2004/12/24

2004年を振り返る(1)

 今年はとみぃ的に、洋楽方面は非常に充実した1年でした。8月まで「とみ宮」で洋楽ニュースを重点的に追っていたこともあり、新しい音にも敏感になっていたし、また4月からは「RADIO TMQ」をスタートさせたことで、積極的に洋楽の新譜を買うようになったり。ホント、今年は去年と比べてもかなりの枚数増えてると思いますよ、購入枚数。

 勿論、洋楽だけじゃなく、ちゃんと邦楽も追っていたし、まぁ買う枚数は減ったけどハロプロ関係もちゃんと追ってたし。月に数十枚とか購入するのはザラだったしね。

 そんなだから、「とみ宮」時代にやってた『1日1枚レビュー』みたいなのじゃ、全然追いつかないわけですよ。取り上げたくても取り上げられなかったのも多いし。あれって、別に話題になってるから優先的に取り上げるとかじゃなくて、ホントその日の気分なんですよ。たまたま更新しようって時に聴いてたから取り上げたとか、ホントそんなアバウトな感じだったのね。例えばその日の朝に「よし、今日は帰宅したらこれについて書こう!」と思ってたのに、帰宅時にCD屋に寄ってたまたま買った中古盤が良くて、気づいたらそれについて書いてた、とか‥‥そんなのザラですよ!

 というわけで‥‥今年も残り1週間となってしまいましたが、そんな7日を利用して、今年よく聴いたけど今まで取り上げられなかった作品について、簡単にコメントしていこうかと思います。毎日やるかどうかは判らないけどね。一度に取り上げる枚数も全く決まってないしね。

■THE CRIBS「THE CRIBS」

 双子を含む実の3兄弟による英国のトリオ。今年の3〜4月頃、テキトーにAmazonを彷徨ってたら見つけて、何となく名前に惹かれて購入。そしたら良かったという。そしてその後にサマソニで初来日決定。来日前に日本盤リリース、みたいな流れ。

 よくTHE STROKES辺りが引き合いに出されるようだけど(ま、俺も頭の数曲を聴いた時はそう感じたし、ラジオでかけた時もそんな事言ったけど)、スカスカなバンドアレンジが彼等に通ずるところがあるってだけで、音楽性自体はもっとギターポップ/インディーギターロック寄り。ひと昔前のカレッジチャートを賑わしそうなイメージの音というか。若々しさとオッサンぽいイナタさが同居する、独特な空気感が好き。爽やかとか溌剌といったイメージともまた違うのよね。けど、好きな人は多いと思うよ、この音。

 双子の兄弟がボーカルを取ってて、曲によって歌い分けてるので、そこもまたね。いい感じですよ。とにかく今年よく聴きました。



▼THE CRIBS「THE CRIBS」(amazon


■THE ORDINARY BOYS「OVER THE COUNTER CULTURE」

 本国以上に日本で大当たりしてしまった感のある彼等も、実は今年デビュー組。春に出た "Maybe Someday" と "Week In Week Out" でノックアウトされて、いち早くラジオで後者をかけたっけ。『モリッシーがTHE JAMに加入したような音』ってラジオで話したけど、メディアでもそんな評価をしてたもんだから、あーみんな考えることは一緒かって思ったりね。

 アルバムもそのイメージ通りの音で、もっさり系のボーカルが若いくせに味わい深さを醸し出してて、個人的には好印象。曲もパンク方面に走ることなく、伝統的なブリティッシュロックといったイメージ。決して目新しいことをやってるわけでもなく、確かに「これを2004年にやらなくても‥‥」という気もするけどさ。ただアルバムを聴いてると、ライヴは相当カッコ良さそうだよなぁと。THE SPECIALSのカバー "Little Bitch" も上手くハマってるし。

 深く考えずに聴けるのが、この手のバンドの良いところだよね。逆にいえば、あんまり残らない曲もあるんだけど‥‥カッコいい曲はカッコいいんだけどねぇ。まぁ『期待の超大型新人』といったタイプではないよね。変わらずに、このままも活動を続けて欲しいかな、と。5年後にこの音のまま、まだ続いてたら絶対に感動するもんなぁ。



▼THE ORDINARY BOYS「OVER THE COUNTER CULTURE」(amazonf:通常盤限定盤

投稿: 2004 12 24 11:00 午前 [2004年の作品, Cribs, The, Ordinary Boys, The] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/05/14

THE ORDINARY BOYS『WEEK IN WEEK OUT (EP)』(2004)

   この手のバンドを全部『ロックンロール・リバイバル』の一言では片付けたくないよね‥‥そんなちっちゃい枠で括ってしまうには本当に勿体ない、活きのいいバンドがイギリスからドンドン登場してきてるんだから‥‥多分1~2年前だったら全部その類のバンドってことで片付けられてたんだろうけど、もういいよそんなの。聴いて「感じる」か「感じない」か、「クる」か「こない」かのどちらかじゃない全部?

