2017/01/09

祝ご成人(1996年4月〜1997年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて実施したこの企画、今回で3回目を迎えます。今年も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1996年4月〜1997年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちらです)


ATARI TEENAGE RIOT『THE FUTURE OF WAR』(Amazon

BECK『ODELAY』(Amazon

BLUR『BLUR』(Amazon

DEF LEPPARD『SLANG』(Amazon

THE HELLACOPTERS『SUPERSHITTY TO THE MAX!』(Amazon)(レビュー

HONEYCRACK『PROZAIC』(Amazon)(レビュー

KORN『LIFE IS PEACHY』(Amazon)(レビュー

KULA SHAKER『K』(Amazon

MANIC STREET PREACHERS『EVERYTHING MUST GO』(Amazon)(レビュー

MANSUN『ATTACK OF THE GREY LANTERN』(Amazon)(レビュー

MARILYN MANSON『ANTICHRIST SUPERSTAR』(Amazon)(レビュー

METALLICA『LOAD』(Amazon)(レビュー

OCEAN COLOUR SCENE『MOSELEY SHOALS』(Amazon

PANTERA『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』(Amazon)(レビュー

RAGE AGAINST THE MACHINE『EVIL EMPIRE』(Amazon

REEF『GLOW』(Amazon

SUEDE『COMING UP』(Amazon

TOOL『AENIMA』(Amazon)(レビュー

U2『POP』(Amazon)(レビュー

WEEZER『PINKERTON』(Amazon)(レビュー


残念ながらセレクトから漏れた作品も多いです。以下、主だった作品をざっと羅列します。

AEROSMITH『NINE LIVES』
ALICE IN CHAINS『UNPLUGGED』
ARCH ENEMY『BLACK EARTH』
ASH『1977』
BEN FOLDS FIVE『WHATEVER AND EVER AMEN』
THE BLACK CROWES『THREE SNAKES AND ONE CHARM』
THE BOO RADLEYS『C'MON KIDS』
BJORK『TELEGRAM』
BRYAN ADAMS『18 TIL I DIE』
BUSH『RAZORBLADE SUITCASE』
CARCASS『SWANSONG』
THE CARDIGANS『FIRST BAND ON THE MOON』
THE CURE『WILD MOOD SWINGS』
DAFT PUNK『HOMEWORK』
DAVID BOWIE『EARTHLING』
DINOSAUR JR.『HAND IT OVER』
ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS『ALL THIS USELESS BEAUTY』
FIONA APPLE『TIDAL』
FOUNTAINS OF WAYNE『FOUNTAINS OF WAYNE』
GEORGE MICHAEL『OLDER』
HELMET『AFTERTASTE』
IMPERIAL DRAG『IMPERIAL DRAG』
JAMIROQUAI『TRAVELLING WITHOUT MOVING』
JOURNEY『TRIAL BY FIRE』
LUSCIOUS JACKSON『FEVER IN FEVER OUT』
MACHINE HEAD『THE MORE THINGS CHANGE…』
MANOWAR『LOUDER THAN HELL』
MATTHEW SWEET『BLUE SKY ON MARS』
MICHAEL SCHENKER GROUP『WRITTEN IN THE SAND』
NIRVANA『FROM THE MUDDY BANKS OF THE WISHKAH』
PATTI SMITH『GONE AGAIN』
PEARL JAM『NO CODE』
PET SHOP BOYS『BILINGUAL』
PRINCE『EMANCIPATION』
R.E.M.『NEW ADVENTURES IN HI-FI』
ROLLINS BAND『COME IN AND BURN』
RUSH『TEST FOR ECHO』
SCORPIONS『PURE INSTINCT』
SLAYER『UNDISPUTED ATTITUDE』
SLOAN『ONE CHORD TO ANOTHER』
SOUNDGARDEN『DOWN ON THE UPSIDE』
STEVE VAI『FIRE GARDEN』
STRAPPING YOUNG LAD『CITY』
SUPER FURRY ANIMALS『FUZZY LOGIC』
VERUCA SALT『EIGHT ARMS TO HOLD YOU』
ZAKK WYLDE『BOOK OF SHADOWS』
THE WiLDHEARTS『FISHING FOR LUCKIES (East West Version)』
ZZ TOP『RHYTHMEEN』


1995年から1996年初頭がブリットプップの最盛期と昨年のブログに書きましたが、続く1996年から1997年にかけてはその最盛期から末期に向かっていく過程。BLURが1997年初頭に発表したセルフタイトルアルバムが「ブリットポップの終焉」を決定づけたのは間違いないでしょう。KULA SHAKERやMANSUNのデビュー作、MANICS、OCS、REEFの諸作、そして選外でしたがASHのデビュー作などはその末期に輝いた傑作だと思っております。

そして、アメリカではRATM、KORN、TOOL、MARILYN MANSONのブレイクにより新たなヘヴィロックシーンが確立されるタイミング。と同時に、ベックやWEEZERといったアーティストたちも新たなオルタナシーンを築き上げておりました。その一方で、METALLICAやDEF LEPPARDといった大御所たちが迷走していたのも、このタイミングの面白いところ。それぞれピックアップした作品は、各バンドのキャリアの中でも迷作扱いされることの多いものですが、今聴くと意外と悪くないから不思議。今回選出した動画20曲の中に混じっても、実はあまり違和感がない音楽性だったりします。面白いもんですね。

あ、1997年に入ると同時にU2が『POP』を出したり、ATRの2ndアルバムが話題になったりと、新たな可能性が見え始めたのも興味深いですね。

ちなみに日本での1996年4月〜1997年3月といいますと、TK作品のチャート独占やプリンセス・プリンセスの解散、米米CLUBの解散発表(ラストライブは翌年)、TMRやPUFFY、ELT、SPEEDのデビューなど、音楽産業的にもピークを迎えつつあった時期でした。

最後に。ここではピックアップしませんでしたが、1996年で特に印象に残っているのは「恋のマカレナ」と「Wannabe」です。



▼SPICE GIRLS『SPICE』
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投稿: 2017 01 09 12:00 午前 [1996年の作品, 1997年の作品, Atari Teenage Riot, Beck, Blur, Def Leppard, Hellacopters, The, Honeycrack, Korn, Kula Shaker, Manic Street Preachers, Mansun, Marilyn Manson, Metallica, Ocean Colour Scene, Pantera, Rage Against The Machine, Reef, Suede, Tool, U2, Weezer] | 固定リンク

