カテゴリー「Queen」の34件の記事

2019年1月11日 (金)

QUEEN『A DAY AT THE RACES』(1976)

1976年末にリリースされた、QUEEN通算5作目のスタジオアルバム。前作『A NIGHT AT THE OPERA』(1975年)の全英1位/全米4位獲得およびシングル「Bohemian Rhapsody」(全英1位/全米9位)の大ヒットにより、ついにトップアーティストの仲間入りを果たしたQUEEN。このへんは、現在もロングランで公開中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た方ならご理解いただけるかと。そんな絶好調の彼らが続いて発表した本作も、全英1位、全米5位という好記録を残しております。

タイトルからも想像がつくかと思いますが、本作は前作『A NIGHT AT THE OPERA』と対になる印象の1枚。こう書くとヒット作の続編と受け取られがちですが、実は内容的には前作の延長線上にあるものという感じでもなく、あくまでQUEENらしさを追求した現在進行形の作品集と言えるでしょう。

興味深いのは、前作や前々作『SHEER HEART ATTACK』(1974年)にあったような組曲スタイルを排除していること。全10曲が単独した形を取っており、それが80年代以降の方向性にも通ずるものを感じさせます。

また、楽曲スタイル的にも次作『NEWS OF THE WORLD』(1977年)を彷彿とさせるものがあり、ここにパンクのスタイルをかけ合わせることであの方向性につながっていくのでは……なんてことも考えたり。そういう意味においては、実は大ヒット作2枚(『A NIGHT AT THE OPERA』と『NEWS OF THE WORLD』)に挟まれた過渡期的1枚と言えるかもしれません。事実、本作はチャート的には成功しましたが、セールス的には(特にアメリカでは)半分以下に落ちてますしね。

とはいえ、オープニングを飾るブライアン・メイ(G, Vo)のギターオーケストレーションからパワフルなハードロック「Tie Your Mother Down」(全英31位/全米49位)へと続く流れや、そこからメランコリックな「You Take My Brath Away」への流れ、ゴスペル調の名曲「Somebody To Love」(全英2位/全米13位)やシリアスかつヘヴィな「White Man」、美しくも軽やかな「Good Old-Fashioned Lover Boy」(全英17位)など、良曲目白押しな内容。音楽的にはより幅が広がった印象があります。

実は本作、初のセルフプロデュース作なんですよね。前作での成功を機に、バンドがやりたい邦題やってみました、というのもあったのかな。それにより、アルバムトータルとしては若干散漫さも目立つ結果となりましたが、これが調整されることによって80年代のQUEENにつながっていくという(そういう意味でも、やっぱり客観視できるプロデューサーは必要になるわけですが)。いろいろ難しいです。

でも、全10曲中8曲をフレディ・マーキュリー(Vo, Piano)が単独歌唱している(あ、「Good Old-Fashioned Lover Boy」ではエンジニアのマイク・ストーンも歌ってますが)ことで、何気に統一感が強いような。このへんも、80年代以降の彼らに通ずるものがありますね。

あ、最後に。本作のラストナンバー「Teo Torriatte (Let Us Cling Together)」に触れないわけにはいきませんよね。タイトルおよびサビの一部を日本語で書かれたこの曲は、1975年の初来日時に大歓迎してくれた日本のファンへの感謝の気持ちから、こういう形になったとのこと。今なら日本盤のみのボーナストラックになるんでしょうけど、これを世界共通盤に入れてしまう当時のQUEENの勢いと心意気。素敵すぎます。今から40数年前に、QUEENが日本人に対してここまでしてくれたことを忘れてはいけません。このアルバム、日本人として誇りに思ってもいいのではないでしょうか。そういう意味でも大切な1枚です。



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2018年12月 1日 (土)

QUEEN『FLASH GORDON』(1980)

今から20年前の1998年12月1日、「とみぃの宮殿」というテキストサイトがオープンしました。2004年12月1日に同サイトは完全閉鎖するものの、同日から今ご覧になっている「TMQ-WEB」がスタート。間10年くらい不定期更新でしたが、ここ3年くらいは連日レビュー更新が続いており、現在は「とみ宮」時代のレビューやレポートもこちらに完全移行し、3000エントリー近い読み物を“記録”として残すことができています。

20年前は完全に暇つぶしで始めたこの「音楽について何か書く」という作業でしたが、気づけばそれでメシを食う生活を送っているわけで、本当に人生何が起こるかわかりません。いや、それ以上に20年前とほぼ同じマインドでこうやって何か書いていられることが奇跡じゃないかと思うわけです。体を壊したりしながらも20年続けてこられたことに感謝。そして今このテキストを読んでくださっている方々に感謝です。

* * * * *

さて、20周年ってことで、まず1発目のレビューで何を取り上げようかと1ヶ月くらい前から考えていたわけですよ。自分のルーツになる重要な音楽やアルバム……は、結構この20年で書き尽くした感があるし、かといって何事もなかったかのように新譜を取り上げるのも違う気がする。今の気分的にはQUEENなんだろうけど……と、数日前まで頭を悩ませていたら、ふと「そういえば、このサイトで最初に書いたテキストってなんだっけ?」と思ったわけです。で、掘り起こしてみたら、やっぱりというか、QUEENとフレディ・マーキュリーについて書いた「QUEENと僕」というコラムでした(ディスクレビューだと、MANIC STREET PREACHERSの当時の新作『THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS』になります。こちらに関しては間もなく20周年盤が発売されるので、その際に再び執筆したいと思います)。

じゃあ、やっぱりQUEENだなと。けど、オリジナルアルバムに関しては残すところあと2枚なんですよね。別にベストアルバムやコンピレーション盤でもよかったんだけど、せっかくならオリジナルアルバムのほうがいいのかなと。で、どっちにするか……となると、やっぱりこっちなわけですよ。

* * * * *

はい、ここからが本編です。前置き長くてごめんね(笑)。

本国イギリスで1980年12月、日本やアメリカでは翌1981年1月にリリースされたQUEEN通算9作目のスタジオアルバム『FLASH GORDON』。アメリカでメガヒットを記録した前作『THE GAME』(1980年)から半年あまりで発表という驚くショートスパンですが、これは『FLASH GORDON』という作品が同名映画のサウンドトラック盤として制作されたため。内容自体は非常にコンセプチュアルなもので、全19曲(アナログA面が10曲、B面が9曲)という彼らのオリジナルアルバムとしてはもっとも曲数が多いのですが、トータルランニングは35分と短いのも特徴。しかも、歌モノはそのうち2曲、オープニングとエンディングのみという、ライトユーザーはおろかマニア的にもハードルの高い内容となっています。

シングルカットされたメインテーマの「Flash」(アルバムでは「Flash's Theme」名義)こそ全英10位/全米42位というまずまずの成績を残しましたが、アルバムは『THE GAME』のあとにも関わらず全英10位、全米23位と低調で終わりました。

QUEEN=フレディの歌、と認識しているリスナーには確かに本作はハードルの高い作品です。それは間違いない事実でしょう。事実、僕自身もここ2〜30年、この作品とマトモに向き合ってこなかったのですから。だけど、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットによるここ最近の流れで、久しぶりにオリジナルアルバムをすべて、リリース順に聴き続けたら……この『FLASH GORDON』、不思議とスルスル聴き進めてしまったのです。いや、むしろこのアルバムばかりリピートしている自分がいて、素直に驚いております。

確かにフレディの歌モノはオープニングの「Flash's Theme」とラストの「The Hero」のみです。しかし、そのほかの17曲も間違いなくQUEENそのものであり、むしろプレイヤーとしてのブライアン・メイ(G)、ジョン・ディーコン(B)、ロジャー・テイラー(Dr)、そしてフレディ(Vo, Key)の技量やセンスを存分に楽しめる。前作『THE GAME』から導入したシンセサイザーも全面的に導入されており、メンバー4人が至るところで、楽しみながらそれらを弾いているのも微笑ましい。

そして何より、本作は初期QUEENが持っていたプログレッシヴ・ロックバンドとしての側面を、80年代的に昇華させた貴重な1枚でもあります。『THE GAME』でポップバンド的な側面が強まり、アルバムをコンセプチュアルなものにするよりも単曲で楽しめるシングル志向の楽曲の寄せ集めにする方向にシフトしたQUEENが、映画のサントラを盾に好き放題趣味に走った。そう受け取ることもできないでしょうか。そう考えると、実は本作ってもっとも“QUEENらしい”アルバムなんじゃないか……そうより強く思えるわけです。

ちゃんとクラシカルな要素も含まれており、ところどころにフレディの声やハーモニーも用いられている。ストリングスを使った仰々しい、いかにも映画のサントラといった要素もあり、ただモダンなだけではない。もちろん、QUEENらしいポップさと、ハードロックバンドらしさも混在する。プログレバンドとして語られることが少ないQUEENですが、このアルバムこそ当時時代遅れになっていたプログレを現在に蘇らせた、なんて受け取ることはできないでしょうか。まあ、それもリリースから40年近く経った2018年だからこそ言えることなのかもしれませんが。

正直、今頃になってこのアルバムにここまでハマるとは思いもしなかった。これも、20年もこんなサイトを続けてこられたからこそ気づけたことなのかもしれませんね。そういう意味でも、今でもこうやって音楽テキストを書き続けていられることに心から感謝したいと思います。

追記:
ちなみに、皆さんがよく知る「Flash」ですが、アルバムバージョンとシングルバージョンは内容が若干異なります。アルバムのほうの「Flash's Theme」が映画で使われたバージョンで、意外と淡々としたアレンジ。シングルバージョンの「Flash」は映画のセリフを多用したもので、コラージュ色が強まっています。僕はベスト盤から入った人間なので、「Flash」の印象が強かったため、最初にアルバムバージョンを聴いたときは「あれ? こんなに薄味だっけ?」と驚いたものです。なので、ストリーミングなどで聴く際にはぜひ2枚組のデラックス・エディション(ボーナスディスクにシングルバージョンやデモ音源、ライブバージョンを収録)をオススメします!