  というわけで、個人的に今年のイギリス出身の新人の中では(タイプこそ違えど)KEANE(このバンドも後に紹介しましょう)と共に大期待してるのが、今回紹介するTHE ORDINARY BOYSという4ピースバンド。こんかい取り上げる "Week In Week Out" は彼らにとって2枚目のシングルで、4月の上旬に発表されたばかり。そう、このバンド、今年の「SUMMER SONIC」で初来日を果たすことからその名前を知ったんだけど、この決定以前にリリースされていたファーストシングル "Maybe Someday" がなかなか手に入らなくて。で、気づいたら4月にこの "Week In Week Out" がリリースされてて‥‥迷わずゲットしてた、と。

  プロデュースにスティーヴン・ストリート(THE SMITHSの諸作品やBLURのブリットポップ三部作、THE CRANBERRIES等)、ジャケットデザインに「STYLOROUGE」といった『判る人には判る』ツボ突きまくりの外部スタッフに囲まれ、恵まれた中でのリリースとなったこのシングル、出だしのリフを聴いた瞬間に一発で気に入ったのよ。出音が全てとはよく言ったもんだよね‥‥ホントその通り。

  表題曲 "Week In Week Out" を判りやすく例えると、『モリッシーがTHE JAMに加入したかのような音』‥‥で何となく想像できるかな? バンドスタイルとしてはモッズ(バンド名じゃなくてスタイルの方ね)っぽくてかなりパワフル。ボーカルが弾いてるらしいオルガンの音が男っぽいサウンドに被さると絶妙。ボーカルがモリッシーっていうとちょっと弱っちいイメージがあるかもしれないけど、声はポール・ウェラーをもっと野太くしたような感じで、ちょっとした節回しがモリッシーっぽいというか。つうかさ、こいつら若いのに凄い玄人じみた色を醸し出してるんだよなぁ‥‥なんじゃこりゃ!?

  で、一転してC/W曲の "Hand In Hand" は緩い感じのポップナンバー。こっちの方がちょっとだけTHE SMITHS色が強いかな?という気もするけど、やっぱ基本はモッズなんだろうか‥‥途中挿入されるエレピなんか聴いちゃうと、まんまそんな気がしてくるし‥‥オフィシャルサイトにある写真を観ると、確かにモッズっぽい印象もある‥‥んだけど、この金髪の長髪がボーカルかな‥‥違うわ、こいつはギターだ! で、如何にも「ポール・ウェラーから影響受けました!」っぽい空気を醸し出してる奴がボーカルなのか‥‥あー何か納得。このもっさりしたルックス(で、ギタリストが妙に浮いててカッコいい)も個人的にはツボ。うわー、どんなライヴやるんだろうか、こいつら。激しそうなのは判るんだけど‥‥こいつら目当てでサマソニに行ってしまいそうな予感。

  アルバムの方は6月末にUK、日本は7月上旬にリリースされる予定になってます。ホント‥‥期待を裏切らないバンドだと思うよ、俺の中では(先日届いたファーストシングル "Maybe Someday" もこれまた激カッコよかったしさ)。昨今のガレージ/ロックンロール・リバイバルの枠には収まらない、括れないからこその魅力が満載‥‥な気がするんだけど。ま、シングル2枚聴いただけでここまで断言してしまうのもアレだけどさ‥‥サマソニ行こうって人は是非名前を覚えておいてよ。確実に今後ブレイクする新人のひとつだと思うからさ。



▼THE ORDINARY BOYS『WEEK IN WEEK OUT (EP)』
(amazon:海外盤CD

投稿: 2004 05 14 12:00 午前 [2004年の作品, Ordinary Boys, The] | 固定リンク