2005/11/01
QUEEN「A KIND OF MAGIC」
QUEENで一番思い入れのあるアルバム、一番よく聴いたアルバム、一番完成度の高いアルバム‥‥人によってそれぞれ異なるんだろうけど、こと時期によって音楽性が異なるQUEENのようなバンドの場合、それぞれに意外なアルバムが挙がることが多いんじゃないかな。
例えば‥‥一般的には駄作と呼ばれるような「HOT SPACE」だって、見方を変えれば非常に魅力的に映るし、世間的には傑作呼ばわりされている「A NIGHT AT THE OPERA」だって、ある人にとっては別にどうってことのない1枚かもしれない。「そんなの個人の価値観や趣味の違いじゃん」と言ってしまえばそれまでだけどね。
この「A KIND OF MAGIC」というアルバムは前作「THE WORKS」の流れを汲む、通算11作目のオリジナルアルバム。元々は映画「ハイランダー」のサントラ的作品として、収録曲全9曲中6曲が映画に使われていて、更にアルバム制作前に既出だった "One Vision" も映画「アイアン・イーグル」主題歌としてヒットを飛ばしてる、非常に『映画づいた』作品集だったりします。そういうこともあって、人によってはオリジナルアルバムと見なさない人もいるし、そういった要素が災いして「完成度が低い」「内容が散漫、統一性がない」という人もいます。が、元々QUEENって1枚のアルバムにいろんなジャンルの音楽、いろんなタイプの楽曲を詰め込むバンドだったんじゃないの? 特に世間一般で名盤と認識されている「A NIGHT AT THE OPERA」なんて、その代表例じゃないの。
楽曲のタイプは、「HOT SPACE」〜「THE WORKS」の流れにあるものが多く、シングルヒット予備軍的コンパクトでポップなナンバーが数多く収められています。特にこのアルバムではソングライターとしてジョン・ディーコンが大活躍していて、名バラード "One Year Of Love" や "Friends Will Be Friends" といった楽曲のみならず、ファンキーでポップな "Pain Is So Close To Pleasure" にもフレディ・マーキュリーと共に名を連ねています。またロジャー・テイラーもタイトルナンバー "A Kind Of Magic" というその後の彼等の代表曲のひとつを生み出しているし、ブライアン・メイは壮大なバラード "Who Wants To Live Forever" と、ヘヴィなギターが冴える "Gimme The Prize" を手掛け、フレディは先の "Pain Is〜" と "Friends〜" をジョンと共作し、単独では初期の疾走感&ヘヴィさを持つハードロックチューン "Princes Of The Universe" を手掛けています。創作面では非常に良いバランスで4者4様な楽曲を書き、それを1枚のアルバムに纏めた‥‥ある意味で最もQUEENらしい手法で製作され、その結果『'80年代のQUEENの指針』となる作品を完成させたのですから、さすがとしか言いようがありません。
と、何でここまでこのアルバムをベタ褒めするかというと、俺このアルバムが大好きなんですよ。恐らくQUEENのアルバムで最も聴き込んだ、回数聴いたアルバムじゃないかな、「GREATEST HITS」を除くと。リアルタイムだと丁度中3くらいだったのかな。その頃はそんなに好きってわけでもなく、『QUEENのアルバム』というよりは単純に『当時ヒットしたアルバム』という認識で耳にしていてたのね。だって、その頃の俺は「QUEEN、イコール、"Bohemian Rhapsody"」みたいな固定観念があったし、ああいうクラシカルなサウンドこそQUEENって雑誌の受け売りで刷り込まれてたから。だから「これは同じバンド名だけど違うバンドのアルバム」くらいの気持ちで接してたんだよね、ガキのくせに生意気にさ。クソだ、終ったとか言いながらも、曲の良さ/ポップさには敵わず、気づくと口ずさんでる‥‥そんなアルバムが「A KIND OF MAGIC」だったのね。
その後、俺は素直に『リアルタイムのQUEEN』と対峙できるようになるのは、更に5年くらい経った、それこそフレディの余命が数ヶ月というような時期なんだけどね‥‥
変な固定観念がなくなった今、まぁ今は逆にQUEENを愛し過ぎていてどのアルバムにも愛着が湧いちゃって冷静な判断ができないような立場なんだけどさ。それでも俺の中ではこのアルバム、5本指に入る程好きなアルバムなんだよなぁ。"Who Wants To Live Forever" で泣いて、"Princes Of The Universe" で拳を天に掲げる、みたいなね。「HOT SPACE」以降に試してたことがここで一旦完結しちゃうんだよね。それをライヴという形で表現することができた、間に合っただけでも、このアルバムはまだ救われてると思いますよ。
斜に構えて判った振りをしてたガキの頃を思い出させる、そんな1枚ですよ。甘酸っぱい、懐かしくて恥ずかしい思い出の詰まった作品、それが俺にとっての「A KIND OF MAGIC」です。

▼QUEEN「A KIND OF MAGIC」(amazon:日本盤/US盤/UK盤)
投稿: 2005 11 01 12:34 午前 [QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005/10/31
QUEEN + PAUL RODGERS@横浜アリーナ(10/30)
俺とQUEENとの関係性については、「とみぃの宮殿」時代からいろいろ書いてきてるし、このブログに移行してからも幾つかQUEEN絡みのレビューを書いてるので、その中から伺い知ることができるかと思うんだけど‥‥今日のレポートは、レポートにならない、単なる感情の捌け口として書かせてもらうつもりなので、そういう感情的なレポートやレビューが嫌いって人は見ない方がいいかと思います。つーか、このサイト(ブログ)に冷静なものを求めてるんだとしたら、二度と来なくていいや。そういうのは、そういう文章が上手い人のサイトで読んで。うちはどう足掻いたって、そういう文章しか書けないんで。むしろ変えるつもり、一切ないし。俺自身が感情のこもってない文章やレポート、レビューが大嫌いというのが大きいからね。もうそこだけは、どうやったって変えようがない。変えるつもりがないんで。さ、他所行った方がいいよ!
というわけで‥‥本当に「好きな人」だけ読んでください。ここから先はかなり長くなるんで。。
念願のQUEENのライヴに行ってきました。いや、正確にはこれはQUEENではないんだけど。FREEやBAD COMPANYとして活躍し、10年くらい前にジミ・ヘンドリクスやブルーズのカバーを引っ提げて来日したポール・ロジャースをシンガーに迎えて(その10年前の来日、観に行ってますから)、敢えて『QUEEN + PAUL RODGERS』という名義にして。ベースのジョン・ディーコンも参加してない(もう隠居してしまったみたいですね)、ある意味ではQUEENの二分の一しかいない、「それ、ホントにQUEEN名乗っちゃっていいの?」状態なわけですが‥‥ライヴで、ブライアン・メイやロジャー・テイラーが演奏し歌うQUEENナンバーを聴けるってだけで、俺は幸せだと思うんですけど‥‥先にライヴ盤を聴いて好意的に捉えられてたんで、今回の来日にも喜んで行くことを決めてました。
さ、ここからはセットリストに沿って、箇条書きですがレポートというか感想を書いていきます。まず最初に10/30のセットリストから。
01. Reaching Out
02. Tie Your Mother Down
03. Fat Bottomed Girls
04. I Want To Break Free
05. Wishing Well [FREE]
06. Crazy Little Thing Called Love
07. Say It's Not True (Vo:Roger)
08. '39 (Vo:Brian)
09. Long Away (Vo:Brian)
10. Love Of My Life (Vo:Brian)
11. Teo Torriatte (Vo:Brian&Paul)
12. Hammer To Fall
13. Feel Like Makin' Love [BAD COMPANY]
14. Let There Be Drums (Instrumental)
15. I'm In Love With My Car (Vo:Roger)
16. Guitar Solo (Instrumental)
17. Last Horizon (Instrumental)
18. These Are The Days Of Our Lives (Vo:Roger)
19. Radio Ga Ga (Vo:Roger&Paul)
20. Can't Get Enough [BAD COMPANY]
21. A Kind Of Magic
22. I Want It All
23. Bohemian Rhapsody (Vo:Freddie&Paul)
---Encore---
24. I Was Born To Love You (Vo:Roger&Brian)
25. The Show Must Go On
26. All Right Now [FREE]
27. We Will Rock You
28. We Are The Champions
29. God Save The Queen (Instrumental)
オープニングS.E.は "It's A Beautiful Day" のダンスミックス。そこで皆立ち上がるんだけど、更にこの後、何故かEMINEMの "Lose Yourself" が。それに合わせてギターがギュイーンと鳴る。ブライアン、遊び過ぎ。
ステージには暗幕がかかったまま。"Reaching Out" でポールひとりが最初に出て来て歌う。途中からブライアンも出て来て、そのまま "Tie Your Mother Down" のリフを弾き、ドラムが入るところで、暗幕降りる。
ポールの歌、ライヴ盤でも安定感あったけど、この日も年齢を感じさせない余裕さと安定感。2日連続の2日目とは思えない声量。さすが。
"Fat Bottomed Girls" はズッシリするドラムが気持ちよい。けどロジャー・テイラーのドラムはちょっと‥‥時々危なっかしい場面あり。暫くドラムから遠ざかってたからか?
日本公演では今日が初お披露目となる "I Want To Break Free" に好リアクション。ただ、「God knows♪」って歌わせるところでは、みんなキョトンとしてた。なんだ、やっぱりにわかファンが殆どか。。
"Wishing Well" は前日外されてただけに、聴けて嬉しかった。んだけど‥‥前の曲とのリアクションの違いが凄い。客席寒過ぎ。歌ってる客なんて殆どいなかった。ポールがマイク向けるんだけど、誰も歌えてない。それでもポール、「Good」を連発。さすがプロ。泣ける。
本来ならここで "Another One Bites The Dust" にいくんだけど、この日はカット。そのまま "Crazy Little Thing Called Love" へ。ポールもギターを抱え、3人でアコギ。サビで弾くのを止めて、ブライアンもエレキに持ち替える。ロジャーのドラムはこういうスウィングする曲に合ってる気がする。
"Say It's Not True" ではロジャーと、サポートのギター&ベースの2人がアコギ抱えて花道中央へ。それまでずっとかけてたサングラスを外して熱唱。悪くないね。
ここでブライアンに交代。花道中央で椅子に座ってギブソンのアコギを抱える。日本語の挨拶しまくり。ヨコハマ、トウキョウ、ニッポンって全部言ってるよ!
