2018年9月25日 (火)

OASIS『STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS』(2000)

リアム・ギャラガーのソロ活動も、そしてノエル・ギャラガーのHIGH FLYING BIRDSも、おそらくこのアルバム以降の音楽性がベースになっているんじゃないか、と勝手に思っています。ということで、名盤中の名盤である初期2作を差し置いて、このアルバムをピックアップします。

2000年2月にリリースされた、OASIS通算4作目のオリジナルアルバム『STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS』。ボーンヘッド(G)もギグジー(B)も脱退し、残ったのはリアム(Vo)&ノエル(G, Vo)のギャラガー兄弟と、2枚目『(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?』(1995年)から参加のアラン・ホワイト(Dr)のみ。この3人が中心となって(ノエルがベースを兼務)、新たなプロデューサーとしてマイク・スパイク・ステント(U2ビョークDEPECHE MODEマドンナなど)を迎えて制作された、従来のイメージを覆すような(それまでのファンからしたら)異色作。

前作『BE HERE NOW』(1997年)で顕著になり始めたサイケデリック感が急増。中期ビートルズ感をさらに強めることに成功しただけでなく、適度に打ち込みと同期させることで当時主流だったダンスミュージック側にも接近し、“遅れてきたマッドチェスター”感なんかもにじみ出しちゃったりして、「僕たち、思いっきり売れちゃったから好き放題しまーす」的な意思表示にも感じられる。そんなやりたい放題なアルバムが、この4作目なんじゃないかなと。

だって、5人だったバンドが3人になり、もはやギャラガー兄弟のイエスマンしか残っていない状況なんですから(まあそれ以前も似たようなもんでしたが)、前の3枚である意味一生分稼いだわけだし、ここからは趣味としてOASISを続けていけばいいや……と思ったかどうかは知りませんが、もし本当にそうだとしたら良くも悪くもプレッシャーを一切感じさせない内容に思えてきませんか?

オープニングのインスト曲「Fuckin' In The Bushes」から自信に満ち溢れており、続くシングル曲「Go Let It Out」「Who Feels Love?」での“らしさ”と“新しさ”の融合。前作でのドーピング感を引き継ぐハードロック「Put Yer Money Where Yer Mouth Is」「I Can See A Liar」、リアムが初めて書き下ろしたオリジナル曲「Little James」、6分超えのプログレッシヴな「Gas Panic!」や「Roll It Over」に、ノエル印の哀愁バラード「Where Did It All Go Wrong?」に新境地的アレンジの「Sunday Morning Call」と、聴けば真新しさだけでなく今までのOASISらしさもしっかり残されている。なんだ、ちゃんと気を遣ってるんじゃないの?と思ったり思わなかったり。

まあ、確かに初期2作と比べればパンチが弱いですし、尺の長い曲ばかりで濃厚な前作のあととなると薄味といった印象の本作ですが、それでも嫌いになれない。彼らのアルバムの中でも比較的上位に入るくらい好きな1枚です。

きっと、本作の印象が悪いのはこのアルバムでの来日時のリアムの行動(全然声が出てない→それによるライブ短縮、もしくは5曲で離脱→残りを全部ノエルが歌う)が記憶に強く残っているからかもしれませんね(詳しくは当時のライブレポート参照)。

あ、追記。アルバム完成後に元HEAVY STEREOのゲム・アーチャー(G)と、元RIDE&元HURRICANE #1のアンディ・ベル(B)が加入。このメンツでツアーを重ねることで、次作『HEATHEN CHEMISTRY』(2002年)で再びバンドらしさが復活することになります。



▼OASIS『STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS』
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投稿: 2018 09 25 12:00 午前 [2000年の作品, Oasis] | 固定リンク

2018年9月24日 (月)

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS『WHO BUILT THE MOON?』(2017)

リアム・ギャラガーについて書いたのだから、ここはフェアにノエル・ギャラガーの新作についても書いておかねばいけませんね。

ということで、2017年11月にリリースされたNOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS名義による3作目のアルバムです。ノエルはさすがOASISのメインソングライター(そして「Don't Look Back In Anger」の歌い手)ということもあってか、ここまでの3作すべて全英1位を獲得しています。が、シングルは「Holy Mountain」(全英31位)、「It's A Beautiful World」(同77位)、「She Taught Me How To Fly」(同71位)と、リアム同様低調です。

レコーディングは相変わらず豪華で、ジェイソン・フォークナーがベースギターでほぼ全面参加しているほか、ポール・ウェラーがオルガンで、ジョニー・マーがギター&ハーモニカでゲスト参加しております。

打ち込みを積極的に導入しつつも、ベースになるのはやはりロックバンドによる生演奏。そのバンド感をしっかり活かしつつ、派手なロックンロールナンバーやグルーヴィーなソウルチューン、涙腺を刺激するバラードなど、いかにも“OASISのノエル”らしい仕事ぶりで従来のリスナーを楽しませてくれます。

特にこの新作では、プロデューサーのデヴィッド・ホルムスの影響もあってか、ロックンロール色よりもダンス色が強まっているような。「It's A Beautiful World」なんて、その色が顕著に表れた例ですよね。そこに中期〜後期OASISのサイケでリアが加わることで、「まだOASISが続いていたら、こんなスタイルのアルバムも作っちゃったのかも……」と思わされたり。それが良いか悪いかは別として。

ただ、考えてみたらノエルってOASIS在籍時からTHE CHEMICAL BROTHERSやゴールディとコラボしたり、昨年もGORILLAZのアルバムに参加したりと、意外とそっち方面にも積極的に踏み込んでいるんですよね。そりゃあ、こんな音に前向きだったとしても当たり前といいますか。ファンならそのへん、わかってあげたいという気持ちも無きにしも非ず。

従来のリスナー/ファンからは本作、過去2作ほど評価は高くないようですね。実際、セールス的にもどんどん落ちているようですし。が、個人的にはやっと“OASISの幻影を払拭できた”意欲作ではないかと考えています。もちろん“OASISらしさ”は自然とそこに残っているのですが、意識せずにそこを消すことをしなくても今のノエルがちゃんとにじみ出る。それが3作重ねることでようやく無意識でできるようになった。そんな過渡期にある1枚なのではないでしょうか。

個人的にはマンチェスター出身の自分のルーツをストレートに表した「She Taught Me How To Fly」と、“消せないものは消せないんだ”と実感させられる「The Man Who Built The Moon」が好き。ボーナストラックの「Dead In The Water」もOASIS時代のシングルカップリング曲の“隠れた名曲”感があって、お気に入りです。

そういえば、このアルバムのツアーからOASIS時代の盟友ゲム・アーチャー(G)が参加しているんですよね。サマソニ、観ておけばよかったかな(日程的に無理だったけど)。



▼NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS『WHO BUILT THE MOON?』
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投稿: 2018 09 24 12:00 午前 [2017年の作品, Noel Gallagher's High Flying Birds, Oasis] | 固定リンク

2018年9月23日 (日)

LIAM GALLAGHER『AS YOU WERE』(2017)

リアム・ギャラガー、つい数日前まで来日公演を行ってましたね。昨年8月のサマソニ以来で、あのときはフェスと東京での単発ライブのみ(こちらは行きました)、しかもアルバム発売前だったから、これが初の本格的なジャパンツアー。直前になって13日の武道館公演(なんと、1998年のOASIS以来20年ぶり!)に行こうかなと思ったら、なんとその日は夜からインタビュー。仕方ないよね、そういうこともあるか。

というわけで、今日は昨年のリリース時に取り上げ忘れていたリアム初のソロアルバム『AS YOU WERE』を紹介します。

2017年10月にリリースされた本作は、OASIS〜BEADY EYEを経て届けられた正真正銘の初ソロアルバム。BEADY EYE時代に成し遂げられなかった全英1位を見事獲得しております(アメリカでも最高30位にランクイン)。「Wall Of Glass」(全英21位)を筆頭に、「Chinatown」(同56位)、「For What It’s Worth」(同33位)、「Gready Soul」(同56位)と、OASIS時代ほどではないものの、それなりにヒットシングルも生まれています。

THE BIRD AND THE BEEのグレッグ・カースティン(アデル、リリー・アレンFOO FIGHTERSなど)、そしてダン・グレック・マーグエラット(THE VACCINES、ラナ・デル・レイ、KEANEなど)、アンドリュー・ワイアット(カール・バラー、デュア・リパ、ロードなど)といったヒットチャートを賑わすアーティストの楽曲を手がけるプロデューサー陣と、ソングライティング含め本格的にタッグを組んだ本作は、一聴すると似通ったテンポ感で単調に思えますが、聴き込むと1曲1曲の作り込みがしっかりしていることに気づかされる、玄人好みの力作に仕上げられています。

もちろん、“OASISのリアム”の幻影を追い求める人もある程度納得させるだけのポテンシャルは保たれています。さすがにアッパーでドーピングマシマシ感の強いアップチューンは皆無ですが(一番それに近いのが、デラックス版のみ収録の「Doesn't Have To Be That Way」程度)、ミディアムテンポで独特のグルーヴ感でじわじわ攻めるロックチューンや、男臭さ満載で涙腺を刺激するスローナンバーで“OASISのリアム”の幻影を楽しむことができるはず。いや、それ必要なのかなぁ……と個人的には疑問なんですが(どうせライブではOASISの楽曲を披露するんだから)。

そういった楽曲でさえも、モダンなサウンド&トラックメイキングで現代的なポップスへと昇華されている。ずっと同じ場所で戦おうとせず、しっかりポップシーンのど真ん中に飛び込んでいこうとする姿勢はさすがだなと思います。デビュー作としても及第点だと思いますし、あとはOASIS時代並みにとはいわないまでも、今の時代のど真ん中をえぐるような名曲がひとつでも欲しいところ。この人はそういう歌を歌ってこそ、生き生きとするシンガーなんだから。地力がダメなら、一緒に時代を作れるソングライターとどんどんタッグを組むといい。それがノエル・ギャラガーを失った今のあなたにしかできないことなんだから。

別にOASIS再結成は望まないけど(したらしたで嬉しいか)、バンドを2つ潰して最後の砦=ソロにたどり着いたんだから、ぜひでっかい成功を収めてほしいものです。次は本作以上の“傑作”に期待してます。



▼LIAM GALLAGHER『AS YOU WERE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

投稿: 2018 09 23 12:00 午前 [2017年の作品, Liam Gallagher, Oasis] | 固定リンク

2018年1月 8日 (月)

祝ご成人(1997年4月〜1998年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて執筆したこの“洋楽版成人アルバム”企画、今回で4回目を迎えます。この1月に成人式を迎えたの皆さんが生まれた年(学年的に1997年4月〜1998年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品のうちSpotifyやAppleMusicで試聴可能な作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にチェックしてみてはどうでしょう。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちら、2016年度の新成人編はこちらです)


Björk『HOMOGENIC』(Amazon

THE CHEMICAL BROTHERS『DIG YOUR OWN HOLE』(Amazon

CORNERSHOP『WHEN I WAS BORN FOR THE 7TH TIME』(Amazon

DEFTONES『AROUND THE FUR』(Amazon

EMPEROR『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』(Amazon)(レビュー

FAITH NO MORE『ALBUM OF THE YEAR』(Amazon

FOO FIGHTERS『THE COLOUR AND THE SHAPE』(Amazon)(レビュー

LIMP BIZKIT『THREE DOLLAR BILL, Y'ALL$』(Amazon)(レビュー

MADONNA『RAY OF LIGHT』(Amazon

METALLICA『RELOAD』(Amazon)(レビュー

MOGWAI『YOUNG TEAM』(Amazon

OASIS『BE HERE NOW』(Amazon)(レビュー

PORTISHEAD『PORTISHEAD』(Amazon

PRIMAL SCREAM『VANISHING POINT』(Amazon

THE PRODIGY『THE FAT OF THE LAND』(Amazon

RADIOHEAD『OK COMPUTER』(Amazon)(レビュー

RAMMSTEIN『SEHNSUCHT』(Amazon

SPIRITUALIZED『LADIES AND GENTLEMEN WE ARE FLOATING IN SPACE』(Amazon

THE VERVE『URBAN HYMNS』(Amazon)(レビュー

THE WiLDHEARTS『ENDLESS, NAMELESS』(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。以下、主だった作品をざっと羅列します。

ARTENSION『PHOENIX RISING』
BLACK GRAPE『STUPID STUPID STUPID』
THE BRIAN JONESTOWN MASSACRE『GIVE IT BACK!』
BRUCE DICKINSON『ACCIDENT OF BIRTH』
THE CHARLATANS『TELLIN' STORIES』
CHEAP TRICK『CHEAT TRICK』
CHUMBAWAMBA『TUBTHUMBER』
COAL CHAMBER『COAL CHAMBER』
CURSIVE『SUCH BLINDING STARS FOR STARVING EYES』
DEPECHE MODE『ULTRA』
DEVIN TOWNSEND『OCEAN MACHINE: BIOMECH』
DREAM THEATER『FALLING INTO INFINITY』
DURAN DURAN『MEDAZZALAND』
ERIC CLAPTON『PILGRIM』
FEEDER『POLYTHENE』
GAMMA RAY『SOMEWHERE OUT IN SPACE』
THE GET UP KIDS『FOUR MINUTE MILE』
GREEN DAY『NIMROD』
THE HELLACOPTERS『PAYIN' THE DUES』(レビュー
THE HIVES『BARELY LEGAL』
IN FLAMES『WHORACLE』
INCUBUS『S.C.I.E.N.C.E.』
INXS『ELEGANTLY WASTED』
JANET JACKSON『THE VELVET ROPE』
JESUS JONES『ALREADY』
JON BON JOVI『DESTINATION ANYWHERE』
JUDAS PRIEST『JUGULATOR』
KISS『CARNIVAL OF SOULS』(レビュー
KMFDM『SYMBOLS』
LED ZEPPELIN 『BBC SESSIONS』
MEGADETH『CRYPTIC WRITINGS』(レビュー
MORRISSEY『MALADUSTED』
MOTLEY CRUE『GENERATION SWINE』(レビュー
NAPALM DEATH『INSIDE THE TORN APART』
NASHVILLE PUSSY『LET THEM EAT PUSSY』(レビュー
OCEAN COLOUR SCENE『MARCHIN' ALREADY』
PARADISE LOST『ONE SECOND』
PAUL McCARTNEY『FLAMING PIE』
PRIMUS『BROWN ALBUM』
PULP『THIS IS HARDCORE』
THE ROLLING STONES『BRIDGES TO BABYLON』
THE SEAHORSES『DO IT YOURSELF』
STEREOPHONICS『WORD GETS AROUND』
SUPER FURRY ANIMALS『RADIATOR』
SUPERGRASS『IN IT FOR THE MONEY』
THE TEA PARTY『TRANSMISSION』
TEENAGE FANCLUB『SONGS FROM NORTHERN BRITAIN』
TESTAMENT『DEMONIC』
THIRD EYE BLIND『THIRD EYE BLIND』
TRAVIS『GOOD FEELING』
VAN HALEN『VAN HALEN III』
VOIVOD『PHOBOS』
W.A.S.P.『KILL.FUCK.DIE』
WHITESNAKE『RESTLESS HEART』
YNGWIE MALMSTEEN『FACING THE ANIMAL』


1995年から1996年初頭がブリットプップの最盛期と一昨年のブログに書き、続く1996年から1997年にかけてはその最盛期から末期に向かっていく過程と昨年のブログに書きました。では1997年から1998年にかけてはどういう年だったかといいますと、イギリスに関してはその末期の中からいくつもの名盤が誕生した“ギリギリ”のタイミングだったのかなと。OASISが『BE HERE NOW』で最大瞬間風速を見せたり、THE VERVEが国民的メガヒット作『URBAN HYMNS』を、THE CHARLATANSが起死回生の1枚『TELLIN' STORIES』をそれぞれドロップしたのが1997年でした。

そうそう、忘れてはいけないのがRADIOHEAD『OK COMPUTER』の存在ですね。この1枚の誕生が、それ以降のロックシーンを大きく変えたのは間違いない事実です。同じように、アルバムごとに変化を繰り返すPRIMAL SCREAMも『VANISHING POINT』でダブに接近したのは、非常に興味深い事象でした。そんなタイミングにSPIRITUALIZEDが『LADIES AND GENTLEMEN WE ARE FLOATING IN SPACE』で大注目を集めたり……なんだかんだけ、豊作の1年なんですよね。

さらにTHE CHEMICAL BROTHERSやTHE PRODIGYといったデジタル系アーティストが頭角を現し、特に後者は全米1位を獲得するという最大のハプニングまで引き起こすわけですから。そのTHE PRODIGY『THE FAT OF THE LAND』、アメリカではマドンナのレーベルからのリリースでしたね。さらにマドンナは『RAY OF LIGHT』という名盤を発表して、何度目かの黄金期を迎えたり……このへんも改めて振り返ると、いろいろ面白かったりします。

アメリカではLIMP BIZKITやINCUBUS、DEFTONESによってラウドロック/ヘヴィロックに新たな潮流が見え始めたタイミング。ドイツからはRAMMSTEINが全米進出を果たすなど、2000年代に向けてヘヴィ系が再編されていくきっかけの1年だったように思います。

方やHR/HMシーンに目を移すと、JUDAS PRIESTやVAN HALENといった大御所バンドが新たなフロントマンを迎えた新作を発表。選外でしたが、IRON MAIDENも新ボーカリストを含む編成で2作目を発表した時期でもありました。かと思えば、MOTLEY CRUEはヴィンス・ニールが復帰してオリジナル編成で8年ぶりのアルバム『GENERATION SWINE』をリリースしたり、W.A.S.P.もクリス・ホルムズが復帰して『KILL.FUCK.DIE』を発表したり、WHITESNAKEも8年ぶりの新作『RESTLESS HEART』を発表するも解散を宣言したり……あ、そうそう。KISSがオリジナル編成で復活したのもこの頃でしたね。こちらもこちらで、次のフェーズに突入するための過渡期だったと言えます。

そういえば、ミュージシャンの訃報が続いたのもこの時期でしたね。1997年は3月にノトーリアス・B.I.G.が射殺されたのを筆頭に、5月にジェフ・バックリー、6月にロニー・レーン、8月にフェラ・クティ、11月にINXSのマイケル・ハッチェンス、年明け1998年2月にはTHE BEACH BOYSのカール・ウィルソン、同じく2月にファルコが亡くなっております。個人的にはノトーリアス・B.I.G.とジェフ・バックリー、マイケル・ハッチェンス、ファルコの死が特に印象に残っています。

ちなみに日本の音楽シーンにおける1997年4月〜1998年3月といいますと、ちょうどCDの売り上げがピークに達したタイミング。引き続きTK(小室哲哉)プロデュース作品のヒット連発に加え、SPEEDやGLAYがメガヒットを飛ばし、KinKi KidsがCDデビュー。LUNA SEAの1年間活動休止に伴い、RYUICHIが河村隆一名義でソロヒットを連発させ、T.M.Revolutionが「HIGH PRESSURE」で本格的ブレイク。1997年末にはX JAPANの解散もありましたが、年明け1998年1月にはモーニング娘。、2月にはMISIAがメジャーデビューを果たしました。さらに、1997年7月には日本で最初の本格的ロックフェス『FUJI ROCK FESTIVAL』がスタートしています。

最後に。ここではピックアップしませんでしたが、1997年で特に印象に残っている1曲を紹介して、この記事を締めくくりたいと思います。



▼HANSON『MIDDLE OF NOWHERE』
(amazon:海外盤CD

投稿: 2018 01 08 12:00 午後 [1997年の作品, 1998年の作品, Björk, Chemical Brothers, The, Cornershop, Deftones, Emperor, Faith No More, Foo Fighters, Hanson, Limp Bizkit, Madonna, Metallica, Mogwai, Oasis, Portishead, Prodigy, The, Radiohead, Rammstein, Spiritualized, Verve, The, Wildhearts, The, 「20年前」] | 固定リンク

2017年8月21日 (月)

OASIS『BE HERE NOW』(1997)

1997年8月21日に世界同時リリースされた、OASIS通算3作目のオリジナルアルバム。前作『(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?』(1995年)が本国イギリスのみならず、アメリカでも大ヒット。これを受けて制作された本作もイギリスで1位、アメリカでも2位という好成績を残しています。全世界待望の新作は、ここ日本でもバカ売れ。当初こそ前作を超えるセールスを記録しましたが、実際のアルバムは前作のメガヒットに対するプレッシャーが見え隠れする、非常に“Too Much”な1枚なのでした。

なにせ本作は、全12トラックで71分という超大作。先行シングル「D'You Know What I Mean?」は大ヒット曲「Wonderwall」に似たコード進行のミディアムヘヴィナンバーなのですが、これが約8分という長尺曲。ちなみにこの曲が本アルバムのオープニングトラックなのですから、初めて聴いたときはちょっと面食らってしまうわけです。

かと思うと、続く「My Big Mouth」は攻撃的なハードロックだし、ノエルが歌う「Magic Pie」はサイケデリックなミディアムナンバー(この曲も7分超え)だし。メガヒットした前作とは傾向が異なると同様していると、4曲目にいかにもOASISらしいメジャーバラード「Stand By Me」(約6分)が登場して、若干安心するという。

その後も5〜6分と若干長めの曲がずらりと並び、ジョニー・デップがスライドギターでゲスト参加したヘヴィブルース「Fade In-Out」、1stアルバム『DEFINITELY MABYE』(1994年)収録の「Slide Away」にも匹敵する泣きのバラード「Don't Go Away」、軽快というよりも能天気なタイトルトラック「Be Here Now」、OASIS版「All You Need Is Love」+「Hey Jude」な9分超の大作「All Around The World」(アルバムラストのリプライズを付け加えれば11分超え)など、1曲1曲を取り上げれば魅力的な楽曲が多いのですが……とにかく全体的に長すぎて、1曲目からラストまで通して聴こうという気になかなかなれないのが難点。最初から「アナログでいうところの2枚組」アルバムと納得ずくで聴けばいいのかもしれないけど、にしても……1曲が長いからなぁ。

というわけで、リリース当時は最初こそ「OASISの新作!」と喜んで何度も聴き返しましたが、半年もすれば自然と手が伸びなくなったのは言うまでもありません。

で、あれから20年経った今。現在来日中のリアム・ギャラガーは自身のライブで本作から「D'You Know What I Mean?」と「Be Here Now」の2曲を取り上げているんです。非常に謎な選曲ですが、リリース20周年って意味合いもあるんでしょうか。本当に謎すぎます。

それで、久しぶりに聴き返した本作。1曲の中にあれこれ詰め込もうとした結果、どんどん長くなっていったということなんでしょうね。その諦めの悪さがよろしくない方向に作用してしまった惜しいアルバムだなと、再認識しました。

が、先に書いたように曲単位では印象的なものも多いので、このタイミングにじっくり聴き込んでみるのもいいかもしれませんね。

なお、本作は昨年リマスタリング&3枚組仕様で再発されています。本編がただでさえ長いのに、ボーナスディスク2枚て……まぁこちらはマニア向けってことで(ただ、「Stay Young」などシングルカップリング曲に魅力的なナンバーも多いので、気が向いたらチェックしてみるとよいかも)。



