2005/10/15

ドキュメント・朝霧JAM '05

 2001年からスタートし、今年で開催5回目となる「朝霧JAM」に10/1〜2と行ってきました。2001年だけ行ってなくて2002年からの参加だったのですが、今年は初年度同様久し振りに「雨のない」朝霧となりました‥‥雨に見舞われることが多かった今年の夏フェスシーズン、最後の最後でこれですか‥‥お陰で山焼け(顔や腕が真っ黒で、数日後に皮が剥ける程)しちゃいましたよ。2週間経った今でもまだ腕が異常に黒いんだもん‥‥

 朝霧といえば毎年必ずといっていい程『雨』のイメージが強く、特に去年はライヴスタート直後から降り出し、結局2日目終盤まで降ったり止んだりの繰り返しで日が射すことはありませんでした。そういうこともあって、今年初めて行くという友人達には「雨は当たり前と思ってね」って口を酸っぱく言っておいたら、これですよ。なめられてますよ、朝霧! 来年大変な目に遭っても知らないぞ!?

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 なんて冗談はさておき。今回は天気良かったのと、往復の交通状態が非常にスムーズで、まぁ朝早めに出たのもあったんですが、10時過ぎには駐車場入り、11時前には会場に着いてました。30分後にはテントも建て終わり、早くも乾杯‥‥この時点でライヴスタートまで残り2時間半‥‥今年のメンツは豪華過ぎて「飲んでる暇がないよ!」と違った方向に怒りをぶつけていた俺ですが、これでひと安心‥‥んん、何か間違ってるような‥‥

 今回も観たライヴに関して、軽めのレポを書く程度にとどめておきます。ここから先、長くなるので注意してくださいね。


■DAVID BOYLES(RAINBOW STAGE)
 実はテント建ててる最中に、この日のトップバッターであるデヴィッド・ボイルズがリハをやってたんですよ。アルバムはライヴ前に買ったばかりで全然聴いてなかったんですが‥‥リハで数曲聴いて、結構気に入ったなぁ。ジャック・ジョンソンみたいなフォーキーな要素も強く、だけどねちっこい黒さも備わっていて、リハなのにプリンスの "Kiss" を見事にカバーして大歓声を浴びてましたからね。プロフィールを見るとジャミロクワイやプリンスから影響を受けた、みたいなことが書いてあって非常に納得したのでした。
 でも‥‥ここで数曲聴いて、結構満足しちゃったかな。丁度裏のMELTONEが観たかったから、大変助かりました(オイオイ)。


▼DAVID BOYLES「THANK YOU」(amazon


■MELTONE(MOON SHINE STAGE)
 久し振りに観ました。去年のフジロック以来? 今年も夏場にフリーライヴとかに出演してたので観る機会はあったはずなんだけど、どうにもこうにも予定が合わなくて。やっと観れた感じですね。
 知らない間に出てた2ndアルバムの曲が中心だったと思うんだけど、更にプログレッシヴになった印象があったなぁ、ライヴを観た限りでは。ただひたすら肉感的に踊らせてくれた前作とはちょっと質感が違ったような。でも嫌いじゃないよ。結局(酔ってたせいもあるけど)終始気持ち良く踊らせてもらったし。初めて観た友人達も喜んでたようだし。


▼MELTONE「Wonderful View」(amazon


■ohana(RAINBOW STAGE)
 ハナレグミ+Polaris+クラムボン、という異色ボーカルユニット。しかもバックのメンバーも強者揃い。スカパラ(ていうかフィッシュマンズと言った方がいいか、この場合)からの刺客もいるし。
 まだ音源とか出てないし、この日が初ステージってこともあったんだけど、とにかくエンターテイメント性の強いボーカルグループだな、と。観ていて非常にほんわかさせられたし。曲もRAMONESのカバー等を取り混ぜて(しかもレゲエ調にアレンジしてね!)、まだ誰も聴いたことのないオリジナル曲を1時間近くに渡って繰り広げてくれたのですが‥‥これはかなり期待していいと思いますよ! 少なくとも俺は買う。無条件で買うもん!


▼ハナレグミ「hana-uta」(DVD付)(amazon


 この後、会場内をブラブラしつつA HUNDRED BIRDSやMO'SOME TONEBENDERをチラ観しつつ、酒呑んでました。そして、いよいよこの日のメインが‥‥


■FLOGGING MOLLY(RAINBOW STAGE)
 名前は知ってたものの、実は直前まで音は聴いたことなくてさ。ボーカルが元FASTWAY〜KATMANDUのデイヴ・キングだということを数週間前に知らされて、慌ててCDを注文したんですが‥‥いやーっ、何でもっと早くに聴いてなかったんだ俺!?と後悔したくらい、自分にとってツボでしたね、このサウンド。「アイリッシュ・パンク」‥‥所謂アイリッシュ・トラッドとパンクの融合なわけで、それこそPOGUESやSOUL FLOWER UNIONが好きなら絶対に気に入るサウンドじゃないですか(いや、それよりもDROPKICK MURPHYSが好きなら〜と言った方がいいか?)。とにかくそういう、自分にとってど真ん中のサウンドなわけですよ。
 で、ライヴも勇んで最前列近くまで行ったら‥‥始まった途端にモッシュ&ダイヴの嵐。当たり前だっつーの。けど朝霧でモッシュ&ダイヴは珍しいなぁ‥‥いや、SFU以来か、こんなに楽しく踊ってるのは!? 気づけば輪モッシュに加わって、知らない同志達と肩組んで笑顔で踊りまくる。いやーっ、すっげー楽しいこれ! しかもホントカッコいいのな、彼等。演奏は勿論だけど、スタイリッシュなステージングも感動モノ。デイヴ・キングは短髪・ヒゲ&メガネで昔の面影は皆無だけど、相変わらずいいシンガーであることには違いない。
 さすがに2曲終えた時点で息切れしたんで、ちょい後ろに下がり、後は最後まで楽しく踊らせてもらいましたよ。いやーっ、これ1時間じゃ短いよ!! さすがに終った後のアンコールを求める声はハンパなく、結局リクエストに応える形に。終了後はベースやアコーディオンのメンバーがステージから降りてオーディエンスと握手。気づけば俺も二人と握手してましたよ。ただひたすら、「Thank you!」を連呼してただけですが‥‥ホント、感謝するよ。こんな素晴らしいバンドをやってくれて、そして今日この場に居てくれたことを! 間違いなくこの日のベストアクト!