みんな歌って!って言ったはいいものの、明らかに古いファンしか歌えてない "'39"。そりゃ最近ベスト盤で知ったような客には難しいわな。その後に嬉しい "Long Away" が。前日はボロボロだったみたいだけど、今日は良かった。
そして‥‥"Love Of My Life"。さすがにこの曲は大合唱だった。ワンコーラス殆ど歌ってたし。鳥肌立った。そして泣いた。いろんな思い出のある1曲なだけに、いろんなことを思い出して、泣けて泣けて仕方なかった。曲の最後に天を見上げて、フレディが見てるよ、みたいなことを言って、フレディコール。この時点で俺、ボロボロ泣きまくり。
そこから更にアコギで "Teo Torriatte" を歌うブライアン。こっちは客の声がちょっと小さかった。途中からバンドが加わり、後半にポールが戻ってきて一緒に歌う。
"Hammer To Fall" は変な構成のアレンジにされてるんだよね。いきなりサビ→ブリッジ→ソロ、みたいな。唐突過ぎ。恐らくポールにはキーが高いから省いてるんだと思うけど。
バドカンの "Feel Like Makin' Love"。やはり日本ではFREEとかバドカンって弱い。あとQUEENのファンって聴いてなさそうだもんな、この辺のロック。客の反応最悪なんだけど。それに反してポールのパフォーマンスが凄い。あの節回しはさすが。天才だと思った。10年前にも聴いてるんだけど、あの時以上だわ。
その後、ロジャーのドラムソロ。ブライアンも途中加わったりするんだけど、まずまずって感じ。年齢の割りには頑張ってた。久し振りだな、ドラムソロやるライヴなんて。そしてそのまま "I'm In Love With My Car" をドラム叩きながら歌う。カッコいいな、この曲は。
そこからブライアンのギターソロへ。ディレイやハーモナイザー(かな?)を駆使した長編ソロ。途中、「さくら」のフレーズを取り入れたソロや、例の津軽じょんがら風フレーズも飛び出し、それなりに飽きさせない。そのままインストナンバー "Lost Horizon" へ。ツインリードがカッコいい。
ロジャーがドラムセットから降りて、ハンドマイク持って "These Are The Days Of Our Lives" を歌う。ハーモニーはブライアンがつける。こうやって「INNUENDO」の曲をライヴで聴ける日が来ようとは、夢にも思わなかったなぁ。
そのまま打ち込みリズムで "Radio Ga Ga" へ。原曲通りですよ、打ち込みだけに。サビではあの手拍子をみんな一緒にやりました。つーか折角来たなら、やらなきゃ損でしょ? 最後のサビ前にポールが戻ってきて、ロジャーはドラムセットに座り、再度叩き始める。
ポールの持ち歌 "Can't Get Enough" へ。あんな簡単なサビを歌えないお客が不憫すぎる。つーかホントにポールかわいそう。この曲でもポールの歌はホントに凄い。やっぱり自分の持ち歌の時は、歌い慣れてるせいか節回しがQUEENの時と全然違う。もっともブルージーとクラシカルっていう違いも大きいかもしれないけど(グルーヴィーとストレートともいうか)。ポールって前者だから、QUEENの曲では不思議な融合感が味わえるんだよね。俺は好きだよ。この曲でのブライアンのギターも良いね。すっげー楽しそうに弾いてるのな。あと、ロジャーはやっぱりこういうスウィングするリズムが合ってるんだと思った。
"A Kind Of Magic" ではさすがにポールにはキーが高過ぎるので、ロジャーやキーボードのスパイク・エドニーがサポート。でもロジャーの節回しもカッコいい。そしてブライアンのソロが気持ちいいんだよな、この曲は。
これまたライヴ活動休止後の曲 "I Want It All"。こういうヘヴィな曲はポールの声に合ってると思う。中盤のソロパート(テンポが早くなるパート)はやっぱりライヴならでは。是非一度、フレディが歌うライヴテイクを聴いて/観てみたかった。。
スクリーンにフレディの姿が映される。"Bohemian Rhapsody" なんだけど、ライヴ映像とフレディの歌とピアノ音声を抜き出して、そこにライヴ演奏を足すという荒業が。hideのライヴかよ! でもこの演出が泣けるんだよね。映像と歌テイクはウェンブリー'86のやつかな? オペラパート後のテンポアップするところで、ポール再登場。あのパートをポールが歌い、その後再び静かになるパートでは、ポールとフレディが交互に歌うという演出。何か知らないけど、涙が止まらない状態に。この曲でこんなに泣けるとは思いもしなかった。頭で判っていても、やっぱりいざこの演出を目の当たりにすると、泣くしかない状況に。
ここで本編終了。時間にして約1時間50分。
アンコールはブライアンとロジャーが揃って登場。花道中央で二人して "I Was Born To Love You" のショートバージョンを歌う。演奏はブライアンのアコギのみ。つーかこの曲がこの日一番の歓声ってのはどういうことよ? この曲の人気/評価がここまで高いのって、日本だけじゃん。そもそもこの曲、QUEENの曲ではなくて、フレディ・マーキュリーのソロアルバムの曲なのに。ビールのCMやドラマの主題歌じゃなくて、ノエビア化粧品のCMソングなのに! そこを忘れるなよ!
終ると、あのストリングス系キーボードのフレーズが。待ってました!の "The Show Must Go On"。ポール用にキーは落としてあるので、意外と合ってました、ポールの歌声に。ただ、終盤の盛り上がる部分では、フレディみたいな高音はなかったけどね。決してライヴでやるような曲だとは思わないんだけど、やっぱりメッセージなんだろうな、我々に対する。
ポールの持ち歌では最も知名度が高い(はずの)"All Right Now"。さすがにこれはみんな歌えてた。安心した。俺もポールも(何様だ俺は)。カッコいい、全てがカッコいい。ポールも、ブライアンも、ロジャーも、そしてサポートメンバーも。みんないい仕事してるよ。ホント最高な1曲だった。
そしてQUEENライヴ終盤のお約束の2曲‥‥いよいよラストが近づいてるんだな。。
"We Will Rock You" では勿論あの手拍子を一緒にやって、サビで大合唱。ポールの節回しがハンパなくカッコいい。ブルージーな "We Will Rock You" ってのも、また味わい深くて良いね。
間髪入れずにそのまま "We Are The Champions" へ。サビ前のオペラ風コーラスまでしっかり再現するサポート隊に拍手。ポールの節回しって勿論独自のものも多いんだけど、基本的にはフレディのライヴでの歌い方や節回しに忠実なんだよね。そこに凄く好印象を受けたし、ちゃんと意思を継いでるような気がして、古くからのファンとしては嬉しいし、聴いてて気持ちよいんだよ。これがジョージ・マイケルだったら、あるいは他のシンガーだったら、ここまでは出来なかったと思う。やはりポールで大正解だったと思います。ま、勿論単なる「QUEENの再結成」ではないけどね、今回は。
曲終了と共にイギリス国歌 "God Save The Queen" が流れ、約2時間20分に渡るライヴは終了。感無量。バンドに拍手を送ると同時に、自分自身にも拍手してたよ、俺。あーやっぱり最後も泣いたなぁ。目が真っ赤なのが自分でもよく判るくらいに、泣いた。絶対に周りの人から不審がられてたと思うけど、これだけは仕方ない。20年待ったんだもん。いや、14年前には待つどころかもう諦めたんだけどね、二度と観れないって。なのに、今回こういう形で観れた。純粋なQUEENじゃないけど、その夢を無惨にぶち壊すことなく、大切に扱ってくれているのがしっかり伝わったし、そして観る側も安心して楽しめた。QUEENであってQUEENではないんだけど‥‥俺の中ではひとつの達成感があったし、もの凄い満足感があった。これでよかったんだと思う。観なかったら、多分この先の人生、ずーっと後悔してたと思うから。だからこれで良かったんだよ。うん。

▼QUEEN + PAUL RODGERS「RETURN OF THE CHAMPIONS」(amazon:日本盤/US盤)
これを機に、是非BAD COMPANYやFREEも聴いてみて!

▼BAD COMPANY「IN CONCERT : MERCHANTS OF COOL」(amazon)

▼FREE「FREE LIVE!」(amazon)
投稿: 2005 10 31 02:19 午前 [2005年のLIVE, QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005/10/29
「KILLER QUEEN -A TRIBUTE TO QUEEN-」
さて、目下絶賛来日中の『QUEEN + PAUL RODGERS』御一行様ですが、やはり来日する前は懐疑的な声があったと思うんですよ、特に古くからのファンから。けど、実際にこの目で見てしまうとやはり‥‥QUEENという偉大さに対してリスペクトをしつつ、ブライアン・メイやロジャー・テイラーがポール・ロジャースという「友人」と思う存分楽しんでQUEENナンバー、更にはFREEやBAD COMPANYの曲を演奏してる‥‥っていうことを、もの凄い説得力を持って披露してくれるもんだから、観る側としては文句の言いようがないわけですよ。だってねぇ、約2時間半近くに渡って、それこそ30曲近くも演奏してくれるんですからねぇ‥‥俺はあのセットリスト見ただけで涙ぐみましたもの。
そんなQUEEN、今年は「WE WILL ROCK YOU」のミュージカルが日本に来日したり(当然俺も行きましたが)、先のQUEEN + PAUL RODGERSがあったり、もっといえば去年からの「JEWELS」の日本でのヒット等があって、かなりQUEENに注目が集まった1年だったじゃないですか。そんな中、リリースされたのがこのトリビュートアルバム「KILLER QUEEN -A TRIBUTE TO QUEEN-」。アメリカでは8月に、ここ日本では来日公演に合わせて10月後半にリリースされたばかり。リリース元がQUEENのアメリカでの配給元である「Hollywood Records」ということもあり、最も公式トリビュート盤に近い存在な1枚ではないかと思うんですが‥‥如何でしょう? 以前にも「EMI」からこの手のトリビュートが出たこともあったけど、あの時はダンス系のみだったし。今回みたいなロック/ポップス/オルタナティヴといった最もQUEENが影響を与えたシーンからのフィードバックは恐らく初めてのことだと思うので、普段はこの手のトリビュート盤を買わない俺ですら、これは真っ先に買いましたからね。
