE INCH NAILSのような変態性も過激さもなく、ギターを軸にしつつもダークでモダンな味付けが施された平坦な楽曲を、ロブが低〜中音域のみで歌うという、メタラーにはある種FIGHT『WAR OF WORDS』(1993年)よりも拷問的な1枚。

が、しかし。NINE INCH NAILSやMARILYN MANSONなどを当時から普通に愛聴していた自分のような偏った人間には、このアルバムはそこまで悪いものには思えなかったんですよね。そりゃあ聴く頻度はFIGHTやJUDAS PRIESTの諸作品より明らかに低かったですけど、発売から20年経った今聴くと「……あれ、そこまで悪くないかも?」と思えるのですから、本当に不思議です。

アルバムを直接的にプロデュースしたのは、以降もロブのソロ活動に関わるボブ・マーレットと、SKINNY PUPPYやMARILYN MANSONとの仕事で知られるデイヴ・オギルヴィの2名。なるほど、音を聴けば納得のいく布陣ですね。で、アルバムでギターを弾いているのがジョン・オウリーなる人物。この人、本作をリリースしたしばらくあとにMARILYN MANSONに加入し、ジョン・5と名乗るようになります……そう、今やROB ZOMBIEなどで活躍中のあのジョン・5です。それを知ると、本作がなるべくしてこうなったというのが頷けるはずです。

ですが、ロブ自身は本当にこれをやりたくて……やりたかったんでしょうね、なんだかんだで新しモノ好きですから。思えば、80年代半ばにストック・エイトケン・ウォーターマンをプロデューサーに迎えようと考えたのもロブですし、いち早くPANTERAの面々とレコーディングして初ソロ曲「Light Comes Out Of Black」を発表したりするような人ですから。ロブが当時NINE INCH NAILSやトレントが手がけるMARILYN MANSONを聴いてないわけがない。

グランジ以降のヘヴィロック「I Am A Pig」を筆頭に、NIN的ないかがわしさを持つ「My Ceiling's Low」、ドラムンベース的テイストを含む「If」、90年代半ばに流行ったオルタナロック的な「Deep In The Ground」、ダークなインダストリアルナンバー「Bed Of Rust」など風変わりな曲もいくつか含まれているものの、全体的にはデジタル風味のヘヴィロック。それをロブが落ち着いた歌い方で聴かせるから、メタルファンには不評なんでしょうけど、当時のMARILYN MANSONの諸作を楽しむ耳で聴けば本当にすんなり入っていける。うん、今聴くと20年前よりも素直に楽しめるんですよ。まあ完全に珍味ですけどね。

本家プリーストも『JUGULATOR』という珍味を発表した1997〜98年というタイミング、ある意味では変革期だったんでしょうけど、あれはあれで面白かったなぁと最近改めて実感しているところです。ゴスメイクして打ち込みバックに歌うロブ御大、観てみたかったなぁ。



▼2WO『VOYEURS』
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投稿: 2018 03 15 12:00 午前 [1998年の作品, Judas Priest, Marilyn Manson, Nine Inch Nails, Two (2wo)] | 固定リンク

2018年2月24日 (土)

NINE INCH NAILS『THE DOWNWARD SPIRAL』(1994)

1994年3月(US/日本では4月)にリリースされた、NINE INCH NAILSの2ndフルアルバム。デビュー作『PRETTY HATE MACHINE』(1989年)から4年半ぶりとなりますが、その間には所属レーベルとの裁判の長期化などが影響し、EP『BROKEN』(1992年)やリミックスEP『FIXED』(1992年)を発表するにとどまりました。

満を持してリリースされた『THE DOWNWARD SPIRAL』は、トレント・レズナーという男の狂気と破壊性、耽美さと変態性、そして死生観などが濃厚に反映された強烈な1枚に仕上がっています。

前作同様にデジタルビートを軸にしつつも、『BROKEN』で得たハードロック的手法も至るところに多用されており、オープニング曲「Mr. Self Destruct」や「Heresy」のディストーションギターはまさにその応用編と呼ぶにふさわしい出来。かと思えば「Piggy」のように少ない音数で狂気を表現したり、疾走感のある変拍子ビートで突き進む「March Of The Pigs」、変態性を前面に打ち出したミディアムテンポのダンスチューン「Closer」と、とにかく個性的な楽曲が満載です。冒頭5曲を聴くだけで、NINおよびトレントが『PRETTY HATE MACHINE』を起点にかなり遠くまでたどり着いたことが伺えるはずです。

もちろん、その後もヒップホップとインダストリアルビートを掛け合わせた「Ruiner」、アコースティックの要素を効果的に用いたインダストリアルメタル「The Becoming」、そして「A Warm Place」からエンディングへと突き進むダウナーで内省的な構成……最後にたどり着く「Hurt」。最後の一行、“I would find a way”とともに爆発するギターとバンドサウンド。破壊と再生。終末と誕生。いろんなことをイメージさせるこの終盤の流れは、ただただ圧巻の一言です。

正直、発売当時このアルバムを初めて聴いたとき、一度通して聴いたあとしばらく手を伸ばすことができませんでした。それくらい衝撃的で、あとからボディブローのようにジワジワ効いてくる内容なのです。特に、日本盤で対訳を読みながら聴いたりした日には……いろいろ思いを馳せてしまい、反芻〜消化するまでにかなりの時間を要することになると思います。

そのくらい情報量が多いし、濃密だし、思いや念がびっしり詰まった65分。移動中や“ながら”聴きなんかではなく、家でスピーカーの前に座って大音量で、あるいは音楽の邪魔になるものを排除した状態で、ヘッドフォンにてこのアルバムと向き合ってほしいと思います。

本当、なんて神がかっているんだろう……この時点でもNINの来日は実現していません(だって初来日は2000年に入ってからですから)。もしこのタイミングでの来日が実現していたら……日本のロックの、いろんなものが変わったのかもしれませんね。まあ、今さらの「たら・れば」話でしかありませんが。

個人的にはRADIOHEAD『OK COMPUTER』(1997年)と同じぐらい、20代の自分に大きな影響を及ぼした大切なアルバムです。



▼NINE INCH NAILS『THE DOWNWARD SPIRAL』
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投稿: 2018 02 24 12:00 午前 [1994年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク

2017年7月13日 (木)

NINE INCH NAILS『NOT THE ACTUAL EVENTS』(2016)

2016年末に突如デジタル配信&ストリーミングがスタートした、NINE INCH NAILSの最新EP。新録音源としては、2013年8月発売のアルバム『HESITATION MARKS』以来3年4ヶ月ぶり。しかも『HESITATION MARKS』が『YEAR ZERO』(2007年)以来のメジャーレーベルからのリリースだったのに対し、本作では再び自主レーベル(インディーズ)からの発表となっており、そのへんの事情もいろいろを想像させられるわけです。

新曲のみで構成されたEPという点においては、おそらく1992年の名作『BROKEN』以来ということになるのでしょうか。『BROKEN』は長く続いた前レーベルとの裁判の末に完成した、感情をありのままぶつけた小作品集という印象ですが、今作はその攻撃的な感情に加え知的さも存分に感じられる、非常にバランス感の取れた楽曲集という印象が強いです。

とはいえ、そこはトレント・レズナーのこと。『HESITATION MARKS』よりも音数が多く、歪んだ音像で重さを表現しようとするあたりに、これからのNINE INCH NAILSの方向性が見え隠れしたりもしています。

2分に満たないオープニングトラック「Branches / Bones」は、まるでSUICIDE「Ghost Rider」の21世紀版といったスタイル。激しいのに、どこか冷静さ・冷徹さが感じられ、これぞNINE INCH NAILSといったナンバーだと思います。

エレクトロ色が濃い「Dead World.」はどこか異色で、冒頭の囁くような低音ボーカルにドキッとさせられつつ、サビに入ると“いかにも”な歌メロを聞かせてくれる。インダストリアル調のミドルヘヴィナンバー「She's Gone Away」もテイスト的には前曲「Dead World.」の流れにあるもので、後ろで鳴っている激しいギターサウンドやフィードバック音にも強い主張が感じさせつつ、どこか宗教的な雰囲気すら漂わせている。

3拍子でゴリゴリと攻める「The Idea Of You」もボーカルの方向性的には前2曲と同じ流れにありながらも、淡々とシーケンスされるAメロから急に激しさを増すサビへ流れるアレンジが気持ちよい。そして最後の「Burning Bright (Field On Fire)」は、歪みまくった音像の中で歌メロを崩して歌うトレントに新たな可能性を感じます。いろんな音が相まって、ある種カオスを生み出しているのですが、不思議とそれが気持ち良かったりする。実は本作中で一番キャッチーな楽曲かもしれませんね。

この5曲を聴く限りでは、まだ新たなNINE INCH NAILS像を明確に見せていないような気がする。というよりも、EPを連作するスタイルで徐々に次の方向性を明確化させていくんじゃないでしょうか。そういう意味では、この『NOT THE ACTUAL EVENTS』は“『HESITATION MARKS』の次”ではなく、そこへ向けた習作と呼んだほうが正しいのかもしれません。



▼NINE INCH NAILS『NOT THE ACTUAL EVENTS』
(amazon:海外盤CD / MP3

投稿: 2017 07 13 12:00 午前 [2016年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク

2015年1月13日 (火)

祝ご成人(1994年4月〜1995年3月発売の洋楽アルバム20枚) ※改訂版

新成人の皆さん、おめでとうございます。というわけで今回は、新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1994年4月〜1995年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

あ、並びはすべてアルファベット順です。

Beastie Boys「Ill Communication」(Amazon

Blur「Parklife」(Amazon

Dinosaur Jr.「Without a Sound」(Amazon

Helmet「Betty」(Amazon

Jeff Buckley「Grace」(Amazon

Korn「Korn」(Amazon)(レビュー

Machine Head「Burn My Eyes」(Amazon)(レビュー

Madonna「Bedtime Stories」(Amazon

Manic Street Preachers「The Holy Bible」(Amazon)(レビュー

Nine Inch Nails「The Downward Spiral」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Oasis「Definitely Maybe」(Amazon

Pearl Jam「Vitalogy」(Amazon)(レビュー

Pink Floyd「The Division Bell」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Portishead「Dummy」(Amazon

The Prodigy「Music for the Jilted Generation」(Amazon

R.E.M.「Monster」(Amazon

Radiohead「The Bends」(Amazon)(レビュー

Slayer「Divine Intervention」(Amazon

Suede「Dog Man Star」(Amazon

Weezer「Weezer (The Blue Album)」(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。それこそThe Beatlesの「Live at the BBC」、The Rolling Stones「Voodoo Lounge」、Nirvana「MTV Unplugged in New York」、The Stone Roses「Second Coming」といったものから、Marilyn Mansonのデビュー作「Portrait of an American Family」、Sloan「Twice Removed」、Sick of It All「Scratch the Surface」、The The「Hanky Panky」、Bonston「Walk On」、TLC「CrazySexyCool」、Van Halen「Balance」、Beck「Mellow Gold」あたりまで。カート・コバーンが亡くなって20年なんですね。そう考えると20年なんてあっという間ですよ、本当に。

※1/13 17:40加筆修正
Nine Inch Nails「The Downward Spiral」という個人的に絶対に欠かせないアルバムの存在を思い出させてくれたいっしーさんに感謝。というわけで、セレクトを一部改訂しております。

投稿: 2015 01 13 12:06 午前 [1994年の作品, 1995年の作品, Beastie Boys, Blur, Dinosaur Jr., Helmet, Jeff Buckley, Korn, Machine Head, Madonna, Manic Street Preachers, Nine Inch Nails, Oasis, Pearl Jam, Pink Floyd, Portishead, Prodigy, The, R.E.M., Radiohead, Slayer, Suede, Weezer, 「20年前」] | 固定リンク

2009年8月15日 (土)

NINE INCH NAILS@SUMMER SONIC 09(2009.8.7.)

フジロックがけっこう散々な感じだったけど、まぁそれはそれで楽しかったわけで。で、1週空けてから今度はサマソニに3日間参加……のはずだったんですが、1日目が終わってからちょっとしたトラブルがあって、最終的には3日券を持っていながら初日しか参加することができませんでした。とても無念に思うことが多々あるのですが、トータルで考えてこのライブを観れただけでもまだ救われたのかな……と勝手に思うことにしました。

一応、今のところこれが最後の来日公演になる(予定の)NINE INCH NAILS。トレント・レズナー自身は今後も音楽活動を続けていくでしょうけど、この名義、このバンドでの日本公演はこれが最後なのかな。ホントはサマソニのほかに単独公演が決まるものだと思ってたけど、それは叶わず終いでした。

マリンスタジアムのスタンド席にはBOOM BOOM SATELLITESのときから入って、彼らのライブが終わるころにグラウンドに入ろうと思ってたんですが、最終的には友人たちと座って観ようという話になって、4年前のサマソニ同様にスタンド席からの観覧となりました。この時点で、昼の好天がウソのようにどんよりし始めて……東京ではゲリラ豪雨的な大雨が降ってるなんて話も伝わってきて、改めてマリンスタジアム上空が雨雲っぽいもので覆われている現実に冷や冷やしながらバンドの登場を待ちました。

オープニングは、アルバム「THE FRAGILE」の1曲目「Somewhat Damaged」。かなり唐突に始まった印象がありましたが、このスタートには思わずドキリとしました。ちょっと初来日のNKホールを思わせるオープニング。そしてそのまま「Terrible Lie」に、ちょっと意外な「Heresy」……おお、こりゃ何か違うぞ。かなりグレイテストヒッツ的な内容になるのかなとワクワクしつつも、手に汗を握りながら自分にとってのNINE INCH NAILSラストステージを目に焼き付け続けました。

「March Of The Pigs」だったか「Closer」だったかの頃に雨がポツポツと降り始め、最初のうちはこのまま耐えようと思ってたのだけど、だんだんと雨足が強くなっていき……東京での話を聞いていただけに、すぐに屋根のある席まで移動。ほとんどの人たちは席から離れて屋根のあるところに避難していたようでした。僕らは雨足が激しくなっていく中、トレントや彼の仲間たちが繰り広げる激しいパフォーマンスを興奮しながら観戦しました。そのうちに、雷まで鳴り始めて……NIN最後のジャパンツアー(と敢えて言わせてもらう)初日のために、最高のシチュエーションが用意されたわけです。

セットリストは見てのとおり、本当にグレイテストヒッツ的なものでした。確かに現時点での最新アルバム「THE SLIP」の曲も、最終的には「Head Like A Hole」さえもない選曲でしたが、個人的にはずっとライブで聴きたかった「The Fragile」が聴けただけで、一生忘れられないライブになりました。「Burn」「Gave Up」では豪雨で前が見えないほどの状況でしたが、終盤の「Wish」「Survivalism」の流れに興奮し、「The Hand That Feeds」にガッツポーズを取り、最後は冷たい雨の中「Hurt」で終わる。これを見逃した人は一生後悔しちゃっていいと思いますよ。それくらい、この日のパフォーマンスと環境は最高だったと思います。

比較するのは間違ってるかもしれないけど、個人的には1994年のウッドストックを思い出したなぁ……いや、あんな酷くもないし、ドロドロでもなかったんだけど、都市型フェスと呼ばれるサマソニでこんなことになるなんて誰も予想してなかっただろうし。だからこそ(幸か不幸か)こんな奇跡を呼んじゃったNINって本当にすごいな、と。

……なんてね。こんなこと、ビショビショにならなかったから言えるんだろうけど。

とにかく。自分にとっては一生忘れられないライブのひとつになりました。もしかしたら5年後にNIN再始動なんてことになるかもしれないけど、そのときは中指立てながら笑って許すよ。

【セットリスト】
01. Somewhat Damaged
02. Terrible Lie
03. Heresy
04. March Of The Pigs
05. Closer
06. The Frail
07. I'm Afraid Of Americans (David Bowie cover)
08. Burn
09. Gave Up
10. The Fragile
11. The Big Come Down
12. Wish
13. Survivalism
14. The Hand That Feeds
15. Hurt



▼NINE INCH NAILS「THE DOWNWARD SPIRAL」(amazon:US盤


▼NINE INCH NAILS「THE FRAGILE」(amazon:US盤

投稿: 2009 08 15 01:35 午前 [2009年のライブ, Nine Inch Nails, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2008年7月23日 (水)

2008/07/22 (tue)

眠いのに眠れなくて、結局6時過ぎまで起きてた。で、9時半に目が覚めて急いで準備して出社。週明けでいろいろやることは多いわな。


■本日の購入品


▼MY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE IS DEAD!」(amazon:日本盤


▼NINE INCH NAILS「THE SLIP」(amazon:US盤


▼BANGLES「GREATEST HITS」(amazon:US盤


▼NELLY FURTADO「WHOA,NELLY!」(amazon:US盤

前者2作は新品(国内盤と輸入盤)、後者は中古です。マイケミはCDのみサンプル音源あるし、NINはダウンロード音源もサンプル盤もあるんだけど、ともにDVDが気になるので。これからマイケミのDVDを観ますよ。