▼FLOGGING MOLLY「WITHIN A MILE OF HOME」(amazon:日本盤US盤


 さすがにこの後、電池が切れたかのように疲れ切って、STS9もSCIも殆ど観ないで、音だけ聴いて終了。STS9ってなんかジャーマンプログレっぽいのね。いや何となく。ていうか、気づいたら21時過ぎには寝袋に包まってた‥‥途中、エアロの "Walk This Way" カバーを挟むSCIのステージングはさすがっぽかたったけど‥‥夜中に一度起きて呑み食いして、また寝て。5時過ぎにダイヤモンド富士を観ようと思ったものの、早く起き過ぎて途中で挫折。結局7時ちょっと前にならないと観れなかったらしい‥‥嗚呼、今年は晴れたのに。やっぱりダメだったか‥‥運転手やってる限り、無理なような気がしてきたよ‥‥orz

 2日目(10/2)は7時半頃に目が覚めたものの、ウトウト夢見心地で結局8時過ぎに起き上がって顔洗ったりしたんだった。んで、腹ごしらえして、テントに戻ってまた呑んで‥‥気づいたら10時ちょっと前になって‥‥恒例のラジオ体操が始まったのね。去年は雨降ってたから昼過ぎまでずーっとテントで寝てたんだけど(しかもステージから離れた場所にテント張ってたし)、今年はちゃんと踊り(踊り?)ましたよ、ラジオ体操第一!

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 んで、そのまま恒例のラジオ体操第二に突入! 酒呑んでちょい足下がふらついてたけど、いやー意外と覚えてるもんね。

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 その後、すぐに「猪之頭 陣馬の滝太鼓」が始まって、10分くらいで終って。また呑んでるうちにSANDIIが始まって。前の方で飯食いながら観たんだった。途中で酒買いに行ったら友達に会って、そのままMOON SHINE STAGEまで一緒に行ってLITTLE CREATURESを観たのね。

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■LITTLE CREATURES(MOON SHINE STAGE)
 10数年振りに観たんだけど、こんなにもアコースティックテイストが強くてポストロックチックなバンドだったっけ!? とにかく驚いた。ゆらゆらした彼等のサウンドが、山々にこだまするかのようで、聴いててホントに気持ちよかった。ま、酒のせいってのもあるんだけどさ。
 ホント‥‥いいバンドになったねぇ‥‥イカ天時代を知ってるだけに、しみじみしてしまったよ。


▼LITTLE CREATURES「NIGHT PEOPLE」(amazon


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 終了後、AFRICAN HEAD CHARGEを観るためにテントに戻る。もう呑むのは止めた。後はひたすらテントの場所から楽しむ!


■AFRICAN HEAD CHARGE(RAINBOW STAGE)
 エイドリアン・シャーウッド絡み、ON-Uサウンドからアルバムリリース、今年春のASIAN DUB FOUNDATION来日公演でのオープニングアクトでADFを食った!とか、とにかく気になる情報ばかりが伝わってくる彼等。朝霧前に過去の作品を聴いてみたのですが、これがかなり好みのサウンドでして‥‥所謂ダブなんだけど、ホント気持ちよさそうで。これは朝霧にピッタリなバンドだよな、と。
 んで実際どうだったかというと‥‥終始笑顔で踊りっぱなしでしたよ。いやー気持ちいい! 上記以外の予備知識はほぼ皆無だったんですが、そんなの必要ないよね。そこに彼等の曲を楽しめる環境と、彼等の演奏・音さえあれば‥‥メチャメチャカッコいいわ、こりゃ! アッパーとダウナー(ていうかチルアウト系)が適度なバランスで挿入されてるから、あの炎天下の中でも踊り疲れることなかったし、とにかく多幸感に溢れたステージだったと思います。小さいライヴハウスで観るAHCもいいだろうけど、やっぱりこのサウンドは野外‥‥こういった山々の中で聴くのが一番ですよ。来年はフジロック、FIELD OF HEAVENで観たい!


▼AFRICAN HEAD CHARGE「VISION OF A PSYCHEDELIC AFRICA」(amazon


■GRAVENHURST(RAINBOW STAGE)
 このバンドも何の予備知識もなかったのですが、後で聞いてビックリ、かの「WARP」レーベルが放つシンガーソングライターによるユニットなんだそうな。ライヴはバンド形体で、恐らくフロントマン(ボーカル/ギター)がニック・タルボットという奴なんでしょう。
 サウンド的には‥‥グランジ直系といったサウンドで、暗くジメジメしたマイナートーンの曲が続くんですね。明らかに場違いというか‥‥モーサムもそうだったけど、残念ながらこのGRAVENHURSTもこの環境には合ってなかった気が。決して嫌いではない曲調とサウンドなんだけど‥‥良く言えば、スマパンと「OK COMPUTER」期のレディヘのいいとこ取り、みたいな印象。けど音源ではアコースティック主体みたいですね(今注文中でまだ聴けてない)。
 なんかそれまでの多幸感が嘘みたいに後退し‥‥非常にドンヨリしてきましたよ。んで、お空の具合も見事に日が落ち始めて‥‥ただ、才能は感じられたし、きっと別の機会に観たら気に入るとは思ったので、ひとまず音源聴いて(今月末には3rdアルバムも出るようなので、全部注文しておいた)、次の機会までしっかり準備しておこうかと思います。今度はサマソニかなぁ‥‥そっちの方が正直似合ってると思いました。


▼GRAVENHURST「BLACK HOLES IN THE SAND」(amazon


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■AIMEE MANN(RAINBOW STAGE)
 待望の来日!といったところでしょうか。自分にとっては特別なアーティストだったことはなく、普通に通過してきた女性シンガーソングライターのひとりなのですが、やはり感慨深いものがありますね。'TIL TUESDAYを中学〜高校時代に通過してる俺からしても、やはり今回の来日、そして朝霧出演は目玉のひとつだと思いますしね。
 最新作にして傑作「THE FORGOTTEN ARM」を引っ提げての公演ということで、やはりこの辺の曲が中心になってくるんですが、懐かしい曲も飛び出したり、バンド時代のよしみというか、2曲程アコギからベースに持ち替えたり等、非常に見せ場も多いステージだったと思います。まず何よりも、気負わずリラックスして、日が落ちて行くのを体感しながらその音とパフォーマンスを堪能出来る喜び。最高のシチュエーションですよ!
 出だしをトチってやり直す曲があって、そこで思わず苦笑いをしてたのが印象的だったなぁ‥‥とにかく夢見心地な1時間でした。気持ちよかった‥‥


▼AIMEE MANN「THE FORGOTTEN ARM」(amazon:日本盤US盤


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■真心ブラザーズ(RAINBOW STAGE)
 エゾで観た4人バンドバージョンも良かったけど、やはりMB'Sを引き連れたフルバンドで観たかったから、こういう形で観れることになったのは本当に嬉しかったね。場違いとかいろんな声があったかと思うけど、最終的には(本人達も口々にしてたように)歓迎されていたように見えたし、何よりもその「歌」であんなに感動させられたんだから文句なしでしょう。つーか観ないで帰った奴ら、アホかと。勿体ない‥‥
 "空にまいあがれ" や "マイ・バック・ページ"、"JUMP" 等の懐かしい曲に混じって今月末にリリースされる新曲 "I'm in Love" や復活第一弾シングル "Dear, Summer Friend" といった曲で湧かせてくれたんだけど、やはり終盤の畳み掛け‥‥"エンドレス・サマーヌード"、"拝啓、ジョン・レノン"、そして最後の "RELAX〜OPEN〜ENJOY" で思わず涙ぐむ‥‥良い夏だったなぁ‥‥
 これで完全に終った、と放心状態のまま突っ立っていたら、何とアンコールに応えてくれるじゃありませんか! 全然用意してなかったらしく、バンドメンバーとすぐにできそうな曲をステージ上で緊急ミーティングして、結局決まった曲が "どかーん" という1分少々の名曲中の名曲。景気良く2005年の『野外フェス』を終了させることができました。
 嗚呼‥‥俺、やっぱり真心ブラザーズが大好きだ。



▼真心ブラザーズ「B.A.D. 〜MB's Single Collection」(amazon


 てな感じのレポートでしたが、如何でしたでしょうか? ベストアクトを選ぶのは非常に難しいのですが‥‥やはりFLOGGING MOLLYかなぁ。AFRICAN HEAD CHARGEも真心ブラザーズもohanaも素晴らしかったけど、やはり自分のルーツ的な部分を考えるとどうしてもこうならざるを得ないかな、と。

 今年は例年以上にバラエティ豊かな2日間でした。去年よりも2,000人も多い来場者のはずなのに、人の多さでイライラすることもなく、快適に過ごせました。なんだろう‥‥いろいろ改善されてるんだろうなぁ。けど人数的にはこれをMAXにして欲しいな。あと3,000人とかいったら‥‥無理だよ、マジで。朝霧は朝霧のままでいいじゃない。あとはフジロックに任せれば。

 あー本当に俺の夏が終った‥‥あれから2週間経ったけど、未だに余韻に浸ってるもんなぁ俺。

投稿: 2005 10 15 09:15 午後 [2005年のライブ, MELTONE, Polaris, 「フェス」, クラムボン, ハナレグミ, 朝霧 Jam, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/01/03

「COUNTDOWN JAPAN」に行って来た。

 「rockin'on」主催の屋内冬フェス、「COUNTDOWN JAPAN」に行って来ました。昨年から開催されているこのフェス、今年で2度目ですが、俺自身は初の参加。しかも当初の予定では2日間(12/30~31)行く予定だったのが、都合で30日のみの参加になってしまいましたが、まぁそれでも十分元は取れたと思いますよ。

 この手の屋内系フェス‥‥まぁサマソニも敢えてこの中に含めてしまいましょう‥‥は結局のところ、出演者次第なんですよね。フジやエゾみたいに「野外ならではのプラスアルファ」がない分、どうしてもそこに注目せざるを得ない。けどそれさえしっかりしてれば、誰も文句言わない。「まぁ(野外の)夏フェスじゃないしな」という言葉で妙に納得してしまう。特に俺の場合は、サマソニとかロキノン系フェスは特にそういった要素がしっかりしてないと、全然行く気にならないので‥‥そういう意味では今回、各日共かなり魅力的なメンツを集めたフェスだったんじゃないか、と思います。

 そんな感じで‥‥自分が観たアクトの、簡単な感想とセットリストを載せておきますね。

■Theピーズ

 気づけば何時以来!?なピーズですが‥‥げっ、もしかして2003年の6月以来!?(汗)何だかんだでその年の秋以降、チケット持ってても全部行けなかったからな‥‥2004年にしても、本当ならピーズ@チッタでライヴ始めする予定だったのに!
 さて、久し振りのピーズは相変わらずカッコイイままでした。アビさんのスーツ姿もダンディズム全開だし(喋ると相変わらず)、しんちゃんの髪が凄く伸びててびくりしたり、はるの変わらなさっぷりに苦笑したり。プレイに関しては文句なし。というか、更にまとまりが良くなってない? 
 選曲は2003年の復活作「Theピーズ」からを中心にしたもの。妥当な線かな。個人的には "バカになったのに" が聴けて、思わず大絶叫。俺がリアルタイムでピーズを好きになる切っ掛けを作った1曲だからね。
 MCでは相変わらずのマイペース振りを発揮。もはや単独だろうがイベント/フェスだろうが一切関係なし。このまま突き進んで欲しい。そろそろ次のアルバムの準備に取りかかるのかもしれないけど‥‥新曲がどんなことになってるのかも気になるよな。2005年もマイペースでの活動、期待してます。

 1. 生きのばし
 2. サイナラ
 3. 喰えそーもねー
 4. yeah
 5. バカになったのに
 6. ミサイル畑で雇われて
 7. ゴーラン
 8. とどめをハデにくれ
 9. 脱線