参加アーティストはそれこそ多岐に渡り、その辺はAmazonのリンク先を見てもらえば一目瞭然だと思うんですが‥‥みんなそれぞれに原曲に忠実だったり、独自の色にまで昇華させてしまっていたり、その愛情表現の方法は様々で、良い意味で聴きやすく、破綻してないなーと。それが嬉しくもあり、また物足りなくもあり。まぁトリビュート盤というのはそういうのが多いですからね、そこまで過剰な期待はしてなかったですけど。でも聴き応えありますよ、それなりに。完全にゴスペルバラードに昇華してしまったデヴィン・デグロウの "We Are The Champions" もそうだし、ストーナーチックなヘヴィロックへと進化したジョシュ・オム(QUEENS OF THE STONE AGE)が歌いELEVENが演奏する "Stone Cold Crazy" もそうだし、個性的なアーティストっていうのはやはりカバー曲でも己の色へと昇華してしまうんですね。かと思えばSUM41による "Killer Queen" やROONEYによる "Death On Two Legs" みたいに原曲まんまの完全コピーすらある(彼等がここまで素直なカバーをするとはちょっと驚きでした)。あのLOS LOBOSがQUEEN("Sleeping On The Sidewalk")をカバーするというのもある意味面白いし、ジョン・オブライオンによる "Play The Game" もらしくて聴き応えあったし。うん、これだけでも平均点以上ですよね。
しかし、このアルバムには本当の意味でのハイライトがふたつ用意されていました。それは2曲の "Bohemian Rhapsody" カバーなんですよ。前半のハイライトであるコンスタンティン・Mとミュージカル「WE WILL ROCK YOU」のハリウッド版キャストによるカバーは、原曲まんまなんですが、中盤のオペラパートもミュージカル同様全て完全コピーされてるのがさすがというか。ちょっと鳥肌立ちますね。そしてもうひとつのカバーは、かのTHE FLAMING LIPSによるサイケデリック・バージョン。こちらも基本的には完全コピーに近いんだけど、そこは彼等のことですから‥‥完全にLIPSバージョンになってしまってる。ていうか、彼等のオリジナル曲ですよこれ! 多重録音ならではの中間パートは正に「涅槃からの誘い」ですし、このドリーミーな感じこそLIPSの極みといったところでしょうか。こちらも違った意味で泣けますね。
とまぁ他にも名カバーは幾つもあるしホントは1曲1曲についてコメントしていきたいんですが、それをやると相当な長さになるんで、今回は割愛。QUEEN好きで昨今のロックシーン(主にアメリカン・オルタナ・シーンね)に興味を持っている人なら間違いなく楽しめる1枚だと思いますよ。これを聴いて改めてQUEENの偉大さにひれ伏すもよし、来日公演前に聴いて気分を高めるもよし。LIPSバージョン "Bohemian Rhapsody" だけでも是非聴いてみてくださいよ!

▼「KILLER QUEEN -A TRIBUTE TO QUEEN-」(amazon:日本盤/US盤)
投稿: 2005 10 29 09:18 午後 [2005年の新譜レビュー, QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005/09/27
QUEEN + PAUL RODGERS「RETURN OF THE CHAMPIONS」
QUEENはフレディ・マーキュリーが亡くなった時点で、ほぼ解散してしまったも同様なわけですよ。そう、1991年11月24日に幕を閉じたと言っても過言ではないのです。その翌年4月、残された3人のメンバーは様々なシンガーを迎えてチャリティーライヴを行い、それから数年後には生前に残されたフレディのボーカルトラックを用いて「ニューアルバム」を完成させ、更に数年後には「フレディ抜きのQUEEN」として新曲まで発表しました。しかし、俺にとってのQUEENは間違いなく、あの日に終っていたんです。
QUEEN復活(敢えて「再結成」とは呼びません)について周囲がざわつき始めたのは、結構前の話です。当初はジョージ・マイケルをシンガーに迎えてアルバムを作るなんて話もありました。しかしここ数年、ロビー・ウィリアムスを迎えてツアーに出るのではないか?なんて噂が飛び交ったりもしました。
とあるイベントでブライアン・メイとポール・ロジャース(元FREE/元BAD COMPANY等)が共演したことが切っ掛けみたいですが、この両者が「QUEEN + PAUL RODGERS」名義でライヴツアーを行うことを発表、ライヴではポールがQUEENの曲を歌うだけでなく、FREEやBAD COMPANYの曲をQUEENのメンバーが演奏する、ということまで発表され、多くのQUEENファンは複雑な思いの中、その『復活の日』を待つことになったのです。更にこのツアーにはQUEENのベーシスト、ジョン・ディーコンの姿はなく、バンドメンバーはQUEENやブライアン・メイのツアー・サポートメンバーによって固められていました。