■仕事関係
下記の原稿がアップされました。

PRIMAL SCREAM特集(YAMAHA gage)


■フジロックのチケット
なんとか引き取り手が見つかりました。一番行ってほしい人の手元に渡ることになったので、僕としても本望です。これで心おきなくガンプラ作りに集中できます(え)。


■モーヲタの皆さんは
なんで定期的に意味不明なコメントを残すんでしょうね。そんなことでヲタ復帰するんだったら、とっくにしてるっつうの。あまりに続くようだったらコメント投稿廃止の方向で。


■そして……
CSで「アイドリング!!!」の放送がない平日なんて、糞以下だ。おかげでYouTubeで過去の映像観てニヤニヤしちゃったじゃないか。


■急遽決定
来週末、某フェスに行けることになりそうな感じ。さてさて、どうしたものか……(観たいもの多すぎる)。

投稿: 2008 07 23 12:49 午前 [2008年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年12月28日 (水)

NINE INCH NAILS『WITH TEETH』(2005)

 NINE INCH NAILS通算4作目(!)のオリジナル・フルアルバム。前作「THE FRAGILE」リリースが1999年9月だから‥‥丸々5年半振りってことですか。まぁトレント・レズナーの場合アルバムのリリースサイクルが基本的に5年周期ってとこがあるし、その5年の間にもリミックスアルバムやら映像作品をリリースしてくれているので、さすがに「そんなに出してないのか!」と気が遠くなることはありませんが、それにしても‥‥1989年のデビューから早16年、たった4枚のオリジナルアルバムだけでここまで辿り着いたのは奇跡というか、ホントの意味での『アーティスト気質』なお方なんですね。改めて尊敬します。

 そんな自分に厳しい『アーティスト気質』なトレント。これまではほぼひとりで完璧に作り上げた作品集が大半でしたが、今回のアルバムはちょっと違っています。まず本人も語ってる通り、今回のアルバムは過去の作品‥‥特に前作「THE FRAGILE」や前々作「THE DOWNWARD SPIRAL」と比較して、非常に軽くてコンパクト、且つラフな作風なのです。それはサウンドアレンジがバンドサウンドを意識したもの、ライヴ感を強く感じさせる曲がアルバムの骨格を作っているからかもしれません。勿論そういった楽曲だけではなく、これまでのトレントらしい内向的で『個』を感じさせる楽曲も含まれているのですが、どうしても最初に耳がいくのはそういったバンドっぽい楽曲。これまでもライヴではバンドを引き連れてツアーを重ねていたわけですが、ここにきて急にバンドでも組みたくなったのか‥‥それとも『ソロ』としての重圧から逃れたかったのか(ま、そうはいってもアルバム自体はバンド録音ではなく、大半がトレントによるものなんですけどね)。ソロでデビューしたアーティストが突然バンドを始めたくなる、というのはよく耳にしますが、もしかしたらトレントもそういう時期だったのかもしれません。事実、今回のアルバムをフォローするツアーでは、非常に『バンド』として機能してるように見えましたしね。

 初めてアルバムからの先行カット "The Hand That Feeds" を耳にした時、何となく1stアルバム「PRETTY HATE MACHINE」と重なるものを感じました。曲がここ1〜2作程ひねくれてないとか、ド直球ストレートな楽曲だとかいろいろ思うことはありますが、とにかく曲に漂う空気感が非常に1stのそれに似てるなぁと感じたのです。それは「WITH TEETH」というアルバムを通して聴いた時にも同様でした。これまでの『悩める孤高の王子』というポジションから一転し、新しい『オモチャ』(=バンドサウンド)を手にして嬉しくて浮かれまくってるような、張り切ってるような‥‥そういう初期衝動的な空気が少なからずこのアルバムには存在すると思うのです。

 これまでのNINの作品は、一度出来上がった楽曲を更にリミックス作業を施してから世に出すような、『生モノを合成着色料で加工した』作品集だったように思うのですが、「WITH TEETH」に関してはその『合成着色料で加工』する作業をせずに世に出してしまった、いわばプロトタイプ的作品集なんじゃないかな‥‥そういう意味では新機軸だし評価に値すると思います。ただ、過去の作品‥‥特に前作、前々作と比較してしまうとどうしても一歩劣るかな、という気もします。勿論作品の好みは人それぞれですし、個人的にはどのアルバムも好きなのですが。仮に一歩劣るからといってそれが駄作という意味ではなく、「常に150点取ってた奴が、今回は120点だった」くらいの評価ですよ。そう、通常のロックアルバムとして考えれば水準以上の内容なんですからね。



▼NINE INCH NAILS「WITH TEETH」(amazon:日本盤日本盤DVD付US盤

投稿: 2005 12 28 12:31 午前 [2005年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

■1日目(8/13)
[08/13 08:10]
 豪雨とまではいかないまでも、降ってやがります。チッ。墓参りしてた時は大丈夫だったんだけどなー。なんか出ばなを挫かれたような感じで、ちょっと出発を躊躇してます。
 雨だし、11時までに会場入りできればいいや、って気に(苦笑)。ま、そろそろ出ますよ。こりゃ雨具必須ですな。
 では、そろそろ‥‥

[08/13 10:14]
 うげーっ、駐車場スゲーことになってるよ! この時間でこんな出口付近かよ‥‥orz

[08/13 10:40]
 着いたー! リストバンドのフォント、サマソニっぽいなー。ひとまずメッセに入って乾杯します。
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[08/13 11:13]
 初っぱなはTOWERS OF LONDONを観るはずが、結局テナー。だってマリンまでの移動が(ry
 aと乾杯した後、テナー。かっけー。でももう少ししたらRIZEに移動。超J-ポッパーだな俺。ジャパンフェスじゃないんだからさ。

■ストレイテナー
 やっぱ3人になってから、かっけーのな。日向がいる/いないで、ここまで違うバンドに見える/聴こえるのも不思議。いや、2人時代も大好きで、カッコいいと思ってたけど。やっぱり新作「TITLE」からの曲がかなり良い。20分くらい観たのかな。

[08/13 12:00]
 RI雷図ZE、大入り。盛り上がったー。やっぱ "カミナリ" とかかっけー!

■RI雷図ZE(※)
 いつも勿体ないよなーって思ってたんだけど、その思いは今回も変わらず。何だろ、音だけ聴いてたら本当に欧米のそれと方を並べてもおかしくないはずなのに。決してジェシーが悪いとか日本語がダメってことじゃなくて、何か噛み合ってないんだよねぇ。
 けど、ステージング自体は非常に良かったです。客の入りもほぼ満員だったし。"日本刀" とか "カミナリ" 聴くとアガるね。

[08/13 12:03]
 メッセ内散策。フットバスやらアロマやら足ツボまであるのな。更に床屋て!
 どこに行きたいんだろう、サマソニは‥‥
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 飯食ったら、マリンスタジアムへ移動だ。さぁ、お待ちかねのオレンジレンジですよ!!

[08/13 13:22]
 レンジヤバス! 涙で前が見えない‥‥

[08/13 13:35]
 レンジヤバス!! 盛り上がりすぎ。つーか1曲も知らねー‥‥
 で、でもかっけー(多分)

[08/13 13:38]
 レンジヤバス!!! "上海ハニー" キターーーーー!!!

[08/13 13:46]
 レンジヤバス!!!! 客がタオルを頭上でクルクル回してるー。すげー!
 "キリキリマイ" キターーーーーーーーーー!!!!!