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2018年11月24日 (土)

FREDDIE MERCURY『MESSENGER OF THE GODS: THE SINGLES』(2016)

2016年9月にリリースされた、フレディ・マーキュリーのシングルコレクションアルバム。フレディのソロアルバムは、生前に残した『MR. BAD GUY』(1985年)とオペラ歌手モンセラ・カバリエとのコラボ作『BARCELONA』(1988年)の2枚のみで、それ以外のアルバムはすべて彼の死後に制作されたもの。『THE FREDDIE MERCURY ALBUM』(1992年)を筆頭に、数々のコンピ盤が発表されていますが、今作はフレディの生誕70周年を記念してシングルの表題曲とカップリング曲を2枚のディスクにまとめたものになります。

収録内容は実に幅広く、QUEENのデビュー前にラリー・ルレックス名義で1973年に発表された「I Can Hear Music」(THE BEACH BOYSのカバー)から始まり、映画『メトロポリス』のサウンドトラックに提供された「Love Kills」(1984年)、「I Was Born To Love You」や「Made In Heaven」などといった『MR. BAD GUY』からのヒットシングル(この2曲はのちにQUEENバージョンも制作)、ミュージカル『タイム』に使用された「Time」(1986年)、『BARCELONA』からのシングル、アルバム未収録だったソロシングル「The Great Pretender」、そしてフレディの死後に発表されヒットした「In My Defence」(ミュージカル『タイム』より)や「Living On My Own」のリミックス(1993年に全英1位獲得)など、全13枚のシングルがカップリング含め網羅されています。

『MR. BAD GUY』や『BARCELONA』収録曲は各アルバムのレビューを読んでいただけばいいし、それ以外の曲も『FREDDIE MERCURY SOLO』に収録されているものが多いので、ここでそういった曲の解説はあえて避けておきます。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の中では、フレディのソロがバンドの及ぼした悪影響が表現されており、パーティ三昧だったレコーディング期間を目にするに“いかにも失敗”だったように描かれています。もちろんこれはストーリー的にも、絆を再確認するクライマックスを盛り上げるために必要な描写だったわけですが、じゃあ本当にフレディのソロが駄作ばかりかというと……聴いていただけばおわかりのとおり、QUEENの『HOT SPACE』(1982年)期をサウンド的により推し進めたポップソングが目白押しなわけですよ。その究極形が、「Living On My Own」のリミックスだと個人的には思っています。

もちろんフレディのソングライターとしてのセンスはしっかり証明されていると思うし、「Time」や「The Great Pretender」のようなスタンダートナンバー的な楽曲では彼のシンガーとしての資質が余すところなく表現されている。『BARCELONA』なんてまさにそんな作品集ですし、死後にヒットした「In My Defence」はそれがベストな形でパッケージされた1曲ですしね。

シングルコレクションとはいえ、本作は時系列を無視した構成になっています。アルバムとして楽しむことを想定した曲順だと思うのですが、至るところからフレディのエネルギーを感じ取ることができるし、その歌の深みにじっくり浸ることができるはず。QUEENとはまた違った形で、シンガーとしてのフレディの魅力を堪能できる、手軽な1枚ではないでしょうか。

P.S.
ストリーミングでは肝心の「In My Defence」や「Time」など、デイヴ・クラーク楽曲がすべて聴けない状況です。残念極まりない……。



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2018年11月23日 (金)

QUEEN『JAZZ』(1978)

1978年11月発売の、QUEEN通算7作目のスタジオアルバム。前作『NEWS OF THE WORLD』(1977年)が全英4位/全米3位と本国以上にアメリカで成功を収めた彼らでしたが(アメリカでは400万枚以上のセールス)、続く本作は全英2位/全米6位と再びその勢力が逆転しています。「Bicycle Race / Fat Bottomed Girls」(全英11位/全米24位)、「Don't Stop Me Now」(全英9位/全米86位)と、シングルにおいてもその傾向は同様だったようです。

コテコテとした『A NIGHT AT THE OPERA』(1975年)、『A DAY AT THE RACES』(1976年)を経て、シンプル・イズ・ベストな方法論を取った前作『NEWS OF THE WORLD』。そこから今作では、3rdアルバム『SHEER HEART ATTACK』(1974年)的なごった煮感覚を取り戻し、音楽的にもより拡散方向へと進み始めます。

オープニングの「Mustapha」ではアラビア音楽を思わせるメロディを持つアップチューンで、歌詞にも英語のほかアラビア語、ペルシャ語が用いられ、聴き手を驚かせます。かと思えば、QUEENらしい重厚さの目立つ「Fat Bottomed Girls」やフレディ・マーキュリー(Vo, Piano)作の美しいバラード「Jealousy」、展開の激しいポップチューン「Bicycle Race」、ジョン・ディーコン(B)作のストレートなロックナンバー「If You Can't Beat Them」やフレディ作の豪快なハードロック「Let Me Entertain You」、ブライアン・メイ(G, Vo)作の前のめりなハードロック「Dead On Time」など、ロック/ハードロック色の強い楽曲が並びます。

そういえばジョンは本作でもう1曲、美しいメロディのミディアムチューン「In Only Seven Days」も提供しています。改めて優れたソングライターであることを実感させられますね。

後半ではブライアンのギターオーケストレーションをフィーチャーしたヴォードヴィル風ブルース「Dreamer's Ball」や、80年代のQUEENを先取りしたロジャー・テイラー(Dr, Vo)作のディスコソング「Fun It」、ブライアンが単独で歌うミディアムポップチューン「Leaving Home Ain't Easy」、名曲中の名曲「Don't Stop Me Now」、ヘヴィかつコラージュ的アレンジも用いられた“らしさ”満載の「More Of That Jazz」と、とにかく聴き応えのある楽曲が目白押し。統一性は前作より薄いものの、改めて“QUEENとはなんぞや?”という命題と向き合った意欲作ではないかと思っています。

アメリカでバカ売れした前作『NEWS OF THE WORLD』と次作『THE GAME』(1980年)との間の1枚ということで、全キャリア中インパクトの薄い作品かもしれませんが、混沌の80年代を迎える前に彼らが今一度QUEENらしさを取り戻したという意味では、実は非常に重要な1枚だと思っています。

ちなみに、タイトルの『JAZZ』。本作にはジャンルとしてのジャズは1曲も収録されていません。これはスラングで、「くだらない話」や「ほら話」「ナンセンス」を意味する言葉なんだとか。自身のスタイルを皮肉った、これもある意味彼ららしいタイトルなのかもしれませんね。



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2018年11月22日 (木)

QUEEN『HOT SPACE』(1982)

1982年5月に発売されたQUEEN通算10作目のスタジオアルバム。前作『FLASH GORDON』(1980年)が同名映画のサウンドトラック盤だったこともあり、全英10位/全米23位と、前々作『THE GAME』(1980年)の英米1位と比べて低調な結果で終わっていました。それもあり、続くこの『HOT SPACE』に対する期待は相当大きなものがあったと思われますが、誰もがそのサウンドの変貌ぶりに腰を抜かした……のではないかと想像します(なにせこのへんはリアルタム組ではないので)。

『THE GAME』でシンセサイザーを解禁し、続く『FLASH GORDON』では全面的にフィーチャーした彼ら。この『HOT SPACE』ではその路線を踏まえつつ、当時のヒットチャートを賑わせていたダンスビートやディスコサウンドを軸に楽曲制作を敢行するのです。

「Another One Bites The Dust」の大成功がバンドにどれだけの影響を及ぼしたのかわかりませんが、彼らはこのアルバムで(それまでも随所から感じられた)ブラックミュージックへと本格的に傾倒します。オープニングの「Staying Power」なんてブラスをフィーチャーした、これぞファンクミュージック!と言いたくなるファンキーな楽曲で、ドラムは打ち込み、ベースもシンセベースを導入するなど、とても70年代のQUEENとは比べようがないほどの変貌を遂げています。

その後も「Dancer」「Back Chat」「Body Language」と、時代を感じさせる黒っぽいダンスミュージックが満載。「Dancer」のサビ後ろで鳴っているブライアン・メイ(G, Vo)のディストーションギターを聴いて、ようやく「自分はQUEENのアルバムを聴いているんだ」と思い出すくらい、しばらくQUEENという存在を忘れさせてくれる。そんな1枚です(笑)。

ところが、アルバム後半に入ると突如従来のQUEENがよみがえってきます。「Put Out The Fire」のようなハードロックチューンを聴くと、彼らは自分たちがどんなバンドであったか決して忘れたわけではないことに気づかされるし、ジョン・レノンを追悼するピアノバラード「Life Is Real (Song For Lennon)」も我々がよく知るQUEENが表現されているのですから。

「Calling All Girls」のようなポップロックも『THE GAME』の流れを組む良曲ですし、シンセが全面フィーチャーされているものの「Las Palabras De Amor (The Words of Love)」だってコーラスを聴けばQUEENそのもの。フレディ・マーキュリー(Vo, Piano)のファルセットがセクシーなソウルバラード「Cool Cat」なんて、アルバム前半の打ち込みサウンドと比べたら全然受け入れられるし、アルバムのラストはデヴィッド・ボウイとのデュエット曲「Under Pressure」ですから。あれ、これ完全にQUEENじゃん。俺、QUEENのアルバム聴いてたわ!って、最後の最後でしっかり満足させてくれるのですよ。

序盤で濃厚な実験作を並べてリスナーを引かせてしまう本作ですが、通して聴くと実はちゃんと“QUEENらしい”内容だって気づかされる。「Action This Day」でロジャー・テイラー(Dr, Vo)が、「Las Palabras De Amor (The Words of Love)」でブライアンがそれぞれ一部歌唱していますが、メインボーカルを務めるのはほぼフレディのみというのも、バンドの作品というよりものちにリリースされることになるフレディのソロアルバム『MR. BAD GUY』(1985年)に通ずるものがあるなと、今聴くと思うわけです。