当初、俺もこの組み合わせには疑問だったし、少々ガッカリしたのも確かでした。QUEENの歴史をあのままキレイに閉じて欲しかった‥‥しかし、この6月に新宿コマ劇場であのミュージカル『WE WILL ROCK YOU』を観る機会がありまして。この時、ああいう形でQUEENの名曲をライヴ形式で聴くことが出来、ファンとしては非常に嬉しかったのも確かです。だって‥‥俺、QUEENを生で一度も観たことなかったんですよ? 俺が彼等を知った時には、既に最後の来日公演が終了した後だったんですから。ブラウン管の中でしか動くQUEENを観たことない世代なんですから‥‥
そんなことも手伝って、このライヴ盤「RETURN OF THE CHAMPIONS」にもフラットな気持ちで接することができたのです。QUEENの曲を、歌の上手いシンガー(しかもそれが大好きなバドカンのポール・ロジャース)が歌い、更に懐かしい "All Right Now" や "Can't Get Enough"、"Feel Like Makin' Love" といったFREE/バドカンの名曲まで聴くことができる。でもそれは決して俺の知ってるQUEENではない‥‥そう素直に割り切ることができたのです。自分も大人になったんだなぁ‥‥それが良いことなのか悪いことなのかは別としてね。
このライヴアルバム、非常に良い出来だと思います。ポール・ロジャースは十数年前に、マディ・ウォーターズのカバーアルバムをリリースした時、JOURNEYのニール・ショーン等を引き連れて来日した時に観てるので、その上手さに関しては熟知してるつもりですし、何気に俺、BAD COMPANYが大好きなんですよ。昔、バンドでもコピーしてた程でして。そんな慣れ親しんだQUEENやバドカンの曲を2005年の現代に、ライヴで聴くことが出来るというのは、素直に喜ぶべきことなんじゃないですかね? 俺はそう思います。確かに曲によってはフレディのように歌えてないし、あるいはポールの声に合わせてキーを下げてる楽曲もあります。でも、逆にそれが「ポール・ロジャースらしさ」を垣間見せる機会となってるのも確か。フレディにはない枯れた感じ(共にソウルフルではあるけど、ブルージーさではポールの方が数歩上じゃないでしょうか?)が曲によってはマッチングしているし、またブライアン・メイがギターを弾く "All Right Now" というのも興味深い。ポール・コゾフは「向こう」でこれ聴いて、どう思うんですかね?
確かにこのアルバムの中で繰り広げられているのは、QUEENのあの名曲達であり、俺の知ってるQUEENの断片なんだけど、でも‥‥矛盾するけど、同時に俺の知ってるあのQUEENでもないんだよね。なんていうか‥‥凄く庶民的で浮世離れしてない、素朴なQUEENというか。別にスケールダウンしてるわけじゃないんだけど、もっと手に届くところにいそうなイメージというか。それがポール・ロジャースによるものなのか、あるいはフレディの不在によるものなのかは判りません。でも‥‥俺は素直に喜びたいと思う。だって来月、これらの曲を生で聴く機会を得ることが出来たんだから。
10月30日。このアルバムを聴き込んで、横浜アリーナに臨もうと思います。二度とQUEENは観れないと思ってたのに、こういう形で実現する日が訪れようとは。少々複雑な心境もあるにはあるんですが‥‥とりあえず、今はこのアルバムを心から楽しみたいです。

▼QUEEN + PAUL RODGERS「RETURN OF THE CHAMPIONS」(amazon:日本盤/US盤)
投稿: 2005 09 27 01:12 午前 [2005年の新譜レビュー, QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2004/12/19
'80年代QUEENの『雛形』
●QUEEN 「THE WORKS」
QUEENが1984年にリリースした通算10作目のオリジナルアルバム。前作「HOT SPACE」が実験的内容だったこともあり、従来のQUEENを愛するファン、あるいは「THE GAME」で手にした新しいファンをガッカリさせ、商業的にも失敗に終わり、その後一時的に活動休止状態に陥り、一部のメンバーはソロ活動を開始、一部で解散説まで囁かれるようになります。
が、そこはフレディ・マーキュリーのこと。転んだままでいるわけもなく、ただ立ち上がるだけでもなく‥‥思いっきり開き直るわけです。前作で取り入れたマシーンっぽい要素(打ち込みやシンセ導入)と従来のハードロック路線、更にあざとくシングルヒットを狙ったかのような売れ線ポップチューン‥‥「THE GAME」で手にしたものを再構築し、更に数歩押し進めたのがこの「THE WORKS」というシンプル且つ意味深なタイトルを持つ作品集なのです。
下手な実験をせず、純粋に楽曲勝負。しかも時代のニーズに合わせ‥‥MTVの力も借りて‥‥『QUEEN流テクノポップ』と呼べなくもない "Radio Ga Ga" や "Machines (or 'Back To Humans')" といった、古くからのファンが拒否反応を起こしそうなナンバー。ある意味では前作での失敗を見事に昇華させたと言えなくもないですが‥‥更に "I Want To Break Free" もその系譜に入る1曲ですが、この曲ってメッセージソングなんですよね。PVでの女装のイメージが強いからそう聞こえませんけど。