[08/13 13:49]
 レンジヤバス!!!!! 無事終了した。けど "花" やんなかった!(怒)
 今スタジアムでアナウンスが入って、ZAZEN BOYSは既に入場規制だってさー。一番小さいハコだしなー。そりゃそうでしょう。

■ORANGE RANGE
 なにやらヒットチューンはあまりやらなかったらしく(後半から観たもんで)、"チェスト"、"お願いセニョリータ"、"上海ハニー" くらいみたいよ。あとは "キリキリマイ" とか "以心伝心" とか。ま、その辺は聴けば判るんだけど‥‥残りが全部アルバム曲で、全然知らない曲ばかり。つーか、彼等なりの気負いみたいなもんが感じられた。ドラムが抜けて一発目とか、サマソニのマリンスタジアムで、日本人としてはこの日一発目とか。まぁファンが大勢いたので、空回りせずに済んだようだけど。来週、もう1回観て(笑)本質を見抜きたいと思う。ま、見抜けないだろうけど。

[08/13 14:29]
 BUCKCHERRYをスタンドで観る。「It's fuckin' R&R!!」ホントそれだけ。単純過ぎてかっけー

 日差しが急に強くなったせいか、今になって腕の皮が剥けてきた(笑)。

■BUCKCHERRY(※)
 Fuckin' R&R!って感じ。後から思い返すと、新曲とかやってたはずなんだけど‥‥全然記憶に残らない、悪い意味で言えば「どの曲も全部同じに聴こえる」という、1st時から何ら変わってないマイナスポイントが‥‥しかもこの辺りから晴れ間が覗いてスゲー暑くなってきたから、余計に辛かった。後半知ってる曲("Ridin" とか "Lit Up")が出て来て、なんとか気持ち盛り上がった。

[08/13 14:43]
 そういえば、会場のスクリーンで来日告知。PIXIESはクリマンで12月だって。(公演数)行けるだけ行こう‥‥

[08/13 15:05]
 ISLAND STAGE、人が入り過ぎて入場規制。更にライヴすら出来ない状態だって。ZAZENからずっと中断してるっぽい。
 これからアリーナでマッドカプセルマーケッツ!

[08/13 15:25]
 暑杉&人多杉。結局雨降らなかったし。
 スタジアムのアリーナ、入場規制かかりそう。人の流れ、出る方が皆無でドンドン大勢流れてくる。スタンドの入り口付近に既に長蛇の列が。しかもグランド、照り返しが凄くて暑すぎたので、ヤワな俺はスタンドに戻って観ることに(笑)。
 汗が引かない‥‥水分補給ばかりしてるよ俺‥‥さて、そろそろ始まるよー

[08/13 16:35]
 マッド!‥‥凄いバンドになっちゃったなぁ。いつの間にかギターが1人増えてるし。客の盛り上がりが尋常じゃなかったし。正直観ててゾクゾクしたよ。
 これから電スチャ観ます。

■THE MAD CAPSULE MARKETS(※)
 完全に欧米のノリ。OZZFEST帰りってことかしら(6月の。それ以来ライヴやってないよね?)、とにかくスケールがこれまで観たどのバンドとも違う。つーか、知らない間にツインギターになってて焦った。ドレッドヘアーの奴がいるし。
 曲は "TRIBE" から "PULSE" まで、あのアルバムの曲順通り。セットリスト自体は最近のグレイテストヒッツライヴといった感じで、目新しさは全くないんだけど、やはり迫力が全然違う。あと客の入りがハンパじゃなくて(入場規制寸前)それ観ただけで、胸が熱くなった。AIR JAM思い出すよね、場所が場所だけに‥‥

[08/13 16:53]
 電スチャ、メッセ着いたら始まってた。つーかコントだこれ(笑)。七尾旅人がゲスト。あの曲やるのかにゃ。

■電気グルーヴ×スチャダラパー
 言う事なし! グダグダサイコー!!!
 多分、'90年代初頭の電気やスチャの洗礼を受けた奴らなら、ツボ突きまくりなんじゃないの。満足し切った!

[08/13 17:45]
 電スチャ後、メッセのモニターで深紫鑑賞。まだ "Perfect Strangers" とかやってんのね。そんないい曲でもな(ry
 これからマリンに戻ります。

■DEEP PURPLE
 メッセのモニターで数曲。やっぱりスティーヴ・モーズとドン・エイリーは違和感あるね。しかもモーズのギターソロが‥‥"Smoke On The Water" や "Black Night" で弾きまくりなんだもん‥‥それに対して拒否反応とかはないけど、やっぱり「DEEP PURPLEみたいなもの」を観てる感じかしら。しかもモニター越しだし。

[08/13 17:52]
 マリン手前のひむぶテント。琉球デスコ待ちみたい。人イパーイ。
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[08/13 17:56]
 改めて、マリンスタジアム到着。さ、ここから2連チャンで盛り上がるぜー!
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[08/13 18:39]
 SLIPKNOT、マスク取ってた。1曲だけね。でもマスクと同じ色に塗ってた(笑)。
 
■SLIPKNOT(※)
 相変わらずバカだなー。野外で観ると、タダでさえ音数(楽器数)が多いのに、それが風に流されてグチャグチャに聴こえるんだよね。けど、ボーカルだけはしっかりしてるから、何の曲か判別がつくという。
 1曲だけ、全員マスクとってた曲があってビックリした。マスクと同じ土色だったり白塗りにはしてたけど、これやっちゃったらもう後ないじゃん‥‥っていう心配を俺がしてどうする。
 後半の代表曲オンパレードはやっぱり盛り上がるね。ホントいいメタルバンドですわ。メロイックサイン出しまくりでした俺。笑

[08/13 21:27]
 初日終了! ヤバス! なんだこのセットリストは!! いきなり "Wish" 〜 "Sin" 〜 "March Of The Pigs" て!
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[08/13 21:36]
 もう一枚。やっぱり "Hurt" で泣いた。
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■NINE INCH NAILS(※)
 ズルい、の一言。"Pinion" がオープニングSEで、そのまま "Wish" からスタートて! 中盤、新作からの曲と代表曲を混ぜつつ、いい感じのセットリストと構成だったように思います。正直、ライヴ盤と「WITH TEETH」聴いてればいいや、って感じのセット。
 圧巻だったのは、"With Teeth"、"Hurt"、"Starfuckers,Inc." 辺りかなぁ。いや、全部ハイライトだったけど。つーか今度のバンドメンバーは最強じゃないですか? 初期のリチャード・パトリックがいた時代に匹敵するステージングを見せてくれるよね、特にストリングス隊が凄く良い。曲によってはトレントより目立ってたし。
 最後の "Head Like A Hole" が終った時、早くも「あー俺の今年の夏フェス、終っちゃったなぁ‥‥」って気になったよ。DINOSAUR JR.観て、ミスチル観て、NIN観て‥‥もうあと観るもんないし、みたいな。ウソウソ、明日も黒烏があるし、来週にはエゾもあるし。また気持ちアゲていかなきゃ。

※8/17 20:53追記
 セットリストが判りましたので、追加しておきます(東京の方のみ。大阪では "Even Deeper" とかやったみたいね)。

  00. Pinion [Inst.]
  01. Wish
  02. Sin
  03. March Of The Pigs
  04. The Line Begins To Blur
  05. Something I Can Never Have
  06. The Hand That Feeds
  07. Terrible Lie
  08. Burn
  09. Closer
  10. With Teeth
  11. The Frail [Inst.]
  12. The Wretched
  13. Getting Smaller
  14. Gave Up
  15. Suck
  16. Hurt
  17. You Know What You Are?
  18. Starfuckers, Inc.
  19. Head Like A Hole

[08/13 22:12]
 先生大変です! 車何処に置いたか忘れてしまいました。てへ☆

[08/13 22:15]
 見つかった! てへ☆


■2日目(8/14)
[08/14 07:47]
 おはよう!
 ‥‥寝過ごした(笑)ま、今日も昨日と同じか、ちょい早いくらいの時間に到着っぽいです。といっても、多分カエラタンまで大して観たいものがないわけですが。
 さ、今日も気合い入れていきますよー! 当然車中のBGMはNINで‥‥(え)

[08/14 09:53]
 着いた〜。今日は忘れないよ! I-1な<駐車場
 会場入りま〜す☆

[08/14 11:46]
 BULLET FOR MY VALENTINE、ドラマー急病のため急遽キャンセル! 大阪公演の後、一体何が!?
 とりあえずBILLY TALENT観てます。

■BILLY TALENT
 去年だったか、輸入盤で買ってたんだけど‥‥全然観る気なくて。つーかどんな音だったかも覚えてなくて。ま、ただウルサイバンドだろうな、とは記憶してたけど‥‥スクリーモとはまた違うんだけど、なんかそれに近いような感じで、しかもガレージ色が強い感じというか。判りにくいなそれ。カナダのバンドらしいけど‥‥うん、嫌いじゃない。とにかくボーカルの声が個性的というか、歌い方がキンキン声で好き嫌い分かれるかも。後でCDを探し出して聴き直します。

[08/14 13:06]
 BEACH STAGEに来てみた。うみ〜
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[08/14 13:11]
 アハハ〜ぬるい〜
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[08/14 13:39]
 砂浜に座ってまったりしてます。程良い暑さと心地よい海風。動きたくねー
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■SAKEROCK
 いや、観てない。海辺で遊んでる時に、何故かZARDの "負けないで" のカバーが聞こえてきたので、とりあえずメモ程度に記録しておきます。ホントはこいつら観るためにBEACH STAGEに移動したんだけどなぁ‥‥海サイコー!みたいな。