2016/12/24

PANTERA『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』20TH ANNIVERSARY EDITION(1996 / 2016)

1996年5月に発表された、PANTERA通算8枚目(メジャー移籍後4枚目)となるオリジナルアルバム。前作『FAR BEYOND DRIVEN』が初の全米1位を獲得したものの、バンドを取り巻く環境が悪化し(フィルの暴行による裁判およびドラッグ癖)、決してベストとは言い難いなかで制作されたのがこの『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』(邦題『鎌首』。意訳でもなんでもなく、たたジャケット写真を観て思いついただけでしょ、これ)でした。しかし、そのアグレッシヴな主張が際立つタイトル同様、内容は非常に攻撃的で、オープニング曲「The Great Southern Trendkill」冒頭のフィルによるシャウトでいきなりノックアウトされること間違いなしな1枚。

前作が出世作『VULGAR DISPLAY OF POWER』(1992年)をよりハードコアにした作風だったのに対し、今作ではハードコアさはそのままに、全体としてより整理された印象が強い。なもんで、前作で途中からダレ気味だったミドルテンポの楽曲も、今作ではギタープレイによる惹きつけ方や聴き手を飽きさせない工夫したアレンジが施されています。と同時に、かなり実験的なサウンド&楽曲も含まれており、アルバム中盤の(なかば組曲と言える)「Suicide Note, Pt.1」「Suicide Note, Pt.2」の緩急のつけ方はさすがと言わざるをえません。特に「Suicide Note, Pt.1」は、LED ZEPPELIN「Going To California」のカントリーやサザンロックに寄せたような不思議な魅力があり、そこからひたすらアグレッシヴな「Suicide Note, Pt.2」に切れ目なく突入する構成には鳥肌が。そのほかにもサイケデリックな色合いの「Flood」では、過去の「This Love」を深化させつつ新たなチャレンジにトライしており、世の「PANTERAフォロワー」とは格が違うことを見せつけます。

リリース当時は衝撃作『VULGAR DISPLAY OF POWER』、そしてNo.1アルバム『FAR BEYOND DRIVEN』の後だけに、ちょっと分が悪いというか、そこまで高く評価されていなかったような記憶がありますが、今聴くと先の2枚に負けないだけのパワーと深みがある1枚だと思います。今なら素直に『VULGAR DISPLAY OF POWER』の次に好きなアルバムと断言できます。


「20TH ANNIVERSARY EDITION」解説

で、今回このタイミングで取り上げたのには理由が。ご存知のとおり、本作は今年でリリース20周年を迎えたことから、10月にリマスタリング&ボーナスディスク付きのアニバーサリーエディションが発売されました。アルバム本編のリマスター盤となるDISC 1に関しては、なんとなく全体的に聴きやすくなった印象が。それはソフトになったということではなく、全体のバランスや音のメリハリが以前よりもわかりやすくなったというか(気のせいかもしれないけど)。

そして、もっとも気になるのが『THE GREAT SOUTHERN OUTTAKES』と題されたDISC 2のほうですよね。こちらは基本的にアルバム本編と同じ曲順でテイク違い(ミックス違いやインストバージョン、1998年の『DYNAMO OPEN AIR』でのライブ音源)が収められています。ライブ音源は音質的にはまぁこんなもんかな、と。ちょっと全体的にモコっとした印象があります。で、インストバージョンについては割愛して(笑)、ミックス違い……こちらは2種類あって、ひとつは「2016 Mix」と題されたもので、これは「The Great Southern Trendkill」1曲のみ。残りは「Early Mix」と、その名のとおり初期段階でのミックス。どのミックスも曲冒頭にフィルの話し声やドラムのカウントなどが残されており、ミックス自体も完全に整理されたDISC 1の音源よりも生々しさが残されています。

最新ミックスとなる「The Great Southern Trendkill」は……正直、そこまで音が良くないような。リミックスの類というよりは、他の「Early Mix」と同じ扱いと思ってもらったほうがいいかもしれません。エンディングの締まりのなさもカッコ悪いし。これを聴くと、いかにアルバム本編のバージョンが優れているかに気づかされます。

ということで、DISC 2は1枚のアルバムとして楽しむというよりは、『THE GREAT SOUTHERN OUTTAKES』本編を堪能した後に別の解釈をするための副読本的内容と言ったほうがいいかもしれませんね。あくまでおまけと解釈して接するのが無難です。

思えば『COWBOYS FROM HELL』(1990年)以降、メジャーから発売されたアルバムは今のところ4作品が20周年アニバーサリーエディションとしてリイシューされています。このまま進めるなら、次の2020年に『REINVENTING THE STEEL』(2000年)のアニバーサリーエディションが発売されることになるのかな。そもそも何か発表できそうな貴重音源が残っているのでしょうか。もしできることなら、フルライブをまるまる1本収めた未発表ライブ音源/映像があると……いいなぁ。



▼PANTERA『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』20TH ANNIVERSARY EDITION
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投稿: 2016 12 24 12:00 午後 [1996年の作品, 2016年の作品, Pantera] | 固定リンク

SCOUR『SCOUR』(2016)

2016年は冒頭からトラブルを引き起こして、メタル界のみならず社会問題にまで発展しそうなほどやり玉に挙げられたフィル・アンセルモ。詳しくはこのへんを読んでもらえれば、何が起こったか思い出せるかと思います。

この騒動後、DOWNからの脱退を申し入れたというフィル。現在もバンドには残っているようですが、今年後半はしばらく休止状態だったSUPERJOINT RITUALをSUPERJOINTと改名させて、ニューアルバム『CAUGHT UP IN THE GEAR OF APPLICATION』を制作したり、今回紹介するブラックメタルバンドSCOURを結成してEPを発表したりと、何かと忙しそうにしておりました。

さて、そのSCOURですが、いわゆる初期デスメタル、ブラックメタルをはじめとするエクストリームサウンドを軸にしたバンド。メンバーは下記のとおり。


Philip H. Anselmo (Vo / ex-PANTERA, DOWN)
Drek Engemann (G / CATTLE DECAPITATION)
Chase Fraser (G / ANIMOSITY)
John Jarvis (B / PIG DESTROYER, AGORAPHOBIC NOSEBLEED)
Jesse Schobel (Dr / STRONG INTENTION)


正直、CATTLE DECAPITATIONとPIG DESTROYERぐらいしか聴いたことがありませんが、それぞれデス/グラインドコア界隈のバンドばかり。このEP自体も、ギターのトレモロリフがいかにも“ソレ”な「Dispatched」を筆頭に、上記のバンドが持つルーツが垣間見れる1枚となっています。フィルのデスボイス/グロウルもいつも以上にすごみを増していますが、ちょっとお上品に聞こえてしまうのは僕の偏見でしょうか?(「Clot」で入る合いの手的デスボイスの汚さのほうが本格的すぎたもので。こっちはフィルじゃないですよね、おそらく。デレクとジョンはバッキングボーカルもしているようですし)

決してフィルが昔のブラックメタルで信仰されていた世界を崇拝しているとか、そういうことではないと思いますが(ナチス問題の後だけに、それだと余計ややこしいことになりかねないし)、エクストリームメタルを追求するという点においてはこの世界に一度足を踏み入れるのも必要だったのかなと。バンドというよりはプロジェクト形態みたいなので長続きはしないと思いますが、これはこれで生で観てみたい気がします。



▼SCOUR『SCOUR』
(amazon:海外盤CD

投稿: 2016 12 24 12:00 午前 [2016年の作品, Pantera, Scour] | 固定リンク

2016/08/26

「一番好きなHR/HMギターソロ」について考える(80年代〜90年代前半編)

仕事の合間だけど、現実逃避ついでに「一番好きなギターソロ」について考えてみた。あくまで主観だが、HR/HMにおけるギターソロはライブで一緒に「口ギターソロ」ができる、つまり口ずさめるものがベストだと思ってる。

最初に思いつくのはやっぱりオジー・オズボーン「Mr.Crowley」だろうか。適度に速弾きしていて、かつ口ずさめるメロディ。これ以上速くても、音数が多くてもダメ。だって弾けないもん。俺が。

そういう意味じゃEUROPE「The Final Countdown」もベスト候補。いや、こっちはシンセのメインリフのほうが印象的か。シンセのフレーズは口ずさんでも、ギターソロを口ずさむことは少な……いや、そんなことはなかった。口ずさむ。好き。

主メロ自体がリフ?なゲイリー・ムーア「Wild Frontier」も、個人的には「Mr.Crowley」と同じくらい好きな楽曲&ソロ。結局、こういうマイナーコードで泣きのメロを持つ楽曲が好きんなんだろうな。ザ・日本人。

泣きメロかつ「誰もが知ってるフレーズの引用」というドーピング感満載のACCEPT「Metal Heart」は反則。これこそ全力で日本人泣かしにかかってるだろと。

「Mr.Crowley」と同じくらい重要かつベストだと思ってるのが、KISS「Detroit Rock City」。あのクソシンプルなのに最強なツインリードは、この先何百年も語り継がれるべきだと思う。結局「コピーできそうだけどちょっと難しい」くらいの、あの絶妙なレベル感が自分の求めるギターソロなのかもしれない。あと、長すぎてもダメ。2分とか続いちゃうようなのはね、覚えられない。

……ってよくよく考えたら70年代じゃん、「Detroit Rock City」。却下却下。代わりにKISSのコピーバンド始めた頃にやってた「Crazy Crazy Nights」を挙げとく。このコンパクトだけど印象に残り、口ずさめて適度なテクニックが凝縮されてるというのは非常に重要。そういう意味じゃBON JOVIのこの時代の楽曲はほとんどこれに当てはまる。選ばないけど。

もうちょっとヘヴィな方面についても。

METALLICA「One」は随所にソロが登場するけど、後半の畳み掛けるようなソロパートは難しいながらも覚えやすいメロディがちゃんと備わっているし、この手のバンドのものとしてはベストクラスなんじゃないかなと。

逆にMEGADETH「Tornado Of Souls」までいくと、ちょっとやりすぎ感が。もちろんこれは個人的なさじ加減の問題だけど。リスニング的にはMEGADETHのほうだけど、「コピーしたくなる」という点においてはMETALLICAかなと。なかなか共感しづらいだろうけど。

PANTERAのギターソロも実はすごくメロウなものが多くて、個人的にはリフ以上に推していきたいと思ってる要素。スローな曲はもちろんなんだけど、「Mouth For War」はあのリフとグルーヴにこのソロが乗るから最強なんだと。

最後に国内のバンドからも。

80年代半ばに青春時代を過ごした人なら、きっと誰もがコピーをしたんじゃないだろうかっていうLOUDNESSから選ぶならば、やっぱり「Crazy Doctor」だろうか。「In The Mirror」も捨て難いけど。って、どっちも弾けないんだけど。

で、結局最後はEARTHSHAKER「More」に行き着くと。この呪縛から逃れられないんだな、あの時代に10代を過ごしてしまった者は。でもイントロのアルペジオのほうが印象深い? かもしれない。

以上10曲。KISS以外は結局泣きメロなんだな。わかりやすいぞ自分。

……でもさ、ああだこうだ考えたけど、結局この曲のこのソロがいろんな意味で最強かもしれないと思うんだよ。

グランジ以降、ギターソロの重要度が低くなったと言われたけど、ここまでシンプルで印象的なソロは逆にメタル脳では作れなかっただろうな。だって歌メロをそのまま弾いてるだけだし。その後の歴史を変えてしまったという意味ではとても皮肉な1曲。

90年代後半以降についても、いつか考えてみたい。10曲も挙げられるかどうか微妙だけど。

投稿: 2016 08 26 11:56 午前 [Accept, Earthshaker, Europe, Gary Moore, KISS, Loudness, Megadeth, Metallica, Nirvana, Ozzy Osbourne, Pantera] | 固定リンク

2005/12/08

PANTERA『VULGAR DISPLAY OF POWER』(1992)