勿論そういった'80年代的楽曲だけでなく、従来のハードロッキンなナンバー‥‥ "Tear it Up"、"Hammer To Fall" も収録されているし、これまたQUEENらしい壮大なバラード "It's A Hard Life"、"Crazy Little Thing Called Love" の線を狙った "Man On The Prowl"、そして『第二の "Love Of My Life"』と呼んでも差し支えないだろう名曲 "Is This The World We Created...?" と、とにかく個々の楽曲はよく出来てるんですよね。その後の彼等を考えればこれが新たな『雛形』になったことは間違いないでしょうね。
シングルカットされた4曲("Radio Ga Ga"、"I Want To Break Free"、"It's A Hard Life"、"Hammer To Fall")どれもがヒットを記録したことから、前回の不振回復に繋がり、結果彼等は再び頂点に到達するわけです(アルバムは全英2位、初のプラチナ・アルバムを獲得)。
が。そんな大ヒットとは裏腹に‥‥これ、アルバムとしては印象が薄い1枚なんですよね。結局、そういったシングル曲のイメージが強い分、他のアルバム曲が影に隠れてしまうんですよね‥‥全曲フレディのボーカル作品としては初のアルバムなんですけどね‥‥楽曲は全員が書いてるんですが‥‥その辺も従来のQUEENファンにとっては印象が薄い理由になってるのかしら?

▼QUEEN「THE WORKS」(amazon)
投稿: 2004 12 19 12:05 午前 [QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2004/12/06
成仏させてやろうじゃないか
「とみ宮」時代に執筆しておきながら、アップするチャンスがないまま現在に至る、というレビューが幾つかあるんですね。そして、「とみ宮」終了後に次サイト‥‥まだこういう形で再開しようと決める前に、とりあえず書いていたレビューも少々あるんですわ。で、そういう浮かばれないレビューを紹介しようじゃないか、と。特にQUEEN、AEROSMITH、THE WiLDHEARTS関係のレビューに多いんですわ。
そのままアップできるものはそのまま、中には時間が経ち過ぎて多少手を加えたくなるものもあるので、そういうのは書き直したりして。そんな感じで時々アップしてこうかと思います。
というわけで、最初はQUEENのこの名盤から‥‥
●QUEEN「A NIGHT AT THE OPERA」
QUEENが1975年にリリースした通算4作目のオリジナルアルバム。日本では「オペラ座の夜」という邦題で馴染みがあるかと思います。一般的にQUEENのオリジナルアルバムでまず最初に手が伸びそうなのが、この辺のアルバムなのかな? 最近では某ドラマの影響で "I Was Born To Love You" がもてはやされてますが、やはりQUEENといえば "Bohemian Rhapsody" だ、というのは今も昔も変わらないですよね。良くも悪くも、QUEENというバンドのパブリック・イメージを決定づけた1曲。その名曲中の名曲を含むオリジナル作という以上に、その音楽的キャパシティの広さ、クオリティの高さにただただ息を呑むばかり‥‥そんなアルバムです。
1曲1曲を取り出せば、ホントにいろんなタイプの楽曲が存在するんですよ。ストレートなハードロックだったり、アコースティックバラードだったり、ポール・マッカートニーを彷彿させるポップナンバーだったり、ボードビルっぽいオシャレな曲だったり、オペラを彷彿させる8分以上ある大作だったり‥‥メンバー4人が皆、独立したソングライターというのもあるし、ベースのジョン・ディーコンを除く3人がリードボーカルを取れるという強みもある。そういう意味では非常にBEATLESやKISS的なんだけど、音楽的には本当に幅広い‥‥いや、広過ぎる。ロックに拘らない貪欲なミュージシャンシップとでもいいましょうか‥‥それが時として仇になる場合もあるんですが、ハマッてしまえばもうこっちのもの。二度と抜けられないんですよね、この世界から‥‥
ストレートなハードロック色が強かったファースト、トータル性を重視したコンセプトアルバムだったセカンド、そこから更に一歩踏み込んだサード‥‥ときて、この4作目でQUEENはひとつの完成型を生み出すわけです。いや、それまでの完成型であるにも関わらず、更に高みを目指そうとしてるんじゃないか‥‥改めて個々の楽曲を聴くと、そう思えてなりません。だってアルバム1枚を通して表現してきた世界観を、1曲の中に全て詰め込むことに成功してるんですから‥‥
個人的には『"Bohemian Rhapsody" が入ってるオリジナル作』というよりも、『"You're My Best Friend" と "Love Of My Life" が入ってるアルバム』という認識の方が強いかな。だって "Bohemian Rhapsody" はベストやライヴ盤買えば、必ずといっていい程入ってるしね。ま、それら全部をまとめて聴けて、更に "Death On Two Legs" や "I'm In Love With My Car" といったハードロック・チューン、"The Prophet's Song" といった壮大なオペラチューンも聴ける‥‥というか、散漫なようで非常に練られていて、アルバムとしてすんなり聴けちゃう1枚なんですよね。曲間が殆どない箇所が多いから、アナログだったらどこからどこまでが1曲なのか判らないこともあったんじゃないかしら?
とにかく。オープニングからラストのイギリス国歌 "God Save The Queen" まで、じっくり味わってください。こんな優雅なアルバム、今の時代には殆どお目にかかれないでしょうからね‥‥

▼QUEEN「A NIGHT AT THE OPERA」(amazon)
投稿: 2004 12 06 03:40 午前 [QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2004/11/24
十三回忌
‥‥ってことになるのかしら。1991年11月24日に亡くなっているからね‥‥
2004年はここ日本で、QUEENに再びスポットが当たった年でした。ドラマに彼等の楽曲が起用されたことから日本限定でリリースされたベスト盤は、CCCDながらも100万枚を突破、過去のアルバムを紙ジャケ化したものも好セールスを記録。もはや新しい音源・楽曲がリリースされることはないけど、それでも新しいファンを増やし続けているという意味では、今回の再評価はCCCD云々を抜きにしても賞賛に値するんじゃないでしょうか。
そんな中、命日も間近に迫った今年11月上旬、新しいQUEENの音源がリリースされました。とはいっても新曲ではなく、過去のライヴ音源をCD化&DVD化したもの。ファンの間では既に知られている1982年6月の英・ミルトンキーンズ・ボウル公演。当日演奏された楽曲を全て収録した内容で、CD/DVD共に2枚組。もっともDVDの方はディスク2の方は同時期に行われた日本公演の模様や当時のインタビュー等を収めたスペシャルディスクなんですが。
これ、両方とも買いました。残念ながらプライベートでまとまった時間が全く取れないのでDVDはまだ観てませんが、CDの方はここ数日かなりの頻度で聴かせていただいております。
音質的にはあまりいいとは言えないんですが、これは結構貴重ですよね。公式音源でこの時期‥‥アルバムでいうと「THE GAME」「HOT SPACE」や映画サントラの「FLASH GORDON」をリリースした時期のライヴ音源はリリースされてませんでしたからね。DVDではあるのかな‥‥いやなかったよな? ともかく。ライヴ盤大好きな俺からすればこれはかなり嬉しいプレゼントなんですけどね。
選曲的には上に挙げたような3枚のアルバム、そして「NEWS OF THE WORLD」辺りのアルバム曲、それ以前の代表曲等がバランス良く演奏されているように感じます。何せいきなり "Flash"(テレビCMなんかにもよく使われる「フラッシュ、ア〜ア〜っ」っていうアレ)をオープニングS.E.に使って、そのまま "The Hero" ですから。レア以外の何ものでもないですわな。その勢いを保ったまま "We Will Rock You" のファスト・バージョン('70年代のライヴ盤のオープニングね)や "Action This Day" っていう展開がまた凄い。そしてライヴテイクは意外に貴重?な "Play The Game"、"Staying Power" といった珍しいナンバーが続き、定番曲が幾つか演奏された後に "Dragon Attack"! こうやってみると、ファンキーな選曲ですよね、"Staying Power" といい、その後に演奏される "Back Chat" や "Get Down Make Love" とか。
定番の "Love Of My Life" の後に続く "Save Me" も泣けるし、ファンキー&ヘヴィな "Fat Bottomed Girls" ライヴテイクもイカす。後半は "Crazy Little Thing Called Love" を筆頭にお馴染みのナンバーが続き、意外に暴力的な "Sheer Heart Attack" からお約束である "We Will Rock You" 〜 "We Are The Champions" 〜 "God Save The Queen" という流れで終了。終わってみれば「実体験はないけど、いつも通りのQUEEN」なのでした。
フレディは特に'80年代以降、ライヴではかなり崩して歌ったりするんで(ライヴだと高音パートはドラムのロジャー・テイラーに頼ってるしね)ベスト盤からQUEENに入って今回初めてライヴ盤を体験するって人には違和感の多い1枚かもしれないけど、この生々しさこそが「ライヴでのQUEEN」なんですよね。って知ったぶっちゃってますが。スタジオでは隙のない緻密なアレンジや録音で完成度の高い(そして時に脱線しまくってバカっぽい)作品を生み出す彼等も、ライヴではただの‥‥いや、最高のロックンロールバンドだったんです。それを再確認、あるいは初めて認識してもらうには‥‥丁度いい作品集かもしれませんね。年齢的にも脂がのり出した時期ですしね。
けど‥‥やはり最後は映像付きで、DVDで観て欲しいな、と。俺もこの週末、時間を作ってゆっくりみたいと思います。
もう13年か‥‥彼等に対する愛情はますます深まるばかり。ホント愛してます。この世に貴方達、いや、貴方みたいな人が存在してくれたことを、神に感謝します。

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投稿: 2004 11 24 11:00 午後 [QUEEN] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