[08/14 14:08]
 海楽しかった後ろ髪引かれる思いでメッセに戻ります。PUFFY〜カエラタンなり。

[08/14 14:33]
 PUFFY待ち。多分入場規制かかるわこれ。カエラも早めにこないとヤバいと思いま
す。
 さ、ハアハハするぜ!w

■PUFFY AMIYUMI(※)
 結局この日まともに観た最初のライヴがPUFFYちゃんでした。印象としては前回サマソニで観た時とあんまり変わらないかも。あれ3年くらい前か? 新曲(米盤に入ってた英語曲)や最新シングルが増えたくらいで、基本的には代表曲のオンパレードといった感じ。そりゃみんな歌えるわな。でも一番盛り上がったのが実はGREEN DAYのカバー "Basket Case" だったという。最もサマソニらしかった瞬間だったね。俺も思わず前方に突進してたもん。そんなPUFFYも来年で10周年ですよ‥‥ホント自ら言ってた通り、「しぶとい」よなぁ、と。

[08/14 15:27]
 カエラ待ち。MOUNTAIN STAGEは全体30分近く早く進行中。黒烏観てからでもOASIS観れそう。
 これからカエラ。相当前に来てしまった。どんだけファンなんだって話ですよ。

■木村カエラ(※)
 ゴメン、PUFFYの時よりも更に前にいた。つーか春にAXで観た時よりも、更に前に‥‥前方で観たライヴ、この2日間でこれだけだよ‥‥どんだけファンなんだって話ですよ、ええ。
 前半に疾走系の曲を固めて、ダイバーを続出させるセットリストがとにかく圧巻。前半に "リルラ リルハ" を持ってくる配置もなかなか。中盤〜後半にミドル系の聴かせる曲を持ってきて、あーカエラって意外と歌上手いんだーと一見客に印象づける作戦も良かったんじゃないかな、と。最後の "happiness!!!" まで気持ちよく聴けた。多分カエラ本人がサマソニ等の夏フェスに過去客として来てたりして、そういうフェスが好きだから‥‥凄く楽しそう・楽しもうっていう気持ちが伝わってくるライヴだったように思います。って贔屓目入ってるけどな。

[08/14 17:00]
 これから乾杯します。BLOC PARTY終了後、MOUNTAIN STAGE後方の落書きスペース前にてテキューしますので、お暇な方は是非参加願いまーす!

■BLOC PARTY
 カエラ終わってから移動。数曲だけだったけど、これで十分だったよ‥‥噂どおり、ホント演奏ヘタクソな!(笑)いや、若さ故の勢いは感じられたし、俺は「これはこれで良し」と思った。賛否あるだろうけど。これを手堅く演奏したら、多分ダメなんだと思う。ほら、LIBERTINESが演奏上手かったり安定してたら、あんまり興味ないでしょ?(それとは違うか)
 今の若手ネオ・ニューウェーブ系に総じて言えるんだけど、みんなアルバム以上に粗々しくてパンキッシュなんだよね、ステージでは。フジで観た(そして他人から伝聞した)その手のバンドが皆演奏上手かったとは思わないけど、それ以上に「ワイルドだった」という事実が全てを物語ってるんじゃないでしょうか。そういう時代なんだろうね、2005年て。
 BLOC PARTYも「ハイプじゃねーの?」とかいろいろ耳にするけど‥‥まぁそれ言ったら、現存するこの手のバンドの大半がハイプだしね、それもまた2005年らしくていいかな、と。
 でも‥‥正直、単独ライヴじゃなくて良かった、とも思ったのもまた事実。1時間以上はキツイわこれ(笑)。

[08/14 17:16]
 テキュー! ハイネケンが冷え冷えでウマイ!
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■PUBLIC ENEMY
 ビックリした。確認程度の意味で覗いたんだけど‥‥これ、思いっきりヘヴィロック/ファンクロックじゃんよ! すっげーかっけーのな。ビックリした。いや、PEがかっこ悪いなんて思ってはないけど、想像を遙かに絶する内容で、ホント鼻血出るかと思った。気づいたら、踊ってたもん。そして "Bring The Noise" が早々と演奏され、血管ブチ切れそうになった。ここで昇天したもん。
 その後、電池切れたかのように、ビールすすりながらまったり観させて(聴かせて)もらってましたが‥‥このスタイルでアルバム作ってよー。いやそれは違うか。ライヴならではの「生々しさ」がホント格好良かった。これ見逃した人はホント後悔するといいよ。

■TEENAGE FANCLUB
 通りがかりに2曲だけ。今回はスルーしようと思ったんだけど、さすがに "Sparky's Dream" と "Everything Flows" の2連発を聴かされたら‥‥後悔もしますよ! ま、東京では "Neil Jung" やらなかったみたいだけどね(大阪ではやったってさ。クソー! あと東京1曲目は "Hang On" だってさ。えーっ)。けど相変わらずそうで何より。単独公演には絶対に行くから!!!!!

[08/14 19:19]
 入場規制情報。マリンスタジアム、入れないそうです(スタンドもヤバイらしい)。黒烏、ガラガラだもんなぁ‥‥

■THE BLACK CROWES(※)
 とにかく見てくれが小汚くなっててビビッた。1999年のフジロックが最後だったんだけど、あの時の「衣装」はどこへ消えたの‥‥ってくらいに髭+小汚い普段着のクリス。ま、リッチあたりはそれらしい格好してたけどさ。
 音は変わってなかったのでひと安心。選曲も1〜3枚目中心だったから、名曲のオンパレードだしな。かと思うと、実は外してた曲も多いんだよね。その辺は、まぁ60分のセットじゃねぇ。
 賛否はあるんだろうけど、俺は以前から「今こそCROWESを『JAM BAND』として認識すべき!」って提唱してたので、ここらでその手のバンドが好きな人にも再評価してもらえたらって思うんだけど‥‥ま、最もジャムバンド的だったのは、'90年代中盤辺りなんだけどね。さすがにこの日は1曲を20分も演奏することはなかったけどさ。
 前半踊りまくって、中盤のスローパートで後方に移動してまったり座って聴いて、ラストの "Remedy" で感極まって立ち上がって踊りまくり。やはりフルステージを観たいよな。しかも野外で。「Field of Heaven」でさ。

[08/14 20:02]
 マリン到着。かろうじて入れた。まだ始まってない。30分押し?椅子がないので階段に直に座ってます。

[08/14 21:35]
 9時20分、全行程終了。正直、スタジアムの良い面と悪い面が明確に表れたライヴだったなぁ、OASIS。
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[08/14 21:36]
 今夜も花火。
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[08/14 21:51]
 スゲー微妙。サマソニの〆がこれかぁ‥‥
 良くないものについて書くのは好きじゃないし正直書かなきゃいいんだろうけど‥‥それでもデビューから数年は関東全公演行く程好きだったバンドだし、やっぱり書かせて。OASIS楽しんだ人は読まないこと。
 今まで観たOASISの中で、1曲を除いて、過去最低だったと思う。詳しくは帰宅してから書くけど。バンドや、それをとりまく全てが空回りしてた気がする。

[08/14 21:59]
 こんなブルーな気持ちで帰ることになるとは思ってもみなかった。アルバムも3曲が限度だったし、もう潮時かなぁ。周りがサイコーって無邪気にはしゃいでるだけに、余計に、ね‥‥

■OASIS(※)
 セットリスト、こんな感じみたいよ。

  01. Turn Up The Sun
  02. Lyla
  03. Bring It On Down
  04. Morning Glory
  05. Cigarettes & Alcohol
  06. The Importance Of Being Idle
  07. Live Forever
  08. The Meaning Of Soul
  09. Mucky Fingers
  10. Champagne Supernova
  11. Rock'n'Roll Star
  12. Wonderwall
  13. Don't Look Back In Anger
  14. My Generation [THE WHO]

 大阪/東京共同じセットリストで、アンコールなし。 今年のサマソニはアンコールやったって話、殆ど聞かないね(ギミギミズはやったようですが)。 BLACK CROWESも時間たっぷりあったのに、一切やらなかったし。
 で、OASIS。 まずさ、新曲が全然胸に突き刺さらない。 ま、これは個人の趣味や感性の問題もあるでしょうから、おいておきます。
 んで、次が新しいドラム。多分ザック・スターキーだよね? んとさ。間違いなくOASISに合ってないと思う。いや、新曲は別として、過去の楽曲に合ってないんだよね。これは去年のグラストやその前のクラブツアーの時の音源聴いた時も感じてたけど、凄い重いのね。で、後ノリっぽいから、前のめりっぽい曲(特に1st)になると、全然違うんだよね、聴こえ方が。 え、ノエルさん、バンドをそういう方向に持っていきたいの?
 最後に。もうさ、スタジアムとかデカイ会場、よそうよ。特に日本の場合、全然コール&レスポンスできないし、まずリアムの癖のある訛りが聞き取れないから、次の曲名とかコールしてもほぼ無反応。イントロ聴いて大歓声、みたいなのがずっと続いて、結構リアム苛ついてたよね。
 勿論悪いことばかりじゃなくて、"Don't Look Back In Anger" でのサビの大合唱。あれは正直鳥肌立った。俺は、OASISにこういうのを求めてたのにさ、横浜アリーナクラスでも合唱がおこらない。けど、曲はもの凄い勢いでみんな歌ってた。さすがのノエルもちょっと驚いてたよね。で、曲が終った後にふてくされ気味のリアム。そりゃ立場ないわな。
 んで、その次に最後の曲、THE WHOの名曲 "My Generation" やるわけじゃないですか。盛り上がるの、最初だけなのな。段々尻つぼみで、アリーナ後ろの方なんて、ただ棒立ち。結局、ノリが良かったのって、アリーナ前方の、ほんの一部だけって印象。
 まぁそういうのは別としても、やっぱり曲聴いてる時の違和感な。これが一番大きかった。しかもさ、緊張感があったり、逆に完全にエンターテイメントとして割り切っちゃうならまだしも、すごくまったりし過ぎちゃってんのな。ありゃマズいわ。
 クアトロとかチッタ、リキッドで観て、苗場での大合唱に感動した俺だけど、曲はホント辛かったわ。アルバムが(俺的に)全然ダメだったってのも大きいんだけど。ネガ要素強かったしね。


 最後はちとネガな感想になってしまいましたが‥‥OASISに期待してて、実際楽しめた!という人に水を差すようで大変申し訳ないですが、これが俺の正直な気持ちです。

 さ、最後のまとめ。2日間通してのベストアクトは、文句なしでNINE INCH NAILSです。これは観た人なら誰に聞いても同じ答えが返ってくると思う。って言い切っても過言じゃないくらい、本当に素晴らしいものだったと思います。期待がかなり大きかったけど、それに応えてくれて、更にそれすら上回るような本当に最高のステージでした。もう今年、これを超えるようなライヴには出会えないかもしれない‥‥って思う程に。ま、俺の場合は思い入れも過剰ですから余計にそう思うわけですが。

 それ以外だと‥‥何だろ、結構みんな良かったと思うんだけど。BLACK CROWESも久し振りに観れて感激だったし、MADの貫禄、SLIPKNOTのバカっぷり等いろいろあるけど、やはり最後はNINなのかな。ゴメン、今回はこれで許してよ!



▼NINE INCH NAILS「ALL THAT COULD HAVE BEEN」DVD(amazon


投稿: 2005 08 17 12:30 午前 [2005年のライブ, Billy Talent, Black Crowes, The, Bloc Party, Buckcherry, Deep Purple, Mad Capsule Markets, The, Nine Inch Nails, Oasis, ORANGE RANGE, Public Enemy, PUFFY, RIZE, Slipknot, SUMMER SONIC, Teenage Fanclub, 「フェス」, ストレイテナー, 木村カエラ, 電気グルーヴ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005年4月18日 (月)

Mac使いのNINファンに朗報。

ATTENTION MACINTOSH USERS : TRENT HAS PREPARED A FILE YOU MIGHT FIND INTERESTING.(公式4/15付)

 Sawney Bean's Caveさんからトラックバックしていただいて知ったのですが、Macのソフト「GARAGEBAND」用にニューシングル "The Hand That Feeds" を提供し、勝手にミックス等をして遊んでもらえるようにファイル配布中。うちもMacですが、このソフト持ってないのよね。いつも買おうって思ってるんですが‥‥これを機に買おうかしら。

 さてさて。NINE INCH NAILSとリミックスというと非常に縁深いものがありますよね。各アルバムリリース後、必ず1枚リミックス作品が発表されています。その歴史は古く、1990年‥‥つまり1st「PRETTY HATE MACHINE」リリース(アメリカ本国)の翌年にはこんなリミックスEPが出てたんですよ。


▼NINE INCH NAILS「HEAD LIKE A HOLE」EP(amazon

 EPなんで俺は10数年前に西新宿で千数百円で買った記憶が。"Head Like A Hole" のマキシシングルのようで、実は違うというその内容。"Terrible Lie" や "Down In It" 等収録曲は全10曲! 60分近くあってこのお値段! 安い! けど内容はその後のリミックス集と比較すると、ちょっと拙いかなって気が。悪くはないですけどね。ただリミックス担当に外部参加者がおらず、全部身内(1st関係者)なのが残念。まぁ1stの作風がああですから、こうならざるを得ないって気もしますが。


▼NINE INCH NAILS「FIXED」EP(amazon

 アルバムではなくEPである「BROKEN」からのリミックス集。元々歌モノ4曲しか入ってなかったEPからのリミックス集ってことで、こちらにも6曲しか入ってません。ただ、この辺りから外部リミキサーが参加してるのでいろいろ面白いものも増えてきてますが。原曲を十分に聴き込んでから楽しむ1枚かな。ま、全部に言えることですけど。


▼NINE INCH NAILS「FURTHER DOWN THE SPIRAL」EP(amazon

 1994年リリースの2nd「THE DOWNWARD SPIRAL」からのリミックス集。これが非常に厄介な1枚でして、US仕様(上のリンク)とそれ以外のアメリカ国外仕様では収録曲目/曲数が異なるんですよ。例えば同じ "Hurt" ひとつをとってみても、USバージョンの方はアルバムテイクから変なエフェクトを取り除いた「Quiet Version」が収録され、US国外バージョンではPVと同テイクの「Live Version」が収録という。核となる曲は一緒なのですが、微妙に異なるのでファンは両方揃えないといけないという‥‥ま、これEP扱いなのでUS盤は非常に安いから有り難いんですけどね(日本盤はリリース当初からアルバム並みの値段だったけどな)。このリミックス集は個人的にオススメかな。"Mr.Self Destruction" のリミックス組曲や、リック・ルービンが手掛けた "Piggy"(ギターにJANE'S ADDICTIONのデイヴ・ナヴァロ参加)等、原曲を知らなくても楽しめるテイクも多いしね。


▼NINE INCH NAILS「THINGS FALLING APART」(amazon

 1999年リリースの2枚組大作となった3rd「THE FRAGILE」からのリミックス集。ただこれ、単なるリミックス集ではなく、アルバム未収録の楽曲(アルバムから漏れた楽曲で、シングルのカップリングやアナログ盤にのみ収録)が数曲入っているので、お得感が強いかも。ただ、真面目に毎回シングル買ってるようなハードコアなファンには蛇足かもしれませんが。リミックスは "Starfuckers Inc." が核になっていて、この曲だけ3テイクも収録されているので、それを気にしなければ実は準オリジナル作としても楽しめる1枚かも。俺はあまりシングルとか買わない方なので、これは有り難い1枚でしたね。

 てな感じで、トレント・レズナーにとって1枚の作品を完成させた後には、必ずそれらを「解体」且つ「再構築」する作業がペアとなっているので、今度の4th「WITH TEETH」もリリースから1年経った頃にはそのアルバムタイトルを捩った作品名のリミックス集がリリースされることでしょう。案外上の「GARAGEBAND」を使った一般からのリミックスで優秀なものを集めて、それでアルバムを作ってしまったりしてね‥‥

投稿: 2005 04 18 01:06 午前 [Nine Inch Nails] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年3月23日 (水)

辛抱たまりません。

ナイン・インチ・ネイルズの新作、日本先行リリース 【続報付パート2】(CDJournal.com)

 4/27の日本先行発売は変わりなく。ただ、USではその1日前(4/26)にアナログ盤がリリースされます(CDは5/3)。そしてDVD付エディションの発売はなくなったものの、アメリカではDualDiscでのリリースが決定した模様。DVD面(CD面の裏側ね)の内容は、

  ・DVD-Audio surround sound
  ・Dolby 5.1 surround sound
  ・"The Hand That Feeds" PV
  ・"The Collector", "Love is not Enough",
   "Every Day Is Exactly the Same" のスタジオ・パフォーマンス
  ・フォト・ギャラリー
  ・歌詞

を収録予定とのこと。当初リリース予定だったDVD付きデラックス・エディションに収録予定だったものがそのままDualDiscのDVD面に収録されるということでしょうか? これは是非手に入れたい1品ですね。

 ちなみに先行シングル "The Hand That Feeds" のPVフル視聴がオフィシャルサイトで可能になってます。結局我慢し切れずに観てしまった俺‥‥感想はといいますと‥‥非常にストレートな楽曲ですよね。何だろ、表現に語弊があるかもしれないけど、ひと回りして「PRETTY HATE MACHINE」に再びたどり着いたような、そんな印象といいますか、とにかくこれ1曲を聴いた印象でアルバム全体を語るのは危険なのを承知で書かせてもらうと‥‥一聴してすんなり受け入れられるような作風になってるような予感がします。ま、他の曲は判りませんけどね!

 んで、現在「WITH TEETH」のE-Cardの配布をこちらで行ってまして、これを通して新曲2曲分の一部を試聴出来るようになってます。聴ける曲は先の "The Hand That Feeds" とアルバム11曲目に収録予定の "The Line Begins To Blur"。後者もサウンド的には今のNINなんだけど、かなりストレートな印象を受けました。ホント、他の曲がどうなってるのかが気になる‥‥っ!!

 あと1ヶ月ですか‥‥待ち切れねーよ!

 そういえば、NINは本日3/23よりライヴをスタートさせるんですね(こちら)。アルバムリリース前のショーケース的なショウをアメリカで3公演、ロンドンで2公演今月中に行い、いよいよ4月末から本格的なツアーに移るようです。ちなみにサマソニの出演日程も既にこちらにアップされていて、東京は8/13(土)、大阪は14(日)のようです。ま、最悪13日だけ行けばいいのか。あとUSツアー第一弾のオープニングアクトは、今年のフジロックにも出演するTHE DRESDEN DOLLSだそうです。こちらも期待大ですな。

 夏フェス終了後、秋口からヨーロッパを含めたワールドツアー第二弾がスタートするようですし(その日程は後日発表されるようです)、そこには来年噂されている単独再来日公演も含まれているのかどうか、非常に気になるところですね。



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投稿: 2005 03 23 09:38 午後 [Nine Inch Nails] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年3月18日 (金)

フェス破産の年になる予感。

SUMMER SONIC 2005、第一弾出演アーティスト発表!(公式)

 ザーッと転記し直すと、こんな感じ。

   OASIS
   NINE INCH NAILS
   SLIPKNOT
   WEEZER
   THE BLACK CROWES
   ALEXISONFIRE
   THE ARCADE FIRE
   BOY
   THE DEPARTURE
   HAL
   HIM
   IAN BROWN
   KASABIAN
   THE LA'S
   LITTLE BARRIE
   THE LITTLE FLAMES
   LOUIS XIV
   ME FIRST AND THE GIMME GIMMES
   MEW
   ROOSTER
   THE ROOTS
   THE TEARS
   TEENAGE FANCLUB
   TV ON THE RADIO
   YELLOWCARD

 NINE INCH NAILSがフェスで来日します。まぁ「フジに出ない」という時点でこの選択肢は多いにあり得たし、実際OASISがサマソニで来日するという話は先月の時点から耳にしてた噂だったので、まぁヘッドライナーに関しては予想通りでしたね。

 この記述順をみると、上2組が各日のアウトドア・ステージでのヘッドライナーってことでしょうし、その下の3組がアウトドアでの準トリなのか、あるいは屋内ステージでのヘッドライナーなのか、その辺はまだ微妙ですが(まぁ準トリクラスでしょうね。んでTFCとかIAN BROWNとかKASABIAN辺りが屋内ヘッドライナーって感じでしょう)。

 俺、前から書いてるから既に知ってる人も多いでしょうけど、サマソニってどうしても好きになれないのね。家から一番近いからいいじゃん、って話もあるけど、やっぱりそのせいで「フェスに行った気分になれない」ってのが大きくて。そりゃ既に「都市型フェス」という言葉は定着してるけどさ‥‥それでも「メンツありき」だな、と思ってたわけ。だから余程のことがない限り、行こうとは思わなかったのね。数年前の、復活HANOI ROCKSやTHE WiLDHEARTSが出演した年とか、ああいうことでもない限り。

 けど今年は違うわ。メンツ的にはフジにしろサマソニにしろ、どっちも文句無しだし(そりゃ好みは人それぞれあるけどね)、ヘッドライナーには人を呼べるだけの人気/知名度を持ったバンドが決まった。けどOASISだけだったら絶対に行こうなんて思わなかった。TFCだ、SLIPKNOTだ、再結成BLACK CROWESだ、と言われても、あの会場でやる限りは全部一緒だ、そう思ってたのね。

 でも‥‥NINE INCH NAILSが出るんだよ。5年前、諸事情で泣く泣く断念したNKホール公演。あれから5年以上も経ってしまったんだよ‥‥その間、俺は後にリリースされたライヴDVDやライヴアルバムを聴いて何度悔し涙を流したことか‥‥今、その雪辱を晴らす日が決まったわけですよ。

 新作もようやく1ヶ月後には聴ける。既にネット上に流出している曲は意識的に聴かないようにしてる。アルバムで通して聴きたいから。だからあと1ヶ月我慢するよ。

 もうこくなったらフェス破産でもなんでも来やがれ‥‥相手になってやるわ!!!



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投稿: 2005 03 18 03:14 午後 [Nine Inch Nails, SUMMER SONIC, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年2月15日 (火)

トレント・レズナー、動く。

ナイン・インチ・ネイルズ最新作、5月リリース決定(CDJournal.com)

 いよいよ詳細が出揃いました。アルバムタイトルは「WITH TEETH」。当初言われていたものと変わってるわけですが、まぁそれはよくあることなので良しとして。ドラムにデイヴ・グロールを迎えた曲も無事収録されているとのこと(デイヴは間もなくリリースされるGARBAGEのアルバムでも全面的にドラムで参加してるし。だったらとっととFOO FIGHTERSのアルバム作りなさい!)。

 収録曲は全13曲の予定。前作「THE FRAGILE」が2枚組の超大作だったこともあってスケールダウンは否めませんが、そもそも前作が異常だっただけで、その前の「THE DOWNWARD SPIRAL」だって同じような曲数だったし。要は中身ですからね。13曲でもその後数年に渡って我々を黙らせてしまうような傑作であれば問題ないわけですよ。一応リリースはUSにて5/3を予定。同時期にアメリカのコーチュラ・フェスにも出演するし、これは間違いなく決定事項といっていいでしょう。

 そしてバンドメンバーも一新。ここ数作のツアーに参加してたロビン・フィンク(現在もGUNS N'ROSESのメンバーなのでしょうか?)の名前もなく、驚くことにベースには元MARILYN MANSONのトゥイギー・ラミレズこと、ジョーディー・ホワイト(現在はA PERFECT CIRCLEにも参加)の名前が。ま、MANSONは当初、トレント・レズナー絡みでデビューして、「ANTICHRIST SUPERSTAR」まではプロデュースも手掛けてたから、別にこうなっても驚きはないけどね。でもこれは嬉しい組み合わせだ。

 個人的な願望というか‥‥多分間違いないんだろうけど‥‥今年の日本での夏フェスに、絶対にNINE INCH NAILSは出ると思います。どっち(フジかサマソニ)に出るかは判らないけど‥‥来るでしょうね、間違いなく。まぁ前回のプロモーターを考えると、後者が濃厚なんですけど‥‥

 とりあえず今は、未だに内容濃過ぎて完全に把握し切れてない名盤「THE FRAGILE」を聴いて、期待に胸膨らませて新作を待つことにしましょう。



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投稿: 2005 02 15 01:00 午前 [Nine Inch Nails] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年10月27日 (水)

とみぃ洋楽100番勝負(70)

●第70回:「Head Like A Hole」 NINE INCH NAILS ('89)

 彼等‥‥というかトレント・レズナーとの出会いは、完全にGUNS N'ROSES、特にアクセル・ローズのお陰なんだよね。

 '91年春。同年9月にリリースの、約4年振りとなる新作「USE Y0UR ILLUSION 1 & 2」の完成を待たずに全米ツアーを開始したガンズ。雑誌等にライヴ・レポートが載り始めた6月頃にようやく「7月に新曲が出る。しかも映画『ターミネーター2』の主題歌だ」という情報が出回り‥‥当時はインターネットなんてなかったからね。そのツアーのブートCDが出回り始めたのも、多分この頃からかな。西新宿に通って、2枚組で1万円近くもするような、当時未発表の新曲が数曲演奏されているそのブートを前に、ただただ指をくわえるしかなかった貧乏学生の俺‥‥