▼OASIS『BE HERE NOW』
(amazon:国内盤CD / 国内盤リマスターCD / 国内盤リマスター3CD / 海外盤CD / 海外盤リマスターCD / 海外盤リマスター3CD / MP3

投稿: 2017 08 21 12:00 午前 [1997年の作品, Oasis] | 固定リンク

2016年1月10日 (日)

祝ご成人(1995年4月〜1996年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。昨年度に初めて実施したこの企画、今回も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1995年4月〜1996年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

並びはすべてアルファベット順です。(2015年の新成人編はこちら


Alice in Chains『Alice in Chains』(Amazon)(レビュー

Ben Folds Five『Ben Folds Five』(Amazon

Björk『Post』(Amazon

Blur『The Great Escape』(Amazon

Bon Jovi『These Days』(Amazon)(レビュー

The Chemical Brothers『Exit Planet Dust』(Amazon

Fear Factory『Demanufacture』(Amazon)(レビュー

Foo Fighters『Foo Fighters』(Amazon)(レビュー

The Fugees『The Score』(Amazon

Garbage『Garbage』(Amazon

King Crimson『Thrak』(Amazon

Oasis『(What's the Story) Morning Glory?』(Amazon

Pulp『Different Class』(Amazon

Queen『Made in Heaven』(Amazon)(レビュー

Red Hot Chili Peppers『One Hot Minute』(Amazon)(レビュー

Reef『Replenish』(Amazon

Sepultura『Roots』(Amazon)(レビュー

The Smashing Pumpkins『Mellon Collie and the Infinite Sadness』(Amazon)(レビュー

Teenage Fanclub『Grand Prix』(Amazon

The Wildhearts『P.H.U.Q.』(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。以下ざっと候補を羅列します。

Alanis Morissette『Jagged Little Pill』
Anthrax『Stomp 442』
The Beatles『Anthology 1』
The Boo Radleys『Wake Up!』
Bruce Springsteen『The Ghost of Tom Joad』
The Charlatans『The Charlatans』
D'Angelo『Brown Sugar』
David Bowie『Outside』
In Flames『The Jester Race』
Michael Jackson『HIStory: Past, Present and Future, Book I』(レビュー
Nine Inch Nails『Further Down the Spiral』
Ozzy Osbourne『Ozzmosis』(レビュー
Paul Weller『Stanley Road』
The Rentals『Return of the Rentals』
Ron Sexsmith『Ron Sexsmith』
Sonic Youth『Washing Machine』
Supergrass『I Should Coco』
Terence Trent D'Arby『Terence Trent D'Arby's Vibrator*』
Terrorvision『Regular Urban Survivors』
Underworld『Second Toughest in the Infants』(レビュー
White Zombie『Astro-Creep: 2000』

こうやって振り返ると、1995年から1996年初頭ってブリットポップの最盛期だったんですね。1995年3月にはElasticaやGeneのアルバムも発表されてるし、1996年後半になるとKula Shakerの1stもリリースされますし。やっぱり1995年夏のBlur vs Oasisの直接対決がピークでしたね、いろんな意味で。

あ、Underworldをあえて選外にしたのは、日本盤のリリースが1996年6月だったから。海外では3月発売ですが、その後の「Born Slippy」のヒットなど含めて考えると、このアルバムは1996年から1997年の作品かなと思いまして。来年はマストかな。

メタルの世界はグランジがひと段落したものの、ポストグランジ的サウンドのバンドが増えつつあり、前年からのMotley Crue、Dokkenの失敗など、あまり芳しくない状況でした。そんな中、1994年のKornデビューを機にグルーヴ感のあるヘヴィロックが台頭し始めます。前年デビューのMachine Headもその1つですね。Sepulturaは前作『Chaos A.D.』でのシフトチェンジから、ブラジル音楽のルーツを取り入れた傑作『Roots』で活動のピークを迎えるのも、1996年初頭のお話。Fear Factoryのようなデジタル要素を取り入れたヘヴィバンドも人気を集め始めたのも印象に残ってます。同時期に国内ではTHE MAD CAPSULE MARKETSが『4 PLUGS』をリリースしたのも、海外の動きとリンクしていて興味深いです。

ちなみに日本国内ではこの頃、ブルーハーツの解散(6月)やUP-BEATの解散(8月)、光GENJI(光GENJI SUPER5)の“卒業”(9月)、Winkの活動停止(96年3月)といった出来事がありました。いわゆるTKサウンドがチャートを席巻し、MY LITTLE LOVERやglobeがデビューしたのもこの頃でした。

投稿: 2016 01 10 12:00 午前 [1995年の作品, 1996年の作品, Alice in Chains, Ben Folds, Björk, Blur, Bon Jovi, Chemical Brothers, The, Fear Factory, Foo Fighters, Fugees, The, Garbage, King Crimson, Oasis, Pulp, Queen, Red Hot Chili Peppers, Reef, Sepultura, Smashing Pumpkins, Teenage Fanclub, Wildhearts, The, 「20年前」] | 固定リンク

2015年1月13日 (火)

祝ご成人(1994年4月〜1995年3月発売の洋楽アルバム20枚) ※改訂版

新成人の皆さん、おめでとうございます。というわけで今回は、新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1994年4月〜1995年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

あ、並びはすべてアルファベット順です。

Beastie Boys「Ill Communication」(Amazon

Blur「Parklife」(Amazon

Dinosaur Jr.「Without a Sound」(Amazon

Helmet「Betty」(Amazon

Jeff Buckley「Grace」(Amazon

Korn「Korn」(Amazon)(レビュー

Machine Head「Burn My Eyes」(Amazon)(レビュー

Madonna「Bedtime Stories」(Amazon

Manic Street Preachers「The Holy Bible」(Amazon)(レビュー

Nine Inch Nails「The Downward Spiral」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Oasis「Definitely Maybe」(Amazon

Pearl Jam「Vitalogy」(Amazon)(レビュー

Pink Floyd「The Division Bell」(Amazon / 日本盤1994年4月発売)

Portishead「Dummy」(Amazon

The Prodigy「Music for the Jilted Generation」(Amazon

R.E.M.「Monster」(Amazon

Radiohead「The Bends」(Amazon)(レビュー

Slayer「Divine Intervention」(Amazon

Suede「Dog Man Star」(Amazon

Weezer「Weezer (The Blue Album)」(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。それこそThe Beatlesの「Live at the BBC」、The Rolling Stones「Voodoo Lounge」、Nirvana「MTV Unplugged in New York」、The Stone Roses「Second Coming」といったものから、Marilyn Mansonのデビュー作「Portrait of an American Family」、Sloan「Twice Removed」、Sick of It All「Scratch the Surface」、The The「Hanky Panky」、Bonston「Walk On」、TLC「CrazySexyCool」、Van Halen「Balance」、Beck「Mellow Gold」あたりまで。カート・コバーンが亡くなって20年なんですね。そう考えると20年なんてあっという間ですよ、本当に。

※1/13 17:40加筆修正
Nine Inch Nails「The Downward Spiral」という個人的に絶対に欠かせないアルバムの存在を思い出させてくれたいっしーさんに感謝。というわけで、セレクトを一部改訂しております。

投稿: 2015 01 13 12:06 午前 [1994年の作品, 1995年の作品, Beastie Boys, Blur, Dinosaur Jr., Helmet, Jeff Buckley, Korn, Machine Head, Madonna, Manic Street Preachers, Nine Inch Nails, Oasis, Pearl Jam, Pink Floyd, Portishead, Prodigy, The, R.E.M., Radiohead, Slayer, Suede, Weezer, 「20年前」] | 固定リンク

2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

■1日目(8/13)
[08/13 08:10]
 豪雨とまではいかないまでも、降ってやがります。チッ。墓参りしてた時は大丈夫だったんだけどなー。なんか出ばなを挫かれたような感じで、ちょっと出発を躊躇してます。
 雨だし、11時までに会場入りできればいいや、って気に(苦笑)。ま、そろそろ出ますよ。こりゃ雨具必須ですな。
 では、そろそろ‥‥

[08/13 10:14]
 うげーっ、駐車場スゲーことになってるよ! この時間でこんな出口付近かよ‥‥orz

[08/13 10:40]
 着いたー! リストバンドのフォント、サマソニっぽいなー。ひとまずメッセに入って乾杯します。
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[08/13 11:13]
 初っぱなはTOWERS OF LONDONを観るはずが、結局テナー。だってマリンまでの移動が(ry
 aと乾杯した後、テナー。かっけー。でももう少ししたらRIZEに移動。超J-ポッパーだな俺。ジャパンフェスじゃないんだからさ。

■ストレイテナー
 やっぱ3人になってから、かっけーのな。日向がいる/いないで、ここまで違うバンドに見える/聴こえるのも不思議。いや、2人時代も大好きで、カッコいいと思ってたけど。やっぱり新作「TITLE」からの曲がかなり良い。20分くらい観たのかな。

[08/13 12:00]
 RI雷図ZE、大入り。盛り上がったー。やっぱ "カミナリ" とかかっけー!

■RI雷図ZE(※)
 いつも勿体ないよなーって思ってたんだけど、その思いは今回も変わらず。何だろ、音だけ聴いてたら本当に欧米のそれと方を並べてもおかしくないはずなのに。決してジェシーが悪いとか日本語がダメってことじゃなくて、何か噛み合ってないんだよねぇ。
 けど、ステージング自体は非常に良かったです。客の入りもほぼ満員だったし。"日本刀" とか "カミナリ" 聴くとアガるね。

[08/13 12:03]
 メッセ内散策。フットバスやらアロマやら足ツボまであるのな。更に床屋て!
 どこに行きたいんだろう、サマソニは‥‥
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 飯食ったら、マリンスタジアムへ移動だ。さぁ、お待ちかねのオレンジレンジですよ!!

[08/13 13:22]
 レンジヤバス! 涙で前が見えない‥‥

[08/13 13:35]
 レンジヤバス!! 盛り上がりすぎ。つーか1曲も知らねー‥‥
 で、でもかっけー(多分)

[08/13 13:38]
 レンジヤバス!!! "上海ハニー" キターーーーー!!!

[08/13 13:46]
 レンジヤバス!!!! 客がタオルを頭上でクルクル回してるー。すげー!
 "キリキリマイ" キターーーーーーーーーー!!!!!

[08/13 13:49]
 レンジヤバス!!!!! 無事終了した。けど "花" やんなかった!(怒)
 今スタジアムでアナウンスが入って、ZAZEN BOYSは既に入場規制だってさー。一番小さいハコだしなー。そりゃそうでしょう。

■ORANGE RANGE
 なにやらヒットチューンはあまりやらなかったらしく(後半から観たもんで)、"チェスト"、"お願いセニョリータ"、"上海ハニー" くらいみたいよ。あとは "キリキリマイ" とか "以心伝心" とか。ま、その辺は聴けば判るんだけど‥‥残りが全部アルバム曲で、全然知らない曲ばかり。つーか、彼等なりの気負いみたいなもんが感じられた。ドラムが抜けて一発目とか、サマソニのマリンスタジアムで、日本人としてはこの日一発目とか。まぁファンが大勢いたので、空回りせずに済んだようだけど。来週、もう1回観て(笑)本質を見抜きたいと思う。ま、見抜けないだろうけど。

[08/13 14:29]
 BUCKCHERRYをスタンドで観る。「It's fuckin' R&R!!」ホントそれだけ。単純過ぎてかっけー

 日差しが急に強くなったせいか、今になって腕の皮が剥けてきた(笑)。

■BUCKCHERRY(※)
 Fuckin' R&R!って感じ。後から思い返すと、新曲とかやってたはずなんだけど‥‥全然記憶に残らない、悪い意味で言えば「どの曲も全部同じに聴こえる」という、1st時から何ら変わってないマイナスポイントが‥‥しかもこの辺りから晴れ間が覗いてスゲー暑くなってきたから、余計に辛かった。後半知ってる曲("Ridin" とか "Lit Up")が出て来て、なんとか気持ち盛り上がった。

[08/13 14:43]
 そういえば、会場のスクリーンで来日告知。PIXIESはクリマンで12月だって。(公演数)行けるだけ行こう‥‥

[08/13 15:05]
 ISLAND STAGE、人が入り過ぎて入場規制。更にライヴすら出来ない状態だって。ZAZENからずっと中断してるっぽい。
 これからアリーナでマッドカプセルマーケッツ!