QUEENの歴史上、どうしても駄作だとか失敗作だとかそういうネガティブな印象の強い1枚ですが(チャート的には全英4位、全米22位。シングルも全英1位の「Under Pressure」を除けば、「Body Language」が全英25位/全米11位、「Las Palabras De Amor (The Words of Love)」が全英17位、「Back Chat」が全英40位と低調な結果に)、本作があったからこそ80年代後半以降の“マジック”が確立するわけですから。80年代のQUEENを語る上では欠かせない1枚であることは間違いありません。



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2018年11月21日 (水)

QUEEN『SHEER HEART ATTACK』(1974)

QUEENが1974年11月(日本では同年12月)にリリースした通算3作目のスタジオアルバム。『QUEEN II』(1974年)から8ヶ月という短いスパンで発表され、前作のスマッシュヒット(全英5位)も後押し、また先行シングル「Killer Queen」の大ヒット(全英2位)もあって、イギリスで最高2位まで上昇する代表作となりました。本作からはこのほかにも「Now I'm Here」(全英11位)のヒット曲も生まれ、アメリカでもアルバムは最高12位を記録(シングル「Killer Queen」も全米12位のヒット曲に)。本作を携え、1975年春には初の来日公演も実現しています。

前作ではプログレッシヴなハードロックをよりコンセプチュアルに煮詰め、また多重録音による“QUEENらしさ”を確立させることで、1stアルバム『QUEEN』(1973年)にあった“先人たちの亜流”的な評価を払拭することに成功。しかし、バンドは『QUEEN II』を同じことを続けるのではなく、その個性をさらに独特なものへと昇華させます。

スタジオ録音らしい多重録音は本作でも健在ですが、今作ではそこにより強いライブ感が加わり、ロックバンドとしてのストロングスタイルと、本来持ち合わせているポップセンス、そしてクラシックなど古典音楽への傾倒など、さまざまな音楽要素がバランスよく混在。オープニングの「Brighton Rock」や「Now I'm Here」ではドライブ感のあるハードロックサウンドを聴かせつつ、前者ではブライアン・メイ(G, Vo)がディレイを多用した津軽じょんがら風ギターソロを披露しています。

かと思えば、フレディ・マーキュリー(Vo, Piano)による英国出身らしいクラマラスなポップソング「Killer Queen」もある。さらに、ロジャー・テイラー(Dr, Vo)作の「Tenement Funster」、フレディ作「Flick Of The Wrist」「Lily Of The Valley」と組曲のような構成で、前作で得た武器を最大限に生かしている。

アルバム後半でもより際立つ個性を見せており、フレディ作のドラマチックな「In The Lap Of The Gods」、METALLICAものちにカバーしている高速ハードロック「Stone Cold Crazy」、ブライアン作のピアノバラード「Drea Friends」からジョン・ディーコン(B)作のキャッチーな「Misfire」、フレディ作の軽やかなロックンロール「Bring Back That Leroy Brown」と1〜2分程度の短尺曲が立て続けに並び、ブライアンが自らボーカルを担当するスローナンバー「She Makes Me (Stormtrooper in Stilettoes)」から「In The Lap Of the Gods... Revisited」というコンセプチュアルな展開で締めくくり。約40分、あっという間に聴き終えてしまう1枚なのですよ。

どの曲も非常に個性豊かで素晴らしく、まさに“これぞQUEEN”と呼べるものばかり。我々の知るQUEENはここでまず完成されたと言っても過言ではありません。

そして、ジョン・ディーコン作の楽曲が初めて収録されていることにも注目しておかなければなりません。4人の優れたソングライターの才能がここで開花したという点でも、本作は真の意味でのデビューアルバムと言えるのではないでしょうか。

本作がなかったら、代表曲「Bohemian Rhapsody」を含む次作『A NIGHT AT THE OPERA』(1975年)は生まれなかったはずですから。個人的にもアルバム単位で3本指に入るくらい好きな1枚です。



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2018年11月13日 (火)

QUEEN『ON AIR』(2016)

2016年11月にリリースされたQUEENのライブアルバム。フレディ・マーキュリー(Vo)の死後、現役時代を超える数のライブ作品が掘り起こされ発表されてきましたが、本作はその中でもちょっと異色の内容で、1973年2月(デビュー前)から1977年10月(6thアルバム『NEWS OF THE WORLD』リリースタイミング)までの間にQUEENがイギリスの国営ラジオ放送局BBCに出演した際の音源をまとめたものになります。

QUEENはこの期間、6回にわたりBBCセッションを行なっています(1973年2月5日、同年7月25日、同年12月3日、1974年4月3日、同年10月16日、1977年10月28日)。6回中5回が1974年10月まで、つまり3rdアルバム『SHEER HEART ATTACK』リリース直前(1974年11月発売)ということで、2枚組CDに収録されている全24曲中20曲がQUEENの初期3作品からということになります。

スタジオセッションというと、いわゆるスタジオライブを思い受かべると思いますが、ここで聴ける音源はそういった“ライブバンドQUEEN”のラフな面を捉えたものではなく、アルバムと同じように楽器をオーバーダビングしたも少なくありません。音楽ファンならよく“BBCセッション”というワードは耳に/目にするかと思います。中にはQUEENの本作やLED ZEPPELINの『BBC SESSIONS』(1997年)を筆頭に、BBCセッションをまとめたアルバムもあるし、NIRVANA『INCESTICIDE』(1992年)に出演音源がコンピレーション盤に含まれるケースも多々あります。

そもそもこのセッションが始まったきっかけは、60年代のイギリスにはラジオ局が1日にかけられるレコードの数に制限が設けられており、その抜け道として番組/局独自のライブ音源を用意したと。今となってはかなり無茶な制限ですが、そのおかげで数々の貴重な音源や名演を楽しむことができたのですから、ありがたいかぎりです。

さて、QUEENに話題を戻しましょう。初セッションとなった1973年2月5日のテイクからは4曲を収録。レコーディングは済んでいたものの、リリースがまだだったデビューアルバム『QUEEN』(1973年)から「My Fairy King」や「Liar」といった初期ならではの楽曲、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でもフィーチャーされたSMILE時代の楽曲「Doing All Right」などを楽しむことができます。「Liar」ではギターがオーバーダブされていたりと、スタジオライブながらもQUEENというバンドが持つこだわりがしっかり感じられます。

2回目の1973年7月25日セッションからは4曲。アルバム『QUEEN』発売直後ということもあり、前回も披露した「Keep Yourself Alive」「Liar」、そしてアルバムの核を担う「Son And Daughter」を演奏しています。そんな中、次作『QUEEN II』(1974年)収録曲「Seven Seas Of Rhye」のシングルカップリング曲「See What A Fool I've Been」を演奏していること。シンプルなブルースロックという、彼らにしては異色のこの曲からは次作の片鱗は見つけられませんが、続く3回目のセッション(1973年12月3日)では早くも『QUEEN II』(1974年)収録曲「Ogre Battle」を披露しています。時系列的にはすでに『QUEEN II』のレコーディングは終わっている頃なので、リリースに3ヶ月ほど先駆けて実験的に披露したということなのでしょうか。ボーカルこそオーバーダブされているものの、「Ogre Battle」の生々しさはスタジオテイクとは異なる緊張感があり、これ1曲のために本作を購入しても不思議じゃありません(大げさですかね。笑)

ここまでがディスク1の12曲。これだけでもかなり濃いですね(笑)。

さて、後半戦へ。4回目のセッション(1974年4月3日)は『QUEEN II』リリース直後。ここからはデビューアルバムから「Modern Times Rock'n'Roll」と『QUEEN II』から「Nevermore」「White Queen (As It Began)」の3曲がピックアップされています。「Modern Times Rock'n'Roll」は前回のセッションでも演奏されていますが、パンキッシュでやけくそさが強かった前回と比べてテンポダウンし、重さが増したこちらのテイクも悪くない。けど、ここでは『QUEEN II』からの2曲に焦点を当てたいな。

5回目のセッションはさらに半年後の1974年10月16日。発売を翌月に控えた3rdアルバム『SHEER HEART ATTACK』からの4曲が演奏されていますが、あえてヒットシングル「Killer Queen」を外しているところが興味深い(そっちはシングルをオンエアしてもらえるしね)。ロック然とした「Now I'm Here」や「Stone Cold Crazy」に加え、フレディらしい「Flick Of The Wrist」、ロジャー・テイラー(Dr, Vo)作&歌唱の「Tenement Funster」をピックアップしており、ここから始まるQUEEN全盛期の勢いみたなものが少なからず見えてくるのではないでしょうか。特に「Tenement Funster」でのブラアン・メイ(G, Vo)のギタープレイは圧巻です。

ラストは3年ほど時間が空いた1977年10月28日。世界的大ヒット作『NEWS OF THE WORLD』からの5曲で、「We Will Rock You」はオリジナルバージョンと当時ライブのオープニングを飾ったファストバージョンの2テイクを収録。前者はスタジオ音源からそのままリズムトラックを流用したんじゃないかなって音で、ロジャーの銅鑼→女性ナレーション→ブライアンのギターリフとそのままファストバージョンへと切れ目なく続きます。実際のライブバージョンよりもテンポが遅いですが、コーラスの厚み含めとにかくカッコいい。のたうちまわるようなギターソロも素敵です。で、「Spread Your Wing」で小休止して、ラスト2曲「It's Late」「My Melancholy Blues」で締めくくるアルバム同様の構成、本当に最高です。

以上、駆け足でアルバムを追ってきましたが、スタジオアルバムとも通常のライブアルバムとも異なる魅力、ぜひ実際に聴いて感じてください。映画でQUEENに注目が集まっているこのタイミングだからこそ、改めてスポットを当てたい作品です。

なお、本作はBBCセッションCD2枚に加え、1973〜1986年の間にBBCでオンエアされたライブ音源やインタビュー音源を追加したCD6枚組ボックスセットも用意。こちらのBBCセッションパートは実際のラジオパーソナリティの声も入っており、2枚組バージョンの通常盤とは異なる雰囲気を楽しめます。