 そんなガンズのブートジャケットや雑誌の写真で、必ずアクセルが着てたのが「NIN」というアルファベットをモチーフにした黒や赤のTシャツ。これが「NINE INCH NAILS」というアーティストのTシャツだと知ったのは、それからもうちょっと後のこと。

 既に'89年末にはリリースされていたNINのファースト「PRETTY HATE MACHINE」。このアルバムはリリース当時、当たり前のように話題になることもなく、当然日本でも話題にならなかったし、日本盤が出るのなんて結局ガンズ効果で話題になって'92年初頭にようやくですからね。

 俺はそのちょっと前‥‥'91年秋頃だったのかな? TVKの番組で‥‥大貫憲章だったのかな‥‥この "Head Like A Hole" のPVを放送して。「バンド名義だけど、トレント・レズナーという男のひとりユニットみたいなもんだ」という説明があって‥‥あのマネキンの頭がグルグル回るPVを初めて観て‥‥PV以上にその音にやられて‥‥DEPECHE MODEの曲調にJANE'S ADDICTIONとか当時のオルタナ系のギターとかボーカルをのせたその楽曲に一発でノックアウトされたわけですよ。「あー成る程。こりゃアクセルも気に入るわけだ」と妙に納得して。西新宿を探しまわって、ようやくUS盤「PRETTY HATE MACHINE」を見つけて。残念ながらPVのテイクとアルバムのテイクは違うのね、"Head Like A Hole" って(EPにはいろんなテイクが入ってて、当然PV用リミックスも入ってます。確か「Clay」ってバージョンがそれ)。けどさ‥‥アルバムすっげー良かったよね。その後の作品の凄みには及ばないけど、'91年に初めて聴いた時は「また新しい音楽が登場した!」って感動したもんなぁ‥‥で、翌年に "Wish"(EP「BROKEN」収録)で更に度肝を抜かれて、'94年には「THE DOWNWARD SPIRAL」が決定打になって‥‥俺にとってのNINはここで終わってるんだけど(勿論その後も素晴らしいと思うし愛聴してるけど、思い入れではここまでなのね。若かったしね俺も)、今聴いても良いものはやっぱり良い。"Head Like A Hole" も最高にカッコいいし。

 2004年。既に「THE FRAGILE」から5年ですよ。オリジナルアルバムを5年周期でリリースしてきた('89年、'94年、'99年)トレントですが、さすがに年内中に4作目のオリジナルアルバム発表は無理かな‥‥



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投稿: 2004 10 27 12:00 午前 [1989年の作品, Nine Inch Nails, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003年8月16日 (土)

NINE INCH NAILS『LIVE : AND ALL THAT COULD HAVE BEEN』(2002)

トレント・レズナー率いる‥‥というか、彼自身の別名だといっても過言ではないNINE INCH NAILSの、デビューから12年以上経って初めて発表されるライヴアルバム、それがこの「LIVE : AND ALL THAT COULD HAVE BEEN」。'99年に発表された2枚組アルバム「THE FRAGILE」に伴うツアー(同年冬、ヨーロッパからスタート)で'00年1月に初来日を果たしたNIN。その後『FRAGILITY V2.O TOUR』とバージョンアップした形で行われたUSツアーからのテイクを収めたのがこのアルバム。CD1枚ものということで残念ながら1本のライヴを丸々収録したものではないが(同時期にリリースされたDVDも然り)、そこはかの奇才、トレント・レズナーのこと。ライヴでの臨場感はそのままに、スタジオ作品とは違ったアプローチでひとつの『完成された作品集』に昇華してるように感じられます。多分、細部に渡っていろいろと手直しが加えられたと思うのですが、ちゃんと「ライヴアルバムらしさ」を損なわずにそれを成し得ているのですから、さすがとしか言いようがないでしょう。そういえばこのアルバム、当初はもっと早くに出る予定だったもんなぁ‥‥ツアー終了から1年半近く経ってからのリリース、ツアー終了後多少の休憩はあったものの、如何にこのアルバム(及びライヴDVD)に時間を割いたかが伺えるポイントではないでしょうか? っつうか、この「アルバム1枚に3~4年平気でかける」男が(まぁ素材は揃っていたとはいえ)たったの1年ちょっとでこれをリリースに踏み切ったのですから、それだけでも快挙といえるんじゃないでしょうか?

収録されている楽曲は、やはり「THE FRAGILE」リリース後のツアーということもあり、同アルバムからの曲が多く、それ以外は各アルバムから(とは言ってもそれ以前には2枚のフルアルバムと1枚のミニアルバムしか出てないわけですが)代表曲と呼べるであろう名曲群が満遍なく収められています。アルバムの流れも実際のライヴに倣って、同じように配置されています。NINのライヴでは定番といえる映像を駆使したビジュアル要素がない分、こういう風に割り切って1枚のアルバムに再構成したのは個人的には大成功だと思ってます。そういった要素が体験できないのだから、ライヴでの「アッパーなパート」を強調するのは自然な流れかと。中盤及びエンディングに「静のパート」を挿入していますが、これは約75分の流れを考えればごく自然ですし、特にダレることはないと思います。1本のフルライヴから削れるパートを可能な限り削り、それでいて実際のフルライヴの流れを壊すことなく見事に疑似体験させてくれているんだから‥‥うん、ホントよく出来たライヴアルバムだと思います。

このライヴアルバム、他のアーティストの通常のライヴ盤とはちょっと変わったポイントがあるんですね。それはアルバム1曲目"Terrible Lie"の曲頭と、ラスト"Hurt"の一番最後。それぞれフェイドインもフェイドアウトもせずに、いきなり音のブッタ切り状態でスタート/終わるんです。通常のライヴ盤って、曲がスタートする前に‥‥例えばオープニングのS.E.や客の歓声がドンドン大きくなっていって曲に入る、所謂「フェイドイン」してから曲がスタートすると思うんですね。逆にエンディングも曲が完全に終わって、客の大歓声の中ドンドン音が小さくなっていく、「フェイドアウト」して終わるはずなんですよ。それが『定番』なわけですが、このアルバムの場合はそういったセオリーを一切無視し、ブートレッグの如く音のブッタ切り。いきなりドラムのフィルインからスタートする。これから始まるぞ‥‥といった高揚感を一切味わうことのない状態‥‥あるいは「既に始まっている」状態なのかもしれません。同様にエンディングもギターのフィードバックやエフェクト音が延々と流れ、それも途中でいきなりブッタ切られるような形で終了。ライヴの余韻を一切味わう間もなく、一方的に終わるわけです。

これを「ライヴ盤というよりも『1枚の作品集』だから」といった見方をすれば、確かにそれもアリなのかなと思えますが、俺はむしろ「つまりトレントにとって、これは『日常の断片』でしかないんだな」と感じました。ライヴというと通常「日常の煩わしさを忘れさせ、現実逃避させてくれる空間」だったりするわけですが、このアルバムはそういった要素を他人とは共有しない、トレントと仲間達(バンドメンバー)との『ツアーの記録』であり、即ち『日常の断片』であると。それを加工して『1枚の作品集』として完成させただけなのかもしれませんね。まぁそうはいいながらも、しっかり歓声や大合唱も結構な音量で入ってるんですから‥‥単なるエフェクト音としてなのか、あるいは「トレントと仲間達(バンドメンバーとオーディエンス」と解釈しているのか‥‥それはトレント本人に聞かない限り判りませんが‥‥

最後に。現在はこのアルバム、ライヴ盤のみの1枚モノとして流通してますが、リリース当初は限定盤として上記のジャケットを用いた2枚組仕様でリリースされました。ディスク1に今回紹介したライヴ盤、そして過去のアコースティック風にリアレンジしたものに加え、シングルでしか聴けなかったアルバム未収録のアコースティックナンバーを1枚にまとめた「STILL」というタイトルの作品集がディスク2として付属されています。以前、「THE FRAGILE」制作時に「ピアノに向かって曲作りをしていた」ことがあったそうで、これはある意味その片鱗と言えなくもないでしょう。「動」の要素がないNIN、ライヴ盤のみを持ってる人も、これだけの為にこの限定盤を買うべきだと思いますね。



▼NINE INCH NAILS『LIVE : AND ALL THAT COULD HAVE BEEN』
(amazon:国内盤CD / 国内盤2CD / 海外盤CD

投稿: 2003 08 16 02:11 午前 [2002年の作品, Nine Inch Nails] | 固定リンク