[08/13 15:25]
 暑杉&人多杉。結局雨降らなかったし。
 スタジアムのアリーナ、入場規制かかりそう。人の流れ、出る方が皆無でドンドン大勢流れてくる。スタンドの入り口付近に既に長蛇の列が。しかもグランド、照り返しが凄くて暑すぎたので、ヤワな俺はスタンドに戻って観ることに(笑)。
 汗が引かない‥‥水分補給ばかりしてるよ俺‥‥さて、そろそろ始まるよー

[08/13 16:35]
 マッド!‥‥凄いバンドになっちゃったなぁ。いつの間にかギターが1人増えてるし。客の盛り上がりが尋常じゃなかったし。正直観ててゾクゾクしたよ。
 これから電スチャ観ます。

■THE MAD CAPSULE MARKETS(※)
 完全に欧米のノリ。OZZFEST帰りってことかしら(6月の。それ以来ライヴやってないよね?)、とにかくスケールがこれまで観たどのバンドとも違う。つーか、知らない間にツインギターになってて焦った。ドレッドヘアーの奴がいるし。
 曲は "TRIBE" から "PULSE" まで、あのアルバムの曲順通り。セットリスト自体は最近のグレイテストヒッツライヴといった感じで、目新しさは全くないんだけど、やはり迫力が全然違う。あと客の入りがハンパじゃなくて(入場規制寸前)それ観ただけで、胸が熱くなった。AIR JAM思い出すよね、場所が場所だけに‥‥

[08/13 16:53]
 電スチャ、メッセ着いたら始まってた。つーかコントだこれ(笑)。七尾旅人がゲスト。あの曲やるのかにゃ。

■電気グルーヴ×スチャダラパー
 言う事なし! グダグダサイコー!!!
 多分、'90年代初頭の電気やスチャの洗礼を受けた奴らなら、ツボ突きまくりなんじゃないの。満足し切った!

[08/13 17:45]
 電スチャ後、メッセのモニターで深紫鑑賞。まだ "Perfect Strangers" とかやってんのね。そんないい曲でもな(ry
 これからマリンに戻ります。

■DEEP PURPLE
 メッセのモニターで数曲。やっぱりスティーヴ・モーズとドン・エイリーは違和感あるね。しかもモーズのギターソロが‥‥"Smoke On The Water" や "Black Night" で弾きまくりなんだもん‥‥それに対して拒否反応とかはないけど、やっぱり「DEEP PURPLEみたいなもの」を観てる感じかしら。しかもモニター越しだし。

[08/13 17:52]
 マリン手前のひむぶテント。琉球デスコ待ちみたい。人イパーイ。
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[08/13 17:56]
 改めて、マリンスタジアム到着。さ、ここから2連チャンで盛り上がるぜー!
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[08/13 18:39]
 SLIPKNOT、マスク取ってた。1曲だけね。でもマスクと同じ色に塗ってた(笑)。
 
■SLIPKNOT(※)
 相変わらずバカだなー。野外で観ると、タダでさえ音数(楽器数)が多いのに、それが風に流されてグチャグチャに聴こえるんだよね。けど、ボーカルだけはしっかりしてるから、何の曲か判別がつくという。
 1曲だけ、全員マスクとってた曲があってビックリした。マスクと同じ土色だったり白塗りにはしてたけど、これやっちゃったらもう後ないじゃん‥‥っていう心配を俺がしてどうする。
 後半の代表曲オンパレードはやっぱり盛り上がるね。ホントいいメタルバンドですわ。メロイックサイン出しまくりでした俺。笑

[08/13 21:27]
 初日終了! ヤバス! なんだこのセットリストは!! いきなり "Wish" 〜 "Sin" 〜 "March Of The Pigs" て!
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[08/13 21:36]
 もう一枚。やっぱり "Hurt" で泣いた。
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■NINE INCH NAILS(※)
 ズルい、の一言。"Pinion" がオープニングSEで、そのまま "Wish" からスタートて! 中盤、新作からの曲と代表曲を混ぜつつ、いい感じのセットリストと構成だったように思います。正直、ライヴ盤と「WITH TEETH」聴いてればいいや、って感じのセット。
 圧巻だったのは、"With Teeth"、"Hurt"、"Starfuckers,Inc." 辺りかなぁ。いや、全部ハイライトだったけど。つーか今度のバンドメンバーは最強じゃないですか? 初期のリチャード・パトリックがいた時代に匹敵するステージングを見せてくれるよね、特にストリングス隊が凄く良い。曲によってはトレントより目立ってたし。
 最後の "Head Like A Hole" が終った時、早くも「あー俺の今年の夏フェス、終っちゃったなぁ‥‥」って気になったよ。DINOSAUR JR.観て、ミスチル観て、NIN観て‥‥もうあと観るもんないし、みたいな。ウソウソ、明日も黒烏があるし、来週にはエゾもあるし。また気持ちアゲていかなきゃ。

※8/17 20:53追記
 セットリストが判りましたので、追加しておきます(東京の方のみ。大阪では "Even Deeper" とかやったみたいね)。

  00. Pinion [Inst.]
  01. Wish
  02. Sin
  03. March Of The Pigs
  04. The Line Begins To Blur
  05. Something I Can Never Have
  06. The Hand That Feeds
  07. Terrible Lie
  08. Burn
  09. Closer
  10. With Teeth
  11. The Frail [Inst.]
  12. The Wretched
  13. Getting Smaller
  14. Gave Up
  15. Suck
  16. Hurt
  17. You Know What You Are?
  18. Starfuckers, Inc.
  19. Head Like A Hole

[08/13 22:12]
 先生大変です! 車何処に置いたか忘れてしまいました。てへ☆

[08/13 22:15]
 見つかった! てへ☆


■2日目(8/14)
[08/14 07:47]
 おはよう!
 ‥‥寝過ごした(笑)ま、今日も昨日と同じか、ちょい早いくらいの時間に到着っぽいです。といっても、多分カエラタンまで大して観たいものがないわけですが。
 さ、今日も気合い入れていきますよー! 当然車中のBGMはNINで‥‥(え)

[08/14 09:53]
 着いた〜。今日は忘れないよ! I-1な<駐車場
 会場入りま〜す☆

[08/14 11:46]
 BULLET FOR MY VALENTINE、ドラマー急病のため急遽キャンセル! 大阪公演の後、一体何が!?
 とりあえずBILLY TALENT観てます。

■BILLY TALENT
 去年だったか、輸入盤で買ってたんだけど‥‥全然観る気なくて。つーかどんな音だったかも覚えてなくて。ま、ただウルサイバンドだろうな、とは記憶してたけど‥‥スクリーモとはまた違うんだけど、なんかそれに近いような感じで、しかもガレージ色が強い感じというか。判りにくいなそれ。カナダのバンドらしいけど‥‥うん、嫌いじゃない。とにかくボーカルの声が個性的というか、歌い方がキンキン声で好き嫌い分かれるかも。後でCDを探し出して聴き直します。

[08/14 13:06]
 BEACH STAGEに来てみた。うみ〜
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[08/14 13:11]
 アハハ〜ぬるい〜
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[08/14 13:39]
 砂浜に座ってまったりしてます。程良い暑さと心地よい海風。動きたくねー
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■SAKEROCK
 いや、観てない。海辺で遊んでる時に、何故かZARDの "負けないで" のカバーが聞こえてきたので、とりあえずメモ程度に記録しておきます。ホントはこいつら観るためにBEACH STAGEに移動したんだけどなぁ‥‥海サイコー!みたいな。

[08/14 14:08]
 海楽しかった後ろ髪引かれる思いでメッセに戻ります。PUFFY〜カエラタンなり。

[08/14 14:33]
 PUFFY待ち。多分入場規制かかるわこれ。カエラも早めにこないとヤバいと思いま
す。
 さ、ハアハハするぜ!w

■PUFFY AMIYUMI(※)
 結局この日まともに観た最初のライヴがPUFFYちゃんでした。印象としては前回サマソニで観た時とあんまり変わらないかも。あれ3年くらい前か? 新曲(米盤に入ってた英語曲)や最新シングルが増えたくらいで、基本的には代表曲のオンパレードといった感じ。そりゃみんな歌えるわな。でも一番盛り上がったのが実はGREEN DAYのカバー "Basket Case" だったという。最もサマソニらしかった瞬間だったね。俺も思わず前方に突進してたもん。そんなPUFFYも来年で10周年ですよ‥‥ホント自ら言ってた通り、「しぶとい」よなぁ、と。

[08/14 15:27]
 カエラ待ち。MOUNTAIN STAGEは全体30分近く早く進行中。黒烏観てからでもOASIS観れそう。
 これからカエラ。相当前に来てしまった。どんだけファンなんだって話ですよ。

■木村カエラ(※)
 ゴメン、PUFFYの時よりも更に前にいた。つーか春にAXで観た時よりも、更に前に‥‥前方で観たライヴ、この2日間でこれだけだよ‥‥どんだけファンなんだって話ですよ、ええ。
 前半に疾走系の曲を固めて、ダイバーを続出させるセットリストがとにかく圧巻。前半に "リルラ リルハ" を持ってくる配置もなかなか。中盤〜後半にミドル系の聴かせる曲を持ってきて、あーカエラって意外と歌上手いんだーと一見客に印象づける作戦も良かったんじゃないかな、と。最後の "happiness!!!" まで気持ちよく聴けた。多分カエラ本人がサマソニ等の夏フェスに過去客として来てたりして、そういうフェスが好きだから‥‥凄く楽しそう・楽しもうっていう気持ちが伝わってくるライヴだったように思います。って贔屓目入ってるけどな。

[08/14 17:00]
 これから乾杯します。BLOC PARTY終了後、MOUNTAIN STAGE後方の落書きスペース前にてテキューしますので、お暇な方は是非参加願いまーす!

■BLOC PARTY
 カエラ終わってから移動。数曲だけだったけど、これで十分だったよ‥‥噂どおり、ホント演奏ヘタクソな!(笑)いや、若さ故の勢いは感じられたし、俺は「これはこれで良し」と思った。賛否あるだろうけど。これを手堅く演奏したら、多分ダメなんだと思う。ほら、LIBERTINESが演奏上手かったり安定してたら、あんまり興味ないでしょ?(それとは違うか)
 今の若手ネオ・ニューウェーブ系に総じて言えるんだけど、みんなアルバム以上に粗々しくてパンキッシュなんだよね、ステージでは。フジで観た(そして他人から伝聞した)その手のバンドが皆演奏上手かったとは思わないけど、それ以上に「ワイルドだった」という事実が全てを物語ってるんじゃないでしょうか。そういう時代なんだろうね、2005年て。
 BLOC PARTYも「ハイプじゃねーの?」とかいろいろ耳にするけど‥‥まぁそれ言ったら、現存するこの手のバンドの大半がハイプだしね、それもまた2005年らしくていいかな、と。
 でも‥‥正直、単独ライヴじゃなくて良かった、とも思ったのもまた事実。1時間以上はキツイわこれ(笑)。

[08/14 17:16]
 テキュー! ハイネケンが冷え冷えでウマイ!
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■PUBLIC ENEMY
 ビックリした。確認程度の意味で覗いたんだけど‥‥これ、思いっきりヘヴィロック/ファンクロックじゃんよ! すっげーかっけーのな。ビックリした。いや、PEがかっこ悪いなんて思ってはないけど、想像を遙かに絶する内容で、ホント鼻血出るかと思った。気づいたら、踊ってたもん。そして "Bring The Noise" が早々と演奏され、血管ブチ切れそうになった。ここで昇天したもん。
 その後、電池切れたかのように、ビールすすりながらまったり観させて(聴かせて)もらってましたが‥‥このスタイルでアルバム作ってよー。いやそれは違うか。ライヴならではの「生々しさ」がホント格好良かった。これ見逃した人はホント後悔するといいよ。

■TEENAGE FANCLUB
 通りがかりに2曲だけ。今回はスルーしようと思ったんだけど、さすがに "Sparky's Dream" と "Everything Flows" の2連発を聴かされたら‥‥後悔もしますよ! ま、東京では "Neil Jung" やらなかったみたいだけどね(大阪ではやったってさ。クソー! あと東京1曲目は "Hang On" だってさ。えーっ)。けど相変わらずそうで何より。単独公演には絶対に行くから!!!!!

[08/14 19:19]
 入場規制情報。マリンスタジアム、入れないそうです(スタンドもヤバイらしい)。黒烏、ガラガラだもんなぁ‥‥

■THE BLACK CROWES(※)
 とにかく見てくれが小汚くなっててビビッた。1999年のフジロックが最後だったんだけど、あの時の「衣装」はどこへ消えたの‥‥ってくらいに髭+小汚い普段着のクリス。ま、リッチあたりはそれらしい格好してたけどさ。
 音は変わってなかったのでひと安心。選曲も1〜3枚目中心だったから、名曲のオンパレードだしな。かと思うと、実は外してた曲も多いんだよね。その辺は、まぁ60分のセットじゃねぇ。
 賛否はあるんだろうけど、俺は以前から「今こそCROWESを『JAM BAND』として認識すべき!」って提唱してたので、ここらでその手のバンドが好きな人にも再評価してもらえたらって思うんだけど‥‥ま、最もジャムバンド的だったのは、'90年代中盤辺りなんだけどね。さすがにこの日は1曲を20分も演奏することはなかったけどさ。
 前半踊りまくって、中盤のスローパートで後方に移動してまったり座って聴いて、ラストの "Remedy" で感極まって立ち上がって踊りまくり。やはりフルステージを観たいよな。しかも野外で。「Field of Heaven」でさ。

[08/14 20:02]
 マリン到着。かろうじて入れた。まだ始まってない。30分押し?椅子がないので階段に直に座ってます。

[08/14 21:35]
 9時20分、全行程終了。正直、スタジアムの良い面と悪い面が明確に表れたライヴだったなぁ、OASIS。
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[08/14 21:36]
 今夜も花火。
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[08/14 21:51]
 スゲー微妙。サマソニの〆がこれかぁ‥‥
 良くないものについて書くのは好きじゃないし正直書かなきゃいいんだろうけど‥‥それでもデビューから数年は関東全公演行く程好きだったバンドだし、やっぱり書かせて。OASIS楽しんだ人は読まないこと。
 今まで観たOASISの中で、1曲を除いて、過去最低だったと思う。詳しくは帰宅してから書くけど。バンドや、それをとりまく全てが空回りしてた気がする。

[08/14 21:59]
 こんなブルーな気持ちで帰ることになるとは思ってもみなかった。アルバムも3曲が限度だったし、もう潮時かなぁ。周りがサイコーって無邪気にはしゃいでるだけに、余計に、ね‥‥

■OASIS(※)
 セットリスト、こんな感じみたいよ。

  01. Turn Up The Sun
  02. Lyla
  03. Bring It On Down
  04. Morning Glory
  05. Cigarettes & Alcohol
  06. The Importance Of Being Idle
  07. Live Forever
  08. The Meaning Of Soul
  09. Mucky Fingers
  10. Champagne Supernova
  11. Rock'n'Roll Star
  12. Wonderwall
  13. Don't Look Back In Anger
  14. My Generation [THE WHO]

 大阪/東京共同じセットリストで、アンコールなし。 今年のサマソニはアンコールやったって話、殆ど聞かないね(ギミギミズはやったようですが)。 BLACK CROWESも時間たっぷりあったのに、一切やらなかったし。
 で、OASIS。 まずさ、新曲が全然胸に突き刺さらない。 ま、これは個人の趣味や感性の問題もあるでしょうから、おいておきます。
 んで、次が新しいドラム。多分ザック・スターキーだよね? んとさ。間違いなくOASISに合ってないと思う。いや、新曲は別として、過去の楽曲に合ってないんだよね。これは去年のグラストやその前のクラブツアーの時の音源聴いた時も感じてたけど、凄い重いのね。で、後ノリっぽいから、前のめりっぽい曲(特に1st)になると、全然違うんだよね、聴こえ方が。 え、ノエルさん、バンドをそういう方向に持っていきたいの?
 最後に。もうさ、スタジアムとかデカイ会場、よそうよ。特に日本の場合、全然コール&レスポンスできないし、まずリアムの癖のある訛りが聞き取れないから、次の曲名とかコールしてもほぼ無反応。イントロ聴いて大歓声、みたいなのがずっと続いて、結構リアム苛ついてたよね。
 勿論悪いことばかりじゃなくて、"Don't Look Back In Anger" でのサビの大合唱。あれは正直鳥肌立った。俺は、OASISにこういうのを求めてたのにさ、横浜アリーナクラスでも合唱がおこらない。けど、曲はもの凄い勢いでみんな歌ってた。さすがのノエルもちょっと驚いてたよね。で、曲が終った後にふてくされ気味のリアム。そりゃ立場ないわな。
 んで、その次に最後の曲、THE WHOの名曲 "My Generation" やるわけじゃないですか。盛り上がるの、最初だけなのな。段々尻つぼみで、アリーナ後ろの方なんて、ただ棒立ち。結局、ノリが良かったのって、アリーナ前方の、ほんの一部だけって印象。
 まぁそういうのは別としても、やっぱり曲聴いてる時の違和感な。これが一番大きかった。しかもさ、緊張感があったり、逆に完全にエンターテイメントとして割り切っちゃうならまだしも、すごくまったりし過ぎちゃってんのな。ありゃマズいわ。
 クアトロとかチッタ、リキッドで観て、苗場での大合唱に感動した俺だけど、曲はホント辛かったわ。アルバムが(俺的に)全然ダメだったってのも大きいんだけど。ネガ要素強かったしね。


 最後はちとネガな感想になってしまいましたが‥‥OASISに期待してて、実際楽しめた!という人に水を差すようで大変申し訳ないですが、これが俺の正直な気持ちです。

 さ、最後のまとめ。2日間通してのベストアクトは、文句なしでNINE INCH NAILSです。これは観た人なら誰に聞いても同じ答えが返ってくると思う。って言い切っても過言じゃないくらい、本当に素晴らしいものだったと思います。期待がかなり大きかったけど、それに応えてくれて、更にそれすら上回るような本当に最高のステージでした。もう今年、これを超えるようなライヴには出会えないかもしれない‥‥って思う程に。ま、俺の場合は思い入れも過剰ですから余計にそう思うわけですが。

 それ以外だと‥‥何だろ、結構みんな良かったと思うんだけど。BLACK CROWESも久し振りに観れて感激だったし、MADの貫禄、SLIPKNOTのバカっぷり等いろいろあるけど、やはり最後はNINなのかな。ゴメン、今回はこれで許してよ!



▼NINE INCH NAILS「ALL THAT COULD HAVE BEEN」DVD(amazon


投稿: 2005 08 17 12:30 午前 [2005年のライブ, Billy Talent, Black Crowes, The, Bloc Party, Buckcherry, Deep Purple, Mad Capsule Markets, The, Nine Inch Nails, Oasis, ORANGE RANGE, Public Enemy, PUFFY, RIZE, Slipknot, SUMMER SONIC, Teenage Fanclub, 「フェス」, ストレイテナー, 木村カエラ, 電気グルーヴ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2002年5月 5日 (日)

OASIS『THE HINDU TIMES (EP)』(2002)

新曲としては2000年夏の「SUNDAY MORNING CALL」以来ということになるのかな? もっとも俺はあのアルバム(「STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS」)からのシングルは1枚たりとも買っていないので、個人的にはそのアルバム以来、まるまる2年振りの新曲っていう捉え方をしてます。ちなみに、それ以前‥‥「BE HERE NOW」までの関連シングルは全部買ってましたよ。それは純粋に、シングルのカップリングにはアルバムに入ってる以上の名曲が入ってる確立が高いから。その好例が、'98年リリースのBサイド集「THE MASTERPLAN」だと思ってます(実際、OASISではファーストの次に好きなアルバムで、今ではセカンド以上に聴く頻度が高いです)。

さて、そんなOASISだけど、前作に伴う一連のシングルでのカップリング曲って特に印象に残ってないんですよね‥‥レコード屋で視聴した限りでは。絶対に買おう!って思わせる程のパワーを持ってないのと同時に、どうもノエル・ギャラガーの独断場(ノエルがボーカルの曲が多かったし)ってイメージが強くて。いや、ノエルの歌は嫌いじゃないんだけど、やっぱり俺にとってのOASISはリアムの「声」だから。だって、何のアナウンスもなしにラジオで流れてきた今回の新曲"The Hindu Times"にしても、すぐに彼等の新曲だって判ったし(確か前作からの先行シングル"Go Let It Out!"の時もそうだったよな)。今の俺が明らかに惰性でOASISの同行を追ってるのは確かだけど、けどそれだってリアムが唄ってるから未だに続けてるという。リアムのソロは聴きたいと思うけど、正直俺はノエルのソロアルバムってそんなに惹かれないなぁ‥‥多分。曲を書いてるのはノエルだけどさ(ここらへんは恐らく、最初にOASISというバンドに惹かれた切っ掛けが音楽ではなく、リアムの行動や佇まいだったことに起因すると思う)。

っていきなりネガティブなことばかり書くのもなんですが(苦笑)、そんな感じで今度のシングルにも向かっていったわけです。ただ、今回は珍しく買ってまで聴こうって気になりまして。単純にアルバムがまだ先(予定では7月)ってのもあってのことなんですけどね。それに思ってた以上に悪い曲だとも思わなかったし、タイトルトラック。ただ、大騒ぎするような曲でもないかな、と。正直、曲のインパクトでいえば前作からの"Go Let It Out!"の方が大きかったなぁ。それに前作からだと、一番最初に聴いた曲が"Fuckin' In The Bushes"ってのもインパクト大だったからなぁ(発売2ヶ月近く前に、某クラブで何のアナウンスもなしに、このツェッペリンばりのヘヴィーロックを聴かされたら‥‥ねぇ?)。そういう観点からすれば、ごく普通のロックンロールナンバーだな、と。いや、それでも他の平凡なUKロックバンドと比べれば遙かにレベルの高い、ポップで親しみやすくて、それでいてロック然としたカッコイイ曲なのですが。個人的な趣味からすれば、シングル向きって感じじゃないような‥‥やっぱりこれまでのOASISを考えると、サビでドカンと一発!ってイメージがあるんで。そういう意味では新機軸!?って捉えることもできるけど‥‥これ、やっぱりノエルの曲だしね。恐らくそこまでは何も考えてないんでしょう(多分、一番最初に出来た曲だから最初のシングル、程度でしょうね? 実際、昨年秋の結成10周年ライヴでも既に演奏されていたっていうし)。