 PANTERAが1992年初頭に発表した、通算2作目のメジャー配給作品。前作「COWBOYS FROM HELL」がMOTLEY CRUEやSKID ROWといったメジャーフィールドのバンドからも愛され、と同時にコア層からも支持されつつあった中に、いきなりこんな無茶苦茶な作品を放り投げた当時の勢いは、今思い返しても凄いものがあったなぁ‥‥と。

 このアルバムがリリースされる直前、俺はイギリスに留学中で。現地で読む音楽雑誌でもこぞってこのアルバムは絶賛されていて、中には5つ星が付いてるものもあった程。勿論PANTERA自体は知ってたし聴いてたんだけど、そんなに絶賛される程凄いとは思ってなかったのね。適度にヘヴィで適度に聴きやすい、程度の印象しかなくて。

 そんなもんだからその後、ドイツを旅行してる最中にリリースされたこのアルバムを試聴した時の衝撃といったら‥‥オープニングの "Mouth For War" のイントロ、リフ一発でやられてるのに、更にフィル・アンセルモの

 『Reeeeeveeeeeeeeenge!』

っていうドスの利いた叫びにビリビリと鳥肌立ちまくり。あれに反応しなかったら絶対に嘘だったよね。更に "A New Level"、"Walk" とミドルヘヴィナンバーが続き、ダイムバック・ダレル(当時はダイヤモンド・ダレルだったけど)の縦横無尽に暴れまくるギターにまたやられ。勿論フィルのボーカルにもね。そしてアルバム前半のハイライトであるファストチューン "Fucking Hostile" と、ミドルヘヴィバラードと呼んでも差し支えないであろう "This Love" の2曲‥‥METALLICAでさえミドル中心のバンドへと変化してしまった今、こいつらは本気で信じられる‥‥そう実感した瞬間だったなぁ。

 アルバム後半もミドルヘヴィでアグレッシヴな曲が続き、最後の "Hollow" のギターに泣かされ。後半のヘヴィな展開にもゾクゾクしてアルバムは終了するんだよね。聴きながら手に汗握るアルバムは久し振りだったよ。METALLICAのブラックアルバムやGUNS N'ROSESの「USE YOUR ILLUSION」の2枚を通して聴いた時も興奮したけど、PANTERAの時は‥‥もっと違った衝撃を受けたなぁ。価値観が変わっちゃうくらいの。

 リリースから間もなく14年もの月日が経とうとしてます。そして‥‥あれから1年経っちゃったよ‥‥このブログを初めて1週間後に、まさかあんなに衝撃的な事件・事故が起こるとは‥‥正直、未だに信じられない面もありつつ、今久し振りにこのアルバムと接してるわけですが‥‥

 もうこのトリッキーでメロウでソウルフルで気が狂ったかのようなギタープレイを、新しいフレーズやリフを聴くできないんだな、と。感傷的になるような音じゃないんだけど‥‥だからこそ、余計に感傷的になっちまうんだよな。

 畜生。



▼PANTERA「VULGAR DISPLAY OF POWER」(amazon:日本盤US盤

投稿: 2005 12 08 12:30 午前 [1992年の作品, Pantera] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/02/25

ダイムバッグ・ダレル追悼イベント、あれこれ。

ダイムバッグ・ダレル追悼イベント「THANK YOU! DARRELL!!」(LOFT PROJECT)

 ミュージックマシーンのBBSにて知りました。3/9(水)に新宿ロフトにて、ダレルの追悼イベントがあるそうです。内容としてはトリビュートバンド等、日本のバンドが幾つか出演、DJとしてNIRGILISの栗原稔等も出演。更に「YOUNG GUITAR」編集部によるトーク・ライヴもあるとのこと。

 平日、しかも18時半スタートってことで社会人にはちと辛い時間設定ですが、それだけ内容が濃いってことでしょうから、時間に余裕がある人、また出演バンドに興味がある人、そして‥‥勿論ダレルを愛したみんな、是非行ってあげてください。俺は恐らく無理だと思うので、俺の分まで楽しんで来てください。

 にしても、エアギター大会の審査員がUNITEDの大谷さんか‥‥大谷さん、何やってんだよぉ‥‥


パンテラ、ダレルのメモリアルに実兄ヴィニー参加(BARKS)

 こちらは2/23にシカゴで開催されたメモリアル・コンサートについて。ANTHRAX、DISTURBED、DROWNING POOL等が出演、事件の傷もまだ癒えない中ヴィニー・ポールも参加して、一緒にPANTERAの曲をプレイしたそうです。

 海外ではこういうトリビュート・イベントが既に幾つか行われてますが、今回日本でも開かれるってのは正直嬉しいです。1年経ち、また1年経ち、人々の記憶が薄れていく中で、こんなに悲しい事件があったことを、そしてあんなに素晴らしいギタリストがいたことを忘れてはいけない。だからこういうトリビュート・イベントは死後の直近のみならず、可能な限り続けて欲しいな。いいじゃない、好きなミュージシャン同士が集まって、みんなでPANTERAの曲を演奏したって。1年に1日くらいあったっていいじゃない。ねぇ?



▼PANTERA「VULGAR DISPLAY OF POWER」(amazon

投稿: 2005 02 25 08:06 午後 [Pantera] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/18

フィル・アンセルモ、沈黙を破る。

フィル・アンセルモ、ダレルの死に沈黙を破る(BARKS)

 うわぁ‥‥何だか切ない。ダレルの家族の意向でフィルは葬儀に出席しなかった(できなかった)なんて‥‥確かに彼の家族からすれば、フィルがバンドを壊したくらいの気持ちがあるだろうし、あそこでPANTERAが終ってなかったら、こんなことにはならなかったのに、って気持ちも少なからずあるんだろうね‥‥勿論憶測だけどさ。そう考えると、尚更辛い。短いながらも、やはりフィルがこの1週間どれだけ苦しんだかが伺えるコメントですね。

 正直、フィルが今やってるSUPERJOINT RITUALには殆ど興味がないのね。多分10代の自分だったら、すっげー喜んで聴いてたであろうタイプの音だけど、今の俺には必要ないかな、と。無い物ねだりなんだけどさ‥‥あそこにダレルのギターが乗っかって、ヴィニー&レックスによる重心の低いリズム隊が加わったらな‥‥って。結局それはPANTERA以外の何ものでもないわけで。

 今日ね。ラジオ用に数日振りにDAMAGEPLANのアルバムを聴いてたのね。んで、数日前に簡単な感想を書いたじゃない。あれはあくまで最初に聴いた時、そしてダレルの死後改めて引っ張り出して1回聴いた時の感想だったんだけど‥‥ちょっと落ち着いて聴き直してみると、意外と聴けるアルバムだったんだなぁ、と再発見。けど、やはり化けるにはセカンドアルバムが必要だったよな‥‥

 今夜のラジオ、たった3〜4曲程度ですが、ダレルの特集をやります。「ベスト盤イイヨネー!」にて、PANTERAを取り上げます。俺のここ1週間くらいに感じたことを、そのまま生の言葉で語ろうと思います。いつも聴いてくれる人も、そしてダレルに興味を持ちつつもラジオ聴いたことない人も、是非聴いてください。よろしくお願いします。



▼SUPERJOINT RITUAL「A LETHAL DOSE OF AMERICAN HATRED」(amazon

投稿: 2004 12 18 06:38 午後 [Pantera, 「R.I.P.」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/17

ダレルの死、その後。

実兄のV・ポールがダレルを追悼、葬儀にはKISSの棺(BARKS)
レックス、ザック、エディ他がダレルの葬儀に出席(BARKS)
ダレル射殺事件後、リンキン“ファンと身近な交流を続ける”(BARKS)

 フィルが葬儀に出席しなかったのは、まだ彼自身がダレルの死を現実として受け入れることが出来てないんじゃないか‥‥ああ見えて非常に繊細な人だと思うので(ましてや家族以上の想いがある人の死ですしね)もうちょっと時間が必要なんじゃないかな‥‥と。そうであって欲しいっていう願望込みで。

 そして、KISSファンならかなり前に「とみ宮」でも話題にしたことがあった、KISSの棺桶! まさかあれがここでこういう風に役立つことになるとは‥‥皮肉ですね。

 ダレルのギターには確か、KISSの「ROCK AND ROLL OVER」(邦題:地獄のロック・ファイアー)のジャケット絵柄(KISSのメンバー4人の顔イラスト)のステッカーが貼られていましたよね。俺、あれを見た瞬間に、「あ、この人は信用できる!」って思ったなぁ、当時。それくらい自分にとって、KISSを通過してるアーティスト/してないアーティストの線引きが重要だったもので。つーかホントに大好きだったんですよね、ダレルってKISSが。あのメロウなプレイはその辺からの影響も大きいのかな‥‥なんて。

 音楽的には決してストレートに影響を表してきてはいませんが、それでも彼の根本にあるのはKISSなのは間違いないですよね。そんなKISSに見送られて‥‥今頃「向こう」でエリック・カーと新しいバンドでも組んでるんだろうなぁ‥‥そう願いたいです。



▼KISS「ROCK AND ROLL OVER」(amazon

投稿: 2004 12 17 08:00 午後 [Pantera, 「R.I.P.」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/14

「元PANTERA」ではなく、「DAMAGEPLAN」のダレルについて。

ギタリストのダイムバック・ダレルが公演中観客の凶弾により死亡(ワーナーミュージック・ジャパン)
アーティストたちのダイムバッグ・ダレル追悼メッセージ(BARKS)
モトリー・クルー、エヴァネッセンスもダレルにメッセージ(BARKS)
Metallica ラーズが親友ダレル・アボットを追悼(VIBE-NET.COM)


 PANTERAのことばかり語るサイトが多いので(ま、俺もそうだけど)、当のDAMAGEPLANについて語っておきましょう。

 ファーストアルバムってことで相当力入ってますよね。曲の幅はPANTERA時代よりも広いように感じるし、ボーカルのパトリック・ラックマンもまぁフィルみたいに聴こえる時もあるけど、もうちょっと「いろいろ歌えそう」なイメージがあるかな。勿論アルバムを聴く限りでの話ですが。

 ギターやドラムは、どこからどう聴いてもダレルとヴィニーの‥‥つまり、PANTERA以外の何ものでもない、といった印象が強くて、逆にそれが仇になってしまった感も無きにしもあらず。こればっかりは個性が強烈過ぎるんだもん、仕方ないか。

 これといった「DAMAGEPLANらしい強烈な個性」はまだ感じられず、どちらかというとPANTERAの延長線上からスタートさせたイメージかな。多分、セカンドでもっといろいろ変化が見られたんだろうけど‥‥絶対に新しい地点にたどり着いてたはず。あるいはこのまま何にも変わらず、「結局俺等これ好きだし。これしか出来ないし。」って開き直り続けたのかも‥‥今となってはその答え、誰にも判らないんだけど‥‥

 アルバムは今年の2月にリリースされ、すぐ後に来日も実現。その際にはPANTERA時代の曲("Walk" とか)も披露されたとのこと。う〜ん、やっぱりダレルとヴィニーにとっては地続きだったんだよね。フィル・アンセルモは再結成について、常に「今はまだその時じゃない」とコメントして、じゃあ先々には可能性が少しでもあるのかよ!?と期待を持たせたり‥‥それも今となっては‥‥嗚呼。

 死んじゃったから褒めるってのは嫌だから正直に書くけど、俺はこれ、リリース後すぐに買ってもそんなに聴き込まなかったのね。単純にこの手の音から俺がずれ始めてたってのも大きいけど、やはり‥‥これ聴くんだったら‥‥っていう嫌な感情がね。ミッシェルファンの子がROSSOを悪くいうのと同じ次元じゃん、それ。ダメだな、俺‥‥

 だからこそ、そんなモヤモヤを吹き飛ばすようなセカンドを待ってたんだけどね‥‥糞っ!



▼DAMAGEPLAN「NEW FOUND POWER」(amazon

投稿: 2004 12 14 08:53 午後 [Pantera, 「R.I.P.」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/11

May Rest In Peace, Darrell.