■HUSKING BEE

 EARTH STAGE(一番デカいステージ)に移動したら、恐らく最後の曲であろう "新利の風" をやってて、これだけ聴いて満足。一番好きな曲なもんで。最後に磯部が深々とお辞儀してたのが印象的だった。


■ZAZEN BOYS

 実はなにげに「初ZAZENライヴ」なんだけど、この日がアヒト・イナザワ在籍時のラストだったんだよね。勿論ナンバーガール時代は何度も観てるし、茨城の水戸まで追っかけて単独公演観る程好きだったわけですが‥‥改めて書くけど、向井とアヒトのコンビネーションは相変わらず凄いね。観てるこっちの心臓がドキドキしてくる程の緊迫感を持った、生々しいビートをぶつけてくる。んで、他の2人のメンバーの力量も半端じゃない。ベース、ART-SCHOOLの時に観てるはずなんだけど‥‥あんなにアグレッシヴで上手いベーシストだったっけ? ま、それだけ俺があのバンドに注目してなかったってことなのか‥‥とにかく、既に「この4人でしか生み出せない」サウンドが成立しちゃってる。なのに‥‥
 悲壮感皆無、ざらついててヒリヒリするサウンドの塊を聴き手に無表情でぶつけるのみ。圧巻の一言。
 あのさ‥‥ZAZENに思い入れが殆どない人達までもが言ってることなんで、内容被りまくりだけど‥‥ホント、勿体ないし、アヒトの後釜探し及び後任者は大変だろうな、と思うわけですよ。初めてZAZENを観た/聴いた人までがそう言う程、既に完成されちゃってるバンドじゃないですか。勿論、このメンバーでもう1枚アルバム作れば、更に飛躍してくれるはずだろうけど‥‥逆に言えば、こんな独特で素晴らしい世界観を持ったドラマーを活かせるようなバンドが、この世にどれだけ存在するんだろうか‥‥そういう点に関しても疑問が残るわけで。バンドとしてはここでこのスタイル/音楽性は一旦完結するんだろうけど‥‥ホント勿体ない。

 1. CRAZY DAY CRAZY FEELING
 2. 安眠棒
 3. MABOROSHI IN MY BLOOD
 4. IKASAMA LOVE
 5. COLD BEAT
 6. 開戦前夜
 7. 自問自答
 8. 半透明少女関係


■Polaris

 夏以来のPolaris。今回も編成は夏観た時と一緒かな(サポートメンバーが1人で、ギターやドラムを叩いてた)。最初にツインドラムソロがあって、そこから曲に入っていくという構成。とにかく聴き入ってしまいました。ホント、独自の世界観を持った、素晴らしいバンドですな。
 この日観て改めて感じたんだけど‥‥このバンドも、ZAZEN BOYSも、音楽性は全く違うけど共通する何かがあるな、と。それは、ポストロックとかポストパンクとか、そういった野暮ったい呼び名じゃなくて、ズバリ「プログレ」‥‥プログレッシヴ・ロックだな、と。ZAZENがYESとかを若干意識してるのは伺えるし(ベースがYESのTシャツとか着てたしな)、Polarisには一時期のPINK FLOYD的な匂いがするし。そういう風に考えると、両者とも非常におれ好みな音を出すバンドなんだな、と再認識。
 んで、この日は特に良いライヴだったんじゃないか、と感じてたんだけど、何度も観てるファンの人達も口々に「良かった」と言ってたことから、やはり本当に良かったみたいです。今度はもっと長い時間、単独公演を観てみたいな。

 1. 瞬間
 2. 深呼吸
 3. 檸檬
 4. 流星
 5. 光と影


■エレファントカシマシ

 うわーっ、エレカシも2003年の夏以来か! つーかこの日のフェスに行く切っ掛けは、エレカシが2004年にリリースした2枚のアルバム(「扉」と「風」)が非常に素晴らしいアルバムだったから(そして、久し振りにCCCDではなくて普通のCDとしてリリースされたから、ちゃんと聴けたという)ライヴを観てみたいな、ってことだったんだよな‥‥
 にも関わらず、飯食って酒飲み出したせいでどうでもよくなって(オイオイ)、重い腰を上げて会場に足を運んだ時には、既に終盤に差し掛かってました。丁度 "友達がいるのさ" 辺りから。"達者であれよ" といい、とにかく最近のエレカシは以前にも増して『独自のビート』を追求してるような。そう感じさせる程、もの凄いイビツで重いビートを刻んでましたよ。既に結成して20年近く経つバンドだというのに、何なんだ、この若々しさ、貫禄の無さは!
 最近のツアーでは "パワー・イン・ザ・ワールド" がラスト曲だと知ってたから、あーもう終わりか、最初から観ておけばよかった、と後悔してたら宮本‥‥「もうどれくらい演奏しました? 何分やりました? 40分? もう1曲できますかね?」とステージ袖に確認。そしてその後、驚愕の事実が判明‥‥この日のステージ、セットリストというものが存在しないらしい。かなりフレキシブルな進行、というかチャレンジャー過ぎ。セットリストを決めないでステージなんて、君らはガンズですか?
 そんな無鉄砲な彼等が最後に演奏した2曲が‥‥"この世は最高!" と "花男" だったという‥‥!! 特に前者は俺、久し振りにずっとずっと聴きたいと思ってたので、数年来の夢が実現して大興奮。宮本が曲名を口にした瞬間、大絶叫。勿論一緒にフルコーラス歌いましたよ!
 帰宅してからこのセットリストを見て、更に驚愕。何だよ‥‥頭の方で "男は行く" とかやったのかよ! く、くそぉ‥‥

 01. 化ケモノ青年
 02. 男は行く
 03. デーデ
 04. 平成理想主義
 05. 生きている証
 06. 友達がいるのさ
 07. 達者であれよ
 08. パワー・イン・ザ・ワールド
 09. この世は最高!
 10. 花男


■麗蘭

 ホントはこの時間、「100s」を観るつもりだったんだけど、ピーズ観た時に思った以上に人がいなかったので、「これじゃ麗蘭の時はどうなるんだよ‥‥」ってずっと心配でさ。客層がかなり若くて、それこそ10代の子達が大半なんじゃないか?って思えた程で。そんな子達が清志郎ならまだしも、チャボや蘭丸を、わざわざ「100s」を蹴ってまで観るんだろうか‥‥否、観ないよな。だったら俺が観るしかないじゃん!ってことで、断腸の思いで「100s」を蹴ったわけです。どうせ単独公演とか行くだろうし。麗蘭はここで観ないと、多分この先ずっと観ないんじゃないか、と思ってね。
 で、実際。本当に人が少なくて泣きそうになったよ。終盤、次のYO-KING待ちの子達も入ってきて、それなりだったみたいだけど‥‥あまりに少なくて、最前列まで行っちゃったもん。アルバムなんて、それこそ13年前に出た1stしか聴いたことないのにね。
 チャボさんは10年振りくらいに観たんだけど‥‥清志郎にしろこの人にしろ、年を取ることを忘れちゃったんじゃないかってくらいの変わなさっぷり。やっぱりカッコイイ以外の言葉が浮かばないよ。そして蘭丸。「土屋公平」としては何度か観てるけど、「蘭丸」としてはそれこそ'80年代に観たSTREET SLIDERS以来だよ。んで最近は本名での活動が多い彼だけど、この日ステージにいたのは間違いなく「蘭丸」でした。やっぱりあの低い姿勢でSGとか弾いてもらわないと。
 この日は2004年にリリースされた13年振り(!)の2ndアルバムの曲がメインで、全然知らない曲ばかりだったんだけど、全然飽きさせない、素晴らしい「歌」がストレートに伝わる、本当に良いステージでした。シンプルなバンド編成(2人の他にはリズム隊のみ。曲によってシーケンスを同期させてる)だったのと、音が程良い大きさだったこともあって、歌詞がちゃんと聞き取れて、言葉がストレートに、ビンビン伝わってくるんだよね。そしてそれを一言一句、噛みしめる俺。チャボの渋くしゃがれた声が、これまた曲・歌詞・演奏に合ってるのよ。このスタイル、この編成以外では絶対に成り立たないようになってるのよ。
 中盤、2人がアコギに持ち替えて歌った "悲惨な争い" という曲が、とにかく胸を締め付けられるような思いで聴いてた。本気で涙が溢れそうになった。歌詞だけ読んだら‥‥多分、青臭いと思っちゃうのかもしれないけど‥‥これをあの人達が歌って演奏する。そしてそういう歌を20年前、ガキンチョの頃から聴いて育ったからこそ、余計に響く。もうこれだけで俺的には大満足だったんですよ。
 演奏もなかなかのもんで、"あこがれのSouthern Man" って曲では、それこそサザンロックを彷彿とさせるギター×2+ベースによるユニゾンプレイや、チャボによるスライドプレイがとにかく圧巻。
 最後の曲、"R&R Tonight" とか聴くと、あーやっぱりチャボって「RCサクセションのチャボ」なんだな、と改めて実感させられるわけですよ。いや、当たり前の話なんだけど。何言ってんだって話ですけど、ホントにそう感じるんですよ。"トランジスタラジオ" とか "スローバラード" の、あのRCのチャボなんだな、って。清志郎だけじゃねぇんだぞ、ってこの日麗蘭のステージを観なかったガキどもに胸ぐら掴んで教えてやりたいね! もうね、間違いなくこの日のベストアクト。胸張って言いますよ、こっち選んで大正解だったって!!

 1. I Feel Beat
 2. SOSが鳴ってる
 3. あこがれのSouthern Man
 4. 悲惨な争い
 5. Get Back
 6. R&R Tonight


■YO-KING

 この日だけサンボマスターがバックを務める、スペシャルセッションだったわけで、だからこそ「くるり」を蹴ってこっちを選んだわけで。いや、別にそれがなくてもYO-KING観てたな。確実にこっちの方が好きだし。
 サウンドチェック時に、ステージ上にギターアンプが1台しかなかったんですよ。マイクも左右に1本ずつ。これってトリオ編成のセッティングじゃん‥‥あれっ、サンボ参加の話ってなくなったの?って思ってステージに注目すると、サンボマスター本人達がサウンドチェックやってた。ってことは‥‥あ、真ん中にスタンドマイクを置いた。どうやらこの日は倉持、ギターを弾かずに歌に専念するようです。そりゃまぁ、サンボにバック任せておけば安心だしな。
 倉持は2003年の春、サンボは2004年の夏にちらっと観たっきり。そんな両者の組み合わせはYO-KINGのシングル "審美銃" で実現し、それが切っ掛けとなってるわけですが、相性が悪いわけがない。しかも演奏された曲の大半が真心ブラザーズ時代の名曲ばかりですよ。その他も最新作やKinKi Kidsに提供した例の曲等、倉持ソロをよく知らなくても十分楽しめる選曲。こりゃ悪いわけがない。
 サンボはとにかく暑苦しい! けどそれが全然嫌みじゃない。いや、苦手な人もいるだろうけど、間違いなく俺的には「ツボ」。そして演奏が無茶苦茶上手い。若いのにな。以下、ライヴを観ての一言感想の数々。

 ・王、跳躍力凄すぎ
 ・1曲目で俺、昇天しそうになる
 ・1曲目の1コーラス目でサンボ山口、寝転がって弾き倒す
 ・そんな山口に王「(寝転がるの)早過ぎ!」と注意
 ・基本的に王と山口による、天然系掛け合い漫才
 ・是非来年はふたりでM-1にでも出てください
 ・王の嫁の話が何度か登場
 ・王「今年はサンボイヤーだと言っても過言ではない」
 ・嫁「いや過言でしょ」
 ・YUKIタソ、素敵すぎ
 ・相変わらずいい歌うたってるよ、王は
 ・俺も終始踊りまくり、歌いまくり
 ・王「くるりは明日観ろーっ!」
 ・来年も共演するって言ってた
 ・けど次はグレート&アイプチで観たい
 ・アンコール時、山口「キングは一度引っ込んでください」
 ・山口「あんた、なんでそんな天才なんだ!」
 ・王「生まれつき」
 ・山口「あちゃーっ!」
 ・今時そんな驚き方、マンガでもしないから!
 ・けど素敵。大好き、両者共