で、問題は残りのカップリング曲ふたつなんですが‥‥これが予想通りの、ノエルがボーカルをとるバラードナンバーでして‥‥正直なところ、そんなもんを今のOASISに求めてないんですよ、俺は。ゲムとアンディ・ベルを向かえた新体制での1発目のアルバムなのに‥‥もっとこう、すっげー爆発力のある、揺るぎない力強さをここでまず誇示して欲しかったんですけどねぇ‥‥いや、両方とも悪い曲じゃないんですよ。特に2曲目"Just Getting Older"はアルバムに入っていてもおかしくない、優れたナンバーなんですが‥‥逆に「今度のアルバムにはノエルが唄う曲は1曲も入ってません。第二のデビュー盤ですから(「DEFINITELY MAYBE」がそうであったように)」っていう意志が働いてのことだったらいいのですが、そうも考えられないし‥‥久し振りに全曲リアムが唄うシングルってのも聴いてみたいんだけどねぇ‥‥

‥‥と不満をタラタラと書き綴ってしまいましたが、結局のところはアルバムを聴いてみないと最終判断は下せないと思うんです。だから、過度に期待し過ぎずに7月を待とうと思ってます。ちなみに俺はここ1年くらい、セカンド「MORNING GLORY」は聴いてません。よく聴くとすればファーストとBサイド集、そして意外にも「BE HERE NOW」と前作なんですよね。雑誌が「ノエルが失敗作と言ったから駄作」「売れなかったから失敗作」という捉え方を次の新作が出る度にするけど、俺は全然そんなこと思ってもないわけで。そういう意味で次のアルバムも楽しみにしてるんですよ。



▼OASIS『THE HINDU TIMES (EP)』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2002 05 05 12:00 午前 [2002年の作品, Oasis] | 固定リンク

2001年8月 8日 (水)

「FUJI ROCK FESTIVAL '01」DAY 1@苗場スキー場(2001年7月27日)

◎JOEY RAMONE TRIBUTE (at GREEN STAGE / 10:30~11:00)

  「ライブ開始30分前に、先頃亡くなったジョーイ・ラモーンの追悼式を、フジロックのやり方でやる」とスマッシュの日高社長(大将)が言っていたので、RAMONES好きだし前行って観てみようと思い、出来るだけ前の方へ。

  まずMCのふたりがしゃべり、その後大型スクリーンを観てほしいと言って引っ込む。すると、聴き覚えのある、あの音楽が。映画「荒野のガンマン」の有名がタイトルナンバーが。ご存じの方も多いと思うが、これこそRAMONESのライブには欠かせない1曲なのである(METALLICAもRAMONESの真似をして、この曲使ってたっけ)。スクリーンには、ジョーイが元気だった頃の姿、RAMONESのライブシーンをコラージュ的にフューチャーしたものだった。と同時に、天井から懐かしのRAMONESのロゴが入った垂れ幕が。これ、本物?

  曲が終わり、拍手。そして大将が現れ、挨拶。ステージ袖から、これまでRAMONESのイラスト・デザインを手掛けてきた人が登場し、挨拶。残りのRAMONESメンバーから預かってきたという手紙を読む。続いて大将がそれを日本語に訳す。ここで先の垂れ幕が本当にライブに使っていたもので、現在「ROCK'N'ROLL HALL OF FAME」に寄与されていたのを借りてきたそうだ、これだけのために。

  続いてツアーマネージャー、そして同じニューヨーカーのパティ・スミス・バンドのギタリスト、レニー・ケイも登場し、それぞれメッセージを観客に伝える。ツアマネはジョーイの母親と弟からの手紙も持参し、読み上げる(全員のメッセージを大将はその場で日本語に訳して伝える)。

  これらのコメントを聞いて、如何にジョーイが日本を、日本食を、日本人を愛していたかが伝わってきたし、単純に感動した。そして大将は最後に「湿っぽく送るのはフジロックらしくない。フジらしいやり方でジョーイを送り出してやろう」と言って、ステージに1本のマイクスタンドが運ばれる。やけに身長が高い人用だなぁと思っていると、流れてきたのは「Blitzkrieg Bop」。スクリーンには再びRAMONES時代のジョーイの姿とライブシーン。曲に合わせて大暴れする俺。当然「HEY, HO, LET'S GO!」のかけ声と共に。RAMONESは1992年だったか1993年だったかに一度観ただけだが、バンドで何度もカバーした経験があるので、それなりに思い入れがある。というより、パンク好きな人でRAMONES嫌いな人っているの? 苗場に来たからには、この曲で暴れるのは義務なのだ。


◎KEMURI (at GREEN STAGE / 11:00~11:50)

  やっぱりフジに来たからには、一番デカいグリーンステージでスタートしなくちゃ。今年は3日間共、日本の「パワーバンド」でスタートする、という話を事前に聞いていた。初日はKEMURIだ。スタートする前に、ボーカルが「再び今日、フジロックに出演でき、さらにこんなに大きな舞台のトップバッターをやらせてもらえることに感謝する」というような喜びと感謝の言葉の述べてから、いよいよ「PMA (Positive Mental Attitude)」という、KEMURIの姿勢を代弁する曲からスタート。のっけからモッシュ&だいぶの嵐。俺もその中に巻き込まれる。笑顔でやんの、俺。ギターのザクザク感も、ブラスの音色も気持ち良すぎ。

  途中、レゲエ調のインストを挟んでヒートアップした観客をクールダウンさせてから、再び代表曲の連発。秋に出る4作目のアルバムからもいち早く2曲を披露。特に目新しい要素は皆無だが、このバンドは変わらずにこのままのスタイル/姿勢で続けて欲しいと思う。そして願わくば、来年もこの大自然の中で感じたい音楽だと素直に思った。正直、こんなに惹かれるとは思いもしなかった。これは大きな収穫だった。


◎EGO-WRAPPIN' (at WHITE STAGE / 14:20~15:00)

  ホワイトステージは2年前とあまり変わっていなかった。あれ、前はスクリーンとかなかったっけ? 客も一昨年とは大違いで、結構入ってる。真ん中よりちょと前あたりで、最初は様子を伺う。印象としては、ジャズやブルーズ、ロック色が濃いジャズやブルーズといった感じ。もし今ビリー・ホリディが音楽をやっていたら、きっとこんな音を出すんじゃなかろうかっていうイメージの音。けどジャズロックとかブルーズロックとか、そういうのともちょっと違う。独特な「色」を持ったユニットだと思った。

  とにかく、踊ってナンボの音楽。日中の炎天下の中で聴くタイプの音楽だとは思わないが、最後まで気持ちよく踊らせてもらった。ボーカルの歌声が気持ちよく伸び、心に響く。その上手さに唸りながら、連鎖するように前へ前へと進んでいき、踊り狂っう自分。お洒落だとかクールだとか、彼らをそういう上品な言葉で表現することは簡単だ。けど、自分にはもっとどぎつい「黒さ」のようなものが感じられた。それは音楽的要素としての「黒さ」ではなく、もっと人間の暗部、決してネガな音楽をやっているわけではないのだが、何故かそういうものを感じてしまう。これは家でCD聴くよりも、クラブや小さい小屋でライブを楽しむ音楽だな。


◎くるり (at FIELD OF HEAVEN / 14:20~15:20)

  昨年のフジロックでは、ここFOHで奥田民生が演奏した際にやはり規制がかかる程人が入ったそうだ。「あのFOHが人でごった返してるって?」と半信半疑だったが、この時くるりを観に足を運んで、それがどういう意味なのかがよく判った。本当に後ろまで人でビッシリなのだ。

  俺が着いた時点でエンディング近くだったようで、すでに「ばらの花」がスタートしていた。この1曲が聴けただけでもよかった。昨年のサマソニにも出演してるが、そのときとは状況が変わってきている。すでに彼らはホワイトやグリーンでも何ら問題のない存在なのだ。

  ステージにはサポートのギタリストを入れた4人。「ばらの花」の後は、この日の為に作ったという「変な曲」(岸田・談)を披露。不協和音や怪しいコーラスが入る、殆どインストと言っていい曲。一応歌っているのだけど、歌詞らしい歌詞はなく、うめき声というか何というか……おふざけソングですな、これ。途中でフロント3人が同じアクションを取って踊ったりして、そしていきなりプツリと曲は終了し、くるりのステージも終了。


◎ミラクルヤング (at FIELD OF HEAVEN / 16:00~17:00)

  ボーカルは元INU、現在作家として活躍中の町田康(元・町田町蔵)、ギターにシアター・ブルックの佐藤タイジ、ベースが現在清志郎のラフィータフィーでも活躍中の藤井裕。このメンツでしびれた人、或いは「町蔵は何をやるつもりなんだ?」といった興味本位でここまで来た人。当日のFOHはこの2タイプの方々で埋め尽くされるはずだった。が、実際にはさっきのくるりでの規制がウソのような閑散振り。裏はグリーンでASIAN DUB FOUNDATION~TRAVISだもん。そりゃそっちに行くわ。

  ドラムとベース、そしてギターが登場して、軽くジャムセッション。カッコイイ! どこからが本番でどこまでがサウンドチェックなのか判らないくらい自然にスタートした。そして町田がアコギを首からぶら下げて登場。「ア~アァアァア~」っていう‥‥何だっけ、ほら、よく耳にする‥‥学校の音楽の授業とかでもやるクラシカル曲‥‥超有名な曲なのに、タイトルど忘れ。とにかくその曲をアレンジして、メロディーラインをア~だけで歌い通す町田。バックの演奏がフュージョン+ハードロックって感じで、ちょっとCHARあたりを彷彿とさせる。けどあそこまでジャジー&ブルージーでもないんだけど。ちょっとアレンジのせいで、ふとRAINBOW版「Somewhere Over The Rainbow」を思い出したのは、俺だけだろうか?