 ダイムバック・ダレル射殺事件の続報です。

ダメージプランのダイムバッグ・ダレルが公演中に射殺される(MTV Japan)
メタル界に衝撃、ダイムバッグ・ダレル射殺事件にオジーらがメッセージ(BARKS)
米国のライブハウスで銃乱射事件、バンドギタリストら4人死亡(ロイター)
射殺されたD・ダレル、ファンには優しかった=米誌編集長(ロイター)


 今日は出張だったんだけど、移動中ずっとPANTERAのベスト盤を聴いてました。オリジナルアルバムでもよかったんだけど、なんか彼等‥‥というかダレルの歴史を追いたくてね。ずっとリピートしてた。何回も、何回も。で俺、途中がすっぽり抜けてるんだよね‥‥「GREAT SOUTHERN TRENDKILL」の辺りが。勿論リアルタイムでちゃんと買って聴いてたんだけど、恐らくこの時期、俺自身がこの手のロックから遠ざかってた時期なのかもしれない‥‥だから積極的に聴かなかったんだろうな。その前作「FAR BEYOND DRIVEN」辺りから個人的には厳しいなぁと感じてたのもあるしさ。

 このベスト盤にはそのアルバム(邦題「鎌首」)からは1曲しか入ってないんだけど、もっといい曲がオリジナルアルバムの方には沢山あった気がする。んで、さっきから聴き返してるんだけど‥‥いいじゃん、これ。凄くいいよ。ついでに「FAR BEYOND DRIVEN」もカッコいい。あーこんな時だから余計にカッコ良く聞こえるのかもしれない‥‥でも。それでもいいや。

 くそぉ‥‥何で12月8日に銃殺なんだよ。しかもファン(らしき狂人)に殺されるっていう‥‥それも今回は、よりによって、実の兄(ヴィニー・アボット。元PANTERA/現DAMAGEPLANのDrでダレルの兄)の目の前で‥‥その殺され方を読んで、余計に悲しくなった。

 PANTERAの解散は、誰のせいでもない。フィル・アンセルモのせいでも、勿論ダレルのせいでもない。誰のせいでもないから、またいずれ、チャンスが訪れるかもしれなかったのに‥‥

 馬鹿野郎‥‥



▼PANTERA「THE BEST OF PANTERA」[DVD付](amazon

投稿: 2004 12 11 12:10 午前 [Pantera, 「R.I.P.」] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2004/12/09

何故よりによって12・8なんだ‥‥

メタルバンド、ダメージプランのステージで悲劇が起きた。(BARKS)
 ‥‥へっ、ちょ、ちょっと待ってよ‥‥嘘でしょ‥‥嘘だと言ってよ、ねぇ‥‥

 今、すっげー動揺してるんですけど。なんだこれ、何でダレルが死ななきゃならないんだよ!? しかもライヴ中に銃殺って‥‥し‥‥信じらんねぇ‥‥

 日本時間の9日21時現在、まだDAMAGEPLANのオフィシャルサイトには何も情報出てません。更新も11月中旬で止まったまま。BILLBOARDには犯人が警官に射殺され、ダイムバック・ダレルを含む計5人が亡くなる惨事になったと載っています‥‥信じられない‥‥

 PANTERAというバンドについては、語り尽くせない程の思い出が沢山ありますよ。初来日と二度目の来日の時は行ったんだよな。最初の時は日本のOUTRAGEとの対バンだったっけ。

 とにかく凄いライヴだったよ。ボーカルのフィルも凄いんだけど、やはりギターだよな、ダレルの。見とれてたもん、暴れないで、ただひたすらギタープレイに酔ってたもん。ずっと酔っていたかったよね‥‥

 そんなPANTERAも昨年解散を発表し、それぞれが新たな道を進んでいたけど、数年経てばまた一緒に何かやってくれるんじゃないかな‥‥っていう希望をずっと持ってたんだよね。けどこれでもう、ダメ。ご破算。二度と観れないんだよね、PANTERAどころか、ダレルのギタープレイさえも‥‥

 明日は出張で早起きしなきゃいけないんだけど、今夜はPANTERAのDVDに入ってるライヴ映像観ながら、酒呑んで、涙で枕を濡らすよ。畜生‥‥



▼PANTERA「OFFICIAL LIVE : 101 PROOF」(amazon


(12/10 追記)
Pantera Damage Plan Dimebag Darrell shot dead(UNDERCOVER)
Columbus Rock Concert shooting : Former Pantera guitarist Dimebag Darrell shot dead(top40-charts.com)
Dimebag Darrell, Four Others Killed In Ohio Concert Shooting(mtv.com)
Heavy Metal Gig Killings - Man Named(NME.com)
Dimebag Darrell Among Five Slane At Damageplan Show(FMQB)
演奏中の乱射で4人死亡 犯人も射殺、米オハイオ州(Yahoo!)

投稿: 2004 12 09 09:08 午後 [Pantera, 「R.I.P.」] | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック

2004/10/30

洋楽カレンダー事情

 さて。今年もあと2ヶ月ってことで、新年に向けていろいろ準備を始める人も多いんじゃないでしょうか。カレンダーもそのひとつですよね。わざわざ買う人もいれば、他所から貰ってきたもので済ます人もいる。人によってその重要度が全然違う一品ですが‥‥洋楽ファンにとってのカレンダーってどうなんでしょう? ビートルズくらい? いや、ブリトニー・スピアーズとかあの辺の女性シンガー系はあるんでしょうけど‥‥

 というわけで、海外制作の、日本からすれば「そんなアーティストのカレンダーなんかあるのかよ!?」みたいなものを幾つか紹介します。全部Amazonで買えるようになってますよー。



▼INCUBUS 2005 CALENDER(amazon



▼KISS : ROCK THE NATION 2005 CALENDER(amazon



▼OZZY 2005 CALENDER(amazon



▼PANTERA 2005 CALENDER(amazon


▼ROB ZOMBIE 2005 CALENDER(amazon



▼SLIPKNOT 2005 CALENDER(amazon



▼SYSTEM OF A DOWN 2005 CALENDER(amazon


 つーかSYSTEM OF A DOWNのカレンダーって需要あるのか!? オジーは判るけど。意外とMETALLICAとかあってもおかしくないんだけどさ、やっぱり版権問題かしら!?

 さて、貴方の心に響くカレンダーはあったでしょうか‥‥誰か俺用にSLAYERカレンダーとか作ってください(特に初期)。

投稿: 2004 10 30 02:56 午前 [Incubus, KISS, Ozzy Osbourne, Pantera, Rob Zombie, Slipknot, System of a Down] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/29

とみぃ洋楽100番勝負(72)

●第72回:「Mouth For War」 PANTERA ('92)

 俺とPANTERAとの出会いは、'91年頃。MOTLEY CRUEのドラマー、トミー・リーが「PANTERAはいい!」と大絶賛してたことでその名前を知ってさ。けどその時は音を聴いてみようとは思わなくて。で、そんなことも忘れていた'92年2月。当時イギリスにホームステイしてたんだけど、現地で愛読していた「ケラング!」や「メタル・ハマー」(そこそこ、懐かしい!とか言わない)でPANTERAという聞き覚えのある名前のバンドの「VULGAR DISPLAY OF POWER」というアルバムが5つ星で大絶賛されてたわけですよ。が、これを読んだ時にはまだリリースされておらず。結局このアルバムを最初に見かけたのはドイツに旅行中の時で、我慢できずに現地で買っちゃったんですよね、帰国しないと聴けないのにも関わらず。

 ‥‥てなことを去年の今頃、「とみぃの宮殿」に書いてるんですよ、PANTERAのベスト盤レビューの中で(詳しくはここ)。ベスト盤のレビューなのに、完全に「VULGAR DISPLAY OF POWER」のレビューなんですよ。っつーか、俺とPANTERAとの衝撃的な出会いについてですね。

 ホント、それくらいこのアルバムのトップナンバー "Mouth For War" にはガツンとやられたんですよ(正に「やられた」は「殺られた」という当て字がピッタリ)。今聴いても、ボーカルが入る瞬間の、「Reeeeeveeeeeenge!」っていうドスの利いたフィル・アンセルモの声を聞くと失禁しそうになる程。メタルとかハードコアとかロックとか、そういう小難しいこと一切考えずに、ただただ本追うの赴くままに聴きたい1曲。

 現在33才の俺がこの曲に対して、20才そこそこだった当時の俺と同じ気持ちのまま向き合えるってのは、本当に嬉しいというか有り難いというか‥‥それだけ成長してないってことなのかな。アハハ‥‥

 けどさ。40才になっても、50才になっても、ずっとこの曲に興奮できるような、そんなバカのままでいたいと。ずっと「終わらない青春」を追い続けて生きていきたいな、と。この曲を何度もリピートしながら、今そう思っているのであります。



▼PANTERA「VULGAR DISPLAY OF POWER」(amazon

投稿: 2004 10 29 12:00 午前 [1992年の作品, Pantera, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/28

PANTERA『FAR BEYOND DRIVEN』(1994)

 '90年代に入って、アメリカじゃグランジが爆発して、いきなりNIRVANAやPEARL JAMみたいなバンドが売れて、メインストリームと化し、それまでのメインストリームを担ってきたバンド‥‥BON JOVIとかMOTLEY CRUEみたいなバンドが落ち目扱いされてる時期があったのね。確かに全盛期の何分の一、あるいは十分の一程のセールスしか挙げられない時期がこの頃で。それでもBON JOVIなんて毎回ミリオンは達成してたんだけどね。

 '94年春。所謂メタル界のその後を占う2枚のアルバムがほぼ同時期にリリースされて。ひとつは「1位を取る事を宿命づけられた旧世代」、もうひとつは「1位なんて取れるはずないけどまぁ旬だし暴れちゃえ的新世代」。

 ヴィンス・ニール脱退から2年後に6作目のアルバム「MOTLEY CRUE」をリリースしたMOTLEY CRUE。ボーカルチェンジやリリース間隔(「DR.FEELGOOD」から4年半、「DECADE OF DECADENCE」からも2年半)が災いしてか、初登場6位。50万枚に達するのがやっとという記録。

 けどこれ、名盤だよね。隠れた名盤。「とみ宮」時代にもレビュー書いたけど(丁度1年前に書いてるのか)、やっぱりさ‥‥遅過ぎたよね。もう1年早かったらね‥‥何かが変わったと思うんだけど。

 でもこれ。今聴いても全然色褪せてないよね。MOTLEY版「THE WALL」だな。



▼MOTLEY CRUE『MOTLEY CRUE』(amazon


 そして、そのMOTLEYが後追いするように影響を受けた、'90年代版メタルといえるPANTERA。彼等のメジャー3作目となる『FAR BEYOND DRIVEN』は全米チャート初登場1位を記録。METALLICA以来の快挙といえるかも。

 けどこれ。決して1位を取るような内容だと思えなくてね。個人的にはPANTERAのアルバムの中で一番聴く頻度が低い1枚。まぁバンドの勢いとかは一番感じるんだけど、どうにもやりたいこととやってることの間に微妙なズレがあるように思えてね。あと、必要以上にハードコアになりすぎて、無理にメロウな面をそぎ落としてるようにも感じられるし。メロウなのはカバーであるラストの "Planet Caravan" のみってのもね。なんていうか、バランス悪いよね、PANTERAにしては。

 勿論、当時これが1位を取ったってことは、如何に彼等が求められていたかを象徴する出来事だとは思うんですが‥‥何かね。



▼PANTERA『FAR BEYOND DRIVEN』(amazon


 この辺からかな‥‥メタルを積極的に聴かなくなったのは‥‥一部を除いてね。

投稿: 2004 10 28 12:20 午前 [1994年の作品, Motley Crue, Pantera, 「10年前」] | 固定リンク

2003/10/24

PANTERA『THE BEST OF PANTERA : FAR BEYOND THE GREAT SOUTHERN COWBOYS' VULGAR HITS!』(2003)

いろんなテキストで何度か書いてきたけど、'91~'92年というのはその後のロックシーンに影響を与える「大きな波」が幾つも生まれた年でした。HM/HR系アーティストの相次ぐビルボード・アルバムチャート初登場1位(SKID ROW「SLAVE TO THE GRIND」やVAN HALEN「F.U.C.K.」等)に始まり、METALLICAのブラックアルバム、GUNS N'ROSESの「USE YOUR ILLUSION」2枚同時リリース、NIRVANAやPEARL JAM、SMASHING PUMPKINSといったシアトル勢のメジャーデビュー、RAGE AGAINST THE MACHINEの誕生、そして今回紹介するPANTERAのオーバーグラウンドへの進出。数年後にラウドロック/ヘヴィロックと呼ばれるようになるジャンルの、いわばルーツといえるであろうMETALLICAとPANTERA。'80年代と'90年代の代表的ヘヴィメタルバンド。共にメタル勢では数少ない「'90年代にナンバー1アルバムを生みだしている」バンドなんですよね。

PANTERAがインディーズ時代、DEF LEPPARDみたいな音楽性のバンドだったというのはもはや有名な話で、'90年代に入りメジャーデビューを果たすと共に現在のようなヘヴィメタルとハードコアを足したようなラウドでエクストリームなサウンドへと移行していったわけです。メジャーファーストとなる「COWBOYS FROM HELL」('90年)ではまだ中途半端さが目立ちますが、大出世作となった「VULGAR DISPLAY OF POWER」('92年)で現在のスタイルがほぼ完成型に達し、このアルバムによって多くのメタルファンに注目されることになるのです。

俺とPANTERAとの出会いは、多分'91年頃だったと記憶してます。当時大好きだった(いや今でも好きは好きだけどね)MOTLEY CRUEの(当時)ドラマーだったトミー・リーが「PANTERAはいい!」と大絶賛してたことでその名前を知ったんだよね。けどその時は音を聴いてみようとは思わなくて。で、そんなことも忘れていた'92年2月。当時イギリスにホームステイしてたんだけど、現地で愛読していた「ケラング!」や「メタル・ハマー」(そこそこ、懐かしい!とか言わない)でPANTERAという聞き覚えのある名前のバンドの「VULGAR DISPLAY OF POWER」というアルバムが5つ星で大絶賛されてたわけですよ。が、これを読んだ時にはまだリリースされておらず。結局このアルバムを最初に見かけたのはドイツに旅行中の時で、我慢できずに現地で買っちゃったんですよね、帰国しないと聴けないのにも関わらず。

もう1曲目 "Mouth For War" から鳥肌立ちまくり。"A New Level"、"Walk" と来て、究極のスラッシュチューン "Fucking Hostile"!!! "This Love" みたいな聴かせる曲もちゃんと入ってる。勿論、当時これを純然たるヘヴィメタルとは思えなかったし、かといってハードコアとも違うし、一体何だこれは!?と頭を悩ませたものです。当時俺がやってたバンドのギタリストはスラッシュとかコアは一切聴かない(苦手な)人だったんですが、それでもPANTERAのギター、ダイムバッグ・ダレルのプレイ(リフワークやハーモニクスの使い方、そしてソロの運び方等)をべた褒めしてたんですよ。それくらい、当時のロックファン(ま、主にメタル通過組)には衝撃だったわけですよ。

そして'94年には「FAR BEYOND DRIVEN」というアルバムをリリースし、全米初登場1位を記録してしまうわけです。グランジ全盛の'94年にね! カート・コバーンが亡くなる、ほんのちょっと前のことですが‥‥

その後、2枚のオリジナルアルバムとライヴ盤を1枚リリースしてますが、毎回買って聴いてはいたものの、以前程夢中になって聴くことはありませんでした。いや、それでも気に入ってたんですけどね。きっと俺自身、ラップメタル的なラウドロックを愛聴するようになったからかもしれません。

このベストアルバムは正直、選曲はダメダメだと思います。選出されてるのは全てPVになったりシングルカットされたりラジオ用プロモーションに使われた曲だったりするわけですが、実際にはそれ以外の曲の方が重要なものが多かったりするんですよね。初回限定盤に付いてるDVDには入ってますが "Primal Concrete Sledge" だったり "Psycho Holiday" だったり。あるいは上記の "A New Level" や "Fucking Hostile"、"Strength Beyond Strength" とか "The Great Southern Trendkill" とか "War Nerve" とか "Hellbound" とか‥‥もっと入れるべき曲はあったはずなんですよ。結局レコード会社主導でメンバーが一切関わっていないという点が大きいわけですが。そういう事実からも「現在のバンドの状態」が何となく伺えてくるようで、ちょっと嫌だなぁ‥‥

曲順もただ発表順に並べただけなので、いきなりアルバムトップの "Cowboys From Hell" の次に名バラード "Cemetery Gates" が来ちゃう。曲順は聴く人が好きなように並べ替えるべきかもしれませんね。個人的には1曲目は "Mouth For War" で決まりなんですが。

ま、悪いことばかり書いてもしょうがないんで‥‥だからといって曲が悪いとかそういったことは一切ないです。まだPANTERAを聴いたことがないっていう若いファンには持ってこいのベスト盤なんじゃないでしょうか。レアトラックも数曲入ってますし(テッド・ニュージェントのカバー "Cat Scratch Fever" やBLACK SABBATH のカバー "Hole In The Sky" とかね)。このアルバムでPANTERAにピンと来た人なら、オリジナルアルバム聴いて絶対に損はしないはず。むしろもっと好きになるだろうから。

やっぱりこのアルバムの売りは「日本盤の初回限定盤に付いたPV集」なのかもしれませんね。彼等が発表したPV全てが収録されてるわけですから。更に以前「VULGAR」というセルビデオに収録されていた'92年夏のライヴも2曲入ってるので、その凄さをビジュアル付きで更に味わうことが出来るわけですから、もう買うなら絶対に初回盤ですよ。

というわけで‥‥PANTERAの不在から2年近くの歳月が流れたわけですが‥‥METALLICAみたいな劇的復活を期待しつつ、このベスト盤を聴きながら彼等の「第二章」の始まりを一緒に待とうではないですか(いや、DVDの方を観ながらですね)‥‥



▼PANTERA『THE BEST OF PANTERA : FAR BEYOND THE GREAT SOUTHERN COWBOYS' VULGAR HITS!』
(amazon:国内盤CD+DVD / 国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 10 24 03:11 午後 [2003年の作品, Pantera] | 固定リンク