 01. 人間はもう終わりだ!
 02. 審美銃
 03. ブタと三日月
 04. カラカラ
 05. マイ・バック・ページ
 06. バトンが泣いている
 07. 素晴らしきこの世界
 08. 遠い星と近くの君
 09. Hey!みんな元気かい?
 10. 空にまいあがれ
 EN:Dream Is Over


 こんな感じで昼12時に入場、13時開演、22時終了という長丁場のイベント終了。けど全然長く感じさせない、全く飽きさせない内容だったと思います。途中2時間くらい時間が空いて「暇ーっ!」とか騒いでたけど、会場にいらしてたお友達や初めて逢う方々のお陰で、終始楽しく過ごすこともできました。

 来年も行くか、と問われると‥‥やはりジャパンフェスやサマソニ同様、「メンツ次第」だ、と。こればっかりはね。どうしようもないですよ。まぁ間違いなく来年もメンツ的には問題なさそうですけどね‥‥



▼麗蘭「SOSが鳴ってる」(amazon

投稿: 2005 01 03 12:00 午前 [2004年のライブ, HUSKING BEE, Polaris, YO-KING, 「フェス」, エレファントカシマシ, サンボマスター, ピーズ, The] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2004/08/08

光と影

 昨日はライブビート@NHKのPolarisのライヴに行ってきました。生放送で約50分程度。実は何気にちゃんとPolarisのライヴを観るの、初めてかも。いや、過去にも観てるんだけど、酔っぱらってたり、フェス会場のテントの中から音だけ聴いたりとか。自ら「よし聴くぞ!」という気持ちで臨んだのは今回が初めて。ごく初期からちゃんと追ってたのにね。

 NHKには初めて入ったかな。いや、ふれあいホールの方は前に行ったけど、ライブビートの収録なんて初めてだし。普段平日だしな。

 音が意外としっかりしてたのが印象的。なんていうか、如何にも前時代的ラジオ収録的な雰囲気を匂わせつつ、19時20分頃からライヴ開始。セットリストは多分以下の通り。

 1. ツインドラム
 2. 瞬間
 3. 深呼吸
 4. 檸檬
 5. 太平洋
 6. 光と影
 7. コスモス

 ライヴ自体は、非常に良かった。つうか心地よ過ぎ。本来ならアルコールとか入れたドーピング状態で聴くのが一番気持ちいいんだろうけどさ。まぁそれはそれ。ステージを観るというよりは、ひたすら目を瞑ってビートに身を委ねる。そんな楽しみ方がピッタリなバンドですな。新曲も2曲くらいやってて。"太平洋" と "コスモス" っていう曲。個人的には "光と影" が良かったかな。

 う〜ん‥‥良かっただけに、ちょっと物足りない当たり前だけど。かといって、単独公演観に行く程好きってわけでもないし。やっぱりイベントやフェスに出演した時は、無理してでも観に行けってことですか。そうですね、ハイ。それを嫌ぁ〜という程実感させられました。良いライヴだけに。

 ‥‥けどホントはアルコールを一切摂取できなかったことへの恨み節が80%くらいなんだけど(えーっ)。



▼Polaris「cosmos」(amazon

投稿: 2004 08 08 04:03 午後 [2004年のライブ, Polaris] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2003/09/30

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 1@静岡・朝霧アリーナ(2003年9月27日)

  朝4時起床。前日午後から休みを取ることが出来たので3時間程昼寝出来たし、夜も0時前には布団に入っていたから、いくらか楽。支度をして、クーラーボックスに前日冷蔵庫に入れたお酒(スミノフアイス)を詰め込んで、4時50分頃車に乗る。途中コンビニに寄って朝食と現地でのおつまみ(含銚子名物「ぬれ煎餅」)を調達。一般道を使って最初の目的地、津田沼駅前へ。朝早かったこともあり、ユーカリが丘付近までは比較的スムーズに進め、これなら約束の時間(7時10分頃)前に楽々到着出来るな、と思ってたら案の定津田沼に近づくにつれて渋滞気味に。結局待ち合わせ時間丁度に到着。前回フジロックへ一緒に行った木内くん、中村くんと合流後、次の目的地・東京駅前へ。高速に乗る前に給油後、高速道路へ。こちらも首都高までは渋滞もなく進んでいたんだけど、箱崎で渋滞してるとのことで錦糸町で降り、そこから一般道を使う。途中、道を間違えたりしながらも、なんとか8時10分頃に八重洲口周辺にたどり着く。ここで合流したのは今回初めてお会いするカオリさんと、既に親しくしていたマツイくんのふたり。今回はこの5人で朝霧JAMに臨むことになりました。

  今回はそのまま首都高に乗って東名自動車道を使う、前回とは違った方法で行ってみることにしました。天気が滅茶苦茶良くて行楽日和ってこともあり、多分河口湖側(中央自動車道)から行くと混むかなぁ、と思ったもので。それに運転する方としてもいつもと違った方が楽しいし。そのお陰か、高速を降りるまではかなりスムーズに進み、10時半には到着するんじゃないかってくらい早く着きそうだったんですが、東名を富士ICで降り、そこから西富士道路を使い料金所を出た辺りから‥‥大渋滞。こちらもやはり行楽客ばかりのようで、ここで20分くらいのロス。途中から「明らかにお前らみんな、朝霧行きだろ?」的なキャンパーばかりになり、何とか10時45分頃に駐車場に到着。ホッと一安心したのも束の間、今度は会場へ向かうシャトルバス待ちの列に唖然‥‥バスは15分間隔で発着してるようなんですが、明らかに台数が足りないと思われ‥‥歩いて行くと1時間程かかるという情報も耳にしつつ、結局は炎天下の中我々5人はその長蛇の列に並ぶことにしたのでした。

  途中、本当にイライラしながら「あーPolarisまでに間に合うんですかねぇ?」なんて冗談交じりに話してたんですが、それが現実のものになろうとは‥‥そう、結局我々がバスに乗れたのは並び始めてから2時間ちょっと経った13時頃。時間にしてほんの5分程度の距離なんですが、途中上り下りが激しい山道があるため、さすがにここをキャンプ道具一式持って歩くのは厳しいなと‥‥会場に着いてみると、既に結構な数のテントが。明らかに昨年よりも出足が早いし、その数もハンパじゃない。こりゃ早いとこテント張らないと。

  山の天気は変わりやすいとはよく言ったもんで、あれだけ晴れていた天候も我々がテントを設営し始めた頃には雲でどんよりし始め、幾分涼しくなりだしました。ステージではPolarisのメンバーがサウンドチェックを行っている最中。何とかライヴスタートまでには設営を終えたいんだけど、5人用の大きいテントはなかなか完成せず、結局ライヴはスタートしてしまったのでした。

Asagiri0318


◎Polaris

  ステージ上にはメンバー3人の他にキーボーディスト(後でメンバー紹介があって気づいたんだけど、クラムボンの原田郁子でした)と、あとパーカッションもいたのかな? 比較的アルバムに近い音を再現しようとしてる感じで、思ったよりも音数が多くてちょっとビックリしました。曲は殆ど知ってる曲ばかりだったので、終始安心して聴いてられたかな。上記の通りサポートメンバーがいたお陰でアルバムのアレンジに近かったし。原田郁子のコーラスが華を添えてましたよね。この環境といい、この空気感といい、そしてこの演奏といい、全てがベストマッチ。ホント良いライヴでした。


01. 光と影
02. slow motion
03. 流星
04. 深呼吸
05. 星と願うなら


  Polarisの中盤辺りから中村くんとカオリさんの3人で早くも宴を始めた俺。正直な話、朝霧にはライヴを観に来たんじゃなくて、自然の中で酒呑みながら音楽聴きに来ただけなので、俺にとっての「ベストアクト」はこれなんですよ‥‥ハハハ。Polarisが終わった辺りでマツイくん、木内くんが戻り、場所をテント内に移して宴再会。途中、木内くんの友人達数名も加わり、かなり長い間(結局19時頃まで)呑み続けていたのでした。なのでTELEVISIONまではテントの中からステージの様子をちょっと観つつ音を聴いていたので、ちゃんとしたレポにはなってません。その辺はご了承ください。


◎EGO-WRAPPIN'

  前回ちゃんと観たのが一昨年のフジロック。その時はまだ今みたいなブレイクを果たしてなかったわけだけど、やはりヒット曲や知名度を得たアーティストってのは強いですね。以前観た時以上のオーラをステージから感じました。新曲を何曲かやってましたが、ちょっとここ数作にはなかったようなストレートなタイプだったんでビックリ。もしかしたら新作、期待以上のものになるかもね。最後の"くちばしにチェリー"の時、丁度トイレに行ってたので帰り際にステージ近くで観たのですが、完全に「ロックのそれ」でしたね、全てにおいて。素直にカッコイイ。客のリアクションも、そしてその数もこの日一番だったんでは?なんて気も。


◎東京スカパラダイスオーケストラ

  スカパラは毎年何かしらフェスやイベントで観てる気がするんで、最初から観るつもりはなかったんですが、やはりここもヒット曲を持つバンドだけあって、そういったキラーチューンが飛び出すと凄い磁場が発生するんですよね、ステージ前に。ここ数作はCCCDってことで全然聴いてないんですが、やっぱり知らない曲でもノレるのがこの手(スカだったりインスト系だったり)のバンドの強みかも。勿論、歌モノも素晴らしいんですけどね。最後は"ルパン三世のテーマ"で締めくくり。客のノリもハンパじゃなかったみたい。


◎THE SKATALITES

  去年のフジロックだったか、とにかく評判が良かったんですよね。それで今回は‥‥って思ってたんですが‥‥正直に書きます。この頃になると完全に音楽そっちのけでした。遠くで鳴ってる気持ち良さそうな緩い音に合わせて酒呑んで昔話に花を咲かせていた我らなのでした‥‥

  さすがに「このままではいかん!」ってことで、一旦宴を解散し、食事を取りに出かけました。飯食ってる最中にTELEVISIONの演奏がスタート。最初は全部観るつもりはなかったんですが、結局ステージ前フルで観ることになったのでした。


◎TELEVISION

  去年のフジロックで観た時はファーストからの"See No Evil"と"Marquee Moon"しか観てなかったのですが、今回ちゃんと観た感じではファースト&セカンド、それと俺が聴いてない(多分)サードからの曲を、満遍なく演奏してました。その演奏も前回感じたような「ちょっと‥‥ヘロヘロまで行かないけど‥‥う~ん」みたいな不安定さはそこまで感じられず、かといって当時のアルバムから聴けるような緊張感も感じられず、まぁあの場に合った開放感みたいなものが強く感じられる本当に緩いステージでした。ただ、やはり"Marquee Moon"になると場の空気が一変してしまうんですね、ステージ上も客側も。あのイントロのギターフレーズが鳴り響いた瞬間、それまでまばらだった人も一気に増え、買い物の列に並んでいた奴らまでステージに向かって走った程。この曲では特に後半のギターソロが良かったですね。アルバム以上とはお世辞にも言えないけど、噂に聞いてた程のヘロヘロ感はなく、懐メロバンドというよりも現役といった印象を強く受けました。もしかしたら俺、初めてマトモにTELEVISIONの音に接したのかも。アルバム聴くけど、そんなに影響を受けたわけでもないし。でもこの日のステージを観る限りではいいバンドだってのはよく判ったし、また観たいと素直に感じたし。単独ライヴまではいかないけど、フェスに出演すればまた観てみたいバンドのひとつです。

  TELEVISION終わりにそのままもうひとつのステージ「Moon Shine」の方にも足を運んでみました。CO-FUSIONのライヴセットってことだったんで行ってみたら、普通にDJだったのでちょっとガッカリしてすぐに戻ってきてしまいました。たまたま覗いた時にDJだったのかもしれないけど‥‥ちょっと辛抱足りなかったかな?

  というのもTELEVISIONが終わった辺りから急激な睡魔に襲われた俺。いくら前日仮眠を取っていたからといっても、さすがにひとりで自宅から朝霧まで10分程度の休憩で来たわけだし、そこに加えて相当量のアルコールを摂取、ビールに発泡酒、ウォッカに焼酎等々‥‥そりゃ足にもくるし眠気も来るわな。この頃からさすがに寒さに耐えられなくなり、とにかく一旦テントに戻ることに。防寒具を羽織りCHEMICAL BROTHERSまで待とうと思ったもののやはり睡魔には勝てず、そのまま仮眠することに。既にテントではマツイくんが眠っていて、俺も寝袋を広げ横になったのでした。

  次に目が覚めたのは、かなり強い雨音を耳にしてでした。時計は既に22時を回っており、ケミカルのDJも順調に進んでいたんですが‥‥テントに叩きつける雨音を聞いて今年のフジロック初日を思い出し、ここは素直にテント内でDJプレイを堪能するか、と‥‥既に相当弱気な俺。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (DJ SET)

  というわけで、ステージ上にいた2人の姿を目にすることなく、テントの中で彼等のDJプレイを堪能。自分達の曲を要所要所に交えつつ、意外とロックっぽい曲からテクノ系までいろんなタイプの曲をかけるんだなぁ、と。って全部を聴いたわけでもないんですが。あの‥‥正直な話、10分聴いて気を失い、また暫くして目が覚めると10分くらい聴いて気を失う‥‥といった感じでして。ぶっちゃけ、ケミカルに関しては毎年観てるような気がするので(気のせいかもしれないけど)特に有り難みを感じてなかったんでいいんですけどね(と強気に書いてみたものの、やっぱり勿体ないことしたなぁと今更後悔)。

  ケミカルが何時終わったのかも判らぬままひたすら眠り続けた俺。気づいたら午前1時半。ちょっと小腹が減り、小雨の中開いてる売店を探して身体を温める為に豚汁とホットラムを。その後焚き火で完全に暖まり、2時過ぎに再びテントに戻るも、10分もしない内に腹痛に悩まされる。再びトイレまで走り、テントに戻ったのは3時を大幅に回った頃。胃腸薬を飲み(今思えばアルコール摂取した直後に飲んでも大丈夫だったのかしら?とちょっと不安に。酔ってると普通に凄いことしちゃうよな俺)寝袋を被って爆睡。こうやって俺の長い1日目は「運転→酒→酒→酒→ライヴ→寝る→酒→腹痛→寝る」という形で幕を閉じたのでした。

投稿: 2003 09 30 04:39 午前 [2003年のライブ, Chemical Brothers, The, EGO-WRAPPIN', Polaris, Television, 朝霧 Jam, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク

2002/06/23

Polaris『TIDE』(2002)

  Polarisというグループは、ご存じの人もいると思うけど‥‥元LaB LIFeのオオヤユウスケが中心となって結成されたバンド。そこに元FISHMANSの柏原譲が参加することによって今の三人(オオヤ、柏原、坂田学)が揃ったのです。このセカンドアルバム「TIDE」は、昨年秋にリリースされたセルフタイトルのファーストアルバムに続く作品。アルバムとはいっても6曲しか入っておらず(ファーストは4曲だったし)、普通だったら間違いなくミニアルバムと呼ばれるであろう構成なのだけど、この30分強に及ぶ至福の時はその辺の無駄に60分以上もあるアルバムよりも遙かに内容が濃いものになってます。

  音楽性はそのものズバリ「ダブポップ」と呼んで差し支えないでしょう。各メンバーが所属していた過去のバンド(LaB LIFeやFISHMANS)の流れを組む、聴いてるだけで別世界へトリップしそうな独特な空気感を持った音を持ってます。個人的にはLaB LIFeはアルバム1枚しか聴いたことがないのでそれ程詳しいわけでもなく、FISHMANSにしても同じようにアルバム数枚を通過してる程度でして‥‥その程度の知識しかない俺の感想なのだけど、どちらかというと後期FISHMANSの延長線上にあるバンドなのかなぁと思うわけです。いや、FISHMANSよりも聴きやすいかな?(それはもしかしたらアルバムが30分程度だというのも関係してるかも)

  ダブポップというからには、あの独特なディレイやエフェクトが所々に登場するわけで、それはギターが何本も複雑に絡み合うものだったり、リズムだったりするわけですが、とにかく心を落ち着かせて聴いてるだけでトリップしそうな感覚に感度も陥るわけです。それが全く嫌味じゃなく、本当に気持ちいい。何故かというと、曲が判り易くてポップだという強みがあるから。ダブというとやはりジャマイカからの流れがあるじゃないですか。そこからどうしてもマリファナだったりハッシシだったり、そういったものを想像してしまうんですが(安直ですかね?)、ここにはそういった危うさはなく、むしろ酒もクスリもハッパもない状態で我々をナチュラルトリップへと誘うんです。ひとり部屋でヘッドフォンを付けて聴くもよし、カーステレオで大音量で聴きながら夜の街をドライブするもよし、クラブの大音量で気持ちよく踊るもよし、そして‥‥野外の大自然の中、大勢で気持ちよく踊るもよし。とにかくこのアルバムは「大音量」で「気持ちよく踊り」ながら聴くことをオススメします。本当に気持ちいいんだから。

  実はアルバムには歌モノは3曲しかなく、その内の2曲はライヴでもお馴染みの"季節"とそのバージョン違いで、残る1曲も細野晴臣のカバー"ハニー・ムーン"だったりするんだけど、別にこのバンドは歌モノじゃなくても十分に満足出来るし、その辺は余り関係ないかも。実際、1曲が異常に長い(10分以上はあるであろう)インストナンバーを聴いてても全く飽きさせないし。そういう魅力を持ったバンドだと思っているので、もしかしたらアルバムよりもライヴ向きなのかもしれません。

  幸運にも、今年のフジロックに出演することが決まったPolaris。FIELD OF HEAVENという如何にもピッタリなステージで演奏することになっているので、当然俺もあの環境の中でマッタリしながら、気持ちよく踊らせてもらおうと思ってます。



▼Polaris『TIDE』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 06 23 12:00 午前 [2002年の作品, Polaris] | 固定リンク