  前半はタイジの魅せ場満載で、町田の影が薄かった。タイジ、チョーキング一発決めれば右手を天に向け仰け反るし。ちょっとリッチー・ブラックモアと印象が被った。ギターヒーローらしいギターヒーローを久し振りに観た感じ。当人は本家であるシアター・ブルックでは歌も歌ってるわけだから、普段はここまで動けないはず。つうことは、フロントマンとして鬱積してたものが多少なりあったってことか。

  曲もリフ主体の70年代的ハードロック。ギターリフに合わせてベースもリフをユニゾンで弾いたり、またバトルしちゃったり。ジミヘンとかツェッペリンみたい。しかも1曲が長い(必ず中盤にジャムセッション風のソロパートが入る)。こういう古くさいハードロックが町田の歌に合っていたのかは最初、疑問を感じていたが。

  MCは完全にタイジの役目。町蔵ぅ~って歓声が湧くと、それにちゃんと受け答えする町田。「黒って何だぁ~?」っていう、例のCMを意識した声が挙がると、たまらずタイジも「うちのボーカルは、怒らせたら怖いぜぇ~」と一言。この後あたりからだろうか、町田もエンジンがかかり始めたのは。

  町田は終始マイペースで、歌い方自体は最近の唱法なのだけど、やっぱり存在感ある人ってのは、そこに立ってるだけで違う。もうステージの上にいるだけでいい。オーラっつうか、そういうのをひしひしと感じる。で、それに対して大袈裟すぎるくらいのアクションで受け答えするタイジ。一見対照的だが、このバランス感がバンドには必要なのだ。

  最後にはノリノリで終了したミラクルヤング。音源が発表されていないため、1曲も知ってる曲はなかったが、それでも十二分に楽しめた。大物ミュージシャンが組んだ「スーパーユニット」というイメージが観る前はあったが、あれを観た後なら誰もが「これはバンドなんだ」と断言できるはず。


◎MANIC STREET PREACHERS (at GREEN STAGE / 19:10~20:30)

  以前から「フェスでマニックスを観たい!」と言い続けてきた俺だが、その願望が遂に実現する日が来た。しかも、大好きなフジロック、苗場の一番大きなステージで。さらにOASISの前座ときた。こりゃ観客もマニックス側も盛り上がらないわけがない。どうOASISを「食う」のか‥‥その1点だけがずっと気になっていた。

  無機質なインダストリアル系っぽいSEに合わせてメンバーが登場し、ジェームズがいつもの挨拶をした後に1曲目のタイトルをコールする。今回のツアー同様、「Found That Soul」からスタート。本ツアーとは選曲・曲順を変えていて、通常は2曲目に「Motorcycle Emptiness」へと流れるのだが、比較的アップテンポな曲を頭に固めた。フェス仕様なのだろうか。個人的にはまだ一度もライブで体験したことのなかった「Faster」に痺れ上がった。

  新作からの曲が激減し、シングルナンバーだけになっていたのはちょっと驚きだった。個人的にはライブで聴きたい曲満載だった新作なのだが、どうやら今夜はグレイテストヒッツ的内容で攻めるようだ。これもOASISに対する挑戦状だろうか。それにしても、新譜や前作からの曲への反応は素晴らしいのだが、「Faster」や初期の曲への反応の寒さといったら。自分の周りだけだったのかもしれないが、明らかにノリきれてない。ボーっとその場に棒立ち状態。前のブロックでは半狂乱に暴れる輩やダイバー続出の「Motown Junk」でも「これ、知らなぁ~い」って今にも言いそうな空気が流れていた。

  内容に関しては文句なし。ジェームズもいつも通りだったし、ショーンもいい感じだったし、ニッキーはこれまで観た中で一番調子良さそうだったし。そのニッキーが爆発したのが、エンディング「You Love Us」でのこと。2コーラス目の途中でベースを床に叩きつけ、マイクスタンドを持って、客を煽りまくる。当然ベースの音がないまま曲はギターソロへと突入。前回来日時の縄跳びといい、この人は……ちなみにこの日の彼は久し振りのワンピース姿。中盤のジェームズ弾き語り前後で衣装替えを行っている。

  アコースティックコーナー前に「A Design For Life」やられちゃったんで、泣くに泣けなかった。っと盛り上がるところでやってほしかった。唯一文句を言うとしたら、中盤以降の曲の並べ方かな。ミディアム~スローな曲が固まっていて、途中から肌寒さを思い出す瞬間が何度かあった。けど、プレイされた曲の大半はシングルとして発表されている曲ばかりなので、もしかしたらこのセットリストってのは、来るべきグレイテストヒッツへの伏線なのかもしれない。

  何にせよ、俺は泣かなかった。きっと泣くだろう、誰もがそう思っていたはず。実際自分でも号泣するんじゃ……なんて思っていたけど、目頭が熱くなることすらなかった。何故? もうマニックスが、俺にとって必要なバンドではない、ということではない。俺がマニックスを越えていったんだろう。そこに俺が込めた思いとか、想い出とか、そういうのを越えていって客観的に見れるようになったのかもしれない。それに後ろのほうで観てたから、とのも大いに関係あると思うが。とにかく、初日のピークだったのには違いない。

  最後の最後で、ニッキーはアンプやモニターにマイクスタンドをぶち込み、ショーンもドラムセットを蹴り倒す。かなり派手にやってる。これこそ俺が知ってるマニックスってもんだ。ただ、初期の彼らを知らない最近のファンはビビっていたようだが。これもOASISへ対する煽り、挑戦状だったのだろうか?


01. Found That Soul
02. You Stole The Sun From My Heart
03. Faster
04. Motorcycle Emptiness
05. Ocean Spray
06. Tsunami
07. The Masses Against The Classes
08. Let Robeson Sing
09. Sweet Child O'Mine ~ Baby Love ~ Motown Junk
10. A Design For Life
11. Raindrops Keep Fallin' On My Head
12. The Everlasting
13. Ready For Drowning
14. Everything Must Go
15. So Why So Sad
16. Kevin Carter
17. If You Tolerate This Your Children Will Be Next
18. You Love Us


◎OASIS (at GREEN STAGE / 21:30~23:00)

  会場に向かう途中、1曲目「Go Let It Out」が聞こえてきた。続く2曲目までは昨年の来日公演と同じ。途中、風の流れで曲が確認出来なかったが、会場のゲートをくぐった時点で「Morning Glory」が終わったところだった。

  グリーンステージに到着して、俺は驚愕の場面に遭遇する。人、人の海なのだ、グリーンステージが。こんなグリーン、観たことないぞ? 一昨年のBLURも確かこんな感じだったけど、あれよりも遙かに人が入っている。恐らく今日苗場を訪れた人の8割以上がここに集まっているんだろう。

  そうそう、こんなOASISが観たかったんだよ! グラストやレディングフェスでの一場面のような光景。本当に鳥肌が立った。前の方で観てた人には判りづらいと思うが、後方から全体を見渡したときの光景といったら、それはもう例えようがないくらいのすごさだった。俺の中の理想像に限りなく近い光景がそこにはあったのだ。

  リアムもかなり調子がよさそうで、他のメンバー(特にゲムとアンディ)も数をこなしたことによって魅せ方が判ってきたような印象を受けた。ゲムがソロを弾く場面もかなり増えていたし。

  けど、みんなが言うほど俺はセットリストはすごいとは感じなかった。結局、要所要所は前回とほとんど変わっておらず、「Wonderwall」をやらない代わりに意外性のある曲が多かったってわけでもない。1998年2月の武道館以外は毎公演足を運んでいるだけに(特に初来日と2回目は何度も観ているし)、それまでに演奏されている曲ばかりだから新鮮味はあまりなかった。とはいえ、大半の曲を一緒になって歌ったんだけどね。

  個人的には前回聴けなかった「Shampagne Supernova」を野外で聴けたことが大きな収穫か。これで天気が良くて流れ星なんか見えたら最高のシチュエーションだったんだけどなぁ(この頃には肌寒いを越え、凍えそうなほどの寒さだった)。

  ラストはお約束の「Live Forever」なのだが、ここであることに気づいた。みんな歌っているのだ! 「Maybe, I don't really wanna know♪」ってちゃんと聞こえる。やっと実現した、3万人が同時に消費するOASIS。ここで2度目の鳥肌。嗚呼、やっぱりOASIS観ておいてよかった。素直にそう思えた瞬間だった。

  アンコールにも応え、懐かしい「I Am The Walrus」を披露して、23時頃には終了。実質90分におよぶステージだった。正直期待していなかっただけに、これはちょっと得した気分だった。見終えたときにはマニックスとの勝負なんてどうでもよくなっていた。特にマニックスの煽りを受けるわけでもなく、OASISはいつも通りのOASISのまま。貫禄なのか、端から相手になってなかったのか。ビッグなバンドのすごさってのを改めて見せつけられた思いがする。


00. Fuckin' In The Bushes
01. Go Let It Out
02. Who Feels Love?
03. Columbia
04. Morning Glory
05. Supersonic
06. Fade Away
07. Acquiesce
08. Gas Panic!
09. Cigarettes & Alcohol ~ Whole Lotta Love
10. Step Out
11. Slide Away
12. Champagne Supernova
13. Don't Look Back In Anger
14. Live Forever
---Encore---
15. I Am The Walrus


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 2001 08 08 12:00 午前 [2001年のライブ, EGO-WRAPPIN', FUJI ROCK FESTIVAL, KEMURI, Manic Street Preachers, Oasis, Ramones, くるり] | 固定リンク

2000年3月10日 (金)

OASIS JAPAN TOUR 2000@横浜アリーナ(2000年3月5日)

  OASISのライヴは‥‥最後に観たのが「MORNING GLORY」発売前の時だから‥‥かれこれ4年半振りになる。前回「BE HERE NOW」ツアー@武道館は3日間ともチケットを持っていたにも関わらず、丁度東京から銚子へと戻った頃で、家の中も入院者が出たりでいろいろ慌ただしかった為断念していた。という事は「MORNING GLORY」世界的大ブレイク後の、あのアリーナツアーをまだ体験していないという事になる。クラブレベルでの彼らしか知らないのだから‥‥市場に出回っているビデオは何度も観ているから、あの"Live Forever"大合唱を数万人レベルで体験出来るのか?と想像しただけで‥‥小便チビりそうである。(笑)

  ところが前回の武道館、そうならなかったそうだ‥‥つまりこういう事だ。バンドがデカくなれば、それだけのセールスを上げる。事実、前作は日本国内で60万枚以上売れたそうだ。今まで彼らを知らなかった「ヒットチャート至上」な浮動票をうまく掴んだわけだ。そうすると、タダでさえ取りにくいチケットが更にプラチナ化するわけだ‥‥その結果どういう事になったか‥‥多くのロックファンが期待していたような現象が起こらなかったのだ。つまり‥‥"Live Forever"や"Don't Look Back In Anger"を1万人が大合唱する‥‥グラストンベリーやネブワースのようにはならなかったのだ。

  普段クラブKなどのイベントに出向いていると、必ずといっていい程フロアで大合唱になる曲がいくつもある。その代表例がOASISの曲だと思う。そもそも彼らの曲はひざを抱えてヘッドフォンで聴いたりするのではなく、大音量で、大規模で、大人数で、騒ぎ、唄い、消費されるべきなのだ。そうする事によって歌は更にパワーを吸収して、俺達の想像以上にデカいものへと成長していく。「みんなの歌」として書かれた曲が多くの人間が共有する事によって、本当の意味での「俺達の歌」になる瞬間。その瞬間を共有するのがOASISのライヴだと初来日、2度目の来日の時は感じていた。(とは言っても当時はそんな小難しい事考える余裕もなく、ただ一緒に唄っていられれば楽しかっただけなのだが)それが武道館という特別な場所で起こらなかった‥‥

  そうこうしているうちにオリジナルメンバーの2人が脱退し、バカ兄弟だけがデビュー時からの残留メンバーとなってしまった。その穴埋めをする事になったのが‥‥同じクリエーション・レーベルに所属していたゲム(元HEAVY STEREO)、アンディ・ベル(元RIDE~HURRICANE#1)だと聞いたときには、正直「メタルやプロレスの世界じゃねぇんだからさぁ‥‥」って思ったものである。(笑)MOTLEY CRUEからヴィンスとミックの首切ってトミー・リーを引き戻して、ボーカルにマイケル・モンロー、ギターにスラッシュでも入れたようなもんか?(爆)いや、ちと違うな‥‥まぁ判りやすく言えばこんな感じ。そのくらい驚いたのだ。と同時にOASISの場合‥‥ドラム以外、全員がボーカル取れるグループへと変化したわけだ。これを宝の持ち腐れにしないように生かすのか、それとも‥‥それを確認する意味もあって、今回の来日に挑んだ。そう、新作がリリースされるずっと前にチケットを取ってしまった。


  年が明け、2000年。正月明けに新生OASIS第1弾シングルとなる"Go Let It Out!"をラジオで聴いた。何のアナウンスもなく流れてきた、そのサイケデリックな曲。歌が入った瞬間にそれが彼らの曲だとすぐに判った。第1印象は‥‥「確かに変わったけど‥‥そんなにいい曲かな?シングルにするような曲かな?」だった。あの兄弟には起死回生とか、そういう言葉は無意味なようだ。(笑)その後、新作に関するインタビューを読む。『「BE HERE NOW」は失敗作だ』『解散しようかと思った』といったネガティヴな発言ばかりが目につく。おいおい、らしくねぇよ!? 雑誌もここぞとばかりに「前作は売れなかったから失敗作。今度のは凄い!」と煽る。本当に「BE HERE NOW」ってダメなアルバムだったか!? 改めて聴いてみたら‥‥全然色褪せてねぇじゃんかよ! むしろ「MORNING GLORY」が凄すぎたんだって、内容・セールス共に。確かに言いたい事は沢山あるけど、まだ3枚目だよ!? バンドを潰そうとしたのはノエルでもなくレコード会社でもなく、こういう書き方をする雑誌(メディア)じゃねぇかよ! どの雑誌も同じ事書きやがって‥‥

  2月上旬にシングルがリリースされた時には俺は無視した。初めて彼らの新譜をリリース日に買わなかった。やれ「新機軸」だ何だと騒ぐ割には、他の曲は今まで通りだったからだ。つまり、俺も雑誌に振り回されていたのだが。(苦笑)そのくせしてアルバムはしっかり発売日に買ったのだけど。(爆)そう、他に欲しいCDがあったにも関わらず、だ。が‥‥そのくせして最初に聴いたのは、買ってから数日経ってからだが。(苦笑)

  第1印象‥‥多くの人同様、「地味」だった。「大丈夫なの、これで?」とも思った。何が『最高傑作!』だよ、某雑誌!(爆)まぁこの辺りから雑誌には惑わされてなかったが。正直言って、1回聴き終えてまた暫く聴かなかった。それ程魅力的に思えなかったのだ。イイ曲はあるのだけど‥‥そういう曲に限って、俺のOASIS観からズレてる曲‥‥大合唱できないような曲‥‥ばかりだった。勿論、アルバムには新しいメンバーは参加していない。旧メンバー最後の録音となったわけだが‥‥どういう気持ちでこれらの曲に接したのだろうか‥‥そう思うと‥‥何だかとても悲しい雰囲気が漂っているような気がする。いや、悲しいというか、ヘヴィと言った方がいいかもしれない。そういう状況の中で出来上がったアルバム。だったらそれ以後の「現体制でのOASIS」はやはりライヴで感じ取るしかない。そう考え出したら、自然とライヴへの期待感も膨らんでいった。


  「リアム不調!」と初めて聞いたのは、ツアー初日2/29の横浜公演終了後だった。全然声が出ていない、と。新入りがまだ馴染んでいないのは仕方ないとしても、OASISの象徴とも言える「リアムの声」が完全な形で聴けないとなると‥‥ノエルだけでは魅力半減、いやそれ以下だ。そして3/3の福岡ではとうとう、5曲目途中でリアム離脱!残りの曲を全てノエルが唄うというアクシデントまで勃発した。これが自分が観に行く前々日の状況だった。キャンセル‥‥一瞬頭を過った言葉。が、その日はテレビ中継が入っているので、まずそれはないだろう。となると‥‥曲目変更か曲数減らすか‥‥ノエルが唄う曲が増えるか、まぁそんなところだろう。どっちみち他人の話を鵜呑みにするのではなく、後は自分の目と耳で確認してこよう‥‥そういう思いで3/5、横浜アリーナに出向いた。

  センター席(武道館や代々木体育館でいうところの「アリーナ席」)11列目、ほぼど真ん中。距離にしたら10mもないだろう‥‥確かにそれまでのクラブでの距離を考えれば遠いが、今の彼らを考えれば、こんなに近くで観れる事自体がラッキーかもしれない。同行した彼女も「こんな凄い席、初めて!」と喜んでおったし。(笑)

  意外にもライヴは定刻通りにスタートした。テレビが入っているからか?「ガンズだったらあと1時間は待つな」とか考えながら、オープニングS.E. "Fuckin' In The Bushes"を聴く。この曲からスタートして欲しいという願いは叶ったが、S.E.としてではなく演奏してもらいたかった。その方が絶対にかっこいいのに! S.E.が終わるとメンバーがぞろぞろとステージに現れる。「Hello!」とリアム。ふてぶてしさは相変わらず。スタートは"Go Let It Out!"だった。

  この日のリアムは思った程酷くはなかった。が‥‥こんなもんだっけ!?と思ったのも、また事実。かなり掠れてるし、ポケットに手を入れて隠してはいるものの、その手は明らかにお腹を押さえていた。腹を押して唄わねばならぬ程辛い状態なのか‥‥いや、勘繰り過ぎか‥‥高音が外れてたりしたけど、それは今に始まった事じゃないので関係なし。(笑)だが、明らかに「生気」が感じられない。俺だけか、そう感じたのは? 水はガバガバ飲むわ、歌のパートがない時は袖に引っ込んでスタッフと話をしているわで‥‥いつもこうだったっけ?‥‥何かに苛立っているのか、それとも‥‥

  問題の、新たなる「THE OTHER TWO」の出来は、上々といったところだろうか? ゲムはソロパートも結構あって、あの独特な姿勢(ちょっと中腰っぽい感じで前屈みになる?)で気持ち良くリズムを刻み、ソロを弾く。だが、彼の前にはマイクはなかった。そしてアンディ。デカいな、やっぱこの人は。HURRICANE#1時代にはよくジャケットとか羽織ってたけど、OASISに入ればそれなりに小汚い格好になるわけね?(爆)Tシャツにジーパンときたか‥‥それにしても、細身で長身の人がベース持つとかなり恰好良いなぁ‥‥元ガンズのダフといい、ビリー・シーンといい(細身でもねぇか?/笑)まぁこのバンドにいる限りはそれ程難しい事も要求されないだろうから、やってけるかな‥‥そう思ったのは俺だけでなく、アンディも一緒か?(笑)それにしても、アンディの前にもマイクはなかった‥‥やっぱりそういう事かい。(苦笑)俺、新体制に期待したのは「結構ハーモニーが増えるんじゃないかな?」って事。でもそれは儚い夢だったわけだ‥‥考えてみりゃOASISってあのバカ兄弟のバンドだし、まだ正式メンバーでもない?人間にそうやすやすと唄わせるわけがねぇか。


  結論から言ってしまおう。俺は今回のライヴ、100%は楽しめなかった。後半からのヒットパレードには大合唱で応えたが‥‥俺の周りで唄ってたの、殆どいなかった‥‥俺の右隣りなんて、腕組んだまま仁王立ちでノッてもいなかったし、俺の数列前もこの状態。新曲になると座ってる。おいおい、これ、本当にOASISのライヴか??

  正直、OASISは頑張ったと思う。確かにライヴ終わった後は感情的になって「こんなもんじゃねぇだろ!?」と思った。その思いは今も変わらないが、彼らの頑張りは伝わってきた。やれ無愛想だの生気ないだの最初は感じたが、冷静になって考えてみれば何の事はない、彼らなりのファンサービスに徹していたはずだ。MCも言葉少なだが、リアムなりのコミュニケーションをとろうとしていたし、最後の"Rock'n'Roll Star"ではステージサイドまで行ってファンと握手したり、タンバリンをあげたりなど気を遣っていたように思える。それはノエルからも感じ取る事ができた。彼の子供の誕生を祝うコメントを書いた紙を持って見せたファンに対し、ちゃんとお礼を言っていたり、何か駄洒落を言ってたり。(苦笑)彼らなりに必死にファンサービスをしてたのかもしれない。だが不器用さからか、日本人のお国柄か、そう感じ取らなかった人の方が多かったようだが。(当日の自分も含めて)

  結局、グラストやネブワースのような大合唱は今回も起こらなかった。あの"Wonderwall"でさえも(てゆうか、歌詞間違えてたし/笑)‥‥別に「OASISのライヴとはこういうものだ!」って固定観念を持っているわけではないし、「彼らのライヴはこう観るべき!」と押しつけるつもりもない。ただ‥‥そうは言ってもやっぱり『あの』感覚を味わいたかった‥‥それが正直な気持ちだ。そう思った人は何も俺だけじゃなかったようだ。うちの掲示板にも同じ意見を書き込んだ人もいた。よその掲示板でもそういう意見は見受けられた。「もうダメなのか‥‥」という意見も。けど、改めて考えて欲しい。本当にOASISってこの程度のバンドか? 今回が初めてって人はまだしも、クラブ時代から観てる人ならそう思ったはずだ。今回の彼らは本調子じゃない。ライヴは生ものだし、どんな理由をつけたってその1回きり、その一瞬が全てなのだ。たまたま観に行った日が最悪の日だったとしても、その人にとっては「あ、OASISってこの程度のバンドか」と判断されてしまう。ライヴはそういう怖さも持っている。だからこそ、俺は言いたい。「OASISは、リアムはこんなもんじゃねぇぞ! 俺はそんなOASISを、これからも断固支持するぞ!」と。


  セールスがガタ落ちでもしない限り、アリーナクラス以下ではやらないだろう。よく「ブリッツで観たい」とか「金儲けの為に」なんて言う奴がいるけど、一生夢見てろ!って思うよ。そうなったらどうなる? ブリッツ10回はやらなきゃな?(苦笑)仮にブリッツクラスで今回のような日程で回ったら、今度は「チケットが手に入らない!もっとデカいとこでやれ!」って声が増えるはず。それにツアーはアルバムのプロモーションとはいえ、金儲けでやってるわけだから、それがプロモーターの決めた事だろうが、最終決定はノエルやリアムが下したはずだ。それを支持出来ないなら観なければいい。

  既にここ日本では一般の人達に、マライヤ・キャリーやセリーヌ・ディオン、BON JOVIやAEROSMITH、エリック・クラプトンなんかと同じレベルで捉えられている。事実、今回会場で見かけた人は、普通のUK系のライヴと違ってスーツ姿やその辺にいそうなネエちゃん達、中学生くらいの子達が多かった。アルバムも売れに売れているらしい。と同時に、発売数日後には中古盤屋に沢山並んでいたが。(苦笑)一般のファンの方が正直だな。

  これが今のOASISなのだ。それを受け入れるか否か? それはあなたの自由。受け入れようが受け入れまいが、楽曲の素晴らしさには左右しないはずだ。今では新作をよく聴いている。ライヴを観たせいもある。ライヴ中盤での(俺にとっての)山場となった"Gas Panic!"。このプログレッシヴなブルーズが今後の彼らを象徴してるような気がしてならない。ただ、(音的に)枯れてしまうにはまだ早すぎる。こういう要素を取り入れつつ、また新しい要素も増え、更にパワーアップした「みんなの歌」に出会えるのは、そう遠くないはずだ。


oasis @ Yokohama Arena. 3/5/2000
 00. FUCKIN' IN THE BUSHES
 01. GO LET IT OUT
 02. WHO FEELS LOVE?
 03. SUPERSONIC
 04. SHAKERMAKER
 05. ACQUIESCE
 06. SUNDAY MORNING CALL (Vo. Noel)
 07. WHERE DID IT ALL GO WRONG? (Vo. Noel)
 08. GAS PANIC!
 09. ROLL WITH IT
 10. STAND BY ME
 11. WONDERWALL
 12. CIGARETTES & ALCOHOL
    ~ WHOLE LOTTA LOVE (INTRO / LED ZEPPELIN)
 13. DON'T LOOK BACK IN ANGER (Vo. Noel)
 14. LIVE FOREVER
[encore]
 15. ROCK'N'ROLL STAR



▼OASIS『STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2000 03 10 12:00 午前 [2000年のライブ, Oasis] | 固定リンク