▼QUEEN『ON AIR』
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2018年11月 5日 (月)

QUEEN『QUEEN II』(1974)

1974年3月にイギリスでリリースされた、QUEENの2ndアルバム。アメリカでは本国から1ヶ月遅れの同年4月、日本では3ヶ月遅れの6月に発売されています。

デビューアルバム『QUEEN』(1973年)はレコーディングからリリースまでに1年以上の遅れが生じ、発売された1973年夏にはすでに彼らの中では“古い”ものとなっていました。それもあってか、QUEENは1stアルバム発売直後の1973年8月からこの2ndアルバムのレコーディングを開始。結局、本作も完成からリリースまでに7ヶ月を要する結果となりましたが、「Seven Seas Of Rhye」のシングルヒット(全英10位)も手伝い、アルバム自体も全英5位まで上昇。大ブレイクの地盤を作ることになります。

このアルバムは“White Side”と題されたアナログA面(M-1「Prosession」からM-5「The Loser In The End」まで)と、“Black Side”と称するアナログB面(M-6「Ogre Battle」からM-11「Seven Seas Of Rhye」まで)で構成されたコンセプトアルバムの一種。“White Side”はブライアン・メイ(G, Vo)の楽曲が中心で(5曲中4曲がブライアンの手によるもの。残り1曲「The Loser In The End」のみがロジャー・テイラー作)、“Black Side”はすべてフレディ・マーキュリー(Vo, Piano)による楽曲とカラー分けがされており、前作『QUEEN』にあったプログレッシヴなハードロック色をより推し進めたものになっています。

また、楽曲自体も1曲1曲が単独で成り立つというよりは数曲からなる組曲的作風が強調され、その後のQUEENの諸作品に通ずるスタイルがここで早くも確立されています。

ボーカル面でも、“White Side”では「Some Day One Day」をブライアンが、「The Loser In The End」をロジャーがそれぞれ単独で歌唱しており、“Black Side”では「The March Of The Black Queen」にてフレディとロジャーのデュエットを聴くことができます。このへんでも、次作以降の布石ができあがったと言えるでしょう。

内容に関してはもはや何も言うことはない、ってくらいに完璧な仕上がり。デビューアルバムで試みたことの完成形がここで展開されており、それでいて新たな可能性も見え始めている。本作を基盤に、QUEENは次作以降音楽的拡散を続けていくわけです。

“White Side”の「Father To Son」、“Black Side”の「Ogre Battle」と両サイドを代表する楽曲がそれぞれ冒頭(“White Side”はインスト小楽曲「Procession」に続いてですが)に置かれているという点も、本作を語る上では非常に重要なことかもしれません。かのアクセル・ローズ(GUNS N' ROSES)は「俺が死んだらこのアルバムを棺桶に入れてくれ」と言ったそうですが、それくらいあの人にも衝撃や大きな影響を与えた作品。曲単位ではなく、あくまでアルバム通してじっくり味わってほしい、そんな1枚です。



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2018年11月 4日 (日)

QUEEN『THE MIRACLE』(1989)

1989年5月にリリースされた、QUEEN通算13作目のスタジオアルバム。バンドとして起死回生の1枚となった前作『A KIND OF MAGIC』(1986年)が本国で大ヒット(全英1位)し、これに伴うツアーも大成功を収めたQUEENでしたが、ライブ活動自体を1986年にて休止。しばらく表立った活動はなかったものの、パワフルなハードロックチューン「I Want It All」のシングルリリースとともに再びシーンに復帰します。

前作は映画『ハイランダー』のサウンドトラック的側面も強かった内容でしたが、続く本作は『A KIND OF MAGIC』でのポップな側面も残しつつ、ハードロックバンドとしてのカラーも再び強めた、時代に呼応した1枚と言えるでしょう。

オープニングの「Party」こそ80年代前半の『HOT SPACE』(1982年)期を思わせるダンサブルなポップチューンですが(とはいえ、ブライアン・メイのギタープレイは完全にハードロックのそれなのですが)、そこからメドレーのようになだれ込む「Khashoggi's Ship」は豪快なハードロックそのもの。タイトルトラック「The Miracle」で再び『A KIND OF MAGIC』的な側面を見せつつ、続く「I Want It All」はちょっとTHE WHOっぽくもあり、初期のQUEEN的な展開も見せる王道ハードロックで我々を楽しませてくれます。

この曲、シングルバージョン(MVはこちら)とアルバムバージョンでオープニングのアレンジや中盤の展開がまったく異なり、同じ曲なのに2度楽しめる変わった1曲となっています。個人的には「詰め込み感が強いもののスリリングさが強調された」シングルバージョンがお気に入りで、中盤のフレディ・マーキュリー(Vo)とブライアンの掛け合いから唐突に始まるギターソロのカッコ良さがツボです。

かと思うと、再び『HOT SPACE』を思わせるダンスポップ「The Invisible Man」があったり、『A KIND OF MAGIC』の延長線上にあるポップロック「Breakthru」があったり、パーカッシヴなポップチューン「Rain Must Fall」やシリアスなロックナンバー「Scandal」もある。そして、音数が少ない落ち着いた雰囲気のR&B調「My Baby Does Me」から初期を彷彿とさせるパワフルで派手なハードロック「Was It All Worth It」で締めくくる。全10曲、トータル41分程度という聴きやすさ含め、すごくよくまとめられた1枚だと思います。

全体的には確実に80年代のQUEENそのものなのですが、バンドのキャリアを総括しつつもしっかり当時の流行(HR/HMであったりヒップホップ以降のR&Bであったり)にも目を向けている。そのへんの嗅覚の強さは確実にフレディによるものが大きいと言えるでしょう。

残念ながら本作を携えたライブは一度も実現せず、アルバムからシングルカットされるたびにMVを制作しつつ、早くも次のアルバムへと向かっていったQUEEN。その理由は2年後に判明するわけですが、まさかこの当時はあんなことになるとは思ってもみませんでした。そういう意味ではこのアルバム、タイトルどおり“ミラクル”な1枚だったのかもしれませね。バンドは永遠ではない。だからこそ、こうやって新作を発表できることは奇跡なんだ、と。



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2018年11月 3日 (土)

QUEEN『BOHEMIAN RHAPSODY (THE ORIGINAL SOUNDTRACK)』(2018)

11月9日から劇場公開されるQUEENを題材にした映画『ボヘミアン・ラプソディ』のオリジナルサウンドトラックとして、今年10月下旬にリリースされたのが本作。大半がリリース済みの音源ですが、貴重なライブ音源や本作のために制作されたミックスも多数含まれている、新たなコンピレーションアルバムとしても存分に楽しめる1枚となっています。

内容的には映画のストーリーとリンクした作りで、オープニングには20世紀フォックス(同映画の配給先)のファンファーレ(映画のオープニングに流れる、おなじみのアレ)がブライアン・メイ(G, Vo)のギターオーケストレーションにより新録されたトラックが収められています。これだけでもファンはアガるわけですよ。

全22曲中、シングル曲が19曲、さらに世界各国で1位を獲得した楽曲が11曲と、ファンでなくても耳にしたことがある楽曲ばかりではないかと。映画のタイトルとなった「Bohemian Rhapsody」や「Somebody To Love」「Killer Queen」「Another One Bites The Dust」「I Want To Break Free」「Under Pressure」「Who Wants To Live Forever」「The Show Must Go On」は既発のリマスター音源で収録。手軽なベストアルバムとして楽しめる一方で、実はそれ以外のテイクが本作のキモだったりするわけです。

先のファンファーレ含め、未発表/初登場音源が5曲、映像では発表済みながらもこれがオーディオフォーマットで初収録となる音源が6曲。つまり、半数が今のところ本作でしか聴けない音源となります。

例えば3曲目「Doing All Right」はQUEENのデビューアルバム『QUEEN』(1973年)収録曲ですが、本作はQUEENの前身バンドSMILEのバージョンで収録されています。とはいえこれ、実はボーカルや演奏はブライアン、ロジャー・テイラー(Dr, Vo)、そしてSMILEのオリジナルメンバーであるティム・スタッフェル(Vo, B)の3人で本作のために新たに録音したテイク。「Doing All Righ... revisited」というタイトルは、そういう意味なんですね。

また、おなじみの「We Will Rock You」はスタジオテイクとライブテイクをくっつけた、本作のために制作されたバージョン。スタジオで制作してからスタジアムで映える曲にまで成長するという、まるで映画の一場面を観ているような錯覚に陥る新鮮なテイクです。さらに「Don't Stop Me Now」も「revisited」がタイトルに付け加えられているとおり、新たに手が加えられたバージョンです。

本作は貴重なライブ音源も豊富で、近年リリースされた『LIVE AT THE RAINBOW '74』(2014年)や『A NIGHT AT THE ODEON – HAMMERSMITH 1975』(2015年)からの音源に加え、『LIVE IN RIO』(1985年)のビデオ作品(当時VHSやレーザーディスクで発売。現在まで未DVD/Blu-ray化)から「Love Of My Life」(観客の盛り上がりが異常!)や、同じく1985年の歴史的イベント『LIVE AID』から5音源(フレディ・マーキュリーの煽り含む)まで楽しむことができる、本当にファンにとって嬉しい内容。現時点で映画『ボヘミアン・ラプソディ』は未見ですが、確か『LIVE AID』がクライマックスとして描かれているという話なので、これらの音源が初CD化され終盤に収められているというのも納得な話です。

筆者同様、ファンならすでに何度もリピートしていることでしょうが、QUEENにそこまで明るくなくこの映画で触れようとしているビギナーは映画を観てからこのアルバムを聴くもよし。逆に先に本作で予習してから映画を観て、そのあとにほかのスタジオアルバムやベストアルバムに手を出してみるのもいいかもしれません。入り口としてはちょっと変則的な内容ではありますが、あくまで映画とセットでという注釈付きでの入門盤です。



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