2007/11/29

PUFFY『honeycreeper』(2007)

あんまり売れてないですね、PUFFYのニューアルバム。昨年のオリジナルアルバム「Splurge」が傑作と呼ぶにふさわしい内容だっただけに、それに続く本作は前作以上に売れてほしいなぁと思っていたんですが……ライブにはお客が入るのにね。本当に残念。

デビュー10周年を迎えた2006年を経て、次のディケイドに向けて走り出した彼女たちが贈る最新作は、前作以上に豪華な作家陣を迎えています。井上陽水&奥田民生の黄金コンピ、チバユウスケ、吉井和哉、真島昌利、山中さわお、宮藤官九郎&富澤タク(グループ魂)、ピエール瀧、そして海外からブッチ・ウォーカーやスウェーデンのパワーポップバンド・THE MERRYMAKERSの面々……各ソングライターの個性が色濃く表れた楽曲にもかかわらず、PUFFYのふたりがそれを歌えばちゃんとPUFFYの曲へと様変わりしてしまうのは、さすがと言うべきか。決して作家陣が彼女たちにあわせた曲作りをしているとは思えないんだけど(そりゃ多少は意識して書いてるんだろうけど)、ここまでPUFFYとして成立してしまうのは、もはや個性と言うべきなんでしょうね。

今作で興味深いのは、これまでアルバム作りに携わってきたアンディ・スターマーが曲作りに参加していない点。まぁTHE MERRYMAKERSの面々はアンディ繋がりで参加することになったはずだから、そういう意味では間接的に参加しているとも言えますけどね。ただ、個人的にはアンディの曲が1曲もないのが残念だなぁと思うわけです。

それにしても……ここまで豪華で強力なアルバム、そうはないと思うんですけどね。どうして浸透しないのか……逆に、ここまで手が込んでいると、気軽に手を出しにくいということなんでしょうか。絶対に聴いてみようという気にさせないというか……そんなことない? すごく勿体ないと思うんだけどなぁ。



▼PUFFY「honeycreeper」(amazon:日本盤

投稿: 2007 11 29 12:05 午前 [2007年の作品, PUFFY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/06/29

PUFFY『Splurge』(2006)

 PUFFYのデビュー10周年を記念するオリジナルアルバム「Splurge」は、その収録曲名やソングライター名が発表になって以来、俺の中ではかなり「これは傑作になるかも?」という思いがどんどんと高まっていった1枚なんですね。だってMARVEROUS 3の名曲 "Radio Tokyo" のカバーから始まって、最後がライブでもおなじみの "Basket Case"(もちろんGREEN DAYのカバー)で終わるなんて。当然、その間には数々のオリジナル曲が収録されてるんだけど、それらがアンディ・スターマー(元JELLYFISH)、ブッチ・ウォーカー、奥田民生、草野マサムネ(スピッツ)、セイジ(ギターウルフ)、ジョン・スペンサー、デクスター・ホーランド(OFFSPRING)、チャーリー・ドレイトン(民生とのセッションでおなじみ)、アンディ・トンプソン、甲本ヒロト、斉藤和義、横山健、などなど‥‥これが悪いはずないよね?

 仕事柄、人様よりもいち早く耳にする機会を得まして、実はこの1ヶ月近くかなりの頻度でリピートしている1枚でして‥‥あのね、これは絶対に聴いた方がいいって。特にパワーポップファン! 絶対にこれは気に入るはず。

 元来、PUFFYにはパワポの要素がそこら中に散りばめられていたし、デビュー曲 "アジアの純真" なんてまんまE.L.O.だったわけじゃないですか。その後もアンディ・スターマーが絡むようになった作品群はモロにそっち側だったわけで。今回もアンディが制作の大半に携わってるわけで(曲も一番提供してるしね。中には一部のファンの間では有名なブルー(Bleu)と共作してる曲もあるしね)、過去の作品同様悪いわけがない。しかも今回はさまざまなソングライター(しかも国内の一流ドコロ)が絡んだこともあり、それぞれが粒ぞろいという。逆に散漫にならないかが心配だったんだけど、無駄な心配でした。ライブ感も強くて適度にハード、そしてメロは甘くてポップ。ディストーションギターと同じくらいアナログシンセの音が鳴ってる。もうそれだけでニヤッとしちゃう。

 PUFFYが海外で「PUFFY AMIYUMI」として活躍し、コンピ盤「Hi Hi Puffy AmiYumi」っていうのを出したじゃない。あれに入ってる新曲もまんまパワーポップだったし、それ以外の代表曲もあわせて聴くと統一感があって、実はずっと前からパワーポップだったことに気づかされる。古めかしい歌謡ロックでも、アイドルが片手間でやってきた余興でも何でもない。This is POWER POP!

 最近じゃCHEAP TRICKの新作と交互に聴いても何ら違和感ない。もうなんなら海外のフェスとかでGREEN DAY辺りと対バンするといい。言い過ぎかもしれないけど、それくらいの説得力あるよ、この音には。だからこそ‥‥日本国内でのセールスの低さには淋しいものがあるんだよね。思ったより売れてないんだもん。昔みたいにバカ売れしなくてもいいから、せめてもうちょっと‥‥コアな音楽ファンには理解してほしいよね、せめてこのアルバムだけは。



▼PUFFY「Splurge」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 06 29 12:30 午前 [2006年の作品, PUFFY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック