2016/11/23

RADWIMPS『人間開花』(2016)

映画『君の名は。』の記録的大ヒットに伴い、彼らが手がけたサントラ盤が大ヒット。そんな好状況なタイミングに発表される本作は、実に3年ぶりのオリジナルアルバムという事実だけでなく、ドラマー山口智史を欠く形で初めて制作されたオリジナル作品という側面も持つ、注目の1枚。しかし彼らはこういったブランクやメンバーの不在をマイナスと捉えることなく、より自由度の高い作品を完成させることに成功。それが本作のタイトル『人間開花』という言葉につながったことは間違いないでしょう。

従来のファンはポジティブさに満ちたこの内容に歓喜し、「前前前世」や「スパークル」、そして本作未収録の「なんでもないや」しか知らなかった“『君の名は。』新規”はとことん音楽で遊びまくった本作に驚くはず。このタイミングにここまで“開けた”アルバムを完成させられたことは、奇跡でも偶然でもなく必然だったのだと、ここ最近の流れを見て改めて感じることがあります。そう、RADWIMPSはいつだって“持ってる”バンドだった。それが今回、この傑作タイミングで一気に炸裂するだけなのです。何とも頼もしいじゃないですか。

※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。



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投稿: 2016 11 23 12:00 午後 [2016年の作品, RADWIMPS] | 固定リンク

2007/09/02

RADWIMPS「セプテンバーまだじゃん。」@横浜アリーナ(2007.8.30)

 意外なセレクトかもしれないけど、先日横浜まで行って観てきました。とはいっても、仕事でなんだけど。

 昨年末にリリースされたニューアルバム「RADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜」が普通に気に入っていたので、一度ライブを観てみたいとずっと思ってたんだけど、なかなか機会がなくて。今年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL.2007」にも出演してたけど、結局自分自身が行けなくなってしまったので、こういう機会でもライブを観ることができるならと思って、いざ横浜まで足を運んだわけです。

 通常のライブツアーとは異なる、年に一度のお祭りということで、ボリューム満点・サービス満点の内容でした。これまでは中規模のスタンディング会場がメインだったと思うんだけど、初のアリーナワンマンでもぜんぜん負けている気がしなかったし、むしろ音と歌で十分な存在感を発してたと思います。まだ20歳ちょっとでしょ、全員? 若さゆえの危うさもところどころ感じられたけど、そこは今後いくらでも成長すると思うので、今回はスルー。ウンドも気持ちよかったし、安心して約3時間のステージを観ていられたよ。

 歌詞に独特な青臭さが強く表れているので、そこで好き嫌いが分かれるのかな。確かに曲によっては「う〜ん……」と感じるものもあるけど、30超えたオッサンがそう感じる部分に、10代のファンの子たちは共感してるんだろうね。多分そんな気がした。とにかく周りが若いファンの子ばかりで、本当に愛されているなぁと強く感じましたよ。正直、ソールドアウトとか厳しいんじゃないの?くらいに思ってたからさ。そしたらすぐ完売したんでしょ。なるほど、人気がある理由がこの3時間で理解できた気がした。

 サウンド的には、本当にど真ん中なんですわ。ま、俺は音から彼らに入っていった人間なので、そこは問題なかったんだけど、ライブでもあそこまでの演奏力があるんだと驚かされ、3時間近いライブでもダレることなく楽しませてくれたのが、とにかく嬉しい驚きだったなぁ。うん、素直にまた観たいと思った。今度は野外で観てみたいなぁ。野音辺りでワンマンやるといいんじゃないかなぁ。もっとも、彼らの場合は椅子席のある会場よりも、Zeppみたいなハコのほうが似合ってるんだろうけどさ。

 ライブから帰ってきてからアルバム4枚を通して全部聴いてるんだけど、ちゃんと毎回成長が形として表れてるよね。1stは今とはメンバーが違うからまたちょっとアレだけど、2ndから3rd、3rdから4thへの成長は面白いものがあるなぁ。今年に入ってまだ新曲をリリースしてないけど、秋から冬にかけて制作モードに入ってもらって、これらを超えるような新作に期待したいところです。年内にアルバムは厳しいだろうけど、来年の前半には届くの……かな? とても成長が楽しみなバンドのひとつです。


▼RADWIMPS「RADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜」(amazon:日本盤


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投稿: 2007 09 02 05:20 午前 [2007年のライブ, RADWIMPS] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック